JP4547167B2 - 周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法及びその故障診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法に係り、特に、内燃機関の制御装置に用いられる周波数信号出力式空気流量検出装置と、当該空気流量検出装置の出力周期を計測する出力周波数計測装置との間の断線を検出する技術に関する。
従来から、内燃機関の吸入空気流量を検出するため、内燃機関の吸気通路に空気流量検出装置を配置することが行われている。空気流量検出装置を配置した内燃機関の制御装置では、空気流量検出装置によって検出された空気流量を用いて燃料噴射量を制御している。
近年では、内燃機関のエミッション性能を低下させることが重要な課題となっており、各センサの出力をディジタル値に変換し、ディジタル値を用いるディジタル演算装置によるディジタル制御によって燃料噴射量の制御を行うことが一般的になっている。
上述のようなディジタル制御の内燃機関において、空気流量検出装置とセンサ出力をディジタル値に変換する変換装置との間の信号線の断線や、空気流量検出装置の故障が発生すると、演算装置で燃料噴射量を正常に演算できなくなる。
このため、従来より、信号線の故障診断、空気流量検出装置の故障診断が実施されている。
この故障診断装置(方法)としては、センサ出力の上限値貼り付き、下限値貼り付きを診断するものや(例えば、特許文献1)、空気流量検出装置以外から、空気流量または空気流量の変化量の変化量を推定し、その推定値と空気流量検出装置の測定値との差分が大きいと、故障と診断するものがある(例えば、特許文献2)。
しかしながら、上述した従来技術においては、基本的に、空気流量検出装置として、吸入空気流量に応じた電圧を出力する電圧出力式の空気流量計を用いた場合が想定されている。吸入空気流量に応じてPWM信号等の周波数信号を出力する周波数信号出力式の空気流量計(例えば、特許文献3)に関する診断方法に関しては、特に検討されていない。
特開平11−22537号公報 特開平11−182318号公報 特開平10−19625号公報
ところで、電圧出力式の空気流量計を用いたディジタル制御による燃料噴射量の制御では、LSIに内蔵されるA/D変換器において、所定時間ごとに、空気流量計の出力電圧をディジタル値に変換し、演算器における演算に用いているので、空気流量計とLSIとの間の断線や空気流量計に故障が生じてもA/D変換器に入力された電圧値がLSIにおいてディジタル値に変換されて演算に用いられるため、そのディジタル値を用いて故障診断を行うことは容易であった。
これに対し、周波数信号出力式の空気流量計を用いたディジタル制御による燃料噴射量の制御では、出力周波数計測装置として用いられるLSIにおいて、入力信号の周期を計測し、計測した周期をディジタル値に変換し、そのディジタル値を用いて演算を行う。
入力信号の周期の計測は、時間を計測するためのカウンタを所定時間ごとに増加させ、空気流量計の出力信号の立ち上がりと立ち下がりのタイミングのどちらか、または両方を検出した場合、カウンタ値を空気流量計の出力信号の周期として一時保存するためのレジスタに保存し、カウンタをリセットすることにより行う。さらに、レジスタに一時保存された値を所定時間ごとにディジタル値に変換し、LSIに内蔵される演算器における演算に用いる。
このため、空気流量計とLSIの間の断線時、または空気流量計の故障により、LSIへの周波数信号入力がなくなった場合には、カウンタは増加を続けるが、レジスタが保存する値は更新されないため、演算器で扱うことのできるディジタル値は、断線または故障により、LSIへの周波数信号入力がなくなる前のディジタル値を保持する。よって、従来の手法では、周波数信号出力式の空気流量計の信号線の断線や空気流量計の故障を判定できない可能性がある。
本発明は、前記解決すべき課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、周波数信号出力式の空気流量計の信号線の断線や空気流量計の故障を、的確に診断する方法を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明の周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法は、空気流量に応じた周波数信号を出力する周波数信号出力式の空気流量検出装置の故障診断方法であって、前記空気流量検出装置の出力周期を計測し、計測された前記空気流量検出装置の出力周期が、所定時間に亘って同じ値であるか否かの判別を行い、前記空気流量検出装置の出力周期が所定時間に亘って同じ値である場合、故障であると判断する。
この故障診断方法では、好ましくは、空気流量が変化する条件成立下にある場合に限って故障診断を実行する。
