JP2012077272A - 紫外線硬化型樹脂組成物 - Google Patents

紫外線硬化型樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2012077272A
JP2012077272A JP2010226719A JP2010226719A JP2012077272A JP 2012077272 A JP2012077272 A JP 2012077272A JP 2010226719 A JP2010226719 A JP 2010226719A JP 2010226719 A JP2010226719 A JP 2010226719A JP 2012077272 A JP2012077272 A JP 2012077272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
acrylic acid
mass
acid ester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010226719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5682214B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Ueno
俊之 上野
Yuji Sato
裕司 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2010226719A priority Critical patent/JP5682214B2/ja
Publication of JP2012077272A publication Critical patent/JP2012077272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5682214B2 publication Critical patent/JP5682214B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】プラスチックおよび金属に対し優れた密着性を有する紫外線硬化型樹脂組成物。
【解決手段】2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と重量平均分子量10,000〜150,000のポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と光反応樹脂(C)と光重合開始剤(D)とを特定の量で含有し、前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)はジイソシアネート(a1)に下記式(1)および/または下記式(2)で表される(メタ)アクリル酸エステル(a2)を反応させることによって得られる紫外線硬化型樹脂組成物。

[式(1)中、R1はエステル結合またはエーテル結合を有する脂肪族系炭化水素基であり、R2は水素原子またはメチル基である。式(2)中、R3は炭素数2〜10の脂肪族系炭化水素基であり、R4は水素原子またはメチル基である。]
【選択図】なし

Description

本発明は紫外線硬化型樹脂組成物に関する。
プラスチックはその表面を損傷から保護することを目的としてアクリル系の塗膜で被覆されているのが一般的である。本願出願人はこれまでにプラスチックに対して優れた密着性等を有する塗膜となりうる硬化性樹脂組成物として例えば特許文献1を提案した。
特開2008−255228号公報
しかしながら本願発明者は従来のアクリル系樹脂組成物はプラスチック基材および金属層に対する密着性について改善の余地があることを見出した。
そこで本願発明はプラスチックおよび金属に対する密着性に優れる樹脂組成物を提供することを目的とする。
本願発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と重量平均分子量10,000〜150,000のポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と光反応樹脂(C)と光重合開始剤(D)とを含有し、
前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)はジイソシアネート(a1)に下記式(1)および/または下記式(2)で表される(メタ)アクリル酸エステル(a2)を反応させることによって得られ、
前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と前記3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と前記ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と前記光反応樹脂(C)と前記光重合開始剤(D)との合計100質量部中、前記(A)成分の量が40〜80質量部、前記(A)成分/前記(A′)成分が質量比で1/1〜10/1、前記(B)成分の量が10〜30質量部、前記(C)成分の量が10〜30質量部、前記(D)成分の量が1〜10質量部である紫外線硬化型樹脂組成物。

[式(1)中、R1はエステル結合またはエーテル結合を有する脂肪族系炭化水素基であり、R2は水素原子またはメチル基である。式(2)中、R3は炭素数2〜10の脂肪族系炭化水素基であり、R4は水素原子またはメチル基である。]
が、プラスチックおよび金属に対して優れた密着性を有することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記1〜6を提供する。
1. 2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と重量平均分子量10,000〜150,000のポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と光反応樹脂(C)と光重合開始剤(D)とを含有し、
前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)はジイソシアネート(a1)に下記式(1)および/または下記式(2)で表される(メタ)アクリル酸エステル(a2)を反応させることによって得られ、
前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と前記3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と前記ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と前記光反応樹脂(C)と前記光重合開始剤(D)との合計100質量部中、前記(A)成分の量が40〜80質量部、前記(A)成分/前記(A′)成分が質量比で1/1〜10/1、前記(B)成分の量が10〜30質量部、前記(C)成分の量が10〜30質量部、前記(D)成分の量が1〜10質量部である紫外線硬化型樹脂組成物。

[式(1)中、R1はエステル結合またはエーテル結合を有する脂肪族系炭化水素基であり、R2は水素原子またはメチル基である。式(2)中、R3は炭素数2〜10の脂肪族系炭化水素基であり、R4は水素原子またはメチル基である。]
2. 前記3〜10官能ウレタンアクリレート(A′)を製造する際に使用される(メタ)アクリル酸エステル(a′2)が、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトールより誘導され、(メタ)アクリロイルオキシ基を3個以上とヒドロキシ基とを有する多官能(メタ)アクリレート化合物である上記1に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
3. 前記ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)を構成するモノマーがメタクリル酸メチルを含み、前記メタクリル酸メチルの量が前記モノマー全量100質量部中50質量部以上である上記1または2に記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
4. 前記光反応樹脂(C)がトリメチロールプロパンまたはペンタエリスリトールより誘導され、(メタ)アクリロイルオキシ基を2個以上有するポリ(メタ)アクリレート化合物である上記1〜3のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
5. 前記光重合開始剤(D)として、自己開裂型光重合開始剤を用いる上記1〜4のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
6. 基材と、前記基材の上にあり、上記1〜5のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物に紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させることによって得られる樹脂層と、前記樹脂層の上に金属層とを有する積層体。
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物はプラスチックおよび金属層に対し密着性に優れる。
本発明の積層体は基材と金属層との密着性に優れる。
図1は本発明の積層体の一例を模式的に表わす断面図である。 図2は本発明の積層体の別の一例を模式的に表わす断面図である。 図3は本発明の積層体の別の一例を模式的に表わす断面図である。
本発明について以下詳細に説明する。
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は、
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と重量平均分子量10,000〜150,000のポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と光反応樹脂(C)と光重合開始剤(D)とを含有し、
前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)はジイソシアネート(a1)に下記式(1)および/または下記式(2)で表される(メタ)アクリル酸エステル(a2)を反応させることによって得られ、
前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と前記3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と前記ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と前記光反応樹脂(C)と前記光重合開始剤(D)との合計100質量部中、前記(A)成分の量が40〜80質量部、前記(A)成分/前記(A′)成分が質量比で1/1〜10/1、前記(B)成分の量が10〜30質量部、前記(C)成分の量が10〜30質量部、前記(D)成分の量が1〜10質量部である紫外線硬化型樹脂組成物。

