JP2012045018A - スロットマシン - Google Patents
スロットマシン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012045018A JP2012045018A JP2010186848A JP2010186848A JP2012045018A JP 2012045018 A JP2012045018 A JP 2012045018A JP 2010186848 A JP2010186848 A JP 2010186848A JP 2010186848 A JP2010186848 A JP 2010186848A JP 2012045018 A JP2012045018 A JP 2012045018A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- game
- winning
- effect
- determined
- combination
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
- Game Rules And Presentations Of Slot Machines (AREA)
Abstract
【解決手段】役抽選手段と、リール制御手段と、入賞処理制御手段と遊技機の操作手段の機能を一時停止状態にするまたはリールを通常と異なる態様で回転若しくは停止させる特殊演出を実施する特殊演出実施手段と、所定の要件を達成したとき、特殊演出を実施する遊技数と、該遊技数で規定された特殊演出実施期間の最後の遊技で実施される最終特殊演出パターンとを定めてそのデータを記憶する特殊演出設定手段と、を備え、遊技数及び/または最終特殊演出パターンが、遊技状態に応じて定められるかまたは変更されるスロットマシンを提供する。
【選択図】図28
Description
ここで、「役」には、一般的に、遊技を遊技者にとって有利に進行させる「当たり遊技」を行なうための「当たり役」と、入賞すると予め定められた数の遊技媒体の払い出しを行なう一般役と、遊技媒体を投入しないで遊技を再実施できる「再遊技」のための「再遊技役」とが含まれる。
また、「再遊技役」とは、抽選で再遊技役に当選し、再遊技役に対応した図柄が停止して入賞したときに、遊技媒体を投入することなく遊技を再実施できる「再遊技」(「リプレイ」ともいう)を実施することができる役である。また、再遊技役が当選し入賞したときには、再遊技役に当選した前の遊技でのベット数(投入した遊技媒体の枚数)と同じベット数で再遊技を行なうこともできるし、異なるベット数で再遊技を行なうこともできる。また、1回の遊技で投入できる遊技媒体の枚数である規定枚数としては、任意の枚数を用いることができ、複数種類の再遊技役を設定することもできる。
また、再遊技選択高状態における再遊技役の当選確率は、通常の遊技より僅かでも高い値であれば、任意の確率を設定することができる。
「図柄が表示されたリール」については、モータ等によって物理的に回転、停止が行なわれるリールも含まれるし、表示装置に表示され、画像上で回転、停止が行なわれる画像上のリールも含まれる。「リール制御手段」は、遊技者の停止操作に基づいて発信された停止信号を受信したときに、回転しているリールの停止制御を行なう。この場合、1つの停止操作で、全てのリールの回転を停止させる設定も可能であるし、各々のリールに対応した操作に基づいて、停止操作されたリールだけを停止させるように設定することも可能である。
逆に、「対応する図柄の組み合わせが有効ライン上に表示されない」とは、上記の「対応する図柄の組み合わせが有効ライン上に表示される」に該当するための要件を、満たさないことを意味する。従って、例えば、要件とされているリールのうち、一部のリールで停止すべき図柄が所定の有効ライン上に停止しないときでも、「表示されない」ことになる。もちろん、要件とされた全てのリールで停止すべき図柄が所定の有効ライン上に停止しないときも、「表示されない」ことになる。
一次停止状態にする操作手段としては、例えば、遊技を開始させかつリールの回転を開始させるスタートスイッチや、回転中の各リールを停止させるリール停止スイッチや、遊技媒体の賭け数を定めるベットスイッチや、遊技媒体を投入する投入口が含まれる。操作手段の機能を停止状態にする時間としては、1秒未満の時間から1分を越える時間まで、任意の時間を設定することができる。
「所定の要件を達成した」ことには、役抽選で所定の役に当選したことや、所定の役が入賞したことや、所定の図柄が表示されたことや、所定の遊技状態が開始したことまたは終了したことを例示することができる。また、所定の遊技状態には、遊技が通常の遊技よりも遊技者にとって有利な態様で進行する当たり遊技や、再遊技役の役抽選における当選確率が通常の遊技と異なる所謂リプレイタイム(RT)や、遊技者がリール停止操作で所定の図柄を表示させるのに有用な情報を報知する演出を実施する所謂アシストタイム(AT)を例示することができる。
なお、この特殊演出実施期間の遊技において、常に特殊演出を実施する態様もあり得るし、特殊演出を実施する遊技と実施しない遊技が含まれる態様もあり得る。特殊演出を実施する遊技と実施しない遊技がある態様においては、例えば、後述するように、抽選処理で特殊演出の実施の可否を定めることもできるし、何らかの副遊技を行なってその結果に応じて特殊演出の実施の可否を定めることもできるし、役抽選の結果や表示された図柄に応じて特殊演出の実施の可否を定めることもできる。
また、「遊技状態」には、例えば、通常の遊技や、遊技が通常の遊技よりも遊技者にとって有利な態様で進行する当たり遊技や、再遊技役の役抽選における当選確率が通常の遊技と異なる所謂リプレイタイム(RT)や、遊技者がリール停止操作で所定の図柄を表示させるのに有用な情報を報知する演出を実施する所謂アシストタイム(AT)も含まれるし、役抽選で所定の役に当選することや、所定の役が入賞することや、リール停止時に所定の図柄が表示されることや、上記の所定の要件を達成することも含まれる。
また、内部中に対応した最終特殊演出パターンとしては、例えば、当たり役の開始を遊技者に印象付けることができるような演出パターンが考えられる。
本実施形態に係るスロットマシン10の外観を図1に示す。
図1は、本実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。同図において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けてある。このフロントパネル20の略中央には、垂直方向に縦長矩形の3つの表示窓22L、22C及び22Rが形成してある。
各リール40L、40C及び40Rは、上述した表示窓22L、22C及び22Rを介してそれぞれ視認可能となっている。リールが停止しているときには、1つの表示窓において、1本のリールの連続した3つの図柄が視認可能となる。このため、3つの表示窓22L、22C及び22Rの全てからは、合計9つの図柄が視認可能となる。
後述するように、各リール40L、40C及び40Rは、それぞれモータ(図示せず)により回転駆動され、各表示窓22L、22C及び22Rにおいて、各リール40L、40C及び40Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動する。
なお、図26に示す実施形態においては、下側の水平入賞ラインL2Bは設定されていない。
遊技媒体投入口38から遊技媒体が投入されると、遊技媒体カウンタ(図示せず)が遊技媒体の枚数を計数する。この遊技媒体投入口38から規定枚数以上の遊技媒体が投入された場合には、規定以上の枚数をクレジット数として後述するRAM110に記憶するとともに、このクレジット数をクレジット数表示部53に表示するようになっている。
1−ベットスイッチ32は、クレジット数のうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。2−ベットスイッチ34は、クレジット数のうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。3−ベットスイッチ36は、クレジット数のうちの3枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。
遊技者が、スタートスイッチ50を傾動操作すると、上述した3つのリール40L、40C及び40Rが一斉に回転を開始する。これらリール40L,40C及び40Rの回転速度が一定速度に達すると、遊技者によるリール停止スイッチ52L、52C及び52Rの操作が有効となる。
遊技者が、リール停止スイッチ52Lを押動操作すると左リール40Lが停止する。リール停止スイッチ52Cを押動操作すると中リール40Cが停止する。リール停止スイッチ52Rを押動操作すると右リール40Rが停止する。
各リール40L、40C又は40Rが停止したときは、それぞれの外周面に描かれた図柄が、上述した表示窓22L、C、R中に見える縦3つのコマの位置に停止するように停止制御している。
上述したように、スロットマシン10における遊技は、停止させた複数のリール40L、40C又は40Rの図柄の組み合わせによって遊技結果が定まるというものである。また、この遊技は、スタートスイッチ50を遊技者が傾動操作するたびに行なわれ、複数のリール40L、40C又は40Rの回転開始から回転停止までの行程を1単位の遊技として、繰り返し行なうことができる。
更に、当たり役として、ミドルボーナス役(以下、MB役と称する)やシングルボーナス(以下、SB役)を設定することもできる。MB役(「2種BB役」と称する場合がある)は、当たり遊技の1つであるMB遊技(「2種BB遊技」と称する場合がある)に移行させる役であり、このMB遊技は、役抽選の結果によらず、所定の図柄の組み合わせが停止したとき入賞処理が行なわれる遊技(CB遊技と称する場合がある))を、予め定められた遊技媒体の払い出し数に達するまで、連続して行なうことができる。SB役は、当たり遊技の1つであるSB遊技に移行させる役であり、このSB遊技は、1遊技だけ行なわれる当たり遊技である。
スロットマシン10を制御する制御手段は、主制御回路100と副制御回路200から構成される。ここで、主制御回路100のブロック図を図2に示し、これに電気的に接続されている副制御回路200のブロック図を図3に示す。
