JP2012076613A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタータモータ制御用のスイッチをバッテリの前方や側方に配置する場合、自動二輪車の仕様によっては、たとえばリヤサスペンションと、スタータモータ制御用のスイッチとが干渉し、スタータモータ制御用スイッチの配置スペースが確保できない場合がある。
【解決手段】バッテリ31と、スタータモータ30と、前記スタータモータ30と前記バッテリ31とを電気的に接続するスタータモータ制御用のスイッチ32と、を備えた自動二輪車である。前記スタータモータ30は、メインフレーム1に支持されたエンジン2に取り付けられ、前記バッテリ31及び前記スイッチ32は、シート5の下側の後部フレーム8内に配置されている。さらに、前記バッテリ31及び前記スイッチ32は、前側から前記順に配列されている。
【選択図】図1

Description

本発明は自動二輪車に関し、特に、エンジンを始動するスタータモータ及びスタータモータの作動を制御するスタータモータ制御用のスイッチを備えた自動二輪車に関する。
スタータモータを備えた自動二輪では、セルスイッチのセル始動動作に連動して、バッテリとスタータモータ(セルモータ)とを電気的に接続するスタータモータ制御用のスイッチ(たとえばマグネチックスイッチ)が設けられている。
スタータモータ制御用のスイッチは、配線長さを考慮すると、一般に、エンジンに取り付けられたスタータモータと、エンジン後方に配置されたバッテリとの間に配置されたり、あるいは、バッテリの側方に配置されたり(特許文献1)、している。
特開平7−112676号
スタータモータ制御用のスイッチをバッテリの前方や側方に配置する場合、自動二輪車の仕様によっては、たとえばリヤサスペンションと、スタータモータ制御用のスイッチとが干渉し、スタータモータ制御用スイッチの配置スペースが確保できない場合がある。
(発明の目的)
本発明は、シート下の後部フレーム内のスペースを、バッテリ及びスタータモータ制御用のスイッチの配置に有効利用することにより、車輌のコンパクト性を維持できるようにすることである。
上記課題を解決するため、本発明は、バッテリと、スタータモータと、前記スタータモータと前記バッテリとを電気的に接続するスタータモータ制御用のスイッチと、を備えた自動二輪車において、前記スタータモータは、メインフレームに支持されたエンジンに取り付けられ、前記バッテリ及び前記スイッチは、シートの下側の後部フレーム内に配置され、さらに、前記バッテリ及び前記スイッチは、前側から前記順に配列されている。前記スイッチの一例としては、いわゆるスタータマグネチックスイッチがあり、セルスイッチ(あるいはキースイッチ)のセル始動動作に連動してオンとなる。
本発明は、上記構成の自動二輪車において、好ましくは次の構成を適用することができる。
(a)車輌側方から見て、リヤサスペンションの一部が、前記バッテリと前記スタータモータとの間に位置している。
(b)シートの下側には後車輪を覆うリヤフェンダーが配置されており、該リヤフェンダーの上面に、前記バッテリ及び前記スイッチが配置されている。
(c)前記バッテリは、接続端子が後端部に位置するように、かつ、後方に向かって高くなる傾斜状態に、配置されている。
(d)前記バッテリは、前記メインフレームの後端部から後方に延びる後部フレームのクロス部材よりも、後方に配置されている。
(1)本発明によると、シート下側の後部フレーム間の空間を有効に利用して、バッテリ及びスタータモータ制御用のスイッチを配置できるので、車輌のコンパクト性を保てると共に、シート及び後部フレームにより、バッテリ及びスイッチを外部から保護できる。さらに、重量及び体積が大きいバッテリを、スイッチより前に配置しているので、車輌重心に重量を集中できる。また、バッテリとスタータモータとの間にはスタータモータ制御用のスイッチを配置していないので、その空間に他の部品を配置でき、設計レイアウトの自由度を向上できる。
(2)構成(a)によると、スイッチをバッテリよりも後方に配置することで、リヤサスペンションを、バッテリとスタータモータとの間に、たとえば前後方向に延びるように横置きに配置し易くなる。
(3)構成(b)によると、広い面積を有しているリヤフェンダーを利用してバッテリ及びスイッチを支持しているので、安定した状態でバッテリ及びスイッチを支持でき、かつ、リヤフェンダーにより、下方から跳ね上げられる泥等からスイッチ及びバッテリを保護できる。