[式(1)中、R1はエステル結合またはエーテル結合を有する脂肪族系炭化水素基であり、R2は水素原子またはメチル基である。式(2)中、R3は炭素数2〜10の脂肪族系炭化水素基であり、R4は水素原子またはメチル基である。]
本発明の紫外線硬化型樹脂組成物は2官能ウレタン(メタ)アクリレートと3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレートとを併用することによってプラスチックおよび金属層に対する密着性に優れ、薄膜に塗装することが可能となる。本発明の紫外線硬化型樹脂組成物から得られる樹脂層は薄膜であってもプラスチックおよび金属層に対する密着性に優れる。本発明において、本発明の紫外線硬化型樹脂組成物から得られる樹脂層が薄膜であってもプラスチックおよび金属層に対する密着性に優れることを薄膜密着性に優れるということがある。またポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)を含有することによってプラスチックに対して優れた濡れ性を示し、非常に高い意匠性を得ることができる。
なお、本発明において(メタ)アクリレートはアクリレートおよびメタクリレートのうちの一方または両方であることを意味する。(メタ)アクリル、(メタ)アクリル酸についても同様である。本発明の紫外線硬化型樹脂組成物を「本発明の組成物」という場合がある。2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)を(A)成分という場合がある。3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)、ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)、光反応樹脂(C)、光重合開始剤(D)についても同様に略記する場合がある。
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)について以下に説明する。本発明の組成物に含有される2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、ジイソシアネート(a1)に下記式(1)および/または下記式(2)で表される(メタ)アクリル酸エステル(a2)を反応させることによって得られ、2つの(メタ)アクリロイルオキシ基とウレタン結合とを有する化合物である。

[式(1)中、R1はエステル結合またはエーテル結合を有する脂肪族系炭化水素基であり、R2は水素原子またはメチル基である。式(2)中、R3は炭素数2〜10の脂肪族系炭化水素基であり、R4は水素原子またはメチル基である。]
本発明の組成物は(A)成分が2官能であることによって、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し優れた密着性、薄膜密着性を発揮することができる。
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)を製造する際に使用されるジイソシアネート(a1)はイソシアネート基を2個有する化合物であれば特に制限されない。例えば、脂肪族ジイソシアネート(イソシアネート基が結合する脂肪族炭化水素基が鎖状、分岐状、脂環式であるものを含む。)、芳香族ジイソシアネート、ウレタンプレポリマーが挙げられる。脂肪族ジイソシアネートとしては例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の水素添加物、リジンジイソシアネートが挙げられる。芳香族ジイソシアネートとしては例えば、トリレンジイソシアネート(2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート)、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート環が挙げられる。ウレタンプレポリマーはポリイソシアネート(例えばジイソシアネート)とポリオールとの反応物であれば特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。
なかでも、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、イソホロンジイソシアネートが好ましい。
ジイソシアネート(a1)はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)を製造する際に使用される(メタ)アクリル酸エステル(a2)は下記式(1)および/または下記式(2)で表される化合物である。

[式(1)中、R1はエステル結合またはエーテル結合を有する脂肪族系炭化水素基であり、R2は水素原子またはメチル基である。式(2)中、R3は炭素数2〜10の脂肪族系炭化水素基であり、R4は水素原子またはメチル基である。]
式(1)中、脂肪族系炭化水素基はエステル結合またはエーテル結合を有する。脂肪族系炭化水素基が有する全炭素原子はプラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、その個数が2〜5個であるのが好ましい。脂肪族系炭化水素基は鎖状、分岐状、脂環式、これらの組み合わせのいずれであってもよい。
式(1)において、脂肪族系炭化水素基が有するエステル結合は1個以上であれば特に制限されない。エステル結合を有する脂肪族系炭化水素基としては例えば、
−R6−(O−CO−R5m−で表されるものが挙げられる。
6は炭素原子数1〜5の脂肪族炭化水素基である。例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基が挙げられる。
5は炭素原子数1〜8の脂肪族炭化水素基である。例えば、ペンチレン基、へキシレン基、ヘプタレン基が挙げられる。
mは1以上であり、2〜10であるのが好ましい。
式(1)において、エーテル結合を有する脂肪族系炭化水素基としては例えば、−(R7−O−R8n−で表されるものが挙げられる。R7、R8はそれぞれ炭素原子数1〜8の脂肪族炭化水素基である。例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、イソプロピレン基が挙げられる。nは1以上であり、2〜10であるのが好ましい。
式(2)において、R3としての炭素数2〜10の脂肪族系炭化水素基は鎖状、分岐状、脂環式、これらの組み合わせのいずれであってもよい。具体的には例えば、エチレン基、トリメチレン基、テトラエチレン基、ペンタエチレン基、へキシレン基、シクロへキシレン基が挙げられる。
なかでも、(メタ)アクリル酸エステル(a2)は得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、

