JP2012046765A - 撥水撥油防汚性複合膜形成溶液とそれを用いた撥水撥油防汚性複合膜の製造方法とそれを用いた撥水撥油防汚性複合膜 - Google Patents

撥水撥油防汚性複合膜形成溶液とそれを用いた撥水撥油防汚性複合膜の製造方法とそれを用いた撥水撥油防汚性複合膜 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の化学吸着膜は吸着剤と基材表面との化学結合のみを用いているため、耐摩
耗性に乏しいという課題があった。また、処理液にクロロシラン系界面活性剤を用いた方法では、製膜時に塩酸が発生するため、製造は特別な脱塩酸設備を備えた隔離された場所で行わなければならないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を含むフッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を含む第1の物質とフッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を含み且つ前記第1の物質とは異なる第2の物質と(AO)Si(OSi(OA)OA(pは0または整数、Aはアルキル基、OAはClまたはNCOでも良い。)で表される第3の物質とシラノール縮合触媒とを有機溶媒で希釈した溶液であり、前記第2の物質の分子長が前記第1の物質の分子長より短い撥水撥油防汚性複合膜形成溶液を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高耐久性の撥水撥油防汚性被膜を形成する溶液とその製造方法に関するものである。
一般にフッ化炭素基含有クロロシラン系の吸着剤と非水系の有機溶媒よりなる化学吸着液を用い、液相で化学吸着して単分子膜状の撥水性化学吸着膜を形成できることはすでによく知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような溶液中での化学吸着単分子膜の製造原理は、基材表面の水酸基などの活性水素とクロロシラン系の吸着剤のクロロシリル基との脱塩酸反応を用いて単分子膜を形成することにある。
特開平02−258032号 公報
しかしながら、従来の化学吸着膜は吸着剤と基材表面との化学結合のみを用いているため、耐摩耗性に乏しいという課題があった。また、クロロシラン系界面活性剤を用いた方法では、製膜時に塩酸が発生するため、製造は、特別な脱塩酸設備を備えた隔離された場所で行わなければならないという課題があった。
本発明は、耐摩耗性および耐候性等の耐久性、水滴離水性(滑水性ともいう)、防汚性の向上を目的とする。また、撥水撥油防汚膜を形成する際、塩酸を発生させずに(あるいはほんの少量の塩酸の発生で)、耐摩耗性および耐候性等の耐久性、および水滴離水性(滑水性ともいう)、防汚性に優れた撥水撥油防汚性複合膜を形成することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として提供される第1の発明は、少なくとも有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を含むフッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を含む第1の物質とフッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を含み且つ前記第1の物質とは異なる第2の物質と(AO)Si(OSi(OA)OA(pは0または整数、Aはアルキル基、OAはClまたはNCOでも良い。)で表される第3の物質とシラノール縮合触媒とを有機溶媒で希釈した溶液であり、前記第2の物質の分子長が前記第1の物質の分子長より短いことを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜形成溶液である。
この様な溶液を用いれば、表面に高耐久な撥水撥油防汚性被膜を塩酸の発生を伴わずに形成する上で都合がよい。
第2の発明は、前記第1の物質と前記第2の物質と前記第3の物質の分子混合比を、1:10:10乃至1:0.1:0.1にしておくことを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜形成溶液である。
この様な溶液を用いれば、前記第2の物質と前記第3の物質のみの混合溶液に比べて、大幅に耐摩耗性を向上でき都合がよい。
第3の発明は、前記第1の物質として下記式(化3または4)で示した物質を用いることを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜形成溶液である。
Figure 2012046765
Figure 2012046765
この様な溶液を用いれば、複合膜の耐摩耗性を大幅に向上する上で都合がよい。
第4の発明は、少なくとも前記第2の物質としてCF3−(CF2−(CH−Si(OA)3(添え字のoは整数、Aはアルキル基。)を用いることを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜形成溶液である。この様な溶液を用いれば、製造された複合膜中で第1の物質を適度にフレキシブル化できて耐摩耗性を向上する上で都合がよい。
第5の発明は、前記第1の物質として、下記式(化5)に示した物質を用いることを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜形成溶液である。

