JP5271065B2 - 重畳通信装置および通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、異なるプロトコル信号を用いた通信を、通信線を共用して行うための重畳通信装置、およびこの重畳通信装置を用いた通信システムに関するものである。
従来から、通信線(伝送路)に対して親機および複数台の通信端末(子機)が接続され、各通信端末と親機との間で通信を行う通信システムが知られている。この種の通信システムの一例として、親機が定期的に通信端末の状態を監視し、通信端末の状態に変化(例えば通信端末に付設されたスイッチのオンオフ)があった場合、その状態変化に対応する処理(例えば他の通信端末に接続された照明や空調設備などのオンオフ)を行うように親機から他の通信端末に信号を送るものがある(例えば特許文献1〜3参照)。この通信システムでは、図12に示すように通信端末Y同士は直接通信を行うことはなく、常に親機Xを介して通信を行うことになる。
ただし、上述したような構成では、通信端末Y同士は常に親機Xを介して通信を行うものであって、親機Xが通信端末Yに対してポーリングを行うため通信速度が遅く、例えばアナログ量(電力量の計量値など)のように比較的データ量の多い情報の伝送には不向きである。また、親機Xの故障時などにシステム全体が停止してしまうため、通信システムとしての信頼性が低いという問題もある。
これに対して、通信線に接続された通信端末同士がピア・ツー・ピア(以下「P2P」という)で直接通信を行うように構成され、通信速度を向上させることで比較的データ量の多い情報も伝送可能とした通信システムが提案されている。なお、この通信システムは、複数台の通信端末に対する電源供給を通信線に接続された1台の給電装置で行っている。
ここにおいて、通信速度や信頼性の観点からは後者のように通信端末同士が直接通信を行う通信システムが望ましいが、一般的には前者のように親機Xを介して通信端末Y同士が通信を行う通信システムが広く普及しているので、既設の通信システムを有効に利用するために、図13に示すように前者の通信システムと高速通信が可能な後者の通信システムとを混在させた通信システムが考えられる(例えば特許文献4参照)。
図13の通信システムにおいて、親機Xを介して通信する第1通信端末Y1は第1プロトコルの信号を用いて通信を行うのに対し、互いに直接通信する第2通信端末Y2は第1プロトコルの信号に同期する形で第1プロトコルの信号に重畳される第2プロトコルの信号を用いて通信を行う。
図13の通信システムにおいて、第1通信端末Y1は、外部から第1監視情報(例えばスイッチのオンオフ)を受けると上記第1監視情報に応じた制御情報を含む第1プロトコルの信号を他の第1通信端末Y1に親機Xを介して伝送することで上記他の第1通信端末Y1に付設された負荷を制御する。第2通信端末Y2は、外部から第2監視情報(例えば消費電力の計量値)を受けると上記第2監視情報を含む第2プロトコルの信号を第1プロトコルの信号に重畳して他の第2通信端末Y2にP2Pで直接伝送する。他の第2通信端末Y2は、第1プロトコルの信号に第2プロトコルの信号が重畳された重畳信号から第2プロトコルの信号を取り出し、取り出した第2プロトコルの信号に含まれている第2監視情報を受け取る。
第2プロトコルの信号は第1プロトコルの信号よりも周波数が高く、第1プロトコルの信号と第2プロトコルの信号との間には信号レベルなどに差異があるため、第1通信端末Y1と第2通信端末Y2とは同一の通信線Wに接続されているものの互いに通信を行うことはできない。
特許第1180690号公報 特許第1195362号公報 特許第1144477号公報 特開平8−274742号公報
ところで、図13に示す従来の通信システムのように、既存の第1プロトコルの信号を用いた通信システムにおいて、第1プロトコルの信号よりも周波数が高い第2プロトコルの信号を用いた通信を行った場合、第2プロトコルの信号の通信距離が長くなると、ある通信距離で信号減衰のノッチが生じたり、反射波による信号波形の歪みが生じたりすることによって、第2プロトコルの信号の伝送品質が低くなるという問題があった。上記問題は信号の周波数に影響しているため、周波数が低い第1プロトコルの信号では発生しないが、周波数が高い第2プロトコルの信号では発生する。
また、第2プロトコルの信号の伝送品質を高めるための条件は、通信距離によって、つまり送信側の通信端末と受信側の通信端末との通信線上の設置場所によっても変わってくる。
信号の反射を防止する手段として、通信線の特性インピーダンスで終端することが考えられる。しかしながら、特性インピーダンスでの終端は、簡単な配線形態では容易に行うことができるものの、既に配設されている複雑な配線形態では容易に行うことができない。
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、その目的は、既存の低速通信用の配線トポロジーを用いて高速通信を行う場合でも、低速通信用信号に重畳した高速通信用信号を安定して受信することができる重畳通信装置および通信システムを提供することにある。
請求項1に係る重畳通信装置の発明は、通信線を伝送される第1プロトコルの信号と当該第1プロトコルの信号より周波数が高く当該第1のプロトコルの信号に重畳される第2プロトコルの信号とを用いて通信が行われる通信システムに用いられ、前記第1プロトコルの信号に前記第2プロトコルの信号を重畳した重畳信号の送受信を行う重畳通信部を備える重畳通信装置であって、前記重畳通信部は、前記重畳信号から前記第2プロトコルの信号を抽出するためのバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変更する遮断周波数変更部とを含む受信部を有し、前記受信部による前記第2プロトコルの信号の抽出エラーを検出するエラー検出部と、前記第2プロトコルの信号を用いて通信が行われる通常モードと前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変更するための変更モードとを切り替えるモード切替部とをさらに備え、前記遮断周波数変更部は、前記第2プロトコルの信号を用いて通信を行うときの前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出された前記抽出エラーが最小となる遮断周波数に変更し、前記エラー検出部は、前記モード切替部で前記変更モードに切り替えられると前記抽出エラーを検出することを特徴とする。
請求項2に係る重畳通信装置の発明は、通信線を伝送される第1プロトコルの信号と当該第1プロトコルの信号より周波数が高く当該第1のプロトコルの信号に重畳される第2プロトコルの信号とを用いて通信が行われる通信システムに用いられ、前記第1プロトコルの信号に前記第2プロトコルの信号を重畳した重畳信号の送受信を行う重畳通信部を備える重畳通信装置であって、前記重畳通信部は、前記重畳信号から前記第2プロトコルの信号を抽出するためのバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変更する遮断周波数変更部とを含む受信部と、情報が含まれている第2プロトコルの通常パケットとは異なり情報が含まれていない第2プロトコルの設定用パケットを前記第1プロトコルの信号に重畳した重畳信号を送信する送信部とを有し、前記受信部による前記第2プロトコルの信号の抽出エラーを検出するエラー検出部をさらに備え、前記遮断周波数変更部は、前記第2プロトコルの信号を用いて通信を行うときの前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出された前記抽出エラーが最小となる遮断周波数に変更し、前記受信部は、他の重畳通信装置から送信された前記重畳信号から前記バンドパスフィルタを用いて前記第2プロトコルの設定用パケットを抽出し、前記エラー検出部は、前記受信部による第2プロトコルの設定用パケットの抽出エラーを検出することを特徴とする。
請求項3に係る重畳通信装置の発明は、請求項の発明において、前記重畳通信部は、前記モード切替部で前記変更モードに切り替えられると複数の第2プロトコルのパケットにパケット番号を順に付加し当該複数の第2プロトコルのパケットを前記第1プロトコルの信号に重畳した重畳信号を送信する送信部を有し、前記受信部は、前記遮断周波数変更部で前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変えて、他の重畳通信装置から送信された前記重畳信号から前記バンドパスフィルタを用いて前記複数の第2プロトコルのパケットを順に抽出し、前記エラー検出部は、前記バンドパスフィルタの遮断周波数ごとに、前記受信部で抽出された第2プロトコルのパケットに付加されたパケット番号を用いて、前記他の重畳通信装置が送信した複数の第2プロトコルのパケットの総パケット数を検出し、前記抽出エラーの検出として、前記総パケット数に対する前記受信部で抽出された第2プロトコルのパケットのパケット数の比率を表わすエラー率を算出し、前記遮断周波数変更部は、前記通常モード時の前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出されたエラー率が最小となる遮断周波数に変更することを特徴とする。
