JP2012054143A - 接続構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線の先端側の絶縁被覆を剥がした導体露出部に、接続端子を接続した電線先端部が、腐食することを防止し、安定した電気特性を有する接続構造体の提供を目的とする。
【解決手段】導体被覆部44A及び先端側において導体43を露出させた導体露出部45で構成する電線40と、導体被覆部44Aにおける先端側の先端側導体被覆部44T及び導体露出部45で構成する電線先端部40Tの接続を許容する電線接続許容部12,15を備えた接続端子10と、電線接続許容部12,15に接続した電線先端部40T及び電線接続許容部12,15を封止する絶縁樹脂29とで構成した接続構造体1であって、電線先端部40Tの少なくとも先端側導体被覆部44Tに、絶縁樹脂との密着力を先端側導体被覆部44Tに対する絶縁樹脂29の引張強度が1.3MPa以上にまで高める絶縁樹脂密着性向上手段31,32を形成した。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、自動車用ワイヤーハーネスの接続を担うコネクタ等に装着される接続端子付電線としての接続構造体に関し、詳しくは、ワイヤーハーネスの先端側の絶縁被覆を剥がした導体と接続端子との接続構造体に関する。
自動車、OA機器、家電製品の分野において、信号線、電力線として接続端子付電線が使用されている。接続端子付電線は、電線の先端側に、絶縁被覆を剥がして導体を露出させた導体露出部を構成し、該導体露出部に接続端子を接続する電線先端部を構成している。この電線先端部は、絶縁被覆で被覆されていないため、長期に亘って空気や水に晒されるなどした場合、金属腐食(以下において「電食」という。)が生じるという問題があった。
例えば、電気伝導性に優れた銅系材料の導体から成る銅電線が接続端子付電線の電線として多く使用されてきたが、銅電線は、酸化し易いという特性を有しているため、空気に晒されることにより錆びるという問題がある。
特に、接続端子と電線の導体とのそれぞれを構成する金属材料が異種の金属材料である場合、接続端子と導体との接続部分に水などの電解液が付着すると、両者の標準電極電位が異なるため、イオン化傾向の大きい金属(卑な金属)と小さい金属(貴な金属)との間に腐食電流が流れ、その結果、卑な金属は金属イオンとなり溶液中に溶解し腐食されることになる。
よって、イオン化傾向の異なる異種金属同士が接触する場合、異種金属腐食が発生するため、上述したような電食が生じる問題はより顕著になる。
さらに、異種金属端子同士の接続の中でもアルミ系端子と銅系端子とを接続する場合、相互の標準電極電位差が大きくなるため、特に、電食が生じ易くなる。
詳しくは、上述したように、例えば自動車分野においては、車輌の高性能・高機能化が急速に進められてきていることから、車載される各種電気機器、制御機器等の増加に伴って使用される銅電線も増加する傾向にあるのが現状である。
その一方で車両の軽量化により燃費効率を向上させようとする要求が急速に高まりつつあり、銅電線と比較してより軽量で安価なアルミ系材料で形成した端子や電線類が自動車分野において特に注目されている。
このような状況の下で、電線同士の接続や電線と外部電気機器の端子との接続、或いは外部電気機器と接続するために電線に接続用端子を装着する際に、アルミと銅を接触・接合しなければならない場合が生じる。
このため雨天時の走行や洗車、あるいは結露などによって接続部分が被水した場合には電気的に卑であるアルミ系材料のイオン化が進行して腐食が促進される。その結果、電線先端部の接触状態が悪化して電気的特性が不安定になる他、接触抵抗の増大や腐食による線径の減少により電気抵抗の増大、更には断線が生じて電装部品の誤作動、機能停止に至ることも考えられる。
このような電食を防ぐ従来の方法として、下記特許文献1においてアルミ電線用端子が提案されている。
特許文献1によれば、アルミ電線用端子は、アルミ系材料で形成した端子後端部(12)と、銅系材料で形成した端子先端部(14)とで構成し、端子後端部(12)にアルミ電線を接続するとともに、端子先端部(14)に銅系端子を接続し、端子先端部(14)と端子後端部(12)との接続部分を樹脂(34)で封止することにより、該接続部分に電解液が付着することがなく電食を防止できることが開示されている。
さらに、特許文献1によれば、アルミ電線用端子の中でも、端子先端部(14)と端子後端部(12)との接続部分のみならず、端子後端部(12)とアルミ電線(16)との接続部分、詳しくは、ワイヤバレル部(20)によるアルミ導体(18)の圧着部分や、インシュレーションバレル部(24)による絶縁被覆(22)の圧着部分も含めて樹脂封止した構成についても開示されている(特許文献1中の図4)。
しかし、絶縁被覆には、耐環境性を考慮した材料として例えば、ポリオレフィン系の材料が一般的に使用されることが多く、このような系統の材料においては、絶縁被覆に被覆する樹脂との密着性が悪い。
従って、上述したアルミ電線用端子のように、絶縁被覆(22)の先端部分も含めて樹脂封止した構成の場合、この絶縁被覆(22)の先端部分に曲げ応力などの応力が加わったり、温度変化や湿気のある環境に晒されるなどすると、絶縁被覆(22)に対して封止した樹脂が剥離し易くなり、これらの間に隙間が生じることがある。
このように隙間が生じると、当該隙間を通じて電解液が樹脂の内部のアルミ導体(18)側に浸入し、アルミ系材料で形成した端子後端と銅系材料で形成した端子先端部(14)との接続部分が腐食してしまうという問題が考えられる。
このような問題を回避するための対策として、例えば、絶縁被覆をより多くの樹脂で覆う場合には、樹脂の使用量が多くなりコストがかかるという問題が生じ、また、樹脂コーティングを念入りに行った場合には、樹脂封止に時間がかかるという問題も生じる。
また、特許文献2には、電線先端部と接続端子との接続部分の腐食を防止する方法として、接続部分を樹脂で封止する方法以外にも、防水コネクタを用いる方法として、「防水コネクターの製造方法および防水コネクター」が開示されている。
しかし、このような防水コネクタを用いる場合においても、防水コネクタが従来において不要とされていた部位に防水コネクタを使用することは大幅なコストアップにつながることになる。さらに、振動疲労や経年劣化で亀裂などが生じた場合において、この亀裂部から雨水等が防水コネクタ内にいったん浸入すると、逆に電食を促進する結果となるという問題があった。
特開2004−111058号公報 特許第2650051号公報