Figure 2012046765
この様な溶液を用いれば、複合膜の耐摩耗性を大幅に向上する上で都合がよい。
第6の発明は、シラノール縮合触媒の代わりに、ケチミン化合物、又は有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物、あるいはTiO等の金属酸化物を用いることを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜形成溶液である。
この様な溶液を用いれば、複合膜の作製時間を短縮できて都合がよい。
第7の発明は、シラノール縮合触媒にケチミン化合物、又は有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物および/あるいはTiO等の金属酸化物を混合して用いることを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜形成溶液である。
この様な溶液を用いれば、複合膜の作製時間をさらに短縮できて都合がよい。
第8の発明は、有機溶媒としてフッ化炭素系有機溶媒を用いることを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜形成溶液である。
この様な溶液は基材に損傷を与えることがないので、基材選択の自由度を向上する上で都合がよい。
第9の発明は、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の溶液に基材表面を接触させて反応させ撥水撥油防汚性の複合膜を形成する工程を含むことを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜の製造方法である。
この様な複合膜の製造方法は、複合膜の撥水撥油防汚耐久性を向上する上で都合がよい。
第10の発明は、第9の発明をさらに改良したものであり、第9の発明に、さらに基材表面の余分な溶液を有機溶媒を用いて洗浄除去またはふき取り除去する工程を追加したことを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜の製造方法である。
この様な複合膜の製造方法は、複合膜の撥水撥油防汚耐久性をさらに向上する上で都合がよい。
第11の発明は、第9または第10の製造方法による複合膜形成後、さらに250〜450℃で加熱することを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜の製造方法である。
この様な複合膜の製造方法は、基材耐熱性に制約されるが、複合膜の撥水撥油防汚耐久性をさらに向上する上で都合がよい。
第12の発明は、第9または第10の製造方法による複合膜形成後、さらにメチルシリル基を含んだ物質を溶かした溶液に接触させる工程を含むことを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜の製造方法である。
この様な複合膜の製造方法は、水滴滑落性能を向上する上で都合がよい。
第13の発明は、第9乃至第12の発明の製造方法を用いて作成した撥水撥油防汚性複合膜である。
この様な方法で作製した撥水撥油防汚性複合膜は、極めて高い耐摩耗性を備えている。
さらに詳しくは、ここで、第1の物質(フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とする長鎖物質)の分子長が第2の物質(フッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質)の分子長の2倍以上であると、複合膜の耐久性と水滴離水性(滑水性とも言う。)を同時に向上できて好都合である。
また、第1の物質ががフッ化炭素基と炭化水素基を含む側鎖を持っていると、より一層複合膜の耐久性と水滴離水性を同時に向上できて好都合である。
さらに、第1の物質と第2の物質が、第3の物質(シロキサン基を主成分とする物質)よりなるシリカ膜中で前記シリル基を介して前記シリカ膜および/またはガラス板表面に結合固定されていると、撥水撥油防汚性複合膜の耐候性を向上する上で都合がよい。
さらにまた、第1の物質と第2の物質と第3の物質、それぞれシリル基およびシロキサン基を介して互いにまたは個々にガラス板表面に結合固定すると、撥水撥油防汚性複合膜の耐候性を向上する上で都合がよい。
また、複合膜形成溶液に含まれる第1の物質と第2の物質と第3の物質の分子組成比を1:10:10〜1:0:0にしておくと、撥水撥油防汚性複合膜に付着した水滴の滑落性を制御する上で好都合である。
また、撥水撥油防汚性複合膜を用いて作製した撥水撥油防汚性複合膜の臨界表面エネルギーが5〜20mN/mになるように複合膜形成溶液の組成が制御されていると、形成された撥水撥油防汚性複合膜の水滴滑落性を制御する上で好都合である。

また、第1の物質が側鎖にフッ化炭素基と炭化水素基を持つ有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質であると、被膜の耐久性を向上する上で都合がよい。

さらに、有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基が下記式(化1または化2)に示した官能基であると、耐久性を向上できて都合がよい。

Figure 2012046765
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Figure 2012046765
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また、複合膜がさらにメチルシリル基を含んでいると、撥水撥油防汚性複合膜に付着した水滴の滑落性を小さくできて好都合である。

またこのとき、第1の物質と第2の物質と第1の物質の分子混合比を、1:10:10〜1:0:0にしておくと、撥水撥油防汚性複合膜に付着した水滴の滑落性を制御する上で好都合である。

さらに、少なくとも第1の物質として有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質を用いると、撥水撥油防汚性複合膜の耐摩耗性を向上できて好都合である。

また、第1の物質として下記式(化3または化4)に示した物質を用い、

Figure 2012046765
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Figure 2012046765
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第2の物質としてCF3−(CF2−(CH−Si(OA)3(添え字のoは整数、Aはアルキル基、OAはClまたはNCOでも良い。)を用い、アルコキシシリルキ基を主成分とする物質(3)として(AO)Si(OSi(OA)OA(pは0または整数、Aはアルキル基、OAはClまたはNCOでも良い。)を用いると、水滴転落角と耐摩耗性を同時に制御できて好都合である。

また、第1の物質として、下記式(化5)に示した物質を用い、

Figure 2012046765
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第2の物質としてCF3−(CF2−(CH−Si(OA)3(添え字のoは整数、Aはアルキル基。)を用い、アルコキシシリルキ基を主成分とする物質(3)として(AO)Si(OSi(OA)OA(Pは0または整数、Aはアルキル基。)を用いても、水滴転落角と耐摩耗性を同時に制御できて好都合である。

さらにまた、シラノール縮合触媒の代わりに、ケチミン化合物、又は有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物、あるいはTiO等の金属酸化物を用いると、処理時間を短縮できて都合がよい。

また、シラノール縮合触媒にケチミン化合物、又は有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物および/あるいはTiO等の金属酸化物を混合して用いると、さらに処理時間を短縮できて都合がよい。

