JP5377341B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パッチ画像の検知結果に基づいて現像装置にトナーを補給する画像形成装置、詳しくは現像剤のトナー濃度が所定範囲外の場合に通常画像形成時の現像コントラストを補正する制御に関する。
トナーとキャリアを有するいわゆる二成分現像剤を現像剤担持体に担持させて像担持体に形成された静電像を現像する画像形成装置が広く用いられている。二成分現像剤を用いる現像装置では、画像形成に伴ってトナーだけが消費されて二成分現像剤のトナー濃度が低下するため、ATR(Auto Toner Replensher)制御を行って補給装置からトナーが補給される。
現像装置に対するトナーの補給制御としては、所定の露光条件、現像条件で像担持体にパッチ画像を形成して反射光量等を測定し、パッチ画像が所定の画像濃度となるようにトナーの補給量を制御するパッチ検ATR方式が実用化されている。パッチ画像の画像濃度が不足する場合には、現像コントラストに対してトナーの帯電量が過剰であるため、トナーの補給量を増加して二成分現像剤に占めるトナーの割合を高め、トナーの摩擦機会を減らして帯電量を低下させる。一方、パッチ画像の画像濃度が過剰な場合には、現像コントラストに対してトナーの帯電量が不足であるため、トナーの補給量を減らして二成分現像剤に占めるトナーの割合を低下させ、トナーの摩擦機会を増して帯電量を高める。
しかし、トナーの帯電量は、二成分現像剤に占めるトナーの割合のみならず、絶対湿度、補給されるトナーの帯電性能、現像装置の運転状態等に応じて変化する。このため、パッチ画像の測定結果だけに頼ってトナーの補給制御を無制限に行わせると、二成分現像剤に占めるトナーの割合、すなわち二成分現像剤におけるトナー濃度が適正範囲(例えば5〜10%重量比)を逸脱することがある。そして、トナー濃度が適正範囲の下限を下回った場合、高濃度の画像部分でトナー供給が間に合わなくなって画像品質が低下することがある。一方、トナー濃度が適正範囲の上限を上回った場合、画像の白地部にトナーが転移して画像品質が低下することがある。
そこで、透磁率センサや反射率センサを現像装置に付設して、二成分現像剤におけるトナー濃度を独立に検知し、トナー濃度が適正範囲の上限に達すると、パッチ画像の画像濃度が不足していても、それ以上の現像剤の供給を停止させている。また、トナー濃度が適正範囲の下限に達すると、パッチ画像の画像濃度が過剰でも、補給装置からトナーを強制補給している(特許文献1)。
特許文献1には、面積階調の露光ドットをカウントして予測的なトナーの補給制御を行うビデオカウントATR方式が示される。また、感光ドラム上のパッチ画像の画像濃度を画像濃度センサで検知して事後処理的なトナーの補給制御を行うパッチ検ATR方式が示される。そして、二成分現像剤の反射光を検出する濃度センサにより二成分現像剤のトナー濃度を検出し、濃度センサの出力が所定範囲外となった場合には、画像濃度センサの出力に関わらずトナーの強制補給又は強制補給停止を行っている。
しかし、特許文献1に示される制御を行った場合、トナー帯電量の制御が機能しなくなるため、パッチ画像についても通常画像についても同一の現像コントラストに対する画像濃度(トナー載り量)の再現性が失われる。その結果、パッチ画像のトナー載り量が正常な範囲から外れてしまい、当然、通常画像についても、画像濃度や色味の一定性を確保することが困難になる。
特許文献2には、二成分現像剤のトナー濃度が限界値に達してトナーの補給制御に制限がかかった際に、パッチ画像の濃度の検知結果を現像コントラストにフィードバックする制御が示される。ここでは、露光出力、帯電電圧、又は現像電圧を調整して、現像コントラストのほうを変化させることにより、帯電量が正常でなくなったトナーでも、パッチ画像に正常な範囲のトナー載り量を確保させている。
特開平10−039608号公報 特開2007−78896号公報
特許文献2に示される制御を行った場合、パッチ画像形成時の現像コントラストと画像形成時の現像コントラストが異なっていると、肝心の画像において、最大濃度の再現性が損なわれることが判明した。
例えば、パッチ画像形成時の露光出力が画像形成時の露光出力に比較して低い場合、パッチ画像に適正なトナー載り量を確保させるための露光出力の補正量では、画像の最大濃度が低くなる傾向がある。
また、パッチ画像のトナー載り量を反射光で検知している場合、最大面積階調にてパッチ画像を形成すると検知感度が低下するし、記録材に転写されないパッチ画像のクリーニング負荷が高まる。このため、パッチ画像形成時には、面積階調を低くしてトナー載り量の識別分解能を高めるとともにクリーニング負荷を軽減している。この場合も、面積階調が低いパッチ画像で求めた現像コントラストの補正量では、肝心の画像において、面積階調による最大濃度が不足する傾向がある。
本発明は、トナー濃度が所定範囲外となってトナー帯電量の制御が機能しなくなった場合でも、通常画像の現像コントラストを適正に補正して通常画像の最大濃度を再現できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、トナーとキャリアを有する現像剤を現像剤担持体に担持させて前記像担持体に形成された静電像を現像する現像装置と、前記現像装置にトナーを補給する補給装置と、前記現像剤担持体に印加される直流バイアスと前記像担持体の画像部電位との電位差である現像コントラストを通常画像形成時よりも小さくしてパッチ画像を形成可能な画像形成部と、前記パッチ画像の画像濃度を検知する画像濃度センサと、前記画像濃度センサの検知結果が基準濃度となるように前記補給装置の補給量を補正する第1制御部と、前記現像装置に収納された現像剤のトナー濃度を検知する濃度センサと、前記濃度センサの出力が所定範囲外となった場合に前記画像濃度センサの出力に関わらず前記補給装置の補給量を制限する、もしくは前記補給装置に強制補給させる第2制御部とを備えるものである。そして、前記濃度センサの出力が所定範囲外の場合に、前記画像濃度センサの検知結果が前記基準濃度となるように、前記パッチ画像を形成する際の現像コントラストを補正する第1補正手段と、前記第1補正手段による前記パッチ画像形成時の現像コントラストの補正量に応じて通常画像形成時の現像コントラストを補正する第2補正手段とを備え、前記第1補正手段による補正前後における前記パッチ画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontP1、VcontP2とし、前記第2補正手段による補正前後における通常画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontG1、VcontG2としたとき、前記第2補正手段は、VcontG2/VcontG1が、VcontP2/VcontP1に比例するように通常画像形成時の現像コントラストを補正する。
また本発明の画像形成装置は、像担持体と、トナーとキャリアを有する現像剤を現像剤担持体に担持させて前記像担持体に形成された静電像を現像する現像装置と、前記現像装置にトナーを補給する補給装置と、前記現像剤担持体に印加される直流バイアスと前記像担持体の画像部電位との電位差である現像コントラストを通常画像形成時よりも小さくしてパッチ画像を形成可能な画像形成部と、前記パッチ画像の画像濃度を検知する画像濃度センサと、前記画像濃度センサの検知結果が基準濃度となるように前記補給装置の補給量を補正する第1制御部と、前記現像装置に収納された現像剤のトナー濃度を検知する濃度センサと、前記濃度センサの出力が所定範囲外となった場合に前記画像濃度センサの出力に関わらず前記補給装置の補給量を制限する、もしくは前記補給装置に強制補給させる第2制御部と、を備える画像形成装置において、前記濃度センサの出力が所定範囲外の場合に、前記パッチ画像を形成する際の現像コントラストを補正する第1補正手段と、前記第1補正手段による前記パッチ画像形成時の現像コントラストの補正量に応じて通常画像形成時の現像コントラストを補正する第2補正手段と、を備え、前記第1補正手段による補正前後における前記パッチ画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontP1、VcontP2とし、前記第2補正手段による補正前後における通常画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontG1、VcontG2としたとき、VcontG2=VcontG1×VcontP2/VcontP1×α、0.9≦α≦1.1、を満たすように前記第2補正手段は、通常画像形成時の現像コントラストを補正することを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、パッチ画像に適正なトナー載り量を確保させるための現像コントラストの補正量よりも大きな補正が通常画像形成時の現像コントラストに施されるため、通常画像の最大濃度の低下が抑制される。従って、トナー濃度が所定範囲外となってトナー帯電量の制御が機能しなくなった場合でも、通常画像の現像コントラストを適正に補正して通常画像の最大濃度を再現できる。
