JP2012081911A - 車両のパーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作レバーの角度調整を容易に行うことができるとともに、操作レバーの非操作時の戻り位置が明確となって高い操作性と操作感を得ることができる車両のパーキングブレーキ操作装置を提供すること。
【解決手段】操作レバー3とケーブルガイド6をベースブラケット5に相対回転可能に軸支し、ケーブルガイド6に一端が連結されたブレーキケーブル2の他端をブレーキ装置に接続し、操作レバー3に加えられる操作力をブレーキケーブル2を介してブレーキ装置に伝達して該ブレーキ装置を動作させる車両のパーキングブレーキ操作装置1において、ケーブルガイド6のベースブラケッ5トに対する回動範囲を規制するストッパ17をベースブラケット5に設けるとともに、ケーブルガイド6に係脱して該ケーブルガイド6と操作レバー3との相対回転位置を変更可能な係合手段(アジャストボタン15及びポール13)を操作レバー3に設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、手動操作によってブレーキ装置を動作させる車両のパーキングブレーキ操作装置に関するものである。
車両に設けられるパーキングブレーキは、運転者によって操作される操作レバーを含むパーキングブレーキ操作装置と、ブレーキ装置(一般にはリヤブレーキ装置)と、パーキングブレーキ操作装置とブレーキ装置とを連結して操作レバーに加えられる操作力をブレーキ装置に伝達するブレーキケーブルによって構成されている。
上記パーキングブレーキ操作装置は、車両のフロア上に固設されており、車体に固定されたベースブラケットと、該ベースブラケットに固定された扇状のラチェットと、支軸によって前記ベースブラケットに揺動可能に軸支された操作レバーとを有している。又、操作レバーにはブレーキケーブルの一端が連結されており、該操作レバーのグリップ部を運転者が把持してこれを支軸回りに回動させることによってブレーキケーブルが引かれてブレーキ装置(一般にはリヤブレーキ装置)が作動し、駐車中の車両に必要なパーキングブレーキ力が加えられる。
ところで、車両における座席やステアリングハンドルの位置は運転者の体格等に合わせて調整可能となっており、運転者は、自分の体格等に合わせて座席をペダルに対して運転し易い位置に前後に調整したり、ステアリングハンドルの上下方向及び前後方向位置を調整する。
而して、パーキングブレーキ操作装置の操作レバーは車両のフロアに固定されているため、運転者が座席の位置を前後方向に調整すると、運転者にとって操作レバーの操作時の操作角度(運転者の引く方向との関係角度)が変化し、該操作レバーの操作性が必ずしも良好ではないという問題があった。
そこで、特許文献1には、ハンドブレーキレバー(操作レバー)とドラム(ケーブルガイド)をベースブラケットに相対回転可能に軸支し、ドラムの外周に形成されたラチェットギヤに噛合するラチェット爪(ポール)をハンドブレーキレバーに設け、ハンドブレーキレバーに設けられたノブ(リリースボタン)を引き出してラチェット爪のラチェットギヤとの噛合を解除することによってハンドブレーキレバーの操作角度を調整(ブレーキワイヤーの引き代を調整)する構成が提案されている。
実公平6−022614号公報
しかしながら、特許文献1において提案された構成では、ハンドブレーキレバーの操作角度を調整することは可能であるが、ハンドブレーキレバーを非操作位置に戻してパーキングブレーキを解除する際にハンドブレーキレバーの戻り位置が明確とはならず、運転者の操作性や操作感が悪いという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、操作レバーの角度調整を容易に行うことができるとともに、操作レバーの非操作時の戻り位置が明確となって高い操作性と操作感を得ることができる車両のパーキングブレーキ操作装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、操作レバーとケーブルガイドをベースブラケットに相対回転可能に軸支し、前記ケーブルガイドに一端が連結されたブレーキケーブルの他端をブレーキ装置に接続し、前記操作レバーに加えられる操作力を前記ブレーキケーブルを介して前記ブレーキ装置に伝達して該ブレーキ装置を動作させる車両のパーキングブレーキ操作装置において、
