JP2012084931A - 基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥不良が生じることを抑制しつつ、基板を均一に乾燥させることができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】DIWの液膜が形成されたウエハWの表面に、処理液ノズル3からDIWを供給させつつ、ガスノズル4から窒素ガスを供給させて、前記表面の周縁に、前記液膜除去された液膜除去領域Tを形成させる(図4(b))。その後、ガスノズル4から前記
表面への窒素ガスの供給位置を、当該表面の中心部(中心Oおよびその近傍)に移動させることにより、液膜除去領域T内に中心Oを配置させる(図4(c))。そして、液膜除去領域Tが前記中心部に配置された状態で、ウエハWを所定の高回転速度まで加速回転させるとともに、前記窒素ガスの供給位置を前記周縁に向けて移動させることにより、液膜除去領域Tを拡大させつつDIWを前記表面から排除していく(図4(d))。
【選択図】図4

Description

この発明は、基板処理方法に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板などの基板の表面に洗浄処理が行われる。基板を洗浄するための基板処理装置は、たとえば、基板を水平に保持して回転させるスピンチャックと、スピンチャックに保持された基板の表面に洗浄液を供給する洗浄液ノズルとを備えている。
スピンチャックによって回転されている基板の表面の回転中心付近に、洗浄液ノズルから洗浄液を供給することにより、当該洗浄液が基板の回転による遠心力を受けて基板の表面の全域に行き渡る。これにより、基板の表面全域を覆う洗浄液の液膜が形成され、基板の表面に洗浄処理が行われる。
洗浄処理が行われた後は、スピンチャックによって所定の高回転速度で基板を回転させることにより、洗浄液の液膜を基板の周囲に振り切って基板を乾燥させる。具体的には、たとえば下記特許文献1記載のように、前記表面の中心部(前記回転中心およびその近傍)にその真上から乾燥用空気を供給して当該中心部から液膜を排除しつつ、所定の高回転速度で基板を回転させることにより、基板を乾燥させる。
特開平7−29866号公報
ところが、基板の中心部に向けて乾燥用空気を吹き付ける際に、基板の回転中心付近に液滴が残ることがある。基板を回転させてその表面に付着している洗浄液を振り切る場合、回転中心付近にはほとんど遠心力が働かないため、前記液滴は乾燥用空気によって回転中心付近に捕獲された状態となり、容易には排除することができない。そのため、洗浄液の液滴が基板中心部の表面に残留したまま基板が乾燥させられて、基板中心部の表面にウォーターマークなどの乾燥不良が生じてしまうことがある。特に、フッ酸による処理が行われた基板や、Low−k膜が表面に形成された基板などのように表面が疎水性である基板には、乾燥不良が生じ易い。
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、乾燥不良が生じることを抑制しつつ、基板を均一に乾燥させることができる基板処理方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板保持手段(2)によって保持された基板(W)の主面に処理液ノズル(3)から処理液を供給することにより、前記主面の全域に処理液の液膜を形成する液膜形成工程と、前記液膜が形成された前記主面に、ガスノズル(4)から不活性ガスを供給することにより、前記主面の周縁を含む領域に、前記液膜が除去された液膜除去領域(T)を形成する液膜除去領域形成工程と、前記液膜除去領域形成工程の後、前記ガスノズルから不活性ガスを前記主面に供給しつつ、ガスノズル移動手段(17)によって前記ガスノズルを移動させることにより、前記液膜除去領域を前記主面の周縁を含む領域から移動させて、当該液膜除去領域内に前記主面の中心(O)を配置させる液膜除去領域移動工程と、前記液膜除去領域移動工程の後、前記液膜除去領域を拡大させることにより前記主面から処理液を排除して基板を乾燥させる基板乾燥工程とを含む、基板処理方法である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この発明によれば、基板保持手段によって保持された基板の主面に処理液を供給して前記主面の全域に処理液の液膜を形成した後、前記液膜が形成された前記主面に、ガスノズルから不活性ガスを供給して、前記主面の周縁を含む領域に、前記液膜が除去された液膜除去領域を形成する。
そして、前記液膜除去領域が形成された後、ガスノズルから不活性ガスを前記主面に供給しつつ、ガスノズル移動手段によってガスノズルを移動させることにより、前記ガスノズルから前記主面への不活性ガスの供給位置を移動させて、前記液膜除去領域を前記主面の周縁を含む領域から前記主面の中心部(前記中心およびその近傍)に移動させる。これにより、前記液膜除去領域内に前記中心が配置される。
前記液膜除去領域を前記主面の周縁を含む領域に予め形成し、これを、前記主面の周縁を含む領域から前記主面の中心を含む位置まで移動することにより、前記主面に供給された不活性ガスによって当該主面上の処理液が捕獲されることを抑制または防止することができる。また、不活性ガス吐時に基板の主面に液滴が生じたとしても、液膜除去領域を移動していく過程で、その液は主面上の液膜へと吸収されてしまう。したがって、前記主面上の液滴がそのまま蒸発して乾燥不良が生じることを抑制することができる。
前記液膜除去領域が移動された後は、当該液膜除去領域を拡大させることにより、前記主面から処理液を排除して基板を乾燥させることができる。このとき、前記液膜除去領域は、前記中心部に配置されており、当該液膜除去領域内に処理液は存在していない。したがって、前記中心部から確実に処理液を排除することができるとともに、前記液膜除去領域内に乾燥不良が生じることを抑制することができる。これにより、前記主面に乾燥不良が生じることを抑制しつつ、前記基板を均一に乾燥させることができる。
ここで、前記周縁は、通常、デバイスが形成されない非デバイス形成領域である。また、前記液膜除去領域形成工程において、前記主面への不活性ガスの供給によって当該主面上に処理液の液滴ができる場合がある。この液滴は液膜除去領域の移動に伴って主面上の液膜に吸収されるのであるが、一時的にせよ液滴が生じ、これが液滴除去領域内で蒸発し始めることにより、僅かな乾燥不良が生じてしまうかもしれない。そこで、前記液膜除去領域を前記周縁に最初に形成することにより、乾燥不良箇所を非デバイス形成領域に位置させることができるから、前記非デバイス形成領域の内側の領域であるデバイス形成領域での乾燥不良を防いで、このデバイス形成領域に形成されるデバイスの特性の悪化を抑制または防止することができる。
