JP7086276B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置に関するものである。
近年、環境への観点から、空気調和装置に対して、GWP(Global-warming potential)指数がそれほど高くない冷媒の使用が求められている。これに応じて、GWP指数がそれほど高くはないR32またはR152a等の冷媒が空気調和装置に対して使用されることが多い。しかし、このような冷媒は燃焼性を有する場合もある。
一方、空気調和装置には、複数の室内機を有するものが少なくはない。この複数の室内機の各々において室内の空気と冷媒との間で熱交換を行うためには、これら全ての室内機に冷媒が充満されなければならないが、これによって空気調和装置に充満される冷媒が多量となってしまう場合も多い。万が一、このような空気調和装置から燃焼性を有する冷媒が漏れてしまった場合には、短時間で空気中における冷媒の濃度が燃焼濃度に至りかねない。
特許文献1には、空気との熱交換用に室内機に流す熱媒体を、例えば水などの燃焼性を有さないものとした空気調和装置が開示されている。このような空気調和装置において室外機は、熱源装置として機能し、室内機に流す熱媒体を流す流通系統以外にも、R32またはフロン等の冷媒を流す流通系統を設ける。そして室外機は、熱媒体を冷媒との間で熱交換させて室内機へと送り出す。室内機は、室外機において冷却または加熱された熱媒体と、空調対象空間の空気との間で熱交換を行うことで、空調対象空間の空調を行うため、負荷装置として機能する。燃焼性を有する冷媒またはGWPの高い冷媒は、室外機においてのみ用いられるため、冷媒の総量を小さくすることが可能となることから燃焼の可能性を低減できる。
特開2017-101897号公報
上記空気調和装置においては、室内機に流す熱媒体の温度の調整のために、室外機に流す冷媒の温度が適切に調整される必要がある。室内機と室外機の両方が、同一の熱媒体を流す同一の流通系統を有して空調を行う場合には、室外機は、室内機側を流れる冷媒の圧力および温度等を感知することができ、内部の圧縮機などを適切に制御することができる。しかし、室内機における流通系統が、室外機側の圧縮機を含む流通系統とは別個である場合、室外機側では、室内機側を流れる熱媒体の温度または圧力等を検知することができない。このため、室外機は、室内機における運転状況を検知することができず、適切に動作できない場合があった。これによって、室外機が無駄な動作を行ってしまい、空調の効率が低下するという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、複数の負荷装置の各々の運転状況を示す情報を用いて生成された指示情報に基づいて、熱源装置が動作を実行することで空調の効率向上を図ることができる空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、第1熱媒体を流通させる第1熱媒体回路と、前記第1熱媒体に流れを生じさせて、前記第1熱媒体回路において前記第1熱媒体を循環させる循環生成手段と、前記第1熱媒体回路において設けられ、第2熱媒体を循環させる第2熱媒体回路を含み、内部において前記第1熱媒体を前記第2熱媒体と熱交換させることによって前記第1熱媒体を加熱または冷却する、1以上の熱源装置と、前記第1熱媒体回路において設けられ、前記第1熱媒体と空調対象空間の空気とを熱交換させることによって前記空調対象空間の空調を行う、複数の負荷装置と、を備え、前記1以上の熱源装置のうちの1つは親側熱源装置であり、前記複数の負荷装置のうちの1つは親側負荷装置であり、前記複数の負荷装置の各々は、該複数の負荷装置の各々の運転状況を示す検知情報を検知する検知手段を備え、前記親側負荷装置は、前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段から取得した前記検知情報を用いて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部への指示内容を示す指示情報を生成し、該指示情報を前記親側熱源装置に送信する負荷側制御装置を有し、前記親側熱源装置は、前記親側負荷装置から前記指示情報を受信して、該指示情報に基づいて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部、および前記循環生成手段のうちの少なくともいずれかを制御し、前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、前記複数の負荷装置の各々の運転の容量を示す情報を記憶し、前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段によって検知された前記検知情報に基づいて、現時点で運転状態にある全部の前記負荷装置の各々にかかる負荷を数値化した負荷量の総和である現状負荷量を算出し、前記複数の負荷装置のうちの全部を最大限に運転させた場合における、前記複数の負荷装置のうちの全部にかかる負荷を数値化した全負荷量を、前記複数の負荷装置の各々の運転の容量を示す情報を用いて算出し、前記空調の運転が冷房運転の場合において、前記現状負荷量の前記全負荷量に対する割合が第1閾値以下の場合には、前記1以上の熱源装置の各々から流出する前記第1熱媒体の温度を、予め定められた温度の分だけ上昇させるよう指示する前記指示情報を生成し、前記空調の運転が暖房運転の場合において、前記現状負荷量の前記全負荷量に対する割合が前記第1閾値以下の場合には、前記1以上の熱源装置の各々から流出する前記第1熱媒体の温度を、予め定められた温度の分だけ下降させるよう指示する前記指示情報を生成し、生成した前記指示情報を、前記親側熱源装置へ送信し、前記親側熱源装置は、受信した前記指示情報に基づいて前記1以上の熱源装置を制御する、ものである。
本発明に係る空気調和装置によれば、親側の負荷装置が、複数の負荷装置の各々において検知された、当該複数の負荷装置の各々の運転状況を示す検知情報を取得する。そして、親側の負荷装置は、取得した検知情報を用いて、熱源装置への指示内容を示す指示情報を生成し、当該指示情報を熱源装置に送信する。熱源装置は、指示情報に基づいて動作を行う。これにより、熱源装置は負荷装置の運転状況に応じた動作を行うことができ、空調の効率向上を図ることができる。
実施の形態1に係る空気調和装置の構成を示す模式図である。 実施の形態1における熱源装置に含まれる構成を示す模式図である。 実施の形態1における負荷装置に含まれる構成を示す模式図である。 負荷装置が冷房と暖房のいずれかの運転のみを行うものである場合の第1熱媒体回路の模式図である。 負荷装置が冷房と暖房の両方の運転を行うものである場合の第1熱媒体回路の模式図である。 実施の形態1における負荷側制御装置による電動弁の制御内容の概要を例示する図である。 実施の形態1における1以上の熱源装置と複数の負荷装置とを接続する信号線の回路構成の概略を例示する図である。 実施の形態1における負荷装置の動作と、当該負荷装置の動作に連動する熱源装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1における負荷装置の動作と、当該負荷装置の動作に連動する熱源装置の動作の他の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る空気調和装置による、負荷装置における負荷に対応する制御処理を例示するフローチャートである。 実施の形態2に係る空気調和装置による、設定温度と室内温度との差に基づく制御処理を例示するフローチャートである。 実施の形態3に係る空気調和装置による、設定温度と室内温度と室内湿度とに基づく制御処理を例示するフローチャートである。 実施の形態4に係る空気調和装置による、暖房運転時における第1熱媒体の流量の制御処理を例示するフローチャートである。 実施の形態5に係る空気調和装置による、除霜運転の際における制御処理を例示するフローチャートである。 実施の形態6に係る空気調和装置による、除霜運転における快適性の向上または維持のための制御処理を例示するフローチャートである。
以下、実施の形態について図面に基づき説明する。なお、以下に説明する実施の形態に限定されない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和装置の構成を示す模式図である。空気調和装置100は、第1熱媒体を流通させる第1熱媒体回路1、第1熱媒体を第1熱媒体回路1において循環させる1以上のポンプ2、第1熱媒体回路1における1以上の熱源装置3、および第1熱媒体回路1における複数の負荷装置4を備える。図1に例示する空気調和装置100は、2台の熱源装置3と3台の負荷装置4とを備えているが、空気調和装置100が備える熱源装置3と負荷装置4の各台数は、これに限定されない。
第1熱媒体回路1は、内部に第1熱媒体を流通させて熱交換を行う1以上の熱源装置3と複数の負荷装置4とを、第1熱媒体を流通させる配管で接続することによって構成される。第1熱媒体回路1に流通する第1熱媒体は、例えば、水、または水の凝固点を降下させる添加物を水に添加したブライン等であって、GWPが低く、且つ燃焼性を有さない物質である。ただし、一定の場合において燃焼性を有する熱媒体が第1熱媒体として用いられてもよい。当該一定の場合とは、当該熱媒体が漏洩しても、空気中における当該熱媒体の濃度が燃焼濃度に達しない場合を指す。ポンプ2は、第1熱媒体に流れを生じさせて第1熱媒体回路1を循環させる循環生成部の一例である。なお、ポンプ2は、インバータ制御されてもよい。
熱源装置3は、例えば、ヒートポンプチラー、ボイラー、および電気給湯機であって、第1熱媒体を冷却または加熱する。実施の形態1では、空気調和装置100に含まれる1以上の熱源装置3のうちの1つを親側の熱源装置3とし、それ以外の熱源装置3を子側の熱源装置3とする。なお、空気調和装置100が含む熱源装置3が1つだけの場合には、当該1つの熱源装置3が親側の熱源装置3に相当する。図1に例示する場合においては、親側の熱源装置3を親側熱源装置3a、子側の熱源装置3を子側熱源装置3bとする。
