JP2012099199A - 半導体装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後の第2の電圧Vのオーバーシュート又はアンダーシュートを抑制する。
【解決手段】半導体装置1は、カレントミラーで構成されたオペアンプ61を含み、第1の電圧Vから第2の電圧Vを生成するレギュレータ6と、電流量制御信号OVDRを生成し、電流量制御信号OVDRの第1の遷移によってカレントミラーが流す電流を増大させ、電流量制御信号OVDRの第2の遷移によってカレントミラーが流す電流を減少させる制御回路8と、を備え、制御回路8は、第2の遷移に関連する電流量制御信号OVDRの第2のスルーレートを、第1の遷移に関連する電流量制御信号OVDRの第1のスルーレートよりも小さくするスルーレート処理部80を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその制御方法に関し、特に外部電源電圧から内部電圧を生成する半導体装置及びその制御方法に関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体装置には、外部電源電圧から内部電圧を生成するための内部電圧生成回路に2つのレギュレータを搭載するものがある。1つは、電流供給能力が小さいかわりに消費電力も小さいスタンバイ用レギュレータであり、他の1つは、電流供給能力及び消費電力がともに大きいアクティブ用レギュレータである。このような構成は、主として低消費電力化の観点から採用されているもので、スタンバイ用レギュレータは半導体装置の電源が投入されている間常に動作するよう構成される一方、アクティブ用レギュレータはアクティブ時のみ動作するよう構成される。
レギュレータは一般にオペアンプとドライバトランジスタを含んで構成されており、アクティブ用レギュレータの活性化は、オペアンプのコモンソースに設けられる電流供給トランジスタをオンさせることによって行われる。電流供給トランジスタをオンさせると、オペアンプ内のカレントミラーに電流が流れてドライバトランジスタがオンし、内部電圧が生成されるようになる。特許文献1〜3には、このような活性化制御を行う電圧生成回路の例が開示されている。
特開2005−62481号公報 特開2001−84765号公報 特開平11−96758号公報
ところで、特許文献1に記載の電圧生成回路では、電流供給トランジスタが並列に2つ設けられており、一方の電流供給トランジスタは、スタンバイからアクティブへの切り替え時の一定期間のみオンとなるよう構成されている。このような構成を採用することで、特許文献1の[0007]段落にも記載されているように、切り替え直後の内部電圧の降下をできるだけ抑えるとともに、降下後の反動による内部電圧のオーバーシュートも抑えることが可能になる。
しかしながら、上記構成には、上記一方の電流供給トランジスタをオフした直後、内部電圧に、別のオーバーシュート(ドライバトランジスタがN型チャネルMOSトランジスタである場合)又はアンダーシュート(ドライバトランジスタがP型チャネルMOSトランジスタである場合)が発生するという問題がある。これは、電流供給トランジスタを突然オフすることによってドライバトランジスタのゲート電位が一時的に上昇するためであり、このようなオーバーシュート又はアンダーシュートの抑制が求められている。
本発明による半導体装置は、カレントミラーで構成されたオペアンプを含み、第1の電圧から第2の電圧を生成する第1の内部電圧生成回路と、電流量制御信号を生成し、前記電流量制御信号の第1の遷移によって前記カレントミラーが流す電流を増大させ、前記電流量制御信号の第2の遷移によって前記カレントミラーが流す電流を減少させる制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記第2の遷移に関連する前記電流量制御信号の第2のスルーレートを、前記第1の遷移に関連する前記電流量制御信号の第1のスルーレートよりも小さくするスルーレート処理部を含む、半導体装置である。
本発明の他の一側面による半導体装置は、一方の入力端子に第2の電圧の目標電圧が供給される差動増幅器と、前記差動増幅器に電流を供給する互いに並列に接続する第1及び第2の電流供給トランジスタと、制御端子が前記差動増幅器の出力端子に接続され、一方の被制御端子に第1の電圧が供給され、他方の被制御端子が前記差動増幅器の他方の入力端子に接続されるドライバトランジスタとを有し、前記ドライバトランジスタの前記他方の被制御端子から前記第2の電圧を出力する第1の内部電圧生成回路と、前記第1の内部電圧生成回路の活性期間を示すアクティブ信号に基づいて、前記活性期間の開始に応じて所定期間活性化する電流量制御信号を生成する制御回路と、を備え、前記アクティブ信号は、前記第1の電流供給トランジスタの制御端子に入力され、前記電流量制御信号は、前記第2の電流供給トランジスタの制御端子に入力され、前記制御回路は、前記電流量制御信号の非活性化時のスルーレートを、前記アクティブ信号の活性化時又は非活性化時のスルーレートに比べて小さくするスルーレート処理部を有する、半導体装置である。
本発明による半導体装置の制御方法は、カレントミラーで構成されたオペアンプを含み、第1の電圧から第2の電圧を生成する第1の内部電圧生成回路を有する半導体装置の制御方法であって、前記カレントミラーに流れる電流量を制御する電流量制御信号を第1のスルーレートで活性化させることにより、前記カレントミラーが流す電流を増大させるステップと、前記電流量制御信号を第2のスルーレートで非活性化させることにより、前記カレントミラーが流す電流を減少させるステップと、を備え、前記第2のスルーレートは前記第1のスルーレートより小さい、半導体装置の制御方法である。
本発明によれば、第2のスルーレート(電流量制御信号の非活性化時のスルーレート)を通常より小さくしているので、電流量制御信号の非活性化を開始した直後のオペアンプの出力電圧(ドライバトランジスタの制御端子の電圧)の一時的な上昇を抑制できる。したがって、電流量制御信号の非活性化を開始した直後の第2の電圧のオーバーシュート又はアンダーシュートを抑制できる。
本発明の原理を説明するための模式図である。 本発明の好ましい第1の実施形態による半導体装置の構成を示すブロック図である。 図2に示す電源回路に含まれる回路ブロックのうち、内部電圧VPERIを生成するVPERI生成回路を抜き出して示すブロック図である。同図には、VPERI生成回路の他に、目標電圧生成回路、DLL回路、及び位相補償回路についても記載している。 本発明の好ましい第1の実施形態によるオペアンプとドライバ回路の内部構成を具体的に示す回路図である。 本発明の好ましい第1の実施形態によるスルーレート処理部とワンショット信号生成部の内部構成を具体的に示す回路図である。 本発明の好ましい第1の実施形態によるアクティブ信号ACT、ワンショット信号P、及び電流量制御信号OVDRの時間変化を示す図である。 上図は、本発明の好ましい第1の実施形態によるVPERI生成回路によって生成される電源電圧VPERIの時間変化を、下図は、本発明の好ましい第1の実施形態によるアクティブ信号ACT及び電流量制御信号OVDRの時間変化を、それぞれ示す図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態の第1の変形例による半導体装置に含まれるスルーレート処理部の内部構成を具体的に示す回路図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態の第2の変形例による半導体装置1に含まれるVPERI生成回路内のオペアンプとドライバ回路の内部構成を具体的に示す回路図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態による半導体装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の好ましい第2の実施の形態による半導体装置の回路図を模式的に描いた図である。(b)は、比較例として、本発明の好ましい第1の実施の形態による半導体装置の回路図を模式的に描いた図である。 本発明の好ましい第3の実施の形態による半導体装置の構成を示すブロック図である。 本発明の好ましい第3及び第4の実施の形態による電源電圧VPERIに重畳されるノイズ量の周波数特性の測定結果を示す図である。 本発明の好ましい第4の実施の形態による半導体装置に含まれるVPERI生成回路の構成を示すブロック図である。