そこで本発明は、電線の先端側の絶縁被覆を剥がして導体を露出させた導体露出部に、接続端子を接続した電線先端部が、電解液の付着により腐食することを防止し、長期に亘って安定した電気特性を有する接続構造体の提供を目的とする。
本発明は、導体を絶縁被覆で被覆した導体被覆部、及び、先端側の前記絶縁被覆を剥がして前記導体を露出させた導体露出部で構成する電線と、前記導体被覆部における先端側の先端側導体被覆部及び前記導体露出部で構成する電線先端部の接続を許容する電線接続許容部を備えた接続端子と、前記電線接続許容部に接続した前記電線先端部及び前記電線接続許容部を封止する絶縁樹脂とで構成した接続構造体であって、前記電線先端部の少なくとも前記先端側導体被覆部に、前記絶縁樹脂との密着力を前記先端側導体被覆部に対する前記絶縁樹脂の引張強度が1.3MPa以上にまで高める絶縁樹脂密着性向上手段を形成したことを特徴とする。
前記絶縁樹脂密着性向上手段により、引張強度が1.3MPa以上となる密着力で、前記先端側導体被覆部に対して前記絶縁樹脂を密着させることができる。
このように、引っ張り強度が1.3MPa以上となる密着力で、前記先端側導体被覆部に対して前記絶縁樹脂を密着させることで、先端側導体被覆部を覆う絶縁樹脂の厚みが例えば、50μm〜100μmの場合において、所定の腐食試験後の前記電線先端部の抵抗変動値が2.5mΩ以下となり、腐食試験を満たすことができる。
また、前記絶縁樹脂密着性向上手段により、引張強度が1.3MPa以上となる密着力で、前記先端側導体被覆部に対して前記絶縁樹脂を密着させることにより、例えば、電線先端部に曲げ等の応力が加わったり、水などの電解液が付着し、温度変化の激しい屋外などの環境に晒された場合においても、前記電線先端部、及び、前記電線先端部を封止する絶縁樹脂のうち、先端側導体被覆部に密着している絶縁樹脂が剥離して、先端側導体被覆部と絶縁樹脂との間に隙間が生じることがなく、導体被覆部に対して絶縁樹脂を密着させておくことができる。
従って、導体被覆部と絶縁樹脂との間から導体露出や電線接続許容部に電解液が浸入することを防止することができ、長期に亘って安定した電気特性を有する接続構造体を提供することができる。
またこの発明の態様として、前記絶縁樹脂密着手段を、前記先端側導体被覆部の表面における算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面で構成することができる。
前記先端側導体被覆部の表面を上述した粗表面で構成することで、絶縁樹脂で前記電線先端部を封止する際に、前記先端側導体被覆部における前記粗表面の隙間にまで絶縁樹脂が入り込んだ状態となるため、前記先端側導体被覆部の表面が滑らかな表面と比較して絶縁樹脂を前記先端側導体被覆部に対してしっかりと密着させることができる。
またこの発明の態様として、前記粗表面は粗面加工により構成することができる。
前記粗表面を粗面加工により構成することで、前記先端側導体被覆部の表面を粗表面で構成する際の表面粗さの度合いを調節しながら加工することができるため、算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面を確実に構成することができる。
前記粗表面に構成する手段としては、例えば、薬剤により表面を溶融させて粗表面とするなど、特に限定しないが、放電やブラストなどの粗面加工により構成することが好ましい。
ここで、前記放電には、プラズマ放電、コロナ放電を挙げることができるが、これらに限らず、火花放電、グロー放電、アーク放電なども含むものとする。
前記ブラスト(ショットブラスト)は、研磨剤を吹き付ける加工であれば特に限定せず、サンドブラストなどの空気式、ショットブラストなどの機械式、砥粒を混入した液体を噴射するウエットブラストなどの湿式を含むものとする。また、ブラストは、研磨剤を前記先端側導体被覆部の周方向における所定の方向から吹き付ける構成に限らず、周方向全体から吹き付ける構成であってもよい。
なお、前記先端側導体被覆部に対して周方向全体から研磨剤を吹き付ける際には、電線を軸周りに回してもよく、或いは、研磨剤の吹出しノズルを電線の軸周りに回してもよい。
またこの発明の態様として、前記絶縁樹脂密着手段を、前記先端側導体被覆部の表面に付着させる密着増強剤で構成することができる。
上述したように、前記絶縁樹脂密着性向上手段としての密着増強剤を、前記先端側導体被覆部の表面に付着させることで、密着増強剤を付着した前記先端側導体被覆部の表面を絶縁樹脂で覆ったとき、いわば絶縁樹脂と先端側導体被覆部との接着剤として密着増強剤が作用し、前記先端側導体被覆部に対して絶縁樹脂をしっかりと密着させることができる。
前記先端側導体被覆部の表面に密着増強剤を付着させる手段としては、前記先端側導体被覆部の表面に密着増強剤を塗布する、或いは、容器に貯溜した液状の密着増強剤に浸すなど、付着方法は限定しない。
また、粗表面で構成した前記先端側導体被覆部の表面に対して密着増強剤を付着してもよい。例えば、前記先端側導体被覆部の表面における算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面に対して密着増強剤を付着してもよく、或いは、粗面加工した粗表面に対して密着増強剤を付着してもよい。
この場合においても、前記先端側導体被覆部に対して前記絶縁樹脂を引張強度が1.3MPa以上となる密着力で、密着させることができ、さらに、前記先端側導体被覆部の表面が滑らかな表面である場合において、該滑らかな表面に対して密着増強剤を付着する場合と比較して、密着増強剤の使用量を低減させることができる。
またこの発明の態様として、前記絶縁樹脂を、粘度が2,000〜20,000mPa・sの樹脂とすることができる。
前記絶縁樹脂の粘度を2,000mPa・s以上とすることで、前記電線先端部、及び、前記電線接続許容部を絶縁樹脂で封止する際に、接続端子の先端側にまで前記絶縁樹脂が流れ込むことがなく、接続相手側となる雄型端子のオスタブを接続するとき、接続不良の要因となる事態を防ぐことができる。
一方、前記絶縁樹脂の粘度を20,000mPa・s以下とすることにより、拡散性を確保できるため、確実かつ効率よく前記絶縁樹脂で被覆することができる。さらに、前記絶縁樹脂の表面を完全に被覆できないという被覆に斑が生じることもないため、必要な防食性を確実に得ることができる。
またこの発明の態様として、前記絶縁樹脂を、ショアD硬度が40〜80、金属に対する接着強度が−40℃〜125℃の範囲において3MPa以上、且つ、弾性率が200MPa以上1000MPa以下の樹脂とすることができる。