が好ましい。(メタ)アクリル酸エステル(a2)はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。(メタ)アクリル酸エステル(a2)はその製造について特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造において、ジイソシアネート(a1)と(メタ)アクリル酸エステル(a2)との量は、濡れ性に優れるという観点から、ジイソシアネート(a1)1モルに対して、(メタ)アクリル酸エステル(a2)が1.5〜2.5モルであるのが好ましい。
また、(メタ)アクリル酸エステル(a2)はジイソシアネート(a1)が有する2つのイソシアネート基のうちの片方またはその両方と反応するものとすることができる。(メタ)アクリル酸エステル(a2)がジイソシアネート(a1)が有する2つのイソシアネート基のうちの片方と反応する場合、残りのイソシアネート基は(メタ)アクリル酸エステル(a2)以外のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルと反応させることができる。(メタ)アクリル酸エステル(a2)以外のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルは特に制限されない。
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造としては、例えば、ジイソシアネート(a1)と(メタ)アクリル酸エステル(a2)と必要に応じて使用することができる、(メタ)アクリル酸エステル(a2)以外のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルとを、50〜80℃の条件下において反応させ、その際に触媒として既存の有機スズ触媒(例えばジブチルスズジラウレート)を使用し、溶媒としてメチルエチルケトン、酢酸エチルを使用する方法が挙げられる。
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、

であるのが好ましい。
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)について以下に説明する。本発明の組成物に含有される3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)は、(メタ)アクリロイルオキシ基を3〜10個とウレタン結合とを有する化合物であれば特に制限されない。
3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)は、例えば、ポリイソシアネート(a′1)と、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(a′2)とを反応させることによって得られるものが挙げられる。
3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)を製造する際に使用されるポリイソシアネート(a′1)はイソシアネート基を2個有する化合物であれば特に制限されない。例えばジイソシアネートが挙げられる。具体的には例えば、上記のジイソシアネート(a1)と同様のものが挙げられる。
なかでも、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、イソホロンジイソシアネートが好ましい。
ポリイソシアネート(a′1)はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
3〜10官能ウレタンアクリレート(A′)を製造する際に使用される(メタ)アクリル酸エステル(a′2)としては、例えば、ヒドロキシ基と3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基とを有する化合物が挙げられる。具体的には例えば、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトールより誘導され、(メタ)アクリロイルオキシ基を3個以上とヒドロキシ基(水酸基)とを有する多官能(メタ)アクリレート化合物が挙げられる。
より具体的には、3〜10官能ウレタンアクリレート(A′)を製造する際に使用される(メタ)アクリル酸エステル(a′2)は、例えば、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトールと、(メタ)アクリル酸とを反応させることによって誘導された、(メタ)アクリロイルオキシ基とヒドロキシ基(水酸基)とを3個以上有する多官能(メタ)アクリレート化合物が挙げられる。
3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)の製造において、ポリイソシアネート(a′1)と(メタ)アクリル酸エステル(a′2)との量は、密着性、薄膜密着性に優れるという観点から、ポリイソシアネート(a′1)1モルに対して、(メタ)アクリル酸エステル(a′2)が1.5〜2.5モルであるのが好ましい。
また、(メタ)アクリル酸エステル(a′2)はポリイソシアネート(a′1)が有する2つ以上のイソシアネート基のうちの1つ以上と反応するものとすることができる。(メタ)アクリル酸エステル(a′2)がジイソシアネート(a′1)が有する2つのイソシアネート基のうちの1つと反応する場合、残りのイソシアネート基のうちの少なくとも1つは(メタ)アクリル酸エステル(a′2)以外のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルと反応させることができる。(メタ)アクリル酸エステル(a2)以外のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルは特に制限されない。例えば、上記式(1)〜(3)で表される化合物が挙げられる。
3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)の製造としては、例えば、ポリイソシアネート(a′1)と(メタ)アクリル酸エステル(a′2)と必要に応じて使用することができる、(メタ)アクリル酸エステル(a′2)以外のヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エステルとを、50〜80℃の条件下において反応させ、その際に触媒として既存の有機スズ触媒(例えばジブチルスズジラウレート)を使用し、溶媒としてメチルエチルケトン、酢酸エチルを使用する方法が挙げられる。
3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、


(A8)

