JP2000097101A - 発熱抵抗体式空気流量測定装置を備えたエンジンの制御装置及び発熱抵抗体式空気流量測定装置の計測誤差補正方法 - Google Patents

発熱抵抗体式空気流量測定装置を備えたエンジンの制御装置及び発熱抵抗体式空気流量測定装置の計測誤差補正方法

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JP2000097101A
JP2000097101A JP10265235A JP26523598A JP2000097101A JP 2000097101 A JP2000097101 A JP 2000097101A JP 10265235 A JP10265235 A JP 10265235A JP 26523598 A JP26523598 A JP 26523598A JP 2000097101 A JP2000097101 A JP 2000097101A
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air flow
engine
flow rate
measuring device
heating resistor
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Chihiro Kobayashi
千尋 小林
Shinya Igarashi
信弥 五十嵐
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】EGR制御等が最適に行え、汚損による経時劣
化がなく、環境に優しいエンジンとすることのできる空
気流量測定装置及びその計測誤差補正方法を提供する。 【解決手段】ディーゼルエンジン等のスロットルを持た
ない機関では、エンジンの軸トルクを負荷信号として使
い、エンジン回転数等のパラメータと組み合わせて補正
マップ102を作りエンジンの吸気脈動等による計測誤
差の補正を行う。また、ガソリンエンジン等ではエンジ
ン軸トルクの他に、スロットルバルブ開度信号とエンジ
ン回転数等と組み合わせて流量マップを作成し、発熱抵
抗体式空気流量測定装置の検出流量と比較することによ
り、発熱抵抗体式空気流量測定装置の汚損による経時劣
化補正等を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気流量を測定す
る発熱抵抗体式空気流量測定装置の計測誤差の補正及び
発熱抵抗体式空気流量測定装置を備えた自動車用エンジ
ンの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンにおける流量測定技術
としては、発熱抵抗体式空気流量測定装置が知られてい
る。これは発熱抵抗体の奪われる熱量が流入流量に対し
単調増加する関係が有ることを利用したものであり、質
量流量を測定出来るため自動車用ガソリンエンジンにお
ける燃料制御のための流量計として広く使われている。
【0003】発熱抵抗体式空気流量測定装置の駆動回路
は、吸入空気流量測定を行うための発熱抵抗体と、吸入
空気温度を補償するための感温抵抗体等で構成されたブ
リッジ回路にフィードバックをかけながら発熱抵抗体と
感温抵抗体の間に一定温度差を保つように発熱抵抗体に
加熱電流Ihを流し、この加熱電流Ihが空気流量に応
じた出力信号となる。
【0004】近年、主に排気ガス規制の面からディーゼ
ルエンジンにおいても発熱抵抗体式空気流量測定装置を
採用することが望まれている。これは主に、NOxの低
減に有利な排気再還流(EGR=Exhaust Gas Re-circ
ulation)装置の制御に有効であると考えられる。
【0005】しかし、ディーゼルエンジンの場合、吸気
脈動の逆流により生じる計測誤差が大きくなると考えら
れる。
【0006】ここで、発熱抵抗体式空気流量測定装置の
吸気脈動の逆流により生じる計測誤差について説明す
る。まず、図11は排気再環流量いわゆるEGR量によ
り生じる計測誤差について説明する図である。発熱抵抗
体式空気流量測定装置は基本的に吸気管の新規空気流量
を計測するものである。図11の(a)に示したように
EGR量を多くするとこの新規空気流量が減少する。し
かし、吸気管内の圧力伝播には大きな差が生じないた
め、図11の(b)〜(d)に示したように、脈動振幅は
そのままで平均流量のみが減少する。このため、C点な
どは逆流が生じ易くなる。発熱抵抗体式空気流量測定装
置は、その構造上空気の流れの順逆を区別して計測する
