JP2012073101A - バイオセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】センシングと同時に、センシングする対象を顕微鏡等で観察可能なバイオセンサを提供すること。
【解決手段】本発明によると、
透明基材と、前記透明基材上のゲート電極と、前記ゲート電極を覆っている半導体膜と、前記半導体膜にそれぞれオーミック接触して配置されたソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極及びドレイン電極をそれぞれ覆っている第1の絶縁膜と、前記ゲート電極上の前記半導体膜に配置され、被測定物が配置される第2の絶縁膜と、を備えるFETセンサを有することを特徴とするバイオセンサが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明はバイオセンサに関し、特に、電界効果トランジスタを利用したバイオセンサに関する。
血液や細胞等の生体試料やその中の特定成分について迅速かつ簡便に濃度等を測定する方法として、電気化学的検出手段によるバイオセンサが実用化されている。その一つとして、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor、以下、FETという)を用いたバイオセンサが知られ、特にISFET(Ion-sensitive FET)と呼ばれている。ISFETを用いたDNAやタンパク質等の生体成分、細胞などを用いた検出系への応用が盛んに研究されている。
例えば、特許文献1では、バイオセンシングするときの信号を増幅するため、半導体基板上に作られたトランジスタのゲート電極部にバイオセンシング部を設けたセンサが開示されている。しかし、トランジスタ上にバイオセンシング部を設けているため、ベース基板である半導体基板が不透明であり、トランジスタ自体も不透明であることから、センシングする対象である細胞やDNAなどの状態を顕微鏡で観察しながらセンシング信号を確認することはできない。
また、特許文献2では、ガラス、プラスチック等の透明な基板上に形成した薄膜トランジスタ上に化学反応層を形成している。しかし、特許文献2においてもトランジスタ部及び配線層が不透明であることから、センシングする対象を顕微鏡で観察することはできなかった。
特開2001−281213号公報 特開2006−250928号公報
医学の基礎となる分子細胞生物学や分子生物学等の研究分野においては、位相差顕微鏡や蛍光顕微鏡等を用いた観察結果と、バイオセンシングにより得られたデータとの対比が求められる。しかし、従来のバイオセンサは、このような要求を満足するものではなかった。
上記の実情に鑑みて、本発明は、センシングと同時に、センシングする対象を顕微鏡等で観察可能なバイオセンサを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によると、透明基材と、前記透明基材上のゲート電極と、前記ゲート電極を覆っている半導体膜と、前記半導体膜にそれぞれオーミック接触して配置されたソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極及びドレイン電極をそれぞれ覆っている第1の絶縁膜と、前記ゲート電極上の前記半導体膜に配置され、被測定物が配置される第2の絶縁膜と、を備えるFETセンサを有することを特徴とするバイオセンサが提供される。
前記バイオセンサにおいて、前記半導体膜上に、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に対して第1の絶縁膜を介して配置された電極をさらに備えてもよい。
本発明の一実施形態によると、透明基材と、前記透明基材上のゲート電極と、前記ゲート電極を覆っている半導体膜と、前記半導体膜にそれぞれオーミック接触して配置されたソース電極及びドレイン電極と、前記ソース電極及びドレイン電極をそれぞれ覆っている第1の絶縁膜と、前記ゲート電極上の前記半導体膜から前記半導体膜の外側へ向けて引き出して配置された電極と、前記電極上に配置され、被測定物が配置される第2の絶縁膜と、を備えるFETセンサを有することを特徴とするバイオセンサが提供される。
前記バイオセンサにおいて、少なくとも前記第2の絶縁膜における前記被測定物が配置される周囲に配置された隔壁を備えてもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記ソース電極及びドレイン電極と絶縁され、且つ、前記被測定物に可変電圧を印加する参照電極を備えてもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記ゲート電極及び/または前記半導体膜は透明であってもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記第2の絶縁膜上に親水性を有する親水性領域を設けてもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記第2の絶縁膜は、イオン感応膜であってもよい。
本発明の一実施形態によると、透明基材と、前記透明基材を覆っている第1のゲート電極と、前記第1のゲート電極上の第1の半導体膜と、前記第1の半導体膜にそれぞれオーミック接触して配置された第1のソース電極及び第1のドレイン電極と、前記第1のソース電極及び第2のドレイン電極をそれぞれ覆っている第1の絶縁膜と、前記第1のゲート電極上の前記第1の半導体膜に配置され、被測定物が配置される第2の絶縁膜と、を備えるFETセンサと、前記透明基材上の第2のゲート電極と、前記第2のゲート電極を覆っている第2の半導体膜と、前記第2の半導体膜にそれぞれオーミック接触して配置された第2のソース電極及び第2のドレイン電極と、を備えるFETと、を有することを特徴とするバイオセンサが提供される。
前記バイオセンサにおいて、前記FETセンサ及び前記FETは、カレントミラー回路を構成してもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記FETセンサ及び前記FETは、インバータ回路を構成してもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記インバータ回路を複数有し、前記複数のインバータ回路を直列に接続することによりリングオシレータ回路を構成してもよい。