請求項4に係る重畳通信装置の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項の発明において、機器に接続され当該機器との間で前記第2プロトコルとは異なる第3プロトコルの信号の送受信を行う機器通信部と、前記機器通信部で受信された前記第3プロトコルの信号を前記第2プロトコルの信号に変換し当該第2プロトコルの信号を前記重畳通信部に出力するプロトコル変換部とを備えることを特徴とする。
請求項5に係る重畳通信装置の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項の発明において、前記バンドパスフィルタは、前記重畳信号の高域成分を通過させるハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタの遮断周波数よりも高い遮断周波数であるローパスフィルタとを有し、前記ローパスフィルタは、非反転入力端子が接地されているオペアンプと、前記ローパスフィルタの入力端子と前記オペアンプの反転入力端子との間に当該ローパスフィルタの入力端子側から順に直列に接続される第1抵抗素子および第2抵抗素子と、一端が前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子の接続点に接続され他端が接地されている第1コンデンサと、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子の接続点と前記オペアンプの出力端子との間に接続される第3抵抗素子と、前記オペアンプの反転入力端子と当該オペアンプの出力端子との間に接続される第2コンデンサとを有する2次フィルタであり、前記遮断周波数変更部は、前記第2抵抗素子の抵抗値を変えることによって、前記ローパスフィルタの遮断周波数を変更することを特徴とする。
請求項に係る通信システムの発明は、請求項1、2、4または5のいずれか1項の重畳通信装置を複数台備えることを特徴とする。
請求項7に係る通信システムの発明は、請求項3の重畳通信装置を複数台備えることを特徴とする。
請求項に係る通信システムの発明は、請求項7の発明において、複数台の前記重畳通信装置は、1台のマスター装置と、それぞれ前記マスター装置によって制御される複数台のスレーブ装置とからなり、前記モード切替部は、前記変更モードとして、前記マスター装置のバンドパスフィルタの遮断周波数を変更するためのマスター変更モードと、各スレーブ装置のバンドパスフィルタの遮断周波数を変更するためのスレーブ変更モードとを有し、前記マスター装置は、前記マスター変更モードに切り替えられると、前記受信部が、前記遮断周波数変更部で前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変えて、各スレーブ装置から送信された前記重畳信号から当該バンドパスフィルタを用いて前記複数の第2プロトコルのパケットを順に抽出し、前記エラー検出部が、前記バンドパスフィルタの遮断周波数ごとに、各スレーブ装置から送信された第2プロトコルのパケットの抽出に対応する前記エラー率をそれぞれ算出し、前記遮断周波数変更部が、前記通常モード時の前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出された各スレーブ装置に対応する前記エラー率の最大値が最小となる遮断周波数に変更する一方、前記スレーブ変更モードに切り替えられると、前記送信部が、前記重畳信号を各スレーブ装置にブロードキャストで送信し、各スレーブ装置は、前記スレーブ変更モードに切り替えられると、前記受信部が、前記遮断周波数変更部で前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変えて、前記マスター装置から送信された前記重畳信号から当該バンドパスフィルタを用いて前記複数の第2プロトコルのパケットを順に抽出し、前記エラー検出部が、前記バンドパスフィルタの遮断周波数ごとに、前記マスター装置から送信された第2プロトコルのパケットの抽出に対応する前記エラー率をそれぞれ算出し、前記遮断周波数変更部が、前記通常モード時の前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出された前記エラー率が最小となる遮断周波数に変更する一方、前記マスター変更モードに切り替えられると、前記送信部が、前記重畳信号を前記マスター装置に送信することを特徴とする。
請求項に係る通信システムの発明は、請求項の発明において、前記マスター装置と各スレーブ装置とのうち先に前記バンドパスフィルタの遮断周波数の変更を行った一方の装置側は、当該変更が終了すると前記モード切替部が前記マスター変更モードと前記スレーブ変更モードとの間で切替を行い、前記送信部が当該遮断周波数の変更完了情報を他方の装置に送信し、他方の装置側は、前記受信部が前記変更完了情報を受信すると、前記モード切替部が前記マスター変更モードと前記スレーブ変更モードとの間で切替を行うことを特徴とする。
請求項10に係る通信システムの発明は、請求項の発明において、各スレーブ装置は、各スレーブ装置のバンドパスフィルタの遮断周波数の変更を前記マスター装置のバンドパスフィルタの遮断周波数の変更よりも先に行った場合に、前記送信部が前記変更完了情報を前記マスター装置および他のスレーブ装置にブロードキャストで送信し、前記マスター装置は、前記受信部がすべてのスレーブ装置から前記変更完了情報を受信していない場合、当該マスター装置が受信していない変更完了情報のスレーブ装置とは異なるスレーブ装置に対して、当該マスター装置が受信していない変更完了情報を受信しているか否かを確認するための確認信号を送信し、各スレーブ装置は、前記マスター装置から前記確認信号を受信した場合、前記マスター装置が受信していない変更完了情報を受信しているとき、当該マスター装置が受信していない変更完了信号を当該マスター装置に送信することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、通信線上における重畳通信装置の設置場所に応じて、信号減衰のノッチや、通信線の先端部での反射による信号歪みなどで、高周波の第2プロトコルの信号を抽出するためのバンドパスフィルタの遮断周波数の最適値が変わったとしても、バンドパスフィルタの遮断周波数を変更する遮断周波数変更部を備えることによって、第2プロトコルの信号の通信に適した通信状態に調整することができ、その結果、高周波の第2プロトコルの信号の伝送品質を高めることができる。
また、請求項1の発明によれば、第2プロトコルの信号の抽出エラーを検出することによって、バンドパスフィルタの遮断周波数を手動ではなく自動で変更することができる。
さらに、請求項1の発明によれば、変更モードに設定されたときに通常モード時のバンドパスフィルタの遮断周波数を変更することによって、第2プロトコルの信号を用いて通信が行われているとき(通常モードであるとき)に、バンドパスフィルタの遮断周波数が不必要に変更されるのを防止することができる。
請求項2の発明によれば、通信線上における重畳通信装置の設置場所に応じて、信号減衰のノッチや、通信線の先端部での反射による信号歪みなどで、高周波の第2プロトコルの信号を抽出するためのバンドパスフィルタの遮断周波数の最適値が変わったとしても、バンドパスフィルタの遮断周波数を変更する遮断周波数変更部を備えることによって、第2プロトコルの信号の通信に適した通信状態に調整することができ、その結果、高周波の第2プロトコルの信号の伝送品質を高めることができる。
また、請求項2の発明によれば、第2プロトコルの信号の抽出エラーを検出することによって、バンドパスフィルタの遮断周波数を手動ではなく自動で変更することができる。
さらに、請求項2の発明によれば、モードの切替を必要としないため、重畳通信装置が新規に追加された場合であっても、エラー率に応じてバンドパスフィルタの遮断周波数を容易に変更することができる。
請求項3の発明によれば、各第2プロトコルのパケットにパケット番号を付与したことによって、受信側の重畳通信装置が受信した情報(抽出した第2プロトコルのパケットのパケット数、パケット番号)でエラー率を簡単に検出することができる。
請求項4の発明によれば、第2プロトコルとは異なるプロトコル(第3プロトコル)を機器との通信に用いる場合であっても、プロトコル変換を行って、第3のプロトコルの信号を第2プロトコルの信号にすることができるので、第1プロトコルの信号に重畳させて他の重畳通信装置に送信することができる。
請求項の発明によれば、バンドパスフィルタを構成するローパスフィルタとしてオペアンプを用いた回路を用いることによって、ローパスフィルタにおける入力インピーダンスの変化を抑えた状態で、バンドパスフィルタの高周波側の遮断周波数つまりローパスフィルタの遮断周波数を容易に変更することができる。
