JP2013226901A - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

車両用シートベルト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013226901A
JP2013226901A JP2012099657A JP2012099657A JP2013226901A JP 2013226901 A JP2013226901 A JP 2013226901A JP 2012099657 A JP2012099657 A JP 2012099657A JP 2012099657 A JP2012099657 A JP 2012099657A JP 2013226901 A JP2013226901 A JP 2013226901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
webbing
seat belt
tension
belt device
adjusting mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012099657A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokazu Kondo
智和 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2012099657A priority Critical patent/JP2013226901A/ja
Publication of JP2013226901A publication Critical patent/JP2013226901A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成でありつつ、ウェビングの張力を多段階に調整可能なシートベルト装置の提供を目的とした。
【解決手段】車両用シートベルト装置10は、ウェビング30の繰り出し状態を調整可能な操出調整機構を備えたリトラクタ装置20と、ウェビング30をガイドするためのスリップジョイント44とを有する。スリップジョイント44には、張力調整機構100が設けられている。張力調整機構100の擦動部114は、ウェビング30の摩擦摺動に伴って所定以上の摩擦抵抗を生じるものであり、ウェビング30の摩擦摺動により擦動部114に作用する摩擦力が所定以上であることを条件として、擦動部114における摩擦抵抗が小さくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートベルト装置に関し、特にスリップジョイントの構成に特徴を有するものに関する。
従来、下記特許文献1に開示されているようなシートベルトフォースリミッタや、ELR機構をシートベルト(ウェビング)の操出調整機構として備えたリトラクタ装置を有し、リトラクタ装置から繰り出されたシートベルト(ウェビング)により乗員を保護可能とした車両用シートベルト装置が提供されている。従来技術の車両用シートベルト装置においては、シートベルトが所定以上の加速度で引き出されること、あるいは車両に対して所定の加速度が加わること等した場合に、ELR機構が作用し、シートベルトの繰り出しを禁止したロック状態になり、乗員を保護することができる。
また、フォースリミッター機構は、シートベルトに一定以上の荷重が作用した場合にその荷重を維持し、乗員の胸部への衝撃を緩和するためのものである。下記特許文献1のフォースリミッタ機構は、ELR機構がロック状態になった後、さらにシートベルトに対して張力が作用した際にリトラクタ内に設けられたトーションバー及びトーションパイプが捩られ、トーションバー及びトーションパイプと一体化されたスプールがベルトを繰り出す方向に回転する。これにより、シートベルトに一定以上の荷重が作用した場合であっても、乗員の胸部への衝撃を緩和できる。
特開2002−220027号公報
ここで、衝突等を起こした際に乗員を適確に保護するためには、シートベルトの張力を多段階に調整可能とし、乗員の挙動を細やかに規制できるようにすることが望ましい。しかしながら、上述したような従来技術のシートベルト装置においては、フォースリミッタやELR機構をリトラクタ装置に設けることにより、シートベルトの張力を二段階に調整することができるに留まる。また、リトラクタ装置をなすフォースリミッタやELR機構等の構造を変更することにより三段階以上の多段階に亘ってシートベルトの張力を調整可能にしようとすると、リトラクタ装置の構成が複雑となり、製造コストが高くなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、簡易な構成でありつつ、ウェビングの張力を多段階に調整可能なシートベルト装置の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明は、ウェビングの繰り出し状態を調整可能な操出調整機構を備えたリトタクタ装置と、ウェビングをガイドするためのスリップジョイントとを有する車両用シートベルト装置であって、前記スリップジョイントに、ウェビングが摩擦摺動する擦動部を備えた張力調整機構が設けられており、前記擦動部が、前記ウェビングの摩擦摺動に伴って所定以上の摩擦抵抗を生じるものであり、前記ウェビングの摩擦摺動により前記擦動部に作用する摩擦力が所定以上であることを条件として、前記擦動部における摩擦抵抗が小さくなることを特徴とするものである。