これにより、前記電線先端部及び前記電線接続許容部を封止した絶縁樹脂が剥離し難くすることができる。
従って、電解液の浸入を防ぐことができ、電食が生じることのない優れた耐久性を備えて構成することができる。
またこの発明の態様として、前記絶縁樹脂を、2時間の煮沸の下で吸水率が1%以下である樹脂とすることができる。
このように、前記絶縁樹脂を、2時間の煮沸の下で1%以下という吸水率の低い樹脂とすることで、電解液の吸収を最小限に留めることができるため、前記電線先端部及び前記電線接続許容部へ電解液が浸入することを防ぐことができ、電食が生じることのない優れた耐久性を備えて構成することができる。
またこの発明の態様として、前記絶縁樹脂を、シリコン系、アクリル系、ウレタン系、ポリアミド系、エポキシ系、フッ素系、ポリビニルブチラール系、フェノール系、ポリイミド系、アクリルゴム系のうち少なくともいずれかの樹脂とすることができる。
またこの発明の態様として、前記導体を、アルミニウム系材料とし、前記接続端子を、銅系材料とすることができる。
銅系材料で形成しているため、優れた導電性能を得ることができつつ、アルミニウム系材料で形成しているため、例えば、車両に備えた場合に、車両を軽量化することができ、燃費の向上を図ることができる。
この発明によれば、電線の先端側の絶縁被覆を剥がして導体を露出させた導体露出部に、接続端子を接続した電線先端部が、電解液の付着により腐食することを防止し、長期に亘って安定した電気特性を有する接続構造体を提供することができる。
第1実施形態の圧着端子付電線の圧着端子部分の斜視図。 第1実施形態の圧着端子の説明図。 第1実施形態の圧着端子付電線の圧着端子部分を一部拡大して示した断面図。 第1実施形態の圧着端子付電線の製造方法の説明図。 樹脂封止部を薄肉にした第1実施形態の圧着端子付電線の圧着端子部分の斜視図。 第1実施形態の圧着端子付電線をコネクタハウジングに接続した様子を示す斜視図。 コネクタハウジングの一部、及び、第1実施形態の圧着端子付電線の圧着端子部分の断面図。 第2実施形態の圧着端子付電線の圧着端子部分を一部拡大して示した断面図。 せん断引張試験で用いるせん断引張試験片の説明図。 せん断引張試験片の作製手順、及び、せん断引張試験方法の説明図。 耐腐食試験、及び、絶縁樹脂密着力検証試験の結果を示すグラフ。 エアリーク試験で用いる加圧空気供給装置の説明図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態の圧着端子付電線1は、図1乃至図3に示すように、圧着端子10、電線40、及び、樹脂封止部29とで構成している。
図1は、第1実施形態の圧着端子付電線1の圧着端子部分の外観図であり、図2(a)は、樹脂封止部29を仮想線で示した樹脂封止前圧着端子付電線1Aの先端部分の外観図である。図2(b)は、圧着前の圧着端子10および電線40の外観図である。図3は、領域Xを拡大して模式的に示すとともに、幅方向Yの中間部分における圧着端子付電線1の先端部分の断面図である。
圧着端子付電線1は、電線40の先端部分に圧着端子10を圧着し、その圧着部分を絶縁樹脂29Aで覆った構成である。
なお、樹脂封止部29で封止する前の圧着端子付電線1を樹脂封止前圧着端子付電線1Aに設定する。
また、電線40は、電子機器の近年の小型化、軽量化に伴い、従来の撚り線と比べて細い極細素線を束ねて芯線43を構成し、先端部分を除く芯線43の外周部分全体を絶縁被覆44Aで被覆した構成で構成している。
電線40は、図2(b)に示すように、近年の小型化、軽量化に伴い、従来の撚り線と比べて細いアルミ電線を束ねて芯線43を構成し、該芯線43を絶縁樹脂で構成する絶縁被覆44Aで被覆している。
詳しくは、電線40は、芯線43を絶縁被覆44Aで被覆した芯線被覆部44と、先端側の絶縁被覆44Aを剥がして芯線43を露出させた芯線露出部45とで構成している。
ここで、芯線被覆部44における先端側部分を、先端側芯線被覆部44Tに設定するとともに、先端側芯線被覆部44Tと芯線露出部45とを電線先端部40Tに設定する。
先端側芯線被覆部44Tは、その表面全体を算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面31で構成している。
前記圧着端子10は雌型端子であり、図2(b)に示すように、長手方向Xの前方から後方に向かって、図示省略する雄型端子のオスタブの挿入を許容するボックス部11と、該ボックス部11の後方で、所定の長さの第1トランジション18を介して配置されたワイヤーバレル部12と、ワイヤーバレル部12の後方で所定の長さの第2トランジション19を介して配置されたインシュレーションバレル部15とを一体に構成している。
圧着前のワイヤーバレル部12は、図2(b)に示すように、バレル底部13と、その幅方向Yの両側から斜め外側上方に延出するワイヤーバレル片14とで構成し、後方視略U型に形成している。圧着前のインシュレーションバレル部15も、バレル底部16と、その幅方向Yの両側から斜め外側上方に延出するインシュレーションバレル片17とで構成し、後方視略U型に形成している。
なお、インシュレーションバレル片17は、幅方向の両側のうち一方の側と他方の側とは、長手方向Xの前後各側で互いにずらした位置から斜め外側上方に延出している。
圧着端子10の長手方向Xの後方部分には、図2(a)に示すように、電線40の電線先端部40Tが接続された電線接続部分21を構成している。
電線接続部分21は、電線先端部40Tを圧着端子10で圧着した部分であり、長手方向Xの後方から先端側に順に、絶縁被覆圧着部21a、及び、芯線圧着部21bからなる。
絶縁被覆圧着部21aは、電線40の先端側芯線被覆部44Tをインシュレーションバレル部15によりかしめて圧着した部分である。
芯線圧着部21bは、電線先端部40Tをワイヤーバレル部12によりかしめて圧着した部分である。
圧着端子10は、厚み0.25mm、幅31mmの銅合金条(FAS680H材、古河電気工業株式会社製)を金属基板とし、金属基板に折り曲げ加工を施して立体構成している。
ボックス部11は、倒位の中空四角柱体で構成され、該ボックス部11の内部空間は、長手方向Xに連通している。
ボックス部11は、図3に示すように、内部に雄型端子のオスタブ(図示省略)の挿入を許容する空間23Aを備え、挿入される雄型端子のオスタブに接触する接触片23aを長手方向Xに沿って備えている。
