JP2012096635A - シートベルト用スルーアンカ - Google Patents

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Abstract

【課題】通常時にも緊急時にもウェビングを適切に摺動させることが可能なシートベルト用スルーアンカを提供する。
【解決手段】シートベルト用スルーアンカ130は、金属プレート200と、金属プレートの外面を被覆するその金属プレートより比重の低い樹脂層210と、当該スルーアンカ130を回動可能に支持するボルトが挿通されるボルト挿通孔220と、ウェビングが挿通される長穴状のウェビング挿通孔230と、を備え、スルーアンカ130は、ウェビング挿通孔230の中央とボルト挿通孔220の中心を通る中心線CLに対して左右対称の外形を有し、スルーアンカ130の重心が中心線CLより車両後方にずれるよう、金属プレート200および樹脂層210の少なくとも一方は、中心線CLに対して左右非対称な内部形状を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の乗員を拘束するウェビングを挿通するシートベルト用スルーアンカに関するものである。
従来から車両の座席には、車両の急停止や衝突等、車両に大きな減速度が作用したときに乗員が慣性力によって前方へ飛び出してしまうことを抑止する乗員拘束用のシートベルト装置が装備されている。前席用シートベルトの場合、乗員を拘束するウェビングは、ウェビングを巻き取っているリトラクタから車内上方へ引き出され、センターピラー(Bピラー)上部に配置されたスルーアンカに挿通される。スルーアンカには長穴状の挿通孔が設けられていて、これを通ってウェビングは車内の下方に向けて折り返される。
折り返されたウェビング先端にはアンカプレートが取り付けられ車室下方に固定される。スルーアンカとアンカプレートとの間には、ウェビングを挿通させることによりウェビング上を摺動可能なタングプレートが配置されている。乗員は、タングプレートを把持し、リトラクタによる巻き取る方向の力に逆らってウェビングを引き出し、座席の反対側(車両中央側)に配置されたバックルにタングプレートを装着し、自身の身体を拘束する。
かかる3点式シートベルト装置において、従来、ウェビングが、スルーアンカの挿通孔の片側へ片寄る、ジャミング(jamming)と呼ばれる問題が生じていた。これは、ウェビングがリトラクタに急激に巻き取られたり引き出されたりしたときに生じる。ジャミングによってウェビングには皺が生じ、局所的に大きな張力が加わる。このためウェビングに引張強度の大きな素材を用いる必要があり、コストが高騰する一因となっていた。またジャミングによってウェビングが挿通孔の片側で固着し、リトラクタのロードリミッタ機能を阻害する問題点もあった。
ジャミングを防止する従来技術として、例えば特許文献1にショルダーアンカ(スルーアンカに相当)が開示されている。このショルダーアンカによれば、ショルダーアンカをピラーに固定するボルトが挿通されるボルト挿通孔を、ウェビング挿通孔の長手方向の中央よりも左右いずれかの、車両前方に相当する方向にオフセットして配置している。これによりショルダーアンカの重心は中央からずれる。
特許文献1によれば、ボルトをこのように意図的に車両前方にオフセットさせて配置することで、プリテンショナ機構の作動時にショルダーアンカが車両後方に大きく傾く(ボルトを支点として振り子状に車両後方に振られる)ことが防止されるとしている。したがって、かかる振り子状の動作を原因とするジャミングも防止されるとしている。
特開2002−220026号公報
しかし、特許文献1のように支点となるボルトの位置をオフセットさせたスルーアンカは、ウェビングを挿通させると、重心が中央に位置する通常のスルーアンカに比較して、過度に車両前方に振り子状に降られた状態で運用される。かかるスルーアンカは、他の部品との位置関係を考慮して慎重な設計が要求され、場合によっては車内の他の部品と干渉してしまう場合もある。