であるのが好ましい。
3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)について以下に説明する。本発明の組成物に含有されるポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)は(メタ)アクリル酸エステルのポリマーであり、その重量平均分子量が10,000〜150,000である。
本発明の組成物は重量平均分子量が10,000〜150,000であるポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)を含有することによって、プラスチックに対する濡れ性、乾燥性、塗布性、意匠性、密着性、薄膜密着性に優れる。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)は単独重合体、共重合体のいずれであってもよい。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)を製造する際に使用されるモノマーは(メタ)アクリル酸エステルを含むものであれば特に制限されない。(メタ)アクリル酸エステルとしては例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸の脂環式エステル、(メタ)アクリル酸の芳香族エステルが挙げられる。なかでも、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピルエステル、(メタ)アクリル酸n−ブチルエステルが挙げられる。なかでも、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)を構成するモノマーがメタクリル酸メチルを含むのが好ましい。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)を製造する際に使用されるモノマーは(メタ)アクリル酸エステルモノマー以外にこれと共重合可能な単量体をさらに含むことができる。(メタ)アクリル酸エステルモノマーと共重合可能な単量体としては例えば、スチレン;ブタジエンのようなジエン系モノマー;(メタ)アクリル酸、アクリロニトリルのような付加重合可能なエチレン性の二重結合を有する化合物が挙げられる。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)が共重合体である場合、(メタ)アクリル酸エステル(例えば、メタクリル酸メチル)の量は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、使用されるモノマー全量100質量部中50質量部以上であるのが好ましく、50〜70質量部であるのがより好ましい。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、メタクリル酸メチルホモポリマーが好ましい。
本発明においてポリ(メタ)アクリルエステル(B)の重量平均分子量は10,000〜140,000である。ポリ(メタ)アクリルエステル(B)の重量平均分子量は得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、10,000〜90,000であるのが好ましく、10,000〜50,000であるのがより好ましい。ポリ(メタ)アクリルエステル(B)の重量平均分子量は、テトラヒドロフランを溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算で表わされるものである。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)のガラス転移温度(Tg)は得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、90〜120℃であるのが好ましい。ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)のガラス転移温度は、示差熱分析計(DSC)を用い、ASTMD3418−82に従い、昇温速度10℃/分の測定条件によって得られたものである。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)はその製造について特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。
光反応樹脂(C)について以下に説明する。本発明の組成物に含有される光反応樹脂(C)は光で反応可能な基を有する化合物であれば特に制限されない。例えば、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物が挙げられる。
光反応樹脂(C)としては、例えば、(メタ)アクリロイルオキシ基を2個以上有する化合物が挙げられる。光反応樹脂(C)において(メタ)アクリロイルオキシ基が結合する炭化水素基は特に制限されない。例えば、脂肪族炭化水素基(鎖状、分岐状、脂環式を含む)、芳香族炭化水素基、これらも組み合わせが挙げられる。炭化水素基は酸素原子、窒素原子、硫黄原子のようなヘテロ原子を有することができる。
光反応樹脂(C)は、3官能以上のポリオールのポリ(メタ)アクリレートが好ましい態様の1つとして挙げられる。3官能以上のポリオールとしては例えば、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールが挙げられる。
光反応樹脂(C)は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、トリメチロールプロパンまたはペンタエリスリトールより誘導され、(メタ)アクリロイルオキシ基を2個以上有するポリ(メタ)アクリレート化合物[つまり、トリメチロールプロパンのポリ(メタ)アクリレートおよび/またはペンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート]であるのが好ましい。
光反応樹脂(C)はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。光反応樹脂(C)はその製造について特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。
光重合開始剤(D)について以下に説明する。本発明の組成物に含有される光重合開始材(D)は、光によって例えばラジカル重合性官能基を有する化合物を重合させうるものであれば特に制限されない。例えば、下記式(7)で表される1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン[商品名イルガキュア184(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製)として入手可能]のようなアルキルフェノン系光重合開始材;アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチュウラムモノサルファイド、ベンゾイン類、ベンゾインメチルエーテル、チオキサントン類、プロピオフェノン類、ベンジル類、アシルホスフィンオキシド類が挙げられる。
