JP2012062526A - 圧延軸受鋼鋼材 - Google Patents

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Abstract

【課題】転動疲労寿命に優れた圧延軸受鋼鋼材の提供。
【解決手段】O≦0.0010%及びS≦0.004のJIS G 4805(2008)に規定の高炭素クロム軸受鋼鋼材の化学組成を満たす鋼材で、該鋼材の長手方向縦断面において、超音波疲労試験の破壊起点である介在物径を極値統計処理して求めた危険体積144mm3中の予測最大介在物径√AREA≦45μm、破壊起点である介在物の平均のアスペクト比≦7であり、更に破壊起点の介在物が酸化物の場合には、平均組成における含有量がCaO:2.0〜20%、MgO:0〜20%及びSiO2:0〜10%で、かつ残部がAl2O3であって、特定の2元系、3元系及び4元系の酸化物のうちの何れかからなり、かつ、破壊起点の介在物が硫化物の場合には、平均組成における含有量がCaS:100%のCaSの1元系硫化物、又はCaS:1.0%以上、MgS:0〜20%で、かつ残部がMnSであって、特定の2元系又は3元系の硫化物からなる圧延軸受鋼鋼材。
【選択図】なし

Description

本発明は、圧延軸受鋼鋼材に関し、詳しくは、ベアリング等の機械構造部品に用いられる転動疲労寿命に優れた圧延軸受鋼鋼材に関する。
軸受鋼鋼材は「玉軸受」、「コロ軸受」等の転がり軸受に用いられており、近年のエンジンの高出力化および周辺部品の小型化のニーズによって、より一層長い転動疲労寿命が必要とされている。
この要求に対し、鋼材面からの対策としては、一般的に軸受の剥離の原因となるようなAl23に代表される非金属介在物を極力低減させ、転動疲労寿命の向上を図ることが行われてきた。
鋼材の非金属介在物評価方法としては、例えば、非特許文献1および非特許文献2に、極値統計処理によるものが提案されている。
しかしながら、例えば、非特許文献3に記載されているように、近年の製鋼技術の進歩により酸化物系介在物が小径化した結果、相対的に硫化物系介在物のサイズが大きくなる場合があるため、酸化物のみを指標とした対策では、転動疲労寿命のばらつきが大きくなることがある。
そこで、例えば、特許文献1〜3に、転動疲労寿命を向上させるための技術が開示されている。
特許文献1に、機械部品に使用される際に鋼材の表面硬さを58HRC以上として用いる機械構造用鋼、軸受鋼などの機械部品用の鋼において、鋼材断面100mm2中の非金属介在物の最大介在物径の測定を30箇所において行い極値統計処理を用いて算出される30000mm2中における硫化物の最大介在物径の予測値√area maxが40μm以下であることを特徴とする「転がり疲労寿命に優れた機械用部品に使用される鋼」が開示されている。
特許文献2に、質量%で、C:0.35〜0.75%、Si:0.15〜1.1%、Mn:0.2〜2.0%、P:0.020%以下、S:0.06%以下、Al:0.005〜0.25%、Cr:0.2%以下およびMo:0.05〜0.6%を含有し、必要に応じてさらに、Cu:1.0%以下、Ni:0.05〜3.5%、Co:0.01〜1.0%、Nb:0.005〜0.1%、V:0.01〜0.5%、Ti:0.1%以下およびB:0.006%以下から選ばれる1種または2種以上を含有し、残部が不可避的不純物からなる鋼組成を有し、181.4mm3に相当する予測最大介在物径が11μm以下、かつ焼入れ後の硬化層の平均旧オーステナイト粒径が12μm以下であることを特徴とする「転動疲労特性に優れた機械構造用部品」が開示されている。
特許文献3に、機械部品に使用する際の鋼の表面硬さが58HRC以上であり、かつ質量割合でOが20ppm以下、Alが0.010%未満を満足する機械構造用鋼であって、介在物径を(縦×横)1/2と定義するとき、その鋼中に存在する検鏡面積3000mm2に存在する最大介在物径を有する酸化物系非金属介在物あるいは15μm以上の介在物径を有する全ての酸化物系非金属介在物の組成が質量%でSiO2:30%以上であることを特徴とする「転がり疲労寿命に優れた機械用部品に使用される鋼」が開示されている。
