JP2012108706A - 追突警報装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自車両の走行状態にかかわらず後続車両の運転者に追突警報を発すること。
【解決手段】後続車両が車両1に追突するおそれがある場合に、後続車両の運転者に対して追突警報を発する追突警報装置100であって、車両1における後輪の後方に配設される泥除10と、泥除10の角度を調整可能なアクチュエータ12と、泥除10に設けられ車両1の後方から照射された光を反射可能な反射部11と、後続車両が車両1に追突するおそれがあるか否かを判定する接近状態判定部33とを備え、接近状態判定部33によって後続車両が車両1に追突するおそれがあると判定された場合に、アクチュエータ12を作動させて泥除10の角度を調整し、反射部11によって後続車両の前照灯を当該後続車両の運転者に向けて反射させて追突警報を発する。
【選択図】図2
【解決手段】後続車両が車両1に追突するおそれがある場合に、後続車両の運転者に対して追突警報を発する追突警報装置100であって、車両1における後輪の後方に配設される泥除10と、泥除10の角度を調整可能なアクチュエータ12と、泥除10に設けられ車両1の後方から照射された光を反射可能な反射部11と、後続車両が車両1に追突するおそれがあるか否かを判定する接近状態判定部33とを備え、接近状態判定部33によって後続車両が車両1に追突するおそれがあると判定された場合に、アクチュエータ12を作動させて泥除10の角度を調整し、反射部11によって後続車両の前照灯を当該後続車両の運転者に向けて反射させて追突警報を発する。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両の追突警報装置に関するものである。
従来から、後続車両が自車両に追突するおそれがある場合に、自車両から後続車両に対して警報を発する追突警報装置が知られている。
特許文献1には、車両が減速中である場合、又は車両のアンチロックブレーキ装置が作動した場合に、ハザードランプを点滅させて後続車両の運転者に警報を発する自動車用追突警報装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1の追突警報装置では、自車両が減速中である場合にしか警報を発しない。そのため、この追突警報装置では、自車両が加速中である場合や、自車両が定常走行を行っている場合には、例え後続車両が自車両に追突するおそれがあっても警報を発しないこととなる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、自車両の走行状態にかかわらず後続車両の運転者に追突警報を発することが可能な追突警報装置を提供することを目的とする。
本発明は、後続車両が自車両に追突するおそれがある場合に、前記後続車両の運転者に対して追突警報を発する追突警報装置であって、前記自車両における後輪の後方に配設される泥除と、前記泥除の角度を調整可能なアクチュエータと、前記泥除に設けられ、前記自車両の後方から照射された光を反射可能な反射部と、前記後続車両が前記自車両に追突するおそれがあるか否かを判定する接近状態判定部と、を備え、前記接近状態判定部によって前記後続車両が前記自車両に追突するおそれがあると判定された場合に、前記アクチュエータを作動させて前記泥除の角度を調整し、前記反射部によって前記後続車両の前照灯を当該後続車両の運転者に向けて反射させて追突警報を発することを特徴とする。
本発明では、後続車両が自車両に追突するおそれがあると接近状態判定部によって判定された場合に、アクチュエータを作動させて泥除けの角度を調整し、反射部によって後続車両の前照灯を後続車両の運転者に向けて反射させる。したがって、自車両がどのような走行状態であっても、後続車両が自車両に追突するおそれがあると判定された場合には、後続車両の運転者に向けて追突警報を発することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る追突警報装置100について説明する。
まず、図1及び図2を参照して、追突警報装置100の構成について説明する。
追突警報装置100は、自車両としての車両1に後続車両が追突するおそれがある場合に、後続車両の運転者に対して追突警報を発するものである。
図1に示すように、追突警報装置100は、車両1における後輪2の後方に配設される泥除10と、泥除10の角度を調整可能なアクチュエータ12と、追突警報を発する制御を実行するコントローラ30とを備える。
追突警報装置100が搭載される車両1は、運転者が搭乗可能なキャブ4と、荷物を搭載可能な荷台5とがフレーム3上に取り付けられたトラック型の車両である。車両1は、後輪2の上方を覆い後輪2から上方への水や泥などの飛散を防止するリヤフェンダー6と、キャブ4の前面に配設され前方を照射する前照灯7とを備える。
泥除10は、車両1の後方側に位置するリヤフェンダー6を介してフレーム3の下方に垂下され、走行中に後輪2からはね上げられた水や泥などが車両1の後方に飛散することを防止する矩形の板材である。泥除10は、後輪2のトレッド面に対峙して設けられる。