なかでも、反応性に優れるという観点から、自己開裂型光重合開始剤であるのが好ましい。自己開裂型光重合開始剤とは、光を当てると励起状態となり、分子内で開裂を起こし、ラジカル重合開始点を作る光重合開始剤である。
自己開裂型光重合開始剤としては、例えば、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、ベンジルジメチルケタール(BDK)が挙げられる。
また、光安定性、光開裂の高効率性、表面硬化性、樹脂との相溶性、低揮発、低臭気という点から、アルキルフェノン系光重合開始材が好ましく、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オンがより好ましい。
光重合開始剤(D)は(A)〜(C)成分のいずれかと共重合可能であるのが好ましい態様の1つとして挙げられる。(A)〜(C)成分のいずれかと共重合可能な光重合開始剤としては、例えば、カルボニル基を有するものが挙げられる。
光重合開始材(D)はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明において、前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と前記3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と前記ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と前記光反応樹脂(C)と前記光重合開始剤(D)との合計100質量部中、前記(A)成分の量が40〜80質量部、前記(A)成分/前記(A′)成分が質量比で1/1〜1/10、前記(B)成分の量が10〜30質量部、前記(C)成分の量が10〜30質量部、前記(D)成分の量が1〜10質量部である。各成分がこのような範囲である場合、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性に優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れる。
2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)とポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と光反応樹脂(C)と光重合開始剤(D)との合計を(A)〜(D)の合計という。
前記(A)成分および前記(A′)成分の量の合計は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、(A)〜(D)の合計100質量部中、40〜80質量部であるのが好ましく、50〜70質量部であるのがより好ましい。
(A)成分/(A′)成分[(A′)成分の質量に対する(A)成分の質量の比]は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、1/1〜10/1であるのが好ましく、2/1〜3/1であるのがより好ましい。
(B)成分の量は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、(A)〜(D)の合計100質量部中、10〜30質量部であるのが好ましく、10〜20質量部であるのがより好ましい。
(C)成分の量は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、(A)〜(D)の合計100質量部中、10〜30質量部であるのが好ましく、10〜20質量部であるのがより好ましい。
(D)成分の量は、得られる硬化物(樹脂層)がゴムライクな柔軟性を有し、プラスチックおよび金属層に対し密着性により優れ、意匠性(レベリング性に優れ、ピンホールが少ない。)、薄膜密着性に優れ、濡れ性に優れるという観点から、(A)〜(D)の合計100質量部中、1〜10質量部であるのが好ましく、1〜5質量部であるのがより好ましい。
本発明の組成物は、作業性に優れ得られる塗膜の意匠性をより向上できる点から、更に、溶剤を含有するのが好ましい。溶剤としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等が挙げられる。
また、本発明の組成物は、本発明の目的を損なわない範囲でさらに添加剤を含有することができる。添加剤としては、例えば、充填剤、老化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、接着性付与剤、分散剤、酸化防止剤、消泡剤、レベリング剤、艶消し剤、光安定剤(例えば、ヒンダードアミン系化合物等)、染料、顔料が挙げられる。
本発明の組成物はその製造について特に限定されない。例えば容器に上記の各必須成分と任意成分とを入れ、減圧下で混合ミキサー等のかくはん機を用いて十分に混練する方法が挙げられる。
本発明の組成物は、例えば、プライマー組成物、アンダーコート剤、トップコート剤、プラスチック表面保護剤、ハードコート剤、紫外線硬化型塗料等として使用できる。
本発明の組成物は、例えば、プラスチック、金属、ゴム、セラミックのような基材に対して適用することができる。
本発明の組成物を適用することができるプラスチックは特に制限されず、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のいずれにも使用することができる。本発明の組成物は難接着性樹脂に対して優れた密着性、薄膜密着性および意匠性を発揮することができる。
本発明の組成物を適用することができる難接着性樹脂としては例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アセテート樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
基材にはあらかじめプライマー処理を施すことができる。
本発明の組成物を適用する方法は、特に限定されず、例えば、はけ塗り、流し塗り、浸漬塗り、スプレー塗り、スピンコート等の公知の塗布方法を採用できる。
本発明の組成物の塗布量としては、本発明の組成物を塗布し硬化前または硬化後の塗膜の膜厚が1〜20μmとなる量、好ましくは1〜5μmとなる量とすることができる。