前記ケーブルガイドの前記ベースブラケットに対する回動範囲を規制するストッパをベースブラケットに設けるとともに、前記ケーブルガイドに係脱して該ケーブルガイドと前記操作レバーとの回転方向の相対位置を変更可能な係合手段を操作レバーに設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記係合手段を、前記ケーブルガイドの外周に形成された係合歯に係脱するポールと、該ポールを操作してこれの前記係合歯との係合を解除するアジャストボタンとで構成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記係合手段を前記ケーブルガイドの外周に形成された係合歯に係脱する第1のポールで構成するとともに、該第1のポールをカム溝に沿って移動可能に支持し、
前記操作レバーの回動位置を保持するラチェット機構を、前記ベースブラケットに設けられたラチェットと、該ラチェットに形成されたラチェット歯に係合する第2のポール及び該第2のポールを操作してこれの前記ラチェット歯との係合を解除するリリースボタンで構成し、
前記操作レバーを非操作位置から更に操作レバーの戻り方向に押し込んだ状態で前記リリースボタンを操作することによって前記第2のポールで前記第1のポールを操作して該第1のポールの前記係合歯との係合を解除するよう構成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、係合手段による操作レバーとケーブルガイドとの係合を解除すれば、操作レバーをケーブルガイドに対して自由に回動させることができるため、非操作時の操作レバーの角度位置(引き始めの角度位置)を任意且つ容易に調整することができる。又、ベースブラケットに設けられたストッパにケーブルガイドが当接することによってケーブルガイドのベースブラケットに対する回動範囲が規制されるため、該ケーブルガイドと共に回動する操作レバーの非操作時の戻り位置が明確となって高い操作性と操作感が得られる。
請求項2記載の発明によれば、操作レバーが非操作位置にある状態からアジャストボタンによってポールを操作してこれの係合歯との係合を解除すれば、操作レバーをケーブルガイドに対して自由に回動させることができるため、非操作時の操作レバーの角度位置(引き始めの角度位置)を任意且つ容易に調整することができる。
請求項3記載の発明によれば、操作レバーを非操作位置から更に操作レバーの戻り方向に押し込んだ状態で既設のリリースボタンを操作することによって第2のポールで第1のポールを操作して該第1のポールの係合歯との係合を解除すれば、操作レバーをケーブルガイドに対して自由に回動させることができるため、非操作時の操作レバーの角度位置(引き始めの角度位置)を任意且つ容易に調整することができる。そして、この場合、第1のポールの係合歯との係合を解除するためのアジャストボタン等の部品が不要となるため、部品点数が削減されて構造の単純化とコストダウンが図られる。
(a),(b)は本発明の実施の形態1に係るパーキングブレーキ操作装置の非操作時の状態を示す平面図と側面図である。 本発明の実施の形態1に係るパーキングブレーキ操作装置の操作時の状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係るパーキングブレーキ操作装置のアジャストボタン操作時の状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係るパーキングブレーキ操作装置のアジャストボタン解除時の状態を示す側面図である。 (a),(b)は本発明の実施の形態2に係るパーキングブレーキ操作装置の非操作時の状態を示す平面図と側面図である。 本発明の実施の形態2に係るパーキングブレーキ操作装置の操作レバーの角度位置の調整要領を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係るパーキングブレーキ操作装置の操作レバーの角度位置の調整要領を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係るパーキングブレーキ操作装置の操作レバーの角度位置の調整要領を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係るパーキングブレーキ操作装置の操作レバーの角度位置の調整要領を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係るパーキングブレーキ操作装置の角度位置の再度の調整要領を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るパーキングブレーキ操作装置の角度位置の再度の調整要領を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1(a),(b)は本発明の実施の形態1に係るパーキングブレーキ操作装置の非操作時の状態を示す平面図と側面図、図2は同パーキングブレーキ操作装置の操作時の状態を示す側面図、図3は同パーキングブレーキ操作装置のアジャストボタン操作時の状態を示す側面図、図4は同パーキングブレーキ操作装置のアジャストボタン解除時の状態を示す側面図である。