本発明の課題を解決する技術思想(コンセプト)の代表的な一例は、以下に示される。但し、本願の請求内容はこの技術思想に限られず、本願の請求項に記載の内容であることは言うまでもない。すなわち、本発明は、第1の電圧から第2の電圧を生成する第1の内部電圧生成回路に含まれるオペアンプのカレントミラーに流す電流について、減少させるときのスルーレートを増大させるときのスルーレートより小さくすることを技術思想とする。より具体的にいえば、第1の内部電圧生成回路はアクティブ信号に応じて活性化する回路であり、アクティブ信号の活性化に応じて所定期間活性化する電流量制御信号の非活性時のスルーレートを、活性時のスルーレートよりも小さくする。これにより、電流量制御信号の非活性化によってカレントミラーに流れる電流が減少する際のオペアンプの出力電圧の一時的な上昇を抑制できるので、オーバーシュート又はアンダーシュートを抑制できる。
図1は、本発明の原理を説明するための模式図である。
本発明による半導体装置1は、第1の電圧Vから第2の電圧V(V<V)を生成するレギュレータ6(第1の内部電圧生成回路)を備える。第1の電圧Vは、典型的には外部電圧である。第2の電圧Vは、図示していないが、内部電源配線を介して半導体装置1内の所定の負荷に供給される。
レギュレータ6は、オペアンプ61とドライバ回路65とを有する。オペアンプ61はカレントミラーで構成される差動増幅器62を含んでおり、差動増幅器62の一方の入力端子には、目標電圧生成回路3から第2の電圧Vの目標電圧VREFが供給される。ドライバ回路65はドライバトランジスタであり、その一方の被制御端子には第1の電圧Vが供給され、制御端子及び他方の被制御端子はそれぞれ、差動増幅器62の出力端子及び差動増幅器62の他方の入力端子に接続される。ドライバ回路65は、N型チャネルであってもよいし、P型チャネルであってもよい。レギュレータ6の出力電圧Vは、ドライバ回路65の他方の被制御端子から取り出される。以上の構成により、オペアンプ61は、ドライバ回路65の他方の被制御端子の電圧Vが目標電圧VREFに等しくなるよう、ドライバ回路65のオンオフ制御を行うことになる。したがって、レギュレータ6の出力電圧Vは、目標電圧VREFに等しくなる。尚、「オン」とは電気的に導通することを示し、「オフ」とは電気的に非導通を示す。この明細書において適用される。
オペアンプ61による上記のようなオンオフ制御は、常時行われるわけではなく、アクティブ信号ACTが活性状態である場合にのみ行われる。アクティブ信号ACTは、レギュレータ6の活性期間、すなわちレギュレータ6による第2の電圧Vの生成動作が必要とされる期間を示す信号であり、レギュレータ6の外部で生成される。アクティブ信号ACTによるオペアンプ61の動作状態の切り替えは、オペアンプ61内に備えられる第1及び第2の電流供給トランジスタ63,64を利用して行われる。
第1及び第2の電流供給トランジスタ63,64は、差動増幅器62に電流を供給するトランジスタであり、差動増幅器62と接地電位の間に並列に設けられる。第1及び第2の電流供給トランジスタ63,64のうちいずれか一方又は両方がオンであるとき、差動増幅器62に電流が流れ、オペアンプ61による上記のようなオンオフ制御が行われる。
アクティブ信号ACTは、第1の電流供給トランジスタ63の制御端子に入力される。したがって、レギュレータ6の活性期間中第1の電流供給トランジスタ63は常にオンとなっており、これによりレギュレータ6の出力電圧Vは目標電圧VREFに維持される。
一方、第2の電流供給トランジスタ64の制御端子には、制御回路8から電流量制御信号OVDRが入力される。電流量制御信号OVDRは、レギュレータ6の活性期間の開始に応じて所定期間活性化する信号である。したがって、第2の電流供給トランジスタ64は、レギュレータ6の活性期間の初期に一時的にオンとなる。第2の電流供給トランジスタ64がオンとなっている間、差動増幅器62に流れる電流の量がその分増加することになることから、アクティブ信号ACTが活性化された直後の第2の電圧Vの一時的な降下を抑制することが可能になる。また、降下後の反動による第2の電圧Vの一時的な増大(オーバーシュート)も抑制できる。これらにより、レギュレータ6の活性化後、安定して第2の電圧Vが生成されるようになるまでの時間(整定時間)が短縮されるという効果も得られる。さらに、仮に第2の電流供給トランジスタ64をレギュレータ6の活性化期間中ずっとオンにしておいたとすると、チップ全体の電流消費量が大きくなるという問題が生ずるが、オンする期間をスタンバイからアクティブへの切り替え時の一定期間のみとすることで、このような増大も抑制される。
制御回路8は、アクティブ信号ACTに基づいて電流量制御信号OVDRを生成する。具体的には、アクティブ信号ACTの活性化タイミングで電流量制御信号OVDRを活性化させ(第1の遷移)、その後所定時間が経過した後、電流量制御信号OVDRを非活性化する(第2の遷移)。
本発明の特徴は、制御回路8が、電流量制御信号OVDRの非活性化時(第2の遷移)のスルーレート(所定時間あたりの変化量)を処理するスルーレート処理部80を含んでいる点にある。スルーレート処理部80は、非活性化時(第2の遷移)に関連する電流量制御信号OVDRのスルーレート(第2のスルーレート)を、活性化時(第1の遷移)に関連する電流量制御信号OVDRのスルーレート(第1のスルーレート)よりも小さくする。別の見方をすれば、電流量制御信号OVDRの非活性化時のスルーレート(第2のスルーレート)を、アクティブ信号ACTの活性化時又は非活性化時のスルーレートに比べて小さくすると言うこともできる。
第2の電流供給トランジスタ64を突然オフすると、ドライバ回路65の制御端子の電位が一時的に上昇する。そのため、第2の電圧Vにオーバーシュート(ドライバ回路65がN型チャネルである場合)又はアンダーシュート(ドライバ回路65がP型チャネルである場合)が現れる。本発明では、上記のようなスルーレート処理部80の処理によりドライバ回路65の制御端子の電位の一時的な上昇が抑制されることから、このようなオーバーシュート又はアンダーシュートの発生が抑制される。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図2は、本発明の好ましい第1の実施の形態による半導体装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態による半導体装置1はDRAMであり、図2に示すようにメモリセルアレイ11を備えている。メモリセルアレイ11には、互いに交差する複数のワード線WLと複数のビット線BLが設けられており、その交点にメモリセルMCが配置されている。ワード線WLの選択はロウデコーダ12によって行われ、ビット線BLの選択はカラムデコーダ13によって行われる。ビット線BLは、センス回路14内の対応するセンスアンプSAにそれぞれ接続されており、カラムデコーダ13により選択されたビット線BLは、センスアンプSAを介してアンプ回路15に接続される。