特開2006−63402号公報 特開2009−242923号公報 特開2008−240019号公報
村上敬宜:金属疲労 微小欠陥と介在物の影響(1993)、〔養賢堂〕 周世栄ら:鉄と鋼 Vol.87(2001)No.12、P22 長尾実佐樹ら:Sanyo Technical Report Vol.12(2005)No.1、p.38
前述の特許文献1で開示されている鋼は、局部的には転動疲労寿命に優れるが、実際の部品のような大きな危険体積下では、粗大な介在物が存在する可能性があり、早期剥離を招く場合がある。
特許文献2で開示されている機械構造用部品は、長手方向縦断面において延伸した、または点列状の、粗大な酸化物、さらには、延伸した粗大な硫化物が存在する可能性があるため、転動疲労寿命が短い場合がある。
特許文献3で開示されている鋼は、延伸した粗大な、酸化物および硫化物が存在している可能性があるため、優れた転動疲労寿命が得られない場合がある。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたもので、転動疲労寿命に優れた圧延軸受鋼鋼材を提供することを目的とする。
転がり軸受において欠陥が生じる主な形態は、鋼中に存在する介在物に繰返し荷重が加わり、応力集中によって生じたき裂が繰り返し荷重によって徐々に進展し、最終的に剥離に至ることが挙げられる。
そのため、発明者らは、転動疲労寿命に及ぼす介在物の影響を調査した。その結果、転動疲労寿命に影響を与える介在物を検出するには、二次元的な評価ではなく、非特許文献2に示されているように、三次元的に十分な体積が確保された評価が必要であることを確認するとともに、非特許文献1に示されているように、転動疲労寿命向上のためには、超音波疲労試験を用いて十分な体積が確保された評価によって予測される最大介在物径である√AREAを小さくすることが有効であり、その中でも鋼材の長手方向に認められる介在物の長さを短くすることが重要であることを確認した。
そこでさらに、介在物の転動疲労に及ぼす影響を詳細に調査し、その結果下記(a)および(b)の知見を得た。
(a)酸化物および硫化物の組成を制御することによって、すなわち酸化物中に適量のCaOを、硫化物中にCaSを含有するように組成を制御することによって、それぞれの介在物の長さを短くすることができ、このために転動疲労寿命が著しく向上する。
(b)転動疲労寿命は、超音波疲労破壊試験の破壊起点となる酸化物および硫化物の種類および平均組成と相関を有する。
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、その要旨は、下記に示す圧延軸受鋼鋼材にある。
質量%で、Oが0.0010%以下であり、かつSが0.004%以下であるJIS G 4805(2008)に規定された高炭素クロム軸受鋼鋼材の化学組成を満足する鋼材であって、その鋼材の長手方向縦断面において、
超音波疲労試験の破壊起点である介在物径を極値統計処理し、転動疲労試験の危険体積である144mm3中に予測される最大介在物径√AREAが45μm以下であり、かつ超音波疲労試験の破壊起点である介在物の平均のアスペクト比が7以下であり、
さらに、超音波疲労試験の破壊起点である介在物が酸化物の場合には、平均組成における質量%での含有量がCaO:2.0〜20%、MgO:0〜20%およびSiO2:0〜10%で、かつ残部がAl23であって、CaOとAl23の2元系酸化物、CaO、MgOとAl23の3元系酸化物、CaO、SiO2とAl23の3元系酸化物およびCaO、MgO、SiO2とAl23の4元系酸化物のうちのいずれかからなり、かつ、