画像形成装置の構成の説明図である。 リーダ画像処理部における信号処理のブロック図である。 リーダ画像処理部における各制御信号のタイミングの説明図である。 画像形成部の制御系のブロック図である。 パッチ画像の形成工程の説明図である。 パッチ濃度の測定工程の説明図である。 画像濃度とフォトセンサ出力の関係の説明図である。 パッチ画像の説明図である。 比較例の制御の説明図である。 画像の最大濃度をあわせるために必要な現像コントラストの説明図である。 実施例1の濃度制御のフローチャートである。 現像コントラストの調整の説明図である。 パッチ電位制御の説明図である。 画像電位制御の説明図である。 実施例1の制御の効果の説明図である。 ユーザーによる濃度調整のフローチャートである。 濃度読取用画像の説明図である。 現像コントラストと画像濃度の関係の説明図である。 実施例2で用いる画像データの補正テーブルの説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、トナー濃度が限界値に達するとトナー帯電量の代わりに現像コントラストが調整される限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、二成分現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置であれば、タンデム型/1ドラム型、中間転写型/直接転写型の区別無く実施できる。本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1、2に示される画像形成装置の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト6に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部PYでは、感光ドラム1Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト6に一次転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト6のイエロートナー像に重ねて一次転写される。画像形成部PC、PKでは、それぞれ感光ドラム1C、1Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて同様に中間転写ベルト6に順次重ねて一次転写される。
中間転写ベルト6に一次転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて記録材Pへ一括二次転写される。四色のトナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置11で加熱加圧を受けて表面にトナー像を定着された後に、機体外部へ排出される。
中間転写ベルト6は、テンションローラ61、駆動ローラ62、及び対向ローラ63に掛け渡して支持され、駆動ローラ62に駆動されて所定のプロセススピードで矢印R2方向に回転する。
記録材カセット65から引き出された記録材Pは、分離ローラ66で1枚ずつに分離して、レジストローラ67へ送り出される。レジストローラ67は、停止状態で記録材Pを受け入れて待機させ、中間転写ベルト6のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを二次転写部T2へ送り込む。
二次転写ローラ64は、対向ローラ63に支持された中間転写ベルト6に当接して二次転写部T2を形成する。二次転写ローラ64に正極性の直流電圧が印加されることによって、負極性に帯電して中間転写ベルト6に担持されたトナー像が記録材Pへ二次転写される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、実質的にほぼ同一に構成される。以下では、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用のものであることを示すために符号に付した添え字Y、M、C、Kは省略して、総括的に説明する。
図1を参照して図4に示すように、画像形成部Pは、感光ドラム1の周囲に、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、一次転写ローラ7、クリーニング装置8を配置している。
感光ドラム1は、アルミニウムシリンダの外周面に負極性の帯電極性を持たせた感光層が形成され、所定のプロセススピードで矢印R1方向に回転する。感光ドラム1は、近赤外光(960nm)の反射率が約40%のOPC感光体である。しかし、反射率が同程度であるアモルファスシリコン系の感光体などであっても構わない。
帯電装置2は、スコロトロン帯電器を用いており、コロナ放電に伴う荷電粒子を感光ドラム1に照射して、感光ドラム1の表面を一様な負極性の電位に帯電する。スコロトロン帯電器は、高圧電圧が印加されるワイヤと、アースにつながれたシールド部と、所望の電圧が印加されたグリッド部とを有する。帯電装置2のワイヤには、帯電バイアス電源(図示せず)から、所定の帯電バイアスが印加される。帯電装置2のグリッド部には、グリッドバイアス電源(図示せず)から、所定のグリッドバイアスが印加される。ワイヤに印加される電圧にも依存するが、感光ドラム1は、ほぼグリッド部に印加された電圧に帯電する。
露光装置3は、レーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1の表面に画像の静電像を書き込む。電位検出手段の一例である電位センサ5は、露光装置3が感光ドラム1に形成した静電像の電位を検出可能である。現像装置4は、感光ドラム1の静電像にトナーを付着させてトナー像に現像する。
一次転写ローラ7は、中間転写ベルト6の内側面を押圧して、感光ドラム1と中間転写ベルト6との間に一次転写部T1を形成する。正極性の直流電圧が一次転写ローラ7に印加されることによって、感光ドラム1に担持された負極性のトナー像が、一次転写部T1を通過する中間転写ベルト6へ一次転写される。
クリーニング装置8は、感光ドラム1にクリーニングブレードを摺擦させて、中間転写ベルト6への転写を逃れて感光ドラム1に残った転写残トナーを回収する。
ベルトクリーニング装置68は、中間転写ベルト6にクリーニングブレードを摺擦させて、記録材Pへの転写を逃れて二次転写部T2を通過して中間転写ベルト6に残った転写残トナーを回収する。
画像形成装置100には、操作部20が設けられている。操作部20は、表示器218を有している。操作部20は、画像読取部AのCPU214及び画像形成装置100の制御部110に接続されている。使用者が、操作部20を通じて画像の種類や枚数等の諸条件を入力することができる。プリンタ部Bは、それに応じて画像形成を行う。
<画像読取装置>
図2はリーダ画像処理部における信号処理のブロック図である。図3はリーダ画像処理部における各制御信号のタイミングの説明図である。
図1に示すように、画像読取装置(リーダ部)Aは、原稿台ガラス102上に載置された原稿Gの下向き面の画像を読み取る。原稿Gの画像は、光源103に照明されて、光学系104を介してCCDセンサ105に結像される。CCDセンサ105は、3列に配列されたレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のCCDラインセンサ群により、ラインセンサ毎にレッド、グリーン、ブルーの色成分信号を生成する。光源103、光学系104及びCCDセンサ105を含む読み取り光学系ユニットは、矢印R103方向に移動することにより、原稿Gの画像をライン毎の電気信号データ列に変換する。
原稿台ガラス102上には、原稿Gを突き当てて位置決める突き当て部材107が設けられている。原稿台ガラス102上には、CCDセンサ105の白レベルを決定し、CCDセンサ105のスラスト方向のシェーディングを行うための基準白色板106が配置されている。
CCDセンサ105によって得られた画像信号は、リーダ画像処理部108において画像処理された後、プリンタ制御部(プリンタ画像処理部)109に送られて画像処理される。
図2に示すように、クロック発生部211は、1画素単位のクロック(CLOCK信号)を発生する。主走査アドレスカウンタ212は、クロック発生部211のクロックを計数して1ラインの画素ごとの主走査アドレスを生成する。主走査アドレスカウンタ212は、HSYNC信号でクリアされることにより、次の1ラインの主走査アドレスの計数を開始する。
デコーダ213は、主走査アドレスカウンタ212からの主走査アドレスをデコードして、シフトパルスやリセットパルス等の1ライン単位のCCD駆動信号を生成する。また、デコーダ213は、CCDセンサ105の1ライン読み取り信号における有効領域を表すVE信号、ライン同期信号HSYNCを生成する。
図3に示すように、VSYNC信号は、副走査方向の画像有効区間信号であり、論理“1”の区間において、画像読み取り(スキャン)を行って、順次、M、C、Y、Kの出力信号を形成する。VE信号は、主走査方向の画像有効区間信号であり、論理“1”の区間において主走査開始位置のタイミングをとり、主にライン遅延のライン計数制御に用いられる。そして、CLOCK信号は、画素同期信号であり、“0”→“1”の立ち上がりタイミングで画像データを転送するのに用いられる。
CCDセンサ105から出力される画像信号は、図2に示すように、アナログ信号処理部201に入力される。アナログ信号処理部201に入力された信号は、ここでゲイン調整、オフセット調整をされた後、A/Dコンバータ202で各色信号毎に8bitのデジタル画像信号R1、G1、B1に変換される。デジタル画像信号R1、G1、B1は、シェーディング補正部203に入力されて、基準白色板106の読み取り信号を用いた色毎のシェーディング補正を施される。
CCDセンサ105の各ラインセンサは、RGB相互に所定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレイ回路204は、デジタル画像信号R2、G2、B2における副走査方向の空間的ずれを補正する。具体的には、B信号に対して副走査方向で、R、Gの各信号を副走査方向にライン遅延させてB信号に合わせる。
入力マスキング部205は、CCDセンサ105のR、G、Bのフィルタの分光特性で決まる読み取り色空間を、次式のようなマトリックス演算を行ってNTSCの標準色空間に変換する。
Figure 0005377341
光量/画像濃度変換部(LOG変換部)206は、ルックアップテーブル(LUT)ROMにより構成され、R4、G4、B4の輝度信号が、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像信号のM0、C0、Y0の濃度信号に変換される。ライン遅延メモリ207は、黒文字判定部(図示せず)で、R4、G4、B4信号から生成されるUCR、FILTER、SEN等の判定信号までのライン遅延分だけ、M0、C0、Y0の画像信号を遅延させる。
