JP2012069221A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ランダムアクセスによる書き込み動作において、所望の電気抵抗状態へ安定に、制御性よく書き込みを行うことが可能な、可変抵抗素子を備えた半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】
書き換え動作(消去および書き込み動作)対象のメモリセルの可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず、当該可変抵抗素子の抵抗状態を抵抗値の最も低い消去状態とするための消去電圧パルスを印加する。その後、書き込み動作対象のメモリセルの可変抵抗素子に対して、可変抵抗素子の抵抗状態を所望の書き込み状態とするための書き込み電圧パルスを印加する。常に消去電圧パルスを印加後に書き込み電圧パルスを印加することで、複数の書き込み電圧パルスが連続して印加されることを避ける。更に、メモリセルアレイを偶数のサブバンクからなる構成とし、一方のサブバンクにおける消去電圧パルスの印加と他方のサブバンクにおける書き込み電圧パルスの印加を交互に行う。
【選択図】 図8

Description

本発明は、電気的ストレスの印加により電気抵抗が変化する電気的動作特性に基づき情報を記憶する可変抵抗素子からなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイを有する半導体記憶装置に関する。
フラッシュメモリに代表される不揮発性メモリは、大容量で小型の情報記録媒体としてコンピュータ、通信、計測機器、自動制御装置及び個人の周辺に用いられる生活機器等の広い分野において用いられており、より安価で大容量の不揮発性メモリに対する需要は非常に大きい。これは、電気的に書き換えが可能であり、しかも電源を切ってもデータが消えない点から、容易に持ち運びの可能なメモリカードや携帯電話等や装置稼動の初期設定として不揮発に記憶しておくデータストレージ、プログラムストレージなどとしての機能を発揮することが可能等の理由による。
ただし、フラッシュメモリは、データを論理値“1”を書き込むプログラム動作に比べて、データを論理値”0”に消去する消去動作に時間がかかるため、高速動作させることができない。消去動作に関して、消去動作を行うときは数バイト単位やブロック単位で行うことで速度の向上を図っているが、数バイト単位・ブロック単位で行うためランダムアクセスによる書き込みができないという問題がある。
そこで現在、フラッシュメモリに代わる新型の不揮発メモリが広く研究されている。なかでも金属酸化膜に電圧を印加することで抵抗変化がおきる現象を利用した抵抗変化メモリは、微細化限界の点でフラッシュメモリに比べ有利であり、また高速のデータ書き換えが可能であることから近年研究開発が盛んに行われている(例えば、特許文献1、あるいは下記の非特許文献1及び2を参照)。
これら金属酸化物を有する可変抵抗素子の書き込み・消去特性として、バイポーラスイッチングと呼ばれる駆動方法の場合、夫々逆極性の電圧パルスを素子に印加することで素子の電気抵抗が増加(高抵抗状態)・減少(低抵抗状態)するため、各電気抵抗状態にデータとして論理値を当てはめることでメモリとして使用する。
金属酸化物を有する可変抵抗素子の特徴として、ランダムアクセスによる高速な書き込み・消去が可能な点が挙げられる。
特表2002−537627号公報
例えば、データ“0”と“1”の2値を記憶する可変抵抗素子について、ランダムアクセスによる書き込み・消去動作を行うことを考える。メモリセルの抵抗状態によらず書き込み・消去動作を行う場合、書き込み状態にある素子に消去電圧パルスを印加する消去動作、或いは消去状態にある素子に書き込み電圧パルスを印加する書き込み動作は正しい動作となるが、元々書き込み状態にある素子に書き込み電圧パルスを印加する書き込み動作、或いは、元々消去状態にある素子に消去電圧パルスを印加する消去動作は、元の状態に対してオーバーライトすることになる。
素子の特性ばらつきは、このような動作履歴の影響を受けやすく、抵抗状態によっては、オーバーライトを行うことでその電気抵抗が変化しデータが書き変わってしまう可能性がある。そして、素子の動作履歴が大きいと素子間の特性ばらつきよりも大きいものになり、データエラーの要因となる。
実際に可変抵抗素子をメモリとして用いる場合は、書き込み動作において、素子特性のばらつきや印加電圧或いは印加電流のばらつきなどで書き込み動作不良が発生する可能性があるため、書き換え動作を実行した可変抵抗素子の抵抗特性が所望の抵抗分布範囲に移行しているか否かを検証する検証動作が必要となる。そして、当該検証動作を行った結果、実際に書き込み動作不良が起こった際には可変抵抗素子の抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内に収まるように再度書き換え電圧パルスを印加し、書き込み動作を行う必要がある。
ところが、抵抗特性が正しい抵抗状態の抵抗分布範囲にない可変抵抗素子に対して再度、書き込み動作のための電圧パルスを印加すると、当該可変抵抗素子にとっては書き込み動作のオーバーライトとなるため、電気抵抗が低下するなど所望の抵抗分布範囲に書き込むことができない。
一方で、金属酸化物可変抵抗素子に代表される可変抵抗素子の書き込み特性は、図17のような抵抗履歴曲線を示す。図17は可変抵抗素子に印加される書き込み電圧パルスの絶対値と当該電圧パルスにより変化後の抵抗値との関係を示す図である。図17に示されるように、ある書き込み印加電圧までは、印加電圧の増加に伴って抵抗値が増加するが、その後は印加電圧の増加に伴って抵抗値は減少してゆく。
このように、可変抵抗素子に印加される書き込み電圧によって、書き込み後の電気抵抗値は大きく変化し、可変抵抗素子によっては僅かな印加電圧差が大きな電気抵抗の差となって現れる。これは、書き込み印加電圧だけでなく、書き込み印加電流においても同様であり、書き込み印加電流の大きさによって書き込み後の抵抗値が大きく変化する。
図17に示されるように、印加電圧が低いと、書き換え動作後の電気抵抗はピーク値まで上がりきらないが、印加電圧が高すぎても電気抵抗は下がる。当該電気抵抗のピーク値、及び、電気抵抗値がピークとなる印加電圧は、可変抵抗素子毎に素子ばらつきを有しており、また、印加される電圧パルスが同じであっても、例えばメモリセルアレイ内の可変抵抗素子の位置によって素子毎に実際に印加される電圧にばらつきが生じるため、電圧パルス印加後の抵抗特性を所望の抵抗分布範囲内に収めるように書き込むことが困難となる。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、書き込み動作を行う際に、メモリセルの抵抗状態によらず、所望の電気抵抗状態へ安定に書き込みを行うことが可能な半導体記憶装置を提供することをその目的とする。
また、複数の選択されたメモリセルに対して当該書き込み動作を行う場合において、書き込み時間を短縮し、メモリセルの書き換え動作を高速に行うことができる半導体記憶装置を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る半導体記憶装置は、可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の間に電気的ストレスを与えることにより、当該両端間の抵抗特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を有するメモリセルを、行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイを有する半導体記憶装置であって、前記メモリセルアレイは、複数のサブバンクに分割され、前記サブバンクの夫々は、同一行の前記メモリセル同士を接続する共通のワード線、及び、同一列の前記メモリセル同士を接続する共通のビット線と、前記サブバンクの前記ワード線に電圧を印加する行デコーダと、前記サブバンクの前記ビット線に電圧を印加する列デコーダと、を備え、前記メモリセルアレイ内の複数の選択された前記メモリセルの書き換えにおいて、前記選択されたメモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態に拘わらず、前記メモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を抵抗値の最も低い消去状態に遷移させるための消去電圧パルスを前記選択されたメモリセルに印加する消去動作、又は、前記選択されたメモリセルの前記可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず、前記消去電圧パルスを前記選択されたメモリセルに印加し、前記メモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を前記消去状態から所定の前記抵抗状態に遷移させるための第1の書き込み電圧パルスを前記選択されたメモリセルに印加する書き込み動作の何れかを、前記選択された前記メモリセルの夫々に対して実行し、前記複数の選択された前記メモリセルのうち、当該メモリセルの属する前記サブバンクが互いに異なる2つの前記メモリセルに対して、一方の前記メモリセルに対する前記書き込み動作における前記第1の書き込み電圧パルスの印加と、他方の前記メモリセルに対する前記消去動作または前記書き込み動作における前記消去電圧パルスの印加を、同一の動作サイクルで実行するように制御する制御回路を備えることを第1の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第1の特徴に加えて、前記消去動作または前記書き込み動作の実行前に、前記選択されたメモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を読み出す初期検証動作が行われないことを第2の特徴とする。
上記第1又は第2の特徴の半導体記憶装置に依れば、選択されたメモリセルの書き込み(高抵抗化)において、当該メモリセルの可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず、消去電圧パルスを印加して最も低抵抗の抵抗状態に変化させ、その後、書き込み電圧パルスを印加して高抵抗状態に変化させる。また、選択されたメモリセルの消去(低抵抗化)においても、当該メモリセルの可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず、消去電圧パルスを印加して、低抵抗状態に変化させる。
詳細については後述するが、金属酸化物を可変抵抗体として用いる可変抵抗素子は、最も高抵抗状態にあるメモリセルに対し、更に高抵抗化する書き込み電圧パルスを印加すると、パルス印加後の抵抗値が低下するという望ましくない特性を有している。一方で、最も低抵抗状態にあるメモリセルに対して、更に低抵抗化する消去電圧パルスを印加しても、パルス印加後の抵抗値は殆ど変化しない。
これは即ち、当該可変抵抗素子は、書き込み電圧パルス印加に対するオーバーライト(以降、適宜「プログラムオーバーライト」と称する)の影響を強く受けるが、消去電圧パルス印加に対するオーバーライト(以降、適宜「イレースオーバーライト」と称する)に対しては耐性があるということである。本発明ではこの特徴を利用することで、抵抗状態の抵抗特性を所望の分布範囲内に制御が容易な書き込み・消去動作を実現することができる。
本発明では、パルス印加前の抵抗状態に拘わらず、消去電圧パルスを書き換え対象のメモリセルに印加する。このため、パルス印加前の抵抗状態が最も低抵抗の抵抗状態(消去状態)にある場合、消去状態の可変抵抗素子に対して消去電圧パルスを印加することになるが、上述の通り、当該可変抵抗素子はイレースオーバーライトに対しては耐性があるため、低抵抗状態の抵抗特性が高抵抗化することはなく、抵抗特性は所望の低抵抗の分布範囲内に維持される。そして、高抵抗状態(書き込み状態)に変化させる場合は、常に消去パルスを印加した後に書き込み電圧パルスを印加して書き込み動作を行うため、プログラムオーバーライトの発生が回避され、安定な書き込み・消去動作を実現することができる。
また、パルス印加前の可変抵抗素子の抵抗状態に依らず、消去電圧パルスを印加して書き換えを行うため、パルス印加前の可変抵抗素子の抵抗状態を読み出す初期検証動作は不要となる。