(4)構成(c)によると、バッテリを、その接続端子が最も高い位置となるように、傾斜姿勢で配置しているので、バッテリ液を支障なく使用でき、かつ、バッテリとスイッチ間の電気配線を短くできる。
(5)構成(d)によると、バッテリをクロス部材より後方に配置しているので、シートを外すことにより、バッテリ及びスイッチが露出し、バッテリ及びスイッチのメンテナンスが簡単である。
本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1の自動二輪車を左後方から見た斜視図である。 ABS用バッテリを搭載し、シートを取り外して示す図1の自動二輪車の後部の平面図である。 サイドカウルを取り外して示す図1の自動二輪車の後端部の左側面図である。 図4の縦断側面図である。 図1の自動二輪車のリヤフェンダーの平面図である。 図6のVII-VII断面拡大図である。 スタータモータの配線略図である。 本発明の第2の実施の形態であって、非ABS用バッテリを搭載した自動二輪車の図3と同様の平面図である。 図9の縦断側面図である。 第2の実施の形態のリヤフェンダーの平面図である。 図11のXII-XII断面拡大図である。
[本発明の第1の実施の形態]
図1乃至図8は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車を示しており、これらの図面に基づいて第1の実施の形態を説明する。なお、説明の都合上、車輌の進行方向を車輌の「前方」とし、乗車したライダーから見た左右方向を、車輌の「左右方向」として、説明する。
(車輌の全体構成)
図1は自動二輪車全体の左側面図、図2は自動二輪車を左後方から見た斜視図であり、図1及び図2において、メインフレーム1の下側にエンジン2が配置され、メインフレーム1及び該メインフレーム1の後端部に連結された後部フレーム(シートレール)8の上側に、前側から順に、吸気ボックス3、燃料タンク4及びシート5が配置されている。
後部フレーム8を構成する左右一対の後部フレーム部材8aは、メインフレーム1の後部の左右両端から上方に傾斜してそれぞれ後方に延びる2本のレール状に形成される。また本実施の形態では、上面視において、燃料タンク4の後部に対してシート5の前部が上方から重なるように配置される。言換えると、燃料タンク4の後部は、シート5の前部よりも下方に延びる部分を有する。このようにシート5の前部直下の空間に燃料タンク4の後部が配置されることで、後部フレーム8のうち、シート5の前部直下の空間とは異なる位置に燃料タンク4以外の他部品が配置されることとなる。
メインフレーム1の後下端部に設けられたスイングアームブラケット1aには、ピボット部6を介してスイングアーム7の前端部が回動可能に支持されている。後部フレーム8内には、インナー形のリヤフェンダー9が固定され、該リヤフェンダー9の後端部にはフラップ10が設けられている。
スイングアーム7は、前記ピボット部6から後方に延びると共に前記ピボット部6回りに上下方向揺動自在となっており、スイングアーム7の後端アジャスタ部7aに、後車輪11の後車軸が前後方向位置調節可能に支持されている。スイングアーム7の前上部は、アッパー式リンク機構15を介してリヤサスペンション(ショックアブソーバ)16の後端部に連結されており、リヤサスペンション16は、前後方向に延びるように、略横倒し状態に配置されているが、前方に向かって少し上方に傾斜した状態で前方に延びている。リヤサスペンション16の前端部はメインフレーム1のクロス部材12に連結されている。
リヤサスペンション16は、自動二輪車の車幅中心線に対して、左右方向一方、具体的には右側に偏倚して配置されている。リヤサスペンション16の前端部が接続されるクロス部材12は、後部フレーム8の前端の接続部分に対して前方かつ略同じ高さ位置に配置される。したがってリヤサスペンション16は、後端部から前方に進むにつれて上下方向に関して後部フレーム8に近づいて、後部フレーム8の前部の左右方向間の部分を通過してクロス部材12に接続される。このように後部フレーム8の左右方向間にリヤサスペンション16が配置されることで、メインフレーム1および後部フレーム8のうち、リヤサスペンション16が配置される空間及びその上方に設定されるリヤサスペンション16の揺動予想空間には、干渉を防ぐためにリヤサスペンション16以外の他部品が除かれることとなる。