マスキング及びUCR回路208は、入力されたM1、C1、Y1の三原色信号により黒(K)の信号を抽出し、更にプリンタ部Bでの記録色材の色濁りを補正する演算を施す。そして、マスキング及びUCR回路208は、M2、C2、Y2、K2の信号を各読み取り動作の度に、順次、所定のビット幅(8bit)で出力する。
γ補正回路209は、リーダ部Aにおいて、プリンタ部Bの理想的な階調特性に合わせるべく画像濃度補正を行う。γ補正回路209は、例えば、256バイトのRAM等で構成されたガンマ補正のLUT(階調補正テーブル)を用いて濃度変換を行う。空間フィルタ処理部(出力フィルタ)210は、エッジ強調又はスムージング処理を行う。
<露光装置>
図4は画像形成部の制御系のブロック図である。図4に示すように、画像形成装置100は、画像形成動作を統括的に制御する制御部110を有する。制御部110は、CPU111とRAM112とROM113とを有する。
露光装置3は、回転ミラー有するレーザースキャナを用いた。露光装置3は、レーザー出力信号に対して所望の画像濃度レベルが得られるように、レーザー光量制御回路190が露光出力を決定する。また、γ補正回路209の階調補正テーブル(LUT)を介して生成された駆動信号に従ってパルス幅変調回路191により決めたパルス幅で二値のレーザー光が出力される。
予め求められたレーザー出力信号と画像濃度レベルとの関係から、所望の画像濃度が形成できるレーザー出力信号が、階調補正テーブル(LUT)としてγ補正回路209に記憶され、この階調補正テーブルに則ってレーザー出力信号が決定される。
図2に示す空間フィルタ処理部210で処理されたM4、C4、Y4、K4の面順次の画像信号は、プリンタ制御部109に送られる。そして、露光装置3で、PWM(パルス幅変調)を用いた二値の面積階調により濃度階調を有する画像記録が行われる。
つまり、プリンタ制御部109のパルス幅変調回路191は、入力される画素画像信号毎に、そのレベルに対応した幅(時間幅)のレーザー駆動パルスを形成して出力する。高濃度の画素信号に対しては、より幅の広い駆動パルスを、低濃度の画素画像信号に対しては、より幅の狭い駆動パルスを、中間濃度の画素画像信号に対しては、中間幅の駆動パルスを各々形成する。
パルス幅変調回路191から出力された二値のレーザー駆動パルスは、露光装置3の半導体レーザーに供給され、半導体レーザーを、そのパルス幅に対応する時間だけ発光させる。従って、半導体レーザーは、高濃度画素に対しては、より長い時間駆動され、低濃度画素に対しては、より短い時間駆動されることになる。
このため、感光ドラム1に形成される静電像のドットサイズ(面積)が、画素の濃度に対応して異なる。露光装置3は、高濃度画素に対しては主走査方向により長い範囲を露光し、低濃度画素に対しては主走査方向により短い範囲を露光する。従って、当然のことながら、高濃度画素に対応するトナー消費量は、低濃度画素に対するそれよりも大である。
<現像装置>
現像装置4は、非磁性トナーに磁性キャリアを混合した二成分現像剤を使用する二成分現像方式を採用する。非磁性トナー(トナー)は、スチレン系共重合樹脂をバインダとして、各色の色材を分散させたもので平均直径が5μmである。現像装置4は、二成分現像剤を攪拌して、磁性キャリアを正極性に、トナーを負極性にそれぞれ帯電させる。
現像装置4は、紙面と垂直方向に延在する隔壁46によって、現像容器45内の空間が第1室(現像室)と第2室(攪拌室)とに区画される。第1室には、非磁性の現像スリーブ41が配置されており、現像スリーブ41の内側には磁界発生手段としてのマグネットが固定配置されている。
第1室には、第1のスクリュー42が配置され、第1のスクリュー42は、第1室中の現像剤を攪拌搬送する。第2室には、第2のスクリュー43が配置され、第2のスクリュー42は、第2室中の現像剤を攪拌しつつ第1のスクリュー42と逆方向に搬送する。第2のスクリュー43は、トナー搬送スクリュー32の回転によってトナー補給槽33から供給されたトナーを、既に現像装置4内にある現像剤に攪拌して現像剤のトナー濃度を均一化する。
隔壁46には、紙面の手前側と奥側の端部において第1室と第2室とを相互に連通させる一対の現像剤通路が形成されている。第1と第2のスクリュー42、43の搬送力により、一対の現像剤通路を通じて現像容器45内を現像剤が攪拌されつつ循環する。現像によってトナーが消費されてトナー濃度が低下した第1室内の現像剤が一方の現像剤通路を通じて第2室へ移動する。第2室内でトナーを補給されてトナー濃度が回復した現像剤が他方の現像剤通路を通じて第1室内へ移動する。
第1室内の二成分現像剤は、第1のスクリュー42によって現像スリーブ41へ塗布され、マグネットの磁力によって現像スリーブ41上に穂立ち状態で担持される。現像剤スリーブ41上の現像剤は、層厚規制部材(ブレード)によって層厚を規制された後に、現像スリーブ41の回転に伴って感光ドラム1に対向した現像領域へ搬送される。
現像スリーブ41には、現像バイアス電源44から、負極性の直流電圧Vdcに交流電圧を重畳した現像バイアス電圧(振動電圧)が印加される。これにより、負極性に帯電したトナーが、現像スリーブ41よりも相対的に正極性になった感光ドラム1の静電像へ移転して静電像が反転現像される。
現像剤補給装置30は、現像装置4の上部に、補給用トナーを収容したトナー補給槽33を配置している。トナー補給槽33の下部には、モータ31により回転駆動されるトナー搬送スクリュー32が設置されている。
トナー搬送スクリュー32は、補給用トナーを、トナー搬送スクリュー32が配置されたトナー搬送路を通して現像装置4内に供給する。トナー搬送スクリュー32によるトナーの供給は、制御部110のCPU111が、モータ駆動回路(図示せず)を介してモータ31の回転を制御することにより制御される。CPU111に接続されたRAM112には、モータ駆動回路に供給する制御データ等が記憶されている。トナー補給槽33、モータ31、及びトナー搬送スクリュー32などが、現像剤補給装置30を構成する。
画像形成装置100では、感光ドラム1の静電像の連続的な現像により現像装置4内の現像剤のトナー濃度が低下する。そのため、制御部110は、トナー補給制御を実行してトナー補給槽33からトナーを現像装置4に補給することにより、現像剤のトナー濃度を可及的に一定に制御して、画像濃度を可及的に一定に制御する。
画像形成装置100は、感光ドラム1上の静電像を、面積階調によるデジタル方式で形成する。このため、トナー補給動作は、パッチ画像の画像濃度センサ12による検知結果に基づいて行われるとともに、感光ドラム1上に形成される静電像の画素毎のデジタル画像信号に基づいて行われる。
すなわち、制御部110(第1制御部)は、ビデオカウントATRにより求めた基礎補給量Mvに、パッチ検ATRにより求めた補給補正量Mpを加算して、画像形成1枚当たりの補給トナー量Msumを求める。画像に応じて予測的に計算されるトナー消費量(Mv)に、パッチ画像から検出した事後的なトナー不足量(Mp)を加算して、式1のように現在の現像装置4に供給すべき補給トナー量Msumを設定する。
補給トナー量Msum=Mv+(Mp/パッチ検ATR頻度) ・・・(式1)
式1中、Mvは、ビデオカウントATRにより求まった補給トナー量、Mpは、パッチ検ATRにより求まった補給トナー量である。
<ビデオカウントATR>
基礎補給量Mvは、画像読取装置(リーダ部)Aで読み込んだ画像信号、あるいはコンピュータ等から送られてきた画像信号から求められる。これら画像信号の処理を行う回路構成は、図2のブロック図に示したとおりである。
図2に示すように、マスキング及びUCR回路208が出力するM2、C2、Y2、K2の画像信号は、ビデオカウンタ220にも送られ、そこで画素単位の画像濃度値を積算してCMYK各画像のビデオカウント値を算出する。
ビデオカウンタ220は、M2、C2、Y2、K2の画像信号を処理して画素単位の濃度値を積算し、CMYK各色画像のビデオカウント値が算出される。例えば、128レベルのハーフトーン画像を、600dpiで、A3フルサイズ(16.5×11.7inch)に形成する場合、ビデオカウント値は、「128×600×600×16.5×11.7=8895744000」となる。
ビデオカウント値は、予め求められてROM113に記憶されているビデオカウント値と補給トナー量との関係を示すテーブルを用いて、基礎補給量Mvへと換算される。こうして、画像形成を行うごとに各画像の基礎補給量Mvが算出される。
<パッチ検ATR>
図5はパッチ画像の形成工程の説明図である。図6はパッチ濃度の測定工程の説明図である。図7は画像濃度とフォトセンサ出力の関係の説明図である。図8はパッチ画像の説明図である。
図4を参照して図5に示すように、制御部110は、連続画像形成における所定枚数の画像形成ごとの画像間隔にパッチ画像を形成する。連続画像形成中、出力する24枚ごとの画像の後端と次の画像の先端とに挟まれた非画像領域(画像間隔)に、画像濃度検知用画像パターンであるパッチ画像Qを形成させる。従って、パッチ画像Qは、連続画像形成24枚毎の画像間に形成される。
制御部110は、露光装置3を制御してパッチ画像の静電像である「パッチ静電像」を感光ドラム1に書き込み、現像装置4により現像してパッチ画像Qを形成する。制御部110は、パッチ検ATRの濃度制御を実行して、画像濃度センサ12によるパッチ画像Qの検知結果に基いて、パッチ画像Qの画像濃度が基準濃度に収束するようにトナー補給制御を行う。
プリンタ制御部109には、予め定められた画像濃度に対応した信号レベルのパッチ画像信号を発生するパッチ画像信号発生回路(パターンジェネレータ)192が設けられている。パターンジェネレータ192からのパッチ画像信号を、パルス幅変調回路191に供給し、上記の予め定められた濃度に対するパルス幅を有するレーザー駆動パルスを発生させる。このレーザー駆動パルスを、露光装置3の半導体レーザーに供給し、半導体レーザーをそのパルス幅に対応する時間だけ発光させて、感光ドラム1を走査露光する。これによって、上記の予め定められた濃度に対するパッチ静電像が、感光ドラム1に形成される。このパッチ静電像は、現像装置4により現像される。
