JP2012094999A - 通信システムおよび伝送ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】複数組の重畳通信端末がそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号を用いて通信する場合でも通信エラーが生じにくい通信システムおよび伝送ユニットを提供する。
【解決手段】伝送ユニット1は、重畳通信端末4が端末間通信に使用する重畳可能期間が異なるプロトコル同士で重複しないように、各プロトコルにそれぞれ重畳可能期間を割り当てる調停部14を備えている。調停部14は、重畳可能期間の割り当てに従って、各組の重畳通信端末4に端末間通信の許可を出す通信許可を重畳送信部15から順次送信する。重畳通信端末4は、通信許可を受けてから端末間通信を開始する。これにより、各重畳通信端末4は、それぞれ調停部14にて割り当てられた重畳可能期間に重畳信号が重畳されるようなタイミングで、信号送出部41から重畳信号を送出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、伝送ユニットから伝送路に繰り返し送出される伝送信号を用いて通信する端末装置と、伝送信号に重畳される重畳信号を用いて通信する重畳通信端末とが伝送路に接続されて構成される通信システムおよび伝送ユニットに関する。
従来から、伝送路に対して伝送ユニット(親機)および複数台の端末装置(子機)が接続され、各端末装置と伝送ユニットとの間で通信を行う通信システムが広く普及している。この種の通信システムの一例として、伝送ユニットが定期的に端末装置の状態を監視し、端末装置の状態に変化があった場合、その状態変化に対応する処理を行うように伝送ユニットから他の端末装置に信号を送るシステムがある(たとえば特許文献1〜3参照)。
ただし、上記構成の通信システムは、端末装置同士が常に伝送ユニットを経由して通信を行い、伝送ユニットが端末装置に対してポーリングを行うため通信速度が遅く、たとえばアナログ量のように比較的データ量の多い情報の伝送には不向きである。さらに、上記通信システムは、伝送ユニットの故障時などにシステム全体が停止してしまうため、システムとしての信頼性が低いという問題もある。
そこで、伝送ユニットを介して端末装置同士が通信を行う既設の通信システムと、通信端末同士がピア・ツー・ピア(P2P)で直接通信を行う通信システムとを混在させた通信システムが提案されている(たとえば特許文献4参照)。この通信システムにおいては、伝送ユニット(親機)を介して通信する端末装置と、互いに直接通信する重畳通信端末とが伝送路を共用するので、既設の通信システムに重畳通信端末を容易に増設することができる。端末装置は伝送ユニットから伝送路に繰り返し送出される伝送信号(第1プロトコルの信号)を用いて通信を行い、重畳通信端末は伝送信号に重畳される重畳信号(第2プロトコルの信号)を用いて通信を行う。
ここで、伝送信号は、1フレームごとに時間軸方向において複数の期間に分割され、一部の期間が重畳信号を重畳可能な重畳可能期間として割り当てられる時分割方式の信号である。すなわち、重畳通信端末(通信装置)は、伝送信号のステートを解析し、伝送信号の一部に割り当てられた重畳可能期間(通信適合期間)に、伝送信号と共通の伝送路(信号線)を伝送される重畳信号(パケット)を用いて通信する(たとえば特許文献5参照)。
この構成においては、重畳通信端末は、伝送データのデータ量が多く1回の重畳可能期間内で送信しきれない場合には、伝送データを複数のデータに分割して重畳可能期間ごとに順次送信する。つまり、伝送データが複数の重畳可能期間に跨って伝送されることになるため、重畳通信端末は、伝送データのデータ量が多くなれば伝送信号の1フレームでは伝送データを伝送することができず、複数フレームの伝送信号に亘って伝送データを伝送することもある。
特許第1180690号公報 特許第1195362号公報 特許第1144477号公報 特開2009−225328号公報 国際公開第2008/117722号
ところで、上記構成の通信システムにおいては、マスタとしての重畳通信端末が、スレーブとしての他の重畳通信端末に対してポーリングを行い、スレーブとしての重畳通信端末から計測データを収集することが一般的である。ここで、通信システムにマスタとしての重畳通信端末が複数台存在する場合、マスタとしての各重畳通信端末はそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号により、各々と組を成すスレーブとしての重畳通信端末と通信を行うことになる。この場合、複数組の重畳通信端末間の通信が伝送信号の重畳可能期間に行われるので、マスタとしての複数台の重畳通信端末から送出された重畳信号同士のコリジョンが発生し、通信エラーを生じる可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されており、複数組の重畳通信端末がそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号を用いて通信する場合でも通信エラーが生じにくい通信システムおよび伝送ユニットを提供することを目的とする。
本発明の通信システムは、伝送路に伝送信号を繰り返し送出する伝送ユニットと、前記伝送信号を用いて通信する端末装置と、前記伝送信号に重畳される信号であってそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号を用いて端末間通信を行う複数組の重畳通信端末とが前記伝送路に接続された通信システムであって、前記伝送信号は、1フレームごとに時間軸方向において複数の期間に分割され、一部の期間が前記重畳信号を重畳可能な重畳可能期間となり、残りの期間が前記重畳信号の重畳に使用されない重畳不可期間となる時分割方式の信号であって、前記伝送ユニットは、異なる前記プロトコル同士で前記端末間通信に使用する前記重畳可能期間が重複しないように、前記プロトコルの各々に前記重畳可能期間を割り当てる調停部を備えることを特徴とする。
この通信システムにおいて、前記調停部は、前記重畳可能期間の割り当てに従って各組の前記重畳通信端末に通信許可を順次送信し、前記重畳通信端末は、前記通信許可を受けてから前記端末間通信を開始することが望ましい。
この通信システムにおいて、前記重畳通信端末は、前記端末間通信が終了すると終了通知を前記調停部に送信し、前記調停部は、前記終了通知を受けてから次の前記通信許可を送信することがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記調停部は、前記重畳通信端末からの割込要求を受けると、当該割込要求を出した前記重畳通信端末への前記通信許可を優先的に送信することがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記調停部は、前記重畳通信端末に対して各々に固有の前記プロトコルへの前記重畳可能期間の割り当てを示す割当情報を送信するとともに、複数の前記重畳通信端末間の同期をとる同期信号を定期的に送信し、前記重畳通信端末は、前記調停部から予め受信した前記割当情報と定期的に受信する前記同期信号とに従って、各々の前記プロトコルに割り当てられた前記重畳可能期間に前記端末間通信を行うことがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記調停部は、前記端末間通信に関する通信情報を複数組の前記重畳通信端末から収集し、前記通信情報に基づいて前記重畳可能期間の割り当てを決定することがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記伝送ユニットは、前記重畳通信端末から受信した一のプロトコルの前記重畳信号を他のプロトコルの前記重畳信号に変換するプロトコル変換部を備え、前記調停部は、前記プロトコル変換部で変換された前記重畳信号を前記他のプロトコルに割り当てられている前記重畳可能期間に送出することがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記プロトコル変換部は、前記一のプロトコルの前記重畳信号を、前記調停部で前記一のプロトコルの次に前記重畳可能期間が割り当てられている前記他のプロトコルの前記重畳信号に変換することがより望ましい。