さらに、メインフレーム1の左右方向内側で、リヤサスペンション16の左右方向他方に隣接した位置に燃料ポンプ4a(図3参照)が配置される。すなわち燃料ポンプ4aは、左右方向他方、具体的には左側に偏倚して配置される。燃料ポンプ4aは、燃料タンク4内の燃料を燃料噴射装置へ供給するためのものである。本実施の形態では、燃料ポンプ4aは燃料タンク4内に配置されて、燃料タンク4のうち燃料ポンプ4aが配置される部分がリヤサスペンション16に隣接する位置まで下方に張出して形成される。このように燃料ポンプ4aまたは燃料タンク4がリヤサスペンション16に隣接して配置されることで、メインフレーム1のうち、リヤサスペンション16に隣接する空間は、燃料タンク4、燃料ポンプ4aまたは燃料配管などで占められることになる。
前輪22は左右一対のフロントフォーク21の下端部に支持され、フロントフォーク21の上端部は、上下一対のブラケット(図示せず)を介して操舵軸(図示せず)に連結され、該操舵軸はメインフレーム1の前端ヘッドパイプ20に回動自在に支持されている。
エンジン2のクランクケースの左側には出力スプロケット(図示せず)が設けられ、この出力スプロケットと、後車輪11の左側に設けられた後輪駆動用のスプロケット24との間に、駆動チェーン25が巻き掛けられている。
そして、エンジン2のクランクケースの上側であって、シリンダの直後付近に、スタータモータ30が配置されている。前記リヤフェンダー9の上面であって、一対の後部フレーム部材8a,8a間であって、かつ、シート5の下側に、前から順にクロス部材35,バッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ(たとえばマグネチックスイッチ)32が配置されている。
(バッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ32)
図8は、バッテリ31、スタータモータ30およびスタータモータ制御用のスイッチ32の配線略図である。スタータモータ制御用のスイッチ32は、外部から切換信号が与えられることでバッテリ31からスタータモータ30への電力供給状態を切替える。具体的には、スタータモータ制御用のスイッチ32は、セルスイッチ33から始動信号が与えられることで電力供給状態に切換え、始動信号が与えられない場合には電力非供給状態に切替えるスイッチである。バッテリ31からスタータモータ30への電力を伝える電力用配線37,39と、始動信号が供給される信号用配線40とは電気的に接続されていない。信号用配線40に信号が供給されることで力を発生させて、電力用配線37,39に介在される機械的スイッチ機構34を駆動させて、電力用配線37,39を導通状態とする。本実施の形態では、記機械的スイッチ機構34は、電磁ソレノイド(コイル)61、鉄心62及びばね63等を用いた電磁スイッチによってスタータ制御用のスイッチ32が実現される。
具体的には、スイッチ32は、電力を伝えるための駆動用第1端子32aおよび駆動用第2端子32bを備えている。また信号を受信するための信号用第1端子34aおよび信号用第2端子34bを備えている。また駆動用第1端子32aと駆動用第2端子32bとの間には前記機械的スイッチ機構34が介在される配線で接続される。駆動用第1端子32aは、電力用配線37を介してバッテリ31の正極端子31aに接続される。駆動用第2端子32bは、電力用配線を39介してスタータモータ30の正極端子30aに接続されている。バッテリ31およびスタータモータ30の負極端子31b、30bはそれぞれアース用配線38,38aにより接地(アース)されている。
また信号用第1端子34aと信号用第2端子34bとは前記電磁ソレノイド61が介在される配線で接続される。信号用第1端子34aは、セルスイッチ33を介してバッテリ31の正極端子31aと接続される配線40が接続されている。信号用線第2端子34bは、配線38cにより接地されている。セルスイッチ33は、運転者の操作によって遮断・導通状態が切換る機械的スイッチである。
