JP2012078122A - 空気流量計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 EMI等によるノイズがパルス周波数信号に重畳した場合でも、EMIノイズによる空気流量の検出誤差を低減して、エンジンの吸気管を流れる空気流量に対応したパルス周波数信号をECU1のマイクロコンピュータに出力する空気流量計2の測定値(空気流量値)としての精度および信頼性を向上させる。
【解決手段】 空気流量計測装置においては、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値が、空気流量推定手段4で推定された空気流量範囲を逸脱している場合、空気流量推定手段4で得られる空気流量範囲の中央値(空気流量推定値)を、空気流量計2の測定値(燃料噴射制御に使用する空気流量値)として用いることにより、EMIノイズがパルス周波数信号に重畳した場合でも、EMIノイズによる空気流量の検出誤差を低減できる。これによって、空気流量値としての精度および信頼性を向上させることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、流量計より出力される周波数信号を空気流量に変換して出力する空気流量計測装置に関するもので、特に流量計より出力される周波数信号の周期から空気流量を換算して出力する空気流量計測装置に係わる。
[従来の技術]
従来より、図8に示したように、自動車等の車両に搭載される内燃機関(エンジン)の燃焼室に供給される吸入空気の流量(空気流量)に対応したパルス周波数信号を出力する空気流量計101と、この空気流量計101より出力されるパルス周波数信号の周期から空気流量を換算して出力するエンジン制御ユニット(ECU102)とを備えた空気流量計測装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この空気流量計測装置は、空気流量計101より出力されるパルス周波数信号の周期から空気流量に直接変換し、その空気流量を空気流量計101の測定値として用いるように構成されている。これにより、パルス周波数信号から空気流量に変換するまでの変換時間を短縮できる。
[従来の技術の不具合]
ところが、自動車等の車両においては、ECUに対する電磁障害(EMI)が起こる。 そして、特許文献1に記載のECU102がEMI等の影響を受けると、空気流量計101より出力された周波数信号にEMI等によるノイズ(EMIノイズ)が重畳する可能性がある。
この場合、ECU102において、パルス周波数信号から空気流量に変換する際に、空気流量を誤変換または誤演算してしまう可能性がある。つまりEMIノイズが周波数信号に重畳した場合、空気流量の検出誤差が大きくなるので、空気流量計101の測定値としての精度および信頼性を低下させるという問題があった。
特開2009−186417号公報
本発明の目的は、EMI等によるノイズが周波数信号に重畳した場合でも、ノイズによる空気流量の検出誤差を低減して、空気流量に対応した周波数信号を出力する流量計の測定値としての精度および信頼性を向上させることのできる空気流量計測装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明(空気流量計測装置)は、流量計と空気流量検出手段と空気流量推定手段と空気流量決定手段とを備えている。
そして、空気流量検出手段は、流量計より出力される周波数信号を検出して空気流量の検出値を出力するように構成されている。
また、空気流量推定手段は、内燃機関の運転状況から推定可能な空気流量範囲を推定して空気流量範囲内の空気流量の推定値を出力するように構成されている。
そして、空気流量決定手段は、空気流量範囲内に空気流量の検出値がある場合、空気流量の検出値を流量計の測定値として決定するように構成されている。また、空気流量決定手段は、空気流量範囲外に空気流量の検出値がある場合、空気流量範囲内の空気流量の推定値を流量計の測定値(例えば内燃機関の制御に使用する空気流量値、今回値)として決定するように構成されている。
請求項1に記載の発明によれば、空気流量検出手段より出力される空気流量の検出値が、空気流量推定手段で得られる空気流量範囲を逸脱している場合、空気流量推定手段で得られる空気流量範囲内の空気流量の推定値を流量計の測定値(今回値)として用いることにより、EMI等によるノイズが周波数信号に重畳した場合でも、ノイズによる空気流量の検出誤差を低減することができる。
これによって、空気流量に対応した周波数信号を出力する流量計の測定値としての精度および信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、流量計は、流量検出部および周波数変換部等を有している。流量検出部は、空気流量を検出して電気信号(例えば電圧信号)を出力するように構成されている。
周波数変換部は、流量検出部より出力される電気信号(例えば電圧信号)を周波数信号に周波数変換して出力するように構成されている。