この通信システムにおいて、前記重畳信号の前記プロトコルは3種類以上あって、前記プロトコル変換部は、前記一のプロトコルの前記重畳信号に付加されている付加情報に基づいて前記他のプロトコルを決定し、前記一のプロトコルの次に前記重畳可能期間が割り当てられる前記プロトコルが前記他のプロトコルとなるように、前記調停部に前記重畳可能期間の割り当てを変更させることがより望ましい。
本発明の伝送ユニットは、伝送路に伝送信号を繰り返し送出する伝送ユニットと、前記伝送信号を用いて通信する端末装置と、前記伝送信号に重畳される信号であってそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号を用いて端末間通信を行う複数組の重畳通信端末とが前記伝送路に接続された通信システムに用いられ、前記伝送信号は、1フレームごとに時間軸方向において複数の期間に分割され、一部の期間が前記重畳信号を重畳可能な重畳可能期間となり、残りの期間が前記重畳信号の重畳に使用されない重畳不可期間となる時分割方式の信号であって、異なる前記プロトコル同士で前記端末間通信に使用する前記重畳可能期間が重複しないように、前記プロトコルの各々に前記重畳可能期間を割り当てる調停部を備えることを特徴とする。
この伝送ユニットにおいて、前記重畳通信端末から受信した一のプロトコルの前記重畳信号を他のプロトコルの前記重畳信号に変換するプロトコル変換部をさらに備え、前記調停部は、前記プロトコル変換部で変換された前記重畳信号を前記他のプロトコルに割り当てられている前記重畳可能期間に送出することが望ましい。
本発明は、伝送ユニットが、プロトコルの各々に重畳可能期間を割り当てる調停部を備えているので、異なるプロトコル同士で端末間通信に使用する重畳可能期間が重複することを回避できる。その結果、複数組の重畳通信端末がそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号を用いて通信する場合でも通信エラーが生じにくいという利点がある。
実施形態1の構成を示し、(a)は通信システムの概略システム構成図、(b)は伝送ユニットの概略ブロック図、(c)は重畳通信端末の概略ブロック図である。 同上の伝送信号を示す波形図である。 同上の動作を示すフローチャートである。 同上の動作を示すタイムチャートである。 同上の他の動作を示すタイムチャートである。 実施形態2の動作を示すフローチャートである。 同上の動作を示すタイムチャートである。 実施形態3の構成を示す伝送ユニットの概略ブロック図である。
(実施形態1)
本実施形態の通信システムは、図1(a)に示すように、2線式の伝送路2に接続される伝送ユニット1を備えた通信システムである。
この通信システムは、伝送路2に接続され伝送ユニット1と通信する複数台の端末装置301,302と、伝送路2に接続され互いに直接通信する複数台の重畳通信端末401,402,411,412とを備えている。この通信システムでは、伝送路2を伝送される伝送信号と、伝送信号に重畳される重畳信号とを用いて通信が行われる。重畳信号は、伝送信号より周波数が高い信号である。
以下では、各端末装置301,302を区別しないときにはこれらをまとめて端末装置3と呼び、各重畳通信端末401,402,411,412を区別しないときにはこれらをまとめて重畳通信端末4と呼ぶ。図1(a)の例では伝送路2には端末装置3が2台、重畳通信端末4が4台接続されているが、端末装置3は3台以上、重畳通信端末4は5台以上接続されていてもよい。
複数台の端末装置3は、伝送ユニット1に対して伝送路2を介して並列接続されている。伝送ユニット1および端末装置3は、伝送ユニット1から端末装置3へのデータ伝送と端末装置3から伝送ユニット1へのデータ伝送とが時分割で行われる時分割多重伝送システム(以下、「基本システム」という)を構築する。
基本システムにおいて、端末装置3は、スイッチやセンサなど(図示せず)を付設した監視端末器と、負荷(図示せず)を付設した制御端末器との2種類に分類される。これにより、監視端末器に付設したスイッチやセンサなどからの監視入力に応じて、制御端末器に付設した負荷を制御することが可能となる。ここで、端末装置3は予め割り当てられた自己のアドレスをそれぞれ記憶部(図示せず)に記憶している。
監視端末器は、監視入力を受けると伝送ユニット1に対して監視入力に対応した制御情報を伝送する。伝送ユニット1は、制御情報を受け取るとアドレスによって上記監視端末器と対応付けられている制御端末器に向けて制御情報を伝送する。制御端末器は、制御情報を受け取ると上記制御情報に従って負荷を制御する。制御情報はスイッチ等の監視入力を反映しているから、結局、スイッチ等の監視入力が負荷の制御に反映されることになる。
伝送ユニット1は、伝送路2に対して図2に示すように時間軸方向において複数の期間に分割された形式の電圧波形からなる時分割方式の伝送信号を送信する。すなわち、伝送信号は、予備割込期間31と、予備期間32と、送信期間33と、返送期間34と、割込期間35と、短絡検出期間36と、休止期間37とからなる複極(±24V)の時分割多重信号である。予備割込期間31は2次割込を検出するための期間、予備期間32は割込期間35および短絡検出期間36に合わせて設定された期間であり、送信期間33は端末装置3にデータを伝送するための期間である。返送期間34は端末装置3からの返送信号を受信するタイムスロットであり、割込期間35は後述の割込信号を検出するための期間であり、短絡検出期間36は短絡を検出するための期間である。休止期間37は処理が間に合わないときのための期間である。伝送信号は、パルス列からなるキャリアを変調することによってデータを伝送する信号である。
伝送ユニット1は、図1(b)に示すように、伝送路2に接続される送信部11および受信部12と、送信部11および受信部12に接続された伝送処理部13とを備えている。送信部11は伝送信号の送信を行い、受信部12は、伝送信号の返送期間34に返送されたデータを受信したり、予備割込期間31に2次割込を検出したり、割込期間35に割込信号を検出したりする。伝送処理部13は、送信部11および受信部12にて送受信されるデータについて各種の処理を実行する。
続いて、基本システムの動作について説明する。
各端末装置3では、伝送路2を介して受信した伝送信号の送信期間33に含まれるアドレスデータが各々の記憶部(図示せず)に記憶されているアドレスに一致すると、伝送信号から負荷を制御するための制御情報を取り込む。さらに、端末装置3は、伝送信号の返送期間34に同期して制御情報を電流モードの信号(適当な低インピーダンスを介して伝送路2を短絡することにより送出される信号)として返送する。なお、端末装置3の内部回路の電源は、伝送路2を介して伝送される伝送信号を整流し安定化することによって供給される。