請求項6,7の発明によれば、各重畳通信装置において、通信線上における重畳通信装置の設置場所に応じて、信号減衰のノッチや、通信線の先端部での反射による信号歪みなどで、高周波の第2プロトコルの信号を抽出するためのバンドパスフィルタの遮断周波数の最適値が変わったとしても、バンドパスフィルタの遮断周波数を変更する遮断周波数変更部を備えることによって、第2プロトコルの信号の通信に適した通信状態に調整することができ、その結果、高周波の第2プロトコルの信号を用いた通信を精度よく行うことができる。
請求項の発明によれば、複数台の重畳通信装置がマスター・スレーブ構成であるときに、マスター装置およびスレーブ装置のそれぞれに対してバンドパスフィルタの遮断周波数を最適値に変更することができる。
請求項の発明によれば、マスター装置およびスレーブ装置のそれぞれに対して最適な遮断周波数を自動的に設定することができるので、エンジニアリング工数の少ないシステムとすることができる。
請求項10の発明によれば、あるスレーブ装置からマスター装置への通信がエラーにより正常に行うことができない場合であっても、スレーブ装置間で変更完了情報を通信することができるので、マスター装置は、各スレーブ装置の変更完了情報を確実に受信することができ、その結果、遮断周波数の自動設定時の通信エラーによるシステムダウンの発生を低減することができる。
(実施形態1)
まず、実施形態1に係る通信システムの構成について説明する。本実施形態の通信システムは、図2に示すように、2線式の通信線Wに接続される親機Aと、通信線Wに接続され親機Aと通信する複数台(図示例では2台)の通信端末B,Bと、通信線Wに接続され互いに直接通信する複数台(図示例では2台)の重畳通信装置1,1とを備えたNMAST(登録商標)のような通信システムである。本実施形態の通信システムは、通信線Wを伝送される第1プロトコルの信号と、第1のプロトコルの信号に重畳される第2プロトコルの信号とを用いて通信が行われるものである。第2プロトコルの信号は、第1プロトコルの信号より周波数が高い。
複数台の通信端末B,Bは、親機Aに対して通信線Wによって並列接続されており、親機Aおよび通信端末Bは、親機Aから通信端末Bへのデータ伝送と通信端末Bから親機Aへのデータ伝送とが時分割で行われる時分割多重伝送システム(以下「基本システム」という)を構築する。
基本システムにおいて、通信端末Bは、スイッチやセンサなど(図示せず)を付設した監視端末器と、負荷(図示せず)を付設した制御端末器との2種類に分類される。これにより、監視端末器に付設したスイッチやセンサなどからの第1監視情報に応じて、制御端末器に付設した負荷を制御することが可能となる。ここで、通信端末Bにはそれぞれアドレス(識別子)が設定されている。監視端末器は、第1監視情報を受けると親機Aに対して第1監視情報に対応した制御情報を伝送する。親機Aは、制御情報を受け取るとアドレスによって上記監視端末器と対応付けられている制御端末器に対して制御情報を伝送する。制御端末器は、制御情報を受け取ると上記制御情報に従って負荷を制御する。負荷を制御するための制御情報は第1監視情報を反映しているから、監視端末器と制御端末器との間に親機Aが介在しているものの、制御情報が通信線Wを通して伝送されることにより、第1監視情報が負荷の制御に反映されることになる。
続いて、基本システムの動作について説明する。
親機Aは、通信線Wに対して図3(a)に示すような形式の電圧波形からなる伝送信号(第1プロトコルの信号)を送信する。すなわち、伝送信号は、後述の割込信号を検出するための割込パルス期間T1と、後述の割込パルス期間T5および短絡検出期間T6に合わせて設定された予備期間T2と、通信端末Bにデータを伝送するための信号送信期間T3と、通信端末Bからの返送信号を受信するタイムスロットである信号返送期間T4と、割込信号を検出するための割込パルス期間T5と、短絡を検出するための短絡検出期間T6と、処理が間に合わないときの予備領域期間T7とからなる複極(±24V)の時分割多重信号であり、パルス列からなるキャリアをパルス幅変調することによってデータを伝送するものである。
各通信端末Bでは、通信線Wを介して受信した伝送信号の信号送信期間T3に含まれるアドレスデータがそれぞれに設定されているアドレスに一致すると、伝送信号から負荷を制御するための制御情報を取り込むとともに、伝送信号の信号返送期間T4に同期して制御情報を電流モードの信号(通信線Wを適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)として返送する。また、通信端末Bの内部回路の電源は、通信線Wを介して伝送される伝送信号を整流し安定化することによって供給される。
親機Aは、常時は伝送信号に含まれるアドレスデータをサイクリックに変化させて通信端末B,Bに順次アクセスする常時ポーリングを行う。常時ポーリングの際には、伝送信号に含まれるアドレスデータが自己のアドレスに一致した通信端末Bは、伝送信号に制御情報が含まれていれば制御情報を取り込んで動作し、自己の動作状態を親機Aに返送する。
一方、親機Aは、いずれかの監視端末器(通信端末B)において第1監視情報に対応して発生する割込信号を受信したときに、割込信号を発生した通信端末Bを検索した後、上記通信端末Bにアクセスして第1監視情報に呼応した制御情報を返送させる割込ポーリングも行う。
すなわち、親機Aにおいては、常時はアドレスデータをサイクリックに変化させた伝送信号を通信線Wに送出する常時ポーリングを行い、監視端末器(通信端末B)で発生した割込信号を伝送信号の割込パルス期間T1または割込パルス期間T5に同期して検出すると、モードデータを割込ポーリングモードとした伝送信号を送信する。割込信号を発生した通信端末Bは、割込ポーリングモードの伝送信号のアドレスデータの上位ビットが自己のアドレスの上位ビットに一致していれば、その伝送信号の信号返送期間T4に同期して自己のアドレスの下位ビットを返送データとして返送する。これにより親機Aでは割込信号を発生した通信端末Bのアドレスを取得できる。
割込信号を発生した通信端末Bのアドレスが親機Aで取得されると、親機Aは上記通信端末Bに対して制御情報の返送を要求する伝送信号を送出する。通信端末Bは第1監視情報に対応した制御情報を親機Aに返送する。親機Aは制御情報を受け取ると、該当する通信端末Bの第1監視情報をクリアするように指示を与える。上記通信端末Bでは第1監視情報のクリアを返送する。
制御情報を受け取った親機Aは、上記制御情報の発信元の通信端末(監視端末器)Bとアドレスの対応関係によって対応付けられている通信端末(制御端末器)Bへ送信する制御情報を生成し、この制御情報を含む伝送信号を通信線Wに送出して上記通信端末(制御端末器)Bに付設した負荷を制御する。
上述した基本システムでは、ポーリング・セレクティング方式のプロトコル(以下「第1プロトコル」という)に従い、親機Aを介して通信端末(監視端末器、制御端末器)B同士が通信を行うこととなる。
ところで、本実施形態の通信システムでは、図2に示すように、複数台の重畳通信装置1,1が、基本システムと通信線Wを共用するように上記通信線Wを介して互いに並列接続されている。一方の重畳通信装置1には、重畳通信装置1間で伝送される第2監視情報を出力する被監視機器Cが接続され、他方の重畳通信装置1には、上記第2監視情報を一方の重畳通信装置1から取得する監視装置Dが接続されている。
すなわち、通信線Wを介した通信(データ伝送)を行うのは重畳通信装置1であるが、伝送するデータ(第2監視情報)を生成するのは被監視機器Cであって、受信したデータを処理するのは監視装置Dである。ここに、重畳通信装置1は、各々に接続された被監視機器Cまたは監視装置Dからのデータを変換し通信線W上に送出することで通信を行うアダプタとして機能する。被監視機器Cや監視装置Dは、定期的に通信を行うことによって重畳通信装置1とデータの授受を行う。なお、被監視機器Cの一例としては基本システムで制御される照明器具の消費電力を計量する電力計測器が考えられ、監視装置Dの一例としては電力計測器で計量された消費電力を表示する検針装置がある。
各重畳通信装置1は、上述した第1プロトコルとは異なるプロトコル(以下「第2プロトコル」という)にしたがって、親機Aを介することなくデータ(第2監視情報)を他の重畳通信装置1に伝送する機能を有している。第1プロトコルの信号と第2プロトコルの信号との間には周波数や信号レベルなどに差異があるため、通信端末Bと重畳通信装置1とは同一の通信線Wに接続されているものの、互いに通信を行うことはできない。
続いて、各重畳通信装置1の具体的構成について説明する。各重畳通信装置1は、図1(a)に示すように、伝送信号(第1プロトコルの信号)に第2プロトコルの信号を重畳した重畳信号の送受信を行う重畳通信部2と、通常モードと変更モードの間でモードを変更するモード切替部3と、重畳通信部2による第2プロトコルのパケット(信号)の抽出エラーを検出するエラー検出部4と、各部を制御する制御部5とを備えている。
