JP2012080505A - 画像処理装置および印刷装置、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および印刷装置、画像処理方法 Download PDF

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    • H04N1/6033Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis

Abstract

【課題】主走査方向の濃度ムラの補正を精度と効率を両立させて行うことのできる画像処理装置および印刷装置、画像処理方法を提供する。
【解決手段】画像処理装置50は、印刷装置10で印刷される画像の主走査方向の濃度ムラを測定するためのテストチャートのデータを、印刷装置10に出力する。また、主走査方向に一定階調値を有するパッチが階調値を異ならせて複数含まれるテストチャートのデータを出力する出力部と、出力されたデータに基づいて印刷装置10で印刷されたテストチャートの各パッチの濃度の測定結果を測定装置40から取得する取得部と、取得した測定結果から、印刷されたテストチャート内の隣り合う階調値のパッチについて主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、次に出力するテストチャートのデータに含めるパッチを決定する制御部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画質補正用のテストチャートのデータを出力する画像処理装置および印刷装置、画像処理方法に関する。
プリンタ機や複合機などの印刷装置では、部品の劣化や交換による特性の変化などに起因した画質の低下を抑えるために、画質補正用のパッチ画像を印刷し、その画質を測定して、印刷に係る補正(キャリブレーション)を行っている。
たとえば、特許文献1に示されるように、画像信号と実際に印刷されるトナー濃度とを一致させるためのガンマ特性(濃度階調特性)の補正を行っている。特に本特許文献では、複数の階調(256階調など)を含む補正用のパッチ画像を印刷し、このパッチ画像の明度を計測して複数の階調に対するサンプル点を選定し、各サンプル点を明度−階調の座標上に階調値の降順又は昇順に配列する。そして、各サンプル点区間の中から変曲点区間又は直線区間の検出を試み、検出結果に応じてサンプル点の補間方法を変更し、一連の階調特性を近似的に取得するようにしている。
また、走査型の印刷装置では印刷した画像の主走査方向に濃度ムラが発生することもあり、この主走査方向の濃度ムラの補正も行っている。図9に、主走査方向の濃度ムラを測定し補正するための従来のテストチャート80の一例を示す。
この場合は、画像の濃度を主走査方向に測定するので、主走査方向の印刷範囲全域に亘り一定濃度(一定階調値)のパッチ画像90を印刷する。また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色毎に画像形成部品を有する構成では、その画像形成部品の差異によって、主走査方向の濃度ムラが色毎に異なる傾向になる場合もあるため、色毎にパッチ画像90を印刷する。さらに、上述したガンマ特性(濃度階調特性)を考慮して、複数の階調値のパッチ画像90を印刷する。たとえば、256階調(入力階調0〜255)のうちの32階調毎に8個のパッチ画像90を印刷する。
これにより、図9のテストチャート80では、YMCKの4色×8個=32個のパッチ画像90を印刷している。そして、このテストチャート80に印刷されている各パッチ画像90の主走査方向の濃度ムラを測定し、その測定値からYMCKの各色について主走査方向の位置毎に、濃度ムラを補正する補正値を算出する。測定していない階調の補正値については、測定した階調の補正値から線形補間などの補間演算により求めるようにしている。
特開2008−288968号公報
従来のテストチャートを用いる場合、線形補間などを行うにしてもパッチ画像の数が少な過ぎると補正の精度は低下してしまうため、補正の精度を確保するにはパッチ画像の数がある程度は必要になる。しかし、パッチ画像の数が多過ぎると、濃度ムラの測定に時間が掛かり、用紙やトナーの消費量も増えて、無駄が発生することになる。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、主走査方向の濃度ムラの補正を精度と効率を両立させて行うことのできる画像処理装置および印刷装置、画像処理方法を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]印刷装置の主走査方向の濃度ムラを測定するためのテストチャートのデータを出力する画像処理装置であって、
主走査方向に一定階調値を有するパッチが階調値を異ならせて複数含まれるテストチャートのデータを出力する出力部と、
前記出力部から出力された前記データに基づいて前記印刷装置で印刷されたテストチャートの各パッチの濃度の測定結果を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記測定結果から、前記印刷されたテストチャート内の隣り合う階調値のパッチについて主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含めるパッチを決定する制御部と、
を有する
ことを特徴とする画像処理装置。
上記発明では、印刷装置で印刷されたテストチャートの各パッチの濃度の測定結果から、そのテストチャート内の隣り合う階調値のパッチについて主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、次に出力するテストチャートのデータに含めるパッチを決定する。隣り合う階調値のパッチでは、主走査方向の濃度ムラに似た特性(傾向)が現れるので、この特性の差が小さい場合は、それらの階調値を代表する階調値のパッチに集約し、パッチ数を減少することができる。なお、代表する階調値は、元の階調値(隣り合う階調値)の中から決定してもよいし、元の階調値に近い値の他の階調値に決定するようにしてもよい。また、上記の特性の差が大きい場合は、元の階調値(隣り合う階調値)のパッチを残したり、上記の特性の差がより大きい場合は、パッチを追加したりする。これにより、補正の精度を確保しつつ、適切な数および階調値のパッチを、次に出力するテストチャートのデータに含めることができる。