伝送ユニット1は、常時は伝送信号に含まれるアドレスデータをサイクリックに変化させて端末装置3に順次アクセスする常時ポーリングを行う。常時ポーリングの際には、伝送信号に含まれるアドレスデータが自己のアドレスに一致した端末装置3は、伝送信号に制御情報が含まれていれば制御情報を取り込んで動作し、自己の動作状態を伝送ユニット1に返送する。
また、伝送ユニット1は、いずれかの監視端末器(端末装置3)においてスイッチ等の監視入力に対応して発生する割込信号を受信すると、割込信号を発生した端末装置3を検索し、その端末装置3にアクセスして割込ポーリングも行う。
すなわち、伝送ユニット1は、常時はモードデータを通常モードとした伝送信号を送出し、監視端末器(端末装置3)で発生した割込信号を伝送信号の割込期間35に同期して検出すると、モードデータを割込ポーリングモードとした伝送信号を送出する。
割込信号を発生した端末装置3は、割込ポーリングモードの伝送信号のアドレスデータの上位ビットが自己のアドレスの上位ビットに一致していれば、その伝送信号の返送期間34に同期して自己のアドレスの下位ビットを返送データとして返送する。これにより伝送ユニット1では割込信号を発生した端末装置3のアドレスを取得できる。
割込信号を発生した端末装置3のアドレスが伝送ユニット1で取得されると、伝送ユニット1は当該端末装置3に対して制御情報の返送を要求する伝送信号を送出し、端末装置3はスイッチ等の監視入力に対応した制御情報を伝送ユニット1に返送する。伝送ユニット1は制御情報を受け取ると、該当する端末装置3の監視入力をクリアするように指示を与え、当該端末装置3では監視入力のクリアを返送する。
制御情報を受け取った伝送ユニット1は、当該制御情報の発信元の端末装置(監視端末器)3とアドレスの対応関係によって対応付けられている端末装置(制御端末器)3へ送信する制御情報を生成する。伝送ユニット1は、この制御情報を含む伝送信号を伝送路2に送出して、端末装置(制御端末器)3に付設した負荷を制御する。
上述したように、基本システムでは、ポーリング・セレクティング方式のプロトコルに従い、伝送ユニット1を介して端末装置(監視端末器、制御端末器)3同士が通信を行うこととなる。
ところで、本実施形態に係る通信システムでは、複数台の重畳通信端末4が、上記基本システムと伝送路2を共用しつつ、伝送信号に重畳される重畳信号を用いて互いに通信を行う。
本実施形態においては、伝送路2に接続された複数台の重畳通信端末401,402,411,412のうち、重畳通信端末401,411がマスタとして機能し、残りの重畳通信端末402,412がスレーブとして機能する。マスタとしての重畳通信端末401とスレーブとしての重畳通信端末402とは組を成し、第1のプロトコルに従って重畳信号により互いに通信する。一方、マスタとしての重畳通信端末411とスレーブとしての重畳通信端末412とは組を成し、第1のプロトコルとは別の第2のプロトコルに従って重畳信号により互いに通信する。以下では、各組の重畳通信端末4同士が各々に固有のプロトコル(第1のプロトコルまたは第2のプロトコル)の重畳信号を用いて行う通信を、端末間通信と呼ぶ。
マスタとしての各重畳通信端末401,411は、各々と組を成すスレーブとしての重畳通信端末402,412に対して重畳信号を送信してポーリングを行い、このポーリングに対する応答として重畳通信端末402,412からそれぞれデータを取得する。なお、マスタとしての重畳通信端末401,411の各々と組を成すスレーブとしての重畳通信端末は複数台ずつ設けられていてもよい。この場合、各重畳通信端末401,411は、各々と組を成すスレーブとしての重畳通信端末に対して順次ポーリングを行う。
ここで、マスタとしての重畳通信端末401,411には監視装置6がそれぞれ接続され、スレーブとしての重畳通信端末402,412には被監視機器7がそれぞれ接続されている。被監視機器7は、重畳通信端末4間で伝送される監視情報を重畳通信端末402,412に出力し、監視装置6は、上記監視情報を重畳通信端末401,411から取得する。被監視機器7や監視装置6は、定期的に通信を行うことによって重畳通信端末4とデータの授受を行う。
すなわち、伝送路2を介した通信(端末間通信)を行うのは重畳通信端末4であるが、伝送するデータ(監視情報)を生成するのは被監視機器7であって、受信したデータを処理するのは監視装置6である。ここに、重畳通信端末4は、各々に接続された被監視機器7あるいは監視装置6からのデータを変換し伝送路2上に送出することで通信を行うアダプタとして機能する。なお、被監視機器7が出力する監視情報には、たとえば電気機器の消費電力や、温度・湿度などの情報がある。ここでは、重畳通信端末402に接続された被監視機器7は消費電力を計測し、重畳通信端末412に接続された被監視機器7は温度・湿度を計測して、各々の計測結果を監視情報として重畳通信端末4経由で監視装置6に出力する。
重畳通信端末4は、図1(c)に示すように、伝送路2に接続される信号送出部41および信号受信部42と、信号送出部41および信号受信部42に接続された処理部43と、処理部43に接続されたインタフェース部44とを備えている。信号送出部41は重畳信号の送出を行い、信号受信部42は重畳信号の受信を行う。インタフェース部44は、監視装置6あるいは被監視機器7に接続される。
スレーブとしての重畳通信端末402,412においては、処理部43はインタフェース部44を介して被監視機器7から監視情報を取得し、この監視情報を重畳信号により信号送出部41から伝送路2に送出する。マスタとしての重畳通信端末401,411においては、処理部43は信号受信部42が受信した重畳信号から監視情報を取得し、この監視情報を監視装置6へインタフェース部44を介して出力する。
具体的には、重畳通信端末4は、他の重畳通信端末4に伝送すべきデータを含んだパケットを伝送路2に送出し、且つ他の重畳通信端末4が送信したパケットを受信する。重畳通信端末4間で送受信されるパケットは、伝送ユニット1から送出されている伝送信号に重畳される。要するに、端末装置3同士の通信は伝送ユニット1を経由して行われるのに対し、重畳通信端末4同士の端末間通信は伝送ユニット1を経由せず重畳通信端末4間で直接行われる。そのため、重畳通信端末4同士の端末間通信は、端末装置3同士の通信に比べて通信速度を高速化でき、たとえばアナログ量(消費電力等)のように比較的データ量の多い情報の伝送に適している。
また、重畳通信端末4は、基本システムの伝送ユニット1と端末装置3との間で伝送される伝送信号を監視する信号監視部45(図1(c)参照)を備え、信号監視部45では伝送信号からデータ伝送状況(以下、「ステート」という)を解析する。信号送出部41は、信号監視部45で解析されたステートが重畳信号の重畳に適した状況にあるか否かを判定し、伝送に適していると判断したタイミングで重畳信号を送信する機能を具備している。
ここで、伝送信号は図2に示すような信号フォーマットを採用している。予備割込期間31や予備期間32や休止期間37は、重畳信号が重畳されても伝送信号による通信に影響がなく、重畳信号による端末間通信も伝送信号の影響を受けにくいので、重畳信号を重畳可能な期間(以下、「重畳可能期間」という)となる。
