JP2004306590A - 画像濃度制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感光体の劣化などに対して適切でかつ安定した画像濃度を得ることができ、しかも多様な形態の画像に対して鮮明で高品質な画質を確保することが可能なものとする。
【解決手段】 感光体上に形成された複数のテストパターンごとのトナー像の濃度をフォトセンサ21で検出し、その検出結果に基づいて複数のテストパターンごとの最適光量をマイコン22にて取得する。そして、画像形態判定部23にて処理対象画像に対して所定の判定領域単位で画像形態を判定し、これにより取得した画像形態に対応するテストパターンの最適光量に基づいて光量決定部24にて処理対象画像を作像する光量を決定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、露光手段により感光体上に形成された潜像をトナーにより現像することで得られるトナー像の濃度を制御する画像濃度制御装置、及びこの種の画像濃度制御装置を備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式による画像形成装置(印字装置、ファクシミリ装置、複写機など)では、感光体の劣化や環境条件が変動することでトナー像の濃度が変化するため、適切な濃度が安定して得られるようにレーザ光量などの画像形成条件を制御する画像濃度制御(画像安定化制御)が行われており、このような画像濃度制御として、例えば複数種類のテストパターンを用いて画像形成条件を制御する構成が知られている(特許文献1参照。)。また、特に画像内のライン幅に着目して制御を行う構成も知られている(特許文献2参照。)。
特開平3−279971号公報(第3図、第4図) 特開2001−80113号公報(第3図、第4図、第5図)
しかるに、このようなテストパターンを用いた画像濃度制御は、感光体の劣化や環境条件の変化に対して適切でかつ安定した画像濃度を得る上で大きな効果を奏するものの、多様な形態の画像に対して鮮明で高品質な画質を確保する要望を十分に満足するものとは言い難い。
例えば黒画素からなる線画部の中心部のベタ黒部分では、部分的にトナーの付着がない中抜け状態やトナーの付着量が少ない濃度不足状態を避けるため、濃度を高めに設定して十分なトナー厚さを確保することが望まれ、他方、細線や細かい文字の部分では、線の太りや文字の潰れを避けるため、濃度を低めに設定してトナーの付着を抑えることが望まれ、このように画像濃度制御には両立させることが難しい問題点を有している。
さらに、このようなテストパターンを用いた画像濃度制御では、テストパターンによるトナー像の濃度をセンサで検出して適切な光量を求めることから、適切な制御を実現する上でセンサの検出精度を高めることが望まれるが、このセンサ検出精度の向上をテストパターンの工夫により実現することができると好都合である。また、テストパターンによってはセンサ出力が飽和することがあり、このような飽和状態では正確な濃度の検出が困難になるため、適切な制御を実現する上で何らかの対策が望まれる。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、画像の品質を高めるため、感光体の劣化または環境条件の変化に対して適切でかつ安定した画像濃度を得ることができ、しかも多様な形態の画像に対して鮮明で高品質な画質を確保することができるように構成された画像濃度制御装置及び画像形成装置を提供することにある。さらに本発明では、テストパターンによるトナー像の濃度を検出する検出精度の向上、並びにセンサ出力が飽和状態になる場合でも適切な濃度制御を実現することが可能な構成とすることも目的としている。
このような目的を果たすために、本発明においては、請求項1及び請求項17に示すとおり、感光体上に作像されたテストパターンのトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、前記感光体上に作像した複数のテストパターンごとのトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させてその検出結果に基づいて前記複数のテストパターンごとの最適光量を取得する最適光量取得手段と、処理対象画像に対して所定の判定領域単位で画像形態を判定する画像形態判定手段と、この画像形態判定手段により取得した画像形態に対応する前記テストパターンの最適光量に基づいて前記処理対象画像を作像する光量を決定する光量決定手段とを具備するものとした。
これによると、実際のトナー像の濃度と光量との関係をテストパターンで検証して光量を決定するので、感光体の劣化や環境条件の変化に影響されることなく適切な濃度を安定して得ることができる。しかも、処理対象画像の画像形態を判定してこれに対応するテストパターン別の最適光量を適用するため、画像形態に応じて適切なトナー像を作像することができる。
この場合、前記画像形態判定手段は、前記処理対象画像について画素ごとにその画素を中心とした前記判定領域内の黒画素及び白画素の出現状態により画素単位で画像形態を判定する構成とすると良い。複数画素単位で画像形態を判定することも可能であるが、画素単位で画像形態を判定する方が、トナー像の太り細りを細部にわたり制御可能である。
さらに請求項2及び請求項18に示すとおり、前記最適光量取得手段は、トナー像の濃度の評価に適した第1のテストパターンと、トナー像の太り具合の評価に適した第2のテストパターンとの各々の最適光量を取得し、前記画像形態判定手段は、トナー像の濃度を高めることが要求される第1の画像形態と、トナー像の太りを抑えることが要求される第2の画像形態とのいずれに該当するかを判定し、前記光量決定手段は、前記第1の画像形態となる場合に前記第1のテストパターンの最適光量に基づいて光量を決定し、前記第2の画像形態となる場合に前記第2のテストパターンの最適光量に基づいて光量を決定する構成をとることができる。これによると、画像形態に応じて適切なテストパターンの最適光量を選択するので、ベタ黒部分での中抜けや濃度不足を回避すると共に細線の太りや文字の潰れを抑えることができる。
さらに請求項3及び請求項19に示すとおり、前記第1のテストパターンが、全体が黒で塗りつぶされたべた黒テストパターンであり、前記第2のテストパターンが、白領域と黒領域とが混在する白黒テストパターンである構成とすることができる。これによると、べた黒テストパターンでトナー像の濃度を的確に判別することができ、また白黒テストパターンでトナー像の太り具合を的確に判別することができ、これにより画像形態に応じた適切な最適光量を求めることができる。この場合、白黒テストパターンは、白領域と黒領域とが交互に並んだチェッカーフラグテストパターンとすると良い。
さらに請求項4及び請求項20に示すとおり、前記最適光量取得手段は、前記濃度検出手段においてトナー像の太り具合の判別精度が向上するように白領域と黒領域との比率が設定された前記白黒テストパターンを用いる構成をとることができる。これによると、トナー像の太り具合が高精度に判別され、より一層適切な最適光量を得ることができる。
さらに請求項5及び請求項21に示すとおり、前記第1の画像形態が、前記判定領域内の画素が全て黒画素となる全黒形態であり、前記第2の画像形態が、前記全黒形態を除く白黒混在形態である構成とすることができる。これによると、線画部の内部に位置する画素が全黒形態となり、トナー像の濃度を高めることが要求される場合を適切に判定することができる。また線画部の端に位置する画素は判定領域内に白画素が存在することから白黒混在状態となり、トナー像の太りを抑えることが要求される場合を適切に判定することができる。
さらに請求項6及び請求項22に示すとおり、前記第2の画像形態のうち、1つの黒画素からなる孤立点、並びに1つの黒画素が並んで形成される孤立線に該当する場合に、前記光量決定手段は、前記白黒テストパターンの最適光量を所定の係数により補正して光量を決定する構成をとることができる。これによると、白黒テストパターンの最適光量を用いることで孤立点及び孤立線のトナー像を安定化させ、同時に白黒テストパターンの最適光量を所定の係数により補正することで孤立点及び孤立線のトナー像が必要以上に細くなることを避けることができる。