上述したスタートスイッチ50は、主制御回路100のインターフェイス回路102に接続され、インターフェイス回路102は、入出力バス104に接続されている。スタートスイッチ50から発せられたリール回転開始信号は、インターフェイス回路102において所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。入出力バス104は、中央処理回路(以下、CPUと称する)106にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。上述したリール回転開始信号は、「操作信号」の1つを構成する。
上述した入出力バス104には、ROM(リード・オンリー・メモリ)108及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)110も接続されている。ROM108は、スロットマシンの全体の流れを制御する制御プログラムや、制御プログラムを実行するための初期データを記憶する。また、RAM110は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶することができる。
入出力バス104には、モータ駆動回路114が接続されている。モータ駆動回路114には、上述した3つのリール40L、40C及び40Rの各々を回転駆動するステッピングモータ80L、80C及び80Rが接続されている。ステッピングモータ80L、80C及び80Rの各々は、3つのリール40L、40C及び40Rの内部に設けられ、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転シャフトがリール40L、40C及び40Rの回転中心となるように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに取り付けられている。
CPU106が、上述したように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに対する制御をすることにより、リール40L、40C及び40Rの回転制御及び停止制御を行なうとともに、回転速度の制御を行なうことができる。
上述した接続線118は、副制御回路200のインターフェイス回路202に接続され、インターフェイス回路202は、入出力バス204に接続されている。主制御回路100から副制御回路200に送信された信号は、インターフェイス回路202において所望の信号に変換された後、入出力バス204に供給される。入出力バス204は、中央処理回路(以下、CPUと称する)206にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
入出力バス204には、各表示ランプ124を駆動するためのランプ駆動回路218も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じて駆動指令をランプ駆動回路218に発し、駆動指令に応じて表示ランプ124を点灯駆動する。
更に、入出力バス204には、スピーカ64を駆動するためのスピーカ駆動回路222も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じてROM208に記憶されている音声データを読み出し、そのデータをスピーカ駆動回路222に供給する。このようにすることにより、スピーカ64から所定の音声が発せられる。
次に、スロットマシン10の制御の機能ブロック図を図4に示す。
制御回路として、主制御回路100と副制御回路200が電気的に接続され、主制御回路100には、操作手段300が電気的に接続され、また、リール40L、40C及び40Rの各々に設けられたモータ80L、80C及び80Rが電気的に接続されている。副制御回路200には、表示装置70、表示ランプ124、及びスピーカ64が電気的に接続されている。
3つのリール停止スイッチ52L、52C及び52Rから停止操作手段310が構成され、この停止操作手段310と、スタートスイッチ50と、ベットスイッチ32、34及び36とから操作手段300が構成される。この操作手段300は、スイッチに限られず、遊技者の四肢を用いた操作に基づいて操作信号を発生させるものであれば、あらゆる手段が適用できる。
主制御回路100は、役抽選手段410と、リール制御手段440と、入賞処理制御手段450と、再遊技制御手段460と、再遊技選択高状態制御手段470と、特殊演出状態制御手段480とを含む。
役抽選手段410は、役抽選処理によって、役(当たり役、一般役、再遊技役等)の抽選を行なうものである。役抽選手段410は、例えば、役抽選用の乱数発生器112(ハード乱数等)と、この乱数発生器112が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段420と、乱数抽出手段420が抽出した乱数値に基づいて役の当選の有無及び当選役を判定する乱数判定手段430とを備えている。この役抽選手段410による制御処理は、役抽選処理サブルーチン(図6〜図7参照)に示される。
再遊技制御手段460は、抽選処理で再遊技役が当選し、停止した図柄に関する入賞図柄判定により、再遊技役に対応した図柄が揃ったと判別したときに、遊技媒体を投入しないで、次の遊技を行なうための制御を行なう。なお、入賞処理制御手段450や再遊技制御手段460による制御処理は、後述する入賞判定。フラグオフ処理サブルーチン(図16〜図21参照)。
副制御回路200には、画像制御手段510、音声制御手段520、ランプ制御手段530、及び演出制御手段540が設けられている。画像制御手段510は、演出制御手段540等から受信した画像データに基づいて、表示駆動回路220を制御して、表示装置70に所定の演出画像を表示することができる。なお、表示装置70、表示駆動回路220、画像制御手段510を含めて、画像表示手段と称する場合もある。
また、演出制御手段540は、上述の画像制御手段510、ランプ制御手段520、及び音声制御手段530に演出データを含む制御信号を送信して、所定の演出を実施するための制御処理を行なう。この制御処理の一例が、後述するサブ演出制御サブルーチン、報知画像表示サブルーチン(図22〜23、26〜27参照)に示される。
以下に、上述した制御手段において行なわれる各種の制御について、フローチャートを用いながら詳細に説明する。
図5には、主制御回路100で行なわれる制御処理のメインルーチンを示す。図6から図21には、このメインルーチンで行なわれる制御処理である各サブルーチンを示す。
図6〜図7には、役抽選手段410により行なわれる役抽選と、役抽選に引き続き行なわれるフラグオン処理を行なう役抽選処理サブルーチンを示す。図15には、リール制御手段440により、リールの回転、停止のための制御を行なうリール変動、停止サブルーチンを示す。図16には、リール変動、停止サブルーチンにより図柄が停止した後の制御処理である入賞判定・フラググオフ処理サブルーチンを示す。
また、図25〜図27には、本発明に係るスロットマシンのその他の実施形態に対応するフローチャートを示す。
なお、以下に説明する制御処理においては、スロットマシン10は予め起動されており、上述した主制御回路100や副制御回路200において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
まず、メインルーチンの制御処理の説明を、図5のフローチャートを用いながら説明する。このメインルーチンでは、遊技者が遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの1工程を1回とする遊技を、1回行なうときの制御処理を示す。
まず、パラメータNRPの値が、0より大きいか否かを判断する(ステップS10)。ここでNRPは、再遊技を行なうか否かを定めるパラメータであり、0より大きい場合には再遊技を行ない、0以下の場合には再遊技を行なわないように設定されている。また、図17のステップS510に示すように、役抽選で再遊技役に当選し、当選役に対応した図柄が停止して入賞したときに、NRPの値として1をインプットするようになっている。
ステップS12の判断において、もし、遊技媒体が投入されていない(NO)と判断したときには、次に、クレジットされた遊技媒体が有るか否かを判断する(ステップS14)。この判断で、もし、クレジットされた遊技媒体はない(NO)と判別したときには、再びステップS12へ戻り、ステップS12とステップS14の判断処理を繰り返し実行する。
役抽選処理サブルーチン(ステップS24)に引き続いて、この役抽選の結果に基づいて、リール40L、40C、40Rを回転させてから停止させるリールの動きに関する制御処理を行なうリール変動、停止サブルーチン(ステップS26)が行なわれる。このリール変動、停止サブルーチンは、リール制御手段440によって行なわれ、このサブルーチンの詳細については、図15のフローチャートを用いて後述する。
そして、役抽選、入賞図柄判定の結果に基づいて、入賞した当たり遊技に対応した所定枚数の遊技媒体を払い出す払い出し処理(ステップS30)が行なわれる。この払い出し処理は、実際に遊技媒体を遊技媒体払出口62から払い出すことも可能であるし、払い出す代わりに、所定枚数の遊技媒体をクレジットすることも可能である。以上の制御処理によって1回分の遊技が終了する。このメインルーチンに示される制御処理を繰り返すことによって、遊技者は複数回数の遊技を行なうことができる。
次に、図24の模式図を用いて、下記に示す制御処理により進行する遊技状態の流れの概要を説明する。
本実施形態では、役抽選で一般役3(詳細には一般役3A〜3Eの何れかの組み合わせ)に当選して「不利益図柄」が表示されたとき、遊技状態を、通常の遊技またはRT2作動状態の遊技からRT1作動状態の遊技へ移行するようになっている。ここで、一般役3は一般役3A〜3Eから構成され、役抽選で図34(b)に示すような役の組み合わせに当選する可能性がある。図34(b)から明らかなとおり、役抽選で一般役3に当選する場合には、常に一般役3Aを含む役の組み合わせに当選し、図34(b)に示す一般役3A〜3Eの各組み合わせに対応した順番でリールを停止操作したとき、中リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち中央の位置に表示される。一方、一般役3A〜3Eの各組み合わせに対応した順番でリールを停止操作しなかった場合には、図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に表示される。つまり、正しい順番でリール停止操作を行なわなかったとき、中リールにおいて図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に表示された「不利益図柄」を表示することになる。なお、「不利益図柄」が表示された場合には、一般役3A〜3Eの各組み合わせに対応した順番でリールを停止操作して、「利益図柄」が表示された場合に比べて、遊技媒体の払い出し枚数が少なくなっている。