さらに、有機溶媒としてフッ化炭素系有機溶媒や含塩素フッ化炭素系有機溶媒を用いると、前記式(化2および3)に示した物質を均一に溶解する上で都合がよい。

また、複合膜形成前にあらかじめシリカ膜を形成しておくと、被膜密度と耐水性を同時に向上できて都合がよい。 また、複合膜形成後、250〜450℃で加熱すると、被膜の耐候性を向上できて好都合である。

また、複合膜形成後、さらにメチルシリル基を含んだ物質を溶かした溶液で処理すると水滴転落角を小さくできて都合がよい。
以上説明したように、本発明の有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を含むフッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を含む第1の物質とフッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を含み且つ前記第1の物質とは異なる第2の物質と(AO)Si(OSi(OA)OA(pは0または整数、Aはアルキル基、OAはClまたはNCOでも良い。)で表される第3の物質とシラノール縮合触媒とを有機溶媒で希釈した溶液を用いれば、有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質を含む撥水撥油防汚性の被膜を形成でき、高い耐摩耗性と水滴滑落性と耐候性とを同時に満足させた撥水撥油防汚性複合膜を提供できる効果がある。
本発明は、少なくともフッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)とフッ化炭素基および炭化水素基およびアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)とアルコキシシリル基を主成分とする物質(3)とシラノール縮合触媒とを有機溶媒で希釈した複合膜形成溶液にガラス板表面を接触させて反応させ撥水撥油防汚性複合膜を形成する工程とにより、あるいは、少なくともフッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)とフッ化炭素基および炭化水素基およびアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)とアルコキシシリル基を主成分とする物質(3)とシラノール縮合触媒とを有機溶媒で希釈した複合膜形成溶液にガラス板表面を接触させて反応させ被膜を形成する工程と、前記ガラス板表面の余分な溶
液を有機溶媒を用いて洗浄除去またはふき取り除去する工程とにより、表面に高耐久性の撥水撥油防汚性被膜が形成されたガラス板であって、前記被膜が、フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とする長鎖物質とフッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質とシロキサン基を主成分とする物質を含む複合膜であることを特徴とする撥水撥油防汚性ガラス板を製造して提供するものである。
前記撥水撥油防汚性ガラス板を自動車に装着すれば、雨天時の車外視認性を向上させて、雨天時にでも安全運転できる自動車を提供できる作用がある。なお、以上では言及しなかったが、本発明は、電磁調理器のトッププレート用ガラス板にも適用可能であり、活用すれば、防汚性に優れた電磁調理器を提供できる。
以下、本発明の撥水撥油防汚性複合膜形成溶液を用いた撥水撥油防汚性に優れたガラス板(撥水撥油防汚性ガラス板)製造工程の詳細を実施例を用いて説明する。
なお、以下の実施例においては、とくに記載していない限り分子組成比はモル比を意味する。また、特に記載のない%は重量%を意味する。なお、本願発明はこれら実施例によって何ら限定されるものではない。
まず、自動車用のガラス板1を用意し、よく洗浄して乾燥した。一方、少なくともフッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)として、下記式(化6)に示した側鎖にフッ化炭素基と炭化水素基を持つ有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質を用い、
Figure 2012046765
フッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)としてCF3−(CF2−(CH−Si(OCH33を用い、アルコキシシリルキ基を主成分とする物質(3)としてSi(OCH3を用い、シラノール縮合触媒としてジブチル錫オキサイドを用い、それぞれ0.01、0.01、0.003、0.00005M/Lとなるようにジクロロペンタフルオロプロパン30%含有ペンタフルオロブタン溶媒(含塩素フッ化炭素系有機溶媒)に溶解して複合膜形成溶液を作成した。
この複合膜形成溶液に、普通の空気中で(相対湿度53%、別の実験では65%でも問題なかった。)で前記ガラス板1を漬浸して1時間反応させ、溶液から取り出してすぐに表面の余分な複合膜形成溶液をクロロホルムで洗浄除去し空気中に取り出すと、図1に示したような有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質2とフッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質3とシロキサン基を主成分とする物質4の組成比が略1:1:0.3であり、フッ化炭素基間にシロキサン記が網目状に入った膜厚が略3nm程度の複合膜を前記ガラス板1の表面に形成できた。
なお、ここで、ガラス板表面には、吸着水やナチュラルオキサイドの水酸基が多数含まれているので、前記有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質とフッ化炭素基および炭化水素基およびアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)とアルコキシシリル基を主成分とする物質(3)の≡Si(OCH)基は、前記ガラス板表面の水酸基や吸着水がシラノール縮合触媒の存在下で脱アルコール(この場合は、脱CHOH)反応して、ガラス板表面全面に亘り互いにあるいは表面と化学結合した有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質とフッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質とシロキサン基を主成分とする物質を含む複合膜が前記ガラス板表面に形成された。