請求項2記載の発明は、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、前記処理液ノズルから前記主面に処理液を供給する、請求項1に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、前記処理液ノズルから前記主面に処理液が供給される。そのため、前記主面上における処理液量は多く保たれ、前記主面上の前記液膜除去領域以外の領域が、処理液の前記液膜によって覆われた状態を維持することができる。したがって、当該領域で処理液が蒸発して乾燥不良が生じることを抑制することができる。
請求項3記載の発明は、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、処理液ノズル移動手段により、前記液膜除去領域から最も遠くなる前記主面の周縁部に当該処理液ノズルを配置させる、請求項2に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記処理液ノズル移動手段によって前記処理液ノズルを移動させることにより、前記液膜除去領域から最も遠くなる前記主面の周縁部に当該処理液ノズルを配置させる。これにより、処理液ノズルから前記主面に供給された処理液が前記液膜除去領域に到達して当該液膜除去領域内に処理液の液滴が形成されることを抑制または防止でき、このような液滴に起因する乾燥不良を抑制することができる。
請求項4記載の発明は、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、前記処理液ノズル移動手段により前記処理液ノズルを移動させて、前記処理液ノズルから前記主面への処理液の供給位置を、前記液膜除去領域から最も遠くなる前記主面の周縁部に配置する、請求項3に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記処理液ノズルから前記主面への処理液の供給位置を、前記液膜除去領域から最も遠くなる前記主面の周縁部に配置させることより、当該処理液ノズルから前記主面に供給される処理液が前記液膜除去領域に到達しないようにすることができる。これにより、前記液膜除去領域に乾燥不良が生じることを抑制することができる。
具体的には、基板の主面上において液膜除去領域が通る領域を回避するように、前記処理液ノズルからの処理液が前記基板の主面に着液するようにしておくことが好ましい。
請求項5記載の発明は、前記処理液ノズル移動手段により、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程における前記主面に対する前記処理液ノズルの位置を、前記液膜形成工程における当該処理液ノズルの位置よりも前記主面に近づけさせる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記処理液ノズルを前記主面に近づけることにより、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程における前記処理液ノズルから前記主面への処理液の勢いを、前記液膜形成工程における前記勢いよりも弱めることができる。これにより、前記処理液ノズルから前記主面に供給される処理液の飛沫が前記液膜除去領域に到達しないようにして、前記液膜除去領域に乾燥不良が生じることを抑制することができる。
請求項6記載の発明は、前記液膜除去領域形成工程および前記液膜除去領域移動工程における前記処理液ノズルから前記主面への処理液の供給流量を、前記液膜形成工程における供給流量よりも少なくする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記処理液ノズルから前記主面への処理液の供給流量を少なくすることにより、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程における前記処理液ノズルから前記主面への処理液の勢いを、前記液膜形成工程における前記勢いよりも弱めることができる。これにより、基板の主面に供給されて跳ね返った処理液飛沫が前記液膜除去領域に到達することを抑制または防止でき、これにより、乾燥不良を抑制できる。
請求項7記載の発明は、前記液膜除去領域形成工程および前記液膜除去領域移動工程中は、前記処理液ノズルから前記主面に処理液を供給しない、請求項1に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、前記処理液ノズルから前記主面に処理液が供給されない。そのため、前記液膜除去領域に処理液が進入することを阻止することができる。これにより、前記液膜除去領域内に処理液の液滴が形成されることを抑制または防止することができる。ゆえに、このような液滴に起因する乾燥不良を抑制することができる。
前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程では、基板が低回転速度(たとえば、50rpm以下。好ましくは、10rpm以下)で回転されるか、または、基板が停止状態に維持されていることが好ましい。このとき、前記主面上の前記液膜に遠心力がほとんど作用しないので、前記主面上の処理液が基板の側方に飛散することがほとんどない。そのため、前記主面上からの処理液の逸散を抑制することができ、前記液膜除去領域以外の領域から前記液膜が無くなることを抑制することができる。これにより、処理液ノズルから供給された処理液が前記液膜除去領域に到達して当該液膜除去領域内に処理液の液滴が形成されることを抑制または防止できる。
請求項8記載の発明は、前記液膜除去領域移動工程の後、前記ガスノズル移動手段によって前記ガスノズルを前記基板から退避させ、その後、対向部材移動手段(29)とによって対向部材(24)を移動させることにより、前記対向部材の対向面(23)を前記主面に対向配置させるとともに、前記対向面に形成されたガス吐出口(27)から不活性ガスを吐出し、前記対向面が前記主面に対向配置された状態で、前記基板乾燥工程を実行する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記液膜除去領域移動工程の後、前記ガスノズルから前記主面への不活性ガスの供給を停止した状態で、前記ガスノズル移動手段によって前記ガスノズルを移動させて前記ガスノズルを基板から退避させる。そして、前記ガスノズルが退避された後、前記対向部材移動手段によって前記対向部材を移動させて前記対向面を前記主面に対向配置させるとともに、前記ガス吐出口から不活性ガスを吐出させる。これにより、前記対向面と前記主面との間の空間にその周囲の雰囲気が進入することを抑制するとともに、前記空間を不活性ガス雰囲気にすることができる。
また、前記基板乾燥工程は、前記対向面が前記主面に対向配置され、前記空間が不活性ガス雰囲気にされた状態で実行されるので、前記主面は、不活性ガスによって保護されながら乾燥させられる。したがって、前記主面に乾燥不良が生じることを確実に抑制することができる。
ガスノズルからの不活性ガスの供給を停止した状態で液膜除去領域を基板主面上に維持するために、基板を回転させて液膜除去領域の外側の液膜に遠心力を作用させておくことが好ましい。また、基板を回転させる代わりに、前記対向部材に備えられたガス吐出口から基板の主面に向けて不活性ガスを吐出させて、液膜除去領域への液膜の進入を阻止するようにしてもよい。