RT2作動状態において、上述と同様の「不利益図柄」が表示されたとき、遊技者にとって不利なRT1作動状態へ移行する(図21のステップS626参照)。
また、通常(非RT、非BB)遊技、RT1作動状態の遊技、またはRT2作動状態の遊技において、役抽選でBB役に当選してBBフラグがオンになったとき、つまり内部中の遊技状態になったとき、内部中の遊技状態に対応したRT3作動状態の遊技へ移行する(図7のステップS72参照)。
BB遊技においては、役抽選における一般役3の当選確率(詳細には一般役3A〜3Bの何れかが当選する確率)が非常に高くなっており(確率1/1.15)、遊技者にとって最も有利な態様で遊技が進行する。このBB遊技が終了すると、通常(非RT、非BB)遊技へ戻る(図17のステップS412、S414参照)。
以上のような遊技の流れを実現するための各制御処理の説明を、メインサブルーチンの流れに沿って以下に説明する。
次にメインルーチンのステップS24で行なわれる役抽選処理サブルーチンについて、図6〜図7に示したフローチャートを用いながら詳細に説明する。
まず、スタートスイッチONの信号を受信したか否か判断する(ステップS40)。このスタートスイッチONの信号は、遊技者によるスタートスイッチ50の操作をしたときに操作手段300により発信される信号であり、この信号の受信に基づいてリール制御手段440へリール回転開始信号を送信することにより、リール制御手段440が、リールの回転を開始する制御を行なう(図15のステップS244参照)。
ステップS40の判断で、もし、スタートスイッチONの信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、遊技開始信号を、副制御回路200へ送信し(ステップS41)、ステップS42へ進む。ここで、ステップS41で副制御回路200へ送信した遊技開始信号は、サブ演出制御サブルーチンのステップS704,S1004の制御処理(図22、26参照)及び報知画像表示サブルーチンのステップS800の制御処理で用いられる(図23参照)。
図柄番号2の一般役2は、役抽選における当選確率が1/100であって、右・中・左リールで図柄スイカが表示される場合に入賞するように設定されている。
図柄番号3〜7の一般役3A〜3Eにおいては、役抽選で一般役3A〜3Eの中の何れかが当選する確率が1/1.15であって、図29に示すような図柄が表示される場合に入賞するように設定されている。つまり、BB遊技中においては、役抽選で一般役3A〜3Eの何れかに当選する可能性が非常に高くなっている。
図柄番号9のはずれの確率は、約1/126という低い値が設定されている。
ここで、RT1作動時一般抽選テーブルの実施例を図30に示し、RT2作動時一般抽選テーブルの実施例を図31に示し、RT3作動時一般抽選テーブルの実施例を図32に示す。
RT1作動状態では、図柄番号9の通常再遊技役と図柄番号10の昇格再遊技役とが設定されているが、RT2、RT3作動状態では、図柄番号9の通常再遊技役のみが設定されている点で異なる。また、RT1、RT2作動状態では、BB役が設定されているが、内部中に対応したRT3作動状態では、BB役が設定されていない点で異なる。
例えば、RT2作動時一般抽選テーブルは、上述のBB作動時抽選テーブルに対して、更に図柄番号9の(通常)再遊技役と、図柄番号10のBB役とが追加されていることになる。
図柄番号3〜7の一般役3A〜3Eにおいては、役抽選で一般役3A〜3Eの中の何れかが当選する確率が1/5であって、図23に示すような図柄が表示される場合に入賞するように設定されている。
よって、中リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち中央の位置に表示されたとき、中央の水平有効ラインL1、斜め右下がりの有効ラインL3A及び斜め右上がりの有効ラインL3Bの3本の有効ライン上に、一般役3Aに対応する図柄が表示されたことになる。よって、3枚×3ライン=9数の遊技媒体の払い出しを受けることができる。
一方、図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に表示されたとき(つまり「不利益図柄」が表示されたとき)には、上側の水平上有効ラインL2A上のみに、一般役3Aに対応する図柄が表示されたことになるので、3枚の遊技媒体の払い出しのみを受けることになる。
更に、例えば、所定のリール停止順(例えば、右リールを最初に停止)でリール停止操作を行なった場合にはATを実施し、所定のリール停止順でリール停止操作を行なうことができなかった場合には、ペナルティとしてATを実施しないようにすることもできる。この場合には、あるタイミングにおけるリール停止順により、ATの実施の可否が定まり、これにより、獲得できる遊技媒体の枚数に差異が付くので、遊技の進行に変化がつき、遊技の興趣を高めることができる。
一方、BB遊技においては、常に図柄ベルが縦3つの位置のうち中央の位置に表示される(つまり常に9枚の遊技媒体の払い出しを受ける)ようにリール停止操作を行なうこともできる。この場合には、後述する図27のフローチャートに示すように、BB遊技では、報知演出を行なわないように制御処理が行われる。
RT2作動時抽選テーブルにおいては、図柄番号9の通常再遊技役の当選確率が1/2に設定され、右・中・左リールで図柄リプレイが停止する場合に入賞するように設定されている。つまり、RT2作動状態は、通常の遊技やRT1、3作動状態の遊技よりも、遊技者にとって有利な遊技状態になっている。
下記に示す通常(非RT・非BB)遊技中一般抽選テーブルに比べて、RT2作動時抽選テーブルにおいては、(通常)再遊技役の当選確率が高く設定されており、RT1、RT3作動時抽選テーブルにおいては、再遊技役の当選確率が同一に設定されている。
RT1、RT2作動時抽選テーブルにおいて、図柄番号11(または10)のBB役については、役抽選における当選確率が1/300であって、右・中・左リールで図柄赤7が表示される場合に入賞するように設定されている。図柄番号10、11または12のはずれの確率は、RT1作動時抽選テーブルで約1/1.86、RT2作動時抽選テーブルで約1/5.74、RT3作動時抽選テーブルで約1/1.86に設定されている。
そして、図6に引き続いて図7に移り、抽選判定の結果、BB役に当選したか否かを判断する(ステップS70)。この判断で、もし、BB役に当選した(YES)と判別したときには、BB役フラグをオンにして、RAM110に記憶し(ステップS71)、
次に、NRTの値に3をインプットする(ステップS72)。つまり、次遊技から、RT3作動状態が開始され、BB役が入賞したときに終了する(図19のステップS544参照)。
次に、内部中開始信号を副制御回路200へ送信して(ステップS73)、ステップS82へ進む。ここで、ステップS73で副制御回路200へ送信した内部中開始信号は、本発明に係るスロットマシンのその他の実施形態のサブ演出制御サブルーチンのステップS1006の制御処理で用いられる(図26参照)。
ステップS74の判断で、もし、再遊技役に当選していない(NO)と判別したときには、次に、一般役に当選したか否かを判断する(ステップS78)。この判断で、もし、役抽選によって一般役に当選した(YES)と判別したときには、一般役フラグをオンにして、RAM110に記憶し(ステップS80)、ステップS82へ進む。
以上のようにフラグオンに関する一連の処理を行なった後、ステップ82において、役抽選で当選した役に対応した図柄番号、制御図柄データをROM108から読み出して、後述するリール変動、停止サブルーチンに用いるため、このデータをRAM110に記憶する(ステップS82)。
次に、以上のような役抽選の結果、つまり当選役またははずれの情報を含む役抽選情報信号を副制御回路200へ送信して(ステップS84)、ステップS86へ進む。なお、ステップS84で副制御回路200へ送信した役抽選情報信号は、報知画像表示サブルーチンのステップS802において、役抽選結果に対応した報知画像を表示する制御処理に用いられる(図23参照)。
ステップS86の判断で、もし、NBBの値が0以下である(NO)、つまりBB遊技中ではないと判別したときには、次に、BBフラグがオンであるか否か判断する(ステップS88)。この判断で、もし、BBフラグがオンである(YES)、つまり内部中であると判別したときには、そのままステップS94へ進む。つまり、内部中の場合には、メイン演出を実施するためのデータ設定を行なうメイン演出設定サブルーチン(ステップS92参照)を行なわずに、ステップS94へ進む。
ステップS90の判断で、もし、Nの値が0以下である(NO)、つまりメイン演出の実施期間中でないと判別したときには、メイン演出設定サブルーチンを行ない(ステップS92)、次に、メイン演出実施サブルーチンを行なって(ステップS94)、本サブルーチンを終了する。ここで、メイン演出設定サブルーチンの詳細な説明については、図8〜図11に示すフローチャートを用いて後述し、メイン演出実施サブルーチンの詳細な説明については、図12〜図13に示すフローチャートを用いて後述する。
次に、役抽選処理サブルーチンのステップS92に示すメイン演出設定サブルーチンの詳細な説明を、図8のフローチャートを用いて行なう。
図8において、まず、役抽選で一般役1に当選したか否か判断する(ステップS100)。この判断で、もし、役抽選で一般役1に当選していない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。ステップS100の判断で、もし、役抽選で一般役1に当選した(YES)と判別したときには、次に、ROM108に記憶した最終演出パターン抽選テーブル(図36参照)、演出回数抽選テーブル(図37参照)、及びメイン演出状態抽選テーブル(図38参照)を読み出して(ステップS102)、次に、最終演出パターン抽選サブルーチン(ステップS104)、演出回数抽選サブルーチン(S106)、及びメイン演出状態抽選サブルーチン(ステップS108)を行なって、本サブルーチンを終了する。