また、過度に車両前方に振り子状に降られた状態で運用されれば、ジャミングが生じるような緊急時以外にも、ウェビングがウェビング挿通孔の後方に位置ずれするおそれがある。これによって僅かながら、ウェビングと接触するウェビング挿通孔の後方部分に片減り磨耗が生じ、経年変化によって当初の設計どおりの機能が得られないおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑み、通常時には左右対称の外形を有するスルーアンカと同等の姿勢でウェビングを保持しつつ、緊急時には左右非対称の外形を有するスルーアンカと同様にジャミングを防止可能なシートベルト用スルーアンカを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、車両の座席の肩部近傍で下方から到来するウェビングを車内側へ折り返して摺動させるシートベルト用スルーアンカにおいて、金属プレートと、金属プレートの外面を被覆するその金属プレートより比重の低い樹脂層と、当該シートベルト用スルーアンカを回動可能に支持する部材が挿通される支持用挿通孔と、ウェビングが挿通される長穴状のウェビング挿通孔と、を備え、当該シートベルト用スルーアンカは、ウェビング挿通孔の中央と支持用挿通孔の中心を通る中心線に対して左右対称の外形を有し、当該シートベルト用スルーアンカの重心が中心線より車両後方にずれるよう、金属プレートおよび樹脂層の少なくとも一方は、中心線に対して左右非対称な内部形状を有することを特徴とする。
上記構成によれば、シートベルト用スルーアンカは、左右対称の外形を有するため、左右対称の外形を有するスルーアンカと同等の姿勢でウェビングを保持可能である。その一方、本発明によるスルーアンカは、比重の異なる金属プレートと樹脂とでできている。したがって、これらの材料の少なくとも一方を左右非対称な内部形状にすることで、スルーアンカの重心を中心線より車両後方にずらすことが可能である。かかる重心のずれは、外形からは視認できない。
スルーアンカの重心が車両後方にずれるため、緊急時には、支持用挿通孔を支点として振り子状に車両後方に振られる動きが抑制される。これにより、左右非対称の外形を有するスルーアンカと同様にジャミングを防止可能である。
上記金属プレートまたは樹脂層の一方が欠損した部分には、他方が充填されていてもよい。「欠損した部分」とは、中心線を挟んで左右いずれか一方側にその物質が存在しているにも拘らず、他方側にはその物質が存在していない部分を意味する。欠損した部分に他方の物質を充填することによって、その部分の比重が変化し、上述のようにジャミングを防止するための重心のずれが達成される。
上記金属プレートまたは樹脂層の欠損した部分が、欠損した部分と比重の異なる物質で置換されていてもよい。かかる構成によっても、ジャミングを防止するための重心のずれが達成されるからである。
上記金属プレートまたは樹脂層は、中心線より車両前方で欠損し空洞となっていてもよい。中心線より車両前方で欠損した部分がそのまま空洞となっていれば、その部分の比重は低下し、中心線より車両後方に重心をずらすことができるからである。
本発明によれば、通常時には左右対称の外形を有するスルーアンカと同等の姿勢でウェビングを保持しつつ、緊急時には左右非対称の外形を有するスルーアンカと同様にジャミングを防止可能なシートベルト用スルーアンカを提供可能である。
本発明にかかるシートベルト用スルーアンカのすべての実施形態を適用可能なシートベルト装置の構成を例示する図である。 本発明によるスルーアンカの第1の実施形態を例示する部分透視図である。 図2のスルーアンカの正面図である。 本発明によるスルーアンカの第2の実施形態を例示する部分透視図である。 本発明によるスルーアンカの第3の実施形態を例示する図である。 本発明によるスルーアンカの第4の実施形態を例示する図である。 本発明によるスルーアンカの第5の実施形態を例示する図である。 本発明の各実施形態と比較される比較例としてのスルーアンカを例示する図である。 本発明の各実施形態と比較される他の比較例としてのスルーアンカを例示する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(シートベルト装置)
図1は、本発明にかかるシートベルト用スルーアンカのすべての実施形態に共通なシートベルト装置の構成を例示する図である。シートベルト装置100は、車両の座席110の肩部近傍で下方のリトラクタ112から到来するウェビング120を車内側へ折り返して摺動させるシートベルト用スルーアンカ(以下単に「スルーアンカ」と称する)130を備えている。以下、本発明のすべての実施形態は、運転席(右座席)110用のシートベルト装置100に適用したものとして例示するが、それら実施形態はすべて、対称的な形状に変更することにより、助手席(左座席)用のシートベルト装置(図示省略)にも適用可能である。