このときの複合膜の膜厚は、ナノメートル程度であったので、ガラス板の透明性を損なうことは全くなかった。また、ガラス板表面の水滴接触角は、洗浄工程の有無に関わらず、略113度(臨界表面エネルギーは7mN/m程度)であり、テフロン(登録商標)コート以上の撥水撥油防汚性を付与できた。また、50μLの水滴を滴下した場合の転落角度は12度であった。
この複合膜は、ガラス板表面とシロキサン結合を介して共有結合しているため、図2に示したように、摩耗試験では、加重600g/cmの条件下で往復6000回のこすり後でも、水滴接触角は、109度以上を維持できた。この条件は、布地で表面を数十万回拭う条件に相当する。
この複合膜に於いて、耐摩耗性が大幅に向上した理由は、有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質が複合膜に表面に突出しするためと考えられた。したがって、この条件を満たすためには、フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とする長鎖物質の分子長がフッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質の分子長の2倍以上が望ましいと結論された。
なお、本プロセスでは、被膜形成材料としてアルコキシシラン系の薬剤のみを用いているため塩酸が発生することはなかった。
(比較例1)
参考として、実施例1に於いて、フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)である有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質を含めず、フッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)がCF3−(CF2−(CH−Si(OCHであり、アルコキシシリルキ基を主成分とする物質(3)がSi(OCHであり、フッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)とアルコキシシリルキ基を主成分とする物質(3)の濃度をそれぞれ0.01と0.003M/Lとし、他の条件は実施例1と全て同条件で試作した場合、初期水滴接触角は109度となった。また、耐摩耗試験における水滴接触角変化の結果を図2に比較して示す。
(比較例2)
さらに、実施例1に於いて、フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)である有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質とアルコキシシリルキ基を主成分とする物質(3)を含めず、フッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)がCF3−(CF2−(CH−Si(OCHであり、他の条件は実施例1と全て同条件で試作した場合、初期水滴接触角は112度となった。また、被膜の耐摩耗試験における水滴接触角変化の結果を図2に比較して示す。
図2より明らかなように、フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)である有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質を除けば、初期値の水滴接触角は実用レベルであるが、耐摩耗性がかなり劣化することが判る。
また、フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)である有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質とアルコキシシリルキ基を主成分とする物質(3)の両方を除いても、初期値の水滴接触角は実用レベルであるが、耐摩耗性が大幅に劣化することが判る。
一方、複合膜形成溶液から取り出し余分な複合膜形成溶液をエタノールを含むウエスでふき取った場合には、膜厚が略15nmとなり、初期水滴接触角が略110度(臨界表面エネルギーは8mN/m程度)の複合膜を形成できた。また、このときの、耐摩耗性は、洗浄した場合と大きな違いはなかった。
なお、本実施例では、複合膜形成溶液に漬浸する方法を用いたが、刷毛塗り、ロールコート、スプレイ塗布、何れの方法でも問題はなく、実質的にガラスと複合膜形成溶液が一定時間接触していれば同様の性能の被膜が得られた。
また、メトキシ基の代わりにエトキシ基、あるいは反応は異なるがClやNCO基でもほぼ同様に製膜できた。
それぞれの濃度を0.01、0.01、0.01、0.00005M/Lとし、その他の条件を同じとして作成した場合には、組成比が略1:1:1であり、膜厚が略5nm程度で、初期水滴接触角が略102度(臨界表面エネルギーは20mN/m程度)の耐摩耗性に優れた複合膜を形成できた。
ここで、撥水撥油防汚性複合膜を形成したガラス板の表面エネルギーは、フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)である有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質とフッ化炭素基および炭化水素基およびアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)とアルコキシシリル基を主成分とする物質(3)の組成にほぼ依存するので、1:10:10乃至1:0:0の範囲で仕込み組成を変えれば、表面エネルギーを20〜5mN/m程度に制御でき、水滴接触角を調節できた。さらに、1:10:10乃至1:0.1:0.1の範囲で仕込み組成を変えれば、水滴接触角を制御しながら耐摩耗性を同時に確保できた。
