JP2012085075A - 画像読み取り装置、画像読み取り装置の制御方法およびプログラム、ならびに、画像形成装置 - Google Patents

画像読み取り装置、画像読み取り装置の制御方法およびプログラム、ならびに、画像形成装置 Download PDF

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勝 金子
Jun Sasaki
潤 佐々木
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Taizo Matsumoto
泰三 松本
Kazuho Sato
一帆 佐藤
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美代 谷口
Akira Uematsu
瑛 植松
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Abstract

【課題】メカ拡大を行う場合に、原稿画像を読み取った画像データを蓄積するメモリの容量を抑える。
【解決手段】表面読み取り部および裏面読み取り部で並行して原稿の読み取りを行い、得られた表面画像データおよび裏面画像データを並行してメモリに蓄積する。メモリの記憶領域を、表面画像データおよび裏面画像データをそれぞれ蓄積する表面データ領域および裏面データ領域に分割して管理する。ユーザ入力された変倍率に従い変更された単位長さ当たりの走査回数で表面読み取り部により原稿を読み取った場合の画像データのデータ量を算出し、このデータ量が表面データ領域の記憶容量を超える場合に、片面読み取りのみを行うか否かの指定を行うようユーザに促す通知を行い、通知に応じたユーザ入力により片面読み取りが指定されたら、例えば表面データ領域と裏面データ領域とを統合して表面データ領域の拡張を行う。
【選択図】図13

Description

本発明は、原稿の両面から並行して画像読み取り可能な画像読み取り装置、画像読み取り装置の制御方法およびプログラム、ならびに、画像形成装置に関する。
従来、原稿の表面および裏面の両面の画像を並行して読み取り可能とした画像読み取り装置が知られている。このような画像読み取り装置では、原稿に対する表面側と裏面側とにそれぞれ画像読み取り手段を設け、表面側の画像読み取り手段で読み取られた画像データと、裏面側の画像読み取り手段で読み取られた画像データとを並行して、それぞれメモリに蓄積する。そして、メモリに蓄積された画像データに対して画像処理を施すことで、出力画像データを得ていた。
特許文献1には、両面原稿読み取り装置で読み取られた両面原稿の表面および裏面の2つの画像データを記憶装置に略同時に任意のタイミングで転送可能とされた構成が記載されている。この特許文献1によれば、両面原稿の表面および裏面の画像を並行して読み取り、読み取った表面および裏面の画像データをそれぞれメモリに蓄積することができる。
ところで、元の原稿の画像サイズよりも大きい画像サイズの画像データを得る方法として、原稿から読み取ってメモリに蓄積した画像データに対して補間などの画像処理を施して拡大画像データを得る方法が、従来から知られている。この画像処理によって拡大画像データを得る方法を、以下、エレキ拡大と呼ぶ。
一方、副走査方向に単位長さ当たりの走査回数を多くする、例えば画像読み取り手段による原稿画像の副走査方向の走査速度を遅くすることで、元の原稿の画像サイズに対して副走査方向に大きい画像サイズの画像データを得る方法が提案されている。この走査速度を変更して拡大画像データを得る方法を、以下、メカ拡大と呼ぶ。メカ拡大を行う場合には、上述のエレキ拡大を併用することで、縦横のサイズ比が原稿画像と等しい拡大画像データを得ることができる。
上述のメカ拡大により拡大画像データを得る場合、副走査方向の単位長さ当たりにおける走査回数が増加するため、原稿画像から読み取った画像データのデータサイズが、メカ拡大を行わない場合に比べて増大する。メカ拡大を行わない従来の画像読み取り装置に設けられるメモリは、コストなどの面から、蓄積可能なデータサイズが、当該画像読み取り装置が読み取り可能な最大原稿サイズに対応する程度とされていた。
そのため、従来の画像読み取り装置に搭載されたメモリと同等のメモリを用いてメカ拡大を行った場合、読み取り画像を蓄積するメモリの容量を超えた画像データを当該メモリに蓄積しようとし、メモリ制御などが破綻してしまうおそれがあった。また、単純に、より大きい記憶容量のメモリを設ける方法も考えられるが、この方法では、コストアップの要因となってしまうという問題点があった。これらの問題点は、上述した特許文献1においても同様である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、メカ拡大を行う画像読み取り装置における、原稿画像を読み取った画像データを蓄積するメモリの容量を抑えることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿の一方の面の画像の読み取りを行い第1の画像データを出力する第1の読み取り手段と、第1の読み取り手段による読み取りと並行して原稿の他方の面の画像の読み取りを行い第2の画像データを出力する第2の読み取り手段と、ユーザにより指定された変倍率に従い、第1の読み取り手段および第2の読み取り手段による読み取りの、副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を、予め決められた走査回数に対して変更させる変更手段と、記憶領域が、予め決められた上限サイズの原稿を第1の読み取り手段および第2の読み取り手段により所定の走査回数でそれぞれ読み取った第1の画像データおよび第2の画像データをそれぞれ記憶する、第1の領域と第2の領域とに分割して管理され、第1の画像データと第2の画像データとを並行して記憶可能とされた記憶手段と、変更手段で変更された単位長さ当たりの走査回数で、第1の読み取り手段により原稿を読み取った場合の第1の画像データのデータ量を算出し、算出されたデータ量が第1の領域の記憶容量を超える場合に、第1の読み取り手段による一方の面の読み取りのみを行うか否かの指定を行うようユーザに促す通知を行い、ユーザにより一方の面の読み取りのみを行う指定がなされたら、記憶手段における第1の領域の拡張を行うように記憶手段の記憶領域を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、第1の読み取り手段が、原稿の一方の面の画像の読み取りを行い第1の画像データを出力する第1の読み取りステップと、第2の読み取り手段が、第1の読み取りステップによる読み取りと並行して原稿の他方の面の画像の読み取りを行い第2の画像データを出力する第2の読み取りステップと、変更手段が、ユーザにより指定された変倍率に従い、第1の読み取りステップおよび第2の読み取りステップによる読み取りの、副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を、予め決められた走査回数に対して変更させる変更ステップと、制御手段が、変更ステップで変更された単位長さ当たりの走査回数で第1の読み取りステップにより原稿を読み取った場合の第1の画像データのデータ量を算出し、算出されたデータ量が、予め決められた上限サイズの原稿を第1の読み取りステップおよび第2の読み取りステップにより所定の走査回数でそれぞれ読み取った第1の画像データおよび第2の画像データをそれぞれ記憶する、第1の領域と第2の領域とに分割して記憶領域が管理され、第1の画像データと第2の画像データとを並行して記憶可能とされた記憶手段における第1の領域の記憶容量を超える場合に、第1の読み取りステップによる一方の面の読み取りのみを行うか否かの指定を行うようユーザに促す通知を行い、ユーザにより一方の面の読み取りのみを行う指定がなされたら、記憶手段における第1の領域の拡張を行うように記憶手段の記憶領域を制御する制御ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、原稿の一方の面の画像の読み取りを行い第1の画像データを出力する第1の読み取りステップと、第1の読み取りステップによる読み取りと並行して原稿の他方の面の画像の読み取りを行い第2の画像データを出力する第2の読み取りステップと、第1の読み取りステップおよび第2の読み取りステップによる読み取りの、副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を、予め決められた走査回数に対して変更させる変更ステップと、変更ステップで変更された単位長さ当たりの走査回数で第1の読み取りステップにより原稿を読み取った場合の第1の画像データのデータ量を算出し、算出されたデータ量が、予め決められた上限サイズの原稿を第1の読み取りステップおよび第2の読み取りステップにより所定の走査回数でそれぞれ読み取った第1の画像データおよび第2の画像データをそれぞれ記憶する、第1の領域と第2の領域とに分割して記憶領域が管理され、第1の画像データと第2の画像データとを並行して記憶可能とされた記憶手段における第1の領域の記憶容量を超える場合に、第1の読み取りステップによる一方の面の読み取りのみを行うか否かの指定を行うようユーザに促す通知を行い、ユーザにより一方の面の読み取りのみを行う指定がなされたら、記憶手段における第1の領域の拡張を行うように記憶手段の記憶領域を制御する制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、メカ拡大を行う画像読み取り装置における、原稿画像を読み取った画像データを蓄積するメモリの容量を抑えることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施形態に適用可能な画像読み取り装置の一例の構造を示す構造図である。 