JP2012072467A - Cu−Ga合金スパッタリングターゲット及びCu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法 - Google Patents

Cu−Ga合金スパッタリングターゲット及びCu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】酸素含有量が少ないCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製する。
【解決手段】Cu粉末とGaとが質量比で85:15〜55:45の割合で配合され、酸素含有量が0.2wt%以下である混合粉末を酸素分圧が20Pa以下の雰囲気中で合金化し、得られたCu−Ga合金粉末をホットプレス法により焼結する。
【選択図】なし

Description

本発明は、CIGS(Cu−In−Ga−Se四元系合金)太陽電池の光吸収層の形成に使用されるCu−Ga合金スパッタリングターゲット及びCu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法に関するものである。
近年、クリーンエネルギーの一つとして、太陽光発電が注目されている。主に、結晶系Siの太陽電池が使用されているが、供給面やコストの問題から、変換効率の高いCIGS(Cu−In−Ga−Se四元系合金)系の太陽電池が注目されている。
CIGS太陽電池は、基本構造として、ソーダライムガラス基板の上に形成された裏面電極となるMo電極層と、このMo電極層の上に形成された光吸収層となるCu−In−Ga−Se四元系合金膜と、このCu−In−Ga−Se四元系合金膜からなる光吸収層の上に形成されたZnS、CdSなどからなるバッファ層と、このバッファ層の上に形成された透明電極とを備える。
Cu−In−Ga−Se四元系合金膜からなる光吸収層の形成方法としては、蒸着法が知られているが、より広い面積で均一な膜を得るために、スパッタ法によって形成する方法が提案されている。
スパッタ法としては、例えば、先ず、Inターゲットを使用してスパッタによりIn膜を成膜し、このIn膜の上にCu−Ga合金スパッタリングターゲットを使用してスパッタすることによりCu−Ga合金膜を成膜し、得られたIn膜及びCu−Ga合金膜からなる積層膜をSe雰囲気中で熱処理してCu−In−Ga−Se四元系合金膜を形成する方法がある。
このスパッタ法により形成されたCu−In−Ga−Se四元系合金膜の品質は、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの品質に大きく依存するため、高品質なCu−Ga合金スパッタリングターゲットを用いることが望まれている。
Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法としては、溶解法と粉末焼結法が知られている。
例えば、特許文献1には、溶解法で作製したCu−Ga合金スパッタリングターゲットが提案されている。溶解法は、溶解鋳造して得られたCIGS系太陽電池用の組成のCu−Ga合金が脆くて割れやすいという問題がある。
また、特許文献1には、粉末焼結法で作製したCu−Ga合金スパッタリングターゲットは、酸素が含まれており、異常放電が発生するという問題が記載されている。なお、特許文献1には、このような問題に対して、異常放電が抑制される酸素含有量について明確な上限値は記載されていない。
粉末焼結法は、このような問題があるものの均一な組成が得られることからスパッタリングターゲットの製造方法として有望視されている。粉末焼結法としては、例えば、特許文献2に、高Ga含有Cu−Ga合金粉末と、純Cu又は低Ga含有Cu−Ga合金粉末とを配合してホットプレスにてスパッタリングターゲットを製造することが記載されている。この特許文献2においても、酸素による異常放電についてや異常放電が抑制される酸素含有量については記載されていない。
特開2000−73163号公報 特開2008−138232号公報
粉末焼結法では、Gaの融点が29.78℃と極めて低いため、Cu粉とGaから直接焼結体を得ることはできない。このため、原料には、特許文献2のようにCu−Ga合金粉末が用いられる。原料となるCu−Ga合金粉末は、一般にCu−Ga合金が脆性材であることを利用して、一旦CuとGaを溶解して合金化し、これを粉砕して作製される。即ち、Cu−Ga合金粉末を得るためには、CuとGaを高温にて溶解し合金化するプロセス及びCu−Ga合金インゴットを粉砕させる等の粉末化のプロセスが必要となる。
このようなCuとGaを溶解するような高温プロセスと粉砕による粉末化プロセスは、Cu−Ga合金を酸化させやすいプロセスである。酸化したCu−Ga合金を用いて作製したCu−Ga合金スパッタリングターゲットは、酸素量が多く、大きな電力を投入してスパッタすると、特許文献1に記載されているように異常放電が発生してしまう。