さらに、あらかじめガラス基板から溶出してくるアルカリを防止する目的で0:0:1の組成で形成したアルカリバリア膜(以後、シリカ膜6という。)を介して複合形を形成した(図3)場合、シリカ膜がない場合に比べて複合膜のフッ化炭素基の密度を向上でき、さらに2〜3倍耐摩耗性が向上した。
またここで、複合膜形成後、250〜450℃で30分程度加熱するとさらに耐候性を向上できた。なお、加熱温度が250〜300℃であれば、通常の空気中で加熱しても問題なかったが、320〜450℃であれば、被膜の酸化を防ぐため実質的に酸素を含まない雰囲気中で行う必要があった。
また、複合膜形成後、さらにメチルシリル基を含んだ物質として、例えばトリメチルメトキシシラン((HC)SiOCH)を用い、シラノール縮合触媒としてジブチル錫オキサイドを用い、それぞれ0.003、0.00005M/Lとなるようにノナンに溶解した溶液で同様の処理を行うと、複合膜中には一部水酸基が含まれているので、この水酸基とトリメチルメトキシシランが脱アルコール反応して、図4に示した様に、メチルシリル基7を含んだ撥水撥油防汚性被膜を形成できた。なお、この様に作成された被膜では、メチルシリル基を含んだ処理液で処理する前の複合膜に比べて50μLの水滴で転落角度を8〜3度低減できた。
実施例1に於いて、漬浸反応後、溶液から取り出して洗浄せずに前記非水系有機溶媒を蒸発させる(この場合、60乃至100℃でガラス板を加熱すると、溶媒の蒸発を早めることが可能であり、蒸発時間を短縮できた。)と、有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質とフッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質とシロキサン基を主成分とする物質の組成比が略1:1:0.3であり、膜厚が略30nmの複合膜が前記ガラス板表面に形成できた。
なお、ここで、複合膜形成用溶液中では、ガラス板表面には、吸着水やナチュラルオキサイドの水酸基が多数含まれているので、前記フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)である有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質とフッ化炭素基および炭化水素基およびアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)とアルコキシシリル基を主成分とする物質(3)の≡Si(OCH)基は、前記ガラス板表面の水酸基や吸着水がシラノール縮合触媒の存在下で脱アルコール(この場合は、脱CHOH)反応して、ガラス板表面全面に亘り互いにあるいは表面と化学結合した有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質とフッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質とシロキサン基を主成分とする物質を含む複合膜が前記ガラス板表面に形成した。
さらに、空気中に取り出し溶媒を蒸発させると、ガラス板表面に残った有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質とフッ化炭素基および炭化水素基およびアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)とアルコキシシリル基を主成分とする物質(3)は、空気中の水分と互いに加水分解して、前記ガラス板表面に形成された有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質とフッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質とシロキサン基を主成分とする物質を含む複合膜と一体化して、有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質とフッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質とシロキサン基を主成分とする物質を含むポリマー状の複合膜が前記ガラス板表面に形成した。
このとき得られる複合膜の膜厚は、数十ナノメートルレベルとなるが、ガラス板の透明性を損なうレベルではなかった。また、ガラス板表面の水滴接触角は、洗浄工程の有無に関わらず、略105度(臨界表面エネルギーは15mN/m程度)であり、テフロン(登録商標)コート以上の撥水撥油防汚性を付与できた。
また、摩耗試験結果は、実施例1に比べてさらに10倍程度改善されていた。
実施例1において、フッ化炭素基および炭化水素基およびアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)を除いて同様の方法で被膜を製造した。
この場合、当然有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質とシロキサン基を主成分とする物質を含む膜厚が略5nmの複合膜が前記ガラス板表面に形成できた。
このとき、複合膜の膜厚は、やはりナノメートル程度であったので、ガラス板の透明性を損なうことは全くなかった。また、ガラス板表面の水滴接触角は、洗浄工程の有無に関わらず、略110度(臨界表面エネルギーは10mN/m程度)であり、テフロン(登録商標)コート以上の撥水撥油防汚性を付与できた。
また、摩耗試験では、実施例1とほぼ同様の結果を得た。
実施例1において、アルコキシシリル基を主成分とする物質(3)を除いて同様の方法で被膜を製造した。
この場合、当然有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質とフッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質を含む膜厚が略4nmの複合膜が前記ガラス板表面に形成できた。
このとき、複合膜の膜厚は、やはりナノメートル程度であったので、ガラス板の透明性を損なうことは全くなかった。また、ガラス板表面の水滴接触角は、洗浄工程の有無に関わらず、略114度(臨界表面エネルギーは6mN/m程度)であり、テフロン(登録商標)コーに比べると格段に優れた撥水撥油防汚性を付与できた。
