JP2012019637A - 分圧力率改善回路、分圧力率改善装置および分圧力率改善方法 - Google Patents

分圧力率改善回路、分圧力率改善装置および分圧力率改善方法 Download PDF

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Abstract

【課題】PSUの実装面積を小さくする、又は、PSUの電力損失を低減する。
【解決手段】分圧型ブリッジレスPFC回路1は、外部から正の交流電圧が印加された場合には、印加された正の電圧によって生じる電流と印加された電圧との位相差をそろえることで電力の力率を改善する第一力率改善回路2を有する。また、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、第一力率改善回路2と並列に設置された回路であって、外部から負の交流電圧が印加された場合には、印加された負の電圧によって生じる電流と印加された電圧との位相差をそろえることで電力の力率を改善する第二力率改善回路3を有する。また、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、第一力率改善回路2によって力率を改善された電力を蓄積するキャパシタC1と第二力率改善回路3によって力率を改善された電力を蓄積するキャパシタC2とを直列に設置した出力回路を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、分圧力率改善回路、分圧力率改善装置および分圧力率改善方法に関する。
従来、サーバやパソコンなどの電源として、入力された交流電圧を直流の電圧に変換するPSU(Power Supply Unit)が使用されている。このようなPSUは、整流回路と平滑キャパシタとが設置されているため、入力電流の波形がひずむ結果、ノイズや配電ロスを発生させてしまう場合がある。このため、PSUは、入力された電力の力率を改善させるPFC(Power Factor Correction)回路を設置することによって、ノイズの防止や配電ロスの低減を行い、IEC1000−3−4規格を満たしている。
ここで、図11、12を用いて、PSUの一例を説明する、図11は、PSUの構成を説明するための図である。図12は、PFC回路を説明するための図である。例えば、図11に示す例では、PSUには、入力電圧として110V〜240Vの交流電圧が印加される。このような場合には、PSUは、印加された交流電圧を整流回路によって整流し、整流後の電圧をPFC回路に印加する。そして、PSUは、PFC回路によって力率が改善された380Vの直流電圧をDC(Direct Current)−DC変換回路によって12Vの直流電圧に変換し、変換後の直流電圧をサーバやパソコン等に供給する。
また、図12の左側に例示するPSUでは、PFC回路が設置されていないので、ひずんだ電流Iinが流れてしまう。一方、図12の右側に例示するPSUでは、PFC回路が設置されているので、PFC回路によって電流Iinの波形と入力電圧Vinの波形とがそろえられ、電流Iinのひずみが低減される結果、ノイズや配電ロスが低減される。
かかるPFC回路は、入力電流の波形を正弦波に近づけることによって電流のひずみを低減し、入力された電力の力率を改善する。具体的には、PFC回路は、整流回路によって整流された電圧を印加された場合には、高周波スイッチングとパルス幅変調とを用いて、入力電圧の波形に近い電流波形を形成する。
以下、図13、14を用いて、PFC回路が力率を改善する方法について説明する。なお、図13は、力率を改善する方法を説明するための図である。また、図14は、PFC回路の効果を説明するための図である。図13に示す例では、PFC回路は、入力電圧と入力電流に応じてFET(Field Effect Transistor)を駆動させる制御回路を有する。
このようなPFC回路は、整流回路であるブリッジダイオードによって整流された電圧を印加された場合には、FETを断続的に動作させ、図13中(1)の経路と図13中(2)の経路とに電流を交互に流す。その後、PFC回路は、図14に示すように、(1)の経路に流れた断続的な電流と(2)の経路に流れた断続的な電流を足し合わせることによって、入力電流の波形を整流後電圧の波形に近づける。
ここで、PSUには、整流回路としてのブリッジダイオードによる電力損失が発生する。例えば、図15に示す例では、PSUは、ブリッジダイオードを用いて、PFC回路に流れる電流の向きを一定にする。つまり、PSUは、電流がなれる経路に2つのダイオードをかならず含めてしまうため、ダイオードによる電力損失を発生させる。なお、図15は、ブリッジダイオードにおける電力損失を説明するための図である。
また、PFC回路においては、力率を改善する過程において入力電圧が昇圧するため、耐圧が高いキャパシタや耐圧が高いFETが設置される。ここで、図16に例示するように、耐圧の高いFETは、耐圧の低いFETと比較して大きな電流抵抗を有する。また、耐圧の高いキャパシタや耐圧の高いFETは、耐圧の低いキャパシタや耐圧の低いFETと比較して形状が大きい。このため、PFC回路が設置されたPSUは、PFC回路が設置されていないPSUに比べて、等価抵抗が大きくなるとともに、実装面積が大きくなってしまう。なお、図16はFETの抵抗について説明するための図である。