本発明では、更に、メモリセルアレイを複数のサブバンクに分割し、消去電圧パルスを印加するサブバンクと、第1の書き込み電圧パルス又は第2の書き込み電圧パルスを印加するサブバンクを切り替え、各サブバンクに対して消去電圧パルスおよび書き込み電圧パルスの印加をパイプライン方式で順次並列することによって高速なデータ更新を可能とし、書き込み動作のレイテンシーを短縮することができる。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記何れかの特徴に加えて、前記書き込み動作を実行後、前記選択されたメモリセルの前記可変抵抗素子の抵抗特性が前記所定の抵抗状態の抵抗分布範囲内にあるか否かを検証する検証動作を実行する検証手段を備え、前記検証動作において、前記選択されたメモリセルの前記可変抵抗素子の抵抗特性が前記所定の抵抗状態の抵抗分布範囲外にある前記メモリセルが検出された場合、当該抵抗分布範囲外のメモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態に拘わらず、前記消去電圧パルスを当該メモリセルに印加し、当該抵抗分布範囲外のメモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を前記消去状態から前記所定の抵抗状態に遷移させるための第2の書き込み電圧パルスを当該メモリセルに印加する第2書き込み動作を、当該抵抗分布範囲外のメモリセルの前記可変抵抗素子の抵抗特性が前記所定の抵抗状態の抵抗分布範囲内になるまで繰り返し実行することを第3の特徴とする。
上記第3の特徴の半導体記憶装置に依れば、書き込み動作後、書き込み動作不良によって抵抗特性が所望の抵抗範囲内にないメモリセルに対して再度書き込みを行う場合も、消去電圧パルスを印加してから書き換え電圧パルスを印加して再書き込みを行うため、プログラムオーバーライトの発生が回避され、書き込み動作不良をなくすことができる。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第3の特徴に加えて、前記第2書き込み動作が複数回繰り返される場合、初回の前記第2書き込み動作において、前記第2の書き込み電圧パルスは、前記第1の書き込み電圧パルスよりも電圧振幅の絶対値が小さいか、又は、前記第1の書き込み電圧パルス印加時よりもパルス印加時に前記可変抵抗素子に流れる電流量が小さくなるように設定され、2回目以降の前記第2書き込み動作において、前記第2の書き込み電圧パルスの電圧振幅の絶対値、又は、前記第2の書き込みパルス印加時に前記可変抵抗素子に流れる電流量を、前記第2書き込み動作の実行回数を重ねる毎に段階的に大きくしていくことを第4の特徴とする。
上記第4の特徴の半導体記憶装置に依れば、可変抵抗素子の素子ばらつき、或いは、可変抵抗素子のアレイ内の位置を考慮して、所望の抵抗範囲内に制御性よく抵抗特性を書き込むことが可能になる。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記何れかの特徴に加えて、前記メモリセルアレイが、第1サブバンク及び第2サブバンクからなる前記サブバンクの一または複数の対を備えて構成され、前記メモリセルアレイ内の複数の選択された前記メモリセルの書き換えにおいて、前記制御回路は、前記第1サブバンク内の前記消去動作または前記書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記消去電圧パルスを印加し、前記第2サブバンク内の前記書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記第1の書き込み電圧パルスを印加する第1動作サイクルと、前記第1サブバンク内の前記書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記第1の書き込み電圧パルスを印加し、前記第2サブバンク内の前記消去動作または前記書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記消去電圧パルスを印加する第2動作サイクルと、を実行可能に構成されていることを第5の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第5の特徴に加えて、前記サブバンク対の前記第1サブバンクと前記第2サブバンクの間で、前記行デコーダが共用され、前記行デコーダは、前記第1サブバンク及び前記第2サブバンク夫々の対応する前記ワード線に同時に電圧を印加し、前記サブアレイ対内の、前記1サブバンクと前記第2サブバンクで共通の前記ワード線、前記第1サブバンクの前記ビット線、及び、前記第2サブバンクの前記ビット線により選択される複数の前記メモリセルの書き換えにおいて、前記制御回路は、前記第1動作サイクルと前記第2動作サイクルとを交互に実行可能に構成されていることを第6の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第5または第6の特徴に加えて、前記第1動作サイクルと前記第2動作サイクルが、外部クロックに同期して実行されることを第7の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第3または第4の特徴に加えて、前記メモリセルアレイ内の複数の選択された前記メモリセルの書き換えにおいて、前記制御回路は、前記複数の選択された前記メモリセルのうち、当該メモリセルの属する前記サブバンクが互いに異なる2つの前記メモリセルに対して、一方の前記メモリセルに対する前記第2書き込み動作における前記第2の書き込み電圧パルスの印加と、他方の前記メモリセルに対する前記消去動作、前記書き込み動作、又は前記第2書き込み動作における前記消去電圧パルスの印加を、同一の動作サイクルで実行することを第8の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第8の特徴に加えて、前記メモリセルアレイが、第1サブバンク及び第2サブバンクからなる前記サブバンクの対を備えて構成され、前記メモリセルアレイ内の複数の選択された前記メモリセルの書き換えにおいて、前記制御回路は、前記第1サブバンク内の前記消去動作、前記書き込み動作、又は前記第2書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記消去電圧パルスを印加し、前記第2サブバンク内の前記第2書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記第2の書き込み電圧パルスを印加する第3動作サイクルと、前記第1サブバンク内の前記第2書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記第2の書き込み電圧パルスを印加し、前記第2サブバンク内の前記消去動作、前記書き込み動作、または前記第2書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記消去電圧パルスを印加する第4動作サイクルと、を実行可能に構成されていることを第9の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第9の特徴に加えて、前記サブバンク対の前記第1サブバンクと前記第2サブバンクの間で、前記行デコーダが共用され、前記行デコーダは、前記第1サブバンク及び前記第2サブバンク夫々の対応する前記ワード線に同時に電圧を印加し、前記サブアレイ対内の、前記1サブバンクと前記第2サブバンクで共通の前記ワード線、前記第1サブバンクの前記ビット線、及び、前記第2サブバンクの前記ビット線により選択される複数の前記メモリセルの書き換えにおいて、前記制御回路は、前記第3動作サイクルと前記第4動作サイクルとを交互に実行可能に構成されていることを第10の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第9または第10の特徴に加えて、前記第3動作サイクルと前記第4動作サイクルが、外部クロックに同期して実行されることを第11の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記何れかの特徴に加えて、前記メモリセル毎に、前記可変抵抗素子の前記可変抵抗体の一端の電極と接続する電流制御素子を備え、前記電流制御素子は、ソース或いはドレインの何れか一方が前記可変抵抗体の一端の電極と接続するトランジスタであることを第12の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第1乃至第11の何れかの特徴に加えて、前記メモリセル毎に、前記可変抵抗素子の前記可変抵抗体の一端の電極と接続する電流制御素子を備え、前記電流制御素子は、アノード或いはカソードの何れか一方が前記可変抵抗体の一端の電極と接続するダイオード素子であることを第13の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記何れかの特徴に加えて、前記可変抵抗体が、Al、Hf、Ni、Co、Ta、Zr、W、Ti、Cu、V、Zn、Nbの少なくとも何れかの金属の酸化物もしくは酸窒化物を含んでなることを第14の特徴とする。
従って、本発明に依れば、選択されたメモリセルの書き換えにおいて、当該メモリセルの可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず、常に消去電圧パルスを印加して低抵抗状態に変化させてから書き込み電圧パルスを印加することで、制御性よく、所望の抵抗特性の分布範囲に書込みを行うことが可能な半導体記憶装置が実現される。更に、消去電圧パルスを印加するサブバンクと、書き込み電圧パルスを印加するサブバンクを切り替えることで、書き込み動作のレイテンシーを短縮される。
本発明における半導体記憶装置の一構成例を示す図 本発明におけるメモリセルアレイの一構成例を示す図。 本発明の効果の検証に用いた可変抵抗素子のスイッチング特性を示す図。 本発明の効果の検証に用いた可変抵抗素子のプログラムオーバーライト耐性を示す図。 本発明の効果の検証に用いた可変抵抗素子のイレースオーバーライト耐性を示す図。 本発明の効果の検証に用いた可変抵抗素子において、連続して多数回の書き込み電圧パルスを印加後、消去電圧パルスと書き込み電圧パルスを交互に複数回印加した場合のスイッチング特性を示す図。 本発明の効果の検証に用いた可変抵抗素子において、連続して多数回の消去電圧パルスを印加後、書き込み電圧パルスと消去電圧パルスを交互に複数回印加した場合のスイッチング特性を示す図。 本発明の書き換え動作方法を示すフローチャート。 本発明の書き込み検証動作を併せて行う場合の書き換え動作方法を示すフローチャート。 一回の書き込み電圧パルスの印加では書き込みを行えなかった可変抵抗素子について、更に消去電圧パルスと第2の書き込み電圧パルスを交互に複数回印加した場合の抵抗値の変化を示す図。 一回の書き込み電圧パルスの印加では書き込みを行えなかった可変抵抗素子について、更に消去電圧パルスと第2の書き込み電圧パルスを交互に複数回、第2の書き込み電圧パルスの印加電圧を増加させながら印加した場合の抵抗値の変化を示す図。 一回の書き込み電圧パルスの印加では書き込みを行えなかった可変抵抗素子について、更に消去電圧パルスと第2の書き込み電圧パルスを交互に複数回、パルス印加に伴う書き込み電流を増加させながら印加した場合の抵抗値の変化を示す図。 本発明の半導体記憶装置における書き換え動作の処理の一例を示すタイミングチャート。 本発明の半導体記憶装置における書き換え動作の処理の一例を示すタイミングチャート。 本発明の半導体記憶装置におけるランダム書き換え動作の処理の一例を示すタイミングチャート。 本発明の半導体記憶装置におけるランダム書き換え動作の処理の他の例を示すタイミングチャート。 可変抵抗素子に印加される書き換え電圧パルスの絶対値と、当該書き換え電圧パルス印加後の抵抗値との関係を示す抵抗履歴曲線。
〈第1実施形態〉
本発明の一実施形態に係る半導体記憶装置(以降、適宜「本発明装置1」と称す)の概略の回路構成を図1に示す。本発明装置1は、図1に示すように、第1サブバンクSB1及び第2サブバンクSB2の2つのサブバンクを備えて構成されるメモリセルアレイ、書き込み動作、消去動作、および第2書き込み動作を含む各動作の制御を行う制御回路10(10a)、制御回路10(10a)からの指示に基づいて第1サブバンクSB1及び第2サブバンクSB2のワード線WL1〜WLmに電圧を印加する行デコーダDR、制御回路10(10a)からの指示に基づいて第1サブバンクSB1のビット線BL11〜BL1nに電圧を印加する第1列デコーダDC1、及び、制御回路10(10a)からの指示に基づいて第2サブバンクSB2のビット線BL21〜BL2nに電圧を印加する第2列デコーダDC2を備えて構成されている。また、本発明装置1は、本実施形態では、複数の書き込み命令を連続的に実行するバースト機能を備えている。