駆動用第1端子32aと第2端子32bとの間に配置される機械的スイッチ機構34は、前記電磁ソレノイド61で発生された電磁力で導通・非導通状態を切換可能となる。このようにして電力用配線37,39と信号用配線40とは、電気的に非接続として構成されることで、セルモータ33等に過剰な電流が流れることを防ぐことができる。本実施の形態では、信号用第1端子34aと信号用第2端子34bとの間には、過剰電流が流れる信号用配線で構成される信号回路を遮断するためのヒューズ63が介在されている。このようにスタータモータ制御用のスイッチ32は、電磁力を発生させるためにコイル(61)が巻回されているので、通常のスイッチよりも大型化したものとして形成される。
図3はシート5を取り外して示す自動二輪車後部の平面図、図4は同左側面図、図5は図4の縦断側面図である。図3において、後部フレーム8は、左右に間隔を置いて配置された一対の後部フレーム部材8aを備えており、左右の後部フレーム部材8a間に前記リヤフェンダー9が配置され、該リヤフェンダー9は、ボルト等の適宜の固定手段により後部フレーム8に固定されている。
そして、前述のように、リヤフェンダー9の上面に、バッテリ31が配置されると共に、該バッテリ31から間隔をおいた後方位置に、前記スタータモータ制御用のスイッチ32が配置されている。
本該実施の形態におけるバッテリ31は、ABS搭載機種に対応したABS用バッテリである。このABS用バッテリ31は、薄形の直方体状に形成されており、横倒しの状態で、かつ、正極端子31aと負極端子31bとが、バッテリ31の後端部の左右上端部に位置するように配置されている。すなわち、バッテリ31をリヤフェンダー9に搭載した状態において、正極端子31aが、バッテリ31の後上端部の右端部に位置し、負極端子31bが、バッテリ31の後上端部の左端部に位置している。また、バッテリ31は、後部フレーム部材8a間を連結するアッパークロス部材35よりも後方位置であって、その左右幅中心線C2が、車両の車幅中心線C1よりも少し左方に変位するように配置されている。
スタータモータ制御用のスイッチ32は、リヤフェンダー9の左端近傍位置に配置され、スタータモータ制御用のスイッチ32の後半部は、カバー36により覆われている。
バッテリ31の正極端子31aは、前述のように、電力用配線37を介して後方のスタータモータ制御用のスイッチ32の駆動用第1端子32a(図8)に接続されている。バッテリ31の負極端子31bに接続された配線38は、バッテリ31の左側面に沿って前方に延びている。
前記配線37とは別にスタータモータ制御用のスイッチ32の駆動用第2端子32bに接続された配線39は、スタータモータ制御用のスイッチ32の後端部から右方に折れ曲がり、図示しないがリヤフェンダー9の右端部に配設されたメインハーネスに集束され、前方へと延び、スタータモータ30の正極端子30a(図8参照)に至っている。スタータモータ制御用のスイッチ32の信号用第1端子34a(図8参照)に接続された配線40は、前方に伸び出し、バッテリ31の左側面に沿ってさらに前方に延びている。
図4において、リヤフェンダー9は、後方に向かって高くなるように、水平面に対して傾斜しており、また、リヤフェンダー9の左右端部にはフェンダー側壁9aが一体に立設されている。リヤフェンダー9に上に横倒し状態で配置されたバッテリ31は、リヤフェンダー9と同様、後方に向かって高くなるように、水平面に対して傾斜した状態となっている。したがって、バッテリ31の後上端部に設けられた負極端子31b及び正極端子31aは、傾斜姿勢のバッテリ31の最も高い部位に位置していることになる。しかも、バッテリ31全体は、側方からみて、殆どが後部フレーム8の上端縁より上方に突出しないように、リヤフェンダー9上に搭載されている。また、スタータモータ制御用のスイッチ32及びそのカバー36も、後部フレーム8の上端縁より上方に突出しないように、リヤフェンダー9上に搭載されている。
図5において、バッテリ31の負極端子31bに接続された配線38は、後部フレーム8を介して接地されている。一方、スタータモータ制御用のスイッチ32の信号用第1端子34a(図8参照)に接続された配線40は、さらに前方に延び、セルスイッチ33に接続されている。
図6は、リヤフェンダー9の単体の平面図、図7は図6のVII-VII断面図である。図6において、リヤフェンダー9の前端部の右側には、リヤサスペンション挿通用の切欠き27が形成されている。リヤフェンダー9の後部の上面には、バッテリ31を保持するためのバッテリ保持壁41と、スタータモータ制御用のスイッチ32を保持するための左右一対のスイッチ保持壁42とが、リヤフェンダー9と一体に成形されている。
