JP2012070571A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング周波数及びその高調波におけるノイズ成分を低コストで低減できるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】スイッチング電源装置1は、第1巻線N1に誘起される電圧V1の基本波成分を抽出する基本波成分抽出回路18と、前記基本波成分の変化に応じて変化する発振周波数を有するクロック信号を生成する発振器19と、スイッチング素子Q1のオンとオフとを制御する信号であって、前記クロック信号の発振周波数の変化に応じてデューティが変化するか、または、平滑コンデンサC4の電圧の変化に応じてデューティが変化する制御信号Fを生成するとともに、制御信号Fを、スイッチング素子Q1のゲートに出力する制御回路とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、力率改善回路を有する昇圧型のスイッチング電源装置に関する。
交流電源の交流電圧を、整流器と第1の平滑コンデンサとにより直流電圧に変換するスイッチング電源装置では、当該スイッチング電源装置に入力される電流の波形が歪むので、力率が低下する。
このため、昇圧インダクタ、スイッチング素子、整流ダイオード及び第2の平滑コンデンサからなる昇圧チョッパ回路を、前記整流器の出力に接続して、スイッチング電源装置に入力される電流の波形の歪みを小さくする回路が、従来のスイッチング電源装置に用いられている。このような回路は、電流波形の歪みを小さくすることにより力率を改善するので、力率改善回路と称される。
力率改善回路の制御方式には、所定の期間、スイッチング素子をオンさせて昇圧インダクタに電流を流し、スイッチング素子がオフすると昇圧インダクタに流れる電流がゼロになったことを検出し、スイッチング素子を再びオンさせるDCM(Disconntinuous Conduction Mode)方式と、昇圧インダクタに流れる電流には関係なく所定の周期でPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御を行うCCM(Continuous Conduction Mode)方式とがある。
図5は、特許文献1の図1に対応する図であり、力率改善回路を備える従来のスイッチング電源装置101を示す回路図である。図5に示す力率改善回路は、CCM方式である。図5のスイッチング電源装置101は、交流入力電圧Vinに含まれるノイズを除去するフィルタ111と、フィルタ111を介して入力される交流入力電圧Vinを整流するブリッジ整流回路DBと、ブリッジ整流回路DBから出力される整流電圧を平滑する平滑コンデンサC101とを備えている。
また、平滑コンデンサC101の両端には、昇圧インダクタL101と、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属・酸化物・半導体電界効果トランジスタ)であるスイッチング素子Q101と、抵抗R104とからなる第1直列回路が接続されている。スイッチング素子Q101のドレイン−ソース間には、整流ダイオードD101と平滑コンデンサC104とからなる第2直列回路が接続されている。平滑コンデンサC104の両端には、抵抗R108と抵抗R109とからなる第3直列回路が接続されている。
CCM方式の力率改善回路を備える従来のスイッチング電源装置101では、一定以上の電力を負荷に出力すると、昇圧インダクタL101に流れる電流が直流重畳し、昇圧インダクタL101には、常に電流が流れる。
ここで、前記一定以上の電力は、昇圧インダクタL101のインダクタンス、スイッチング素子Q101のオン期間、及び、昇圧インダクタL101に印加される電圧等により決定される。
昇圧インダクタL101が直流重畳すると、昇圧インダクタL101から整流ダイオードD101に電流が流れている時に、スイッチング素子Q101がオンする。スイッチング素子Q101がオンすることにより、整流ダイオードD101は、オン状態から逆方向の電圧が印加される状態へ急激に変化する。よって、スイッチング素子Q101がオンした後の整流ダイオードD101には、カソードからアノードへリカバリ電流が流れる。
このリカバリ電流は、流れる期間が短いパルス状の電流であるが、整流ダイオードD101がオンしている時に整流ダイオードD101に流れる電流よりも、大きな電流である。このため、リカバリ電流が流れることによってノイズが発生する。このノイズを低減するために、一般的には、整流ダイオードD101に並列に接続されるように、スナバ回路が設けられる。
図5に示す従来の力率改善回路では、スイッチング素子Q101のゲート端子及びアンド回路127の出力端子と、発振器119の抵抗RT(タイミング抵抗)との間に、基本波成分抽出回路118が設けられている。
基本波成分抽出回路118は、直列に接続された抵抗R110及び抵抗R111、及び、コンデンサC105からなる。コンデンサC105は、一端が、抵抗R110とR111との接続点に接続され、他端が電気的に接地されている。
発振器119は、スイッチング素子Q101のゲートに入力される制御信号Fの基本波成分であり、基本波成分抽出回路118から出力される制御信号Gにより、発振周波数を変化させることが出来る。制御信号Gが変化して、発振器119の発振周波数が変化することにより、PWM信号である制御信号Fの周波数(即ち制御信号Fのデューティ)が変化する。
PWM信号である制御信号Fの周波数が変化することにより、制御信号Fに含まれる高調波成分の周波数が分散する。前記高調波成分の周波数が分散することに伴い、前記リカバリ電流によって発生するノイズの周波数も、前記高調波成分の周波数と同様に分散する。よって、前記ノイズが単一の周波数で重畳することがなくなるので、前記ノイズを低減することが出来る(即ち、前記ノイズのレベルをより低くすることが出来る、特許文献1参照)。
図5のスイッチング電源装置101において、ブリッジ整流回路DBは、交流入力電圧Vinを、ノイズフィルタであるフィルタ111を介して整流する。ブリッジ整流回路DBから出力される整流電圧は、平滑コンデンサC101(ノーマルモードフィルタ)を介して、昇圧チョッパ回路に供給される。
昇圧チョッパ回路は、昇圧インダクタL101、例えばMOSFETであるスイッチング素子Q101、整流ダイオードD101、及び、平滑コンデンサC104からなる。昇圧チョッパ回路は、制御回路部が有するアンド回路127から出力される制御信号Fにより、スイッチング素子Q101をオン/オフさせる。これにより、平滑コンデンサC104の両端に、昇圧された出力電圧Voが出力される。