ロウデコーダ12及びカラムデコーダ13の動作は、アクセス制御回路20によって制御される。アクセス制御回路20は、アドレス端子21及びコマンド端子22を介してそれぞれ外部から供給されるアドレス信号ADD及びコマンド信号CMDを受け、これらアドレス信号ADD及びコマンド信号CMDに基づいてロウデコーダ12及びカラムデコーダ13を制御する。また、アクセス制御回路20は、アンプ回路15の動作も制御する。
具体的には、コマンド信号CMDがアクティブ動作を示している場合には、アドレス信号ADDはロウデコーダ12に供給される。これに応答して、ロウデコーダ12はアドレス信号ADDが示すワード線WLを選択し、これにより、対応するメモリセルMCがそれぞれビット線BLに接続される。また、コマンド信号CMDがリード動作又はライト動作を示している場合には、アドレス信号ADDはカラムデコーダ13に供給される。これに応答して、カラムデコーダ13はアドレス信号ADDが示すビット線BLをアンプ回路15に接続する。したがって、コマンド信号CMDがリード動作を示している場合には、センスアンプSAを介してメモリセルアレイ11から読み出されたリードデータDQが、アンプ回路15及び入出力回路16を介してデータ端子24から外部に出力される。一方、コマンド信号CMDがライト動作を示している場合には、データ端子24を介して外部から供給されたリードデータDQが、入出力回路16、アンプ回路15、及びセンスアンプSAを介してメモリセルMCに書き込まれる。
以上の各回路ブロックは、それぞれ所定の内部電圧を動作電源として使用する。これら内部電圧は、図2に示す電源回路100によって生成される。電源回路100は、電源端子31,32を介してそれぞれ供給される外部電位VDD及び接地電位VSSを受け、これらに基づいて内部電圧VPP,VPERI,VARYなどを生成する。尚、本明細書においてVDD,VPP,VPERI,VARYとは、当該電位のレベルを示すほか、接地電位VSSに対する電位差(電圧)をも示す。例えば、「VDD」とは、外部電位VDDの電位レベルそのものを指すほか、接地電位VSSに対する電位差(電圧)をも示す。VPP,VPERI,VARYについても同様である。本実施形態では、VPP>VDD>VPERI≒VARYである。
内部電圧VPPは、ロウデコーダ12において用いられる電圧である。ロウデコーダ12は、アドレス信号ADDに基づき選択したワード線WLをVPPレベルに駆動し、これによりメモリセルMCに含まれるセルトランジスタをオンさせる。内部電圧VARYは、センス回路14において用いられる電圧である。センス回路14が活性化すると、ビット線対の一方をVARYレベル、他方をVSSレベルに駆動することにより、読み出されたリードデータの増幅を行う。内部電圧VPERIは、アクセス制御回路20などの大部分の周辺回路の動作電圧として用いられる。内部電圧VPERIを動作電源として動作する回路には、入出力回路16によるデータの出力タイミングを、クロック端子23から入力される外部クロックと同期させるための内部クロックを生成するDLL回路4が含まれる。周辺回路の動作電圧としてVDDよりも電圧の低い内部電圧VPERIを用いることにより、低消費電力化が図られている。
図3は、電源回路100に含まれる回路ブロックのうち、内部電圧VPERIを生成するVPERI生成回路2を抜き出して示すブロック図である。
図3には、VPERI生成回路2の他に、目標電圧生成回路3、DLL回路4、及び位相補償回路5についても記載している。VPERI生成回路2の説明に先立ち、これらの回路について説明する。
目標電圧生成回路3は、電源電圧VPERIの目標電圧VREFを生成する回路であり、ここでは定電圧生成回路としている。具体的には、電源電圧VDDを抵抗分割することによって目標電圧VREFを取り出す回路によって目標電圧生成回路3を構成すればよい。抵抗分割による目標電圧VREFの生成方式は、電圧生成方式と呼ばれる。これに対し、目標電圧VREFの生成には電流生成方式と呼ばれる方式を採用することも可能であるが、この点については、後述する第2の実施の形態で詳しく説明する。
DLL回路4は、電源電圧VPERIを動作電源として動作する周辺回路の一例として記載しているものである。DLL回路4は、リードデータの出力が行われる場合にのみ内部クロックの生成を行う回路であり、リードデータの出力が行われない場合には休止状態となる。したがって、DLL回路4の電流消費量は、リードデータの出力の有無に応じて大きく変動する。
位相補償回路5は、抵抗素子と容量素子の直列回路であり、後述するVPERI出力端子2aと接地端の間に、DLL回路4と並列に接続される。位相補償回路5は、電源電圧VPERIの波形を安定させるために設けられている。
さて、VPERI生成回路2の説明に入る。VPERI生成回路2は、図3に示すように、アクティブ用レギュレータ6(第1の内部電圧生成回路)と、スタンバイ用レギュレータ7(第2の内部電圧生成回路)と、制御回路8とを備えている。
レギュレータ6,7は、それぞれ電源電位VDDから周辺回路用の電源電圧VPERIを生成し、VPERI出力端子2aに出力する。VPERI出力端子2aは、DLL回路4の電源端に接続されており、これにより電源電圧VPERIがDLL回路4に供給される。レギュレータ6は、上述したようにアクティブ信号ACTに応じて必要時にのみ電源電圧VPERIを生成する一方、レギュレータ7は、少なくとも半導体装置1の電源が入っている間、常に電源電圧VPERIを生成する。
アクティブ信号ACTは、例えばリードデータの出力が行われるときに活性化される信号である。上述したように、DLL回路4は、リードデータの出力が行われる場合にのみ内部クロックの生成を行い、このときDLL回路4の電流消費量が増加する。アクティブ信号ACTは、この増加した電流消費量に十分対応できるようにするため、リードデータの出力が行われるときに活性化され、VPERI生成回路2の電流供給能力を増大させる。すなわち、アクティブ信号ACTが活性状態にあるときにはレギュレータ6,7の両方が電源電圧VPERIを生成するので、レギュレータ7のみが電源電圧VPERIを生成する場合に比べ、VPERI生成回路2の電流供給能力は増大する。
さて、レギュレータ6は、図3に示すように、オペアンプ61とドライバ回路65とを有している。オペアンプ61はカレントミラーで構成される差動増幅器62を含んでおり、差動増幅器62の一方の入力端子には、目標電圧生成回路3から電源電圧VPERIの目標電圧VREFが供給される。また、差動増幅器62と接地電位の間には、第1及び第2の電流供給トランジスタ63,64が並列に設けられる。ドライバ回路65はドライバトランジスタであり、その一方の被制御端子には電源電圧VPERIが供給され、制御端子及び他方の被制御端子はそれぞれ、差動増幅器62の出力端子及び差動増幅器62の他方の入力端子に接続される。
図4は、オペアンプ61とドライバ回路65の内部構成を具体的に示す回路図である。同図に示すように、差動増幅器62は、カレントミラーを構成するP型チャネルトランジスタM1,M2と、ドレインがトランジスタM1のドレインに接続されるN型チャネルトランジスタM3と、ドレインがトランジスタM2のドレインに接続されるN型チャネルトランジスタM4とを有する。ドライバ回路65は、N型チャネルトランジスタM5によって構成される。
トランジスタM1,M2のソースには電源電圧VPP(>VDD)が供給され、トランジスタM3のゲート(差動増幅器62の一方の入力端子)には目標電圧VREFが供給される。トランジスタM1,M2のソースに電源電圧VDDより高い電源電圧VPPを供給するのは、電源電圧VDDの変動により、生成される電源電圧VPERIが目標電圧VREFを下回ってしまうことを防止するためである。以下、詳しく説明する。