超音波疲労試験の破壊起点である介在物が硫化物の場合には、平均組成における質量%での含有量がCaS:100%のCaSの1元系硫化物、または、CaS:1.0%以上、MgS:0〜20%で、かつ残部がMnSであって、CaSとMnSの2元系硫化物もしくはCaS、MgSとMnSの3元系硫化物からなる、
ことを特徴とする圧延軸受鋼鋼材。
本発明でいう鋼材の「長手方向縦断面」とは、鋼材の圧延方向に平行に切断した面をいう。
また、本発明でいう介在物のアスペクト比とは、介在物の長径(L)と短径(W)の比、すなわちL/Wをいう。
なお、以下、「転動疲労試験の危険体積である144mm3中に予測される最大介在物径√AREA」を、省略して「予測最大介在物径√AREA」ということがある。
本発明の圧延軸受鋼鋼材は、安定して良好な転動疲労寿命を得ることができる。このため、「玉軸受」、「コロ軸受」等の転がり軸受の素材として用いるのに好適である。
直径80mmの棒鋼および直径70mmの棒鋼から実施例で用いた超音波疲労試験片を採取した方法を模式的に説明する図である。 直径120mmの棒鋼、直径100mmの棒鋼、160mm×160mmの鋼片および140mm×140mmの鋼片から実施例で用いた超音波疲労試験片を採取した方法を模式的に説明する図である。 実施例で用いた超音波疲労試験片の板材から切り出したままの粗形状を示す図である。図中の寸法の単位は「mm」である。 実施例で用いた超音波疲労試験片の仕上げ形状を示す図である。図中の寸法の単位は「mm」である。 実施例で用いた超音波疲労試験片の最大応力の90%までの範囲である46mm3を危険体積として説明する図である。 160mm×160mmの鋼片および140mm×140mmの鋼片から実施例の転動疲労試験に用いた素形材を採取した方法を模式的に説明する図である。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、各元素、酸化物および硫化物の含有量の「%」は「質量%」を意味する。
(A)鋼材の化学組成:
「玉軸受」、「コロ軸受」等の転がり軸受の素材として用いるために、本発明の圧延軸受鋼鋼材は、質量%で、Oが0.0010%以下であり、かつSが0.004%以下であるJIS G 4805(2008)に規定された高炭素クロム軸受鋼鋼材の化学組成を満足する鋼材、すなわち、OおよびSの含有量が上記範囲にあるSUJ2〜5でなければならない。
本発明の圧延軸受鋼鋼材は、上記のうちでも、その化学組成が、OおよびSの含有量が上記範囲にあるSUJ2であることが特に好ましい。
以下、本発明の圧延軸受鋼鋼材において、OおよびSの含有量を上記の範囲に制限する理由について説明する。
O:0.0010%以下
Oは、酸化物を生成する元素であり、極力低下させる必要がある。Oの含有量が多くなって、特に0.0010%を上回ると、粗大な酸化物として残存しやすくなり、転動疲労寿命の低下を招く。したがって、Oの含有量を0.0010%以下とした。Oの含有量は0.0008%以下であることが好ましい。
S:0.004%以下
Sは、硫化物を形成する元素であり、その含有量が0.004%を上回ると硫化物中のCa濃度が低下し、延伸した粗大な硫化物を形成しやすくなって、転動疲労寿命の低下を招く。したがって、Sの含有量を0.004%以下とした。Sの含有量は0.003%以下とすることが好ましい。
本発明の圧延軸受鋼鋼材において、脱酸元素であるAlの含有量は次の量にすることが好ましい。
Al:0.040%以下
Alは、精錬工程で脱酸を行うために使用する元素である。しかし、Alの含有量が0.040%を上回ると粗大な酸化物として残存しやすくなり、転動疲労寿命の低下を招くことがあるので、Alの含有量は0.040%以下とするのが望ましい。
(B)鋼材の長手方向縦断面における介在物の予測最大介在物径√AREAとアスペクト比
「玉軸受」、「コロ軸受」等の転がり軸受の素材として用いるために、本発明の圧延軸受鋼鋼材は、鋼材の長手方向横断面において、超音波疲労試験の破壊起点である介在物径を極値統計処理し、転動疲労試験の危険体積である144mm3に予測される最大介在物径である√AREAが45μm以下であり、かつ超音波試験の破壊起点である介在物の平均のアスペクト比が7以下でなければならない。