制御回路部は、電圧検出用オペアンプ113、乗算器115、電流検出用オペアンプ117、発振器(OSC)119、PWMコンパレータ123、インバータ(INV)121、RSフリップフロップ回路125、及び、アンド回路127を有し、アンド回路127からスイッチング素子Q1に制御信号Fを出力する。
昇圧チョッパ回路と制御回路部とは、昇圧チョッパ型のアクティブフィルタ回路を構成している、このアクティブフィルタ回路は、スイッチング素子Q101のスイッチング周波数を固定周波数とした上でPWM制御を行う。そして、入力と出力との間において所定の条件を満たすことにより、昇圧インダクタL101に流れる電流に直流が重畳する。このようなアクティブフィルタ回路は、電流連続型アクティブフィルタ回路と称される。
前記アクティブフィルタ回路は、入力電流波形を入力電圧波形と同じような正弦波とするために、入力電圧波形を検出する。検出された入力電圧波形は、正弦波である電流波形の目標値となる。
図5に示す例では、平滑コンデンサC101からの入力電圧が、直列に接続された抵抗R101と抵抗R102とにより分圧される。乗算器115は、分圧された電圧が、一方の入力端子Cに入力される。
また、抵抗R108と抵抗R109とにより、出力電圧Voが分圧され、電圧検出用オペアンプ113は、分圧された出力電圧Voと基準電圧Vrefとの誤差電圧を増幅する。増幅された誤差電圧は、コンデンサC106,C107及び抵抗R107からなる位相補償回路を介して乗算器115の他方の入力端子Dに出力する。
図5の乗算器115は、電流出力型の乗算器である。乗算器115は、電圧検出用オペアンプ113から出力される、増幅された誤差電圧と、抵抗R101と抵抗R102との接続点から入力される電圧とを乗算する。そして、出力信号Eを電流検出用オペアンプ117の反転入力端子(−)に出力する。即ち、乗算器115は、出力電圧Voの誤信号の大小により(出力電圧Voが、ブリッジ整流回路DBから出力される整流電圧に対してどの程度異なっているかに応じて)、目標となる正弦波電流の大小を決定している。
電流検出用オペアンプ117は、スイッチング電流の目標値である出力信号Eと、抵抗R104(電流検出抵抗)により検出されたスイッチング電流とを比較増幅して、出力信号JをPWMコンパレータ123の反転入力端子(−)に出力する。
発振器119とグランド(GND)との間には、コンデンサCTが接続される。同様に、発振器119とグランド(GND)との間には、抵抗RTが接続される。発振器119の発振周波数は、コンデンサCTの容量値と抵抗RTの抵抗値とにより決定される。スイッチング素子Q101のスイッチング周波数は、発振器119の発振周波数に応じて決定される。
発振器119は、コンデンサCTに蓄えられる電荷の、充電及び放電を繰り返す。これにより、図6のタイミングチャートに示すような三角波信号Aを生成する。これとともに、発振器119は、三角波信号Aの上限値及び下限値に基づいて矩形波信号Bを生成する。
三角波信号Aは、PWMコンパレータ123の非反転入力端子(+)に出力され、矩形波信号Bは、RSフリップフロップ回路125のリセット端子Rと、インバータ121の入力とに出力される。
PWMコンパレータ123は、発振器119からの三角波信号Aが、電流検出用オペアンプ17からの出力信号J以上の時に、Hレベルの信号をRSフリップフロップ回路125のセット端子Sに出力する。また、PWMコンパレータ123は、発振器119からの三角波信号Aが、電流検出用オペアンプ117からの出力信号J未満の時に、Lレベルの信号をRSフリップフロップ回路125のセット端子Sに出力する。
RSフリップフロップ回路125は、PWMコンパレータ123から出力されてセット端子Sに入力されるHレベルの信号により、出力端子QからHレベルの信号を出力する。このHレベルの信号は、アンド回路127の一方の入力端子に入力される。また、RSフリップフロップ回路125は、発振器119から出力されてリセット端子Rに入力される矩形波信号Bによりリセットされ、出力端子QからLレベルの信号を出力する。このLレベルの信号は、アンド回路127の一方の入力端子に入力される。
インバータ121は、矩形波信号Bを反転する。反転された矩形波信号B(バーCLK)は、アンド回路127の他方の入力端子に入力される。
アンド回路127は、RSフリップフロップ回路125の出力端子Qから出力される信号と、インバータ121から出力される信号とのアンド(論理積)を求める。アンドを求めることにより生成された信号は、スイッチング素子Q101のゲートに、制御信号Fとして出力される。
図6に制御信号Fの波形を示す。図6によると、制御信号Fは、時刻t11〜時刻t12、及び、時刻t14〜時刻t15ではHレベルとなる。時刻t11,t14は、三角波信号Aが出力信号J以上になり始める時刻である。時刻t12,t15は、矩形波信号BのレベルがLレベルからHレベルへ変化する時刻である。このことから、Hレベルの矩形波信号Bは、スイッチング素子Q101が必ずオフするデッドタイムの始まりを示す信号であるといえる。
図6に示す例では、電流検出用オペアンプ117からの出力信号Jが時間の経過とともに増大し、これに伴って、スイッチング素子Q101のゲートに入力される制御信号FのHレベルである時間が、時間の経過とともに短くなっていく。このため、出力電圧Voが、時間が経過するに従って略一定値となる。これと同時に、スイッチング電源装置101に入力される電流の波形が、略正弦波に制御される。よって力率が改善される。
基本波成分抽出回路118は、アンド回路127の出力端子(即ちスイッチング素子Q101のゲート端子)と、発振器119及び抵抗RTの接続点との間に設けられた、直列に接続された抵抗R110及び抵抗R111を有している。これとともに基本波成分抽出回路118は、一端が、抵抗R110と抵抗R111との接続点に接続され、他端が電気的に接地されているコンデンサC105を有している。
基本波成分抽出回路118は、スイッチング素子Q101の制御信号Fを抵抗R111とコンデンサC105からなるCRフィルタにより、制御信号Fの基本波成分を抽出して(即ち平均値化して)、制御信号Fの基本波成分である制御信号Gを発振器119の抵抗RTに出力する。
図7は、基本波成分抽出回路118の動作を説明するための各部の信号を示すタイミングチャートである。図7を参照しながら、基本波成分抽出回路118の動作を説明する。
まず、スイッチング電源装置へ入力される電流を正弦波状にするために、図5のスイッチング電源装置101において、フィルタ111を介してブリッジ整流回路DBに入力される交流入力電圧Vinを整流して生成される整流電圧を、抵抗R101と抵抗R102とにより分圧する。分圧された電圧を、乗算器115の一方の入力端子Cに入力することにより、前記制御回路部において、スイッチング素子Q101の制御信号Fを生成している。このため、制御信号Fは、交流入力電圧Vinの商用周波数の周波数成分(即ち正弦波成分)が含まれた信号である。