また、摩耗試験では、実施例1と比べて多少劣化が早かったが、ほぼ同様の結果を得た。
実施例1において、フッ化炭素基および炭化水素基およびアルコキシシリル基を主成分とする短鎖物質(2)とアルコキシシリル基を主成分とする物質(3)を除いて同様の方法で被膜を製造した。
この場合、当然有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖長鎖物質(1)で膜厚が略3nmの被膜が前記ガラス板表面に形成できた。
このとき、複合膜の膜厚は、やはりナノメートル程度であったので、ガラス板の透明性を損なうことは全くなかった。また、ガラス板表面の水滴接触角は、洗浄工程の有無に関わらず、略116度(臨界表面エネルギーは5mN/m程度)であり、テフロン(登録商標)コーに比べると格段に優れた撥水撥油防汚性を付与できた。
摩耗試験では、実施例1と比べて多少劣化が早かったが、実用レベルで使用できる被膜であった。
さらに、実施例1において、上述のシラノール縮合触媒の代わりに、ケチミン化合物、又は、TiO等の金属酸化物、有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物が利用できた。
例えば、実施例1に置いて前述のシラノール縮合触媒の代わりに、ケチミン化合物(ジャパンエポキシレジン社のH3、およびチッソ社のサイラエースS340を用いてみたが、性能はほぼ同じであった。)を同じ濃度で用いた場合、反応時間を30分まで短縮できた。
さらに、実施例1において、前述のシラノール縮合触媒とケチミン化合物、又は、TiO等の金属酸化物、有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物を1:9〜9:1で混合して用いると、さらにさらに反応時間を短縮できた。
具体的には、実施例1に置いて上述のシラノール縮合触媒濃度を半分にして、上述のケチミン化合物(例えば、S340)を等モル混合した場合(1:1)、反応時間を20分まで短縮できた。
以上に述べた全ての実施例に於いて、シラノール縮合触媒として、カルボン酸金属塩、カルボン酸エステル金属塩、カルボン酸金属塩ポリマー、カルボン酸金属塩キレート、チタン酸エステル及びチタン酸エステルキレート類が利用可能である。さらに具体的には、酢酸第1錫、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジオクテート、ジオクチル錫ジアセテート、ジオクタン酸第1錫、ナフテン酸鉛、ナフテン酸コバルト、2−エチルヘキセン酸鉄、ジオクチル錫ビスオクチリチオグリコール酸エステル塩、ジオクチル錫マレイン酸エステル塩、ジブチル錫マレイン酸塩ポリマー、ジメチル錫メルカプトプロピオン酸塩ポリマー、ジブチル錫ビスアセチルアセテート、ジオクチル錫ビスアセチルラウレート、テトラブチルチタネート、テトラノニルチタネート、及びビス(アセチルアセトニル)ジープロピルチタネートを用いることが可能である。
また、利用できるケチミン化合物は特に限定されるものではないが、例えば、2,5,8−トリアザ−1,8−ノナジエン、3,11−ジメチル−4,7,10−トリアザ−3,10−トリデカジエン、2,10−ジメチル−3,6,9−トリアザ−2,9−ウンデカジエン、2,4,12,14−テトラメチル−5,8,11−トリアザ−4,11−ペンタデカジエン、2,4,15,17−テトラメチル−5,8,11,14−テトラアザ−4,14−オクタデカジエン、2,4,20,22−テトラメチル−5,12,19−トリアザ−4,19−トリエイコサジエン等がある。
また、利用できる有機酸としても特に限定されるものではないが、例えば、ギ酸、あるいは酢酸、プロピオン酸、ラク酸、マロン酸等があり、ほぼ同様の効果があった。
なお、複合膜形成溶液の溶媒を蒸発させて被膜を形成する場合には、複合膜形成溶液に用いる非水系の溶媒の沸点は、低いほど早く蒸発除去できるので都合がよいが、取扱いの上では50〜150℃程度がよかった。
一方、後洗浄を行う場合には、複合膜形成溶液に用いるフッ化炭素系有機溶媒の沸点は、高いほど安定しているが、取扱いの上では150〜350℃程度がよかった。
なお、前記フッ化炭素系有機溶媒には、フロン系溶媒や、フロリナート(3M社製品)、アフルード(旭ガラス社製品)等があるが、これらは1種単独で用いても良いし、良く混ざるものなら2種以上を組み合わせてもよい。さらに、含塩素フッ化炭素系有機溶媒そのまま、あるいはクロロホルム等有機塩素系の溶媒を添加しても良かった。さらにまた、吸着溶媒として、水とアルコール(水とアルコールの組成比は、体積比で2:1〜10:1で、アルコールの種類は、エタノールが良かったが、プロパノールやブタノール、エチレングリコールでも使用可能であった。)の混合溶媒を用いる場合には、シラノール縮合触媒や助触媒であるケチミン等は使用できないが、触媒無しでも超音波分散しておけば1時間程度で良好な化学吸着単分子膜を形成できた。
さらに、洗浄用の有機溶媒としては、水を含まない炭化水素系溶媒、あるいはフッ化炭素系溶媒やシリコーン系溶媒を用いることが可能であるが、特に沸点が50〜300℃のものが使用に適していた。
具体的に使用可能なものは、石油ナフサ、ソルベントナフサ、石油エーテル、石油ベンジン、イソパラフィン、ノルマルパラフィン、デカリン、工業ガソリン、灯油、ジメチルシリコーン、フェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテルシリコーン等を挙げることができる。
さらにまた、フッ化炭素基と炭化水素基を主成分とし且つアルコキシシリル基を含む長鎖物質(1)である有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基およびアルコキシシリル基を含む長鎖物質には、下記式(化3または化4)が利用できた。また、耐光性は多少悪くなるが、下記式(化5)で示される物質が利用できたが、何れも平均分子量は1000〜5000程度のものが利用しやすかった。
Figure 2012046765

