JP2012070698A - 釣糸ガイド及び釣糸ガイドを装着した釣竿 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る釣糸ガイド1は、釣糸を挿通させるリング保持部5と竿杆表面から釣糸を離間させる支脚部7と取付部9とを有するフレーム10と、竿杆R1に対してスライド可能で所定の位置に係止可能であり、取付部9に一体化される固定筒部15と、を有する。そして、リング保持部5、支脚部7、取付部9と固定筒部15を一体化した部位の内、少なくともいずれか一つの部位に、三方向以上の異なる方向に強化繊維を指向させた繊維強化合成樹脂を配設したことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
この場合、内側面の強化繊維については、固定筒部の軸心方向に対して傾斜方向、交差方向、軸長方向のいずれかの方向に指向していることが好ましい。すなわち、周方向以外の方向に露出させることで、釣糸ガイドが緩むことを効果的に防止することが可能となる(強化繊維が周方向に向いていると、挿通時に大きな抵抗となってしまう)。
さらには、そのような微小凹凸について、凹凸の高さが100μm未満となっていることが好ましい。すなわち、凹凸の高さが100μm以上になると、従来のローレットと同様に、磨耗等が生じ易くなり、使用中にガイドが緩んだり回動し易くなる傾向となってしまうからである。なお、凹凸高さについては、強化繊維(繊維束)の直径方向の全体が露出することの無いように、30〜60μm程度にしておくことが好ましく、その最小値については、1本の強化繊維を考慮した場合(繊維直径は6〜7μm)、剥離等が生じないように、0.3μm以上、好ましくは1μm以上にするこのが良い。なお、内側面全周に形成しても、周方向の一部分に形成しても良い。
上記した釣糸ガイド1を構成するフレーム10は、強化繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグシート(以下、プリプレグと称する)を巻回した管状の部材から形成することが可能である。この場合、上記した釣糸ガイドのリング保持部5の領域、及び固定筒部15の領域は、図7に示すように、2つの管状部材31,32が一体化されたもの(以下、一体化構造30と称する)から形成される。すなわち、このような一体化構造30は、径が異なる芯金に対して、それぞれ所定の方向に強化繊維を配設したプリプレグを巻回してこれを隣接配置しておき、更に隣接配置された2本の芯金に対して、所定のプリプレグを順次、巻回した後、加熱工程、脱芯工程等を経て形成することが可能である。
まず、一体化構造に対し、軸長方向を横切る方向(交差する方向)に切り出しを行う。したがって、上記したように積層されたプリプレグによる繊維強化樹脂層は、そのまま径方向に積層された状態となる。同様に、小径の管状部材32の部分において、一体化された固定筒部15及びこれを囲繞する取付部9が形成される位置で軸長方向を横切る方向に切り出しを行うと共に、小径の管状部材32の上端位置から、支脚部7の傾斜状部7aが形成されるように、大径の管状部材31の管状表面に沿って斜めに切り出しを行う。
上記したように、固定筒部15は、繊維強化合成樹脂(プリプレグを巻回した管状部材)で形成されており、その内側面は、挿入される竿杆R1の外周面と面接する領域となっている。この場合、固定筒部15の内側面は、強化繊維が露出状、又は突出状に形成されていることが好ましい。
このように、強化繊維を傾斜状で、かつ引き揃え状に配設することで、多数本の強化繊維による集積効果が得られるため、竿杆に対して釣糸ガイドを少し回動するだけで効率良く固定でき、確実な緩み防止効果が得られる。この場合、傾斜角度は任意に設定できるが、軸心方向に対して15度〜75度の範囲とする。具体的には、通常は、45度±20度の範囲とするのが良いが、回動時の竿杆の長手方向に対する移動量を少なくする必要がある場合(緩いテーパの竿杆の場合)、傾斜角度を急角度にする。また、竿杆のテーパが急な場合は小さい傾斜角度にする。
図10(b)は、芯金Mの外周面又は外周面に配置した部材に微小凹凸71を形成しておき、その上からプリプレグ36を巻回し、その後、加熱工程、脱芯工程等する手法を示している。これにより、図9(e)に示すような、表面に点状となった凹凸を形成することが可能となる。
以上のように、固定筒部の内側面に、強化繊維を露出(突出)させたり、微小凹凸を形成する手法については、特に限定されることはない。また、竿杆の外側面に、強化繊維を露出(突出)させたり、微小凹凸を形成する手法についても、様々な手法を用いて形成することが可能である。
図4から図6は、本発明に係る釣糸ガイドの第2の実施形態を示す図であり、図4は断面図、図5は図4を矢印方向から見た図、図6は図4に示す釣糸ガイドの組み立て方法を説明する分解図である。