[2]前記制御部は、前記比較結果に基づいて、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含ませるパッチの階調値を変更する
ことを特徴とする[1]に記載の画像処理装置。
上記発明では、次に出力するテストチャートのデータに含ませるパッチの数を増減したり維持したりする場合に、そのテストチャートのデータに含ませるパッチの階調値を変更する。
[3]前記制御部は、前記比較結果に基づいて、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含ませるパッチの数を変更する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像処理装置。
上記発明では、次に出力するテストチャートのデータに含ませるパッチの数を増減して変更する。パッチの数を増やす場合は、補正の精度を確保することができる。パッチの数を減らす場合は、次に印刷するテストチャートの各パッチに対する濃度測定の所要時間を短縮でき、そのテストチャートを印刷する際の用紙や印刷剤の消費量を節約できて、補正に係る効率が高められる。
[4]前記制御部は、階調値が連続して隣り合っている複数のパッチ同士の主走査方向の濃度ムラの特性の差が第1の許容範囲に収まる場合は、前記複数のパッチの中の最小階調値から最大階調値までの階調範囲に対するパッチとして、前記複数のパッチより少ない数のパッチを、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含める
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
上記発明では、階調値が連続して隣り合っている複数のパッチ同士で、主走査方向の濃度ムラの特性が第1の許容範囲に収まる場合は、その複数のパッチの中の最小階調値から最大階調値までの階調範囲における、それよりも少ない数のパッチの濃度を測定して得られた測定結果で補間を行っても、補正の精度を確保できる。この場合は、上記の階調範囲内でパッチの数を減らすことにより、補正の精度を確保しつつ、補正に係る効率を高めることができる。
[5]前記制御部は、隣り合う階調値のパッチ同士の主走査方向の濃度ムラの特性が前記第2の許容範囲を超えて相違する場合は、前記隣り合う階調値の各パッチを、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含める
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
上記発明では、隣り合う階調値のパッチ同士において、主走査方向の濃度ムラの特性が第2の許容範囲を超えて相違する場合は、補正の精度を確保するために、それらのパッチを残すようにする。なお、[4]との組み合わせにおいては、第2の許容範囲は第1の許容範囲と同じ許容範囲に設定することが好ましい。
[6]前記制御部は、隣り合う階調値のパッチ同士の主走査方向の濃度ムラの特性が第3の許容範囲を超えて相違する場合は、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに、前記隣り合う階調値の間の階調値を有するパッチを追加する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
上記発明では、隣り合う階調値のパッチ同士において、主走査方向の濃度ムラの特性が第3の許容範囲を超えて相違する場合は、補正の精度を確保するために、それらの階調値の間の階調値を有するパッチを追加するようにする。なお、[4]との組み合わせにおいては、第3の許容範囲は第1の許容範囲よりも広い許容範囲に設定することが好ましい。[5]との組み合わせにおいては、第3の許容範囲は第2の許容範囲よりも広い許容範囲に設定することが好ましい。
[7]前記制御部は、前記複数のパッチより少ない数のパッチの中の1つを、前記最小階調値から最大階調値までの階調範囲の中央寄りの階調値のパッチにする
ことを特徴とする[4]に記載の画像処理装置。
上記発明では、複数のパッチにおける最小階調値から最大階調値までの階調範囲の中央寄りの階調値のパッチを残すことで、そのパッチにより、最小階調値のパッチの濃度ムラおよび最大階調値のパッチの濃度ムラに共に近い特性(傾向)の濃度ムラを測定することができる。
[8]前記制御部は、前記複数のパッチより少ない数のパッチに、低濃度側である前記最小階調値寄りの階調値のパッチを含める
ことを特徴とする[4]に記載の画像処理装置。
上記発明では、複数のパッチにおける低濃度側(最小階調値寄り)の階調値のパッチを残すことで、それよりも高い濃度の階調値のパッチを残す場合に比べて、次にテストチャートを印刷する際の印刷剤の消費量を節約することができる。
[9]前記制御部は、前記複数のパッチより少ない数のパッチの数を1つにする
ことを特徴とする[4]、[7]、[8]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
上記発明では、複数のパッチを、それらを代表する1つのパッチに集約することで、次に印刷するテストチャートのパッチに対する濃度測定の所要時間をより短縮することができ、そのテストチャートを印刷する際の用紙や印刷剤の消費量をより節約することができる。
[10]前記制御部は、前記テストチャートに含めるパッチの数を一定数以下に制限する
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