事は困難なため、逆流も順流と同様に計測してしまいそ
の分プラス側の誤差となる。
【0007】また、ガソリンエンジンのようにスロット
ルバルブを持つ吸気系の場合、図12(a)〜(d)に
示すように、スロットルバルブの開度とともに徐々に脈
動振幅が大きくなり、バルブ全開のC点においては、や
はり逆流が生じ易くなりプラス側の計測誤差を示してし
まうのである。
【0008】このように、脈動振幅の大きさはスロット
ルバルブ開度(負荷条件)のみならず、吸気管の固有振
動数(エンジン回転数)にも依存する。
【0009】そのため、ガソリンエンジン等のスロット
ルバルブを持つ吸気系の場合、従来技術として、スロッ
トル開度とエンジン回転数のマップにより計測誤差の補
正を行うことが知られている。
【0010】例えば、特開平8−105781号公報に
は、エンジン回転数信号とスロットルバルブ開度信号を
使った補正マップにより吸気脈動による発熱抵抗体式空
気流量測定装置の計測誤差の補正を行う、「測定エラー
補正方法」が記載されている。また、特開平2−334
45号公報、特開平5−256181号公報、特開平9
−133547号公報、特開平10−153465号公
報にも、補正マップにより吸気脈動等による発熱抵抗体
式空気流量測定装置の計測誤差の補正を行うものが記載
されている。
【0011】一方、特開平9−170477号公報に
は、エアーフローメーターを用いたディーゼルエンジン
の吸入空気量検出装置において、サンプリング手段で得
られた吸入空気量にヒステリシス処理を行い、吸気脈動
により空気量が変動した場合などにも精度良く吸入空気
量を検出するものが記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般にディー
ゼルエンジンにはアクセルに連動するスロットルバルブ
が無いため、運転状態はガソリンエンジンのスロットル
バルブ全開時と同じであり、吸気管内には常に大きな吸
気脈動が生じており、発熱抵抗体式空気流量測定装置に
とっては脈動による計測誤差が生じ易い条件下といえ
る。
【0013】また、アクセルに連動するスロットルバル
ブが無いため、ディーゼルエンジンでは従来技術にて説
明したエンジン回転数信号とスロットルバルブ開度信号
を使った補正マップによる補正も行えない。そのため、
発熱抵抗体式空気流量測定装置を採用する場合には更に
過酷な条件であるといえる。
【0014】また、ガソリンエンジン用も含めて、発熱
抵抗体式空気流量測定装置の課題として、検出部である
発熱抵抗体が塵等の付着による特性劣化が上げられる。
しかし、現在それを診断する方法が確立されておらずそ
の方法の確立が急務となっている。
【0015】本発明の目的は、アクセルに連動するスロ
ットルバルブを持たないディーゼルエンジンのような内
燃機関において、EGR制御等が最適に行え、排気ガス
からの黒煙や粒子状物質の放出を抑え、視界不良、汚
れ、悪臭等の少ない環境に優しいエンジンとすることの
できる空気流量測定装置の計測誤差補正方法及びエンジ
ンの制御装置を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、ガソリンエンジンの
ようにスロットルを持つ内燃機関に用いられる発熱抵抗
体式空気流量測定装置においても、発熱抵抗体に塵等が
付着して特性が劣化することに対して、補正を行い計測
制度の向上を図つた、空気流量測定装置の計測誤差補正
方法及びエンジンの制御装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題に対応するた
め、本発明は、加熱電流を流して発熱し吸入空気への放
熱を基にエンジンに吸入される空気流量を測定する発熱
抵抗体式空気流量測定装置の計測誤差を補正する空気流
量の計測誤差補正方法において、エンジン回転数検出手
段からの出力信号とエンジントルク検出手段からの出力
信号を基に、前記空気流量測定装置の脈動による計測誤
差を予め求め該計測誤差の補正量をマップ化し、該マッ
プを用いて前記空気流量測定装置の計測誤差の補正を行
うことを特徴とする。
【0018】本発明によれば、まず、ディーゼルエンジ
ンにおける脈動による計測誤差補正は、スロットルバル
ブ開度信号の代わりにエンジントルク信号を使用し、エ
ンジン軸トルク信号とエンジン回転数信号とで補正マッ
プ等を作製し、補正を行う事とした。これによりディー
ゼルエンジン等の基本的にスロットルバルブを有さない
内燃機関であってもスロットル開度信号の代わりにエン