泥除10は、上端がリヤフェンダー6に支持され、下端が回動可能に設けられる。泥除10は、上端を支点として、後輪2に近づいたり離れたりする方向に回動可能である。泥除10は、アクチュエータ12が作動していないときには、その角度が固定されておらず、車両1の加減速や振動などによって、上端を支点として自由に回動可能である。
泥除10における車両1の後方に臨む表面には、照射された光を反射可能な反射部11が形成される。
反射部11は、後続車の前照灯などによって後方から光が照射された場合に、その光を反射させる高反射材である。反射部11は、泥除10の表面にメッキ加工を施して鏡面状に形成される。メッキ加工ではなく、光を反射可能な部材を泥除10の表面に貼り付けたり塗布したりして形成してもよい。
反射部11は、泥除10の角度が調整されることによって、後続車の前照灯による光を後続車の運転者に向けて反射させて追突警報を発することが可能である。また、反射部11は、車両1が停車中である場合には、泥除10の角度が調整されることによって、後続車の前照灯による光を車両1の下方に向けて反射させることが可能である。
アクチュエータ12は、泥除10の角度を調整する電動モータである。アクチュエータ12は、リヤフェンダー6の下端と泥除10の上端との間に設けられる。アクチュエータ12が作動すると、リヤフェンダー6に対する泥除10の角度が調整される。これにより、アクチュエータ12が作動すると、反射部11の角度が調整される。アクチュエータ12は、コントローラ30によって制御される。
コントローラ30は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びI/Oインターフェース(入出力インターフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。RAMはCPUの処理におけるデータを記憶し、ROMはCPUの制御プログラム等を予め記憶し、I/Oインターフェースは接続された機器との情報の入出力に使用される。CPUやRAMなどをROMに格納されたプログラムに従って動作させることによって追突警報装置100の制御が実現される。コントローラ30の構成については、図2を参照しながら後で詳細に説明する。
図2に示すように、追突警報装置100が搭載される車両1は、速度を検出する車速センサ21と、前照灯7の点灯状態を切り換えるための前照灯スイッチ22とを備える。
車速センサ21は、変速機の出力軸の回転パルスを検出するセンサである。車速センサ21は、I/Oインターフェースを介してコントローラ30に接続され、検出した回転パルスをコントローラ30に送信する。
前照灯スイッチ22は、車両1の前照灯7の点灯状態と消灯状態とを切り換えるスイッチである。前照灯スイッチ22は、I/Oインターフェースを介してコントローラ30に接続され、点灯状態と消灯状態とのいずれに切り換えられているかの信号をコントローラ30に送信する。
追突警報装置100は、後続車両と車両1との車間距離を検出する車間距離検出部としての車間距離センサ23を備える。
車間距離センサ23は、後方を走行する後続車両と車両1との車間距離を検出するものである。車間距離センサ23は、例えば、出射した電波が後続車両に反射して戻ってきたのを受信し、後続車両と車両1との相対距離を検出する電波レーダである。車間距離センサ23は、I/Oインターフェースを介してコントローラ30に接続され、検出した後続車両と車両1との相対距離の信号を送信する。
追突警報装置100は、車両1の運転者に対して発せられる被追突警報を表示する表示器25と、被追突警報を音によって発するブザー26とを更に備える。
表示器25は、後続車両が車両1に追突するおそれがある場合に、車両1の運転者に対して、後方から後続車両が追突するおそれがあるという被追突警報を表示するものである。表示器25は、運転者から視認可能な位置に設けられる。表示器25は、例えば、運転者の正面に位置するメーターパネルの内部や、各種車両情報を表示するマルチディスプレイの内部などに設けられる。
ブザー26は、後続車両が車両1に追突するおそれがある場合に表示器25と連動して鳴動し、被追突警報を音によって発するものである。ブザー26は、鳴動したときの鳴動音が運転者に聞こえるように、キャブ4の内部に設けられる。
次に、図2及び図3を参照して、コントローラ30の構成について説明する。
図2に示すように、コントローラ30は、車両1に対する後続車両の相対速度を検出する相対速度検出部31と、後続車両が車両1に追突するおそれがあるか否かを判定する接近状態判定部33とを備える。
相対速度検出部31は、車間距離センサ23によって検出された後続車両と車両1との車間距離の変化率から、後続車両と車両1との相対速度を演算する。相対速度検出部31を設けずに、車間距離センサ23から出射された電波と、後続車両に反射して戻ってきた電波との間にてドップラー効果によって生じる周波数差に基づいて後続車両と車両1との相対速度を検出するようにしてもよい。