その他の期間(送信期間33と返送期間34と割込期間35と短絡検出期間36)は、伝送信号がハイレベルあるいはローレベルに安定している時間が相対的に短く、重畳信号が重畳されると伝送信号による通信に影響を与えやすい。また上記他の期間に重畳信号が重畳されると、重畳信号による端末間通信も伝送ユニット1と端末装置3との間で授受される信号(割込信号や返送データ)の影響を受けやすい。そのため、上記他の期間は、重畳信号の重畳には使用されない期間(以下、「重畳不可期間」という)となる。
また、伝送信号の立ち上がりおよび立ち下がりの期間も、高調波ノイズの影響や信号の電圧反転に伴う過渡応答の影響などにより、重畳信号を重畳するのに適していない。したがって、伝送信号は、予備割込期間31と予備期間32と休止期間37の中でも、期間の切り替わり(立ち上がりまたは立ち下がり)後の所定時間(たとえば300μs)については、重畳不可期間となる。
そこで、信号送出部41は、伝送信号のステートの解析結果に基づいて重畳可能期間か重畳不可期間かの判定を行い、重畳可能期間と判定したときに限って重畳信号を送出するように構成されている。重畳通信端末4は、このように伝送信号に同期させて伝送信号の重畳可能期間にのみ重畳信号を重畳させることにより、共通の伝送路2を使用する伝送信号による通信と重畳信号による端末間通信との干渉を回避する。
ここで、重畳通信端末4は、送信データのデータ量が多く一度の重畳可能期間内で送信しきれなかった場合には、当該重畳可能期間の終了に合わせて端末間通信を中断し、次回の重畳可能期間に残りのデータを送信する。
なお、重畳通信端末4の各部への電源供給は、基本システムの端末装置3と同様に伝送ユニット1から伝送路2を介して伝送される伝送信号を整流し安定化することによって供給される方式(集中給電方式)によって為される。ただし、この構成に限らず、重畳通信端末4の各部への電源供給は、商用電源を整流し安定化することによって供給される方式(ローカル給電方式)で為されてもよい。
ところで、本実施形態の通信システムにおいては、マスタとしての重畳通信端末401,411が複数台存在している。そのため、マスタとしての各重畳通信端末401,411はそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号により、各々と組を成すスレーブとしての重畳通信端末402,412と端末間通信を行うことになる。重畳信号の送出および受信に用いられる各組の重畳通信端末4に固有のプロトコルは、各重畳通信端末4の記憶部46(図1(c)参照)に予め記憶されている。
ただし、プロトコルの異なる複数組の重畳通信端末4がそれぞれ独立して端末間通信を行っていると、プロトコルの異なる重畳信号同士で使用する重畳可能期間が重複した場合に、重畳信号同士のコリジョンが発生して通信エラーとなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、図1(b)に示すように、伝送ユニット1が、異なるプロトコル同士で端末間通信に使用する重畳可能期間が重複しないように、各プロトコルにそれぞれ重畳可能期間を割り当てる調停部14を備えている。さらに、伝送ユニット1は、伝送路2に接続され重畳信号の送信を行う重畳送信部15と、伝送路2に接続され重畳信号の受信を行う重畳受信部16とを備えている。調停部14は、重畳送信部15と重畳受信部16と伝送処理部13とに接続されている。
ここで、各重畳通信端末4は、それぞれに固有のプロトコルに調停部14にて割り当てられた重畳可能期間に重畳信号が重畳されるようなタイミングで、信号送出部41から重畳信号を送出する。要するに、各重畳通信端末4は、それぞれの記憶部46に記憶されているプロトコルの重畳信号の重畳を、調停部14にて割り当てられた重畳可能期間に行うことになる。
以下、調停部14による重畳可能期間の割り当て方法についてより詳しく説明する。
調停部14は、伝送信号の1フレームを単位にして、重畳信号の重畳に使用する重畳可能期間(予備割込期間31と予備期間32と休止期間37)を割り当てる。ここでは、伝送信号は予備割込期間31から休止期間37までを1フレームとする。本実施形態では、調停部14が第1のプロトコルと第2のプロトコルとに交互に重畳可能期間を割り当てる例を示す。
調停部14は、重畳可能期間の割り当てに従って、各組の重畳通信端末4に端末間通信の許可を出す通信許可を重畳送信部15から順次送信する。重畳通信端末4は、通信許可を受けてから端末間通信を開始する。つまり、重畳通信端末4は、調停部14から通信許可が出されるまでは、端末間通信を行うことはない。
具体的に説明すると、本実施形態の通信システムは図3のフローチャートに従って動作する。すなわち、通信システムが起動すると(S1)、調停部14はまず、重畳通信端末401,402に対して第1のプロトコルの重畳信号を用いた端末間通信を許可する通信許可を出す(S2)。通信許可を受けた重畳通信端末401,402は、第1のプロトコルの重畳信号を用いた端末間通信を行う場合(S3:Yes)、開始通知を調停部14に送信し(S4)、端末間通信を開始する(S5)。重畳通信端末401,402は、端末間通信を終了すると、調停部14に終了通知を送信する(S6)。
調停部14は、重畳通信端末401,402から終了通知を受けると、次の通信許可、つまり第2のプロトコルの重畳信号を用いた端末間通信を許可する通信許可を重畳通信端末411,412に対して出す(S7)。また、重畳通信端末401,402が第1のプロトコルの重畳信号を用いた端末間通信を行わない場合(S3:No)、つまり重畳通信端末401,402から開始通知の返信がなかった場合にも、調停部14は重畳通信端末411,412に通信許可を出す(S7)。
通信許可を受けた重畳通信端末411,412は、第2のプロトコルの重畳信号を用いた端末間通信を行う場合(S8:Yes)、開始通知を調停部14に送信し(S9)、端末間通信を開始する(S10)。重畳通信端末411,412は、端末間通信を終了すると、調停部14に終了通知を送信する(S11)。調停部14は、重畳通信端末411,412から終了通知を受けると、次の通信許可、つまり重畳通信端末401,402へ通信許可を出す処理S2に戻る。また、重畳通信端末411,412が第2のプロトコルの重畳信号を用いた端末間通信を行わない場合(S8:No)、つまり重畳通信端末411,412から開始通知の返信がなかった場合にも、調停部14は処理S2に戻る。
なお、伝送ユニット1と重畳通信端末4との間の通信許可、開始通知、終了通知のやり取りは、重畳送信部15と信号受信部42との間、あるいは重畳受信部16と信号送出部41との間で、伝送信号の重畳可能期間に重畳信号を用いて行われる。伝送ユニット1と重畳通信端末4との間のやり取りは、各重畳通信端末4に固有のプロトコルの重畳信号を用いて為されてもよいし、通信システム内の全重畳通信端末4に共通のプロトコルの重畳信号を用いて為されてもよい。
上述のように調停部14が第1のプロトコルと第2のプロトコルとに交互に重畳可能期間を割り当てることにより、伝送信号と重畳信号との関係はたとえば図4に示すようになる。図4では、伝送信号の信号波形を(a)に示し、伝送信号に重畳される重畳信号の内容を(b)に示している。
図4の例では、伝送信号の第1フレームF1において、調停部14から第1のプロトコルの端末間通信を許可する通信許可が行われ、第2フレームF2において、第1のプロトコルの端末間通信の開始を表す開始通知が行われている。重畳通信端末401,402は、第3、第4フレームF3,F4の重畳可能期間に、第1のプロトコルの重畳信号を用いて端末間通信を行い、第5フレームF5には第1のプロトコルの端末間通信の終了を表す終了通知を送信している。