Cu−Ga合金スパッタリングターゲットは、成膜速度を上げて生産性を向上させる観点から、大きな電力を投入してスパッタされる。異常放電は、投入電力を増大させると顕在化する。そして、異常放電が生じた場合には、スパッタ膜に欠陥を誘発させてしまい、太陽電池の歩留まりが低下してしまう。
そこで、本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、酸素含有量を減少させて、大きなスパッタ電力を投入して成膜しても異常放電を発生しない高品質なCu−Ga合金スパッタリングターゲット及びこのCu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明に係るCu−Ga合金スパッタリングターゲットは、酸素含有量が0.2wt%以下であることを特徴とする。
また、上述した目的を達成する本発明に係るCu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法は、Cu粉末とGaとが質量比で85:15〜55:45の割合で配合され、酸素含有量が0.2wt%以下である混合粉末を酸素分圧が20Pa以下の雰囲気中で合金化し、得られたCu−Ga合金粉末をホットプレス法により焼結することを特徴とする。
本発明では、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットに含まれる酸素含有量が0.2wt%以下と少ないため、大きな電力を投入してスパッタ法により成膜しても異常放電が発生することを防止できる。
以下に、本発明を適用したCu−Ga合金スパッタリングターゲット及びこのCu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法について詳細に説明する。なお、本発明は、特に限定がない限り、以下の詳細な説明に限定されるものではない。
<Cu−Ga合金スパッタリングターゲット>
先ず、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットについて説明する。Cu−Ga合金スパッタリングターゲットは、Cu−Ga合金粉末を原料として粉末焼結法により製造することができ、酸素含有量が0.2wt%以下である。酸素含有量が0.2wt%を超える場合には、スパッタリング時に異常放電が起こり易くなり、生成した膜に欠陥が生じてしまう。したがって、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットでは、酸素含有量を0.2wt%以下とすることによって、スパッタ投入電力を大きくしても異常放電の発生を防止でき、膜に欠陥が生じることを防止できる。
ここで、異常放電については、メカニズムは明確ではないが、ターゲット中の酸素含有量が多いとターゲット中に電気絶縁性の組織が形成され、これに起因して発生すると思われる。この電気絶縁性の組織部分は、スパッタ中に小さな帯電と放電を繰り返していることが予想され、スパッタ投入電力が大きくなると帯電が大きくなってしまい異常放電に至ると考えられる。酸素含有量が0.2wt%以下の場合には、電気絶縁性の組織の割合が十分に小さいので帯電は小さく異常放電は生じないと考えられる。
<Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法>
次に、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法について説明する。Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法は、低酸素分圧雰囲気中でCu粉末及びGaからCu−Ga合金粉末を製造し、得られたCu−Ga合金粉末を焼結してCu−Ga合金スパッタリングターゲットを製造する。
<1.Cu−Ga合金粉末の製造方法>
先ず、Cu−Ga合金粉末の製造方法について説明する。
(原料)
Cu−Ga合金粉末の原料としては、Cu粉末及びGaが用いられる。Cu粉末及びGaの純度は、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットから形成されるCIGS光吸収層の特性に影響を与えないように適宜選択される。
Cu粉末は、例えば、電解法又はアトマイズ法により製造される電解Cu粉又はアトマイズCu粉を使用することができる。電解Cu粉は、硫酸銅溶液などの電解液中で電気分解により陰極に海綿状又は樹枝状の形状のCuを析出させて製造される。アトマイズCu粉は、ガスアトマイズ法、水アトマイズ法、遠心アトマイズ法、メルトエクストラクション法などにより球状又は不定形の形状のCu粉末が製造される。なお、Cu粉末は、これらの方法以外で製造されたものを使用してもよい。