上記発明では、テストチャートに含めるパッチの数が一定数よりも多くなって、次に印刷するテストチャートのパッチに対する濃度測定の所要時間が長くなったり、そのテストチャートを印刷する際の用紙や印刷剤の消費量が増えたりすることを防止できる。
[11]前記取得部で取得した前記測定結果に基づいて、主走査方向の濃度ムラを補正するための補正値を求め、該補正値で画像データを補正する補正部をさらに有する
ことを特徴とする[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の画像処理装置。
上記発明では、印刷装置で印刷されたテストチャートの各パッチの濃度の測定結果に基づいて画像データが補正され、印刷装置でその補正された画像データに基づく画像を印刷したときの主走査方向の濃度ムラが抑えられ、画質が高められる。
[12]主走査方向の1ライン分の画像を、主走査方向と直交する副走査方向に位置をずらしながら繰り返し形成することで2次元画像を用紙上に形成する印刷部と、
[1]乃至[11]のいずれか1つに記載の画像処理装置と、
を有する
ことを特徴とする印刷装置。
上記発明では、印刷装置が画像処理装置を有することで、別体の画像処理装置を印刷装置に接続するなどの構成が不要となる。
[13]印刷装置の主走査方向の濃度ムラを測定するためのテストチャートのデータとして、主走査方向に一定階調値を有するパッチであって階調値の異なるものが複数含まれるテストチャートのデータを情報処理装置が出力するステップと、
前記出力された前記データに基づいて前記印刷装置で印刷されたテストチャートの各パッチの濃度の測定結果を前記情報処理装置が取得するステップと、
前記情報処理装置が、前記取得した前記測定結果から、前記印刷されたテストチャート内の隣り合う階調値のパッチについて主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、次に出力するテストチャートのデータに含めるパッチを変更するステップと、
を有する
ことを特徴とする画像処理方法。
本発明に係る画像処理装置および印刷装置、画像処理方法によれば、主走査方向の濃度ムラの補正を精度と効率を両立させて行うことができる。
本発明の実施の形態に係る画像処理システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る印刷装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る端末装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る簡易テストチャートの一例を示す図である。 簡易テストチャートに含めるパッチ画像を決定する際の隣り合うパッチ画像同士の主走査方向の濃度ムラの比較方法の一例を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る簡易テストチャートの他の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成システムの動作を示す流れ図である。 従来のテストチャートの一例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理システム5の構成を示している。画像処理システム5は、印刷装置10と、端末装置30と、測定装置40と、画像処理装置50とが接続されて構成される。本実施の形態では、印刷装置10に画像処理装置50がケーブルで接続され、画像処理装置50に端末装置30と測定装置40とがケーブルで接続されている。
印刷装置10は、記録紙に画像を印刷して出力する機能を備えたプリンタや複合機である。本実施の形態では、印刷装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部装置へ送信したりするスキャンジョブ、端末装置30から画像処理装置50を経由して受信した印刷データに係る画像を記録紙に印刷して出力するプリントジョブなどのジョブを実行する機能を備えた複合機である。印刷は、主走査方向の1ライン分の画像を、主走査方向と直交する副走査方向に位置をずらしながら繰り返し形成することで2次元画像を記録紙上に形成することにより行う。
また、印刷装置10は、記録紙に画像を印刷する際の主走査方向の濃度ムラを測定し補正するためのテストチャート60を印刷して出力する機能を備えている。テストチャート60には、主走査方向の濃度ムラを測定するための複数のパッチ画像70が相互に隣接して印刷される。この複数のパッチ画像70を含むテストチャート60の画像データは、画像処理装置50から入力される。
端末装置30は、画像処理装置50を経由して印刷装置10にプリントジョブを送信してその実行を依頼する機能を備えている。端末装置30は、OSプログラムや印刷装置10のドライバプログラム、文書や画像を作成・編集するアプリケーションプログラムなどがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)などで構成される。プリントジョブの送信および実行依頼など印刷装置10に対する各種の依頼は、印刷装置10用のドライバプログラムによって行われる。
測定装置40は、記録紙に印刷された画像の濃度(色)を測定し、その測定結果である測定データを出力する機能を備えている。本実施の形態では、テストチャート60に印刷されている複数のパッチ画像70の主走査方向の濃度ムラを測定し、その測定データを画像処理装置50に出力する。測定装置40は、画像からの反射光を分光して各波長毎の分光反射率を計測し、所定の計算方法により三刺激値XYZに計算して出力する汎用の測色機などで構成される。
