JP2003215797A - 光重合性樹脂組成物 - Google Patents

光重合性樹脂組成物

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JP2003215797A JP2002013551A JP2002013551A JP2003215797A JP 2003215797 A JP2003215797 A JP 2003215797A JP 2002013551 A JP2002013551 A JP 2002013551A JP 2002013551 A JP2002013551 A JP 2002013551A JP 2003215797 A JP2003215797 A JP 2003215797A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像後のレジストパターンの解像性に優れる
とともに、保存時のエッジフューズ性と基板へのラミネ
ート追従性とを両立しており、しかも硬化膜のテンティ
ング性や現像液分散時の凝集性にも優れ、アルカリ現像
型プリント配線板作製用DFRとして有用な光重合性樹
脂組成物を提供する。 【解決手段】 (a)カルボキシル基含有量が酸当量1
00〜600でありかつ重量平均分子量が2万〜50万
の線状重合体からなるバインダー用樹脂を20〜80質
量%、(b)特定の化合物群から選ばれる化合物を含む
光重合性不飽和化合物を5〜70質量%、(c)光重合
開始剤を0.1〜15質量%含有することを特徴とす
る、光重合性樹脂組成物を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光重合性樹脂組成
物、光重合性樹脂積層体及びこれを用いたレジストパタ
ーンの形成方法に関し、更に詳しくはプリント回路板作
製に適したアルカリ現像可能な光重合性樹脂組成物、光
重合性樹脂積層体及びこれを用いたレジストパターンの
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント回路作製用のレジストと
して、支持層と光重合性樹脂層から成る光重合性樹脂積
層体、いわゆる、ドライフィルムレジスト(以下、DF
R、と略す。)が用いられている。DFRは、一般に支
持層上に光重合性樹脂組成物を積層し、多くの場合、さ
らに該組成物上に保護層を積層することにより調製され
る。ここで用いられる光重合性樹脂組成物としては、現
在、現像液として弱アルカリ水溶液を用いるアルカリ現
像型の樹脂組成物が一般的である。
【0003】DFRを用いてのプリント配線板の作製
は、以下のように行なう。まず、保護層を剥離した後、
銅張積層板等の永久回路作製用基板上にDFRをラミネ
ートし、配線パターンマスクフィルム等を通し露光を行
う。次に、必要に応じて支持層を剥離し、未露光部分の
光重合性樹脂組成物を現像液にて、溶解又は分散除去
し、基板上に硬化されたレジストパターンを形成させ
る。このレジストパターンをマスクとして、基板の金属
表面をエッチング又はめっき処理し、最後にレジストパ
ターンを強アルカリ水溶液を用いて剥離する。
【0004】近年は、スルーホールを硬化された光重合
性樹脂層(硬化膜)で覆ったのちにエッチングする、い
わゆるテンティング法が、工程の簡便さから多用されて
いる。エッチングには、塩化第二銅、塩化第二鉄、銅ア
ンモニア錯体溶液等を用いる。DFRに要求される性能
としては、テンティング用途では硬化膜が強靭で破れの
ない良好なテンティング性が求められており、プリント
配線板の配線パターンの微細化に伴って、レジストパタ
ーンの高解像度化も求められている。DFRは、通常、
プラスチック等の芯に固く巻きつけたロールの形態を取
るため、光重合性樹脂層が軟らかすぎる、つまり流動性
が高すぎると、保存中に端面からのしみ出し(エッジフ
ューズ)が起こり、取り扱い上好ましくない。このた
め、エッジフューズ性が良い、つまり光重合性樹脂層が
硬い方が取り扱いの観点から好ましい。しかし、逆に光
重合性樹脂層が硬すぎる、つまり流動性が低すぎると、
ラミネート追従性が悪化し、ラミネート時に基板の傷や
凹凸に追従しきれず隙間が残り、そこにエッチング液や
めっき液が浸透し、断線、欠け、短絡等の不良を生ずる
ようになる。
【0005】このため、DFRには、エッジフューズ性
及びラミネート追従性という相反する性能の両立が望ま
れる。DFRに要求される性能としては、さらに、凝集
性に優れることが挙げられる。現像に際して、未露光の
光重合性樹脂層は現像液に分散してミセルを形成する
が、ミセルの安定性(凝集性)が悪いと、現像運転中に
ミセルが容易に破壊されて非水溶性成分がオイル状や紛
体状に凝集析出し、基板に付着して後工程における不良
を生じたり、現像機内部に固着して運転に支障をきたす
ためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、現像
後のレジストパターンの解像性及び硬化膜のテンティン
グ性に優れるとともに、保存時のエッジフューズ性と基
板へのラミネート追従性とを両立しており、しかも現像
液分散時の凝集性にも優れる、アルカリ現像型プリント
配線板作製用DFRとして有用な光重合性樹脂組成物及
び光重合性樹脂積層体、及びこれを用いたレジストパタ