ここで、上述したブリッジダイオードにおける電力損失を避けるため、ブリッジダイオードを複数のFET及び制御ICに置き換える同期整流方式の技術が知られている。例えば、図17に示す例では、同期整流方式を採用したPSUは、整流回路であるブリッジダイオードを4つのFETと制御IC(Integrated Circuit)とに置き換えることで、ダイオードの損失を低減する。
一方、PFC回路による等価抵抗を抑えるため、PFC回路を並列に設置したインターリーブ方式の技術が知られている。例えば、図18に示す例では、インターリーブ方式の回路を採用したPSUは、整流回路であるブリッジダイオードと並列に設置された2つのPFC回路とを有する。このようなPSUは、ブリッジダイオードによって整流された電圧を並列に設置した2つのPFC回路に対して同時に印加することで、PFC回路における等価抵抗を二分の一に低減する。また、このようなPSUは、並列に設置されたPFC回路を180度位相をずらして制御することで、リップル電流を低減する。
特表2007−527687号公報
しかしながら、上述した同期整流方式の技術では、ブリッジダイオードの各ダイオードをFETに置き換えるとともに各FETを制御する制御ICを追加するので、整流回路の実装面積が増える結果、PSUの実装面積が増えてしまうという問題があった。例えば、図17に示す例では、一つのブリッジダイオードを4つのFETに置き換え、各FETを制御するための制御ICを追加するので、整流回路の実装面積を増やしてしまうという問題があった。
また、上述したインターリーブ方式の技術では、各PFC回路に印加された入力電圧が昇圧するので、耐圧が高いキャパシタや耐圧が高いFETを各PFC回路に設置する結果、各PFC回路の実装面積が大きくなる。このため、PSUの実装面積が増えてしまうという問題があった。また、PSUには、整流回路としてのブリッジダイオードが設置されるため、ブリッジダイオードの各ダイオードにおいて電力損失が発生してしまうという問題があった。
一つの側面では、本発明は、PSUの実装面積を小さくする、又は、PSUの電力損失を低減する。
第1の案では、分圧力率改善回路は、一つの態様によれば、外部から正の交流電圧が印加された場合には、印加された正の電圧によって生じる電流と印加された電圧との位相差をそろえることで電力の力率を改善する第一力率改善回路を有する。また、分圧力率改善回路は、第一力率改善回路と並列に設置された回路であって、外部から負の交流電圧が印加された場合には、印加された負の電圧によって生じる電流と印加された電圧との位相差をそろえることで電力の力率を改善する第二力率改善回路を有する。また、分圧力率改善回路は、第一力率改善回路によって力率を改善された電力を蓄積するキャパシタと第二力率改善回路によって力率を改善された電力を蓄積するキャパシタとを直列に設置した出力回路を有する。
一態様では、PSUの実装面積を小さくする、又は、PSUの電力損失を低減することができる。
図1は、実施例1に係る分圧型ブリッジレスPFC回路を説明するための図である。 図2は、制御回路を説明するための図である。 図3は、制御回路が各FETを制御するタイミングの一例を説明するための図である。 図4は、分圧型ブリッジレスPFC回路が力率を改善する処理の一例を説明するための図である。 図5は、分圧型ブリッジレスPFC回路における電圧値と電流値とを説明するための図である。 図6は、分圧型ブリッジレスPFC回路の一例を説明するための図である。 図7は、分圧型ブリッジレスPFC回路の効果を説明するための図である。 図8は、昇圧インダクタと電流トランスの削減を説明するための図である。 図9は、PWM制御回路を共用する回路を説明するための図である。 図10は、ダイオードをさらに削減した分圧型ブリッジレスPFC回路の一例を説明するための図である。 図11は、PSUの構成を説明するための図である。 図12は、PFC回路を説明するための図である。 図13は、力率を改善する方法を説明するための図である。 図14は、PFC回路の効果を説明するための図である。 図15は、ブリッジダイオードにおける電力損失を説明するための図である。 図16は、FETの抵抗について説明するための図である。 図17は、ブリッジダイオードをFETに置き換える技術について説明するための図である。 図18は、インターリーブ方式を説明するための図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る分圧力率改善回路について説明する。
以下の実施例1では、図1を用いて、分圧力率改善回路の一例を説明する。図1は、実施例1に関わる分圧型ブリッジレスPFC回路を説明するための図である。なお、分圧型ブリッジレスPFC回路は、少なくとも2つの力率改善回路を並列に有する回路である。
図1に示すように、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、第一力率改善回路2、第二力率改善回路3、出力回路4、制御回路5を有し、外部電源6および外部抵抗R1と接続される。なお、外部電源6は、分圧型ブリッジレスPFC回路1に対して交流電圧を印加する交流電源である。
第一力率改善回路2は、外部電源6から正の交流電圧が印加された場合には、印加された正の交流電圧と印加された正の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する。また、第一力率改善回路2は、外部電源6から正の交流電圧が印加された場合には、FETQ1を用いて、印加された正の交流電圧と印加された正の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する。