重畳通信部2は、他の重畳通信装置1に伝送すべきデータを含んだパケットを第2プロトコルに従って伝送信号に重畳させて通信線Wに送信する送信部20と、他の重畳通信装置1が送信した第2プロトコルのパケットを受信する受信部21とを備えている。
受信部21は、図1(b)に示すように、重畳信号から第2プロトコルの信号を抽出するためのバンドパスフィルタ(BPF)22と、コンパレータ23と、バンドパスフィルタ22の遮断周波数を変更する遮断周波数変更部24とを備えている。
バンドパスフィルタ22は、重畳信号の高域成分を通過させるハイパスフィルタ(HPF)25と、ハイパスフィルタ25の遮断周波数(低域遮断周波数)よりも高い遮断周波数(高域遮断周波数)であるローパスフィルタ(LPF)26とを組み合わせた構成である。
ハイパスフィルタ25は、図4(a)に示すように、抵抗器RとコンデンサCとからなるCR回路である。ハイパスフィルタ25は、少なくとも伝送信号(第1プロトコルの信号)を遮断し、第2プロトコルの信号を通過することができるように、遮断周波数が設定されている。
ローパスフィルタ26は、非反転入力端子が接地されているオペアンプOPと、ローパスフィルタ26の入力端子とオペアンプOPの反転入力端子との間にローパスフィルタ26の入力端子側から順に直列に接続される第1抵抗器(第1抵抗素子)R1および第2抵抗器(第2抵抗素子)R2と、一端が第1抵抗器R1と第2抵抗器R2の接続点に接続され他端が接地されている第1コンデンサC1と、第1抵抗器R1と第2抵抗器R2の接続点とオペアンプOPの出力端子との間に接続される第3抵抗器(第3抵抗素子)R3と、オペアンプOPの反転入力端子とオペアンプOPの出力端子との間に接続される第2コンデンサC2とを有する2次フィルタである。
第2抵抗器R2は、図4(b)に示すように、並列接続される複数個の抵抗器R21,R22・・・R2nと、それぞれ異なる抵抗器R21,R22・・・R2nに直列接続される複数個のスイッチング素子SW1,SW2・・・SWnとで構成されている。複数の抵抗器R21,R22・・・R2nは、それぞれ抵抗値が異なっている。
図1(b)に示す遮断周波数変更部24は、第2抵抗器R2に対して各スイッチング素子SW1,SW2・・・SWnのオンオフを変えて、第2抵抗器R2としての抵抗値を変えることによって、ローパスフィルタ26の遮断周波数(高域遮断周波数)を変更する。
上記より、バンドパスフィルタ22を構成するローパスフィルタ26としてオペアンプOPを用いた回路を用いることによって、ローパスフィルタ26における入力インピーダンスの変化を抑えた状態で、バンドパスフィルタ22の高周波側の遮断周波数つまりローパスフィルタ26の遮断周波数を容易に変更することができる。
また、遮断周波数変更部24は、制御部5の制御によって、通常モード時(第2プロトコルの信号を用いて通信を行うとき)のバンドパスフィルタ22の遮断周波数を、後述のエラー検出部4で検出されたエラー率(抽出エラー)が最小となる遮断周波数に変更する。
図1(a)に示すモード切替部3は、第2プロトコルの信号を用いて通信が行われる通常モードと、バンドパスフィルタ22の遮断周波数を変更するための変更モードとを切り替える機能を有している。
エラー検出部4は、モード切替部3で変更モードに切り替えられると、バンドパスフィルタ22による第2プロトコルのパケットのエラー率(抽出エラー)を検出する。エラー検出部4は、受信部21で受信された複数のパケットのうち、パケットに含まれているフレーム・チェック・サムを用いて、正常に抽出できなかったものを抽出エラーとしている。
モード切替部3で変更モードに切り替えられると、重畳通信部2の送信部20は、複数の第2プロトコルのパケットにパケット番号を順に付加し、パケット番号を付加した複数の第2プロトコルのパケットを第1プロトコルの信号に重畳した重畳信号を他の重畳通信装置1に送信する。
一方、受信部21は、遮断周波数変更部24でバンドパスフィルタ22の遮断周波数を変えて、他の重畳通信装置1から送信された重畳信号からバンドパスフィルタ22を用いて複数の第2プロトコルのパケットを順に抽出する。
エラー検出部4は、バンドパスフィルタ22の遮断周波数ごとに、受信部21で抽出された第2プロトコルのパケットに付加されたパケット番号を用いて、他の重畳通信装置1が送信した複数の第2プロトコルのパケットの総パケット数を検出する。総パケット数を検出したエラー検出部4は、抽出エラーの検出として、総パケット数に対する受信部21で抽出された第2プロトコルのパケットのパケット数の比率を表わすエラー率を算出する。
遮断周波数変更部24は、通常モード時のバンドパスフィルタ22の遮断周波数を、エラー検出部4で検出されたエラー率が最小となる遮断周波数に変更する。
上記より、第2プロトコルの信号のエラー率(抽出エラー)を検出することによって、バンドパスフィルタ22の遮断周波数を手動ではなく自動で変更することができる。
本実施形態の通信システムでは、第1プロトコルによる通信端末B同士の通信は上述したように親機Aを介して行われるのに対し、第2プロトコルによる重畳通信装置1同士の通信は重畳通信装置1間で直接行われるものであって親機Aには依存しない。そのため、第2プロトコルによる通信は、第1プロトコルによる通信に比べて通信速度を高速化できるものであって、例えばアナログ量(電力量の計量値など)のように比較的データ量の多い情報の伝送に用いられる。
また、重畳通信装置1は、図1(a)に示すように、基本システムの親機Aと通信端末Bとの間で伝送される第1プロトコルの伝送信号を受信する第1プロトコル信号受信部6と、機器(被監視機器Cまたは監視装置D)に接続され機器との間で第2プロトコルとは異なる第3プロトコルの信号の送受信を行う機器通信部7とを備えている。
制御部5は、機器通信部7で受信された第3プロトコルの信号を第2プロトコルの信号に変換するプロトコル変換部50を備え、このプロトコル変換部50によって、機器通信部7で受信された第3プロトコルの信号を第2プロトコルの信号に変換し、上記第2プロトコルの信号を重畳通信部2に出力する。
また、本実施形態では、制御部5は、第1プロトコル信号受信部6で受信した伝送信号から第1プロトコルのデータ伝送状況(以下「ステート」という)を解析するとともに、ステートが第2プロトコルのパケットの伝送に適した状況にあるか否かを判定し、伝送に適していると判断したタイミングで送信部20から上記パケットを送信させる機能も有している。
すなわち、基本システムや第1プロトコル信号受信部6で使用する第1プロトコルにおいては、パルス列からなるキャリアをパルス幅変調した伝送信号を伝送しており、この伝送信号に第2プロトコルのパケットを重畳するに当たっては、伝送信号がハイレベルまたはローレベルに安定している期間に重畳することが望ましい。しかしながら、伝送信号は図3(a)に示すような信号フォーマットを採用しており、予備期間T2や短絡検出期間T6や予備領域期間T7は、伝送信号がハイレベルまたはローレベルに安定している時間が相対的に長いからパケットを伝送するのに適した期間(以下「通信適合期間」という)と考えられるものの、その他の期間は、伝送信号がハイレベルまたはローレベルに安定している時間が相対的に短いことや、第1プロトコルによる親機Aと通信端末Bとの間の信号(割込信号や返送データ)の伝送の影響を受けやすいことなどからパケットを伝送するのに適さない期間(以下「通信不適合期間」という)と考えられる。また、伝送信号の立ち上がりおよび立ち下がりの期間も高調波ノイズが重畳しやすいため通信不適合期間とみなすことができる。
そこで、本実施形態では、制御部5は第1プロトコル信号受信部6で受信した伝送信号のステート(割込パルス期間、予備期間、信号送信期間、信号返送期間、割込パルス期間、短絡検出期間、予備領域期間)を解析し、その解析結果(伝送信号のステート)に基づいて通信適合期間か通信不適合期間かの判定を行い、通信適合期間と判断したときに限って送信部20から第2プロトコルのパケットを送出させるように構成されている。図3(b)に示すように第1プロトコルの伝送信号に同期させる形で伝送信号に第2プロトコルのパケットPを重畳させることにより、共通の通信線Wを使用する第1プロトコルの通信と第2プロトコルの通信との干渉を避けることができる。ここで、重畳通信装置1は、送信データのデータ量が多く一度の通信適合期間内で送信しきれなかった場合には、上記通信適合期間の終了に合わせて通信を中断し、次回の通信適合期間に残りのデータを送信する。
なお、重畳通信装置1の各部への電源供給は、基本システムの通信端末Bと同様に親機Aから通信線Wを介して伝送される伝送信号を整流部8で整流し安定化することによって供給される方式(集中給電方式)によって為される構成とする。ただし、重畳通信装置1の各部への電源供給は、商用電源を整流し安定化することによって供給される方式(ローカル給電方式)で為されるようにしてもよい。整流部8は、ダイオードブリッジからなり、電源供給のために用いられるとともに、無極性化も行っている。