負荷装置4は、空調対象空間である室内に配置され、第1熱媒体と室内の空気との間で熱交換を行って空調を行う。実施の形態1における負荷装置4は、親側の負荷装置4と、子側の負荷装置4に分類される。空気調和装置100が備える複数の負荷装置4のうちの1つを親側の負荷装置(親側負荷装置)4とし、それ以外の負荷装置4を子側の負荷装置(子側負荷装置)4とする。図1に例示する場合においては、親側の負荷装置4を親側負荷装置4a、子側の負荷装置4を子側負荷装置4bおよび子側負荷装置4cとする。
図2は、実施の形態1における熱源装置に含まれる構成を示す模式図である。熱源装置3は、圧縮機30、流路切替装置31、熱源側熱交換器32、減圧装置33、および中間熱交換器34を順次配管で接続して構成した冷媒回路35を備える。冷媒回路35には冷媒が循環する。冷媒は第2熱媒体の一例であり、冷媒回路35は第2熱媒体回路の一例である。冷媒回路35における冷媒が流れる方向は、図2の場合では、冷房運転時および除霜運転時においては実線の矢印の方向となり、暖房運転時においては破線の矢印の方向となる。熱源装置3は、更に、送風機36および熱源側制御装置37を備える。
圧縮機30は、吸入側から吸入された冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒として吐出側から吐出する。流路切替装置31は、例えば、冷媒の流れる方向を切り替える四方弁を含む装置である。流路切替装置31は、図2において実線で示されるように、冷房運転時および除霜運転時等において、圧縮機30の吐出側と熱源側熱交換器32とを接続すると共に、圧縮機30の吸入側と中間熱交換器34とを接続する。また、流路切替装置31は、暖房運転時には、図2の破線で示すように、圧縮機30の吐出側と中間熱交換器34とを接続すると共に、圧縮機30の吸入側と熱源側熱交換器32とを接続する。
熱源側熱交換器32は、冷媒と室外の空気との間での熱交換を行う。熱源側熱交換器32は、冷房運転時および除霜運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。送風機36は、不図示の例えばファンモータなどの駆動源によって駆動されるプロペラファンを含み、室外の空気を熱源装置3内の熱源側熱交換器32へ導き、冷媒との間の熱交換後の空気を室外へと送り出す。
減圧装置33は、冷媒回路35内を流れる冷媒を減圧および膨張させる膨張弁を含む。中間熱交換器34は、熱源装置3内の冷媒回路35を循環する冷媒と、第1熱媒体回路1を循環する第1熱媒体との間での熱交換を行う。冷房運転時および除霜運転時には中間熱交換器34において第1熱媒体が冷却され、暖房運転時には第1熱媒体が加熱される。
熱源側制御装置37は、不図示の信号線によって、圧縮機30、流路切替装置31、減圧装置33、および送風機36の駆動源等と接続されている。熱源側制御装置37は、当該信号線を介して、圧縮機30の運転容量、流路切替装置31による流路の切り替え動作、送風機36によって熱源側熱交換器32へと供給される空気の流量、および、減圧装置33の開度等を制御する。
また、熱源側制御装置37は、他の熱源装置3の熱源側制御装置37と信号線5を介して接続され、通信を行う。なお、全ての熱源装置3の各熱源側制御装置37が互いに信号線5によって接続されている必要はなく、親側の熱源装置3の熱源側制御装置37と子側の熱源装置3の熱源側制御装置37とが接続されていればよい。
熱源側制御装置37は、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等のメモリと、通信インターフェースとを含み、構成されたものでもよい。プロセッサがメモリに記憶された各種プログラムを実行することにより、上述した動作が可能となる。ただし、熱源側制御装置37の全部または一部の機能を、専用のハードウェアにより実現してもよい。
以上は、特に断りがない限り、親側の熱源装置3と子側の熱源装置3とに共通する構成である。以下では、親側の熱源装置3が有する構成と、その動作について説明する。親側の熱源装置3に含まれる熱源側制御装置37は、更にポンプ2と信号線9で接続され、ポンプ2による第1熱媒体の流量を制御する。ポンプ2は、中間熱交換器34と負荷装置4との間に設けられ、中間熱交換器34で加熱または冷却された第1熱媒体を負荷装置4の側へ流通させると共に、負荷装置4から流出した第1熱媒体を中間熱交換器34へ流通させる。
また、親側の熱源装置3の熱源側制御装置37は、後述する親側の負荷装置4の負荷側制御装置47と、信号線6(図7参照)によって接続されている。親側の熱源装置3の熱源側制御装置37は、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47から、熱源装置3への指示内容を示す指示情報を取得する。当該指示情報は、詳細を後述するが、例えば、負荷装置4側で必要とされる熱量を示す情報または停止命令等である。親側の熱源装置3は、当該指示情報を用いて、各熱源装置3に対して動作の指示を行う。
具体的には、親側の熱源装置3の熱源側制御装置37は、指示情報に基づき、ポンプ2による第1熱媒体の流量または制御対象の圧縮機30の運転容量等を適切に制御するための制御量を算出したり、指示情報から、ポンプ2または制御対象の圧縮機30等に対する制御内容を導き出したりする。また、親側の熱源装置3の熱源側制御装置37は、指示情報に基づき、子側の熱源装置3に含まれる圧縮機30または送風機36等が適切に動作するための制御量を算出したり、指示情報から、子側の熱源装置3に含まれる構成に対する制御内容を導き出したりする。以下では、親側の熱源装置3が指示情報から得た、ポンプ2と親側の熱源装置3に含まれる構成との適切な制御のための制御量および制御内容等を第1制御情報と記載する。同様に、親側の熱源装置3が指示情報から得た、子側の熱源装置3に含まれる構成の適切な制御のための制御量および制御内容等を第2制御情報と記載する。
親側の熱源装置3の熱源側制御装置37は、第1制御情報に基づき、当該親側の熱源装置3およびポンプ2制御する。また、親側の熱源装置3の熱源側制御装置37は、子側の熱源装置3に第2制御情報を送信する。なお、親側の熱源装置3が指示情報から第1制御情報と第2制御情報とを得ることに代え、指示情報に第1制御情報と第2制御情報とが含まれていてもよい。
図3は、実施の形態1における負荷装置に含まれる構成を示す模式図である。負荷装置4は、例えば、室内の天井に埋め込みや吊り下げ等により設置される、ファンコイルユニットとも称される室内機である。負荷装置4は、負荷側熱交換器40、送風機41、入口温度センサ42、出口温度センサ43、室内温度センサ44、室内湿度センサ45、電動弁46、および負荷側制御装置47等を備える。負荷装置4は、冷房のみ、あるいは暖房のみの運転を行うものであってもよいし、冷房と暖房の運転を切替可能に行うものであってもよい。
図4は、負荷装置が冷房と暖房のいずれかの運転のみを行うものである場合の第1熱媒体回路の模式図である。図4に示されるように、第1熱媒体回路1は、2管式であり、冷却前または加熱前の第1熱媒体を流通させるための第1配管11と、冷却後または加熱後の第1熱媒体を流通させるための第2配管12とを含む。負荷側熱交換器40から流出した冷却前または加熱前の第1熱媒体は、第1配管11を介して中間熱交換器34へ流入する。中間熱交換器34から流出した冷却後または加熱後の第1熱媒体は、第2配管12を介して負荷側熱交換器40へ流入する。中間熱交換器34には、冷却前または加熱前の第1熱媒体が流入するための入口340が形成され、冷却後または加熱後の第1熱媒体が流出するための出口341が形成されている。負荷側熱交換器40には、冷却前または加熱前の第1熱媒体が流出するための出口400が形成され、冷却後または加熱後の第1熱媒体が流入するための入口401が形成されている。
図5は、負荷装置が冷房と暖房の両方の運転を行うものである場合の第1熱媒体回路の模式図である。図5に示されるように、第1熱媒体回路1は、4管式であり、冷却前の第1熱媒体を流通させるための第3配管13と、冷却後の第1熱媒体を流通させるための第4配管14と、加熱前の第1熱媒体を流通させるための第5配管15と、加熱後の第1熱媒体を流通させるための第6配管16と、を含む。冷房運転時において、負荷側熱交換器40から流出した冷却前の第1熱媒体は、第3配管13を介して中間熱交換器34へ流入し、中間熱交換器34から流出した冷却後の第1熱媒体は、第2配管12を介して負荷側熱交換器40へ流入する。暖房運転時において、負荷側熱交換器40から流出した加熱前の第1熱媒体は、第5配管15を介して中間熱交換器34へ流入し、中間熱交換器34から流出した加熱後の第1熱媒体は、第6配管16を介して負荷側熱交換器40へ流入する。中間熱交換器34には、冷却前の第1熱媒体が流入するための入口342、冷却後の第1熱媒体が流出するための出口343、加熱前の第1熱媒体が流入するための入口344、および、加熱後の第1熱媒体が流出するための出口345が形成されている。負荷側熱交換器40には、冷却前の第1熱媒体が流出するための出口402、冷却後の第1熱媒体が流入するための入口403、加熱前の第1熱媒体が流出するための出口404、および、加熱後の第1熱媒体が流入するための入口405が形成されている。
図3を参照し、以下説明する。負荷側熱交換器40は、熱源装置3の中間熱交換器34において冷却または加熱された第1熱媒体と、送風機41によって室内から負荷装置4の内部へと送り込まれた空気とを熱交換させる。送風機41は、不図示の例えばファンモータによって駆動されるプロペラファンを含み、室内の空気を負荷装置4内の負荷側熱交換器40へ導き、第1熱媒体との間の熱交換後の空気を室内へと送り出す。