請求項3に記載の発明によれば、流量計より出力される周波数信号の周期を検出して周波数信号の周期を空気流量の検出値に変換して出力する空気流量検出手段を備えることにより、流量計より出力される周波数信号の周期を直接空気流量に変換するので、周波数信号から空気流量に変換する際の変換誤差を低減することができる。また、周波数信号から空気流量に変換するまでの変換時間を短縮できるので、流量計より出力される周波数信号に対する空気流量の検出値の応答性を向上することができる。
請求項4に記載の発明によれば、内燃機関の運転状況から推定可能な空気流量範囲とは、内燃機関の負荷から推定可能な空気流量範囲のことである。
ここで、内燃機関の負荷として、エンジン回転速度、スロットル開度またはエンジン軸トルクが考えられる。
請求項5に記載の発明によれば、空気流量範囲外に前記空気流量の検出値がある場合、空気流量の検出値の代わりに、空気流量の推定値を流量計の測定値(今回値)として用いることにより、EMI等によるノイズがパルス周波数信号に重畳した場合でも、ノイズによる空気流量の検出誤差を低減することができる。
請求項6に記載の発明によれば、空気流量範囲外にマスクを設定し、その間の空気流量の検出値を流量計の測定値(今回値)として用いないので、EMI等によるノイズがパルス周波数信号に重畳した場合でも、ノイズによる空気流量の検出誤差を低減することができる。
請求項7に記載の発明によれば、空気流量範囲外にマスクを設定し、マスク内に空気流量の検出値が入った場合、空気流量範囲の中央値を流量計の測定値(今回値)として用いることにより、EMI等によるノイズがパルス周波数信号に重畳した場合でも、ノイズによる空気流量の検出誤差を低減することができる。
請求項8に記載の発明は、流量計の測定値(今回値)を空気流量の前回値として記憶する測定値記憶手段を備えている。
請求項8に記載の発明によれば、空気流量範囲外にマスクを設定し、マスク内に空気流量の検出値が入った場合、空気流量の前回値を流量計の測定値(今回値)として用いることにより、EMI等によるノイズがパルス周波数信号に重畳した場合でも、ノイズによる空気流量の検出誤差を低減することができる。なお、内燃機関の燃焼室に供給される吸入空気は急変しないので、前回値を今回値として使用しても何ら問題ない。
エンジン制御システムを示した構成図である(実施例1)。 空気流量計(エアフロメータ)を示した断面図である(実施例1)。 空気流量計測装置を示したブロック図である(実施例1)。 エンジン負荷(エンジン回転速度、スロットル開度)と空気流量範囲の中央値(空気流量推定値)の関係を示した特性図である(実施例1)。 エンジン負荷(エンジン回転速度、エンジン軸トルク)と空気流量範囲の中央値(空気流量推定値)の関係を示した特性図である(実施例1)。 (a)は正常時における空気流量計の周波数信号、空気流量検出手段で得られた空気流量信号を示したタイミングチャートで、(b)は異常時における空気流量計の周波数信号、空気流量推定手段で得られたマスク、空気流量検出手段で得られた空気流量信号を示したタイミングチャートである(実施例1)。 (a)は正常時における空気流量計の周波数信号、空気流量検出手段で得られた空気流量信号を示したタイミングチャートで、(b)は異常時における空気流量計の周波数信号、空気流量検出手段で得られた空気流量信号を示したタイミングチャートである(比較例1)。 (a)は空気流量計(制御回路、周波数変換回路)を示したブロック図で、(b)はECUのマイクロコンピュータを示したブロック図である(従来の技術)。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明は、EMI等によるノイズが周波数信号に重畳した場合でも、ノイズによる空気流量の検出誤差を低減して、空気流量に対応した周波数信号を出力する流量計の測定値としての精度および信頼性を向上させるという目的を、空気流量検出手段より出力される空気流量の検出値が、空気流量推定手段で得られる空気流量範囲を逸脱している場合、空気流量推定手段で得られる空気流量範囲内の空気流量の推定値を流量計の測定値(今回値)として決定することで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図6は本発明の実施例1を示したもので、図1はエンジン制御システムを示した図で、図2は空気流量計(エアフロメータ)を示した図で、図3は空気流量計測装置を示した図である。
本実施例の内燃機関の制御装置(エンジン制御システム)は、内燃機関(エンジン)Eの燃焼室に供給される吸入空気の流量(空気流量)を測定(演算)する空気流量測定装置(内燃機関の空気流量演算装置)を備えている。
空気流量測定装置は、各種エンジン制御を行うエンジン制御ユニット(エンジン制御装置:以下ECU1と呼ぶ)と、このECU1のマイクロコンピュータへパルス周波数信号を出力する熱式の空気流量計(熱式のエアフロメータ:AFM)2とを備えている。