Cu粉末の平均粒径は、1〜300μmであることが好ましい。Cu粉末の平均粒径が1μm未満の場合には、Cu粉末の飛散防止のための特別な取り扱いが必要になるとともに、Cu粉末のかさ容量が増加し、合金粉末製造装置が大型化し、高額な装置が必要となる。また、Cu粉末の平均粒径が300μmを越えると、Gaが被覆しなければならないCu粉末の表面積(BET)が減少して、被膜に必要となるGaの量も減少し、その結果余剰となった未反応のGaの液相が残るため、Gaを有効に利用することができない。したがって、Cu粉末の平均粒径を1〜300μmとすることによって、Cu粉末の飛散防止の措置をとる必要がなく、合金粉末製造装置の大型化を防止でき、また未反応のGaの液相を少なくでき、Gaを有効に利用することができる。
なお、Cu粉末の平均粒径は、Cu粉末の粒度分布をレーザー回折法で測定し、小径側から存在比率(体積基準)を積算して、その値が全粒径に亘った存在比率の積算値の半分になる粒径(D50)である。
Gaは、融点が低い金属(融点:29.78℃)であり、加熱により容易に融解する。融解したGaは、Cu粉末を被覆して二元系合金化する。Gaの形状には、制限はないが、小片であると秤量が容易である。小片は、Gaを室温近傍で溶解して鋳造し、鋳造物を砕いて得ることができる。
(配合)
Cu粉末とGaとは、質量比で85:15〜55:45の割合で配合する。Ga量が15質量%以上であることにより、Gaによる均一被覆が可能となると共に、得られた粉末を焼結した際に均一な合金組織にすることが可能となる。また、Ga量が45質量%以下であることにより、Cu粉末の間に存在する多量のGaによってCu粉末同士が結合して塊状になるのを防ぐことができ、合金粉末の収率を向上させることができる。
また、Gaの含有量は、25〜41質量%であることが好ましい。Gaが25質量%以上であることにより、短時間で均一にCu粉末を被覆することができ、また、Gaが41質量%以下であることにより、短時間で被覆したGaを合金化することができる。したがって、Gaの含有量を25質量%以上、41質量%以下とすることによって、短時間で均一な合金粉末を製造することができる。
このような質量比でCu粉末とGaとが配合された混合粉末において、酸素含有量を0.2wt%以下とすることによって、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットに含まれる酸素の含有量を少なくすることができる。ここで、混合粉末中の酸素含有量は、銅粉中の酸素含有量×銅粉の質量%+Ga中の酸素含有量×Gaの質量%より求まる。Cu粉末、Ga中の酸素含有量は、ジルコニア酸素濃度計等により測定する。
(合金化)
上述した質量比でCu粉末とGaとが配合された混合粉末を、低酸素分圧雰囲気で加熱しながら撹拌して合金化する。低酸素分圧雰囲気とは、例えば酸素分圧が20Pa以下で、アルゴン雰囲気や窒素雰囲気など不活性ガス雰囲気、大気を真空排気して得られる真空度100Pa以下の真空雰囲気である。低酸素分圧雰囲気中の酸素分圧が20Paよりも大きい場合には、Cu−Ga合金粉末が酸化してしまう。
合金化の方法としては、例えばグローブボックスを用い、このグローブボックス内の酸素分圧が20Pa以下となるまで真空排気した後、アルゴン等の不活性ガスを導入し、不活性雰囲気とした中で、Cu粉末とGaの混合粉末を撹拌しながら30〜400℃の温度に加熱してCu粉末とGaとを合金化する。
他の合金化の方法としては、例えば、撹拌混合機内を真空排気し又は真空排気しながら酸素分圧を20Pa以下に維持した状態で、撹拌しながら30〜400℃の温度に加熱してCu粉末とGaとを合金化する。撹拌混合機としては、容器内を攪拌羽根や攪拌ブレード等の攪拌機が運動する混合装置を使用することができる。また、円筒、ダブルコーン、ツインシェルなどの回転容器型の混合装置を使用してもよい。また、容器の内部にボールを投入して混合を強化してもよい。容器材質は、加熱に対する耐熱性と、Ga及びCu−Ga合金の付着抑制の観点から選ばれる。容器としては、例えば、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスなどのガラス容器、アルミナやジルコニアなどのセラミックス容器、テフロン樹脂容器、テフロン被覆容器、ホーロー容器などが使用できる。
このような方法による合金化によって、Cu粉末の表面又は内部にGaが分散したCu−Ga二元系合金粉末を作製することができる。このような合金化方法では、酸素分圧が20Pa以下で、アルゴンガスや窒素ガスといった不活性ガス雰囲気、又は酸素分圧を20Pa以下の大気中で合金化を行うので、酸素含有量が0.2wt%以下の混合粉末から製造されたCu−Ga合金粉末の酸素含有量の増加を抑制することができる。
Cu−Ga合金粉末は、次のような過程を経て形成されるものと考えられる。融点を超えて液体となったGaは、混合のせん断運動によって小さな液滴になりながらCu粉末間に均一に分散する。分散したGa液滴は、Cu粉末の周囲に付着し、Cu粉末とGa液滴が接触するとCu粉末にGaの拡散が始まり、Ga濃度が高まるともにCu−Ga金属間化合物を生成しながら合金化反応が進行する。このとき、Cu−Ga合金粉末の表面は、Ga濃度の高いCu−Ga金属間化合物層であって、中心部は純Cu又はGaを固溶したCu相となる。