ジン軸トルク信号を負荷信号として上記マップを使用で
きる。
【0019】また、本発明の他の特徴として、加熱電流
を流して発熱し吸入空気への放熱を基に、エンジンに吸
入される空気流量を測定する発熱抵抗体式空気流量測定
装置の計測誤差補正方法において、前記発熱抵抗体式空
気流量測定装置からの流量信号Q00と、少なくともエン
ジン回転数信号、エンジントルク信号とにより得られた
空気流量演算値Q01と、少なくともエンジン回転数信
号、スロットルバルブ開度信号とにより得られた空気流
量演算値Q02の三者を比較し、前記出力信号値Q00が他
の演算値Q01、Q02と比較して明らかに異なる場合に前
記発熱抵抗体式空気流量測定装置の出力信号の値値Q00
に対して補正を行う。すなわち、発熱抵抗体式空気流量
測定装置の汚損性の診断機能については、ガソリンエン
ジンのようにスロットルを持つ場合、(1)前記発熱抵
抗体式空気流量測定装置からの流量信号と、(2)エン
ジン回転数信号、エンジントルク信号とにより得られた
空気流量演算値と、(3)エンジン回転数信号、スロッ
トルバルブ開度信号とにより得られた空気流量演算値の
三者を比較し、(1)の出力信号値が他の(2)(3)
の値と比較して明らかに異なる場合に、その差分が汚損
による変化量であると判断し、補正を行う事とした。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を以下の図面に従
い詳細に説明する。
【0021】まず、図1は、本発明の発熱抵抗体式空気
流量測定装置を適用したディーゼルエンジンの電子制御
式排気再循環システムの概要の一例を示すものである。
図1において、2は、エアクリーナー3とインテークマ
ニホルド4の間に配置された発熱抵抗体式の空気流量測
定装置である。1はエンジンコントロールユニット(E
CU=Engine Control Unit)であり、空気流量測定装
置2を用いて測定された空気流量Qや負荷(噴射レバー
ポンプ開度)T、クランク角度信号N、冷却水温度Tθ
などに基づいて、燃料噴射弁10からエンジンのシリン
ダ5に噴射される燃料の量を制御する信号Fを生成し、
出力する。排気再循環配管7はエンジンのシリンダ5を
挟んでインテークマニホルド4とエギソーストマニホル
ド6を連通するように配管され、その間にEGRバルブ
8が配置されている。EGRバルブ8はEGRソレノイ
ドバルブ9からの作動負圧量により制御される。このE
GRソレノイドバルブ9からの作動負圧量は、エンジン
コントロールユニット1からの指示信号Eにより決定さ
れる。この指示信号Eは、基本的には、エンジン回転
数、空気流量信号、負荷、冷却水温度などにより決ま
る。実際に指示信号通りの排気再環流量が流れているか
を間接的に計測し、エンジンコントロールユニット1へ
送り、フィードバックさせて適正な排気再環流量を吸気
系へ還流させる。
【0022】図2は発熱抵抗体式空気流量測定装置2の
概略構成を示す図である。図2の(A)は発熱抵抗式空
気流量計の構造の一例を示す横断面であり、図2の
(B)はその上流(左側)から見た外観図である。図2
の(C)は、空気流量測定装置の駆動回路である。
【0023】空気流量測定装置の構成部品としては、駆
動回路を構成する回路基板20を内蔵するハウジング部
材21及び非導電性部材により形成される副空気通路構
成部材22等がある。この副空気通路構成部材22の中
には空気流量検出のための発熱抵抗体23、吸入空気温
度を補償するための感温抵抗体24が導電性部材により
構成された支持体25を介して回路基板20と電気的に
接続されるように配置され、ハウジング、回路基板、副
空気通路、発熱抵抗体、感温抵抗体等、これらを発熱抵
抗体式空気流量測定装置の一体のモジュールとして構成
されている。
【0024】図2の(C)に示すように、発熱抵抗体式
空気流量測定装置の駆動回路は大きく分けてブリッジ回
路とフィードバック回路から成り立っている。吸入空気
流量測定を行うための発熱抵抗体23、吸入空気温度を
を補償するための感温抵抗体24及び抵抗R10、R1
1でブリッジ回路を組み、オペアンプOP1を使いフィ
ードバックをかけながら発熱抵抗体23と感温抵抗体2
4の間に一定温度差を保つように発熱抵抗体23に加熱
電流Ihを流して空気流量に応じた出力信号V2を出力
する。つまり流速の速い場合には発熱抵抗体23から奪
われる熱量が多いため加熱電流Ihを多く流す。これに
対して流速の遅い場合には発熱抵抗体23から奪われる
熱量が少ないため加熱電流も少なくてすむのである。