入口温度センサ42は、負荷側熱交換器40における第1熱媒体の入口側の配管に設けられ、第1熱媒体の温度を検知する。出口温度センサ43は、負荷側熱交換器40における第1熱媒体の出口側の配管に設けられ、第1熱媒体の温度を検知する。なお、本発明の実施の形態1においては、負荷側熱交換器40の入口と出口の各々における第1熱媒体の温度の差を、後述する負荷側制御装置47が指示情報の生成の際に用いる場合もあるとして、負荷装置4には出口温度センサ43が設けられている。しかし、負荷側制御装置47が、指示情報の生成の際に、負荷側熱交換器40の出口における第1熱媒体の温度を用いない場合には、負荷装置4は、出口温度センサ43を含まなくともよい。
室内温度センサ44は、送風機41の風上に配置され、熱交換前の室内の空気の温度を検知することで、室内の温度を検知する。なお、室内の温度を、以下では、室内温度または室温を記載する場合もある。室内湿度センサ45は、室内温度センサ44と同様に、送風機41の風上に配置され、熱交換前の室内の空気の湿度を検知することで、室内の湿度を検知する。入口温度センサ42、出口温度センサ43、室内温度センサ44、室内湿度センサ45は、検知部の例である。電動弁46は、第1熱媒体の負荷側熱交換器40への流入量を調節する。電動弁46が開状態のときには、第1熱媒体は負荷装置4に流入し、電動弁46が閉状態のときには、第1熱媒体は負荷装置4に流入しない。以下では、電動弁46が開状態になることなどによって、負荷側熱交換器40において、第1熱媒体と室内の空気との間の熱交換が行われている状態をサーモオン、電動弁46が閉状態になることなどによって、負荷側熱交換器40において、第1熱媒体と室内の空気との間の熱交換が行われていない状態をサーモオフと記載する場合もあるとする。
負荷側制御装置47は、不図示の信号線によって、送風機41の駆動源、入口温度センサ42、出口温度センサ43、室内温度センサ44、室内湿度センサ45、および電動弁46等と接続されている。負荷側制御装置47は、送風機41によって負荷側熱交換器40へと供給される空気の流量と、電動弁46の開閉等を制御する。以下では、送風機41によって負荷側熱交換器40へと供給される空気の流量、および、送風機41によって室外へと送り出される空気の流量を風量と記載する。なお、電動弁46は、負荷側制御装置47の開閉制御(ONとOFFの制御)によって、1つの開状態と1つの閉状態のいずれか一方の状態となるものでもよいが、負荷側制御装置47による比例制御によって開度が制御されるものであってもよい。
負荷側制御装置47は、送風機41の駆動源を制御するため、送風機41が動作中か否か、および、送風機41が動作中の場合における風量を検知可能である。また負荷側制御装置47は、電動弁46の開閉等を制御するため、電動弁46の開閉状態を検知可能である。このため、負荷側制御装置47における部位であって、送風機41の動作の有無、送風機41による風量、および電動弁46の開閉等を検知する部位は、検知部の例である。
負荷装置4には、負荷側制御装置47と有線または無線接続されたリモートコントローラ(リモコン)48が設けられている。リモコン48は、ユーザから指示を受け付け、負荷側制御装置47に送信する。負荷側制御装置47は、リモコン48からの指示内容に応じて負荷装置4の制御を行う。リモコン48からの指示内容は、空調運転の開始命令もしくは停止命令、設定温度、または送風機41による風量等を示すものである。リモコン48は検知部の例である。
負荷側制御装置47は、冷房運転時には、負荷側制御装置47に接続されたリモコン48によって設定された設定温度の値と、室内温度センサ44で検知された室内温度の値との差に基づき電動弁46を開閉する。一方、負荷側制御装置47は、暖房運転時には、室内温度の値と設定温度の値との差に基づき電動弁46を開閉する。
以下、図6を参照しながら、設定温度、室内温度、および負荷側制御装置47による電動弁46の制御について説明する。図6は、実施の形態1における負荷側制御装置による電動弁の制御内容の概要を例示する図である。図6におけるTは、冷房運転時には「設定温度の値-室内温度の値」であり、暖房運転時には「室内温度の値-設定温度の値」である。以下の説明においては、理解容易のため、電動弁46を、1つの開状態と1つの閉状態のいずれかの状態となるものとして説明する。
図6では、冷房運転時に室内の温度が低くなっていき、室内温度が設定温度以下に下降し、T(設定温度の値-室内温度の値)が1となったとき、負荷側制御装置47は、開状態にあった電動弁46を閉状態へと制御する。冷房運転時において電動弁46が閉状態になると、熱源装置3で冷却された第1熱媒体が負荷装置4へと流入しなくなる。このため、当該冷却された第1熱媒体と室内の空気との間の熱交換が行われなくなり、室内の温度の下降が止まる。電動弁46が閉状態になってから、室温が上がって設定温度と等しくなったときに、負荷側制御装置47は、電動弁46を再び開状態にする。
同様に、図6では、暖房運転時に室内の温度が高くなっていき、室内温度が設定温度以上に上昇し、T(室内温度の値-設定温度の値)が1となったとき、負荷側制御装置47は、開状態にあった電動弁46を閉状態へと制御する。暖房運転時において電動弁46が閉状態になると、熱源装置3で加熱された第1熱媒体が負荷装置4へと流入しなくなる。このため、当該加熱された第1熱媒体と室内の空気との間の熱交換が行われなくなり、室内の温度の上昇が止まる。電動弁46が閉状態になってから、室温が下がって設定温度と等しくなったときに、負荷側制御装置47は、電動弁46を再び開状態にする。
上述した負荷装置4における電動弁46などの制御は、熱源装置3を制御するものではない。そのため、冷房運転時において室温が設定温度を下回った場合、または、暖房運転時において室温が設定温度を上回った場合においても、熱源装置3における圧縮機30または送風機36等は動作を続行してしまう可能性があり、無駄な電力が消費されかねない。以下では、負荷装置4における処理を熱源装置3へと反映させ、省エネルギーと空調対象空間の快適性との両立を図るための構成について説明する。
負荷側制御装置47は、入口温度センサ42、出口温度センサ43、室内温度センサ44、および室内湿度センサ45の各々から、検知内容を示す情報を取得する。なお、以下では、入口温度センサ42、出口温度センサ43、室内温度センサ44、および室内湿度センサ45のうちの少なくとも1つを各種センサと記載する場合もあるとする。各種センサによる検知結果、リモコン48が検知したユーザからの指示内容、送風機41の動作の有無、送風機41による風量、および電動弁46の開閉等の少なくとも1つを示す情報を含む情報を検知情報と記載する。なお、リモコン48が検知したユーザからの空調運転の開始命令または停止命令から、負荷装置4が空調運転中か否かがわかるため、検知情報は、負荷装置4が空調運転中か否かを示す情報を含んでもよい。検知情報は、負荷装置4の運転状況を示す。その理由を以下において説明する。
負荷側制御装置47は、検知情報における、各種センサの検知結果、またはリモコン48を介しての指示内容等を用いて、負荷装置4の運転を制御する。このため、各種センサの検知結果、またはリモコン48を介しての指示内容等の検知情報は、負荷側制御装置47の制御による、現時点以降の負荷装置4の運転状況を示すものである。また、送風機41の動作の有無、送風機41による風量、および電動弁46の開閉等を示す情報等の検知情報は、現時点での負荷装置4の運転状況を示すものである。
負荷側制御装置47は、例えば、検知情報の送受信のために、他の負荷装置4の負荷側制御装置47と信号線7を介して接続されている。なお、全ての負荷装置4の各負荷側制御装置47が互いに信号線7によって接続されている必要はなく、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47と子側の負荷装置4の負荷側制御装置47とが接続されていればよい。
負荷側制御装置47は、CPUまたはMPU等のプロセッサと、ROMまたはRAM等のメモリと、通信インターフェースとを含み、構成されたものでもよい。プロセッサがメモリに記憶された各種プログラムを実行することにより、上述した動作が可能となる。ただし、負荷側制御装置47の全部または一部の機能を、専用のハードウェアにより実現してもよい。
以上は、特に断りがない限り、親側の負荷装置4と子側の負荷装置4とに共通する構成である。以下では、親側の負荷装置4が有する構成と、その動作について説明する。親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4の各々の運転の容量、および子側の負荷装置4の全台数を記憶する。親側の負荷装置4に含まれる負荷側制御装置47は、子側の負荷装置4の負荷側制御装置47が取得した検知情報を取得する。なお、この取得は、少なくとも1つの子側の負荷装置4において、ユーザによるリモコン48の操作によって設定温度もしくは運転状態の変更命令があった場合、または、室内温度もしくは第1熱媒体の温度の変更を検知した場合等において、当該少なくとも1つの子側の負荷装置4から親側の負荷装置4へ検知情報が送信されることによってなされるものであってもよい。また、定期的に、親側の負荷装置4から子側の負荷装置4に検知情報の取得要求が行われることによって、親側の負荷装置4による検知情報の取得がなされてもよい。なお、子側の負荷装置4から親側の負荷装置4に送信される検知情報は、子側の負荷装置4の負荷側制御装置47が各種センサから取得した検知情報を、子側の負荷装置4の負荷側制御装置47が親側の負荷装置4の負荷側制御装置47における処理を簡略化するために加工を行ったものでもよい。
親側負荷装置4aの負荷側制御装置47は、取得した検知情報に基づいて、熱源装置3への要求内容を示す指示情報を生成する。当該指示情報は、全部または一部の熱源装置3に対して纏めて要求する内容を示す情報であってもよいし、全部または一部の熱源装置3の各々に対して要求する内容を示す情報であってもよい。指示情報は、全部もしくは一部の熱源装置3または各熱源装置3に対して生成を要求する熱量を示す情報、全部もしくは一部の熱源装置3または各熱源装置3に含まれる構成の動作の開始または停止の指示を示す情報、全部もしくは一部の熱源装置3または各熱源装置3に含まれる構成を熱源側制御装置37が制御するための制御量を示す情報、またはポンプ2による第1熱媒体の流量等を含む。
