JP2012086950A - シート取出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層された複数のシートSのうち、最上層のシートSを吸着し下層の他のシートSと分離して取り出すシート取出装置1であって、シートSを吸着する吸着面10aを備える吸着ホルダ7、及び、該吸着ホルダ7を吊り下げて支持すると共に吸着面10aに連通する気体流路8を備えて該気体流路8内の負圧の大きさに応じて長さ方向に収縮するベローズ管9を有する吸着部6を複数備え、複数の吸着部6を少なくとも2つの組に分け、第1の組に属する吸着部6A,6Cの吸着面10aの高さと、第2の組に属する吸着部6B,6Dの吸着面10aの高さとを、互いに異ならせるように、組毎に上記負圧を制御する負圧制御配管系20を備えるという構成を採用する。
【選択図】図1
Description
当該電極積層装置は、シートを重ねて複数枚収容するマガジンからシートを取り出す吸引機構を備える。この装置は、シートの重搬送を抑制すべく、最上層のシートをバキュームヘッドで吸着して引き上げつつ、当該シートを一対の電極押さえロッドで押さえ込むことで、最上層のシートを凸となるように湾曲させ、最上層のシートとその下のシートとの間に空気を入り込ませて、シートを容易に分離させる構成となっている。
当該吸着枚葉装置は、シートを吸着する吸着盤と、該吸着盤よりも高い剛性を有する高剛性吸着盤とを備える。この装置は、通常の吸着盤及び高剛性吸着盤でシートを吸着し、その剛性差で、シートを波状に屈曲させ、最上層のシートとその下のシートとの間に空気を入り込ませて、シートを容易に分離させる構成となっている。
したがって、上記従来技術は、シートの特性変動や、また、外乱の影響に弱いという問題がある。
この構成を採用することによって、本発明は、吸着ホルダをベローズ管で吊り下げて支持し、シート吸着の際の負圧の大きさによって、吸着面を高さ方向に変位自在とさせる。そして、本発明は、この吸着部を複数設け、それらを複数の組に分け、組毎に負圧を制御することで、吸着面の高低差を付け、吸着したシートの裏側に空気を回り込ませ、当該シートとその下のシートとの分離を促し、重搬送を抑制する。
この構成を採用することによって、本発明は、シートの取り出し中、第1の組に属する吸着部の吸着面と、第2の組に属する吸着部の吸着面との高さ関係を交互に逆転させることで、重搬送をより確実に抑制する。
この構成を採用することによって、本発明は、空気が回り込み易いシートの端部に対応する位置を吸着する吸着部を同期して駆動させることができる。
この構成を採用することによって、本発明は、シートの取り出しの際、シートの端部に対応する位置を吸着する吸着部を含む第1の組の吸着面を、第2の組よりも先行して持ち上げることで、シートの端部から空気を裏側に回り込ませ易くする。
この構成を採用することによって、本発明は、吸着ホルダに錘を取り付けることを可能とさせ、ベローズ管が負圧によって変位する幅を調整することができる。
この構成を採用することによって、本発明は、錘を吸着ホルダ取り付けることで、重さ的な偏りをもたせて吸着面をシートの端部に向けて傾かせることで、シートの取り出し際、シートの端部を持ち上げて空気を回り込ませ易くすることができる。
この構成を採用することによって、本発明は、シートの取り出し中、吸着面の高低差を付けるパターンを変更させることで、重搬送をより確実に抑制する。
したがって、本発明では、シートとは接しない部位に設けられたベローズ管を収縮させて吸着面を変位させ、また、吸着部の組毎の吸着面の高低差も負圧の大きさで調整できる。このため、本発明は、シートの特性変動や外乱の影響に強く、シートの重搬送を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態におけるシート取出装置1の構成を示す図である。
シート取出装置1は、収容部2と、ハンド装置3とを有する。シート取出装置1は、収容部2に積層されているシートSを一枚ずつハンド装置3で取り出す構成となっている。シートSとしては、正極、負極、セパレータ、用紙、フィルム等を用いることができる。
吸着ホルダ7は、吸着面10aを有する多孔質体10を有し、吸着面10aの周囲を気密に閉塞して多孔質体10を保持する構成となっている。
吸着ホルダ7は、多孔質体10を囲う有底円筒形状を有する。吸着ホルダ7の円筒底中央には、吸着ホルダ7の内側空間に連通する吸引口11が貫通して形成されている。この吸引口11には、ベローズ管9を介して後述する負圧制御配管系20の配管21が接続されている。
負圧制御配管系20は、吸引ライン22a,22b,22c,22dと、吸引ライン22a,22bに対する吸引ライン22c,22dの接続を切り替える電磁弁23と、を有する。
吸引ライン22cは、第1の組に属する吸着部6A,6Cの配管21に分岐して接続される構成となっている。また、吸引ライン22dは、第2の組に属する吸着部6B,6Dの配管21に分岐して接続される構成となっている。
図2は、本発明の第1実施形態におけるシート取出装置1の動作を説明するための図である。
この時、図2(a)に示すように、電磁弁23は、第1モードに設定されている。第1モードのときは、第1の組に属する吸着部6A,6Cの気体流路8が負圧P1で引かれ、第2の組に属する吸着部6B,6Dの気体流路8が負圧P2で引かれる。そうすると、第1の組に属する吸着部6A,6Cにおけるベローズ管9の収縮量と、第2の組に属する吸着部6B,6Dのベローズ管9の収縮量とに差が生じる。