また、本発明による周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法は、空気流量に応じた周波数信号を出力する周波数信号出力式の空気流量検出装置の故障診断方法であって、前記空気流量検出装置の出力信号の立ち上がりあるいは立ち下りの周期をカウンタでカウントし、カウンタが所定値以上となった場合、故障であると判断する。
また、本発明による周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法は、空気流量に応じた周波数信号を出力する周波数信号出力式の空気流量検出装置の故障診断方法であって、前記空気流量検出装置の出力信号の低域通過フィルタ通過後の電圧値が、所定時間以上所定値よりも低い値であった場合、あるいは所定時間以上所定値よりも高い値であった場合、故障であると判断する。
本発明によれば、誤診断を行うことなく、周波数信号出力式の流量検出装置とコントロールユニット間の断線や流量検出装置の出力不能状態を診断することができる。
以下、図面に基づき本発明の周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法の実施形態を詳細に説明する。
図1は、いわゆるMPI(多気筒燃料噴射)式の4気筒内燃機関を示している。以下では、本発明の一つの実施形態として、MPI式の4気筒内燃機関にについて説明するが、本発明は、必ずしもMPI式の4気筒内燃機関に限定されるべきものではなく、空気流量計を備える全ての内燃機関に適用可能である。
まず、内燃機関の動作について説明する。
内燃機関100の吸入空気流量は、エアクリーナ1の出口部に設けられた熱式エアフローセンサ(空気流量計)2によって計測される。吸入空気は、エアクリーナ1に接続された吸気管3、吸入空気流量を調節する絞り弁4を有するスロットルボディ5、及びスロットルボディ5をバイパスするように設けられたISCバルブ6を通り、コレクタ7に入る。その後、吸入空気は、吸気管3の一部をなす吸気分岐管16で分配され、内燃機関100の燃焼室20内に吸入される。
燃料は、燃料タンク11から燃料ポンプ10で吸引、加圧され、プレッシャレギュレータ9により一定圧力に調圧され、吸気分岐管16に設けられたインジェクタ12から吸気通路内に噴射される。
燃焼室20内では、点火プラグ25により空気と燃料との混合気の点火が行われ、燃料が燃焼する。
各気筒の燃焼室20内で燃焼によって生じた排気ガスは、排気管23を通過し、触媒33によって浄化され、その後、内燃機関100外へ排出される。
内燃機関100の各センサの出力信号はコントロールユニット13に入力される。コントロールユニット13は、マイクロコンピュータ等、ディジタル信号を取り扱うものであり、機関制御のための各種演算を行い、演算結果を制御信号として内燃機関100の各アクチュエータへ出力する。
コントロールユニット13が入力する信号としては、エアフローセンサ2、スロットルセンサ8、クランク角センサ14、空燃比センサ(Oセンサ)24からの信号と、イグニッションスイッチ28、スタータスイッチ27を介したバッテリ29からの電力がある。
コントロールユニット13が出力する制御信号は、ISCバルブ6、インジェクタ12、燃料ポンプ10、点火プラグ25の点火スイッチであるパワートランジスタ26に出力する制御信号がある。
コントロールユニット13は、図2に示すように、電源IC40とLSI42とから構成されており、LSI42のRESET端子には電源IC40で制御されるRESET信号が入力される。
次に、各センサとアクチュエータの働きについて説明する。
熱式エアフローセンサ2は、周波数信号出力方式のものであり、図3に示されているように、図示省略のバイパス空気通路内に発熱抵抗体Rhと感温抵抗体Rcを有し、ブリッジ回路によりフィードバック回路44を構成し、ゼロスパン回路45を介して吸気流量に応じた電圧をVCO回路46に出力し、VCO回路46によって空気流量に応じた周波数信号に変換して出力する。
熱式エアフローセンサ2の出力信号は、図4に示されているようなPWM信号となる。熱式エアフローセンサ2から出力されたPWM信号は、図2に示す出力周波数計測手段をなすLSI42において周期を計測され、所定時間ごとにディジタル値FRQとしてCPU43における制御演算に用いられる。CPU43では、ディジタル値FRQから吸入空気流量Qを算出する。
ディストリビュータ17に内蔵されたクランク角センサ14は、所定のクランク角度毎にパルスを出力する。このパルス出力はコントロールユニット13に入力され、コントロールユニット13内部のCPU43によってクランク角及びエンジン回転数NRPMが演算される。
CPU43は、熱式エアフローセンサ2の出力信号から演算される吸入空気流量Qと、エンジン回転数NRPMとから、充填効率に相当する基本パルス幅TPを算出する。