請求項9記載の発明は、前記ガスノズルおよび当該ガスノズルと一体にされた対向部材(32)を前記ガスノズル移動手段によって一体移動させることにより、前記液膜除去領域移動工程において、前記液膜除去領域内に前記中心を配置させつつ、前記対向部材の対向面(31)を前記主面に対向配置させ、前記対向面が前記主面に対向配置された状態で、前記基板乾燥工程を実行する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記ガスノズルと前記対向部材とを前記ガスノズル移動手段によって一体移動させることにより、前記ガスノズルから前記主面への不活性ガスの供給位置を移動させて前記液膜除去領域内に前記中心を配置させつつ、前記対向面を前記主面に対向配置させる。すなわち、前記ガスノズルと前記対向部材とが一体にされているので、前記液膜除去領域の移動と、前記主面への前記対向面の対向配置とを同時に行わせることができる。したがって、前記液膜除去領域移動工程の後、前記対向面が前記主面に対向配置された状態で即座に前記基板乾燥工程を実行することができるので、処理時間の増加を抑制しつつ、前記主面に乾燥不良が生じることを確実に抑制することができる。
請求項10記載の発明は、前記ガスノズルから前記主面に不活性ガスを供給しつつ、前記基板乾燥工程を実行する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記ガスノズルまたはガス吐出口から吐出された不活性ガスによって、前記主面を保護しつつ当該主面を乾燥させることができるので、前記主面に乾燥不良が生じることを確実に抑制することができる。
請求項11記載の発明は、前記基板乾燥工程において、前記主面に供給される不活性ガスには、純水よりも揮発性の高い有機溶剤の蒸気が含まれている、請求項10に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、たとえば純水を含む処理液の液膜が前記主面に形成されている場合に、前記基板乾燥工程において、前記純水よりも揮発性の高い有機溶剤の蒸気を含む不活性ガスを前記主面に供給することにより、不活性ガスによって前記主面を保護しつつ、前記主面に付着している処理液を前記有機溶剤に置換させながら基板を乾燥させることができる。これにより、前記主面に乾燥不良が生じることを確実に抑制するとともに、前記主面を速やかに乾燥させることができる。
請求項12記載の発明は、前記基板乾燥工程において、基板回転手段(8)により前記基板保持手段に保持された基板を所定の回転速度で回転させるとともに、前記ガスノズルから前記主面に向けて不活性ガスを吐出しつつ、前記ガスノズル移動手段によって前記ガスノズルを移動させることにより、前記ガスノズルから前記主面への不活性ガスの供給位置を前記中心から前記主面の周縁に向けて移動させて前記基板を乾燥させる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この発明によれば、前記基板回転手段によって前記基板保持手段に保持された基板を所定の回転速度で回転させることにより、前記主面に形成された前記液膜に前記基板の回転による遠心力を作用させる。これにより、その内側に前記液膜除去領域が配置された環状の前記液膜が、前記主面の周縁へと追いやられて、前記基板の周囲に振り切られていく。すなわち、前記液膜が前記主面の周縁へと追いやられるのに伴って、前記液膜除去領域が前記周縁に向けて拡大されていき、前記主面の全域から処理液が排除される。
一方、前記基板回転手段による前記基板の回転とともに、前記ガスノズル移動手段を制御してガスノズルを移動させることにより、前記ガスノズルから前記主面への不活性ガスの供給位置を前記中心から前記周縁に向けて移動させる。これにより、前記液膜除去領域を速やかに拡大させて、より短時間で前記基板を乾燥させることができる。
本発明の第1実施形態に係る基板処理方法を実施するための基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 前記基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 前記基板処理装置によるウエハの処理の一例を示すフローチャートである。 前記ウエハの処理の一例における処理状態を図解的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る基板処理方法を実施するための基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 図5に示す基板処理装置によるウエハの処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る基板処理方法を実施するための基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 図7に示す基板処理装置によるウエハの処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る基板処理方法によるウエハの処理例を示すフローチャートである。 図9の処理例における処理状態を図解的に示す図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板処理方法を実施するための基板処理装置1の構成を説明するための図解図である。この基板処理装置1は、処理対象の基板としての半導体ウエハW(以下、単に「ウエハW」という。)に処理液(薬液または純水その他のリンス液)による処理を施すための枚葉式の処理装置であり、ウエハWをほぼ水平に保持して回転させるスピンチャック2と、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面(上面)に処理液を供給する処理液ノズル3と、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面にガスを供給するガスノズル4とを備えている。
スピンチャック2は、鉛直な方向に延びる回転軸5と、回転軸5の上端に水平に取り付けられた円板状のスピンベース6とを有している。スピンチャック2は、スピンベース6の上面周縁部に立設された複数本のチャックピン7によって、ウエハWをほぼ水平に保持することができる。
すなわち、複数本のチャックピン7は、スピンベース6の上面周縁部において、ウエハWの外周形状に対応する円周上で適当な間隔をあけて配置されており、ウエハWの裏面(下面)周縁部を支持しつつ、ウエハWの周面の異なる位置に当接することにより、互いに協働してウエハWを挟持し、このウエハWをほぼ水平に保持することができるようになっている。
また、回転軸5には、モータなどの駆動源を含むチャック回転駆動機構8が結合されている。複数本のチャックピン7でウエハWを保持した状態で、チャック回転駆動機構8から回転軸5に駆動力を入力することにより、ウエハWの表面の中心Oを通る鉛直な軸線まわりにウエハWを回転させることができるようになっている。