基本波成分抽出回路118は、制御信号Fの基本波成分を抽出ことにより、図7に示すコンデンサC105の電圧C105vを得る。
コンデンサC105の電圧C105vは、レベル調整用抵抗である抵抗R110を介して、発振器119の抵抗RTに印加される。これにより、抵抗RTに印加される電圧C105vが、図7に示すように変動するので、発振器119の発振周波数を、商用周波数の正弦波成分の変動に応じて変動させることができる。即ち、商用周波数の正弦波成分による周波数変調を行うことが出来る。
その結果、スイッチング素子Q101のスイッチング周波数が一定の範囲で変動するので、スイッチング素子Q101により出力される信号(PWM信号)の周波数成分が、一定の範囲において分散する。これにより、スイッチング周波数を主成分として、スイッチング素子Q101の入力に帰還されるノイズ(即ち、前記リカバリ電流が流れることにより生じるノイズ)の周波数成分が、一定の範囲で分散され、複数の周波数を有するノイズ(電圧ノイズ)が、個別に存在することとなる。よって、ノイズの重畳が発生しなくなるので、ノイズの電圧レベルが低くなる。
図5のスイッチング電源装置101と同様に、スイッチングにより生じるノイズを低減するものとして、特許文献2には、スイッチング制御信号に含まれる高周波成分により発生するノイズを、低コストで低減するDC−DCコンバータが開示されている。
特開2009−177954号公報(2009年8月6日公開) 特許3456583号(2003年8月1日特許)
CCM方式の力率改善回路で発生するノイズを低減する場合、整流ダイオードD101に並列にスナバ回路を設ける方法は、簡単で有効である。
しかし、前記スナバ回路は、ノイズを発生させるエネルギー(即ち電力)を、熱に変換する回路である。このため、前記スナバ回路における発熱が大きくなると、その分だけ電力損失も大きくなるので、電力効率が低下する。
ここで、図5に示す力率改善回路では、スナバ回路を用いておらず、電力効率を低下させることなくノイズを低減できる。出力電圧Voのパルスの幅と出力電圧Voの周期との比であるデューティは
Figure 2012070571
で表わされる。ここで、Vinは交流入力電圧の実効値であり、Voは出力電圧であり、fは交流入力電圧の周波数である。
(1)式によると、交流入力電圧の位相が180°の倍数の時にデューティが最大となる。従って、交流入力電圧の実効値((1)式のVin)が低いとき、入力電圧の位相が180°の倍数近辺である時に、ICの最大デューティ(例えば、90〜94%)によりデューティが制限されて、デューティが一定となると、基本波成分抽出回路118の出力電圧が一定となる。このため、発振器119の発振周波数が固定され、スイッチング素子Q101のスイッチング周波数が固定される結果、スイッチング発生するノイズの周波数が分散せず、前記ノイズが重畳するという課題を有している。
また、特許文献2のDC−DCコンバータは、以下の課題を有している。即ち、特許文献2の図1を参照すると、ダイオード16,17と抵抗18とからなる追加部品19について、高圧ラインのパターンを引き回す必要があり、安全規格の制約から、追加部品19を構成する部品と、当該構成する部品に隣接する配線との間で、沿面距離をかなり大きくとる必要がある。このことは、回路実装上の制約となる。
さらに、特許文献2のDC−DCコンバータは、以下の課題も有している。即ち、抵抗18を追加することで、抵抗18により入力損失(電力損失)が常時発生する。近年、省電力化が問われている中、例えば、軽負荷出力の場合に、力率改善コンバータの動作を停止して電力消費を極限まで抑制する場合などを想定した場合、抵抗18の損失が常時発生してしまうことにより、省電力化が実現できないという課題も有している。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、スイッチング周波数及びその高調波におけるノイズ成分を低コストで低減できるスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明のスイッチング電源装置は、前記課題を解決するために、交流電源から出力される正弦波電圧を全波整流して整流電圧を得る整流回路と、一端が、前記整流回路の第1出力に接続され、他端が、前記整流回路の第2出力に接続され、前記整流電圧を平滑して脈流出力電圧を出力する第1平滑コンデンサと、複数の巻線を有するインダクタと、スイッチング素子と、電流検出抵抗とが直列に接続されて構成され、前記インダクタの一端が前記第1平滑コンデンサの一端に接続され、前記インダクタの他端が前記スイッチング素子のドレインに接続され、前記スイッチング素子のソースが前記電流検出抵抗の一端に接続され、前記電流検出抵抗の他端が前記第1平滑コンデンサの他端に接続されており、前記インダクタの一端に前記脈流出力電圧が入力される第1直列回路と、整流ダイオードと第2平滑コンデンサとが直列に接続されて構成され、前記整流ダイオードのアノードが前記スイッチング素子のドレインに接続され、前記整流ダイオードのカソードが前記第2平滑コンデンサの一端に接続され、前記第2平滑コンデンサの他端が前記スイッチング素子のソースに接続されている第2直列回路と、前記複数の巻線のいずれか1つに誘起される電圧の基本波成分を抽出する基本波成分抽出回路と、前記抽出された基本波成分の変化に応じて変化する発振周波数を有するクロック信号を生成する発振回路と、前記スイッチング素子のオンとオフとを制御する信号であって、前記クロック信号の発振周波数の変化に応じてデューティが変化するか、または、前記第2平滑コンデンサの電圧の変化に応じてデューティが変化する制御信号を生成するとともに、当該制御信号を、前記スイッチング素子のゲートに出力する制御回路とを備えることを特徴とする。
前記スイッチング電源装置では、所定の周期でPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御を行うCCM(Continuous Conduction Mode)方式を採用している。
CCM方式を採用している前記スイッチング電源装置では、一定以上の電力を負荷に供給すると、前記インダクタに流れる電流が直流重畳し、前記インダクタには、常に電流が流れる。
ここで、前記一定以上の電力は、前記インダクタのインダクタンス、前記スイッチング素子のオン期間、及び、前記インダクタの一端に印加される電圧等により決定される。
前記インダクタが直流重畳すると、前記インダクタから前記整流ダイオードに電流が流れている時に、前記スイッチング素子がオンする。前記スイッチング素子がオンすることにより、前記整流ダイオードは、オン状態から逆方向の電圧が印加される状態へ急激に変化する。よって、前記スイッチング素子がオンした後の前記整流ダイオードには、カソードからアノードへリカバリ電流が流れる。