さらに請求項7及び請求項23に示すとおり、前記最適光量取得手段は、前記濃度検出手段の出力が飽和する場合に、前記濃度検出手段の出力目標値を飽和域から外れた値に修正して最適光量を求め、前記光量決定手段は、前記最適光量取得手段で取得した最適光量を所定の係数により補正して光量を決定する構成をとることができる。これによると、出力値の飽和により濃度を正確に検出することができない場合でも、適切な濃度制御を行うことができる。なお、この構成は、出力値の飽和が発生する可能性が高いべた黒テストパターンに基づく制御で特に有用である。
この場合、前記最適光量取得手段は、光量を段階的に変化させた複数回のテストパターンの作像で取得した前記濃度検出手段の出力値を所定の出力目標値と比較して最適光量を求める構成とすると良い。具体的には、予め設定された光量の候補値に基づいて複数回のテストパターンの作像を行い、出力目標値に近い出力値に基づいて直線補間法により出力目標値を実現する光量を求めて最適光量とする。
また本発明においては、請求項8及び請求項24に示すとおり、感光体上に作像されたテストパターンのトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、所定の基準光量で前記感光体上に作像した作像条件決定用のテストパターンのトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させてその検出結果に基づいて最適な作像条件を取得する最適作像条件取得手段と、この最適作像条件取得手段により取得した最適作像条件に設定した上で前記感光体上に作像した光量決定用のテストパターンのトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させてその検出結果に基づいて最適光量を取得する最適光量取得手段と、処理対象画像に対して所定の判定領域単位で画像形態を判定する画像形態判定手段と、この画像形態判定手段により取得した画像形態が、前記作像条件決定用のテストパターンに対応するものである場合には前記基準光量に基づいて光量を決定し、他方、前記光量決定用のテストパターンに対応するものである場合には前記最適光量取得手段にて取得した最適光量に基づいて光量を決定する光量決定手段とを具備するものとした。
これによると、光量制御にあたって予め設定される作像条件を調整することで、光量が大きく高濃度な領域での濃度の制御範囲を広く確保することができるため、テストパターンによる最適光量に基づいて光量を決定した際に、本来濃度が高くなるべきところが逆に低くなる濃度の逆転が生じる不具合を確実に避けることができる。
さらに請求項9及び請求項25に示すとおり、前記作像条件決定用のテストパターンは、全体が黒で塗りつぶされたべた黒テストパターンであり、前記光量決定用のテストパターンは、白領域と黒領域とが混在する白黒テストパターンであり、前記最適作像条件取得手段は、制御範囲の上限を前記基準光量として前記べた黒テストパターンの作像を行わせ、前記画像形態判定手段は、前記判定領域内の画素が全て黒画素となる全黒形態とこの全黒形態を除く白黒混在形態とのいずれに該当するかを判定し、前記光量決定手段は、前記全黒形態となる場合に前記基準光量に基づいて光量を決定し、前記白黒混在形態となる場合に前記白黒テストパターンの最適光量に基づいて光量を決定する構成とすることができる。これによると、白黒混在形態と判定される線画部の端に位置する画素が、全黒形態と判定される線画部の内側に位置する画素より高濃度となることがなくなり、画像領域内に白画素を有する低い階調の画像が、画像領域内が黒画素のみの高い階調の画像よりも濃度が高くなる階調反転を避けることができる。
さらに請求項10及び請求項26に示すとおり、前記光量決定用のテストパターンとなる白黒テストパターンは、白領域と黒領域とが規則的に交互に並ぶチェッカーフラグテストパターン、並びに1つの黒画素が周囲を白画素で囲まれた孤立点テストパターンである構成とすることができる。これによると、チェッカーフラグ及び孤立点の各テストパターンに対応する画像形態に細かく分けて光量を決定することができるため、適切な濃度制御を行うことができる。
この場合、判定領域内の判定対象画素のみが黒画素となる孤立点、並びに判定領域内に注目画素を中心にして黒画素が直線上に並んだ孤立線に該当する場合に、孤立点テストパターンによる最適光量を採用し、全黒形態、孤立点、並びに孤立線のいずれにも該当しないその他の形態の場合に、チェッカーフラグテストパターンによる最適光量を採用すると良い。
なお、光量決定用のテストパターンは、1種類のみ、例えばチェッカーフラグテストパターンのみとすることも可能である。
さらに請求項11及び請求項27に示すとおり、前記作像条件は、帯電手段及び現像手段の電圧条件と露光手段の露光強度とにより規定されるコントラスト電位である構成とすることができる。これによると、適切な濃度制御を行うことができる。
なお、最適作像条件取得手段により最適な作像条件を取得する際に、コントラスト電位を変えて作像条件決定用のテストパターンを複数回作像する場合、帯電手段及び現像手段の電圧条件、すなわち帯電手段の帯電電圧(感光体の表面電位)及び現像手段の現像バイアス電圧を一定として露光手段の露光強度(レーザパワー)によりコントラスト電位を増減することも可能である。
さらに請求項12及び請求項28に示すとおり、前記最適作像条件取得手段は、前記濃度検出手段の出力が飽和する場合に、前記濃度検出手段の出力目標値を飽和域から外れた値に修正して最適作像条件を求め、前記処理対象画像を作像するために作像条件を設定する際に、前記最適作像条件取得手段で取得した最適作像条件を所定の係数により補正して作像条件を決定する構成とすることができる。これによると、べた黒テストパターンのように濃度が高い作像条件決定用のテストパターンを用いた際に、出力値の飽和により濃度を正確に検出することができない場合でも、適切な濃度制御を行うことができる。
さらに請求項13及び請求項29に示すとおり、前記光量決定手段により決定された光量に応じて画素単位の光源点灯時間を制御する露光制御手段を具備する構成をとることができる。これによると、光量を高精度に制御することができるので、より一層的確な濃度制御が可能になる。
さらに請求項14及び請求項30に示すとおり、処理対象画像が多値データである場合に、前記画像形態判定手段の処理に先立って、当該処理対象画像のデータを誤差拡散法により2値化するデータ変換手段を具備する構成をとることができる。これによると処理対象画像データを誤差拡散2値化処理することで得られる白黒のパターンが、チェッカーフラグテストパターン及びべた黒テストパターンに基づく光量制御によりトナー像として精度良くかつ安定して再現されるため、疑似中間調による高品質な濃度表現が可能になる。
さらに請求項15及び請求項31に示すとおり、前記最適光量取得手段は、前記テストパターンの作像により最適光量を取得する最適光量取得処理を、前回の最適光量取得処理から所定時間経過した場合に実行する構成をとることができる。これによると、トナーの帯電量変化に応じた適切なタイミングで最適光量取得処理を実行することができる。しかも、省電力モードからの復帰時などの電源供給が開始されるタイミングで最適光量取得処理を実行する場合のように、頻繁に最適光量取得処理が実行されて必要以上にテストパターンの作像が行われることがなく、このため、トナーが無駄に消費されることを避けることができる。この場合、処理の実行条件となる経過時間は、トナー帯電量などの濃度変動要因に応じて適宜に設定すれば良いが、例えば一般的な使用条件では8時間とすると良い。
また請求項16及び請求項32に示すとおり、前記最適作像条件取得手段及び最適光量取得手段は、前記テストパターンの作像により最適作像条件及び最適光量の取得処理を、前回の最適作像条件及び最適光量の取得処理から所定時間経過した場合に実行する構成とすることができる。これによると、前記と同様に、トナーの帯電量変化に応じた適切なタイミングで最適作像条件及び最適光量の取得処理を実行することができ、さらにトナーが無駄に消費されることを避けることができる。
なお、本発明は、モノクロ画像に限定されるものではなく、カラー画像にも適用することが可能である。この場合、前記黒画素は、所要の色彩のトナーを付着させる有色画素とすれば良く、各色ごとの照射光量によりトナー付着量が制御される。