画像処理装置50は、測定装置40より入力された測定データから、テストチャート60内の隣り合うパッチ画像70について主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、次に印刷装置10に印刷させるテストチャートに含めるパッチ画像70を決定し、そのパッチ画像70を含むテストチャート60の画像データを印刷装置10に出力する機能を備えている。また、上記の測定データに基づいて、主走査方向の濃度ムラを補正するための補正値を求め、その補正値で、端末装置30から入力された印刷データ(画像データ)を補正し、その補正した印刷データを印刷装置10に出力する機能を備えている。画像処理装置50は、これらの機能を備えた、詳細には補正値算出部としての機能と、補正値記憶部としての機能と、補正値処理部としての機能とを備えたプリントコントローラなどで構成される。
図2は、印刷装置10の概略構成を示している。印刷装置10は、当該印刷装置10の動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)11と、CPU11に接続されたROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、不揮発メモリ14と、ハードディスク装置15と、表示部16と、操作部17と、ファクシミリ通信部18と、ネットワーク通信部19と、スキャナ部20と、画像処理部21と、プリンタ部22とを接続して構成される。
CPU11ではOSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。ROM12には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することでジョブの実行など印刷装置10の各機能が実現される。RAM13はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。なお、その他の必要なプログラムはハードディスク装置15からRAM13にロードされて実行される。
不揮発メモリ14は、電源がオフにされても記憶が保持される書き換え可能なメモリ(フラッシュメモリ)である。不揮発メモリ14には、装置固有の情報や各種の設定情報などが記憶される。ハードディスク装置15は、大容量不揮発の記憶装置であり、OSプログラムや各種アプリケーションプログラム、印刷データや画像データ、ジョブ履歴などが保存される。
印刷装置10の操作パネルは表示部16と操作部17を備えて構成される。表示部16は、液晶ディスプレイなどで構成され、初期画面、操作画面、設定画面などの各種の画面を表示する。操作部17は、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける。操作部17は、表示部16の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほか、テンキーや文字入力キー、スタートキーなどを備えて構成される。
ファクシミリ通信部18は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する。ネットワーク通信部19は、ケーブルで接続されている画像処理装置50やLAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて接続されている他の外部装置などと通信を行う。
スキャナ部20は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを取得する。スキャナ部20は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学系と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
画像処理部21は、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理や、画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を行う。
プリンタ部22は、画像データに基づく画像(カラー画像)を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。プリンタ部22は、たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、入力される画像データに応じて点灯制御されるLD(Laser Diode)と、LDから射出されたレーザ光をポリゴンミラーにより感光体ドラム上で走査させる走査ユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタ(カラーレーザープリンタ)として構成されている。また、感光体ドラム、帯電装置、現像装置などは、カラー画像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色毎に設けられている。なお、レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを照射するLEDプリンタのほか他の方式のプリンタであってもかまわない。
図3は、端末装置30の概略構成を示している。端末装置30は、CPU31と、CPU31に接続されたROM32と、RAM33と、不揮発メモリ34と、ハードディスク装置35と、入出力I/F部36と、ネットワークI/F部37とを備えて構成される。さらに入出力I/F部36を介して、キーボードやマウスなどの入力デバイス38と、液晶ディスプレイなどの表示装置39が接続されている。
CPU31は、ROM32に格納されているプログラムに従って端末装置30の動作を制御したり、ハードディスク装置35に格納されているプログラムに従って各種の処理を実行したりする。ROM32には起動用のプログラムや固定データが記憶される。RAM33は、ハードディスク装置35から読み出したプログラムが記憶される。またRAM33は、CPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリなどとして使用される。
