JP2012085617A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排出オーガ32と、収納位置または排出位置に切り換え可能な穀粒排出筒体40と、オーガクラッチ33と、排出オーガ32がオーガレスト21に載置されていることを検出するオーガレストセットセンサ57と、無線通信を用いて排出オーガ32の動作についての遠隔指示を送信する遠隔操作装置80と、遠隔操作装置80からの遠隔指示に基づいて各種アクチュエータを駆動制御する制御手段60と、を具備するコンバイン1であって、制御手段60は、排出オーガ32がオーガレスト21から離れたことを検出した後、オーガクラッチ33を接続する旨の遠隔指示を最初に受信した場合、穀粒排出筒体40を排出位置に切り換えた後にオーガクラッチ33を接続させる。
【選択図】図8
Description
なお、本実施形態に係るコンバイン1は6条刈のコンバインであるものとして図示および説明するが、本発明はコンバインの刈取条数をこれに限るものではない。
また、以下において、図1における矢印Aの指す方向を機体前方向として、機体の前後方向を規定する。また、かかる前後方向と水平方向に直交する方向を機体の左右方向と規定する。
なお、オーガレストセットセンサ57は、オーガ載置検出手段の一例であり、本実施形態におけるものに限定するものではない。例えば、後述する旋回角度検知センサ46および昇降角度検知センサ54を用いてオーガレスト21に横排出オーガ筒36が載置されているか否かを検出する構成とすることも可能である。
こうして、旋回用アクチュエータ35が駆動されると、回転軸44が軸心回り(左右方向)へ回動され、駆動ギヤ45及び従動ギヤ43を介して、縦排出オーガ筒34が軸心回りへ回動するように構成される。
こうして、昇降用アクチュエータ37が駆動されると(伸縮されると)、ブラケット48及びブラケット49を介して、横排出オーガ筒36が基端部を中心として上下方向へ回動するように構成される。
穀粒排出筒体40の先端側の開口部が水平方向を臨むように配置されている場合、投出口体47の穀粒排出口(前記開口された他側)は穀粒排出筒体40の内側壁により被覆されるので、投出口体47から外部へ穀粒を排出することはできない。
他方、穀粒排出筒体40の先端側の開口部が水平方向より下方向を臨むように配置されている場合、投出口体47の穀粒排出口(前記開口された他側)と穀粒排出筒体40の内側壁との間に間隙が設けられて投出口体47から排出された穀粒は、穀粒排出筒体40の先端側の開口部を通じて穀粒排出筒体40(排出オーガ32)の外部へ排出されることとなる。また、穀粒排出筒体40の先端側の開口部が臨む方向を水平方向より下方向の範囲で前後方向へ調整することにより、穀粒排出筒体40(排出オーガ32)から排出される穀粒の排出方向が調整可能となる。
なお、穀粒排出筒体40は、穀粒排出部の一例であり、本実施形態における形状等に限定するものではない。
こうして、筒体回動用アクチュエータ41が駆動されると、出力軸50が軸心回りへ回動され、出力軸ギヤ51を介して、開閉ギヤ52が回動する。そして、開閉ギヤ52が図4における反時計回りに回動すると、ロッド53及び開閉リンク55を介して、穀粒排出筒体40の先端側の開口部が水平方向より下方向を臨む方向へ回動するように構成される。他方、開閉ギヤ52が時計回りに回動すると、ロッド53及び開閉リンク55を介して、穀粒排出筒体40の先端側の開口部が水平方向を臨む方向へ回動するように構成される。
また、オーガクラッチ33が「入」の場合、排出オーガ32は、エンジン8aの動力が排出コンベア31を介して縦排出コンベア38及び横排出コンベア39へ伝達されるので、縦排出コンベア38及び横排出コンベア39が駆動して、グレンタンク17内の穀粒が穀粒排出筒体40を通じて排出可能に構成される。他方、オーガクラッチ33が「切」の場合、排出オーガ32は、エンジン8aの動力が排出コンベア31へ伝達されず、縦排出コンベア38及び横排出コンベア39が駆動しないので穀粒が排出されないように構成される。
受信部61は、遠隔操作装置80の送信部81から無線で送信された各種信号を受信する。前記記憶部は、各アクチュエータ35・37・41等の駆動制御に関する制御プログラム等を格納する。前記演算処理部は、受信部61から入力された各種信号や前記制御プログラムに基づいて演算処理を行い、各アクチュエータ35・37・41へ制御信号を出力するなどする。
また、制御手段60は、旋回用アクチュエータ35と、昇降用アクチュエータ37と、オーガクラッチ33と、筒体回動用アクチュエータ41と接続される。
また、「排出位置」とは、穀粒排出筒体40の先端側の開口部が水平方向より下方向を臨むように配置されている場合であって、鉛直下方向に対して所定の回動角度以内にある場合の、当該穀粒排出筒体40の回動位置をいうものとする。