ボックス部11の長手方向Xの後端部分の上部は、後述するとおり、コネクタハウジング60(ソケット)の挿入孔61に差し込んだボックス部11が抜けないように、挿入孔61に対して突出するようコネクタハウジング60に装着した抜止部材62に係止する被係止部23bを形成している(図7参照)。
このように構成した樹脂封止前圧着端子付電線1Aは、電線接続部分21及び、その周辺部分の表面、具体的には、絶縁被覆圧着部21aを含む先端側芯線被覆部44Tから芯線圧着部21bに至る部分の表面に、樹脂封止部29を形成している。
なお、このような樹脂封止部29の形成部分、すなわち、先端側芯線被覆部44Tから芯線圧着部21bに至る部分の表面を樹脂封止許容領域28に設定する。
樹脂封止許容領域28の中でも先端側芯線被覆部44Tの表面は、上述したように粗表面31であるため、図3中の領域Xの拡大図に示すように、絶縁樹脂29Aが、粗表面31の微細な凹凸の隙間にまで入り込んだ状態で被覆され、先端側芯線被覆部44Tの表面に対して密着している。
続いて、前記絶縁樹脂29Aについて説明する。
絶縁樹脂29Aは、紫外線硬化樹脂であり、「JIS K6251」の規定に基づいて条件が25℃の下、BH型回転粘度計を用いて計測した粘度が5,000〜20,000mPa・sの樹脂材料からなる。
さらに、絶縁樹脂29Aは、「JIS K6253」の規定に基づいて条件が25℃の下、計測したショアD硬度が40〜80の樹脂材料からなる。
さらにまた絶縁樹脂29Aは、「JIS K6849」の規定に基づいて計測した金属に対する接着強度が−40℃から125℃の範囲において3MPa以上の樹脂材料からなる。
また、絶縁樹脂29Aは、「JIS K6251」の規定に基づいて計測した弾性率が200MPa以上1000MPa以下である樹脂材料からなる。
さらに、絶縁樹脂29Aは、電解液(水)に対する耐加水分解性に優れた樹脂材料からなる。
絶縁樹脂29Aは、2時間煮沸した時の重量変化率で表わした煮沸吸水率が1.0%以下である樹脂材料からなる。
上述の特性を満たす絶縁樹脂29Aとして、例えば、シリコン系、アクリル系、ウレタン系、ポリアミド系、エポキシ系、フッ素系、ポリビニルブチラール系、フェノール系、ポリイミド系、アクリルゴム系のうちいずれかの樹脂材料で構成することができる。
続いて圧着端子付電線1の製造方法について図4を用いて説明する。
なお、図4は、圧着端子付電線1の製造方法についての説明図である。
芯線露出部45を形成する前の図4(a)に示すような電線先端部40Tに対して、図4(b)に示すように、粗面加工としてプラズマ放電加工を施す。
図示省略するが、プラズマ放電加工では、2つの電極間に高電圧を印加させ、絶縁被覆44Aで覆われた電線先端部40Tの表面に対して放電によりプラズマを発生させる。これにより、図4(b)に示すように、電線先端部40Tの絶縁被覆44Aの表面を、算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面31で構成することができる。
図4(c)に示すように、電線先端部40Tのうち、芯線露出部45に相当する部分の絶縁被覆44Aを剥がして芯線露出部45を構成する。なお、電線先端部40Tは、芯線露出部45と、表面が粗表面31となった先端側芯線被覆部44Tとで構成される。
続いて、図4(d)に示すように、電線先端部40Tに圧着端子10を接続し、樹脂封止前圧着端子付電線1Aを構成する。詳しくは、芯線露出部45にワイヤーバレル片14を圧着するとともに、インシュレーションバレル片17に先端側芯線被覆部44Tを圧着する。
先端側芯線被覆部44Tから芯線圧着部21bに至る部分に絶縁樹脂29Aを塗布し、図4(e)に示すように、絶縁樹脂29Aに対して紫外線UV照射することで、絶縁樹脂29Aを硬化させ、樹脂封止許容領域28に樹脂封止部29を形成することができる。
以上により、図1に示すような圧着端子付電線1を構成することができる。
このように、電線先端部40Tのうち、芯線露出部45に相当する部分の絶縁被覆44Aを剥がして芯線露出部45を構成する前の段階において、先端側芯線被覆部44Tの表面を粗表面31で構成することにより、芯線露出部45に対して誤ってプラズマ放電加工してしまうことを防ぐことができるため、芯線43の優れた導電性を確保することができる。
なお、電線先端部40Tの絶縁被覆44Aの表面に対する粗面加工は、上述したプラズマ放電加工に限らず、例えば、コロナ放電であってもよい。
上述した圧着端子付電線1が奏する作用、効果について説明する。
圧着端子付電線1は、先端側芯線被覆部44Tの表面を、算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面31で構成している。
上述した構成により、絶縁樹脂29Aで前記電線先端部40Tを封止する際に、先端側芯線被覆部44Tにおける粗表面31の凹凸にまで絶縁樹脂29Aが入り込んだ状態で封止することができる。
よって、前記絶縁樹脂29Aを、先端側芯線被覆部44Tに対して、しっかりと密着させることができる。
詳しくは、通常、芯線43を被覆する絶縁被覆44Aには、例えば、ポリオレフィン系などの耐環境性を考慮した材料が一般的に使用されている。
しかし、この系統の材料は、絶縁樹脂29Aとの密着性が悪く、圧着端子付電線1の先端側芯線被覆部44Tに曲げ応力が加わるなどしたとき、先端側芯線被覆部44Tを覆った絶縁樹脂29Aが剥離し、先端側芯線被覆部44Tと絶縁樹脂29Aとの間に隙間が生じ、導体露出部から導体被覆部へと絶縁被覆44Aの内部を通じて電解液が浸入する。
これにより、絶縁樹脂29Aが加水分解により膨張したり、アルミ製の芯線43が腐食し、白色に変化した状態となるという問題があった。
このような問題を防ぐための対策手段としては、端子端部の絶縁被覆44Aを絶縁樹脂29Aで覆う範囲を広くすることや、絶縁被覆44Aの膜厚を厚くするなどするといった方法が考えられるが、絶縁被覆44Aを絶縁樹脂29Aで十分に覆っても先端側芯線被覆部44Tの表面と絶縁樹脂29Aとの接触部分において、先端側芯線被覆部44Tに対して絶縁樹脂29Aが剥離してしまうと、これら先端側芯線被覆部44Tと絶縁樹脂29Aとの隙間を通じて電解液が浸入してしまうため、侵食を防ぐ根本的な解決手段とはならない。
さらに、圧着端子付電線1の圧着端子部分と、該圧着端子部分を挿着するコネクタハウジング60の挿入孔61とのクリアランスが小さい場合においては樹脂封止許容領域28に嵩高く形成した樹脂封止部29が邪魔になり、圧着端子部分を挿入孔61へ挿着できないことになる。