ECU1は、制御処理や演算処理を行うCPU、制御プログラムまたは制御ロジックや各種データを保存する記憶装置(ROMやRAM等のメモリ)、タイマー等の機能を含んで構成される周知のマイクロコンピュータが設けられている。
このECU1、特にマイクロコンピュータは、空気流量計2より出力されるパルス周波数信号の周期を検出して空気流量信号(空気流量検出値)を出力する空気流量検出手段3と、エンジンEの運転状況(例えばエンジン負荷等)から空気流量信号(空気流量範囲、空気流量推定値)を推定する空気流量(範囲)推定手段4と、空気流量検出手段3および空気流量推定手段4からの空気流量信号に基づいて、各種エンジン制御(例えば燃料噴射制御や空燃比制御等)に使用する空気流量信号(空気流量計2の測定値)を決定する空気流量決定手段5とを備えている。
なお、ECU1の詳細は後述する。
ここで、エンジンEは、複数の気筒を有する多気筒ガソリンエンジンが採用されている。このエンジンEは、エアクリーナで濾過された清浄な外気(吸入空気)と燃料との混合気を燃焼室内で燃焼させて得られる熱エネルギーにより出力を発生するものである。
エンジンEの複数(各気筒毎)の吸気ポートには、吸気管6が接続されている。この吸気管6の内部には、エンジンEの各気筒毎の燃焼室に吸入空気を供給するための吸気通路が形成されている。また、エンジンEの複数(各気筒毎)の排気ポートには、排気管7が接続されている。この排気管7の内部には、エンジンEの各気筒毎の燃焼室より流出する排気ガスを排気浄化装置(三元触媒等の触媒)を経由して外部に排出するための排気通路が形成されている。
吸気管6の途中には、エアクリーナのエアフィルタ8、空気流量測定装置の空気流量計2、電子スロットル装置のスロットルバルブ9、インテークマニホールド等が設置されている。また、排気管7の途中には、エキゾーストマニホールド、排気ガスセンサ(空燃比センサ、酸素濃度センサ)等が設置されている。
本実施例の空気流量計2は、特に熱線として発熱抵抗体の放熱量に基づいて吸入空気量を計測する熱式エアフロメータ(熱線式流量計)として使用される。
空気流量計2は、吸気管6の所定の位置に形成された取付孔10に着脱自在に取り付けられる中空状のハウジング11、このハウジング11の内部に設置されるセンシング部12、およびコネクタ13を介して、ECU1に電気的に接続されるコントローラ等を有している。
ハウジング11は、合成樹脂製のセンサボディであって、吸気管6に締結固定されるフランジ14を有している。このハウジング11の内部には、吸気管6の吸気通路(メイン流路15等)を流れる吸入空気の一部が流入するバイパス流路16、17が形成されている。
なお、空気流量計2の詳細は後述する。
本実施例の電子スロットル装置は、スロットルボディ、スロットルバルブ9、電動アクチュエータ、スロットル開度センサ18を備えている。
スロットルボディは、エンジンEの吸気管6の途中、例えばサージタンクの入口部に設置されている。
スロットルバルブ9は、吸気管6の内部(吸気通路)を流れる空気流量を制御(調整)するバタフライバルブであって、吸気管6に回転自在に装着されたシャフト(回転軸)に支持固定されている。また、吸気管6の一部であるスロットルボディには、スロットルバルブ9を支持固定するシャフトを開弁方向または閉弁方向に駆動する電動アクチュエータが搭載されている。この電動アクチュエータは、電力の供給を受けるとスロットルバルブ9を駆動する駆動力(トルク)を発生する電動モータ19等を有している。
ここで、スロットルバルブ9を駆動する電動モータ19は、ECU1によって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載されたバッテリに電気的に接続されている。
エンジンEの各気筒(シリンダ)には、燃焼室または吸気ポート内に燃料を噴射供給するインジェクタ21、燃焼室内の混合気に点火するためのスパークプラグ22が搭載されている。また、各気筒(シリンダ)のシリンダボア内には、連接棒を介してクランクシャフトに連結されたピストン23が、それぞれその摺動方向に摺動自在に支持されている。また、エンジンEには、各気筒毎の吸気ポートを開閉する吸気バルブ24、および各気筒毎の排気ポートを開閉する排気バルブ25が取り付けられている。
また、エンジンEには、冷却水温センサ26、ノックセンサ27およびクランク角度センサ28等が搭載されている。
次に、本実施例の空気流量計2の詳細を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
空気流量計2は、上述したように、吸気管6の取付孔10にプラグイン方式によって着脱自在に取り付けられている。この空気流量計2は、ハウジング11、センシング部12、およびコントローラ等によって構成されている。
ハウジング11は、吸気管6の外部から、取付孔10を貫通して吸気管6の内部に、しかもメイン流路15内に突き出すように挿し込まれている。このハウジング11の高さ方向の上部には、締結ネジ(図示せず)等によって吸気管6の取付孔10の開口周縁部(外壁面)に締結固定されるフランジ14が設けられている。