図4の伝送信号の第6フレームF6においては、調停部14から第2のプロトコルの端末間通信を許可する通信許可が行われ、第7フレームF7において、第2のプロトコルの端末間通信の開始を表す開始通知が行われている。重畳通信端末411,412は、第8フレームF8の重畳可能期間に、第2のプロトコルの重畳信号を用いて端末間通信を行い、第9フレームF9には第2のプロトコルの端末間通信の終了を表す終了通知を送信している。そのため、次の第10フレームF10には、調停部14から第1のプロトコルの端末間通信を許可する通信許可が行われている。
ただし、図4の例では第11フレームF11において、第1のプロトコルの端末間通信の開始を表す開始通知の返信がない。そのため、調停部14は第12フレームF12には、第2のプロトコルの端末間通信を許可する通信許可を行っている。このように、図4の例では、第1のプロトコルの重畳信号を用いて端末間通信を行う重畳通信端末401,402と、第2のプロトコルの重畳信号を用いて端末間通信を行う重畳通信端末411,412とに、端末間通信の機会が交互に与えられることになる。
なお、伝送ユニット1と重畳通信端末4との間の通信許可、開始通知、終了通知のやり取りは、図4の例のようにそれぞれ伝送信号の1フレームを専有して行われてもよいし、1フレーム内の重畳可能期間の一部のみを用いて行われてもよい。後者の場合、重畳通信端末4は、通信許可、開始通知、終了通知のやり取りと同一のフレーム内であっても、空いている重畳可能期間には端末間通信を行うことも可能である。
ここにおいて、本実施形態では、調停部14は、各プロトコルの重畳信号を用いた端末間通信の機会が略平等に与えられるように、プロトコルの異なる重畳通信端末4の組数に応じて自動的に重畳可能期間の割り当てを決定する。つまり、調停部14は、伝送路2に接続されている重畳通信端末4で使用されるプロトコルを予め取得し、これらのプロトコルに重畳可能期間が略平等に割り当てられるように重畳可能期間の割り当てを決定する。たとえば、第1、第2のプロトコルに加えて、第3のプロトコルの重畳信号を用いて端末間通信を行う重畳通信端末4が設けられている場合、調停部4は、第1のプロトコル、第2のプロトコル、第3のプロトコルの順で通信許可を出し、端末間通信の機会を与える。
以上説明した構成の通信システムによれば、伝送ユニット1が、各プロトコルにそれぞれ重畳可能期間を割り当てる調停部14を備えているので、重畳信号同士で使用する重畳可能期間が重複することを回避できる。すなわち、複数組の重畳通信端末4がそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号を用いて端末間通信を行いながらも、調停部14にて割り当てられた重畳可能期間に各プロトコルの端末間通信が行われることにより、重畳信号同士のコリジョンを回避できる。したがって、上記通信システムでは、複数組の重畳通信端末4がそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号を用いて通信する場合でも、通信エラーが生じにくいという利点がある。
しかも、伝送ユニット1は、重畳可能期間の割り当てを調停部14にて一元的に行っているので、通信システム内で使用されるプロトコルの種類が多くなっても、異なるプロトコル同士で重畳可能期間が重複しないように重畳可能期間を割り当てることが容易である。そのため、本実施形態では、第1のプロトコルと第2のプロトコルとの2種類のプロトコルの重畳信号が混在した通信システムを例示したが、この例に限らず、3種類以上のプロトコルの重畳信号が混在した通信システムでも、コリジョンの発生を確実に回避できる。
さらに、調停部14は重畳可能期間の割り当てに従って各組の重畳通信端末4に通信許可を順次送信しているので、重畳通信端末4は、この通信許可を受けてから端末間通信を開始するように構成されているだけで、重畳信号同士のコリジョンを回避できる。つまり、重畳通信端末4は、調停部14から順次送信される通信許可に従って端末間通信を行うだけの比較的簡単な構成で、他の組の重畳通信端末4との端末間通信のタイミングをずらすことができる。
また、調停部14は、重畳通信端末4から端末間通信の終了を示す終了通知を受けてから次の通信許可を送信するので、プロトコルごとに端末間通信に要する時間が異なる場合でも、それぞれの端末間通信が終了するのを待って次の通信許可を出すことができる。したがって、第1のプロトコルの端末間通信と第2のプロトコルの端末間通信との時間間隔を短く抑えながらも、重畳信号同士のコリジョンを確実に回避することができる。さらにまた、調停部14は、通信許可を出した重畳通信端末4から端末間通信の開始を表す開始通知の返信がない場合にも、次の通信許可を送信するので、端末間通信を行わない重畳通信端末4を飛ばして重畳可能期間を有効に割り当てることができる。
ところで、調停部14は、重畳通信端末4からの割込要求を受けると、この割込要求を出した重畳通信端末4への通信許可を、他の重畳通信端末4への通信許可よりも優先して送信するように割込機能が付加されていてもよい。以下、割込機能が付加された調停部14の動作を、図5の例を参照して説明する。
この例では、調停部14は元々図5(a)に示すように、伝送信号の重畳可能期間を3フレームずつ第1のプロトコルと第2のプロトコルとに交互に割り当てている。ここで、図5(a)の例では、マスタとしての重畳通信端末401,411の各々と組を成すスレーブとしての重畳通信端末は2台ずつ設けられ、各重畳通信端末401,411は、各々と組を成すスレーブとしての重畳通信端末に対して順次ポーリングを行う。
つまり、重畳通信端末401は、第1のプロトコルに割り当てられた重畳通信端末のうち第1〜第3、第13〜15フレームF1〜F3,F13〜F15に第1のスレーブと端末間通信を行い、第7〜第9フレームF7〜F9に第2のスレーブと端末間通信を行う。重畳通信端末411は、第2のプロトコルに割り当てられた重畳通信端末のうち第4〜第6フレームF4〜F6に第3のスレーブと端末間通信を行い、第10〜第12フレームF10〜F12に第4のスレーブと端末間通信を行う。
図5(b)では、図5(a)の例において重畳通信端末401と第1のスレーブとの端末間通信中である第3フレームF3に、重畳通信端末401と組を為す第2のスレーブから割込要求があった場合を例に示す。ここで、割込要求は、伝送信号の割込期間35に重畳される重畳信号によって行われ、少なくとも、調停部14が送信元の重畳通信端末4を特定するための識別子(アドレス)を含んでいる。なお図5(b)では、伝送信号に重畳された重畳信号を「P」で示している。
図5(b)のように第3フレームに第2のスレーブから割込要求があると、調停部14は、次のフレーム(第4フレームF4)にて第1のプロトコルの端末間通信を許可する通信許可を出す。要するに、調停部14は本来なら第4フレームF4には重畳通信端末4に第2のプロトコルの重畳信号を用いた端末間通信を許可する通信許可を出すところ、重畳通信端末4に第1のプロトコルの重畳信号を用いた端末間通信を許可する通信許可を出す。
これにより、割込要求を出した第2のスレーブは、第4フレームF4以降、マスタとしての重畳通信端末401と端末間通信が可能となる。第4〜第6フレームF4〜F6に重畳通信端末401と第2のスレーブとが端末間通信を行った後は、調停部14は、割込要求が掛かる前の状態から重畳可能期間の割り当てを再開する。つまり、第7〜第9フレームF7〜F9には重畳通信端末411が第3のスレーブと端末間通信を行い、第10〜第12フレームF10〜F12には重畳通信端末401が第2のスレーブと端末間通信を行う。