鋼材の長手方向横断面において、超音波疲労試験の破壊起点である介在物径を非特許文献1に記載の方法で極値統計処理を行い、非特許文献3に記載されている危険体積、すなわち144mm3中に予測される最大介在物径である√AREAが45μmを上回ると、粗大な介在物によって転動疲労寿命が低下する。なお、望ましい予測最大介在物径√AREAは40μm以下である。
介在物径の測定方法に関しては、非特許文献3に記載の光学顕微鏡による測定方法を参考にし、本発明では超音波疲労試験の破壊起点である介在物の長径(L)と短径(W)を測定し、介在物径√AREA=(L×W)1/2を測定する。
すなわち、介在物の長径は、単体または複数からなる群にて存在する介在物の端と端を結んだ最大の辺とし、その長径の辺と平行な線で挟んだ介在物の最大幅を短径とした。また群にて存在する介在物では、介在物間の距離と小さい方の介在物の大きさ(√AREA)とを比較し、小さいほうの介在物径√AREAの値が介在物間の距離よりも大きな場合には両者は一体と判断、また小さい方の介在物の√AREAの値が介在物間の距離より小さな場合には両者が別々の介在物と判断する。
超音波疲労試験の破壊起点である介在物のアスペクト比が7を超えると、延伸した、または点列状の、粗大な酸化物、さらには、延伸した粗大な硫化物によって、転動疲労寿命が低下する。したがって、超音波疲労試験の破壊起点である介在物の平均のアスペクト比を7以下とした。
(C)超音波疲労試験の破壊起点である介在物が酸化物の場合
「玉軸受」、「コロ軸受」等の転がり軸受の素材として用いるために、本発明の圧延軸受鋼鋼材は、鋼材の長手方向縦断面において、超音波疲労試験の破壊起点である介在物が酸化物の場合には、平均組成における含有量(以下、「濃度」ということがある。)がCaO:2.0〜20%、MgO:0〜20%およびSiO2:0〜10%で、かつ残部がAl23であって、CaOとAl23の2元系酸化物、CaO、MgOとAl23の3元系酸化物、CaO、SiO2とAl23の3元系酸化物およびCaO、MgO、SiO2とAl23の4元系酸化物のうちのいずれかからなるものでなければならない。
本発明の圧延軸受鋼鋼材は、鋼材の長手方向縦断面における介在物が酸化物の場合には、上記の条件を満たすことによって、長く延伸した、または点列状の、粗大な酸化物の生成が抑制され、優れた転動疲労寿命を確保することが可能になる。
CaO:2.0〜20%
塩基性酸化物であるCaOは、スラグの主要成分の1つであり、脱硫時の媒溶剤として用いられる。CaO濃度が2.0%以上になると、長く延伸した、または点列状の、Al23およびスピネルの生成を抑制する効果が得られる。一方、CaO濃度が20%を上回ると、大型のCaOを主体とする粗大な酸化物が生成されてしまう。したがって、酸化物の平均組成におけるCaO濃度を2.0〜20%とした。
MgO:0〜20%
MgOは塩基性酸化物であり、溶解度が低いため硬質のMgO(ぺリクレース)相として、さらには、Al23とともにMgO・Al23(スピネル)相として晶出する。これらは点列状の粗大な酸化物となって鋼材中へ残存し、転動疲労寿命を低下させる場合があるため、MgO濃度に上限を設け、20%以下に制限する。なお、酸化物中にMgOは存在していなくても構わない。このため、酸化物の平均組成におけるMgO濃度を0〜20%とした。
SiO2:0〜10%
酸性酸化物であるSiO2は、スラグの主要成分の1つであり、酸化物中に含有される可能性があり、10%までは許容できるものの、10%を上回ると酸化物が延伸して粗大となって、転動疲労寿命が低下する場合がある。なお、酸化物中にSiO2は存在していなくても構わない。したがって、酸化物の平均組成におけるSiO2濃度を0〜10%とした。