図2は、本第1の実施形態に適用可能な画像読み取り装置の一例のシステム構成を示すブロック図である。 図3は、読み取りパルスの例を示す略線図である。 図4は、画像蓄積メモリのアドレス管理方法の例を概略的に示す略線図である。 図5は、エレキ変倍とメカ変倍についてより具体的に説明するための略線図である。 図6は、両面原稿の読み取り処理と、画像データの蓄積処理と、画像処理との関係について説明するための略線図である。 図7は、画像蓄積メモリの構成をより詳細に示す略線図である。 図8は、通常モードにおける画像蓄積メモリの一例のメモリマップを示す略線図である。 図9は、両面読み取りの場合の画像蓄積メモリの制御の一例を示す略線図である。 図10は、通常モード且つ片面読み取りの場合の画像蓄積メモリの制御の一例を示す略線図である。 図11は、メモリ統合モードにおける画像蓄積メモリの一例のメモリマップを示す略線図である。 図12は、メモリ統合モードの場合の画像メモリの制御の一例を示す略線図である。 図13は、本第1の実施形態による原稿読み取り処理を示す一例のフローチャートである。 図14は、本第1の実施形態による原稿読み取り処理を示す一例のフローチャートである。 図15は、本第1の実施形態による原稿読み取り処理を示す一例のフローチャートである。 図16は、本第2の実施形態による複合機の一例のハードウェア構成を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
以下に添付図面を参照して、本発明に係る画像読み取り装置の第1の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に適用可能な画像読み取り装置1の一例の構造を示す。図1(a)は、画像読み取り装置1の一例の断面を概略的に示す。また、図1(b)は、画像読み取り装置1の一例の操作パネル140を示す。
図1(a)において、画像読み取り装置1は、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)100と、原稿表面の画像を読み取るための読み取り装置120とを有する。ADF100は、原稿台101、給紙ローラ102、ガイドローラ103、排紙ローラ105、原稿回収台104、スジ検知基準106および裏面読み取り部121を有する。裏面読み取り部121は、例えば受光部が主走査方向に配列されたCCD(Charge Coupled Device)と、当該CCDを駆動するCCD駆動部を含み、CCDで画像を読み取り画像データとして出力する。
原稿台101に載置された原稿は、例えば、給紙ローラ102により図の左方向に向けて1枚ずつ給紙され、ガイドローラ103を介して図の右方向に送り出され、排紙ローラ105により原稿回収台104に対して排紙される。
また、読み取り装置120は、白基準板117、シートスルー用コンタクトガラス119、ブックリード用コンタクトガラス111、露光ランプ112、第1ミラー113、レンズ115、CCD160、走行体118、ならびに、第2および第3ミラー114を有する。CCD160は、受光部が主走査方向に配列されて構成される。
露光ランプ112から出射された光がシートスルー用コンタクトガラス119を介して原稿に照射され、原稿から反射された反射光が第1ミラー113、ならびに、第2および第3ミラー114で反射され、レンズ115で集光されてCCD160に入射する。CCD160に入射された反射光は、光電変換により電気信号に変換される。
図1(b)において、操作パネル140に対して、表示部130および操作部131が設けられる。表示部130は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示素子と当該表示素子を駆動する駆動回路を含み、後述するCPU(Central Processing Unit)で生成され供給された表示制御信号に従った表示を行う。操作部131は、キーやタッチセンサなどによる操作子が配置され、ユーザ操作を受け付け、受け付けたユーザ操作に応じた制御信号を、後述するCPUに供給する。
画像読み取り装置1による画像読み取り走査の例について、概略的に説明する。ここでは、用紙の両面に画像が印刷された両面原稿の両面の画像を並行して読み取る場合の例について説明する。なお、以下では、便宜上、両面原稿の一方の面を表面、他方の面を裏面と呼ぶ。
ADF100において、原稿台101に原稿の例えば表面を上にして置かれた原稿束は、操作部131に設けられたスキャンキーが押下されると、原稿束の一番下の原稿から、給送ローラ102とガイドローラ103とによりシートスルー用コンタクトガラス119上の所定の位置に給送される。1枚の原稿の給送が完了すると、図示されないカウント機構により、原稿枚数がカウントアップされる。
シートスルー用コンタクトガラス119上の所定の位置に給送された原稿は、給送ローラ102、ガイドローラ103および排紙ローラ105により所定の速度で搬送され、表面の画像が読み取り装置120により表面画像データとして読み取られる。また、原稿の裏面の画像が裏面読み取り部121により裏面画像データとして読み取られる。読み取りが終了した原稿は、ガイドローラ103および排紙ローラ105を介して排出される。
画像読み取り装置1の一例の動作を、より詳細に説明する。画像読み取り装置1は、原稿の読み取り動作として、シートスルーモードおよびブックリードモードの2つのモードを有する。シートスルーモードは、走行体118をシートスルー読み取り位置に固定して、原稿台101に設置された原稿を移動させることで画像を読み取るモードである。一方、ブックリードモードは、ブックリード用コンタクトガラス111上の移動しない原稿の下を走行体118が一定速度で移動することで原稿を読み取るモードである。両面原稿の表面および裏面を並行して読み取る際には、シートスルーモードが用いられる。
シートスルーモードおよびブックリードモードそれぞれのシェーディング補正について、概略的に説明する。ブックリードモードでは、走行体118がブックリード用コンタクトガラス111の下を移動する途中に白基準板117読み取り位置に達したときに、白基準板117を読み取ることによってシェーディング補正を行う。
一方、シートスルーモードでは、原稿が読み取り位置を通過する前に走行体118を白基準板117読み取り位置に移動させ、白基準板117を読み取ることによってシェーディング補正を行う。白基準板117を読み取った走行体118は、シートスルー読み取り位置に戻り(以下、この走行体118の一連の動作をDFシェーディング動作と呼ぶ)、シートスルー用コンタクトガラス119を通過する原稿を読み取る。
一般的に、ブックリードモードとシートスルーモードとで同じ白基準板117を用いてシェーディング補正を行うことで、ブックリードモードとシートスルーモードの何方で画像の読み取りを行っても画質に差が生じないようにしている。
なお、シートスルーモードで読み取りを行なっているときに次の原稿の読み取りが要求された場合、現在の原稿の読み取りが終了した直後に、次の原稿を読み取るためのDFシェーディング動作が実行される。原稿台101上に載置された複数の原稿を連続して読み取る場合は、2枚目以降の原稿の読み取りが要求されたときに、直前の原稿読み取り動作終了後に行なわれたDFシェーディング動作によって得られたデータを利用してシェーディング補正が行なわれる。
さらに、シートスルーモードにおいては、DFシェーディング動作終了後、スジ検知基準106の読み取りを行い、シートスルー用コンタクトガラス119にスジや汚れが付着していることを検知することができる。
シートスルーモードにおける原稿の移動について、概略的に説明する。先ず、給紙ローラ102によって原稿を読み取り位置まで移動する給紙動作を行う。その後、読み取りが可能なタイミングで、読み取りのために原稿を移動させるシートスルー動作が行われる。図1(a)の構成では、両面読み取りの場合、このシートスルー動作により読み取り装置120にて表面の画像を読み取った直後、裏面読み取り部121により裏面の画像が読み取られる。シートスルー動作後、原稿は原稿回収台104へ排出される。