前記バイオセンサにおいて、少なくとも前記第2の絶縁膜における前記生体関連物質が配置される周囲に配置された隔壁を備えてもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記ソース電極及びドレイン電極と絶縁され、且つ、前記被測定物に可変電圧を印加する参照電極を備えてもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記ゲート電極及び/または前記半導体膜は透明であってもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記第2の絶縁膜上に親水性を有する親水性領域を設けてもよい。
前記バイオセンサにおいて、前記第2の絶縁膜は、イオン感応膜であってもよい。
本発明によると、センシングと同時に、センシングする対象を顕微鏡等で観察可能なバイオセンサが提供される。
一実施形態に係る本発明のバイオセンサ100を説明する図であり、(a)はバイオセンサ100の回路図であり、(b)はバイオセンサ100の上面図であり、(c)は(b)のAA’におけるバイオセンサ100の断面図である。 一実施形態に係る本発明のバイオセンサ200の構造について説明する図であり、(a)はバイオセンサ200の回路図であり、(b)はバイオセンサ200の上面図であり、(c)は図1(b)のAA’におけるバイオセンサ200の断面図である。 一実施形態に係る本発明のバイオセンサ300をしめす図であり、(a)はバイオセンサ300の回路図であり、(b)はバイオセンサ300の上面図である。 図3(b)のAA’におけるバイオセンサ300の断面図である。 一実施形態に係る本発明のバイオセンサ400の構造について説明する図であり、(a)はバイオセンサ400の上面図であり、(b)は(a)のAA’におけるバイオセンサ400の断面図である。 (a)は一実施形態に係る本発明のバイオセンサ500の回路図であり、(b)はバイオセンサ500の上面図である。 図6(b)のAA’におけるバイオセンサ500の断面図である。 (a)は一実施形態に係る本発明のバイオセンサ600の回路図であり、(b)はFETセンサ600aによる出力電圧への影響を示す図である。 一実施形態に係る本発明のバイオセンサ700の回路図である。 一実施形態に係る本発明のバイオセンサ800の回路図である。 一実施形態に係る本発明のバイオセンサ100の特性を示す図である。 一実施例に係る本発明のバイオセンサ500の回路図である。 入力電流と出力電流のシミュレーション結果を示す図である。 試料のpHと出力電流との関係を示すシミュレーション結果である。 (a)はシミュレーションに用いた本発明に係るバイオセンサ800の1つのインバータ回路を示す回路図であり、(b)は代表的なpHにおける周波数を示す表であり、(c)はpHとリングオシレータ周波数特性を示す図である。 代表的なpHにおけるリングオシレータ周波数特性を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係るバイオセンサ及びその製造方法について説明する。但し、本発明のバイオセンサは多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態及び実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態及び実施例で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
上述の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、活性層及び電極を透明な材料を用いて形成した逆スタガ型(ボトムゲート型)のFETを用い、さらに活性層の上部に保護層に代わってイオン感応膜を形成することで、センシングと同時に、センシングする対象を顕微鏡等で観察することに想到した。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係るバイオセンサ100の構造について説明する。図1は本実施形態に係るバイオセンサ(FETセンサ)100の構造について説明する図であり、図1(a)はバイオセンサ100の回路図であり、図1(b)はバイオセンサ100の上面図であり、図1(c)は図1(b)のAA’におけるバイオセンサ100の断面図を示す。
本実施形態に係るバイオセンサ100は、基材101の素子形成面である上部表面にゲート電極111、ゲート絶縁膜121、半導体膜である活性層131、ドレイン電極113及びソース電極115、保護膜141及びイオン感応膜151を順次積層した逆スタガ型のFETセンサの構造を有する。ドレイン電極113及びソース電極115は、活性層131とオーミック接触して配置され、被測定物が配置されるイオン感応膜151は、ドレイン電極113及びソース電極115で挟まれた領域において、ドレイン電極113及びソース電極115に対して保護膜141を介して配置される。バイオセンサ100は、第1の絶縁膜である保護膜141及び第2の絶縁膜であるイオン感応膜151の上部に測定領域191を配設するため、保護膜141の上部に被測定物が配置される周囲に配置された隔壁161をさらに形成する。
基材101には透明基材を用い、例えば、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板のような透明な有機樹脂からなる基板、ポリプロピレン、ポリエステル、ビニル、ポリフッ化ビニル、塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミドのような透明なフィルム等を用いることができる。基材101の厚さは、1μm〜1mmの範囲で適宜選択することができる。
ゲート電極111、ドレイン電極113及びソース電極115には、透明な導電性材料を用い、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)等を用いることができる。また、ゲート電極111、ドレイン電極113及びソース電極115の何れかを透明材料以外を用いて形成することもできる。その場合、ゲート電極111の材料としては、アルミ、金、銅等を用いることができ、ドレイン電極113及びソース電極115の材料としては、チタン、アルミ、金、銅、チタン及びアルミの積層等を用いることもできる。ゲート電極111、ドレイン電極113及びソース電極115の厚さは、20nm〜200nmが好ましい。
ゲート絶縁膜121及び保護膜141には、透明な絶縁性材料を用い、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素等を用いることができる。また、プラスチック基板のような透明な有機樹脂からなる基板、ポリプロピレン、ポリエステル、ビニル、ポリフッ化ビニル、塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミドのような透明なフィルム等を用いてもよい。ゲート絶縁膜121及び保護膜141の厚さは、50nm〜1μmの範囲で適宜選択することができる。