次に、上記構成の重畳通信装置1の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。まず、重畳通信装置1の電源が投入されると(S1)、重畳通信装置1は親機Aから重畳信号を受信し(S2)、上記重畳信号を整流・安定化することで電源を生成する。さらに、本実施形態では通信適合期間に第2プロトコルでデータを伝送可能とするため、第1プロトコル信号受信部6において上記重畳信号から伝送信号が抽出され、上記伝送信号が制御部5に取り込まれて通信適合期間か否かの判定に用いられる。
ここで、重畳通信装置1は、定期的に被監視機器Cと通信を行うことによって、被監視機器Cから第2監視情報を取得する(S3)。この第2監視情報を含む第2プロトコルのパケットを生成し(S4)、第2プロトコルに従って上記パケットを送信するための処理に移行する。第2プロトコルでパケットを送信するに当たり、具体的には制御部5で伝送信号を解析し、その解析結果に基づいて通信適合期間と通信不適合期間との判定を行う(S5)。通信不適合期間と判断すれば、通信適合期間となるまで待機し(S6)、通信適合期間と判断すれば受信部21に対して第2プロトコルのパケット伝送で使用するキャリア(以下「第2のキャリア」という)の有無を検出させる(S7)。受信部21が第2のキャリアを検出すれば、制御部5は所定時間待機した後(S8)、第2プロトコルのパケットを送信部20から通信線Wに送信させる(S9)。ただし、伝送信号のステートが変化した直後(伝送信号の立ち上がりおよび立ち下がりの直後)には高調波ノイズが重畳している可能性が高いので、第2のキャリアが検出されなかった場合であっても上記高調波ノイズが減衰するのに十分な時間が経過してから第2プロトコルのパケットを送信する。
ここで、送信データのデータ量が多い場合、一度の通信適合期間内で送信しきれないことがある。そのため、未送信のデータがあるか否かを制御部5で判断し(S10)、未送信のデータが残っていなければ第2プロトコルのパケット送信を完了し(S11)、ステップS2に戻る。一方、未送信のデータが残っていれば、次回の通信適合期間に残りを送信する。ただし、次回の通信適合期間に他の重畳通信装置1からも第2プロトコルのパケットが送信されると、パケット同士が衝突して通信エラーを生じる可能性がある。そこで、制御部5は未送信のデータが残っていた場合、次回の通信適合期間において、始めに第2のキャリアを送信部20から通信線Wに送出させた後(S12)、未送信のデータを含む第2プロトコルのパケットを送信部20から通信線Wに送出させる(S9)。このように未送信のデータを送信する前に第2のキャリアを通信線Wに送出することにより、パケット送信を開始しようとしている他の重畳通信装置1では通信適合期間の開始直後に第2のキャリアを検出してパケット送信を中止することになるから、衝突によってパケットが送信できなくなるのを防ぐことができる。
ところで、一般的な通信システムにおいては、通信線長を延長する場合や通信線に接続される端末の台数が増加する場合に、図6に示すように、複数に分割された通信線間に介在する形で設けられることにより信号の中継を行う中継装置Eが用いられる。すなわち、第1の通信線W1と第2の通信線W2とが中継装置Eを介して接続されている場合、例えば第1の通信線W1から中継装置Eに入力された信号に減衰または反射による波形の歪みが生じていても、この信号を中継装置Eに設けられているアンプ(図示せず)やフィルタ(図示せず)に通すことにより、上記信号を整形して第2の通信線W2に中継することが可能である。以下の説明では、各重畳通信装置1a,1b,1cを区別しないときには重畳通信装置1と呼ぶ。
図6の例では、監視装置Dを接続した重畳通信装置1aと被監視機器C1を接続した重畳通信装置1bとが第1の通信線W1に接続され、被監視機器C2を接続した重畳通信装置1cが第2の通信線W2に接続されている。監視装置Dは、重畳通信装置1aに接続されることで重畳通信装置1aと通信するとともに、第1の通信線W1に接続されることで第1プロトコルの通信も可能になるものとする。ここに、監視装置Dと親機Aとはそれぞれ第2プロトコルの信号に対して高インピーダンスとなる高入力インピーダンスモジュールGを介して第1の通信線W1に接続されている。なお、図6では通信端末B(図2参照)の図示を省略している。
ここで、第1の通信線W1と第2の通信線W2との間には、第1プロトコルの伝送信号を中継するための第1プロトコル中継器Fが挿入されており、中継装置Eは第1プロトコル中継器Fと並列に接続される。第1プロトコル中継器Fは、伝送信号を増幅するアンプ(図示せず)および伝送信号を抽出するフィルタ(図示せず)を備えており、第1の通信線W1側から入力される伝送信号に減衰または反射による波形の歪みが生じていても、上記伝送信号を整形して第2の通信線W2に中継できるものであって、通信線長を延長する場合や通信線に接続される端末の台数が増加して親機Aの給電応力が不足した場合などに用いられる。
ただし、第1プロトコル中継器Fは第1プロトコルの伝送信号のみを通過させるものであって、第2プロトコルのパケット(信号)は第1プロトコル中継器Fを通過することはない。そこで、第1の通信線W1と第2の通信線W2との間で第2プロトコルのパケットを中継するためには、中継装置Eが必要となる。
中継装置Eは、通信システムが起動すると、第1プロトコルの伝送信号を受信し、その後、通信線から第2プロトコルのパケットを受信するまで待機する。パケットを受信すると、中継装置Eは、監視部によって監視される伝送信号に基づいてパケットを中継先の通信線に送出するタイミングを決定し、このタイミングまで待機する。上記パケットの送出タイミングになるとパケットを中継先の通信線に送出し、パケットの送出が完了すれば第2プロトコルの受信待ちの処理に戻る。
次に、本実施形態に係る通信システムにおいてバンドパスフィルタ22(図1(b)参照)の遮断周波数の変更動作について説明する。本実施形態の通信システムにおいて、複数台の重畳通信装置1a,1b,1c,1dは、図7に示すように、1台のマスター装置と、それぞれマスター装置によって制御される複数台(図示例では3台)のスレーブ装置とからなる。ここでは、監視装置Dが接続される重畳通信装置1aをマスター装置とし、被監視機器C1,C2,C3が接続される重畳通信装置1b,1c,1dをスレーブ装置とする。
また、モード切替部3は、変更モードとして、マスター装置1aのバンドパスフィルタ22の遮断周波数を変更するためのマスター変更モードと、各スレーブ装置1b,1c,1dのバンドパスフィルタ22の遮断周波数を変更するためのスレーブ変更モードとを有している。つまり、モード切替部3は、通常モードとマスター変更モードとスレーブ変更モードとを切り替えることができる。
マスター装置1aは、マスター変更モードに切り替えられると、受信部21が、遮断周波数変更部24でバンドパスフィルタ22の遮断周波数を変えて、各スレーブ装置1b,1c,1dから送信された重畳信号から上記バンドパスフィルタ22を用いて複数の第2プロトコルのパケットを順に抽出する。
エラー検出部4は、バンドパスフィルタ22の遮断周波数ごとに、各スレーブ装置1b,1c,1dから送信された第2プロトコルのパケットの抽出に対応するエラー率をそれぞれ算出する。
遮断周波数変更部24は、通常モード時のバンドパスフィルタ22の遮断周波数を、エラー検出部4で検出された各スレーブ装置1b,1c,1dに対応するエラー率の最大値が最小となる遮断周波数に変更する。
一方、スレーブ変更モードに切り替えられると、マスター装置1aの送信部20は、重畳信号を各スレーブ装置1b,1c,1dにブロードキャストで送信する。
各スレーブ装置1b,1c,1dは、スレーブ変更モードに切り替えられると、受信部21が、遮断周波数変更部24でバンドパスフィルタ22の遮断周波数を変えて、マスター装置1aから送信された重畳信号から上記バンドパスフィルタ22を用いて複数の第2プロトコルのパケットを順に抽出する。
エラー検出部4は、バンドパスフィルタ22の遮断周波数ごとに、マスター装置1aから送信された第2プロトコルのパケットの抽出に対応するエラー率をそれぞれ算出する。
遮断周波数変更部24は、通常モード時のバンドパスフィルタ22の遮断周波数を、エラー検出部4で検出されたエラー率が最小となる遮断周波数に変更する。
一方、マスター変更モードに切り替えられると、各スレーブ装置1b,1c,1dの送信部20は、重畳信号をマスター装置1aに送信する。
まず、図7に示すスレーブ装置1b,1c,1dのバンドパスフィルタ22の遮断周波数の設定について図8を用いて説明する。なお、マスター装置1aには、例えばディップスイッチなどによって、スレーブ装置1b,1c,1dの接続台数が設定される。また、マスター装置1aおよび各スレーブ装置1b,1c,1dには、例えばディップスイッチなどによって、固有のアドレスが設定される。