本発明の組成物をアンダーコートとして使用する場合、その膜厚を1〜20μm、好ましくは1〜5μmとすることができる。また、本発明の組成物をトップコートとして使用する場合、その膜厚を1〜20μm、好ましくは3〜15μmとすることができる。
本発明において、本発明の組成物を用いて得られる樹脂層(塗膜)の膜厚が5μm以下である場合を樹脂層(塗膜)が薄膜であるという。
本発明の組成物は光(例えば、紫外線)を照射することによって硬化することができる。本発明の組成物を紫外線照射によって硬化させる場合、硬化させる際に使用する紫外線の照射量としては、速硬化性、作業性の観点から、500〜3,000mJ/cm2が好ましい。本発明の組成物を紫外線照射により硬化させる際の温度は20〜80℃であるのが好ましい。紫外線を照射するために使用する装置は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
本発明の組成物は基材に塗布後硬化の前にすばやく乾燥することができる。乾燥は、40〜100℃(好ましくは60℃程度)の条件下において1〜5分間(好ましくは、3分間程度)で行うことができる。本発明の組成物はポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)の重量平均分子量が1万〜15万であるにもかかわらず塗膜乾燥性に優れるので、本発明の組成物を基材に塗布した後、比較的低温で短時間に溶剤等が塗膜から抜けることができる。このため、基材を立てた状態で本発明の組成物を塗布しても組成物がタレを生じることが少なく、硬化させる前の段階で塗膜のタックをほとんどなくすことができる。本発明の組成物は塗膜乾燥性に優れることによって、意匠性、密着性が格段に優れたものとなる。
本発明において、本発明の組成物または本発明の組成物から得られる硬化物の上に金属層を形成することができる。金属層を形成する方法は、特に限定されないが、例えば、金属蒸着または金属を含有する塗料の塗布を行い金属層を形成させる方法が挙げられる。金属蒸着において使用される金属は、特に限定されず、例えば、スズ、アルミニウム、ニッケル、銅、インジウム等が挙げられる。金属蒸着の方法は特に制限されず公知の方法を採用できる。金属層の形成に用いる塗料は、金属を含有するものであれば特に限定されず、従来公知の塗料を使用できる。
また金属層の上に本発明の組成物を用いてトップコート層を形成することができる。本発明の組成物を用いてトップコート層を形成する方法は特に制限されない。例えば、上記と同様のものが挙げられる。
本発明の組成物を基材(例えば、プラスチック、金属)に適用することによって積層体を得ることができる。本発明の組成物を用いる積層体として、後述の本発明の積層体が好適な例として挙げられる。
本発明の積層体について以下に説明する。
本発明の積層体は、
基材と、前記基材の上にあり、本発明の紫外線硬化型樹脂組成物に紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させることによって得られる樹脂層と、前記樹脂層の上に金属層とを有する積層体である。
本発明の積層体に使用される組成物は本発明の紫外線硬化型樹脂組成物であれば特に制限されない。本発明の積層体に使用される基材は特に制限されない。上記と同義のものが挙げられる。本発明の積層体に使用される金属層は特に制限されない。上記と同義のものが挙げられる。
本発明の積層体において樹脂層と金属層とは直に接する(つまり別の層を介さない。)のが好ましい態様の1つとして挙げられる。樹脂層が金属層の直下にある場合樹脂層をアンダーコート層という。
本発明の積層体は基材と樹脂層との間にプライマー層を有してもよい。
本発明の積層体は金属層の上にトップコート層を有することができる。本発明の積層体が金属層の上にトップコート層を有する場合、金属層の上に直にトップコート層を配置する(つまり金属層とトップコート層との間には別の層がない。)ことができる。トップコート層は本発明の組成物を用いて形成することができる。本発明の組成物を用いてトップコート層を形成する方法は本発明の組成物の使用方法等と同様である。
本発明の積層体を添付の図面を用いて以下に説明する。本発明は添付の図面に制限されない。図1は本発明の積層体の一例を模式的に表わす断面図である。図1において、積層体100は、基材104と、基材104の上にあり、本発明の組成物に紫外線を照射して前記組成物を硬化させることによって得られる樹脂層(アンダーコート層)102と、樹脂層102の上に金属層106とを有する。
図2は本発明の積層体の別の一例を模式的に表わす断面図である。図2において、積層体200は、基材204と、基材204の上にあり、本発明の組成物に紫外線を照射して前記組成物を硬化させることによって得られる樹脂層(アンダーコート層)202と、基材204と樹脂層202との間にあるプライマー層208と、樹脂層202の上に金属層206とを有する。
図3は本発明の積層体の別の一例を模式的に表わす断面図である。図3において、積層体300は、基材304と、基材304の上にあり、本発明の組成物に紫外線を照射して前記組成物を硬化させることによって得られる樹脂層(アンダーコート層)302と、基材304と樹脂層302との間にあるプライマー層308と、樹脂層302の上に金属層306と、金属層306の上にトップコート層310とを有する。
樹脂層(またはアンダーコート層)の厚さは1〜20μmとすることができる。
トップコート層の厚さは1〜20μmとすることができる。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
<2官能ウレタン(メタ)アクリレートの製造>
下記第1表に示す成分を同表に示す量(単位:モル)で使用して、80℃の条件下で12時間反応させて2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A1)〜(A6)を製造した。残留イソシアネートパーセントを測定し測定値が0.1%未満になった時点で反応を終了した。
<3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレートの製造>
下記第1表に示す成分を同表に示す量(単位:モル)で使用して、80℃の条件下で12時間反応させて3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A7)〜(A9)を製造した。残留イソシアネートパーセントを測定し測定値が0.1%未満になった時点で反応を終了した。第1表中アルキル官能基数は得られた上記の化合物(A1)〜(A9)が有する(メタ)アクリル官能基の数である。
第1表に示されている各成分の詳細は以下のとおりである。
・HDI:ヘキサメチレンジイソシアネート
・TDI:トリレンジイソシアネート
・HPA:2−ヒドロキシプロピルアクリレート、大阪有機化学工業社製
・ラクトン変性HEA:下記式で表される化合物