なお、シートスルーモードの場合、読み取り効率を上げるため、読み取り原稿の変倍率などが変更されない場合は、直前の原稿が排紙される間に次の給紙動作が行なわれるのが一般的である。シートスルーモードでは、原稿が読取位置を通過する前にDFシェーディング動作およびスジの検知を行うことで、シェーディング補正を行っている。
図2は、本第1の実施形態に適用可能な画像読み取り装置1の一例のシステム構成を示す。なお、図2において、上述の図1(a)および図1(b)と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。画像蓄積・処理部240に対して、バス200、操作パネル140、画像蓄積メモリ209、裏面読み取り部121および表面読み取り部204が接続される。
表面読み取り部204は、上述した走行体118、露光ランプ112、第1ミラー113、レンズ115、CCD160、ならびに、第2および第3ミラー114を含む。ランプ制御部205は、露光ランプ112の発光を制御する。キャリッジ制御部206は、走行体118の動作を制御する。ランプ制御部205およびキャリッジ制御部206を制御して、CCD160により原稿の表面の画像を読み取って、画像データとして出力する。
表面読み取り部204および裏面読み取り部121は、それぞれ図示されないタイミング制御部から供給される読み取りパルスに従ったタイミング(ライン周期)で、副走査方向の読み取りを行う。図3は、読み取りパルスの例を示す。図3の上側が、読み取りを高解像度(解像度Xとする)で行う高解像度モードの読み取りパルスであり、図3の下側が、例えば高解像度モードの1/2の解像度で読み取りを行う低解像度モードの読み取りパルスの例を示す。低解像度モードでは、読み取りパルスの間隔すなわちライン周期が高解像度モードに対して2倍になっていることが分かる。このように、ライン周期を変えることで、副走査方向の解像度を変えることができる。なお、表面読み取り部204および裏面読み取り部121に対して、それぞれ異なるライン周期の読み取りパルスを供給することができる。
画像蓄積・処理部240は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成され、メモリ制御部207および画像処理部208を有する。画像処理部208は、供給された画像データに対して所定の画像処理を施し、この画像読み取り装置1の出力画像データとして出力する。メモリ制御部207は、画像蓄積メモリ209が接続され、表面読み取り部204および裏面読み取り部121から出力された画像データを、それぞれ画像蓄積メモリ209に蓄積する。また、メモリ制御部207は、画像処理部208と調停し、画像蓄積メモリ209から読み出した画像データを画像処理部208に供給する。
図4は、画像蓄積メモリ209のアドレス管理方法の例を概略的に示す。図4(a)は、画像蓄積メモリ209の記憶領域を2分割し、2分割されたそれぞれの領域を独立した記憶領域として管理する、通常モードの例を示す。通常モードにおいては、画像蓄積メモリ209の記憶領域が2分割された一方の領域を表面読み取り部204から出力された画像データを蓄積する表面データ領域209aとし、他方の領域を裏面読み取り部121から出力された画像データを蓄積する裏面データ領域209bとするようにアドレス管理を行う。一方、図4(b)は、画像蓄積メモリ209の記憶領域を分割せずに、画像蓄積メモリ209の全記憶領域を1つの記憶領域として管理する、メモリ統合モードの例を示す。
搬送制御部230は、給紙ローラ102、ガイドローラ103および排紙ローラ105などの駆動制御を行い、原稿の搬送速度を制御する。また、操作パネル140には、操作部131および表示部130が接続される。
バス200には、CPU220、ROM(Read Only Memory)221、RAM(Random Access Memory)222および通信部203が、互いに通信可能に接続される。CPU220は、ROM221に予め記憶される制御プログラムに従い、RAM222をワークメモリとして用いて動作し、この画像読み取り装置1の全体の動作を制御する。
例えば、CPU220は、プログラムに従い表示部130に所定の画面を表示させるための表示制御信号を生成する。この表示制御信号は、操作パネル140を介して表示部130に供給され、表示部130に対する所定画面の表示がなされる。また、ユーザ操作に応じた制御信号が操作部131から操作パネル140を介してCPU220に供給される。CPU220は、プログラムに従い、供給された制御信号に応じた動作を行う。また、CPU220は、プログラムに従い、メモリ制御部207、画像処理部208および搬送制御部230の制御を行うと共に、図示されないタイミング制御部の制御を行う。このような、CPU220のプログラムに従った制御により、画像読み取り装置1のユーザ操作に応じた画像読み取り動作が可能となる。
通信部203は、例えばLAN(Local Area Network)といったネットワークに接続可能とされ、CPU220の制御に従い、ネットワークを介した通信を制御する。
次に、変倍読み取り制御について説明する。本第1の実施形態による画像読み取り装置1は、原稿画像を、主走査方向および副走査方向のそれぞれについて標準の解像度で読み取った場合の画像データによる画像サイズに対して、主走査方向および副走査方向のうち少なくとも一方に拡大または縮小した画像サイズの画像データとして出力する、変倍読み取りが可能とされている。なお、副走査方向は、走行体118の移動方向または原稿の給紙(搬送)方向に沿った方向、主走査方向は、原稿面上において副走査方向に対して90°をなす方向とする。
本第1の実施形態では、変倍読み取りを、以下に説明するエレキ変倍およびメカ変倍の2つの方法を組み合わせて、あるいは、エレキ変倍を単独で用いて行う。エレキ変倍は、表面読み取り部204や裏面読み取り部121で原稿画像が読み取られて画像蓄積メモリ209に蓄積された画像データに対して、画像処理部208において間引き処理や補間処理を用いて縮小処理や拡大処理を施す変倍処理である。
一方、メカ変倍は、副走査方向の走査速度を変化させる、すなわち、副走査方向における単位長さ当たりの走査回数を変化させることで、副走査方向に対する拡大処理および縮小処理を行う変倍処理である。例えば、主走査方向に画像を読み取るタイミングが一定間隔とした場合、副走査方向の走査速度を規定の速度に対して遅くすることで、副走査方向への拡大が行われる。メカ変倍では、エレキ変倍のように間引き処理や補間処理を行わずに拡大処理、縮小処理を行う。そのため、特に拡大処理において、画像データのデータ量が増加する一方で、画質の劣化が発生しないという利点がある。
副走査方向の走査速度を変化させる方法としては、シートスルーモードにおいては、原稿のADF100による給紙(搬送)速度を変化させる方法を用いることができる。原稿の搬送速度を標準の速度に対して遅くすることで、メカ変倍による拡大(以下、メカ拡大と呼ぶ)が実現される。また、当該搬送速度を標準の速度に対して速くすることで、メカ変倍による縮小(以下、メカ縮小と呼ぶ)が実現される。原稿に対して両面読み取りを行う場合には、この原稿の搬送速度を変化させる方法が用いられる。
一方、ブックリードモードにおいては、走行体118の移動速度を変化させる方法を用いることができる。走行体118の移動速度を標準の速度に対して遅くすることで、メカ拡大が実現される。また、当該移動速度を標準の速度に対して速くすることで、メカ縮小が実現される。
なお、副走査方向の走査速度を変化させる方法は、原稿の搬送速度または走行体118の移動速度を変化させる方法に限られない。例えば、表面読み取り部204や裏面読み取り部121に供給される読み取りパルスの間隔(ライン周期)を変化させることでも、副走査方向の走査速度を変化させることができる。
本第1の実施形態においては、メカ変倍による変倍率(拡大率/縮小率)は、離散値を取るものとする。例えば、メカ変倍による変倍率は、メカ変倍を行わない場合の変倍率を100%としたとき、例えば50%、71%、100%、141%および200%が予め定義される。メカ変倍で実現できない変倍率が必要な場合には、エレキ変倍を単独あるいはメカ変倍と組み合わせて用いて、当該変倍率を実現する。また、本第1の実施形態において、メカ変倍は、副走査方向に対してのみ実施され、主走査方向についてはエレキ変倍のみにより実現する。
図5を用いて、エレキ変倍とメカ変倍について、より具体的に説明する。図5において、元の原稿画像の例を画像300として示す。ここで、水平方向を主走査方向、垂直方向を上から下に向けた方向を副走査方向とする。画像300は、副走査方向の走査速度を標準の速度Vstとして原稿を読み取った場合の画像データに対応する画像を模式的に示すものである。
この画像300の画像サイズに対して、メカ変倍とエレキ変倍とを組み合わせて、主走査方向および副走査方向にそれぞれ160%の拡大率で拡大を行う場合について考える。