つまり、第一力率改善回路2は、外部電源6から正の交流電圧が印加された場合にのみ、電流I1が流れる回路である。このため、第一力率改善回路2は、外部電源6から正の交流電圧が印加された場合にのみ、印加された正の交流電圧の位相に電流I1の位相をそろえ、電力の力率を改善する。そして、第一力率改善回路2は、力率を改善した電力をキャパシタC1に蓄積する。
また、第一力率改善回路2は、外部電源6に対して後述する第二力率改善回路3と並列に接続される。また、第一力率改善回路2は、外部電源6から正の電圧が印加された場合にのみ電流が流れる回路である。このため、第一力率改善回路2には、外部電源6が印加する交流電圧の半分の電圧が印加される。つまり、第一力率改善回路2は、高い耐圧を有する部品と比べて小型な低い耐圧を有する部品を用いることができるため、高い耐圧を有する部品を使用した力率改善回路よりも設置面積を小さくすることができる。
一方、第二力率改善回路3は、外部電源6から負の交流電圧が印加された場合には、印加された負の交流電圧と印加された負の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する。また、第二力率改善回路3は、外部電源6から負の交流電圧が印加された場合には、FETQ2を用いて、印加された負の交流電圧と印加された負の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する。
つまり、第二力率改善回路3は、外部電源6から負の交流電圧が印加された場合にのみ、電流I2が流れる回路である。このため、第二力率改善回路3は、外部電源6から負の交流電圧が印加された場合にのみ、印加された負の交流電圧の位相に電流I2の位相をそろえ、電力の力率を改善する。そして、第二力率改善回路3は、力率を改善した電力をキャパシタC2に蓄積する。
また、第二力率改善回路3は、外部電源6に対して第一力率改善回路2と並列に接続される。また、第二力率改善回路3には、外部電源6から負の電圧が印加された場合にのみ電流が流れるため、第二力率改善回路3の各部品には、外部電源6が印加する交流電圧の半分の電圧が印加される。つまり、第二力率改善回路3は、従来の半分の耐圧を有する部品を用いることができる結果、従来の力率改善回路よりも設置面積を小さくすることができる。
出力回路4は、第一力率改善回路2によって力率が改善された電力を蓄積するキャパシタC1と第二力率改善回路3によって力率が改善された電力を蓄積するキャパシタC2とが直列に設置された回路である。また、出力回路4は、力列に設置されたキャパシタC1とキャパシタC2とに蓄積された電力を外部抵抗R1に対して出力する。
制御回路5は、外部電源6から印加される交流電圧の正負を検知する。そして、制御回路5は、外部電源6によって正の交流電圧が印加されたことを検知した場合には、第一力率改善回路2のFETQ1にゲート電圧を印加する。また、制御回路5は、外部電源6によって負の交流電圧が印加されたことを検知した場合には、第二力率改善回路3のFETQ2にゲート電圧を印加する。
つまり、制御回路5は、外部電源6から正の電圧が印加された場合に、第一力率改善回路2のFETQ1を断続的に動作させ、第一力率改善回路2に電力の力率を改善させる。また、制御回路5は、外部電源6から負の電圧を印加された場合には、第二力率改善回路3のFETQ2を断続的に動作させ、第二力率改善回路3に電力の力率を改善させる。
このように、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、正の交流電圧が印加された場合には、印加された正の電圧によって生じる電流と印加された電圧との位相差をそろえて電力の力率を改善する第一力率改善回路2を有する。また、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、第一力率改善回路2と並列に設置され、負の交流電圧が印加された場合には、印加された負の電圧によって生じる電流と印加された電圧との位相差をそろえて電力の力率を改善する第二力率改善回路3を有する。
つまり、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、外部電源6から正の交流電圧が印加された場合にのみ力率を改善する第一力率改善回路2と、外部電源6から負の交流電圧が印加された場合にのみ力率を改善する第二力率改善回路3とを並列に接続した回路を有する。このため、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、ブリッジダイオードを用いることなく、供給された交流電力の力率を改善することができる。
例えば、従来のPSUでは、ブリッジダイオードを用いて、PFC回路に流れる電流の向きを一定に保っていた。このため、図15に示す例では、電流が流れる経路に3つのダイオードが存在していた。一方、図1に示す例では、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、外部電源6が正の電圧を印加した場合に電流が流れる第一力率改善回路2と外部電源6が負の電圧を印加した場合に電流が流れる第二力率改善回路3とを有する。