スルーアンカ130によって折り返されたウェビング120の端部にはアンカプレート140が縫合されている。図1ではアンカプレート140は固定されていないが、実際には、ボルト等によってドア150と座席110との間の車体下端部に取り付けられる。スルーアンカ130とアンカプレート140との中間には、ウェビング120が挿通するタングプレート160が設けられている。タングプレート160が車両中央部に取り付けられたバックル170と係合し、シートベルト装置100は装着状態となる。スルーアンカ130は、車体にボルト180によってセンターピラー192に回動自在に支持される。
(第1の実施形態)
図2は本発明によるスルーアンカの第1の実施形態を例示する図である。図2(a)はスルーアンカ130の部分透視図であり、図2(b)は図2(a)のA矢視図である。図2(a)に例示するように、スルーアンカ130は、金属プレート200と、金属プレート200の外面を被覆する金属プレート200より比重の低い樹脂層210とで製造されている。樹脂層210は、金属プレート200を金型内に配置し、金型内で合成樹脂の成形を行うことによって、金属プレート200と一体モールド成形可能である。
スルーアンカ130は、スルーアンカ130自体を回動可能に支持するボルト180が挿通される支持用挿通孔として、ボルト挿通孔220を有する。スルーアンカ130はまた、ウェビング120が挿通される長穴状のウェビング挿通孔230を有する。
図3は図2のスルーアンカの正面図である。スルーアンカ130は、ウェビング挿通孔230の中央C1とボルト挿通孔220(図3では見えていない)の中心C2を通る中心線CLに対して左右対称の外形を有する。以下、本発明のすべての実施形態が、図3のスルーアンカ130の外形と異なることがあるものの、左右対称の外形を有する。
図2(a)に例示するように、本実施形態では、金属プレート200は突出する付加部200Aを有する。この付加部200Aは、図2(b)に例示するように、樹脂層210の欠損した部分に充填されている。「欠損した部分」とは、中心線CLを挟んで左右いずれか一方側にその物質が存在しているにも拘らず、他方側にはその物質が存在していない部分を意味する。
言い換えれば、スルーアンカ130は、図3のような外形からは視認できないものの、図2のように、金属プレート200および樹脂層210の両方が中心線CLに対して左右非対称な内部形状を有する。
本実施形態では相対的に比重の高い付加部200Aが樹脂層210の欠損した部分に充填されているため、スルーアンカ130の重心は中心線CLより車両後方にずれる。
以上の構成によれば、スルーアンカ130は、図3のように左右対称の外形を有するため、左右対称の外形を有するスルーアンカと同等の姿勢(図3)でウェビング120を保持可能である。その一方、本実施形態によるスルーアンカは、比重の異なる金属プレート200と樹脂層210とでできている。したがって、これらの材料の少なくとも一方を左右非対称な内部形状にすることで、スルーアンカ130の重心を中心線CLより車両後方にずらすことが可能である。かかる重心のずれは、外形からは視認できない。
(比較例)
図8は本発明の各実施形態と比較される比較例としてのスルーアンカを例示する図である。スルーアンカ10は、直線状のスリットから成る挿通孔20を有し、外形上は左右対称である。ウェビング30がリトラクタ(図8では図示省略)に巻き取られるとき、図8に例示するように、スルーアンカ10が車両後方(運転席用シートベルト装置の場合、反時計回り)に回転し、挿通孔20の車両前方でウェビング30に皺40を生じるジャミングが発生しやすかった。
しかし図3の本実施形態では、スルーアンカ130の重心が車両後方にずれるため、図3に例示するように、緊急時には、ボルト挿通孔220を支点として振り子状に車両後方に振られる動きが抑制される。これにより、ジャミングを防止可能である。
図9は本発明の各実施形態と比較される他の比較例としてのスルーアンカを例示する図である。スルーアンカ50は、ボルト挿通孔60を、ウェビング挿通孔70の長手方向の中央よりも左側(車両前方)にオフセットして配置している。このように左右非対称の外形を有することによって、スルーアンカ50の重心は中央から車両後方にずれている。したがって、図9の場合、図8に例示したような緊急時のジャミングは防止可能と考えられる。
しかし図9のように、外形を非対称とすることによって重心を中央からオフセットした場合、図9に例示するように、通常時に、過度に車両前方に振り子状に降られた状態で運用される。かかるスルーアンカ50は、車内の他の部品と干渉してしまうおそれがあり、また、ウェビング80が後方に片寄ってジャミングに似た現象90が生じ、この現象90が生じている周辺で、片減り磨耗が生じるおそれもある。