先ず、原稿画像の読み取りを、メカ変倍を用いて行う。ここでは、予め決められた複数の変倍率から、指定された拡大率の160%を超えず、且つ160%に最も近い変倍率141%を選択するものとする。すなわち、副走査方向の走査速度V141を、標準速度Vst×100/141とする。画像301は、副走査方向の走査速度V141で原稿を読み取った場合の画像データに対応する画像を模式的に示す。図に示されるように、画像301の副走査方向の画像サイズは、原稿の画像300の副走査方向の画像サイズに対して、141%、すなわち1.41倍に拡大される。
メカ変倍処理の後、主走査方向および副走査方向それぞれで160%の拡大率を得るために、メカ変倍を行った画像データに対して、さらにエレキ変倍による拡大処理を行う。メカ変倍では、主走査方向に対する拡大は行われないため、エレキ変倍により主走査方向に対して変倍率が160%の拡大処理を行う。また、副走査方向は、メカ変倍の際に141%の変倍率が選択されているので、元の画像300に対して160%の拡大率を得るために、画像301の副走査方向の画像サイズに対してさらに変倍率が113%の拡大処理を行う。このようにしてメカ変倍後の画像301に対してエレキ変倍を行った例を、画像302として示す。
このように、メカ変倍とエレキ変倍とを組み合わせて変倍処理を行うことで、元の画像300と縦横比が等しい画像302を得ることができる。また、変倍処理の一部にメカ変倍を用いることで、より高画質の画像を得ることができる。
次に、図6を用いて、両面原稿の読み取り処理と、画像蓄積メモリ209に対する画像データの蓄積と、画像処理部208による画像処理との関係について説明する。図6において、右方向に向けて時間の経過を示し、上段側にメカ変倍を行わない場合(以下、通常読み取りと呼ぶ)の各処理の例を示す。原稿がADF100により給紙され、シートスルー用コンタクトガラス119および裏面読み取り部121に向けて所定速度で搬送される。
原稿の先端がシートスルー用コンタクトガラス119に到達すると、表面読み取り部204により原稿表面の画像読み取りが開始される(時刻t1)。表面読み取り部204は、原稿の表面画像の画像データ(以下、表面画像データと呼ぶ)を、画像の読み取りに応じて順次、出力する。メモリ制御部207は、表面読み取り部204から出力された表面画像データを、画像蓄積メモリ209の表面データ領域209aの先頭から順次書き込む(時刻t1’)。
原稿の先端が裏面読み取り部121に到達すると、裏面読み取り部121により原稿の裏面画像の読み取りが開始される(時刻t2)。この例では、裏面読み取り部121がシートスルー用コンタクトガラス119に対して、搬送方向に向けて後に配置されているので、裏面画像の読み取り開始時刻t2は、表面読み取り部204による表面画像の読み取り開始時刻t1に対して若干、遅延する。裏面読み取り部121は、原稿裏面の画像の画像データ(以下、裏面画像データと呼ぶ)を、原稿画像の読み取りに応じて順次、出力する。メモリ制御部207は、裏面読み取り部121から出力された裏面画像データを、画像蓄積メモリ209の裏面データ領域209bの先頭から順次書き込む(時刻t2’)。
メモリ制御部207は、表面読み取り部204から出力された表面画像データの画像蓄積メモリ209の表面データ領域209aに対する書き込みと、裏面読み取り部121から出力された裏面画像データの画像蓄積メモリ209の裏面データ領域209bに対する書き込みとを、並行して行うことができるようにされている。
一方、画像処理部208は、単独の画像データの処理を行うようにされており、表面画像データの処理と、裏面画像データの処理とを並行して行うことができない。そのため、画像蓄積メモリ209に対して先に蓄積が開始される表面画像データに対する画像処理を先に行い、表面画像データに対する画像処理が終了した後、表面画像データに対して後に蓄積が開始される裏面画像データに対する画像処理を行う。
より具体的には、メモリ制御部207は、画像蓄積メモリ209の表面データ領域209aに対して所定量の表面画像データが蓄積されたら、当該表面データ領域209aから表面画像データを読み出し、画像処理部208に供給する。画像処理部208は、表面画像データが供給されると、当該表面画像データに対する画像処理を開始する(時刻t3)。
なお、画像処理部208において表面または裏面画像データに対して画像処理を行う速度は、画像蓄積メモリ209に対して当該表面または裏面画像データが蓄積される速度に比べて非常に高速である。そのため、画像処理部208において表面画像データに対する画像処理が開始される時刻t3は、表面データ領域209aに表面画像データの蓄積が開始される時刻t2からの所定の遅延時間を経た時刻とされる。この遅延時間は、例えば、表面データ領域209aから表面画像データを連続的に読み出したときに、画像処理部208が当該表面画像データに対する画像処理を連続的に行うことが可能なように設定される。
メモリ制御部207は、表面データ領域209aから表面画像データが全て読み出されたことを検出すると、裏面データ領域209bから裏面画像データを読み出し、画像処理部208に供給する。画像処理部208は、裏面画像データが供給されると、当該裏面画像データに対する画像処理を開始する(時刻t4)。
図6において、下段側はメカ変倍による拡大処理を行う場合の各処理の例を示す。各処理の内容は、上述した通常読み取りの場合と同様である。すなわち、時刻t10にて表面読み取り部204により原稿の表面画像の読み取りが開始され、読み取られた表面画像データの表面データ領域209aに対する書き込みが時刻t10’から開始される。また、時刻t10に若干遅れて、時刻t11にて裏面読み取り部121により原稿の裏面画像の読み取りが開始され、読み取られた裏面画像データの裏面データ領域209bに対する書き込みが時刻t11’から開始される。表面データ領域209aに対して所定量の表面画像データが書き込まれたら、表面データ領域209aから表面画像データが読み出され、時刻t12にて画像処理部208による当該表面画像データに対する画像処理が開始される。表面データ領域209aから全ての表面画像データが読み出され、画像処理部208による表面画像データに対する画像処理が終了したら、裏面データ領域209bから裏面画像データが読み出され、時刻t13にて画像処理部208により当該裏面画像データに対する画像処理が開始される。
ここで、メカ拡大を行う場合、通常読み取りを行う場合に比べて原稿の搬送速度または走行体118の移動速度が遅くされ、原稿の先頭から末尾までの画像読み取りに要する時間が、通常読み取りの場合に比べて長くなる。図6の例では、通常読み取りでは、原稿の画像読み取りが時刻t1から時刻t1eに亘って行われる(原稿表面の場合)。これに対し、メカ拡大を行う場合、原稿の画像読み取りが、時刻t10から時刻t10eに亘って行われ、通常読み取りの場合に比べてより長時間をかけて行われるのが分かる。
したがって、原稿の副走査方向のサイズと主走査方向の読み取りタイミングとが通常読み取りと同一の場合、メカ拡大を行うことにより、副走査方向における単位長さ当たりの読み取り回数が、通常読み取りを行った場合に比べて多くなる。これは、メカ拡大により読み取られた原稿画像データのデータ量は、通常読み取りにより読み取られた当該データのデータ量よりも多くなることを意味する。そのため、メカ拡大を行う場合、画像蓄積メモリ209においてメカ拡大の変倍率に応じた、通常読み取りの場合よりも大容量の画像データ蓄積領域が必要となる。
なお、メカ縮小の場合、通常読み取りを行う場合に比べて原稿の搬送速度または走行体118の移動速度が速くされる。したがって、原稿の副走査方向のサイズと主走査方向の読み取りタイミングとが通常読み取りと同一の場合、メカ縮小を行うことにより、副走査方向における単位長さ当たりの走査回数が、通常読み取りを行った場合に比べて少なくなる。これは、メカ縮小により読み取られた原稿画像データのデータ量は、通常読み取りにより読み取られた当該データのデータ量よりも少なくなることを意味する。そのため、メカ縮小の場合、通常読み取りの場合よりも容量の小さい画像データ蓄積領域で対応できる。
次に、本第1の実施形態に適用可能なメモリ制御について説明する。図7は、画像蓄積メモリ209の構成をより詳細に示す。画像蓄積メモリ209は、例えばそれぞれが1つのメモリチップからなる複数(この例では4個)の記憶部2091、2092、2093および2094を有する。メモリ制御部207は、これら記憶部2091、2092、2093および2094を、アドレスが連続した1つの記憶領域として管理することができる。
図7の例では、各記憶部2091〜2094は、8ビットのデータ幅でデータの入出力を行う。メモリ制御部207は、これらを束ね、32ビットのデータ幅でデータの入出力を行う。一例として、メモリ制御部207は、それぞれ16ビットのデータ幅で供給される表面画像データおよび裏面画像データをビット結合してデータ幅が32ビットのデータとし、これをデータ幅が8ビットの4つのデータに振り分け、各記憶部2091〜2094に供給する。これにより、表面画像データおよび裏面画像データを、画像蓄積メモリ209に対して並行して書き込むことが可能となる。