このように本発明によれば、実際の画像濃度と光量との関係をテストパターンで検証して光量を決定するので、感光体の劣化や環境条件の変化に影響されることなく適切な画像濃度を安定して得ることができる。しかも、処理対象画像の画像形態を判定してこれに対応するテストパターン別の最適光量を適用するため、画像形態に応じて適切なトナー像を作像することができ、これによりベタ黒部分での中抜けや濃度不足を回避すると共に細線の太りや文字の潰れを抑えて、高品質な印刷画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による画像形成装置を示す模式的な断面図である。この画像形成装置は、感光体ドラム1の周囲に、感光体ドラム1の作像面を均一に帯電させる帯電ローラ2と、感光体ドラム1の作像面に対して露光用の光束を走査して静電潜像を形成するLSU(レーザ・スキャニング・ユニット)3と、感光体ドラム1の作像面上の静電潜像をトナーで現像する現像ローラ4を備えた現像器5と、感光体ドラム1の作像面上に形成されたトナー像を記録紙上に転写する転写ローラ6と、感光体ドラム1の作像面を清掃するクリーニングブレード7とが設けられており、給紙部8の記録紙が感光体ドラム1と転写ローラ6との間に送り込まれた後、定着器9を経て排紙部10に排出される。さらにこの画像形成装置は、上部に複写やファクシミリ送信のための原稿読取部11を備えている。
この画像形成装置では、待機状態での消費電力を削減するための省電力モード機能を有し、操作表示パネル12の操作などの所定の解除要因がない状態が所定時間を超えた場合に省電力モードに移行し、感光体ドラム1やLSU3などからなる画像形成部13をはじめとして操作表示パネル12を除く各部への電源供給が切断されるようになっている。
図2は、図1に示した画像形成装置における画像濃度制御部の概略構成の第1の例を示すブロック図である。この画像濃度制御部(画像濃度制御装置)は、感光体ドラム1上に形成された複数のテストパターンごとのトナー像の濃度を検出するフォトセンサ(濃度検出手段)21と、このフォトセンサ21の検出結果に基づいて複数のテストパターンごとの最適光量を取得するマイコン(最適光量取得手段)22と、処理対象画像に対して所定の判定領域単位で画像形態を判定する画像形態判定部(画像形態判定手段)23、並びにこれにより取得した画像形態に対応するテストパターンの最適光量に基づいて処理対象画像を作像する光量を決定する光量決定部(光量決定手段)24を備えたパターン検出・光量決定回路25とを有している。
マイコン22での最適光量取得処理で用いられるテストパターン用の画像データは、テストパターン生成回路26で生成される。
パターン検出・光量決定回路25から出力される画素単位の光量データは、レーザー変調回路27及びレーザー駆動回路28を経てLSU3に送られ、レーザー変調回路(露光制御手段)27では、パルス幅変調(PWM)制御、すなわちパターン検出・光量決定回路25により決定された光量に応じて画素単位の光源点灯時間を制御するようになっている。
また本画像形成装置は、中間調を有する多値データからなる処理対象画像データを2値化するデータ変換部29を備えている。このデータ変換部29では、画像形態判定部23での画像形態判定処理に先立って、処理対象画像データを誤差拡散法により2値化するようになっている(図14参照)。
図3は、図2に示した画像濃度制御部で用いられるテストパターンを示している。ここでは、(A)に示すように全体が黒で塗りつぶされたべた黒テストパターンと、白領域と黒領域とが混在する白黒テストパターンとして、(B)に示すように4×4画素からなる白領域と黒領域とが規則的に交互に並ぶ第1のチェッカーフラグテストパターンと、(C)に示すように4×4画素からなる黒領域の1画素が白画素に変更された第2のチェッカーフラグテストパターンとが用いられる。
これらのテストパターンは、フォトセンサ21により全体の平均濃度が検出され、特にべた黒テストパターンのセンサ出力は、全体に形成されたトナー層の厚さに応じた濃淡の度合いを示し、トナー像の濃度の評価に適している。他方、チェッカーフラグテストパターンのセンサ出力は、感光体の生地(作像面)の露出面とトナー像との割合に応じたテストパターン全体の明暗の度合いを示すことから、トナー像の太り具合の評価に適している。
第2のチェッカーフラグテストパターンは、第1のチェッカーフラグテストパターンに比較して白画素の割合が大きく、より明るいテストパターンとなっており、マイコン(最適光量取得手段)22では、フォトセンサ21の特性などに応じて、白黒の比率が異なる2種類のチェッカーフラグテストパターンを適宜に選択して使用し、これによりフォトセンサ21のダイナミックレンジを拡大する、すなわちテストパターンに基づくトナー像の太り・細りを精度良く識別することができる(図17・図18参照)。
図4は、図3に示したチェッカーフラグテストパターンにおける光量の違いに応じたトナー像の形成状況を示している。光量が過大であるとトナー像が太り過ぎとなり、光量が最適であればトナー像が画素の白黒状態を忠実に再現し、光量が過小であるとトナー像が細り過ぎとなり、このようなチェッカーフラグパターンのトナー像をフォトセンサ21で検出することにより縦横斜め方向の平均的な太り・細りの状態を判別することができる。
図5は、図2に示した画像濃度制御部でのテストパターンの作像状況を模式的に示す斜視図である。ここでは、感光体ドラム1上に作像されたべた黒テストパターンの濃度を検出する第1フォトセンサ21aと、チェッカーフラグテストパターンの濃度を検出する第2フォトセンサ21bとが設けられている。これらのフォトセンサ21a・21bは、感光体ドラム1上のテストパターンに対して発光素子により光を照射し、その反射光を受光素子で受光する構成のものである。
テストパターンの作像は、光量を段階的に変化させて複数回行われ、各テストパターンごとの光量の異なる複数のトナー像の濃度をフォトセンサ21a・21bで検出する。これで取得したセンサ出力値は、図2に示したマイコン(最適光量取得手段)22にて所定の出力目標値と比較され、この出力目標値を実現することができる光量(最適光量)が各テストパターンごとに求められる。
図6は、図2に示した画像濃度制御部での最適光量取得の要領を示している。ここではチェッカーフラグテストパターンの例を示す。最適光量取得処理では、まず光量を段階的に変化させた3回のテストパターンの作像が行われ、例えば試験光量を1回目175、2回目191、3回目207とする。なおここでは、0〜255の計256段階の多値データで光量を示している。
この1〜3回目の出力値Vw175・Vw191・Vw207の間に出力目標値VwREF(例えば2.1V)がある場合は、これで終了する。そして出力値Vw175・Vw191・Vw207のうち、出力目標値VwREFの上下にある2つの出力値と、出力目標値VwREFとから直線補間により出力目標値VwREFを実現可能な光量を求める。例えば図中Aで示すように、出力目標値VwREFが出力値Vw191・Vw207の間にある場合には、光量dutyは次式で求められる。
duty=191+16×|Vw191−VwREF|/|Vw191−Vw207
また1〜3回目の出力値Vw175・Vw191・Vw207の間に出力目標値VwREFがない場合は、光量を変えて再度テストパターンの作像を行う。このとき、出力目標値VwREFを実現可能な光量が1〜3回目の試験光量より小さい値となる場合は、次の試験光量を例えば4回目127、5回目143、6回目159とし、出力目標値VwREFを実現可能な光量が1〜3回目の試験光量より大きい値となる場合は、次の試験光量を例えば4回目223、5回目239、6回目255とする。そしてこの3回の出力値Vw127・Vw143・Vw159の間に、または出力値Vw223・Vw239・Vw255の間に出力目標値VwREFがある場合は、前記と同様にして直線補間により出力目標値VwREFを実現する光量を求める。
また図中Bで示すように、1〜3回目の出力値と4〜6回目の出力値との間に出力目標値VwREFがある場合も直線補間により出力目標値VwREFを実現する光量を求める。すなわちVw159とVw175との間に出力目標値VwREFがある場合には、光量dutyは次式で求められる。
duty=159+16×|Vw159−VwREF|/|Vw159−Vw175
