JP2012046895A - 排水装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トラップ部20に形成された洗浄口23に洗浄口蓋30を取り付け、トラップ部20に生じる封水S1に抗菌性の物質を出す抗菌部31を洗浄口蓋30の内面30aに設ける。また、配管10に形成された洗浄口26に洗浄口蓋40を取り付け、トラップ部20に生じる封水S1に抗菌性の物質を出す抗菌部材41を洗浄口蓋40の内面40aに取り付け、洗浄口26から外した洗浄口蓋40を持って抗菌部材41を洗浄口26から引き出すように構成する。
【選択図】図2
Description
また、配管の内部を洗浄するため、配管に洗浄口を形成し、この洗浄口に洗浄口蓋を取り付けることがある。
また、抗菌部材が寿命となっても、洗浄口から外した洗浄口蓋を持って抗菌部材を洗浄口から引き出すことができるので、抗菌部材の交換が容易である。
上記抗菌性は、菌の増殖を抑制する性質をいう。抗菌性の物質は、抗菌性を有する物質をいい、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、ニッケルイオン、等が含まれる。上記抗菌部や上記抗菌部材は、封水に抗菌性の物質を出すものであればよく、銀イオン等を溶出する種々の部材の他、特開平11−343592号公報や特開2000−143422号公報に記載されるNi−P系合金を含む材料等が含まれる。
上記抗菌部は、洗浄口蓋内面に抗菌性物質をめっきした部位など洗浄口蓋から分離不能な部位でもよいし、洗浄口蓋内面にパッキン等で固定した板状の抗菌性物質など洗浄口蓋から分離可能な部位でもよい。
上記洗浄口は、高圧洗浄機の噴射ノズルといった清掃具を挿入するための開口、トラップ部の封水を抜くための開口、等が含まれる。
上記配管に形成された洗浄口には、トラップ部に形成された洗浄口が含まれる。上記洗浄口蓋の内面に取り付けられた抗菌部材は、封水に挿入されて抗菌性の物質を出してもよい。
図1は、システムキッチンに設けられる排水装置1をシンク110とともに一部破断して示す側面図である。シンク110は、凹状に形成され、システムキッチンのカウンタに組み込まれている。シンク110の底部には、排水を流出させるための排水口112が形成されている。
排水口112には、凹状のストレーナ収容部120が取り付けられている。ストレーナ収容部120は、内部にストレーナ124が着脱可能に収容され、上部となる開口部120aに対して排水口蓋126が着脱可能に取り付けられ、側面部120bの下部となる排出部121に対して目皿130が着脱可能に取り付けられている。ストレーナ124は、排水に含まれる細かい異物を除去するために設けられる。排水口蓋126は、排水を通過させながらストレーナ124を隠すために設けられる。目皿130は、ストレーナ収容部120からストレーナ124を外したときに大きな異物が排出部121から流出しないように設けられる。
なお、配管は、全体としてトラップ部を有していればよい。このため、トラップ前配管やトラップ形成配管やトラップ後配管が複数の配管で構成されたり、トラップ部を有する配管が直接排出部121に接続されたりしてもよい。
U字状部21には、排水の主通路21aの下部から下方へ若干延出して下側洗浄口(洗浄口)23に至る下側通路21bが形成されている。下側洗浄口23の外周部は、雄ねじが形成され、雌ねじ30bを有する洗浄口蓋30を螺合することができる。従って、トラップ部20に形成された下側洗浄口23に洗浄口蓋30が着脱可能に取り付けられることになる。
なお、トラップ部を形成する配管は、上述したSトラップ以外にも、いわゆるPトラップや袋トラップ等でもよい。
抗菌部材31は、封水S1中で抗菌性の物質を溶出する抗菌材料のみで形成されてもよいが、ステンレスといった金属材料等に抗菌材料をめっきして形成されてもよい。封水中で抗菌性の物質を溶出する抗菌材料は、特開平11−343592号公報や特開2000−143422号公報に記載されるNi−P系合金を含む材料が好ましい。このような材料で抗菌部材を形成すると、封水S1中にNi及びPが溶出すると考えられ、封水S1中の菌の増殖が抑制され、トラップ部20のヌメリ発生が抑えられる。むろん、封水中で抗菌性の物質を溶出する抗菌材料は、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンといった金属イオンを溶出する金属材料、無機材料、有機材料、等でもよい。
なお、洗浄口蓋30,40を含む各配管12,14,16は、熱可塑性樹脂といった樹脂材料、ステンレスといった金属材料、これらの組み合わせ、等、種々の材質とすることができ、樹脂材料や金属材料の成形品等を用いることができる。
次に、本排水装置1の作用、効果を説明する。
トラップ部20に形成された下側洗浄口23に取り付けられた洗浄口蓋30の内面30aにある抗菌部材31は、封水S1に接することとなる。従って、抗菌部材31から封水S1に抗菌性の物質が溶出し、トラップ部20に付着するヌメリの発生が抑制される。