図8は、通常モードにおける画像蓄積メモリ209の一例のメモリマップを示す。画像蓄積メモリ209に対し、各記憶部2091〜2094を通じて、先頭アドレスおよび終端アドレスがそれぞれアドレスA0およびアドレスA2として割り当てられる。そして、アドレスA0およびA2の中間のアドレスA1で、画像蓄積メモリ209の記憶領域を2分割する。例えば、アドレスA0≦アドレスAx<アドレスA1を満たすアドレスAxによる記憶領域を表面データ領域209aとし、アドレスA1≦アドレスAy≦アドレスA2を満たすアドレスAyによる記憶領域を裏面データ領域209bとして、メモリ制御部207に管理される。
なお、表面データ領域209aおよび裏面データ領域209bの記憶容量は、例えばブックリードモードで一度に読み取れる最大サイズの原稿から、メカ変倍を行わない状態で片面読み取りを行った際の画像データが格納可能な最小の容量とすることが考えられる。
図9は、両面読み取りの場合の画像蓄積メモリ209の制御の一例を示す。両面読み取りでは、画像蓄積メモリ209は、通常モードで用いられる。初期状態では、画像蓄積メモリ209の表面データ領域209aおよび裏面データ領域209bは、図9(a)に例示されるように、有効なデータが書き込まれていない空の状態であるものとする。
メモリ制御部207は、表面画像データおよび裏面画像データそれぞれのライトアドレスを指定する。図8のメモリマップの例では、メモリ制御部207は、表面画像データに対しては、アドレスA0を書き込み開始アドレスに指定し、裏面画像データに対しては、アドレスA1を書き込み開始アドレスに指定する。そして、メモリ制御部207は、表面読み取り部204および裏面読み取り部121それぞれから供給される、1枚目の原稿の表面画像データ#1および裏面画像データ#1(それぞれ図では表面#1、裏面#1と記述)の、画像蓄積メモリ209の指定されたライトアドレスに対する書き込みを開始する。
メモリ制御部207は、表面データ領域209aに所定量の表面画像データ#1を書き込んだら、表面画像データ#1の読み出しを開始する(図9(b))。読み出しは、読み出しを行う表面画像データ#1の書き込み時のライトアドレスを、リードアドレスとしてそのまま用いて行う。表面画像データ#1の読み出しが行われている間にも、表面読み取り部204および裏面読み取り部121からそれぞれ供給される表面画像データ#1および裏面画像データ#1の書き込みは、継続して行われる。表面データ領域209aにおいて、表面画像データ#1の読み出しが終了した領域は、空の状態とされる(図9(c))。
メモリ制御部207は、表面データ領域209aにおいて、残りの表面画像データ#1の読み出しが終了すると、上述の表面画像データ#1の読み出しと同様にして、裏面データ領域209bからの裏面画像データ#1の読み出しを開始する(図9(d))。
メモリ制御部207は、2枚目の原稿の表面画像データ#2および裏面画像データ#2が供給されると、読み出し中の裏面画像データ#1のメモリ空間と重ならないように、これら表面画像データ#2および裏面画像データ#2を、上述と同様に、表面データ領域209aおよび裏面データ領域209bの指定されたライトアドレスから書き込む(図9(e))。この図9(b)〜図9(e)の手順を、最後の原稿の読み取りが終了するまで繰り返す。
図10は、通常モード且つ片面読み取りの場合の画像蓄積メモリ209の制御の一例を示す。片面読み取りでは、例えば表面読み取り部204で原稿を読み取った表面画像データのみが用いられる。メモリ制御部207は、表面画像データのライトアドレスを指定する。図8のメモリマップの例では、メモリ制御部207は、アドレスA0を表面画像データのライトアドレスに指定する。そして、メモリ制御部207は、表面読み取り部204から供給される1枚目の原稿の表面画像データ#1の、指定されたライトアドレスに対する書き込みを開始する(図10(a))。
メモリ制御部207は、表面データ領域209aに所定量の表面画像データ#1を書き込んだら、表面画像データ#1の読み出しを開始する(図10(b))。読み出しは、当該表面画像データ#1の書き込み時のライトアドレスを、リードアドレスとしてそのまま用いて行う。表面画像データ#1の読み出しが行われている間にも、表面読み取り部204から供給される表面画像データ#1の書き込みは、継続して行われる。表面データ領域209aにおいて、表面画像データ#1の読み出しが終了した領域は、空の状態とされる(図10(c))。
メモリ制御部207は、表面データ領域209aにおいて、残りの表面画像データ#1の読み出しが終了すると(図10(d))、2枚目の原稿の表面画像データ#2の書き込み処理に移行する。この図10(a)〜図10(d)の手順を、最後の原稿の読み取りが終了するまで繰り返す。
次に、メモリ統合モードにおける画像蓄積メモリ209の制御について説明する。図11は、メモリ統合モードにおける画像蓄積メモリ209の一例のメモリマップを示す。メモリ統合モードでは、通常モードにおける表面データ領域209aと裏面データ領域209bとが結合され、画像蓄積メモリ209の全領域が1つの記憶領域としてメモリ制御部207に管理される。具体的には、画像蓄積メモリ209に対し、各記憶部2091〜2094を通じて、先頭アドレスおよび終端アドレスがそれぞれアドレスA0およびアドレスA2として割り当てられる。アドレスA0およびアドレスA2で示されるメモリ空間を分割するアドレスは、設定されない。
メモリ統合モードは、画像蓄積メモリ209を1つの記憶領域として用いるため、片面読み取りにのみ対応している。図12は、メモリ統合モードの場合の画像メモリ209の制御の一例を示す。初期状態では、画像蓄積メモリ209の全領域は、図12(a)に例示されるように、有効なデータが書き込まれていない空の状態であるものとする。メモリ制御部207は、画像蓄積メモリ209に対し、先頭アドレス(アドレスA0)から、表面読み取り部204から供給される表面画像データの書き込みを開始する(図12(a))。
メモリ制御部207は、画像蓄積メモリ209に所定量の表面画像データを書き込んだら、表面画像データの読み出しを、アドレスA0から開始する(図12(b))。表面画像データの読み出しが行われている間にも、表面読み取り部204から供給される表面画像データの書き込みは、継続して行われる(図12(c))。
メモリ制御部207は、表面画像データの書き込みが、画像蓄積メモリ209の終端アドレス(アドレスA2)まで終了し(図12(d))、残りの表面画像データの読み出しが終了すると、2枚目の原稿の表面画像データの書き込み処理に移行する。この図12(a)〜図12(d)の手順を、最後の原稿の読み取りが終了するまで繰り返す。
次に、本第1の実施形態による原稿読み取り処理について説明する。図13〜図15は、本第1の実施形態による原稿読み取り処理を示す一例のフローチャートである。なお、図13〜図15において、符号「A」、「B」および「C」は、処理が各図面間で対応する符号の処理に移行することを示す。
以下では、メカ変倍の変倍率kを、変倍率を指定するための指定値xを用いて変倍率k_xで表し、変倍率100%を変倍率k_0=1.0とする。このとき、メカ拡大において離散値を取る他の変倍率k_0、k_1、k_2、…の大小関係を、指定値xの大小関係に従い変倍率k_i>k_(i−1)、より具体的には、k_1>k_0、k_2>k_1、…とする(iは整数)。なお、指定値xが1以上でメカ拡大(変倍率が100%を超える)を示し、指定値xが−1以下でメカ縮小(変倍率が100%未満)を示すものとする。
これら変倍率k_xを示す情報は、例えばROM221に予め保持され、CPU220がプログラムに従いROM221から読み出して用いることが考えられる。
図13のフローチャートにおいて、例えば操作パネル140に対するユーザ操作により原稿読み取り動作の開始が指示されると、ステップS100で、CPU220は、読み取りを行う原稿の原稿サイズと変倍率Nとを取得する。これら原稿サイズおよび変倍率Nは、例えば操作パネル140に対するユーザ操作に応じて、CPU220により取得される。原稿サイズについては、これに限らず、原稿が原稿台101に載置された際に、画像読み取り装置1が光学的手段などにより自動的に取得するようにもできる(ブックリードモードの場合)。CPU220は、取得した原稿サイズから、当該原稿サイズに対応する画像データサイズ、すなわち、当該原稿サイズの原稿を別途指定された解像度で読み取ったときの画像データサイズを取得する。画像データサイズを、データ量aとする。
次のステップS101で、CPU220は、メカ変倍率のうちユーザにより指定された変倍率Nに最も近い変倍率k_iを選択する。なお、上述したように、メカ変倍の変倍率kは、離散的な複数の変倍率kから指定値iにより指定される。そして、データ量aにこの変倍率k_iを乗じた値が、画像蓄積メモリ209における表面データ領域209aの記憶容量m1を超えているか否かを判定する。なお、画像蓄積メモリ209における裏面データ領域209bの記憶容量m2は、表面データ領域209aの記憶容量m1と等しく設定されているものとする。