このリカバリ電流は、流れる期間が短いパルス状の電流であるが、前記整流ダイオードがオンしている時に前記整流ダイオードに流れる電流よりも、はるかに大きな電流である。このため、リカバリ電流が流れることによってノイズが発生する。
前記スイッチング電源装置では、前記基本波成分抽出回路を設けている。前記発振回路は、前記基本波成分抽出回路から出力される信号に含まれる前記基本波成分の変化に応じて、発振周波数を変化させることが出来る。前記基本波成分が変化して、前記発振回路の発振周波数が変化することにより、前記スイッチング素子のゲートに入力される制御信号F(PWM信号)の周波数(即ち前記制御信号のデューティ)が変化する。
PWM信号である前記制御信号の周波数が変化することにより、前記制御信号に含まれる高調波成分の周波数が分散する。前記高調波成分の周波数が分散することに伴い、前記リカバリ電流によって発生するノイズの周波数も、前記高調波成分の周波数と同様に分散する。よって、前記ノイズが単一の周波数で重畳することがなくなるので、前記ノイズを低減することが出来る(即ち、前記ノイズのレベルをより低くすることが出来る)。
ここで、前記スイッチング電源装置では、前記基本波成分抽出回路は、前記複数の巻線のいずれか1つに誘起される電圧の基本波成分を抽出して前記発振回路に出力する。よって、前記制御信号のデューティが変化しても、前記基本波成分の変化に応じて前記発振周波数を変化させることが出来る。このため、従来のスイッチング電源装置の力率改善回路で問題とされていた、最大デューティが制限されて発振周波数が固定されることに起因するノイズの重畳が起こらなくなる。
また、前記スイッチング電源装置では、スナバ回路を用いていないので、電力効率を低下させることなく、かつ、低コストでノイズを低減できる。
従って、スイッチング周波数及びその高調波におけるノイズ成分を低コストで低減できるスイッチング電源装置を提供することができる。
前記スイッチング電源装置では、前記インダクタが有する前記複数の巻線は、第1巻線と、当該第1巻線に磁気結合された第2巻線とからなり、前記第1巻線の一端が前記第1平滑コンデンサの一端に接続され、前記第1巻線の他端が前記スイッチング素子のドレインに接続され、前記第2巻線の巻数は、前記第1巻線の巻数よりも少なく、前記基本波成分抽出回路は、前記第2巻線に誘起される電圧の基本波成分を抽出してもよい。
前記インダクタでは、第1巻線及び第2巻線が用いられており、第1巻線及び第2巻線は、磁気結合されている。これにより、前記第1巻線に誘起される高電圧を、前記第2巻線で誘起される低電圧に変換して、この低電圧を前記基本波成分抽出回路に入力することが出来る。
よって、前記基本波成分抽出回路は、低電圧で動作するので、安全規格の制約を受けることがない。従って、前記基本波成分抽出回路に用いる部品と、当該部品に隣接する配線との間の沿面距離を、極力小さくすることが出来、前記スイッチング電源装置のサイズをより小さくすることが出来る。
前記スイッチング電源装置では、前記基本波成分抽出回路は、アノードに、前記インダクタの前記第2巻線に誘起される電圧が印加されるダイオードと、一端が、前記ダイオードのカソードに接続され、他端が、前記スイッチング素子のソースに接続されている第1抵抗と、前記第1抵抗と並列に接続されているコンデンサと、一端が、前記ダイオードのカソードに接続され、他端が、前記発振回路に接続されている第2抵抗とを備えてもよい。
前記ダイオードは、前記第2巻線に誘起された電圧を整流する(即ち、前記第2巻線に誘起された電圧の正の成分を取り出す)。
前記ダイオードによって整流された電圧は、前記第1抵抗と前記コンデンサとからなるRC並列回路によって、前記基本波成分を抽出される。具体的には、前記第1抵抗は、前記ダイオードに電流が流れない期間(前記第2巻線に誘起された電圧が負の期間)に、前記コンデンサに蓄えられた電荷を放電する。これにより、前記基本波成分の抽出がなされる。
前記基本波成分を含む前記コンデンサの電圧は、前記第2抵抗を介して、前記発振回路に印加される。これにより、前記基本波成分を含む前記コンデンサの電圧の変動に応じて、前記発振回路の発振周波数を変動させることが出来る。
本発明のスイッチング電源装置は、以上のように、交流電源から出力される正弦波電圧を全波整流して整流電圧を得る整流回路と、一端が、前記整流回路の第1出力に接続され、他端が、前記整流回路の第2出力に接続され、前記整流電圧を平滑して脈流出力電圧を出力する第1平滑コンデンサと、複数の巻線を有するインダクタと、スイッチング素子と、電流検出抵抗とが直列に接続されて構成され、前記インダクタの一端が前記第1平滑コンデンサの一端に接続され、前記インダクタの他端が前記スイッチング素子のドレインに接続され、前記スイッチング素子のソースが前記電流検出抵抗の一端に接続され、前記電流検出抵抗の他端が前記第1平滑コンデンサの他端に接続されており、前記インダクタの一端に前記脈流出力電圧が入力される第1直列回路と、整流ダイオードと第2平滑コンデンサとが直列に接続されて構成され、前記整流ダイオードのアノードが前記スイッチング素子のドレインに接続され、前記整流ダイオードのカソードが前記第2平滑コンデンサの一端に接続され、前記第2平滑コンデンサの他端が前記スイッチング素子のソースに接続されている第2直列回路と、前記複数の巻線のいずれか1つに誘起される電圧の基本波成分を抽出する基本波成分抽出回路と、前記抽出された基本波成分の変化に応じて変化する発振周波数を有するクロック信号を生成する発振回路と、前記スイッチング素子のオンとオフとを制御する信号であって、前記クロック信号の発振周波数の変化に応じてデューティが変化するか、または、前記第2平滑コンデンサの電圧の変化に応じてデューティが変化する制御信号を生成するとともに、当該制御信号を、前記スイッチング素子のゲートに出力する制御回路とを備えるものである。
それゆえ、スイッチング周波数及びその高調波におけるノイズ成分を低コストで低減できるスイッチング電源装置を提供するという効果を奏する。
本発明の実施形態に係るスイッチング電源装置の回路図である。 本発明の実施形態に係る基本波成分抽出回路の動作を説明するための各部の信号を示すタイミングチャートである。 アクティブフィルタ回路を設けない場合に、前記入力電流の波形は、正弦波ではなくなることを示すタイミングチャートである。 第1巻線に流れる電流の波形図である。 力率改善回路を備える従来のスイッチング電源装置を示す回路図である。 スイッチング電源装置における各信号を示すタイミングチャートである。 基本波成分抽出回路の動作を説明するための各部の信号を示すタイミングチャートである。
本発明の一実施形態について図1〜図4及び図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔スイッチング電源装置1〕