このため、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、FC回路に流れる電流の向きを一定に保つためのブリッジダイオードを不用とするので、電流が流れる経路に存在するダイオードの数を2つに抑えることができる。つまり、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、ブリッジダイオードによる電力損失を抑えることができる。
また、第一力率改善回路2には、正の交流電圧のみが印加され、第二力率改善回路3には、負の交流電圧のみが印加される。つまり、各力率改善回路2、3には、外部電源6が供給する交流電圧のうち半分の電圧のみが印加される。このため、各力率改善回路2、3は、昇圧後の電圧を従来の二分の一に抑えることができるので、耐圧の低い部品を用いることができる。結果として、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、耐圧の低い部品を用いることができるため、設置面積を小さくする結果、PSUの設置面積を小さくすることができる。
また、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、キャパシタC1とキャパシタC2とを直列に設置した出力回路4を有するので、各力率改善回路2、3が出力する電圧を足し合わせることができる。つまり、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、各力率改善回路2、3における昇圧後の電圧を従来の二分の一に抑えるにもかかわらず、出力する電圧を従来のPFC回路と同等に保つことができる。
続いて、分圧型ブリッジレスPFC回路1が有する各部品について説明する。第一力率改善回路2は、ダイオードD1、インダクタ(コイル)L1、FET(Field Effect Transistor)Q1、ダイオードD3、キャパシタC1を有する。また、第一力率改善回路2は、外部電源6から正の交流電圧が印加された場合には、外部電源6、ダイオードD1、インダクタL1、FETQ1の順に電流が流れる閉回路を有する。また、第一力率改善回路2は、外部電源6から正の交流電圧が印加された場合には、外部電源6、ダイオードD1、インダクタL1、ダイオードD3、キャパシタC1の順に電流が流れる閉回路を有する。
ここで、FETQ1は、後述する制御回路5からゲート電圧Vgs1を印加された場合には、インダクタL1から外部電源6の方向へ電流を流す電界効果トランジスタである。また、FETQ1は、ゲート電圧Vgs1が印加されていない場合には、インダクタL1から外部電源6の方向へ電流を流さない電界効果トランジスタである。
また、ダイオードD1は、外部電源6からインダクタL1の方向へ電流を流すダイオードである。また、インダクタL1は、所定のインダクタンスを利用するための受動素子である。また、ダイオードD3は、インダクタL1からキャパシタC1の方向へ電流を流すダイオードである。また、キャパシタC1は、力率を改善された電力を蓄積するキャパシタである。
第二力率改善回路3は、ダイオードD2、インダクタL2、FETQ2、ダイオードD4、キャパシタC2を有する。また、第二力率改善回路3は、外部電源6から負の交流電流が印加された場合には、FETQ2、インダクタL2、ダイオードD2の順に電流が流れる閉回路を有する。また、第二力率改善回路3は、外部電源6から負の交流電源が印加された場合には、外部電源6、キャパシタC2、ダイオードD4、インダクタL2、ダイオードD2の順に電流が流れる閉回路を有する。
ここで、FETQ2は、後述する制御回路5からゲート電圧Vgs2を印加された場合には、外部電源6からインダクタL2の方向に電流を流す電界効果トランジスタである。また、FETQ2は、ゲート電圧Vgs2が印加されていない場合には、外部電源6からインダクタL2の方向に電流を流さない電界効果トランジスタである。
また、ダイオードD2は、インダクタL2から外部電源6の方向へ電源を流すダイオードである。また、インダクタL2は、インダクタL1と同様のインダクタである。また、ダイオードD4は、キャパシタC2からインダクタL2の方向へ電流を流すダイオードである。また、キャパシタC2は、力率を改善された電力を蓄積するキャパシタである。また、キャパシタC2は、外部抵抗R1に対して、キャパシタC1と直列に接続される。
次に、図2を用いて、制御回路5について具体的に説明する。図2は、制御回路を説明するための図である。図2に示す例では、制御回路5は、AC(Alternating Current)入力正負判別回路7、PWM(Pulse Width Modulation)制御回路8、PWM制御回路9を有する。AC入力正負判別回路7は、コンパレータ10、コンパレータ11を有する。
また、PWM制御回路8は、ON/OFFスイッチ12、入力電圧モニタ回路13、電流モニタ回路14、FET駆動信号出力回路15、出力電圧モニタ回路16を有する。また、PWM制御回路9は、ON/OFFスイッチ17、入力電圧モニタ回路18、電流モニタ回路19、FET駆動信号出力回路20、出力電圧モニタ回路21を有する。
ここで、制御回路5が有する各回路の動作について説明する。AC入力正負判別回路7は、外部電源6から印加される交流電圧の正負を検知する。そして、AC入力正負判別回路7は、正の交流電圧が検知された場合には、所定の電圧をPWM制御回路8に印加する。また、AC入力正負判別回路7は、負の交流電圧が検知された場合には、所定の電圧をPWM制御回路9に印加する。