次に、成形品から所定の形状となるようにフレームを切り出す。上記したように、プリプレグは、加熱硬化処理後に、所定の形状となった板状体となっているため、プレス加工による切り出し、液体(ウォータージェット等)による切り出し、或いは刃具(エンドミル等)による切り出し等、任意の方法を採用することで、1枚の成形品から複数のフレーム110を切り出すことが可能となり、軽量で高強度の釣糸ガイドを効率良く製造することが可能となる。
5,105 リング保持部
7,107 支脚部
9,109 取付部
10,110 フレーム
15,115 固定筒部
R1 竿杆
Claims (11)
- 釣糸を挿通させるリング保持部と竿杆表面から釣糸を離間させる支脚部と取付部とを有するフレームと、前記竿杆に対してスライド可能で所定の位置に係止可能であり、前記取付部と一体化される固定筒部と、を有する釣糸ガイドであって、
前記リング保持部、支脚部、取付部と固定筒部を一体化した部位の内、少なくともいずれか一つの部位に、三方向以上の異なる方向に強化繊維を指向させた繊維強化合成樹脂を配設したことを特徴とする釣糸ガイド。 - 釣糸を挿通させるリング保持部と竿杆表面から釣糸を離間させる支脚部と取付部とを有するフレームと、前記竿杆に対してスライド可能で所定の位置に係止可能であり、前記取付部と一体化される固定筒部と、を有する釣糸ガイドであって、
前記固定筒部は、繊維強化合成樹脂で形成されると共に、固定筒部の径方向肉厚を、前記支脚部における肉厚以下に形成したことを特徴とする釣糸ガイド。 - 釣糸を挿通させるリング保持部と竿杆表面から釣糸を離間させる支脚部と取付部とを有するフレームと、前記竿杆に対してスライド可能で所定の位置に係止可能であり、前記取付部と一体化される固定筒部と、を有する釣糸ガイドであって、
前記リング保持部、支脚部、固定筒部は、それぞれ複数の異なる方向に強化繊維を指向させた繊維強化合成樹脂で形成されていることを特徴とする釣糸ガイド。 - 前記固定筒部は、繊維強化合成樹脂で形成され、その内側面は、強化繊維を露出状、又は突出状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の釣糸ガイド。
- 前記固定筒部は、繊維強化合成樹脂で形成されると共に、その内側面の強化繊維は、前記固定筒部の軸心方向に対して傾斜方向、交差方向、軸長方向のいずれかの方向に指向していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の釣糸ガイド。
- 前記内側面の強化繊維は、前記固定筒部の軸心方向に対して傾斜方向に指向すると共に、強化繊維を引き揃え状に配設していることを特徴とする請求項5に記載の釣糸ガイド。
- 前記固定筒部の内側面に、1)螺旋状の凹凸を有する、2)交差状の凹凸を有する、3)網目状の凹凸を有する、4)筋目状の凹凸を有する、5)点状凹部又は点状凸部を有する、の内、少なくとも1つの特徴を備えた微小凹凸を形成したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の釣糸ガイド。
- 前記微小凹凸は、凹凸の高さが100μm未満であることを特徴とする請求項7に記載の釣糸ガイド。
- 前記請求項1から8のいずれか1項に記載の釣糸ガイドを装着した釣竿であって、前記釣糸ガイドを所定の位置に係止可能にする竿杆の外側面に、1)螺旋状の凹凸を有する、2)交差状の凹凸を有する、3)網目状の凹凸を有する、4)筋目状の凹凸を有する、5)点状凹部又は点状凸部を有する、の内、少なくとも1つの特徴を備えた微小凹凸を形成したことを特徴とする釣竿。
- 前記釣糸ガイドを係止する竿杆の外側面は、強化繊維を露出状、又は突出状に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の釣竿。
- 前記釣糸ガイドを係止する竿杆の外側面の強化繊維は、竿杆の軸心方向に対して傾斜方向、交差方向、軸長方向のいずれかの方向に指向していることを特徴とする請求項9又は10に記載の釣竿。
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2017046610A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | グローブライド株式会社 | 釣糸ガイド及びこれを備える釣竿 |
JP2018531160A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-10-25 | リバー・ランズ・カンパニー・リミテッド | 1個以上のジグ及びマンドレルを用いた複雑な形状の製品の製造方法 |
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2010
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