不揮発メモリ34は、電源がオフにされても記憶が保持される書き換え可能なメモリであり、当該端末装置30のシステム情報、各種の設定情報などが記憶される。ハードディスク装置35は、大容量不揮発の記憶装置であり、OSプログラム、各種アプリケーションプログラム、ファイル、データなどが保存される。ネットワークI/F部37は、ケーブルで接続されている画像処理装置50と通信する機能を果たす。
図4は、画像処理装置50の概略構成を示している。画像処理装置50は、CPU51と、ROM52と、RAM53と、不揮発メモリ54と、ネットワークI/F部55とを備えて構成される。
CPU51は画像処理装置50の動作を統括制御する。ROM52にはCPU51が実行するプログラムや固定データが記憶される。RAM53はCPU51のワークメモリなどに使用される。不揮発メモリ54は、設定データ、テストチャート60の画像データ、測定装置40から入力された測定データ、端末装置30から当該画像処理装置50を経由して印刷装置10に送信される印刷データ(画像データ)に対して主走査方向の濃度ムラを補正するための補正値などを不揮発に保存する。ネットワークI/F部55は、ケーブルで接続されている端末装置30および測定装置40と通信する機能を果たす。
次に、テストチャート60の詳細について説明する。
印刷装置10によって印刷された画像の主走査方向の濃度ムラは、主に以下の原因によって発生する。
・帯電装置による電極電位の傾きにより感光体ドラム上の濃度が傾く。・・・原因1
・主走査方向に発生するポリゴンミラーの反射率の違いにより濃度が傾く。・・・原因2
主走査方向の濃度ムラには、上記の原因より以下の特徴がある。
・カラー画像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色毎に濃度の傾きが異なる。・・・原因1などによる
・各階調毎の濃度ムラは、値の近い階調では似た傾向を示す。・・・原因2などによる
なお、上記の「傾向」とは、主走査方向において濃度ムラが発生する場所・程度のことを指す。
ここでは、上記の特徴により、色毎に、似た傾向を示す階調値のパッチ画像は集約してパッチ画像の数を減らすようにする。詳細には、初回は、従来よりもパッチ画像の数が少ないデフォルトの簡易テストチャートを印刷装置10に印刷させ、そのデフォルトの簡易テストチャートを用いて、印刷装置10における主走査方向の濃度ムラの測定および補正を行う。次回以降は、前回の簡易テストチャートで測定した主走査方向の濃度ムラの測定結果に基づいて、今回の簡易テストチャートに含めるパッチ画像を決定する。これにより、印刷装置10における主走査方向の濃度ムラの傾向(特性)の変化に応じて、簡易テストチャートに含めるパッチ画像を変更することができ、主走査方向の濃度ムラを的確に補正することができる。
デフォルトの簡易テストチャートには、各色の階調値を均等に配置することが好ましい。図5に、各色の階調値を均等に配置したデフォルトの簡易テストチャート60aの一例を示す。
本例の簡易テストチャート60aでは、YMCKの色毎に、256階調(入力階調0〜255)のうちの32階調、128階調、255階調の3個ずつのパッチ画像70が印刷される。したがって、本例ではYMCKの4色×3個=12個のパッチ画像70が印刷される。なお、画像の濃度を主走査方向に測定するので、パッチ画像70は従来と同様に、主走査方向の印刷範囲全域に亘り一定濃度(一定階調値)で印刷する。また、YMCKの色毎に、階調値の小さい順に上から下へパッチ画像を並べ相互に隣接させて印刷する。
この簡易テストチャート60aは、図9に示したような詳細なテストチャート80に比べて、よりサイズの小さい記録紙に印刷することができ、トナーの消費量も少ない。また、パッチ画像の数が少ないため、濃度測定に掛かる時間も短縮できる。
ユーザは、この簡易テストチャート60aに印刷されている各パッチ画像70の主走査方向の濃度ムラを測定装置40で測定する。画像処理装置50は、測定装置40から上記の測定による測定データが入力されると、その測定データからYMCKの各色について主走査方向の位置毎に、濃度ムラを補正する補正値を算出する。測定していない階調の補正値については、測定した階調の補正値から線形補間の演算によって求める。
画像処理装置50は、次回以降に簡易テストチャートを出力する際は、前回出力した簡易テストチャートの測定データから、その簡易テストチャート内の同色の隣り合うパッチ画像70について主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、今回出力する簡易テストチャートに含めるパッチ画像を決定する。この決定においては、パッチ画像の数を変更したり(パッチ画像の増減)、パッチ画像の階調値を変更したりする。
図6に、簡易テストチャートに含めるパッチ画像を決定する際の、隣り合うパッチ画像同士の主走査方向の濃度ムラの比較方法の一例を示す。本例では、三刺激値XYZに1/2.5乗したものを測定値として扱う。
まず、測定した階調毎に、各主走査位置の測定値の平均値を求め、その平均値に対する各主走査位置の測定値のずれ量を、正負を考慮して算出する。そして、最も近い値の階調同士(本例では同色における隣り合うパッチ画像の階調同士)の同じ主走査位置におけるずれ量(平均値に対する当該主走査位置の測定値のずれ量)を比較し、このずれ量の差が最大の位置を探す。この位置によって示されるずれ量の差の最大値に応じて、パッチ画像の増減などを決定する。
図6の例では、32階調と128階調で比較した場合、ずれ量の差の最大値が十分小さい(たとえば、XYZ^1/2.5で0.01未満)と判断できれば、32階調と128階調は主走査方向の濃度ムラが同じであると判断でき、補正値もほぼ同じもので近似できるため、一方のパッチ画像を減らす。
また、128階調と255階調で比較した場合、ずれ量の差の最大値が大きい(たとえば、XYZ^1/2.5で0.05以上)と判断できれば、128階調と255階調の間にパッチ画像を増やし、それらの間の階調値における主走査方向の濃度ムラをより細かく測定するようにする。