PWM制御回路8は、第一力率改善回路2に外部電源6から印加される入力電圧値を測定する。また、PWM制御回路8は、インダクタL1に流れる電流値を測定する。また、PWM制御回路8は、キャパシタC1と外部抵抗R1との間の出力電圧値を測定する。
そして、PWM制御回路8は、AC入力正負判別回路7から電圧を印加された場合には、測定された入力電圧値と電流値と出力電圧値とに応じて、FETQ1にゲート電圧Vgs1を断続的に印加する。つまり、PWM制御回路8は、外部電源6によって第一力率改善回路2に正の電圧が印加された場合には、断続的にFETQ1を動作させ、第一力率改善回路2に電力の力率を改善させる。
PWM制御回路9は、第二力率改善回路3に外部電源6から印加される入力電圧値を測定する。また、PWM制御回路9は、インダクタL2に流れる電流値を測定する。また、PWM制御回路9は、キャパシタC1と外部抵抗R1との間の出力電圧値を測定する。
そして、PWM制御回路9は、AC入力正負判別回路7から電圧を印加された場合には、測定された入力電圧値と電流値と出力電圧値とに応じて、FETQ1にゲート電圧Vgs2を断続的に印加する。つまり、PWM制御回路9は、外部電源6によって第二力率改善回路3に負の電圧が印加された場合には、断続的にFETQ2を動作させ、第二力率改善回路3に電力の力率を改善させる。
次に、AC入力正負判別回路7と各PWM制御回路8、9が有する各部について説明する。コンパレータ10は、外部電源6から正の交流電圧が印加された場合には、所定の電圧をPWM制御回路8のON/OFFスイッチ12へ印加する。一方、コンパレータ11は、外部電源6から負の交流電圧が印加された場合には、所定の電圧をPWM制御回路9のON/OFFスイッチ17へ伝達する。
PWM制御回路8のON/OFFスイッチ12は、所定の電圧を印加された場合には、各部13〜16を動作させる。入力電圧モニタ回路13は、第一力率改善回路2に印加される入力電圧値を測定する。また、電流モニタ回路14は、インダクタL1に流れる電流値を測定する。また、出力電圧モニタ回路16は、キャパシタC1と外部抵抗R1との間の外部電圧値を測定する。また、FET駆動信号出力回路15は、測定された入力電圧値と電流値と外部電圧値とに応じて、FETQ1にゲート電圧Vgs1を断続的に印加する。
一方、PWM制御回路9のON/OFFスイッチ17は、所定の電圧を印加された場合には、各部18〜21を動作させる。入力電圧モニタ回路18は、第二力率改善回路3に印加される入力電圧値を測定する。また、電流モニタ回路19は、インダクタL2に流れる電流値を測定する。また、出力電圧モニタ回路21は、キャパシタC1と外部抵抗R1との間の外部電圧値を測定する。また、FET駆動信号出力回路20は、測定された入力電圧値と電流値と外部電圧値とに応じて、FETQ2にゲート電圧Vgs2を断続的に印加する。
次に、図3を用いて、制御回路5が各FETQ1〜Q2を制御するタイミングについて説明する。図3は、制御回路が各FETを制御するタイミングの一例を説明するための図である。なお、図3のAC入力とは、外部電源6によって印加される交流電圧の強さであり、−144V(Volt)〜+144Vまでの交流電圧が印加される。
また、図3の制御出力Aとは、コンパレータ10から出力される電圧の強さである。また、制御出力A’とは、コンパレータ10からダイオードを介してPWM制御回路8のON/OFFスイッチ12へ印加される電圧の強さである。また、制御出力Bとは、コンパレータ11から出力される電圧の強さである。また、制御出力B’とは、コンパレータ11からダイオードを介してPWM制御回路9のON/OFFスイッチ17へ印加される電圧の強さである。
例えば、図3に示す例では、AC入力が正の場合には、制御出力Aが正となり制御出力A’が所定の電圧値VCCとなる。このため、PWM制御回路8が動作し、FETQ1が断続的に動作する。一方、PWM制御回路9は、AC入力が正の場合には、制御出力Bが負となり制御出力B’は出力されないので動作しない。
また、AC入力が負の場合には、制御出力Bが正となり制御出力B’が所定の電圧値VCCとなる。このため、PWM制御回路9が動作し、FETQ2が断続的に動作する。一方、PWM制御回路8は、AC入力が負の場合には、制御出力Aが負となり制御出力A’は出力されないので動作しない。
次に、図4を用いて、分圧型ブリッジレスPFC回路1が力率を改善する処理の一例を説明する。なお、図4は、分圧型ブリッジレスPFC回路が力率を改善する処理の一例を説明するための図である。例えば、図4に示す例では、分圧型ブリッジレスPFC回路に外部電源6から正の交流電圧が印加された場合には、第一力率改善回路2に電流I1が流れる。
また、第一力率改善回路2は、自回路に電流I1が流れた場合には、図4に例示する経路(1)と経路(2)とを断続的に切替えて、印加された電圧と自装置に流れる電流I1との位相をそろえる。つまり、第一力率改善回路2は、外部電源6から正の交流電圧を印加された場合には、電力の力率を改善する。そして、第一力率改善回路2は、力率が改善された電力をキャパシタC1に蓄積させる。その後、キャパシタC1は、経路(5)に対して、蓄積された電力を供給する。