本発明装置1のメモリセルアレイの構成例を図2に示す。本発明装置1におけるメモリセルアレイは、図2に示すように、ワード線を共有する第1サブバンクSB1および第2サブバンクSB2からなる二つのサブバンクに、行方向に分割されて構成されている。
メモリセルアレイの第1サブバンクSB1は、図2に示すように、1つのトランジスタTと1つの可変抵抗素子Rを備え、トランジスタTのソース或いはドレインの一端と可変抵抗素子Rの一端が接続されてなるメモリセルMを複数備えて構成されている。第1サブバンクSB1は、m×n個のメモリセルMが、行方向(図2の横方向)および列方向(図2の縦方向)にマトリクス状に配置され、個々のメモリセルMにおいて、同一列に配列されるメモリセルの可変抵抗素子の他端は、夫々、列方向に延伸するビット線BL1j(j=1〜n)に接続され、同一列に配列されるメモリセルのトランジスタのソース或いはドレインの他端は、全メモリセル共通のソース線SL1に接続され、同一行に配列されるメモリセルのトランジスタのゲートには、夫々、行方向に延伸するワード線WL1i(i=1〜m)が接続されている。ソース線SL1については、メモリセルアレイ内の全てのソース線を共通としてもよいし、或いは、夫々が別の行または列方向に延伸するソース線を構成していてもよく、その構成は特に限定しない。本実施形態において、第1サブバンクSB1は、トランジスタTのゲート電圧の印加状態によって、メモリセルMの選択・非選択を切り替え、可変抵抗素子Rの一端への電圧印加状態によってメモリセルMの動作(書き込み動作、読み出し動作、消去動作)を切り替えるように構成されている。
メモリセルアレイの第2サブバンクSB2は、図2に示すように、第1サブバンクSB1と同様に、m×n個のメモリセルMを行方向および列方向に複数、マトリクス状に配置されており、個々のメモリセルMにおいて、同一列に配列されるメモリセルの可変抵抗素子の他端は、夫々、列方向に延伸するビット線BL2j(j=1〜n)に接続され、同一列に配列されるメモリセルのトランジスタのソース或いはドレインの他端は、全メモリセル共通のソース線SL2に接続され、同一行に配列されるメモリセルのトランジスタのゲートには、夫々、行方向に延伸するワード線WL2i(i=1〜m)が接続されている。ソース線SL2については、メモリセルアレイ内の全てのソース線を共通としてもよいし、或いは、夫々が別の行または列方向に延伸するソース線を構成していてもよく、その構成は特に限定しない。第2サブバンクSB2は、第1サブバンクSB1と同様、トランジスタTのゲート電圧の印加状態によって、メモリセルMの選択・非選択を切り替え、可変抵抗素子Rの一端への電圧印加状態によってメモリセルMの動作(書き込み動作、読み出し動作、消去動作)を切り替えるように構成されている。
本実施形態では、第1サブバンクSB1に偶数アドレス(AC1、AC1+2、AC2、AC2+2)が、第2サブバンクSB2に奇数アドレス(AC1+1、AC1+3、AC2+1、AC2+3)が割り当てられている。尚、アドレスの割り当ては、これに限られるものではなく、例えば、2アドレス毎に交互にアドレスを割り当てる(第1サブバンクSB1にAC1、AC1+1を、第2サブバンクSB2にAC1+2、AC1+3を割り当てる)等、所定数毎に交互にアドレスを割り当てるように構成しても良い。
尚、本発明装置1の第1サブバンクSB1及び第2サブバンクSB2は、図2に示した等価回路に限定されるわけではなく、可変抵抗素子と電流制御素子を備えたメモリセルをビット線とワード線を用いて夫々接続し、メモリセルアレイを成していれば、特にその回路構成について本発明が限定されるものではない。また、本実施形態では、可変抵抗素子のトランジスタと接続しない一端をビット線に接続しているが、可変抵抗素子のトランジスタと接続しない一端をソース線に接続する構成であっても構わない。
金属酸化物可変抵抗素子として用いる可変抵抗体の材料としては、Hf酸化物の他、例えば、Hf酸窒化物、又は、Al、Ni、Co、Ta、Zr、W、Ti、Cu、V、Zn、Nbの各酸化物もしくは酸窒化物が挙げられる。
また、当該金属酸化物を挟持する電極の材料として、一方の電極には仕事関数の大きなもの(例えば、TiN、Pt、Irなど)を用いて第1電極とし、他方の電極には金属酸化物のフェルミ準位と同程度の仕事関数を有するもの(例えば、Ta、Alなど)を用いて第2電極とする。このとき、電極と金属酸化物との界面は、第2電極側ではオーミック接合となり、第1電極側では非オーミック接合(ショットキー接合)となる。書き込み動作を行うときは第1電極側から正バイアスを印加し、消去動作を行うときは第2電極側から正バイアスを印加する。
ここで、可変抵抗素子の抵抗状態について、高抵抗状態から低抵抗状態(消去状態)へ書き換える動作を消去動作、低抵抗状態から高抵抗状態(書き込み状態)へ書き換える動作を書き込み動作とした。また、消去動作と書き込み動作を併せて、書き換え動作と称する。
上記金属酸化物可変抵抗素子は、書き込み或いは消去動作を行う際、可変抵抗素子に印加される電圧或いは電流を制御することにより、書き込み或いは消去動作後の可変抵抗素子の抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、可変抵抗素子が最も低抵抗の低抵抗状態(消去状態)と、当該低抵抗状態よりも抵抗値の大きな一以上の抵抗状態(書き込み状態)を持つことで、夫々の抵抗状態に異なる情報を割り当てることができ、各メモリセルの可変抵抗素子に対して夫々2値以上の情報を記憶できる。特に、複数の書き込み状態を持ち、3値以上を記憶することができる可変抵抗素子を用いることで多値の情報を記憶することが可能となる。
このとき、可変抵抗素子の抵抗状態の書き換えは、印加する電圧或いは電流を制御することで行うことができ、異なる情報を記憶する毎に、可変抵抗素子に印加する電圧パルスの回数や印加時間を調整する必要がないため、複雑なアルゴリズムを必要としない。
制御回路10の具体的な構成例が図1の制御回路10aに示されている。制御回路10aは、外部入力されたコマンドを受け付けて各回路部を制御する命令制御部11、外部入力されたアドレス信号を格納するバッファ12、第1サブバンクSB1または第2サブバンクSB2から出力された出力データの出力制御を行う出力制御部13、出力データ及び外部入力された外部入力データを格納するバッファ14、バッファ12に格納されたアドレス信号の内の行アドレスを格納する行アドレスバッファ15、読み出し動作の制御を行う読み出し部16、出力データと書き込みデータ(外部入力データの期待値)を比較する比較部17、読み出し部16からのアドレス信号AddCrを格納するバッファ18、書き込み動作、書き込みベリファイ動作、消去動作の制御を行う書き込み/消去部19、動作切り替え制御部20、及び、サブバンク制御部21を備えて構成されている。
書き込み/消去部19は、比較部17から出力される信号Compが、書き込み動作が正常に終了しなかったことを示す場合に、書き込み動作が正常に終了しなかった書き込み対象セルMのアドレス及び書き込みデータをサブバンク別に蓄積し、書き込み動作が正常に行われなかったことを示す信号WE、書き込み対象セルMのアドレスを示す信号AddOW、及び、書き込みデータを示す信号DAtOwをサブバンク制御部21に出力する。
サブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の第1列デコーダDC1に対し、実行する動作が、書き込み動作、消去動作及び読み出し動作の何れであるかを示す信号RWA、信号RWAが書き込み動作または消去動作であることを示す場合に、データの何ビット目が書き込み動作または消去動作を行うべきビットであるかを示す信号WEA、列アドレスを示す信号ADA、書き込みデータを示す信号DWAを出力し、第1列デコーダDC1から読み出しデータを示す信号DRAを受け付けるように構成されている。
同様に、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2の第2列デコーダDC2に対し、実行する動作が書き込み動作、消去動作及び読み出し動作の何れであるかを示す信号RWB、信号RWAが書き込み動作または消去動作であることを示す場合に、データの何ビット目が書き込み動作または消去動作を行うべきビットであるかを示す信号WEB、列アドレスを示す信号ADB、書き込みデータを示す信号DWBを出力し、第1列デコーダDC1から読み出しデータを示す信号DRBを受け付けるように構成されている。
また、読み出し部16は、書き込み動作において、書き込み対象のメモリセルの可変抵抗素子の抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にあるか否かを検証するための検証手段としての役割を有している。
次に、本実施形態におけるメモリセルの書き換え動作について説明する。尚、本実施形態では、低抵抗状態と高抵抗状態の2つの抵抗状態を有し、極性の異なる電圧パルスの印加により夫々の抵抗状態間を遷移する、2値のバイポーラ動作特性を有する可変抵抗素子について詳述する。
可変抵抗素子の一端を構成する下部電極としての窒化チタン(TiN)上に酸化ハフニウム(HfOx)を3nm成膜し、その上に当該可変抵抗素子の他端となる上部電極としてタンタル(Ta)を積層して作製した可変抵抗素子Rについて、消去動作と書き込み動作を交互に繰り返し行ったときの抵抗値の推移を図3に示す。
図3に示すように、可変抵抗素子Rは、上部電極に書き込み電圧パルスとして、例えば下部電極側を基準として1.6V、50nsecの電圧パルスを印加すると、高抵抗の書き込み状態(抵抗値5MΩ)に遷移し、下部電極に消去電圧パルスとして、例えば上部電極側を基準として1.8V、50nsecの電圧パルスを印加すると、低抵抗の消去状態(抵抗値20kΩ)に遷移した。尚、抵抗値の読み出しは0.5Vの電圧を電極間に印加して行った。このように、消去電圧パルスと書き込み電圧パルスを交互に印加する場合は、可変抵抗素子は、各電圧パルスの印加によって消去状態(低抵抗状態)と書き込み状態(高抵抗状態)の間で相互に遷移し、良好なスイッチング特性を示す。
ところが、高抵抗の書き込み状態において、更に書き込み電圧パルスを連続して印加した場合の可変抵抗素子Rの抵抗値の推移を、プログラムオーバーライトの結果として図4に示す。図4に示すように、可変抵抗素子Rは、プログラムオーバーライトを繰り返すことで、書き込み動作後の抵抗値が徐々に低下していくため、40回以上連続して書き込み動作を行うと、書き込み状態と低抵抗の消去状態とを区別して読み出すことが困難になる。
一方、低抵抗の消去状態において、更に消去電圧パルスを連続して印加した場合の可変抵抗素子Rの抵抗値の推移を、イレースオーバーライトの結果として図5に示す。図5に示すように、可変抵抗素子Rは、イレースオーバーライトを繰り返しても、消去動作後の抵抗値に変動はなくほぼ一定値をとり続けることが分かる。即ち、可変抵抗素子Rイレースオーバーライトに対して耐性があるといえる。
更に、書き込み状態の可変抵抗素子Rに連続して書き込み電圧パルスを印加し、プログラムオーバーライトを続けた後に、消去電圧パルスと書き込み電圧パルスを交互に繰り返し印加した場合の可変抵抗素子Rの抵抗値の推移を図6に示す。図6に示すように、書き込み状態の可変抵抗素子に更に書き込み動作を連続して行うと、徐々に抵抗値が抵抗していくだけでなく、その後に消去動作と書き込み動作を交互に行っても、正常であれば高抵抗になるべき抵抗値が上がりきらず、正常な書き換え動作を実行できない。
一方、消去状態の可変抵抗素子Rに連続して消去電圧パルスを印加し、イレースオーバーライトを続けた後に、書き込み電圧パルスと消去電圧パルスを交互に繰り返し印加した場合の可変抵抗素子Rの抵抗値の推移を図7に示す。図7に示されるように、消去状態の可変抵抗素子に更に消去動作を連続して行い、イレースオーバーライトを実行し続けても、その後の書き換え動作において正常に書き換え動作を実行することができる。
以上より、可変抵抗素子Rの書き換え動作(書き込み動作および消去動作)を行う際は、以下のように動作させれば、プログラムオーバーライトによる抵抗値の低下や書き換え動作不良の問題を回避することができる。図8に本発明における書き換え動作のフローチャートを示す。