ここでは、テストパターンの作像を6回に制限しており、図中Cで示すように、出力目標値VwREFが最大出力値Vw127より大きい場合は、最小の試験光量127を最適光量とする。また図中Dで示すように、出力目標値VwREFが最小出力値Vw255より下まわる場合は、最大の試験光量255を最適光量とする。
他方、べた黒テストパターンの場合も、前記のチェッカーフラグテストパターンの例と同様にして出力目標値VwREF(例えば1.8V)を実現可能な光量を求める。この場合、試験光量は、例えば1回目79、2回目95、3回目111とし、出力目標値VwREFを実現可能な光量が1〜3回目の試験光量より小さい場合は、例えば4回目31、5回目47、6回目63とし、出力目標値VwREFを実現可能な光量が1〜3回目の試験光量より大きい場合は、例えば4回目127、5回目143、6回目159とする。なお、ここでチェッカーフラグテストパターンの例より光量が小さな値を示すのは、後に説明するセンサ出力飽和時の処理が行われることによる(図12・図13参照)。
図7は、図2に示した画像濃度制御部での画像形態判定の要領を示している。図2に示したパターン検出・光量決定回路25の画像形態判定部23では、処理対象画像における所定の判定領域単位で画像形態を判定し、特にここでは画素ごとにその画素を中心とした判定領域内の黒画素及び白画素の出現状態により画素単位で画像形態を判定する。具体的には、判定対象画素を中心とした3×3画素、すなわち判定対象画素とこれに上下、左右、斜めの各方向で隣接する合計9画素を判定領域とする。
画像形態判定部23では、処理対象画像データが入力されると、主走査方向の1ラインについて1画素ずつ画像形態の判定が行われ、その1ラインの判定が終了すると副走査方向の隣の1ラインの判定に移行し、これが処理対象画像の全体について繰り返し行われる。
図8は、図2に示した画像濃度制御部での画像形態判定及び光量決定の要領を示している。画像形態判定部23では、判定領域内の画素が全て黒画素となる全黒形態と、この全黒形態を除くその他の形態のいずれに該当するか判定され、光量決定部24では、各々の形態に対応するテストパターンに基づく最適光量から画素ごとの光量が決定される。
全黒形態(第1の画像形態)に該当する画素は、黒画素からなる線画部の中間に位置し、トナーの付着が少ないために生じる中抜けや濃度不足を避けるため、トナー像の濃度を高めることが要求される。このため、判定対象画素が全黒形態の場合は、トナー像の濃度の評価に適したべた黒テストパターンによる最適光量duty1に基づいて光量が決定される。ここでは、処理対象画像上の画素b・cが全黒形態となる。
他方、判定領域内に白画素が混在するその他の形態(第2の画像形態)に該当する画素は、線画部の端に位置し、線の太りや文字の潰れを避けるため、トナー像の太りを抑えることが要求される。このため、判定対象画素がその他の形態となる場合は、トナー像の太り具合の評価に適したチェッカーフラグテストパターンによる最適光量duty2に基づいて光量が決定される。ここでは、処理対象画像上の画素a・dがその他の形態となる。
これにより線画部の内部では、PWM制御により画素b・cのレーザ点灯時間が長くなり、トナー像の厚さが大きく高い濃度となる。他方、線画部の端では、画素a・dのレーザ点灯時間が短くなり、トナー像の太りが抑えられる。
図9は、図8に示した処理の手順を示すフロー図である。ここではまずステップ101にて注目画素を次に切り替え、つづくステップ102にて全黒形態とパターンが一致するか否かが判定され、一致しなければステップ103に進んでチェッカーフラグテストパターンによる最適光量を注目画素の光量とし、一致すればステップ104に進んでべた黒テストパターンによる最適光量を注目画素の光量とする。
図10は、図2に示した画像濃度制御部での画像形態判定及び光量決定の要領の別の例を示している。ここでは、全黒形態の他、孤立点、孤立線、並びにこれらの形態を除くその他の状態の計4形態に判別される。孤立点は、1つの黒画素からなる点であり、対象画素に対して8隣接条件で隣接する画素がすべて白画素となる。孤立線は、1つの黒画素が並んで形成される線であり、判定対象画素に隣接する画素のうちの判定対象画素を挟んで相反する側に位置し、判定対象画素と縦横方向及び対角方向に並んだ2画素のみが黒画素で、その他の隣接画素がすべて白画素となる。
判定対象画素が孤立点及び孤立線を構成する場合は、点や線の潰れを抑えるため、基本的にトナー像の太りを抑えることが要求される。このため、トナー像の太り具合の評価に適したチェッカーフラグパターンによる最適光量duty2に基づて光量が決定されるが、このとき最適光量duty2を所定の補正係数Kにより増大補正する。具体的には、次式のように補正係数K=1.4を最適光量duty2に乗じて対象画素の光量が算出される。
duty=duty2×1.4
これにより、孤立線及び孤立点では、比較的長いレーザ点灯時間によりトナー像の幅が大きくなり、トナー像が必要以上に細くなって欠けたり見難くなるのを避けることができる。
図11は、図10に示した処理の手順を示すフロー図である。ここでまずステップ201にて注目画素を次に切り替え、つづくステップ202にて全黒形態とパターンが一致するか否かが判定され、パターンが一致する場合にはステップ203に進んでべた黒テストパターンによる最適光量を注目画素の光量とする。パターンが一致しない場合はステップ204にて孤立点のパターン、ステップ205〜ステップ208にて孤立線のパターンの判定が行われ、いずれのパターンにも一致しない場合はステップ209に進んでチェッカーフラグテストパターンによる最適光量を注目画素の光量とする。他方、ステップ204〜ステップ208にていずれかのパターンに一致する場合はステップ210に進んでチェッカーフラグテストパターンによる最適光量を補正して注目画素の光量とする。
図12及び図13は、図2に示した画像濃度制御部でのセンサ出力飽和時の処理の要領を示している。べた黒テストパターンでは、フォトセンサ(濃度検出手段)21aの出力が飽和することがあり、この場合、正確な濃度を検出することができない。このため、マイコン(最適光量取得手段)22では、フォトセンサ21の出力目標値を飽和域から外れた値に修正して最適光量を求め、光量決定部24では、マイコン(最適光量取得手段)22で取得した最適光量を所定の係数により補正して光量を決定するようにしている。
図12に示す例では、フォトセンサ21の出力が画像濃度1.3で飽和してしまい、画像濃度1.4を検出することができないため、濃度目標値を1.4とすると適切な制御が行えない。そこで、濃度目標値をセンサ出力の飽和域より低い値、例えば1.2に修正し、これに対応する出力値1.8を出力目標値VwREFとして最適光量を求める。
次に、図13に示すように、べた黒テストパターンでの濃度が1.4になるように前記の最適光量が補正される。具体的には、次式のように補正係数K=1.6を最適光量duty1に乗じて対象画素の光量dutyが算出される。
duty=duty1×1.6
図14は、図2に示した画像濃度制御部での誤差拡散2値化処理の要領を示すブロック図である。データ変換部29では、注目画素の多値データからなる入力信号Ixyが、フィルタリング部41を経て加算器42において注目画素以前で処理された誤差の重み付け平均Axyが加算され、これで得られた多値信号I'xyが2値化部43にて所定の2値化閾値とを比較されて2値化され、これにより出力信号Pxyが得られる。他方、今回注目画素の2値信号Pxy並びに多値信号I'xyをもとに減算器44において2値化誤差Exyが算出され、この2値化誤差Exyは乗算器45において係数Kbが乗算されて誤差メモリ46に格納される。そしてこの誤差メモリ46を参照して重み付け加算部47において周辺画素の誤差Exyの重み付け平均Axyが得られ、この重み付け平均Axyは乗算器48において係数Kaが乗算された上で次回の注目画素に対して加算器42にて加算される。
図15は、図2に示した画像濃度制御部での最適光量取得の動作タイミングを示すフロー図である。マイコン(最適光量取得手段)22は、テストパターンの作像により最適光量を取得する最適光量取得処理を、前回の最適光量取得処理から所定時間(例えば8時間)経過した場合に実行するようになっている。