一方、分圧型ブリッジレスPFC回路に外部電源6から負の交流電圧が印加された場合には、第二力率改善回路3に電流I2が流れる。第二力率改善回路3は、自回路に電流I2が流れた場合には、図4に例示する経路(3)と経路(4)とを断続的に切替えて、印加された電圧と自装置に流れる電流I2との位相をそろえる。つまり、第二力率改善回路3は、外部電源6から負の交流電圧を印加された場合には、電力の力率を改善する。そして、第二力率改善回路3は、力率が改善された電力をキャパシタC2に蓄積させる。その後、キャパシタC2は、経路(5)に対して、蓄積された電力を供給する。
次に、図5を用いて、分圧型ブリッジレスPFC回路1が出力する電圧について説明する。図5は、分圧型ブリッジレスPFC回路における電圧値と電流値とを説明するための図である。なお、図5に示すV1とは、キャパシタC1が外部抵抗R1に対して印加する電圧である。また、図5に示すV2とは、キャパシタC2が外部抵抗R1に対して印加する電圧である。図5に示す例では、各キャパシタC1、C2は、外部抵抗R1に対して、それぞれ190Vの電圧を印加する。
ここで、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、各キャパシタC1、C2を外部抵抗R1に対して直列に設置する。このため、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、外部抵抗R1に対して、それぞれ380Vの電圧を印加する。つまり、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、各力率改善回路2、3における昇圧後の電圧を従来の二分の一に抑えるにもかかわらず、出力する電圧を従来のPFC回路と同等に保つことができる。
次に、図6、7を用いて、分圧型ブリッジレスPFC回路1の具体例について説明する。なお、図6は、分圧型ブリッジレスPFC回路の一例を説明するための図である。また、図7は、分圧型ブリッジレスPFC回路の効果を説明するための図である。ここで、図7中の入力電圧とは、外部電源6から印加される交流電圧をプロットした図である。入力電流とは、分圧型ブリッジレスPFC回路1に入力される電流をプロットした図である。また、正出力端子電圧とは、図6に示す正出力端子に印加された電圧をプロットした図である。また、負出力端子電圧とは、図6に示す負出力端子に印加された電圧をプロットした図である。また、出力電圧とは、正出力と負出力の差分をプロットした図である。
図6に示す例では、インダクタL1、L2のインダクタンスを220μH、キャパシタC1、C2の静電容量を450μFとし、FETQ1、Q2にそれぞれ5mΩの抵抗を接続した。なお、図6中の臨海モードPFC制御回路とは、各PWM制御回路8、9と同様の機能を有する回路である。
このような、図6に例示した分圧型ブリッジレスPFC回路1について、外部電源6から100Vの交流電圧を印加した場合には、図7に例示する出力結果が得られた。図7に示す例では、入力電圧と入力電流の形状がそろい、出力電圧として380Vの電圧が得られることが確認できる。つまり、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、各力率改善回路2、3の各部品に印加される電圧を従来の半分におさえ、かつ、出力電圧を従来のPFC回路と同様の値にすることができる。
[実施例1の効果]
上述したように、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、外部電源6から正の交流電圧が印加された場合に力率を改善する第一力率改善回路2と、外部電源6から負の交流電圧が印加された場合に力率を改善する第二力率改善回路3とを並列に接続した回路を有する。このため、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、ブリッジダイオードを用いることなく、供給された交流電力の力率を改善することができる。結果として、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、電力損失を低減することができる。
また、第一力率改善回路2には、正の交流電圧が印加された場合にのみ電流が流れ、第二力率改善回路3には、負の交流電圧が印加された場合にのみ電流が流れる。つまり、各力率改善回2、3においては、外部電源6から印加される交流電圧のうち半分の電圧のみが仕事を行う。この結果、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、各力率改善回路2、3における昇圧後の電圧を従来の二分の一に抑えることができるので、耐圧の低い部品を用いることができる。結果として、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、耐圧の低い部品を用いることができるため、設置面積を小さくする結果、PSUの設置面積を小さくすることができる。
また、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、キャパシタC1とキャパシタC2とを直列に設置した出力回路4を有するので、各力率改善回路2、3が出力する電圧を足し合わせることができる。つまり、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、各力率改善回路2、3における昇圧後の電圧を従来の二分の一に抑えるにもかかわらず、出力する電圧を従来のPFC回路と同等に保つことができる。