図1は、本実施形態に係るスイッチング電源装置1の回路図である。図1のスイッチング電源装置1は、交流電源から出力される交流入力電圧Vin(正弦波電圧)に含まれるノイズを除去するフィルタ11と、フィルタ11を介して入力される交流入力電圧Vinを全波整流するブリッジ整流回路DB(整流回路)と、ブリッジ整流回路DBから出力される整流電圧を平滑して脈流出力電圧を得る平滑コンデンサC1(第1平滑コンデンサ)と、力率改善回路(力率改善コンバータ)2とを備えている。
また、平滑コンデンサC1の両端には、複数の巻線を有するインダクタL1の第1巻線N1と、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属・酸化物・半導体電界効果トランジスタ)であるスイッチング素子Q1と、抵抗R4とからなる第1直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1のドレイン−ソース間には、整流ダイオードD1と平滑コンデンサC4とからなる第2直列回路が接続されている。平滑コンデンサC4の両端には、抵抗R8と抵抗R9とからなる第3直列回路が接続されている。
力率改善回路2は、基本波成分抽出回路18、第1巻線N1、第2巻線N2、スイッチング素子Q1、整流ダイオードD1、平滑コンデンサC4(第2平滑コンデンサ)、抵抗R1〜R9,RT、コンデンサC2,C3,C6,C7,CT、電圧検出用オペアンプ13、基準電圧源50、乗算器15、電流検出用オペアンプ17、発振器19(発振回路)、PWMコンパレータ23、インバータ(INV)21、RSフリップフロップ回路25、及び、アンド回路27を有している。基本波成分抽出回路18は、ダイオードD2、抵抗R12,R13、及びコンデンサC8で構成されている。第1巻線N1、第2巻線N2は、磁気結合されており、インダクタL1を構成する。
スイッチング電源装置1において、フィルタ11の入力に、交流入力電圧Vinが入力される。フィルタ11の出力は、ブリッジ整流回路DBの入力に接続されている。ブリッジ整流回路DBの第1出力は、抵抗R1の一端と、平滑コンデンサC1の一端と、第1巻線N1の一端とに接続されている。第1巻線N1の他端は、整流ダイオードD1のアノードと、スイッチング素子Q1のドレインとに接続されている。
整流ダイオードD1のカソードは、平滑コンデンサC4の一端と、抵抗R8の一端とに接続されている。抵抗R8の他端は、抵抗R9の一端と、電圧検出用オペアンプ13の非反転入力端子(+)とに接続されている。
基準電圧源50の出力は、電圧検出用オペアンプ13の反転入力端子(−)に接続されている。電圧検出用オペアンプ13の出力は、コンデンサC7の一端と、抵抗R7の一端と、乗算器15の一方の入力端子Dとに接続されている。抵抗R7の他端は、コンデンサC6の一端に接続されている。
乗算器15の他方の入力端子Cは、抵抗R1の他端と、抵抗R2の一端とに接続されている。乗算器15の出力信号Eは、電流検出用オペアンプ17の反転入力端子(−)と、コンデンサC3の一端と、抵抗R6の一端と、抵抗R3の一端とに出力される。抵抗R3の他端は、ブリッジ整流回路DBの第2出力と、平滑コンデンサC1の他端と、抵抗R4(電流検出抵抗)の一端とに接続されている。
抵抗R5の一端は、電流検出用オペアンプ17の非反転入力端子(+)に接続されている。抵抗R6の他端は、コンデンサC2の一端に接続されている。電流検出用オペアンプ17の出力は、コンデンサC2の他端と、コンデンサC3の他端と、PWMコンパレータ23の反転入力端子(−)とに接続されている。
ダイオードD2のアノードは、第2巻線N2の一端に接続されている。ダイオードD2のカソードと、抵抗R12(第1抵抗)の一端と、コンデンサC8の一端と、抵抗R13(第2抵抗)の一端とは、互いに接続されている。抵抗R13の他端は、コンデンサCTの一端と、発振器19の第1の入力端子とに接続されている。抵抗RT(タイミング抵抗)の一端は、発振器19の第2の入力端子に接続されている。
発振器19の第1の出力端子は、PWMコンパレータ23の非反転入力端子(+)に接続されている。発振器19の第2の出力端子は、インバータ21の入力と、RSフリップフロップ回路25のリセット端子Rとに接続されている。
PWMコンパレータ23の出力は、RSフリップフロップ回路25のセット端子Sに接続されている。RSフリップフロップ回路25の出力端子Qは、アンド回路27の一方の入力に接続されている。インバータ21の出力は、アンド回路27の他方の入力に接続されている。アンド回路27の出力は、スイッチング素子Q1のゲートに接続されている。
そして、抵抗R2の他端、コンデンサC6の他端、コンデンサC7の他端、基準電圧源50の入力、コンデンサCTの他端、抵抗RTの他端、抵抗R4の他端、抵抗R5の他端、抵抗R12の他端、コンデンサC8の他端、第2巻線N2の他端、スイッチング素子Q1のソース、平滑コンデンサC4の他端、及び、抵抗R9の他端は、電気的に接地されている。
図1の力率改善回路2は、第1巻線N1(昇圧インダクタ)に流れる電流には関係なく所定の周期でPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御を行うCCM(Continuous Conduction Mode)方式である。
CCM方式の力率改善回路2を備えるスイッチング電源装置1では、一定以上の電力を負荷に供給すると、第1巻線N1に流れる電流が直流重畳し、第1巻線N1には、常に電流が流れる。
ここで、前記一定以上の電力は、第1巻線N1の自己インダクタンス、スイッチング素子Q1のオン期間、及び、第1巻線N1の一端に印加される電圧等により決定される。
第1巻線N1が直流重畳すると、第1巻線N1から整流ダイオードD1に電流が流れている時に、スイッチング素子Q1がオンする。スイッチング素子Q1がオンすることにより、整流ダイオードD1は、オン状態から逆方向の電圧が印加される状態へ急激に変化する。よって、スイッチング素子Q1がオンした後の整流ダイオードD1には、カソードからアノードへリカバリ電流が流れる。
このリカバリ電流は、流れる期間が短いパルス状の電流であるが、整流ダイオードD1がオンしている時に整流ダイオードD1に流れる電流よりも、はるかに大きな電流である。このため、リカバリ電流が流れることによってノイズが発生する。
図1の力率改善回路2では、インダクタL1の第2巻線N2と、後述する発振器19のコンデンサCTとの間に、第1巻線N1に誘起される電圧V1の基本波成分を抽出する基本波成分抽出回路18を設けている。発振器19は、基本波成分抽出回路18から出力される信号に含まれる前記基本波成分の変化に応じて、発振器19が生成するクロック信号の発振周波数を変化させることが出来る。具体的には、前記基本波成分が大きくなると、前記発振周波数が高くなり、前記基本波成分が小さくなると、前記発振周波数が低くなる。