接近状態判定部33は、検出された車間距離と相対速度とに基づき、後続車両が車両1に接近して追突するおそれがあるか否かを判定する。接近状態判定部33は、車間距離センサ23によって検出された車間距離が、相対速度検出部31によって演算された相対速度に応じて予め定められた車間距離の第一の閾値と比較して小さい場合に、後続車両が車両1に接近して追突するおそれがあると判定する。
第一の閾値は、図3に示されるマップにおける閾値Aである。接近状態判定部33は、車間距離センサ23によって検出された車間距離が、そのときの相対速度に対応する閾値Aと比較して小さい場合に、後続車両が車両1に接近して追突するおそれがあると判定する。
閾値Aは、相対速度が零から大きくなるのに伴って大きくなり、相対速度がある程度大きくなると、相対速度の大きさに関わらず所定の上限値となる。このように、相対速度が比較的小さいうちは、相対速度が小さいほど短い車間距離でよく、相対速度が大きいほど長い車間距離が必要である。
一方、相対速度がある程度大きくなっても、それに応じて際限なく長い車間距離が必要なわけではなく、例えば100m程度の充分な車間距離をとっていれば安全である。そこで、実際には後続車両が車両1に追突するおそれのない充分な車間距離であっても追突するおそれがあると判定されることを防止するために、相対速度がある程度大きくなった場合には、閾値Aは所定の上限値に設定される。
コントローラ30は、車両1における前照灯7の点灯を検出する点灯状態判定部34を備える。
点灯状態判定部34は、前照灯スイッチ22から送信された信号に基づき、車両1の前照灯7が点灯状態にあるか又は消灯状態にあるかを検出する。
コントローラ30は、後続車両が車両1に追突するおそれがある場合に、車両1の運転者に対して被追突警報を表示する被追突警報部35を更に備える。
被追突警報部35は、相対速度に応じて予め定められた車間距離の第二の閾値と比較して小さい場合に被追突警報を発する。
第二の閾値は、図3に示されるマップにおける閾値Bである。被追突警報部35は、車間距離センサ23によって検出された車間距離が、そのときの相対速度に対応する閾値Bと比較して小さい場合に、被追突警報を発する。
閾値Bは、閾値Aと同様に、相対速度が零から大きくなるのに伴って大きくなり、相対速度がある程度大きくなると、相対速度の大きさに関わらず所定の上限値となる。閾値Bは、閾値Aと比較して長い車間距離に設定される。これにより、後続車両の運転者に対して追突警報を発するよりも早いタイミングで、車両1の運転者に対して後続車両が接近して追突するおそれがあることが通知される。車両1の運転者は、被追突警報を受けて、後続車両の運転者に対して追突警報が発せられる前に、車線変更したり加速したりして、追突警報が発せられることを回避することが可能である。
被追突警報部35は、車両1のキャブ4内に設置された表示器25とブザー26とによって、車両1の運転者に向けて被追突警報を発する。例えば、被追突警報部35は、被追突警報として、表示器25に「後続車接近中」のようなメッセージを表示するとともに、ブザー26を鳴動する。これにより、後続車両が車両1に追突するおそれがあることが、車両1の運転者に通知される。
次に、図4を参照して、追突警報装置100の作用について説明する。
ステップ401では、点灯状態判定部によって、前照灯スイッチ22が点灯状態か又は消灯状態かが判定される。後続車両の運転者に対する追突警報は、後続車両の前照灯の光を後続車両の運転者に対して反射させるものであるため、後続車両の前照灯が点灯状態である必要がある。そこで、車両1の前照灯7が点灯状態であれば、後続車両の前照灯も点灯状態である可能性が高いため、ステップ401では、車両1の前照灯7が点灯状態であることの判定を行っている。
ステップ401にて前照灯スイッチ22が点灯状態であると判定された場合には、ステップ402に移行し、前照灯スイッチ22が消灯状態であると判定された場合には、ステップ401にリターンする。これにより、車両1の前照灯7が点灯状態である場合のみに、後続車両の運転者に対して追突警報を発することが可能となる。
ステップ402では、車速センサ21から送信された車両1の速度をモニタする。
続いて、ステップ403では、車両1の速度が0km/hより大きいか否かを判定する。つまり、ステップ403では、車両1が走行状態であるか又は停車状態であるかを判定する。ステップ403にて車両1の速度が0km/hより大きい、即ち車両1が走行状態であると判定された場合には、ステップ404に移行する。一方、ステップ403にて車両1の速度が0km/hより大きくない、即ち車両1が停車状態であると判定された場合には、ステップ412に移行する。
まず、ステップ403において車両1が走行状態であると判定された場合について説明する。
ステップ404では、車間距離センサ23によって後続車両が検出されるか否かを判定する。ステップ404にて後続車両が検出されたと判定された場合には、追突警報を発する対象が存在するため、ステップ405に移行する。一方、ステップ404にて後続車両が検出されないと判定された場合には、追突警報を発する対象が存在しないため、ステップ401にリターンする。