最初に、スレーブ変更モードに切り替えられると、各スレーブ装置1b,1c,1dは、バンドパスフィルタ22のローパスフィルタ26の遮断周波数が初期値の状態になる。マスター装置1aは、1〜1000までのパケット番号を付加した1000個のパケットを第1プロトコルの信号に重畳させて各スレーブ装置1b,1c,1dにブロードキャストで送信する(S11)。各スレーブ装置1b,1c,1dは、マスター装置1aからのパケットを受信し、受信したパケット数をカウントしていく(S12)。ここで、カウントしたパケット数が1000個ではない場合、つまりすべてのパケットを受信することができなかった場合、スレーブ装置1b,1c,1dは、受信パケットに含まれるパケット番号から導出される送信された総パケット数に対する受信パケット数の比率であるエラー率を算出する。
カウントしたパケット数が1000個である場合、つまりすべてのパケットを受信することができた場合(S13)、スレーブ装置1b,1c,1dは、通常モード時の遮断周波数を現在の遮断周波数に設定する(S14)。設定完了したスレーブ装置1b,1c,1dは、設定完了を知らせるためのLED(図示せず)を点灯する(S15)。その後、マスター装置1aのバンドパスフィルタ22の遮断周波数の設定へ移る(S16)。
一方、すべてのパケットを受信することができなかった場合、スレーブ装置1b,1c,1dは、設定可能なすべての遮断周波数について、パケットの受信を行ったか否かを確認する(S17)。すべての遮断周波数についてパケットの受信を行っていない場合、スレーブ装置1b,1c,1dは、すべての遮断周波数を変更し(S18)、ステップS12に戻る。
すべての遮断周波数についてパケットの受信を行った場合、最もエラー率の小さい遮断周波数を選択し(S19)、選択した遮断周波数に通常モード時の遮断周波数を設定する(S14)。
続いて、マスター装置1aのバンドパスフィルタ22の遮断周波数の設定について図9を用いて説明する。マスター装置1aは、すべてのスレーブ装置1b,1c,1dからの信号を受信できなければならないため、スレーブ装置1b,1c,1dの接続台数分だけ、スレーブ装置1b,1c,1dのパケットを受信できたか否かをエラー率をみながら確認する。
最初に、マスター変更モードに切り替える。マスター変更モードで動作した場合、マスター装置1aは、バンドパスフィルタ22のローパスフィルタ26の遮断周波数が初期値の状態になる。各スレーブ装置1b,1c,1dは、1〜1000までのパケット番号を付加した1000個のパケットをランダムにマスター装置1aに送信する(S21)。マスター装置1aは、各スレーブ装置1b,1c,1dからのパケットを受信し、スレーブ装置1b,1c,1dごとに、受信したパケット数をカウントしていく(S22)。ここで、カウントしたパケット数が1000個ではない場合、つまりすべてのパケットを受信することができなかった場合、マスター装置1aは、スレーブ装置1b,1c,1dごとに、受信パケットに含まれるパケット番号から導出される送信された総パケット数に対する受信パケット数の比率を表わすエラー率を算出する。
すべてのスレーブ装置1b,1c,1dからのパケットについて、カウントしたパケット数が1000個である場合、つまりすべてのスレーブ装置1b,1c,1dについて、すべてのパケットを受信することができた場合(S23)、マスター装置1aは、通常モード時の遮断周波数を現在の遮断周波数に設定する(S24)。その後、マスター装置1aおよび各スレーブ装置1b,1c,1dの設定が完了したので、通常モードに切り替える(S25)。
一方、すべてのパケットを受信することができなかった場合、マスター装置1aは、設定可能なすべての遮断周波数について、パケットの受信を行ったか否かを確認する(S26)。すべての遮断周波数についてパケットの受信を行っていない場合、マスター装置1aは、遮断周波数を変更し(S27)、ステップS22に戻る。
すべての遮断周波数についてパケットの受信を行った場合、エラー検出部4で検出された各スレーブ装置1b,1c,1dに対応するエラー率の最大値が最小となる遮断周波数を選択し(S28)、選択した遮断周波数に通常モード時の遮断周波数を設定する(S24)。
上記より、複数台の重畳通信装置1a,1b,1c,1dがマスター・スレーブ構成であるときに、マスター装置1aおよびスレーブ装置1b,1c,1dのそれぞれに対してバンドパスフィルタ22の遮断周波数を最適値に変更することができる。
以下、本実施形態の通信システムの具体的な使用例について図2を用いて示す。監視端末器としての通信端末Bには第1監視情報を生じるスイッチが接続され、制御端末器としての通信端末Bには照明器具が負荷として接続されており、スイッチのオンオフに応じて照明器具への通電がオンオフされるように基本システムが構成されている。ここで、重畳通信装置1に接続された被監視機器Cは上記照明器具の消費電力を計量する電力計測器であって、他の重畳通信装置1に接続された監視装置Dは電力計測器で計量された消費電力を表示する検針装置である。
本実施形態の通信システムの使用例は上述したものに限るものではなく、例えば第2監視情報(ここでは消費電力の計量値)が過度に上昇したときに、節電を目的として照明器具の消費電力を低下させる調光制御を行うことも考えられる。
以上、本実施形態によれば、各重畳通信装置1において、通信線W上における重畳通信装置1の設置場所に応じて、信号減衰のノッチや、通信線Wの先端部での反射による信号歪みなどで、高周波の第2プロトコルの信号を抽出するためのバンドパスフィルタ22の遮断周波数の最適値が変わったとしても、バンドパスフィルタ22の遮断周波数を変更する遮断周波数変更部24を備えることによって、第2プロトコルの信号の通信に適した通信状態に調整することができ、その結果、高周波の第2プロトコルの信号の伝送品質を高めることができる。
また、本実施形態によれば、第2プロトコルとは異なるプロトコル(第3プロトコル)を機器(被監視機器C、監視装置D)との通信に用いる場合であっても、プロトコル変換を行って、第3のプロトコルの信号を第2プロトコルの信号にすることができるので、第1プロトコルの信号に重畳させて他の重畳通信装置1に送信することができる。
さらに、本実施形態によれば、変更モードに設定されたときに通常モード時のバンドパスフィルタ22の遮断周波数を変更することによって、第2プロトコルの信号を用いて通信が行われているとき(通常モードであるとき)に、バンドパスフィルタ22の遮断周波数が不必要に変更されるのを防止することができる。
また、本実施形態によれば、各第2プロトコルのパケットにパケット番号を付与したことによって、受信側の重畳通信装置1が受信した情報(抽出した第2プロトコルのパケットのパケット数、パケット番号)でエラー率を簡単に検出することができる。
なお、実施形態1では、ハイパスフィルタ25の遮断周波数(低域遮断周波数)は固定されたままであるが、実施形態1の変形例として、ハイパスフィルタ25の遮断周波数を変更可能なものであってもよい。以下の実施形態2,3においても同様である。
ハイパスフィルタ25の遮断周波数を変更可能な構成の一例としては、ハイパスフィルタ25をCR回路ではなく、オペアンプを用いたアクティブフィルタにした構成がある。遮断周波数変更部24は、ハイパスフィルタ25の1つのパラメータを変更することによって、ハイパスフィルタ25の遮断周波数を変更する。
また、ハイパスフィルタ25の遮断周波数を変更可能な構成の他の例としては、ハイパスフィルタ25とローパスフィルタ26の順番を入れ替えて、重畳信号の入力側から順にローパスフィルタ26、ハイパスフィルタ25が接続された構成がある。
上記のような構成によれば、入力インピーダンスに影響を与えずに、ローパスフィルタ26の遮断周波数だけではなく、ハイパスフィルタ25の遮断周波数も変更することができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る通信システムは、図7に示すマスター装置1aとスレーブ装置1b,1c,1dとの間でデータを送受信する必要がないときに設定用パケットを定期的に送受信して遮断周波数を変更する点で、実施形態1に係る通信システムと相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の重畳通信装置1において、重畳通信部2の送信部20(図1参照)は、通常、機器(被監視機器C、監視装置D)からデータが受け取って、そのデータを伝送信号に重畳して通信する場合、図10(b)に示すパケットによってデータを他の重畳通信装置1に送信するが、データがないときも、図10(a)に示すようにデータ領域をNULLとしたパケットを定期的に他の重畳通信装置1に送信する。つまり、送信部20は、情報が含まれている第2プロトコルの通常パケットとは異なり情報が含まれていない第2プロトコルの設定用パケットを第1プロトコルの信号に重畳した重畳信号を他の重畳通信装置1に送信する。
本実施形態の受信部21(図1参照)は、他の重畳通信装置1から送信された重畳信号からバンドパスフィルタ22を用いて第2プロトコルの設定用パケットを抽出する。