(1)書き換え動作を行うときは、書き換え対象の可変抵抗素子の書き換え動作を行う直前の抵抗状態が書き込み状態であろうと消去状態であろうと、当該可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず、一度消去電圧パルスを印加し、消去状態に遷移させる(ステップ#201)。
(2)その後、書き込み動作の場合には(ステップ#202でYES分枝)、書き込み電圧パルス(第1の書き込み電圧パルス)を印加して、書き込み対象の可変抵抗素子の抵抗状態を消去状態から書き込み状態に遷移させる(ステップ#203)。
このとき、ステップ#201において消去電圧パルスを印加する際は、書き換え対象の可変抵抗素子の全数に対して一括して消去電圧パルスを印加してもよいし、書き換え対象の可変抵抗素子を順次選択して個別に消去電圧パルスを印加してもよい。または、ワード線あるいはビット線毎に書き換え対象の可変抵抗素子を選択し、一括して消去電圧パルスを印加してもよい。
これにより、アレイ内のメモリセルをランダムに選択して消去動作を実行する際に、消去対象の可変抵抗素子が書き込み状態にあれば、消去電圧パルスの印加により、書き込み状態→消去状態となり正常に消去される。一方、消去対象の可変抵抗素子が消去状態にあった場合、消去電圧パルスの印加により、消去状態→消去状態となりイレースオーバーライトとなるが、図5で説明したように、イレースオーバーライトを繰り返しても抵抗値はほぼ変化しないため消去状態を維持することができる。また、図7で説明したように、その後の書き換え動作においても正常に書き換え動作を実行することができる。
一方、アレイ内のメモリセルをランダムに選択して書き込み動作を実行する際に、書き込み対象の可変抵抗素子が書き込み状態にあれば、一度消去電圧パルスを印加した後書き込み電圧パルスを印加することにより、書き込み状態→消去状態→書き込み状態となってプログラムオーバーライトとはならないため書き込み対象の可変抵抗素子の抵抗状態は書き込み状態で維持される。また、書き込み対象の可変抵抗素子が消去状態にあった場合、消去電圧パルスの印加により、一度消去電圧パルスを印加した後書き込み電圧パルスを印加することにより、消去状態→消去状態→書き込み状態となるが、イレースオーバーライトを繰り返しても抵抗値はほぼ変化せず、その後の書き込み電圧パルスの印加により正常に書き込みを行うことができるため、正常に書き込みがされる。
即ち、書き込み動作を行うときは、可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず一度消去電圧パルスを印加してから書き込み電圧パルスを印加することで、連続して書き換え電圧パルスを印加しても、オーバーライトが起こるのはイレースオーバーライトのみとなり、異常な抵抗値の劣化が起きることなくデータは保持される。
更に、書き込み電圧パルスの印加後、可変抵抗素子の書き込み後の抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にあるかを検証する書き込み検証動作を行う場合の書換え動作のフローチャートを図9に示す。図9では、書き込み検証動作において、書き込み後の抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にないと判断された場合には、再度、消去電圧パルスと第2の書き込み電圧パルスを印加して、プログラムオーバーライトを回避しつつ、抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内に収まるように書き込みが制御される。
以下に、本実施形態における書き込み検証動作を伴う書き換え動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。
先ず、上述の第1実施形態における消去動作および書き込み動作と同様、書き換え対象の可変抵抗素子に、当該可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず、消去電圧パルスを印加し(ステップ#201)、その後、書き込み対象の可変抵抗素子に対して、書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#203)。このとき、書き換え対象の可変抵抗素子が複数ある場合は、書き換え対象の可変抵抗素子を全選択して一括して消去電圧パルスを印加してもよいし、書き換え対象の可変抵抗素子を順次選択して個別に消去電圧パルスを印加してもよい。または、ワード線あるいはビット線毎に書き換え対象の可変抵抗素子を選択し、一括して消去電圧パルスを印加してもよい。
その後、書き込み対象の全ての可変抵抗素子の抵抗値を読み出し(ステップ#204)、書き込み状態の抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にあるか否かを判定する(ステップ#205)。このとき、書き込み状態として複数の抵抗状態を持つ場合は、書き込み状態としては、ある所定の抵抗値以上、若しくはある抵抗値からある抵抗値までの所定の範囲内にあるかを判定基準として、抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内であるか否かの判定を行う。
この判定において、抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にない書き込み対象の可変抵抗素子が存在した場合には(ステップ#205でNO分枝)、再度、書き込みを行い、抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内に収まるように制御する。
このとき、書き込み状態の可変抵抗素子に再度、書き込み電圧パルスを印加すると、当該可変抵抗素子にとってはプログラムオーバーライトとなるため、正常な書き込み状態とならず、書き込み不良となる可能性がある。そこで、抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にない書き込み対象の可変抵抗素子に対して、消去電圧パルスを印加し(ステップ#206)、可変抵抗素子を消去状態に遷移させてから、改めて第2の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#207)。
そして、全ての書き込み対象の可変抵抗素子の抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内に収まるまで、消去電圧パルスの印加と第2の書き込み電圧パルスの印加を繰り返す。
一回の書き込み電圧パルス印加で書き込み不良が発生し、書き込み状態へ遷移できなかった可変抵抗素子について、上記の方法で抵抗特性が書き込み状態における所望の抵抗分布範囲内(ここでは、100kΩ以上)に収まるまで消去電圧パルスと第2の書き込み電圧パルスの印加を繰り返した時の抵抗値の推移を図10に示す。図10に示されるように、一回の書き込み動作で書き込み状態にすることができなくても、消去電圧パルスと第2の書き込み電圧パルスの印加を繰り返すことで、所望の抵抗分布範囲まで抵抗値を上昇させることができる。
更に、初回の書き込み電圧パルス印加後、抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にない書き込み対象の可変抵抗素子に第2の書き込み電圧パルスを繰り返し印加する場合、第2の書き込み電圧パルスの印加電圧の絶対値を、当該初回の書き込み電圧パルスの印加電圧の絶対値よりも小さく設定しておき、その後、第2の書き込み電圧パルスの印加を繰り返す毎に段階的に増加させることが好ましい。
可変抵抗素子の特性として図17のような抵抗履歴曲線を持つため、可変抵抗素子に印加される書き込み電圧によって、書き込み後の抵抗値は大きく変化し、可変抵抗素子によっては僅かな印加電圧差が大きな電気抵抗の差となって現れる。図17の抵抗履歴曲線は素子毎にばらつきを有しており、かつ、同じ書き込み電圧パルスを印加しても、アレイ内の可変抵抗素子の位置によって素子毎に実際に印加される電圧または電流に差が生じるため、同じ書き込み電圧パルスを印加しても、抵抗特性が所望の抵抗分布範囲に入らない可変抵抗素子が存在する可能性がある。
その場合、消去電圧パルスと書き込み電圧パルスの印加を繰り返しても、印加される書き込み電圧パルスの絶対値が全て同じである限り、当該可変抵抗素子の書き込み状態の抵抗特性を所望の抵抗分布範囲内に制御することは困難となる。
しかしながら、繰り返し印加される第2の書き込み電圧パルスの絶対値を、一回目の第2の書き込み電圧パルスの印加においては、初回の書き込み電圧パルスよりも小さく設定しておき、その後、2回目以降の第2の書き込み電圧パルスの印加において、段階的に増加させることで、素子毎の特性ばらつきを考慮しつつ、安定に書込みを制御することができる。
1.6Vの初回の書き込み電圧パルスの印加で書き込み不良が発生し、書き込み状態へ遷移できなかった可変抵抗素子について、第2の書き込みパルスの印加電圧の絶対値を1.0Vから0.1Vずつ段階的に増加させながら、消去電圧パルスと第2の書き込み電圧パルスの印加を繰り返した時の抵抗値の推移を図11に示す。図11に示されるように、一度の書き込み動作で書き込み状態にすることができなくても、消去電圧パルスと第2の書き込み電圧パルスの印加を、第2の書き込み電圧パルスの印加電圧を変えながら繰り返すことで、所望の抵抗分布範囲(ここでは、100kΩ以上)まで、確実に抵抗値を上昇させることができる。
尚、図11では第2の書き込み電圧パルスの印加電圧を段階的に増加させながら書き込みを行っているが、印加電流を段階的に増加させることによっても書き込みが可能である。書き込み電流を200μAに制限した状態で書き込み電圧パルスを印加したが、書き込み状態へ遷移できなかった可変抵抗素子について、第2の書き込みパルスの印加時における書き込み電流を50μAから段階的に増加させながら、消去電圧パルスと第2の書き込み電圧パルスの印加を繰り返した時の抵抗値の推移を図12に示す。尚、図11および図12における第2書き込み電圧パルスの印加電圧や印加電流の値、及び抵抗値は本実施形態を説明するための一例であり、可変抵抗素子の特性を制限するものではない。
上述の書き換え動作では、書き換え対象の可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず、常に一度消去電圧パルスを印加するため、書き込み動作の場合において消去電圧パルスを印加する分の時間を要することになる。しかしながら、金属酸化物可変抵抗素子に代表される可変抵抗素子の消去動作に要する時間は、数10nsec以下と短いため、書き込み動作で数μsec以上、消去動作では数msec以上時間を要するフラッシュメモリと比べると充分に短時間で行うことができる。このため、本発明装置は、消去動作を実行する際にも、バイト単位やブロック単位で行わなくても、ビット単位で消去動作を実行可能であり、フラッシュメモリと比べ、高速動作のみならずランダムアクセス性としても高い性能を備えている。
以下に、図9、並びに図13と図14を参照して、本発明装置1の処理動作について説明する。図13と図14は本発明装置1において上述の書き換え動作を行う場合のタイミングチャートである。図13はクロックサイクルt1〜t23までの期間を、図14はクロックサイクルt20〜t38までの期間を示している。尚、各クロックサイクルt1〜t38は、夫々、クロックの立ち上がりタイミングで開始するものとし、各クロックサイクルti(i=1〜38)の開始時刻を、夫々、時刻tiと称する。
尚、本発明装置1は、本実施形態では、第1サブバンクSB1内の消去動作または書き込み動作の対象のメモリセルに対する消去電圧パルスの印加と、第2サブバンクSB2内の書き込み動作の対象のメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加とを行う第1動作サイクル、及び、第1サブバンクSB1内の書き込み動作の対象のメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加と、第2サブバンクSB2内の消去動作または書き込み動作の対象のメモリセルに対する消去電圧パルスの印加とを行う第2動作サイクルを、交互に実行可能に構成されている。更に、本発明装置1は、第1サブバンクSB1内の消去動作、書き込み動作、又は、第2書き込み動作の対象のメモリセルに対する消去電圧パルスの印加と、第2サブバンクSB2内の第2書き込み動作の対象のメモリセルに対する第2の書き込み電圧パルスの印加とを行う第3動作サイクル、及び、第1サブバンクSB1内の第2書き込み動作の対象のメモリセルに対する第2の書き込み電圧パルスの印加と、第2サブバンクSB2内の消去動作、書き込み動作、又は、第2書き込み動作の対象のメモリセルに対する消去電圧パルスの印加とを行う第4動作サイクルを、交互に実行可能に構成されている。