ステップ405では、車間距離センサ23によって、後続車両と車両1との車間距離を検出する。
ステップ406では、ステップ405にて検出された車間距離に基づき、相対速度検出部31によって、車間距離の変化率から後続車両と車両1との相対速度が演算される。
続いて、ステップ407では、接近状態判定部33によって、ステップ405にて検出された車間距離とステップ406にて演算された相対速度とを図3に示すマップに当てはめ、実際の車間距離が閾値Bと比較して小さいか否かを判定する。
ステップ407にて実際の車間距離が閾値Bと比較して小さいと判定された場合には、車両1の運転者に対して被追突警報を発する必要があるため、ステップ408に移行する。一方、ステップ407にて実際の車間距離が閾値Bと比較して小さくないと判定された場合には、車両1の運転者に対して被追突警報を発する必要がないため、ステップ401にリターンする。
ステップ408では、被追突警報部35によって、表示器25とブザー26とから被追突警報が車両1の運転者に対して発せられる。これにより、後続車両が車両1に追突するおそれがあることが、車両1の運転者に対して通知される。
この時点では、後続車両の運転者に対しては、未だ追突警報が発せられていない。よって、車両1の運転者は、被追突警報を受けて、後続車両の運転者に対して追突警報が発せられる前に、車線変更したり加速したりして、追突警報が発せられることを回避することが可能である。
続いて、ステップ409では、接近状態判定部33によって、ステップ405にて検出された車間距離とステップ406にて演算された相対速度とを図3に示すマップに当てはめ、実際の車間距離が閾値Aと比較して小さいか否かを判定する。
ステップ409にて実際の車間距離が閾値Aと比較して小さいと判定された場合には、後続車両の運転者に対して追突警報を発する必要があるため、ステップ410に移行する。一方、ステップ409にて実際の車間距離が閾値Aと比較して小さくないと判定された場合には、後続車両の運転者に対して追突警報を発する必要がないため、ステップ401にリターンする。
ステップ410では、アクチュエータ12を作動させて泥除10の角度を調整する。具体的には、アクチュエータ12を作動させ、泥除10の反射部11が後続車両の前照灯の光が後続車両の運転者に向けて反射するように泥除10の角度を調整することによって追突警報を発する。
これにより、後続車両が車両1に接近して追突するおそれがあると接近状態判定部33によって判定された場合に、アクチュエータ12によって泥除けの角度が調整され、反射部11によって後続車両の前照灯の光が後続車両の運転者に向けて反射するようになる。接近状態判定部33は、後続車両と車両1との車間距離及び相対速度に基づいて判定を行うため、車両1の走行状態に関わらず、後続車両が車両1に接近して追突するおそれがあると判定することができる。
したがって、車両1がどのような走行状態であっても、後続車両が車両1に追突するおそれがあると判定された場合には、後続車両の運転者に向けて追突警報を発することができる。
なお、泥除10の角度は、後続車両と車両1との車間距離に応じた角度に調整される。具体的には、車間距離が比較的長い場合には、反射部11の反射角を小さくするために、地面と垂直に近い浅い角度に調整される。一方、車間距離が比較的短い場合には、反射部11の反射角を大きくするために、地面と垂直よりも上方に向かう深い角度に調整される。
また、前方を走行する先行車両に車両1が追突するおそれのある場合に警報を発したり自動的にブレーキをかけたりする衝突被害軽減装置が車両1に搭載されている場合には、衝突被害軽減装置が作動したことに連動して後続車両に対して追突警報を発するようにしてもよい。これにより、車両1が先行車両に追突して車両1の速度が急激に低下し、後続車両が車両1に更に追突して多重衝突が発生することを防止できる。
ステップ410において追突警報が発せられた後は、ステップ401にリターンする。これにより、追突警報を発する条件を満たすうちは、追突警報が継続して発せられ、追突警報を発する条件のいずれか一つを満たさなくなると、追突警報が発せられなくなる。
次に、ステップ403において車両1が停車状態であると判定された場合について説明する。
車両1が停車状態である場合には、車両1の後方に停車している後続車両の運転者が、後続車両の前照灯の光が泥除10の反射部11に反射して眩しくないように、泥除10の角度を調整する。これにより、例えば、車両1が信号待ちで停車しているときに、反射部11に反射する光が後続車両の運転者に眩しくないようにしている。
ステップ411では、ステップ404と同様に、車間距離センサ23によって後続車両が検出されるか否かを判定する。ステップ411にて後続車両が検出されたと判定された場合には、追突警報を発する対象が存在するため、ステップ412に移行する。一方、ステップ411にて後続車両が検出されないと判定された場合には、追突警報を発する対象が存在しないため、ステップ401にリターンする。