遠隔操作装置80は、これを用いる作業者が片手で把持可能な大きさに構成されている。遠隔操作装置80において、各種ボタンは同一表面に並べられる。遠隔操作装置80を用いる作業者から見て、オーガ上昇ボタン80eとオーガ下降ボタン80fとは、それぞれ菱形の上下の頂点に位置するように配置される。オーガ左旋回ボタン80gとオーガ右旋回ボタン80hとは、それぞれオーガ上昇ボタン80e及びオーガ下降ボタン80fの近傍でその左又は右側方に配置され、前記菱形の左右の頂点に位置するように配置される。また、筒体前回動ボタン80iと筒体後回動ボタン80jとは、それぞれオーガ下降ボタン80fの近傍でその左又は右側方に位置するとともに、筒体前回動ボタン80iがオーガ右旋回ボタン80hの下方に位置し、筒体後回動ボタン80jがオーガ左旋回ボタン80gの下方に位置するように配置される。そして、オーガクラッチボタン80dは、筒体後回動ボタン80jの近傍でその下方に位置するように配置される。擬似電源ボタン80aは、筒体前回動ボタン80iの近傍でその下方に位置するように配置される。
また、LED83は、オーガ上昇ボタン80eの左方かつオーガ左旋回ボタン80gの上方に配置される。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dが「入」操作されたと判定した場合、ステップS102に移行する。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dが「入」操作されていないと判定した場合、再度ステップS101の処理を行う。
当該判定は、排出オーガ32(横排出オーガ筒36)がオーガレスト21から離れたことをオーガレストセットセンサ57(または、旋回角度検知センサ46および昇降角度検知センサ54)により検出した後、初めてオーガクラッチボタン80dが「入」操作されたか否かを判定することで行うことができる。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dの「入」操作が、排出オーガ32がオーガレスト21から離れた後、最初の「入」操作であると判定した場合、ステップS103に移行する。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dの「入」操作が、排出オーガ32がオーガレスト21から離れた後、最初の「入」操作でない(例えば、オーガクラッチボタン80dの「入」操作が2回目以降の「入」操作である場合や、排出オーガ32がオーガレスト21から離れていない状態での「入」操作である場合等)と判定した場合、ステップS105に移行する。
制御手段60は、ステップS103の処理を行った後、ステップS104に移行する。
これによって、グレンタンク17内の穀粒が、穀粒排出筒体40の下方へと排出される。
制御手段60は、ステップS104の処理を行った後、当該制御を終了する。
具体的には、前述の如く、排出オーガ32(横排出オーガ筒36)がオーガレスト21から離れており、穀粒排出筒体40の回動位置が排出位置にある場合には、当該排出オーガ32および穀粒排出筒体40は穀粒を排出することが可能な位置にあると判定する。なお、排出オーガ32がオーガレスト21から離れていることは、オーガレストセットセンサ57により検出することができ、穀粒排出筒体40が排出位置にあることは、回動角度検知センサ56により検出することができる。
制御手段60は、排出オーガ32および穀粒排出筒体40が穀粒を排出することが可能な位置にあると判定した場合、ステップS104に移行する。
制御手段60は、排出オーガ32および穀粒排出筒体40が穀粒を排出することが可能な位置にないと判定した場合、オーガクラッチ33を「入」にすることなく当該制御を終了する。
当該判定は、旋回角度検知センサ46により排出オーガ32(縦排出オーガ筒34)の旋回角度を検出し、当該旋回角度がオーガレスト21が配置されている角度の近傍にあるか否かを判定することで行うことができる。
なお、排出オーガ32がオーガレスト21の「近傍」まで旋回した場合とは、当該排出オーガ32の旋回位置が、オーガレスト21が配置されている位置と厳密に同一の位置にある場合だけでなく、当該オーガレスト21が配置されている位置から予め設定される所定の旋回角度範囲内にある場合も含む。当該所定の旋回角度範囲は任意に設定することができるが、特に作業者に排出オーガ32をオーガレスト21に載置する意思があると推定できる程度の狭い範囲に限ることが望ましい。
制御手段60は、排出オーガ32がオーガレスト21の近傍まで旋回したと判定した場合、ステップS107に移行する。
制御手段60は、排出オーガ32がオーガレスト21の近傍まで旋回していないと判定した場合、再度ステップS106の処理を行う。
このように構成することにより、排出オーガ32がオーガレスト21から離れて最初にオーガクラッチ33が接続操作された場合、グレンタンク17内の穀粒を排出するものと判断して、自動的に穀粒排出筒体40を排出位置に切り換える。これによって、穀粒を排出する際の遠隔操作装置80による操作を簡素化し、作業性を向上させることができる。
このように構成することにより、排出オーガ32がオーガレスト21近傍まで回動した場合、グレンタンク17内の穀粒の排出作業が終了したものと判断して、自動的に穀粒排出筒体40を収納位置に切り換える。これによって、穀粒の排出作業を終了する際の遠隔操作装置80による操作を簡素化し、作業性を向上させることができる。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dが「切」操作されたと判定した場合、ステップS116に移行する。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dが「切」操作されていないと判定した場合、再度ステップS115の処理を行う。