活性層131は、透明な半導体材料を用い、例えば、InMZnO(Mはガリウム(Ga)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)のうち少なくとも1種)を主成分とするアモルファス酸化物を用いることができる。特に、MがGaであるInGaZnO系のアモルファス酸化物が好ましい。また、活性層131は、IGZOを主成分とする場合、必要に応じて、Al、Fe、Sn等を構成元素として加えてもよい。IGZO半導体は、室温から150℃程度の低温での成膜が可能であることから、耐熱性に乏しいプラスチック基板やガラス基板に好適である。活性層131の厚さは、20nm〜100nmが好ましい。
また、活性層131は、酸化物亜鉛(ZnO)を主成分とする酸化物半導体から形成されていてもよい。ZnOを主成分とする場合には、真性の酸化物亜鉛の他に、必要に応じて、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、窒素(N)及び炭素(C)等のp型ドーパント及びホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)等のn型ドーパントがドーピングされた酸化亜鉛及びマグネシウム(Mg)、ベリリウム(Be)などがドーピングされた酸化亜鉛を加えたものであってもよい。さらに、活性層131は、錫を添加した酸化インジウム(インジウム錫オキサイド:ITO)、インジウム亜鉛オキサイド(IZO)または酸化マグネシウム(MgO)などの酸化物半導体から形成されていてもよい。
イオン感応膜151は、測定領域191に添加された試料に含まれる被測定物、例えば、細胞、DNA、糖鎖、タンパク質等を配置可能なものである。イオン感応膜151は、透明な絶縁材料を用い、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、酸化タンタル、酸化アルミニウム等を用いることができる。
隔壁161は、測定領域191内に試料を保持(貯留)するためのもので、例えば、ガラス、プラスチック等を用いることができる。
バイオセンサ100を用いた測定を行う場合、ドレイン電極113及びソース電極115と絶縁された参照電極117を用いる。また、ドレイン電極113に電源193a及び電流計195を接続する。なお、バイオセンサ100がエンハンスメント型である場合は、参照電極117に電源193bを接続する。被測定物が含まれる試料を測定領域191に添加し、ドレイン電極113とソース電極115との間に0.1V〜1V程度の電圧VDSを印加しつつ、参照電極117を介して試料に可変電圧Vを印加する。このとき、被測定物の電気特性に応じてイオン感応膜151に生ずる電位の変化により、活性層131に形成されるチャネル領域が変化し、ドレイン電流Iの変化が検出される。このとき、ゲート電極111はフローティング状態でもよいが、電源193cを接続してもよい。ゲート電極111に電圧を印加することで、安定した測定が可能となる。なお、バイオセンサ100において、試料自身の電位により活性層131にチャネルが形成されドレイン電極113とソース電極115との間に流れる電流を測定することができる場合は、参照電極117を用いないようにすることも可能である。
従来のバイオセンサでは、バイオセンシング部をゲート絶縁膜上及びゲート電極上に形成しており、バイオセンシング部として用いるために、ゲート電極を電気的に浮かせたり、ゲート電極を参照電極の機能と共通化させて使用したりする必要があった。本実施形態に係るバイオセンサは、逆スタガ型のFET構造を有し、活性層の上部に保護層に代わり、イオン感応膜が形成される。本実施形態に係るバイオセンサでは、従来のバイオセンサのような制約を受けることなく、FETの各電極を自由に設定でき、FETのバックゲートにバイオセンシング部を設けることにより、ISFETをそのまま回路に組み込むことが可能となる。また、本発明に係るバイオセンサは、活性層や電極を透明することにより、バイオセンシング部の試料を顕微鏡等で観察することが可能となる。
(実施形態2)
本実施形態においては、活性層131の上部にフローティング電極217を配設したバイオセンサ(FETセンサ)200について説明する。図2は本発明の実施形態2に係るバイオセンサ200の構造について説明する図であり、図2(a)はバイオセンサ200の回路図であり、図2(b)はバイオセンサ200の上面図であり、図2(c)は図1(b)のAA’におけるバイオセンサ200の断面図を示す。
本実施形態に係るバイオセンサ200は、活性層131の上部にフローティング電極217、イオン感応膜151を順次積層したこと以外は、バイオセンサ100と同様の構造である。フローティング電極217は、ドレイン電極113及びソース電極115に対して保護膜141を介して配置されている。バイオセンサ200は、活性層131の上部にフローティング電極217を配置することで、センシング部の情報を均一に活性層へ伝えることが可能となる。バイオセンサ200の動作原理はバイオセンサ100と同様であるため、説明は省略する。
次に、変形例として、バイオセンサ300を説明する。図3(a)はバイオセンサ300の回路図であり、図3(b)はバイオセンサ300の上面図である。また、図4は図3(b)のAA’におけるバイオセンサ300の断面図を示す。バイオセンサ300は、図3(b)に示したように、おいて、前記電極上に配置され、被測定物が配置される第2の絶縁膜バイオセンサ300は活性層131の上部に配置したフローティング電極317が、ドレイン電極113及びソース電極115で挟まれた領域の外部に引き出されている。これにより、バイオセンサ300はフローティング電極317を配置することで、ドレイン電極113及びソース電極115で挟まれた領域の外部にイオン感応膜151及び測定領域191を配置することができる。一般に、測定領域191は、ゲート電極111、ドレイン電極113及びソース電極115が形成された領域に比して大きいため、フローティング電極317を引き出して配置することは、バイオセンサの設計の自由度を高めるため好適である。なお、本実施例においては、ドレイン電極113及びソース電極115と同じ奏に形成されたフローティング電極317を引き出した構造を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、コンタクトホールを形成することで、ドレイン電極113及びソース電極115とは別の層に形成した配線により、活性層131の上部に配置したフローティング電極317から測定領域191へ引き出してもよい。
