JP2012082301A - 2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物 - Google Patents

2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】パーティクルボード等の多孔質材料および金属に対する接着性が共に良好であって、かつ保存安定性が良好である接着性を有する2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物を提供することにある。
【解決手段】重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機過酸化物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むA剤と、重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機バナジウム化合物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むB剤、とから成ることを特徴とする2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、常温での硬化性が良好であり、パーティクルボード等の多孔質材料及び金属に対する接着性が共に良好な2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物に関する。
従来、室温で空気接触面まで完全に硬化し、木材等に対しても硬化が阻害されることなく優れた接着性を示す二液主剤型アクリル系接着剤が提案されている(特許文献1)。また、金属と、紙、布、コンクリート構造体等の気孔性材料とを強固に接着する接着剤組成物とそれを用いた接合体、接着剤組成物の製造方法が提案されている(特許文献2)。
特開平5−125331号公報 特開2006−160861号公報
特許文献1に係る二液主剤型アクリル系接着剤は、重合性(メタ)アクリルモノマーおよび有機過酸化物を主成分とするA剤と、重合性(メタ)アクリルモノマーおよびA剤中の有機過酸化物とレドックス触媒系を形成する還元剤を主成分とするB剤からなる二液主剤型アクリル系接着剤において、A剤中に少なくとも特定の酸性リン化合物の1種または2種以上が含有されており、B剤中の還元剤が可溶性バナジウム化合物であることを特徴としている。
また特許文献2に係る接着剤組成物とそれを用いた接合体、接着剤組成物の製造方法は、(イ)(メタ)アクリル酸エステルモノマーに、(ロ)クメンハイドロパーオキサイド、(ハ)コバルト石鹸、(ニ)含窒素化合物、(ホ)リン酸(メタ)アクリレートからなることを特徴としている。
しかし、特許文献1に係る二液主剤型アクリル系接着剤は、A剤中に少なくとも特定の酸性リン化合物の1種または2種以上を配合し、可溶性バナジウム化合物はこれとは別にB剤中に配合する必要があり、特に特許文献1の比較例15〜16に示される組成ではB剤中に特定の酸性リン化合物と可溶性バナジウム化合物であるバナジルアセチルアセトネートを共存させると、該B剤の保存安定性が悪く二液アクリル系接着剤としては不適であるという課題があった。
また、係る二液主剤型アクリル系接着剤は木材等に対しては硬化を阻害されること無く優れた接着性を示しても、金属に対する接着性は十分ではないという課題があった。
また、特許文献2に係る接着剤組成物とそれを用いた接合体、接着剤組成物の製造方法では、該接着剤組成物中のリン酸(メタ)アクリレートを金属との接着界面に作用させて金属や金属酸化表面に強力に接着させるためには、特許文献2の段落0016に記載のように、含窒素化合物をコバルトイオンに作用させてリン酸アクリレートがコバルトイオンに配位することで失活することを阻止または緩和させる必要が有り、そのためには該特許文献2の請求項7に記載のように、予めコバルト石鹸と含窒素化合物を混合しなければならないという課題があった。このため、仮に配合手順を誤ったり、リン酸アクリレートの失活の阻止または緩和が不十分であると、金属との接着が十分でない場合があるという課題となっていた。
また、リン酸アクリレートの失活の阻止または緩和が十分であっても、表面が不活性なステンレスに対しては接着性が不十分な場合があるという課題があった。
本発明が解決しようとする課題は、パーティクルボード等の多孔質材料および金属、特にステンレスに対する接着性が共に良好であって、かつ保存安定性が良好な2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物を提供することにある。
請求項1記載の発明は、重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機過酸化物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むA剤と、重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機バナジウム化合物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むB剤から成ることを特徴とする2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物である。
本発明に係る2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物は、パーティクルボード等の多孔質材料および金属、特にはステンレスに対する接着性が良好であり、A剤およびB剤それぞれの貯蔵安定性が良好であるという効果がある。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明の2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物は、重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機過酸化物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むA剤と、重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機バナジウム化合物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むB剤、とから成ることを特徴とする2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物である。
重合性(メタ)アクリルモノマー
重合性(メタ)アクリルモノマーは、少なくとも重合性(メタ)アクリル酸誘導体と重合性(メタ)アクリル酸誘導体のどちらかを含む重合性(メタ)アクリルモノマーであり、液状乃至固形状の重合性(メタ)アクリルモノマーを使用することができる。またここでいう重合性(メタ)アクリルモノマーには、特に断らない限り、以下に説明する重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物を含まない。