ステップ412では、ステップ405と同様に、車間距離センサ23によって、後続車両と車両1との車間距離を検出する。
ステップ413では、アクチュエータ12を作動させて泥除10の角度を調整する。具体的には、アクチュエータ12を作動させ、泥除10の反射部11が後続車両の前照灯の光が車両1の下方に向けて反射するように泥除10の角度を調整する。具体的には、反射部11が地面に対して垂直よりも下方に向くように、泥除10の角度を調整する。これにより、後続車両の前照灯の光が後続車両の運転者に向かって反射することがなくなり、後続車の運転者が眩しく感じることが防止される。
ステップ413においてアクチュエータ12が作動した後は、ステップ401にリターンする。
以上の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
後続車両が車両1に追突するおそれがあると接近状態判定部33によって判定された場合に、アクチュエータ12を作動させて泥除けの角度を調整し、反射部11によって後続車両の前照灯の光を後続車両の運転者に向けて反射させる。接近状態判定部33は、後続車両と車両1との車間距離及び相対速度に基づいて判定を行うため、車両1の走行状態に関わらず、後続車両が車両1に接近して追突するおそれがあると判定することができる。
したがって、車両1がどのような走行状態であっても、後続車両が車両1に追突するおそれがあると判定された場合には、後続車両の運転者に向けて追突警報を発することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の追突警報装置は、自車両の後方から後続車両が追突することを防止する装置として利用することができる。
100 追突警報装置
1 車両
2 後輪
7 前照灯
10 泥除
11 反射部
12 アクチュエータ
23 車間距離センサ(車間距離検出部)
30 コントローラ
31 相対速度検出部
33 接近状態判定部
34 点灯状態判定部
35 被追突警報部
1 車両
2 後輪
7 前照灯
10 泥除
11 反射部
12 アクチュエータ
23 車間距離センサ(車間距離検出部)
30 コントローラ
31 相対速度検出部
33 接近状態判定部
34 点灯状態判定部
35 被追突警報部
Claims (6)
- 後続車両が自車両に追突するおそれがある場合に、前記後続車両の運転者に対して追突警報を発する追突警報装置であって、
前記自車両における後輪の後方に配設される泥除と、
前記泥除の角度を調整可能なアクチュエータと、
前記泥除に設けられ、前記自車両の後方から照射された光を反射可能な反射部と、
前記後続車両が前記自車両に追突するおそれがあるか否かを判定する接近状態判定部と、を備え、
前記接近状態判定部によって前記後続車両が前記自車両に追突するおそれがあると判定された場合に、前記アクチュエータを作動させて前記泥除の角度を調整し、前記反射部によって前記後続車両の前照灯を当該後続車両の運転者に向けて反射させて追突警報を発することを特徴とする追突警報装置。 - 前記自車両と前記後続車両との間の車間距離を検出する車間距離検出部と、
前記自車両に対する前記後続車両の相対速度を検出する相対速度検出部と、を更に備え、
前記接近状態判定部は、検出された前記車間距離と前記相対速度とに基づき、前記後続車両が前記自車両に追突するおそれがあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の追突警報装置。 - 前記自車両における前照灯の点灯を検出する点灯状態判定部を備え、
前記アクチュエータは、前記点灯状態判定部によって前記自車両における前照灯の点灯が検出された場合に作動することを特徴とする請求項1又は2に記載の追突警報装置。 - 前記接近状態判定部は、前記車間距離検出部が検出した車間距離が、前記相対速度に応じて予め定められた車間距離の第一の閾値と比較して小さい場合に追突するおそれがあると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の追突警報装置。
- 前記後続車両が前記自車両に追突するおそれがある場合に、前記自車両の運転者に対して被追突警報を発する被追突警報部を備え、
前記被追突警報部は、前記相対速度に応じて予め定められた車間距離の第二の閾値と比較して小さい場合に前記被追突警報を発し、
前記第二の閾値は、前記第一の閾値と比較して長い車間距離に設定されることを特徴とする請求項4に記載の追突警報装置。 - 前記自車両が停車中である場合には、前記アクチュエータは、前記後続車両の前照灯が前記自車両の下方に向けて反射するように前記泥除の角度を調整することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の追突警報装置。
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