フローティング電極217及びフローティング電極317には他の電極同様に透明な導電性材料を用い、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)等を用いることができる。フローティング電極217及びフローティング電極317の厚さは、20nm〜200nmが好ましく、フローティング電極217及びフローティング電極317の形状や面積は、配置する測定領域191を考慮して適宜設定可能である。
バイオセンサ300を用いた測定を行う場合、ドレイン電極113及びソース電極115と絶縁された参照電極117を用いる。また、ドレイン電極113に電源193a及び電流計195を接続する。なお、バイオセンサ300がエンハンスメント型である場合は、参照電極117に電源193bを接続する。被測定物が含まれる試料を測定領域191に添加し、ドレイン電極113とソース電極115との間に0.1V〜1V程度の電圧VDSを印加しつつ、参照電極117を介して試料に可変電圧Vを印加する。このとき、被測定物の電気特性に応じてイオン感応膜151に生ずる電位の変化は、フローティング電極317を介して活性層131に伝わり、活性層131に形成されるチャネル領域が変化し、ドレイン電流Iの変化が検出される。このとき、ゲート電極111はフローティング状態でもよいが、電源193cを接続してもよい。ゲート電極111に電圧を印加することで、安定した測定が可能となる。なお、バイオセンサ300において、試料自身の電位により活性層131にチャネルが形成されドレイン電極113とソース電極115との間に流れる電流を測定することができる場合は、参照電極117を用いないようにすることも可能である。
本実施形態に係るバイオセンサは、逆スタガ型の構造を有し、活性層の上部にフローティング電極が形成される。本実施形態に係るバイオセンサでは、フローティング電極をゲート電極、ドレイン電極及びソース電極から引き出して配置することで、測定領域を自由に配設できる。また、本発明係るバイオセンサは、活性層やフローティング電極を透明することにより、バイオセンシング部の試料を顕微鏡等で観察することが可能となる。
(実施形態3)
本実施形態においては、イオン感応膜151の上部に親和層455を配設したバイオセンサ(FETセンサ)400について説明する。図5は本発明の実施形態3に係るバイオセンサ400の構造について説明する図であり、図5(a)はバイオセンサ400の上面図であり、図5(b)は図5(b)のAA’におけるバイオセンサ400の断面図である。断面図である。
本実施形態に係るバイオセンサ400は、イオン感応膜151の上部に親和層455を配設したこと以外は、バイオセンサ100と同様の構造である。親和層455は、イオン感応膜151に被測定物に対する親和性を付与するものであって、イオン感応膜151における検出効率を向上させるものである。被測定物に対する親和性を付与するために、親和層455は、例えば、親水性を有する親水性領域を形成する。親和層455は、親水性高分子で形成することができ、イオン感応膜151に親水性の官能基を化学修飾することで形成することもできる。また、親和層455は、被測定物に対する結合特性を有する透明な材料を用いて形成してもよい。親和層455の材料は、被測定物との結合特性を考慮して適宜設定可能である。
逆に、親和層455を形成せずに、イオン感応膜151以外の保護膜141に疎水性の材料を用いたり、細胞接着阻害層を、保護膜141の上部表面に疎水性膜を形成したりしてもよい。例えば、保護膜141をシリコーンでコーティングしてもよい。また、保護膜141に被測定物に対する結合阻害特性、例えば、細胞接着阻害特性を有する材料を用いた細胞接着阻害層を設けてもよい。
親和層455の材料は、例えば、水溶性高分子、水溶性オリゴマー、水溶性有機化合物、界面活性物質、両親媒性物質等を用いることができる。水溶性高分子材料としては、ポリアルキレングリコール及びその誘導体、ポリアクリル酸及びその誘導体、ポリメタクリル酸及びその誘導体、ポリアクリルアミド及びその誘導体、ポリビニルアルコール及びその誘導体、双性イオン型高分子、多糖類、等を挙げることができる。分子形状は、直鎖状、分岐を有するもの、デンドリマー等を挙げることができる。具体的には、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールの共重合体、例えば、Plutonic F108、Plutonic F127、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチルフォスフォリルコリン)、メタクリロイルオキシエチルフォスフォリルコリンとアクリルモノマーの共重合体、デキストラン、及びヘパリンが挙げられるがこれらには限定されない。水溶性オリゴマー材料や水溶性低分子化合物としては、アルキレングリコールオリゴマー及びその誘導体、アクリル酸オリゴマー及びその誘導体、メタクリル酸オリゴマー及びその誘導体、アクリルアミドオリゴマー及びその誘導体、酢酸ビニルオリゴマーの鹸化物及びその誘導体、双性イオンモノマーからなるオリゴマー及びその誘導体、アクリル酸及びその誘導体、メタクリル酸及びその誘導体、アクリルアミド及びその誘導体、双性イオン化合物、水溶性シランカップリング剤、水溶性チオール化合物等を挙げることができる。具体的には、エチレングリコールオリゴマー、(N−イソプロピルアクリルアミド)オリゴマー、メタクリロイルオキシエチルフォスフォリルコリンオリゴマー、低分子量デキストラン、低分子量ヘパリン、オリゴエチレングリコールチオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、2−〔メトキシ(ポリエチレンオキシ)−プロピルトリメトキシシラン、及びトリエチレングリコール−ターミネーティッド−チオールが挙げられるがこれらには限定されない。
親和層455の平均厚さは、0.8nm以上500μm以下が好ましく、0.8nm以上100μm以下がより好ましく、1nm以上10μm以下がより好ましく、1.5nm以上1μm以下が最も好ましい。平均厚さが0.8nm以上であれば、タンパク質の吸着や細胞の接着において、親和層455で覆われていない領域の影響を受けにくいため好ましい。また、平均厚さが500μm以下であればコーティングが比較的容易である。親和層455の形状や面積は、配置する測定領域191や、被測定物を考慮して適宜設定可能である。例えば、被測定物が細胞である場合、親和層455の凹部の大きさを細胞1つが配置可能な大きさとすることで、1つの細胞だけからの測定が可能である。バイオセンサ400の動作原理はバイオセンサ100と同様であるため、説明は省略する。