本発明の車両用シートベルト装置においては、リトタクタ装置に設けられた操出調整機構に加え、スリップジョイントに張力調整機構が設けられている。張力調整機構は、ウェビングの摩擦摺動に伴って所定以上の摩擦抵抗を発生させることが可能な擦動部を有する。また、擦動部は、ウェビングの摩擦摺動により擦動部に作用する摩擦力が所定以上であることを条件として摩擦抵抗が小さくなる特性を有するものである。そのため、本発明の車両用シートベルト装置においては、リトタクタ装置における操出調整機構によるウェビングの張力調整とは別に、擦動部によるウェビングの張力調整を行うことができる。従って、本発明の車両用シートベルト装置によれば、リトラクタ装置の構成を複雑化等することなく、簡易な構成によってウェビングの張力を多段階に調整可能とすることができる。また、本発明の車両用シートベルト装置によれば、乗員が受ける損傷を低減するために最適なように、ベルト張力を細やかに調整することが可能である。
上述したリトタクタ装置に設けられる操出調整機構については、例えばELR機構あるいはプリテンショナーと、フォースリミッタ機構との組み合わせを採用することができる。
上述した車両用シートベルト装置は、前記張力調整機構が、前記スリップジョイントにおいて前記ウェビングの幅方向に延びるように形成された軸状部の外側に、前記ウェビングが掛け回されて摩擦摺動する前記擦動部を備えた管状体を有し、前記管状体が、径方向に挿通されたピンにより前記軸状部に固定されていることを特徴とするものであっても良い。
上述したピンは、軸状部側に一体的に形成されたものであり管状体に対して内側から挿通されるものであっても、軸状部とは別体として設けられ管状体に対して外側から挿通されるものであっても良い。
また、上述した車両用シートベルト装置は、前記張力調整機構が、前記スリップジョイントにおいて前記ウェビングの幅方向に延びるように形成され、前記ウェビングが掛け回される軸状部を有し、前記軸状部において前記ウェビングと接触する部分に前記擦動部が設けられており、前記擦動部の表層部が、前記ウェビングから作用する摩擦力が所定以上になることを条件として溶解あるいは剥離し、前記表層部よりも摩擦抵抗の小さな下層部が露出することを特徴とするものであっても良い。
本発明によれば、ウェビングの張力を多段階に調整可能でありつつ、構成が簡易であり、製造コストが安価なシートベルト装置を提供することができる。
(a),(b)は、それぞれ本発明の一実施形態に係る車両用シートベルト装置の設置状態を示す斜視図である。 (a)は図1に示す車両用シートベルト装置の要部を拡大した斜視図であり、(b)は張力調整機構を示す断面図、(c)はウェビングのストロークと張力との関係を概念的に示したグラフである。 (a)は第一変形例に係る車両用シートベルト装置の要部を拡大した斜視図であり、(b)は通常時における張力調整機構を示す断面図、(c)は張力調整機構のピンが脱落過程にある状態を示す断面図、(d)はウェビングのストロークと張力との関係を概念的に示したグラフである。 (a)は第二変形例に係る図1に示す車両用シートベルト装置の要部を拡大した斜視図であり、(b)は張力調整機構を示す断面図、(c)はウェビングのストロークと張力との関係を概念的に示したグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用シートベルト装置10(以下、単に「シートベルト装置10」とも称す)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、本実施形態のシートベルト装置10に特有の構成である張力調整機構100について詳細を説明するのに先だって、シートベルト装置10の基本構成について概略を説明する。
≪シートベルト装置の基本構成について≫
図1(a),(b)に示すように、シートベルト装置10は、シートに着座している乗員に掛け回す、いわゆる3点式シートベルト装置である。シートベルト装置10は、リトラクタ装置20と、ウェビング30と、ショルダーアンカ40と、タングプレート50とを備えている。
リトラクタ装置20は、車両のセンターピラー12の下端部近傍に配置され、ボルト等の締結手段によって車体に固定されている。リトラクタ装置20は、回転可能に支持されたスプール(図示せず)を有し、このスプールに対して可撓性を有する長尺帯状のウェビング30の長手方向基端部を係止させた構成とされている。そのため、スプールを軸心周りの一方向(巻取方向)に回転することによりウェビング30をスプールに巻き取らせて格納することができる。また、ウェビング30をリトラクタ装置20から離れる方向に引っ張ることにより、スプールを巻取方向とは反対方向(引出方向)に回転させ、ウェビング30を繰り出させることができる。
リトラクタ装置20の内部には、上述したスプールの他に、スプールを付勢するための付勢手段(図示せず)と、ウェビング30の繰り出し状態を調整するための操出調整機構(図示せず)とを備えている。付勢手段は、スプールをウェビング30の巻取方向に付勢するためのものであり、渦巻きばね等によって構成されている。
操出調整機構は、ELR機構(図示せず)及びフォースリミッタ機構(図示せず)によって構成されている。フォースリミッタ機構は、車両が衝突等することによって乗員が前のめりになってウェビング30が引き出されようとした際に、ロックを作用させる機構である。フォースリミッタ機構は、衝突等の際にウェビング30に一定以上の荷重が作用しないようにして、乗員の胸部に作用する傷害を低減するための機構である。ELR機構、及びフォースリミッタ機構については、従来公知のものと同様の機構であるため、その構造について詳細の説明を省略する。