なお、CaO濃度が2.0%以上になると、酸化物の残部であるAl23が、長く延伸したり、点列状になることが抑制される。このため、残部としてのAl23の濃度は、CaOとAl23の2元系酸化物でかつ、CaO濃度が2.0%の場合の98.0%であってもよい。
(D)超音波疲労試験の破壊起点である介在物が硫化物である場合
「玉軸受」、「コロ軸受」等の転がり軸受の素材として用いるために、本発明の圧延軸受鋼鋼材は、鋼材の長手方向縦断面において、超音波疲労試験の破壊起点である介在物が硫化物の場合には、平均組成における含有量(以下、「濃度」ということがある。)が、CaS:100%のCaSの1元系硫化物、または、CaS:1.0%以上、MgS:0〜20%で、かつ残部がMnSであって、CaSとMnSの2元系硫化物もしくはCaS、MgSとMnSの3元系硫化物からなるものでなければならない。
本発明の圧延軸受鋼鋼材は、鋼材の長手方向縦断面における介在物が硫化物の場合には、上記の条件を満たすことによって、延伸した粗大な硫化物の生成が抑制され、優れた転動疲労寿命を確保することが可能になる。
CaS:1.0〜100%
CaSは、脱硫反応によって生成する硫化物である。CaS濃度が1.0%以上になると、延伸した粗大な硫化物の生成を抑制する効果が得られる。硫化物としてCaSだけが存在しても、つまり、CaS濃度が100%であっても構わない。したがって、硫化物の平均組成におけるCaS濃度を1.0〜100%とした。
なお、硫化物がCaSとMnSの2元系硫化物、またはCaS、MgSとMnSの3元系硫化物からなる場合のCaS濃度は、100%に近い値であっても構わない。
MgS:0〜20%
精錬段階にて鋼中にMgが取込まれ、硫化物中にMgSが混入する場合がある。MgS濃度が20%を上回ると、前述した酸化物中のMgO濃度が増加し、点列状の粗大な酸化物の生成を招くため、MgS濃度は20%以下に制限する。なお、硫化物中にMgSは存在していなくても構わない。したがって、硫化物の平均組成におけるMgS濃度を0〜20%とした。
なお、CaS濃度が1.0%以上になると、延伸した粗大な硫化物の生成が抑制される。このため、残部としてのMnSの濃度は、CaSとMnSの2元系硫化物の場合には、CaS濃度が1.0%の場合の99.0%であってもよい。また、CaS、MgSとMnSの3元系硫化物の場合には、CaS濃度が1.0%で、MgO濃度が0%に近い値の場合の99.0%に近い値であってもよい。
前述した酸化物組成および硫化物組成は、例えば、次に述べる製造方法によって得ることができる。
先ず、転炉で酸化精錬を行った後、転炉からの出鋼時にAlを添加して脱酸処理を行い、その後さらに除滓処理を実施する。
次いで、CaO:30〜70%、Al23:5〜40%、SiO2:10%以下(0%を含まない)、MgO:0〜10%、CaF2:0〜30%、CaO/SiO2:6以上およびCaO/Al23:1.5〜15を含有するスラグを、溶鋼1トン当たり、5〜20kgの範囲で調整し、アーク式加熱装置付き真空溶鋼撹拌装置(以下、「VAD」という。)でArガスによる撹拌および精錬処理を実施し、RH真空脱ガス装置にて30分の処理を実施し、連続鋳造して横断面が300mm×400mmの鋳片にする。
さらに、鋳片を分塊圧延および棒鋼圧延で、圧下比が10以上の熱間圧延を実施する。
なお、上記成分のスラグ組成およびVADでの処理は、酸化物および硫化物の組成制御を目的とするものである。そして、RH真空脱ガス装置における処理は、酸化物系介在物の総量低減を目的として実施する処理である。
また、圧下比とは鋳片の断面積を最終の圧下によって得られた圧延軸受鋼鋼材の断面積で除した値を示す。圧下比を10以上とすることによって、複数からなる群にて存在する介在物間の距離を大きくし、一体として判断される介在物を低減させるためである。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明する。