なお、図示しないが、本実施形態に係る親和層455は、実施形態2で説明したバイオセンサ200及びバイオセンサ300にも適用可能である。すなわち、フローティング電極217及びフローティング電極317の上部に形成したイオン感応膜151の上部表面に親和層455を形成してもよい。
本実施形態に係るバイオセンサは、逆スタガ型の構造を有し、親和層が形成される。本実施形態に係るバイオセンサでは、親和層により被測定物に対する親和性をイオン感応膜に付与することで、測定領域に添加される試料に含まれる被測定物をイオン感応膜の上部に選択的に設置することが可能で、高精度の測定が可能となる。
(実施形態4)
本実施形態においては、FETセンサ及びFETを併設したカレントミラー型のバイオセンサ500について説明する。図6は本発明の実施形態4に係るバイオセンサ500の構造について説明する図であり、図6(a)はバイオセンサ500の回路図であり、図6(b)はバイオセンサ500の上面図であり、図7は図6(b)のAA’におけるバイオセンサ500の断面図である。なお、図6(a)の左図と右図は、FETセンサ500aとFET500bとの配置を左右対称にした例である。
本実施形態に係るバイオセンサ500は、同一の基材101の素子形成面に2つの素子、FETセンサ500a及びFET500bからなる少なくとも1組のISFETを有する。FETセンサ500a及びFET500bは、それぞれゲート電極111、ゲート絶縁膜121、活性層131、ドレイン電極113及びソース電極115、保護膜141を順次積層した逆スタガ型の構造を有する。FETセンサ500aには保護膜141に代わり、第1の半導体膜である活性層131aの上部に被測定物が配置されるイオン感応膜151が第1のドレイン電極113a及び第1のソース電極115aで挟まれた領域に、ドレイン電極113a及びソース電極115aに対して保護膜141を介して配置される。保護膜141及びイオン感応膜151の上部に測定領域191を配設するため、保護膜141の上部に隔壁161がさらに配設される。
FETセンサ500a及びFET500bのゲート電極111は、電気的に接続される。FETセンサ500a及びFET500bのゲート電極111、ゲート絶縁膜121、活性層131、ドレイン電極113及びソース電極115、保護膜141は、一体形成され、それぞれの材料は、実施形態1で説明した材料を適用することができるため、説明は省略する。バイオセンサ500において、FETセンサ500aの第1のゲート電極111aとFET500bの第2のゲート電極111bとは、FETセンサ500aの第1のドレイン電極113aに接続し、FETセンサ500aに接続した電源193aに接続する。また、FETセンサ500aの第1のソース電極115aとFET500bの第2のソース電極115bとが接続される。FET500bの第2のドレイン電極113bには、電源193bが接続する。この接続により、カレントミラー回路が形成される。なお、FETセンサ500a及びFET500bのドレイン電極113及びソース電極115の配置は一例であって、FETセンサ500a及びFET500bのドレイン電極113とソース電極115とが隣接するように配置することもできる。
バイオセンサ500を用いた測定を行う場合、FETセンサ500aにドレイン電極113a及びソース電極115aと絶縁された参照電極117を用いる。また、ドレイン電極113aに電源193aに接続し、ソース電極115aに電流計195を接続する。なお、バイオセンサ500がエンハンスメント型である場合は、参照電極117に電源193cを接続する。被測定物が含まれる試料を測定領域191に添加し、ドレイン電極113aとソース電極115aとの間に0.1V〜1V程度の電圧VDSを印加しつつ、参照電極117を介して試料に可変電圧Vを印加する。このとき、被測定物の電気特性に応じてイオン感応膜151に生ずる電位の変化により、活性層131aに形成されるチャネル領域が変化し、ドレイン電流Iの変化が検出される。なお、バイオセンサ500において、試料自身の電位により活性層131にチャネルが形成されドレイン電極113とソース電極115との間に流れる電流を測定することができる場合は、参照電極117を用いないようにすることも可能である。
バイオセンサ500は、カレントミラー回路の一方のFETをFETセンサ500aとし、他方をFET500bとしている。したがって、バイオセンサ500によると、FETセンサ500aの測定結果を電流値として得ることが可能となる。また、バイオセンサ500は、製造段階でカレントミラー回路の良否を判定することができるため、不良品の選別も容易に実施可能となる。したがって、適正なカレントミラー回路のみを用いてバイオセンサ500を製造することが可能となる。
バイオセンサ500には、上述した実施形態2及び実施形態3の構成を適用することもできる。すなわち、バイオセンサ500の活性層131の上部にフローティング電極217、イオン感応膜151を順次積層してもよく、フローティング電極317を引き出して配置してもよい。また、バイオセンサ500のイオン感応膜151の上部に親和層455を配設してもよい。
本実施形態に係るバイオセンサは、カレントミラー回路を有し、バイオセンシング部のFETセンサの測定結果を電流値として得ることができる。また、本実施形態に係るバイオセンサは、製造段階でカレントミラー回路の良否を判定することができるため、高精度のバイオセンサを提供することができる。
(実施形態5)
本実施形態においては、差動増幅回路の1つのFETをFETセンサに用いたバイオセンサ600について説明する。図8(a)は本発明の実施形態5に係るバイオセンサ600の回路図であり、図8(b)はFETセンサ600aによる出力電圧への影響を示す図である。
本実施形態に係るバイオセンサ600は、同一の基材101の素子形成面に5つの素子、FETセンサ600a、FET600b、FET600c、FET600d及びFET600eを有する。FETセンサ600aと、FET600b、FET600c、FET600d及びFET600eとは、FETセンサ500aと、FET500bと同様の構造あるため、詳細は省略する。図示しないが、FETセンサ600a、FET600b、FET600c、FET600d及びFET600eは、それぞれゲート電極111、ゲート絶縁膜121、活性層131、ドレイン電極113及びソース電極115、保護膜141を順次積層した逆スタガ型の構造を有する。FETセンサ600aには保護膜141に代わり、第1の半導体膜である活性層131aの上部にイオン感応膜151が配設され、保護膜141及びイオン感応膜151の上部に測定領域191を配設するため、保護膜141の上部に隔壁161がさらに配設される。