まずステップ301にて最適光量取得処理が実行されると、つづくステップ302にて実行時刻を不揮発メモリに保存する処理が行われる。そして、ステップ303にて電源オフあるいは省電力モードへ移行した後、ステップ304にて電源オンあるいは省電力モードから復帰すると、ステップ305にて現在の時刻が計測され、つづくステップ306にて前回の最適光量取得処理から8時間以上経過しているか否かが判定される。ここで8時間以上経過していればステップ307に進んで最適光量取得処理が実行され、ステップ302に戻る。他方、ステップ306にて8時間以上経過していなければステップ305に戻る。
これにより、トナーの帯電量変化に応じた適切なタイミングで最適光量取得処理を実行することができる。しかも、省電力モードからの復帰時などの電源供給が開始されるタイミングで最適光量取得処理を実行する場合のように、頻繁に最適光量取得処理が実行されて必要以上にテストパターンの作像が行われることがなく、このため、トナーが無駄に消費されることを避けることができる。
図22は、図1に示した画像形成装置における画像濃度制御部の第2の例の概略構成を示すブロック図である。この画像濃度制御部(画像濃度制御装置)は、前記図2に示した例と同様に、フォトセンサ(濃度検出手段)21と、マイコン51と、画像形態判定部(画像形態判定手段)52並びに光量決定部(光量決定手段)53を備えたパターン検出・光量決定回路54とを有しているが、前記の例とは異なり、マイコン(最適作像条件取得手段、最適光量取得手段)51では、感光体ドラム1上に作像した作像条件決定用のテストパターンのトナー像の濃度をフォトセンサ21に検出させてその検出結果に基づいて最適な作像条件を取得し、さらにその最適な作像条件に設定した上で感光体ドラム1上に作像した光量決定用のテストパターンのトナー像の濃度をフォトセンサ21に検出させてその検出結果に基づいて最適光量を取得するようにしている。なお、データ変換部29などの他の構成要素は第1の例と同様であり、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図23は、図22に示した画像濃度制御部で行われる処理の目的を説明するものである。前記図2以降に示した第1の例では、べた黒テストパターンでの濃度が濃い場合、これに対応する第1の画像形態、すなわち線画部の内側に位置する全黒形態に該当する画素(以下、「べた画素」と呼称する)の光量を下げることになるが、べた画素の濃度の変動度合いに比較してラインの太りがあまり変化しない、すなわちチェッカーフラグテストパターンでの濃度があまり変動しない現像システムでは、チェッカーフラグテストパターンに対応する第2の画像形態、すなわち線画部の端に位置して判定領域内に白画素が混在する形態に該当する画素(以下、「エッジ画素」と呼称する)の光量が、べた画素に比較してあまり下がらないため、線画部の端のエッジ画素と内側のべた画素とで濃度が逆転することがある。このとき、図23中Bで示すように領域内に白画素を有する低い階調の画像は、図23中Aで示すように領域内が黒画素のみの高い階調の画像よりもエッジ画素の割合が多いため、結果的に濃度が高くなる階調反転が発生する。
図24は、図22に示した画像濃度制御部で行われる処理の意義を説明するものである。前記の階調反転を避けるには、べた画素の濃度に対してエッジ画素の濃度が低くなるように制御する、すなわちチェッカーフラグテストパターンによる最適光量取得の際に目標濃度を低く設定すれば良いが、光源点灯時間により光量を制御するPWM制御において、図24(A)に示すように光量の増減により濃度を調整する方法では、例えば光量を50%まで下げても、濃度の制御範囲は±0.05〜±0.1程度であり、制御範囲が狭く限定される。これに対し、図24(B)に示すようにコントラスト電位で濃度を調整するようにすると、制御範囲を広く確保することができ、例えばコントラスト電位を250V〜450Vの範囲で可変することで、濃度の制御範囲を±0.2程度確保することができる。
図25は、図22に示した画像濃度制御部で用いられるテストパターンを示している。テストパターン生成回路55では、マイコン51での最適作像条件及び最適光量の取得処理で用いられる次の3種類のテストパターン用の画像データが生成される。ここでは、図25(A)に示すように全体が黒で塗りつぶされたべた黒テストパターン、並びに白領域と黒領域とが混在する白黒テストパターンとして、図25(B)に示すように4×4画素からなる白領域と黒領域とが規則的に交互に並び、白領域と黒領域とが斜め方向でのみ隣接するチェッカーフラグテストパターンと、図25(C)に示すように4×4画素からなる領域の1画素のみが黒画素となり、1つの黒画素が周囲を白画素で囲まれた孤立点テストパターンとが用いられる。
図26は、図22に示した画像濃度制御部で行われる処理の要領を示している。マイコン(最適作像条件取得手段、最適光量取得手段)51では、前記のとおり、まず、作像条件決定用のテストパターンの濃度に基づいて最適な作像条件を取得する最適作像条件取得の処理が行われ、この最適作像条件取得の処理では、図26(A)に示すように、作像条件決定用のテストパターンとして黒化率100%のベタ黒テストパターンが用いられる。このベタ黒テストパターンは、光量を100%に固定した上で高圧レーザパワーによりコントラスト電位を調整して、コントラスト電位が段階的に異なる複数回の作像が行われ、これにより得られたベタ黒テストパターンのトナー像の濃度から所定の濃度目標値となる最適なコントラスト電位が求められる。
次に、前記の最適作像条件取得の処理で得られた最適な作像条件に装置を設定した上で光量決定用のテストパターンの濃度に基づいて最適光量を取得する最適光量取得の処理が行われ、この最適光量取得の処理では、図26(B)に示すように、光量決定用のテストパターンとして黒化率50%のチェッカーフラグテストパターンと黒化率25%の孤立点テストパターンが用いられる。これらのテストパターンは、図6に示した例と同様にして光量が段階的に異なる複数回の作像が行われ、これにより得られたチェッカーフラグ及び孤立点の各テストパターンごとのトナー像の濃度から所定の濃度目標値となる最適な光量がテストパターンごとに求められる。
べた黒テストパターンに対応する全黒形態では、最適作像条件取得の処理に基づく作像条件の設定により、光量100%でほぼ適正濃度となるため、最適光量取得の処理は特に行われない。
図27は、図22に示した画像濃度制御部で行われる最適作像条件取得の処理の要領を示している。最適作像条件取得の処理では、図5に示した例と同様に、感光体ドラム1上に作像したべた黒テストパターンの濃度を第1フォトセンサ21aで検出するが、ここでは、ベタ黒テストパターンのみの作像がコントラスト電位を段階的に変化させて複数回行われ、コントラスト電位の異なる複数のトナー像の濃度をフォトセンサ21aで検出する。これで取得したセンサ出力値は、マイコン(最適作像条件取得手段)51にて所定の出力目標値と比較され、最適コントラスト電位が求められる。
ここでは、コントラスト電位VC=250V、300V、350V、400V、450Vの計5通りでベタ黒テストパターンの作像を行い、各コントラスト電位ごとのフォトセンサ21aの出力値のうち、出力目標値に最も近似するコントラスト電位を求め、これに対応する作像条件、すなわち帯電ローラ(帯電手段)2の帯電電圧VO、現像ローラ(現像手段)4の現像バイアス電圧Vb、及びLSU3(露光手段)のレーザパワー(露光強度)の各値を決定する。
このようにしてマイコン51にて作像条件が決定されると、図22に示したように、帯電ローラ2及び現像器5を駆動する高圧電源56に対して帯電電圧及び現像バイアス電圧の各設定値がマイコン51から出力され、またレーザー駆動回路28に対してレーザパワーの設定値がマイコン51から出力される。
図28は、図27に示したコントラスト電位の設定の別の例を示している。図27に示した例では、レーザ光により露光される線画部の電位が一定になるように帯電電圧及び現像バイアス電圧を調整したが、この図28に示す例では、帯電電圧及び現像バイアス電圧を一定のままでレーザパワーを段階的に変化させている。