そして、ハウジング11の内部には、吸気管6のメイン流路15を流通する空気流方向に平行となるように形成され、且つ吸気管6のメイン流路15を迂回するI字状のバイパス流路16、およびこのバイパス流路16を流通する空気流の一部が流入し、且つ吸気管6のメイン流路15を迂回するU字状のバイパス流路17が形成されている。
バイパス流路16の上流端には、吸気管6のメイン流路15から吸入空気が流入する入口31が設けられている。また、バイパス流路16の下流端には、吸気管6のメイン流路15へ吸入空気が流出する出口32が設けられている。また、バイパス流路16の出口側には、空気流方向の下流側に向かう程、流路断面積が減少するテーパ形状の絞り部33が設けられている。
バイパス流路17は、バイパス流路16の絞り部33よりも空気流方向の上流側で分岐する入口34、およびバイパス流路16の出口32の周囲に同心円状に形成される出口35を有している。このバイパス流路17の入口34と出口35との間には、空気流方向が180度変化(Uターン)するUターン部が設けられている。このUターン部の中央部にには、センシング部12が設置される直線部(水平方向流路)36が設けられている。
センシング部12は、ハウジング11の内部に収容されている。このセンシング部12は、薄膜部を有するセンサチップを備えている。センサチップは、シリコンからなる平板状の基板を有しており、基板の表面には所定のパターンで発熱抵抗体および4つの第1〜第4温度検出抵抗体が形成されている。
センサチップの薄膜部の中央には、電力の供給を受けて発熱する発熱抵抗体が配置されている。そして、発熱抵抗体を中心にして空気の流れ方向(吸気流方向)に沿った上下流側には、周囲の温度により抵抗値が変化する4つの第1〜第4温度検出抵抗体が配置されている。これらの第1〜第4温度検出抵抗体によって流量検出部が構成される。
この流量検出部は、第1温度検出抵抗体と第2温度検出抵抗体との直列回路と、第3温度検出抵抗体と第4温度検出抵抗体との直列回路とを並列接続した空気流量検出ブリッジ回路(第1ブリッジ回路)を構成している。
そして、第1温度検出抵抗体は、発熱抵抗体よりも空気流方向の下流側に配置され、また、第2温度検出抵抗体は、発熱抵抗体よりも空気流方向の上流側に配置されている。また、第3温度検出抵抗体は、第2温度検出抵抗体よりも空気流方向の上流側に配置され、また、第4温度検出抵抗体は、第1温度検出抵抗体よりも空気流方向の下流側に配置されている。
第1温度検出抵抗体と第3温度検出抵抗体との中間接続点には、所定の電源電圧が印加されている。また、第2温度検出抵抗体と第4温度検出抵抗体との中間接続点の電位は、グランド(GND)電位となっている。
流量検出部は、第1ブリッジ回路の他に、差動増幅器(オペアンプ)を備え、第1ブリッジ回路のブリッジ出力電圧(第1温度検出抵抗体と第2温度検出抵抗体との中間接続点の電位と、第3温度検出抵抗体と第4温度検出抵抗体との中間接続点の電位との差、ブリッジ間電位差)を求め、このブリッジ間電位差を増幅して空気流量電圧信号として電圧−周波数変換部に出力するように構成されている。
コントローラは、発熱抵抗体の発熱温度を制御するヒータ温度制御回路(発熱抵抗体の駆動回路)、および第1ブリッジ回路より出力される空気流量電圧信号をパルス周波数信号に周波数変換して出力する電圧−周波数変換部等を有している。
ヒータ温度制御回路は、第1固定抵抗器と温度検出抵抗体との直列回路と、第2固定抵抗器と傍熱抵抗体との直列回路とを並列接続したヒータ温度制御ブリッジ回路(第2ブリッジ回路)を構成している。また、第1固定抵抗器と第2固定抵抗器との中間接続点には、所定の電源電圧が印加されている。また、温度検出抵抗体と傍熱抵抗体との中間接続点の電位は、グランド(GND)電位となっている。
ヒータ温度制御回路は、第2ブリッジ回路の他に、差動増幅器(オペアンプ)、トランジスタ等を備え、温度検出抵抗体により検出される吸気温度に応じて発熱抵抗体への供給電力を可変制御して傍熱抵抗体の温度を温度検出抵抗体により検出される吸気温度よりも一定の温度だけ高くするように構成されている。
具体的には、定電圧を受けて動作するトランジスタを介して、発熱抵抗体の駆動電圧を生成すると共に、差動増幅器により第1ブリッジ回路のブリッジ出力電圧(ブリッジ間電位差)を求め、このブリッジ出力電圧が所定の電圧値(例えば0V)となるようにトランジスタを帰還制御して発熱抵抗体の駆動電圧を可変するように構成されている。この差動増幅器によるトランジスタの帰還制御により発熱抵抗体の発熱温度が、温度検出抵抗体により検出される吸気温度よりも一定の温度だけ高く設定される。
電圧−周波数変換部は、流量検出部から入力した空気流量電圧信号を、図3および図6に示したように、周波数変換してパルス周波数信号としてECU1に出力するように構成されている。
次に、本実施例のECU1の詳細を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