FETセンサ600a、FET600b、FET600c、FET600d及びFET600eのゲート電極111、ゲート絶縁膜121、活性層131、ドレイン電極113及びソース電極115、保護膜141は、一体形成され、それぞれの材料は、実施形態1で説明した材料を適用することができるため、説明は省略する。
バイオセンサ600は、並列に接続したバイオセンシング部のFETセンサ600aの第1のソース電極115aと第2のFET600bのソース電極115bとが、FET600eの第5のドレイン電極113eに接続する。FET600eのソース電極115eはGNDに接地される。また、FETセンサ600aのドレイン電極113aとFET600bのドレイン電極113bは、FET600c及びFET600dにより形成されるカレントミラー回路の第3のソース電極115c及び第4のソース電極115dにそれぞれ接続される。このように形成されたバイオセンサ600は、差動増幅器として機能し、FETセンサ600aの測定結果を電圧差としてVoutに出力することが可能となる。また、バイオセンサ600は、製造段階でバラツキのある素子を選別可能であり、差動増幅回路の良否を判定することができるため、不良品の選別も容易に実施可能となる。したがって、適正な差動増幅回路のみを用いてバイオセンサ600を製造することが可能となる。
バイオセンサ600を用いた測定を行う場合、FETセンサ600aにドレイン電極113a及びソース電極115aと絶縁され、接地された参照電極117を用いる。また、FET600c及びFET600dの第3のドレイン電極113c及び第4のドレイン電極113dに電源193aに接続し、FET600eの第5のソース電極115eに電流計195を接続する。なお、バイオセンサ600がエンハンスメント型である場合は、参照電極117に電源193bを接続する。被測定物が含まれる試料を測定領域191に添加し、電源電圧VDDを印加しつつ、FET600bの第2のゲート電極111bには一定の電圧VDD/2を印加し、FETセンサ600aの第1のゲート電極111aに0VからVDDの電圧をスイープさせて出力電流Ioutを測定する。このとき、参照電極117を介して試料に可変電圧Vを印加すると、図8(b)に示すように、被測定物の電気特性に応じてイオン感応膜151に生ずる電位の変化により、活性層131aに形成されるチャネル領域が変化し、検出されるIoutはVDD/2を中心とした特性が左右どちらかにシフトする。なお、バイオセンサ600において、試料自身の電位により活性層131にチャネルが形成されドレイン電極113とソース電極115との間に流れる電流を測定することができる場合は、参照電極117を用いないようにすることも可能である。
バイオセンサ600には、上述した実施形態2及び実施形態3の構成を適用することもできる。すなわち、バイオセンサ600の活性層131の上部にフローティング電極217、イオン感応膜151を順次積層し、フローティング電極317を引き出して配置してもよい。また、バイオセンサ600のイオン感応膜151の上部に親和層455を配設してもよい。
本実施形態に係るバイオセンサは、差動増幅回路を有し、バイオセンシング部のFETセンサの測定結果を電圧差として出力電圧を得ることができる。また、本実施形態に係るバイオセンサは、製造段階で差動増幅回路の良否を判定することができるため、高精度のバイオセンサを提供することができる。
(実施形態6)
本実施形態においては、インバータ回路の1つのFETをFETセンサに用いたバイオセンサ700について説明する。図9は本発明の実施形態6に係るバイオセンサ700の回路図である。なお、図9の左図と右図は、FETセンサ700aとFET700bの配置を逆にした例である。
本実施形態に係るバイオセンサ700は、同一の基材101の素子形成面に2つの素子、FETセンサ700a及びFET700bからなる少なくとも1組のISFETを有する。FETセンサ700aと、FET700bとは、FETセンサ500aと、FET500bと同様の構造あるため、詳細は省略する。図示しないが、FETセンサ700a及びFET700bは、それぞれゲート電極111、ゲート絶縁膜121、活性層131、ドレイン電極113及びソース電極115、保護膜141を順次積層した逆スタガ型の構造を有する。FETセンサ700aには保護膜141に代わり、第1の半導体膜である活性層131の上部にイオン感応膜151が配設され、保護膜141及びイオン感応膜151の上部に測定領域191を配設するため、保護膜141の上部に隔壁161がさらに配設される。
FETセンサ700a及びFET700bのゲート電極111、ゲート絶縁膜121、活性層131、ドレイン電極113及びソース電極115、保護膜141は、一体形成され、それぞれの材料は、実施形態1で説明した材料を適用することができるため、説明は省略する。
バイオセンサ700は、バイオセンシング部のFETセンサ700aとFET700bとが直列に接続する。このように形成されたバイオセンサ700は、インバータとして機能し、FETセンサ700aの測定結果を出力電圧として検知することが可能となる。
バイオセンサ700を用いた測定を行う場合、FETセンサ700aに第1のドレイン電極113a及び第1のソース電極115aと絶縁された参照電極117を用いる。また、バイオセンサ700の上流側にあるFETセンサ700aまたはFET700bのドレイン電極113に電源193aに接続し、バイオセンサ700の下流側にあるFETセンサ700aまたはFET700bのソース電極115に電流計195を接続する。なお、バイオセンサ700がエンハンスメント型である場合は、参照電極117に電源193bを接続する。被測定物が含まれる試料を測定領域191に添加し、ドレイン電極113aとソース電極115aとの間に0.1V〜1V程度の電圧VDSを印加しつつ、参照電極117を介して試料に可変電圧Vを印加する。このとき、被測定物の電気特性に応じてイオン感応膜151に生ずる電位の変化により、活性層131aに形成されるチャネル領域が変化し、ドレイン電流Iの変化が検出される。なお、バイオセンサ700において、試料自身の電位により活性層131にチャネルが形成されドレイン電極113aとソース電極115bとの間に流れる電流を測定することができる場合は、参照電極117を用いないようにすることも可能である。
バイオセンサ700には、上述した実施形態2及び実施形態3の構成を適用することもできる。すなわち、バイオセンサ700の活性層131の上部にフローティング電極217、イオン感応膜151を順次積層し、フローティング電極317を引き出して配置してもよい。また、バイオセンサ700のイオン感応膜151の上部に親和層455を配設してもよい。