当該判定は、オーガクラッチボタン80dの「切」操作が行われた時点から時間のカウントを開始し、予め設定された時間が経過するまで当該操作が行われているか否かを判定することで行うことができる。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dの「切」操作が長押しであると判定した場合、ステップS117に移行する。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dの「切」操作が長押しではないと判定した場合、ステップS122に移行する。
これによって、グレンタンク17内の穀粒の排出が停止される。
制御手段60は、ステップS117の処理を行った後、ステップS118に移行する。
具体的には、前述の如く、排出オーガ32(横排出オーガ筒36)がオーガレスト21から離れており、穀粒排出筒体40の回動位置が排出位置にある場合には、当該排出オーガ32および穀粒排出筒体40は穀粒を排出することが可能な位置にあると判定する。なお、排出オーガ32がオーガレスト21から離れていることは、オーガレストセットセンサ57により検出することができ、穀粒排出筒体40が排出位置にあることは、回動角度検知センサ56により検出することができる。
制御手段60は、排出オーガ32および穀粒排出筒体40が穀粒を排出することが可能な位置にあると判定した場合、ステップS120に移行する。
制御手段60は、排出オーガ32および穀粒排出筒体40が穀粒を排出することが可能な位置にないと判定した場合、オーガクラッチ33を「入」にすることなく当該制御を終了する。
これによって、グレンタンク17内の穀粒が、穀粒排出筒体40の下方へと排出される。
制御手段60は、ステップS120の処理を行った後、ステップS121に移行する。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dが「切」操作されたと判定した場合、ステップS122に移行する。
制御手段60は、オーガクラッチボタン80dが「切」操作されていないと判定した場合、再度ステップS121の処理を行う。
これによって、グレンタンク17内の穀粒の排出が停止される。
このように構成することにより、オーガクラッチ33が所定時間継続して切断操作(オーガクラッチボタン80dが長押し)された場合、グレンタンク17内の穀粒の排出作業が終了したものと判断して、自動的に穀粒排出筒体40を収納位置に切り換える。これによって、穀粒の排出作業を終了する際の遠隔操作装置80による操作を簡素化し、作業性を向上させることができる。
17 グレンタンク
21 オーガレスト
32 排出オーガ
33 オーガクラッチ
35 旋回用アクチュエータ(オーガ用アクチュエータ)
37 昇降用アクチュエータ(オーガ用アクチュエータ)
41 筒体回動用アクチュエータ(穀粒排出部用アクチュエータ)
46 旋回角度検知センサ(オーガ旋回位置検出手段)
57 オーガレストセットセンサ(オーガ載置検出手段)
60 制御手段
80 遠隔操作装置
Claims (3)
- グレンタンク内の穀粒を外部に排出する昇降かつ旋回可能な排出オーガと、
前記排出オーガの先端部に回動可能に設けられ、収納位置または排出位置に切り換え可能な穀粒排出部と、
前記排出オーガに伝達される穀粒排出用の動力の伝達を断接するオーガクラッチと、
前記排出オーガを昇降または旋回させるオーガ用アクチュエータと、
前記穀粒排出部を回動させる穀粒排出部用アクチュエータと、
非作業時において前記排出オーガが載置されるオーガレストと、
前記排出オーガが前記オーガレストに載置されていることを検出するオーガ載置検出手段と、
無線通信を用いて前記排出オーガの動作についての遠隔指示を送信する遠隔操作装置と、
前記遠隔操作装置からの遠隔指示に基づいて前記オーガクラッチ、前記オーガ用アクチュエータ、および前記穀粒排出部用アクチュエータを駆動制御する制御手段と、
を具備するコンバインであって、
前記制御手段は、
前記排出オーガが前記オーガレストから離れたことを検出した後、前記オーガクラッチを接続する旨の遠隔指示を最初に受信した場合、前記穀粒排出部を排出位置に切り換えた後に前記オーガクラッチを接続させる、
コンバイン。 - 前記排出オーガの旋回位置を検出するオーガ旋回位置検出手段を具備し、
前記制御手段は、
前記排出オーガが前記オーガレスト近傍まで旋回したことを検出した場合、前記穀粒排出部を収納位置に切り換える、
請求項1に記載のコンバイン。 - 前記制御手段は、
前記オーガクラッチを接続する旨の遠隔指示を最初に受信した後、当該オーガクラッチを切断する旨の遠隔指示を所定時間継続して受信した場合、前記オーガクラッチを切断した後に前記穀粒排出部を収納位置に切り換える、
請求項1に記載のコンバイン。
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