ECU1は、空気流量計2のコントローラより出力されるパルス周波数信号が、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。また、ECU1は、アクセル開度センサ、エンジントルクセンサ、スロットル開度センサ18、冷却水温センサ26、ノックセンサ27およびクランク角度センサ28等の各種センサより出力されるセンサ出力信号が、A/D変換回路によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。
アクセル開度センサは、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するエンジン負荷検出手段である。
エンジントルクセンサは、エンジンEの発生トルク(出力軸トルク)を検出するエンジントルク検出手段(エンジン負荷検出手段)である。
スロットル開度センサ18は、アクセル開度センサより出力されるセンサ出力信号(アクル開度信号)に基づいて変更されるスロットルバルブ9のバルブ開度に相当するスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段(エンジン負荷検出手段)である。
クランク角度センサ28は、エンジンEのクランクシャフトの回転角度を検出するクランク角度検出手段である。このクランク角度センサ28は、エンジンEのクランクシャフトの回転角度を電気信号に変換するピックアップコイルよりなり、例えば30°CA(クランク角度)毎にNEパルス信号が出力される。ECU1は、クランク角度センサ28より出力されたNEパルス信号の間隔時間を計測することによってエンジン回転速度(エンジン回転数)を検出する回転速度検出手段(エンジン負荷検出手段)としての機能を有している。
また、ECU1のマイクロコンピュータは、図3に示したように、空気流量検出手段3、空気流量推定手段4および空気流量決定手段5等を備えている。
空気流量検出手段3は、空気流量計2のコントローラより出力されるパルス周波数信号の周期を検出してパルス周波数信号の周期を空気流量信号(空気流量検出値)に変換して出力するように構成されている。
空気流量推定手段4は、エンジンEの運転状況(例えばエンジン負荷)から推定可能な空気流量範囲を推定し、空気流量範囲内の空気流量信号(空気流量推定値)を出力するように構成されている。
空気流量決定手段5は、空気流量範囲内に空気流量信号(空気流量検出値)がある場合、空気流量信号(空気流量検出値)を空気流量計2の測定値として決定するように構成されている。また、空気流量決定手段5は、空気流量範囲外に空気流量信号(空気流量検出値)がある場合、空気流量範囲内の空気流量信号(空気流量推定値)を空気流量計2の測定値として決定するように構成されている。
また、ECU1は、空気流量計2の測定値に基づいて燃料噴射量を演算し、この演算された燃料噴射量に応じてインジェクタ21の通電時間(開弁期間)を可変制御すると共に、インジェクタ21の通電時間を、電子スロットル装置、燃料供給装置(燃料噴射装置)および点火装置等の各システムと関連して制御するように構成されている。
[実施例1の制御方法]
次に、本実施例のECU1による空気流量演算(算出)方法を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。ここで、図4は、エンジン回転速度、スロットル開度、空気流量信号(空気流量推定値)の関係を示した図で、図5は、エンジン回転速度、エンジン軸トルク、空気流量信号(空気流量推定値)の関係を示した図である。
先ず、イグニッションスイッチがオン(IG・ON)されると、空気流量計2からのパルス周波数信号、スロットル開度センサ18、クランク角度センサ28およびエンジントルクセンサ等の各種センサからのセンサ出力信号が、所定のサンプリング周期毎に繰り返し読み込まれる。
そして、ECU1の空気流量検出手段3において、空気流量計2のコントローラより出力されるパルス周波数信号の周期を検出して空気流量信号(空気流量検出値)を演算する空気流量検出処理が実行される。
ここで、本実施例の空気流量検出手段3は、サンプリング周期中に、空気流量計2のコントローラより出力されるパルス周波数信号の立ち下がりエッジの発生を順次検出するエッジ検出手段を備えている。
また、空気流量検出手段3は、サンプリング周期中に、パルス周波数信号の立ち下がりエッジの発生時刻を示す時刻データをエッジ発生時刻レジスタに順次記憶する時刻データ記憶手段とを備え、ECU1の内部クロックとエッジ発生時刻レジスタと連動して、パルス周波数信号の立ち下がりエッジの発生時刻を示す時刻データを記憶する機能を有している。
また、空気流量検出手段3は、サンプリングタイミング毎に、エッジ発生時刻レジスタに記憶されたパルス周波数信号の立ち下がりエッジの発生時刻間の間隔時間、つまり時刻データ間の間隔時間を内部クロックで計測して、サンプリング周期中におけるパルス周波数信号のエッジ間隔時間を検出するエッジ間隔検出手段を備えている。