・ポリプロピレングリコールアクリレート:重量平均分子量533、商品名ファンクリル、日立化成工業社製
・PETIA:ペンタエリスリトールトリアクリレート(商品名M−306、東亞合成社製)
・DPPA:ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(商品名カヤラッド、日本化薬社製)
得られた、2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A1)〜(A6)、3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A7)〜(A9)の構造を以下に示す。


(A8)
<樹脂組成物の製造>
下記第2表、第3表に示す各成分を同表に示す組成(質量部、%は質量%)で用いてこれらをかくはん機を用いて混合し樹脂組成物を得た。第2表、第3表において組成比は、2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)とポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と光反応樹脂(C)と光重合開始剤(D)との合計を100質量%とするものである。
<評価>
上記のようにして得られた各樹脂組成物の意匠性、密着性を以下の方法および評価基準によって評価した。結果を下記第2表、第3表に示す。
[意匠性]
塗布面を垂直にした状態のABS樹脂(サイコラック、UMG ABS社製。以下同様。)に対して得られた各樹脂組成物を塗膜が約4μmとなるようにスプレーで塗布して意匠性評価用サンプルを得た。
・レベリング性(※1)
得られた意匠性評価用サンプルの塗布面を水平にして、サンプルの塗布面に対して斜め45°の角度からサンプルの塗布後の外観を目視で観察し、レベリング性を評価した。
レベリング性の評価基準は、サンプルに塗膜の光沢に優れ凹凸が少ない場合を「◎」、塗膜に凹凸が少なく実用上問題がない場合を「○」、塗膜の光沢に劣るまたは塗膜に凹凸が多い場合を異常ありとして「×」とした。
・ハジケ(※2)
得られた意匠性評価用サンプルの塗布面を水平にしてサンプルの塗布後の外観を目視で観察し、塗膜上のピンホールの個数を評価した。
ハジケの評価基準は、塗膜条にピンホールが発生しなかった場合を「◎」、極めて小さいピンホールが1〜2個発生するものの実用上問題がない場合を「○」、ピンホールが3個以上発生または大きさが目立つピンホールが発生する場合を「×」とした。
[薄膜塗装での密着性評価用試験体の作製]
まず、塗布面を垂直にした状態のABS樹脂(縦5cm、横8cm、厚さ1mm)に対して、上記のとおり得られた樹脂組成物をスプレーで約4μmの膜厚となるように塗布して、スプレー塗布後、得られた試験体を60℃の条件下で3分間乾燥させ、次いで日本電池社製のGS UV SYSTEMで、ピーク強度が80mW/cm2、積算光量が600mJ/cm2、900mJ/cm2または1500mJ/cm2の条件下で紫外線照射を行い、樹脂組成物を硬化させアンダーコート層とした。
次いで、真空蒸着法でアンダーコート層の上にAl(アルミニウム)を蒸着させ、金属層を得た(膜厚0.4μm)。蒸着後、金属層の上にトップコートとしてアンダーコート層に用いた樹脂組成物と同じ樹脂組成物を用いて、これをスプレーで約10μmの膜厚となるように金属層の上に塗布して、スプレー塗布後、得られた試験体を60℃の条件下で3分間乾燥させ、次いで日本電池社製のGS UV SYSTEMで、ピーク強度が80mW/cm2、積算光量が900mJ/cm2の条件下で紫外線照射を行い、樹脂組成物を硬化させトップコート層とし、試験体を得た。
[密着性]
密着性の評価は、碁盤目テープはく離試験によって行った。カッターを用いて上記のようにして得られた試験体の表面からABS樹脂の面(アンダーコート層と接する面)に達するように切り目を入れて1mm間隔の基盤目100個(縦10列×横10列)を作り、基盤目上にセロハン粘着テープ(幅18mm)を完全に付着させ、テープをABS樹脂から瞬間的に引き離し、完全に剥がれないで残った基盤目の数を調べた。
碁盤目の全数(100個)を分母とし残った基盤目の数を分子として結果を記載した。
第2表、第3表に示す各成分の詳細は以下のとおりである。
・ウレタン(メタ)アクリレート(A1)〜(A6):上述のとおり製造した2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A1)〜(A6)
・ウレタン(メタ)アクリレート(A7)〜(A9):上述のとおり製造した3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A7)〜(A9)
・ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B1):フラスコに、30.0gのメタクリル酸メチル、70.0gの酢酸エチル、0.3gのアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を加え、窒素置換雰囲気、60℃にて反応を行い、反応開始から1時間で、加熱を停止し反応を終了した。得られたポリマーを(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B1)とする。(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B1)のMwは15,000であった。(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B1)のガラス転移温度(Tg)は105℃であった。
・ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B2):フラスコに、30.0gのメタクリル酸メチル、70.0gの酢酸エチル、0.3gのAIBNを加え、窒素置換雰囲気、60℃にて反応を行い、反応開始から4時間で、加熱を停止し反応を終了した。得られたポリマーを(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B2)とする。(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B2)のMwは40,000であった。(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B2)のTgは105℃であった。
・ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B3):フラスコに、30.0gのメタクリル酸メチル、70.0gの酢酸エチル、0.3gのAIBNを加え、窒素置換雰囲気、60℃にて反応を行い、反応開始から6時間で、加熱を停止し反応を終了した。得られたポリマーを(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B3)とする。(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B3)のMwは150,000であった。(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B3)のTgは105℃であった。
・光反応樹脂(C)[3官能(TMPTA)]:トリメチロールプロパントリアクリレート、商品名M−309、東亜合成社製
・光重合開始剤(D)[Irgacure184]:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、チバスペシャリティケミカルズ社製
・溶剤(酢酸ブチル):関東化学社製
第2表および第3表に示す結果から明らかなように、3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレートを含有しない比較例1は薄膜塗装で密着性が低かった。2官能ウレタン(メタ)アクリレートを含有しない比較例2は薄膜塗装で密着性が発現しなかった。2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)とポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と光反応樹脂(C)と光重合開始剤(D)との合計100質量部[以下これを「(A)〜(D)の合計100質量部」という。]中(A)成分の量が40質量部未満の比較例3〜5は薄膜塗装で密着性が発現しなかった。重量平均分子量が150,000を超えるポリ(メタ)アクリル酸エステルを含有する比較例6は薄膜塗装で密着性が発現しなかった。3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)を含有せず、(A)〜(D)の合計100質量部中、(A)成分の量が40質量部未満であり、(B)成分の量が30質量部を超える比較例7は、薄膜塗装で密着性が発現しなかった。3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)およびポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)を含有しない比較例8は、薄膜塗装で密着性が発現しなかった。なお碁盤目テープはく離試験で起こった剥離はすべてプラスチックとアンダーコートとの間の剥離であった。
これらに対して実施例1〜9はプラスチックおよび金属に対する密着性、意匠性に優れる。また実施例1〜9は薄膜塗装であっても優れた密着性を有する。
100、200、300 積層体
102、202、302 樹脂層(アンダーコート層)
104、204、304 基材
106、206、306 金属層
208、308 プライマー層
310 トップコート層