このCu粉末とGaとの混合は、均一な合金化反応の進行に有効である。また、混合のせん断運動は、粉同士の固着による塊状物の生成も抑制していると思われる。塊状物が生成してしまうと、ホットプレスなどの焼結工程において、焼結体中に空孔が生成したりし、密度が不均一になってしまう。
このようにして作製されたCu−Ga合金粉末は、強度、成形性に優れているのみならず、作製温度が低温であるがゆえに作製に用いる装置が簡便となるため、安価に合金粉末を作製できるという利点を有する。
以上のようなCu−Ga合金粉末の製造方法では、Cu粉末とGaとが質量比85:15〜55:45の割合で配合され、30℃以上400℃以下の範囲で加熱して合金化することによって、優れた成形性を有するCu−Ga合金粉末が得られる。また、このCu−Ga合金粉末の製造方法では、従来のように、Cu−Ga合金インゴットを粉砕する工程を必要としないため、粉砕工程におけるCu−Ga合金粉末の酸化がなく、Cu−Ga合金粉末を容易に製造することができる。
<2.Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法>
次に、上述したCu−Ga合金粉末を用いたCu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法について説明する。
(焼結)
先ず、Cu−Ga合金粉末を加圧して焼結する。焼結は、真空中又は不活性ガス雰囲気中において、Cu−Ga合金粉末をホットプレス装置で加圧、加熱して焼結するホットプレス法を用いる。ホットプレス法によれば、高密度の焼結体を安価に得ることができる。焼結は、Cu−Ga合金粉末にホットプレス装置の上パンチと下パンチとによって、例えば5MPa以上、30MPa以下程度のホットプレス圧力を加え、400℃〜900℃の加熱温度で加圧焼結して行う。また、この焼結は、酸素分圧が0.001〜0.01Paの不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。
得られた焼結体は、Cu−Ga合金粉末の酸素含有量が0.2wt%以下であり、真空中又は不活性ガス雰囲気で焼結を行うため、酸素含有量が0.2wt%以下となり、酸素含有量が非常に少ないものとなる。
(仕上げ)
焼結後に、仕上げ処理を行う。仕上げは、Cu−Ga合金の焼結体の表面を研削により平面にし、Cu製のバッキングプレートにボンディングする。これにより、酸素含有量が0.2wt%以下のCu−Ga合金スパッタリングターゲットを得ることができる。
なお、焼結前に、Cu−Ga合金粉末に熱処理を施すようにしてもよい。熱処理は、真空又は不活性雰囲気中において、Cu−Ga合金粉末に対して無負荷とするか、又は0.1MPa以下(ホットプレス装置において、上パンチを設置した際に、上パンチの自重によって加えられる圧力に相当する)の圧力の下で400℃〜900℃に加熱することにより行う。熱処理時間は、1時間以上、8時間以下とすることが好ましい。焼結前にCu−Ga合金粉末に対して熱処理を行うことによって、Cu粉末とGaとの均質化反応が進み、Cuの中心部にGaが拡散し、Gaの液相の出現が抑えられた高品質な焼結体を製造することができる。
以上のように、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造方法では、Cu粉末とGaとが85:15〜55:45の割合で配合された混合粉末の酸素含有量が0.2wt%以下であり、この混合粉末を酸素分圧が20Pa以下の低酸素分圧雰囲気中で加熱しながら撹拌して合金化し、得られたCu−Ga合金粉末を焼結することにより、Cu−Ga合金スパッタリングターゲット中の酸素含有量を0.2wt%以下とすることができる。
得られたCu−Ga合金スパッタリングターゲットは、酸素含有量が0.2wt%以下と酸素の含有量が少ないため、大きな電力を投入してスパッタにより成膜を行っても、異常放電が発生せず、欠陥等のないスパッタ膜を形成することができ、生産効率を高めることができる。したがって、例えば、このCu−Ga合金スパッタリングターゲットを用いて太陽電池の光吸収層を形成した場合には、欠陥等がない光吸収層を形成でき、太陽電池の歩留まりを高くすることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、先ず、酸素含有量が0.04wt%の電解銅粉(平均粒径97μm)68gと酸素含有量が0.01wt%以下のGa32gをガラスビーカーに投入した。電解銅粉とGaの混合粉末の酸素含有量は、0.03wt%であった。混合粉末の酸素含有量は、銅粉中の酸素含有量×銅粉の質量%+Ga中の酸素含有量×Gaの質量%により求めた。次に、このビーカー、マントルヒーター及び攪拌機をグローブボックス内にセットし、グローブボックス内を真空排気した後にArガスを導入した。グローブボックス内の酸素濃度は、ジルコニア酸素濃度計(第一熱研株式会社製、型式ECOAZ TB-IIV)で測定した結果0.1ppm以下、すなわち酸素分圧0.01Pa以下であった。この状態でビーカー内を300℃に加熱しながら銅粉とGaを攪拌してCu−Ga合金粉末を作製した。