また、ずれ量の差の最大値が所定の範囲内(たとえば、XYZ^1/2.5で0.01以上0.05未満)であれば、双方の階調のパッチ画像を残し、それらのパッチ画像に対しては増減しないようにする。
上記に例示した0.01は第1の閾値(S1)であり、0.05は第2の閾値(S2)である。ここでは、ずれ量の差の最大値(T)に応じて、パッチ画像を以下のように増減または不変するようにしている。
(1)T<S1 ⇒ パッチ画像・減少
(2)T≧S2 ⇒ パッチ画像・増加
(3)S1≦T<S2 ⇒パッチ画像・不変
また、パッチ画像を減らす場合、たとえば、32階調と128階調と255階調における主走査方向の濃度ムラの傾向が同じであり、何れか一つを残す場合は、中央寄りの階調値(この場合は128階調)を残す、もしくは、より淡い階調値(この場合は32階調)を残す。中央寄りの階調値を残す場合は、その階調値のパッチ画像により、両側の階調値(この場合は32階調および255階調)と近い傾向の濃度ムラを測定することができる。淡い階調値を残す場合は、濃い階調値を残す場合に比べてトナーの消費量を削減できる。
また、パッチ画像を増やす場合は、パッチ画像の数(階調数)を一定数以下に制限するようにしてもよい。たとえば、図5に示したデフォルトの簡易テストチャート60aよりもパッチ画像の数が多くならないようにしたり、図9に示した従来のテストチャート80よりもパッチ画像の数が多くならないようにしたりしてもよい。
図7に、新たに作成した簡易テストチャート60bの一例を示す。本例の簡易テストチャート60bは、デフォルトの簡易テストチャート60aに対し、Y色では32階調と255階調のパッチ画像70が減らされ、128階調のパッチ画像70のみが残されている。M色では32階調のパッチ画像70が減らされ、128階調と255階調の各パッチ画像70が残されると共に、それらの間に192階調のパッチ画像70が増やされている。C色では32階調と128階調のパッチ画像70が残され、それらの間に64階調のパッチ画像70が増やされており、128階調と255階調のパッチ画像70が残され、それらの間に192階調のパッチ画像70が増やされている。K色では元の32階調と、128階調と、255階調の各パッチ画像70が残されている。また、本例の簡易テストチャート60bには、デフォルトの簡易テストチャート60aと同数の12個のパッチ画像70が印刷されている。
このように、前回の簡易テストチャートで測定した主走査方向の濃度ムラの状態に基づいて、次回の簡易テストチャートに含めるパッチ画像を決定することにより、少ないパッチ画像数(階調数)でもより多くの階調の主走査方向の濃度ムラを的確に補正することができる。また、階調毎のデータが少なくても補正が行える色については少ないパッチ画像で済むようになり、その分、階調毎のデータが必要な色についてはパッチ画像を増やすことができる。
また、印刷枚数の増加、部品の経時変化(劣化や特性の変化など)、部品の交換などによって、主走査方向の濃度ムラが変化することもある。そこで、印刷枚数(プリントカウンタのカウント値)が所定値を超えた後の次の出力タイミング、あるいは、印刷装置10の主電源オフ後や装置扉の開放後の次の出力タイミングなどに、簡易テストチャートを出力する場合は、デフォルトの簡易テストチャート60aを出力するようにしてもよい。
次に、画像処理システム5の動作について説明する。
図8は、画像処理システム5の動作を示す流れ図である。本動作は、ユーザ(または管理者など)が印刷装置10に対して簡易テストチャート(簡易パッチ)の出力指示を行ったときに開始される。また、画像処理装置50は、デフォルトの簡易テストチャート(図5参照)の画像データが不揮発メモリ54に予め記憶されているものとする。
印刷装置10は、操作部17を通じて簡易テストチャート(簡易パッチ)の出力指示を受けると、簡易テストチャートの要求指示を画像処理装置50に送信する。画像処理装置50は、この要求指示を受信すると、初回は不揮発メモリ54に記憶されているデフォルトの簡易テストチャートの画像データを読み出して印刷装置10に出力する。印刷装置10は、画像処理装置50から入力された画像データに基づきプリンタ部22でデフォルトの簡易テストチャート(簡易パッチ)を記録紙に印刷し出力する(ステップS101)。
ユーザは、印刷装置10が出力した簡易テストチャートの各パッチ画像(YMCKの各色における各階調値のパッチ画像)における主走査方向の濃度ムラを測定装置40で測定する。測定装置40は、この測定による測定データ(測定値)を画像処理装置50に送信し、画像処理装置50は測定装置40から受信した測定データを不揮発メモリ54に記憶する(ステップS102)。
画像処理装置50は、この測定データに基づいて、YMCKの各色における各階調値の主走査方向の濃度ムラを補正する補正値を算出する。測定していない階調の補正値については、測定した階調の補正値から線形補間の演算によって求める(ステップS103)。
画像処理装置50は、この補正値を不揮発メモリ54に記憶し、端末装置30が印刷装置10に印刷を依頼するときに、端末装置30から当該画像処理装置50を経由して印刷装置10に送信される印刷データ(画像データ)をこの補正値を用いて補正する。
画像処理装置50は、測定データに含まれている各色の階調毎に、各主走査位置の測定値の平均値を算出し(ステップS104)、その平均値に対する各主走査位置の測定値のずれ量を算出する(ステップS105)。そして、最も近い値の階調同士(本例では同色における隣り合うパッチ画像の階調同士)の同じ主走査位置におけるずれ量(平均値に対する当該主走査位置の測定値のずれ量)を比較し、このずれ量の差が最大の位置を探す(ステップS106)。