前記バッテリ保持壁41は、前壁41aと、左右の側壁41b、41cと、後壁41dとにより、平面視で、概ね矩形状に形成されているが、ABS用バッテリ31を搭載する構造と、図9の第2の実施の形態で示すような、非ABS用バッテリ51を搭載する構造との間で、簡単に変更できるように、前記後壁41dが、第1部分41d-1と、該第1部分41d-1より後方位置の第2部分41d-2とにより、階段状に形成されている。バッテリ保持壁41で囲まれたリヤフェンダー9の上面には、前後方向に延びる複数の補強リブ43が形成されている。
バッテリ保持壁41の構造を詳しく説明すると、前壁41aは左右方向に略一直線状に延びるように形成され、左右側壁41b、41cは、それぞれ前後方向に略一直線状に延びるように形成されているが、右側壁41cは左側壁41dよりも長く形成されている。そして、後壁41dについては、左側の第1部分41d-1が、後壁全長の1/4乃至1/5程度の長さを有し、残りの第2部分41d-2が、後壁全長の3/4乃至4/5程度の長さを有している。
図7において、左右の側壁41b、41cの間隔W1’は、ABS用バッテリ31の左右方向の幅W1に対応している。なお、図7に仮想線で示す仕切り壁45は、後述する第2の実施の形態で利用するものであって、図7には参考に記載してあるだけであり、本実施の形態におけるリヤフェンダー9には、形成されていない。
図6に戻り、バッテリ保持壁41の前壁41aと後壁41dの第1部分41d-1との間隔D1’は、ABS用バッテリ31の前後方向の幅D1に対応している。一方、前壁41aと後壁41dの第2部分41dとの間隔D2’は、図12に示す非ABSバッテリ51の前後方向の幅D2に対応している。後壁41dの第2部分41d-2の左右方向の幅W2’は、図12の非ABSバッテリ51の左右方向の幅W2に対応している。
そして、上記構成に加え、本実施の形態のリヤフェンダー9では、ABS用バッテリ31を確実に保持するために、図6に示すように、後壁41dの第2部分41d-2に、前方に突出するT字形の補助壁44が形成されている。この補助壁44の前端位置は、後壁41dの第1部分41d-1の前後方向の位置と一致している。
したがって、ABS用バッテリ31をリヤフェンダー9のバッテリ保持壁41内に配置した時には、ABS用バッテリ31は、前壁41aと、左右の側壁41b、41cと、後壁41dの第1部分41d-1と、T字形の補助壁44とにより、前後左右の端面が位置決めされ、保持される。
(実施の形態による作用効果)
(1)エンジンを始動する場合、図8において、セルスイッチ33をオンにすることにより、これにリレー式に連動して、スタータモータ制御用のスイッチ32がオンとなり、バッテリ31の電流をスタータモータ30に供給する。これにより、エンジンがクランキングされ、起動する。
(2)本実施の形態によると、図1に示すように、バッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ32を、シート5の下側に配置すると共に、左右の後部フレーム部材8a間に収納し、かつ、側面視で、バッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ32が、後部フレーム8の上端縁より上方に突出しないように、配置しているので、後部フレーム部材8a間の空間を有効に利用して、バッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ32を配置できる。これにより、車輌のコンパクト性を保てると共に、シート5及び後部フレーム8により、バッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ32を、外部から保護できる。さらに、重量及び体積が大きいバッテリ31を、スタータモータ制御用のスイッチ32より前に配置しているので、車輌重心に重量を集中できる。
(2)図3のように、広い面積を有するリヤフェンダー9の上面にバッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ32を搭載しているので、安定した状態でバッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ32を支持でき、かつ、後車輪22等から跳ね上げられる泥等から、スタータモータ制御用のスイッチ32及びバッテリ31を保護できる。