若し、ステップS101で超えていないと判定した場合、CPU220は、処理をステップS102に移行し、メカ変倍の変倍率kを変倍率k_iに設定する。それと共に、画像蓄積メモリ209の管理モードを通常モードとする。そして、次のステップS103でエレキ変倍の変倍率keをN/k_iとして、処理をステップS104に移行させる。
ステップS104では、CPU220は、設定されたメカ変倍率kおよびエレキ変倍率keに従い、原稿の読み取り動作を開始する。表面読み取り部204および裏面読み取り部121それぞれで読み取った表面画像データおよび裏面画像データが、画像蓄積メモリ209の表面データ領域209aおよび裏面データ領域209bにそれぞれ蓄積される。そして、図13のフローチャートにおける一連の処理が終了される。
なお、ステップS100で取得される変倍率Nが縮小を示している場合には、上述したステップS102およびステップS103の処理を省略することができる。
一方、ステップS101で、データ量aに変倍率k_iを乗じた値が記憶容量m1を超えていると判定した場合、処理をステップS110に移行させる。ステップS110で、CPU220は、ユーザに対して、片面読み取りを実行することを了承するか否かを通知する。例えば、CPU220は、片面読み取りを実行する旨を示すメッセージと、当該片面読み取りを了承するか否かの判断をユーザに促すメッセージとを表示する表示制御信号を生成する。この表示制御信号は、画像蓄積・処理部240を介して操作パネル140に供給され、表示部130に対して表示制御信号に従った表示がなされる。
次のステップS111で、CPU220は、ユーザが片面読み取りを了承したか否かを判定する。例えば、操作部131に対する所定のユーザ操作により、片面読み取りが了承されると、処理をステップS120に移行させる。
ステップS120で、CPU220は、データ量aに変倍率k_iを乗じた値が、画像蓄積メモリ209における表面データ領域209aの記憶容量m1と、裏面データ領域209bの記憶容量m2との和m1+m2を超えているか否かを判定する。若し、超えていないと判定したら、処理をステップS121に移行させる。
ステップS121で、CPU220は、画像蓄積メモリ209の管理モードをメモリ統合モードに遷移させ、画像蓄積メモリ209のデータ領域を、表面データ領域209aと裏面データ領域209bとを統合した、記憶容量m1+m2を有する1つのデータ領域として管理する。これにより、画像蓄積メモリ209に対して、記憶容量m1+m2までのデータ量の画像データを蓄積することができる。
次のステップS122で、CPU220は、変倍率k_iをメカ変倍の変倍率kに設定し、さらに次のステップS123で、変倍率N/k_iをエレキ変倍の変倍率keに設定する。そして、処理はステップS104に移行され、CPU220は、設定されたメカ変倍率kおよびエレキ変倍率keに従い、原稿表面の読み取り動作を開始する。表面読み取り部204で読み取った表面画像データが、画像蓄積メモリ209の表面データ領域209aと裏面データ領域209bとを統合した記憶領域に対して蓄積される。そして、図13のフローチャートにおける一連の処理が終了される。
一方、ステップS120で、データ量aに変倍率k_iを乗じた値が、記憶容量m1と記憶容量m2との和を超えていると判定したら、CPU220は、処理を図14のステップS130に移行させる。
ステップS130で、ループ変数pに対して、上述のステップS101で選択された変倍率k_iを指定するための指定値iを代入する。このループ変数pは、メカ変倍の変倍率kを指定するための指定値として用いられる。次のステップS131で、CPU220は、データ量aに変倍率k_pを乗じた値が、記憶容量m1と記憶容量m2との和m1+m2を超えているか否かを判定する。若し、超えていると判定したら、処理をステップS132に移行させる。
ステップS132では、ループ変数pから1が減じられ、次のステップS133で、CPU220は、ループ変数pの値に基づきエラー判定を行う。
ステップS133におけるエラー判定は、例えば次のようにして行われる。ステップS100で取得された変倍率Nが拡大を示しており、且つ、メカ縮小を行わない設定であれば、ループ変数p<0を満たしている場合にエラーであると判定することができる。また、ステップS100で取得された変倍率Nが拡大を示しており、且つ、変倍率Nが100%のメカ変倍を行わない設定であれば、ループ変数p=0を満たしている場合にエラーであると判定することができる。さらに、ステップS100で取得された変倍率Nが拡大および縮小の何れであるかに関わらず、ループ変数pが予め設定された閾値Th未満の場合にエラーであると判定することもできる。閾値Thは、画像読み取り装置1が変倍読み取り可能な下限値とすることが考えられる。
これらの設定は、上述のステップS100による、操作パネル140に対するユーザ操作による読み取り動作開始指示の際に、同じく操作パネル140に対するユーザ操作により行ってもよいし、この画像読み取り装置1の初期設定などにおいて予め設定しておいてもよい。
ステップS132で、若し、エラーではないと判定したら、処理をステップS131に戻す。一方、ステップS132でエラーであると判定したら、CPU220は、処理をステップS134に移行させ、読み取り動作をエラー終了させる。すなわち、この場合は、片面読み取りでメカ変倍を行った場合に、読み取った表面画像データのデータ量が画像蓄積メモリ209の記憶容量以下になるような変倍率k_pが存在しないことになる。
ステップS134で読み取り動作をエラー終了させた際に、表示部130に対してその旨表示すると好ましい。例えば、読み取りによって発生する画像データが画像蓄積メモリ209の記憶容量を超えるため、読み取り動作を終了させた旨を表示させる。
一方、ステップS131で、データ量aに変倍率k_pを乗じた値が、記憶容量m1と記憶容量m2との和m1+m2を超えていないと判定した場合、CPU220は、処理をステップS135に移行させる。そして、CPU220は、画像蓄積メモリ209の管理モードをメモリ統合モードに遷移させ、次のステップS136で、メカ変倍の変倍率kを変倍率k_pに設定し、さらに次のステップS137で、エレキ変倍の変倍率keを変倍率N/k_pに設定する。
そして、処理は上述したステップS104に移行され、CPU220は、設定されたメカ変倍率kおよびエレキ変倍率keに従い、原稿表面の読み取り動作を開始する。表面読み取り部204で読み取った表面画像データが、画像蓄積メモリ209全記憶領域を対象として蓄積される。そして、図13のフローチャートにおける一連の処理が終了される。
なお、上述では、ステップS135で画像蓄積メモリ209の管理モードをメモリ統合モードに遷移させるとしたが、これはこの例に限定されない。例えば、表面データ領域209aと裏面データ領域209bとの境界を裏面データ領域209b側に移動させて、表面データ領域209aの記憶容量をより大きく確保するようにしてもよい。
上述したステップS111で、ユーザが片面読み取りを了承しなかったと判定した場合、CPU220は、処理をステップS112に移行させる。例えば、操作部131に対する所定のユーザ操作により、片面読み取りの拒否または両面読み取りモードの指定がなされる。ステップS112で、CPU220は、出力画像の画質がユーザの意図する画質に対して劣化する可能性がある旨をユーザに対して通知する。
すなわち、ステップS111でユーザが片面読み取りを了承しなかったと判定された場合、原稿の読み取りが両面読み取りによって行われることになる。ここで、上述のステップS101で、指定された変倍率Nに最も近い変倍率k_iにデータ量aを乗じた値が、画像蓄積メモリ209における表面データ領域209aの記憶容量m1を超えていると判定されているので、メカ変倍による変倍率kを、より小さな値に変更し、原稿を読み取った画像データのデータ量を、記憶容量m1以下にする必要がある。この場合、最終的な変倍率Nに対してエレキ変倍による変倍率keの占める割合が大きくなるため、画質が劣化する可能性がある。
例えば、CPU220は、画質劣化の可能性がある旨のメッセージを表示させる表示制御信号を生成する。この表示制御信号は、画像蓄積・処理部240を介して操作パネル140に供給され、表示部130に対して表示制御信号に従った表示がなされる。
次のステップS113で、CPU220は、ユーザが画質劣化を了承したか否かを判定する。例えば、操作部131に対する所定のユーザ操作により、画質劣化が了承されないと判定した場合、処理がステップS114に移行され、読み取り動作をエラー終了させる。このとき、表示部130に対してその旨表示すると好ましい。
一方、ステップS113で、ユーザが画像劣化を了承したと判定したら、処理が図15のステップS140に移行される。ステップS140で、ループ変数pに対して、上述のステップS101で選択された変倍率k_iを指定するための指定値iを代入する。このループ変数pは、メカ変倍の変倍率kを指定するための指定値として用いられる。次のステップS141で、CPU220は、データ量aに変倍率k_pを乗じた値が、表面データ領域209aの記憶容量m1を超えているか否かを判定する。若し、超えていると判定したら、処理をステップS142に移行させる。