表1に示すJIS G 4805(2008)に記載の高炭素クロム軸受鋼鋼材SUJ2の化学組成を有する鋼1〜21を、次のプロセスによって製造した。
表1中の鋼1〜11および鋼15〜21は、化学成分が本発明で規定する範囲内にあるSUJ2の化学組成を有する鋼であり、一方、鋼12〜14は、化学成分が本発明で規定する条件から外れたSUJ2の化学組成を有する鋼である。なお、鋼1〜21の全てについて、Mo含有量は0.08%を下回っていた。
先ず、70t転炉で酸化精錬を行った後、転炉からの出鋼時にAlを添加して脱酸処理を行い、その後さらに除滓処理を行った。
次いで、VADにより、Ar雰囲気下で表2に示す条件にスラグを調整し、表3に示す条件でArガスによる撹拌を実施した。
その後さらに、RH真空脱ガス装置による処理を表4に示す時間で実施した後、連続鋳造して300mm×400mmの鋳片にした。
上記のようにして得られた鋳片を1250℃で均熱した後、1100〜1050℃の温度域で分塊圧延して表5に示すサイズの鋼片とし、さらにその鋼片を1200℃に加熱した後、1100〜1020℃の温度域で棒鋼圧延して、直径120〜70mmの棒鋼を製造した。
なお、鋼15および鋼16については分塊圧延のみ実施して鋼片とし、棒鋼圧延は行わなかった。
試験番号1〜14および試験番号17〜21の棒鋼と、試験番号15および試験番号16の鋼片を200mmに切断した後、粗形状の超音波疲労試験片を採取した。
具体的には、試験番号3の直径80mmの棒鋼ならびに試験番号4〜11および試験番号17〜21の直径70mmの棒鋼については、図1に示すように長手方向横断面(つまり、棒鋼の圧延方向に直角に切断した面)に対して表面と中心の中間位置であるR/2部(「R」は棒鋼の半径を表す。)を基準として圧延方向と平行な方向に厚さ14mm、幅45mm、長さ200mmの板材を切り出した。
次に、板材の幅方向の両端をフライス加工よって「平面出し」を行った後、電子ビーム溶接によって上記板材と同一鋼材を両端に溶接し、幅85mmの板状に仕上げた。
また、試験番号1の直径120mmの棒鋼および試験番号2の直径100mmの棒鋼ならびに試験番号15の160mm×160mmの鋼片および試験番号16の140mm×140mmの鋼片については、図2に示すようにR/2部またはT/4部(「T」は鋼片の幅を表す。)を基準として圧延方向と平行な方向に厚さ14mm、幅75mm、長さ200mmの板材を切り出し、電子ビーム溶接は行わなかった。
次いで、溶接時の熱影響をなくすため、上記の全ての板材を、まず860℃で60分間保持した後に大気中で室温まで空冷する焼ならしを行った。さらに、795℃にて6時間保持した後、炉冷して球状化焼なましを行い、図1および図2に示すように幅方向から、図3に示す粗形状の超音波疲労試験片を各鋼19本ずつ採取した。
上記のようにして採取した粗形状の超音波疲労試験片を、830℃で30分加熱した後、油焼入れし、さらに、180℃で1時間加熱した後、大気中で室温まで放冷して焼戻しを行った。次いで、仕上げ加工して、図4に示す超音波疲労試験片を作製した。
なお、図3および図4に示した前述の各試験片における寸法の単位は全て「mm」である。
上記仕上げ加工をした超音波疲労試験片を用いて、超音波疲労試験を実施した。
具体的には、株式会社島津製作所製の超音波疲労試験機USF−2000を用いて、周波数20kHz、応力振幅900MPa、応力比−1の条件で、破壊が起こるまで疲労試験を行った。なお、繰り返し数が1.0×107となっても破壊しなかった場合は、応力を20MPaずつ増加させることによって、破壊が起こるまで疲労試験を実施した。
破壊した試験片は破壊起点の介在物を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、介在物の長径と短径を測定し、介在物径√AREA=(長径×短径)1/2として、各鋼の19本それぞれについて介在物径√AREAを求めた。また、測定した起点部の介在物の長径(L)を短径(W)で除してアスペクト比を求め、19本の破壊起点の介在物のアスペクト比を算術平均して、平均のアスペクト比を求めた。