この位置によって示されるずれ量の差の最大値が第1の閾値(たとえば、XYZ^1/2.5で0.01)未満の場合は(ステップS107;Yes)、パッチ画像を減らす決定を下す(ステップS108)。上記のずれ量の差の最大値が第1の閾値以上(ステップS107;No)、第2の閾値(たとえば、XYZ^1/2.5で0.05)未満の場合は(ステップS109;Yes)、パッチ画像を変更しない決定を下す(ステップS110)。上記のずれ量の差の最大値が第2の閾値以上の場合は(ステップS109;No)、パッチ画像を増やす決定を下す(ステップS111)。パッチ画像を増減する場合の詳細な方法は、前述した通りである。
全ての階調について比較が終了していなければ(ステップS112;No)、ステップS106へ戻り、ステップS106以降を同様に行う。全ての階調について比較が終了した場合は(ステップS112;Yes)、処理を終了する。
なお、ステップS108またはステップS111によるパッチ画像の増減が発生し、前回出力した簡易テストチャートに対して変更が生じた場合は、画像処理装置50はその変更した簡易テストチャートの画像データを作成し、不揮発メモリ54に記憶する。そして、次回、印刷装置10から簡易テストチャートの要求指示を受けたときは、その簡易テストチャートの画像データを印刷装置10に送信する。
また、新たに作成した簡易テストチャートの画像データは、累積保存するようにしてもよいし、デフォルトの簡易テストチャートを除いて、上書き保存(更新)するようにしてもよい。また何れの場合も、初回を除くデフォルトの簡易テストチャートの出力時に、これまでに新たに保存した他の簡易テストチャートの画像データを削除(リセット)するようにしてもよい。
このように、画像処理装置50は、印刷装置10で印刷された簡易テストチャートの各パッチ画像の濃度の測定結果から、その簡易テストチャート内の隣り合う階調値のパッチ画像について主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、次に出力する簡易テストチャートのデータに含めるパッチ画像を決定する。これにより、補正の精度を確保しつつ、適切な数および階調値のパッチ画像を、次に出力する簡易テストチャートのデータに含めることができる。したがって、印刷装置10で印刷される画像の主走査方向の濃度ムラの補正を精度と効率を両立させて行うことができる。特に効率については、テストチャート60を印刷する際の記録紙やトナーの消費量を節約することができ、テストチャート60のパッチ画像70に対する濃度測定の所要時間を短縮することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、画像処理装置50を印刷装置10と別体に設けたが、印刷装置10に組み込む構成としてもよい。また、印刷装置10が有するスキャナ部20に、実施の形態で説明した測定装置40(測色機)と同様の機能を持たせることで、測定装置40の機能を印刷装置10に組み込む構成としてもよい。
また、印刷装置10で印刷されたテストチャート(簡易テストチャート)内の隣り合う階調値のパッチ(パッチ画像)について主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、次に出力するテストチャートのデータに含めるパッチを決定する際の決定方法(画像処理方法)は、実施の形態で説明したものに限らない。
たとえば、比較結果に基づいて、次に出力するテストチャートのデータに含ませるパッチの階調値を変更するようにしてもよい。実施の形態では、隣り合う階調値のパッチにおける主走査方向の濃度ムラのずれ量の差の最大値が第1の閾値以上、第2の閾値未満の場合は、次に出力するテストチャートのデータに含めるパッチの階調値を変更しないようにしているが、たとえば、上記の範囲内であっても、ずれ量の差の最大値の大きさに応じて、パッチの階調値を変更するようにしてもよい。具体的には、32階調、128階調、255階調の3個のパッチにおいて、隣り合う階調値のパッチにおける主走査方向の濃度ムラのずれ量の差の最大値が第1の閾値以上、第2の閾値未満であっても、32階調と128階調のずれ量の差の最大値よりも、128階調と255階調のずれ量の差の最大値の方が大きい場合には、128階調を255階調寄りにシフトする、たとえば、128階調を160階調または192階調にシフトして置き換えるなどしてもよい。
また、階調値が連続して隣り合っている複数のパッチ同士の主走査方向の濃度ムラの特性の差が第1の許容範囲に収まる場合は、その複数のパッチの中の最小階調値から最大階調値までの階調範囲に対するパッチとして、その複数のパッチより少ない数のパッチを、次に出力するテストチャートのデータに含めるようにしてもよい。またこの場合は、複数のパッチより少ない数のパッチの中の1つを、最小階調値から最大階調値までの階調範囲の中央寄りの階調値のパッチにするようにしてもよいし、複数のパッチより少ない数のパッチに、低濃度側である最小階調値寄りの階調値のパッチを含めるようにしてもよい。
具体的には、32階調、64階調、128階調の3個のパッチに対し、32階調〜128階調の範囲のうちから1個のパッチを次のテストチャートのデータに含める場合には、中央寄りの64階調に決定するようにしてもよいし、最小階調値の32階調に決定するようにしてもよい。
また、上記の範囲のうちから2個のパッチを次のテストチャートのデータに含める場合には、48階調と96階調の各パッチに決定するようにしてもよいし、32階調と80階調の各パッチに決定するようにしてもよい。すなわち、最小階調値から最大階調値までの階調範囲からN個(N≧2)のパッチを次のテストチャートのデータに含める場合には、階調範囲を(N+1)等分した階調値のパッチに決定するようにしてもよいし、最小階調値のパッチを残し他は階調範囲をN等分した階調値のパッチに決定するようにしてもよい。
また、本発明に係る印刷装置は、実施の形態で説明した複合機に限らず、プリンタ機や複写機なども対象にすることができる。
5…画像処理システム
10…印刷装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
16…表示部
17…操作部
18…ファクシミリ通信部
19…ネットワーク通信部