ーンの形成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべく
鋭意検討を重ねた結果、特定の光重合性樹脂組成物をD
FRに用いることにより、上記課題を解決できることを
見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、以下の通りである。 (1) (a)カルボキシル基含有量が酸当量100〜
600でありかつ重量平均分子量が2万〜50万の線状
重合体からなるバインダー用樹脂を20〜80質量%、
(b)下記一般式(I)で表わされる化合物群から選ば
れる少なくとも一種の化合物、及び下記一般式(II)
で表わされる化合物群から選ばれる少なくとも一種の化
合物を含む光重合性不飽和化合物を5〜70質量%、
(c)光重合開始剤を0.1〜15質量%含有すること
を特徴とする、光重合性樹脂組成物。
【0008】
【化6】
【0009】(式中、Rは水素原子又は(メタ)アクリ
ロイル基を示し、1分子中に少なくとも4個以上の(メ
タ)アクリロイル基を含む。)
【0010】
【化7】
【0011】(式中、R1は(メタ)アクリロイル基を
示し、A1は炭素数20以下のアルキル基を示す。kは
1〜3の整数、mは4〜20の整数、nは0〜5の整数
である。C24O及びC36Oの繰り返し単位の配列は
ブロックであってもランダムであっても良い。)
【0012】(2) (b)成分としてさらに、下記一
般式(III)及び(IV)で表わされる化合物群から
選ばれる少なくとも一種の化合物を含むことを特徴とす
る、(1)に記載の光重合性樹脂組成物。
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R2及びR3は(メタ)アクリロイ
ル基、A2、A3及びA4はC24又はC36を示し、p、q
及びrは3≦p+q+r≦40となる0以上の整数であ
る。)
【0015】
【化9】
【0016】(式中、R4及びR5は(メタ)アクリロイ
ル基、A5、A6はC24又はC36を示し、s、t、u及
びvは2≦s+t+u+v≦40となる0以上の整数で
ある。)
【0017】(3) (c)成分として、下記一般式
(V)で表わされる2,4,5−トリアリールイミダゾ
ール二量体を含有することを特徴とする、(1)又は
(2)に記載の光重合性樹脂組成物。
【0018】
【化10】
【0019】(式中、A7、A8及びA9は水素、アルキル
基、アルコキシ基又はハロゲン基を示し、w、x、yは
1〜5の整数である。)
【0020】(4) 支持層上に(1)〜(3)のいず
れかに記載の光重合性樹脂組成物からなる層を設けた光
重合性樹脂積層体。 (5) (4)に記載の光重合性樹脂積層体を用いて、
基板上に光重合性樹脂層を形成し、露光し、現像してな
るレジストパターンの形成方法。
【0021】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いる(a)バインダー用樹脂に用いられる線状重合体
に含まれるカルボキシル基の量は、酸当量で100〜6
00である必要があり、好ましくは300〜400であ
る。(a)バインダー用樹脂の線状重合体に含まれるカ
ルボキシル基は、DFRにアルカリ水溶液に対する適度
な現像性や剥離性を与えるために必要である。酸当量が
100未満では、現像耐性が低下し、解像性及び密着性
に悪影響を及ぼし、600を超えると、現像性や剥離性
が悪化する。ここで酸当量とは、その中に1当量のカル
ボキシル基を有するポリマーの質量を言い、その測定
は、平沼産業(株)製平沼自動滴定装置(COM−55
5)を用い、0.1mol/Lの水酸化ナトリウムを用
いて電位差滴定法により行われる。
【0022】本発明に用いる(a)バインダー用樹脂に
用いられる線状重合体の分子量は、2万〜50万である
必要があり、好ましくは3万〜30万、さらに好ましく
は5万〜25万である。分子量が50万を超えると現像
性が低下し、2万未満では硬化膜の強度やエッジフュー
ズ性が悪化する。分子量の測定は、日本分光(株)製ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(ポンプ:Gu
lliver、PU−1580型、カラム:昭和電工
(株)製Shodex(登録商標)(KF−807、K
F−806M、KF−806M、KF−802.5)4
本直列、移動相溶媒:テトラヒドロフラン、ポリスチレ
ン標準サンプルによる検量線使用)により、重量平均分
子量(ポリスチレン換算)として求められる。
【0023】(a)バインダー用樹脂に用いられる線状
重合体は、下記のニ種類の単量体の中より各々一種又は
それ以上の単量体を共重合させることにより得られる。
第一の単量体は、分子中に重合性不飽和基を一個有する
カルボン酸又は酸無水物で、例えば(メタ)アクリル
酸、フマル酸、ケイ皮酸、クロトン酸、イタコン酸、マ
レイン酸無水物、マレイン酸半エステル等がある。第二
の単量体は、非酸性で分子中に重合性不飽和基を一個有
し、光重合性樹脂層の現像性、エッチング及びめっき工
程での耐性、硬化膜の可撓性等の種々の特性を保持する
ように選ばれ、例えば、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のア