レギュレータ6では、ドライバ回路65がN型チャネルであるトランジスタM5によって構成されていることから、トランジスタM1,M2のソースに供給される電源電圧をVXX(VXXはVPP又はVDD)とすると、生成可能な電源電圧VPERIの最大値はVXX−Vtとなる。ただし、VtはトランジスタM5のしきい値電圧である。この最大値と目標電圧VREFとの差はVXX−Vt−VREFとなり、電源電圧VPERIを目標電圧VREFに維持するためには、この差が0以上でなければならない。つまり、VXX≧Vt+VREFであることが、電源電圧VPERIを目標電圧VREFに維持するために必要である。
電源電圧VDDは、通常ではVDD≧Vt+VREFを満たしている。しかしながら、外部電源の変動等によって電源電圧VDDが変動する可能性があり、変動量によっては、VDD≧Vt+VREFを満たせなくなる場合がある。そこで、本実施の形態では、より確実にVXX≧Vt+VREFが満たされるようにするため、電源電圧VDDより高い電源電圧VPPをトランジスタM1,M2のソースに供給するようにしている。
さて、トランジスタM4のゲート(差動増幅器62の他方の入力端子)及びトランジスタM5のソース(ドライバ回路65の一方の被制御端子)はともに、VPERI出力端子2aに接続される。トランジスタM5のドレイン(ドライバ回路65の他方の被制御端子)には、電源電圧VDDが供給される。トランジスタM2のドレイン(差動増幅器62の出力端子)は、トランジスタM5のゲート(ドライバ回路65の制御端子)と互いに接続される。
トランジスタM3,M4のソースは、互いに接続されるとともに、N型チャネルトランジスタM6,M7を介して接地端に接続される。トランジスタM6,M7はそれぞれ第1及び第2の電流供給トランジスタ63,64であり、トランジスタM3,M4のソース(コモンソース)と接地端の間に並列に接続される。トランジスタM6,M7の各ゲートには、それぞれアクティブ信号ACT及び電流量制御信号OVDRが入力される。なお、アクティブ信号ACT及び電流量制御信号OVDRはともに、ハイアクティブな信号である。
以上の構成により、アクティブ信号ACTが活性化されている間、カレントミラーを構成するトランジスタM1,M2には互いに等しい電流が流れ、これにより、VPERI出力端子2aの電位が目標電圧VREFに維持される。詳しく説明すると、VPERI出力端子2aの電位が目標電圧VREFより小さくなった場合、トランジスタM4に流れる電流が減少するが、これによりトランジスタM3,M4の共通ソース電位が下がる。するとトランジスタM3の電流が増加し、それにつられてトランジスタM1の電流も増加する。トランジスタM1,M2はカレントミラーを構成しているので、トランジスタM2の電流も増加する。このため、トランジスタM5のゲート電位が上がり、トランジスタM5を介してVPERI出力端子2aに供給される電流が増加する。これにより、VPERI出力端子2aの電位は増大方向に変化する。一方、VPERI出力端子2aの電位が目標電圧VREFより大きくなった場合、トランジスタM4の電流が増加するが、これによりトランジスタM3,M4の共通ソース電位が上がる。するとトランジスタM3の電流が減少し、それにつられてトランジスタM1の電流も減少する。トランジスタM1,M2はカレントミラーを構成しているので、トランジスタM2の電流も減少する。したがって、トランジスタM5のゲート電位が下がり、トランジスタM5を介してVPERI出力端子2aに供給される電流が減少する。これにより、VPERI出力端子2aの電位は減少方向に変化する。
アクティブ信号ACTの活性化とともに電流量制御信号OVDRが活性化すると、トランジスタM1〜M4に流れる電流の量が増加する。したがって、差動増幅器62はより高速に動作することが可能になり、アクティブ信号ACTが活性化された直後の電源電圧VPERIの一時的な降下を抑制することが可能になる。また、降下後の反動による電源電圧VPERIの一時的な増大(オーバーシュート)も抑制できる。
一方、アクティブ信号ACTが活性状態であるときに電流量制御信号OVDRが非活性化されると、トランジスタM1〜M4に流れる電流の量はその分減少する。ただし、しばらくの間、トランジスタM1,M2のゲート−ソース間電圧が電流量制御信号OVDRの活性化開始時の値に保たれているため、その間トランジスタM1,M2及びトランジスタM3,M4の電流アンバランスが生じ、トランジスタM1,M2のドレイン電圧が上昇する。この上昇に伴ってトランジスタM5のゲート電位も上昇し、電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後に、一時的に電源電圧VPERIが目標電圧VREFを超えて大きく上昇する原因となる。本実施の形態による半導体装置1では、電流量制御信号OVDRの非活性化時のスルーレートを通常より小さくすることで、電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後のこのような電源電圧VPERIのオーバーシュートが抑制されている。詳細については、後ほどより詳しく説明する。
図3に戻る。制御回路8は、図3に示すように、スルーレート処理部80とワンショット信号生成部81とを有している。ワンショット信号生成部81は、アクティブ信号ACTの活性化に応じて所定期間活性化されるワンショット信号Pを生成する。スルーレート処理部80は、ワンショット信号Pの非活性化におけるスルーレートを小さくすることにより、非活性化時のスルーレートが活性化時のスルーレートより小さい電流量制御信号OVDRを生成する。電流量制御信号OVDRは、上述したように、第2の電流供給トランジスタ64の制御端子に入力される。
図5は、スルーレート処理部80とワンショット信号生成部81の内部構成を具体的に示す回路図である。同図に示すように、ワンショット信号生成部81は、ディレイライン82、インバータ83、及びNAND回路84を有し、スルーレート処理部80は、P型チャネルトランジスタM10とN型チャネルトランジスタM11により構成される相補型トランジスタと、抵抗素子86と、容量素子87(第1の容量素子)とを有して構成される。電流量制御信号OVDRは、スルーレート処理部80の内部配線80bを介して出力端子80aから出力される。P型チャネルトランジスタM10のソース端は、電源電圧VDDが供給される第1のノードに接続する。N型チャネルトランジスタM11のソース端は、抵抗素子86を介して接地電圧が供給される第2のノードに接続する。P型チャネルトランジスタM10のドレイン端とN型チャネルトランジスタM11のドレイン端は、内部配線80bに接続する。容量素子87は、一端が内部配線80bに接続し、他端が第2のノードに接続する。
図6は、アクティブ信号ACT、ワンショット信号P、及び電流量制御信号OVDRの時間変化を示す図である。同図において、横軸は時間であり、縦軸は電圧である。以下、この図6も参照しながら、スルーレート処理部80及びワンショット信号生成部81の動作について、詳しく説明する。
図5に示すように、ディレイライン82にはアクティブ信号ACTが入力される。アクティブ信号ACTは、図6に示すように、ハイアクティブな信号(活性化期間にハイとなる信号)である。アクティブ信号ACTの活性化時及び非活性化時のスルーレートは、図6に示すように、実質的に無限大である。ディレイライン82は、入力されたアクティブ信号ACTを所定時間twだけ遅延させ、インバータ83に入力する。インバータ83は、ディレイライン82から入力された遅延信号を反転し、NAND回路84に入力する。
NAND回路84は、上記遅延信号の他、遅延されていないアクティブ信号ACTも入力される。したがって、NAND回路84の出力は、図6に示すように、アクティブ信号ACTの活性化タイミングで活性化し、所定時間twが経過したタイミングで非活性化するローアクティブのワンショット信号Pとなる。