図1(b)に示すように、リトラクタ装置20に対して上方(センターピラー12の上端部近傍)には、ショルダーアンカ40が設けられている。図2(a)に示すように、ショルダーアンカ40は、アンカ部42と、スリップジョイント44とが一体的に形成されている。アンカ部42は、センターピラー12に沿って上下方向にスライド可能とされており、乗員の肩の高さ近傍に位置調整して係止可能とされている。スリップジョイント44は、ウェビング30をガイドするためのものである。スリップジョイント44は、ウェビング30を挿通するためのスリット孔46と、ウェビング30が掛け回される軸状部48とを有する。スリット孔46及び軸状部48は、ウェビング30の幅方向に延びるように形成されている。
図1(b)に示すように、ショルダーアンカ40よりもウェビング30の先端側にはタングプレート50が設けられている。タングプレート50は、座席14を介してリトラクタ装置20とは反対側に設けられたバックル装置52に連結可能とされている。座席14に乗員が着座した状態で、ウェビング30を乗員の身体に掛け回し、タングプレート50をバックル装置52に連結させることにより、乗員に対してウェビング30を装着した状態とすることができる。
≪張力調整機構について≫
続いて、シートベルト装置10が備えている張力調整機構100について説明する。張力調整機構100は、シートベルト装置10におけるウェビング30の張力を調整するための機構である。図2(a),(b)に示すように、張力調整機構100は、ショルダーアンカ40のスリップジョイント44に設けられている。張力調整機構100は、管状体110とピン120,120とを備えている。
管状体110は、スリップジョイント44に設けられた軸状部48の外側に装着された管状の部材である。管状体110は、軸状部48の略全長に亘って装着されており、両端部にピン120,120を挿通するためのピン挿通孔112,112を有する。管状体110は、ウェビング30が摩擦摺動する擦動部114を有し、擦動部114において、ウェビング30に対して所定以上の摩擦抵抗を発生させることができる。
図2(b)に示すように、ピン120,120は、それぞれ軸状部48に対して一体的に形成されている。ピン120,120は、軸状部48の径方向外側に向けて突出するように形成されている。ピン120,120は、管状体110に設けられたピン挿通孔112,112に対し、管状体110の内側から挿通される。
上述したように、管状体110は、通常の使用状態においてはピン120,120によって固定されている。図2(c)に示すように、ウェビング30の繰り出しに伴い、擦動部114において管状体110に対して摩擦力が作用する。ウェビング30の摩擦摺動に伴う摩擦力が所定以下である領域においては、ウェビング30の張力調整は、リトラクタ装置20に設けられた操出調整機構によって行われる。
これに対し、衝突等に伴ってウェビング30に過大な張力が作用し、管状体110に対して一定以上の摩擦力が作用すると、管状体110に装着されているピン120,120が破断する。これにより、擦動部114においてウェビング30に作用する摩擦力が小さくなる。また、ピン120,120の破断後のウェビング30のストローク領域においては、リトラクタ装置20に設けられた操出調整機構による張力調整がなされる。そのため、シートベルト装置10においては、ウェビング30の張力を複数段階(本実施形態では3段階)に亘って調整することができる。
上述したように、本実施形態のシートベルト装置10において採用されている張力調整機構100は、スリップジョイント44の軸状部48に管状体110を装着し、ピン120,120を用いて管状体110を固定した簡易な構成でありながらも、ウェビング30に作用する張力を調整することができる。そのため、シートベルト装置10は、リトラクタ装置20の構成を複雑化等することなく、ウェビング30の張力を多段階に調整可能とすることができる。また、シートベルト装置10によれば、乗員が受ける損傷を低減するために最適なように、ベルト張力を細やかに調整することが可能である。
≪第一変形例について≫
シートベルト装置10は、上述した張力調整機構100を採用したものに限定されず、例えば図3に示す張力調整機構200のようなものとすることができる。具体的には、図3に示す張力調整機構200は、管状体210とピン220,220とによって構成されている。管状体210は、上述した管状体110と略同様の筒体であり、両端部にピン挿通孔212,212を有する。管状体210には、ウェビング30が摩擦摺動する擦動部214が設けられており、擦動部214において、ウェビング30に対して所定以上の摩擦抵抗を発生させることができる。
ピン220,220は、上述した張力調整機構100のピン120,120のように軸状部48に一体的に取り付けられているのではなく、軸状部48とは別体として設けられたものである。図3(a),(b)に示すように、ピン220,220は、管状体210のピン挿通孔212,212に対して管状体210の外側から挿通されている。ピン220,220の先端部は、軸状部48まで到達しており、軸状部48に対して固定されている。
シートベルト装置10において、張力調整機構100に代えて張力調整機構200を採用した場合、衝突等に伴ってウェビング30に過大な張力が作用し、管状体210に対して一定以上の摩擦力が作用すると、図2(b)のように管状体210に装着されていたピン220,220が拗れながら徐々にピン挿通孔212,212から抜け(図2(c)参照)、やがて脱落する。そのため、図2(d)のグラフに示すように、張力調整機構200により張力調整可能なストローク幅は、ピン120,120の破断を伴う張力調整機構100による場合に比べて大きい。