ルキル(メタ)アクリレート類がある。また、フェニル
基を有するビニル化合物(例えば、スチレン)も用いる
ことができる。
【0024】(a)バインダー用樹脂に用いられる線状
重合体の重合法としては、単量体の混合物をアセトン、
メチルエチルケトン、イソプロパノール等の溶剤で希釈
した溶液に、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニ
トリル等のラジカル重合開始剤を適量添加し、加熱攪拌
する方法が好ましい。なお、混合物の一部を反応液に滴
下しながら重合を行なったり、反応終了後さらに溶剤を
加えて所望の濃度に調整する場合もある。重合法は上記
の溶液重合以外に、塊状重合、懸濁重合及び乳化重合を
用いても良い。
【0025】(a)バインダー用樹脂の含有率は、光重
合性樹脂組成物の全固形分の質量中、20〜80質量%
であることが必要であり、好ましくは30〜70質量
%、より好ましくは35〜65質量%である。(a)バ
インダー用樹脂が20質量%未満又は80質量%を超え
ると、露光によって形成される硬化パターンがレジスト
としての特性、例えば、テンティング、エッチング、各
種めっき工程における耐性を十分に有しない。
【0026】本発明の光重合性樹脂組成物は、(b)光
重合性不飽和化合物として、下記一般式(I)で表わさ
れる化合物群から選ばれる少なくとも一種の化合物、及
び下記一般式(II)で表わされる化合物群から選ばれ
る少なくとも一種の化合物を必須成分とする。
【0027】
【化11】
【0028】(式中、Rは水素原子又は(メタ)アクリ
ロイル基を示し、1分子中に少なくとも4個以上の(メ
タ)アクリロイル基を含む。)
【0029】
【化12】
【0030】(式中、R1は(メタ)アクリロイル基を
示し、A1は炭素数20以下のアルキル基を示す。kは
1〜3の整数、mは4〜20の整数、nは0〜5の整数
である。C24O及びC36Oの繰り返し単位の配列は
ブロックであってもランダムであっても良い。)
【0031】一般式(I)で表わされる化合物におい
て、1分子中の(メタ)アクリロイル基の数が4個未満
だと十分な感度と硬化膜強度が得られない。一般式
(I)で表わされる化合物の具体例としては、ジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート(ダイセル・ユーシ
ービー(株)製DPHA)等がある。
【0032】一般式(II)で表わされる化合物におい
て、A1の炭素数が20を超えたりkが3を超えると現
像性が悪化する。mが4未満だと凝集性が悪化し、20
を超えると感度や解像性が低下する。nが5を超えると
凝集性が悪化する。一般式(II)で表わされる化合物
の具体例としては、ノニルフェノールのEO付加物(平
均8モル)のアクリレート(東亞合成(株)製アロニッ
クス(登録商標)M−114)や、ノニルフェノールの
アルキレンオキサイド付加物(平均2モルのPO及び平
均7モルのEO)のアクリレート等がある(ここでE
O、POはそれぞれエチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイドの略である。以下同じ。)。
【0033】また、(b)光重合性不飽和化合物とし
て、さらに、下記一般式(III)及び(IV)で表わ
される化合物群から選ばれる少なくとも一種が含有され
ていることは、本発明の好ましい実施形態である。
【0034】
【化13】
【0035】(式中、R2及びR3は(メタ)アクリロイ
ル基、A2、A3及びA4はC24又はC36を示し、p、q
及びrは3≦p+q+r≦40となる0以上の整数であ
る。)
【0036】
【化14】
【0037】(式中、R4及びR5は(メタ)アクリロイ
ル基、A5、A6はC24又はC36を示し、s、t、u及
びvは2≦s+t+u+v≦40となる0以上の整数で
ある。)
【0038】一般式(III)で表わされる化合物にお
いて、p+q+rが3未満だと硬化膜の柔軟性が低下し
て脆くなり、40を超えると感度及び解像度が低下す
る。一般式(III)で表わされる化合物の具体例とし
ては、ポリエチレングリコール(EO単位数平均9モ
ル)ジアクリレート(新中村化学工業(株)製NKエス
テルA−400)、ポリプロピレングリコール(PO単
位数平均7モル)ジメタクリレート(新中村化学工業
(株)製NKエステル9PG)、ポリプロピレングリコ
ール(PO単位数平均12モル)のEO付加物(両端に
平均3モルずつ)のジメタクリレート等がある。
【0039】一般式(IV)で表わされる化合物におい
て、s+t+u+vが2未満だと硬化膜の柔軟性が低下
して脆くなるとともに現像性が悪化し、40を超えると
感度及び解像度が低下する。一般式(IV)で表わされ
る化合物の具体例としては、ビスフェノールAのEO付
加物(両端に平均5モルずつ)のジメタクリレート(新
中村化学工業(株)製NKエスエルBPE−500)
や、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物
(両端に平均2モルずつのPO及び平均6モルずつのE
O)のジメタクリレート等がある。
【0040】(b)光重合性不飽和化合物としては、さ
らに、下記一般式(VI)で表わされる化合物を含んで
も良い。