図7は、実施の形態1における1以上の熱源装置と複数の負荷装置とを接続する信号線の回路構成の概略を例示する図である。なお、図7は、図1に示す空気調和装置100における信号線の回路構成の概略を示す。図7に示すように、親側負荷装置4aは、子側負荷装置4bおよび子側負荷装置4cの各々と信号線7によって接続されている。当該信号線7を介して、子側負荷装置4bおよび子側負荷装置4cの各々から親側負荷装置4aへ検知情報が送信される。また、親側負荷装置4aと親側熱源装置3aとが信号線6によって接続されている。当該信号線6を介して、親側負荷装置4aから親側熱源装置3aへ指示情報が送信される。また更に、親側熱源装置3aと子側熱源装置3bとが信号線5によって接続されている。当該信号線5を介して、親側熱源装置3aから子側熱源装置3bへ第2制御情報が送信される。
図8は、実施の形態1における負荷装置の動作と、当該負荷装置の動作に連動する熱源装置の動作の一例示すフローチャートである。ステップS1において、少なくとも1つの負荷装置4は空調運転を行っている。ステップS2において少なくとも1つの負荷装置4が空調を停止しない場合には(ステップS2:NO)、空気調和装置100による処理はステップS1に戻る。ステップS2において全ての負荷装置4がリモコン48の操作などで空調を停止すると(ステップS2:YES)、ステップS3において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4の空調運転の停止を示す検知情報に基づく指示情報を生成する。当該指示情報は、全ての負荷装置4の空調の停止に対応する、熱源装置3への指示内容を示す情報である。ステップS3において親側の負荷装置4は、生成した指示情報を親側の熱源装置3へ送信する。
ステップS4において親側の熱源装置3は、親側の負荷装置4から受信した指示情報からの第1制御情報に基づいて、自己が含む圧縮機30の動作を停止させ、ポンプ2の動作を停止させる。またステップS4において親側の熱源装置3は、指示情報からの第2制御情報を子側の熱源装置3へ送信する。ステップS4において子側の熱源装置3は、親側の熱源装置3から受信した第2制御情報に基づき自己が含む圧縮機30の動作を停止させる。従って、全ての熱源装置3の圧縮機30が動作を停止すると共に、ポンプ2も動作を停止する。
図9は、実施の形態1における負荷装置の動作と、当該負荷装置の動作に連動する熱源装置の動作の他の例を示すフローチャートである。ステップS11において、少なくとも1つの負荷装置4はサーモオンの状態にある。ステップS12において少なくとも1つの負荷装置4がサーモオンの場合には(ステップS12:NO)、空気調和装置100による処理はステップS11に戻る。ステップS12において全ての負荷装置4がサーモオフになると(ステップS12:YES)、ステップS13において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4のサーモオフを示す検知情報に基づく指示情報を生成する。当該指示情報は、全ての負荷装置4のサーモオフに対応する、熱源装置3への指示内容を示す情報である。ステップS13において親側の負荷装置4は、生成した指示情報を親側の熱源装置3へ送信する。
ステップS14において親側の熱源装置3は、親側の負荷装置4から受信した指示情報からの第1制御情報に基づいて、自己が含む圧縮機30の動作を停止させ、ポンプ2による第1熱媒体の流量を制御して最小にする。なお、当該最小の流量は予め定められている。またステップS14において親側の熱源装置3は、指示情報からの第2制御情報を子側の熱源装置3へ送信する。ステップS14において子側の熱源装置3は、親側の熱源装置3から受信した第2制御情報に基づき自己が含む圧縮機30の動作を停止させる。これによって全ての熱源装置3の圧縮機30が動作を停止する。
図10は、実施の形態1に係る空気調和装置による、負荷装置における負荷に対応する制御処理を例示するフローチャートである。ステップS21において空気調和装置100は、空調運転を行っている。ステップS22において親側の負荷装置4は、子側の負荷装置4から検知情報を取得する。
ステップS23において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全負荷量に対する現状負荷量の割合を算出する。ここで、全負荷量とは、全ての負荷装置4の各々を最大限に運転させた場合における、全ての負荷装置4の各々にかかる負荷を数値化した負荷量の総和である。一方、現状負荷量とは、現時点で運転状態にある全ての負荷装置4の各々にかかる負荷を数値化した負荷量の総和である。以下、具体的に説明する。
上述したように、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、親側および子側の各負荷装置4の運転についての容量を記憶する。例えば、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、親側および子側の負荷装置4の送風機41による運転の容量を示す番手を記憶している。図1に示す場合を例にとり、親側負荷装置4a、子側負荷装置4b、子側負荷装置4cのそれぞれの送風機41の運転の容量を示す番手を800、300、400として、以下説明する。また負荷量として、送風機41にかかる負荷を示す負荷量を例に挙げて説明する。
親側負荷装置4aおよび子側負荷装置4cの各送風機41が動作しておらず、子側負荷装置4bの送風機41のみが動作している場合には、現状負荷量は、子側負荷装置4bの送風機41の容量を示す番手300となる。一方、全負荷量は、親側負荷装置4a、子側負荷装置4b、および子側負荷装置4cのそれぞれの送風機41の容量を示す番手、800、300および400の総和、すなわち1500となる。すると、全負荷量に対する現状負荷量の割合は、全負荷量を1とした場合において0.2となる。
ステップS23において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全負荷量に対する現状負荷量の割合が、予め定められた第1閾値以下か否かを判定する。全負荷量に対する現状負荷量の割合が、第1閾値以下の場合には(ステップS23:YES)、親側の負荷装置4による処理はステップS24に移る。全負荷量に対する現状負荷量の割合が、第1閾値より大きい場合には(ステップS23:NO)、空気調和装置100は、ステップS21における元の状態に戻る。
ステップS24において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、取得した検知情報および各負荷装置4の運転の容量から算出された、全負荷量に対する現状負荷量の割合に基づく指示情報を生成し、当該生成した指示情報を親側の熱源装置3に送信する。ここでの指示情報は、例えば、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を、熱源装置3の側で制御するよう指示するものである。例えば、空気調和装置100が冷房運転を行っている場合には、当該指示情報は、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を、1℃など、予め定められた温度だけ上昇させるよう指示するものである。当該指示情報は、冷媒の蒸発温度を上昇させるよう指示するものであって、圧縮機30または減圧装置33等を制御して、低圧状態における冷媒の圧力を上昇させるものである。冷房運転時に費やされるエネルギーの低減化を図るためである。なお、冷房運転時において、例えば、子側の負荷装置4の台数が予め定められた数以上の場合、または、全負荷量に対する現状負荷量が、第1閾値より小さい他の閾値以下の場合には、指示情報は、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を更に上昇させるものでもよい。指示情報は、空気調和装置100が暖房運転を行っている場合には、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を、予め定められた温度だけ下降させるよう指示するものである。
ステップS25において親側の熱源装置3は、親側の負荷装置4から受信した指示情報からの第1制御情報に基づいて、圧縮機30または減圧装置33等を制御して、冷媒の温度および圧力等を制御する。また、ステップS25において親側の熱源装置3は、指示情報からの第2制御情報を子側の熱源装置3へ送信する。ステップS25において子側の熱源装置3は、親側の熱源装置3から受信した第2制御情報に基づいて、圧縮機30または減圧装置33等を制御して、冷媒の温度および圧力等を制御する。例えば、冷房運転時の場合には、熱源装置3は、冷媒の蒸発温度を上昇させるための制御を行う。
実施の形態1に係る空気調和装置100によれば、親側の負荷装置4における負荷側制御装置47は、空気調和装置100に含まれる複数の負荷装置4の各々の検知部が検知した、当該複数の負荷装置4の各々の運転状況を示す検知情報を取得する。そして、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、取得した検知情報を用いて 、空気調和装置100に含まれる1以上の熱源装置3への指示内容を示す指示情報を生成し、当該指示情報を親側の熱源装置3に送信する。指示情報を受信した親側の熱源装置3は、指示情報に基づいて1以上の熱源装置3のうちの全部または一部、およびポンプ2のうちの少なくともいずれかを制御する。これにより、熱源装置3は負荷装置4の運転状況に応じた動作を行うことができ、空調の効率向上を図ることができる。