Claims (6)

  1. 2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と重量平均分子量10,000〜150,000のポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と光反応樹脂(C)と光重合開始剤(D)とを含有し、
    前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)はジイソシアネート(a1)に下記式(1)および/または下記式(2)で表される(メタ)アクリル酸エステル(a2)を反応させることによって得られ、
    前記2官能ウレタン(メタ)アクリレート(A)と前記3〜10官能ウレタン(メタ)アクリレート(A′)と前記ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)と前記光反応樹脂(C)と前記光重合開始剤(D)との合計100質量部中、前記(A)成分の量が40〜80質量部、前記(A)成分/前記(A′)成分が質量比で1/1〜10/1、前記(B)成分の量が10〜30質量部、前記(C)成分の量が10〜30質量部、前記(D)成分の量が1〜10質量部である紫外線硬化型樹脂組成物。

    [式(1)中、R1はエステル結合またはエーテル結合を有する脂肪族系炭化水素基であり、R2は水素原子またはメチル基である。式(2)中、R3は炭素数2〜10の脂肪族系炭化水素基であり、R4は水素原子またはメチル基である。]
  2. 前記3〜10官能ウレタンアクリレート(A′)を製造する際に使用される(メタ)アクリル酸エステル(a′2)が、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトールより誘導され、(メタ)アクリロイルオキシ基を3個以上とヒドロキシ基とを有する多官能(メタ)アクリレート化合物である請求項1に記載の湿気硬化型樹脂組成物。
  3. 前記ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)を構成するモノマーがメタクリル酸メチルを含み、前記メタクリル酸メチルの量が前記モノマー全量100質量部中50質量部以上である請求項1または2に記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
  4. 前記光反応樹脂(C)がトリメチロールプロパンまたはペンタエリスリトールより誘導され、(メタ)アクリロイルオキシ基を2個以上有するポリ(メタ)アクリレート化合物である請求項1〜3のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
  5. 前記光重合開始剤(D)として、自己開裂型光重合開始剤を用いる請求項1〜4のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物。
  6. 基材と、前記基材の上にあり、請求項1〜5のいずれかに記載の紫外線硬化型樹脂組成物に紫外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂組成物を硬化させることによって得られる樹脂層と、前記樹脂層の上に金属層とを有する積層体。
JP2010226719A 2010-10-06 2010-10-06 紫外線硬化型樹脂組成物 Active JP5682214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010226719A JP5682214B2 (ja) 2010-10-06 2010-10-06 紫外線硬化型樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010226719A JP5682214B2 (ja) 2010-10-06 2010-10-06 紫外線硬化型樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012077272A true JP2012077272A (ja) 2012-04-19
JP5682214B2 JP5682214B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=46237881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010226719A Active JP5682214B2 (ja) 2010-10-06 2010-10-06 紫外線硬化型樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5682214B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103435515A (zh) * 2013-09-02 2013-12-11 江苏开磷瑞阳化工股份有限公司 一种低粘度高反应活性低体积收缩的改性季戊四醇丙烯酸酯及其制备方法
JP5762435B2 (ja) * 2010-11-05 2015-08-12 関西ペイント株式会社 塗料組成物及び塗膜形成方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000281935A (ja) * 1998-02-27 2000-10-10 Fujikura Kasei Co Ltd 紫外線硬化性被覆用樹脂組成物
JP2003215797A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Asahi Kasei Corp 光重合性樹脂組成物
JP2005263913A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Mitsubishi Rayon Co Ltd 活性エネルギー線硬化性組成物、及び光学シート
WO2008099655A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Asahi Kasei E-Materials Corporation 感光性樹脂組成物及び積層体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000281935A (ja) * 1998-02-27 2000-10-10 Fujikura Kasei Co Ltd 紫外線硬化性被覆用樹脂組成物
JP2003215797A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Asahi Kasei Corp 光重合性樹脂組成物
JP2005263913A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Mitsubishi Rayon Co Ltd 活性エネルギー線硬化性組成物、及び光学シート
WO2008099655A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Asahi Kasei E-Materials Corporation 感光性樹脂組成物及び積層体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5762435B2 (ja) * 2010-11-05 2015-08-12 関西ペイント株式会社 塗料組成物及び塗膜形成方法
CN103435515A (zh) * 2013-09-02 2013-12-11 江苏开磷瑞阳化工股份有限公司 一种低粘度高反应活性低体积收缩的改性季戊四醇丙烯酸酯及其制备方法
CN103435515B (zh) * 2013-09-02 2015-11-18 江苏开磷瑞阳化工股份有限公司 一种低粘度高反应活性低体积收缩的改性季戊四醇丙烯酸酯及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5682214B2 (ja) 2015-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5470957B2 (ja) フィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
CN102791484B (zh) 车辆用部件及其制造方法
TWI660995B (zh) 活性能量射線硬化型組成物與其硬化物及具有其硬化塗布膜之物品
KR100864349B1 (ko) 필름 보호층용 활성 에너지선 경화형 수지 조성물, 그것을 이용한 필름 및 광학 시트
US11193050B2 (en) Liquid adhesive composition, adhesive sheet, and adhesive bonding method
JP2014201681A (ja) 制電性組成物、その製造方法、制電性被覆物、成形品、塗料および粘着剤
JP5803260B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP5082354B2 (ja) 保護粘着フィルム
Hao et al. IPN structured UV-induced peelable adhesive tape prepared by isocyanate terminated urethane oligomer crosslinked acrylic copolymer and photo-crosslinkable trifunctional acrylic monomer
JP4983935B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP5539048B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP5955729B2 (ja) トップコート用光硬化型樹脂組成物
TW201610027A (zh) 紫外線硬化性樹脂組成物以及使用其之層合體
JP5187006B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
CN114729239B (zh) 粘合片、层叠片、柔性图像显示装置构件和柔性图像显示装置
JP5682214B2 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物
JP2008255228A (ja) 硬化性樹脂組成物
US20100121014A1 (en) Adhesive Composition Comprising End-Reactive Acrylic Polymer and Uses Thereof
JP5625712B2 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物
JP2011012099A (ja) 硬化性樹脂組成物
JP7054753B1 (ja) ハードコート樹脂組成物
JP2011016871A (ja) 硬化性樹脂組成物
JP6631523B2 (ja) 紫外線硬化性樹脂組成物及びこれを用いる積層体
JP5608957B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
TW201323568A (zh) 熱黏著性膜及黏著帶

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5682214

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350