なお、介在物の長径は、単体または複数からなる群にて存在する介在物の端と端を結んだ最大の辺とし、その長径の辺と平行な線で挟んだ介在物の最大幅を短径とした。また群にて存在する介在物では、介在物間の距離と小さい方の介在物の大きさ(√AREA)とを比較し、小さいほうの介在物径√AREAの値が介在物間の距離よりも大きな場合には両者は一体と判断、また小さい方の介在物の√AREAの値が介在物間の距離より小さな場合には両者が別々の介在物と判断した。
超音波疲労試験片は、図5に示すように最大応力の90%までの範囲である46mm3を試験片1本あたりの危険体積とした。そして、上記の46mm3を基準体積V0とし、予測体積Vを144mm3として、非特許文献1を参考に、極値統計処理によってY=1.28における予測最大介在物径である√AREAを求めた。
超音波疲労試験の破壊起点である介在物組成については、エネルギー分散型X線分光法によってそれぞれの組成を測定した。まず、各鋼19個の破壊起点の介在物が、酸化物であるか硫化物であるかを判別し、酸化物であるものについては酸化物の平均組成を、硫化物であるものについては硫化物の平均組成を、それぞれ算術平均により求めた。
また、各鋼について、前記の試験番号1〜14および試験番号17〜21の直径70〜120mmの棒鋼ならびに試験番号15および試験番号16の鋼片を250mmに切断し、780℃にて6時間保持した後、炉冷して球状化焼なましを行った。その後さらに、直径70〜120mmの棒鋼の中心から、棒鋼の長手方向が素形材の厚みとなるように、直径が60mmで厚みが5.5mmの素形材をスライスして採取した。また、160mm×160mmの鋼片および140mm×140mmの鋼片については中心偏析の影響を極力避けるため、図6に示すようにT/4部が素形材の中心で、鋼片の長手方向が素形材の厚みとなるように、直径が60mmで厚みが5.5mmの素形材を採取した。
上記直径が60mmで厚みが5.5mmの素形材を、830℃で30分加熱した後、油焼入れし、さらに、180℃で1時間加熱した後、大気中で室温まで放冷して焼戻しを行った。このようにして焼入れ−焼戻しした素形材の表面をラッピング加工して転動疲労試験片を作製し、転動疲労試験に供した。
転動疲労試験は、スラスト型の転動疲労試験機を用いて、最大接触面圧5230MPa、繰り返し速度1800cpm(cycle per minute)の条件で、試験数を10として行った。表6に、転動疲労試験の詳細条件を示す。
転動疲労試験結果はワイブル分布確率紙上にプロットし、10%破損確率を示すL10寿命を「転動疲労寿命」として、転動疲労特性を評価した。
表7に、超音波疲労試験の起点となった介在物の平均組成、予測最大介在物径√AREA、平均のアスペクト比(平均L/W)および転動疲労寿命を示す。なお、試験番号12は超音波疲労試験の破壊起点に硫化物が存在していなかったので、硫化物平均組成のCaS、MgSおよびMnSの欄はいずれも「−」と表記した。同様に、試験番号13は超音波疲労試験の破壊起点に酸化物が存在していなかったので、酸化物平均組成のCaO、MgO、SiO2およびAl23の欄はいずれも「−」と表記した。
表7に示すように、本発明例の試験番号1〜11の場合、鋼1〜11の化学組成は本発明で規定する条件を満たし、さらに鋼材の長手方向縦断面における超音波疲労試験の破壊起点である介在物の予測最大介在物径√AREAは45μm以下と小さく、平均のアスペクト比も7以下であり、また、破壊起点である酸化物の平均組成および破壊起点である硫化物の平均組成についても全て本発明で規定する条件を満たしている。このため、4.6×107以上の転動疲労寿命が得られた。
これに対して、鋼の化学組成が本発明で規定する条件から外れた比較例の試験番号12〜14の場合、転動疲労寿命が短い。
すなわち、試験番号12は、鋼12のO含有量が0.0012%で、本発明で規定する値を上回っているため、酸化物が粗大となってしまい、L10寿命が0.5×107と短い。