なお、スピンチャック2としては、このような構成のものに限らず、たとえば、ウエハWの裏面を真空吸着することによりウエハWをほぼ水平な姿勢で保持し、さらにその状態で鉛直な軸線まわりに回転することにより、その保持したウエハWを回転させることができる真空吸着式のもの(バキュームチャック)が採用されてもよい。
処理液ノズル3は、たとえば、連続流の状態で処理液を吐出するストレートノズルであり、その吐出口をウエハW側(下方)に向けた状態で、ほぼ水平に延びるアーム9の先端に取り付けられている。アーム9は、ほぼ鉛直に延びる支持軸10に支持されており、この支持軸10の上端部からほぼ水平に延びている。支持軸10は、その中心軸線まわりに回転可能に設けられている。
支持軸10には、支持軸10を回転させることにより処理液ノズル3をほぼ水平に移動させる処理液ノズル移動機構11と、支持軸10を昇降させることにより処理液ノズル3を昇降させる処理液ノズル昇降駆動機構12とが結合されている。処理液ノズル移動機構11によって、支持軸10を回転させて処理液ノズル3をほぼ水平に移動させることにより、処理液ノズル3をスピンチャック2に保持されたウエハWの上方に配置したり、ウエハWの上方から退避させたりすることができる。具体的には、処理液ノズル3からウエハWの表面への処理液の供給位置が、前記表面の中心Oと、前記表面の周縁との間で円弧状の軌跡を描きながら移動するように、ウエハWの上方で処理液ノズル3を移動させることができる。また、処理液ノズル昇降駆動機構12によって支持軸10を昇降させることにより、処理液ノズル3をスピンチャック2に保持されたウエハWの表面に近づけたり、スピンチャック2の上方に退避させたりすることができる。
処理液ノズル3には、DIW供給管13が接続されており、DIW供給管13からリンス液としてのDIW(脱イオン化された純水)が処理液ノズル3に供給されるようになっている。DIW供給管13には、DIWバルブ14が介装されており、このDIWバルブ14を開閉することにより、処理液ノズル3へのDIWの供給を制御することができる。
ガスノズル4は、その吐出口をウエハW側(下方)に向けた状態で、ほぼ水平に延びるアーム15の先端に取り付けられている。アーム15は、ほぼ鉛直に延びる支持軸16に支持されており、この支持軸16の上端部からほぼ水平に延びている。支持軸16は、その中心軸線まわりに回転可能に設けられている。
支持軸16には、支持軸16を回転させることによりガスノズル4をほぼ水平に移動させるガスノズル移動機構17が結合されている。ガスノズル移動機構17によって、支持軸16を回転させてガスノズル4をほぼ水平に移動させることにより、ガスノズル4をスピンチャック2に保持されたウエハWの上方に配置したり、ウエハWの上方から退避させたりすることができる。具体的には、ガスノズル4からウエハWの表面へのガスの供給位置が、前記表面の中心Oと、前記表面の周縁との間で円弧状の軌跡を描きながら移動するように、ウエハWの上方でガスノズル4を移動させることができる。
ガスノズル4には、窒素ガス供給管18が接続されており、窒素ガス供給管18から不活性ガスとしての窒素ガスがガスノズル4に供給されるようになっている。窒素ガス供給管18には、窒素ガスバルブ20が介装されており、この窒素ガスバルブ20を開閉することにより、ガスノズル4への窒素ガスの供給を制御することができる。
図2は、前記基板処理装置1の電気的構成を説明するためのブロック図である。この基板処理装置1は、制御装置22を備えている。制御装置22は、チャック回転駆動機構8、処理液ノズル移動機構11、処理液ノズル昇降駆動機構12およびガスノズル移動機構17の動作を制御する。また、制御装置22は、DIWバルブ14および窒素ガスバルブ20の開閉を制御する。
図3は、前記基板処理装置1によるウエハWの処理の一例を示すフローチャートであり、図4は、前記ウエハWの処理の一例における処理状態を図解的に示す図である。図4(a)〜図4(d)は、それぞれの処理状態におけるウエハWの平面図(上側)および縦断面図(下側)を示している。
以下では、図1〜図4を参照しつつ、薬液(フッ酸)による処理がその表面に施され、前記表面が疎水性となったウエハWを処理する場合について説明する。
処理対象のウエハWは、図示しない搬送ロボットによって搬送されてきて、搬送ロボットからスピンチャック2へと受け渡される(ステップS1)。
ウエハWがスピンチャック2に受け渡されると、制御装置22は、チャック回転駆動機構8を制御して、スピンチャック2に保持されたウエハWを所定の低回転速度(たとえば、50rpm以下。好ましくは、10rpm以下)で回転させる。また、制御装置22は、処理液ノズル移動機構11を制御して、処理液ノズル3を、スピンチャック2に保持されたウエハWの上方に配置させる。
その後、制御装置22は、窒素ガスバルブ20を閉じるとともに、DIWバルブ14を開いて、図4(a)に示すように、処理液ノズル3からウエハWの表面の回転中心(本実施形態では、ウエハWの表面の中心Oとほぼ同一位置)付近に向けて、第1供給流量でDIWを吐出させる(ステップS2)。
ウエハWの表面に供給されたDIWは、ウエハWの回転による遠心力を受けてウエハWの表面全域に行き渡る。これにより、ウエハWの表面がDIWによって洗浄され、ウエハWの表面全域にリンス処理が施される。また、ウエハWの表面には、当該表面全域を覆うDIWの液膜が形成されており(液膜形成工程)、この液膜の膜厚は、ウエハWの表面が親水性である場合に比べて厚くなっている。
DIWの供給が所定のリンス処理時間に亘って行われると、制御装置22は、チャック回転駆動機構8を制御してウエハWの回転を停止させるとともに、処理液ノズル3からのDIWの供給流量を前記第1供給流量から第2供給流量(第2供給流量<第1供給流量)に変更させる。そして、制御装置22は、処理液ノズル移動機構11を制御して、処理液ノズル3から前記表面へのDIWの供給位置を前記表面の周縁部に配置させる。さらに、制御装置22は、処理液ノズル昇降駆動機構12を制御して処理液ノズル3を降下させることにより、処理液ノズル3を前記表面に近づけさせる。
次に、制御装置22は、ガスノズル移動機構17を制御して、ガスノズル4をウエハWの上方に配置させ、窒素ガスバルブ20を開いてガスノズル4からウエハWの表面に向けて窒素ガスを吐出させる(ステップS3)。そして、制御装置22は、ガスノズル4から窒素ガスを吐出させた状態で、ガスノズル移動機構17を制御して、ガスノズル4を前記回転中心の上方に移動させる(ステップS4)。
これにより、ウエハWの表面に窒素ガスが供給されるとともに、その供給位置が前記回転中心に向けて移動される。具体的には、図4(b)に示すように、ガスノズル4から吐出された窒素ガスが、最初に、前記表面の周縁に供給され、当該周縁からDIWが除去される。すなわち、前記周縁に、DIWの液膜が除去された液膜除去領域Tが形成される(液膜除去領域形成工程)。そして、この液膜除去領域Tは、図4(c)に示すように、前記表面への窒素ガスの供給位置の移動に伴って、前記液膜の周縁に形成された窪み状の形状から円形状に変化しつつ前記回転中心に向かって移動させられ、当該液膜除去領域T内に前記回転中心が配置される(液膜除去領域移動工程)。このとき、ウエハWの表面は疎水性となっているので、前記表面が親水性である場合に比べて、液膜除去領域Tを容易に移動させることができる。