これに対して、第1実施形態の圧着端子付電線1は、先端側芯線被覆部44Tの表面を粗表面31で構成しているため、先端側芯線被覆部44Tの表面に有する微細な凹凸にまで絶縁樹脂29Aが入り込むため、たとえ絶縁樹脂29Aとの密着性の低い材料で形成した絶縁被覆44Aに対して、絶縁樹脂29Aを先端側芯線被覆部44Tに対してしっかりと密着させることができる。
従って、絶縁樹脂29Aで封止した先端側芯線被覆部44Tに電解液が浸入することを防止でき、アルミ電線40を撚った芯線43と銅合金条の圧着端子10との異種金属同士の接続に関わらず、異種金属接触腐食などの腐食の発生を防止し、長期に亘って安定した電気特性に保つことができる。
さらに、先端側芯線被覆部44Tの表面を、放電加工などの粗面加工により粗表面31で構成することにより、粗表面31に構成する際の表面粗さの度合いを調節しながら加工することができるため、算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面31を確実に構成することができる。
また、圧着端子付電線1は、前記絶縁樹脂29Aを先端側芯線被覆部44Tに対してしっかりと密着させて被覆することができるため、樹脂封止許容領域28に形成する樹脂封止部29を、図1に示した樹脂封止部29と比較して図5に示すように、薄肉とした薄型樹脂封止部29Sで形成することができる。
すなわち、薄型樹脂封止部29Sは、先端側芯線被覆部44Tにおいて、インシュレーションバレル部15の厚みと略同じ厚みになるよう絶縁樹脂29Aで覆った構成である。
上述した薄型樹脂封止部29Sは、圧着端子10、及び、電線先端部40Tと挿入孔61とのクリアランスが小さい場合でも、圧着端子付電線1の圧着端子10、及び、電線先端部40Tをコネクタハウジング60の挿入孔61に挿入する際には、図6、及び、図7に示すように、薄型樹脂封止部29が挿入孔61の内面に干渉することなく、確実に挿着することができる。
なお、図6は、コネクタハウジング60に圧着端子部分を挿着した様子を示すコネクタハウジング60、及び、圧着端子付電線1の外観図であり、図7(a)は、コネクタハウジング60に圧着端子部分を挿着した様子の一部を示す斜視断面図であり、図7(b)は、図6中のA−A線断面図である。
また、上述したように、絶縁樹脂29Aの粘度を2,000mPa・s以上とすることで、樹脂封止許容領域28の表面に樹脂封止部29を形成する際に、圧着端子10の先端側、すなわち、ボックス部11の内部にまで絶縁樹脂29Aが流れ込むことがなく、接続相手側となる雄型端子のオスタブ(図示省略)をボックス部11の内部に挿入したとき、接続不良の要因となる事態を防ぐことができる。
さらにまた、このように絶縁樹脂29Aの粘度を20,000mPa・s以下としたことにより、確実かつ効率よく絶縁樹脂29Aで被覆することができる。
例えば、粘度が20,000mPa・s以上の絶縁樹脂を用いた場合、拡散性に乏しくなり、樹脂封止許容領域28の表面を絶縁樹脂で被覆するのに時間がかかるという粘度が高すぎることによる弊害が生じる。
これに対し、絶縁樹脂29Aの粘度を20,000mPa・s以下とすることにより、拡散性を確保できるため、確実かつ効率よく絶縁樹脂29Aで被覆することができる。さらに、絶縁樹脂29Aの表面を完全に被覆できないという被覆に斑が生じることもないため、必要な防食性を確実に得ることができる。
絶縁樹脂29Aを、ショアD硬度が40〜80、金属に対する接着強度が−40℃から125℃の範囲において3MPa以上、且つ、弾性率が200MPa以上1000MPa以下の樹脂とすることにより、樹脂封止許容領域28の表面に形成した樹脂封止部29が剥離し難くすることができる。
従って、電解液の浸入を防ぐことができ、電食が生じることのない優れた耐久性を備えて構成することができる。
また、本実施形態の圧着端子付電線1は、芯線43を、アルミニウム系材料で形成し、前記圧着端子10を、銅系材料で形成しているため、優れた導電性能を得ることができつつ、燃費の向上を図ることができる。
詳しくは、このように芯線43を、アルミニウム系材料で形成することにより、コストダウンを図ることができるとともに、車両を軽量化することができ、燃費効率の向上を図ることができる。
以下では、他の実施形態における圧着端子付電線2について説明する。
但し、以下で説明する構成のうち、上述した第1実施形態における圧着端子付電線1と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
(第2実施形態)
第2実施形態の圧着端子付電線2は、図8に示すように、先端側芯線被覆部44Tの表面を粗表面31で構成せずに、該先端側芯線被覆部44Tの表面に対して密着増強剤32を塗布したプライマー処理を施した構成である。つまり、樹脂封止部29は、樹脂封止許容領域28における先端側芯線被覆部44Tにおいては、密着増強剤32を塗布した先端側芯線被覆部44Tの表面を絶縁樹脂29Aで覆って形成している。
なお、図8は、領域Xを拡大して模式的に示すとともに、幅方向Yの中間部分において切断して表した第2実施形態の圧着端子付電線2の先端部分の断面図である。
樹脂封止許容領域28に樹脂封止部29を形成する方法について説明する。
電線40は、先端部分に芯線露出部45を形成する前の状態において、電線先端部40Tの表面に、密着増強剤32を塗布する(図示せず)。
電線先端部40Tのうち、絶縁被覆44Aを剥がして芯線露出部45を構成する。これにより、電線先端部40Tは、芯線露出部45と、表面に密着増強剤32が塗布された先端側芯線被覆部44Tとで構成される(図示せず)。
続いて、第1実施形態の圧着端子付電線1と同様に、電線先端部40Tに圧着端子10を接続し、先端側芯線被覆部44Tから芯線圧着部21bに至る部分を絶縁樹脂29Aで覆うことで、樹脂封止許容領域28に樹脂封止部29を形成することができる。
以上により、図8に示すような圧着端子付電線2を構成することができる。
上述した圧着端子付電線2は、以下の作用、効果を奏することができる。
圧着端子付電線2は、先端側芯線被覆部44Tにおける密着増強剤32を塗布した状態の表面を絶縁樹脂29Aで被覆している。これにより密着増強剤32は、いわば絶縁樹脂29Aと先端側芯線被覆部44Tとの接着剤として作用し、先端側芯線被覆部44Tに対して絶縁樹脂29Aをしっかりと密着させることができる。
よって、先端側芯線被覆部44Tに曲げ応力などがかかるなどしても先端側芯線被覆部44Tに対して絶縁樹脂29Aが剥離することがない。