図2(a)に示す第1モードから図2(b)に示す第2モードへと切り替えが行われると、第1の組に属する吸着部6A,6Cの吸着面10aと、第2の組に属する吸着部6B,6Dの吸着面10aの高さ関係が逆転する。そうすると、吸着したシートSが、逆位相で波状に屈曲するため、当該シートSとその下のシートSとの分離をより確実に行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図3は、本発明の第2実施形態におけるシート取出装置1の構成を示す図である。
図に示すように、第2実施形態の負圧制御配管系20では、シートSの端部に対応する位置を吸着する吸着部6(6A,6D)を含む第1の組と、該第1の組以外の吸着部6(6B,6C)を含む第2の組とに、組み分けされている。
図4は、本発明の第2実施形態におけるシート取出装置1の動作を説明するための図である。
したがって、第2実施形態によれば、シートSの分離性能を高め、より確実にシートSの重搬送を抑制することができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図5は、本発明の第3実施形態におけるシート取出装置1の構成と作用を示す図である。なお、第3実施形態のシート取出装置1は、第1実施形態と同構成の負圧制御配管系20を備える。
錘取付溝30は、吸着ホルダ7の外周面にリング状に形成された凹部である。錘W1は、錘取付溝30に嵌め込むことができる形状を有する。本実施形態の錘W1は、例えば、円弧状の2つの部材からなり、錘取付溝30に嵌め込んだ状態で両者をネジ部材で締結させることで、吸着ホルダ7に対し取り付けられる。
したがって、第3実施形態によれば、吸着ホルダ7に錘W1を取り付けることを可能とさせ、ベローズ管9が負圧によって変位する幅を調整し、重搬送を抑制するシートSの変形を最適にさせることができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図6は、本発明の第4実施形態におけるシート取出装置1の構成を示す図である。なお、第4実施形態のシート取出装置1は、第2実施形態と同構成の負圧制御配管系20を備える。
したがって、第4実施形態によれば、シートSの分離性能を高め、より確実にシートSの重搬送を抑制することができる。
例えば、図8に示すように、シートSに対して、複数列(列C1〜C4)で、且つ、複数行(行R1〜R4)のマトリクス状に吸着部6が設けられている場合に、先ず、列C1〜C4毎に組み分けを行い、次に、行R1〜R4毎に組み分けを行うことで、X軸方向とY軸方向とに、波状の屈曲した変形をシートSに対し与えることができる。このため、例えば、X軸方向の変形に下層のシートSが追従してきた場合であっても、方向の異なるY軸方向の変形を加えることで、下層のシートSの追従を振り切ることができる。
Claims (7)
- 積層された複数のシートのうち、最上層のシートを吸着し下層の他のシートと分離して取り出すシート取出装置であって、
前記シートを吸着する吸着面を備える吸着ホルダ、及び、該吸着ホルダを吊り下げて支持すると共に前記吸着面に連通する気体流路を備えて該気体流路内の負圧の大きさに応じて長さ方向に収縮するベローズ管を有する吸着部を複数備え、
前記複数の吸着部を少なくとも2つの組に分け、第1の組に属する前記吸着部の前記吸着面の高さと、第2の組に属する前記吸着部の前記吸着面の高さとを、互いに異ならせるように、組毎に前記負圧を制御する負圧制御装置を備えることを特徴とするシート取出装置。 - 前記負圧制御装置は、前記取り出し中、前記第1の組に属する前記吸着部の前記吸着面の高さと、前記第2の組に属する前記吸着部の前記吸着面の高さとの大小関係を、交互に切り替えることを特徴とする請求項1に記載のシート取出装置。
- 前記負圧制御装置は、前記シートの端部に対応する位置を吸着する前記吸着部を含む第1の組と、前記第1の組以外の前記吸着部を含む第2の組と、に組み分けすることを特徴とする請求項1または2に記載のシート取出装置。
- 前記負圧制御装置は、前記取り出しの際、前記第1の組に属する前記吸着部の前記吸着面の高さを、前記第2の組に属する前記吸着部の前記吸着面の高さよりも先行して大きくすることを特徴とする請求項3に記載のシート取出装置。
- 前記吸着ホルダに、錘が着脱自在に取り付けられる錘取付部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシート取出装置。
- 前記シートの端部に対応する位置を吸着する前記吸着ホルダの前記錘は、該吸着ホルダの前記吸着面が前記シートの端部に向けて傾く偏りをもたせる位置に取り付けられることを特徴とする請求項5に記載のシート取出装置。
- 前記負圧制御装置は、前記取り出し中、前記複数の吸着部の組み分けを変更することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のシート取出装置。
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WO2021163003A1 (en) * | 2020-02-10 | 2021-08-19 | Cryovac, Llc | Vacuum-based gripping tool |
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