また、ガスノズル4が前記回転中心の上方に移動されている間、処理液ノズル3からは前記表面に向けて前記第2供給流量でDIWが吐出され続けており、処理液ノズル3から前記表面へのDIWの供給位置は、液膜除去領域Tから最も遠くなる前記表面の周縁部、すなわち、最初に液膜除去領域Tが形成される周縁部に対して回転中心を挟んで対向する周縁部に配置されている。こうして、DIWの供給位置は、液膜除去領域Tの移動経路を回避するように定められている。
はじめに液膜除去領域Tを前記表面の周縁に形成することにより、前記周縁に供給された窒素ガスによってDIWが捕獲されることを抑制または防止することができる。また、窒素ガスの供給時に液滴が生じても、この液滴は液膜除去領域Tの移動に伴って、DIWの液膜に吸収される。したがって、液膜除去領域T内でDIWが蒸発してウォーターマークなどの乾燥不良が生じることを抑制または防止することができる。また仮に、窒素ガスの最初の供給時に生じた液滴に起因する乾燥不良が生じたとしても、前記周縁は非デバイス形成領域であるので、前記非デバイス形成領域の内側の領域であるデバイス形成領域に形成されるデバイスの特性の悪化を抑制または防止することができる。
また、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、処理液ノズル3から前記表面に向けてDIWが吐出され続けているので、前記表面上のDIWの量が多く保たれて、液膜除去領域T以外の領域が処理液の液膜によって覆われた状態を維持することができる。これにより、液膜除去領域T以外の領域でDIWが蒸発して、当該領域に乾燥不良が生じることを抑制することができる。
さらに、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、処理液ノズル3から前記表面へのDIWの供給位置を、液膜除去領域Tから最も遠くなる前記表面の周縁部に配置させることにより、処理液ノズル3から吐出されたDIWの一部が液膜除去領域T内に到達することを抑制することができる。これにより、液膜除去領域T内でDIWが蒸発して当該液膜除去領域Tに乾燥不良が生じることを抑制することができる。
さらにまた、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、前記表面へのDIWの供給流量(前記第2供給流量)は前記液膜形成工程における前記供給流量(前記第1供給流量)よりも少なくされており、前記表面に対する処理液ノズル3の位置は前記液膜形成工程における前記位置よりも前記表面に近づけられているので、前記表面にDIWが供給される勢いを前記液膜形成工程における前記勢いよりも弱めることができる。これにより、処理液ノズル3から吐出されたDIWの一部(とくにウエハWの表面で跳ね返った処理液飛沫)が液膜除去領域T内に到達することを確実に抑制することができる。
液膜除去領域Tが前記主面の中心部(前記回転中心およびその近傍)に移動されると、制御装置22は、DIWバルブ14を閉じて、処理液ノズル3からのDIWの吐出を停止させるとともに、処理液ノズル移動機構11を制御して、処理液ノズル3をウエハWの上方から退避させる。
次に、制御装置22は、チャック回転駆動機構8を制御して、非回転状態でスピンチャック2に保持されたウエハWを所定の高回転速度まで、連続的または段階的にその回転速度を上げながら加速回転させるとともに、ガスノズル4から窒素ガスを吐出させつつガスノズル移動機構17を制御して、ガスノズル4を前記周縁の上方に向けて移動させる(ステップS5)。
これにより、その内側に液膜除去領域Tが配置された環状の前記液膜に、ウエハWの加速回転によって連続的または段階的に増加する遠心力が作用して、前記液膜が徐々に前記周縁へと追いやられ、ウエハWの周囲に振り切られていく。また、ガスノズル4から前記表面への窒素ガスの供給位置は、前記回転中心から前記周縁に向けて移動されているので、前記液膜は、速やかに前記周縁へと追いやられていく。
液膜除去領域Tは、図4(d)に示すように、前記液膜が前記周縁へと追いやられるのに伴って、前記周縁へと拡大されていく。すなわち、液膜除去領域Tの拡大に伴って前記表面からDIWが除去されていき、液膜除去領域Tが前記表面の全域に広がることにより、前記表面の全域からDIWが完全に排除される。そして、前記表面の全域からDIWが完全に排除された後、ウエハWの表面に付着している微少量のDIWが蒸発することにより、ウエハWが乾燥する(基板乾燥工程)。
このとき、液膜除去領域T内にDIWは存在しておらず、また、前記表面の中心部のDIWは確実に除去されているので、ウエハWの表面全域に乾燥不良が生じることを抑制しつつ、当該表面全域を均一に乾燥させることができる。また、前記表面は、ガスノズル4から吐出された窒素ガスによって保護されながら乾燥するので、当該表面に乾燥不良が生じることを確実に抑制することができる。
前記表面の全域からDIWが排除され、ウエハWの表面が乾燥すると、制御装置22は、窒素ガスバルブ20を閉じて、ガスノズル4からの窒素ガスの吐出を停止させるとともに、ガスノズル移動機構17を制御して、ガスノズル4をウエハWの上方から退避させる。そして、ウエハWの回転速度が減速されてウエハWの回転が停止し、図示しない搬送ロボットによって、スピンチャック2から処理後のウエハWが搬送されていく(ステップS6)。
以上にようにこの第1実施形態では、液膜除去領域TをウエハWの表面の周縁に形成することにより、前記表面に供給された窒素ガスによって、DIWが捕獲されることを抑制または防止することができる。さらに、液膜除去領域TをウエハWの表面の中心部に移動させることにより、当該中心部からDIWを良好に排除することができる。すなわち、液膜除去領域T内に乾燥不良が生じることを抑制または防止しつつ、前記表面から確実にDIWを排除して、ウエハWを均一に乾燥させることができる。したがって、表面が疎水性であるウエハWであっても、乾燥不良が生じることを抑制しつつ当該表面を均一に乾燥させることができる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る基板処理方法を実施するための基板処理装置1aの構成を説明するための図解図であり、図6は、基板処理装置1aによるウエハWの処理の一例を示すフローチャートである。この図5および図6において、図1および図3に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されており、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。また、以下では、図2、図5、図6を参照する。