図29は、図22に示した画像濃度制御部でのセンサ出力飽和時の処理の要領を示している。べた黒テストパターンでは、前記図12に示したように、フォトセンサ(濃度検出手段)21aの出力が飽和して正確な濃度を検出することができないことがあり、このため、マイコン51では、フォトセンサ21aの出力目標値を飽和域から外れた値に修正して最適コントラスト電位VCoptを求め、実際に設定するコントラスト電位VCは最適コントラスト電位VCoptを所定の係数により補正して決定する。
図12に示した例のように、濃度目標値を1.4として制御を行う際に、フォトセンサ21の出力が画像濃度1.3で飽和してしまい、画像濃度1.4を検出することができない場合には、濃度目標値をセンサ出力の飽和域より低い値、例えば1.2に修正し、これに対応するコントラスト電位VCを求める。そして、実際に画像を印字する際には、図29に示すようにべた黒テストパターンでの濃度が1.4になるように前記の最適コントラスト電位VCoptが補正される。具体的には、次式のように補正係数K=1.33を最適コントラスト電位VCoptに乗じてコントラスト電位VCが算出される。
VC=VCopt×K
図30は、図22に示した画像濃度制御部で行われる最適光量取得処理の要領を示している。画像形態判定部52では、判定領域内の画素が全て黒画素となる全黒形態、判定領域内の注目画素のみが黒画素となる孤立点、判定領域内に注目画素を中心にして黒画素が直線上に並んだ孤立線、並びにこれらの形態を除くその他の形態の計4形態に判別される。光量決定部53では、各々の形態に対応するテストパターンに基づく最適光量から画素ごとの光量が決定されるが、全黒形態に該当する画素は、最適作像条件取得の処理により光量100%で最適化されているため、判定対象画素が全黒形態と判定されると、最適光量取得の処理は行われず、光量100%のままとなる。
他方、判定対象画素が孤立点及び孤立線を構成する場合は、孤立点テストパターンによる最適光量duty2に基づいて光量が決定される。判定対象画素がその他の形態に該当する場合は、チェッカーフラグテストパターンによる最適光量duty1に基づいて光量が決定される。
図31は、図22に示した画像濃度制御部で行われる処理の手順を示すフロー図である。画像濃度制御部では、前記のとおり、まず最適作像条件取得の処理が行われた後(ステップ401〜410)、この最適作像条件取得の処理で取得した作像条件にて最適光量取得の処理が行われる(ステップ411〜420)。
最適作像条件取得では、まず光量を100%に設定した上で(ステップ401)、コントラスト電位VC=250V、300V、350V、400V、450Vの計5通りでベタ黒テストパターンを作像し(ステップ402〜406)、フォトセンサにてこれらのテストパターンのトナー像の濃度を読み取る(ステップ407)。そしてフォトセンサによる濃度の測定結果に基づいて最適なコントラスト電位VCを算出し(ステップ408)、ついで図29に示したセンサ出力飽和時の処理、すなわち所定の補正係数を最適コントラスト電位に乗じて実際に画像を印字する際のコントラスト電位を算出する処理が行われ(ステップ409)、さらにコントラスト電位に対応する作像条件、すなわち帯電電圧、現像バイアス電圧、及びレーザパワーの各値を算出する処理が行われる(ステップ410)。
最適光量取得では、前記の最適作像条件取得の処理で取得した作像条件に設定した上で、まず孤立点及びチェッカーフラグの各テストパターンを3通りの光量で作像し(ステップ411〜413)、フォトセンサにてこれらのテストパターンのトナー像の濃度を読み取る(ステップ414)。ついでフォトセンサによる濃度の測定結果に基づいて前記図6に示した手順と同様にして出力目標値との比較により次の光量4,5,6の値を決定する処理が行われる(ステップ415)。そしてこれらの光量で孤立点及びチェッカーフラグの各テストパターンを作像し(ステップ416〜418)、フォトセンサにてこれらのテストパターンのトナー像の濃度を読み取り(ステップ419)、ここでのフォトセンサによる濃度の測定結果に基づいて孤立点及びチェッカーフラグの各テストパターンに対応する光量を決定する処理が行われる(ステップ420)。
なお、前記の最適作像条件取得及び最適光量取得の処理は、前記図15に示した例と同様にして、前回の最適作像条件取得及び最適光量取得の処理から所定時間(例えば8時間)経過した場合に実行される。
図16は、実際に形成されるトナー像の状況を示している。これは、2ドットラインペア、すなわち幅が2画素の線を2画素おきに形成した場合に、線として解像可能か否かを検証するものである。(B)に示すように本発明による画像濃度調整を行わない場合は、線の潰れが顕著で線を識別することが難しいが、(A)に示すように本発明による画像濃度調整を行うと、線の潰れが適切に抑えられて線を明瞭に識別することができる。
図17は、チェッカーフラグテストパターンにおけるダイナミックレンジ向上の状況を示している。図18は、チェッカーフラグテストパターンの違いによるダイナミックレンジの差を示している。図17(A)に示す2ラインの場合には、2ラインの幅が85μm(600dpiの場合)となるセンサ出力値が、第1のチェッカーフラグテストパターンでは1.3Vとなるのに対して、第2のチェッカーフラグテストパターンでは2.1Vとなり、第2のチェッカーフラグテストパターンの場合がより高い値を示す。(B)に示すように3ラインの場合でも、同様の傾向となる。
このように第2のチェッカーフラグテストパターンでは、第1のチェッカーフラグテストパターンに比較して、出力値が高くなる領域でセンサが使用されることになり、このため、図18に示すように、第2のチェッカーフラグテストパターンでは、第1のチェッカーフラグテストパターンに比較してダイナミックレンジが大きくなり、センサの検出精度を高めることができる。
図19は、中間調の画像データを誤差拡散2値化処理したときに得られる画像を部分的に拡大して示している。図20は、実際に形成されるトナー像の状態を示している。図20(A)では、本発明による2値誤差拡散処理を伴う画像濃度制御によりトナー像の太り・細りが適正に制御され、誤差拡散2値化処理により得た元データの模様がトナー像で適切に再現されていることが認められる。
図21は、256階調の中間調データに対する出力画像濃度の変動状況を示している。誤差拡散2値化処理を伴う画像濃度制御を行わない場合(図中の比較例1・2・3の各ケース)では、環境変化や経時変化によりγカーブが変化するのに対して、本発明による誤差拡散2値化処理を伴う画像濃度制御を行うと、γカーブの傾きが小さくなり、リニアに近い特性で安定させることができる。これは、中間調の階調再現性に優れていることを示している。
本発明にかかる画像濃度制御装置及び画像形成装置は、感光体の劣化や環境条件の変化に影響されることなく適切な画像濃度を安定して得ることができる効果を有し、露光手段により感光体上に形成された潜像をトナーにより現像することで得られるトナー像の濃度を制御する画像濃度制御装置、及びこの種の画像濃度制御装置を備えた画像形成装置などとして有用である。
本発明による画像形成装置を示す模式的な断面図 図1に示した画像形成装置における画像濃度制御部の概略構成の第1の例を示すブロック図 図2に示した画像濃度制御部で用いられるテストパターンを示す図 図3に示したチェッカーフラグテストパターンにおける光量の違いに応じたトナー像の形成状況を示す図 図2に示した画像濃度制御部でのテストパターンの作像状況を模式的に示す斜視図 図2に示した画像濃度制御部での最適光量取得の要領を示す図 図2に示した画像濃度制御部での画像形態判定の要領を示す図 図2に示した画像濃度制御部での画像形態判定及び光量決定の要領を示す図 図8に示した処理の手順を示すフロー図 図2に示した画像濃度制御部での画像形態判定及び光量決定の要領の別の例を示す図 図10に示した処理の手順を示すフロー図 図2に示した画像濃度制御部でのセンサ出力飽和時の処理の要領を示す図 同じく図2に示した画像濃度制御部でのセンサ出力飽和時の処理の要領を示す図 図2に示した画像濃度制御部での誤差拡散2値化処理の要領を示すブロック図 図2に示した画像濃度制御部での最適光量取得の動作タイミングを示すフロー図 実際に形成されるトナー像の状況を示す図 チェッカーフラグテストパターンにおけるダイナミックレンジ向上の状況を示す図 チェッカーフラグテストパターンの違いによるダイナミックレンジの差を示す図 中間調の画像データを誤差拡散2値化処理したときに得られる画像を部分的に拡大して示す図 実際に形成されるトナー像の状態を示す図 256階調の中間調データに対する出力画像濃度の変動状況を示す図 図1に示した画像形成装置における画像濃度制御部の第2の例の概略構成を示すブロック図 図22に示した画像濃度制御部で行われる処理の目的を説明する図 図22に示した画像濃度制御部で行われる処理の意義を説明する図 図22に示した画像濃度制御部で用いられるテストパターンを示す図 図22に示した画像濃度制御部で行われる処理の要領を示す図 図22に示した画像濃度制御部で行われる最適作像条件取得の処理の要領を示す図 図27に示したコントラスト電位の設定の別の例を示す図 図22に示した画像濃度制御部でのセンサ出力飽和時の処理の要領を示す図 図22に示した画像濃度制御部で行われる最適光量取得処理の要領を示す図 図22に示した画像濃度制御部で行われる処理の手順を示すフロー図