次に、メイン演出設定サブルーチンのステップS104に示す最終演出パターン抽選サブルーチンの詳細な説明を、図9のフローチャートを用いて行なう。
最終演出パターンは、後述する演出回数抽選サブルーチンで定められた演出回数(遊技数)だけ実施されるメイン演出において、最後の遊技で実施される演出パターンである。つまり、本実施形態では、メイン演出を開始するに当たり、最後に実施される演出パターンを予め定めるようになっている。
ステップS122の判断で、もし、何れかの最終演出パターンに当選した(YES)と判別したときには、次に、最終演出パターン1に当選したか否か判断する(ステップS124)。
最終演出パターン1に当選した場合には、報知演出(所謂AT)の実施の可否を定める抽選ではずれとなったことを意味する。よって、後述するように、最終演出パターン1に対応したサブ演出では、ATが不実施になること遊技者に認識させるようなAT予告演出を実施し(図22のステップS722参照)、その後、例えば、「残念!」といった画像を表示するようになっている(図22のステップS726参照)。
最終演出パターン2に当選した場合には、報知演出(所謂AT)の実施の可否を定める抽選で、少なくとも1回の報知演出(所謂AT)の実施に当選した、つまり、報知演出(所謂AT)の実施が確定したことを意味する。よって、後述するように、最終演出パターン2に対応したサブ演出では、報知演出(所謂AT)の実施が確定したこと遊技者に認識させるようなAT予告演出を実施し(図22のステップS722参照)、その後、例えば、「確定!」といった画像を表示するようになっている(図22のステップS726参照)。
最終演出パターン3に当選した場合には、報知演出(所謂AT)の実施の可否を定める抽選で、多数(例えば30回以上)の報知演出(所謂AT)の実施に当選したことを意味する。よって、後述するように、最終演出パターン3に対応したサブ演出では、多数の報知演出(所謂AT)の実施を獲得したこと遊技者に認識させるようなAT予告演出を実施し(図22のステップS722参照)、その後、例えば、「大成功!」といった画像を表示するようになっている(図22のステップS726参照)。
次に、メイン演出設定サブルーチンのステップS106に示す演出回数抽選サブルーチンの詳細な説明を、図10のフローチャートを用いて行なう。
本実施形態では、複数の遊技に亘って実施されるメイン演出を開始するに際し、メイン演出を実施する期間となる演出回数(遊技数)を予め定めるようになっている。
次に、演出回数抽選処理により選択されたカウンタNの値の情報を含む信号を副制御回路200へ送信する(ステップS144)。ここで、ステップS144で副制御回路200へ送信したカウンタNの値は、サブ演出制御サブルーチンのステップS700、S1000の制御処理で用いられる(図22、26参照)。副制御回路200では、受信したカウンタNの値に基づいて、主制御回路100とは個別に、遊技数をカウントすることにより、主制御回路100で制御されるメイン演出と同期の取れたサブ演出を、表示装置等を用いて行なうことができる。
次に、メイン演出設定サブルーチンのステップS108に示すメイン演出状態抽選サブルーチンの詳細な説明を、図11のフローチャートを用いて行なう。
本実施形態では、メイン演出状態1〜3の3つのメイン演出状態が設定され、各々のメイン演出状態に対応した演出パターン抽選テーブルが設定されている。
次に、抽選処理サブルーチンのステップS94に示すメイン演出実施サブルーチンの詳細な説明を、図12のフローチャートを用いて行なう。本サブルーチンは、上述のメイン演出設定サブルーチンで定められた遊技数だけ、遊技ごとに、メイン演出設定サブルーチンで定められたメイン演出状態に対応したメイン演出パターン抽選表を用いて抽選処理を行ない、この抽選処理の結果で何らかのメイン演出パターンに当選したときには、当選したメイン演出パターンの演出を実施する。そして、メイン演出設定サブルーチンで定められた遊技数における最後の遊技においては、メイン演出設定サブルーチンで予め定められた最終メイン演出パターンの演出を行なうようになっている。
この判断で、もし、この抽選処理で何れの演出パターンにも当選していない(NO)と判別したときには、そのままステップS200へ進む。
ステップS202の制御処理により、1遊技を行なうごとにNの値が1ずつ小さくなり、N=1の遊技で、予め定められた最終演出パターンのメイン演出を実施した後、メイン演出が終了する。
このタイムチャートにおいて、演出パターン1が選択された場合には、タイマ1、2をオンにした後、時間T2の間に、左リールを回転させて停止させるメイン演出を行ない、その後、タイマ1において時間T1を経過するまで、待機状態になっている。時間T2経過した後、時間T1が経過するまでの間の時間をαとすれば、
T1=T2+α
の関係を有する。
T1=2×T2+β
の関係を有する。
T1=3×T2+γ
の関係を有する。
次に、メイン演出実施サブルーチンのステップS202に示す最終演出パターン実施サブルーチンの詳細な説明を、図13のフローチャートを用いて行なう。
カウンタNの値が2より小さいと判別されたときに実施する本実施形態では(図12のステップS170、204参照)、カウンタNの値が1となった遊技において、最終演出パターン抽選サブルーチンで予め定められた最終演出パターンに基づくメイン演出を実施するための制御処理を行なう。
ステップS210の判断で、もし、Nの値が1以上である(YES)、つまりNの値が1であると判別したときには、次に、最終演出パターン抽選サブルーチンで何れかの最終演出パターンに当選したか否か判断する(ステップS212)。この判断で、もし、何れの最終演出パターンにも当選していない(NO)、つまりはずれであったと判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。つまり、抽選結果がはずれの場合には、最終演出パターンは実施しないことになる。
次に、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン1が選択されたか否か判断する(ステップS216)。この判断で、もし、最終演出パターン1が選択された(YES)と判別したときには、そのまま、ステップS230へ進む。つまり、図36に示すように、最終演出パターン1では演出を実施しないようになっている。この場合、ステップS226の判断処理を行なわないので、タイマがT3を経過することを待つことなく、ステップS230でカウンタNの値に0をインプットして、本サブルーチンを終了する。
次に、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン2が選択されたか否か判断する(ステップS220)。この判断で、もし、最終演出パターン2が選択された(YES)と判別したときには、次に、全リールをフリーズする制御処理を行なって(ステップS222)、ステップS226へ進む。
ステップS226の判断で、もし、タイマ3の値が0である(YES)、つまり時間T3(例えば5秒)が経過したと判別したときには、次に、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン2または3が選択されたことに基づき、報知演出(所謂AT)実施確定の情報を含む信号を外部端子へ送信する(ステップS227)。
更に、報知演出(所謂AT)実施中に、主制御回路100から入賞処理に関する情報を含む信号を外部端子へ送信して、遊技状態監視システムを実現することもできる。つまり、報知演出(所謂AT)を実施した遊技と実施しない遊技とにおける遊技媒体の払い出し枚数を比較することにより、何らかの故障が生じていることや、何らかの不正行為が行なわれたことを検出して、警報を発することもできる。
次に、カウンタの値に0をインプットして(ステップS230)、本サブルーチンを終了する。ステップS230の制御処理により、次遊技以降、メイン演出は実施しないことになる。
で規定されたメイン演出を実施する期間の最後の遊技で実施される最終演出パターンと、を定める。つまり、メイン演出を開始する時点で、メイン演出を実施する期間と、最後に実施する演出の内容が定まるので、複数の遊技に亘るメイン演出の開始時に、一連の演出の最終的な態様が定まり、かつ演出全体の進行状況を定めることができる。
従って、メイン演出を実施する期間の全体を考慮した効果的な演出を実施することができるので、遊技者のメイン演出に対する関心を高め持続させることができ、延いては、遊技者の遊技に対する関心を高め持続させることが期待できる。
上述の実施形態では、選択したメイン演出状態に対応した演出パターン抽選テーブルを用いて、各遊技ごとに、メイン演出の実施の可否、及び実施される演出パターンを定めているが、これに限られるものではない。
例えば、所定の要件を達成(例えば、役抽選で一般役3に当選)したとき、最終演出パターンを含む、メイン演出を実施する期間の各遊技において実施する演出パターンを予め定めておくことも可能である。この場合、メイン演出を行なわない遊技(抽選処理ではずれに対応)も設定することができる。
次に、図5のメインルーチンにおいて、上述の役抽選処理サブルーチン(ステップS24)が終了すると、次に、リール変動、停止サブルーチン(ステップS26)を行なう。図15に示すフローチャートを用いて、リール変動、停止サブルーチンの詳細な説明を行なう。
まず、図7のステップS82で記憶した図柄番号と制御図柄データを読み出す(ステップS240)。次に、予め定められた最短遊技時間を経過したか否かの判断を行なう(ステップS242)。この判断で、もし、最短遊技時間が経過していない(NO)と判別したときには、このステップS242の判断処理を繰り返し実行する。つまり、上記のように、最短遊技時間が経過するまで次の工程であるリールの回転開始を行なえないようなっている。この制御によって、一定時間に行なわれる遊技の回数を、所定の回数以内に抑える制御を行なっている。
次に、回転を始めたリールが定速回転になっているか否かを判断する(ステップS246)。この判断で、もし、リールの回転がまだ定速回転になっていない(NO)と判別したときには、このステップS246の判断処理を繰り返す。つまり、リールの回転が定速回転に達するまでは、次の工程であるリールの停止制御が行なえないようになっている。