また、図13では、バースト機能により、4つの書き込みデータを連続して書き込む(バースト長が4の)書き込み命令WB4が入力された場合を示している。また、本実施形態では、説明のために、書き込みデータが1ビット構成である場合について説明する。より詳しくは、図13では、バースト機能により、行アドレスAR1、書き込みアドレス(列アドレス)AC1で示される第1サブバンクSB1のメモリセルMに対し書き換えデータD0〜D3を書き込む書き込み命令WB4と、行アドレスAR1、書き込みアドレスAC2で示される第2サブバンクSB2のメモリセルMに対し書き書き換えデータD4〜D7を書き込む書き込み命令WB4が連続して入力される場合を示している。尚、書き換えデータD1〜D3の列アドレスは、バースト機能により、自動的に、AC1+1、AC1+2、AC1+3が設定され、書き換えデータD5〜D7の列アドレスは、バースト機能により、自動的に、AC2+1、AC2+2、AC2+3が設定される。また、図13では、書き換えデータD0〜D7が、クロック信号に同期して、各クロック信号の立ち上がりのタイミングで変化しないように、順次バッファ14に入力される。
また、本実施形態において、上記書き換え動作は、外部から供給される外部クロック信号に基づいて書き換え動作が行われる場合を想定しているが、最初の書き込みコマンド入力後、制御回路10が書き換え動作のためのクロック信号を生成するように構成してもよい。
尚、本実施形態では、説明のために、全ての行アドレスAR1及び列アドレスAC1〜AC1+3、AC2〜AC2+3で指定されるメモリセルに書き込み電圧パルスを印加し、書き込み状態“0”に書き込む場合について説明する。即ち、外部入力データD0〜D7が“00000000”の場合を例として説明する。
図13及び図14において、信号RWA、信号RWBの“E”は消去電圧パルスを印加する工程を、“P”は第1の書き込み電圧パルスを印加する工程を、“V”は書き込み電圧パルス印加後の書き込み検証工程を、“P”は書き込み検証結果が“Fail”の場合に第2の書き込み電圧パルスを印加する工程を、夫々示している。
本実施形態の本発明装置1は、バースト機能による書き込みコマンドWが入力され、行アドレスを示すアドレスAR1がバッファ12に入力されると、書き換え動作を開始する(時刻t2、ステップ#200)。行アドレスバッファ15は、バッファ12に入力されたアドレスAR1を行デコーダDRに出力する。続いて、バースト長を指定する最初の書き込みコマンドWB4が命令制御部11に入力され、バースト書き込みの先頭アドレス(列アドレス)がバッファ12に、外部入力データがバッファ14に夫々格納される。具体的には、図13では、クロックサイクルt4の開始に伴い、書き込みコマンドWB4が命令制御部11に、書き込みアドレスAC1がバッファ12に、書き換えデータD0がバッファ14に、夫々、クロックの立ち上がりエッジでフェッチされる。
本発明装置1のサブバンク制御部21は、初期サイクル(図13のクロックサイクルt7)において、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAC1で指定されるメモリセルに対して消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。具体的には、時刻t7において、書き込みアドレスAC1によって示される第1サブバンクSB1の書き込み対象メモリセルMのトランジスタTをON状態にし、可変抵抗素子Rを消去状態に変化させる消去電圧パルスを印加する。
このとき、書き換えデータD0が“0”であるので(ステップ#202でYES分枝)、本発明装置1のサブバンク制御部21は、次の最初の第2サイクル(第2動作サイクルに相当、図13のクロックサイクルt8)において、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC1によって示されるメモリセルMに対し、第1の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#203)。
尚、このとき、書き換えデータD0が“1”の場合には(ステップ#202でNO分枝)、本発明装置1のサブバンク制御部21は、時間t8〜時間t9における第1の書き込み電圧パルスの印加は行わず、書き込みアドレスAC1によって示されるメモリセルMに対する消去動作を完了する。これは、書き込みアドレスAC1+1〜AC1+3、AC2〜AC2+3によって示されるメモリセルMに対する書き換え動作についても同様であり、各書き込みアドレスに対応する書き換えデータD1〜D7が“1”の場合には、サブバンク制御部21は、消去電圧パルス印加後の第1の書き込み電圧パルスの印加は行わず、当該書き込みアドレスによって示されるメモリセルMに対する消去動作を完了する。
このとき、更に、クロックサイクルt8において並行して、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルに対して消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。
その後、次の第1サイクル(第1動作サイクルに相当、図13のクロックサイクルt9)において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAC1+2で指定されるメモリセルに対して消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。一方、並行して、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルに対して、書き換えデータD1に応じて、第1の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#203)。
その後、次の第2サイクル(クロックサイクルt10)において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAC1+2で指定されるメモリセルに対して、書き換えデータD2に応じて、第1の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#203)。一方、並行して、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対して消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。
その後、クロックサイクルt11において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC1で指定されるメモリセルに対して、書き込まれたメモリセルの抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にあるかを判定するため、書き込み検証動作を行う(ステップ#204)。具体的には、書き込みアドレスAC1によって示される第1サブバンクSB1の書き込み対象セルMを読み出し、読み出しデータQ0をデータDatCとして出力する。一方、並行して、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対して、書き換えデータD3に応じて、第1の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#203)。
同様に、クロックサイクルt12において、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2の書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルに対して書き込み検証動作を行い(ステップ#204)、クロックサイクルt13において、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC1+2で指定されるメモリセルに対して書き込み検証動作を行い、クロックサイクルt14において、第2サブバンクSB2の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対して書き込み検証動作を行う。
このとき、本発明装置1の比較部17は、直前のサイクルの書き込み検証動作で読み出したデータDatCの値と、信号DatOの値(例えば、クロックサイクルt11においてはデータQ0とデータD0の値)を比較し、その結果を結果信号Compとして、書き込み/消去部19に出力する。例えば、クロックサイクルt12では、データQ0とデータD0の値が合っていないことを示す“Err0”が結果信号Compとして出力されている。
そして、本発明装置1の書き込み/消去部19は、直前のサイクルにおいて比較部17から出力された結果信号Compに基づいて、書き込み対象セルMに対する書き込み動作が正常に行われた否かを判定し(ステップ#205)、正常に終了しなかったと判定した場合は(ステップ#205でNO分枝)、サブバンク制御部21に対し、書き込み動作が正常に終了しなかったことを示す信号WE、書き込み対象セルMのアドレスを示す信号AddOw、書き換えデータを示す信号DatOwを出力する。具体的には、クロックサイクルt13では、書き込み/消去部19は、直前のサイクルにおいて比較部17から出力された結果信号Compが“Err0”となっているので、書き込み検証動作の結果がFailであると判定し、サブバンク制御部21に対し、信号WE、アドレスAC1を示す信号AddOw、データD0を示す信号DatOwを出力する。
その後、クロックサイクルt14において、サブバンク制御部21は、直前のサイクルにおいて信号WEが“Fail”となったことを受け、再度書き込み動作を行うため、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAC1で指定されるメモリセルに対して消去電圧パルスを印加する(ステップ#206)。このとき、並行して、第2サブバンクSB2の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対する書き込み検証動作が行われている。
図13に示す例では、書き込みアドレスAC1〜AC1+3で指定される全てのメモリセルに対し、書き込み動作に失敗したため、引き続き、消去電圧パルスを当該メモリセルに印加し(ステップ#206)、第2の書き込み電圧パルスを当該メモリセルに印加する(ステップ#207)。
先ず、最初の第4サイクル(第4動作サイクルに相当、図13のクロックサイクルt15)において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC1によって示されるメモリセルMに対し、書き換えデータD0に応じて、第2の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#207)。一方、並行して、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルに対して、消去電圧パルスを印加する(ステップ#206)。
その後、次の第3サイクル(第3動作サイクルに相当、図13のクロックサイクルt16)において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAC1+2で指定されるメモリセルに対して消去電圧パルスを印加する(ステップ#206)。一方、並行して、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルに対して、書き換えデータD1に応じて、第2の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#207)。