前記基本波成分が変化して、発振器19の発振周波数が変化することにより、スイッチング素子Q1のゲートに入力される制御信号F(PWM信号)の周波数(即ち制御信号Fのデューティ)が変化する。制御信号Fのデューティは、平滑コンデンサC4の電圧(即ち出力電圧Vo)が変化することによっても変化する。
PWM信号である制御信号Fの周波数が変化することにより、制御信号Fに含まれる高調波成分の周波数が分散する。前記高調波成分の周波数が分散することに伴い、前記リカバリ電流によって発生するノイズの周波数も、前記高調波成分の周波数と同様に分散する。よって、前記ノイズが単一の周波数で重畳することがなくなるので、前記ノイズを低減(抑制)することが出来る(即ち、前記ノイズのレベルをより低くすることが出来る)。基本波成分抽出回路18については、〔基本波成分抽出回路18〕の項目で後述する。
ここで、図1に示す力率改善回路2では、基本波成分抽出回路18は、第1巻線N1に誘起される電圧V1の基本波成分を抽出して発振器19に出力する。よって、制御信号Fのデューティが変化しても、前記基本波成分の変化に応じて前記発振周波数を変化させることが出来る。このため、従来のスイッチング電源装置の力率改善回路で問題とされていた、最大デューティが制限されて発振周波数が固定されることに起因するノイズの重畳が起こらなくなる。
また、図1に示す力率改善回路2では、スナバ回路を用いていないので、電力効率を低下させることなく、かつ、低コストでノイズを低減できる。
従って、スイッチング周波数及びその高調波におけるノイズ成分を低コストで低減できるスイッチング電源装置1を提供することができる。
出力電圧Voのパルスの幅と出力電圧Voの周期との比であるデューティは
Figure 2012070571
で表わされる。(2)式において、Vinは交流入力電圧の実効値であり、Voは出力電圧であり、fは交流入力電圧の周波数である。
図1のスイッチング電源装置1において、ブリッジ整流回路DBは、交流入力電圧Vinを、ノイズフィルタであるフィルタ11を介して整流する。ブリッジ整流回路DBから出力される整流電圧は、平滑コンデンサC1(ノーマルモードフィルタ)を介して、昇圧チョッパ回路に供給される。
昇圧チョッパ回路は、インダクタL1の第1巻線N1、例えばMOSFETであるスイッチング素子Q1、整流ダイオードD1、及び、平滑コンデンサC4を有している。昇圧チョッパ回路は、後述する制御回路部(制御回路)が有するアンド回路27から出力される制御信号Fにより、スイッチング素子Q1をオン/オフさせる。これにより、平滑コンデンサC4の両端に、昇圧された出力電圧Voが出力される。
制御回路部は、電圧検出用オペアンプ13、基準電圧源50、乗算器15、電流検出用オペアンプ17、発振器(OSC)19、PWMコンパレータ23、インバータ(INV)21、RSフリップフロップ回路25、及び、アンド回路27を有し、アンド回路27からスイッチング素子Q1に制御信号Fを出力する。
昇圧チョッパ回路と制御回路部とは、昇圧チョッパ型のアクティブフィルタ回路を構成している、このアクティブフィルタ回路は、スイッチング素子Q1のスイッチング周波数を固定周波数とした上でPWM制御を行う。そして、入力と出力との間において所定の条件を満たすことにより、第1巻線N1に流れる電流に直流が重畳する。このようなアクティブフィルタ回路は、電流連続型アクティブフィルタ回路と称される。
前記アクティブフィルタ回路は、スイッチング電源装置1に入力される入力電流の波形を、スイッチング電源装置1に入力される電圧(交流入力電圧Vin)の波形と同じような正弦波とするために、交流入力電圧Vinの波形を検出する。検出された入力電圧波形は、正弦波である電流波形の目標値となる。
なお、スイッチング電源装置1にアクティブフィルタ回路を設けない場合、スイッチング電源装置1に入力される入力電流は、交流入力電圧Vinが、平滑コンデンサC4の電圧よりも高いときにのみ流れ、前記入力電流の波形は、正弦波ではなくなる(図3参照)。
図1に示す例では、平滑コンデンサC1からの入力電圧が、直列に接続された抵抗R1と抵抗R2とにより分圧される。乗算器15は、分圧された電圧が、他方の入力端子Cに入力される。
また、抵抗R8と抵抗R9とにより、出力電圧Voが分圧され、電圧検出用オペアンプ13は、分圧された出力電圧Voと基準電圧Vrefとの誤差電圧を増幅する。増幅された誤差電圧は、コンデンサC6,C7及び抵抗R7からなる位相補償回路を介して乗算器15の一方の入力端子Dに出力する。
図1の乗算器15は、電流出力型の乗算器である。乗算器115は、電圧検出用オペアンプ13から出力される、増幅された誤差電圧と、抵抗R1と抵抗R2との接続点から入力される電圧とを乗算する。そして、出力信号Eを電流検出用オペアンプ17の反転入力端子(−)に出力する。即ち、乗算器15は、出力電圧Voの誤信号の大小により(出力電圧Voが、ブリッジ整流回路DBから出力される整流電圧に対してどの程度異なっているかに応じて)、目標となる正弦波電流の大小を決定している。
電流検出用オペアンプ17は、スイッチング電流の目標値である出力信号Eと、抵抗R4(電流検出抵抗)により検出されたスイッチング電流とを比較増幅して、出力信号JをPWMコンパレータ23の反転入力端子(−)に出力する。
発振器19とグランド(GND)との間には、コンデンサCTが接続される。同様に、発振器19とグランド(GND)との間には、抵抗RTが接続される。発振器119の発振周波数は、コンデンサCTの容量値と抵抗RTの抵抗値とにより決定される。スイッチング素子Q1のスイッチング周波数は、発振器19の発振周波数に応じて決定される。
発振器19は、コンデンサCTに蓄えられる電荷の、充電及び放電を繰り返す。これにより、図6のタイミングチャートに示すような三角波信号Aを生成する。これとともに、発振器19は、三角波信号Aの上限値及び下限値に基づいて矩形波信号Bを生成する。
三角波信号Aは、PWMコンパレータ23の非反転入力端子(+)に出力され、矩形波信号Bは、RSフリップフロップ回路25のリセット端子Rと、インバータ21の入力とに出力される。
PWMコンパレータ23は、発振器19からの三角波信号Aが、電流検出用オペアンプ17からの出力信号J以上の時に、Hレベルの信号をRSフリップフロップ回路25のセット端子Sに出力する。また、PWMコンパレータ23は、発振器19からの三角波信号Aが、電流検出用オペアンプ17からの出力信号J未満の時に、Lレベルの信号をRSフリップフロップ回路25のセット端子Sに出力する。