この図5における基板処理装置1aの構成と、図1における基板処理装置1の構成との主要な相違点は、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面に対向配置される対向面23を有する遮断板24がスピンチャック2の上方に設けられていることにある。
具体的には、遮断板24は、ウエハWとほぼ同じ直径(あるいはウエハWよりも少し小さい直径)を有する円板状の部材であり、その下面が前記対向面23となっている。遮断板24の上面には、スピンチャック2の回転軸5と共通の鉛直な中心軸線に沿う回転軸25が固定されている。
この回転軸25は、中空軸であり、その内部には、ウエハWの表面に窒素ガスを供給するためのガス供給路26が形成されている。ガス供給路26の下端は、ウエハWの表面に窒素ガスを吐出するためのガス吐出口27として対向面23で開口している。ガス供給路26には、窒素ガスバルブ28を介して窒素ガスが供給されるようになっている。
また、回転軸25には、遮断板昇降駆動機構29と、遮断板回転駆動機構30とが結合されている。遮断板昇降駆動機構29によって、回転軸25および遮断板24を昇降させることにより、遮断板24をスピンチャック2に保持されたウエハWの表面に近接した近接位置(図5に示す位置)と、スピンチャック2の上方に大きく退避した退避位置との間で昇降させることができる。遮断板回転駆動機構30によって、遮断板24をスピンチャック2によるウエハWの回転にほぼ同期させて(あるいは若干回転速度を異ならせて)回転させることができる。
この第2実施形態に係る基板処理装置1aによるウエハWの処理の一例では、前記液膜除去領域移動工程まで(ステップS1〜S4まで)、前述の基板処理装置1によるウエハWの処理の一例と同一の処理が行われる。
そして前記液膜除去領域移動工程の後、制御装置22は、チャック回転駆動機構8を制御して、スピンチャック2に保持されたウエハWを所定の低回転速度(たとえば、50rpm以下。好ましくは、10rpm以下)で回転させる。その後、制御装置22は、窒素ガスバルブ20を閉じてガスノズル4からの窒素ガスの吐出を停止させ、ガスノズル移動機構17を制御して、ウエハWの上方からガスノズル4を退避させる(ステップS10)。このとき、ウエハWは前記所定の低回転速度で回転されているので、環状の液膜は、液膜除去領域Tの周囲に前記回転による遠心力を受けて維持されている。したがって、液膜除去領域Tは、前記中心部で維持されている。
次に、制御装置22は、遮断板昇降駆動機構29を制御して遮断板24を降下させることにより、対向面23をウエハWの表面に近接して対向配置させるとともに、窒素ガスバルブ28を開いてガス供給路26に窒素ガスを供給し、ガス吐出口27からウエハWの表面に向けて窒素ガスを吐出させる(ステップS11)。これにより、対向面23とウエハWの表面との間の空間にその周囲の雰囲気が進入することが抑制されるとともに、前記空間が窒素ガス雰囲気となる。
そして、制御装置22は、対向面23がウエハWの表面に対向配置された状態で、所定の低回転状態でスピンチャック2に保持されたウエハWを、前記所定の低回転速度から所定の高回転速度まで、連続的または段階的にその回転速度を上げながら加速回転させるとともに、遮断板回転駆動機構30を制御して、ウエハWの回転に同期させて(あるいは若干回転速度を異ならせて)遮断板24を回転させる(ステップ12)。
これにより、ガス吐出口27から吐出された窒素ガスが、ウエハWと遮断板24との回転に伴って、前記表面の周縁に向けて広がっていく。また、前記液膜は、ウエハWの加速回転によって連続的または段階的に増加する遠心力を受けて前記ウエハWの周縁へと徐々に追いやられながらウエハWの周囲に振り切られ、ウエハWの表面は、窒素ガスによって保護されながら乾燥していく(基板乾燥工程)。
前記表面の全域からDIWが排除され、ウエハWの表面が乾燥すると、制御装置22は、窒素ガスバルブ28を閉じて、ガス吐出口27からの窒素ガスの吐出を停止させる。そして、制御装置22は、遮断板回転駆動機構30を制御して遮断板24の回転を停止させ、遮断板昇降駆動機構29を制御して遮断板24をスピンチャック2の上方に大きく退避させる。その後、ウエハWの回転速度が減速されてウエハWの回転が停止し、図示しない搬送ロボットによって、スピンチャック2から処理後のウエハWが搬送されていく(ステップS6)。
以上のようにこの第2実施形態では、遮断板24の対向面23をウエハWの表面に近接して対向配置させ、対向面23と前記表面との間の空間を窒素ガス雰囲気に保ちながら、前記表面を乾燥させることができる。これにより、前記表面を窒素ガスによって確実に保護することができるので、前記表面に乾燥不良が生じることを確実に抑制しつつ、当該表面を均一に乾燥させることができる。
図7は、本発明の第3実施形態に係る基板処理方法を実施するための基板処理装置1bの構成を説明するための図解図であり、図8は、図7に示す基板処理装置1bによるウエハWの処理の一例を示すフローチャートである。この図7および図8において、図1および図3に示す各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されており、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。また、以下では、図3、図7、図8を参照する。
この図7における基板処理装置1bの構成と、図1における基板処理装置1の構成との主要な相違点は、ガスノズル4の先端部に、スピンチャック2に保持されたウエハWの表面に対向配置される対向面31を有する遮断板32が取り付けられていることにある。
具体的には、遮断板32は、ウエハWよりも小さい直径(あるいはウエハWとほぼ同じ直径)を有する円板状の部材であり、その下面が前記対向面31となっている。遮断板32は、ガスノズル4と同軸(ガスノズル4および遮断板32の中心軸線が同軸)となるようにガスノズル4に取り付けられている。
ガスノズル4および遮断板32は、ガスノズル移動機構17によって、ほぼ水平に一体移動されるようになっており、スピンチャック2に保持されたウエハWの上方にガスノズル4を配置させることにより、当該ウエハWの表面に対向面31を近接して対向配置させることができる(図7参照)。
この第3実施形態に係る基板処理装置1bによるウエハWの処理の一例では、前記液膜除去領域形成工程まで(ステップS1〜S3まで)、前述の基板処理装置1によるウエハWの処理の一例と同一の処理が行われる。
そして、前記液膜除去領域形成工程の後、制御装置22は、ガスノズル移動機構17を制御してガスノズル4および遮断板32をほぼ水平に一体移動させ、液膜除去領域Tを前記表面の中心部に移動させつつ、前記対向面31をウエハWの表面に近接して対向配置させる(ステップS20、液膜除去領域移動工程)。これにより、対向面31とウエハWの表面との間の空間にその周囲の雰囲気が進入することが抑制されるとともに、前記空間が窒素ガス雰囲気となる。