【0041】
【化15】
【0042】(式中、R6及びR7は(メタ)アクリロイ
ル基を示し、A10はC24又はC36を示し、A11は炭素
数4〜12のイソシアネート残基を示す。h及びjは2
≦h+j≦30となる0以上の整数である。)
【0043】一般式(VI)で表わされる化合物におい
て、h+jが2未満だと硬化膜の柔軟性が低下して脆く
なり、30を超えると感度及び解像度が低下する。一般
式(VI)で表わされる化合物の具体例としては、ヘキ
サメチレンジイソシアネートとオリゴプロピレングリコ
ールモノメタクリレート(日本油脂(株)製ブレンマー
PP1000)との反応物等がある。
【0044】本発明に用いられる(b)光重合性不飽和
化合物としては、上記以外に、下記化合物を同時に併用
することもできる。例えば、1,6−ヘキサンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、EO(PO)付加トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリグリシジルエーテルトリ(メタ)アクリレー
ト、フェノキシポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、β−ヒドロキシプロピル−β’−アクリロ
キシプロピルフタレート等がある。
【0045】(b)光重合性不飽和化合物の含有量は、
光重合性樹脂組成物の全固形分の質量中、5〜70質量
%であることが必要であり、好ましくは10〜65質量
%、より好ましくは15〜60質量%である。5質量%
未満では感度が不十分で、70質量%を超えるとエッジ
フューズ性が悪化する。
【0046】本発明に用いられる(c)光重合開始剤と
しては、解像性の点で、2,4,5−トリアリールイミ
ダゾール二量体を含むことが好ましい。2,4,5−ト
リアリールイミダゾール二量体は下記一般式(V)で表
わされる。
【0047】
【化16】
【0048】2個のロフィン基を結合する共有結合は、
1,1’−、1,2’−、1,4’−、2,2’−、
2,4’−又は4,4’−位についているが、1,2’
−位に共有結合がついている化合物が好ましい。2,
4,5−トリアリールイミダゾール二量体には、例え
ば、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニル
イミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−
4,5−ビス−(m−メトキシフェニル)イミダゾール
二量体、2−(p−メトシキフェニル)−4,5−ジフ
ェニルイミダゾール二量体等がある。また、これらとp
−アミノフェニルケトンとを併用する系は好ましく、例
えば、p−アミノベンゾフェノン、p−ブチルアミノベ
ンゾフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p
−ジメチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ビス(エ
チルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチ
ルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチル
アミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジブチルア
ミノ)ベンゾフェノン等が挙げられる。
【0049】また、(c)光重合開始剤には、上記で示
された化合物以外に、他の光重合開始剤との併用も可能
である。ここでの光重合開始剤とは、各種の活性光線、
例えば紫外線等により活性化しうる、重合を開始する公
知の化合物である。例えば、2−エチルアントラキノ
ン、2−tert−ブチルアントラキノン等のキノン
類、ベンゾフェノン等の芳香族ケトン類、N−フェニル
グリシン等のN−アリールアミノ酸類、ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル等
のベンゾインエーテル類、ベンジルジメチルケタール、
ベンジルジエチルケタール等がある。
【0050】また、例えばチオキサントン、2,4−ジ
エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等の
チオキサントン類と、ジメチルアミノ安息香酸アルキル
エステル化合物等の三級アミン化合物との組み合わせも
ある。また、例えば、9−フェニルアクリジン等のアク
リジン類、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2
−(o−ベンゾイル)オキシム、1−フェニル−1,2
−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オ
キシム等のオキシムエステル類等もある。
【0051】(c)の含有量は、光重合性樹脂組成物の
全固形分の質量中、0.1〜15質量%であることが必
要であり、好ましくは0.5〜10質量%である。15
質量%を超えると光重合性樹脂組成物の活性吸収率が高
くなり、光重合性樹脂積層体として用いた場合、光重合
性樹脂層の底部の重合硬化が不十分になる。また、0.