本実施形態に係るバイオセンサは、インバータ回路の一部にバイオセンシン部を設けることで、バイオセンシング部のFETセンサの測定結果を出力電圧として検知することができる。
(実施形態7)
本実施形態においては、リングオシレータの各インバータ回路の1つのFETをFETセンサに用いたバイオセンサ800について説明する。図10は本発明の実施形態7に係るバイオセンサ800の回路図である。
本実施形態に係るバイオセンサ800は、同一の基材101の素子形成面に2つの素子、FETセンサ800a及びFET800bからなる複数の組のISFETを有する。FETセンサ800aとFET800bとは、FETセンサ500aとFET500bと同様の構造あるため、詳細は省略する。図示しないが、FETセンサ800a及びFET800bは、それぞれゲート電極111、ゲート絶縁膜121、活性層131、第1のドレイン電極113a及び第1のソース電極115b、保護膜141を順次積層した逆スタガ型の構造を有する。FETセンサ800aには保護膜141に代わり、活性層131aの上部にイオン感応膜151が配設され、保護膜141及びイオン感応膜151の上部に測定領域191を配設するため、保護膜141の上部に隔壁161がさらに配設される。
FETセンサ800a及びFET800bのゲート電極111、ゲート絶縁膜121、活性層131、ドレイン電極113及びソース電極115、保護膜141は、一体形成され、それぞれの材料は、実施形態1で説明した材料を適用することができるため、説明は省略する。
バイオセンサ800は、バイオセンサ700と同様に、バイオセンシング部のFETセンサ800aとFET800bとが直列に接続した奇数個のインバータ回路を有し、奇数個のインバータ回路が環状に接続される。インバータ回路のFETセンサ800aとFET800bとの接続端が隣接するインバータ回路のFETセンサ800aまたはFET800bの何れか一方のゲート電極111に接続する構成である。バイオセンサ800は、全てのFETセンサ800aで1つの試料を測定するため、測定領域191は共通した1つの領域として形成してもよく、複数形成して同一の試料を分注してもよい。また、測定領域191を1つとした場合は、参照電極117は1つでもよい。なお、バイオセンサ800は、実施形態6で説明したバイオセンサ700と同様に、FETセンサ800aとFET800bの配置を逆にしてもよい。なお、バイオセンサ800において、試料自身の電位により活性層131にチャネルが形成されドレイン電極113aとソース電極115bとの間に流れる電流を測定することができる場合は、参照電極117を用いないようにすることも可能である。
このように形成されたバイオセンサ800は発振し、液体試料の特性を発振周波数の違いとして検知することが可能となる。具体的には、後述する実施例に示すように、液体試料のpH等を発振周波数の違いとして検知することができる。
バイオセンサ800には、上述した実施形態2及び実施形態3の構成を適用することもできる。すなわち、バイオセンサ800の活性層131の上部にフローティング電極217、イオン感応膜151を順次積層し、フローティング電極317を引き出して配置してもよい。また、バイオセンサ600のイオン感応膜151の上部に親和層455を配設してもよい。
本実施形態に係るバイオセンサは、リングオシレータの各インバータ回路の1つのFETをFETセンサとして用いることにより、発振周波数の違いでバイオセンシング部のFETセンサの測定結果を検知することができる。
上述した本発明に係るバイオセンサを用いた測定について、具体例を挙げて以下に説明する。なお、以下に示す実施例は一例であって、本発明に係るバイオセンサは以下の実施例に限定されるものではない。
(FETセンサのシミュレーション)
実施例1として実施形態1で説明したバイオセンサ100を用いたシミュレーションを行った。図11はバイオセンサ100の特性を示す図であり、横軸は参照電極117の電圧を示し、横軸は出力される電流を示す。シミュレーションは、バイオセンサ100のゲート電極111、ドレイン電極113及びソース電極115に電圧を印加した回路特性、測定領域191内に試料としてpH3.3、pH6.7及びpH10の溶液を添加し、参照電極に電圧を印加した場合の特性について行った。
図11から明らかなように、バイオセンサ100に印加した電圧と出力電流とは、閾値電圧以上では正の相関を示し、試料中のpHが高くなるに連れて、出力電流が低下する。このシミュレーション結果は、本発明に係るバイオセンサが試料のpHを精度よく測定可能であることを示す。
(カレントミラー型のバイオセンサのシミュレーション)
実施例2として実施形態4で説明したバイオセンサ500を用いたシミュレーションを行った。図12は、シミュレーションに用いた本発明に係るバイオセンサ500の回路図である。シミュレーションは、閾値電圧Vthを0.15V/pHとし、バイオセンサ500のゲート電極111、ドレイン電極113及びソース電極115に電圧を印加した回路特性、測定領域191内に試料としてpH3.3、pH6.7及びpH10の溶液を添加し、参照電極に電圧を印加した場合の特性について行なった。図13は、入力電流と出力電流のシミュレーション結果を示す図である。バイオセンサ500は、入力電流と出力電流とが正の相関を示し、試料のpHが高くなるに連れて、出力電流が低下することが分かる。
図14は、試料のpHと出力電流との関係を示すシミュレーション結果である。横軸は試料のpHを示し、縦軸は出力電流を示す。pHと出力電流とは、線形の負の相関を示した。これらのシミュレーション結果は、本発明に係るバイオセンサが試料のpHを精度よく測定可能であることを示す。
(リングオシレータ型のバイオセンサのシミュレーション)
の実施例3として、実施形態7で説明したバイオセンサ800を用いたシミュレーションを行った。シミュレーションは、バイオセンサ800のゲート電極111、ドレイン電極113及びソース電極115に電圧を印加した回路特性、測定領域191内に試料としてpH2.5、pH5及びpH10の溶液を添加し、参照電極に電圧を印加した場合の特性について行った。図15(a)はシミュレーションに用いた本発明に係るバイオセンサ800の1つのインバータ回路を示す回路図であり、図15(b)は代表的なpHにおける周波数を示す表であり、図15(c)はpHとリングオシレータ周波数特性を示す図である。図15(c)において、横軸は試料のpHを示し、縦軸はリングオシレータ周波数を示す。また、図16は代表的なpHにおけるリングオシレータ周波数特性を示す図であり、横軸は経過時間(秒)を示し、縦軸は電圧を示す。