また、空気流量検出手段3は、サンプリング周期中におけるパルス周波数信号のエッジ間隔時間を、サンプリング周期中におけるパルス周波数信号の平均周期として検出する平均周期検出手段(図示せず)を備え、サンプリング周期中におけるパルス周波数信号のエッジ間隔時間を内部クロックで計測して、サンプリング周期中におけるパルス周波数信号の平均周期を検出する機能を有している。
そして、空気流量検出手段3は、サンプリング周期中におけるパルス周波数信号の平均周期から空気流量信号(空気流量検出値)を換算(変換、演算)して空気流量決定手段5に出力する。
次に、ECU1の空気流量推定手段4において、エンジンEの運転状況(例えばエンジン負荷)に基づいて、空気流量信号(空気流量推定値)を推定する空気流量推定処理が実行される。
ここで、エンジン負荷としては、エンジン回転速度とスロットル開度が考えられる。また、エンジン負荷としては、エンジン回転速度とエンジン軸トルクが考えられる。
また、一般的に、エンジン回転速度に応じて吸入空気(吸気)の圧力脈動の周波数が変化する。
また、一般的に、エンジン回転速度が低くなる程、吸気の圧力脈動が大きくなって空気流量の変動量(空気流量範囲)が大きくなる。また、一般的に、エンジン負荷が大きくなって空気流量が増加する程、吸気の圧力脈動が大きくなり、空気流量の変動量が大きくなる。この空気流量の変動量が大きくなるとは、エンジン負荷から推定可能な空気流量範囲内における最大値と最小値との差(変動量)が大きくなることである。
ここで、ECU1のマイクロコンピュータのメモリは、エンジン回転速度とスロットル開度と空気流量信号(空気流量推定値)との対応関係を所定の形式(図4のマップデータ)で表した「エンジン回転速度・スロットル開度−空気流量特性テーブル」を記憶保持するテーブル記憶保持手段、およびエンジン回転速度とエンジン軸トルクと空気流量信号(空気流量推定値)との対応関係を所定の形式(図5のマップデータ)で表した「エンジン回転速度・エンジン軸トルク−空気流量特性テーブル」を記憶保持するテーブル記憶保持手段としての機能を有している。
なお、図4および図5中の空気流量特性線は、エンジン負荷から推定可能な空気流量範囲の中央値(空気流量範囲の上限値と空気流量範囲の下限値との間の中央値)の空気流量特性(曲)線を表している。
そして、空気流量推定手段4では、現在のエンジン負荷から推定可能な空気流量範囲を推定して空気流量決定手段5に出力する。
具体的には、図4で表した「エンジン回転速度・スロットル開度−空気流量特性テーブル」に基づいて空気流量範囲を推定して空気流量決定手段5に出力する。あるいは図5で表した「エンジン回転速度・エンジン軸トルク−空気流量特性テーブル」に基づいて空気流量範囲を推定して空気流量決定手段5に出力する。
この空気流量範囲の推定時に、エンジン負荷から推定可能な空気流量範囲の中央値を空気流量信号(空気流量推定値)として空気流量決定手段5に出力するようにしても良い。 なお、本実施例では、空気流量検出処理、空気流量推定処理の処理順で実施しているが、空気流量検出処理、空気流量推定処理の処理順は、逆にしても良い。
次に、ECU1の空気流量決定手段5において、空気流量計2の測定値を決定する空気流量決定処理が実行される。
先ず、空気流量計2のコントローラより出力されるパルス周波数信号にEMI等によるパルス状のノイズ(EMIノイズ)が重畳しているか否かを判定する(ノイズ重畳判定手段)。すなわち、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値が、空気流量推定手段4で推定された空気流量範囲外(または空気流量範囲内)にあるか否かを判断(判定)する。
ここで、ECU1の空気流量決定手段5は、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値が空気流量範囲内にある場合、図6(a)に示したように、空気流量計2のセンサ出力信号が正常時のパルス周波数信号であり、EMIノイズがパルス周波数信号に重畳していないと判断する。このとき、空気流量決定手段5は、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値を、空気流量計2の測定値(今回値)として決定し、マイクロコンピュータのメモリ(測定値(今回値)記憶手段)に格納する。
また、ECU1の空気流量決定手段5は、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値が空気流量範囲外にある場合、つまり空気流量検出値が空気流量範囲から逸脱している場合、図6(b)に示したように、空気流量計2のセンサ出力信号が異常時のパルス周波数信号であり、EMIノイズがパルス周波数信号に重畳していると判断する。
このとき、空気流量決定手段5は、空気流量範囲外にマスクを設定し、その間に空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値を空気流量計2の測定値(今回値)として用いないようにしている。