従って、先端側芯線被覆部44Tと絶縁樹脂29Aとの間に隙間が生じることがなく、絶縁樹脂29Aで封止した電線先端部40Tの内部に電解液が浸入することを防止することができ、長期に亘って安定した電気特性に保つことができる。
続いて、本実施形態の圧着端子付電線1,2の効果を確認するために行った効果確認試験について説明する。
効果確認試験として、耐腐食試験、絶縁樹脂密着力検証試験、エアリーク試験の3つの試験を行い、これら試験では、それぞれ先端側芯線被覆部44Tに対して様々な表面処理を施し、表面処理の種類ごとの先端側芯線被覆部44Tに対する絶縁樹脂29Aの密着性を検証した。
先端側芯線被覆部44Tに対して施した表面処理は、放電加工と、プライマー処理との2種類に大別することができる。
放電加工としては、プラズマ放電加工とコロナ放電加工とを行った。
表面処理がプラズマ放電加工とコロナ放電加工によって、先端側芯線被覆部44Tの表面全体を、算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面31となるよう加工している。
さらに、プライマー処理は、先端側芯線被覆部44Tの表面にプライマーAからEの5種類の密着増強剤32のそれぞれを表面に塗布する処理によるものである。
ここで、プライマーAは、キシレン、トルエン系溶剤35%を含有するプライマーであり、プライマーBは、キシレン、1−ブタノール系溶剤97%を含有するプライマーであり、プライマーCは、トルエン系溶剤93%を含有するプライマーであり、プライマーDは、トルエン系溶剤78%を含有するプライマーであり、プライマーEは、メチルシクロヘキサ系溶剤85%を含有するプライマーとした。
耐腐食試験では、本実施形態のサンプルとして、表面処理の種類ごとに圧着端子付電線を30本ずつ作製するとともに、比較例として表面処理が未処理である圧着端子付電線についても30本作製し、これらサンプルごとに樹脂封止部29を形成した芯線圧着部21bの抵抗変動値を算出し、これらを基に防食性能を比較した。
なお、圧着端子付電線の樹脂封止許容領域28に形成した樹脂封止部29は、50〜100μmの膜厚で形成するものとし、また、先端側芯線被覆部44Tの表面処理が未処理である場合において先端側芯線被覆部44Tの表面の算術平均粗さは約0.13μmである。
抵抗変動値の算出手順は、以下のとおりである。
まず、圧着端子付電線1ごとに芯線圧着部21bの初期抵抗値を測定しておき、上述した表面処理の種類ごとに30本ずつ作製した圧着端子付電線を、図6、
図7に示すように、10本ずつ、ピン数が10(2×5)のコネクタハウジング60の全ての挿入孔61に、圧着端子10を挿着し、このように圧着端子付電線の圧着端子10を挿着したコネクタハウジング60を3つ作製する。
これら3つのコネクタハウジング60を、後述する環境に晒した後に、芯線圧着部21bごとの抵抗値を測定し、初期抵抗値に対する変動値として算出する。
なお、抵抗の測定に際しては、抵抗測定器(ACmΩHiTESTER3560、日置電機株式会社製)を用いて測定した。
さらに、本耐腐食試験では、上述した表面処理の種類ごとに、実際の使用に耐え得る耐侵食性を確認するために初期抵抗値の測定後に、圧着端子付電線1の端子接続部分を挿着した3つコネクタハウジング60を高温暴露(120℃×120時間)の条件下に晒した後、JIS Z2371に定める塩水噴霧試験(35℃の5重量%食塩水を所定圧力で噴霧する)を96時間実施した。さらにその後、高温高湿(85℃,95%RH×96h)の条件下に晒した。
その後、圧着端子付電線1の芯線圧着部21bの抵抗値を、上述した初期抵抗の計測と同様にして測り、同一サンプルの初期抵抗値を差し引くことにより、曝露前後の芯線圧着部21bの抵抗変動値の中でも最大値を算出し、これらを基に防食性能を比較した。
その結果を表1に示す。
なお、抵抗変動値の最大値は、腐食試験規格の2.5mΩ以下を満足することが防食に有効であることが明らかになっているため、2.5mΩ以下である場合を「○」(合格)、2.5mΩより大きい場合を「×」(不合格)とした。
表1のとおり、表面処理が未処理の場合、抵抗変動の最大値は100(mΩ)となり、腐食試験規格の2.5mΩを大きく超える値となった。
これに対して表面処理が放電加工の場合、プラズマ放電、コロナ放電のいずれにおいても抵抗変動の最大値は、2.5mΩ以下となり合格となった。
また、表面処理がプライマー処理の場合、プライマーA、Bについてはいずれも腐食試験規格である2.5mΩを超える値となり、不合格であった。特に、プライマーAについては表面処理による効果が全く確認できなかった。
これに対して、プライマーC、D、Eについてはいずれも腐食試験規格である2.5mΩ以下の値となり、合格となった。特に、プライマーEについては抵抗変動の最大値が0.8mΩとなり、腐食試験規格の2.5mΩよりも大幅に小さな値となった。
続いて絶縁樹脂密着力検証試験について説明する。
絶縁樹脂密着力検証試験では、樹脂封止許容領域28に形成した樹脂封止部29の中でも、特に、先端側芯線被覆部44Tの表面を覆う絶縁樹脂29Aの密着性について検証するために、先端側芯線被覆部44Tの表面を絶縁樹脂29Aで覆った構成をモデル化したサンプルとして図9(a),(b)に示すような、せん断引張試験片70を作製した。
なお、図9(a)は、せん断引張試験片70の平面図であり、図9(b)は、せん断引張試験片70の側面図である。
さらに、絶縁樹脂密着力検証試験では、せん断引張試験片70を上述した表面処理の種類ごとに10個ずつ作製し、それぞれについて引張強度を測定し、これら値を基に、表面処理の種類ごとにおける引張強度の平均値を算出した。
せん断引張試験片70の作製手順、及び、せん断引張試験方法について、図10を用いて簡単に説明する。
図10(a1)に示すように、絶縁樹脂29Aの材料として用いられるポリオレフィン製のポリオレフィン板71の表面に密着増強剤32を出来るだけ薄く塗り、30分程度、室温乾燥させる。一方、図10(a2)に示すように、ガラス板73に絶縁樹脂29Aの材料として用いられる紫外線硬化樹脂74を塗る。
なお、紫外線硬化樹脂74の塗布部分の外周には、予め、樹脂流れ止めテープ75を貼っている。また、図9(a),(b)に示すように、ポリオレフィン板71は、長さがt=100mm、幅がt=20mm、厚みがt=3mmである短冊状の板であり、ガラス板73は、長手方向長さがT=70mm、幅方向長さがT=50mm、厚みがT=5mmの長方形状の板である。
そして、図10(b)に示すように、ガラス板73を裏にして、ガラス板73の紫外線硬化樹脂74の塗布部分とポリオレフィン板71の密着増強剤32の塗布部分とを重ね合わせ、紫外線光UVを照射させる。