駐車中の車両に所要のブレーキ力を加えるパーキングブレーキは、本発明に係るパーキングブレーキ操作装置1と、不図示のブレーキ装置(一般にはリヤブレーキ装置)と、このブレーキ装置と前記パーキングブレーキ操作装置1とを連結するブレーキケーブル2によって構成されている。
本発明に係るパーキングブレーキ操作装置1は、運転者によって回動操作される操作レバー3を備えており、この操作レバー3は、その基端部(後端部)が支軸4によってベースブラケット5に回動可能に軸支されている。ここで、ベースブラケット5は車室内のフロア上に固定されており、これには円板状のケーブルガイド6がその中心を前記支軸4によって前記操作レバー3に対して相対回転可能に支持されている。このケーブルガイド6の外周の一部には切欠き6Aが形成されており、この切欠き6Aを除くケーブルガイド6の外周には複数の係合歯6aが刻設されている。又、ケーブルガイド6には前記ブレーキケーブル2の一端がピン7によって連結されており、該ブレーキケーブル2の他端は不図示のブレーキ装置に接続されている。
ところで、操作レバー3の先端部には、運転者が把持すべき不図示のグリップ部が設けられており、このグリップの先端からは運転者によって押圧操作されるリリースボタン8が突設されている。
又、前記ベースブラケット5の前端部には、周縁に鋸刃状の複数のラチェット歯9aが刻設された扇状のラチェット9が取り付けられている。そして、操作レバー3の長手方向中間部にはポール10がその中間部を支軸11によって揺動可能に軸支されて設けられており、該ポール10の一端はリリースロッド12によって前記リリースボタン8に連結されている。
而して、上記ポール10とラチェット9とはラチェット機構を構成しており、ポール10の先端の係合爪10aがラチェット9の周縁に刻設されたラチェット歯9aに係合することによって操作レバー3が任意の角度位置で保持される。ここで、リリースロッド12とその先端に結着されたリリースボタン8は、不図示のスプリングによって車両前方(ポール10の係合爪10aがラチェット歯9aに係合する方向)に付勢されている。
又、操作レバー3の前記ポール10の近傍には、別のポール13がその中間部を支軸14によって揺動可能に軸支されて設けられており、操作レバー3の前端部の側部(運転席側の側部)にはアジャストボタン15が車両前後方向に移動可能に設けられている。そして、このアジャストボタン15と前記ポール13の一端とはアジャストロッド16によって連結されており、これらのアジャストボタン15とアジャストロッド16は、不図示のスプリングによって車両前方(ポール13の先端に形成された係合爪13aがケーブルガイド6の外周に形成された係合歯6aに係合する方向)に付勢されている。
ところで、ベースブラケット5の後部には、ケーブルガイド6のベースブラケット5に対する回動範囲を規制するストッパ17が設けられており、図1に示すように操作レバー3が操作されないでこれが略水平に倒された状態においてケーブルガイド6の外周に形成された切欠き6Aの一端6bがストッパ17に当接することによって、非操作時の操作レバー3の角度位置(引き始めの角度位置)が規定される。
以上のように構成されたパーキングブレーキ操作装置1においては、これを操作していない状態では図1(b)に示すように操作レバー3は通常は略水平に倒されており、このブレーキケーブル2は引かれておらず、不図示のブレーキ装置は非作動状態にあって車両にはブレーキ力は加えられていない。又、ラチェット機構を構成するポール10の係合爪10aはラチェット9のラチェット歯9aが形成されていない部分に当接し、ポール13の係合爪13aは不図示のスプリングの付勢力によってケーブルガイド6の係合歯6aに係合している。そして、ケーブルガイド6の外周に形成された切欠き6Aの一端6bは前述のようにストッパ17に当接しており、これによって非操作時の操作レバー3の角度位置(引き始めの角度位置)が規定されている。つまり、ストッパ17に一端6bが当接することによってベースブラケット5に対するケーブルガイド6の回転方向の位置が決まり、この位置が決まったケーブルガイド6の係合歯6aにポール13の係合爪13aが係合することによってケーブルガイド6に対する操作レバー3の回転方向の位置を決めることができるため、車体に対する操作レバー3の角度位置(引き始めの角度位置)を任意の位置に設定することができる。尚、ブレーキケーブル2は、ブレーキ装置が非作動状態となる方向に(ブレーキ装置側に)引っ張られており、又、不図示の長さ調整機構を別途有している。そして、ブレーキケーブル2は、ブレーキ装置が非作動状態(ブレーキ力が発生しない状態)で切欠き6Aの一端6bがストッパ17に当接する長さに調整されている。
