JP2012053057A - 被検出物捕集具の使用方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一面側に被検出物を捕集する担体5を保持した捕集ディッシュ4を備え、前記捕集ディッシュ4は、前記一面側と他面側とを繋ぐ貫通孔41を有している被検出物捕集具の使用方法であって、前記担体5を上方に向けて前記被検出物の捕集操作を行った後、前記担体5を下方に向けると共に、前記貫通孔41を介して前記被検出物を検出するための試薬を前記担体5に捕集した前記被検出物と接触させる。
【選択図】図6
Description
しかしながら、このATP法は、微弱な発光強度に基づいて微生物を計数するために、計数対象となるサンプルに外乱要因となる物質が混入する可能性を極力低減する必要がある。
つまり、従来の捕集具(例えば、特許文献1参照)においては、エアーサンプラーから取り外した後、微生物の計数までの間に担体が汚染されることで、検査場所で捕集した微生物を正確に計数することができない恐れがある。
図1に示すように、微生物計数装置10は、サンプルに含まれる微生物をATP法に準拠して計数する装置であって、筐体101内に、サンプルを内部に有する被検出物捕集具1(図2参照)を搭載する搭載部102と、機能液体タンク105と、温水供給部103と、吸引ユニット104と、複数の試薬Rを配置する試薬カートリッジ2と、分注ユニット106と、発光強度測定ユニット107と、制御部108とを備えて構成されている。
なお、図1中、筐体101及び試薬カートリッジ2は、作図の便宜上、仮想線で示し、被検出物捕集具1は記載を省略している。
つまり、ハウジング6を凹部102a内に装嵌する際に、第1係合爪62aを、切欠き102dを介して凹部102a内に入れ、ハウジング6を回転させて第1係合爪62aを隙間Gに滑り込ませることで、ハウジング6は係合リング102bと係合することとなる。
ちなみに、本実施形態での吸引ユニット104は、搭載部102に支持されたハウジング6(図3参照)に対して、吸引ヘッド104a(図3参照)の連結及び離反が可能なように、吸引ヘッド104aを上下移動させる昇降装置(図示省略)を更に備えている。
ATP抽出試薬としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、トリクロロ酢酸、トリス緩衝液等が挙げられる。
ATP発光試薬としては、例えば、ルシフェラーゼ・ルシフェリン試薬が挙げられる。
なお、試薬Rには、発光強度測定ユニット107の補正試薬、滅菌した純水等を含めることができる。
次に、制御部108が実行する手順を説明しながら、この微生物計数装置10の動作及び微生物の計数原理について説明する。次に参照する図4は、制御部の指令に基づいて微生物計数装置が動作する工程を示すフローチャートである。
次に、本実施形態に係る被検出物捕集具1について説明する。以下の説明において、被検出物捕集具1の上下方向は、次に参照する図5に示す上下方向を基準とする。図5は、本実施形態に係る被検出物捕集具の斜視図である。図6は、図5の被検出物捕集具の分解斜視図であり、(a)は、斜め上方から見下ろした際の分解斜視図、(b)は、斜め下方から見上げた際の分解斜視図である。図7は、図5のVII−VII断面図である。
また、捕集ディッシュ4の下面には、貫通孔41の周りで、次に説明するリング状の担体5が収容可能なように、内外二重の環状リブ42a,42bが立設されている。
担体5は、前記したように、リング形状を呈しており、図6(b)に示すように、捕集ディッシュ4の環状リブ42a,42b同士の間に形成される空間と同形状のものが望ましい。
なお、担体5は、環状リブ42a,42b同士の間の空間に、前記した材料を塗布し、又は充填することで形成されるが、自立したリング形状のものを前記した空間に嵌め込んで配置してもよい。
この下側円筒部62の外周面には、前記した微生物計数装置10の係合リング102b(図2参照)と係合する第1係合爪62aが形成されている。この第1係合爪62aは、下側円筒部62の径方向の外側に延出するように、周方向に沿って等間隔に並んで形成されている。ちなみに、本実施形態での第1係合爪62aは、4つ形成されている。