実施の形態1に係る空気調和装置100によれば、親側の熱源装置3は、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47から受信した指示情報に基づいて、当該親側の熱源装置3を制御するための第1制御情報と、子側の熱源装置3を制御するための第2制御情報を生成する。そして親側の熱源装置3は、第1制御情報に基づいて当該親側の熱源装置3およびポンプ2のうちの少なくとも一方を制御し、第2制御情報を子側の熱源装置3に送信する。子側の熱源装置3は、受信した第2制御情報に基づいて当該子側の熱源装置3を制御する。これにより、熱源装置3は負荷装置4の運転状況に応じた動作を行うことができ、空調の効率向上を図ることができる。
実施の形態1に係る空気調和装置100によれば、複数の負荷装置4の各々の検知部によって検知された検知情報が、負荷装置4の空調の運転停止を示す場合には、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、1以上の熱源装置3の全ての動作とポンプ2の動作を停止させる指示を示す指示情報を生成する。当該指示情報により、負荷装置4の停止動作と連動して熱源装置3とポンプ2の動作が停止する。これにより、全ての負荷装置4の空調運転停止に連動させて全ての熱源装置3とポンプ2との各動作を停止させることができ、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
実施の形態1に係る空気調和装置100によれば、複数の負荷装置4の各々の検知部によって検知された検知情報が、電動弁46が閉状態にあることを示す場合には、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての熱源装置3の動作を停止させる指示、および、ポンプ2による第1熱媒体の流量を最小にする指示を示す指示情報を生成する。当該指示情報により、全ての負荷装置4において第1熱媒体と室内の空気との間の熱交換が行われていない状況下で、熱源装置3における第1熱媒体の加熱又は冷却のための無駄な動作を停止させることができ、熱源装置3とポンプ2の動作による無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
実施の形態1に係る空気調和装置100によれば、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4の各々の運転の容量を示す情報を記憶する。また、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、当該全ての負荷装置4の各々の検知部によって検知された検知情報に基づいて、現時点で運転状態にある全ての負荷装置4の各々にかかる負荷を数値化した負荷量の総和である現状負荷量を算出する。また更に、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4を最大限に運転させた場合における、当該全ての負荷装置4にかかる負荷を数値化した全負荷量を、全ての負荷装置4の各々の運転の容量を示す情報を用いて算出する。親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、空調の運転が冷房運転の場合において、現状負荷量の全負荷量に対する割合が第1閾値以下の場合には、全ての熱源装置3の各々から流出する第1熱媒体の温度を、予め定められた温度だけ上昇させるよう指示する指示情報を生成する。親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、空調の運転が暖房運転の場合において、現状負荷量の全負荷量に対する割合が第1閾値以下の場合には、全ての熱源装置3の各々から流出する第1熱媒体の温度を、予め定められた温度だけ下降させるよう指示する指示情報を生成する。当該指示情報により、現状負荷量が小さい場合において、熱源装置3による処理を軽減することができ、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
実施の形態1に係る空気調和装置100は、冷房運転と暖房運転とを実行することができ、これによりユーザの快適性の向上を図ることができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1における親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、現状負荷量と全負荷量とを算出して、現状負荷量を全負荷量で除して得られる値が第1閾値以下の場合において、全ての熱源装置3の各々から流出される第1熱媒体の温度を制御するよう指示する指示情報を生成するものであった。実施の形態2に係る空気調和装置100における親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、現状負荷量と全負荷量との算出、および除算を行うことなく、圧縮機30または減圧装置33等の無駄な動作の抑制のための指示情報を生成する。以下、上記実施の形態1と同様の部分については、特段の断りが無い限り、説明を省略する。
実施の形態2における親側の負荷側制御装置47は、複数の負荷装置4の各々において検知された室内温度の値と、当該複数の負荷装置4の各々のリモコン48による設定温度の値との差を算出する。そして、空気調和装置10が冷房運転時であって、当該差の絶対値が予め定められた第2閾値以下の場合には、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を予め定められた温度だけ上昇させるよう熱源装置3に指示する指示情報を生成する。一方、空気調和装置10が暖房運転時であって、上述した差の絶対値が予め定められた第2閾値以下の場合には、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を予め定められた温度だけ下降させるよう熱源装置3に指示する指示情報を生成する。なお、上記同様、予め定められた温度は、例えば1℃である。また第2閾値は、例えば1である。本発明の実施の形態2における親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、各負荷装置4の運転の容量を記憶していてもよいが、記憶していなくともよい。
図11は、実施の形態2に係る空気調和装置による、設定温度と室内温度との差に基づく制御処理を例示するフローチャートである。ステップS31において空気調和装置100は、空調運転を行っている。ステップS32において親側の負荷装置4は、子側の負荷装置4から検知情報を取得する。なお、当該検知情報は、室内温度センサ44が検知した室内温度、および、リモコン48を介してユーザから入力された設定温度等を示す情報を含む。
ステップS33において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、ステップS32で取得した検知情報が示す、室内温度の値と設定温度の値との差の絶対値を算出する。なお、当該室内温度の値と設定温度の値との差の絶対値は、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47に代わり、当該室内温度と当該設定温度を検知した負荷装置4によって算出されてもよい。この場合における検知情報は、負荷装置4が算出した、室内温度の値と設定温度の値との差またはその絶対値を含んでもよい。
ステップS33において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4の各々において検知された検知情報から得られる上記差の絶対値が第2閾値以下か否かを判定する。上記差の絶対値が第2閾値以下の場合には(ステップS33:YES)、親側の負荷装置4による処理はステップS34に移る。上記差の絶対値が第2閾値より大きい場合には(ステップS33:NO)、空気調和装置100は、ステップS31における元の状態に戻る。なお、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4の各々において検知された検知情報から得られる上記差の絶対値が第2閾値以下の場合ではなく、予め定められた一定数以上の負荷装置4の各々において検知された検知情報から得られる上記差の絶対値が第2閾値以下の場合において、処理をステップS34に移してもよい。
ステップS34において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、各熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度の制御を指示する指示情報を生成し、当該生成した指示情報を親側の熱源装置3に送信する。ここでの指示情報は、空気調和装置100が冷房運転を行っている場合には、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を予め定められた温度だけ上昇させるよう指示するものである。ここでの指示情報は、空気調和装置100が暖房運転を行っている場合には、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を予め定められた温度だけ下降させるよう指示するものである。
ステップS35において親側の熱源装置3は、親側の負荷装置4から受信した指示情報からの第1制御情報に基づいて、圧縮機30または減圧装置33等を制御して、冷媒の温度および圧力等を制御する。また、ステップS35において親側の熱源装置3は、指示情報からの第2制御情報を子側の熱源装置3へ送信する。ステップS35において子側の熱源装置3は、親側の熱源装置3から受信した第2制御情報に基づいて、圧縮機30または減圧装置33等を制御して、冷媒の温度および圧力等を制御する。例えば、冷房運転時の場合には、熱源装置3は、冷媒の蒸発温度を上昇させるための制御を行う。
実施の形態2に係る空気調和装置100によれば、親側の負荷装置4における負荷側制御装置47による算出処理の軽減を図ることができる。
実施の形態3.