現像装置4の下流側で感光ドラム1に対向させて、パッチ画像Qの画像濃度を検出するための画像濃度センサ(パッチ検ATRセンサ)12が配置されている。画像濃度センサ12は、LED等の発光素子を備える発光部12aと、フォトダイオード(PD)等の受光素子を備える受光部12bとを有し、受光部12bが感光ドラム1からの正反射光のみを検出するよう構成されている。
画像濃度センサ12は、画像間のパッチ画像Qが画像濃度センサ12の下を通過するタイミングを見計らって、感光ドラム1からの反射光量を測定する。この測定結果に係る信号は、CPU111に入力される。
図6に示すように、画像濃度センサ12に入力される感光ドラム1からの反射光(近赤外光)は電気信号に変換される。0〜5Vのアナログ電気信号は、制御部110に設けられたA/D変換回路114により、8ビットのデジタル信号に変換される。そして、このデジタル信号は、制御部110に設けられる濃度変換回路115によって濃度情報に変換される。
図7に示すように、感光ドラム1上に形成したパッチ画像Qの画像濃度を面積階調により段階的に変えた時、形成されたパッチ画像の濃度に応じて画像濃度センサ12の出力が変化する。ここでは、トナーが感光ドラム1に付着していない状態の画像濃度センサ12の出力が5Vであって、255レベルに読み込まれる。
感光ドラム1に形成される画素におけるトナーによる面積被覆率が大きくなり、画像濃度が大きくなるに従い、画像濃度センサ12の出力が小さくなる。このような画像濃度センサ12の特性に基づき、画像濃度センサ12の出力から各色の濃度信号に変換する各色専用のテーブル115aを予め用意してある。テーブル115aは、濃度変換回路115の記憶部に記憶されている。これにより、濃度変換回路115は、各色とも、精度よくパッチ画像濃度を読み取ることができる。濃度変換回路115は、濃度情報をCPU111へと出力する。
画像濃度センサ12はlog関数の特性を有しており、濃度が高くなるほど検知結果の傾きが少なくなる。つまり、濃度の変化に対して、検知結果の変化が少なくなる。結果として、検知精度が低い。そのため、図8に示すように、2ライン1スペースのパターンを使用することで面積階調を下げてパッチ画像濃度を下げている。露光されるパッチ静電像としては、600dpiの解像度で、副走査方向に2ライン1スペースの画像とした。
図4に示すように、上述した式1の補給補正量Mpは、初期の現像剤でのパッチ画像Qの濃度の検知値を基準として、その基準値と測定結果との差分ΔDから求まる。例えば、現像装置4内のトナーが基準値より1g(基準量)分ずれた時のパッチ画像Qの濃度の測定結果の変化量ΔDrateを予め求めてROM113に記憶しておく。これにより、CPU111は、式2により補給補正量Mpを計算する。
Mp=ΔD/ΔDrate ・・・(式2)
ここで、補給補正量Mp分のトナー補給は、急激な色味変動を回避するために、パッチ検ATRの実行間隔内でなるべく平均して処理することが望ましい。パッチ検ATR実行後、求めた補給補正量Mpを1枚目の画像形成時にまとめて補給すると、大幅なトナー補給制御が行なわれて、オーバーシュートが起こる可能性がある。そのため、式2では、補給補正量Mpをパッチ検ATRの実行頻度で除して補給補正量Mpをパッチ検ATRの実行間隔で均等に分割して処理している。
以上のようにして、制御部110のCPU111は、式1により補給トナー量Msumを求める。そして、モータ31を制御してトナー搬送スクリュー32を作動させることにより、トナー補給槽33から現像容器45へ補給トナー量Msumのトナーを補給する。
しかし、現像容器45に収納された二成分現像剤に占めるトナーの重量比であるトナー濃度(T/D比)が11%を超えると、パッチ検ATRの結果として画像濃度が薄いと判断されても、これ以上トナーを補給すると画像不良が発生する可能性がある。同様に、収納された二成分現像剤のトナー濃度が6%を割り込むと、たとえパッチ検ATRの結果として画像濃度が濃いと判断されても、トナーの補給を絞り続けると現像不良が発生する可能性がある。
そのため、CPU111は、インダクタATRを実行して、二成分現像剤に占めるトナーの割合を監視している。そして、二成分現像剤のトナー濃度が11%を越えた場合には、トナー補給を減少又は停止し、二成分現像剤のトナー濃度が6%を割り込むと、トナーを強制補給する。
<インダクタATR>
図4に示すように、二成分現像剤のトナー濃度を検出するため、トナー検出手段として、トナー濃度センサ14が現像装置4に組み込まれている。制御部110は、インダクタATRを実行して、トナー補給制御の制限を行うトナー濃度の領域(補給制御制限領域)を判断する。
トナー濃度センサ14は、現像装置4内を循環する現像剤に接触させて配置される。トナー濃度センサ14は、駆動コイルと基準コイルと検出コイルとを有しており、現像剤の透磁率に応じた信号を出力する。駆動コイルに高周波バイアスを印加すると、現像剤のトナー濃度に応じて検出コイルの出力バイアスが変化する。検出コイルの出力バイアスを、現像剤に接触していない基準コイルの出力バイアスと比較することで、現像剤のトナー濃度が検出される。
制御部110は、トナー濃度センサ14による検出結果を、ROM113に入った換算式を使用してトナー濃度に変換する。現像装置4内の現像剤のトナー濃度T/Dは、CPU111が、トナー濃度センサ14の測定結果に基づいて次式3により求める。
T/D=(SGNL値−SGNLi値)/Rate+初期T/D ・・・(式3)
式3中、SGNL値:トナー濃度センサの測定値、SGNLi値:トナー濃度センサの初期測定値(初期値)、Rate:感度である。初期T/D、SGNLi値は、初期設置時に測定したものを使用しており、Rateは、トナー濃度センサ14の特性として、ΔSGNLのT/Dへの感度を予め測定したものである。これらの定数(初期T/D、SGNLi値、Rate)は、制御部110のRAM112に記憶されている。
制御部(第2制御部)110は、このようにして求められた収納された二成分現像剤のトナー濃度T/Dが所定範囲外(上限又は下限)に達すると、パッチ検ATRのトナー補給制御に制限をかける。制御部(第2制御部)110は、トナー濃度センサ14からの信号に基づいて、モータ31を作動させて、トナーの補給装置の補給量を制限する、もしくは補給装置にトナーを強制補給させる。
しかし、トナー補給制御に制限がかかると、パッチ検ATRによるトナー帯電量の制御が機能しなくなるため、同一の現像コントラストに対するトナー載り量の再現性が低下する。その結果、パッチ画像のトナー載り量が正常な範囲から外れてしまい、当然、画像についても、画像濃度や色味の一定性を確保することが困難になる。
<比較例>
図9は比較例の制御の説明図である。図10は画像の最大濃度をあわせるために必要な現像コントラストの説明図である。図9中、(a)はパッチ画像の濃度と画像の最大濃度の推移、(b)はパッチ画像と画像の現像コントラストの推移、(c)は連続画像形成時のトナー濃度の推移である。
図4に示すように、比較例では、制御部110は、トナー補給制御に制限がかかって画像濃度を適正に維持できなくなると、特許文献2に示されるように、露光装置3の露光出力を変化させてパッチ静電像の現像コントラストを調整する。
なお、現像コントラストは、現像剤担持体に印加される直流バイアスと像担持体の画像部電位との電位差である。すなわち、現像装置4の現像スリーブ41に印加される直流電圧Vdcと静電像(明部電位VL)との電位差である(図12参照)。現像コントラストの電気量を画像部に付着した無数のトナーの帯電量が埋め合わせることで、静電像がトナー像に現像される。
制御部(第1補正手段)110は、トナー濃度センサ14からの信号に基づいてレーザー光量制御回路190を制御し、パッチ画像形成時のレーザーパワーを変更する。これにより、トナー補給制御に制限がかかった状態で形成されるパッチ画像濃度を適正レベルに復帰させる。そして、制御部110は、パッチ画像濃度を適正レベルに復帰させるための露光出力の補正量に基づいて通常画像の形成時に適用される露光出力を設定している。ただし、比較例では、パッチ画像形成時の露光出力の補正量をそのまま単純に画像形成時に適用される露光出力に加算(又は減算)している。
図9の(c)に示すように、画像比率が小さい(トナー消費量が少ない)連続画像形成を実行すると、現像装置4内に現像剤が停滞して攪拌され続けるためトナーの帯電量が上昇する。このため、パッチ検ATRによってトナーが追加されてトナー濃度が上昇するが、矢印のタイミングでトナー濃度が適正範囲の上限値(11%)に達したため、トナー補給制御に制限がかかって、トナーが十分に追加されなくなる。
図9の(b)に示すように、トナー補給制御に制限がかかってトナー帯電量が上昇すると、パッチ画像濃度を適正レベル保つように露光出力が段階的に増加されて現像コントラストが高められる。これにより、帯電量の多いトナーでもパッチ静電像へのトナー付着量が一定に保たれ、図9の(a)に示すように、パッチ画像濃度が一定に維持される。
図9の(b)に示すように、比較例の制御では、パッチ画像形成時の露光出力の補正量をそのまま単純に画像形成時に適用される露光出力に加算(又は減算)している。パッチ画像Qと実際の画像とで、それぞれの現像コントラストの変化量を一定値zにしている。この場合、図9の(a)に示すように、通常画像形成時(実際の画像)の現像コントラストの変化量が不足であり、実際の画像の濃度が低下している。
すなわち、パッチ画像の現像コントラストに比べて実際の画像の現像コントラストが大きいため、現像バイアスや感光ドラムへ静電像を書き込む光量を一律に変化させては、パッチ画像の濃度は合っても実際の画像の濃度は合わない。
図10に示すように、トナー補給制御に制限がかかって、トナー補給制御に制限がかかっていない場合に比較して最大画像濃度が低下しているとする。このとき、トナー補給制御に制限がかかった場合、現像コントラストを上げて、トナー補給制御に制限がかかっていない場合の画像濃度に合わせる必要がある。そのために必要な現像コントラストの補正量を矢印で示している。パッチ画像Qを用いた露光出力の調整では、パッチ画像濃度を合わせることしかできないため、パッチ画像濃度を合わせるための現像コントラスト補正量ΔPNしか分からず、実際の画像の濃度を合わせるために必要な現像コントラスト補正量ΔGNは分からない。画像濃度が高いほど現像コントラスト補正量は大きくする必要があるため、現像コントラスト補正量ΔPNを画像形成時の現像コントラスト補正量としたのでは制御不足となる。