符号の説明
1 感光体ドラム
3 LSU(露光手段)
5 現像器(現像手段)
21 フォトセンサ(濃度検出手段)
22 マイコン(最適光量取得手段)
23 画像形態判定部
24 光量決定部
25 パターン検出・光量決定回路
26 テストパターン生成回路
27 レーザー変調回路(露光制御手段)
28 レーザー駆動回路
29 データ変換部
51 マイコン(最適作像条件取得手段、最適光量取得手段)
52 画像形態判定部
53 光量決定部
54 パターン検出・光量決定回路
55 テストパターン生成回路

Claims (32)

  1. 感光体上に作像されたテストパターンのトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記感光体上に作像した複数のテストパターンごとのトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させてその検出結果に基づいて前記複数のテストパターンごとの最適光量を取得する最適光量取得手段と、
    処理対象画像に対して所定の判定領域単位で画像形態を判定する画像形態判定手段と、
    この画像形態判定手段により取得した画像形態に対応する前記テストパターンの最適光量に基づいて前記処理対象画像を作像する光量を決定する光量決定手段とを具備することを特徴とする画像濃度制御装置。
  2. 前記最適光量取得手段は、トナー像の濃度の評価に適した第1のテストパターンと、トナー像の太り具合の評価に適した第2のテストパターンとの各々の最適光量を取得し、
    前記画像形態判定手段は、トナー像の濃度を高めることが要求される第1の画像形態と、トナー像の太りを抑えることが要求される第2の画像形態とのいずれに該当するかを判定し、
    前記光量決定手段は、前記第1の画像形態となる場合に前記第1のテストパターンの最適光量に基づいて光量を決定し、前記第2の画像形態となる場合に前記第2のテストパターンの最適光量に基づいて光量を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像濃度制御装置。
  3. 前記第1のテストパターンが、全体が黒で塗りつぶされたべた黒テストパターンであり、前記第2のテストパターンが、白領域と黒領域とが混在する白黒テストパターンであることを特徴とする請求項2に記載の画像濃度制御装置。
  4. 前記最適光量取得手段は、前記濃度検出手段においてトナー像の太り具合の判別精度が向上するように白領域と黒領域との比率が設定された前記白黒テストパターンを用いることを特徴とする請求項3に記載の画像濃度制御装置。
  5. 前記第1の画像形態が、前記判定領域内の画素が全て黒画素となる全黒形態であり、前記第2の画像形態が、前記全黒形態を除く白黒混在形態であることを特徴とする請求項2に記載の画像濃度制御装置。
  6. 前記第2の画像形態のうち、1つの黒画素からなる孤立点、並びに1つの黒画素が並んで形成される孤立線に該当する場合に、前記光量決定手段は、前記白黒テストパターンの最適光量を所定の係数により補正して光量を決定することを特徴とする請求項5に記載の画像濃度制御装置。
  7. 前記最適光量取得手段は、前記濃度検出手段の出力が飽和する場合に、前記濃度検出手段の出力目標値を飽和域から外れた値に修正して最適光量を求め、前記光量決定手段は、前記最適光量取得手段で取得した最適光量を所定の係数により補正して光量を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像濃度制御装置。
  8. 感光体上に作像されたテストパターンのトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    所定の基準光量で前記感光体上に作像した作像条件決定用のテストパターンのトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させてその検出結果に基づいて最適な作像条件を取得する最適作像条件取得手段と、
    この最適作像条件取得手段により取得した最適作像条件に設定した上で前記感光体上に作像した光量決定用のテストパターンのトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させてその検出結果に基づいて最適光量を取得する最適光量取得手段と、
    処理対象画像に対して所定の判定領域単位で画像形態を判定する画像形態判定手段と、
    この画像形態判定手段により取得した画像形態が、前記作像条件決定用のテストパターンに対応するものである場合には前記基準光量に基づいて光量を決定し、他方、前記光量決定用のテストパターンに対応するものである場合には前記最適光量取得手段にて取得した最適光量に基づいて光量を決定する光量決定手段とを具備することを特徴とする画像濃度制御装置。
  9. 前記作像条件決定用のテストパターンは、全体が黒で塗りつぶされたべた黒テストパターンであり、前記光量決定用のテストパターンは、白領域と黒領域とが混在する白黒テストパターンであり、
    前記最適作像条件取得手段は、制御範囲の上限を前記基準光量として前記べた黒テストパターンの作像を行わせ、
    前記画像形態判定手段は、前記判定領域内の画素が全て黒画素となる全黒形態とこの全黒形態を除く白黒混在形態とのいずれに該当するかを判定し、
    前記光量決定手段は、前記全黒形態となる場合に前記基準光量に基づいて光量を決定し、前記白黒混在形態となる場合に前記白黒テストパターンの最適光量に基づいて光量を決定することを特徴とする請求項8に記載の画像濃度制御装置。
  10. 前記光量決定用のテストパターンとなる白黒テストパターンは、白領域と黒領域とが規則的に交互に並ぶチェッカーフラグテストパターン、並びに1つの黒画素が周囲を白画素で囲まれた孤立点テストパターンであることを特徴とする請求項9に記載の画像濃度制御装置。
  11. 前記作像条件は、帯電手段及び現像手段の電圧条件と露光手段の露光強度とにより規定されるコントラスト電位であることを特徴とする請求項8に記載の画像濃度制御装置。
  12. 前記最適作像条件取得手段は、前記濃度検出手段の出力が飽和する場合に、前記濃度検出手段の出力目標値を飽和域から外れた値に修正して最適作像条件を求め、前記処理対象画像を作像するために作像条件を設定する際に、前記最適作像条件取得手段で取得した最適作像条件を所定の係数により補正して作像条件を決定することを特徴とする請求項8に記載の画像濃度制御装置。
  13. 前記光量決定手段により決定された光量に応じて画素単位の光源点灯時間を制御する露光制御手段を具備することを特徴とする請求項1若しくは請求項8に記載の画像濃度制御装置。
  14. 処理対象画像が多値データである場合に、前記画像形態判定手段の処理に先立って、当該処理対象画像のデータを誤差拡散法により2値化するデータ変換手段を具備することを特徴とする請求項1若しくは請求項8に記載の画像濃度制御装置。
  15. 前記最適光量取得手段は、前記テストパターンの作像により最適光量を取得する最適光量取得処理を、前回の最適光量取得処理から所定時間経過した場合に実行することを特徴とする請求項1に記載の画像濃度制御装置。
  16. 前記最適作像条件取得手段及び最適光量取得手段は、前記テストパターンの作像により最適作像条件及び最適光量の取得処理を、前回の最適作像条件及び最適光量の取得処理から所定時間経過した場合に実行することを特徴とする請求項8に記載の画像濃度制御装置。