上記実施の形態2における空気調和装置100は、負荷装置4の検知部が検知した検知情報が示す室内温度の値と設定温度の値との差の絶対値が第2閾値以下である場合において、熱源装置3から流出する第1媒体の温度を制御するものであった。第3の実施の形態に係る空気調和装置100は、空調対象空間における湿度を示す情報も用いて、熱源装置3から流出する第1媒体の温度を制御するものである。以下、上記実施の形態1および実施の形態2と同様の部分については、特段の断りが無い限り、説明を省略する。
実施の形態3における検知情報には、上記実施の形態2の場合と同様に室内温度を示す情報と設定温度を示す情報とを含む。また実施の形態3における検知情報は、室内湿度センサ45が検知した室内の湿度(室内湿度)を示す情報を含む。親側の負荷側制御装置47は、複数の負荷装置4の各々において検知された室内湿度の値と、当該複数の負荷装置4の各々のリモコン48による設定温度の値との差を算出する。親側の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4または一定数以上の負荷装置4の各々の検知部が検知した検知情報から得られる、当該差の絶対値が予め定められた第2閾値以下の場合であって、室内湿度の値が予め定められた第3閾値以下の場合には、冷房運転時において、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を予め定められた温度だけ上昇させるよう熱源装置3に指示する指示情報を生成する。親側の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4または一定数以上の負荷装置4の各々の検知部が検知した検知情報から得られる、当該差の絶対値が予め定められた第2閾値以下の場合であって、室内湿度の値が予め定められた第3閾値以下の場合には、暖房運転時において、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を予め定められた温度だけ下降させるよう熱源装置3に指示する指示情報を生成する。なお、上記同様、予め定められた温度は、例えば1℃である。また第3閾値は、例えば相対湿度50%に相当する値である。実施の形態3における親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、上記実施の形態2と同様、各負荷装置4の運転の容量を記憶していてもよいが、記憶していなくともよい。
なお、実施の形態3における親側の負荷側制御装置47は、室内湿度を示す値が第3閾値より大きい場合には、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度の制御を熱源装置3に指示しない。理由は、以下の通りである。例えば、空気調和装置100は、高湿度の空間に対して冷房運転を行う場合、空気中の水蒸気を水に相変化させながら空気を冷却する。この場合、空気調和装置100は、水蒸気の潜熱の分も含めて熱を奪う必要がある。従って、空気調和装置100は、室内の湿度が高い場合には、湿度が低い場合に比べてより多くの冷却能力を求められる。このため、室内の湿度が第3閾値より大きい場合には、上述した制御を行わない。
図12は、実施の形態3に係る空気調和装置による、設定温度と室内温度と室内湿度とに基づく制御処理を例示するフローチャートである。ステップS41において空気調和装置100は、空調運転を行っている。ステップS42において親側の負荷装置4は、子側の負荷装置4から検知情報を取得する。なお、当該検知情報は、室内温度センサ44が検知した室内温度、リモコン48を介してユーザから入力された設定温度、および、室内湿度センサ45が検知した室内湿度等を示す情報を含む。
ステップS43において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、ステップS42で取得した検知情報が示す、室内温度の値と設定温度の値との差の絶対値を算出する。なお、当該室内温度の値と設定温度の値との差の絶対値は、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47に代わり、当該室内温度と当該設定温度を検知した負荷装置4によって算出されてもよい。この場合における検知情報は、負荷装置4が算出した、室内温度の値と設定温度の値との差またはその絶対値を含んでもよい。
ステップS43において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4の各々において検知された検知情報から得られる上記差の絶対値が第2閾値以下か否かを判定する。上記差の絶対値が第2閾値以下の場合には(ステップS43:YES)、親側の負荷装置4による処理はステップS44に移る。上記差の絶対値が第2閾値より大きい場合には(ステップS43:NO)、空気調和装置100は、ステップS41における元の状態に戻る。なお、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4の各々において検知された検知情報から得られる上記差の絶対値が第2閾値以下の場合ではなく、予め定められた一定数以上の負荷装置4の各々において検知された検知情報から得られる上記差の絶対値が第2閾値以下の場合において、処理をステップS44に移してもよい。
ステップS44において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、全ての負荷装置4の各々において検知された検知情報が示す室内湿度の値が第3閾値以下か否かを判定する。室内湿度の値が第3閾値以下の場合には(ステップS44:YES)、親側の負荷装置4による処理はステップS45に移る。上記差の絶対値が第3閾値より大きい場合には(ステップS44:NO)、空気調和装置100は、ステップS41における元の状態に戻る。
ステップS45において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、各熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度の制御を指示する指示情報を生成し、当該生成した指示情報を親側の熱源装置3に送信する。ここでの指示情報は、空気調和装置100が冷房運転を行っている場合には、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を予め定められた温度だけ上昇させるよう指示するものである。ここでの指示情報は、空気調和装置100が暖房運転を行っている場合には、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を予め定められた温度だけ下降させるよう指示するものである。
ステップS46において親側の熱源装置3は、親側の負荷装置4から受信した指示情報からの第1制御情報に基づいて、圧縮機30または減圧装置33等を制御して、冷媒の温度および圧力等を制御する。また、ステップS46において親側の熱源装置3は、指示情報からの第2制御情報を子側の熱源装置3へ送信する。ステップS46において子側の熱源装置3は、親側の熱源装置3から受信した第2制御情報に基づいて、圧縮機30または減圧装置33等を制御して、冷媒の温度および圧力等を制御する。例えば、冷房運転時の場合には、熱源装置3は、冷媒の蒸発温度を上昇させるための制御を行う。
実施の形態3に係る空気調和装置100によれば、室内温度と設定温度以外にも、室内湿度も用いた制御を行うため、快適性を維持しながら、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る空気調和装置100は、上記実施の形態1~3に係る空気調和装置100による構成および動作等に加え、更に冷房能力と暖房能力の各々に応じた、熱源装置3への指示を行うことにより、無駄なエネルギーの消費を押さえるものである。以下、上記実施の形態1~3と同様の部分については、特段の断りが無い限り、説明を省略する。
冷房能力と暖房応力は、室内温度と第1熱媒体との温度差の値と、第1熱媒体の流量との積になる。第1熱媒体の温度は、室内温度に基づいて、あるいは空調運転が冷房運転と暖房運転のいずれであるかに基づいて定められる。例えば、冷房運転時において、室内温度が27℃の場合には、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を、例えば7℃として空調運転が行われる場合が多い。一方、暖房運転時において、室内温度が例えば20℃の場合には、熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を、例えば45℃として空調運転が行われる場合が多い。上述したような空調運転において室内温度と第1熱媒体の温度との差は、冷房運転時では20℃、暖房運転時では25℃になる。このように、暖房時における室内温度と第1熱媒体との温度差の値の方が、冷房時における室内温度と第1熱媒体との温度差の値よりも大きい場合が多い。また、冷房時と暖房時の各場合における第1熱媒体の流量は同じであることも少なくない。従って、冷房能力に対して、暖房能力の方が高くなることが多い。
しかし、ユーザの快適性のために必要となる冷房能力と暖房能力の各高さには差異がないことも少なくはなく、そのため、暖房運転時の方が冷房運転時よりも無駄にエネルギーが使われてしまうことが多い。
実施の形態4における空気調和装置100は、暖房時と冷房時における第1熱媒体の流量がそれぞれ予め設定されている場合において、暖房運転時におけるポンプ2による第1熱媒体の流量を、予め設定された流量(設定流量)に比べて小さくすることによって、無駄なエネルギーの消費を抑えるものである。実施の形態4における親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、暖房運転時における第1熱媒体の流量の値を、設定流量の値から、室内温度または第1熱媒体の温度に基づいて変更させる。具体的には、親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、暖房運転時における第1熱媒体の流量の値を、室内温度に基づいて定められる数値を、設定流量の値に乗算した値の流量へと制御するための指示を熱源装置3に指示する。当該数値は、例えば、冷房運転時における室内温度の想定値と第1熱媒体の温度の値との差を、暖房運転時における第1熱媒体の温度と室内温度との差で除して得られる値である。なお、冷房運転時における室内温度の想定値は予め定められている。
図13は、実施の形態4に係る空気調和装置による、暖房運転時における第1熱媒体の流量の制御処理を例示するフローチャートである。ステップS51において空気調和装置100は、空調運転を行っている。ステップS52において親側の負荷装置4は、子側の負荷装置4から検知情報を取得する。なお、当該検知情報は、リモコン48が検知した暖房運転と冷房運転のいずれかを示す情報を含む。当該検知情報は、負荷装置4が、暖房運転と冷房運転のいずれの運転を行っているかを示す。
ステップS53において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、ステップS52で取得した検知情報が、空気調和装置100による運転が暖房運転であることを示す情報であるか否かを判定する。空気調和装置100による運転が暖房運転の場合には(ステップS53:YES)、親側の負荷装置4による処理はステップS54に移る。空気調和装置100による運転が暖房運転ではない場合には(ステップS53:NO)、空気調和装置100は、ステップS51における元の状態に戻る。
ステップS54において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、各熱源装置3から流出する第1熱媒体の流量の制御を指示する指示情報を生成し、当該生成した指示情報を親側の熱源装置3に送信する。ここでの指示情報は、ポンプ2を制御して、第1熱媒体の流量を減少させるためのものである。
ステップS55において親側の熱源装置3は、親側の負荷装置4から受信した指示情報からの第1制御情報に基づいて、ポンプ2を制御して、当該ポンプ2による第1熱媒体の流量を減少させる。
実施の形態4に係る空気調和装置100によれば、暖房運転時における第1熱媒体の流量の低減化により、不必要なエネルギーの消費を抑えることができる。
実施の形態4に係る空気調和装置100によれば、暖房運転時における第1熱媒体の流量を、暖房運転時における第1熱媒体の温度の値と室内温度の値以外にも、冷房運転時における第1熱媒体の温度の値と室内温度の想定値をも用いて減少させるため、快適性の維持と、省エネルギー化を図ることができる。
実施の形態5.
実施の形態5に係る空気調和装置100は、上記実施の形態1~4に係る空気調和装置100による構成および動作等に加え、更に除霜動作における快適性の維持を図るものである。以下、上記実施の形態1~4と同様の部分については、特段の断りが無い限り、説明を省略する。
熱源装置3の熱源側熱交換器32には、暖房運転時において空調対象空間外である室外の温度が低い場合において、霜が付着する。これにより、空気調和装置100の暖房能力が低下するため、定期的に除霜が必要となる。例えば、多くの場合、熱源側熱交換器32にホットガスを流し、流路切替装置31によって運転を切り替えて霜取が行われる。この場合、中間熱交換器34において第1熱媒体回路1が冷却され、これにより空気調和装置100による暖房運転が停止し、空気調和装置100による運転は一時的に冷房運転になる。従って、この間、負荷装置4の送風機41からは冷風が吹き出されることとなる。
親側の負荷装置4における負荷側制御装置47は、親側の熱源装置3の熱源側制御装置37から霜取を示す情報を、信号線6を介して取得する。当該除霜を示す情報を受信した親側の負荷装置4における負荷側制御装置47は、各負荷装置4の送風機41による風量を予め定められた最小の風量まで小さくする。
図14は、実施の形態5に係る空気調和装置による、除霜運転の際における制御処理を例示するフローチャートである。ステップS61において空気調和装置100は、空調運転を行っている。ステップS62において親側の負荷装置4は、熱源装置3が除霜運転を実行していることを示す情報を、親側の熱源装置3から受信した場合には(ステップS62:YES)、ステップS63の処理に移る。ステップS62において親側の負荷装置4が、熱源装置3が除霜運転を実行していることを示す情報を、親側の熱源装置3から受信しない場合には(ステップS62:NO)、空気調和装置100は、ステップS61における元の状態に戻る。
ステップS63において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、親側の負荷装置4の送風機41による風量を最小の風量へと制御する。ステップS63において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、子側の負荷装置4の送風機41による風量を最小の風量へと制御するよう、子側の負荷装置4の負荷側制御装置47に、信号線7を介して指示を送信する。ステップS63において、当該指示を受けた子側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、子側の負荷装置4の送風機41による風量を最小の風量へと制御する。
実施の形態5に係る空気調和装置100によれば、熱源装置3が除霜運転の実行中において、負荷装置4の負荷側制御装置47は、送風機41を制御して、送風のための風量を最小にする。これにより、ユーザの快適性を損なうことなく、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
実施の形態6.