RSフリップフロップ回路25は、PWMコンパレータ23から出力されてセット端子Sに入力されるHレベルの信号により、出力端子QからHレベルの信号を出力する。このHレベルの信号は、アンド回路27の一方の入力端子に入力される。また、RSフリップフロップ回路25は、発振器19から出力されてリセット端子Rに入力される矩形波信号Bによりリセットされ、出力端子QからLレベルの信号を出力する。このLレベルの信号は、アンド回路27の一方の入力端子に入力される。
インバータ21は、矩形波信号Bを反転する。反転された矩形波信号B(バーCLK)は、アンド回路27の他方の入力端子に入力される。
アンド回路27は、RSフリップフロップ回路25の出力端子Qから出力される信号と、インバータ21から出力される信号とのアンド(論理積)を求める。アンドを求めることにより生成された信号は、スイッチング素子Q1のゲートに、制御信号Fとして出力される。
図6に制御信号Fの波形を示す。図6によると、制御信号Fは、時刻t11〜時刻t12、及び、時刻t14〜時刻t15ではHレベルとなる。時刻t11,t14は、三角波信号Aが出力信号J以上になり始める時刻である。時刻t12,t15は、矩形波信号BのレベルがLレベルからHレベルへ変化する時刻である。このことから、Hレベルの矩形波信号Bは、スイッチング素子Q1が必ずオフするデッドタイムの始まりを示す信号であるといえる。
図6に示す例では、電流検出用オペアンプ17からの出力信号Jが時間の経過とともに増大し、これに伴って、スイッチング素子Q1のゲートに入力される制御信号FのHレベルである時間が、時間の経過とともに短くなっていく。このため、出力電圧Voが、時間が経過するに従って略一定値となる。これと同時に、スイッチング電源装置1に入力される電流の波形が、略正弦波に制御される。よって力率が改善される。
ここで、出力信号Jが時間の経過とともに増大する点について、図4を用いて説明する。図1の力率改善回路2は、連続モードアクティフィルタ回路であり、スイッチング素子Q1がオンした時の、第1巻線N1の電流値は、ゼロではない。具体的には、スイッチング素子Q1がオフしている期間に、第1巻線N1に流れる電流が減少し、次にスイッチング素子Q1がオンする時は、その時点で第1巻線N1に流れている電流からスタートする。第1巻線N1に流れる電流の波形図を図4に示す。
〔基本波成分抽出回路18〕
基本波成分抽出回路18では、インダクタL1の第1巻線N1と、インダクタL1の第2巻線とは、磁気結合している。また、第2巻線N2の巻数は、第1巻線N1の巻数よりも少ない。このため、第1巻線N1の一端(図1の●印が付された端部)が正となるような電圧V1が、第1巻線N1の両端に誘起された場合、(N2/N1)倍の電圧V2が、第2巻線N2の両端に誘起される。この場合、電圧V2は、第2巻線N2の一端(図1の●印が付された端部)が正となるような電圧である。
図2は、本実施形態に係る基本波成分抽出回路18の動作を説明するための各部の信号を示すタイミングチャートである。図2を参照しながら、基本波成分抽出回路18の動作を説明する。
まず、スイッチング電源装置1へ入力される電流を正弦波状にするために、図1のスイッチング電源装置1において、フィルタ11を介してブリッジ整流回路DBに入力される交流入力電圧Vinを整流して生成される整流電圧を、抵抗R1と抵抗R2とにより分圧する。分圧された電圧を、乗算器15の他方の入力端子Cに入力することにより、前記制御回路部において、スイッチング素子Q1の制御信号Fを生成している。
前記制御回路部は、スイッチング素子Q1のオンとオフとを制御する制御信号Fを生成するとともに、制御信号Fを、スイッチング素子Q1のゲートに出力する。制御信号Fは、前記クロック信号の発振周波数の変化に応じてデューティが変化するか、または、平滑コンデンサC4の電圧の変化に応じてデューティが変化する。具体的には、制御信号Fは、前記クロック信号の発振周波数が高くなるとデューティが低くなり、前記クロック信号の発振周波数が低くなるとデューティが高くなる。同様に、制御信号Fは、平滑コンデンサC4の電圧が高くなるとデューティが低くなり、平滑コンデンサC4の電圧が低くなるとデューティが高くなる。
スイッチング素子Q1のオン期間には、インダクタL1の第1巻線N1の一端に、商用周波数の正弦波成分(即ち基本波成分)を含み、ブリッジ整流回路DBから出力される整流電圧が印加される。この結果、インダクタL1の第2巻線N2に、前記整流電圧を(N2/N1)倍した電圧V2が誘起される。この時の電圧V2は、第2巻線N2の一端(図1の●印が付された端部)が正となるような電圧である。
スイッチング素子Q1のオフ期間には、インダクタL1の第1巻線N1の他端に、出力電圧Voとブリッジ整流回路DBから出力される整流電圧との差の電圧が印加される。この結果、インダクタL1の第2巻線N2に、前記差の電圧を(N2/N1)倍した電圧V2が誘起される。この時の電圧V2は、第2巻線N2の一端(図1の●印が付された端部)が負となるような電圧である。
基本波成分抽出回路18は、インダクタL1の第2巻線N2に誘起される電圧V2を、ダイオードD2で整流する(即ち、ダイオードD2は、第2巻線N2に誘起された電圧V2の正の成分を取り出す)。ダイオードD2によって整流された電圧V2は、抵抗R12とコンデンサC8とからなるRC並列回路によって、商用周波数の正弦波成分(即ち基本波成分)を抽出される。(即ち平均値化される。図2の電圧C8v参照)。
抵抗R12は、ダイオードD2に電流が流れない期間(電圧V2が負の期間)に、コンデンサC8に蓄えられた電荷を放電する。これにより、基本波成分抽出回路18における基本波成分の抽出がなされる。
前記基本波成分を含むコンデンサC8の電圧C8vを、抵抗R13(レベル調整用抵抗)を介して発振器19のコンデンサCTの一端に印加する。これにより、コンデンサCTに、商用周波数の正弦波成分の変動に応じて変動する電流I1が流れる。また、コンデンサCTには、発振器19から出力される一定の電流I2も流れる。
よって、コンデンサCTの総充電電流I(I=I1+I2)は、上述したように電流I1が変動する(即ちコンデンサC8の電圧C8vが変動する)ことにより、図2に示すように変動する。発振器19の発振周波数を、商用周波数の正弦波成分の変動に応じて変動させることができる。即ち、商用周波数の正弦波成分による周波数変調が行える。
このように、発振器19の発振周波数が、商用周波数の正弦波成分の変動に応じて変動することにより、スイッチング素子Q1により出力される信号(PWM信号)の周波数が、一定の範囲において変動する。これにより、スイッチング周波数を主成分として、スイッチング素子Q1の入力に帰還されるノイズ(即ち、前記リカバリ電流が流れることにより生じるノイズ)の周波数成分が、一定の範囲で分散され、複数の周波数を有するノイズ(電圧ノイズ)が、個別に存在することとなる。よって、ノイズの重畳が発生しなくなるので、ノイズの電圧レベルが低くなる。