  17. 感光体と、この感光体上に潜像を形成する露光手段と、前記感光体上の潜像をトナーにより現像する現像手段と、これにより得られるトナー像の濃度を制御する画像濃度制御手段とを有する画像形成装置であって、
    前記画像濃度制御手段は、前記感光体上に作像されたテストパターンのトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記感光体上に作像した複数のテストパターンごとのトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させてその検出結果に基づいて前記複数のテストパターンごとの最適光量を取得する最適光量取得手段と、
    処理対象画像に対して所定の判定領域単位で画像形態を判定する画像形態判定手段と、
    この画像形態判定手段により取得した画像形態に対応する前記テストパターンの最適光量に基づいて前記処理対象画像を作像する光量を決定する光量決定手段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  18. 前記最適光量取得手段は、トナー像の濃度の評価に適した第1のテストパターンと、トナー像の太り具合の評価に適した第2のテストパターンとの各々の最適光量を取得し、
    前記画像形態判定手段は、トナー像の濃度を高めることが要求される第1の画像形態と、トナー像の太りを抑えることが要求される第2の画像形態とのいずれに該当するかを判定し、
    前記光量決定手段は、前記第1の画像形態となる場合に前記第1のテストパターンの最適光量に基づいて光量を決定し、前記第2の画像形態となる場合に前記第2のテストパターンの最適光量に基づいて光量を決定することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記第1のテストパターンが、全体が黒で塗りつぶされたべた黒テストパターンであり、前記第2のテストパターンが、白領域と黒領域とが混在する白黒テストパターンであることを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記最適光量取得手段は、前記濃度検出手段においてトナー像の太り具合の判別精度が向上するように白領域と黒領域との比率が設定された前記白黒テストパターンを用いることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記第1の画像形態が、前記判定領域内の画素が全て黒画素となる全黒形態であり、前記第2の画像形態が、前記全黒形態を除く白黒混在形態であることを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  22. 前記第2の画像形態のうち、1つの黒画素からなる孤立点、並びに1つの黒画素が並んで形成される孤立線に該当する場合に、前記光量決定手段は、前記白黒テストパターンの最適光量を所定の係数により補正して光量を決定することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 前記最適光量取得手段は、前記濃度検出手段の出力が飽和する場合に、前記濃度検出手段の出力目標値を飽和域から外れた値に修正して最適光量を求め、前記光量決定手段は、前記最適光量取得手段で取得した最適光量を所定の係数により補正して光量を決定することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  24. 感光体と、この感光体上に潜像を形成する露光手段と、前記感光体上の潜像をトナーにより現像する現像手段と、これにより得られるトナー像の濃度を制御する画像濃度制御手段とを有する画像形成装置であって、
    前記画像濃度制御手段は、前記感光体上に作像されたテストパターンのトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    所定の基準光量で前記感光体上に作像した作像条件決定用のテストパターンのトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させてその検出結果に基づいて最適な作像条件を取得する最適作像条件取得手段と、
    この最適作像条件取得手段により取得した最適作像条件に設定した上で前記感光体上に作像した光量決定用のテストパターンのトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させてその検出結果に基づいて最適光量を取得する最適光量取得手段と、
    処理対象画像に対して所定の判定領域単位で画像形態を判定する画像形態判定手段と、
    この画像形態判定手段により取得した画像形態が、前記作像条件決定用のテストパターンに対応するものである場合には前記基準光量に基づいて光量を決定し、他方、前記光量決定用のテストパターンに対応するものである場合には前記最適光量取得手段にて取得した最適光量に基づいて光量を決定する光量決定手段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  25. 前記作像条件決定用のテストパターンは、全体が黒で塗りつぶされたべた黒テストパターンであり、前記光量決定用のテストパターンは、白領域と黒領域とが混在する白黒テストパターンであり、
    前記最適作像条件取得手段は、制御範囲の上限を前記基準光量として前記べた黒テストパターンの作像を行わせ、
    前記画像形態判定手段は、前記判定領域内の画素が全て黒画素となる全黒形態とこの全黒形態を除く白黒混在形態とのいずれに該当するかを判定し、
    前記光量決定手段は、前記全黒形態となる場合に前記基準光量に基づいて光量を決定し、前記白黒混在形態となる場合に前記白黒テストパターンの最適光量に基づいて光量を決定することを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  26. 前記光量決定用のテストパターンとなる白黒テストパターンは、白領域と黒領域とが規則的に交互に並ぶチェッカーフラグテストパターン、並びに1つの黒画素が周囲を白画素で囲まれた孤立点テストパターンであることを特徴とする請求項25に記載の画像形成装置。
  27. 前記作像条件は、帯電手段及び現像手段の電圧条件と露光手段の露光強度とにより規定されるコントラスト電位であることを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  28. 前記最適作像条件取得手段は、前記濃度検出手段の出力が飽和する場合に、前記濃度検出手段の出力目標値を飽和域から外れた値に修正して最適作像条件を求め、前記処理対象画像を作像するために作像条件を設定する際に、前記最適作像条件取得手段で取得した最適作像条件を所定の係数により補正して作像条件を決定することを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
  29. 前記光量決定手段により決定された光量に応じて画素単位の光源点灯時間を制御する露光制御手段を具備することを特徴とする請求項17若しくは請求項24に記載の画像形成装置。
  30. 処理対象画像が多値データである場合に、前記画像形態判定手段の処理に先立って、当該処理対象画像のデータを誤差拡散法により2値化するデータ変換手段を具備することを特徴とする請求項17若しくは請求項24に記載の画像形成装置。
  31. 前記最適光量取得手段は、前記テストパターンの作像により最適光量を取得する最適光量取得処理を、前回の最適光量取得処理から所定時間経過した場合に実行することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  32. 前記最適作像条件取得手段及び最適光量取得手段は、前記テストパターンの作像により最適作像条件及び最適光量の取得処理を、前回の最適作像条件及び最適光量の取得処理から所定時間経過した場合に実行することを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。
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