絞り弁4には、スロットル開度を検出するスロットルセンサ8が取り付けられており、このセンサ信号をコントロールユニット13に入力することで、CPU43において絞り弁の変化量を演算し、加速や全閉位置の検出が行われる。
空燃比センサ24は、排気管23に装着されており、排気ガスの酸素濃度に応じた信号を出力する。このセンサ出力はコントロールユニット13に入力され、当該センサ出力に基づいてCPU43により空燃比が演算される。さらに、CPU43では、演算された空燃比をフィードバック量として扱い、目標空燃比となるように、燃料噴射パルス幅を演算する。
次に、熱式エアフローセンサ2の出力周波数を、CPU43における制御演算に用いるディジタル値FRQへ変換する方法について詳細に説明する。
図5に示すように、出力周波数計測手段をなすLSI42は、熱式エアフローセンサ2が出力するPWM信号の立ち上がりを検出する検出部47と、時間カウントとリセット機能を備えた周期カウント部48と、周期カウント部(カウンタ)48によって検出した周期を一時的に記憶する一時記憶部(レジスタ)49と、入力された信号を用いて演算を行う演算器50とを有する。なお、検出部47は、熱式エアフローセンサ2が出力するPWM信号の立ち下がりを検出するものでよい。
図6に示すように、熱式エアフローセンサ2からの周波数信号(PWM信号)がLSI42に正常に入力されている非断線時動作Aでは、立ち上がり検出部47によりPWM信号の立ち上がりを検出すると、周期カウント手段48によりカウントされたカウンタ値CNTFRQで、一時記憶部49であるレジスタの値を更新し、カウンタ値CNTFRQをリセットする。この操作を繰り返すことにより、PWM信号の最新の立ち上がり検出周期をレジスタに記憶する。CPU43では、所定の制御周期ごとにレジスタ値RFQRを取り込み、それをディジタル値FRQとして、燃料噴射パルス幅の制御演算に用いる。
熱式エアフローセンサ2とコントロールユニット13中のLSI42とを結ぶ信号線が断線した場合、または熱式エアフローセンサ2が故障し、LSI42に周波数信号が入力されない場合には、図6の断線時動作Bに示すように、LSI42の立ち上がり検出部47においてPWM信号の立ち上がりを検出できないため、カウンタ値CNTFRQはリセットされず増加し続ける。また、レジスタ値RFQRは更新されず、以降、同じ値を保持し続ける。
したがって、CPU43における演算に用いられる熱式エアフローセンサ2の出力周波数に応じたディジタル値FRQも更新されないため、CPU43の演算上では、吸入空気流量が変化していないものとして扱われる。
このため、信号線の断線や熱式エアフローセンサ2の故障によってLSI42に周波数信号が入力されない状態を診断できなければ、誤った吸入空気流量で燃料噴射パルス幅を演算してしまうことになり、空燃比が目標空燃比から外れ、エミッションの悪化や、内燃機関100が始動しない等の現象が発生する。
次に、本発明による熱式エアフローセンサ2の故障診断方法について説明する。
(1)まず、測定周期による故障診断方法について説明する。
本診断方法では、熱式エアフローセンサ2とLSI42を結ぶ信号線が断線した場合、あるいは熱式エアフローセンサ2が故障し、LSI42に周波数信号が入力されない場合には、ディジタル値FRQが更新されないことに着目し、基本的には、ディジタル値FRQが所定時間に亘って同じ値である場合には、熱式エアフローセンサ2とLSI42間の信号の断線、あるいは熱式エアフローセンサ2の故障によりLSI42に周波数信号が入力されていないと判定する。
ただし、吸入空気流量が一定値、またはエンジン非回転により、吸入空気流量が0である場合には、正常でもディジタル値FRQが更新されないため、誤診断してしまう可能性がある。そこで、誤診断を避けるため、診断条件を設ける。
図7は、エンジン回転数NRPMと吸入負圧と吸入空気流量の関係を示している。曲線NaはNRPMが1000rpm、曲線NbはNRPMが2000rpm、曲線NcはNRPMが4000rpmのときの吸入負圧−吸入空気流量特性を示す。
一般的にも知られているように、エンジン回転数NRPMが上がるほど、吸気通路3を流れる空気の流速が速くなるため、吸入空気流量は増加する。また、吸入空気流量を調節するために設けられている絞り弁4の開度(スロットル開度)TPOが変化した場合も、吸入空気流量は変化する。また、スタータスイッチ27がオンされると、クランキングが開始されるため、空気が吸入され、空気流量は変化する。
したがって、スタータスイッチ27のオン後、所定時間以内であり、かつ、エンジン回転数NRPMまたはスロットル開度TPOが変化した場合に、熱式エアフローセンサ2の診断を行うことで、誤診断を回避する。
また、図7から読み取れるように、あるエンジン回転数のときの吸入空気流量は、他の条件によるばらつきを考えても、所定範囲内の値となる。すなわち、エンジン回転数NRPMが低ければ、吸入空気流量は少なく、エンジン回転数NRPMが高ければ、吸入空気流量は多い。