ワンショット信号Pは、トランジスタM10,M11からなる相補型トランジスタの入力端に入力される。トランジスタM10のソースには電源電圧VDDが供給され、トランジスタM11のソースは抵抗素子86を介して接地端に接続される。また、相補型トランジスタの出力端は、配線80bに接続される。したがって、ワンショット信号Pがロウ(活性状態)であるとき、配線80bには電源電圧VDDが供給され、出力端子80aの電位は電源電圧VDDとなる。一方、ワンショット信号Pがハイ(非活性状態)であるとき、配線80bは接地端に接続され、出力端子80aの電位は接地電位VSSとなる。
容量素子87は、配線80bと接地端の間に接続される。したがって、ワンショット信号Pがロウとなって配線80bに電源電圧VDDが供給され始めると、容量素子87の充電が開始される。一方、ワンショット信号Pがハイとなって配線80bが抵抗素子86を介して接地端に接続されると、容量素子87に蓄積されていた電荷の放電が開始される。この放電のスピードは、容量素子87の電気容量及び抵抗素子86の抵抗値によって決定される。尚、配線80bと接地端の間に抵抗素子86及び容量素子87が直列に接続されていればよく、その順序は問わないことは、言うまでもない。更に、抵抗素子86の構造及び材質は問わない。
このような容量素子87の放電が行われることにより、ワンショット信号Pがハイとなっても、出力端子80aの電位は急には接地電位VSSにならない。言い換えれば、スルーレート処理部80の処理により、電流量制御信号OVDRの非活性化時のスルーレートが、図6に示すように通常のスルーレート(アクティブ信号ACTの活性化時及び非活性化時のスルーレート若しくは電流量制御信号OVDRの活性化時のスルーレート)より小さく変更されている。このように、スルーレート処理部80の処理によれば、電流量制御信号OVDRの非活性化時のスルーレートを通常より小さくすることが実現される。
以下、電流量制御信号OVDRの非活性化時のスルーレートを通常より小さくすることによる効果について、詳しく説明する。
図7の上図は、VPERI生成回路2によって生成される電源電圧VPERIの時間変化を、下図は、アクティブ信号ACT及び電流量制御信号OVDRの時間変化を、それぞれ示す図である。これらの図において、横軸は時間であり、縦軸は電圧である。上図には、比較例として電流量制御信号OVDRを使用しない場合(第2の電流供給トランジスタ64を設けない場合)、及び非活性化時のスルーレート処理を行わない場合についても記載している。下図には、非活性化時のスルーレート処理を行わない場合の電流量制御信号OVDRも示している。
図7の下図から明らかなように、電流量制御信号OVDRの非活性化時のスルーレートは、スルーレート処理部80の処理によって低下している。具体的な低下の大きさは、電流量制御信号OVDRがローに戻るまでの時間(降下時間)tfが、ワンショット信号Pの活性化期間twより長くなるように設定することが好ましい。例えば、レギュレータ6を最小加工寸法45nmで形成した場合、活性化期間twの好適値が10nsecとなるので、降下時間tfは10nsecより大きい値とすることが好ましい。スルーレートの低下の大きさの設定は、図5に示した抵抗素子86の抵抗値と容量素子87の容量値を適宜調節することによって行えばよい。
図7の上図に示すように、電流量制御信号OVDRを用いない場合には、電源電圧VPERIは、アクティブ信号ACTの活性化直後に70mV程度落ち込み、その後次第に目標電圧VREFに近づく。目標電圧VREFとなった後には、一度大きく目標電圧VREFを上回り(オーバーシュートし)、振動しながら次第に目標電圧VREFに収束する。
一方、非活性化時のスルーレート処理を行わない電流量制御信号OVDRを用いる場合には、アクティブ信号ACTの活性化直後の電源電圧VPERIの落ち込みは、40mV程度まで抑えられる。また、電流量制御信号OVDRを用いない場合のようなオーバーシュートは発生しない。ただし一方で、図7の上図に示すように、電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後、別のオーバーシュートが発生する。このオーバーシュートの発生後は、電流量制御信号OVDRを用いない場合と同様、振動しながら次第に目標電圧VREFに収束する。
スルーレート処理部80によるスルーレート処理を行うことによって、図7の上図に示すように、電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後のオーバーシュートも抑制される。これは、時間をかけて電流量制御信号OVDRの非活性化を行うようにしたことで、図4に示したトランジスタM1,M2のドレイン電圧の一時的な上昇が抑制されていることによるものである。以下、詳しく説明する。
トランジスタM1,M2のゲートは容量を構成しており、電流量制御信号OVDRが活性化している間、この容量には、電流量制御信号OVDRが非活性である場合に比べて大きな電荷が蓄積される。言い換えれば、トランジスタM1,M2のゲート−ソース間電圧が、電流量制御信号OVDRが非活性である場合に比べて大きくなる。この大きなゲート−ソース間電圧は、電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後もしばらく維持され、その間、トランジスタM2に流れる電流が一時的にトランジスタM4に流れる電流より大きくなる。このことがトランジスタM5のゲート電位を押し上げ、上記のようなオーバーシュートを発生させる。スルーレート処理部80によるスルーレート処理を行えば、トランジスタM4に流れる電流がゆっくり小さくなるため、トランジスタM2に流れる電流とトランジスタM4に流れる電流との差の増加が抑制される。したがって、電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後の電源電圧VPERIのオーバーシュートが抑制される。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置1によれば、電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後の電源電圧VPERIのオーバーシュートを抑制することが可能になる。
また、オーバーシュートが抑制されることにより、アクティブ信号ACTを活性化してから電源電圧VPERIが目標電圧VREFに収束するまでの所要時間(整定時間)が短縮されるという効果も得られる。
ここで、DLL回路4が例えばDDR(Double-Data-Rate)3タイプのDRAMで用いられるものである場合、整定時間は24nsec以内とする必要がある。整定時間が24nsecを超えると、DLL回路4内のディレイライン(不図示)の遅延時間に誤差が生じ、DRAMの出力に無視できないジッタが生ずる。整定時間は、位相補償回路5内の容量素子の容量を大きくすることによっても短縮可能であるが、仮に電流量制御信号OVDRを用いずに24nsec以内の整定時間を実現しようとする場合、10nF近い大容量が必要になる。これは、チップ面積の大幅な増加を意味する。電流量制御信号OVDRを用いることで、このような大容量の容量素子を利用する必要がなくなることから、チップ面積を縮小することが可能になる。一方で、電流量制御信号OVDRを用いるだけでは、10nFよりは小さいものの、ある程度大きな容量を有する容量素子がやはり必要になる。本実施の形態による半導体装置1によれば、スルーレート処理部80によるスルーレート処理を行うことで整定時間をさらに短縮できるので、位相補償回路5内の容量素子の容量をさらに小さくすることが可能になる。
図8は、第1の実施の形態の第1の変形例による半導体装置1に含まれるスルーレート処理部80の内部構成を具体的に示す回路図である。
図8に示すように、本変形例による半導体装置1は、スルーレート処理部80が抵抗素子86に代えて定電流回路88を有している点で、第1の実施の形態による半導体装置1と異なっている。その他の点は、第1の実施の形態による半導体装置1と同様である。