次に、制御装置22は、対向面31がウエハWの表面に対向配置された状態で、チャック回転駆動機構8を制御して、非回転状態でスピンチャック2に保持されたウエハWを所定の高回転速度まで、連続的または段階的にその回転速度を上げながら加速回転させる(ステップS21)。これにより、前記液膜が、ウエハWの加速回転によって連続的または段階的に増加する遠心力を受けてウエハWの周縁へと徐々に追いやられながらウエハWの周囲に振り切られ、ウエハWの表面は、窒素ガスによって保護されながら乾燥していく(基板乾燥工程)。このとき、第1実施形態の場合と同様に、ガスノズル4および遮断板32を回転半径外方側に向けて一体的に移動させるようしてもよい。
前記表面の全域からDIWが排除され、ウエハWの表面が乾燥されると、制御装置22は、窒素ガスバルブ20を閉じて、ガスノズル4からの窒素ガスの吐出を停止させるとともに、ガスノズル移動機構17を制御して、ガスノズル4および遮断板32をウエハWの上方から退避させる。そして、ウエハWの回転速度が減速されてウエハWの回転が停止し、図示しない搬送ロボットによって、スピンチャック2から処理後のウエハWが搬送されていく(ステップS6)。
以上のようにこの第3実施形態では、ガスノズル4と遮断板32とを一体とし、ガスノズル移動機構17によってほぼ水平に一体移動させることにより、液膜除去領域Tの移動と、前記表面への対向面31の対向配置とを同時に行わせることができる。これにより、液膜除去領域Tを前記中心部に移動させた後、即座に前記基板乾燥工程を実行することができるので、ウエハWの処理時間の増加を抑制しつつ、窒素ガスによって前記表面を確実に保護しながら当該表面を乾燥させることができる。
図9は、本発明の第4実施形態に係る基板処理方法によるウエハWの処理例を示すフローチャートである。図10は、図9の処理例における処理状態を図解的に示す図である。この図9および図10において、前述した第1実施形態における各部に相当する部分には、それら各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号を付した各部についての詳細な説明を省略する。
第4実施形態が第1実施形態と相違する点は、液膜除去領域形成工程中および液膜除去領域移動工程中に処理液ノズル3からウエハWの表面にDIWを供給しない構成とする点である。
この第4実施形態に係るウエハWの処理例では、液膜形成工程(ステップS1,S2)の終了まで、第1実施形態にかかるウエハWの処理例と同一の処理が行われる。
そして、DIWの供給開始から所定のリンス処理時間が経過すると、制御装置22は、DIWバルブ14を閉じて処理液ノズル3からのDIWの吐出を停止させるとともに(ステップS30)、処理液ノズル移動機構11を制御して、処理液ノズル3をウエハWの上方から、ウエハWの側方の退避位置に退避させる。制御装置22は、チャック回転駆動機構8を制御してウエハWの所定の低回転速度(ウエハW上にDIWの液膜を保持することができる回転速度。たとえば、50rpm以下。好ましくは、10rpm以下)での回転を継続させる。そして、制御装置22は、ガスノズル移動機構17を制御して、ガスノズル4をウエハWの上方に配置させるとともに、窒素ガスバルブ20を開いて、ガスノズル4からウエハWの表面に向けて窒素ガスを吐出させる(ステップS3)。具体的には、ガスノズル4から吐出された窒素ガスが、最初に、ウエハWの表面の周縁に供給され、ウエハWの表面の周縁からDIWが除去される。これにより、ウエハWの表面の周縁に、DIWの液膜が除去された液膜除去領域Tが形成される(液膜除去領域形成工程、図10(b)参照。)。
そして、制御装置22は、窒素ガスバルブ20を開いてガスノズル4から窒素ガスを吐出させた状態のまま、ガスノズル移動機構17を制御して、ガスノズル4をウエハWの表面の回転中心の上方に移動させる(ステップS4)。これにより、ウエハWの表面に窒素ガスが供給されるとともに、その供給位置がウエハWの表面の回転中心に向けて移動される。液膜除去領域TはウエハWの表面への窒素ガスの供給位置の移動に伴って、液膜の周縁に形成された窪み状の形状から円形状に変化しつつ、ウエハWの表面の回転中心に向かって移動させられる。これにより、液膜除去領域T内にウエハWの回転中心が配置される(液膜除去領域移動工程、図10(c)参照。)。その後、基板乾燥工程が行われ(ステップS5、図10(d)参照。)、基板乾燥工程の終了後には図示しない搬送ロボットによって処理後のウエハWが搬出されていく(ステップS6)。
この実施形態では、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、処理液ノズル3からウエハWの表面にDIWが供給されない。そのため、液膜除去領域Tに処理液が進入することを阻止することができ、液膜除去領域T内にDIWの液滴が形成されることを抑制または防止することができる。これにより、液膜除去領域Tに乾燥不良が生じることを抑制することができる。
また、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程では、ウエハWが低回転速度で回転されているので、このとき、ウエハWの表面の液膜に遠心力がほとんど作用しないので、ウエハWの表面上のDIWがウエハWの側方に飛散することがほとんどない。そのため、ウエハWの表面上からのDIWの逸散を抑制することができ、液膜除去領域T以外の領域から液膜が無くなることを抑制することができる。これにより、処理液ノズル3から供給されたDIWが液膜除去領域Tに到達して液膜除去領域T内にDIWの液滴が形成されることを抑制または防止できる。ゆえに、液膜除去領域Tに乾燥不良が生じることを抑制することができる。
なお、前述の説明では、液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、ウエハWが低回転速度で回転される場合を例にとって説明したが、液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、ウエハWが回転停止されていてもよい。かかる場合、ウエハ上からのDIWの逸散をより一層抑制することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、前述の第1〜4実施形態では、前記基板乾燥工程において、主として、前記所定の高回転速度までウエハWを加速回転させることにより、DIWの液膜をウエハWの周囲に振り切る例について説明したが、ウエハWを回転させずに、または一定の回転速度で回転させつつ、ウエハWの表面への窒素ガスの供給流量を増加させることにより、前記液膜を前記周縁に追いやって当該表面から排除してもよい。
また、第2実施形態および第3実施形態においても、液膜除去領域形成工程中および液膜除去領域移動工程中に、処理液ノズル3からウエハWの表面にDIWを供給しない構成としてもよい。
さらに、前述の第1〜第4実施形態では、ウエハWの表面に窒素ガスが供給される例について説明したが、前記表面に供給される窒素ガスに、純水よりも揮発性の高い有機溶剤であるIPA(イソプロピルアルコール)の蒸気が含まれていてもよい(図1、図5、図7参照)。