ステップS142では、ループ変数pから1が減じられ、次のステップS143で、CPU220は、ループ変数pの値に基づきエラー判定を行う。
ステップS143におけるエラー判定は、例えば次のようにして行われる。ステップS100で取得された変倍率Nが拡大を示しており、且つ、メカ縮小を行わない設定であれば、ループ変数p<0を満たしている場合にエラーであると判定することができる。また、ステップS100で取得された変倍率Nが拡大を示しており、且つ、変倍率Nが100%のメカ変倍を行わない設定であれば、ループ変数p=0を満たしている場合にエラーであると判定することができる。さらに、ステップS100で取得された変倍率Nが拡大および縮小の何れであるかに関わらず、ループ変数pが予め設定された閾値Th未満の場合にエラーであると判定することもできる。閾値Thは、画像読み取り装置1が変倍読み取り可能な下限値とすることが考えられる。
これらの設定は、上述のステップS100による、操作パネル140に対するユーザ操作による読み取り動作開始指示の際に、同じく操作パネル140に対するユーザ操作により行ってもよいし、この画像読み取り装置1の初期設定などにおいて予め設定しておいてもよい。
ステップS143で、若し、エラーではないと判定したら、処理をステップS141に戻す。一方、ステップS143でエラーであると判定したら、CPU220は、処理をステップS144に移行させ、読み取り動作をエラー終了させる。すなわち、この場合は、両面読み取りでメカ変倍を行った場合に、読み取った表面画像データおよび裏面画像データそれぞれのデータ量が、表面データ領域209aおよび裏面データ領域209bそれぞれの記憶容量以下になるような変倍率k_pが存在しないことになる。
ステップS144で読み取り動作をエラー終了させた際に、表示部130に対してその旨表示すると好ましい。例えば、読み取りによって発生する画像データが画像蓄積メモリ209の記憶容量を超えるため、読み取り動作を終了させた旨を表示させる。
一方、ステップS141で、データ量aに変倍率k_pを乗じた値が、記憶容量m1と記憶容量m2との和を超えていないと判定した場合、CPU220は、処理をステップS145に移行させる。ステップS145で、CPU220は、メカ変倍の変倍率kを変倍率k_pに設定し、さらに次のステップS146で、エレキ変倍の変倍率keを変倍率N/k_pに設定する。
そして、処理は上述したステップS104に移行され、CPU220は、設定されたメカ変倍率kおよびエレキ変倍率keに従い、原稿表面の読み取り動作を開始する。表面読み取り部204で読み取った表面画像データが、画像蓄積メモリ209全記憶領域を対象として蓄積される。そして、図13のフローチャートにおける一連の処理が終了される。
なお、上述では、ステップS141〜ステップS143で適切な変倍率kが見つからない場合にエラー終了としているが、これはこの例に限定されない。例えば、ステップS143でループ変数pの値が0未満であると判定した場合に、表面データ領域209aと裏面データ領域209bとの境界を裏面データ領域209b側(または表面データ領域209a側)に移動させて、表面データ領域209a(または裏面データ領域209b側)の記憶容量を大きくし、原稿の表面および裏面のうち何れかの画質を優先させるようにしてもよい。
この場合、表面および裏面のうち画質を優先させない側の読み取りにおいて、読み取りパルスの間隔すなわちライン周期を長くして、副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を減らす方法が考えられる。
一例として、表面読み取り部204による副走査方向の読み取り解像度をXdpi(dot per inch)、裏面読み取り部121による副走査方向の読み取り解像度を(X/2)dpiとして、原稿表面の読み取りの際の解像度を優先させる場合について考える。この場合、裏面読み取り部121に対するライン周期は、表面読み取り部204に対するライン周期の2倍となり、副走査方向の走査回数は、裏面読み取り部121が表面読み取り部204の半分となる。そのため、画像蓄積メモリ209において、2:1の割合で、表面データ領域209aと裏面データ領域209bとに対して記憶領域を割り当てることができ、表面画像の読み取りに対して、メカ変倍による変倍率kを、略1.33倍まで、設定することができる。
上述したように、本第1の実施形態によれば、原稿画像の読み取り動作の際に設定された変倍率に応じて、片面読み取りを行うか、両面読み取りを行うかをユーザに問い合わせるようにしている。そして、片面読み取りを行うとした場合は、画像蓄積メモリ209において、表面データ領域209aと裏面データ領域209bとを統合して1つの記憶領域として用いるようにしている。また、両面読み取りを行うとした場合は、画質劣化の可能性をユーザに問い合わせるようにしている。そして、画像劣化が了承された場合に、メカ変倍の変倍率を設定するようにしている。そのため、画像蓄積メモリ209の記憶容量を抑えることができる。
なお、本第1の実施形態による画像読み取り装置1で実行される制御プログラムは、ROM221などに予め組み込まれて提供される。これに限らず、当該制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)、フレキシブルディスク(FD)、DVD(Digital Versatile Disk)、不揮発性の半導体メモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。この場合、画像読み取り装置1の本体に、これらの記録媒体を読み取り可能なドライブ装置を設けてもよいし、当該記録媒体により提供される制御プログラムを、通信部203により、ネットワークを介して受信してもよい。
さらに、本第1の実施形態による画像読み取り装置1で実行される制御プログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、通信部203の通信制御によりネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本第1の実施形態による画像読み取り装置1で実行される制御プログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施形態の画像読み取り装置1で実行される制御プログラムは、上述した図13〜図15のフローチャートによる処理を実行する図示されない制御処理部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては、CPU220がROM221から制御プログラムを読み出して実行することにより、当該制御処理部が主記憶装置であるRAM222上にロードされ、当該制御処理部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、本発明が原稿から画像を読み取り画像データとして出力する画像読み取り装置1に対して適用されるように説明したが、これはこの例に限定されない。すなわち、本発明は、少なくとも、画像読み取り装置と、画像データによる画像を用紙などに形成する画像形成装置とが一体的に構成された複合機に対して適用することも可能である。
図16は、本第2の実施形態による複合機の一例のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、例えば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。スキャナは、例えば、上述した画像読み取り装置1におけるADF100および読み取り装置120に対応する。なお、このエンジン部60には、プロッタなどの所謂エンジン部分に加えて、上述した画像処理部208の機能を含むと共に、誤差拡散やガンマ変換などを実行する画像処理部分が含まれる。
コントローラ10は、上述したCPU220に対応するCPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、上述する画像蓄積・処理部240の機能を含むASIC16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、それぞれ上述のROM221およびRAM222に対応するROM12aおよびRAM12bをさらに有する。
CPU11は、複合機の全体制御を行うものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。上述の操作パネル140に対応する操作表示部20は、ASIC16に直接的に接続されている。
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、上述の画像蓄積メモリ209に対応する。HDD(Hard Disk Drive)18は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