定電流回路88は、トランジスタM11のソースと接地端との間に接続されるN型チャネルトランジスタM12と、電源電圧VYYが供給される電源配線と接地端との間に接続されるN型チャネルトランジスタM13と、電源電圧VYYが供給される電源配線とトランジスタM13との間に挿入される抵抗素子89とを有して構成される。電源電圧VYYは、電源電圧VDD及び電源電圧VPERIのいずれかとすることが好適である。トランジスタM12,13はカレントミラーを構成し、トランジスタM12に流れる電流の値に対するトランジスタM13に流れる電流の値の比(ミラー比)はmである。これらの構成により、トランジスタM12には、定電流Iが流れる。本変形例によるスルーレート処理部80では、この定電流Iによって、容量素子87の放電が実現される。この場合、上述した降下時間tfは、tf=VYY×C/Iとなる。ただし、Cは容量素子87の電気容量である。
上記式によっても示されるように、本変形例では、ワンショット信号Pが非活性化した直後の容量素子87の放電時間は、定電流Iの電流値によっても調節できる。定電流Iの電流値の調節は、電源電圧VYYを電源電圧VDD及び電源電圧VPERIのいずれとするかによって行ってもよいし、ミラー比mを調節することによって行ってもよいし、抵抗素子89の抵抗値の調節によって行ってもよい。
本変形例によれば、抵抗素子89の抵抗値がそれほど大きくなくても、定電流Iの電流値を小さくすることができる。定電流Iの電流値が小さいと、図5の例と比べ、容量素子87に関して、小さい電気容量で同等の放電時間を確保できることになるので、回路レイアウト上、スルーレート処理部80の占有面積を小さくすることが可能になる。
図9は、第1の実施の形態の第2の変形例による半導体装置1に含まれるVPERI生成回路2内のオペアンプ61とドライバ回路65の内部構成を具体的に示す回路図である。
図9に示すように、本変形例による半導体装置1は、N型チャネルトランジスタM5がP型チャネルトランジスタM8に変更されている点、目標電圧VREFがトランジスタM3のゲートではなくトランジスタM4のゲートに供給され、トランジスタM4のゲートではなくトランジスタM3のゲートがVPERI出力端子2aに接続される点、及び、トランジスタM1,M2に供給される電源電圧が電源電圧VPPから電源電圧VDDに変更されている点で、第1の実施の形態による半導体装置1と異なっている。3つ目の点は、ドライバ回路65がP型チャネルであるトランジスタM8によって構成されている場合には、上述したような電源電圧VDDの変動に伴う問題が生じないことから、トランジスタM1,M2に電源電圧VDDを供給するようにしたものである。その他の点は、第1の実施の形態による半導体装置1と同様である。
本変形例のように、ドライバ回路65をP型チャネルトランジスタM8によって構成する場合、仮にスルーレート処理部80による処理を行わないとすると、電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後、電源電圧VPERIにアンダーシュート(目標電圧VREFからの落ち込み)が発生する。これは、電流量制御信号OVDRが非活性化することによって第1の実施の形態で説明したものと同様の原理でトランジスタM6のゲート電位が上昇した場合、P型チャネルであるトランジスタM8のオン電流が、N型チャネルである場合とは逆に、減少するからである。
本変形例によれば、スルーレート処理部80によってスルーレート処理された電流量制御信号OVDRを用いるので、電流量制御信号OVDRの非活性化を開始した直後のトランジスタM6のゲート電位の上昇が抑制される。したがって、上記のような電源電圧VPERIのアンダーシュートが抑制される。
図10は、本発明の好ましい第2の実施の形態による半導体装置1の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、本実施の形態による半導体装置1は、目標電圧生成回路3による目標電圧VREFの生成方式が電圧生成方式ではなく電流生成方式である点で、第1の実施の形態による半導体装置1と異なっている。その他の点では、第1の実施の形態による半導体装置1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
本実施の形態による半導体装置1は、図10に示すように、電流値VREF/Rの定電流を生成する定電流回路35と、定電流回路35の出力と接地端の間に接続された抵抗値Rの抵抗素子36とを有しており、これら定電流回路35及び抵抗素子36によって目標電圧生成回路3が構成される。すなわち、抵抗素子36の両端の電位がVREFとなることから、VPERI生成回路2に入力される電圧は結局VREFに等しくなる。定電流回路35は、バンドギャップリファレンス回路により構成することが好ましい。こうすることで、定電流回路35の出力電流VREF/Rに現れるノイズを大幅に低減することが可能になる。
ここで、VPERI生成回路2、目標電圧生成回路3、DLL回路4など本実施の形態にかかる各回路は、単一の半導体チップ内に形成されている。したがって、これら相互の接続はチップ内の配線のみによって行われるが、各回路と電源配線との接続には、ボンディングワイヤやパッケージのリード配線などのチップ外の配線が介在することになる。図10に示す配線L1,L2は、こうして介在するチップ外の配線を示している。同図に示すように、定電流回路35と、その他の回路とは、互いに異なるチップ外の配線を介して、接地電位VSSが供給される電源配線に接続されている。こうすることで、その他の回路を流れる各種の信号が、定電流回路35から出力される定電流に重畳されることを抑制できる。
一方、目標電圧生成回路3の回路要素のうち、抵抗素子36については、VPERI生成回路2及びDLL回路4と共通の配線L1を介して、接地電位VSSが供給される電源配線に接続されている。こうすることで、本実施の形態による半導体装置1では、チップ外の配線間で発生するカップリングによるノイズが電源電圧VPERIに重畳されてしまうことにより、DLL回路4の動作が不安定になることを防止できる。以下、詳しく説明する。
図11(a)は、本実施の形態による半導体装置1の回路図を模式的に描いた図である。また、図11(b)は、比較例として、第1の実施の形態による半導体装置1の回路図を模式的に描いた図である。図11(b)の例では、目標電圧生成回路3及びその他の回路が、それぞれチップ外の配線L2,L1を介して、接地電位VSSが供給される電源配線に接続されるものとしている。また、図11(a)(b)に示すノード4aは、チップ内の配線とチップ外の配線L1との接続点である。
図11(a)(b)に示すように、チップ外の配線間では、比較的大きな相互インダクタンスMが構成される。この相互インダクタンスMがノイズ電位Vnを発生するため、DLL回路4の動作の基準となるノード4aの電位(基準電位)は、VSSではなくVSS'=VSS+Vnとなる。
図11(b)の例では、目標電圧VREFは、配線L1とは関係のないところで生成される。したがって、VPERI生成回路2の入力端子に入力される目標電圧は、基準電位VSS'から見てVREF+Vnとなる。ただし、ここでは配線L2で発生するノイズは無視している。このように目標電圧VREFにノイズ電位Vnが重畳されることで、基準電位VSS'から見た電源電圧VPERIにも、図11(b)に示すように、同様のノイズ電位Vnが重畳される。これは、DLL回路4の動作が不安定になる原因となる。
一方、図11(a)に示す本実施の形態では、目標電圧VREFは、ノード4aとVPERI生成回路2の入力端子との間に接続された抵抗素子36の両端間の電位差である。したがって、VPERI生成回路2に入力される目標電圧は、基準電位VSS'から見てVREFであり、ノイズ電位Vnが重畳されることはない。したがって、電源電圧VPERIにもノイズ電位Vnが重畳されることはなく、DLL回路4の動作が不安定になることが防止されている。