一方、図3の本実施形態では、重心の位置は車両後方へずれているものの、外形上は左右対称の形状を有するため、図9の比較例のように通常時に過度な車両前方への振り子状に降られることによる弊害が抑制される。
(第2の実施形態)
図4は、本発明によるスルーアンカの第2の実施形態を例示する図である。図1のスルーアンカ130に代えて本実施形態にかかるスルーアンカ330を使用可能である。スルーアンカ330の外形は図3と同様であるため図示省略し、図4では金属プレート400のみを例示する。
図4のように、金属プレート400は、車両後方(図4の右方向)の末端に付加部400Aを有する。本実施形態では、相対的に比重の高い金属プレート400の一部である付加部400Aが、樹脂層410の欠損した部分に充填されている(図示省略)。スルーアンカ330は、外形上は図3と同様に左右対称であるものの、内部形状は、図4のように、金属プレート400および樹脂層410の両方が左右非対称になっている。これによりスルーアンカ330の重心は車両後方にずれ、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3の実施形態)
図5は、本発明によるスルーアンカの第3の実施形態を例示する図である。図1のスルーアンカ130に代えて本実施形態にかかるスルーアンカ430を使用可能である。スルーアンカ430の外形も図3と同様であるため図示省略し、図5では金属プレート500のみを例示する。
図5のように、金属プレート500は、ウェビング挿通孔230の上縁に相当する、車両後方(図5の右方向)に片寄った位置に、付加部500Aを有する。本実施形態でも、相対的に比重の高い金属プレート500の一部である付加部500Aが、樹脂層510の欠損した部分に充填されている(図示省略)。スルーアンカ430は、外形上は図3と同様に左右対称であるものの、内部形状は、図5のように、金属プレート500および樹脂層510の両方が左右非対称になっている。これによりスルーアンカ430の重心は車両後方にずれ、第1および第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第4の実施形態)
図6は、本発明によるスルーアンカの第4の実施形態を例示する図である。図1のスルーアンカ130に代えて本実施形態にかかるスルーアンカ530を使用可能である。スルーアンカ530の外形も図3と同様であるため図示省略し、図6では金属プレート600のみを例示する。
図6のように、金属プレート600は、ウェビング挿通孔230とボルト挿通孔220との間に、左右非対称の欠損した部分620、622を有する。樹脂層610を成形するとき、車両前方(図6の左方向)の欠損した部分620は空洞のままとし、車両後方(図6の右方向)の欠損した部分622には、樹脂層610が充填される(図示省略)。本実施形態では、これにより、スルーアンカ530は、外形上は図3と同様に左右対称であるものの、スルーアンカ530の重心は車両後方にずれ、第1ないし第3の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお図6の欠損した部分620、622のうち、空洞となる部分620のほうが仮に体積が大きければ、スルーアンカ530の重心は確実に車両後方にずれる。本実施形態では空洞となる部分620のほうが充填される部分622より体積が小さい。この体積差が大きくなるほど、車両後方では比重の低い樹脂層610で充填される部分622が大きくなり、車両前方では比重の高い金属プレート600の占める体積の割合が増す。体積差が所定の値を超えると重心は却って車両前方にずれてしまう。したがって、金属プレート600、樹脂層610の比重の差を考慮して欠損した部分620、622の体積を調整する必要がある。
本実施形態では金属プレート600を欠損させたが、樹脂層610を中心線CLより車両前方で欠損させて空洞とすることによってスルーアンカ530の重心を車両後方にずらしてもよい。
これまで説明した第1ないし第3の実施形態では、樹脂層210、410、510が欠損した部分に金属プレート200、400、500の付加部200A、400A、500Aがそれぞれ充填されている。一方、第4の実施形態では、金属プレート600の欠損した部分622に樹脂層610が充填されている。このように、トータルで重心が中心線CLより車両後方にずれるのであれば、中心線CLの車両前方・後方という位置に関係なく、金属プレート・樹脂層のどちらが充填する側になっても欠損する側になってもよい。