実施の形態6に係る空気調和装置100は、上記実施の形態5に係る空気調和装置100による構成および動作等に加え、除霜運転の際の更なる快適性の向上を図るものである。以下、上記実施の形態1~5と同様の部分については、特段の断りが無い限り、説明を省略する。
上記実施の形態5において説明したように、暖房運転時において室外の温度が低い場合には、熱源側熱交換器32に霜が付着し、定期的な除霜が必要となる。しかし、上述したように除霜時には、負荷装置4から冷風が吹き出され、これにより快適性が損なわれる。そのため、上記実施の形態5に係る空気調和装置100は、除霜時における送風機41による風量を最小にするものであるが、実施の形態6に係る空気調和装置100は、除霜運転時における更なる快適性の向上のため、除霜運転に先立ち、予め室内温度を上げるものである。以下、詳細に説明する。
実施の形態6に係る空気調和装置100における親側の熱源装置3または親側の負荷装置4の少なくとも一方は、例えば、各熱源装置3の除霜運転のスケジュールを記憶しているか、または、タイマーが設定されているなどし、除霜運転が行われるまでの時間の情報を取得することができる親側の熱源装置3の熱源側制御装置37または親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、予め定められた時間内に除霜運転が行われると判定した場合には、除霜運転による負荷装置4からの冷風によって室内温度が設定温度に比べて下がりすぎないよう、予め室内の温度を上昇させるための制御を行う。
図15は、実施の形態6に係る空気調和装置による、除霜運転における快適性の向上または維持のための制御処理を例示するフローチャートである。ステップS71において空気調和装置100は、空調運転を行っている。ステップS72において、親側の熱源装置3または親側の負荷装置4が、予め定められた時間内における除霜運転の実行開始を示す情報を取得しない場合には(ステップS72:NO)、空気調和装置100による処理はステップS71に戻る。ステップS72において親側の熱源装置3または親側の負荷装置4が、予め定められた時間内における除霜運転の実行開始を示す情報を取得した場合には(ステップS72:YES)、空気調和装置100による処理はステップS73に移る。
ステップS73において、親側の熱源装置3は、当該親側に熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を上昇させる制御を行う。また、親側の熱源装置3は、子側の熱源装置3に対して、当該子側の熱源装置3から流出する第1熱媒体の温度を上昇させる制御を行うよう指示する。子側の熱源装置3は、当該指示に応じて制御を行う。空気調和装置100は、当該制御によって温度上昇した第1熱媒体を第1熱媒体回路1に循環させて空調運転を続ける。
ステップS74において、空気調和装置100が空調運転を行っている最中に、親側の負荷装置4が、親側の熱源装置3から、熱源装置3が除霜運転を実行していることを示す情報を受信しない場合には(ステップS74:NO)、空気調和装置100による処理はステップS74に戻る。ステップS74において、空気調和装置100が空調運転を行っている最中に、親側の負荷装置4が、親側の熱源装置3から、熱源装置3が除霜運転を実行していることを示す情報を受信した場合には(ステップS74:YES)、空気調和装置100による処理はステップS75の処理に移る。
ステップS75において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、親側の負荷装置4の送風機41による風量を最小の風量へと制御する。ステップS75において親側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、子側の負荷装置4の送風機41による風量を最小の風量へと制御するよう、子側の負荷装置4の負荷側制御装置47に、信号線7を介して指示を送信する。ステップS75において、当該指示を受けた子側の負荷装置4の負荷側制御装置47は、子側の負荷装置4の送風機41による風量を最小の風量へと制御する。
実施の形態6に係る空気調和装置100によれば、除霜運転時における更なる快適性の向上を図ることができる。
1 第1熱媒体回路、2 ポンプ、3 熱源装置、3a 親側熱源装置、3b 子側熱源装置、4 負荷装置、4a 親側負荷装置、4b、4c 子側負荷装置、5、6、7、9 信号線、11 第1配管、12 第2配管、13 第3配管、14 第4配管、15
第5配管、16 第6配管、30 圧縮機、31 流路切替装置、32 熱源側熱交換器、33 減圧装置、34 中間熱交換器、35 冷媒回路、36 送風機、37 熱源側制御装置、40 負荷側熱交換器、41 送風機、42 入口温度センサ、43 出口温度センサ、44 室内温度センサ、45 室内湿度センサ、46 電動弁、47 負荷側制御装置、48 リモートコントローラ、100 空気調和装置、340、342、344、401、403、405 入口、341、343、345、400、402、404 出口。

Claims (11)

  1. 第1熱媒体を流通させる第1熱媒体回路と、
    前記第1熱媒体に流れを生じさせて、前記第1熱媒体回路において前記第1熱媒体を循環させる循環生成手段と、
    前記第1熱媒体回路において設けられ、第2熱媒体を循環させる第2熱媒体回路を含み、内部において前記第1熱媒体を前記第2熱媒体と熱交換させることによって前記第1熱媒体を加熱または冷却する、1以上の熱源装置と、
    前記第1熱媒体回路において設けられ、前記第1熱媒体と空調対象空間の空気とを熱交換させることによって前記空調対象空間の空調を行う、複数の負荷装置と、
    を備え、
    前記1以上の熱源装置のうちの1つは親側熱源装置であり、前記複数の負荷装置のうちの1つは親側負荷装置であり、
    前記複数の負荷装置の各々は、
    該複数の負荷装置の各々の運転状況を示す検知情報を検知する検知手段を備え、
    前記親側負荷装置は、
    前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段から取得した前記検知情報を用いて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部への指示内容を示す指示情報を生成し、該指示情報を前記親側熱源装置に送信する負荷側制御装置を有し、
    前記親側熱源装置は、
    前記親側負荷装置から前記指示情報を受信して、該指示情報に基づいて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部、および前記循環生成手段のうちの少なくともいずれかを制御
    前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、
    前記複数の負荷装置の各々の運転の容量を示す情報を記憶し、
    前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段によって検知された前記検知情報に基づいて、現時点で運転状態にある全部の前記負荷装置の各々にかかる負荷を数値化した負荷量の総和である現状負荷量を算出し、
    前記複数の負荷装置のうちの全部を最大限に運転させた場合における、前記複数の負荷装置のうちの全部にかかる負荷を数値化した全負荷量を、前記複数の負荷装置の各々の運転の容量を示す情報を用いて算出し、
    前記空調の運転が冷房運転の場合において、前記現状負荷量の前記全負荷量に対する割合が第1閾値以下の場合には、前記1以上の熱源装置の各々から流出する前記第1熱媒体の温度を、予め定められた温度の分だけ上昇させるよう指示する前記指示情報を生成し、前記空調の運転が暖房運転の場合において、前記現状負荷量の前記全負荷量に対する割合が前記第1閾値以下の場合には、前記1以上の熱源装置の各々から流出する前記第1熱媒体の温度を、予め定められた温度の分だけ下降させるよう指示する前記指示情報を生成し、
    生成した前記指示情報を、前記親側熱源装置へ送信し、
    前記親側熱源装置は、
    受信した前記指示情報に基づいて前記1以上の熱源装置を制御する、空気調和装置。
  2. 第1熱媒体を流通させる第1熱媒体回路と、
    前記第1熱媒体に流れを生じさせて、前記第1熱媒体回路において前記第1熱媒体を循環させる循環生成手段と、
    前記第1熱媒体回路において設けられ、第2熱媒体を循環させる第2熱媒体回路を含み、内部において前記第1熱媒体を前記第2熱媒体と熱交換させることによって前記第1熱媒体を加熱または冷却する、1以上の熱源装置と、
    前記第1熱媒体回路において設けられ、前記第1熱媒体と空調対象空間の空気とを熱交換させることによって前記空調対象空間の空調を行う、複数の負荷装置と、
    を備え、
    前記1以上の熱源装置のうちの1つは親側熱源装置であり、前記複数の負荷装置のうちの1つは親側負荷装置であり、
    前記複数の負荷装置の各々は、
    該複数の負荷装置の各々の運転状況を示す検知情報を検知する検知手段を備え、
    前記親側負荷装置は、
    前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段から取得した前記検知情報を用いて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部への指示内容を示す指示情報を生成し、該指示情報を前記親側熱源装置に送信する負荷側制御装置を有し、
    前記親側熱源装置は、
    前記親側負荷装置から前記指示情報を受信して、該指示情報に基づいて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部、および前記循環生成手段のうちの少なくともいずれかを制御し
    前記検知手段は、
    ユーザによる設定温度および前記空調対象空間の温度を示す情報を含む前記検知情報を検知し、
    該検知手段または前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、
    前記検知情報を用いて、前記設定温度の値と前記空調対象空間の温度の値との差の絶対値を算出し、
    前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、
    前記空調の運転が冷房運転の場合において、前記複数の負荷装置のうちの全部、または一定数以上の前記負荷装置の各々の前記検知手段によって検知された前記検知情報を用いて算出された前記差の絶対値が第2閾値以下の場合には、前記1以上の熱源装置の各々から流出する前記第1熱媒体の温度を、予め定められた温度だけ上昇させるよう指示する前記指示情報を生成し、前記空調の運転が暖房運転の場合において、前記複数の負荷装置のうちの全部、または一定数以上の前記負荷装置の各々の前記検知手段によって検知された前記検知情報を用いて算出された前記差の絶対値が前記第2閾値以下の場合には、前記1以上の熱源装置の各々から流出する前記第1熱媒体の温度を、予め定められた温度だけ下降させるよう指示する前記指示情報を生成し、