【0025】図1におけるECU1の構成例を図3に示
す。ECU1には、発熱抵抗体式空気流量測定装置2で
計測した空気流量信号Q0、エンジン回転数検出手段か
ら得られたエンジン回転数信号N、エンジン軸トルク検
出手段から得られたエンジン軸トルク信号Tが入力され
る。同一回転数であればエンジン軸トルクが大きくなる
とエンジン負荷が大きくなりEGR量を増やす。
【0026】ECU1内には補正量算出手段100及び
補正マップ102がある。補正マップ102は、発熱抵
抗体式空気流量測定装置の脈動による計測誤差を予め求
めておき、その補正量をマップとしたものであり、エン
ジン回転数信号Nと、エンジン軸トルク信号Tに対し
て、図4に示すような補正係数が与えられる。
【0027】すなわち、脈動による計測誤差補正は、ス
ロットルバルブ開度信号の代わりにエンジントルク信号
を使用し、エンジン軸トルク信号とエンジン回転数信号
とで、図4に示すような補正マップを作製し、EGR量
の補正を行うものである。これによりディーゼルエンジ
ンのようにアクセル連動のスロットルバルブを有さない
機関であってもスロットル開度信号の代わりにエンジン
軸トルク信号を負荷信号として上記マップを使用でき
る。
【0028】この補正マップを用いれば、エンジン状態
に応じて発熱抵抗式空気流量測定装置の計測誤差を補正
できるため、正確な吸入空気流量信号が得られ、その信
号をEGR量算出手段に送り、EGRバルブ開度を適切
に制御することができる。
【0029】図5に示すように、この補正マップによ
り、エンジン状態に応じて発熱抵抗式空気流量測定装置
の計測誤差を補正した正確な吸入空気流量信号が得ら
れ、その信号をEGR量算出手段に送り、EGRバルブ
開度を適正な値に制御することができる。
【0030】図1におけるECU1の他の実施例を図6
に示す。ECU1には、発熱抵抗体式空気流量測定装置
2で計測した空気流量信号Q0、エンジン回転数検出手
段から得られたエンジン回転数信号N、エンジン軸トル
ク検出手段から得られたエンジン軸トルク信号Tが入力
される。ECU1内には補正量算出手段100及び補正
マップ104がある。図6の実施例は、基本的に図3の
実施例と同じであるが、補正後の吸入空気流量信号Q1
を燃料噴射量算出手段105に送り、燃料噴射制御を行
うものである。
【0031】図7は、本発明の空気流量測定装置を適用
したディーゼルエンジンを備えた内燃機関の燃料噴射シ
ステムの他の例を示すものである。この実施例では、内
燃機関に用いられる空気流量測定装置を用いた燃料噴射
量算出手段120により燃料噴射量を算出し燃料制御を
行うシステムにおいて、予備の燃料噴射量算出手段12
2を備え、万一、発熱抵抗体式空気流量測定装置が正常
な流量信号を検出することが出来ない状態になった場合
には、燃料噴射量算出手段122により少なくともエン
ジン回転数検出手段からの出力と、エンジントルク検出
手段からの出力信号を基に燃料噴射量を算出し燃料制御
を行うバックアップシステムを有する。
【0032】次に、図8により、本発明の他の実施例を
説明する。この実施例は、ガソリンエンジンにおいて、
吸入空気内に含まれる塵により生じる発熱抵抗体式空気
流量測定装置の汚損による特性変化の診断を行う例を示
したものである。
【0033】ECU1には補正量算出手段100、第1
吸入空気量演算手段110、第2吸入空気量演算手段1
11、比較手段112及び燃料噴射量算出手段113が
ある。補正量算出手段100には吸入空気流量信号Q00
と上記マップの補正量が入力される。第1吸入空気量演
算手段110には、アクセルに連動するスロットルバル
ブの開度信号θとエンジン回転数信号Nが入力され、演
算により吸入空気量Q01が算出される。また、第2吸
入空気量演算手段111にはエンジン回転数信号Nとエ
ンジン軸トルク信号Tが入力され、演算により吸入空気
量Q02が算出される。
【0034】この実施例でも、スロットルバルブ開度信
号とエンジン回転数等と組み合わせて流量マップを作成
する。すなわち、吸入負圧(またはスロットルバルブの
開度信号θ)に対応した発熱抵抗体式空気流量測定装置
の脈動による計測誤差を予め求めておき、図9の(B)
に示したような、ガソリン車用EGR装置におけるスロッ
トルバルブ開度による脈動の補正量をマップとした補正
マップを備えている。そして、この補正マップを利用し
て演算により求められた空気流量と、発熱抵抗体式空気
流量測定装置の検出流量とを比較することにより、発熱
抵抗体式空気流量測定装置の汚損による経時劣化補正等
を行う。