(3)図4及び図5に示すように、バッテリ31を、その接続用の各端子31a、31bが最も高い位置となるように、リヤフェンダー9の傾斜に対応させて傾斜させているので、バッテリ液を支障なく使用でき、かつ、バッテリ31とスタータモータ制御用のスイッチ32間の電気配線を短くすることができる。
(4)図3に示すように、バッテリ31を後部フレーム8のアッパークロス部材35より後方に配置しているので、シート5を外すことにより、バッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ32が略完全に露出し、バッテリ31及びスタータモータ制御用のスイッチ32のメンテナンスを簡単に行うことができる。また、燃料タンク4の後端部を、クロス部材の下側空間まで容易に拡張でき、燃料タンク4の容量を大きく確保できる。
なおバッテリ31およびスタータモータ制御用のスイッチ32は、クロス部材35に隠れずに上方に露出する位置、言い換えるとクロス部材35の直下を除いた空間に配置されることが好ましく、クロス部材35が前後に複数配置される場合には、クロス部材35の間に配置されればよい。またクロス部材35が比較的後方に配置される場合には、クロス部材35の前方にバッテリ31が配置されてもよい。これによってバッテリ31の交換、充電、スタータモータ制御用スイッチ32に内蔵されるフューズ交換などを容易に行うことができる。
(5)図1に示すように、スタータモータ制御用のスイッチ32をバッテリ31よりも後方に配置し、車輌側方から見て、リヤサスペンション16の一部を、バッテリ31とスタータモータ30との間に位置しているので、スタータモータ30とバッテリ31の間の空間を、横置きのリヤサスペンション16の配置用に有効に利用でき、車輌のコンパクト化を達成できる。
具体的には、スタータモータ制御用のスイッチ32をバッテリ31の後方に配置することで、バッテリ31とスタータモータ30の間、すなわち、後部フレーム8の前方下方空間について、設計の自由度を向上できる。たとえば後部フレーム8の前方下方空間に、リヤサスペンション16のほか、燃料タンク4の後部、燃料ポンプ関連機器などの比較的重量物を車体重心近くに配置することができ、走行性能を向上できる。
またリヤサスペンション16が偏倚する方向と反対方向にスタータモータ制御用スイッチ32が偏倚することで、リヤサスペンション16と、スタータモータ制御用スイッチ32からセルスイッチ33へ接続される配線40がリヤサスペンションと干渉することを防ぐことができる。また配線40がマフラおよび排気管が配置される方向と反対側に配置されることで、それらの熱源からの熱の影響を受けにくくすることができる。
スタータモータ制御用スイッチ32がバッテリ31に対して間隔をあけて後方に配置されるとともに後部フレーム8に対して間隔を空けて車幅方向内側に配置されることで、配線40の曲率が小さくなることを防いで配線配置することができる。
またバッテリ31の正極端子31aの位置が、スタータモータ制御用スイッチ32の駆動用第1端子32aに対して上方に配置される場合には、バッテリ31の正極端子31aと左右方向反対側にスタータモータ制御用スイッチ32が配置されることで、配線37の曲率が小さくなることを防いで端子間を接続させることができる。この場合、配線37は、バッテリ31の正極端子31aからバッテリ31の後面に沿って左右方向に延びるように接続部分が構成される。
(6)図6に示すように、リヤフェンダー9に形成するバッテリ用の保持壁41を、ABS用バッテリ31を搭載する場合の形状と、図12に示すように、非ABS用バッテリ51を搭載する場合との形状とに、簡単に製造変更できるようにしているので、いずれの機種に対しても、対応するリヤフェンダー9を簡単に製造することができる。
[本発明の第2の実施の形態]
図9乃至図12は、本発明の第2の実施の形態にかかる自動二輪車であり、ABSを搭載しておらず、バッテリとして、前記ABS用バッテリ31の形状(大きさ)と異なる非ABS用バッテリ51を搭載している。図9は、第1の実施の形態の図3に対応する平面図、図10は第1の実施の形態の図5に対応する縦断面図、図11及び図12は、第1の実施の形態の図6及び図7に対応する平面図及び断面図(XII-XII断面図)である。なお、第1の実施の形態の部品と対応する部品には、同じ番号を付してある。