    生成した前記指示情報を、前記親側熱源装置へ送信し、
    前記親側熱源装置は、
    受信した前記指示情報に基づいて前記1以上の熱源装置を制御する、空気調和装置。
  3. 第1熱媒体を流通させる第1熱媒体回路と、
    前記第1熱媒体に流れを生じさせて、前記第1熱媒体回路において前記第1熱媒体を循環させる循環生成手段と、
    前記第1熱媒体回路において設けられ、第2熱媒体を循環させる第2熱媒体回路を含み、内部において前記第1熱媒体を前記第2熱媒体と熱交換させることによって前記第1熱媒体を加熱または冷却する、1以上の熱源装置と、
    前記第1熱媒体回路において設けられ、前記第1熱媒体と空調対象空間の空気とを熱交換させることによって前記空調対象空間の空調を行う、複数の負荷装置と、
    を備え、
    前記1以上の熱源装置のうちの1つは親側熱源装置であり、前記複数の負荷装置のうちの1つは親側負荷装置であり、
    前記複数の負荷装置の各々は、
    該複数の負荷装置の各々の運転状況を示す検知情報を検知する検知手段を備え、
    前記親側負荷装置は、
    前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段から取得した前記検知情報を用いて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部への指示内容を示す指示情報を生成し、該指示情報を前記親側熱源装置に送信する負荷側制御装置を有し、
    前記親側熱源装置は、
    前記親側負荷装置から前記指示情報を受信して、該指示情報に基づいて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部、および前記循環生成手段のうちの少なくともいずれかを制御し
    前記検知手段は、
    ユーザによる設定温度、前記空調対象空間の温度、および前記空調対象空間の湿度を示す情報を含む前記検知情報を検知し、
    該検知手段または前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、
    前記検知情報を用いて、前記設定温度の値と前記空調対象空間の温度の値との差の絶対値を算出し、
    前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、
    前記空調の運転が冷房運転の場合において、前記複数の負荷装置のうちの全部、または一定数以上の前記負荷装置の各々の前記検知手段によって検知された前記検知情報を用いて算出された前記差の絶対値が第2閾値以下の場合であって、該検知情報が示す前記湿度の値が第3閾値以下の場合には、前記1以上の熱源装置の各々から流出する前記第1熱媒体の温度を、予め定められた温度だけ上昇させるよう指示する前記指示情報を生成し、前記空調の運転が暖房運転の場合において、前記複数の負荷装置のうちの全部、または一定数以上の前記負荷装置の各々の前記検知手段によって検知された前記検知情報を用いて算出された前記差の絶対値が第2閾値以下の場合であって、該検知情報が示す前記湿度の値が前記第3閾値以下の場合には、前記1以上の熱源装置の各々から流出する前記第1熱媒体の温度を、予め定められた温度だけ下降させるよう指示する前記指示情報を生成し、生成した前記指示情報を、前記親側熱源装置へ送信し、
    前記親側熱源装置は、
    受信した前記指示情報に基づいて前記1以上の熱源装置を制御する、空気調和装置。
  4. 第1熱媒体を流通させる第1熱媒体回路と、
    前記第1熱媒体に流れを生じさせて、前記第1熱媒体回路において前記第1熱媒体を循環させる循環生成手段と、
    前記第1熱媒体回路において設けられ、第2熱媒体を循環させる第2熱媒体回路を含み、内部において前記第1熱媒体を前記第2熱媒体と熱交換させることによって前記第1熱媒体を加熱または冷却する、1以上の熱源装置と、
    前記第1熱媒体回路において設けられ、前記第1熱媒体と空調対象空間の空気とを熱交換させることによって前記空調対象空間の空調を行う、複数の負荷装置と、
    を備え、
    前記1以上の熱源装置のうちの1つは親側熱源装置であり、前記複数の負荷装置のうちの1つは親側負荷装置であり、
    前記複数の負荷装置の各々は、
    該複数の負荷装置の各々の運転状況を示す検知情報を検知する検知手段を備え、
    前記親側負荷装置は、
    前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段から取得した前記検知情報を用いて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部への指示内容を示す指示情報を生成し、該指示情報を前記親側熱源装置に送信する負荷側制御装置を有し、
    前記親側熱源装置は、
    前記親側負荷装置から前記指示情報を受信して、該指示情報に基づいて、前記1以上の熱源装置のうちの全部または一部、および前記循環生成手段のうちの少なくともいずれかを制御し
    前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、
    前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段から取得した前記検知情報から、前記複数の負荷装置が暖房運転を行っていると判定した場合には、前記第1熱媒体の流量を、前記第1熱媒体の温度の値および前記検知手段が検知した前記空調対象空間の温度の値の少なくとも一方に基づいて、予め定められた設定流量から減少させるよう指示する前記指示情報を生成し、該指示情報を前記親側熱源装置へ送信し、
    前記親側熱源装置は、受信した前記指示情報に基づいて前記循環生成手段を制御し、
    前記指示情報は、前記第1熱媒体の流量の値を、前記設定流量の値と、前記第1熱媒体の温度の値および前記検知手段が検知した前記空調対象空間の温度の値の少なくとも一方に基づく数値と、の積の値にするよう指示するものであり、前記数値は、冷房運転時における前記空調対象空間の温度の想定値と前記第1熱媒体の温度の値との差を、暖房運転時における前記第1熱媒体の温度の値と前記検知手段が検知した前記空調対象空間の温度の値との差によって除して得られる値である、空気調和装置。
  5. 前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、
    前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段から取得した前記検知情報から、前記複数の負荷装置が暖房運転を行っていると判定した場合には、前記第1熱媒体の流量を、前記第1熱媒体の温度の値および前記検知手段が検知した前記空調対象空間の温度の値の少なくとも一方に基づいて、予め定められた設定流量から減少させるよう指示する前記指示情報を生成し、該指示情報を前記親側熱源装置へ送信し、
    前記親側熱源装置は、受信した前記指示情報に基づいて前記循環生成手段を制御する、請求項1~請求項のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  6. 前記空気調和装置は複数の前記熱源装置を備え、前記複数の熱源装置のうち前記親側熱源装置以外の前記熱源装置は子側熱源装置であり、前記親側熱源装置は、前記親側負荷装置から受信した前記指示情報に基づいて、前記親側熱源装置と前記循環生成手段のうちの少なくとも一方を制御するための第1制御情報を生成し、前記第1制御情報に基づいて前記親側熱源装置および前記循環生成手段のうちの少なくとも一方を制御し、前記子側熱源装置を制御するための第2制御情報を生成し、該第2制御情報を前記子側熱源装置に送信し、前記子側熱源装置は、前記第2制御情報に基づいて前記子側熱源装置を制御する、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  7. 前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段によって検知された前記検知情報が、前記空調の運転停止を示す場合には、前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、前記1以上の熱源装置による動作と前記循環生成手段による動作とを停止させる指示を示す前記指示情報を生成し、該指示情報を前記親側熱源装置へ送信し、前記指示情報を受信した前記親側熱源装置は、該指示情報に基づいて前記1以上の熱源装置による動作と前記循環生成手段による動作とを停止させる、請求項1請求項6のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  8. 前記複数の負荷装置の各々は、開閉動作を行うことによって該複数の負荷装置の各々への前記第1熱媒体の流入量を調節する電動弁を有し、前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、前記複数の負荷装置の各々の前記検知手段によって検知された前記検知情報が、前記電動弁が閉状態にあることを示す場合には、前記1以上の熱源装置の各々の動作を停止させる指示、および、前記循環生成手段による前記第1熱媒体の流量を予め定められた最小の流量にさせる指示を示す前記指示情報を生成し、該指示情報を前記親側熱源装置へ送信し、前記指示情報を受信した前記親側熱源装置は、該指示情報に基づいて、前記1以上の熱源装置による動作を停止させ、且つ、前記循環生成手段を制御して前記第1熱媒体の流量を前記最小の流量にさせる、請求項1~請求項のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  9. 前記親側熱源装置は、
    前記1以上の熱源装置のうちの全部または一定数以上の前記熱源装置が除霜運転を実行している場合には、該除霜運転の実行中であることを示す情報を、前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置へ送信し、
    前記親側負荷装置の前記負荷側制御装置は、
    前記複数の負荷装置の各々の送風機による風量を予め定められた最小の風量へと制御する、請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  10. 前記親側熱源装置は、
    前記1以上の熱源装置のうちの全部または一定数以上の前記熱源装置が、予め定められた時間内に前記除霜運転を実行する場合には、前記熱源装置を制御して、前記除霜運転の実行開始までの間、前記第1熱媒体の温度を予め定められた温度だけ上昇させる、請求項に記載の空気調和装置。
  11. 前記第1熱媒体回路は、各々が、冷却前後の各々の前記第1熱媒体を流通させる2つの配管と、各々が、加熱前後の各々の前記第1熱媒体を流通させる2つの配管と、を有する、請求項1~請求項10のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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