また、空気流量決定手段5は、空気流量範囲外にマスクを設定し、マスク内に空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値が入った場合、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値の代わりに、空気流量推定手段4で得られた空気流量範囲の中央値(空気流量推定値)を、空気流量計2の測定値(今回値)として決定し、マイクロコンピュータのメモリに格納する。この場合、マイクロコンピュータのメモリは、空気流量計2の測定値(今回値)を記憶する測定値(今回値)記憶手段としての機能を有している。
なお、空気流量検出値が空気流量範囲から逸脱している場合、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値の代わりに、空気流量の前回値を、空気流量計2の測定値(今回値)として決定し、マイクロコンピュータのメモリ(測定値(今回値)記憶手段)に格納するようにしても良い。この場合、マイクロコンピュータのメモリは、空気流量計2の測定値(今回値)を空気流量の前回値として記憶する測定値(前回値)記憶手段としての機能を有する。
また、エンジンEの各気筒毎の燃焼室に供給される吸入空気は急変しないので、前回値を今回値として使用しても何ら問題ない。
また、空気流量検出値が空気流量範囲から逸脱している場合、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値の代わりに、空気流量推定手段4で得られた空気流量範囲の上限値または空気流量範囲の下限値または空気流量範囲内の上限値から下限値までの空気流量信号(空気流量推定値)を、空気流量計2の測定値(今回値)として決定し、マイクロコンピュータのメモリに格納するようにしても良い。
そして、ECU1は、マイクロコンピュータのメモリに格納された空気流量計2の測定値(今回値)およびエンジン回転速度に基づいて、エンジンEの各気筒毎の吸気ポート内に噴射する燃料噴射量を演算する。そして、ECU1は、燃料噴射量に基づいて、エンジンEの各気筒毎のインジェクタ21を駆動するインジェクタ駆動電流を制御する。
[実施例1の効果]
ここで、空気流量を計測する空気流量計測装置(システム)として、空気流量計2のコントローラより出力されるパルス周波数信号の周期を検出して、このパルス周波数信号の周期を空気流量信号(空気流量検出値)に変換するECUを備えたシステム(比較例1)が考えられる。
この比較例1のシステムは、図7(a)に示したように、EMIノイズがパルス周波数信号に重畳していない場合(正常時)、空気流量計より電圧信号をECUに出力するシステムと比べて、ECU内のA/D変換回路に供給される電源電圧のばらつきや、ワイヤハーネス線の電圧降下、コネクタ類の接触抵抗変動等による影響を受け難くなり、システムでの空気流量の検出精度が向上する。
ところが、比較例1のシステムは、図7(b)に示したように、EMIノイズがパルス周波数信号に重畳している場合(異常時)、パルス周波数信号から空気流量信号(空気流量検出値)に変換する際に、空気流量検出値を誤変換または誤演算してしまう。つまりEMIノイズがパルス周波数信号に重畳した場合、空気流量検出値の検出誤差が大きくなるので、空気流量計の測定値(例えば燃料噴射制御等のエンジン制御に使用する空気流量値)としての精度および信頼性を低下させるという問題があった。
そこで、本実施例の空気流量計測装置においては、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値が、空気流量推定手段4で推定された空気流量範囲を逸脱している場合、空気流量推定手段4で得られる空気流量範囲の中央値(空気流量推定値)を、空気流量計2の測定値(例えば燃料噴射制御等のエンジン制御に使用する空気流量値、今回値)として用いることにより、EMIノイズがパルス周波数信号に重畳した場合でも、EMIノイズによる空気流量の検出誤差を低減することができる。
これによって、エンジンEの吸気管6を流れる空気流量に対応したパルス周波数信号をECU1のマイクロコンピュータ(空気流量検出手段3)に出力する空気流量計2の測定値としての精度および信頼性を向上させることができる。
また、本実施例のECU1の空気流量決定手段5は、空気流量範囲外にマスクを設定し、その間に空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値を空気流量計2の測定値(今回値)として用いないように構成されている。
また、空気流量決定手段5は、空気流量範囲外にマスクを設定し、マスク内に空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値が入った場合、空気流量検出手段3で得られた空気流量検出値の代わりに、空気流量推定手段4で得られた空気流量範囲の中央値(空気流量推定値)を、空気流量計2の測定値(今回値)として用いるように構成されている。
これによって、EMIノイズがパルス周波数信号に重畳した場合でも、EMIノイズによる空気流量の検出誤差を低減することができる。