1質量%未満では十分な感度が出ない。
【0052】また、本発明の光重合性樹脂組成物に、熱
安定性及び保存安定性を向上させるためのラジカル重合
禁止剤を含有させることは好ましく、例えばp−メトキ
シフェノール、ハイドロキノン、ピロガロール、ナフチ
ルアミン、tert−ブチルカテコール、塩化第一銅、
2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,
2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル
−6−tert−ブチルフェノール)、N−ニトロソフ
ェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩、ジフェニル
ニトロソアミン等が挙げられる。
【0053】本発明の光重合性樹脂組成物には染料や顔
料等の着色物質を含有させることもでき、例えばフクシ
ン、フタロシアニングリーン、オーラミン塩基、カルコ
キシドグリーンS、パラマジエンタ、クリスタルバイオ
レット、メチルオレンジ、ナイルブルー2B、ビクトリ
アブルー、マラカイトグリーン、ベイシックブルー2
0、ダイアモンドグリーン等が挙げられる。
【0054】光照射により発色する発色系染料を本発明
の光重合性樹脂組成物に含有させることもでき、ロイコ
染料又はフルオラン染料とハロゲン化合物との組み合わ
せがある。ロイコ染料としては、例えばトリス(4−ジ
メチルアミノ−2−メチルフェニル)メタン[ロイコク
リスタルバイオレット]、トリス(4−ジメチルアミノ
−2−メチルフェニル)メタン[ロイコマラカイトグリ
ーン]等が挙げられ、ハロゲン化合物としては臭化アミ
ル、臭化イソアミル、臭化イソブチレン、臭化エチレ
ン、臭化ジフェニルメチル、臭化ベンザル、臭化メチレ
ン、トリブロモメチルフェニルスルホン、四臭化炭素、
トリス(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、ト
リクロロアセトアミド、ヨウ化アミル、ヨウ化イソブチ
ル、1,1,1−トリクロロ−2,2−ビス(p−クロ
ロフェニル)エタン、ヘキサクロロエタン、トリアジン
化合物等が挙げられる。なお、トリアジン化合物として
は、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s−ト
リアジン、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン等が挙げられ
る。このような発色系染料の中でも、ロイコ染料とトリ
ブロモメチルフェニルスルホンとの組み合わせや、ロイ
コ染料とトリアジン化合物との組み合わせが有用であ
る。
【0055】また、本発明の光重合性樹脂組成物には、
必要に応じて可塑剤等の添加剤を含有させることもで
き、例えばジエチルフタレート等のフタル酸エステル
類、p−トルエンスルホンアミド等が挙げられる。光重
合性樹脂積層体を作製する場合には、上記光重合性樹脂
組成物を支持層上に塗布する。支持層としては活性光を
透過する透明なものが望ましく、例えば、ポリエチレン
テレフタレートフィルム、ポリビニルアルコールフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィ
ルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、塩化ビニリデン共
重合体フィルム、ポリメタクリル酸メチル共重合体フィ
ルム、ポリスチレンフィルム、ポリアクリロニトリルフ
ィルム、スチレン共重合体フィルム、ポリアミドフィル
ム、セルロース誘導体フィルム等が挙げられる。これら
のフィルムは必要に応じ延伸されたものも使用可能であ
る。厚みは薄い方が画像形成性や経済性の面で有利であ
るが、強度を維持する必要もあり、10〜30μmのも
のが一般的である。支持層のヘーズは5%以下であるこ
とが好ましい。
【0056】支持層に塗布した光重合性樹脂層の表面に
は、必要に応じて保護層を積層する。支持層よりも保護
層の方が光重合性樹脂層との密着力が充分小さく容易に
剥離できることがこの保護層としての重要な特性であ
る。このような保護層としては、例えばポリエチレンフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。光重
合性樹脂層の厚みは用途において異なるが、プリント配
線板作製用には、5〜100μm、好ましくは5〜50
μmである。光重合性樹脂層が薄いほど解像力が向上
し、また、光重合性樹脂層が厚いほど硬化膜強度が向上
する。
【0057】次に、本発明の光重合性樹脂積層体を用い