図1に示す非操作状態から運転者が操作レバー3のグリップを把持してこれを引けば、図2に示すように操作レバー3が支軸4を中心として上方(図示矢印方向)に回動して起こされるが、このとき、ポール13の係合爪13aがケーブルガイド6の係合歯6aに係合しているため、ケーブルガイド6も操作レバー3と共に支軸4を中心として一体的に回動し、該ケーブルガイド6に一端が連結されたブレーキケーブル2が図2の矢印方向に引かれ、不図示のブレーキ装置が駆動されて駐車中の車両に所要のブレーキ力が加えられる。尚、操作レバー3がブレーキ力を発生させる方向に回動するときにはラチェット機構を構成するポール10の係合爪10aがラチェット9のラチェット歯9aを乗り越えるため、操作レバー3の回動が許容されてブレーキケーブル2が引かれる。そして、運転者が操作レバー3から手を離すと、ポール10の係合爪10aがラチェット9のラチェット歯9aに係合するため、操作レバー3は図2に示す角度位置に保持され、駐車中の車両にパーキングブレーキが加えられた状態が維持される。
そして、図2に示す状態から操作レバー3の先端に設けられたリリースボタン8を運転者が不図示のスプリングの付勢力に抗して押すと、リリースロッド12がポール10を押すため、ポール10が支軸11を中心として図2の矢印方向(時計方向)に回動し、その先端の係合爪10aがラチェット9のラチェット歯9aから離間して両者の係合が解除される。従って、この状態から操作レバー3を押して(前方に倒して)これを支軸4を中心としてブレーキ力を解除させる方向に回動させれば、該操作レバー3とこれと共に一体的に回動するケーブルガイド6を図1に示すケーブルガイド6の一端6bがストッパ17に当接している元の状態(非操作状態)に戻すことができ、駐車中の車両に加えられていたパーキングブレーキ力が解除される。又、ケーブルガイド6の外周に形成された切欠き6Aの一端6bがベースブラケット5のストッパ17に当接し、ケーブルガイド6のベースブラケット5に対する回動範囲が規制されるため、該ケーブルガイド6と共に回動する操作レバー3の非操作時の戻り位置が一義的に決められて明確となる。
而して、運転者が自分の体格等に合わせて座席の位置を前後に調整した場合、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)が最適でないためにこれを調整する必要がある場合には、図3に示すように、非操作位置(ケーブルガイド6の一端6bがストッパ17に当接している状態位置)にある操作レバー3のアジャストボタン15を不図示のスプリングの付勢力に抗して図示矢印方向(車両後方)に押す。この場合、ケーブルガイド6の外周に形成された切欠き6Aの一端6bがベースブラケット5のストッパ17に当接しているため、ブレーキケーブル2の反力がケーブルガイド6を介してポール13に伝達されることこがなく、ポール13はブレーキケーブル2の反力から開放されているためにアジャストボタン15を容易に操作することができる。
上述のようにアジャストボタン15を押すと、アジャストロッド16がポール13を押すため、ポール13が支軸14を中心として図3の矢印方向(時計方向)に回動し、その先端の係合爪13aがケーブルガイド6の係合歯6aから離間して両者の係合が解除される。従って、この状態から操作レバー3を支軸4を中心として図4に示すように矢印方向(時計方向)に引き上げることができ、該操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)を運転者にとって最適に調整することができる。具体的には、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)を図3に示す位置から図4に示す角度αだけ調整することができる。尚、このとき、ケーブルガイド6は回動せず、その外周の形成された切欠き6Aの一端6bは依然としてベースブラケット5のストッパ17に当接している。尚、調整可能な範囲では、操作性を考慮して、ポール10の係合爪10aがラチェット9のラチェット歯9aに係合しないことが望ましい。つまり、調整可能とする範囲では、係合爪10aに対応する位置にはラチェット歯9aを形成しない(欠歯とする)ことが望ましい。これによって、ケーブルガイド6の一端6bを確実にストッパ17に当接させることができ、ブレーキの解除状態が確実となってブレーキの引きずり等の不具合の発生を防ぐことができる。