シミュレーション結果から、pHとリングオシレータ周波数特性とは、線形の負の相関を示した。これらのシミュレーション結果は、本発明に係るバイオセンサが試料のpHを精度よく測定可能であることを示す。
以上説明したように、本発明に係るバイオセンサは、逆スタガ型の構造を有し、活性層の上部に保護層に代わってイオン感応膜を形成することで、FETの各電極を自由に設定でき、FETセンサのバックゲートにバイオセンシング部を設けることにより、ISFETをそのまま回路に組み込むことを可能にする。また、本発明に係るバイオセンサは、活性層や電極を透明することにより、バイオセンシング部の試料を顕微鏡等で観察することを可能とし、被測定物の高精度な検出を可能にするものである。
100 バイオセンサ
101 基材
111 ゲート電極
111a ゲート電極
111b ゲート電極
113 ドレイン電極
113a ドレイン電極
113b ドレイン電極
115 ソース電極
117 参照電極
121 ゲート絶縁膜
131 活性層
141 保護膜
151 イオン感応膜
161 隔壁
191 測定領域
193a 電源
193b 電源
193c 電源
193d 電源
195 電流計
200 バイオセンサ
217 フローティング電極
300 バイオセンサ
317 フローティング電極
400 バイオセンサ
455 親和層
500 バイオセンサ
500a FETセンサ
500b FET
600 バイオセンサ
600a FETセンサ
600b FET
600c FET
600d FET
600e FET
700 バイオセンサ
700a FETセンサ
700b FET
800 バイオセンサ
800a FETセンサ
800b FET

Claims (17)

  1. 透明基材と、
    前記透明基材上のゲート電極と、
    前記ゲート電極を覆っている半導体膜と、
    前記半導体膜にそれぞれオーミック接触して配置されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記ソース電極及びドレイン電極をそれぞれ覆っている第1の絶縁膜と、
    前記ゲート電極上の前記半導体膜に配置され、被測定物が配置される第2の絶縁膜と、
    を備えるFETセンサを有することを特徴とするバイオセンサ。
  2. 前記半導体膜上に、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に対して第1の絶縁膜を介して配置された電極をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のバイオセンサ。
  3. 透明基材と、
    前記透明基材上のゲート電極と、
    前記ゲート電極を覆っている半導体膜と、
    前記半導体膜にそれぞれオーミック接触して配置されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記ソース電極及びドレイン電極をそれぞれ覆っている第1の絶縁膜と、
    前記ゲート電極上の前記半導体膜から前記半導体膜の外側へ向けて引き出して配置された電極と、
    前記電極上に配置され、被測定物が配置される第2の絶縁膜と、
    を備えるFETセンサを有することを特徴とするバイオセンサ。
  4. 少なくとも前記第2の絶縁膜における前記被測定物が配置される周囲に配置された隔壁を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のバイオセンサ。
  5. 前記ソース電極及びドレイン電極と絶縁され、且つ、前記被測定物に可変電圧を印加する参照電極を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載のバイオセンサ。
  6. 前記ゲート電極及び/または前記半導体膜は透明であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載のバイオセンサ。
  7. 前記第2の絶縁膜上に親水性を有する親水性領域を設けたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一に記載のバイオセンサ。
  8. 前記第2の絶縁膜は、イオン感応膜であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一に記載のバイオセンサ。
  9. 透明基材と、
    前記透明基材を覆っている第1のゲート電極と、
    前記第1のゲート電極上の第1の半導体膜と、
    前記第1の半導体膜にそれぞれオーミック接触して配置された第1のソース電極及び第1のドレイン電極と、
    前記第1のソース電極及び第2のドレイン電極をそれぞれ覆っている第1の絶縁膜と、
    前記第1のゲート電極上の前記第1の半導体膜に配置され、被測定物が配置される第2の絶縁膜と、
    を備えるFETセンサと、
    前記透明基材上の第2のゲート電極と、
    前記第2のゲート電極を覆っている第2の半導体膜と、
    前記第2の半導体膜にそれぞれオーミック接触して配置された第2のソース電極及び第2のドレイン電極と、
    を備えるFETと、
    を有することを特徴とするバイオセンサ。
  10. 前記FETセンサ及び前記FETは、カレントミラー回路を構成することを特徴とする請求項9に記載のバイオセンサ。
  11. 前記FETセンサ及び前記FETは、インバータ回路を構成することを特徴とする請求項10に記載のバイオセンサ。
  12. 前記インバータ回路を複数有し、前記複数のインバータ回路を直列に接続することによりリングオシレータ回路を構成することを特徴とする請求項11に記載のバイオセンサ。
  13. 少なくとも前記第2の絶縁膜における前記生体関連物質が配置される周囲に配置された隔壁を備えることを特徴とする請求項9乃至12の何れか一に記載のバイオセンサ。
  14. 前記第1のソース電極及び第1のドレイン電極と絶縁され、且つ、前記被測定物に可変電圧を印加する参照電極を備えることを特徴とする請求項9乃至13の何れか一に記載のバイオセンサ。
  15. 前記第1のゲート電極及び/または前記第1の半導体膜は透明であることを特徴とする請求項9乃至14の何れか一に記載のバイオセンサ。
  16. 前記第2の絶縁膜上に親水性を有する親水性領域を設けたことを特徴とする請求項9乃至15の何れか一に記載のバイオセンサ。
  17. 前記第2の絶縁膜は、イオン感応膜であることを特徴とする請求項9乃至16の何れか一に記載のバイオセンサ。
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