ステップS248の判断で、もし、リール停止信号を受信した(YES)と判別したときには、リール制御手段440は、リール停止信号を発信した停止スイッチに対応するリールの図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なう(ステップS250)。
後述するATによって、役の組み合わせに応じた正しいリールの停止順を報知することができれば、遊技者は、確実に9枚の遊技媒体の払い出しを受けることができる。
また、中・右・左または中・左・右が正しいリール停止順の場合に、右リールを第1停止させたとき、第1停止リールである右リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に停止するように引き込み制御を行なうことにより、上述と同様に、第2停止リールの停止位置によって、図柄ベルが上の水平有効ラインL2A上に表示される可能性も、斜め右上がりの有効ラインL3B上に表示される可能性もあるので、遊技者の入賞に対する期待感を、第2リール停止のタイミングまで高い状態で保つことができる。
仮に、RT3作動状態において、役抽選で通常再遊技役に当選する確率を高くすれば(例えば、確率1/2)、BB役が入賞するより再遊技役が入賞する可能性が高くなる。よって、RT3作動時においては、すぐにRT3作動状態が解除されてBB遊技に移行するよりは、RT3作動状態が所定期間継続する可能性が高いといえる。
この判断で、もし、全てのリールが停止してはいない(NO)と判別したときには、再びステップS248に戻り、ステップS248からステップS252の制御処理を繰り返す。以上により、全リールが停止するまで、リール停止信号を受信するごとに、対応するリールの図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なう工程を繰り返す。
また、例えば、回転中の各リールを停止させるリール停止スイッチの操作時に、その機能を一時停止状態にしたり、通常と異なる態様でリールを停止させることによって、メイン演出を行なうこともできる。
図5のメインルーチンにおいて、上述のリール変動、停止サブルーチン(ステップS26)が終了すると、次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(ステップ28)を行なう。図16に示すフローチャートを用いて、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンの詳細な説明を行なう。
ステップS300の判断で、もし、遊技の状態がBB遊技中ではない(NO)と判別したときには、次に、当選役があるか否かを判断する(ステップS304)。この判断で、もし、当選役がある(YES)と判別したときには、役当選時処理サブルーチン(ステップS306)を行なって、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンを終了する。役当選時処理サブルーチンの詳細な説明は後述する。ステップS304の判断で、もし、当選役がない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
以下に、ステップS302、S306に示されるサブルーチンの詳細な説明を行なう。
次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(図16参照)において、ステップS300でBB遊技中であると判別したときに実施するBB遊技中処理サブルーチン(ステップS302参照)の詳細な説明を、図17に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行ない(ステップS400)、次に、入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS402)。この判断で、もし、入賞がない(NO)と判別したときには、一般役のフラグがオンになっていればフラグオフにして(ステップS404)、ステップS410へ進む。
次に、BB遊技の終了条件が達成したか否かを判断する(ステップS410)。この判断で、もし、BB遊技の終了条件を達成してない(NO)と判別したときには、そのまま、本サブルーチンを終了する。また、ステップS410の判断で、もし、BB遊技の終了条件を達成している(YES)と判別したときには、NBBの値に0をインプットしてBB遊技状態を解除する(ステップS412)。次に、NRTの値に0をインプットして(ステップS414)、本サブルーチンを終了する。つまり、BB遊技が終了すると、通常(非RT、非BB)の遊技が開始される。なお、BB遊技開始時にNRTの値に0をインプットする制御処理を行なっているので(図19のステップS544参照)、ステップS414の制御処理を実施しなくても、次遊技から、通常(非RT、非BB)の遊技が開始される。
次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(図16参照)において、ステップS304で当選役ありと判別したときに実施する役当選時処理サブルーチン(ステップS306参照)の詳細な説明を、図16に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行ない(ステップS500)、この入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS502)。この判断で、もし、入賞している(YES)と判別したときには、次に、BB役が入賞したのか否かの判断を行なう(ステップS504)。この判断で、もし、BB役が入賞した(YES)と判別したときには、当たり役入賞時サブルーチンを行なって(ステップS506)、本サブルーチンを終了する。なお、当たり役入賞時サブルーチンについては、図19を用いて追って詳細に説明する。
ステップS514では、一般役フラグをオフにして、BBフラグがオンになっていれば持ち越し処理を行なって(ステップS514)、本サブルーチンを終了する。
ステップS516の判断で、もし、BBフラグがオンになっていない(NO)と判別したときには、フラグオンになっているフラグ(再遊技役、一般役)をオフにして(ステップS520)、本サブルーチンを終了する。
次に、図18のフローチャートのステップS506に示す当たり役入賞時サブルーチンについて、図19を用いて詳細に説明する。
図19において、まず、NBBの値に1をインプットし(S540)、BBフラグをオフにして(ステップS542)、ステップS544へ進む。ステップS540の制御処理により、次の遊技からBB遊技が開始される。
ステップS544では、NRTの値に0をインプットする(ステップS544)。この制御処理により、RT作動状態であった場合には解除され、次遊技から、BB遊技が開始される。
次に、副制御回路200にN=0の情報信号を送信して(ステップS548)、本サブルーチンを終了する。ステップS548により送信されたN=0の情報信号は、サブ演出制御サブルーチンのステップS714、S1020の制御処理に用いられる(図22、26参照)。
次に、図18のフローチャートのステップS510に示す再遊技役入賞時サブルーチンについて、図20を用いて詳細に説明する。
図20において、まず、NRTの値が1であるか否か、つまりRT1作動状態であるか否か判断する(ステップS600)。この判断で、もし、NRTの値が1でない(NO)、つまりRT1作動状態でないと判別したときには、ステップS602及びS604の制御処理を行なわずに、そのままステップS606へ進む。
ステップS600の判断で、もし、NRTの値が1である(YES)、つまりRT1作動状態であると判別したときには、次に、役抽選で昇格再遊技役に当選したか否か判断する(ステップS602)。
ステップS606では、NRPの値に1をインプットし(ステップS606)、次に、再遊技フラグをオフにして、BBフラグがオンの状態であれば持ち越し処理を行なって(ステップS608)、本サブルーチンを終了する。ステップS606の制御処理により、次の遊技においては、遊技媒体を投入せずに遊技を行なう再遊技が実施される(図5のステップS22参照)。
次に、図18のフローチャートのステップS512に示す不利益図柄判定サブルーチンについて、図21を用いて詳細に説明する。
図21において、まず、役抽選で一般役3A〜3Eの何れかの組み合わせ(ただし、一般役3Aは常に含まれる)が当選したとき、所定のリール停止順でリール停止操作を行なわなかったときに表示される「不利益図柄」が表示されたか否か判断する(ステップS620)。この判断で、もし、「不利益図柄」が表示されていない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS624の判断で、もし、NRTの値が2である(YES)、つまりRT2作動状態であると判別したときには、NRTの値に1をインプットして(ステップS626)、本サブルーチンを終了する。つまり、RT2作動状態において「不利益図柄」が表示されたときには、次遊技から、RT1作動状態の遊技に移行するようになっている。
よって、遊技者は、リールの停止順によって、RT2作動状態を継続させたり、RT1作動状態に移行させたりすることができるので、遊技者に、遊技の進行をコントロールする遊技的な面白さを与えることができる。特に、報知演出(所謂AT)により、正しいリール停止順が報知される場合には、比較的遊技経験の少ない遊技者であっても、「不利益図柄」が表示されないようにリールの停止操作をして、RT2作動状態を確実に継続させることができる。
以上のように、ステップS302、S306に示されるサブルーチンが終了して、図16に示す入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンが終了する。ここで、図5のメインルーチンに戻り、ステップS28の入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンを終了し、ステップS30の払い出し処理を行なう(ステップS30)。次に、遊技状態の情報を副制御回路200へ送信して(ステップS32)、本メインルーチンを終了する。なお、ステップS32で副制御回路へ送信した遊技状態の情報に基づいて、後述するように、演出制御手段540によって、遊技状態に応じた演出を実施することができる。また、例えば、主制御回路100で、遊技状態に対応したメイン演出を行なったときに、副制御回路200で、主制御回路100から受信した遊技状態の情報に基づいて、このメイン演出に対応したサブ演出を実施することができる。