その後、次の第4サイクル(クロックサイクルt17)において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAC1+2で指定されるメモリセルに対して、書き換えデータD2に応じて、第2の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#207)。一方、並行して、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対して消去電圧パルスを印加する(ステップ#206)。
その後、クロックサイクルt18において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC1で指定されるメモリセルに対して、書き込まれたメモリセルの抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にあるかを判定するため、書き込み検証動作を行う(ステップ#205)。一方、並行して、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対して、書き換えデータD3に応じて、第2の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#207)。
同様に、クロックサイクルt19において、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2の書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルに対して書き込み検証動作を行い(ステップ#205)、クロックサイクルt20において、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC1+2で指定されるメモリセルに対して書き込み検証動作を行い、クロックサイクルt21において、第2サブバンクSB2の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対して書き込み検証動作を行う。
この結果、書き込みアドレスAC1,AC1+2により指定されるメモリセルの書き込みを正常に終了することができたが、残りのアドレスAC1+1,AC1+3により指定されるメモリセルの書き込みに失敗したとする。このとき、クロックサイクルt19において、データQ0とデータD0の値が合っていることを示す“Pass0”が、クロックサイクルt21において、データQ2とデータD2の値が合っていることを示す“Pass2”が、結果信号Compとして出力される(ステップ#205でYES分枝)。一方、クロックサイクルt20において、データQ1とデータD1の値が合っていないことを示す“Err1”が、クロックサイクルt22において、データQ3とデータD3の値が合っていないことを示す“Err3”が、結果信号Compとして出力される(ステップ#205でNO分枝)。
これにより、書き込み/消去部19は、クロックサイクルt21において、書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルの書き込み検証動作の結果がFailであると判定し、サブバンク制御部21に対し、信号WE、アドレスAC1+1を示す信号AddOw、データD1を示す信号DatOwを出力する。同様に、書き込み/消去部19は、図14の時間t23〜t24において、書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルの書き込み検証動作の結果がFailであると判定し、サブバンク制御部21に対し、信号WE、アドレスAC1+3を示す信号AddOw、データD3を示す信号DatOwを出力する。
一方、クロックサイクルt20、及び、クロックサイクルt22では、直前のサイクルにおいて比較部17から出力された結果信号CompがPassとなっているため、書き込みアドレスAC1,AC1+2によって示される書き込み対象セルMに対する書き込み動作が正常に終了したと判定し、サブバンク制御部21に対する信号WE等の出力は行われない。
クロックサイクルt21において、サブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAC2で指定されるメモリセルに対する書き換え動作を開始する。即ち、書き込みアドレスAC2で指定されるメモリセルに、消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。このとき、並行して、第2サブバンクSB2の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対する書き込み検証動作が行われている。
その後、クロックサイクルt22(第4動作サイクルに相当)において、サブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC2によって示されるメモリセルMに対し、書き換えデータD4に応じて、第1の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#202)。一方、並行して、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルに対して、消去電圧パルスを印加する(ステップ#206)。
その後、クロックサイクルt23(第3動作サイクルに相当)において、サブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC2+2によって示されるメモリセルMに対し、消去電圧パルスを印加する(ステップ#202)。一方、並行して、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルに対して、第2の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#207)。
その後、クロックサイクルt24(第2動作サイクルに相当)において、サブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC2+2によって示されるメモリセルMに対し、書き換えデータD6に応じて、第1の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#202)。一方、並行して、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対して、消去電圧パルスを印加する(ステップ#206)。
その後、クロックサイクルt25において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC2で指定されるメモリセルに対して、書き込まれたメモリセルの抵抗特性が所望の抵抗分布範囲内にあるかを判定するため、書き込み検証動作を行う(ステップ#205)。一方、並行して、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対して、書き換えデータD3に応じて、第2の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#207)。
同様に、クロックサイクルt26において、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2の書き込みアドレスAC1+1で指定されるメモリセルに対して書き込み検証動作を行い(ステップ#204)、クロックサイクルt27において、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC2+2で指定されるメモリセルに対して書き込み検証動作を行い、クロックサイクルt28において、第2サブバンクSB2の書き込みアドレスAC1+3で指定されるメモリセルに対して書き込み検証動作を行う。この結果、書き込みアドレスAC2,AC1+1,AC1+3により指定されるメモリセルの書き込みを正常に終了することができたが、アドレスAC2+2により指定されるメモリセルの書き込みに失敗したとする。
クロックサイクルt28において、データQ6とデータD6の値が合っていないことを示す“Err6”が、結果信号Compとして出力されると(ステップ#205でNO分枝)、書き込み/消去部19は、クロックサイクルt29において、書き込みアドレスAC2+2で指定されるメモリセルの書き込み検証動作の結果がFailであると判定し、サブバンク制御部21に対し、信号WE、アドレスAC2+2を示す信号AddOw、データD6を示す信号DatOwを出力する。
クロックサイクルt29において、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC2+1で指定されるメモリセルに対する書き換え動作を開始する。即ち、書き込みアドレスAC2+1で指定されるメモリセルに、消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。
その後、クロックサイクルt30(第1動作サイクルに相当)において、サブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC2+2によって示されるメモリセルMに対し、消去電圧パルスを印加する(ステップ#206)。一方、並行して、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC2+1で指定されるメモリセルに対して、書き換えデータD5に応じて、第1の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#203)。
その後、クロックサイクルt31(第4動作サイクルに相当)において、サブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1の書き込みアドレスAC2+2によって示されるメモリセルMに対し、書き換えデータD6に応じて、第2の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#207)。一方、並行して、一方、並行して、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAC2+3で指定されるメモリセルに対して、消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。
このように、書き込み電圧パルスが印加されるサブバンクと消去電圧パルスを印加されるサブバンクが交互に切り替わる構成とすることで、書き込み動作のレイテンシーを短縮することができる。
〈第2実施形態〉
上記第1実施形態とは異なる本発明装置1の書き込み動作処理方法を以下に示す。本実施形態では、制御回路10の構成が第1実施形態と若干異なっており、ランダム書き換え処理が可能に構成された制御回路10bを備える。
制御回路10bは、第1実施形態における制御回路と同様、命令制御部11、バッファ12、出力制御部13、バッファ14、行アドレスバッファ15、読み出し部16、比較部17、バッファ18、書き込み/消去部19、動作切り替え制御部20、及び、サブバンク制御部21を備えて構成されているが、外部入力されたアドレス信号として列アドレスと行アドレスを含む全アドレスを同時に受け取り、当該全アドレスで特定される任意のメモリセルMをランダムに選択して、書き込み動作、消去動作、及び、第2書き込み動作を含む各動作の制御が可能に構成されている。
以下に、図9及び図15を参照して、本発明装置1のランダム書き換え動作における処理について説明する。図15は本発明装置1においてランダム書き換え動作を行う場合のタイミングチャートである。図13、図14と同様、各クロックサイクルt1〜t22は、夫々、クロックの立ち上がりタイミングで開始するものとし、各クロックサイクルti(i=1〜22)の開始時刻を、夫々、時刻tiと称する。
尚、本実施形態では、説明のため、4つの行アドレス及び列アドレスを含むアドレスA〜Aがランダムに選択され、当該各アドレスA〜Aに対し夫々外部入力データD0〜D3が入力される場合について説明する。更に、当該各アドレスA〜Aにより指定されるメモリセルMに書き込み電圧パルスを印加し、書き込み状態“0”に書き込む場合について説明する。即ち、外部入力データD0〜D3が“0000”の場合を例として説明する。更に、アドレスAとA3が第1サブバンクSB1に属し、アドレスAとAが第2サブバンクSB2に属しているとする。
本実施形態の本発明装置1は、ランダム書き換えコマンドWが命令制御部11に入力され、アドレスAがバッファ12に入力され、書き換えデータD0がバッファ14に入力されると、書き換え動作を開始する(時刻t2、ステップ#200)。行アドレスバッファ15は、バッファ12に入力されたアドレスAから行アドレスを取り出し、行デコーダDRに出力する。
尚、本実施形態では、行デコーダDRに接続する第1サブバンクSB1に属するワード線と第2サブバンクSB2に接続するワード線は独立であり、第1サブバンクSB1に属するメモリセル及び第2サブバンクSB2に属するメモリセルに対して、夫々独立に電圧を印加できる構成となっている。
そして、図15のクロックサイクルt3において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対して消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。より具体的には、時刻t3において、書き込みアドレスAによって指定される第1サブバンクSB1の書き込み対象メモリセルMのトランジスタTをON状態にした後、可変抵抗素子Rを消去状態に変化させる消去電圧パルスを印加する。
このとき、書き換えデータD0が“0”であるので(ステップ#202でYES分枝)、クロックサイクルt4において、本発明装置1のサブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAC1によって指定されるメモリセルMに対し、第1の書き込み電圧パルスを印加する(ステップ#203)。
尚、このとき、書き換えデータD0が“1”の場合には(ステップ#202でNO分枝)、本発明装置1のサブバンク制御部21は、クロックサイクルt4における第1の書き込み電圧パルスの印加は行わず、書き込みアドレスAによって示されるメモリセルMに対する消去動作を完了する。これは、書き込みアドレスA〜Aによって示されるメモリセルMに対する書き換え動作についても同様であり、各書き込みアドレスに対応する書き換えデータD1〜D3が“1”の場合には、サブバンク制御部21は、消去電圧パルス印加後の第1の書き込み電圧パルスの印加は行わず、当該書き込みアドレスによって示されるメモリセルMに対する消去動作を完了する。
一方、時刻t3において、次のランダム書き換えコマンドWが命令制御部11に入力され、アドレスAがバッファ12に入力され、書き換えデータD1がバッファ14に入力される。これを受け、サブバンク制御部21は、クロックサイクルt4において、第1サブバンクSB1における第1の書き込み電圧パルスの印加と並行して、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対して消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。
更に、時刻t4において、次のランダム書き換えコマンドWが命令制御部11に入力され、アドレスAがバッファ12に入力され、書き換えデータD2がバッファ14に入力される。このとき、クロックサイクルt4で、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加(ステップ#203)は完了しているため、クロックサイクルt5において、サブバンク制御部21は、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加(ステップ#203)と並行して、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対して、消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。
更に、時刻t5において、次のランダム書き換えコマンドWが命令制御部11に入力され、アドレスAがバッファ12に入力され、書き換えデータD3がバッファ14に入力される。このとき、クロックサイクルt5で、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加(ステップ#203)は完了しているため、クロックサイクルt6において、サブバンク制御部21は、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加(ステップ#203)と並行して、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対して、消去電圧パルスを印加する(ステップ#201)。
クロックサイクルt7以降の処理動作については、図13及び図14を参照して説明した、上述の第1実施形態の処理動作とほぼ同様であるので、説明を割愛する。
以下に、本発明装置1のランダム書き換え動作における別の処理動作について説明する。図16は、上述したアドレスA〜Aのランダム書き換え動作において、アドレスAとAが第1サブバンクSB1に属し、アドレスAとAが第2サブバンクSB2に属している場合のタイミングチャートである。クロックサイクルt3までの動作については、図15と同様となる。
図16の時刻t4において、ランダム書き換えコマンドWが命令制御部11に入力され、アドレスAがバッファ12に入力され、書き換えデータD2がバッファ14に入力される。しかし、アドレスAは第2サブバンクSB2に属しており、クロックサイクルt5において、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加を実行中であるため、サブバンク制御部21は、当該第2サブバンクSB2内のメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加の完了を待って、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する消去電圧パルスを印加する。即ち、クロックサイクルt6において、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する消去電圧パルスを印加する。
更に、時刻t5において、ランダム書き換えコマンドWが命令制御部11に入力され、アドレスAがバッファ12に入力され、書き換えデータD3がバッファ14に入力される。アドレスAは第1サブバンクSB1に属しており、時刻t6において、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加は既に完了している。しかし、クロックサイクルt6において、第2サブバンクSB2内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する消去電圧パルスの印加を実行中であるため、サブバンク制御部21は、クロックサイクルt5において、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに対する書き込み検証動作を先に実行し、クロックサイクルt7において、当該第2サブバンクSB2内のメモリセルに対する第1の書き込み電圧パルスの印加と並行するように、第1サブバンクSB1内の書き込みアドレスAで指定されるメモリセルに、消去電圧パルスを印加する。
他の処理動作については、図13〜図15における処理動作とほぼ同様であるので、説明を割愛する。
本実施形態においても、ランダム書き換え動作において、書き込み電圧パルスが印加されるサブバンクと消去電圧パルスを印加されるサブバンクが交互に切り替わる構成とすることで、書き込み動作のレイテンシーを短縮することができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施形態の一例である。本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
以下に、別実施形態について説明する。
〈1〉上記実施形態では、メモリセルアレイが2つのサブバンクからなる場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。メモリセルアレイは、更に多くのサブバンクを備えていても良い。
〈2〉上記実施形態では、図2のメモリセルアレイ内のメモリセルの書き換えを行う場合を例として詳細に説明したが、本発明はメモリセルアレイの構成により制限されるものではなく、金属酸化物で構成される可変抵抗素子をメモリセルに備え、所望のメモリセル数を有する任意のメモリアレイに適用可能である。
〈3〉図3では低抵抗状態及び高抵抗状態の抵抗特性として具体的値を示しているが、これは本実施形態での可変抵抗素子の抵抗値例であり、可変抵抗素子の特性を限定するものではない。2状態以上の複数の異なる電気抵抗状態をもつ素子であれば本発明は適用可能である。また、書き込み動作及び消去動作に用いた読み出し電圧や、書き換え電圧パルスの電圧値は本発明を説明するための具体例であり、可変抵抗素子の特性を限定するものではない。さらに、本実施例では書き込み動作を行う際に上部電極から電圧パルスを印加し下部電極を基準電圧にし、また消去動作を行う際に下部電極から電圧パルスを印加し上部電極を基準電圧として書き換え動作を行っているが、これは可変抵抗素子の特性を限定するものではなく、可変抵抗素子に用いる材料によっては書き込み動作及び読み出し動作時に電圧パルスを印加する電極と基準電圧を印加する電極が逆になっても構わない。
〈4〉上記実施形態では、一般にバイポーラ動作と呼ばれる、書き込み電圧パルスと消去特性電圧パルスが夫々逆極性の電圧パルスを可変抵抗素子に印加することで、当該素子の抵抗値を増加(高抵抗状態)あるいは減少(低抵抗状態)させる駆動方法を挙げたが、本発明は当該バイポーラ動作に限られるものではない。ユニポーラ動作と呼ばれる、同一極性の書き込み電圧パルスと消去電圧パルスを可変抵抗素子に印加して当該素子の抵抗値を増加(高抵抗状態)あるいは減少(低抵抗状態)させる駆動方法であっても、書き込み電圧パルスと消去電圧パルスの何れかの書き換え電圧パルス印加に対してオーバーライト耐性を有する素子であれば、本発明を適用することができる。その場合、電流制御素子としてダイオードを用いてもかまわない。このとき、ダイオードのアノード或いはカソードの何れか一方が可変抵抗素子の一端と接続し、何れか他方がワード線と接続し、ダイオードと接続しない可変抵抗素子の他端がビット線と接続する。ワード線とビット線の関係は逆でもよい。
〈5〉また、上記実施形態では、抵抗状態として低抵抗状態と高抵抗状態の2状態を持つ、2値の可変抵抗素子について詳述したが、本発明は2値の可変抵抗素子に限定されるものではない。3状態以上の抵抗状態を保持できる可変抵抗素子についても適用可能である。その場合、3状態以上の抵抗状態のうち、最も低い抵抗状態を消去状態、他の残りの状態を書き込み状態とする。書き込み動作においては、消去電圧パルスを印加後、抵抗特性が所望の抵抗状態の抵抗分布範囲に入るように制御した書き込み電圧パルスを印加する。その後、上述の第2実施形態に示されるように、書き込み対象の可変抵抗素子の抵抗特性が、所望の抵抗状態の抵抗分布範囲に入るまで、消去電圧パルスの印加と第2書き込み電圧パルスの印加を繰り返す。図10または図11に示されるように、第2書き込み電圧パルスの印加電圧または印加電流を段階的に増加させていくと可変抵抗素子の抵抗値は徐々に大きくなっていくため、所望の抵抗分布範囲に入ったときに書き込み動作を終えることで、任意の書き込み状態へ書込みを行うことができる。
〈6〉上記実施形態では、制御回路10が、図13〜図16に示すタイミングチャートに従ってサブバンク毎に書き換え処理を制御する場合を詳細に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、制御回路の構成が異なる場合であっても、当該制御回路の構成に応じた動作タイミングで本発明を適用することが可能である。
〈7〉上記実施形態では、可変抵抗体として酸化ハフニウムを用いた可変抵抗素子の場合を例として説明したが、本発明はこれに限られるものではない。金属酸化物可変抵抗素子の特性として当該金属酸化物が絶縁膜となっている状態が高抵抗状態であり、絶縁膜に電圧を印加し続けることで絶縁破壊が起きる。これは素子によって印加時間や電圧特性は異なるが、絶縁膜に電圧を印加し続ける以上、いずれ起きる現象である。このため、書き込み動作等において、高抵抗状態の素子にさらに高抵抗にさせるような電圧を印加し続ける(オーバーライトする)といずれ絶縁破壊が起き、低抵抗化する。このような特性を持つ材料であれば本発明の書き込み方式が有効である。従って、本発明において可変抵抗体として利用可能な金属酸化物はHfの酸化物に限られるものではなく、例えば、Hfの酸窒化物、又は、Al、Ni、Co、Ta、Zr、W、Ti、Cu、V、Zn、Nbの少なくともいずれか一つの金属の酸化物もしくは酸窒化物であれば本発明は適用できる。更にいえば、可変抵抗素子の各抵抗状態のうち、抵抗値の最も高い高抵抗状態と抵抗値の最も低い低抵抗状態の何れかが、上述のオーバーライト耐性を有する素子であれば、当該オーバーライト耐性を有する側の抵抗状態を消去状態として本発明を適用することができる。
本発明は、半導体記憶装置に利用可能であり、特に電気的ストレスの印加によって抵抗状態が遷移し、当該遷移後の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を備えてなる不揮発性の半導体記憶装置に利用可能である。
1 本発明に係る半導体記憶装置
10 制御回路
11 命令制御部
12 バッファ
13 出力制御部
14 バッファ
15 行アドレスバッファ
16 読み出し部
17 比較部
18 バッファ
19 書き込み/消去部
20 動作切り替え制御部
21 サブバンク制御部
100: メモリセルアレイ
BL11〜BL1n,BL21〜BL2n: ビット線
DC1: 第1列デコーダ
DC2: 第2列デコーダ
DR: 行デコーダ
M: メモリセル
R: 可変抵抗素子
SB1: 第1サブバンク
SB2: 第2サブバンク
SL1,SL2: ソース線
T: トランジスタ(電流制限素子)
WL1〜WLm: ワード線

Claims (14)

  1. 可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の間に電気的ストレスを与えることにより、当該両端間の抵抗特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を有するメモリセルを、行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイを有する半導体記憶装置であって、
    前記メモリセルアレイは、複数のサブバンクに分割され、
    前記サブバンクの夫々は、
    同一行の前記メモリセル同士を接続する共通のワード線、及び、同一列の前記メモリセル同士を接続する共通のビット線と、
    前記サブバンクの前記ワード線に電圧を印加する行デコーダと、
    前記サブバンクの前記ビット線に電圧を印加する列デコーダと、を備え、
    前記メモリセルアレイ内の複数の選択された前記メモリセルの書き換えにおいて、
    前記選択されたメモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態に拘わらず、前記メモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を抵抗値の最も低い消去状態に遷移させるための消去電圧パルスを前記選択されたメモリセルに印加する消去動作、又は、
    前記選択されたメモリセルの前記可変抵抗素子の抵抗状態に拘わらず、前記消去電圧パルスを前記選択されたメモリセルに印加し、前記メモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を前記消去状態から所定の前記抵抗状態に遷移させるための第1の書き込み電圧パルスを前記選択されたメモリセルに印加する書き込み動作の何れかを、前記選択された前記メモリセルの夫々に対して実行し、
    前記複数の選択された前記メモリセルのうち、当該メモリセルの属する前記サブバンクが互いに異なる2つの前記メモリセルに対して、一方の前記メモリセルに対する前記書き込み動作における前記第1の書き込み電圧パルスの印加と、他方の前記メモリセルに対する前記消去動作または前記書き込み動作における前記消去電圧パルスの印加を、同一の動作サイクルで実行するように制御する制御回路を備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記消去動作または前記書き込み動作の実行前に、前記選択されたメモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を読み出す初期検証動作が行われないことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記制御回路は、
    前記第1の書き込み電圧パルスを印加後、書き込み対象として選択された前記メモリセルの前記可変抵抗素子の抵抗特性が前記所定の抵抗状態の抵抗分布範囲内にあるか否かを検証する検証動作を実行し、
    前記検証動作において、前記選択されたメモリセルの前記可変抵抗素子の抵抗特性が前記所定の抵抗状態の抵抗分布範囲外にある前記メモリセルが検出された場合、
    当該抵抗分布範囲外のメモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態に拘わらず、前記消去電圧パルスを当該メモリセルに印加し、当該抵抗分布範囲外のメモリセルの前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を前記消去状態から前記所定の抵抗状態に遷移させるための第2の書き込み電圧パルスを当該メモリセルに印加する第2書き込み動作を、
    当該抵抗分布範囲外のメモリセルの前記可変抵抗素子の抵抗特性が前記所定の抵抗状態の抵抗分布範囲内になるまで繰り返し実行することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第2書き込み動作が複数回繰り返される場合、
    初回の前記第2書き込み動作において、
    前記第2の書き込み電圧パルスは、前記第1の書き込み電圧パルスよりも電圧振幅の絶対値が小さいか、又は、前記第1の書き込み電圧パルス印加時よりもパルス印加時に前記可変抵抗素子に流れる電流量が小さくなるように設定され、
    2回目以降の前記第2書き込み動作において、前記制御回路は、
    前記第2の書き込み電圧パルスの電圧振幅の絶対値、又は、前記第2の書き込みパルス印加時に前記可変抵抗素子に流れる電流量を、前記第2書き込み動作の実行回数を重ねる毎に段階的に大きくしていくことを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記メモリセルアレイが、第1サブバンク及び第2サブバンクからなる前記サブバンクの一または複数の対を備えて構成され、
    前記メモリセルアレイ内の複数の選択された前記メモリセルの書き換えにおいて、
    前記制御回路は、
    前記第1サブバンク内の前記消去動作または前記書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記消去電圧パルスを印加し、前記第2サブバンク内の前記書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記第1の書き込み電圧パルスを印加する第1動作サイクルと、
    前記第1サブバンク内の前記書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記第1の書き込み電圧パルスを印加し、前記第2サブバンク内の前記消去動作または前記書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記消去電圧パルスを印加する第2動作サイクルと、を実行可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記サブバンク対の前記第1サブバンクと前記第2サブバンクの間で、前記行デコーダが共用され、
    前記行デコーダは、前記第1サブバンク及び前記第2サブバンク夫々の対応する前記ワード線に同時に電圧を印加し、
    前記サブアレイ対内の、前記1サブバンクと前記第2サブバンクで共通の前記ワード線、前記第1サブバンクの前記ビット線、及び、前記第2サブバンクの前記ビット線により選択される複数の前記メモリセルの書き換えにおいて、
    前記制御回路は、
    前記第1動作サイクルと前記第2動作サイクルとを交互に実行可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1動作サイクルと前記第2動作サイクルが、外部クロックに同期して実行されることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記メモリセルアレイ内の複数の選択された前記メモリセルの書き換えにおいて、
    前記制御回路は、
    前記複数の選択された前記メモリセルのうち、当該メモリセルの属する前記サブバンクが互いに異なる2つの前記メモリセルに対して、一方の前記メモリセルに対する前記第2書き込み動作における前記第2の書き込み電圧パルスの印加と、他方の前記メモリセルに対する前記消去動作、前記書き込み動作、又は前記第2書き込み動作における前記消去電圧パルスの印加を、同一の動作サイクルで実行することを特徴とする請求項3または4に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記メモリセルアレイが、第1サブバンク及び第2サブバンクからなる前記サブバンクの対を備えて構成され、
    前記メモリセルアレイ内の複数の選択された前記メモリセルの書き換えにおいて、
    前記制御回路は、
    前記第1サブバンク内の前記消去動作、前記書き込み動作、又は前記第2書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記消去電圧パルスを印加し、前記第2サブバンク内の前記第2書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記第2の書き込み電圧パルスを印加する第3動作サイクルと、
    前記第1サブバンク内の前記第2書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記第2の書き込み電圧パルスを印加し、前記第2サブバンク内の前記消去動作、前記書き込み動作、または前記第2書き込み動作の対象として選択された前記メモリセルに前記消去電圧パルスを印加する第4動作サイクルと、を実行可能に構成されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記サブバンク対の前記第1サブバンクと前記第2サブバンクの間で、前記行デコーダが共用され、
    前記行デコーダは、前記第1サブバンク及び前記第2サブバンク夫々の対応する前記ワード線に同時に電圧を印加し、
    前記サブアレイ対内の、前記1サブバンクと前記第2サブバンクで共通の前記ワード線、前記第1サブバンクの前記ビット線、及び、前記第2サブバンクの前記ビット線により選択される複数の前記メモリセルの書き換えにおいて、
    前記制御回路は、
    前記第3動作サイクルと前記第4動作サイクルとを交互に実行可能に構成されていることを特徴とする請求項9に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第3動作サイクルと前記第4動作サイクルが、外部クロックに同期して実行されることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体記憶装置。
  12. 前記メモリセル毎に、前記可変抵抗素子の前記可変抵抗体の一端の電極と接続する電流制御素子を備え、
    前記電流制御素子は、ソース或いはドレインの何れか一方が前記可変抵抗体の一端の電極と接続するトランジスタであることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  13. 前記メモリセル毎に、前記可変抵抗素子の前記可変抵抗体の一端の電極と接続する電流制御素子を備え、
    前記電流制御素子は、アノード或いはカソードの何れか一方が前記可変抵抗体の一端の電極と接続するダイオード素子であることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  14. 前記可変抵抗体が、Al、Hf、Ni、Co、Ta、Zr、W、Ti、Cu、V、Zn、Nbの少なくとも何れかの金属の酸化物もしくは酸窒化物を含んでなることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
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