(第5の実施形態)
図7は、本発明によるスルーアンカの第5の実施形態を例示する図である。図1のスルーアンカ130に代えて本実施形態にかかるスルーアンカ630を使用可能である。
本実施形態にかかるスルーアンカ630は、図7に例示するように、樹脂層710の欠損した部分720が、欠損した部分720より比重の高い物質722で置換されている。かかる構成によっても、スルーアンカ630は、外形上は左右対称であるものの、スルーアンカ630の重心は車両後方にずれ、第1ないし第4の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図示省略するが、本実施形態とは逆に、中心線CLより車両前方で欠損した部分が、欠損した部分より比重の低い物質で置換されていてもよい。いずれにせよ、スルーアンカ630の重心が車両後方にずれるのであれば、欠損するのは金属プレート700または樹脂層710のいずれでもよいし、両方でもよい。置換される物質も、トータルで重心が車両後方にずれるのであれば、欠損した部分と比較して比重が高低いずれに異なっていてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
すなわち、左右対称な外形を有しつつ、重心を中心線より車両後方にずらすことが可能な内部形状を有するスルーアンカであれば、いかなるものでも本発明の技術範囲に含まれる。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両の乗員を拘束するウェビングを挿通するシートベルト用スルーアンカに利用することができる。
100 …シートベルト装置
110 …座席
112 …リトラクタ
120 …ウェビング
140 …アンカプレート
160 …タングプレート
170 …バックル
180 …ボルト
192 …センターピラー
220 …ボルト挿通孔
230 …ウェビング挿通孔
722 …物質
130、330、430、530、630 …スルーアンカ
200、400、500、600、700 …金属プレート
200A、400A、500A …付加部
210、410、510、610、710 …樹脂層
620、622、720 …欠損した部分
CL …中心線

Claims (4)

  1. 車両の座席の肩部近傍で下方から到来するウェビングを車内側へ折り返して摺動させるシートベルト用スルーアンカにおいて、
    金属プレートと、
    前記金属プレートの外面を被覆する該金属プレートより比重の低い樹脂層と、
    当該シートベルト用スルーアンカを回動可能に支持する部材が挿通される支持用挿通孔と、
    前記ウェビングが挿通される長穴状のウェビング挿通孔と、
    を備え、
    当該シートベルト用スルーアンカは、前記ウェビング挿通孔の中央と前記支持用挿通孔の中心を通る中心線に対して左右対称の外形を有し、
    当該シートベルト用スルーアンカの重心が前記中心線より車両後方にずれるよう、前記金属プレートおよび樹脂層の少なくとも一方は、前記中心線に対して左右非対称な内部形状を有することを特徴とするシートベルト用スルーアンカ。
  2. 前記金属プレートまたは樹脂層の一方が欠損した部分に他方が充填されていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用スルーアンカ。
  3. 前記金属プレートまたは樹脂層の欠損した部分が、該欠損した部分と比重の異なる物質で置換されていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用スルーアンカ。
  4. 前記金属プレートまたは樹脂層は、前記中心線より車両前方で欠損し空洞となっていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト用スルーアンカ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015092891A1 (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 株式会社遠州 スルーアンカ
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