これにより、図9、及び、図10(c)に示すようなせん断引張試験片70を作製することができる。
なお、図9に示すように、せん断引張試験片70は、ポリオレフィン板71とガラス板73との重合部分における重ね合わせ代がt=15mmであり、重合部分(S)の面積は、300mm(=15(t)×20(t))である。
上述したように作製したせん断引張試験片70を、図10(d)に示すようなせん断引張装置に装着し、ガラス板73に対してポリオレフィン板71をチャック76aでせん断方向に引っ張り、せん断引張試力を測定する。
絶縁樹脂密着力検証試験の結果として、表面処理の種類ごとに引張強度の平均値を表2に示す。なお、表面処理が未処理の場合、及び表面処理方法が放電の場合の各表面粗さは表2のとおりである。
表2のとおり、引張強度の平均値は、表面処理が未処理の場合、0.405(MPa)であった。
これに対して、引張強度の平均値は、表面処理が放電加工の場合、プラズマ放電、コロナ放電のいずれにおいても未処理の場合と比較して大幅に高い値となった。
さらに、引張強度の平均値は、表面処理がプライマー処理の場合、プライマーC、D、Eは、プライマーA、Bよりも高い値となった。特に、プライマーBについては表面処理が未処理による場合と引張強度の平均値が殆ど同じであったのに対して、プライマーEについては他のプライマー処理の場合と比較して格段に引張強度の平均値が高くなった。
さらにまた、上述した耐腐食試験、及び、絶縁樹脂密着力検証試験の結果を基に、表面処理の種類ごとの引張強度平均値と抵抗変化の最大値との関係は、図11に示すとおりである。
なお、図11は、先端側芯線被覆部44Tに対する絶縁樹脂29Aの引張強度と、芯線圧着部21bの抵抗変化(電線腐食)の関係を示すグラフである。
図11中の折れ線グラフに示すとおり、耐腐食試験において、2.5mΩ未満で合格となる表面処理の場合、すなわち、表面処理がプラズマ放電、コロナ放電の場合、及び、プライマーC、D、Eの処理については、図11中の棒グラフに示すとおり、絶縁樹脂密着力検証試験において、引張強度の平均値がいずれも1.3MPa以上となっていることがわかる。
以上より、先端側芯線被覆部44Tでの絶縁樹脂29Aが50〜100μmにおいて電解液の浸入を防ぐためには、先端側芯線被覆部44Tに対する絶縁樹脂29Aの密着強度として、引張強度が1.3MPa以上であれば、抵抗変動値が2.5mΩ未満となり、腐食試験規格を満足することが明らかとなった。
そして、これら表面処理がプラズマ放電、コロナ放電の場合、及び、プライマーC、D、Eの処理については、引張強度の平均値がいずれも1.3MPa以上となっているとともに、抵抗変動値が2.5mΩ未満となっていることから侵食することのない十分な密着力を得ることができることも明らかとなった。
最後に、エアリーク試験について説明する。
まず、エアリーク試験の準備として圧着端子付電線に対して温度処理を施したものと施していないものとを用意した。
詳しくは、温度処理を施していない圧着端子付電線を、表3に示した表面処理の種類ごとに10個ずつサンプルとして作製するとともに、温度処理を施した圧着端子付電線を、表3に示した表面処理の種類ごとに10個ずつサンプルとして作製した。
なお、温度処理を施していない圧着端子付電線とは、上述したように、樹脂封止許容領域28に絶縁樹脂29Aを塗布し、紫外線UV硬化させて樹脂封止許容領域28に樹脂封止部29を形成した圧着端子付電線であり、該樹脂封止部29に対して温度処理を施していない圧着端子付電線である。
一方、温度処理を施した圧着端子付電線とは、樹脂封止許容領域28に樹脂封止部29を形成し、該樹脂封止部29に対して120℃の温度の下、120時間晒すという温度処理を施した圧着端子付電線である。
その後、エアリーク試験として、これら圧着端子付電線を、サンプルごとに図12に示すように、これら圧着端子付電線の圧着端子部分を容器83に貯溜した水Wに浸すとともに、圧着端子部分と反対側の端部に、加圧空気供給装置84の側から延びるエアチューブ82を接続し、加圧空気供給装置84から50kPaの空気圧で30秒間、加圧空気を注入し、電線接続部分21から気泡が発生するか否かによって、エア漏れが生じているか否かの検証を行った。
なお、加圧空気供給装置84は、レギュレータ84a、及び、図示しないエアコンプレッサなどで構成している。
その結果、耐腐食試験は表3のような結果となった。
なお、10個のサンプルのうち、全てのサンプルについて樹脂封止部29から気泡が発生しなかった場合には、「○」(合格)とし、10個のサンプルのうち、1つでも気泡が発生したもの、すなわち、エア漏れがあった場合には、「×」(不合格)とした。
表3に示すように、電線40の先端側芯線被覆部44Tに対する表面処理が未処理であるものに関しては、本試験前に温度処理を施しているか否かに関わらず、サンプルの中には、電線接続部分21から気泡が発生したサンプルがあり、不合格であった。
詳しくは、電線40の先端側芯線被覆部44Tに対する表面処理が未処理であるものに関しては、本試験前に温度処理を施していない場合、10個のサンプルのうち、電線接続部分21から気泡が発生しなかったサンプルは、7つだけであり、不合格であった。一方、本試験前に温度処理を施した場合においては、10個のサンプルのうち、電線接続部分21から気泡が発生しなかったサンプルは、1つだけであり、不合格であった。
なお、電線40の先端側芯線被覆部44Tに対する表面処理が未処理であるものに関するエアリーク試験の結果より、本試験前に温度処理を施した場合には、温度処理を施していない場合と比較して電線接続部分21から気泡が発生したサンプル数がより多くなることが明らかとなった。
これは、樹脂封止部29の材料である絶縁樹脂29Aと、芯線被覆部44の材料である絶縁被覆44Aとのそれぞれが熱膨張し、これら材料の熱膨張率の違いにより、芯線被覆部44に対して樹脂封止部29が剥離したためであると考えられる。
これに対して、表3に示すように、電線40の先端側芯線被覆部44Tに対する表面処理が放電加工であるもの、すなわち、プラズマ放電、コロナ放電のいずれの場合においては、本試験前に温度処理を施しているか否かに関わらず、10個のサンプルの全てについて電線接続部分21から気泡が発生したものはなく、合格であった。