また、本実施形態の力率改善回路2では、インダクタL1において、第1巻線N1及び第2巻線N2を用いている。第1巻線N1及び第2巻線N2は、磁気結合されている。これにより、第1巻線N1に誘起される高電圧を、第2巻線N2で誘起される低電圧に変換して、この低電圧を基本波成分抽出回路18に入力することが出来る。
よって、基本波成分抽出回路18は、低電圧で動作するので、安全規格の制約を受けることがない。従って、基本波成分抽出回路18に用いる部品と、当該部品に隣接する配線との間の沿面距離を、極力小さくすることが出来、スイッチング電源装置1のサイズをより小さくすることが出来る。
更に、軽負荷(消費電力が少ない負荷)に対して電力を供給する時に、力率改善回路2の動作を停止して、電力消費を極限まで低減する場合などを想定する。この場合、インダクタL1の第2巻線N2に電圧V2が誘起されないので、抵抗R13,R12による電力損失(即ち抵抗R13,R12の発熱)は生じない。
力率改善回路2の動作の停止は、例えば、外部信号(軽負荷信号)により行われる。具体的には、前記外部信号により、発振器19の動作を停止させる。これに伴い、スイッチング素子Q1がオン/オフを繰り返さなくなる。よって、スイッチング素子Q1における電力損失はゼロになり、低消費電力が実現できる。
本発明の実施態様は前記実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。前記実施の形態では、力率改善回路2のスイッチング素子Q1の発振周波数を分散することについて示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、力率改善回路2のコンデンサC8の電圧C8vを、抵抗R13を介して、スイッチング電源装置1の後段に位置してスイッチング周波数が固定でPWM制御を行うDC/DCコンバータ(即ち、スイッチング電源装置1の出力を入力とするDC/DCコンバータ)の、発振器のコンデンサに印加する。このようにすることで、前記DC/DCコンバータのスイッチング素子の発振周波数を分散することができる。電圧値の一例として、力率改善回路2の出力電圧Voが400V(高圧)である場合、前記DC/DCコンバータの出力電圧は、5〜24V(低圧)である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のスイッチング電源装置は、スイッチング周波数及びその高調波におけるノイズ成分を低コストで低減できるので、全てのスイッチング電源装置に好適に用いることが出来る。その中でも特に、医療機器用のスイッチング電源装置等に好適に用いることが出来る。
1 スイッチング電源装置
2 力率改善回路
11 フィルタ
13 電圧検出用オペアンプ(制御回路部)
15 乗算器(制御回路部)
17 電流検出用オペアンプ(制御回路部)
18 基本波成分抽出回路
19 発振器(発振回路、制御回路部)
21 インバータ(制御回路部)
23 PWMコンパレータ(制御回路部)
25 RSフリップフロップ回路(制御回路部)
27 アンド回路(制御回路部)
50 基準電圧源(制御回路部)
A 三角波信号
B 矩形波信号
C1 平滑コンデンサ(第1平滑コンデンサ)
C2,C3,C6〜C8,CT コンデンサ
C4 平滑コンデンサ(第2平滑コンデンサ)
D1 整流ダイオード
D2 ダイオード
DB ブリッジ整流回路(整流回路)
E 出力信号
F 制御信号
I 総充電電流
I1 電流
I2 電流
J 出力信号
L1 インダクタ
N1 第1巻線
N2 第2巻線
Q1 スイッチング素子
R1〜R3,R5〜R9,RT 抵抗
R4 抵抗(電流検出抵抗)
R12 抵抗(第1抵抗)
R13 抵抗(第2抵抗)
V1 電圧
V2 電圧
Vin 交流入力電圧(正弦波電圧)
Vo 出力電圧
Vref 基準電圧

Claims (3)

  1. 交流電源から出力される正弦波電圧を全波整流して整流電圧を得る整流回路と、
    一端が、前記整流回路の第1出力に接続され、他端が、前記整流回路の第2出力に接続され、前記整流電圧を平滑して脈流出力電圧を出力する第1平滑コンデンサと、
    複数の巻線を有するインダクタと、スイッチング素子と、電流検出抵抗とが直列に接続されて構成され、前記インダクタの一端が前記第1平滑コンデンサの一端に接続され、前記インダクタの他端が前記スイッチング素子のドレインに接続され、前記スイッチング素子のソースが前記電流検出抵抗の一端に接続され、前記電流検出抵抗の他端が前記第1平滑コンデンサの他端に接続されており、前記インダクタの一端に前記脈流出力電圧が入力される第1直列回路と、
    整流ダイオードと第2平滑コンデンサとが直列に接続されて構成され、前記整流ダイオードのアノードが前記スイッチング素子のドレインに接続され、前記整流ダイオードのカソードが前記第2平滑コンデンサの一端に接続され、前記第2平滑コンデンサの他端が前記スイッチング素子のソースに接続されている第2直列回路と、
    前記複数の巻線のいずれか1つに誘起される電圧の基本波成分を抽出する基本波成分抽出回路と、
    前記抽出された基本波成分の変化に応じて変化する発振周波数を有するクロック信号を生成する発振回路と、
    前記スイッチング素子のオンとオフとを制御する制御信号であって、前記クロック信号の発振周波数の変化に応じてデューティが変化するか、または、前記第2平滑コンデンサの電圧の変化に応じてデューティが変化する制御信号を生成するとともに、当該制御信号を、前記スイッチング素子のゲートに出力する制御回路とを備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記インダクタが有する巻線は、第1巻線と、当該第1巻線と磁気結合され、巻数が前記第1巻線の巻数よりも少ない第2巻線との2つであり、
    前記第1巻線の一端が前記第1平滑コンデンサの一端に接続され、前記第1巻線の他端が前記スイッチング素子のドレインに接続され、
    前記基本波成分抽出回路は、前記第2巻線に誘起される電圧の基本波成分を抽出することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記基本波成分抽出回路は、
    アノードに、前記インダクタの前記第2巻線に誘起される電圧が印加されるダイオードと、
    一端が、前記ダイオードのカソードに接続され、他端が、前記スイッチング素子のソースに接続されている第1抵抗と、
    前記第1抵抗と並列に接続されているコンデンサと、
    一端が、前記ダイオードのカソードに接続され、他端が、前記発振回路に接続されている第2抵抗とを備えることを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
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