以上のようにして、図柄が変動してから停止するまでの1工程を1回とする遊技を行なうための制御処理が終了する。
<サブ演出制御サブルーチンの説明>
次に、主制御回路100から受信した信号に基づいて、副制御回路200で行なわれるサブ演出制御サブルーチンの説明を、図22のフローチャートを用いて行なう。本サブルーチンでは、主制御回路100から最終演出パターン、演出回数(遊技数)、及びメイン演出状態の情報を受信した後、副制御回路200により、主制御回路100とは個別に遊技数をカウントし、最終演出パターンのメイン演出を行なうまで、メイン演出に対応したサブ演出を行なうことができる。なお、本サブルーチンでは、メイン演出が開始されてから最終演出パターンのメイン演出が実施されるまでの複数の遊技に亘る制御処理が示されている。そして、最終演出パターンに対応するサブ演出を実施した後、次遊技から報知演出を開始するための制御処理を行なう(ステップS718、S722参照)。
この場合、副制御回路200における制御データはバックアップが取られていないが、主制御回路100における制御データは、ホストコンピュータによりバックアップが取られている。よって、仮にスロットマシンで何らかの不具合が生じたとしても、バックアップの取られた主制御回路100から副制御回路200へ、サブ演出を行なう遊技数を送信することによって、確実に適切なサブ演出を実施することができる。
ステップS717では、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン2または3が選択されて、報知演出(所謂AT)の実施が確定したか否か判断する(ステップS717)。
つまり、本実施形態では、報知演出(所謂AT)の実施が確定していない状態で、BB遊技が開始されると、メイン演出が終了し、次遊技から報知演出(所謂AT)を実施することもない(図23のステップS804でNO参照)。
また、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン2に当選した場合には、報知演出(所謂AT)の実施の可否を定める抽選で、報知演出(所謂AT)の実施が確定したことを意味するので、最終演出パターン2に対応したサブ演出として、報知演出(所謂AT)の実施が確定したこと遊技者に認識させるようなAT予告演出を実施する。
また、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン3に当選した場合には、報知演出(所謂AT)の実施の可否を定める抽選で、多数(例えば30回以上)の報知演出(所謂AT)の実施に当選したことを意味するので、最終演出パターン3に対応したサブ演出として、多数の報知演出(所謂AT)の実施を獲得したこと遊技者に認識させるようなAT予告演出を実施する。
ステップS724の判断で、もし、メイン演出終了信号を受信した(YES)と判別したときには、メイン演出終了後に対応し、かつ最終演出パターンに対応したAT予告演出を実施する(ステップS726)。この場合、リールが回転開始し、定常回転になってリール停止操作が行われる時期に、この演出が実施されるので、リールの回転に応じた内容のAT予告演出が実施される。
また、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン2に当選した場合には、報知演出(所謂AT)の実施の確定を示す「確定!」といった画像を表示することが考えられる。
また、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン3に当選した場合には、多数の報知演出(所謂AT)の実施に当選したことを示す「大成功!」といった画像を表示することが考えられる。
次遊技が開始されたときには、ステップS716の制御処理により、ステップS720の判断でNOと判別されて、サブ演出を実施することなく、本サブルーチンを終了する。なお、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン2または3に当選した場合には、次遊技から報知演出(所謂AT)が開始されるが(図23のステップS804のYES参照)、最終演出パターン抽選サブルーチンで最終演出パターン1に当選した場合には、次遊技から報知演出(所謂AT)は実施されないようになっている(図23のステップS804のNO参照)。
ステップS720の判断で、もし、KAISUの値が1ではない(NO)と判別したときには、KAISU=0であると判断して、そのまま、本サブルーチンを終了する。
また、上述の実施形態では、BB遊技中に報知演出(所謂AT)を実施するようになっているが、これに限られるものではなく、例えば、BB遊技中はATを実施しないように制御することもできる。更に、BB遊技開始前に、報知演出(所謂AT)を実施しているときに、BB遊技が開始された場合、報知演出(所謂AT)を中断することも考えられる。この場合には、報知演出(所謂AT)を実施する権利を持ち越して、BB遊技終了後に、報知演出(所謂AT)を再開することが考えられる。
次に、主制御回路100から受信した信号に基づいて、副制御回路200で行なわれる報知画像表示サブルーチンの説明を、図23のフローチャートを用いて行なう。本サブルーチンでは、演出制御手段540による制御処理であって、ATが設定された遊技(NAT>0の遊技)において、役抽選で一般役3に当選したとき、リール停止スイッチの正しいリール停止順を報知する演出画像を表示する制御処理を行なう。この制御処理により、遊技者は、確実に利益図柄を表示させることができる。
この判断で、もし、役抽選情報信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのままステップS802の判断処理を繰り返す。つまり、役抽選情報信号を受信するまで待機状態になっている。ステップS802の判断で、もし役抽選情報信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、カウンタNATの値が0より大きいか否か、つまりAT実施中か否か判断する(ステップS804)。この判断で、もし、NATの値が0以下である(NO)と判別しときには、本サブルーチンを終了する。
ステップS806の判断で、もし、一般役3に当選している(YES)と判別したときには、カウンタNATの値を1減じる制御処理を行なう(ステップS808)。次に、正しいリール停止順を報知するためのリール停止順報知画像を表示装置70に表示して(ステップS810)、ステップS812へ進む。ステップS812では、主制御回路100から全リール停止信号(図15のステップS253参照)を受信した否か判断する(S812)。
よって、ステップS810において、役の組み合わせに応じた正しいリールの停止順を報知することができれば、遊技者は、利益図柄を表示させて、確実に9枚の遊技媒体の払い出しを受けることができるので、遊技者の演出及び遊技に対する関心が高まることが期待できる。
その他、例えば、所定のリールで表示すべき図柄が、3つの図柄のうちの何れか1つの場合(所謂三択の場合)に、該当する図柄を報知する演出も考えられる。その他の任意の報知演出を実施することが考えられる。
以上のように、本実施形態では、メイン演出における最終演出パターンに対応した内容のサブ演出を表示した後、次遊技から、報知演出(所謂AT)により、役抽選で当選した役に対応した図柄をリール停止操作で表示させるのに有用な情報を表示するので、遊技者が演出制御手段により実施される演出に対する関心を高め、延いては遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
次に、メイン演出を実施可能な本発明に係るスロットマシンのその他の実施形態について、図25から図27のフローチャートを用いて詳細に説明する。
はじめに、図25のフローチャートを用いて、遊技状態に応じたメイン演出の諸条件の設定または上書き処理を行なうメイン演出設定、実施サブルーチンの説明を行なう。本サブルーチンは、図7のステップS86からS94に対応する制御フローである。
図25において、まず、NBBの値が0より大きいか否か判断する(ステップS900)。この判断で、もし、NBBの値が0より大きい(YES)、つまりBB遊技中であると判別したときには、そのまま、本サブルーチンを終了する。つまり、BB遊技中には、メイン演出を実施するための諸条件の設定や上書き処理を行なわず、メイン演出も実施しないようになっている。
ステップS902の判断で、もし、役抽選で一般役3に当選したときには、次に、カウンタNの値が0より大きいか否か判断する(ステップS904)。
ここで、図39を用いて、内部中に対応した内部中最終演出パターン抽選テーブルの実施例を説明する。図39の抽選テーブルにおいても、最終演出パターン1〜3とはずれとが設定されており、各々の当選確率もそれぞれ1/4になっている。これは、図36に示す非内部中に対応した最終演出パターン抽選テーブルと同様である。
演出パターン2の内容は、非内部中においては、10秒間全リールをフリーズさせるのに対して、内部中においては、20秒間左・右リールを順回転させ、中リールを逆回転させるようになっている。
演出パターン3の内容は、非内部中においては、10秒間全リールを逆回転させるのに対して、内部中においては、20秒間全リールを逆回転させるようになっている。このように、メイン演出を実施する最終遊技において、非内部中と異なる内容のメイン演出を行なうことによって、遊技者にBB遊技の開始を印象付けることができる。
これは、BB役に対応する図柄赤7が表示されて入賞すると内部中の遊技状態が終了するため、内部中の遊技の存続期間は比較的短い可能性がある。これに対処するため、図40に示す実施例では、非内部中より少ない演出回数(遊技回数)が選択されるようになっている。
また、図41(b)に示すように、メイン演出状態1には、演出パターン1とはずれが設定され、各々の当選確率が1/2になっている。メイン演出状態2には、演出パターン1〜2とはずれが設定され、演出パターン1〜2の当選確率がそれぞれ1/4であって、はずれの確率が1/2になっている。メイン演出状態3には、演出パターン1〜3とはずれが設定され、演出パターン1〜3の当選確率がそれぞれ1/6であって、はずれの確率が1/2になっている。これについても、図38(b)に示す非内部中の場合と同様である。