20…スキャナ部
21…画像処理部
22…プリンタ部
30…端末装置
31…CPU
32…ROM
33…RAM
34…不揮発メモリ
35…ハードディスク装置
36…入出力I/F部
37…ネットワークI/F部
38…入力デバイス
39…表示装置
40…測定装置
50…画像処理装置
51…CPU
52…ROM
53…RAM
54…不揮発メモリ
55…ネットワークI/F部
60…テストチャート
60a…簡易テストチャート
60b…簡易テストチャート
70…パッチ画像
80…テストチャート
90…パッチ画像

Claims (13)

  1. 印刷装置の主走査方向の濃度ムラを測定するためのテストチャートのデータを出力する画像処理装置であって、
    主走査方向に一定階調値を有するパッチが階調値を異ならせて複数含まれるテストチャートのデータを出力する出力部と、
    前記出力部から出力された前記データに基づいて前記印刷装置で印刷されたテストチャートの各パッチの濃度の測定結果を取得する取得部と、
    前記取得部で取得した前記測定結果から、前記印刷されたテストチャート内の隣り合う階調値のパッチについて主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含めるパッチを決定する制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御部は、前記比較結果に基づいて、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含ませるパッチの階調値を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、前記比較結果に基づいて、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含ませるパッチの数を変更する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、階調値が連続して隣り合っている複数のパッチ同士の主走査方向の濃度ムラの特性の差が第1の許容範囲に収まる場合は、前記複数のパッチの中の最小階調値から最大階調値までの階調範囲に対するパッチとして、前記複数のパッチより少ない数のパッチを、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含める
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  5. 前記制御部は、隣り合う階調値のパッチ同士の主走査方向の濃度ムラの特性が前記第2の許容範囲を超えて相違する場合は、前記隣り合う階調値の各パッチを、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに含める
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  6. 前記制御部は、隣り合う階調値のパッチ同士の主走査方向の濃度ムラの特性が第3の許容範囲を超えて相違する場合は、次に前記出力部に出力させるテストチャートのデータに、前記隣り合う階調値の間の階調値を有するパッチを追加する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  7. 前記制御部は、前記複数のパッチより少ない数のパッチの中の1つを、前記最小階調値から最大階調値までの階調範囲の中央寄りの階調値のパッチにする
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  8. 前記制御部は、前記複数のパッチより少ない数のパッチに、低濃度側である前記最小階調値寄りの階調値のパッチを含める
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  9. 前記制御部は、前記複数のパッチより少ない数のパッチの数を1つにする
    ことを特徴とする請求項4、7、8のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  10. 前記制御部は、前記テストチャートに含めるパッチの数を一定数以下に制限する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  11. 前記取得部で取得した前記測定結果に基づいて、主走査方向の濃度ムラを補正するための補正値を求め、該補正値で画像データを補正する補正部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  12. 主走査方向の1ライン分の画像を、主走査方向と直交する副走査方向に位置をずらしながら繰り返し形成することで2次元画像を用紙上に形成する印刷部と、
    請求項1乃至11のいずれか1つに記載の画像処理装置と、
    を有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  13. 印刷装置の主走査方向の濃度ムラを測定するためのテストチャートのデータとして、主走査方向に一定階調値を有するパッチであって階調値の異なるものが複数含まれるテストチャートのデータを情報処理装置が出力するステップと、
    前記出力された前記データに基づいて前記印刷装置で印刷されたテストチャートの各パッチの濃度の測定結果を前記情報処理装置が取得するステップと、
    前記情報処理装置が、前記取得した前記測定結果から、前記印刷されたテストチャート内の隣り合う階調値のパッチについて主走査方向の濃度ムラを比較し、その比較結果に基づいて、次に出力するテストチャートのデータに含めるパッチを変更するステップと、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理方法。
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