本第2の実施形態による複合機は、スキャナで原稿を読み取った画像データに従い、プリンタエンジンにより、用紙に対して画像を形成することができるようになっている。この画像形成は、用紙の両面に対して行うことができる。変倍率が指定された場合には、上述の第1の実施形態で説明したように、スキャナによる読み取り動作時に、メカ変倍およびエレキ変倍を所定に組み合わせて変倍処理された画像データに従い、プリンタエンジンにより画像形成がなされる。
1 画像読み取り装置
100 ADF
120 読み取り装置
121 裏面読み取り装置
140 操作パネル
204 表面読み取り装置
207 メモリ制御部
208 画像処理部
209 画像蓄積メモリ
209a 表面データ領域
209b 裏面データ領域
220 CPU
特開2005−242917号公報

Claims (11)

  1. 原稿の一方の面の画像の読み取りを行い第1の画像データを出力する第1の読み取り手段と、
    前記第1の読み取り手段による前記読み取りと並行して前記原稿の他方の面の画像の読み取りを行い第2の画像データを出力する第2の読み取り手段と、
    ユーザにより指定された変倍率に従い、前記第1の読み取り手段および前記第2の読み取り手段による読み取りの、副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を、予め決められた走査回数に対して変更させる変更手段と、
    記憶領域が、予め決められた上限サイズの前記原稿を前記第1の読み取り手段および前記第2の読み取り手段により前記予め決められた走査回数でそれぞれ読み取った前記第1の画像データおよび前記第2の画像データをそれぞれ記憶する、第1の領域と第2の領域とに分割して管理され、該第1の画像データと該第2の画像データとを並行して記憶可能とされた記憶手段と、
    前記変更手段で変更された前記単位長さ当たりの走査回数で、前記第1の読み取り手段により前記原稿を読み取った場合の前記第1の画像データのデータ量を算出し、
    算出された該データ量が前記第1の領域の記憶容量を超える場合に、該第1の読み取り手段による前記一方の面の読み取りのみを行うか否かの指定を行うようユーザに促す通知を行い、
    ユーザにより該一方の面の読み取りのみを行う指定がなされたら、前記記憶手段における前記第1の領域の拡張を行うように該記憶手段の記憶領域を制御する制御手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記一方の面の読み取りのみを行う指定がなされたら、前記第1の領域と前記第2の領域とを統合することで、前記拡張を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記一方の面の読み取りのみを行う指定がなされたら、前記第1の領域と前記第2の領域との境界を、該第2の領域側に移動させることで前記拡張を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記一方の面の読み取りのみを行う指定がなされ、且つ、前記データ量が前記第1の領域の記憶容量と前記第2の領域の記憶容量との和を超える場合に、前記副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を、該データ量が該和を超えない回数にさらに変更するように前記変更手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像読み取り装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記通知に応じて、前記第1の読み取り手段による前記一方の面の読み取りと、前記第2の読み取り手段による前記他方の面の読み取りとを行う指定がなされたら、前記副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を、前記データ量が前記第1の領域の記憶容量を超えない回数にさらに変更するように前記変更手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像読み取り装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記通知に応じて、前記第1の読み取り手段による前記一方の面の読み取りと、前記第2の読み取り手段による前記他方の面の読み取りとを行う指定がなされたら、出力画像の画質が劣化する可能性がある旨を示して原稿の読み取り動作を続行するか否かの指定をユーザに促す通知を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像読み取り装置。
  7. 前記変更手段は、
    前記原稿の搬送速度を変更することで、前記副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の画像読み取り装置。
  8. 前記変更手段は、
    前記第1の読み取り手段および前記第2の読み取り手段による副走査方向の読み取りの周期を変更することで、前記副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の画像読み取り装置。
  9. 第1の読み取り手段が、原稿の一方の面の画像の読み取りを行い第1の画像データを出力する第1の読み取りステップと、
    第2の読み取り手段が、前記第1の読み取りステップによる前記読み取りと並行して前記原稿の他方の面の画像の読み取りを行い第2の画像データを出力する第2の読み取りステップと、
    変更手段が、ユーザにより指定された変倍率に従い、前記第1の読み取りステップおよび前記第2の読み取りステップによる読み取りの、副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を、予め決められた走査回数に対して変更させる変更ステップと、
    制御手段が、前記変更ステップで変更された前記単位長さ当たりの走査回数で前記第1の読み取りステップにより前記原稿を読み取った場合の前記第1の画像データのデータ量を算出し、
    算出された該データ量が、予め決められた上限サイズの前記原稿を前記第1の読み取りステップおよび前記第2の読み取りステップにより前記予め決められた走査回数でそれぞれ読み取った前記第1の画像データおよび前記第2の画像データをそれぞれ記憶する、第1の領域と第2の領域とに分割して記憶領域が管理され、該第1の画像データと該第2の画像データとを並行して記憶可能とされた記憶手段における該第1の領域の記憶容量を超える場合に、該第1の読み取りステップによる前記一方の面の読み取りのみを行うか否かの指定を行うようユーザに促す通知を行い、
    ユーザにより該一方の面の読み取りのみを行う指定がなされたら、該記憶手段における前記第1の領域の拡張を行うように該記憶手段の記憶領域を制御する制御ステップと
    を有する
    ことを特徴とする画像読み取り装置の制御方法。
  10. 原稿の一方の面の画像の読み取りを行い第1の画像データを出力する第1の読み取りステップと、
    前記第1の読み取りステップによる前記読み取りと並行して前記原稿の他方の面の画像の読み取りを行い第2の画像データを出力する第2の読み取りステップと、
    前記第1の読み取りステップおよび前記第2の読み取りステップによる読み取りの、副走査方向の単位長さ当たりの走査回数を、予め決められた走査回数に対して変更させる変更ステップと、
    前記変更ステップで変更された前記単位長さ当たりの走査回数で前記第1の読み取りステップにより前記原稿を読み取った場合の前記第1の画像データのデータ量を算出し、
    算出された該データ量が、予め決められた上限サイズの前記原稿を前記第1の読み取りステップおよび前記第2の読み取りステップにより前記予め決められた走査回数でそれぞれ読み取った前記第1の画像データおよび前記第2の画像データをそれぞれ記憶する、第1の領域と第2の領域とに分割して記憶領域が管理され、該第1の画像データと該第2の画像データとを並行して記憶可能とされた記憶手段における該第1の領域の記憶容量を超える場合に、該第1の読み取りステップによる前記一方の面の読み取りのみを行うか否かの指定を行うようユーザに促す通知を行い、
    ユーザにより該一方の面の読み取りのみを行う指定がなされたら、該記憶手段における前記第1の領域の拡張を行うように該記憶手段の記憶領域を制御する制御ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の画像読み取り装置と、
    前記画像読み取り装置から出力される出力画像データに従い用紙に対して画像を形成する画像形成手段と
    を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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