てプリント配線板を製造する方法の一例を説明する。製
造工程は、通常、次の(A)〜(E)の工程よりなり、
順次行う。 (A)ラミネート工程:光重合性樹脂積層体に保護層が
ある場合には、保護層を剥がしながら基板上にホットロ
ールラミネーターを用いて密着させる。この時の加熱温
度は一般的に40〜160℃である。 (B)露光工程:所望の配線パターンを有するフォトマ
スクを介して、活性光線源を用いて光重合性樹脂組成物
層に露光を施す。支持体を剥離して露光しても良いし、
支持体がついたまま露光してもよい。 (C)現像工程:支持層が残っている場合にはこれを剥
離した後、アルカリ現像液を用いて光重合性樹脂組成物
層の未露光部分を溶解又は分散除去、レジストパターン
を基板上に形成する。現像液は光重合性樹脂層の特性に
合わせて選択され、0.5〜3質量%の炭酸ナトリウム
や炭酸カリウムの水溶液が一般的に用いられる。
【0058】(D)回路形成工程:形成されたレジスト
パターン上からエッチング液を吹き付けレジストパター
ンによって覆われていない銅面をエッチングするエッチ
ング工程、又はレジストパターンによって覆われていな
い銅面に銅、半田、ニッケル、金及び錫等のめっき処理
を行うめっき工程。 (E)剥離工程:レジストパターンを、アルカリ剥離液
を用いて基板から除去する。剥離液は現像液よりも更に
強いアルカリ性水溶液で、1〜5質量%の水酸化ナトリ
ウムや水酸化カリウムの水溶液が一般的に用いられる。
なお、現像液や剥離液に消泡剤等の少量の水溶性有機溶
媒を加える事も可能である。
【0059】
【実施例1〜9及び比較例1〜2】以下、本発明の具体
的実施形態について、実施例で説明する。表1に示す組
成物を均一に溶解し、混合溶液を得た。表1中の記号に
ついては、下記の<記号説明>に示す。得られた混合溶
液を、厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(支持層)にバーコーターを用いて均一塗布した。
これを95℃の乾燥機中で約4分間乾燥して光重合性樹
脂組成物層の厚み40μmの光重合性樹脂積層体を得
た。その後、光重合性樹脂組成物層のポリエチレンテレ
フタレートフィルムを積層していない表面上に25μm
のポリエチレンフィルム(保護層)を張り合わせて光重
合性樹脂積層体を作製した。
【0060】解像度及び密着性を評価するために、上記
で得た光重合性樹脂積層体を用いて、次に示す(イ)〜
(ハ)の工程によってレジストパターンを作成した。 <レジストパターン作成方法> (イ)ラミネート 35μm圧延銅箔を積層した銅張積層板表面を湿式バフ
ロール研磨(スリーエム社製、スコッチブライト(登録
商標)#600、2連)し、得られた光重合性樹脂積層
体を、この銅面に光重合性樹脂組成物層が面するように
ポリエチレンフィルムを剥がしながらホットロール式ラ
ミネーターによりエア圧力0.35MPa、ラミネート
速度1.5m/min、ロール温度105℃、圧力0.
35MPaの条件でラミネートした。
【0061】(ロ)露光 マスクフィルムを通して、超高圧水銀ランプ((株)オ
ーク製作所HMW−201KB)により光重合性樹脂組
成物層を60mJ/cm2で露光した。 (ハ)現像 ポリエチレンテレフタレートフィルムを除去した後、1
質量%炭酸ナトリウム水溶液(30℃)を最小現像時間
の二倍の時間スプレーして未露光部分を溶解除去し、光
重合性樹脂組成物層をパターニングした。ここで、最小
現像時間は、銅張積層板に光重合性樹脂層をラミネート
し、これを露光せずに支持層を剥離して現像したとき、
光重合性樹脂層が溶解する最小時間のことである。
【0062】なお、実施例における(1)エッジフュー
ズ性、(2)解像度、(3)ラミネート追従性試験、
(4)テンティング性試験、(5)現像凝集性試験
は、以下に示す評価方法を用いて評価した。 (1)エッジフューズ試験 23℃、湿度50%でロール状で保存し、端面からの光
重合性樹脂層のしみ出し具合により以下のようにランク
付け評価した。 ○:3ヶ月以上、端面からのしみ出し無しで保存可能 △:1ヶ月以上3ヶ月未満、端面からのしみ出し無しで
保存可能 ×:1ヶ月未満、端面からのしみ出し無しで保存可能
【0063】(2)解像度 銅張積層板に光重合性樹脂層をラミネートし、これを種
々のライン幅(ライン幅:スペ−ス幅=1:1)パター
ンの印刷されたマスクフィルムを通して露光し、支持層
を剥離したのち現像した。得られた画像の分離し得る最
小ライン幅を解像度とした。
【0064】(3)ラミネート追従性試験 銅張積層板に、市販のDFRを使ってラミネート、露
光、現像、エッチング、剥離を行ない、直径310μ
m、深さ約10μmの円形窪み(ピット)を作った。こ