以上説明したように、本実施の形態による半導体装置1によれば、チップ外の配線間で発生するカップリングによるノイズが電源電圧VPERIに重畳されてしまうことにより、DLL回路4の動作が不安定になることを防止できる。
図12は、本発明の好ましい第3の実施の形態による半導体装置1の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、本実施の形態による半導体装置1は、目標電圧生成回路3とVPERI生成回路2との間にローパスフィルタ90を挿入している点で、第1の実施の形態による半導体装置1と異なっている。その他の点では、第1の実施の形態による半導体装置1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
ローパスフィルタ90は、図12に示すように、目標電圧生成回路3とVPERI生成回路2とを結ぶ配線に挿入された抵抗値Rの抵抗素子91と、抵抗素子91とVPERI生成回路2の間のノード90aと第2の実施の形態で説明したノード4a(チップ内の配線とチップ外の配線L1との接続点)との間に接続された電気容量Cの容量素子92とによって構成される。ローパスフィルタ90のカットオフ周波数fcは、fc=1/(2πC)となる。
以上のようなローパスフィルタ90を採用したことで、本実施の形態による半導体装置1では、目標電圧VREFから周波数fc以上の高周波ノイズを取り除くことが可能になる。これにより、周波数fc以上の高周波ノイズが電源電圧VPERIに重畳されることが防止されている。
図13は、電源電圧VPERIに重畳されるノイズ量の周波数特性の測定結果を示す図である。同図には、電圧伝送方式による目標電圧VREFを用いて生成した電源電圧VPERIと、電流伝送方式による目標電圧VREFを用いて生成した電源電圧VPERIとの両方についてノイズ量の周波数特性を示しているが、本実施の形態では前者に着目する。同図から明らかなように、本実施の形態による半導体装置1では、電源電圧VPERIに重畳される周波数fc以上の高周波ノイズが抑圧されている。
図14は、本発明の好ましい第4の実施の形態による半導体装置1に含まれるVPERI生成回路2の構成を示すブロック図である。
図14に示すように、本実施の形態による半導体装置1は、電気容量Cの容量素子94を有している点で、第2の実施の形態による半導体装置1と異なっている。その他の点では、第2の実施の形態による半導体装置1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
容量素子94は、図14に示すように、抵抗素子36と並列に接続される。このように容量素子94を接続したことで、本実施の形態による半導体装置1では、定電流回路35から出力される定電流に重畳される高周波のノイズ成分を抑圧することが可能になっている。
再度図13を参照すると、電流伝送方式によって目標電圧VREFを生成する場合、比較的低い周波数帯のノイズは、そもそも高度に抑圧されていることが理解される。これは、容量素子94を採用したことによるものではなく、電流伝送方式の特性である。一方、電流伝送方式には、電圧伝送方式に比べ、高周波数帯で目標電圧VREFに高いノイズが重畳されるという特徴がある。これは、定電流回路35には、バンドキャップリファレンス回路と、バンドキャップリファレンス回路で発生した電圧を電流に変換するアンプとが含まれるが、このアンプの応答速度があまり高くないことによるものである。本実施の形態による半導体装置1では、このような電流伝送方式特有の理由によって生ずる高周波数ノイズが容量素子94によって取り除かれるので、図13に示すように、電圧伝送方式と同等の高周波ノイズ特性を得ることが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
本願の技術思想は、正電圧及び負電圧を生成する内部電圧生成回路に適用できる。更に、図面で開示した各回路ブロック内の回路形式、その他の制御信号を生成する回路は、実施例が開示する回路形式に限られない。
本発明の半導体装置の技術思想は、様々な半導体装置に適用することができる。例えば、CPU(Central Processing Unit)、MCU(Micro Control Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ASSP(Application Specific Standard Product)、メモリ(Memory)等の半導体装置全般に、本発明を適用することができる。このような本発明が適用された半導体装置の製品形態としては、例えば、SOC(システムオンチップ)、MCP(マルチチップパッケージ)やPOP(パッケージオンパッケージ)などが挙げられる。これらの任意の製品形態、パッケージ形態を有する半導体装置に対して本発明を適用することができる。
また、トランジスタは、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor; FET)であればよく、MOS(Metal Oxide Semiconductor)以外にもMIS(Metal-Insulator Semiconductor)、TFT(Thin Film Transistor)等の様々なFETに適用できる。更に、装置内の一部にバイポーラ型トランジスタを有しても良い。
更に、NMOSトランジスタ(N型チャネルMOSトランジスタ)は、第1導電型のトランジスタ、PMOSトランジスタ(P型チャネルMOSトランジスタ)は、第2導電型のトランジスタの代表例である。
また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 半導体装置
2 VPERI生成回路
2a VPERI出力端子
3 目標電圧生成回路
4 DLL回路
5 位相補償回路
6 アクティブ用レギュレータ(第1の内部電圧生成回路)
7 スタンバイ用レギュレータ(第2の内部電圧生成回路)
8 制御回路
11 メモリセルアレイ
12 ロウデコーダ
13 カラムデコーダ
14 センス回路
15 アンプ回路
16 入出力回路
20 アクセス制御回路
21 アドレス端子
22 コマンド端子
23 クロック端子
24 データ端子
31,32 電源端子
35 定電流回路(第2の定電流回路)
36 第2の抵抗素子
61 オペアンプ
62 差動増幅器
63 第1の電流供給トランジスタ
64 第2の電流供給トランジスタ
65 ドライバ回路
80 スルーレート処理部
80a 出力端子
80b 配線
81 ワンショット信号生成部
82 ディレイライン
83 インバータ
84 NAND回路
86 抵抗素子(第1の抵抗素子)
87 容量素子(第1の容量素子)
88 定電流回路(第1の定電流回路)
89 抵抗素子
90 ローパスフィルタ
90a ノード
91 抵抗素子
92 容量素子
94 容量素子(第2の容量素子)
100 電源回路
ACT アクティブ信号
BL ビット線
L1,L2 チップ外の配線
M1,M2,M8,M10 P型チャネルトランジスタ
M3〜M7,M11〜M13 N型チャネルトランジスタ
MC メモリセル
OVDR 電流量制御信号
P ワンショット信号
SA センスアンプ
WL ワード線

Claims (16)

  1. カレントミラーで構成されたオペアンプを含み、第1の電圧から第2の電圧を生成する第1の内部電圧生成回路と、
    電流量制御信号を生成し、前記電流量制御信号の第1の遷移によって前記カレントミラーが流す電流を増大させ、前記電流量制御信号の第2の遷移によって前記カレントミラーが流す電流を減少させる制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記第2の遷移に関連する前記電流量制御信号の第2のスルーレートを、前記第1の遷移に関連する前記電流量制御信号の第1のスルーレートよりも小さくするスルーレート処理部を含む、半導体装置。