本実施形態のエラー検出部4は、受信部21による第2プロトコルの設定用パケットの抽出エラーを検出する。エラー検出部4は、受信部21で受信された複数の設定用パケットのうち、設定用パケットに含まれているフレーム・チェック・サムを用いて、正常に抽出できなかったものを抽出エラーとしている。
上記より、設定用パケットの受信側の重畳通信装置1は、設定用パケットを受信した際に、設定用パケットの受信状況を常に監視しておくことで、常に最適な状況を見つけることができる。
以上、本実施形態によれば、モードの切替を必要としないため、重畳通信装置1が新規に追加された場合であっても、エラー率に応じてバンドパスフィルタ22の遮断周波数を容易に変更することができる。
(実施形態3)
実施形態3では、スレーブ変更モードとマスター変更モードとを自動で切り替える通信システムについて説明する。なお、実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の通信システムでは、マスター装置1aと各スレーブ装置1b,1c,1dとのうち先にバンドパスフィルタ22の遮断周波数の変更を行った一方の装置側は、上記変更が終了すると、モード切替部3がマスター変更モードとスレーブ変更モードとの間で切替を行う。また、送信部20は、遮断周波数の変更完了情報を他方の装置に送信する。
他方の装置側は、受信部21が変更完了情報を受信すると、モード切替部3がマスター変更モードとスレーブ変更モードとの間で切替を行う。
また、本実施形態では、各スレーブ装置1b,1c,1dのバンドパスフィルタ22の遮断周波数の変更がマスター装置1aのバンドパスフィルタ22の遮断周波数の変更よりも先に行われるので、各スレーブ装置1b,1c,1dの送信部20は、変更完了情報をマスター装置1aおよび他のスレーブ装置1b,1c,1dにブロードキャストで送信する。
マスター装置1aは、受信部21がすべてのスレーブ装置1b,1c,1dから変更完了情報を受信していない場合、マスター装置1aが受信していない変更完了情報のスレーブ装置1b,1c,1dとは異なるスレーブ装置1b,1c,1dに対して、マスター装置1aが受信していない変更完了情報を受信しているか否かを確認するための確認信号を送信する。
各スレーブ装置1b,1c,1dは、マスター装置1aから確認信号を受信した場合、マスター装置1aが受信していない変更完了情報を受信しているとき、マスター装置1aが受信していない変更完了信号をマスター装置1aに送信する。
次に、本実施形態に係る通信システムにおいての動作について図11を用いて説明する。変更モードに切り替えられると、最初にスレーブ変更モードになる。スレーブ変更モードにおいて、各スレーブ装置1b,1b,1bのバンドパスフィルタ22の遮断周波数の設定を行う(S31)。その後、各スレーブ装置1b,1c,1dは、自己のアドレスとともに変更完了情報をマスター装置1aおよび他のスレーブ装置1b,1c,1dにブロードキャストで送信する(S32)。マスター装置1aは、各スレーブ装置1b,1c,1dの変更完了情報を受信し(S33)、接続台数分の変更完了情報があるか否かを確認する(S34)。接続台数分の変更完了情報がある場合、マスター装置1aは、すべてのスレーブ装置1b,1c,1dの変更完了情報を受信したと判断する(S35)。その後、スレーブ装置1b,1c,1dの設定が完了したと判断し(S36)、マスター装置1aは、マスター変更モードに切り替える(S37)。このとき、マスター装置1aは、各スレーブ装置1b,1c,1dに対して、マスター変更モードに切り替えるように指示する(S38)。その後、マスター装置1aのバンドパスフィルタ22の遮断周波数の設定を行う(S39)。その後、マスター装置1aおよび各スレーブ装置1b,1c,1dの設定が完了したので、通常モードに切り替える(S40)。
一方、マスター装置1aは、ステップS34において接続台数分の変更完了情報を受信していない場合、どのスレーブ装置1b,1c,1dの変更完了情報がないかを確認するために、すべてのスレーブ装置1b,1c,1dにブロードキャストで確認情報を送信する(S41)。変更完了情報はマスター装置1aで受信できていなくても、他のスレーブ装置1b,1c,1dに受信されている可能性がある。したがって、他のスレーブ装置1b,1c,1dの変更完了情報を受信したスレーブ装置1b,1c,1dがあれば(S42)、そのスレーブ装置1b,1c,1dは、変更完了情報をマスター装置1aへ返信する(S43)。これを受信したら、マスター装置1aはすべてのスレーブ装置1b,1c,1dの変更完了情報を受信したと判断する(S35)。一方、マスター装置1aが受信していない変更完了情報を受信したスレーブ装置1b,1c,1dがない場合、個別に目視で、設定状態を確認し(S44)、ステップS36に進む。
以上、本実施形態によれば、マスター装置1aおよびスレーブ装置1b,1c,1dのそれぞれに対して最適な遮断周波数を自動的に設定することができるので、エンジニアリング工数の少ないシステムとすることができる。
また、本実施形態によれば、あるスレーブ装置1b,1c,1dからマスター装置1aへの通信がエラーにより正常に行うことができない場合であっても、スレーブ装置1b,1c,1d間で変更完了情報を通信することができるので、マスター装置1aは、各スレーブ装置1b,1c,1dの変更完了情報を確実に受信することができ、その結果、遮断周波数の自動設定時の通信エラーによるシステムダウンの発生を低減することができる。
なお、実施形態3では、各スレーブ装置1b,1c,1dのバンドパスフィルタ22の遮断周波数を先に設定したが、実施形態3の変形例として、マスター装置1aのバンドパスフィルタ22の遮断周波数を先に設定してもよい。この場合、マスター装置1aのバンドパスフィルタ22の遮断周波数を設定した後、マスター装置1aは変更完了情報を各スレーブ装置1b,1c,1dに送信する。その後、各スレーブ装置1b,1c,1dのバンドパスフィルタ22の遮断周波数の設定が行われる。
実施形態1の重畳通信装置であって、(a)が全体構成を示すブロック図、(b)が受信部の構成を示すブロック図である。 同上の通信システムの基本構成を示す概略システム構成図である。 (a)が同上に用いる伝送信号の形式の説明図、(b)が伝送信号に第2プロトコルの信号が重畳された重畳信号を示す図である。 (a)が同上のバンドパスフィルタの回路図、(b)がローパスフィルタの要部の回路図である。 同上のシステムにおける重畳通信装置の動作を示すフローチャートである。 同上の具体的な構成を示すシステム構成図である。 同上のシステムの動作を説明するための概略システム構成図である。 同上のシステムにおけるスレーブ変更モードでの動作を示すフローチャートである。 同上のシステムにおけるマスター変更モードでの動作を示すフローチャートである。 実施形態2におけるパケットであって、(a)が設定用パケットの構成を示す図、(b)が通常パケットの構成を示す図である。 実施形態3のシステムにおける変更モードでの動作を示すフローチャートである。 従来例を示す概略システム構成図である。 他の従来例を示す概略システム構成図である。
符号の説明
1(1a,1b,1c,1d) 重畳通信装置
2 重畳通信部
20 送信部
21 受信部
22 バンドパスフィルタ(BPF)
24 遮断周波数変更部
25 ハイパスフィルタ(HPF)
26 ローパスフィルタ(LPF)
3 モード切替部
4 エラー検出部
5 制御部
50 プロトコル変換部
7 機器通信部
W 通信線
OP オペアンプ
R1 第1抵抗器(第1抵抗素子)
R2 第2抵抗器(第2抵抗素子)
R3 第3抵抗器(第3抵抗素子)
C1 第1コンデンサ
C2 第2コンデンサ

Claims (10)

  1. 通信線を伝送される第1プロトコルの信号と当該第1プロトコルの信号より周波数が高く当該第1のプロトコルの信号に重畳される第2プロトコルの信号とを用いて通信が行われる通信システムに用いられ、前記第1プロトコルの信号に前記第2プロトコルの信号を重畳した重畳信号の送受信を行う重畳通信部を備える重畳通信装置であって、
    前記重畳通信部は、前記重畳信号から前記第2プロトコルの信号を抽出するためのバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変更する遮断周波数変更部とを含む受信部を有し、
    前記受信部による前記第2プロトコルの信号の抽出エラーを検出するエラー検出部と、
    前記第2プロトコルの信号を用いて通信が行われる通常モードと前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変更するための変更モードとを切り替えるモード切替部とをさらに備え、
    前記遮断周波数変更部は、前記第2プロトコルの信号を用いて通信を行うときの前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出された前記抽出エラーが最小となる遮断周波数に変更し、