このことに鑑み、空気流量が変化する条件に当てはまらない場合であっても、エンジン回転数NRPMから考えられる所定範囲内の値に、吸入空気流量が当てはまらない場合に、熱式エアフローセンサ2の診断を行うことで、吸入空気流量が変化する条件に当てはまらなくても、誤診断のない正しい診断を可能とする。
測定周期による故障診断方法を図8のフローチャートを参照して説明する。この処理は、キーオン後、キーオフとなるまで行う。
エンジン回転数NRPMとエンジン回転数NRPMの前回演算値の差が所定値c1以上の場合、あるいはスロットル開度TPOとスロットル開度TPOの前回演算値の差が所定値c2以上であり(ステップS60T)、且つ所定時間c8の間、ディジタル値FRQが変化しない場合(ステップS64T)、あるいは、スタータスイッチ27のオン後所定時間c3以内であり(ステップS61T)、且つ所定時間c8の間、ディジタル値FRQが変化しない場合(ステップS64)、あるいは、エンジン回転数NRPMが所定値c4以上且つディジタル値FRQが所定値c5未満(ステップS62T)、且つ所定時間c8の間、ディジタル値FRQが変化しない場合(ステップS64T)、あるいは、エンジン回転数NRPMが所定値c6未満且つディジタル値FRQが所定値c7以上(ステップS63T)、且つ所定時間c8の間、ディジタル値FRQが変化しない場合(ステップS64T)には、熱式エアフローセンサ2とLSI42間の信号線の断線あるいは熱式エアフローセンサ2の故障により、LSI42に周波数信号が入力されていないと判定する(ステップS65)。
これ以外の場合は、熱式エアフローセンサ2とLSI42間の信号線が断線しておらず、熱式エアフローセンサ2も故障でないと判定する(ステップS66)。
なお、ステップS60、ステップS61、ステップS62、ステップS63の判別は、すべて、内燃機関100の運転において、吸入空気流量が変化する条件成立下であるか否かの判別である。
この故障診断により、誤診断を行うことなく、熱式エアフローセンサ2とコントロールユニット13との間の断線や熱式エアフローセンサ2の出力不能状態を的確に診断することができる。
(2)次に、カウンタによる故障診断方法について説明する。
前述のように、熱式エアフローセンサ2の出力PWM信号の立ち上がり(あるいは立ち下がり)を検出した場合、LSI42では、カウンタ値CNTFRQをレジスタに保存した後、カウンタ値CNTFRQをリセットする。
熱式エアフローセンサ2とコントロールユニット13の間の信号線が断線した場合、あるいは熱式エアフローセンサ2の故障により、周波数信号が出力されない場合には、PWM信号の立ち上がり(あるいは立ち下がり)を検出できないため、カウンタ値CNTFRQは増加し続ける。
図9に示されているように、吸入空気流量が0の場合も、熱式エアフローセンサ2の出力周波数(AFS出力周波数)は所定値AFSmin>0とする。したがって、熱式エアフローセンサ2とコントロールユニット13の間の信号が断線、あるいは熱式エアフローセンサ2の故障による出力不能状態にならない限り、カウンタ値CNTFRQは所定値以上にならない。
そこで、カウンタ値CNTFRQを、所定時間ごとに変数としてCPU43で演算するために取りこみ、カウンタ値CNTFRQが所定値以上になった場合には、熱式エアフローセンサ2とLSI42間の信号線の断線、あるいは熱式エアフローセンサ2の故障によりLSI42に周波数信号が入力されていないと判定する。
カウンタによる故障診断方法を図10のフローチャートを参照して説明する。この処理は、キーオン後、キーオフとなるまで行う。
カウンタ値CNTFRQが所定値c9以上の場合(ステップS67)、熱式エアフローセンサ2とLSI42間の信号線の断線、あるいは熱式エアフローセンサ2の故障によりLSI42に周波数信号が入力されていないと判定する(ステップS68)。
そうでない場合、熱式エアフローセンサ2とLSI42間の信号線が断線しておらず、熱式エアフローセンサ2も故障でないと判定する(ステップS69)。
この故障診断により、誤診断を行うことなく、熱式エアフローセンサ2とコントロールユニット13との間の断線や熱式エアフローセンサ2の出力不能状態を的確に診断することができる。
(3)次に、低域通過フィルタを用いた故障診断方法について説明する。
この診断方法では、図11に示すように、コントロールユニット13内に、低域通過フィルタ70を備え、LSI42では、熱式エアフローセンサ2が出力するPWM信号の周期を計測し、これをディジタル値FRQとしてCPU43の演算に用いると共に、熱式エアフローセンサ2のPWM信号が低域通過フィルタ70を通過した後の電圧値を入力し、これをA/D変換した値を、所定時間ごとに、変数LPFFRQとしてCPU43の演算に用いる。