演出パターン2が選択された場合、非内部中においては、左リール、中リールの順にそれぞれ0.5秒間回転させて停止させるメイン演出を実施するのに対して、内部中においては、左リール、中リールの順にそれぞれ3秒間回転させて停止させるメイン演出を実施するようになっている。
演出パターン3が選択された場合、非内部中においては、左リール、中リール、右リールの順にそれぞれ0.5秒間回転させて停止させるメイン演出を実施するのに対して、内部中において、左リール、中リール、右リールの順にそれぞれ3秒間回転させて停止させるメイン演出を実施するようになっている。
本実施形態では、演出回数(遊技数)については、上書き専用の抽選テーブルを用いるが、最終演出パターン及びメイン演出状態については、上述の図36及び図38に示す非内部中に対応した最終演出パターン抽選テーブル及びメイン演出状態抽選テーブルを用いる。ただし、最終演出パターン及びメイン演出状態についても、非内部中に対応した上書き専用の抽選テーブルを用いることもできる。
本実施形態では、演出回数(遊技数)については、内部中に対応した上書き専用の抽選テーブルを用いるが、最終演出パターン及びメイン演出状態については、上述の図39及び図41に示す内部中に対応した最終演出パターン抽選テーブル及びメイン演出状態抽選テーブルを用いる。ただし、最終演出パターン及びメイン演出状態についても、内部中に対応した上書き専用の抽選テーブルを用いることもできる。
次に、図26のフローチャートを用いて、サブ演出制御サブルーチンのその他の実施形態の説明を行なう。図26に示すサブ演出制御サブルーチンでは、図22に示すサブ演出制御サブルーチンに比べて、ステップS1004 (図22ではステップS704)の判断処理とステップS1012の判断処理(図22ではステップS706)との間に、ステップS1004〜S1010の制御処理が含まれている点で異なる。その他の部分については、図26のフローチャートは、図22のフローチャートと基本的に同一である。よって、以下においては、主に図22のフローチャートと異なる部分を中心に説明する。
ステップS1010では、カウンタKAISUの値が0であるか判断する(ステップS1010)。この判断で、もし、KAISUの値が0でない(NO)、つまり0より大きいと判別したときには、ステップS1004へ戻り、次遊技の開始を待って、サブ演出を継続する。
ステップS1010の判断で、もし、KAISUの値が0である(YES)と判別したときには、そのまま、本サブルーチンを終了し、サブ演出を終了することになる。
次に、図27フローチャートを用いて、図26のステップS1008に示す内部中サブ演出制御サブルーチンの詳細な説明を行なう。
図27において、まず、カウンタKAISUの値が2以上であるか否か判断する(ステップS1100)。この判断で、もし、KAISUの値が2以上である(YES)と判別したときには、次に、主制御回路100から受信した内部中メイン演出状態に対応した演出状態であって、KAISUの値に対応したサブ演出を実施する(ステップS1102)。具体的には、演出制御手段540により、表示装置70に演出画像を表示したり、スピーカ64を用いて音声を発することが考えられる。上述のように、カウンタKAISUの値とカウンタNの値が一致するので、内部中メイン演出に対応した内容のサブ演出を行なうことができる。
なお、図27のフローチャートでは、カウンタNATの値としてNATMAXをインプットする制御処理を行なわないので、次遊技から報知演出を行なわないようになっている。この場合には、BB遊技におけるリール停止制御で、常に図柄ベルが縦3つの位置のうち中央の位置に表示される(つまり常に9枚の遊技媒体の払い出しを受ける)ようにリール停止操作を行なうことが好ましい。
次に、主制御回路100から全リール停止信号(図15のステップS253参照)を受信した否か判断する(S1116)。この判断で、もし、全リール停止信号を受信していない(NO)と判別したときには、ステップS1114に戻り、ステップS1114からS1116の制御処理を繰り返す。つまり、全リールが停止するまで、BB予告演出を継続する。
ステップS1112の判断で、もし、KAISUの値が1ではない(NO)と判別したときには、KAISU=0であると判断して、そのまま、本サブルーチンを終了する。
よって、この場合には、内部中の遊技において、すぐに当たり役が入賞して内部中の遊技状態が終了する可能性よりも、内部中の遊技状態がある遊技期間継続する可能性が高いので、遊技者はメイン演出及びサブ演出を十分に堪能することができる。
また、主制御回路100とは独立した制御を行ないながら、副制御回路200により、メイン演出に対応したサブ演出を行なって、遊技者の遊技に対する関心を高め継続させることが期待できる。
38 遊技媒体投入口
32、34、36 ベットスイッチ
40L、40C、40R リール
50 スタートスイッチ(操作手段)
52L、52C、52R リール停止スイッチ(操作手段)
70 表示装置
80L、80C、80R ステッピングモータ
100 主制御回路
106 CPU
108 ROM
110 RAM
112 乱数発生器
114 モータ駆動回路
124 表示ランプ
200 副制御回路
220 表示駆動回路
300 操作手段
310 停止操作手段
410 役抽選手段
420 乱数抽出手段
430 乱数判定手段
440 リール制御手段
450 入賞処理制御手段
460 再遊技制御手段
470 再遊技選択高状態制御手段
480 特殊演出状態制御手段
490 特殊演出実施手段
510 画像制御手段
520 音声制御手段
530 ランプ制御手段
540 演出制御示手段
Claims (7)
- 遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの工程を1回とする遊技を実施可能なスロットマシンであって、
抽選処理により複数の役の中から少なくとも1つの役またははずれを決定する役抽選を行なうための役抽選手段と、
複数の図柄が表示された複数のリールを回転させた後、遊技者のリール停止操作に基づく信号を受信したとき、前記役抽選の結果に応じて、回転させたリールの停止制御を行なうリール制御手段と、
前記役抽選で何れかの役に決定したときフラグを設定し、前記フラグが設定された状態で、前記リール停止制御により該役抽選で決定された役に対応した図柄の組み合わせが有効ライン上に表示されて入賞したと判断したとき、該入賞したと判断された役に対応した入賞処理を行なう入賞処理制御手段と、
遊技機の操作手段の機能を一時停止状態にするまたは前記リールを通常と異なる態様で回転若しくは停止させる特殊演出を実施する特殊演出実施手段と、
所定の要件を達成したとき、前記特殊演出を実施する遊技数と、該遊技数で規定された特殊演出実施期間の最後の遊技で実施される最終特殊演出パターンとを定めてそのデータを記憶する特殊演出設定手段と、
を備え、
前記遊技数及び/または前記最終特殊演出パターンが、遊技状態に応じて定められるかまたは変更されることを特徴とするスロットマシン。 - 前記役の中に、前記役抽選で当選したとき当たりフラグを設定し、前記当たりフラグが設定された状態で対応する図柄が表示されて入賞したとき、所定の役の当選確率が高くなった当たり遊技を開始し、対応する図柄が表示されない場合には、前記当たりフラグを次遊技以降に持ち越す制御処理を行なう当たり役があり、
前記当たりフラグが設定された内部中であるとともに、前記所定の要件を達成するという遊技状態になったとき、
前記特殊演出設定手段により、前記内部中に対応した前記遊技数と前記最終特殊演出パターンとを定めてそのデータを記憶することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。 - 前記特殊演出実施期間中の遊技において、再び前記所定の要件を達成するという遊技状態になったとき、
前記遊技数のうちの実施していない残りの遊技数及び/または前記最終特殊演出パターンに関する記憶データを、前記特殊演出設定手段により新たに定められた前記遊技数及び/または前記最終特殊演出パターンのデータに置き換える上書き処理を行なうことを特徴とする請求項1または2に記載のスロットマシン。 - 前記上書き処理が複数回行なわれるとき、前記特殊演出設定手段により、後で行なわれる前記上書き処理では、前に行なわれた前記上書き処理のときに置き換えられた遊技数よりも少ない遊技数に置き換えることを特徴とする請求項3に記載のスロットマシン。
- 前記役の中に、前記役抽選で当選したとき当たりフラグを設定し、前記当たりフラグが設定された状態で対応する図柄が表示されて入賞したとき、所定の役の当選確率が高くなった当たり遊技を開始し、対応する図柄が表示されない場合には、前記当たりフラグを次遊技以降に持ち越す制御処理を行なう当たり役があり、
前記特殊演出実施期間中の遊技において、前記当たりフラグが設定された内部中であるとともに、再び前記所定の要件を達成するという遊技状態になったとき、
前記遊技数のうちの実施していない残りの遊技数及び/または前記最終特殊演出パターンに関する記憶データを、前記特殊演出設定手段により新たに定められた前記内部中に対応する前記遊技数及び/または前記最終特殊演出パターンのデータに置き換える上書き処理を行なうことを特徴とする請求項3または4に記載のスロットマシン。 - 前記特殊演出実施期間中の遊技において、前記内部中であるとともに、再び前記所定の要件を達成するという遊技状態になったとき、
該内部中の遊技状態で初めて前記所定の要件を達成したときにだけ、前記上書き処理を行なうことを特徴とする請求項5に記載のスロットマシン。 - 前記最終特殊演出パターンの前記特殊演出を実施するときに、表示装置を用いて該最終特殊演出パターンに対応した内容の演出を実施する演出制御手段を更に備え、
前記特殊演出実施期間中の遊技において、前記内部中であるとともに、再び前記所定の要件を達成するという遊技状態になったとき、