のピット基板に光重合性樹脂層をラミネートし、光重合
性樹脂層が追従しきれずにピット内部に残ったエアーの
直径を測定し、以下の通りランク付けした。エアー径が
小さいほど追従性に優れると判定される。 ○:エアー径140μm未満 △:エアー径140μm以上180μm未満 ×:エアー径180μm以上
【0065】(4)テンティング性試験 直径6mmの円孔が約1000個開いている銅張積層板
を用い、光重合性樹脂層を基板の両面に逐次ラミネート
し、両面からそれぞれパターンマスクを通さず直接に露
光した。これを最小現像時間の3倍の時間で現像し、さ
らに、スプレー圧力0.3MPaで約1分間水洗した。
両面の硬化膜のいずれかが破れている円孔を数え、以下
の通りランク付けした。 ○:破れ率10%未満 △:破れ率10%以上30%未満 ×:破れ率30%以上
【0066】(5)現像凝集性試験 30℃、1質量%の炭酸ナトリウム水溶液に、40μm
膜厚換算で0.6m2/Lの未露光の光重合性樹脂層を
溶解させ、溶液200mLを0.2MPaの圧力でスプ
レーしながら、溶液循環を3時間行なった。その後、槽
内の凝集物(粉体状ないしオイル状)発生の状態を目視
で判定し、以下の通りランク付けした。 ○:液面に浮遊物がなく、溶液を除去後の槽底にも全く
凝集物の発生がない △:液面や槽底に、ごくわずかに凝集物の発生が認めら
れる ×:液面や槽底に、多量の凝集物発生が認められる 結果をまとめて表1に示す。
【0067】なお、比較例1は、(b)光重合性不飽和
化合物の一般式(II)で表わされる化合物群から選ば
れる化合物を含んでいないため、要件を欠いている。比
較例2は、(b)光重合性不飽和化合物の一般式(I)
で表わされる化合物群から選ばれる化合物を含んでいな
いため、要件を欠いている。
【0068】<記号説明> P−1:メタクリル酸メチル65質量%、メタクリル酸
25質量%、アクリル酸ブチル10質量%の三元共重合
体のメチルエチルケトン溶液(固形分濃度34質量%、
重量平均分子量7.5万、酸当量344) P−2:メタクリル酸メチル67質量%、メタクリル酸
23質量%、アクリル酸ブチル10質量%の三元共重合
体のメチルエチルケトン溶液(固形分濃度25質量%、
重量平均分子量20万、酸当量374) P−3:メタクリル酸メチル50質量%、メタクリル酸
25質量%、スチレン25質量%の三元共重合体のメチ
ルエチルケトン溶液(固形分濃度35質量%、重量平均
分子量5万、酸当量344)
【0069】M−1:一般式(I)で表わされる化合
物、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(ダイ
セル・ユーシービー(株)製DPHA) M−2:一般式(II)で表わされる化合物、ノニルフ
ェノールのEO付加物(平均8モル)のアクリレート
(東亞合成(株)製アロニックス(登録商標)M−11
4) M−3:一般式(II)で表わされる化合物、ノニルフ
ェノールのアルキレンオキサイド付加物(平均2モルの
PO及び平均7モルのEO)のアクリレート M−4:一般式(III)で表わされる化合物、ポリエ
チレングリコール(EO単位数平均9モル)ジアクリレ
ート(新中村化学工業(株)製NKエステルA−40
0) M−5:一般式(III)で表わされる化合物、ポリプ
ロピレングリコール(PO単位数平均7モル)ジメタク
リレート(新中村化学工業(株)製NKエステル9P
G)
【0070】M−6:一般式(III)で表わされる化
合物、ポリプロピレングリコール(PO単位数平均12
モル)のEO付加物(両端に平均3モルずつ)のジメタ
クリレート M−7:一般式(IV)で表わされる化合物、ビスフェ
ノールAのEO付加物(両端に平均5モルずつ)のジメ
タクリレート(新中村化学工業(株)製NKエステルB
PE−500) M−8:一般式(IV)で表わされる化合物、ビスフェ
ノールAのアルキレンオキサイド付加物(両端に平均2
モルずつのPO及び平均6モルずつのEO)のジメタク
リレート M−9:一般式(VI)で表わされる化合物、ヘキサメ
チレンジイソシアネートとオリゴプロピレングリコール
モノメタクリレート(日本油脂(株)製ブレンマーPP
1000)との反応物 M−10:トリメチロールプロパントリアクリレート
(大阪有機化学工業(株)製TMP3A)
【0071】A−1:ベンゾフェノン A−2:4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェ
ノン A−3:一般式(V)で表わされる化合物、2−(o−
クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二