以上説明したように調停部14に割込機能が付加された構成によれば、重畳通信端末4は、通常時には調停部14によって決定された割り当てに従って順次、端末間通信を行いながらも、割込要求を出すことによって優先的に通信許可を得ることができる。これにより、重畳通信端末4は、たとえば何らかのイベントが発生し端末間通信を早急に行う必要が生じたような場合に、調停部14から通信許可を優先的に送信してもらって端末間通信を行うことが可能となる。
(実施形態2)
本実施形態の通信システムは、調停部14による重畳可能期間の割り当て方法が実施形態1の通信システムとは相違する。
すなわち、実施形態1では調停部14は重畳通信端末4に通信許可を順次送信し割り当てを行っていたのに対し、本実施形態では調停部14は重畳通信端末4に重畳可能期間の割り当てを示す割当情報を重畳通信端末4に予め送信することにより割り当てを行う。
本実施形態における調停部14は、通信システムの起動後の所定の設定期間に、各プロトコルへの重畳可能期間の割り当てを決定し、この割り当てを示す割当情報を全重畳通信端末4に送信する。ここでいう割当情報は、少なくとも該情報の送信先となる重畳通信端末4に固有のプロトコルへの重畳可能期間の割り当てを示す情報であって、該情報の送信先を含む全てのプロトコルへの重畳可能期間の割り当てを表した情報でもよい。重畳通信端末4は、受信した割当情報を記憶部46に記憶する。
また、調停部14は、通信システムにおける全重畳通信端末4間の同期をとるための同期信号を定期的に送信する。重畳通信端末4は、同期信号で同期をとることにより、予め受信した割当情報に従って、各々に固有のプロトコルに割り当てられた重畳可能期間のタイミングを特定することができるので、このタイミングで端末間通信を行う。なお、伝送ユニット1と重畳通信端末4との間の割当情報、同期信号のやり取りは、重畳送信部15と信号受信部42との間で、伝送信号の重畳可能期間に重畳信号を用いて行われる。
また、実施形態1では調停部14は各プロトコルの重畳信号を用いた端末間通信の機会が略平等に与えられるように割り当てを決定していたのに対し、本実施形態では調停部14は重畳通信端末4と通信を行うことにより割り当てを決定する。
本実施形態における調停部14は重畳通信端末4との通信にて重畳通信端末4から収集される通信情報に基づいて、自動的に重畳可能期間の割り当てを決定する。ここでいう通信情報は、各組の重畳通信端末4に固有のプロトコルに従った端末間通信に関する情報であり、たとえば端末間通信により重畳通信端末4間で授受されるデータ量や、端末間通信の頻度などがある。
なお、伝送ユニット1と重畳通信端末4との間の通信情報のやり取りは、重畳送信部15と信号受信部42との間、あるいは重畳受信部16と信号送出部41との間で、伝送信号の重畳可能期間に重畳信号を用いて行われる。
調停部14は、通信システムの起動後に送信される伝送信号の最初の1フレームの重畳可能期間に、通信システム内の各重畳通信端末4と通信を行い、通信情報を収集する。ここでは、調停部14は、各組の重畳通信端末4がそれぞれに固有のプロトコルの重畳信号を用いて授受するデータ量に基づいて、重畳可能期間の割り当てを決定する。つまり、調停部14は、各組の重畳通信端末4がそれぞれに固有のプロトコルの重畳信号を用いて授受するデータ量からなる通信情報を収集し、データ量の相対的な関係に応じて重畳可能期間の割り当てを決定する。具体的には、調停部14は、重畳通信端末401,402間で授受されるデータ量と、重畳通信端末411,412間で授受されるデータ量とを比較し、その比較結果に応じて重畳可能期間の割り当てを決定する。
重畳通信端末401,402間で第1のプロトコルの重畳信号を用いて授受されるデータ量が、重畳通信端末411,412間で第2のプロトコルの重畳信号を用いて授受されるデータ量よりも少ない場合を例に示す。この場合、調停部14は、データ量が多い第2のプロトコルには相対的に長い重畳可能期間が優先して割り当てられるように、重畳可能期間の割り当てを決定する。これにより、重畳通信端末4は、各々の授受するデータ量に適した長さの重畳可能期間に重畳信号による通信が可能となり、通信システム全体としてスムーズなデータ伝送が可能となる。
また、他の例として、調停部14は、各組の重畳通信端末4がそれぞれに固有のプロトコルの重畳信号を用いて通信を行う頻度に基づいて、重畳可能期間の割り当てを決定する構成であってもよい。つまり、調停部14は、各組の重畳通信端末4がそれぞれに固有のプロトコルの重畳信号を用いて通信する頻度からなる通信情報を収集し、通信頻度の相対的な関係に応じて重畳可能期間の割り当てを決定する。具体的には、調停部14は、重畳通信端末401,402間で通信が行われる頻度と、重畳通信端末411,412間で通信が行われる頻度とを比較し、その比較結果に応じて重畳可能期間の割り当てを決定する。
重畳通信端末401,402間における第1のプロトコルの重畳信号を用いた通信は1分間隔で行われ、重畳通信端末411,412間における第2のプロトコルの重畳信号を用いた通信は1時間間隔で行われる場合を例に示す。この場合、調停部14は、通信頻度が高い第1のプロトコルには重畳可能期間が優先的に割り当てられるように、重畳可能期間の割り当てを決定する。これにより、重畳通信端末4は、各々の通信頻度に適したタイミングの重畳可能期間に重畳信号による通信が可能となり、通信システム全体としてスムーズなデータ伝送が可能となる。
具体的に説明すると、本実施形態の通信システムは図6のフローチャートに従って動作する。すなわち、通信システムが起動すると(S21)、調停部14は、設定期間に重畳通信端末401,402と通信し、第1のプロトコルの端末間通信に関する通信情報を取得する(S22)。さらに、調停部14は重畳通信端末411,412と通信し、第2のプロトコルの端末間通信に関する通信情報を取得する(S23)。
それから、調停部14は収集した通信情報に基づいて、単位時間当たりに各プロトコルに割り当てる時間とタイミングとを決定し、割当情報を生成する(S24)。割り当てが決定すると、調停部14は生成した割当情報を第1のプロトコルの端末間通信を行う重畳通信端末401,402に送信し(S25)、さらに第2のプロトコルの端末間通信を行う重畳通信端末411,412に割当情報を送信する(S26)。
その後、設定期間が終了すると、調停部14は定期的に同期信号の送信を開始する(S27)。重畳通信端末4は、調停部14から予め受信した割当情報と定期的に受信する同期信号とに従って、各々に固有のプロトコルに割り当てられた重畳可能期間に端末間通信を行う(S28)。
上述のように調停部14が第1のプロトコルと第2のプロトコルとに重畳可能期間を割り当てることにより、伝送信号と重畳信号との関係はたとえば図7に示すようになる。図7では、伝送信号の信号波形を(a)に示し、伝送信号に重畳される重畳信号の内容を(b)に示している。
図7では、伝送ユニット1は、フレーム周期T0が20ms、1フレームに含まれる重畳可能期間には重畳信号により15バイトのデータを伝送可能であり、単位時間T1(=1s)の間に50フレーム(F1〜F50)の伝送信号を送信する場合を例とする。ここで、重畳通信端末4が、第1のプロトコルの端末間通信を1秒に1回の通信頻度で行い、毎回15バイトのデータを伝送し、第2のプロトコルの端末間通信を2秒に1回の通信頻度で行い、毎回15バイトのデータを伝送する場合を例示する。