【0035】すなわち、比較手段112には、(1)前
記発熱抵抗体式空気流量測定装置からの実測流量信号Q
00と、(2)エンジン回転数信号、エンジントルク信号
とにより得られた第1吸入空気量演算手段の空気流量演
算値Q01と、(3)エンジン回転数信号、スロットル
バルブ開度信号とにより得られた第2吸入空気量演算手
段の空気流量演算値Q02が入力される。
【0036】比較手段112では、これらの信号値を比
較し、(1)の出力信号値が他の(2)(3)の値と比
較して明らかに異なる場合に、その差分が汚損による変
化量であると判断し、実測流量信号Q00に対してその分
の補正を行い燃料噴射量Fを算出する際の吸入空気流量
信号の真値Q1とするものである。
【0037】また、図10の実施例に示すように、比較
手段112の出力信号値(1)が他の(2)(3)の値
と比較して明らかに異なるか否かを判定する判定手段1
14を設け、明らかに異なる場合に、実測流量信号Q00
に対してその分の補正を行うとともに、パネル内に警報
Wを出し、ユーザに対して発熱抵抗体式空気流量測定装
置の交換を促すようなシステムとしても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ディーゼルエンジンの
ようにアクセルに連動するスロットルバルブを持たない
エンジンにおけるEGR制御が最適に行え、排気ガスか
らの黒煙や粒子状物質の放出を抑え、視界不良、汚れ、
悪臭等の少ない環境に優しいエンジンの提供が可能とな
る。
【0039】また、本発明の他の特徴によれば、発熱抵
抗体式空気流量測定装置の特性の汚損による経時劣化の
診断が可能となり、市場不具合を防止することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディーゼル車用エンジン制御
装置のシステム概要図。
【図2】図1の発熱抵抗体式空気流量測定装置の概略
図。
【図3】図1の実施例の補正手段の一実施例を示すブロ
ック図。
【図4】図3の補正マップの一例を示す図。
【図5】本発明のディーゼル車用EGR装置におけるEGR量
による脈動の補正状態を示す図。
【図6】本発明の空気流量補正手段を備えた更なる実施
例を示すブロック図。
【図7】本発明の他の実施例になるディーゼル車用エン
ジン制御装置のシステム概要図。
【図8】本発明の更なる実施例である、ガソリンエンジ
ンにおける空気流量補正手段の汚損による計測誤差の補
正を示すブロック図。
【図9】本発明のガソリン車用EGR装置におけるスロッ
トルバルブ開度による脈動の補正状態の一例を示す図。
【図10】本発明の更なる実施例である空気流量補正手
段の汚損による計測誤差の補正及び警報を出力するシス
テムを示すブロック図。
【図11】従来のディーゼル車用EGR装置におけるEGR量
による脈動状態を示す図。
【図12】従来のガソリン車用EGR装置におけるスロッ
トルバルブ開度による脈動状態を示す図。
【符号の説明】
1…ハウジング構成部材 2…回路基板 3…発熱抵抗
体 3a…順流検出用発熱抵抗体 3b…順流検出用発熱抵
抗体 4…感温抵抗体5…導電性支持体 6…シール材 7…ネジ部材 10…副空気通路構成部材 14…副空気通路 20…主空気通路構成部材 22
…主空気通路 25…副空気通路挿入穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01D 3/028 G01F 1/68 G01F 1/68 G01D 3/04 F (72)発明者 五十嵐 信弥 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 Fターム(参考) 2F035 AA02 EA03 EA04 EA09 2F075 AA02 EE14 3G084 AA01 BA13 BA20 BA33 DA04 DA10 DA26 DA27 DA30 EA00 EA08 EB02 EB08 EB22 EC03 FA08 FA10 FA32 FA33 3G301 HA01 HA02 HA13 JA20 JA24 JB07 JB08 JB09 JB10 MA11 NA00 NA08 NB02 NB05 NC02 PA04Z PA11Z PA17Z PE01Z PE06Z PE08Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱電流を流して発熱し吸入空気への放熱
    を基にエンジンに吸入される空気流量を測定する発熱抵
    抗体式空気流量測定装置の計測誤差を補正する空気流量