    前記エラー検出部は、前記モード切替部で前記変更モードに切り替えられると前記抽出エラーを検出する
    ことを特徴とする重畳通信装置。
  2. 通信線を伝送される第1プロトコルの信号と当該第1プロトコルの信号より周波数が高く当該第1のプロトコルの信号に重畳される第2プロトコルの信号とを用いて通信が行われる通信システムに用いられ、前記第1プロトコルの信号に前記第2プロトコルの信号を重畳した重畳信号の送受信を行う重畳通信部を備える重畳通信装置であって、
    前記重畳通信部は、前記重畳信号から前記第2プロトコルの信号を抽出するためのバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変更する遮断周波数変更部とを含む受信部と、情報が含まれている第2プロトコルの通常パケットとは異なり情報が含まれていない第2プロトコルの設定用パケットを前記第1プロトコルの信号に重畳した重畳信号を送信する送信部とを有し、
    前記受信部による前記第2プロトコルの信号の抽出エラーを検出するエラー検出部をさらに備え、
    前記遮断周波数変更部は、前記第2プロトコルの信号を用いて通信を行うときの前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出された前記抽出エラーが最小となる遮断周波数に変更し、
    前記受信部は、他の重畳通信装置から送信された前記重畳信号から前記バンドパスフィルタを用いて前記第2プロトコルの設定用パケットを抽出し、
    前記エラー検出部は、前記受信部による第2プロトコルの設定用パケットの抽出エラーを検出する
    ことを特徴とする重畳通信装置。
  3. 前記重畳通信部は、前記モード切替部で前記変更モードに切り替えられると複数の第2プロトコルのパケットにパケット番号を順に付加し当該複数の第2プロトコルのパケットを前記第1プロトコルの信号に重畳した重畳信号を送信する送信部を有し、
    前記受信部は、前記遮断周波数変更部で前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変えて、他の重畳通信装置から送信された前記重畳信号から前記バンドパスフィルタを用いて前記複数の第2プロトコルのパケットを順に抽出し、
    前記エラー検出部は、前記バンドパスフィルタの遮断周波数ごとに、前記受信部で抽出された第2プロトコルのパケットに付加されたパケット番号を用いて、前記他の重畳通信装置が送信した複数の第2プロトコルのパケットの総パケット数を検出し、前記抽出エラーの検出として、前記総パケット数に対する前記受信部で抽出された第2プロトコルのパケットのパケット数の比率を表わすエラー率を算出し、
    前記遮断周波数変更部は、前記通常モード時の前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出されたエラー率が最小となる遮断周波数に変更する
    ことを特徴とする請求項記載の重畳通信装置。
  4. 機器に接続され当該機器との間で前記第2プロトコルとは異なる第3プロトコルの信号の送受信を行う機器通信部と、
    前記機器通信部で受信された前記第3プロトコルの信号を前記第2プロトコルの信号に変換し当該第2プロトコルの信号を前記重畳通信部に出力するプロトコル変換部と
    を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の重畳通信装置
  5. 前記バンドパスフィルタは、前記重畳信号の高域成分を通過させるハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタの遮断周波数よりも高い遮断周波数であるローパスフィルタとを有し、
    前記ローパスフィルタは、非反転入力端子が接地されているオペアンプと、前記ローパスフィルタの入力端子と前記オペアンプの反転入力端子との間に当該ローパスフィルタの入力端子側から順に直列に接続される第1抵抗素子および第2抵抗素子と、一端が前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子の接続点に接続され他端が接地されている第1コンデンサと、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子の接続点と前記オペアンプの出力端子との間に接続される第3抵抗素子と、前記オペアンプの反転入力端子と当該オペアンプの出力端子との間に接続される第2コンデンサとを有する2次フィルタであり、
    前記遮断周波数変更部は、前記第2抵抗素子の抵抗値を変えることによって、前記ローパスフィルタの遮断周波数を変更する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の重畳通信装置
  6. 請求項1、2、4または5のいずれか1項に記載の重畳通信装置を複数台備えることを特徴とする通信システム。
  7. 請求項3記載の重畳通信装置を複数台備えることを特徴とする通信システム。
  8. 複数台の前記重畳通信装置は、1台のマスター装置と、それぞれ前記マスター装置によって制御される複数台のスレーブ装置とからなり、
    前記モード切替部は、前記変更モードとして、前記マスター装置のバンドパスフィルタの遮断周波数を変更するためのマスター変更モードと、各スレーブ装置のバンドパスフィルタの遮断周波数を変更するためのスレーブ変更モードとを有し、
    前記マスター装置は、
    前記マスター変更モードに切り替えられると、前記受信部が、前記遮断周波数変更部で前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変えて、各スレーブ装置から送信された前記重畳信号から当該バンドパスフィルタを用いて前記複数の第2プロトコルのパケットを順に抽出し、
    前記エラー検出部が、前記バンドパスフィルタの遮断周波数ごとに、各スレーブ装置から送信された第2プロトコルのパケットの抽出に対応する前記エラー率をそれぞれ算出し、
    前記遮断周波数変更部が、前記通常モード時の前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出された各スレーブ装置に対応する前記エラー率の最大値が最小となる遮断周波数に変更する一方、
    前記スレーブ変更モードに切り替えられると、前記送信部が、前記重畳信号を各スレーブ装置にブロードキャストで送信し、
    各スレーブ装置は、
    前記スレーブ変更モードに切り替えられると、前記受信部が、前記遮断周波数変更部で前記バンドパスフィルタの遮断周波数を変えて、前記マスター装置から送信された前記重畳信号から当該バンドパスフィルタを用いて前記複数の第2プロトコルのパケットを順に抽出し、
    前記エラー検出部が、前記バンドパスフィルタの遮断周波数ごとに、前記マスター装置から送信された第2プロトコルのパケットの抽出に対応する前記エラー率をそれぞれ算出し、
    前記遮断周波数変更部が、前記通常モード時の前記バンドパスフィルタの遮断周波数を、前記エラー検出部で検出された前記エラー率が最小となる遮断周波数に変更する一方、
    前記マスター変更モードに切り替えられると、前記送信部が、前記重畳信号を前記マスター装置に送信する
    ことを特徴とする請求項記載の通信システム。
  9. 前記マスター装置と各スレーブ装置とのうち先に前記バンドパスフィルタの遮断周波数の変更を行った一方の装置側は、当該変更が終了すると前記モード切替部が前記マスター変更モードと前記スレーブ変更モードとの間で切替を行い、前記送信部が当該遮断周波数の変更完了情報を他方の装置に送信し、
    他方の装置側は、前記受信部が前記変更完了情報を受信すると、前記モード切替部が前記マスター変更モードと前記スレーブ変更モードとの間で切替を行う
    ことを特徴とする請求項記載の通信システム。
  10. 各スレーブ装置は、各スレーブ装置のバンドパスフィルタの遮断周波数の変更を前記マスター装置のバンドパスフィルタの遮断周波数の変更よりも先に行った場合に、前記送信部が前記変更完了情報を前記マスター装置および他のスレーブ装置にブロードキャストで送信し、
    前記マスター装置は、前記受信部がすべてのスレーブ装置から前記変更完了情報を受信していない場合、当該マスター装置が受信していない変更完了情報のスレーブ装置とは異なるスレーブ装置に対して、当該マスター装置が受信していない変更完了情報を受信しているか否かを確認するための確認信号を送信し、
    各スレーブ装置は、前記マスター装置から前記確認信号を受信した場合、前記マスター装置が受信していない変更完了情報を受信しているとき、当該マスター装置が受信していない変更完了信号を当該マスター装置に送信する
    ことを特徴とする請求項9記載の通信システム
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