前記演出制御手段により実施する演出の内容を、リール停止操作で前記役抽選で当選した役に対応した図柄を表示させるのに有用な報知を行なう遊技状態の開始を報知する内容から、前記当たり遊技の開始を報知する内容に変更することを特徴とする請求項5または6に記載のスロットマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010186848A JP5578558B2 (ja) | 2010-08-24 | 2010-08-24 | スロットマシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010186848A JP5578558B2 (ja) | 2010-08-24 | 2010-08-24 | スロットマシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012045018A true JP2012045018A (ja) | 2012-03-08 |
JP5578558B2 JP5578558B2 (ja) | 2014-08-27 |
Family
ID=45900641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010186848A Active JP5578558B2 (ja) | 2010-08-24 | 2010-08-24 | スロットマシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5578558B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5212959B1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-06-19 | ネット株式会社 | 遊技機 |
JP2014057784A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-03 | Olympia:Kk | 遊技機 |
JP2016055023A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2016055022A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2016165654A (ja) * | 2016-06-24 | 2016-09-15 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004081666A (ja) * | 2002-08-28 | 2004-03-18 | Abilit Corp | 遊技機 |
JP2004121710A (ja) * | 2002-10-07 | 2004-04-22 | Olympia:Kk | 遊技機及びプログラム及び記憶媒体 |
JP2004236763A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2005013651A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-20 | Samii Kk | スロットマシン |
JP2005058346A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Abilit Corp | スロットマシンおよびゲーム制御方法 |
JP2006158560A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Taiyo Elec Co Ltd | 回胴式遊技機 |
JP2007061644A (ja) * | 2006-10-27 | 2007-03-15 | Sankyo Kk | スロットマシン |
JP2009125542A (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-11 | Aruze Corp | 遊技機 |
-
2010
- 2010-08-24 JP JP2010186848A patent/JP5578558B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004081666A (ja) * | 2002-08-28 | 2004-03-18 | Abilit Corp | 遊技機 |
JP2004121710A (ja) * | 2002-10-07 | 2004-04-22 | Olympia:Kk | 遊技機及びプログラム及び記憶媒体 |
JP2004236763A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2005013651A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-20 | Samii Kk | スロットマシン |
JP2005058346A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Abilit Corp | スロットマシンおよびゲーム制御方法 |
JP2006158560A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Taiyo Elec Co Ltd | 回胴式遊技機 |
JP2007061644A (ja) * | 2006-10-27 | 2007-03-15 | Sankyo Kk | スロットマシン |
JP2009125542A (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-11 | Aruze Corp | 遊技機 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5212959B1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-06-19 | ネット株式会社 | 遊技機 |
JP2014057784A (ja) * | 2012-09-19 | 2014-04-03 | Olympia:Kk | 遊技機 |
JP2016055023A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2016055022A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2016165654A (ja) * | 2016-06-24 | 2016-09-15 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5578558B2 (ja) | 2014-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5424263B2 (ja) | スロットマシン | |
JP4721427B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5535961B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2006340866A (ja) | スロットマシン | |
JP5535960B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5773358B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5578558B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2006334234A (ja) | スロットマシン | |
JP5419229B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2012010890A (ja) | スロットマシン | |
JP5574339B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5717166B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5717167B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5424355B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5736577B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5366073B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5495230B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2013081857A (ja) | スロットマシン | |
JP5495237B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2014221330A (ja) | スロットマシン | |
JP5388048B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2015037443A (ja) | スロットマシン | |
JP5252531B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2012010889A (ja) | スロットマシン | |
JP2015037442A (ja) | スロットマシン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130731 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130903 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140603 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140702 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5578558 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |