本発明は、映像を表示するモニターやテレビジョン受像機などの表示装置に関する。
近年の表示装置は、高さ寸法及び幅寸法に比べて奥行き寸法が小さい液晶セルを備えた薄型の表示装置が主流となっている。このような薄型の表示装置には、電源を供給するための回路基板や、外部から入力される信号を制御して前記液晶セルに映像を表示させるための回路基板などが取付けられており、構造の簡素化や表示装置の軽量化、薄型化、或いは意匠性の向上を図るためにさまざまな工夫が施されている。
例えば、特許文献1では、表示窓を備えたフロントキャビネットと、このフロントキャビネットの後方に配置されるバックキャビネットによって構成される筐体の内部に、補強板を基準として、映像を表示する部材をフロントベゼルとバックシャーシで形成される空間内に内蔵して構成される表示パネルアッセンブリと各種回路基板を取付け一体化したものを取付ける構造とし、表示装置の組立て工数の低減及び表示装置の薄型化を実現した内容が記載されている。
また、特許文献2では、シャーシを基準として表示パネルアッセンブリと、各種基板と、スピーカーを含む全ての内部構成部品を取付けた後にフロントキャビネットとバックキャビネットを取付ける構造とし、表示装置の組立て作業及びメンテナンス作業の簡略化、さらにはフロントキャビネット及びバックキャビネットの形状簡素化を実現した内容が記載されている。
特開2000−315054号公報
特開2007−163861号公報
特許文献1及び特許文献2の構造によれば、補強板或いはシャーシに表示装置を構成する内部構成部品の一部若しくは全部を取付け一体化することによる組立て作業性の改善が望めるが、換言すれば、内部構成部品の一体化を図るために補強板やシャーシといった部品が必要になることから結果として部品点数が増加する。また、補強板或いはシャーシと一体化した内部構成部品を取付けるだけの大きさでフロントキャビネットとバックキャビネットを形成しており、特に表示パネルの前面側に位置するフロントキャビネットは、後方側より取付けられるバックキャビネットの大きさに依存することから、液晶セルの周縁部分における幅寸法を小さくすることが困難となる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減して簡素な構造を実現し、組立て作業性が良好で安価な表示装置を提供することにある。また、液晶セル周縁の幅寸法を小さくした狭額縁化を可能とし、意匠性の高い表示装置を提供することにある。
請求項1に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、映像を表示する部材をフロントベゼルとバックシャーシで形成される空間内に内蔵して構成される表示パネルアッセンブリと、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部と前記表示パネルアッセンブリの間で取付手段を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項2に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材をフロントベゼルとバックシャーシで形成される空間内に内蔵して構成される表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部に係合フックを形成し、前記表示パネルアッセンブリには前記バックキャビネットの係合フックが係合する溝部を設け、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシおよび/または前記バックキャビネットの内面には前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項3に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材をフロントベゼルとバックシャーシで形成される空間内に内蔵して構成される表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットにはネジが挿通する孔を形成し、前記表示パネルアッセンブリには前記ネジが螺合するネジ穴を設け、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシおよび/または前記バックキャビネットの内面には前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項4に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材をフロントベゼルとバックシャーシで形成される空間内に内蔵して構成される表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部に係合フックを形成し、前記表示パネルアッセンブリには前記バックキャビネットの係合フックが係合する溝部を設け、さらに、前記バックキャビネットにはネジが挿通する孔を形成し、前記表示パネルアッセンブリには前記ネジが螺合するネジ穴を設け、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシおよび/または前記バックキャビネットの内面には前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項5に係る表示装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の表示装置であって、前記バックキャビネットには、表示パネルアッセンブリを取付ける表示パネルアッセンブリ取付領域と、前記表示パネルアッセンブリ取付領域とは別に音声を出力するためのスピーカーを取付けるスピーカー取付領域を形成し、前記スピーカー取付領域のみを前記バックキャビネットと共に閉塞するスピーカーパネル部材を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットと前記スピーカーパネル部材によって筐体を構成することを特徴としている。
以上のような本発明の構成によれば、表示パネルアッセンブリのフロントベゼルとバックキャビネット、若しくは前記フロントベゼルとバックキャビネットとスピーカー領域のみを覆うスピーカーパネル部材によって表示装置の筐体を構成するため、従来、表示装置の筐体を構成する部材として必要とされていたフロントキャビネットが不要となる。この結果、バックキャビネットに対し表示パネルアッセンブリ(およびスピーカーパネル部材)を取付けるだけの簡素な構造が実現出来、組立て作業性の向上及び安価な表示装置の提供が可能となる。また、表示パネルアッセンブリのフロントベゼルがそのまま表示装置における液晶セルの周縁の幅となることから、前記液晶セル周縁の狭額縁化が可能となり、意匠性の高い表示装置を提供することが出来る。
本発明の実施例における表示装置の正面側分解斜視図。
本発明の実施例におけるバックキャビネットの表示パネルアッセンブリ取付領域およびスピーカー取付領域を示す概略図。
本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの部分拡大斜視図。
本発明の実施例におけるバックキャビネットの部分拡大斜視図。
本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの構成を示す分解斜視図。
本発明の実施例における表示装置の背面側分解斜視図。
本発明の実施例におけるスピーカー取付領域近傍を示す分解斜視図。
以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図1〜図8を用いて説明する。なお、本発明はその主旨に反しない範囲で、実施例において説明した構成以外のものに対しても容易に適用可能である。
図1は本発明の実施例における表示装置の正面側分解斜視図、図2は本発明の実施例におけるバックキャビネットの表示パネルアッセンブリ取付領域およびスピーカー取付領域を示す概略図、図3は本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの部分拡大斜視図、図4は本発明の実施例におけるバックキャビネットの部分拡大斜視図である。同図の符号100は表示パネルアッセンブリ、200はバックキャビネット、400はスピーカー、500はスピーカーを取付ける領域を閉塞するスピーカーパネル部材をそれぞれ表しており、本実施例では、前記バックキャビネット200に表示パネルアッセンブリ100を取付ける領域(以下、表示パネルアッセンブリ取付領域210と称す)とスピーカー400を取付ける領域(以下、スピーカー取付領域211と称す)を形成している。そして、前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210を閉塞するよう開口部より表示パネルアッセンブリ100を直接取付ける構造としている。
本実施例における表示パネルアッセンブリ100の取付け手段について詳述すると、バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210における開口部周縁に位置するリブ201,201,201から内方へ向かって係合フック202,202,・・を延出形成し、表示パネルアッセンブリ100の周縁部分には前記係合フック202,202,・・が係合する溝部101,101,・・を設けている。前記係合フック202,202,・・が前記溝部101,101,・・に係合するよう前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210に前記表示パネルアッセンブリ100を取付ける。
そして、前記バックキャビネット200の背面側にはネジが挿通可能な孔205,205,・・を形成し、前記表示パネルアッセンブリ100の背面側には前記ネジが螺合するネジ穴108,108,・・を設けている。前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210に前記表示パネルアッセンブリ100を取付けた後で前記孔205,205,・・からネジを挿通して締結する。
なお、本実施例では表示パネルアッセンブリ100をバックキャビネット200に取付ける手段として、溝部101と係合フック202による係合手段とネジによる締結手段を用いているが、前記係合手段か或いは前記締結手段の何れかの手段を用いて前記表示パネルアッセンブリ100を前記バックキャビネット200に取付けるようにしても良い。特に、画面サイズが40インチ以上の表示装置であれば、前記係合手段と前記締結手段の両方を用いるのが望ましく、逆に画面サイズが19インチ以下の表示装置であれば、前記係合手段または前記締結手段の何れか一つの手段によって事足りる。以上のように、バックキャビネット200に対する表示パネルアッセンブリ100の取付けの手段については特に限定せず、表示装置の大きさや重量に応じて適宜選定すれば良い。
図5は本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの構成を示す分解斜視図である。同図の符号102はフロントベゼル、103は映像を表示する液晶セル、104は前記液晶セル103の後方側から光を透過する光源、105はバックシャーシ、106は光源104から照射される光を一方端面から受け入れて画面を均一に光らせるための導光板、107はバックシャーシ105と共に導光板106を固定するためのミドルフレームをそれぞれ表しており、前記フロントベゼル102と前記バックシャーシ105によって形成される空間内に液晶セル103と光源104含む映像を表示するための部材を取付けている。
図6は本発明の実施例における表示装置の背面側分解斜視図である。同図の符号301は表示装置に電源を供給するための電源回路を含む基板(以下、単に電源基板と称す)、302は外部から入力される信号を制御して前記表示部へ表示するための制御回路を含む基板(以下、単に制御基板と称す)をそれぞれ表しており、本実施例では電源基板301及び制御基板302を表示パネルアッセンブリ100のバックシャーシ105に取付けている。すなわち、表示パネルアッセンブリ100のバックシャーシ105に基板を取付けるための基板取付部109,109,・・を形成し、電源基板301及び制御基板302を前記基板取付部109,109,・・に予め取付けた状態で、前記表示パネルアッセンブリ100をバックキャビネット200に取付けることで、表示装置の組立て作業を簡略化することが出来る。なお、電源基板301および制御基板302の取付けは本実施例の構成に限定するものではなく、例えば、バックキャビネット200の内面側に基板取付部109,109,・・を形成して前記基板を取付ける構成としても良い。この場合、取付ける対象が表示パネルアッセンブリ100からバックキャビネット102に代わるだけであり、組立て時の作業性に大きな影響を与えることはない。また、本実施例では電源回路と制御回路を別々の基板とした構成で説明したが、電源回路と制御回路を1つの基板にまとめた構成であっても良い。
図7は本発明の実施例におけるスピーカーの取付領域近傍を示す分解斜視図である。同図の符号400は音声を出力するためのスピーカー、500はスピーカー取付領域211を閉塞するスピーカーパネル部材をそれぞれ表しており、本実施例ではバックキャビネット200の下方にスピーカー取付領域211を形成し、前記スピーカー取付領域211内にスピーカー400を取付けるためのスピーカー取付部203を設けている。そして、スピーカー取付部203にスピーカー400をネジ止めなどによって取付けた後、スピーカー取付領域211を閉塞するスピーカーパネル部材500を取付ける。なお、前記スピーカーパネル部材500を取付ける手段として、本実施例ではネジ止めによって行われている。すなわち、バックキャビネット200の背面側にはネジが挿通可能な孔206,206を形成し、前記スピーカーパネル部材500の背面側には前記ネジが螺合するボス501,501を設けている。そして、前記バックキャビネット200のスピーカー取付領域211に前記スピーカーパネル部材500を取付けた後で前記孔206,206からネジを挿通して締結する(図6参照)。
なお、本実施例ではバックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ100が取付けられる表示パネルアッセンブリ取付領域210とは別にスピーカーが取付けられるスピーカー取付領域211を形成し、前記スピーカー取付領域211の正面側を閉塞するスピーカーパネル部材500を設けた構成としているが、例えば、表示パネルアッセンブリ取付領域210にスピーカー400を配設する構成としても良い。この場合、前記スピーカーパネル部材500は不要となるが、前記スピーカー400の出力音を表示装置の外部へ出すための微細孔を前記バックキャビネット200に形成するのが望ましい。
以上、本発明の一実施例について詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
100 表示パネルアッセンブリ
101 溝部
102 フロントベゼル
103 液晶セル
104 光源
105 バックシャーシ
106 導光板
107 ミドルフレーム
108 ネジ穴
109 基板取付部
200 バックキャビネット
201 リブ
202 係合フック
203 スピーカー取付部
204 孔
205 孔
210 表示パネルアッセンブリ取付領域
211 スピーカー取付領域
301 電源基板
302 制御基板
400 スピーカー
500 スピーカーパネル部材
501 ボス
本発明は、映像を表示するモニターやテレビジョン受像機などの表示装置に関する。
近年の表示装置は、高さ寸法及び幅寸法に比べて奥行き寸法が小さい液晶セルを備えた薄型の表示装置が主流となっている。このような薄型の表示装置には、電源を供給するための回路基板や、外部から入力される信号を制御して前記液晶セルに映像を表示させるための回路基板などが取付けられており、構造の簡素化や表示装置の軽量化、薄型化、或いは意匠性の向上を図るためにさまざまな工夫が施されている。
例えば、特許文献1では、表示窓を備えたフロントキャビネットと、このフロントキャビネットの後方に配置されるバックキャビネットによって構成される筐体の内部に、補強板を基準として、映像を表示する部材をフロントベゼルとバックシャーシで形成される空間内に内蔵して構成される表示パネルアッセンブリと各種回路基板を取付け一体化したものを取付ける構造とし、表示装置の組立て工数の低減及び表示装置の薄型化を実現した内容が記載されている。
また、特許文献2では、シャーシを基準として表示パネルアッセンブリと、各種基板と、スピーカーを含む全ての内部構成部品を取付けた後にフロントキャビネットとバックキャビネットを取付ける構造とし、表示装置の組立て作業及びメンテナンス作業の簡略化、さらにはフロントキャビネット及びバックキャビネットの形状簡素化を実現した内容が記載されている。
特開2000−315054号公報
特開2007−163861号公報
特許文献1及び特許文献2の構造によれば、補強板或いはシャーシに表示装置を構成する内部構成部品の一部若しくは全部を取付け一体化することによる組立て作業性の改善が望めるが、換言すれば、内部構成部品の一体化を図るために補強板やシャーシといった部品が必要になることから結果として部品点数が増加する。また、補強板或いはシャーシと一体化した内部構成部品を取付けるだけの大きさでフロントキャビネットとバックキャビネットを形成しており、特に表示パネルの前面側に位置するフロントキャビネットは、後方側より取付けられるバックキャビネットの大きさに依存することから、液晶セルの周縁部分における幅寸法を小さくすることが困難となる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減して簡素な構造を実現し、組立て作業性が良好で安価な表示装置を提供することにある。また、液晶セル周縁の幅寸法を小さくした狭額縁化を可能とし、意匠性の高い表示装置を提供することにある。
請求項1に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、映像を表示する部材とフロントベゼルとバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部と前記表示パネルアッセンブリの間で取付手段を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項2に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材とフロントベゼルとバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部に係合フックを形成し、前記表示パネルアッセンブリには前記バックキャビネットの係合フックが係合する溝部を設け、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシおよび/または前記バックキャビネットの内面には前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項3に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材とフロントベゼルとバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットにはネジが挿通する孔を形成し、前記表示パネルアッセンブリには前記ネジが螺合するネジ穴を設け、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシおよび/または前記バックキャビネットの内面には前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項4に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材とフロントベゼルとバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部に係合フックを形成し、前記表示パネルアッセンブリには前記バックキャビネットの係合フックが係合する溝部を設け、さらに、前記バックキャビネットにはネジが挿通する孔を形成し、前記表示パネルアッセンブリには前記ネジが螺合するネジ穴を設け、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシおよび/または前記バックキャビネットの内面には前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項5に係る表示装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の表示装置であって、前記バックキャビネットには、表示パネルアッセンブリを取付ける表示パネルアッセンブリ取付領域と、前記表示パネルアッセンブリ取付領域とは別に音声を出力するためのスピーカーを取付けるスピーカー取付領域を形成し、前記スピーカー取付領域のみを前記バックキャビネットと共に閉塞するスピーカーパネル部材を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットと前記スピーカーパネル部材によって筐体を構成することを特徴としている。
以上のような本発明の構成によれば、表示パネルアッセンブリのフロントベゼルとバックキャビネット、若しくは前記フロントベゼルとバックキャビネットとスピーカー領域のみを覆うスピーカーパネル部材によって表示装置の筐体を構成するため、従来、表示装置の筐体を構成する部材として必要とされていたフロントキャビネットが不要となる。この結果、バックキャビネットに対し表示パネルアッセンブリ(およびスピーカーパネル部材)を取付けるだけの簡素な構造が実現出来、組立て作業性の向上及び安価な表示装置の提供が可能となる。また、表示パネルアッセンブリのフロントベゼルがそのまま表示装置における液晶セルの周縁の幅となることから、前記液晶セル周縁の狭額縁化が可能となり、意匠性の高い表示装置を提供することが出来る。
本発明の実施例における表示装置の正面側分解斜視図。
本発明の実施例におけるバックキャビネットの表示パネルアッセンブリ取付領域およびスピーカー取付領域を示す概略図。
本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの部分拡大斜視図。
本発明の実施例におけるバックキャビネットの部分拡大斜視図。
本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの構成を示す分解斜視図。
本発明の実施例における表示装置の背面側分解斜視図。
本発明の実施例におけるスピーカー取付領域近傍を示す分解斜視図。
以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図1〜図8を用いて説明する。なお、本発明はその主旨に反しない範囲で、実施例において説明した構成以外のものに対しても容易に適用可能である。
図1は本発明の実施例における表示装置の正面側分解斜視図、図2は本発明の実施例におけるバックキャビネットの表示パネルアッセンブリ取付領域およびスピーカー取付領域を示す概略図、図3は本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの部分拡大斜視図、図4は本発明の実施例におけるバックキャビネットの部分拡大斜視図である。同図の符号100は表示パネルアッセンブリ、200はバックキャビネット、400はスピーカー、500はスピーカーを取付ける領域を閉塞するスピーカーパネル部材をそれぞれ表しており、本実施例では、前記バックキャビネット200に表示パネルアッセンブリ100を取付ける領域(以下、表示パネルアッセンブリ取付領域210と称す)とスピーカー400を取付ける領域(以下、スピーカー取付領域211と称す)を形成している。そして、前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210を閉塞するよう開口部より表示パネルアッセンブリ100を直接取付ける構造としている。
本実施例における表示パネルアッセンブリ100の取付け手段について詳述すると、バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210における開口部周縁に位置するリブ201,201,201から内方へ向かって係合フック202,202,・・を延出形成し、表示パネルアッセンブリ100の周縁部分には前記係合フック202,202,・・が係合する溝部101,101,・・を設けている。前記係合フック202,202,・・が前記溝部101,101,・・に係合するよう前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210に前記表示パネルアッセンブリ100を取付ける。
そして、前記バックキャビネット200の背面側にはネジが挿通可能な孔205,205,・・を形成し、前記表示パネルアッセンブリ100の背面側には前記ネジが螺合するネジ穴108,108,・・を設けている。前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210に前記表示パネルアッセンブリ100を取付けた後で前記孔205,205,・・からネジを挿通して締結する。
なお、本実施例では表示パネルアッセンブリ100をバックキャビネット200に取付ける手段として、溝部101と係合フック202による係合手段とネジによる締結手段を用いているが、前記係合手段か或いは前記締結手段の何れかの手段を用いて前記表示パネルアッセンブリ100を前記バックキャビネット200に取付けるようにしても良い。特に、画面サイズが40インチ以上の表示装置であれば、前記係合手段と前記締結手段の両方を用いるのが望ましく、逆に画面サイズが19インチ以下の表示装置であれば、前記係合手段または前記締結手段の何れか一つの手段によって事足りる。以上のように、バックキャビネット200に対する表示パネルアッセンブリ100の取付けの手段については特に限定せず、表示装置の大きさや重量に応じて適宜選定すれば良い。
図5は本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの構成を示す分解斜視図である。同図の符号102はフロントベゼル、103は映像を表示する液晶セル、104は前記液晶セル103の後方側から光を透過する光源、105はバックシャーシ、106は光源104から照射される光を一方端面から受け入れて画面を均一に光らせるための導光板、107はバックシャーシ105と共に導光板106を固定するためのミドルフレームをそれぞれ表しており、前記フロントベゼル102と前記バックシャーシ105によって形成される空間内に液晶セル103と光源104含む映像を表示するための部材を取付けている。
図6は本発明の実施例における表示装置の背面側分解斜視図である。同図の符号301は表示装置に電源を供給するための電源回路を含む基板(以下、単に電源基板と称す)、302は外部から入力される信号を制御して前記表示部へ表示するための制御回路を含む基板(以下、単に制御基板と称す)をそれぞれ表しており、本実施例では電源基板301及び制御基板302を表示パネルアッセンブリ100のバックシャーシ105に取付けている。すなわち、表示パネルアッセンブリ100のバックシャーシ105に基板を取付けるための基板取付部109,109,・・を形成し、電源基板301及び制御基板302を前記基板取付部109,109,・・に予め取付けた状態で、前記表示パネルアッセンブリ100をバックキャビネット200に取付けることで、表示装置の組立て作業を簡略化することが出来る。なお、電源基板301および制御基板302の取付けは本実施例の構成に限定するものではなく、例えば、バックキャビネット200の内面側に基板取付部109,109,・・を形成して前記基板を取付ける構成としても良い。この場合、取付ける対象が表示パネルアッセンブリ100からバックキャビネット102に代わるだけであり、組立て時の作業性に大きな影響を与えることはない。また、本実施例では電源回路と制御回路を別々の基板とした構成で説明したが、電源回路と制御回路を1つの基板にまとめた構成であっても良い。
図7は本発明の実施例におけるスピーカーの取付領域近傍を示す分解斜視図である。同図の符号400は音声を出力するためのスピーカー、500はスピーカー取付領域211を閉塞するスピーカーパネル部材をそれぞれ表しており、本実施例ではバックキャビネット200の下方にスピーカー取付領域211を形成し、前記スピーカー取付領域211内にスピーカー400を取付けるためのスピーカー取付部203を設けている。そして、スピーカー取付部203にスピーカー400をネジ止めなどによって取付けた後、スピーカー取付領域211を閉塞するスピーカーパネル部材500を取付ける。なお、前記スピーカーパネル部材500を取付ける手段として、本実施例ではネジ止めによって行われている。すなわち、バックキャビネット200の背面側にはネジが挿通可能な孔206,206を形成し、前記スピーカーパネル部材500の背面側には前記ネジが螺合するボス501,501を設けている。そして、前記バックキャビネット200のスピーカー取付領域211に前記スピーカーパネル部材500を取付けた後で前記孔206,206からネジを挿通して締結する(図6参照)。
なお、本実施例ではバックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ100が取付けられる表示パネルアッセンブリ取付領域210とは別にスピーカーが取付けられるスピーカー取付領域211を形成し、前記スピーカー取付領域211の正面側を閉塞するスピーカーパネル部材500を設けた構成としているが、例えば、表示パネルアッセンブリ取付領域210にスピーカー400を配設する構成としても良い。この場合、前記スピーカーパネル部材500は不要となるが、前記スピーカー400の出力音を表示装置の外部へ出すための微細孔を前記バックキャビネット200に形成するのが望ましい。
以上、本発明の一実施例について詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
100 表示パネルアッセンブリ
101 溝部
102 フロントベゼル
103 液晶セル
104 光源
105 バックシャーシ
106 導光板
107 ミドルフレーム
108 ネジ穴
109 基板取付部
200 バックキャビネット
201 リブ
202 係合フック
203 スピーカー取付部
204 孔
205 孔
210 表示パネルアッセンブリ取付領域
211 スピーカー取付領域
301 電源基板
302 制御基板
400 スピーカー
500 スピーカーパネル部材
501 ボス
本発明は、映像を表示するモニターやテレビジョン受像機などの表示装置に関する。
近年の表示装置は、高さ寸法及び幅寸法に比べて奥行き寸法が小さい液晶セルを備えた薄型の表示装置が主流となっている。このような薄型の表示装置には、電源を供給するための回路基板や、外部から入力される信号を制御して前記液晶セルに映像を表示させるための回路基板などが取付けられており、構造の簡素化や表示装置の軽量化、薄型化、或いは意匠性の向上を図るためにさまざまな工夫が施されている。
例えば、特許文献1では、表示窓を備えたフロントキャビネットと、このフロントキャビネットの後方に配置されるバックキャビネットによって構成される筐体の内部に、補強板を基準として、映像を表示する部材をフロントベゼルとバックシャーシで形成される空間内に内蔵して構成される表示パネルアッセンブリと各種回路基板を取付け一体化したものを取付ける構造とし、表示装置の組立て工数の低減及び表示装置の薄型化を実現した内容が記載されている。
また、特許文献2では、シャーシを基準として表示パネルアッセンブリと、各種基板と、スピーカーを含む全ての内部構成部品を取付けた後にフロントキャビネットとバックキャビネットを取付ける構造とし、表示装置の組立て作業及びメンテナンス作業の簡略化、さらにはフロントキャビネット及びバックキャビネットの形状簡素化を実現した内容が記載されている。
特開2000−315054号公報
特開2007−163861号公報
特許文献1及び特許文献2の構造によれば、補強板或いはシャーシに表示装置を構成する内部構成部品の一部若しくは全部を取付け一体化することによる組立て作業性の改善が望めるが、換言すれば、内部構成部品の一体化を図るために補強板やシャーシといった部品が必要になることから結果として部品点数が増加する。また、補強板或いはシャーシと一体化した内部構成部品を取付けるだけの大きさでフロントキャビネットとバックキャビネットを形成しており、特に表示パネルの前面側に位置するフロントキャビネットは、後方側より取付けられるバックキャビネットの大きさに依存することから、液晶セルの周縁部分における幅寸法を小さくすることが困難となる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減して簡素な構造を実現し、組立て作業性が良好で安価な表示装置を提供することにある。また、液晶セル周縁の幅寸法を小さくした狭額縁化を可能とし、意匠性の高い表示装置を提供することにある。
請求項1に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、映像を表示する部材とフロントベゼルとバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部周縁にはリブを形成し、前記リブの奥側には前記表示パネルアッセンブリの背面側周縁が当接する段差を設け、前記バックキャビネットの開口部と前記表示パネルアッセンブリの間で取付手段を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項2に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材とフロントベゼルとバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部周縁にはリブを形成し、前記リブから内方へ向かって係合フックを形成し、前記リブの奥側には前記表示パネルアッセンブリの背面側周縁が当接する段差を設け、前記表示パネルアッセンブリの周縁部分には前記バックキャビネットの係合フックが係合する溝部を設け、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシおよび/または前記バックキャビネットの内面には前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項3に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材とフロントベゼルとバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部周縁にはリブを形成し、前記リブの奥側には前記表示パネルアッセンブリの背面側周縁が当接する段差を設け、前記バックキャビネットの背面側にはネジが挿通する孔を形成し、前記表示パネルアッセンブリの背面側には前記バックキャビネットに前記表示パネルアッセンブリを取付けた後で前記孔から挿通された前記ネジが螺合するネジ穴を設け、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシおよび/または前記バックキャビネットの内面には前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項4に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材とフロントベゼルとバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部周縁にはリブを形成し、前記リブから内方へ向かって係合フックを形成し、前記リブの奥側には前記表示パネルアッセンブリの背面側周縁が当接する段差を設け、前記表示パネルアッセンブリの周縁部分には前記バックキャビネットの係合フックが係合する溝部を設け、さらに、前記バックキャビネットの背面側にはネジが挿通する孔を形成し、前記表示パネルアッセンブリの背面側には前記バックキャビネットに前記表示パネルアッセンブリを取付けた後で前記孔から挿通された前記ネジが螺合するネジ穴を設け、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシおよび/または前記バックキャビネットの内面には前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項5に係る表示装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の表示装置であって、前記バックキャビネットには、開口部周縁がリブで囲まれた表示パネルアッセンブリを取付ける表示パネルアッセンブリ取付領域と、前記表示パネルアッセンブリ取付領域とは別に音声を出力するためのスピーカーを取付けるスピーカー取付領域を一体に形成し、前記スピーカー取付領域のみを前記バックキャビネットと共に閉塞するスピーカーパネル部材を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットと前記スピーカーパネル部材によって筐体を構成することを特徴としている。
以上のような本発明の構成によれば、表示パネルアッセンブリのフロントベゼルとバックキャビネット、若しくは前記フロントベゼルとバックキャビネットとスピーカー領域のみを覆うスピーカーパネル部材によって表示装置の筐体を構成するため、従来、表示装置の筐体を構成する部材として必要とされていたフロントキャビネットが不要となる。この結果、バックキャビネットに対し表示パネルアッセンブリ(およびスピーカーパネル部材)を取付けるだけの簡素な構造が実現出来、組立て作業性の向上及び安価な表示装置の提供が可能となる。また、表示パネルアッセンブリのフロントベゼルがそのまま表示装置における液晶セルの周縁の幅となることから、前記液晶セル周縁の狭額縁化が可能となり、意匠性の高い表示装置を提供することが出来る。
本発明の実施例における表示装置の正面側分解斜視図。
本発明の実施例におけるバックキャビネットの表示パネルアッセンブリ取付領域およびスピーカー取付領域を示す概略図。
本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの部分拡大斜視図。
本発明の実施例におけるバックキャビネットの部分拡大斜視図。
本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの構成を示す分解斜視図。
本発明の実施例における表示装置の背面側分解斜視図。
本発明の実施例におけるスピーカー取付領域近傍を示す分解斜視図。
以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図1〜図8を用いて説明する。なお、本発明はその主旨に反しない範囲で、実施例において説明した構成以外のものに対しても容易に適用可能である。
図1は本発明の実施例における表示装置の正面側分解斜視図、図2は本発明の実施例におけるバックキャビネットの表示パネルアッセンブリ取付領域およびスピーカー取付領域を示す概略図、図3は本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの部分拡大斜視図、図4は本発明の実施例におけるバックキャビネットの部分拡大斜視図である。同図の符号100は表示パネルアッセンブリ、200はバックキャビネット、400はスピーカー、500はスピーカーを取付ける領域を閉塞するスピーカーパネル部材をそれぞれ表しており、本実施例では、前記バックキャビネット200に表示パネルアッセンブリ100を取付ける領域(以下、表示パネルアッセンブリ取付領域210と称す)とスピーカー400を取付ける領域(以下、スピーカー取付領域211と称す)を形成している。そして、前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210を閉塞するよう開口部より表示パネルアッセンブリ100を直接取付ける構造としている。
本実施例における表示パネルアッセンブリ100の取付け手段について詳述すると、バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210における開口部周縁に位置するリブ201,201,201から内方へ向かって係合フック202,202,・・を延出形成し、表示パネルアッセンブリ100の周縁部分には前記係合フック202,202,・・が係合する溝部101,101,・・を設けている。また、前記リブ201,201,201の奥側には段差212を設けており、前記段差212はバックキャビネット200に取付けられる表示パネルアッセンブリ100の背面側周縁が当接し、前記バックキャビネット200に対する前記表示パネルアッセンブリ100の位置決めおよび載置部分としての役割を担う。前記係合フック202,202,・・が前記溝部101,101,・・に係合するよう前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210に前記表示パネルアッセンブリ100を取付ける。
そして、前記バックキャビネット200の背面側にはネジが挿通可能な孔205,205,・・を形成し、前記表示パネルアッセンブリ100の背面側には前記ネジが螺合するネジ穴108,108,・・を設けている。前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210に前記表示パネルアッセンブリ100を取付けた後で前記孔205,205,・・からネジを挿通して締結する。
なお、本実施例では表示パネルアッセンブリ100をバックキャビネット200に取付ける手段として、溝部101と係合フック202による係合手段とネジによる締結手段を用いているが、前記係合手段か或いは前記締結手段の何れかの手段を用いて前記表示パネルアッセンブリ100を前記バックキャビネット200に取付けるようにしても良い。特に、画面サイズが40インチ以上の表示装置であれば、前記係合手段と前記締結手段の両方を用いるのが望ましく、逆に画面サイズが19インチ以下の表示装置であれば、前記係合手段または前記締結手段の何れか一つの手段によって事足りる。以上のように、バックキャビネット200に対する表示パネルアッセンブリ100の取付けの手段については特に限定せず、表示装置の大きさや重量に応じて適宜選定すれば良い。
図5は本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの構成を示す分解斜視図である。同図の符号102はフロントベゼル、103は映像を表示する液晶セル、104は前記液晶セル103の後方側から光を透過する光源、105はバックシャーシ、106は光源104から照射される光を一方端面から受け入れて画面を均一に光らせるための導光板、107はバックシャーシ105と共に導光板106を固定するためのミドルフレームをそれぞれ表しており、前記フロントベゼル102と前記バックシャーシ105によって形成される空間内に液晶セル103と光源104を含む映像を表示するための部材を取付けている。
図6は本発明の実施例における表示装置の背面側分解斜視図である。同図の符号301は表示装置に電源を供給するための電源回路を含む基板(以下、単に電源基板と称す)、302は外部から入力される信号を制御して前記表示部へ表示するための制御回路を含む基板(以下、単に制御基板と称す)をそれぞれ表しており、本実施例では電源基板301及び制御基板302を表示パネルアッセンブリ100のバックシャーシ105に取付けている。すなわち、表示パネルアッセンブリ100のバックシャーシ105に基板を取付けるための基板取付部109,109,・・を形成し、電源基板301及び制御基板302を前記基板取付部109,109,・・に予め取付けた状態で、前記表示パネルアッセンブリ100をバックキャビネット200に取付けることで、表示装置の組立て作業を簡略化することが出来る。なお、電源基板301および制御基板302の取付けは本実施例の構成に限定するものではなく、例えば、バックキャビネット200の内面側に基板取付部109,109,・・を形成して前記基板を取付ける構成としても良い。この場合、取付ける対象が表示パネルアッセンブリ100からバックキャビネット102に代わるだけであり、組立て時の作業性に大きな影響を与えることはない。また、本実施例では電源回路と制御回路を別々の基板とした構成で説明したが、電源回路と制御回路を1つの基板にまとめた構成であっても良い。
図7は本発明の実施例におけるスピーカーの取付領域近傍を示す分解斜視図である。同図の符号400は音声を出力するためのスピーカー、500はスピーカー取付領域211を閉塞するスピーカーパネル部材をそれぞれ表しており、本実施例ではバックキャビネット200の下方にスピーカー取付領域211を形成し、前記スピーカー取付領域211内にスピーカー400を取付けるためのスピーカー取付部203を設けている。そして、スピーカー取付部203にスピーカー400をネジ止めなどによって取付けた後、スピーカー取付領域211を閉塞するスピーカーパネル部材500を取付ける。なお、前記スピーカーパネル部材500を取付ける手段として、本実施例ではネジ止めによって行われている。すなわち、バックキャビネット200の背面側にはネジが挿通可能な孔206,206を形成し、前記スピーカーパネル部材500の背面側には前記ネジが螺合するボス501,501を設けている。そして、前記バックキャビネット200のスピーカー取付領域211に前記スピーカーパネル部材500を取付けた後で前記孔206,206からネジを挿通して締結する(図6参照)。
なお、本実施例ではバックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ100が取付けられる表示パネルアッセンブリ取付領域210とは別にスピーカーが取付けられるスピーカー取付領域211を形成し、前記スピーカー取付領域211の正面側を閉塞するスピーカーパネル部材500を設けた構成としているが、例えば、表示パネルアッセンブリ取付領域210にスピーカー400を配設する構成としても良い。この場合、前記スピーカーパネル部材500は不要となるが、前記スピーカー400の出力音を表示装置の外部へ出すための微細孔を前記バックキャビネット200に形成するのが望ましい。
以上、本発明の一実施例について詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
100 表示パネルアッセンブリ
101 溝部
102 フロントベゼル
103 液晶セル
104 光源
105 バックシャーシ
106 導光板
107 ミドルフレーム
108 ネジ穴
109 基板取付部
200 バックキャビネット
201 リブ
202 係合フック
203 スピーカー取付部
204 孔
205 孔
210 表示パネルアッセンブリ取付領域
211 スピーカー取付領域
212 段差
301 電源基板
302 制御基板
400 スピーカー
500 スピーカーパネル部材
501 ボス
本発明は、映像を表示するモニターやテレビジョン受像機などの表示装置に関する。
近年の表示装置は、高さ寸法及び幅寸法に比べて奥行き寸法が小さい液晶セルを備えた薄型の表示装置が主流となっている。このような薄型の表示装置には、電源を供給するための回路基板や、外部から入力される信号を制御して前記液晶セルに映像を表示させるための回路基板などが取付けられており、構造の簡素化や表示装置の軽量化、薄型化、或いは意匠性の向上を図るためにさまざまな工夫が施されている。
例えば、特許文献1では、表示窓を備えたフロントキャビネットと、このフロントキャビネットの後方に配置されるバックキャビネットによって構成される筐体の内部に、補強板を基準として、映像を表示する部材をフロントベゼルとバックシャーシで形成される空間内に内蔵して構成される表示パネルアッセンブリと各種回路基板を取付け一体化したものを取付ける構造とし、表示装置の組立て工数の低減及び表示装置の薄型化を実現した内容が記載されている。
また、特許文献2では、シャーシを基準として表示パネルアッセンブリと、各種基板と、スピーカーを含む全ての内部構成部品を取付けた後にフロントキャビネットとバックキャビネットを取付ける構造とし、表示装置の組立て作業及びメンテナンス作業の簡略化、さらにはフロントキャビネット及びバックキャビネットの形状簡素化を実現した内容が記載されている。
特開2000−315054号公報
特開2007−163861号公報
特許文献1及び特許文献2の構造によれば、補強板或いはシャーシに表示装置を構成する内部構成部品の一部若しくは全部を取付け一体化することによる組立て作業性の改善が望めるが、換言すれば、内部構成部品の一体化を図るために補強板やシャーシといった部品が必要になることから結果として部品点数が増加する。また、補強板或いはシャーシと一体化した内部構成部品を取付けるだけの大きさでフロントキャビネットとバックキャビネットを形成しており、特に表示パネルの前面側に位置するフロントキャビネットは、後方側より取付けられるバックキャビネットの大きさに依存することから、液晶セルの周縁部分における幅寸法を小さくすることが困難となる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減して簡素な構造を実現し、組立て作業性が良好で安価な表示装置を提供することにある。また、液晶セル周縁の幅寸法を小さくした狭額縁化を可能とし、意匠性の高い表示装置を提供することにある。
請求項1に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材と枠状を成すフロントベゼルと開口部を有するバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部周縁より開口側へ向かって延出するリブを形成し、前記リブから内方へ向かって係合フックを形成し、前記リブの奥側には前記表示パネルアッセンブリの背面側周縁が当接する段差を設け、枠状を成す前記フロントベゼルの周縁部分には前記リブに形成された係合フックが係合する溝部を設け、前記バックシャーシの前記段差に当接する部分を除く領域、および/または、前記バックキャビネットの前記段差よりも内側の領域において、前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項2に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材と枠状を成すフロントベゼルと開口部を有するバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部周縁より開口側へ向かって延出するリブを形成し、前記リブの奥側には前記表示パネルアッセンブリの背面側周縁が当接する段差を設け、前記バックキャビネットの前記段差近傍であって、且つ前記段差よりも内側において、前記バックキャビネットの背面側より前記バックキャビネットの内面側へネジを挿通する孔を形成し、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシには、前記バックキャビネットに前記表示パネルアッセンブリを取付けた後で前記バックキャビネットの背面側より前記孔を介して挿通するネジが螺合するネジ穴を設け、前記バックシャーシの前記段差に当接する部分を除く領域、および/または、前記バックキャビネットの前記段差よりも内側の領域において、前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項3に係る表示装置は、開口部を有するバックキャビネットと、液晶セルと光源を含む映像を表示する部材と枠状を成すフロントベゼルと開口部を有するバックシャーシで構成され、前記フロントベゼルと前記バックシャーシで形成される空間内に前記映像を表示する部材を内蔵するようにユニット化した表示パネルアッセンブリと、電源回路と制御回路を含む基板と、を主要構成部材とする表示装置であって、前記バックキャビネットの開口部周縁より開口側へ向かって延出するリブを形成し、前記リブから内方へ向かって係合フックを形成し、前記リブの奥側には前記表示パネルアッセンブリの背面側周縁が当接する段差を設け、枠状を成す前記フロントベゼルの周縁部分には前記リブに形成された係合フックが係合する溝部を設け、さらに、前記バックキャビネットの前記段差近傍であって、且つ前記段差よりも内側において、前記バックキャビネットの背面側より前記バックキャビネットの内面側へネジを挿通する孔を形成し、前記表示パネルアッセンブリのバックシャーシには、前記バックキャビネットに前記表示パネルアッセンブリを取付けた後で前記バックキャビネットの背面側より前記孔を介して挿通するネジが螺合するネジ穴を設け、前記バックシャーシの前記段差に当接する部分を除く領域、および/または、前記バックキャビネットの前記段差よりも内側の領域において、前記基板を取付けるための基板取付部を設け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットによって筐体を構成することを特徴としている。
また、請求項4に係る表示装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の表示装置であって、前記バックキャビネットには、開口部周縁がリブで囲まれた表示パネルアッセンブリを取付ける表示パネルアッセンブリ取付領域と、前記表示パネルアッセンブリ取付領域とは別に音声を出力するためのスピーカーを取付けるスピーカー取付領域を一体に形成し、前記スピーカー取付領域のみを前記バックキャビネットと共に閉塞するスピーカーパネル部材を設け、前記表示パネルアッセンブリ取付領域には前記表示パネルアッセンブリを取付け、前記スピーカー取付領域には前記スピーカーパネル部材を取付け、前記表示パネルアッセンブリのフロントベゼルと前記バックキャビネットと前記スピーカーパネル部材によって筐体を構成することを特徴としている。
以上のような本発明の構成によれば、表示パネルアッセンブリのフロントベゼルとバックキャビネット、若しくは前記フロントベゼルとバックキャビネットとスピーカー領域のみを覆うスピーカーパネル部材によって表示装置の筐体を構成するため、従来、表示装置の筐体を構成する部材として必要とされていたフロントキャビネットが不要となる。この結果、バックキャビネットに対し表示パネルアッセンブリ(およびスピーカーパネル部材)を取付けるだけの簡素な構造が実現出来、組立て作業性の向上及び安価な表示装置の提供が可能となる。また、表示パネルアッセンブリのフロントベゼルがそのまま表示装置における液晶セルの周縁の幅となることから、前記液晶セル周縁の狭額縁化が可能となり、意匠性の高い表示装置を提供することが出来る。
本発明の実施例における表示装置の正面側分解斜視図。
本発明の実施例におけるバックキャビネットの表示パネルアッセンブリ取付領域およびスピーカー取付領域を示す概略図。
本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの部分拡大斜視図。
本発明の実施例におけるバックキャビネットの部分拡大斜視図。
本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの構成を示す分解斜視図。
本発明の実施例における表示装置の背面側分解斜視図。
本発明の実施例におけるスピーカー取付領域近傍を示す分解斜視図。
以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図1〜図8を用いて説明する。なお、本発明はその主旨に反しない範囲で、実施例において説明した構成以外のものに対しても容易に適用可能である。