また、図10とは逆に、トナー補給制御に制限がかかって最大画像濃度が上昇している場合、現像コントラスト補正量ΔPNを画像形成時の現像コントラスト補正量としたので通常画像の画像濃度が濃くなってしまう。
<実施例1>
図11は実施例1の濃度制御のフローチャートである。図12は現像コントラストの調整の説明図である。図13はパッチ電位制御の説明図である。図14は画像電位制御の説明図である。図15は実施例1の制御の効果の説明図である。
図4を参照して図11に示すように、制御部110は、画像形成スタート後の連続画像形成中、図5に示すように、画像間にパッチ画像Qを形成させる(S1)。感光ドラム1上のパッチ画像Qの反射光量は、画像濃度センサ12で測定される(S2)。
次に、制御部110は、トナー濃度センサ14により現像装置4内の現像剤のトナー濃度を検知する。そして、求められた現像剤のトナー濃度T/D、並びに、基礎補給量Mv、補給補正量Mpによって、制御部110は、表1に従ってトナー補給制御を行う。
Figure 0005377341
表1に示すように、領域Dでは、トナー濃度が適正範囲であるため(S3のYES)、制御部110は、パッチ検ATRの結果をそのまま用いて、上述した式1によるトナー補給制御(S4)及び画像形成(S5)を実行する。そして、ユーザーが指定した所定の枚数の画像形成が終了するまで(S6のYES)、S1〜S6の制御を繰り返す。
パッチ検ATR方式のトナー補給制御によって、図8に示すパッチ画像Qの濃度信号が図7に示す255レベルのうちで128レベル(反射濃度で0.8)になるようにトナー補給量が設定される。しかし、画像形成装置100の画像特性は、常に変化を起こす可能性がある。そのため、画像濃度センサ12によるパッチ画像Qの濃度の測定結果が常に128レベル(反射濃度で0.8)になるわけではない。
従って、CPU111は、初期設定時に得られてRAM112に記憶されているパッチ画像Qの基準濃度信号と、測定結果とのずれΔDに基づき、トナー補給量を補正する。これにより、ある程度のリップルは有するものの、良好な一定の濃度推移が得られ、少なくとも領域Dでは、非常に良好な濃度推移が得られる。
これに対して、領域A、B、Cでは、トナー濃度T/Dが11%を超えるため、たとえパッチ検ATRの結果として画像濃度が薄いと判断されても、これ以上トナー濃度T/Dを上げると現像剤のあふれや、かぶり画像などが発生する可能性がある。そのため、制御部110は、トナー補給制御に制限をかける。
すなわち、領域Cでは、パッチ検ATRにより画像濃度が薄いと判断されると、パッチ測定結果を無視して、式1において「Msum=Mv」として、ビデオカウントATRのみによりトナー補給を行う。また、領域Bでは、パッチ検ATRの結果によらず、トナー補給を停止する。さらに、領域Aでは、パッチ検ATRの結果によらず、ATRエラーとして、トナー補給制御に問題があることを示す情報を操作部20の表示部218を介して使用者に報知する。
一方、領域E、F、Gでは、トナー濃度T/Dが6%以下であるため、たとえパッチ検ATRの結果として画像濃度が濃いと判断されても、これ以上トナー濃度T/Dを下げると現像スリーブ41への現像剤のコート不良になる可能性がある。そのため、制御部110は、トナー補給制御に制限をかける。
すなわち、領域Eでは、パッチ検ATRにより画像濃度が濃いと判断されると、パッチ測定結果を無視して、式1において「Msum=Mv」として、ビデオカウントATRのみによりトナー補給を行う。また、領域Fでは、パッチ検ATRの結果によらず、所定量のトナーを強制的に補給する。さらに、領域Gでは、パッチ検ATRの結果によらず、ATRエラーとして、トナー補給制御に問題があることを示す情報を操作部20の表示部218を介して使用者に報知する。
これにより、出力画像の濃度推移としては振れが見られるものの、領域B、領域Cでは現像剤のあふれや、かぶり画像が発生せず、領域E、領域Fでは現像スリーブ41への現像剤のコート不良が発生しないように、トナー濃度T/Dが制御される。従って、領域A、領域Gに至ってATRエラーが発生することがなく、トナー補給制御の不良によって画像形成装置100が停止に至ることも無い。
表1における領域B、領域C、並びに、領域E、領域Fでは(S3のNO)、画像の濃度推移を現像コントラストの調整によって適正なものとするために、露光出力を変更する(S11〜S23)。すなわち、像担持体の帯電電位及び現像剤担持体に印加される直流バイアスを一定に保って露光出力を変更することにより、パッチ画像形成時の現像コントラストを補正する(S12〜S15)。その後、像担持体の帯電電位及び現像剤担持体に印加される直流バイアスをパッチ画像形成時と等しく保って露光出力を変更することにより、通常画像形成時の現像コントラストを補正する(S16、S17)。
すなわち、連続画像形成を中断して(S11)、パッチ画像を形成し(S12)、パッチ静電像の電位測定とパッチ画像の画像濃度測定とを実行する(S13)。そして、パッチ画像の画像濃度が基準濃度でなければ(S14のNO)、レーザーパワーを変更して(S15)、S12〜S14の制御を繰り返す。このようにして、パッチ画像の画像濃度が基準濃度になると(S14のYES)、ここまでの過程で取得したパッチ画像の現像コントラストのデータを用いて実際の画像形成において補正すべき現像コントラストの変化量を演算する(S16)。
そして、演算した変化量に応じて実際の画像形成時のレーザーパワーを制御して(S17)、ユーザーが指定した所定の枚数の画像形成が終了するまで(S19のYES)、画像形成を実行する(S18)。また、連続画像形成中は、画像間隔にパッチ画像を形成して(S21)、パッチ画像の画像濃度を読み取り(S22)、パッチ画像の画像濃度が基準濃度を外れると(S23のNO)、パッチ画像を用いたレーザーパワーの調整を再び実行する(S12〜S15)。
図12の(a)、(b)に示すように、パッチ画像形成時の現像コントラストVcontP1は、通常画像形成時の現像コントラストVcontG1よりも小さい。パッチ画像は、通常画像形成時よりも低い露光出力を用いて最大面積階調よりも低い面積階調にて形成される。これは、図7を参照して説明したように、図4に示す画像濃度センサ12による高精度の画像濃度の検知を可能にするためである。
ここで、トナー補給制御に制限がかかった場合、図9を参照して説明したように、パッチ画像と通常画像の最大濃度とは同じ方向に画像濃度が変化するが、通常画像の最大濃度の濃度変化量は、パッチ画像の濃度変化量よりも大きい。そして、トナー補給制御に制限がかかった場合、パッチ画像の濃度変化量を相殺できる現像コントラストの調整量よりも大きな現像コントラストの調整量を用いることで、通常画像の濃度変化量を相殺することができる。
ここで、通常画像の最大濃度と同じ条件でパッチ画像を形成して、通常画像の最大濃度の現像コントラストを直接調整することも可能である。しかし、この場合、図4に示す画像濃度センサ12では高精度に画像濃度を検知できない。クリーニング装置8の負荷が大きくなる。パッチ画像を形成するための既存のデータやプログラムを利用できない等の不都合がある。
このため、第1補正手段は、濃度センサの出力が所定範囲外の場合に、画像濃度センサの検知結果が基準濃度となるように、パッチ画像を形成する際の現像コントラストを補正する。その後、第2補正手段は、第1補正手段によるパッチ画像形成時の現像コントラストの補正量に応じて通常画像形成時の現像コントラストを補正する。
ここで、第1補正手段による補正前後におけるパッチ画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontP1、VcontP2とし、第2補正手段による補正前後における通常画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontG1、VcontG2とする。すなわち、トナー補給制御に制限がかかっていないパッチ画像形成時の現像コントラストをVcontP1とする。トナー補給制御に制限がかかった状態において、基準濃度のパッチを形成するための現像コントラストをVcontP2とする。トナー補給制御に制限がかかっていない通常画像形成時の現像コントラストをVcontG1とする。トナー補給制御に制限がかかった状態での現像コントラストをVcontG2とする。
このとき、第2補正手段は、VcontG2/VcontG1が、VcontP2/VcontP1に比例するように、通常画像形成時の現像コントラストVcontG2を補正する。このように補正する合理的な理由は、図10に示す現像コントラストの補正量と画像濃度の関係がリニアであると近似できるからである。
すなわち、図10のように、現像コントラストと画像濃度の関係は、一般的にはγ特性を示すが、概してはリニアと考えられる。特に、面積階調を用いてスクリーンパターンで画像濃度を制御する場合、現像コントラストと画像濃度の関係はリニアになる傾向があるため、現像コントラストの補正量と濃度補正量との関係はリニアに近づく。
従って、上述したように、濃度検知の精度の都合から最大濃度のパッチ画像を利用できなくても、最大濃度を補正するための現像コントラストの補正量ΔVcontGを正確に見積もることができる。最大濃度の通常画像と同条件でわざわざパッチ画像を形成しなくても、通常画像形成時に用いる現像コントラストVcontG2の適正な補正量を演算するために必要なデータを取得できる。
すなわち、面積階段調でみかけの画像濃度を低下させたパッチ画像の画像濃度を基準濃度まで回復させる制御を通じて、パッチ画像の現像コントラストの補正量ΔVcontPを取得する。そして、現像コントラストと画像濃度のリニアな関係を利用して、パッチ画像の現像コントラストの補正量ΔVcontPから、最大濃度を補正するための現像コントラストの補正量ΔVcontGを求める。このようにして、通常画像形成時に用いる現像コントラストVcontG2を適正に補正できる。