Figure 2012046765
Figure 2012046765
さらに具体的には、下記式(化7)や式(化8)で示される物質が利用できた。
Figure 2012046765
Figure 2012046765
さらにまた、アルコキシシリル基を主成分とする物質(3)として(AO)Si(OSi(OA)OA(Pは0〜10、Aは、メチル基やチル基のアルキル基、OAはClまたはNCOでも良い。)が挙げられるが、以下に示す物質(1)-(14)が使用しやすかった。
(1)Si(OCH
(2)SiH(OCH3
(3)SiH2(OCH2
(4)(CHO)3Si(OSi(OCH2OCH
(5)Si(OC3
(6)SiH(OC3
(7)SiH2(OC2
(8)(HO)3Si(OSi(OC2OC
ここで、mは、1〜6整数を表す。
実施例1で作成したガラス板と同条件で作成した撥水撥油防汚ガラス板を乗用車のフロント窓ガラス(ウインドシールドともいう、傾斜角略45度)、サイド窓ガラス(傾斜角略70度)、リア窓ガラス(傾斜角略30度)として装着し、雨天走行実験を試みた。
まず、停車中の雨水滴の付着状況を確認したが、直径5mm程度以上の水滴の付着はほとんど無かった。
次に、走行実験を試みたが、まずスピードが、45Km/時の場合、雨水滴の付着状況を確認した。直径5mm程度以上の水滴の付着は、サイド窓ガラス、リア窓ガラスともほとんど無かった。また、フロント窓ガラスでは、走行時、雨水滴が連続して多量に付着したが、直径5mm程度以上の水滴は上後方方向にゆっくり移動し、その後飛散して視界を妨げるほどには残らなかった。さらに速度を上げて60Km/時になると、直径5mm程度以上の水滴は上後方方向に瞬時に移動してほぼ完全に除去された。
なお、走行実験中ドアミラーを用い、サイド窓ガラス板を透して後方の視界状況を確認したが、雨水滴による視界のゆがみや視認性の劣化はほとんど感じられなかった。
また、晴天時、被膜の有無による視認性を比較してみたが、被膜の透明度が、波長400〜700nmの光に対して98%以上であったため、被膜なしの自動車に比べ視認性の劣化は全く感じられなかった。
以上の実験より、本発明の自動車が、雨天時の安全運転に格別の効果を発揮することが確認できた。
なお、前記実施例2で作製した被膜を複数層形成したガラス板を装着して実験した場合にも、水滴滑落性(離水性)が低下した他は、ほぼ同じ評価結果が得られた。
比較例1で試作した撥水撥油防汚ガラス板を、実施例9(実施例1で作成されたガラスを装着。)で使用した自動車に装着し直し、同様の走行実験を行った。
まず、停車中の雨水滴の付着状況を確認比較したが、直径5mm程度以上の水滴の付着は、サイド窓ガラスでは、ほとんど無かったが、フロント窓ガラス、及びリア窓ガラスでは、多数残っていた。すなわち、実施例9に比べ離水性能がやや劣っていた。
次に、走行実験を試みたが、まずスピードが、45Km/時の場合の雨水滴の付着状況を確認した。直径5mm程度以上の水滴の付着は、サイド窓ガラス、リア窓ガラスともほとんど無かったが、フロント窓ガラスでは、走行時、雨水滴が連続して多量に付着し、ワイパーを駆けないと運転が出来ないほどの視界不良であった。すなわち、実施例9に比べ離水性能が劣っていた。
さらに速度を上げて60Km/時になると、直径5mm程度以上の水滴は上後方方向にゆっくり移動して飛散し、ほぼワイパーを駆けなくても運転が出来るレベルであったが、実施例9に比べ離水性能は劣っていた。
なお、走行実験中ドアミラーを用い、サイド窓ガラス板を透して後方の視界状況を確認したが、雨水滴による視界のゆがみや視認性の劣化はほとんど感じられず、実施例9とほぼ同等の結果であった。
また、晴天時、被膜の有無による視認性を比較してみたが、被膜の透明度が、波長400〜700nmの光に対して98%以上であったため、被膜なしの自動車に比べ視認性の劣化は全く感じられず、実施例9とほぼ同等であった。
また、比較例2で作製した撥水撥油防汚ガラス板を装着した自動車の窓ガラスでは、比較例1で作製した撥水撥油防汚ガラス板を装着した自動車の窓ガラスに比べ、水に対する初期接触角は110度と高いが、耐摩耗性や耐候性が劣ることが確認できた。
したがって、比較例1で作製した撥水撥油防汚ガラス板は、実用にならないわけではないが、総合性能は実施例1で作製した撥水撥油防汚ガラス板に比べ多少劣ることが判明した。
実施例5で試作した撥水撥油防汚ガラス板を、実施例9で使用した自動車に装着し直し、同様の走行実験を行った。
まず、停車中の雨水滴の付着状況を確認したが、直径5mm程度以上の水滴の付着は、リアガラスで多少認められたが、それ以外ではほとんど無かった。
次に、走行実験を試みたが、まずスピードが、45Km/時の場合、雨水滴の付着状況を確認した。直径5mm程度以上の水滴の付着は、サイド窓ガラス、リア窓ガラスともほとんど無かった。また、フロント窓ガラスでは、走行時、雨水滴が連続して少量付着したが、直径5mm程度以上の水滴は上後方方向にかなり速く移動し、その後飛散して視界を妨げるほどには残らなかった。さらに速度を上げて60Km/時になると、直径5mm程度以上の水滴は上後方方向に瞬時に移動してほぼ完全に除去された。
なお、走行実験中ドアミラーを用い、サイド窓ガラス板を透して後方の視界状況を確認したが、雨水滴による視界のゆがみや視認性の劣化はほとんど感じられなかった。
また、晴天時、被膜の有無による視認性を比較してみたが、被膜の透明度が、波長400〜700nmの光に対して97%以上であったため、被膜なしの自動車に比べ視認性の劣化は全く感じられなかった。
なお、本実施例9の自動車の窓ガラス(実施例1で製作)では、実施例11の自動車の窓ガラス(実施例5で製作)に比べ、離水性能はほぼ同等であるが、耐摩耗性は1.5倍以上に優れていることが確認できた。さらにまた、下地基板としてあらかじめガラス板表面に、アルカリバリア膜としてシリカ膜(アルミナ膜等、ゾルゲル法で形成できる透明無機膜なら何でも良い。)を形成したガラス板を用いれば、さらに屋外耐久性(耐候性)を向上できた。
このように、本発明の自動車では、雨天時の走行中に風を直接受け、雨滴はほとんど飛散されてしまうため、より安全運転できる。
また、本発明の撥水撥油防汚性ガラスでは、耐摩耗性も非常に高いので、ワイパーブレードでこすられるウインドシールド用ガラス板としても適用可能である。
なお、以上では言及しなかったが、本発明は、電磁調理器のトッププレート用ガラス板にも適用可能であり、防汚性に優れた電磁調理器を提供できた。また、自動車のサイドバックミラーに適用すれば、雨天時の後方視認性を大幅に改善できた。
実施例1において撥水撥油防汚性の複合膜が形成されたガラス板断面を分子レベルまで拡大した概念図である。
本発明の実施例1で得られた撥水撥油防汚性ガラス板と比較例1および2で得られた撥水撥油防汚性ガラス板の耐摩耗性試験結果を水滴接触角の変化で比較して示した図。
実施例2において、シリカ膜を介して撥水撥油防汚性の複合膜が形成されたガラス板断面を分子レベルまで拡大した概念図。
実施例2において、複合膜形成後に、メチルシリル基を含んだ物質で処理した後のガラス板断面を分子レベルまで拡大した概念図。
1 ガラス板
2 有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を主成分とする長鎖物質
3 フッ化炭素基と炭化水素基とシリル基を主成分とする短鎖物質
4 シロキサン基を主成分とする物質
撥水撥油防汚性の複合膜
シリカ
7 メチルシリル基