上述したようにしてピン220,220が脱落すると、擦動部214においてウェビング30に作用する摩擦力が小さくなる。ピン220,220の脱落後におけるウェビング30のストローク領域においては、張力調整機構100を採用した場合と同様に、リトラクタ装置20に設けられた操出調整機構により、2段階に亘って張力調整される。そのため、シートベルト装置10においては、ウェビング30の張力を複数段階(本実施形態では3段階)に亘って調整することができる。
上述した張力調整機構200についても、張力調整機構100と同様に、スリップジョイント44の軸状部48に装着された管状体210を、ピン220,220を用いて固定した簡易な構成である。そのため、張力調整機構200をシートベルト装置10に採用した場合についても、リトラクタ装置20の構成を複雑化等することなく、ウェビング30の張力を多段階に調整し、ベルト張力を細やかに調整することが可能である。
≪第二変形例について≫
シートベルト装置10は、上述した張力調整機構100,200を採用したものに限定されず、例えば図4に示す張力調整機構300のようなものとすることができる。具体的には、図4に示す張力調整機構300は、ショルダーアンカ40を構成するスリップジョイント44の軸状部48に管状体110,210のようなものを装着して擦動部114,214を形成するのではなく、図4(a)にハッチングにより示すように、軸状部48自体にウェビング30が摩擦摺動する擦動部314を形成した点において相違している。
図4(b)に示すように、擦動部314は、表層部320及び下層部322からなる多層構造とされている。表層部320は、ウェビング30から作用する摩擦力が所定以上になることを条件として溶解あるいは剥離する特性を有する層である。具体的には、表層部320は、ポリオレフィン系材料である軟質ポリプロピレンや低密度ポリエステル等の融点が80度程度の樹脂を好適に利用することができる。表層部320が溶解する際の摩擦力の大きさについては、表層部320の表面形状を変化させる等して、適宜調整することができる。下層部322は、表面が平滑な金属、表層部320をなす樹脂よりも摩擦抵抗の小さな樹脂等によって構成することができる。
シートベルト装置10において、張力調整機構100,200に代えて張力調整機構300を採用した場合、通常時は、ウェビング30と表層部320との間に発生する摩擦力によりウェビング30の張力調整がなされる。一方、衝突等に伴ってウェビング30に過大な張力が作用することにより、軸状部48に形成された擦動部314に一定以上の摩擦力が作用すると、表層部320が溶解あるいは剥離し、表面が平滑であって摩擦抵抗の小さな下層部322が露出する。これにより、擦動部314における摩擦抵抗が低下する。
ここで、表層部320は、直ちに溶解あるいは剥離するものではなく、徐々に溶解あるいは剥離するものである。そのため、図4(c)に示すように、張力調整機構300により張力調整可能なストローク幅は、上述した張力調整機構100のようにピン120,120の破断を伴うものに比べて大きい。
上述したようにして表層部320が溶解あるいは剥離し、下層部322が露出した後におけるウェビング30のストローク領域においては、張力調整機構100,200を採用した場合と同様に、リトラクタ装置20に設けられた操出調整機構の作用により、2段階に亘って張力調整される。このように、張力調整機構300を採用した場合についても、ウェビング30の張力を複数段階(本実施形態では3段階)に亘って調整することができる。
上述した張力調整機構300は、軸状部48の擦動部314を摩擦抵抗の相違する層によって構成された多層構造とした簡易な構成である。そのため、張力調整機構300をシートベルト装置10に採用した場合についても、張力調整機構100,200を採用した場合と同様に、リトラクタ装置20の構成を複雑化等することなく、ウェビング30の張力を多段階に調整し、ベルト張力を細やかに調整することが可能である。
なお、本変形例においては、擦動部314を表層部320及び下層部322からなる二層構造とした例を示したが、本発明はこれに限定される訳ではなく、摩擦抵抗の相違する層をさらに設けた三層以上からなるものとしても良い。
上述した実施形態及び各変形例においては、張力調整機構100,200,300のいずれか一つをシートベルト装置10に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの張力調整機構100,200,300に相当するものを複数組み合わせたものとしても良い。具体的には、張力調整機構100,200をなす管状体110,210の擦動部114,214を、擦動部314と同様の多層構造しても良い。
上述したシートベルト装置10は、リトラクタ装置20内に操出調整機構としてELR機構及びフォースリミッタ機構を設けたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリテンショナー等の他の機構を備えたものとしても良い。
本発明の車両用シートベルト装置は、車両全般において衝突等の衝撃から保護すべく、乗員の挙動を制限するための安全装置として利用可能である。
10 車両用シートベルト装置(シートベルト装置)
20 リトラクタ装置
30 ウェビング
40 ショルダーアンカ
44 スリップジョイント
48 軸状部
100,200,300 張力調整機構
110,210 管状体
114,214,314 擦動部
120,220 ピン
320 表層部
322 下層部

Claims (1)

  1. ウェビングの繰り出し状態を調整可能な操出調整機構を備えたリトタクタ装置と、