[変形例]
本実施例では、空気流量検出手段3が、空気流量計2のコントローラより出力されるパルス周波数信号の周期を検出してパルス周波数信号の周期を空気流量の検出値に変換して空気流量決定手段5に出力しているが、空気流量検出手段3が、空気流量計2のコントローラより出力されるパルス周波数信号を検出してパルス周波数信号をそのまま空気流量の検出値として空気流量決定手段5に出力するようにしても良い。
この場合には、空気流量決定手段5で、パルス周波数信号の周期を検出してパルス周波数信号の周期を空気流量の検出値に変換した後に、空気流量推定手段4より出力される空気流量範囲と空気流量決定手段5で得られる空気流量の検出値とを比較する。
本実施例では、空気流量計2を、流量センサ、流量検出部、電圧−周波数変換部により構成しているが、空気流量計2を、空気流量検出回路、電圧−周波数変換部により構成しても良い。
本実施例では、流量計として、空気の流量および空気の流れ方向を検出することが可能な空気流量計2を採用しているが、流量計として、空気の流量のみを検出することが可能な空気流量計2を採用しても良い。
つまりECU1へ出力されるセンサ出力信号が(パルス状の)周波数信号である流量計であれば、その構造、回路構成、設置箇所を本実施例に限定されず自由に変更しても良い。
E エンジン(内燃機関)
1 ECU(エンジン制御ユニット)
2 空気流量計(エアフロメータ)
3 空気流量検出手段
4 空気流量推定手段
5 空気流量決定手段
6 吸気管
7 排気管
9 スロットルバルブ
18 スロットル開度センサ(エンジン負荷検出手段)
28 クランク角度センサ(エンジン負荷検出手段)

Claims (8)

  1. (a)内燃機関に供給される空気流量に対応した周波数信号を出力する流量計と、
    (b)前記周波数信号を検出して空気流量の検出値を出力する空気流量検出手段と、
    (c)前記内燃機関の運転状況から推定可能な空気流量範囲を推定して前記空気流量範囲内の空気流量の推定値を出力する空気流量推定手段と、
    (d)前記空気流量範囲内に前記空気流量の検出値がある場合、前記空気流量の検出値を前記流量計の測定値として決定すると共に、
    前記空気流量範囲外に前記空気流量の検出値がある場合、前記空気流量の推定値を前記流量計の測定値として決定する空気流量決定手段と
    を備えた空気流量計測装置。
  2. 請求項1に記載の空気流量計測装置において、
    前記流量計は、空気流量を検出して電気信号を出力する流量検出部、およびこの流量検出部より出力される電気信号を前記周波数信号に周波数変換して出力する周波数変換部を有していることを特徴とする空気流量計測装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の空気流量計測装置において、
    前記空気流量検出手段は、前記周波数信号の周期を検出して前記周波数信号の周期を前記空気流量の検出値に変換して出力することを特徴とする空気流量計測装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の空気流量計測装置において、
    前記内燃機関の運転状況から推定可能な空気流量範囲とは、
    前記内燃機関の負荷から推定可能な空気流量範囲のことであることを特徴とする空気流量計測装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の空気流量計測装置において、
    前記空気流量決定手段は、前記空気流量範囲外に前記空気流量の検出値がある場合、前記空気流量の検出値の代わりに前記空気流量の推定値を前記流量計の測定値として用いることを特徴とする空気流量計測装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の空気流量計測装置において、
    前記空気流量決定手段は、前記空気流量範囲外にマスクを設定し、その間の前記空気流量の検出値を前記流量計の測定値として用いないことを特徴とする空気流量計測装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の空気流量計測装置において、
    前記空気流量決定手段は、前記空気流量範囲外にマスクを設定し、前記マスク内に前記空気流量の検出値が入った場合、前記空気流量範囲の中央値を前記流量計の測定値として用いることを特徴とする空気流量計測装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の空気流量計測装置において、
    前記流量計の測定値を空気流量の前回値として記憶する測定値記憶手段を備え、
    前記空気流量決定手段は、前記空気流量範囲外にマスクを設定し、前記マスク内に前記空気流量の検出値が入った場合、前記空気流量の前回値を前記流量計の測定値として用いることを特徴とする空気流量計測装置。
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