Claims (13)

  1. 少なくとも有機含フッ素エーテル基または有機含フッ素ポリエーテル基を含むフッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を含む第1の物質とフッ化炭素基と炭化水素基とアルコキシシリル基を含み且つ前記第1の物質とは異なる第2の物質と(AO)Si(OSi(OA)OA(pは0または整数、Aはアルキル基、OAはClまたはNCOでも良い。)で表される第3の物質とシラノール縮合触媒とを有機溶媒で希釈した溶液であり、前記第2の物質の分子長が前記第1の物質の分子長より短いことを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜形成溶液。
  2. 前記第1の物質と前記第2の物質と前記第3の物質の分子混合比を、1:10:10乃至1:0.1:0.1にしておくことを特徴とする請求項1に記載の撥水撥油防汚性複合膜形成溶液。
  3. 前記第1の物質として下記式(化3または4)で示した物質を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の撥水撥油防汚性複合膜形成溶液。

    Figure 2012046765
    Figure 2012046765
  4. 少なくとも前記第2の物質としてCF3−(CF2−(CH−Si(OA)3(添え字のoは整数、Aはアルキル基。)を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の撥水撥油防汚性複合膜形成溶液。
  5. 前記第1の物質として、下記式(化5)に示した物質を用いることを特徴とする請求項4に記載の撥水撥油防汚性複合膜形成溶液。

    Figure 2012046765
  6. シラノール縮合触媒の代わりに、ケチミン化合物、又は有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物、あるいはTiO等の金属酸化物を用いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撥水撥油防汚性複合膜形成溶液。
  7. シラノール縮合触媒にケチミン化合物、又は有機酸、アルジミン化合物、エナミン化合物、オキサゾリジン化合物、アミノアルキルアルコキシシラン化合物および/あるいはTiO等の金属酸化物を混合して用いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撥水撥油防汚性複合膜形成溶液。
  8. 有機溶媒としてフッ化炭素系有機溶媒を用いることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の撥水撥油防汚性複合膜形成溶液。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の溶液に基材表面を接触させて反応させ撥水撥油防汚性の複合膜を形成する工程を含むことを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜の製造方法。
  10. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の溶液に基材表面を接触させて反応させ被膜を形成する工程と、前記基材表面の余分な溶液を有機溶媒を用いて洗浄除去またはふき取り除去する工程を含むことを特徴とする撥水撥油防汚性複合膜の製造方法。
  11. 複合膜形成後、250〜450℃で加熱することを特徴とする請求項9または10に記載の撥水撥油防汚性複合膜の製造方法。
  12. 複合膜形成後、さらにメチルシリル基を含んだ物質を溶かした溶液に接触させる工程を含むことを特徴とする請求項9または10に記載の撥水撥油防汚性複合膜の製造方法。
  13. 請求項9乃至12のいずれか一項に記載の撥水撥油防汚性複合膜の製造方法を用いて作成した撥水撥油防汚性複合膜。




    P.1
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