    の計測誤差補正方法において、 エンジン回転数検出手段からの出力信号とエンジントル
    ク検出手段からの出力信号を基に、前記空気流量測定装
    置の脈動による計測誤差を予め求め該計測誤差の補正量
    をマップ化し、該マップを用いて前記空気流量測定装置
    の計測誤差の補正を行うことを特徴とする空気流量の計
    測誤差補正方法。
  2. 【請求項2】加熱電流を流して発熱し吸入空気への放熱
    を基にエンジンに吸入される空気流量を測定する発熱抵
    抗体式空気流量測定装置と、該空気流量測定装置により
    得られた空気流量に基づいて燃料噴射量等を演算し制御
    するエンジンコントロールユニットとを備えたディーゼ
    ルエンジンの制御装置において、 エンジン回転数検出手段からの出力信号とエンジントル
    ク検出手段からの出力信号を基に、前記空気流量測定装
    置の脈動による計測誤差を予め求め該計測誤差の補正量
    をマップ化し、該マップを用いて前記空気流量測定装置
    の計測誤差の補正を行うことを特徴とするディーゼルエ
    ンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のディーゼルエンジンの制御
    装置において、該ディーゼルエンジンが排気再循環配管
    を備えており、前記空気流量測定装置の計測誤差の補正
    値を用いてEGR量を制御することを特徴とするディー
    ゼルエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】発熱抵抗体式空気流量測定装置により得ら
    れた空気流量に基づいて燃料噴射量等を演算しエンジン
    の燃料制御を行うディーゼルエンジンの制御装置におい
    て、前記空気流量測定装置が正常な流量信号を検出して
    いるか否かを判定する手段と、前記空気流量測定装置が
    正常な流量信号を検出することが出来ない状態になった
    場合には、少なくともエンジン回転数検出手段からの出
    力とエンジントルク検出手段からの出力信号を基に燃料
    制御を行うバックアップシステムを有することを特徴と
    するディーゼルエンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】加熱電流を流して発熱し吸入空気への放熱
    を基に、エンジンに吸入される空気流量を測定する発熱
    抵抗体式空気流量測定装置の計測誤差補正方法におい
    て、前記発熱抵抗体式空気流量測定装置からの流量信号
    Q00と、少なくともエンジン回転数信号、エンジントル
    ク信号とにより得られた空気流量演算値Q01と、少なく
    ともエンジン回転数信号、スロットルバルブ開度信号と
    により得られた空気流量演算値Q02の三者を比較し、前
    記出力信号値Q00が他の演算値Q01、Q02と比較して明
    らかに異なる場合に前記発熱抵抗体式空気流量測定装置
    の出力信号の値値Q00に対して補正を行う事を特徴とす
    る発熱抵抗体式空気流量測定装置の計測誤差補正方法。
  6. 【請求項6】加熱電流を流して発熱し吸入空気への放熱
    を基に、ガソリンエンジンに吸入される空気流量を測定
    する発熱抵抗体式空気流量測定装置の計測誤差補正方法
    において、前記発熱抵抗体式空気流量測定装置からの流
    量信号Q00と、少なくともエンジン回転数信号、エンジ
    ントルク信号とにより得られた空気流量演算値Q01と、
    少なくともエンジン回転数信号、スロットルバルブ開度
    信号とにより得られた空気流量演算値Q02の三者を比較
    し、前記出力信号値Q00が他のQ01、Q02の値と比較し
    て明らかに異なる場合に前記発熱抵抗体式空気流量測定
    装置の出力信号の値Q00が異常であるとあると判断し、
    ユーザに対し、異常信号を発することを特徴とする発熱
    抵抗体式空気流量測定装置の診断システム。
  7. 【請求項7】発熱抵抗体式空気流量測定装置により得ら
    れた空気流量に基づいて燃料噴射量等を演算しエンジン
    の燃料制御を行うエンジンの制御装置において、請求項
    6に記載の診断システムを有することを特徴とするエン
    ジンの制御装置。
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