また、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、PWM制御回路8が動作する場合には、PWM制御回路9を停止させ、PWM制御回路9が動作する場合には、PWM制御回路8を停止させる。このため、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、制御回路5が消費する電力を抑えることができる。
これまで本発明の実施例について説明したが実施例は、上述した実施例以外にも様々な異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)昇圧インダクタの共用について
上述した分圧型ブリッジレスPFC回路1では、第一力率改善回路2および第二力率改善回路3にそれぞれ独立したインダクタL1、L2が設置されていた。しかし、実施例は、これに限定されるものではない。例えば、本実施例に係る分圧型ブリッジレスPFC回路1aは、実施例2に係る第一力率改善回路2aおよび第二力率改善回路3aとで一つのインダクタを共用する回路を有してもよい。
例えば、図8は、昇圧インダクタと電流トランスの削減を説明するための図である。図8に示す例では、実施例2に係る第一力率改善回路2aは、印加された正の交流電圧を昇圧するためのインダクタL3を第二力率改善回路3aと共用する。ここで、第一力率改善回路2aは、正の交流電圧が印加された場合にのみ電力の力率を改善し、第二力率改善回路3aは、負の交流電圧が印加された場合にのみ電力の力率を改善する。つまり、第一力率改善回路2aおよび第二力率改善回路3aは、それぞれ別のタイミングでインダクタL3を用いる。
このため、第一力率改善回路2aは、インダクタL3を第二力率改善回路3aと共用することができる。結果として、分圧型ブリッジレスPFC回路1aは、インダクタの個数を減らすので、回路規模を小型化するとともに、回路のコストを削減することができる。また、分圧型ブリッジレスPFC回路1aは、ESR(Equivalent Series Resistance)の削減によって回路の効率を改善することができる。
(2)PWM制御回路の共用について
上述した分圧型ブリッジレスPFC回路1では、第一力率改善回路2を制御するPWM制御回路8と第二力率改善回路3を制御するPWM制御回路9を有していた。しかし、実施例は、これに限定されるものではない。例えば、本実施例に係る分圧型ブリッジレスPFC回路1bは、第一力率改善回路2aおよび第二力率改善回路3aを同時に制御するPWM制御回路23を有してもよい。
例えば、図9は、PWM制御回路を共用する回路を説明するための図である。図9に例示する制御回路5aは、PWM制御回路23を有する。PWM制御回路23は、実施例1に係るPWM制御回路8と同様の機能を有する。また、PWM制御回路23は、FETQ1とFETQ2とに対して、同一のゲート電圧を同時に送信する。
ここで、第一力率改善回路2aおよび第二力率改善回路3aには、それぞれ異なるタイミングで電流が流れる。このため、分圧型ブリッジレスPFC回路1bは、第一力率改善回路2aのFETQ1と第二力率改善回路3aのFETQ2とを同時に制御した場合にも、適切に電力の力率を改善することができる。結果として、分圧型ブリッジレスPFC回路1bは、PWM制御回路の数を減らすことができるので、回路規模を小さくするとともに、回路のコストを削減することができる。
(3)ダイオードの置き換えについて
上述した分圧型ブリッジレスPFC回路1は、第一力率改善回路2に流れる電流の向きを一定に保つダイオードD1を有していた。また、分圧型ブリッジレスPFC回路1は、第二力率改善回路3に流れる電流の向きを一定に保つダイオードD2を有していた。しかし、実施例は、これに限定されるものではない。例えば、本実施例に係る分圧型ブリッジレスPFC回路1cは、ダイオードD1、D2をそれぞれFETQ3、Q4に置換してもよい。
例えば、図10は、ダイオードをさらに削減した分圧型ブリッジレスPFC回路の一例を説明するための図である。図10に示す例では、分圧型ブリッジレスPFC回路1cは、実施例1に係るダイオードD1をFETQ3に置換し、実施例1に係るダイオードD2をFETQ4に置換した回路を有する。
ここで、FETQ3のゲートは、AC入力正負判別回路7がPWM制御回路8に電圧を印加するための回路部分と接続される。また、FETQ4のゲートには、AC入力正負判別回路7がPWM制御回路9に電圧を印加するための回路部分と接続される。このため、実施例2に係るAC入力正負判別回路7は、正の交流電流が検知された場合には、FETQ3にゲート電圧を印加し、負の交流電流が検知された場合には、FETQ4にゲート電圧を印加する電圧印加制御回路として動作する。
つまり、第一力率改善回路2aは、制御回路5bによってゲート電圧が印加された場合にのみ第一力率改善回路2aに電流を流すFETQ3を有し、FETQ3を介して流れる電流と正の交流電圧との位相差をそろえて電力の力率を改善する。また、第二力率改善回路3aは、制御回路5bによってゲート電圧が印加された場合にのみ第二力率改善回路3aに電流を流すFETQ4を有し、FETQ4を介して流れる電流と負の交流電圧との位相差をそろえて電力の力率を改善する。
このように、分圧型ブリッジレスPFC回路1cは、ダイオードをFETに置き換えることで、さらに電力損失を抑えることができる。また、分圧型ブリッジレスPFC回路1cは、PWM制御回路8、9を動作させるためにAC入力正負判別回路7から印加される電圧を利用してFETQ3、Q4を動作させるため、FETQ3、Q4を動作させる制御回路を不要とする。結果として、分圧型ブリッジレスPFC回路1cは、回路規模を大きくすることなく、電力損失を抑えることができる。