固形状の重合性(メタ)アクリルモノマーを使用する際には液状の重合性(メタ)アクリルモノマーと併用し、液状の重合性(メタ)アクリルモノマーに溶解して使用する。重合性(メタ)アクリル酸誘導体としては、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルへキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらは単独あるいは2種以上を混合して使用する。また、重合性(メタ)アクリルモノマーは上記に記載されるものに限定されるものではなく一般的に市販されている重合性(メタ)アクリルモノマーを使用することが出来る。
有機過酸化物
有機過酸化物としては例えば、クメンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンジハイドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド及びターシャリーブチルパーオキシベンゾエート等が挙げられる。これらの中では、反応性の点で、クメンハイドロパーオキサイドが好ましく、配合量は重合性(メタ)アクリルモノマー及び重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物との総量に対して0.05重量部以上10重量部未満が好ましい。0.05重量部未満では硬化が不十分であり、10重量部以上では可使時間が短くなり作業性が不良となるが、最終的には必要とする硬化時間及び作業性を考慮して決定することができる。
ゴムエラストマー
ゴムエラストマー成分とは、常温でゴム状弾性を有する高分子物質をいい、重合性(メタ)アクリルモノマーに溶解又は分散できるゴムエラストマー成分の使用が好ましい。このようなゴムエラストマー成分としては、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−メチルメタクリレート共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン−アクリロニトリル−スチレン共重合体(MBAS)、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS) 、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、並びに、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、線状ポリウレタン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム及びブタジエンゴム等の各種合成ゴム、天然ゴム、スチレン−ポリブタジエン−スチレン系合成ゴムといったスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン−EPDM合成ゴムといったオレフィン系熱可塑性エラストマー、並びに、カプロラクトン型、アジペート型及びPTMG型といったウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリブチレンテレフタレート−ポリテトラメチレングリコールマルチブロックポリマーといったポリエステル系熱可塑性エラストマー、ナイロン−ポリオールブロック共重合体やナイロン−ポリエステルブロック共重合体といったポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、並びに、塩ビ系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
これらのエラストマー成分は相溶性が良ければ、1種又は2種以上が使用できる。化合物に対する溶解性及び接着性の点で、少なくともエラストマー成分の配合量は、重合性(メタ)アクリルモノマー100重量部に対して5〜50重量部が好ましく、10〜30重量部がより好ましい。5重量部未満だと粘度及び接着性が低下し、50重量部を越えると粘度が高すぎて作業上不都合が生じる。また10重量部未満では接着性が低下する傾向にあり、30重量部超では作業性が低下する傾向にある。
重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物
重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物は、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−ジヒドロホスフェート、ジ−(2−(メタ)アクリロイルオキシ)ヒドロゲンホスフェート、ジペンタエリストリールペンタ(メタ)アクリロイルオキシジヒドロゲンホスフェートが挙げられる。該重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物は、上記重合性(メタ)アクリルモノマー100重量部に対し、0.01重量部以上配合される。配合量の上限は該重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物が広義には前記重合性(メタ)アクリレートモノマーに含まれるため、前記重合性(メタ)アクリレートモノマーと該重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物の硬化によって発現されるところの、目的とする接着剤組成物の物理的強度や伸び等によって決定することができる。なお、0.01重量部未満では十分な接着性向上効果が得られない。
有機バナジウム化合物
有機バナジウム化合物は、有機過酸化物のラジカル発生促進剤である。バナジルアセチルアセトネート、バナジルステアレート、バナジウムナフテネート、バナジウムアセチルアセトネート、バナジウムベンゾイルアセトネート、シュウ酸バナジル等が挙げられる。配合量としては、B剤中の重合性(メタ)アクリルモノマー100重量部に対して0.01重量部以上10重量部未満を配合し、より好ましくは1重量部以上5重量部未満である。0.01重量部未満では十分な硬化性が得られず、10重量部以上では貯蔵安定性が低下する。また1重量部未満では硬化性が低下する傾向にあり、5重量部以上では貯蔵安定性が低下する傾向にある。
本発明は、上記のように重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機過酸化物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むA剤と、重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機バナジウム化合物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むB剤、とから成るが、硬化性を向上させるための添加剤として、重合性(メタ)アクリル基を持たない酸性リン化合物を添加しても良い。該酸性リン化合物としては、モノメチルフォスフェート、ジメチルフォスフェート、モノエチルフォスフェート、ジエチルフォスフェート、モノイソプロピルフォスフェート、ジイソプロピルフォスフェート、モノブチルフォスフェート、ジブチルフォスフェート、フェニルフォスフェート等が挙げられ、これらの1種または2種以上の混合物を使用することができる。