量体 B−1:マラカイトグリーン(保土ヶ谷化学(株)製A
IZEN(登録商標)MALACHITE GREE
N) B−2:ロイコクリスタルバイオレット B−3:トリブロモメチルフェニルスルホン
【0072】
【表1】
【0073】
【発明の効果】本発明の光重合性樹脂組成物を用いたD
FRは、現像後のレジストパターンの解像性に優れると
ともに、保存時のエッジフューズ性と基板へのラミネー
ト追従性とを両立しており、しかも硬化膜のテンティン
グ性や現像液分散時の凝集性にも優れ、アルカリ現像型
プリント配線板作製用DFRとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/004 512 G03F 7/004 512 5E343 7/029 7/029 7/031 7/031 7/033 7/033 H05K 3/06 H05K 3/06 H 3/18 3/18 D Fターム(参考) 2H025 AA02 AB11 AB15 AC01 AD01 BC14 BC32 BC42 BC43 CA01 CA28 CB10 CB13 CB14 CB43 CB55 FA03 FA17 FA40 FA43 FA47 4J011 QA03 QA22 QA25 QA34 QB15 QB16 SA78 UA01 VA01 WA01 4J026 AA43 AA45 AA53 AA55 BA29 BA30 BA50 BB03 BB04 DB06 DB24 DB36 FA05 GA07 GA08 4J027 AA03 AA04 AC02 AC06 AC09 AJ08 AJ09 BA07 BA28 CA03 CB10 CC05 CD10 5E339 CD01 CE16 CE19 CF15 5E343 AA02 ER11 ER12 ER16 ER18 GG08 GG11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)カルボキシル基含有量が酸当量1
    00〜600でありかつ重量平均分子量が2万〜50万
    の線状重合体からなるバインダー用樹脂を20〜80質
    量%、(b)下記一般式(I)で表わされる化合物群か
    ら選ばれる少なくとも一種の化合物、及び下記一般式
    (II)で表わされる化合物群から選ばれる少なくとも
    一種の化合物を含む光重合性不飽和化合物を5〜70質
    量%、(c)光重合開始剤を0.1〜15質量%含有す
    ることを特徴とする、光重合性樹脂組成物。 【化1】 (式中、Rは水素原子又は(メタ)アクリロイル基を示
    し、1分子中に少なくとも4個以上の(メタ)アクリロ
    イル基を含む。) 【化2】 (式中、R1は(メタ)アクリロイル基を示し、A1は炭
    素数20以下のアルキル基を示す。kは1〜3の整数、
    mは4〜20の整数、nは0〜5の整数である。C24
    O及びC36Oの繰り返し単位の配列はブロックであっ
    てもランダムであっても良い。)
  2. 【請求項2】 (b)成分としてさらに、下記一般式
    (III)及び(IV)で表わされる化合物群から選ば
    れる少なくとも一種の化合物を含むことを特徴とする、
    請求項1に記載の光重合性樹脂組成物。 【化3】 (式中、R2及びR3は(メタ)アクリロイル基、A2、A3
    及びA4はC24又はC36を示し、p、q及びrは3≦
    p+q+r≦40となる0以上の整数である。) 【化4】 (式中、R4及びR5は(メタ)アクリロイル基、A5、A6
    はC24又はC36を示し、s、t、u及びvは2≦s
    +t+u+v≦40となる0以上の整数である。)
  3. 【請求項3】 (c)成分として、下記一般式(V)で
    表わされる2,4,5−トリアリールイミダゾール二量
    体を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載
    の光重合性樹脂組成物。 【化5】 (式中、A7、A8及びA9は水素、アルキル基、アルコキシ
    基又はハロゲン基を示し、w、x、yは1〜5の整数で
    ある。)
  4. 【請求項4】 支持層上に請求項1〜3のいずれかに記
    載の光重合性樹脂組成物からなる層を設けた光重合性樹
    脂積層体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光重合性樹脂積層体を
    用いて、基板上に光重合性樹脂層を形成し、露光し、現
    像してなるレジストパターンの形成方法。
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