1 分圧型ブリッジレスPFC回路
1a 分圧型ブリッジレスPFC回路
1b 分圧型ブリッジレスPFC回路
1c 分圧型ブリッジレスPFC回路
2 第一力率改善回路
2a 第一力率改善回路
3 第二力率改善回路
3a 第二力率改善回路
4 出力回路
5 制御回路
5a 制御回路
6 外部電圧

Claims (6)

  1. 外部から正の交流電圧が印加された場合には、当該印加された正の交流電圧と当該印加された正の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する第一力率改善回路と、
    前記第一力率改善回路と並列に設置され、外部から負の交流電圧が印加された場合には、当該印加された負の交流電圧と当該印加された負の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する第二力率改善回路と、
    前記第一力率改善回路によって力率が改善された電力を蓄積するキャパシタと前記第二力率改善回路によって力率が改善された電力を蓄積するキャパシタとが直列に設置され、該複数のキャパシタから前記力率が改善された電力を出力する出力回路と、
    を有することを特徴とする分圧力率改善回路。
  2. 前記第一力率改善回路は、前記印加された正の交流電圧を昇圧するためのインダクタを前記第二力率改善回路と共用することを特徴とする請求項1に記載の分圧力率改善回路。
  3. 前記第一力率改善回路は、前記正の交流電圧が印加された場合には、電界効果トランジスタを用いて、当該印加された正の交流電圧と当該印加された正の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善し、
    前記第二力率改善回路は、前記負の交流電圧が印加された場合には、電界効果トランジスタを用いて、当該印加された負の交流電圧と当該印加された負の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善し、
    前記第一力率改善回路が有する電界効果トランジスタと前記第二力率改善回路が有する電界効果トランジスタとに対して、通電を許可する信号を同時に送信する制御回路をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の分圧力率改善回路。
  4. 外部から印加される交流電圧の正負を検知する検知回路と、
    前記検知回路によって前記正の交流電圧が検知された場合には、前記第一力率改善回路の電界効果トランジスタに通電を許可する信号を送信し、前記検知回路によって負の交流電圧が検知された場合には、前記第二力率改善回路の電界効果トランジスタに通電を許可する信号を送信する電圧印加制御回路と
    をさらに有し、
    前記第一力率改善回路は、前記電圧印加制御回路によって送信された前記通電を許可する信号を受信した場合にのみ前記第一力率改善回路に電流を流す電界効果トランジスタを有し、当該電界効果トランジスタを介して流れる電流と前記正の交流電圧との位相差をそろえて電力の力率を改善し、
    前記第二力率改善回路は、前記電圧印加制御回路によって送信された前記通電を許可する信号を受信した場合にのみ前記第二力率改善回路に電流を流す電界効果トランジスタを有し、当該電界効果トランジスタを介して流れる電流と前記負の交流電圧との位相差をそろえて電力の力率を改善することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の分圧力率改善回路。
  5. 外部から正の交流電圧が印加された場合には、当該印加された正の交流電圧と当該印加された正の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する第一力率改善部と、
    前記第一力率改善部と並列に設置され、外部から負の交流電圧が印加された場合には、当該印加された負の交流電圧と当該印加された負の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する第二力率改善部と、
    前記第一力率改善部によって力率が改善された電力と前記第二力率改善部によって力率が改善された電力とを外部に出力する出力部と、
    を有することを特徴とする分圧力率改善装置。
  6. 外部から正の交流電圧が印加された場合には、当該印加された正の交流電圧と当該印加された正の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する第一力率改善回路を動作させる第一ステップと、
    外部から負の交流電圧が印加された場合には、前記第一力率改善回路と並列に設置され、当該印加された負の交流電圧と当該印加された負の交流電圧によって生じる電流との位相差をそろえて電力の力率を改善する第二力率改善回路を動作させる第二ステップと、
    前記第一ステップによって力率が改善された電力と前記第二ステップによって力率が改善された電力とを外部に出力する出力ステップと、
    を含むことを特徴とする分圧力率改善方法。
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