図12の(a)に示すように、トナー補給制御に制限がかかっていない状態で、パッチ静電像は、帯電された暗部電位VDの感光ドラム表面を露光によって明部電位VLP1に電位低下させて形成される。パッチ静電像は、現像スリーブ41に印加される直流電圧Vdcとの間で、VcontP1=VLP1−Vdcの現像コントラストを持っている。そして、トナー補給制御に制限がかかってパッチ画像濃度が低下した場合には、現像コントラストをVcontP2に高めてパッチ画像濃度を回復させる。
なお、VcontP1と画像濃度の測定結果とからパッチ画像が薄くなった濃度量に応じてVcontP2を予測的に演算することも可能である。しかし、この場合、予測が入る分、VcontP2の精度が悪くなる。そして、VcontP2の精度が悪いと、VcontP2とVcontP1の比を求められないため、通常画像形成時に用いる現像コントラストVcontG2の精度も悪くなる。このため、実施例1のように、VcontP1からVcontP2まで実際に現像コントラストを高めつつ濃度測定を行う制御を行うことでVcontP2を正確に求めることが可能であり、好適である。
図12の(b)に示すように、トナー補給制御に制限がかかっていない状態で、画像の静電像は、パッチ画像形成時よりも大きな露光出力を用いて、感光ドラム表面を明部電位VLG1に電位低下させて形成される。画像の静電像は、直流電圧Vdcとの間で、VcontG1=VLG1−Vdcの現像コントラストを持っている。そして、トナー補給制御に制限がかかってパッチ画像濃度が低下した場合には、現像コントラストをVcontG2に高めてパッチ画像濃度を回復させる。尚、VcontG2の設定については、後述する。
制御部110は、最初に、第1補正手段の一例であるパッチ画像形成時の露光出力設定を実行する。実際にトナー補給制御に制限がかかっている状態で、パッチ画像の画像濃度が基準濃度になるようにパッチ画像形成時の露光出力を変更して現像コントラストVcontP2を調整する。トナー補給制御に制限がかかった状態で検知したパッチ画像Qの反射光検出結果に応じた補正量でパッチ画像形成時の露光出力を調整して実際にパッチ画像を形成する。そして、制御部110は、電位センサ5を用いてパッチ静電像の明部電位VLP2を検出し、パッチ画像Qの現像コントラストの補正量VcontP2−VcontP1を演算する。
なお、実施例1では、感光ドラム1へ露光する際のレーザーパワーを変化させることで現像コントラストVcontP2を調整する。現像コントラストVcontP2は、レーザーパワーを変更して感光ドラム1の明部電位VLPを変更することで変更される。帯電装置2の帯電条件、現像スリーブ41へ印加する直流電圧Vdcは固定しておき、画像間におけるパッチ静電像形成時のレーザーパワーのみを変化させる。しかし、結果的に同一の現像コントラストVcontP2が得られるなら、暗部電位VD、直流電圧Vdcを変えてもよい。
トナー補給制御に制限がかかっていない状態におけるパッチ画像形成時のレーザーパワーは、パッチ電位制御の測定結果に基いて決定される。パッチ電位制御では、画像パターンとしては図8に示す2ライン1スペース画像を使用し、レーザーパワーを適宜変化させて電位センサ5により明部電位VLPを測定する。実施例1では、パッチ電位制御は、画像形成装置100の電源ON時と、累積画像形成枚数の5000枚ごとに実行される。これにより、制御部110は、予め決定したパッチ画像Qの目標電位(VLP1)となるように、レーザーパワーを決定することができるようになる。
図13に示すように、パッチ電位制御では、トナー補給制御に制限がかかっていない状態で、複数段階の露光出力を用いて、それぞれパッチ画像と同一の面積階調にて形成した複数の静電像を、電位検出手段(5)により検出する。露光装置3のレーザーパワーを変化させながらパッチ静電像の電位を測定して、目的の明部電位VLPが得られるレーザーパワーを設定するためのテーブルを形成して、RAM112に保持する。制御部110は、パッチ画像形成時のレーザーパワーを、パッチ画像Q用に予め決定したパッチ静電像の電位に対応させて図13から決定する。
トナー補給制御に制限がかかっていない状態で基準濃度のパッチ画像が得られる現像コントラストをパッチ標準コントラストとする。このとき、制御部110は、下記の式4に従ったパッチ画像用の現像コントラスト(VcontP2)に基づき、式5及び図13からレーザーパワーを設定してパッチ画像形成を行う。
パッチ画像Q用現像コントラスト=パッチ標準コントラスト+パッチ現像コントラスト補正値α ・・(式4)
パッチ画像Q用レーザーパワー=パッチ電位制御で決定したレーザーパワー+パッチレーザーパワー補正値β ・・(式5)
制御部110は、トナー補給制御に制限がかかった状態で実行したパッチ検ATRの結果に応じて、表2に示すように、パッチレーザーパワー補正値βを変更する。
Figure 0005377341
表2に示すように、パッチ検ATRによりパッチ画像濃度が薄いと判断されると、0〜255の256段階に設定可能なレーザーパワーを2段階上げて、パッチ画像の現像コントラストを上げて、パッチ画像濃度を高める。しかし、パッチ検ATRにより画像濃度が濃いと判断されると、レーザーパワーを2段階下げて、パッチ画像の現像コントラストを下げてパッチ濃度を低下させる。
制御部110は、電位センサ5によるパッチ静電像の測定結果からパッチ画像の現像コントラストを算出する。表2の制御により、パッチ画像濃度が適正値になるように適宜βが更新されていく。その際のパッチ画像形成におけるレーザーパワーは式5により算出されている。その結果を用いて、パッチ画像Qの現像コントラストを算出する。算出方法としては、最新のパッチ電位制御の結果を使用する。図13に示されるレーザーパワーとパッチ静電像の電位との関係を使用し、式5により算出されたパッチ画像用レーザーパワーから明部電位VLP2を算出する。そして、現像スリーブ41に印加される直流電圧Vdcとの差分であるパッチ画像用の現像コントラストVcontP2を算出する。
例えば、図13に示すように、パッチ標準コントラストにおける明部電位が530Vで、パッチ電位制御により決定されたパッチ画像用のレーザーパワーがAEレベルであったとする。そして、パッチ画像濃度が適正値に収束した際のパッチレーザーパワー補正値βが1Bだったとすると、その和であるパッチ画像用のレーザーパワーは(AE+1B=C9)である。図13の横軸は、レーザーパワーを256レベルもたせた場合の、各レベルを16進数表記したものであり、255レベルは16進数でFFとなる。
このとき、レーザーパワーC9に対応するパッチ静電像の明部電位VLP2は、500Vと計算される。そして、現像スリーブ41へ印加される直流電圧Vdc=600Vとすると、パッチ画像用の現像コントラストVcontP2は、600−500=100Vと算出される。
制御部110は、続いて、トナー補給制御に制限がかかっている状態で実際の画像形成に使用する現像コントラスト(VcontG2)を式6により算出する。
現像コントラスト=通常の現像コントラスト×パッチ画像用の現像コントラスト/パッチ標準コントラスト ・・(式6)
ここで、通常の現像コントラストは、トナー濃度T/DがDゾーンにあってトナー補給制御に制限がかかっていない状態における適切な現像コントラストVcontG1である。現像コントラストVcontG1の算出方法については後述する。
表1のB、C、E、Fゾーンにあってトナー補給制御に制限がかかっている場合、画像濃度を安定化させるために現像コントラストを適切に補正する必要がある。通常の現像コントラストを、パッチ画像Qを適正濃度にできるパッチ画像用の現像コントラストVcontP2と、トナー濃度T/DがDゾーンにあるときに使用するパッチ標準コントラスト(VcontP1)の比だけ補正する。すなわち、現像性の変化の比率をパッチ画像Qの現像コントラストの変化の比から算出し、その比を実際の画像の現像コントラストの比に制御することで画像を適正濃度に保つようにしている。
制御部110は、続いて、実際の画像形成時に使用するレーザーパワーを算出し、そのレーザーパワーで画像を形成することにより適切な濃度を得る。
トナー補給制御に制限がかかっていない状態における画像形成時のレーザーパワーは、画像電位制御の測定結果に基いて決定される。画像電位制御では、パッチ画像の2ライン1スペース画像の代わりに全画素を点灯する最大面積階調の画像を使用し、レーザーパワーを適宜変化させて電位センサ5により明部電位VLGを測定する。実施例1では、画像電位制御は、パッチ電位制御に続けて実行される。すなわち、画像形成装置100の電源ON時と、累積画像形成枚数の5000枚ごとに実行される。これにより、制御部110は、予め決定した画像の目標電位(VLG1)となるように、レーザーパワーを決定することができるようになる。
図4を参照して図14に示すように、トナー補給制御に制限がかかっていない状態で、複数段階の露光出力を用いて、それぞれ最大面積階調にて形成した複数の静電像を、電位検出手段(5)により検出する。このとき、静電像の電位測定だけが目的なので、現像スリーブ41へ電圧印加は行わず、無駄な現像を回避する。露光装置3のレーザーパワーを変化させながら最大面積階調の静電像の電位を測定して、目的の明部電位VLGが得られるレーザーパワーを設定するためのテーブルを形成して、RAM112に保持する。制御部110は、実際の画像形成時のレーザーパワーを、式6で算出した現像コントラストに相当する明部電位VLGに対応させて図14から決定する。
図12に示すように、図14のレーザーパワーと電位の関係を使用して、式6で算出した現像コントラストVcontG2になる明部電位VLG2から使用すべきレーザーパワーを算出する。
上述した具体例の場合、現像スリーブ41へ印加される直流電圧Vdcが600Vである。トナー補給制御に制限がかかっていない状態で基準濃度のパッチ画像が得られるパッチ標準コントラストは70Vである。トナー補給制御に制限がかかった状態で基準濃度のパッチ画像が得られるパッチ画像用の現像コントラストは100Vである。