図7の例では、割当情報において、1秒(=単位時間T1)ごとに伝送信号の第2フレームF2が第1のプロトコルに割り当てられ、2秒ごとに第50フレームF50が第2のプロトコルに割り当てられている。また、調停部14は、1秒(=単位時間T1)ごとに第1フレームF1にて同期信号の送信を行っている。
したがって、重畳通信端末401,402は、同期信号で単位時間T1の同期をとりながら、予め受信した割当情報に従って、1秒ごとに伝送信号の第2フレームF2の重畳可能期間に、第1のプロトコルの重畳信号を用いて端末間通信を行うことになる。また、重畳通信端末411,412は、同期信号で単位時間T1の同期をとりながら、予め受信した割当情報に従って、2秒ごとに伝送信号の第50フレームF50の重畳可能期間に、第2のプロトコルの重畳信号を用いて端末間通信を行うことになる。
以上説明した本実施形態の構成によれば、調停部14は重畳通信端末4に重畳可能期間の割り当てを示す割当情報を重畳通信端末4に予め送信することにより割り当てを行うので、重畳可能期間を端末間通信に効率よく使用することができる。すなわち、実施形態1の構成では、重畳通信端末4が端末間通信を行う度に通信許可の送信に重畳可能期間の一部が使用されるのに対し、本実施形態ではこの分の重畳可能期間も端末間通信に使用できる。したがって、本実施形態の通信システムでは、端末間通信の通信速度の向上を図ることが可能である。
また、本実施形態では、調停部14は、伝送信号の1フレーム内の各期間(予備割込期間31、予備期間32、休止期間37)を単位にして、重畳信号の重畳に使用する重畳可能期間を割り当てる構成であってもよい。この場合、調停部14は、たとえば伝送信号の予備割込期間31と予備期間32とは第1のプロトコルに割り当て、休止期間37は第2のプロトコルの重畳信号に割り当てるということが可能になる。このように調停部14が伝送信号の1フレーム内の各期間を単位にして重畳可能期間を割り当てると、複数のプロトコルの重畳信号による端末間通信が比較的短いスパンで可能になる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
なお、調停部14が重畳通信端末4から収集した通信情報に基づいて重畳可能期間の割り当てを決定する構成については、調停部14が重畳通信端末4に通信許可を順次送信し割り当てを行う実施形態1の構成と組み合わされてもよい。
(実施形態3)
本実施形態の通信システムは、図8に示すように、伝送ユニット1が、一のプロトコルの重畳信号を他のプロトコルの重畳信号に変換するプロトコル変換部17を備える点が実施形態1の通信システムと相違する。
プロトコル変換部17は、伝送処理部13と調停部14との間に接続されており、重畳受信部16が受信した重畳信号を調停部14経由で取得し、プロトコル変換後の重畳信号を調停部14経由で重畳送信部15から伝送路2に送出する。これにより、同一の伝送路2上にプロトコルの異なる複数組の重畳通信端末4が設けられている場合、プロトコルの異なる重畳通信端末4同士がプロトコル変換部17を介して互いに通信可能となる。
すなわち、第1のプロトコルの重畳信号を用いる重畳通信端末401,402と、第2のプロトコルの重畳信号を用いる重畳通信端末411,412とは、直接通信することはできないものの、プロトコル変換部17を介することにより互いに通信可能となる。そのため、たとえばマスタとしての重畳通信端末401は伝送ユニット1を介して他のマスタとしての重畳通信端末411と通信することによって、この重畳通信端末411を経由して重畳通信端末412との間で通信することが可能となる。
また、プロトコル変換部17でプロトコルが変換された重畳信号を伝送路2に送出する際、調停部14は、伝送信号のうち変換後のプロトコルに割り当てられている重畳可能期間に重畳信号が重畳されるように、重畳信号の送出タイミングを制御する。つまり、プロトコル変換部17が第1のプロトコルの重畳信号を第2のプロトコルの重畳信号に変換した場合、調停部14は、第2のプロトコルに割り当てられた重畳可能期間に合わせてプロトコル変換後の重畳信号を送出する。これにより、伝送ユニット1は、プロトコルの異なる重畳通信端末4同士の通信を可能としながらも、重畳信号同士のコリジョンを回避することができる。
ここにおいて、プロトコル変換部17は、異なるプロトコルの重畳信号を相互に変換するための変換テーブルを有しており、この変換テーブルに従ってプロトコルを変換する。本実施形態では、プロトコル変換部17は、重畳受信部16が受信した一のプロトコルの重畳信号を、調停部14で前記一のプロトコルの次に重畳可能期間が割り当てられている他のプロトコルの重畳信号に変換する。たとえば、調停部14が第1のプロトコルと第2のプロトコルとに交互に重畳可能期間を割り当てている場合、プロトコル変換部17は、第1のプロトコルを第2のプロトコルに変換し、第2のプロトコルを第1のプロトコルに変換する。
以下、上記通信システムの具体的な動作について説明する。ここでは、重畳通信端末401,402が行う第1のプロトコルの端末間通信が電力計測に用いられ、重畳通信端末411,412が行う第2のプロトコルの端末間通信が照明器具の調光制御に用いられている場合を例とする。
この場合、重畳通信端末402に接続された被監視機器7が計測した消費電力は、第1のプロトコルの重畳信号にて重畳通信端末401に送信されるとともに、プロトコル変換部17で第2のプロトコルの重畳信号に変換されて重畳通信端末411にも送信される。重畳通信端末411に接続された監視装置6は、上記消費電力に基づいて照明器具の調光レベルを決定し、この調光レベルを第2のプロトコルの重畳信号にて重畳通信端末411から、重畳通信端末412に送信する。これにより、第1のプロトコルの端末間通信でやり取りされる情報(消費電力)が、第2のプロトコルの端末間通信でやり取りされる情報(調光レベル)に反映されることになる。
以上説明した本実施形態の構成によれば、プロトコルの異なる重畳通信端末4同士がプロトコル変換部17を介して互いに通信可能となるため、プロトコルの異なる重畳通信端末4に接続された監視装置6と被監視機器7との連携動作が可能となる。その結果、通信システムは、様々な機器を同一の伝送路2に重畳通信端末4を介して接続でき、機器間の連携を行うことにより、システムの拡張性を向上させることができるという利点がある。
ところで、重畳信号のプロトコルが3種類以上ある場合、プロトコル変換部17は、重畳受信部16が受信した複数種類のプロトコルの重畳信号を、当該重畳信号に付加されている付加情報に基づいて他のプロトコルの重畳信号に変換する構成であってもよい。ここでいう付加情報は、制御情報や優先情報、緊急情報など、重畳信号の優先度を示す情報である。
たとえば、第1、第2、第3のプロトコルに対して順に重畳可能期間が割り当てられている場合、通常、プロトコル変換部17は第1のプロトコルを第2のプロトコルに、第2のプロトコルを第3のプロトコルに、第3のプロトコルを第1のプロトコルに変換する。一方で、プロトコル変換部17は、第1および第2のプロトコルの重畳信号に第3のプロトコルとの連携を必要とする付加情報が付加されているときには、第1および第2のプロトコルの重畳信号に基づいて第3のプロトコルの重畳信号を生成する。