さらには、貯蔵安定性を向上させる目的で、重合禁止剤を配合することができる。重合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、2,6−ジターシャリーブチル−p−クレゾール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、トリフェニルホスファイト、フェノチアジン及びN−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン等を挙げることができる。配合量はA剤中またはB剤中の重合性(メタ)アクリルモノマー及び重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物の合計量に対して0.01重量部以上10重量部未満が好ましく、0.01重量部未満では貯蔵安定性が不十分となり、10重量部以上ではA剤とB剤を混合して使用する際に硬化不良となるが、最終的には必要とする貯蔵安定性と硬化状態を考慮して決定することができる。
その他、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、グリコール酸、クエン酸等のα−ヒドロキシカルボン酸、パラフィンワックスなどを硬化性調整のため配合しても良く、さらにはDOP、DBP等の可塑剤を配合することもできる。
以下、実施例及び比較例にて本出願に係る2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物について具体的に説明する。
実施例1
表1に示すような配合にて、各材料を均一に混合することにより実施例1のA剤とB剤を作製した。
アクリルニトリル−ブタジエンゴムにはNipol 1072J(商品名、比重0.98、アクリロニトリル量27%、日本ゼオン製)を使用し、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物にはカヤマーPM−1(商品名、比重1.15〜1.25、粘度800〜1500mPa・s/25℃、日本化薬(株)製)を使用した。
Figure 2012082301
実施例2
実施例1のA剤及びB剤に配合しているPM−1に代えてライトエステルP−1M(商品名、比重1.27〜1.35、共栄社化学製)を配合し実施例2のA剤及びB剤とした。
比較例1
実施例1のA剤及びB剤に配合されている重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物を配合しないA剤及びB剤を比較例1のA剤及びB剤とした。
比較例2
実施例1のA剤及びB剤に配合されている重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物、及びアクリルニトリルーブタジエンゴムを共に配合しないA剤及びB剤を比較例2のA剤及びB剤とした。
比較例3
実施例1のA剤及びB剤に配合されているアクリルニトリル−ブタジエンゴムを配合しないA剤及びB剤を比較例3のA剤及びB剤とした。
評価項目および試験方法
金属との接着性
23℃雰囲気下において、十分に脱脂した70mm×25mm×厚さ1mmの2枚のステンレス試験片(SUS304)のうち一枚のステンレス試験片の端部から25mm部分に、実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の各A剤とB剤を1:1(重量比)で十分に混合した接着剤組成物を、80g/m塗布する。塗布後直ちにもう一枚のステンレス試験片の端部から25mm部分を該接着剤組成物の塗布部分に重ねあわせてこの部分のみオーバーラップさせた長さ115mmの引張試験片とし、該接着剤組成物の塗布部分を0.05MPaで1時間圧締硬化させる。解圧後、23℃にて24時間養生し、引張速度5mm/分にて該引張試験片を引張り、最大引張強度からせん断強度(N/mm)を算出した。また試験後の貼り合わせ面を目視にて観察し、塗布した接着剤組成物の凝集破壊の割合(%)を確認した。
多孔質材料との接着性
23℃雰囲気下において、十分に脱脂した70mm×25mm×厚さ1mmの1枚のステンレス試験片(SUS304)の一方の端部から25mm部分に、実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の各A剤とB剤を1:1(重量比)で十分に混合した接着剤組成物を、80g/m塗布する。塗布後直ちに、70mm×25mm×厚さ8mmのパーティクルボード試験片を、端部から25mm部分を該接着剤組成物の塗布部分に重ねあわせてこの部分のみオーバーラップさせた長さ115mmの引張試験片とし、該接着剤組成物の塗布部分を0.05MPaで1時間圧締硬化させる。解圧後、23℃にて24時間養生し、引張速度5mm/分にて該引張試験片を引張り、最大引張強度からせん断強度(N/mm)を算出した。また試験後の貼り合わせ面を目視にて観察し、パーティクルボード試験片または接着剤組成物の破壊の割合(%)を確認した。パーティクルボード試験片の破壊はパーティクルボード試験片の材料破壊とし,接着剤組成物の破壊は接着剤組成物の凝集破壊とした。
貯蔵安定性
実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の各A剤とB剤をそれぞれ50gを50ccポリエチレン容器に入れ、30℃恒温槽中に7日間放置し、ゲル化の有無を目視にて観察した。ゲル化が生じたものを×、ゲル化が無いものを○とした。
評価結果
評価結果を表2に示す。
Figure 2012082301
総合評価
実施例1及び実施例2は金属との接着性試験において接着剤組成物の凝集破壊が60%以上であって接着強度は11.2N/mm以上であり、良好な接着性を示すと共に、多孔質材料との接着性試験においてもパーティクルボード試験片100%材料破壊であり接着性は良好であった。これに対してアクリルニトリル−ブタジエンゴムが配合されず重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物が配合されている比較例3は、金属との接着性試験において接着剤組成物の凝集破壊は0%であり、接着性は不良であった。
また重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物が配合されずに、アクリルニトリル−ブタジエンゴムのみを配合した比較例1は多孔質材料との接着性は良好ではあるが、金属に対する接着性試験では接着剤組成物の凝集破壊がわずか10%であることより、 その接着性は不良であった。
また重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物及びアクリルニトリル−ブタジエンゴムが共に配合されていない比較例2は、比較例3と同様に金属及び多孔質材料に対する接着性は不良であった。
貯蔵安定性の評価では、すべてのA剤及びB剤には30℃7日間でゲル化は見られなかった。

Claims (1)

  1. 重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機過酸化物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むA剤と、重合性(メタ)アクリルモノマーと、有機バナジウム化合物と、ゴムエラストマーと、重合性(メタ)アクリル基を持つ酸性リン化合物とを含むB剤、とから成ることを特徴とする2成分形アクリル樹脂系接着剤組成物。

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