図12に示されているように、PWM信号が低域通過フィルタ70を通過した後の電圧値を所定周期でA/D変換した値LPFFRQは、PWM信号のハイ値とロー値の中間の値となる。
熱式エアフローセンサ2とコントロールユニット13の間の信号が断線した場合、あるいは熱式エアフローセンサ2の故障により周波数信号が出力されない場合には、低域通過フィルタ70の入力値は、ハイ値、あるいはロー値のどちらかの電圧値となるため、低域通過フィルタ70の出力値LPFFRQもハイ値あるいはロー値のどちらかの電圧値となる。
低域通過フィルタ70を用いた故障診断方法を図13のフローチャートを参照して説明する。この処理は、キーオン後、キーオフとなるまで行う。
フィルタ出力LPFFRQが所定時間c10の間、所定値c11以上である場合(ステップS72T)、あるいは、フィルタ出力LPFFRQが所定時間c10の間、所定値c12未満の場合(ステップS73T)、熱式エアフローセンサ2とLSI42間の信号線の断線、あるいは熱式エアフローセンサ2の故障により、LSI42に周波数信号が入力されていないと判定する(ステップS74)。
これ以外の場合、熱式エアフローセンサ2とLSI42間の信号線が断線しておらず、熱式エアフローセンサ2も故障でないと判定する(ステップS75)。
この故障診断により、誤診断を行うことなく、熱式エアフローセンサ2とコントロールユニット13との間の断線や熱式エアフローセンサ2の出力不能状態を的確に診断することができる。
なお、必要な故障診断の信用度等に応じて、上述した(1)〜(3)の故障診断を組み合わせ、診断結果の論理和、論理積によって最終的な故障判定を行うこともできる。
本発明の周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法の実施形態1に使用される内燃機関の全体のシステム構成図。 図1の周波数信号出力式流量検出装置(コントロールユニット)の内部構成図。 図1の周波数信号出力式流量検出装置に適用される周波数信号出力式熱式エアフローセンサの電気回路図。 図3の周波数信号出力式熱式エアフローセンサの出力波形例を示す信号波形図。 図1の周波数信号出力式流量検出装置のLSIにおける周波数信号出力式熱式エアフローセンサの出力信号取り込み機能構成図。 図5のLSIにおける信号波形例を示す信号波形図。 エンジン回転数と吸入負圧と吸入空気流量との関係を示すグラフ。 図1の周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法(測定周期による故障診断)の制御フローチャート。 空気流量と熱式エアフローセンサの出力周波数との関係を示すグラフ。 本発明の周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法の実施形態2(カウンタによる故障診断)の制御フローチャート。 本発明の周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法の実施形態3の制御ブロック図。 図11の周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法の低域通過フィルタ通過後の信号波形例を示す信号波形図。 図11の周波数信号出力式流量検出装置の故障診断方法の制御フローチャート。
符号の説明
2 熱式熱式エアフローセンサ
3 吸気管
4 絞り弁(スロットル)
8 スロットルセンサ
11 燃料タンク
12 インジェクタ
13 コントロールユニット(制御装置)
20 燃焼室
42 LSI
46 VCO回路
47 立ち上がり検出部
48 周期カウント部
70 低域通過フィルタ
100 内燃機関

Claims (2)

  1. 空気流量に応じた周波数信号を出力する周波数信号出力式の空気流量検出装置の故障診断方法であって、
    前記空気流量検出装置は、前記周波数信号の立ち上がりまたは立ち下がりの出力周期をカウントし、該出力周期に基づいて、前記空気流量を演算するものであり、
    前記周波数信号の低域通過フィルタ通過後の電圧値が、所定時間以上所定値よりも低い値であった場合、あるいは所定時間以上所定値よりも高い値であった場合、故障であると判断することを特徴とする故障診断方法。
  2. 空気流量に応じた周波数信号を出力する周波数信号出力式の空気流量検出装置の故障診断装置であって、
    前記空気流量検出装置は、前記周波数信号の立ち上がりまたは立ち下がりの出力周期をカウントし、該出力周期に基づいて、前記空気流量を演算するものであり、
    故障診断装置は、低域通過フィルタを備え、前記周波数信号の前記低域通過フィルタ通過後の電圧値が、所定時間以上所定値よりも低い値であった場合、あるいは所定時間以上所定値よりも高い値であった場合、故障であると判断することを特徴とする故障診断装置。
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