以下、上記通信システムの具体的な動作について説明する。ここでは、重畳通信端末411,412が行う第2のプロトコルの端末間通信が机上面の照度計測に用いられ、他の重畳通信端末(図示せず)が行う第3のプロトコルの端末間通信が照明器具の調光制御に用いられている場合を例とする。また、重畳通信端末401,402が行う第1のプロトコルの端末間通信は、上述の例と同様に電力計測に用いられる。
この場合、重畳通信端末402に接続された被監視機器7が計測した消費電力は、第1のプロトコルにて重畳通信端末401に送信され、重畳通信端末412に接続された被監視機器7が計測した照度は、第2のプロトコルにて重畳通信端末411に送信される。これら第1および第2のプロトコルの重畳信号は、第3のプロトコルを示す付加情報が付加されており、プロトコル変換部17で第3のプロトコルの重畳信号に変換されて、第3のプロトコルの端末間通信を行う重畳通信端末にも送信される。
第3のプロトコルの重畳通信端末に接続された監視装置6は、上記消費電力および上記照度に基づいて照明器具の調光レベルを決定する。たとえば、監視装置6は、消費電力が大きく照度が高い場合に調光レベルを下げ、消費電力が大きく照度が低い場合には調光レベルを維持する。また、監視装置6は、消費電力が小さく照度が低い場合に調光レベルを維持し、消費電力が小さく照度が小さい場合には調光レベルを上げる。これにより、第1のプロトコルの端末間通信でやり取りされる情報(消費電力)および第2のプロトコルの端末間通信でやり取りされる情報(照度)が、第3のプロトコルの端末間通信でやり取りされる情報(調光レベル)に反映されることになる。
この構成によれば、プロトコル変換部17は、重畳信号に付加されている付加情報に基づいて、プロトコルの変換先を柔軟に決定することができ、緊急性を有するデータなどを他のプロトコルの端末間通信より優先して伝達することができる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
なお、本実施形態の構成は実施形態2の構成と組み合わされていてもよい。
1 伝送ユニット
2 伝送路
301,302 端末装置
4,401,402,411,412 重畳通信端末
14 調停部
15 重畳送信部
17 プロトコル変換部
41 信号送出部

Claims (11)

  1. 伝送路に伝送信号を繰り返し送出する伝送ユニットと、前記伝送信号を用いて通信する端末装置と、前記伝送信号に重畳される信号であってそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号を用いて端末間通信を行う複数組の重畳通信端末とが前記伝送路に接続された通信システムであって、
    前記伝送信号は、1フレームごとに時間軸方向において複数の期間に分割され、一部の期間が前記重畳信号を重畳可能な重畳可能期間となり、残りの期間が前記重畳信号の重畳に使用されない重畳不可期間となる時分割方式の信号であって、
    前記伝送ユニットは、異なる前記プロトコル同士で前記端末間通信に使用する前記重畳可能期間が重複しないように、前記プロトコルの各々に前記重畳可能期間を割り当てる調停部を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記調停部は、前記重畳可能期間の割り当てに従って各組の前記重畳通信端末に通信許可を順次送信し、前記重畳通信端末は、前記通信許可を受けてから前記端末間通信を開始することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記重畳通信端末は、前記端末間通信が終了すると終了通知を前記調停部に送信し、前記調停部は、前記終了通知を受けてから次の前記通信許可を送信することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記調停部は、前記重畳通信端末からの割込要求を受けると、当該割込要求を出した前記重畳通信端末への前記通信許可を優先的に送信することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記調停部は、前記重畳通信端末に対して各々に固有の前記プロトコルへの前記重畳可能期間の割り当てを示す割当情報を送信するとともに、複数の前記重畳通信端末間の同期をとる同期信号を定期的に送信し、前記重畳通信端末は、前記調停部から予め受信した前記割当情報と定期的に受信する前記同期信号とに従って、各々の前記プロトコルに割り当てられた前記重畳可能期間に前記端末間通信を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  6. 前記調停部は、前記端末間通信に関する通信情報を複数組の前記重畳通信端末から収集し、前記通信情報に基づいて前記重畳可能期間の割り当てを決定することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記伝送ユニットは、前記重畳通信端末から受信した一のプロトコルの前記重畳信号を他のプロトコルの前記重畳信号に変換するプロトコル変換部を備え、前記調停部は、前記プロトコル変換部で変換された前記重畳信号を前記他のプロトコルに割り当てられている前記重畳可能期間に送出することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 前記プロトコル変換部は、前記一のプロトコルの前記重畳信号を、前記調停部で前記一のプロトコルの次に前記重畳可能期間が割り当てられている前記他のプロトコルの前記重畳信号に変換することを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  9. 前記重畳信号の前記プロトコルは3種類以上あって、前記伝送ユニットは、前記重畳通信端末から受信した複数種類のプロトコルの前記重畳信号を、当該重畳信号に付加されている付加情報に基づいて他のプロトコルの前記重畳信号に変換するプロトコル変換部を備え、前記調停部は、前記プロトコル変換部で変換された前記重畳信号を前記他のプロトコルに割り当てられている前記重畳可能期間に送出することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の通信システム。
  10. 伝送路に伝送信号を繰り返し送出する伝送ユニットと、前記伝送信号を用いて通信する端末装置と、前記伝送信号に重畳される信号であってそれぞれ固有のプロトコルを採用した重畳信号を用いて端末間通信を行う複数組の重畳通信端末とが前記伝送路に接続された通信システムに用いられ、
    前記伝送信号は、1フレームごとに時間軸方向において複数の期間に分割され、一部の期間が前記重畳信号を重畳可能な重畳可能期間となり、残りの期間が前記重畳信号の重畳に使用されない重畳不可期間となる時分割方式の信号であって、
    異なる前記プロトコル同士で前記端末間通信に使用する前記重畳可能期間が重複しないように、前記プロトコルの各々に前記重畳可能期間を割り当てる調停部を備えることを特徴とする伝送ユニット。
  11. 前記重畳通信端末から受信した一のプロトコルの前記重畳信号を他のプロトコルの前記重畳信号に変換するプロトコル変換部をさらに備え、前記調停部は、前記プロトコル変換部で変換された前記重畳信号を前記他のプロトコルに割り当てられている前記重畳可能期間に送出することを特徴とする請求項10に記載の伝送ユニット。
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