JP2012107900A - 幾何誤差計測システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】幾何誤差計測システムSは、予め幾何誤差の閾値を設定可能な閾値記憶領域25と、同定した幾何誤差が閾値を上回っている場合にその事態を報知する出力手段32と、幾何誤差設定値を更新記憶可能なパラメータ記憶領域26とを有している。そして、新たな幾何誤差の計測後に、その計測値に、パラメータ記憶領域26に記憶されている幾何誤差設定値を加算することによって、新たな幾何誤差設定値を算出するとともに、新たに計測された幾何誤差あるいは算出された新たな幾何誤差設定値の内のいずれか一方が閾値を上回っている場合には、幾何誤差設定値を自動更新せず、手動による新たな幾何誤差設定値の設定を可能とする。
【選択図】図5
Description
図1は、多軸工作機械の一例である5軸制御マシニングセンタ(テーブル旋回型5軸機)を示したものである(以下、単にマシニングセンタMという)。マシニングセンタMのベッド(基台)1には、正面視略U字状のトラニオン5が、Y軸に沿ってスライド可能に設けられており、当該トラニオン5には、正面視略U字状のクレードル4が、A軸(回転軸)を中心として、回転可能に設けられている。さらに、クレードル4には、円盤状のテーブル3が、A軸と直交するC軸(回転軸)を中心として、回転可能に設けられている。また、ベッド1の上部には、工具を装着可能な主軸頭2が、Y軸と直交するX軸、および、それらのX,Y軸と直交するZ軸に沿ってスライド可能に設けられている。当該主軸頭2は、装着した工具をZ軸を中心として回転させることができるようになっている。
次に、上記したマシニングセンタMの幾何誤差について説明する。ここでは、幾何誤差が、各軸間の相対並進誤差3方向および相対回転誤差3方向の合計6成分(δx,δy,δz,α,β,γ)からなるものであると仮定する。また、各幾何誤差は、挟まれた2つの軸名称を添えて示すものとする。たとえば、C軸とA軸との間のY方向の並進誤差は、δyCA,Y軸とX軸との間のZ軸周りの回転誤差は、γYXと表記する。また、工具を示す記号はTとする。
図2は、上記したマシニングセンタMの制御機構を示すブロック図であり、トラニオン5、主軸頭2を並進させるための各サーボモータ、および、クレードル4、テーブル3を回転させるための各サーボモータは、制御装置(数値制御装置)21によって駆動制御されるようになっている。また、制御装置21には、割出位置(割出条件)や幾何誤差の閾値(許容値)等を設定するための入力手段31、後述する閾値判定の結果等を出力する(報知する)ためのモニタやスピーカ等の出力手段32等が接続されている。
図5は、幾何誤差計測システムSによる幾何誤差の計測処理(同定処理)の内容を示すフローチャートである。幾何誤差を同定する場合には、図6の如く、主軸頭2に、工具の代わりにタッチプローブ11を装着させ、テーブル3にターゲットであるターゲット球12を固定させる(ターゲット球12の土台に組み付けられた磁石等によって固定させる)。なお、タッチプローブ11は、ターゲット球12に接触したことを感知するセンサ(図示せず)を有しており、接触を感知した場合に赤外線や電波等で信号を発することができるようになっている。一方、マシニングセンタMの制御装置21は、接続された受信機によりタッチプローブ11から発せられた信号を受信した瞬間(もしくは遅れ分を考慮した時点)の各軸の現在位置を、測定値として記憶手段22に記憶することができるようになっている。
ここで、ターゲット球12の中心位置の計測値と幾何誤差との関係について説明する。ターゲット球12の中心位置がテーブル座標系(幾何誤差がない理想な状態でA軸とC軸との交点を原点とし、そのX軸がマシニングセンタMのX軸に平行であるテーブル3上の座標系)で(R,0,H)であるとする。幾何誤差がない場合のターゲット球12の中心位置計測値(x,y,z)は、A軸角度をa、C軸角度をcとすると、次に示す[数1]で表すことができる。
幾何誤差計測システムSは、上記の如く、予め幾何誤差の閾値を設定可能な閾値設定手段である閾値記憶領域25と、同定した幾何誤差が閾値記憶領域25に設定されている閾値を上回っている場合に、その事態を報知する報知手段である出力手段32とを有しているため、経時変化に関連した機械の状態を容易に把握することができ、機械の経時的変化や計測ミスに起因した不適切な同定結果に基づく補正の実行によりマシニングセンタMの加工精度が低下する事態を、効果的に防止することができる。
本発明に係る幾何誤差計測システムは、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて適宜変更することができる。たとえば、幾何誤差の計測システムは、モニタの画面上への表示やスピーカからのアラーム出力により計測値が閾値を上回っている事態を報知するものに限定されず、LEDやランプ等の発光手段を各種の態様で点灯、点滅させることにより当該事態を報知するもの等に変更することも可能である。
M・・マシニングセンタ
1・・ベッド
2・・主軸頭
3・・テーブル
4・・クレードル
5・・トラニオン
11・・タッチプローブ
12・・ターゲット球
21・・制御装置
22・・記憶手段
25・・閾値記憶領域(閾値設定手段)
26・・パラメータ記憶領域(幾何誤差更新手段)
Claims (5)
- 複数の直線軸と回転軸とを具備した多軸工作機械において、主軸にセンサを設けるとともにテーブルに測定ターゲットを設置し、複数の位置決め条件にて前記測定ターゲットの座標を前記センサにより計測し、それらの計測値を用いて、隣り合う軸間に存在する幾何誤差を同定する幾何誤差計測システムであって、
予め幾何誤差の閾値を設定可能な閾値設定手段と、
同定した幾何誤差が閾値設定手段に設定されている閾値を上回っている場合に、その事態を報知する報知手段とを有することを特徴とする幾何誤差計測システム。 - 幾何誤差設定値を更新記憶可能な幾何誤差更新手段を有しており、
新たな幾何誤差の計測後に、その計測値に、幾何誤差更新手段に記憶されている幾何誤差設定値を加算することによって、新たな幾何誤差設定値を算出するとともに、
その新たな幾何誤差設定値が、閾値設定手段に設定されている閾値を上回っている場合には、報知手段が、その事態を報知することを特徴とする請求項1に記載の幾何誤差計測システム。 - 新たな幾何誤差の計測後に、その計測値に、幾何誤差更新手段に記憶されている幾何誤差設定値を加算することによって、新たな幾何誤差設定値を算出するとともに、
新たに計測された幾何誤差およびその幾何誤差から算出された新たな幾何誤差設定値がいずれも閾値を下回っている場合には、
幾何誤差更新手段において、算出された新たな幾何誤差設定値を新たな幾何誤差設定値として自動更新することを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の幾何誤差計測システム。 - 新たな幾何誤差の計測後に、その計測値に、幾何誤差更新手段に記憶されている幾何誤差設定値を加算することによって、新たな幾何誤差設定値を算出するとともに、
新たに計測された幾何誤差あるいはその幾何誤差から算出された新たな幾何誤差設定値の内のいずれか一方が閾値を上回っている場合には、
幾何誤差更新手段において、算出された新たな幾何誤差設定値を新たな幾何誤差設定値として自動更新せず、手動による新たな幾何誤差設定値の設定を可能とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の幾何誤差計測システム。 - 閾値設定手段が、複数の幾何誤差補正パラメータを含む分類毎に、別々に閾値を設定可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の幾何誤差計測システム。
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