また、電線40の先端側芯線被覆部44Tに対する表面処理がプライマー処理の中でもプライマーA、Bによる処理であるものに関しては、本試験前に温度処理を施していない場合、10個のサンプルのうち、電線接続部分21から気泡が発生しなかったサンプルは、それぞれ5つ、6つだけであり、いずれも不合格であった。一方、本試験前に温度処理を施した場合、10個のサンプルのうち、電線接続部分21から気泡が発生しなかったものは、それぞれ3つ、5つだけであり、いずれも不合格であった。
これに対して、プライマーC、D、Eによる処理のものに関しては、本試験前に温度処理を施しているか否かに関わらず、それぞれ10個のサンプルの全てにおいて電線接続部分21から気泡が発生したものはなく、いずれも合格であった。
以上、詳述したような耐腐食試験、絶縁樹脂密着力検証試験、エアリーク試験の3つの試験を行った結果、先端側芯線被覆部44Tに対して上述した所定の表面処理を施すことにより、未処理の場合と比較して前記絶縁樹脂29Aを先端側芯線被覆部44Tに対して強固に密着させることができ、先端側芯線被覆部44Tを覆った絶縁樹脂29Aが剥離せず、先端側芯線被覆部44Tと絶縁樹脂29Aとの間から樹脂封止部29に封止された絶縁被覆圧着部21aに電解液が浸入することを防ぐことができることが明かとなった。
すなわち、先端側芯線被覆部44Tに対して上述した所定の表面処理を施した圧着端子付電線1,2は、電線先端部40Tの腐食の発生を防止し、腐食に対する信頼性の向上を図ることができることが明らかとなった。
特に、表面処理方法が放電加工の場合、電線先端部40Tの絶縁被覆44Aの表面を、算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面31で構成することにより、前記絶縁樹脂29Aの先端側芯線被覆部44Tに対する密着性向上に有効であり、腐食の発生を防止し、腐食に対する信頼性の向上を図ることができることが明らかとなった。
また、表面処理方法がプライマー処理による場合、プライマーC、プライマーD、プライマーEによる処理が、前記絶縁樹脂29Aの先端側芯線被覆部44Tに対する密着性向上に有効であり、腐食の発生を防止し、腐食に対する信頼性の向上を図ることができることが明らかとなった。
この発明の構成と、上述した実施形態との対応において、
接続構造体は、圧着端子付電線1,2に対応し、以下同様に、
接続端子は、圧着端子10に対応し、
導体は、芯線43に対応し、
先端側導体被覆部は、先端側芯線被覆部44Tに対応し、
電線接続許容部は、ワイヤーバレル部12、及び、インシュレーションバレル部15に対応し、
絶縁樹脂密着性向上手段は、粗表面31、及び、密着増強剤32に対応し、
粗面加工は、プラズマ放電加工、及び、コロナ放電加工に対応するものとする。
本発明は、上述した実施形態に限定せず、様々な実施形態で構成することができる。
例えば、電線先端部40Tの表面を、上述した粗表面31で構成する方法は、上述したプラズマ放電加工、及び、コロナ放電加工に限らず、その他の放電加工であってもよく、さらには、サンドブラストによる加工など、他の粗面加工であってもよい。
電線先端部40Tの表面に塗布する密着増強剤32は、上述したプライマーC、D、Eに限らず、電線先端部40Tの表面に対する絶縁樹脂29Aの密着性が向上するプライマーであれば、その他のプライマーであってもよい。
また、圧着端子付電線1,2の製造方法は、図4に示した製造方法に限定せず、それ以外の製造方法であってもよい。
例えば、電線先端部40Tに、粗面加工、或いは、プライマー処理を施す前に、予め絶縁被覆44Aを剥がして芯線露出部45を形成しておき、先端側芯線被覆部44Tの表面に対して粗面加工、或いは、プライマー処理を施してもよい。
これにより、先端側芯線被覆部44Tにおける芯線露出部45との境界部分の芯線被覆部44の縁部分に対しても、しっかりと粗面加工、或いは、プライマー処理を施すことができ、先端側芯線被覆部44Tに対する絶縁被覆44Aの密着性を高めることができるという効果を得ることができる。
1…圧着端子付電線
10…圧着端子
12…ワイヤーバレル部
15…インシュレーションバレル部
31…粗表面
32…密着増強剤
29…樹脂封止部
29A…樹脂封止部
40…電線
40T…電線先端部
44A…絶縁被覆
43…芯線
44…芯線被覆部
44T…先端側芯線被覆部
45…芯線露出部

Claims (9)

  1. 導体を絶縁被覆で被覆した導体被覆部、及び、先端側の前記絶縁被覆を剥がして前記導体を露出させた導体露出部で構成する電線と、
    前記導体被覆部における先端側の先端側導体被覆部及び前記導体露出部で構成する電線先端部の接続を許容する電線接続許容部を備えた接続端子と、
    前記電線接続許容部に接続した前記電線先端部及び前記電線接続許容部を封止する絶縁樹脂とで構成した接続構造体であって、
    前記電線先端部の少なくとも前記先端側導体被覆部に、前記絶縁樹脂との密着力を前記先端側導体被覆部に対する前記絶縁樹脂の引張強度が1.3MPa以上にまで高める絶縁樹脂密着性向上手段を形成した
    接続構造体。
  2. 前記絶縁樹脂密着性向上手段を、前記先端側導体被覆部の表面における算術平均粗さが0.7μm以上となる粗表面で構成した
    請求項1に記載の接続構造体。
  3. 前記粗表面を粗面加工により構成した
    請求項2に記載の接続構造体。
  4. 前記絶縁樹脂密着性向上手段を、前記先端側導体被覆部の表面に付着させる密着増強剤で構成した
    請求項1乃至3のうちいずれかに記載の接続構造体。
  5. 前記絶縁樹脂を、粘度が2,000〜20,000mPa・sの樹脂とした
    請求項1乃至4のうちいずれかに記載の接続構造体。
  6. 前記絶縁樹脂を、
    ショアD硬度が40〜80、金属に対する接着強度が−40℃〜125℃の範囲において3MPa以上、且つ、弾性率が200MPa以上1000MPa以下の樹脂とした
    請求項1乃至5のうちいずれかに記載の接続構造体。
  7. 前記絶縁樹脂を、
    2時間の煮沸の下で吸水率が1%以下である樹脂とした
    請求項1または6に記載の接続構造体。
  8. 前記絶縁樹脂を、
    シリコン系、アクリル系、ウレタン系、ポリアミド系、エポキシ系、フッ素系、ポリビニルブチラール系、フェノール系、ポリイミド系、アクリルゴム系のうち少なくともいずれかの樹脂とした
    請求項1または7に記載の接続構造体。
  9. 前記導体を、アルミニウム系材料とし、
    前記接続端子を、銅系材料とした
    請求項1乃至8のうちいずれかに記載の接続構造体。
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