図1は本発明の実施例における表示装置の正面側分解斜視図、図2は本発明の実施例におけるバックキャビネットの表示パネルアッセンブリ取付領域およびスピーカー取付領域を示す概略図、図3は本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの部分拡大斜視図、図4は本発明の実施例におけるバックキャビネットの部分拡大斜視図である。同図の符号100は表示パネルアッセンブリ、200はバックキャビネット、400はスピーカー、500はスピーカーを取付ける領域を閉塞するスピーカーパネル部材をそれぞれ表しており、本実施例では、前記バックキャビネット200に表示パネルアッセンブリ100を取付ける領域(以下、表示パネルアッセンブリ取付領域210と称す)とスピーカー400を取付ける領域(以下、スピーカー取付領域211と称す)を形成している。そして、前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210を閉塞するよう開口部より表示パネルアッセンブリ100を直接取付ける構造としている。
本実施例における表示パネルアッセンブリ100の取付け手段について詳述すると、バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210における開口部周縁に位置するリブ201,201,201から内方へ向かって係合フック202,202,・・を延出形成し、表示パネルアッセンブリ100の周縁部分には前記係合フック202,202,・・が係合する溝部101,101,・・を設けている。また、前記リブ201,201,201の奥側には段差212を設けており、前記段差212はバックキャビネット200に取付けられる表示パネルアッセンブリ100の背面側周縁が当接し、前記バックキャビネット200に対する前記表示パネルアッセンブリ100の位置決めおよび載置部分としての役割を担う。前記係合フック202,202,・・が前記溝部101,101,・・に係合するよう前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210に前記表示パネルアッセンブリ100を取付ける。
そして、前記バックキャビネット200の背面側にはネジが挿通可能な孔205,205,・・を形成し、前記表示パネルアッセンブリ100の背面側には前記ネジが螺合するネジ穴108,108,・・を設けている。前記バックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ取付領域210に前記表示パネルアッセンブリ100を取付けた後で前記孔205,205,・・からネジを挿通して締結する。
なお、本実施例では表示パネルアッセンブリ100をバックキャビネット200に取付ける手段として、溝部101と係合フック202による係合手段とネジによる締結手段を用いているが、前記係合手段か或いは前記締結手段の何れかの手段を用いて前記表示パネルアッセンブリ100を前記バックキャビネット200に取付けるようにしても良い。特に、画面サイズが40インチ以上の表示装置であれば、前記係合手段と前記締結手段の両方を用いるのが望ましく、逆に画面サイズが19インチ以下の表示装置であれば、前記係合手段または前記締結手段の何れか一つの手段によって事足りる。以上のように、バックキャビネット200に対する表示パネルアッセンブリ100の取付けの手段については特に限定せず、表示装置の大きさや重量に応じて適宜選定すれば良い。
図5は本発明の実施例における表示パネルアッセンブリの構成を示す分解斜視図である。同図の符号102はフロントベゼル、103は映像を表示する液晶セル、104は前記液晶セル103の後方側から光を透過する光源、105はバックシャーシ、106は光源104から照射される光を一方端面から受け入れて画面を均一に光らせるための導光板、107はバックシャーシ105と共に導光板106を固定するためのミドルフレームをそれぞれ表しており、前記フロントベゼル102と前記バックシャーシ105によって形成される空間内に液晶セル103と光源104を含む映像を表示するための部材を取付けている。
図6は本発明の実施例における表示装置の背面側分解斜視図である。同図の符号301は表示装置に電源を供給するための電源回路を含む基板(以下、単に電源基板と称す)、302は外部から入力される信号を制御して前記表示部へ表示するための制御回路を含む基板(以下、単に制御基板と称す)をそれぞれ表しており、本実施例では電源基板301及び制御基板302を表示パネルアッセンブリ100のバックシャーシ105に取付けている。すなわち、表示パネルアッセンブリ100のバックシャーシ105に基板を取付けるための基板取付部109,109,・・を形成し、電源基板301及び制御基板302を前記基板取付部109,109,・・に予め取付けた状態で、前記表示パネルアッセンブリ100をバックキャビネット200に取付けることで、表示装置の組立て作業を簡略化することが出来る。なお、電源基板301および制御基板302の取付けは本実施例の構成に限定するものではなく、例えば、バックキャビネット200の内面側に基板取付部109,109,・・を形成して前記基板を取付ける構成としても良い。この場合、取付ける対象が表示パネルアッセンブリ100からバックキャビネット102に代わるだけであり、組立て時の作業性に大きな影響を与えることはない。また、本実施例では電源回路と制御回路を別々の基板とした構成で説明したが、電源回路と制御回路を1つの基板にまとめた構成であっても良い。
図7は本発明の実施例におけるスピーカーの取付領域近傍を示す分解斜視図である。同図の符号400は音声を出力するためのスピーカー、500はスピーカー取付領域211を閉塞するスピーカーパネル部材をそれぞれ表しており、本実施例ではバックキャビネット200の下方にスピーカー取付領域211を形成し、前記スピーカー取付領域211内にスピーカー400を取付けるためのスピーカー取付部203を設けている。そして、スピーカー取付部203にスピーカー400をネジ止めなどによって取付けた後、スピーカー取付領域211を閉塞するスピーカーパネル部材500を取付ける。なお、前記スピーカーパネル部材500を取付ける手段として、本実施例ではネジ止めによって行われている。すなわち、バックキャビネット200の背面側にはネジが挿通可能な孔206,206を形成し、前記スピーカーパネル部材500の背面側には前記ネジが螺合するボス501,501を設けている。そして、前記バックキャビネット200のスピーカー取付領域211に前記スピーカーパネル部材500を取付けた後で前記孔206,206からネジを挿通して締結する(図6参照)。
なお、本実施例ではバックキャビネット200の表示パネルアッセンブリ100が取付けられる表示パネルアッセンブリ取付領域210とは別にスピーカーが取付けられるスピーカー取付領域211を形成し、前記スピーカー取付領域211の正面側を閉塞するスピーカーパネル部材500を設けた構成としているが、例えば、表示パネルアッセンブリ取付領域210にスピーカー400を配設する構成としても良い。この場合、前記スピーカーパネル部材500は不要となるが、前記スピーカー400の出力音を表示装置の外部へ出すための微細孔を前記バックキャビネット200に形成するのが望ましい。
以上、本発明の一実施例について詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
100 表示パネルアッセンブリ
101 溝部
102 フロントベゼル
103 液晶セル
104 光源
105 バックシャーシ
106 導光板
107 ミドルフレーム
108 ネジ穴
109 基板取付部
200 バックキャビネット
201 リブ
202 係合フック
203 スピーカー取付部
204 孔
205 孔
210 表示パネルアッセンブリ取付領域
211 スピーカー取付領域
212 段差
301 電源基板
302 制御基板
400 スピーカー
500 スピーカーパネル部材
501 ボス