以上より、本排水装置1は、トラップ部20の抗菌性を容易に維持することができる。
上述した排水装置1は、洗面化粧台の洗面ボウルの排水口、浴室の排水口、飲食店といった店の排水口、等に接続可能である。
ストレーナ収容部120の排出部は、底部120cに設けられてもよい。この場合の排出部は、底部120cから下方へ延出してもよく、トラップ前配管が鉛直に向いていてもよい。すなわち、ストレーナ収容部120の排出部やトラップ前配管の向きは、様々に設定可能である。
ストレーナ収容部120は、排水口蓋126や目皿130が無くてもよい。むろん、ストレーナを収容していない凹状部をストレーナ収容部の代わりに用いてもよいし、凹状部を無くして排水口に直接配管を接続してもよい。
洗浄口蓋30,40は、洗浄口に嵌め込んで取り付ける等、螺合以外の態様で洗浄口に取り付け可能な蓋でもよい。
また、排水装置にトラップ部を有する配管がある限り、上述した排水装置を構成する部材の一部が無いような排水装置にも、本発明を適用可能である。例えば、トラップ形成配管14に上側通路24bや洗浄口蓋40が無くてもよい。
抗菌部材は、分割可能な複数の部材で構成されてもよい。
なお、抗菌性の物質を出す態様には、溶出以外の態様も含まれる。
また、図3(d)に示す抗菌部材(抗菌部)34Aのように、棒状に突出した凸部34aを複数設けてもよい。これにより、封水S1に接する抗菌部材の面積がさらに増えるので、トラップ部20の抗菌性をさらに向上させることができる。
なお、凸部32a,33a,34aが下側洗浄口23から下側通路21b内に挿入されているので、図3(a)〜(c)に示す排水装置は、下側洗浄口23から外した洗浄口蓋30を手等で持って抗菌部材31を下側洗浄口23から引き出すように構成されている。
従って、上述した実施形態により、本発明の排水装置(1)は、排水のトラップ部(20)を有し排水口(112)からの排水を通す配管(10)を備える排水装置(1)であって、
前記トラップ部(20)は、排水の主流を形成する主通路(21a)と、該主通路(21a)から延出して洗浄口(23)に至る分岐通路(21b)とを有し、
前記洗浄口(23)に洗浄口蓋(30)が取り付けられ、
前記主通路(21a)に生じる排水の主流に沿った案内面(35c)を有し前記分岐通路(21b)を埋める埋設部材(35)が前記洗浄口蓋(30)の内面(30a)に取り付けられている側面を有する。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、トラップ部の抗菌性を容易に維持することが可能な技術を提供することができる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりして本発明を実施することも可能であり、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりして本発明を実施することも可能である。従って、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成等も含まれる。
10…配管、12…トラップ前配管、14…トラップ形成配管、16…トラップ後配管、
20…トラップ部、
21…U字状部、21a…主通路、21b…下側通路、23…下側洗浄口、
24…逆U字状部、24a…主通路、24b…上側通路、26…上側洗浄口、
30,40…洗浄口蓋、30a,40a…内面、
31,32,33,34,35,41…抗菌部材(抗菌部)、
32a,33a,34a,35a…凸部、
32b,33b,34b,35b,41b…基部、
35c…案内面、
41a…突出部、
110…シンク、112…排水口、
120…ストレーナ収容部、121…排出部、
S1…封水。
Claims (2)
- 排水のトラップ部を有し排水口からの排水を通す配管を備える排水装置であって、
前記トラップ部に形成された洗浄口に洗浄口蓋が取り付けられ、
前記トラップ部に生じる封水に抗菌性の物質を出す抗菌部が前記洗浄口蓋の内面に設けられていることを特徴とする排水装置。 - 排水のトラップ部を有し排水口からの排水を通す配管を備える排水装置であって、
前記配管に形成された洗浄口に洗浄口蓋が取り付けられ、
前記トラップ部に生じる封水に抗菌性の物質を出す抗菌部材が前記洗浄口蓋の内面に取り付けられ、
前記洗浄口から外した前記洗浄口蓋を持って前記抗菌部材を前記洗浄口から引き出すように構成されていることを特徴とする排水装置。
Priority Applications (1)
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2010
- 2010-08-24 JP JP2010187441A patent/JP2012046895A/ja active Pending
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