IPAの蒸気を含む窒素ガスをウエハWの表面に供給することにより、前記基板乾燥工程において、前記表面に付着しているDIWをIPAに置換して速やかにウエハWを乾燥させることができる。
また、IPAの蒸気を含む窒素ガスをウエハWの表面に供給する場合、前記基板乾燥工程において、ウエハWを回転させずに前記IPAの蒸気を含む窒素ガスの供給流量を増加させることにより、ウエハWの表面からDIWの液膜を排除して当該ウエハWを乾燥させてもよい。
前記純水よりも揮発性が高い有機溶剤としては、IPA以外に、たとえば、メタノール、エタノール、アセトン、およびHFE(ハイドロフルオロエーテル)などが挙げられる。
また、前述の第1〜第4実施形態では、前記液膜除去領域移動工程において、スピンチャック2の回転を停止させながら、ガスノズル4を前記回転中心の上方に移動させる例について説明したが、スピンチャック2およびウエハWを低回転速度で回転させながら、ガスノズル4を移動させてもよい。
さらに、前述の第1〜第4実施形態では、前記液膜除去領域形成工程において、液膜除去領域TがウエハWの表面の周縁に形成される例について説明したが、前記周縁を除く前記表面の中心Oを含まない領域に液膜除去領域Tを形成してもよい。
また、前述の第1〜第4実施形態では、リンス液としてDIWを例示したが、DIWに限らず、純水、オゾン水、水素水、炭酸水などの他のリンス液を用いてもよい。
さらに、前述の第1〜第4実施形態では、不活性ガスとして窒素ガスを例示したが、窒素ガスに限らず、アルゴンガスなどの他の不活性ガスを用いてもよい。
さらにまた、前述の第1〜第4実施形態では、処理対象の基板として半導体ウエハWを取り上げたが、半導体ウエハWに限らず、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などの他の種類の基板が処理対象とされてもよい。
1,1a,1b 基板処理装置
2 スピンチャック(基板保持手段)
3 処理液ノズル
4 ガスノズル
8 チャック回転駆動機構(基板回転手段)
11 処理液ノズル移動機構(処理液ノズル移動手段)
12 処理液ノズル昇降駆動機構(処理液ノズル移動手段)
17 ガスノズル移動機構(ガスノズル移動手段)
22 制御装置(制御手段)
23,31 対向面
24,32 遮断板(対向部材)
27 ガス吐出口
29 遮断板昇降駆動機構(対向部材移動手段)
O 中心
T 液膜除去領域
W ウエハ(基板)

Claims (12)

  1. 基板保持手段によって保持された基板の主面に処理液ノズルから処理液を供給することにより、前記主面の全域に処理液の液膜を形成する液膜形成工程と、
    前記液膜が形成された前記主面に、ガスノズルから不活性ガスを供給することにより、前記主面の周縁を含む領域に、前記液膜が除去された液膜除去領域を形成する液膜除去領域形成工程と、
    前記液膜除去領域形成工程の後、前記ガスノズルから不活性ガスを前記主面に供給しつつ、ガスノズル移動手段によって前記ガスノズルを移動させることにより、前記液膜除去領域を前記主面の周縁を含む領域から移動させて、当該液膜除去領域内に前記主面の中心を配置させる液膜除去領域移動工程と、
    前記液膜除去領域移動工程の後、前記液膜除去領域を拡大させることにより前記主面から処理液を排除して基板を乾燥させる基板乾燥工程とを含む、基板処理方法。
  2. 前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、前記処理液ノズルから前記主面に処理液を供給する、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、処理液ノズル移動手段により、前記液膜除去領域から最も遠くなる前記主面の周縁部に当該処理液ノズルを配置させる、請求項2に記載の基板処理方法。
  4. 前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程において、前記処理液ノズル移動手段により前記処理液ノズルを移動させて、前記処理液ノズルから前記主面への処理液の供給位置を、前記液膜除去領域から最も遠くなる前記主面の周縁部に配置する、請求項3に記載の基板処理方法。
  5. 前記処理液ノズル移動手段により、前記液膜除去領域形成工程および液膜除去領域移動工程における前記主面に対する前記処理液ノズルの位置を、前記液膜形成工程における当該処理液ノズルの位置よりも前記主面に近づけさせる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  6. 前記液膜除去領域形成工程および前記液膜除去領域移動工程における前記処理液ノズルから前記主面への処理液の供給流量を、前記液膜形成工程における供給流量よりも少なくする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  7. 前記液膜除去領域形成工程および前記液膜除去領域移動工程中は、前記処理液ノズルから前記主面に処理液を供給しない、請求項1に記載の基板処理方法。
  8. 前記液膜除去領域移動工程の後、前記ガスノズル移動手段によって前記ガスノズルを前記基板から退避させ、その後、対向部材移動手段によって対向部材を移動させることにより、前記対向部材の対向面を前記主面に対向配置させるとともに、前記対向面に形成されたガス吐出口から不活性ガスを吐出し、前記対向面が前記主面に対向配置された状態で、前記基板乾燥工程を実行する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  9. 前記ガスノズルおよび当該ガスノズルと一体にされた対向部材を前記ガスノズル移動手段によって一体移動させることにより、前記液膜除去領域移動工程において、前記液膜除去領域内に前記中心を配置させつつ、前記対向部材の対向面を前記主面に対向配置させ、前記対向面が前記主面に対向配置された状態で、前記基板乾燥工程を実行する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  10. 前記ガスノズルから前記主面に不活性ガスを供給しつつ、前記基板乾燥工程を実行する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  11. 前記基板乾燥工程において、前記主面に供給される不活性ガスには、純水よりも揮発性の高い有機溶剤の蒸気が含まれている、請求項10に記載の基板処理方法。
  12. 前記基板乾燥工程において、基板回転手段により前記基板保持手段に保持された基板を所定の回転速度で回転させるとともに、前記ガスノズルから前記主面に向けて不活性ガスを吐出しつつ、前記ガスノズル移動手段によって前記ガスノズルを移動させることにより、前記ガスノズルから前記主面への不活性ガスの供給位置を前記中心から前記主面の周縁に向けて移動させて前記基板を乾燥させる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の基板処理方法。
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