図11において、非ABS用バッテリ51は、ABS用バッテリ31(図6等)と同様に、薄型の直方体形状であるが、非ABS用バッテリ51の左右幅W2は、ABS用バッテリ31の左右幅W1よりも小さく、非ABS用バッテリ51の前後方向幅WD2は、ABS用バッテリ31の前後方向幅WDよりも大きくなっている。また、非ABS用バッテリ51の正極端子51aと負極端子51bの左右方向の位置は、ABS用バッテリ31の正極端子31aと負極端子31bの左右方向の位置と、逆になっている。
リヤフェンダー9の後部に形成されたバッテリ保持壁41は、前記第1の実施の形態と共通の構成として、前壁41aと、左右の側壁41b、41cと、後壁41dとを備え、後壁41dが第1部分41d-1と、該第1部分41d-1より後方位置の第2部分41d-2とにより、階段状に形成されている。
第1の実施の形態の異なる点は、後壁41dの第2部分41d-2にT字形補助壁44(図6参照)を形成する代わりに、第1部分41d-1と第2部部分41d-2との境に対応する左右方向位置に、中間仕切り壁45を形成している。
したがって、非ABS用バッテリ51をリヤフェンダー9のバッテリ保持壁41内に配置した時には、非ABS用バッテリ51は、前壁41aと、中間仕切り壁45と、右の側壁41cと、後壁41dの第2部分41d-2と、により、前後左右の端面が位置決めされ、保持される。
なお、該第2の実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。
図9において、第2の実施の形態では、バッテリ51の正極端子51a寄りにスタータモータ制御用スイッチ32が配置されるので、配線37をさらに短くすることができる。
第1の実施の形態と第2の実施の形態とで、リヤフェンダー9は、T字形補助壁44と中間仕切り壁45の構成が異なる以外は同じ構成である。この場合、リヤフェンダー9を形成するための型は、各壁44、45をそれぞれ構成するための駒部分が、型本体から個別に着脱自在に構成される。これによって、リヤフェンダー9を型により製造する場合は、T字形補助壁44(図6)を形成するための駒と、中間仕切り壁45(図12)を形成するための駒とを、入れ替えるだけで、ABS用と非ABS用とで、上下共通の成形型を利用することができる。
[その他の実施の形態]
本発明は、前記実施の形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
2 エンジン
8 後部フレーム
8a 後部フレーム部材
9 リヤフェンダー
16 リヤサスペンション
30 スタータモータ
31 ABS用のバッテリ
31a、31b バッテリの正極端子、負極端子
32 スタータモータ制御用のスイッチ
34 機械的スイッチ機構
35 クロス部材
51 非ABS用のバッテリ
51a、51b バッテリの正極端子、負極端子

Claims (5)

  1. バッテリと、スタータモータと、前記スタータモータと前記バッテリとを電気的に接続するスタータモータ制御用のスイッチと、を備えた自動二輪車において、
    前記スタータモータは、メインフレームに支持されたエンジンに取り付けられ、
    前記バッテリ及び前記スイッチは、シートの下側の後部フレーム内に配置され、
    さらに、前記バッテリ及び前記スイッチは、前側から前記順に配列されている、ことを特徴とする自動二輪車。
  2. 請求項1に記載に自動二輪車において、
    車輌側方から見て、リヤサスペンションの一部が、前記バッテリと前記スタータモータとの間に位置している、自動二輪車。
  3. 請求項1又は2記載の自動二輪車において、
    シートの下側には後車輪を覆うリヤフェンダーが配置されており、
    該リヤフェンダーの上面に、前記バッテリ及び前記スイッチが配置されている、自動二輪車。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の自動二輪車において、
    前記バッテリは、接続端子が後端部に位置するように、かつ、後方に向かって高くなる傾斜状態に、配置されている、自動二輪車。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の自動二輪車において、
    前記バッテリは、前記メインフレームの後端部から後方に延びる後部フレームのクロス部材よりも、後方に配置されている、自動二輪車。
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