そして、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)が図4に示すように調整された後、運転者がアジャストボタン15から手を離すと、該アジャストボタン15とアジャストロッド16は不図示のスプリングの付勢力によって元の状態(図3に示す状態)に戻り、ポール13も支軸14を中心として回動して図3に示す状態に戻り、その先端の係合爪13aがケーブルガイド6の係合爪6aに係合するため、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)が調整後の角度位置に固定される。
従って、図4に示す非操作状態から運転者が操作レバー3のグリップを把持してこれを引けば、該操作レバー3が支軸4を中心として上方に回動して起こされ、この操作レバー3と共にケーブルガイド6も支軸4を中心として同方向に回動するため、該ケーブルガイド6に一端が連結されたブレーキケーブル2が引かれて不図示のブレーキ装置が駆動され、駐車中の車両に所要のブレーキ力が加えられる。
そして、上記状態から操作レバー3の先端に設けられたリリースボタン8を運転者が不図示のスプリングの付勢力に抗して押すと、リリースロッド12がポール10を押すため、ポール10が支軸11を中心として回動し、その先端の係合爪10aがラチェット9のラチェット歯9aから離間して両者の係合が解除される。従って、この状態から操作レバー3を押してこれを支軸4を中心として回動させれば、該操作レバー3とこれと共に一体的に回動するケーブルガイド6を図4に示す元の状態(非操作状態)に戻すことができ、駐車中の車両に加えられていたパーキングブレーキ力が解除される。又、このときケーブルガイド6の外周に形成された切欠き6Aの一端6bがベースブラケット5のストッパ17に当接し、ケーブルガイド6のベースブラケット5に対する回動範囲が規制されるため、該ケーブルガイド6と共に回動する操作レバー3の非操作時の戻り位置が図4に示す角度位置に決められて明確となる。
以上のように、本実施の形態に係るパーキングブレーキ操作装置1によれば、操作レバー3が非操作位置にある状態からアジャストボタン15によってポール13を操作して該ポール13の係合爪13aとケーブルガイド6の係合歯6aとの係合を解除すれば、操作レバー3をケーブルガイド6に対して自由に回動させることができるため、非操作時の操作レバー3の角度位置(引き始めの角度位置)を任意且つ容易に調整することができる。
又、ベースブラケット5に設けられたストッパ17にケーブルガイド6の切欠き6Aの一端6bが当接することによってケーブルガイド6のベースブラケット5に対する回動範囲が規制されて戻り位置が明確となるため、該ケーブルガイド6と共に回動する操作レバー3の非操作時の戻り位置が明確となって高い操作性と操作感が得られる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図5〜図11に基づいて説明する。
図5(a),(b)は本発明の実施の形態2に係るパーキングブレーキ操作装置の非操作時の状態を示す平面図と側面図、図6〜図9は同パーキングブレーキ操作装置の操作レバーの角度位置の調整要領をその手順に従って示す側面図、図10及び図11は同パーキングブレーキ操作装置の角度位置の再度の調整要領をその手順に従って示す断面図であり、これらの図においては図1〜図4において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態は、前記実施の形態1におけるアジャストボタン15を省略し、操作レバー3とリリースボタン8の操作のみで非操作時の操作レバー3の角度位置(引き始めの角度位置)を調整するようにしたものである。
即ち、本実施の形態では、操作レバー3に一方のポール13に取付けられた支軸14が係合する長孔状のカム溝3bを形成し、ポール13をカム溝3bで軸支するとともに、他方のポール10を一方のポール13の高さを越えて上方まで延設しており、他の構成は前記実施の形態のそれと同じである。尚、ポール13は、不図示のスプリングによってその係合爪13aがケーブルガイド6の係合歯6aに係合する方向に付勢されている。又、調整時の場合を除き、操作レバー3がブレーキ力を発生させる方向に回動されるときに操作レバー3に加えられる運転者の力を支軸14を介してポール13に伝達可能な位置となるようにカム溝3b内の下端位置に付勢されている。