このとき、パッチ画像Qから求まる現像性の低下比率は70/100=0.7倍であるため、パッチ画像濃度を回復させるためには、現像コントラストを100/70=1.43倍だけ上げる必要がある。トナー補給制御に制限がかかっていない通常の現像コントラストVcontG1が250Vとすると、画像濃度を回復させるために必要な現像コントラストVcontG2は、200×1.43=286Vである。その際の明部電位VLG2は、現像スリーブ41へ印加する直流電圧Vdc=600Vとの差から314Vである。図14から電位314VとなるレーザーパワーはE8である。
制御部110は、E0レベルを露光装置3に設定して画像を形成する(S9)。その後、制御部110は、所定の枚数の画像形成が終わったかを判定し(S10)、終わっていれば(S10のYES)終了し、終わっていなければ(S10のNO)S1〜S9のフローを繰り返し行う。
図15に示すように、実施例1を適用して図9に示す比較例と同条件で連続画像形成を行った。画像比率5%の画像で5000枚の連続画像形成を行ってパッチ画像と画像の濃度推移を調べた。連続画像形成2000枚の時点で、後述するユーザーによる濃度調整を行った。
図15の(c)に示すように、画像比率の低い連続画像形成に伴ってトナー濃度が次第に上昇し、2700枚以降は、トナー濃度が表1のCゾーンで推移した。
図15の(b)に示すように、実施例1の制御によって、2700枚以降、パッチ画像形成時の露光出力と画像形成時の露光出力とが段階的に高められた。
図15の(a)に示すように、パッチ画像Qの濃度推移は比較例と同様に一定に保たれる。そして、実際の画像(最大面積階調部分)の濃度推移は、1.60±0.03で推移しており非常に良好である。
実施例1では、パッチ画像Qの濃度推移は、トナー濃度や現像コントラストの調整により一定に保ち、かつ、パッチ画像Qでの現像コントラストと実際の画像の現像コントラストとの比を常に一定に制御するように実際の画像のコントラストを制御する。これにより、現像性の変化に合わせて画像の現像コントラストを適正に補正することができるため、非常に良好な濃度推移が得られている。
<ユーザーによる濃度調整>
図16はユーザーによる濃度調整のフローチャートである。図17は濃度読取用画像の説明図である。図18は現像コントラストと画像濃度の関係の説明図である。
ユーザーによる濃度調整では、複数段階の露光出力を用いてそれぞれ最大面積階調に形成した複数の定着画像の濃度測定結果に基いて、反射濃度=1.6に対応させた通常の現像コントラストVcontG1を求める。
ユーザーによる濃度調整では、記録材に転写・定着したトナー像の反射濃度を検知するため、転写や定着の特性をも加味して濃度合わせができる。パッチ画像Qの現像コントラストVcontP1と実際の画像の現像コントラストVcontG1との比を調整して、パッチ画像Qを一定濃度に制御した際に最大面積階調部分の反射濃度が1.6になるようにする。
ユーザーによる濃度調整は、トナー補給制御に制限がかかっていない通常の現像コントラストVcontG1を求める制御である。ユーザーの指示によって行なわれる濃度調整は、ユーザーによる指示に基づいて開始され、画像濃度が目標濃度=1.6に合うように、画像の現像コントラストVcontG1を決定する。
図4を参照して図16に示すように、ユーザーは、画像形成装置100に付属されている操作部20から濃度調整の指示を行う(S100)。
濃度調整の制御が起動されてスタートすると、制御部110は、調整用に、通常の画像形成時よりも高いレーザーパワーを設定する(S101)。
制御部110は、最初に、600dpiで、画像信号を0レベルに設定して(S102)露光装置3により静電像を形成し、(S103)、感光ドラム1に対向配置された電位センサ5で明部電位VLを測定する(S104)。
制御部110は、次に、画像信号を1レベルに設定して(S105)露光装置3により静電潜像を形成し、(S106)、電位センサ5で感光ドラム1の明部電位VLを測定する(S107)。
以降、画像信号を順次高めてFレベルまでの静電像を形成し、電位センサ5で各々の明部電位VLを読み取る(〜S110)。
ここで、通常画像形成時に使用されるレーザーパワーの範囲よりも高いレーザーパワーでも露光を行う。その理由は、通常画像形成時に、確実に最大濃度1.6の画像を得るためである。実施例1では、現像コントラストが通常画像形成に用いられる範囲の最大値よりも100V高くなるようなレーザーパワーを最大値として用いた。
その後、図17に示す濃度読取用画像を記録材Pに転写・定着して出力させる(S111)。
ユーザーは、濃度読取用画像を画像読取装置(リーダ部)Aにセットして操作部20に読み取り指令を入力する。濃度読取用画像が画像読取装置(リーダ部)Aで読み込まれ(S112)、制御部110は、読み取った結果から画像信号のレベルごとの画像濃度を検出する(S113)。
制御部110は、濃度読取用画像の画像濃度の検出結果に基いて現像コントラストと画像濃度の関係を求める。測定した感光ドラム1の明部電位VLと画像濃度との関係を算出し(S114)、目標濃度=1.6に対応する現像コントラストを算出する(S115)。
このようにして求めた現像コントラストを、上述した通常の現像コントラストVcontG1として用いて、以降の画像形成を行うことで、最大面積階調の画像に所望の濃度1.6の出力が可能である。
なお、通常の現像コントラストVcontG1は、ユーザーによる濃度調整でのみ変化する。表1のDゾーンにあるときに必要な現像コントラストVcontG1をユーザーによる濃度調整で算出し、他のゾーンでのずれ分は実施例1の制御で補正することで、画像濃度が一定に保たれる。通常の現像コントラストVcontG1は、本来であれば一定であるべきだが、転写や定着の特性によって変化するため、ユーザーによる濃度調整で補正している。
現像装置4に関する画像濃度のずれは、パッチ画像Qを用いたトナー補給制御や実施例1のコントラスト電圧補正で補正する。パッチ標準コントラストと通常の現像コントラストとの比は、ユーザーによる濃度調整で調整される。通常の現像コントラストと実際の画像で使用される現像コントラストとの比は、パッチ標準コントラストとパッチ画像Qの現像コントラストの比から算出される。
なお、ユーザーによる濃度調整は、トナー補給制御に制限がかかっている状態で実行してもよい。パッチ画像Qを用いた現像コントラストの補正が行われている時に実施された場合、式7のように補正を行う。
通常の現像コントラスト=S115で算出された現像コントラスト÷パッチ画像用の現像コントラスト/パッチ標準コントラスト ・・(式7)
このようにして、パッチ画像用の現像コントラスト/パッチ標準コントラストの比による補正分が行われていない時を想定した通常の現像コントラストVcontG1を算出してRAM112に保持しておく。
なお、この直後に使用される現像コントラスト電位は、「通常の現像コントラスト×パッチ画像用の現像コントラスト/パッチ標準コントラスト」であるため、S115で算出された現像コントラストに一致して目標濃度1.6の出力が可能である。また、画像形成装置100の出荷時には、標準状態であるため、パッチ画像Qはパッチ標準コントラストにより形成され、サービスマン等が「ユーザーによる濃度調整」を実行して、そこで決まった通常の現像コントラストを使用する。また、出荷時の設置時には、その現像コントラストになる画像形成条件、特にレーザーパワーを決定するために、パッチ電位制御、画像電位制御を行う。
尚、本実施例では、補正後の画像コントラストVcontG2は、式6のように補正前後のパッチコントラストの比VcontP2/VcontP1に基いて決定した。しかしながら、補正前後のパッチコントラストの比(VcontP2/VcontP1)に略比例するように補正後の画像コントラストVcontG2を設定してもよい。ここで、略比例するとは以下のことを指す。
即ち、G2=P2/P1×G1×α(α:比例係数)
において、α=1が望ましいが、人間の目の感度を加味すると、以下の範囲でも構わない。
一般的に、色味の差はΔE>3だと、色の差として感じ取れる。従って、ΔE≦3の範囲となるように補正後の画像コントラストを設定すればよい。ΔE=3は、ターゲット濃度に対して反射濃度で一割異なることと同等である。また、電位差と反射濃度は略比例の関係があることから、画像コントラスト電位差を目標電位に対して一割以内に抑えることが肝要である。
したがって、αとしては、0.9〜1.1が必要であり、好ましくは、レンジで一割である0.95〜1.05である。以上、本実施例では、略比例するとは、比例係数αが上記範囲となることを意味し、補正後の画像コントラストを上記範囲内に設定すればよい。
<実施例2>
図19は実施例2で用いる画像データの補正テーブルの説明図である。
画像形成する画像の濃度が8ビット256段階(0〜255)で定義されているとする。実施例1にて説明した画像形成時の現像コントラストの調整により、最大濃度255レベル近傍における画像濃度の再現性は非常に良好となる。また、最低濃度0レベル近傍における画像濃度の再現性は、実施例1にて説明した画像形成時の現像コントラストの調整を行う/行わないにかかわらず非常に良好である。しかし、他の中間濃度の画像濃度域に対しては、画像濃度の再現性に若干の振れが生じる。しかし、実施例1で適正化された現像コントラストが適正でなくなるため、トナー補給、露光出力、現像コントラスト等は変更できない。
このため、実施例2では、実施例1で求めた画像形成時の露光出力を用いて、所定の面積階調のパッチ画像Rを形成する。そして、画像濃度センサ12によるパッチ画像Rのパッチ画像濃度の測定結果に基いて画像データのγ補正テーブルを作成する。γ補正テーブルを用いて、トナー補給制御に制限がかかった場合の画像形成に用いる画像データの中間階調領域を補正することで、画像データの中間階調領域の画像濃度がそれぞれの面積階調における基準濃度に補正される。
実施例2では、画像データのガンマ補正テーブルの変更制御を行う。第2補正手段の制御により設定された通常画像形成時の露光出力を用いて中間階調の面積階調にて形成したトナー像のトナー載り量を画像濃度センサ12で検出して、露光画像データのガンマ補正テーブル(γ補正テーブル)を調整する。画像パッチQの検知結果に基づいて可変制御された現像コントラストにおいて形成されたパッチ画像Rの濃度を画像濃度センサ12により検知し、その検知結果に基づいて入力画像信号を補正する規則を定める。