試験番号13および試験番号14は、鋼13および鋼14のSの含有量がそれぞれ、0.007%および0.006%で、本発明で規定する値を上回っており、また硫化物中のCaS濃度が本発明で規定する値を下回っているため、延伸した粗大な硫化物となってしまい、L10寿命がそれぞれ、0.6×107および0.8×107と短い。
次いで、鋼の化学組成が本発明で規定する条件を満足しても、鋼材の長手方向縦断面における超音波疲労試験の破壊起点である介在物の予測最大介在物径√AREA、および平均のアスペクト比が本発明で規定する条件から外れた試験番号15と試験番号16の場合、転動疲労寿命が短い。
すなわち、試験番号15および試験番号16は予測最大介在物径√AREAおよび、平均のアスペクト比が本発明で規定する値を上回っているため、粗大な酸化物や硫化物の影響によりL10寿命がそれぞれ、1.0×107および1.7×107と短い。
また、鋼の化学組成が本発明で規定する条件を満足しても、鋼材の長手方向縦断面における超音波疲労試験の破壊起点である酸化物の平均組成および破壊起点である硫化物の平均組成の少なくとも一方が本発明で規定する条件から外れた試験番号17〜21の場合、転動疲労寿命が短い。
すなわち、試験番号17においては、酸化物中のCaO濃度が本発明で規定する値を上回っているため、大型の酸化物が生成してしまい、L10寿命が1.5×107と短い。
試験番号18においては、酸化物中のSiO2濃度が本発明で規定する値を上回っているため、延伸した粗大な酸化物となってしまい、L10寿命が1.4×107と短い。
試験番号19においては、酸化物中のMgO濃度が本発明で規定する値を上回っているため、点列状の酸化物が粗大となってしまい、L10寿命が1.6×107と短い。
試験番号20においては、硫化物中のCaS濃度が本発明で規定する値を下回っているため、破壊起点となった硫化物が延伸した粗大な硫化物となってしまい、L10寿命が2.1×107と短い。
試験番号21においては、硫化物中のMgS濃度が本発明で規定する値を上回っているため、酸化物中のMgO濃度が上昇し、点列状の酸化物が粗大になってしまい、L10寿命が1.2×107と短い。
本発明の圧延軸受鋼鋼材は、安定して良好な転動疲労寿命を得ることができる。このため、「玉軸受」、「コロ軸受」等の転がり軸受の素材として用いるのに好適である。

Claims (1)

  1. 質量%で、Oが0.0010%以下であり、かつSが0.004%以下であるJIS G 4805(2008)に規定された高炭素クロム軸受鋼鋼材の化学組成を満足する鋼材であって、その鋼材の長手方向縦断面において、
    超音波疲労試験の破壊起点である介在物径を極値統計処理し、転動疲労試験の危険体積である144mm3中に予測される最大介在物径√AREAが45μm以下であり、かつ超音波疲労試験の破壊起点である介在物の平均のアスペクト比が7以下であり、
    さらに、超音波疲労試験の破壊起点である介在物が酸化物の場合には、平均組成における質量%での含有量がCaO:2.0〜20%、MgO:0〜20%およびSiO2:0〜10%で、かつ残部がAl23であって、CaOとAl23の2元系酸化物、CaO、MgOとAl23の3元系酸化物、CaO、SiO2とAl23の3元系酸化物およびCaO、MgO、SiO2とAl23の4元系酸化物のうちのいずれかからなり、かつ、
    超音波疲労試験の破壊起点である介在物が硫化物の場合には、平均組成における質量%での含有量がCaS:100%のCaSの1元系硫化物、または、CaS:1.0%以上、MgS:0〜20%で、かつ残部がMnSであって、CaSとMnSの2元系硫化物もしくはCaS、MgSとMnSの3元系硫化物からなる、
    ことを特徴とする圧延軸受鋼鋼材。
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