    ウェビングをガイドするためのスリップジョイントとを有する車両用シートベルト装置であって、
    前記スリップジョイントに、ウェビングが摩擦摺動する擦動部を備えた張力調整機構が設けられており、
    前記擦動部が、前記ウェビングの摩擦摺動に伴って所定以上の摩擦抵抗を生じるものであり、
    前記ウェビングの摩擦摺動により前記擦動部に作用する摩擦力が所定以上であることを条件として、前記擦動部における摩擦抵抗が小さくなることを特徴とする車両用シートベルト装置。
JP2012099657A 2012-04-25 2012-04-25 車両用シートベルト装置 Pending JP2013226901A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099657A JP2013226901A (ja) 2012-04-25 2012-04-25 車両用シートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099657A JP2013226901A (ja) 2012-04-25 2012-04-25 車両用シートベルト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013226901A true JP2013226901A (ja) 2013-11-07

Family

ID=49675051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012099657A Pending JP2013226901A (ja) 2012-04-25 2012-04-25 車両用シートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013226901A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11279318B2 (en) * 2019-12-11 2022-03-22 Hyundai Motor Company Vehicle seat belt pretensioner

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000153751A (ja) * 1998-11-20 2000-06-06 Nsk Ltd シートベルト支持装置
JP2009166586A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Takata Corp タングおよびこれを用いたシートベルト装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000153751A (ja) * 1998-11-20 2000-06-06 Nsk Ltd シートベルト支持装置
JP2009166586A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Takata Corp タングおよびこれを用いたシートベルト装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11279318B2 (en) * 2019-12-11 2022-03-22 Hyundai Motor Company Vehicle seat belt pretensioner

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3057114B2 (ja) インフレータブルシートベルト装置
EP1550589A1 (en) Belt retractor
JP5224827B2 (ja) タングおよびこれを用いたシートベルト装置
JP5547737B2 (ja) シートベルト拘束装置
JPWO2013099590A1 (ja) ロッキングタング
JP4981614B2 (ja) プリテンショナ及びシートベルト装置
JP4508116B2 (ja) シートベルト装置
JP2006501105A (ja) シートベルトリトラクタ
EP1748708B1 (en) A safety-belt tongue and a safety-belt arrangement
JP2017109571A (ja) シートベルト装置
KR102596240B1 (ko) 프리텐셔너 및 이를 갖춘 안전벨트장치
JP2013226901A (ja) 車両用シートベルト装置
JP3977839B2 (ja) ウエブセンサ付きシートベルトリトラクタ
JP5530148B2 (ja) シートベルト装置
JP2012096635A (ja) シートベルト用スルーアンカ
WO2005118330A2 (en) A seat belt arrangement
JP2003515482A (ja) トーションバーの伸びを自動的に補償するシートベルトリトラクタ
JP6284501B2 (ja) シートベルト装置
JP2007176450A (ja) シートベルト装置
JP6012561B2 (ja) シートベルトバックル装置およびシートベルト装置
JP5797836B2 (ja) シートベルト装置
JP2007091008A (ja) シートベルト装置
JP2015003569A (ja) ウェビング装置
KR102585755B1 (ko) 차량용 시트 벨트 안전 장치
JP2013032062A (ja) シートベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160506