次に、このCu−Ga合金粉末をホットプレス内に投入して5×10−3Paまで真空排気した。空気中の酸素割合は、21%であることより、真空排気後の酸素分圧は0.001Paである。ここで、ホットプレスの開始時は、真空排気して雰囲気圧力が5×10−3Paになっているが、その後のホットプレス操作によりガスが発生し、このガスの発生により、一桁程度高い圧力になるため、ホットプレス中の酸素分圧は0.001〜0.01となった。この雰囲気中で700℃、25MPaの焼結条件でホットプレスして、φ60mm、厚さ3mmのCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。
そして、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析を行った結果、酸素含有量は、0.03wt%であった。このターゲットにCu製バッキングプレートを接合してスパッタ装置(アルバック社製)に取り付けて、Arガス圧が0.7Paで、DC100W及び200Wの直流電流を順次投入して異常放電の評価を行った。実施例1では、いずれの投入電力においても異常放電は認められなかった。
(実施例2)
実施例2では、酸素含有量が0.2wt%のアトマイズ銅粉(平均粒径1μm)と酸素含有量0.2wt%のGaを用いたこと以外は、実施例1と同様にしてCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。そして、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析した結果、酸素含有量は0.2wt%であった。このCu−Ga合金スパッタリングターゲットについて、実施例1と同様に、異常放電の評価を行った。この結果、いずれの投入電力においても異常放電は認められなかった。
(実施例3)
実施例3では、Cu−Ga合金粉末を作製する際に、グローブボックス内の酸素濃度を20ppm、即ち酸素分圧2Paとしたこと以外は実施例1と同様にしてCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。そして、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析した結果、酸素含有量は0.2wt%であった。このCu−Ga合金スパッタリングターゲットについて、実施例1と同様に、異常放電の評価を行った。この結果、いずれの投入電力においても異常放電は認められなかった。
(実施例4)
実施例4では、先ず、酸素含有量0.04wt%の電解銅粉(平均粒径97μm)680gと酸素含有量0.01wt%以下のGa320gを攪拌混合機(品川工業所社製)に投入した。そして、攪拌混合機内を真空排気しながら真空度10Pa(酸素分圧2Pa)に到達した時点から加熱温度250℃にて攪拌を開始してCu−Ga合金粉末を作製した。なお、合金化している間は、攪拌混合機内を真空排気し続けているため、攪拌混合機内は10Pa以下であり、酸素分圧が2Pa以下となっている。
次に、このCu−Ga合金粉末をホットプレス内に投入して5×10−3Paまで真空排気した。すなわち酸素分圧は0.001Paである。この状態で700℃、25MPaの条件でホットプレスしてφ60mm、厚さ3mmのCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。
そして、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析した結果、酸素含有量は0.03wt%であった。このCu−Ga合金スパッタリングターゲットについて、実施例1と同様に、異常放電の評価を行った。この結果、いずれの投入電力においても異常放電は認められなかった。
(実施例5)
実施例5では、銅粉とGaの配合重量をそれぞれ85gと15gとしたこと以外は実施例1と同様にしてCu−Ga合金粉末を作製した。このCu−Ga合金粉末をホットプレス内に投入し、5×10−3Pa(酸素分圧0.001Pa)まで真空排気した後にArガスを導入した。Arガス流量0.4L/minの状態で800℃、25MPaの条件でホットプレスしてφ60mm、厚さ3mmのCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。
Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析した結果、酸素含有量は0.03wt%であった。このCu−Ga合金スパッタリングターゲットについて、実施例1と同様に、異常放電の評価を行った。この結果、いずれの投入電力においても異常放電は認められなかった。
(実施例6)
実施例6では、銅粉とGaの配合重量をそれぞれ55gと45g、ホットプレス温度を400℃としたこと以外は実施例5と同様にしてCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。そして、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析した結果、酸素含有量は0.03wt%であった。このCu−Ga合金スパッタリングターゲットについて、実施例1と同様に、異常放電の評価を行った。この結果、いずれの投入電力においても異常放電は認められなかった。
(実施例7)
実施例7では、真空度100Pa(酸素分圧20Pa)としたこと以外は実施例4と同様にしてCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。合金化時の真空度は100Pa以下(酸素分圧20Pa以下)であった。そして、Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析した結果、酸素含有量は0.15wt%であった。このCu−Ga合金スパッタリングターゲットについて、実施例1と同様に、異常放電の評価を行った。この結果、いずれの投入電力においても異常放電は認められなかった。
(実施例8)
実施例8では、真空度50Pa(酸素分圧10Pa)としたこと以外は実施例4と同様にしてCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。合金化時の真空度は50Pa以下(酸素分圧10Pa以下)であった。Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析した結果、酸素含有量は0.06wt%であった。このCu−Ga合金スパッタリングターゲットについて、実施例1と同様に、異常放電の評価を行った。この結果、いずれの投入電力においても異常放電は認められなかった。
(比較例1)
比較例1では、グローブボックス内の酸素濃度を300ppm、すなわち酸素分圧30Paとした以外は実施例1と同様にしてCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析した結果、酸素含有量は0.3wt%であった。このCu−Ga合金スパッタリングターゲットについて、実施例1と同様に、異常放電の評価を行った。この結果、DC100Wでは異常放電が発生しなかったが、DC200Wにおいて異常放電が発生した。
(比較例2)
比較例2では、酸素含有量0.4wt%のアトマイズ銅粉(平均粒150μm)と酸素含有量0.2wt%のGaを用いたこと以外は実施例1と同様にしてCu−Ga合金スパッタリングターゲットを作製した。Cu−Ga合金スパッタリングターゲットの一部をサンプリングして酸素分析した結果、酸素含有量は0.3wt%であった。このCu−Ga合金スパッタリングターゲットについて、実施例1と同様に、異常放電の評価を行った。この結果、DC100Wでは異常放電が発生しなかったが、DC200Wにおいて異常放電が発生した。
以上の実施例1〜実施例8、比較例1及び比較例2についてのCu−Ga合金スパッタリングターゲットの製造条件及び異常放電の有無について表1に示す。
Figure 2012072467
表1に示す結果から、Cu−Ga合金スパッタリングターゲット中の酸素含有量が0.2wt%以下である実施例1〜実施例8は、投入電力をDC200Wにしても、異常放電が発生しなかった。したがって、実施例1〜実施例8のような、酸素含有量が0.2wt%以下のCu−Ga合金スパッタリングターゲットは、成膜速度を上げても、欠陥のない膜を形成でき、生産性を向上させることができる。
一方、比較例1及び比較例2では、投入電力をDC200Wにすると、異常放電が起きることから、異常放電による欠陥が生じ、実施例のように成膜速度を上げて膜を形成することができない。
したがって、成膜速度を上げても、欠陥のない膜を形成することができ、生産性を向上させることができるのは、実施例1〜実施例8のように、酸素含有量が0.2wt%以下のCu−Ga合金スパッタリングターゲットである。

Claims (2)

  1. 酸素含有量が0.2wt%以下であることを特徴とするCu−Ga合金スパッタリングターゲット。
  2. Cu粉末とGaとが質量比で85:15〜55:45の割合で配合され、酸素含有量が0.2wt%以下である混合粉末を酸素分圧が20Pa以下の雰囲気中で合金化し、得られたCu−Ga合金粉末を焼結することを特徴とするCu−Ga合金ターゲットの製造方法。
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