すなわち、γ補正回路209は、濃度階調性を所望のものとするために、画像信号を画像形成装置100の特性にあった信号値に変換するLUT(ルックアップテーブル)を持っている。制御部110は、実施例1のパッチ検ATRに用いたパッチ画像Qの濃度域(64レベル)とは別の少なくとも1つの濃度域のパッチ画像Rを形成し、その濃度を実施例1と同様に画像濃度センサ12により検知する。そして、制御部110は、その検知結果に基づいて、γ補正回路209を制御する。つまり、パッチ画像Rの濃度を検知した情報によって、所望の階調性が得られるように、画像データ補正手段としてのγ補正回路209の階調補正テーブル(LUT)を新たに作成したり、又は階調補正テーブル(LUT)を補正したりする。
γ補正回路209の制御は、現像コントラスト電圧が変えられるごとに行ってもよく、予め定められた所定の頻度で行ってもよく、或いは現像コントラスト電圧が所定値以上変えられた場合に行ってもよい。
γ補正回路209の階調補正テーブル(LUT)は、出力画像の濃度を補正する規則を定めるものであり、入力信号レベルと出力信号レベルとが関係付けられている。プリンタ制御部109は、この階調補正テーブル(LUT)を用いて、出力画像において理想的にはリニアな階調特性が得られるように、入力された画像信号を補正して各画像毎の画像情報信号の濃度レベル信号を生成する。
制御部110は、理想的な濃度階調特性(直線)に対するパッチ画像Rの濃度のずれが補正されるようなに新たな階調補正テーブル(LUT)を作成するか、階調補正テーブル(LUT)を補正する。これにより、プリンタ制御部109は、その新たな階調補正テーブル(LUT)又は補正された階調補正テーブル(LUT)を用いることで、現状の現像性に応じた画像情報信号の濃度レベル信号を生成することができる。
γ補正回路209の補正制御方法を示す。図19に示すように、制御部基準となる補正テーブルTB1を示している。実施例1で用いたパッチ画像Qとは別の濃度域(256/1024)のパッチ画像Rを形成して画像濃度センサ12によりパッチ画像濃度を検知した。パッチ画像Rの面積階調に相当する基準濃度と実際の濃度検知結果ΔDを相殺できる信号補正量がΔGであった場合、(256,ΔG)を通るように補正テーブルTB2が作成される。そして、補正テーブルTB2を用いて、画像形成される画像の画像信号の全信号領域が補正されることにより、あらゆる濃度域での画像濃度の安定性が確保される。
また、次のようにして、新規に階調補正テーブル(LUT)を作成してもよい。実施例1で用いたパッチ画像Qとは別の濃度域で、それぞれ濃度レベルが異なる複数のパッチ画像Rを形成させ、画像濃度センサ12により濃度を測定する。
そして、それぞれの濃度レベルのパッチ画像Rの濃度測定結果と、それぞれの濃度レベルに対応する基準画像の標準濃度とを比較する。その比較結果に基づいて、濃度を補正する前の画像データが有する濃度レベルと、出力画像の濃度との関係が線形になるような階調補正テーブル(LUT)を作成する。即ち、理想的な濃度階調特性(直線)からの、濃度補正用画像を実際に測定した際の濃度階調特性のずれを補正するような補正テーブルを作成する。以降、このようにして作成した階調補正テーブル(LUT)を、次に階調補正テーブル(LUT)が作成又は補正されるまで用いる。
本発明は、実施例1、2の実施形態には限定されない。画像形成装置100は中間転写体を有する中間転写方式の画像形成装置であったが、記録材担持体を備えた直接転写方式の画像形成装置にも、本発明は等しく適用し得る。例えば、単一又は複数の像担持体に形成されたトナー像を、記録材搬送ベルトに担持された記録材に転写して単色又は複数色の画像を形成するものである。
また、本発明は、フルカラー画像などを形成可能なカラー画像形成装置において好適に作用するが、単色の画像を形成する画像形成装置にも適用し得る。
また、現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段としてインダクタンスセンサを説明したが、トナー濃度検知手段として光学センサを用いてもよい。
また、画像濃度センサは、感光ドラム上でパッチ画像Q、Rの濃度を検知したが、パッチ画像Q、Rは、感光ドラムに形成した後に中間転写体又は記録材担持体に転写して中間転写体上又は記録材担持体上で濃度を検知してもよい。
1 感光ドラム
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
7 一次転写ローラ
5 電位センサ
12 画像濃度センサ
14 トナー濃度センサ
31 モータ
32 トナー搬送スクリュー
33 トナー補給槽
41 現像スリーブ
44 電源
110 制御部
190 レーザー光量制御回路
191 パルス幅変調回路
192 パターンジェネレータ
209 γ補正回路
220 ビデオカウンタ

Claims (5)

  1. 像担持体と、トナーとキャリアを有する現像剤を現像剤担持体に担持させて前記像担持体に形成された静電像を現像する現像装置と、前記現像装置にトナーを補給する補給装置と、前記現像剤担持体に印加される直流バイアスと前記像担持体の画像部電位との電位差である現像コントラストを通常画像形成時よりも小さくしてパッチ画像を形成可能な画像形成部と、前記パッチ画像の画像濃度を検知する画像濃度センサと、前記画像濃度センサの検知結果が基準濃度となるように前記補給装置の補給量を補正する第1制御部と、前記現像装置に収納された現像剤のトナー濃度を検知する濃度センサと、前記濃度センサの出力が所定範囲外となった場合に前記画像濃度センサの出力に関わらず前記補給装置の補給量を制限する、もしくは前記補給装置に強制補給させる第2制御部と、を備える画像形成装置において、
    前記濃度センサの出力が所定範囲外の場合に、前記画像濃度センサの検知結果が前記基準濃度となるように、前記パッチ画像を形成する際の現像コントラストを補正する第1補正手段と、
    前記第1補正手段による前記パッチ画像形成時の現像コントラストの補正量に応じて通常画像形成時の現像コントラストを補正する第2補正手段と、を備え、
    前記第1補正手段による補正前後における前記パッチ画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontP1、VcontP2とし、前記第2補正手段による補正前後における通常画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontG1、VcontG2としたとき、前記第2補正手段は、VcontG2/VcontG1が、VcontP2/VcontP1に比例するように通常画像形成時の現像コントラストを補正することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記パッチ画像は、連続画像形成における所定枚数の画像形成ごとの画像間隔に形成され、
    前記第1補正手段は、前記像担持体の帯電電位及び前記現像剤担持体に印加される直流バイアスを一定に保って露光出力を変更することにより、前記パッチ画像形成時の現像コントラストを補正し、
    前記第2補正手段は、前記像担持体の帯電電位及び前記現像剤担持体に印加される直流バイアスを前記パッチ画像形成時と等しく保って露光出力を変更することにより、前記通常画像形成時の現像コントラストを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第2補正手段により補正された露光出力を用いて形成したパッチ画像の前記画像濃度センサによる検知結果に基づいて露光画像データのガンマ補正テーブルを調整することを特徴とする請求項2項記載の画像形成装置。
  4. 像担持体と、トナーとキャリアを有する現像剤を現像剤担持体に担持させて前記像担持体に形成された静電像を現像する現像装置と、前記現像装置にトナーを補給する補給装置と、前記現像剤担持体に印加される直流バイアスと前記像担持体の画像部電位との電位差である現像コントラストを通常画像形成時よりも小さくしてパッチ画像を形成可能な画像形成部と、前記パッチ画像の画像濃度を検知する画像濃度センサと、前記画像濃度センサの検知結果が基準濃度となるように前記補給装置の補給量を補正する第1制御部と、前記現像装置に収納された現像剤のトナー濃度を検知する濃度センサと、前記濃度センサの出力が所定範囲外となった場合に前記画像濃度センサの出力に関わらず前記補給装置の補給量を制限する、もしくは前記補給装置に強制補給させる第2制御部と、を備える画像形成装置において、
    前記濃度センサの出力が所定範囲外の場合に、前記パッチ画像を形成する際の現像コントラストを補正する第1補正手段と、
    前記第1補正手段による前記パッチ画像形成時の現像コントラストの補正量に応じて通常画像形成時の現像コントラストを補正する第2補正手段と、を備え、
    前記第1補正手段による補正前後における前記パッチ画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontP1、VcontP2とし、前記第2補正手段による補正前後における通常画像形成時の現像コントラストをそれぞれVcontG1、VcontG2としたとき、
    VcontG2=VcontG1×VcontP2/VcontP1×α
    0.9≦α≦1.1
    を満たすように前記第2補正手段は、通常画像形成時の現像コントラストを補正することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記第2補正手段は、0.95≦α≦1.05を満たすように通常画像形成時の現像コントラストを補正することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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