而して、操作レバー3の非操作状態(ケーブルガイド6の一端6bがストッパ17に当接している状態)において該操作レバー3が図5に示すように略水平に保たれている状態から操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)を調整するには、図6に示すように操作レバー3を非操作位置から更に押し込む(ブレーキ力を解除させる方向に回動させる)。このとき、ポール13はその係合爪13aがケーブルガイド6の係合歯6aに係合しているために不動であるが、該ポール13に取り付けられた支軸14が操作レバー3に形成されたカム溝3b内を移動するため、操作レバー3とポール13の相対移動が可能となり、操作レバー3を図5に示す非操作位置から図6に示すように更に押し込むことができ、このとき、支軸14はカム溝3b内の上端位置に移動してポール13とポール10の位置関係が変化する。
次に、上述のように操作レバー3を押し込んだ状態で図8に示すように運転者がリリースボタン8を不図示のスプリングの付勢力に抗して押し込むと、リリースロッド12がポール10を押してこれを支軸11を中心として図示矢印方向(時計方向)に回動させる。
而して、運転者がリリースボタン8を更に押し込むと、図8に示すように、ポール10が支軸11を中心として図示矢印方向(時計方向)に回動してポール13の先端を押圧するため、ポール13が支軸14を中心として図示矢印方向(時計方向)に回動し、該ポール13の係合爪13aがケーブルガイド6の係合歯6aから離間して両者の係合が解除される。尚、この場合、ケーブルガイド6の外周に形成された切欠き6Aの一端1bがベースブラケット5のストッパ17に当接しているため、ブレーキケーブル2の反力がケーブルガイド6を介してポール13に伝達されることがなく、ポール13はブレーキケーブル2の反力から開放されているためにリリースボタン8を容易に操作することができる。
上述のようにポール13の係合爪13aのケーブルガイド6の係合歯6aとの係合が解除されると、操作レバー3を図9に示すように支軸4を中心として引き上げることができ、該操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)を運転者にとって最適に調整することができる。具体的には、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)を図5に示す位置から図9に示す角度αだけ調整することができる。尚、このとき、ケーブルガイド6は回動せず、その外周の形成された切欠き6Aの一端1bは依然としてベースブラケット5のストッパ17に当接している。
そして、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)が図9に示すように調整された後、運転者がリリースボタン8から手を離すと、ポール10が支軸11を中心として図9の反時計方向に回動してポール13から離間するため、ポール13は不図示のスプリングの付勢力によって支軸14を中心として図9の反時計方向に回動し、その係合爪13aがケーブルガイド6の係合歯6aに係合し、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)が調整後の図9に示す角度位置に固定される。
従って、図9に示す非操作状態から運転者が操作レバー3のグリップを把持してこれを引けば、操作レバー3が支軸4を中心として上方に回動して起こされ、この操作レバー3と共にケーブルガイド6も支軸4を中心として同方向に回動するため、該ケーブルガイド6に一端が連結されたブレーキケーブル2が引かれて不図示のブレーキ装置が駆動され、駐車中の車両に所要のブレーキ力が加えられる。
ところで、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)が図9に示すように調整された後、該操作レバー3の非操作時の角度位置を更に調整する場合には、図9に示す状態から操作レバー3を図10に示すように更に押し込む(ブレーキ力を解除させる方向に回動させる)。すると、支軸14はカム溝3b内の上端位置に移動してポール13がポール10で押圧可能な位置に移動する。
次に、上述のように操作レバー3を押し込んだ状態で図11に示すように運転者がリリースボタン8を不図示のスプリングの付勢力に抗して押し込むと、リリースロッド12がポール10を押してこれを支軸11を中心として図示矢印方向(時計方向)に回動させるため、該ポール10がポール13の先端を押圧して該ポール13を支軸14を中心として図示矢印方向(時計方向)に回動させる。すると、ポール13の係合爪13aがケーブルガイド6の係合歯6aから離間して両者の係合が解除される。