  2. 前記第1の内部電圧生成回路は、アクティブ信号が活性化されている場合に前記第1の電圧から前記第2の電圧を生成し、
    前記制御回路は、前記アクティブ信号の活性化に応じて所定期間活性化されるワンショット信号を生成するワンショット信号生成部を含み、
    前記スルーレート処理部は、前記ワンショット信号の非活性化におけるスルーレートを小さくすることにより、前記第2のスルーレートが前記第1のスルーレートより小さい前記電流量制御信号を生成する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ワンショット信号は、前記アクティブ信号と、該アクティブ信号の遅延信号との否定論理積信号である、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記スルーレート処理部は、
    前記電流量制御信号を出力する出力端子と、
    前記出力端子と第1のノードとの間に接続された第1の容量素子と、
    前記出力端子と前記第1のノードとの間に直列に接続された、入力端に前記ワンショット信号が供給される第1のトランジスタ及び第1の抵抗素子と、
    前記出力端子と第2のノードとの間に接続され、入力端に前記ワンショット信号が供給される第2導電型の第2のトランジスタと、を含む、請求項2又は3に記載の半導体装置。
  5. 前記スルーレート処理部は、
    前記電流量制御信号を出力する出力端子と、
    前記出力端子と第1のノードとの間に接続された第1の容量素子と、
    前記出力端子と前記第1のノードとの間に直列に接続された、入力端に前記ワンショット信号が供給される第1のトランジスタ及び第1の定電流回路と、
    前記出力端子と第2のノードとの間に接続され、入力端に前記ワンショット信号が供給される第2導電型の第2のトランジスタと、を含む、請求項2又は3に記載の半導体装置。
  6. 前記オペアンプの非反転入力端子と第1のノードとの間に接続された第2の抵抗素子と、
    前記第2の電圧の目標電圧を前記第2の抵抗素子の抵抗値で除してなる電流値の電流を、前記非反転入力端子に対して出力する第2の定電流回路と、
    前記第1の内部電圧生成回路により生成される前記第2の電圧を電源として動作する内部回路と、を更に備え、
    前記第1の内部電圧生成回路、前記内部回路、前記第2の定電流回路、及び前記第2の抵抗素子は単一のチップの内部に形成され、
    前記第1の内部電圧生成回路、前記内部回路、及び前記第2の抵抗素子は、前記チップの外部に配線された共通の配線を介して、前記第1のノードに接続される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記第2の抵抗素子と並列に接続された第2の容量素子を、更に備える、請求項7に記載の半導体装置。
  8. 前記第1の内部電圧生成回路は、制御端子が前記オペアンプの出力に接続され、一方の被制御端子に前記第1の電圧が供給され、他方の被制御端子から前記第2の電圧が出力される第1導電型のチャネルトランジスタを含み、
    前記カレントミラーを構成する第2導電型の2つのトランジスタそれぞれの一方の被制御端子には、前記第1の電圧より高い第3の電圧が供給される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1の内部電圧生成回路は、制御端子が前記オペアンプの出力に接続され、一方の被制御端子に前記第1の電圧が供給され、他方の被制御端子から前記第2の電圧が出力される第2導電型のチャネルトランジスタを含み、
    前記カレントミラーを構成する第2導電型の2つのトランジスタそれぞれの一方の被制御端子には前記第1の電圧が供給される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記オペアンプは、前記アクティブ信号の電位に応じた電流を前記カレントミラーに供給する第1の電流供給トランジスタと、前記電流量制御信号の電位に応じた電流を前記カレントミラーに供給する前記第1の電流供給トランジスタに並列に接続する第2の電流供給トランジスタと、を含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 更に、アクティブ信号が活性化されているか否かにかかわらず、前記第1の電圧から前記第2の電圧を生成する第2の内部電源電圧生成回路をさらに備え、
    前記第2の内部電源電圧生成回路の出力ノードは、前記第1の内部電源電圧生成回路の出力ノードと接続する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 一方の入力端子に第2の電圧の目標電圧が供給される差動増幅器と、前記差動増幅器に電流を供給する互いに並列に接続する第1及び第2の電流供給トランジスタと、制御端子が前記差動増幅器の出力端子に接続され、一方の被制御端子に第1の電圧が供給され、他方の被制御端子が前記差動増幅器の他方の入力端子に接続されるドライバトランジスタとを有し、前記ドライバトランジスタの前記他方の被制御端子から前記第2の電圧を出力する第1の内部電圧生成回路と、
    前記第1の内部電圧生成回路の活性期間を示すアクティブ信号に基づいて、前記活性期間の開始に応じて所定期間活性化する電流量制御信号を生成する制御回路と、を備え、
    前記アクティブ信号は、前記第1の電流供給トランジスタの制御端子に入力され、
    前記電流量制御信号は、前記第2の電流供給トランジスタの制御端子に入力され、
    前記制御回路は、前記電流量制御信号の非活性化時のスルーレートを、前記アクティブ信号の活性化時又は非活性化時のスルーレートに比べて小さくするスルーレート処理部を有する、半導体装置。
  13. カレントミラーで構成されたオペアンプを含み、第1の電圧から第2の電圧を生成する第1の内部電圧生成回路を有する半導体装置の制御方法であって、
    前記カレントミラーに流れる電流量を制御する電流量制御信号を第1のスルーレートで活性化させることにより、前記カレントミラーが流す電流を増大させるステップと、
    前記電流量制御信号を第2のスルーレートで非活性化させることにより、前記カレントミラーが流す電流を減少させるステップとを備え、
    前記第2のスルーレートは前記第1のスルーレートより小さい、半導体装置の制御方法。
  14. 前記第1の内部電圧生成回路は、アクティブ信号が活性化されている場合に前記第1の電圧から前記第2の電圧を生成し、
    前記カレントミラーが流す電流を減少させるステップは、
    前記アクティブ信号の活性化に応じて所定期間活性化されるワンショット信号を生成するステップと、
    前記ワンショット信号の非活性化におけるスルーレートを小さくすることにより、前記第2のスルーレートが前記第1のスルーレートより小さい前記電流量制御信号を生成するステップと、を有する、請求項13に記載の半導体装置の制御方法。
  15. 前記ワンショット信号を生成するステップは、前記アクティブ信号と、該アクティブ信号の遅延信号との否定論理積信号を生成することにより前記ワンショット信号を生成する、請求項14に記載の半導体装置の制御方法。
  16. 前記電流量制御信号を生成するステップは、前記ワンショット信号が活性状態である間に第1の容量素子を充電し、前記ワンショット信号が非活性化されたタイミングで前記第1の容量素子の放電を開始することにより、前記ワンショット信号の非活性化におけるスルーレートを小さくする、請求項14又は15に記載の半導体装置の制御方法。
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