疎水性フィルター7bとしては、例えば、マイテックス(日本ミリポア社製)、ポリプロピレンプレフィルター(日本ミリポア社製)等が挙げられる。
これらのフィルター7は、排出開口64aの内径よりも大きい外径のものが使用されることは言うまでもない。
なお、ハウジング6と蓋体3とは、ハウジング6と蓋体3を相対的に回転させて第1L字溝61aから第2係合爪31を抜き出すことで、その連結を解くことができる。
以上のような、被検出物捕集具1は、フィルター7を除いて成形可能な樹脂で形成することができる。中でもポリプロピレンが望ましい。
次に、本実施形態に係る被検出物捕集具1の使用方法について説明する。
ここでは、まず被検出物捕集具1で微生物を捕集する方法について説明する。次に参照する図8は、本発明の被検出物捕集具で微生物を捕集する方法を説明するための斜視図である。
前記した捕集工程が終了して、図7に示す状態に再び戻った被検出物捕集具1は、前記したように、そのままの状態で微生物計数装置10内にユーザーにより搬送される(図2参照)。
次いで、前記したように、搭載部102に配置された被検出物捕集具1は、ユーザーによりハウジング6から蓋体3が取り外される(図3参照)。
なお、図9(b−1)から(b−4)中、符号Bで示される微生物は、実際には、マイクロメーターオーダーの大きさであり、ATPは、実際には分子レベルの大きさであって、図9(b−1)から(b−4)は、これらの相対的な大きさを示すものではない。
これらの試薬の分注工程は、特許請求の範囲にいう「前記試薬を前記ハウジング内に注入する第4工程」に相当する。
したがって、この被検出物捕集具1及びその使用方法によれば、担体5を上方に向けることで、微生物の捕集が容易になると共に、試薬を微生物と接触させる際、つまり微生物を検出する際には、担体5を下方に向けることで、捕集ディッシュ4が担体5の蓋として機能する。その結果、例えば、上方から落下する埃や細菌等によって担体5が汚染されることが防止される。
その結果、この被検出物捕集具1及びその使用方法によれば、検査場所で捕集した微生物を、より正確に計数することができる。
その結果、この被検出物捕集具1及びその使用方法によれば、検査場所で捕集した微生物を、より正確に計数することができる。
前記実施形態では、被検出物捕集具1で捕集した微生物を微生物計数装置10で計数することを想定しているが、本発明は微生物計数装置10に組み込まずに、手作業で試薬Rをハウジング内に分注してATP法により微生物を計数するものであってもよい。
2 試薬カートリッジ
3 蓋体
4 捕集ディッシュ
5 担体
6 ハウジング
7 フィルター
7a 親水性フィルター
7b 疎水性フィルター
10 微生物計数装置
31 第2係合爪(係合部)
41 貫通孔
50 エアーサンプラー(捕集装置)
64a 排出開口
66 内部空間(空間)
108 制御部
R 試薬
B 微生物(被検出物)
EX ATP抽出液
Claims (2)
- 一面側に被検出物を捕集する担体を保持した捕集ディッシュを備え、
前記捕集ディッシュは、前記一面側と他面側とを繋ぐ貫通孔を有している被検出物捕集具の使用方法であって、
前記担体を上方に向けて前記被検出物の捕集操作を行った後、
前記担体を下方に向けると共に、前記貫通孔を介して前記被検出物を検出するための試薬を前記担体に捕集した前記被検出物と接触させることを特徴とする被検出物捕集具の使用方法。 - 一面側に被検出物を捕集する担体を保持した捕集ディッシュと、
前記担体を覆うように前記捕集ディッシュに対して配置されるハウジングとを備え、
前記捕集ディッシュは、前記一面側と前記ハウジングとの間に形成される空間と外部とを繋ぐ貫通孔を有している被検出物捕集具の使用方法であって、
前記ハウジングを取り外して前記担体を露出させる第1工程と、
露出させた前記担体に対して前記被検出物の捕集操作を行う第2工程と、
前記捕集操作を行った後に、前記担体を覆うように前記捕集ディッシュに対して前記ハウジングを再び配置する第3工程と、
前記捕集ディッシュに形成された前記貫通孔を介して前記被検出物を検出するための試薬を前記ハウジング内に注入する第4工程と、
を有することを特徴とする被検出物捕集具の使用方法。
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