上述のようにポール13の係合爪13aのケーブルガイド6の係合歯6aとの係合が解除されると、操作レバー3を支軸4を中心として引き上げることができ、該操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)を再び調整することができる。尚、このとき、ケーブルガイド6は回動せず、その外周の形成された切欠き6Aの一端6bは依然としてベースブラケット5のストッパ17に当接している。
そして、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)が再び調整された後、運転者がリリースボタン8から手を離すと、ポール10が支軸11を中心として図11の反時計方向に回動してポール13から離間するため、ポール13は不図示のスプリングの付勢力によって支軸14を中心として図11の反時計方向に回動し、その係合爪13aがケーブルガイド6の係合歯6aに係合し、操作レバー3がブレーキ力を発生させる方向に少許回動して軸14がカム溝3b内の下端位置に移動し、操作レバー3の非操作時の角度位置(引き始めの角度位置)が調整後の角度位置に固定される。
尚、操作レバー3を非操作位置から更に押し込む(ブレーキ力を解除させる方向に回動させる)操作を行わないで運転者がリリースボタン8を不図示のスプリングの付勢力に抗して押し込んだ場合、支軸14はカム溝3b内の上端位置に移動せず、ポール13とポール10の位置関係が調整用の位置関係となっていないため、図7に示すように、リリースボタン8が押されてリリースロッド12がポール10を支軸11を中心として図示矢印方向(時計方向)に回動させるが、該ポール10はポール13の先端を押圧して回動させることができず、係合爪13aと係合歯6aの係合を解除することはできない。更に、回動するポール10がポール13に接触して該ポール13の動き(支軸14がカム溝3b内の上端位置に移動する動き)を阻止(ロック)し、リリースボタン8を押してパーキングブレーキを解除するときにポール13の係合爪13aがケーブルガイド6の係合歯6aから外れて誤動作する事態の発生を防ぐようにしている。
而して、本実施の形態においても前記実施の形態1と同様の効果が得られるが、本実施の形態では前記実施の形態1におけるアジャストボタン15とアジャストロッド16を省略することができるため、部品点数が削減されて構造の単純化とコストダウンが図られるという効果が得られる。
1 パーキングブレーキ操作装置
2 ブレーキケーブル
3 操作レバー
4 支軸
5 ベースブラケット
6 ケーブルガイド
6a ケーブルガイドの係合歯
8 リリースボタン
9 ラチェット
9a ラチェット歯
10 ポール
10a ポールの係合爪
11 支軸
12 リリースロッド
13 ポール(係合手段)
13a ポールの係合爪
14 支軸
15 アジャストボタン
16 アジャストロッド
17 ストッパ

Claims (3)

  1. 操作レバーとケーブルガイドをベースブラケットに相対回転可能に軸支し、前記ケーブルガイドに一端が連結されたブレーキケーブルの他端をブレーキ装置に接続し、前記操作レバーに加えられる操作力を前記ブレーキケーブルを介して前記ブレーキ装置に伝達して該ブレーキ装置を動作させる車両のパーキングブレーキ操作装置において、
    前記ケーブルガイドの前記ベースブラケットに対する回動範囲を規制するストッパをベースブラケットに設けるとともに、前記ケーブルガイドに係脱して該ケーブルガイドと前記操作レバーとの相対回転位置を変更可能な係合手段を操作レバーに設けたことを特徴とする車両のパーキングブレーキ操作装置。
  2. 前記係合手段を、前記ケーブルガイドの外周の形成された係合歯に係脱するポールと、該ポールを操作してこれの前記係合歯との係合を解除するアジャストボタンとで構成したことを特徴とする請求項1記載の車両のパーキングブレーキ操作装置。
  3. 前記係合手段を前記ケーブルガイドの外周の形成された係合歯に係脱する第1のポールで構成するとともに、該第1のポールをカム溝に沿って移動可能に支持し、
    前記操作レバーの回動位置を保持するラチェット機構を、前記ベースブラケットに設けられたラチェットと、該ラチェットに形成されたラチェット歯に係合する第2のポール及び該第2のポールを操作してこれの前記ラチェット歯との係合を解除するリリースボタンで構成し、
    前記操作レバーを非操作位置から更に押し込んだ状態で前記リリースボタンを操作することによって前記第2のポールで前記第1のポールを操作して該第1のポールの前記係合歯との係合を解除するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の車両のパーキングブレーキ操作装置。
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