JP5388048B2 - スロットマシン - Google Patents
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従って、本発明の目的は上記の問題を解決し、再遊技選択高状態を始めとする通常と異なる遊技状態における遊技の進行が単調にならず、遊技者にスリルや遊技の進行に対する意外性や期待感を与えることができ、遊技者の遊技に対する関心を高め持続させることができるスロットマシンを提供することにある。
ここで、「役」には、一般的に、遊技を遊技者にとって有利に進行させる「当たり遊技」を行なうための「当たり役」と、遊技媒体を投入しないで遊技を再実施できる「再遊技」のための「再遊技役」と、入賞すると予め定められた数の遊技媒体の払い出しを行なう一般役とが含まれる。
BB役(「1種BB役」という場合がある)は、当たり遊技の1つであるBB遊技(「1種BB遊技」という場合がある)に移行させる役であり、このBB遊技は、所定の役が高確率で当選する遊技を、予め定められた遊技媒体の払い出し数(「終了枚数」ともいう)に達するまで、連続して行なうことができる。なお、複数のBB遊技を設定することも可能であり、例えば、所定の役の当選確率や終了枚数の設定が異なる複数のBB遊技を設けることもできる。
また、MB役(「2種BB役」という場合がある)は、当たり遊技の1つであるMB遊技(「2種BB遊技」という場合がある)に移行させる役であり、このMB遊技は、役抽選の結果によらず、所定の図柄の組み合わせが停止したとき入賞処理が行なわれる遊技(「CB遊技」という場合がある))を、予め定められた遊技媒体の払い出し数(終了枚数)に達するまで、連続して行なうことができる。なお、複数のMB遊技を設定することも可能であり、例えば、終了枚数の設定が異なる複数のMB遊技を設けることもできる。
「一般役」とは、抽選で一般役に当選し、その一般役に対応した図柄が揃って入賞すると、予め定められた数の遊技媒体の払い出しが行なわれる役である。
「図柄が表示されたリール」については、モータ等によって物理的に回転、停止が行なわれるリールも含まれるし、表示装置に表示され、画像上で回転、停止が行なわれる画像上のリールも含まれる。「リール制御手段」は、遊技者の停止操作に基づいて発信された停止信号を受信したときに、回転しているリールの停止制御を行なう。この場合、1つの停止操作で、全てのリールの回転を停止させる設定も可能であるし、各々のリールに対応した操作に基づいて、停止操作されたリールだけを停止させるように設定することも可能である。
「対応する図柄の組み合わせが停止しない」とは、上記の「対応する図柄の組み合わせが停止する」に該当するための要件を、満たさないようにすることを意味する。従って、例えば、要件とされているリールのうち、一部のリールで停止すべき図柄が停止しないときでも、「停止しない」ことになる。もちろん、要件とされた全てのリールで停止すべき図柄が停止しないときも、「停止しない」ことになる。
「フラグを設定する」とは、役抽選で所定の役に当選したときに、対応する図柄の組み合わせが停止して入賞すれば、所定の入賞処理を行なうことができる遊技状態に設定することを意味し、制御的には、フラグを制御手段の記憶装置(RAM)に記憶させておく。
また、再遊技選択高状態における再遊技役の当選確率は、通常の遊技より僅かでも高い値であれば、任意の確率を設定することができる。
また、遊技状態を特別遊技状態に変更する「所定の開始要件」としては、役抽選で所定の役に当選することも考えられるし、役抽選で所定の役に当選し、当選した役に対応した図柄が停止して入賞することも考えられるし、ある遊技状態が終了することも考えられるし、その他の任意の要件を設定することができる。
また、特別遊技状態を解除する「所定の解除要件」としては、下記に示すように、役抽選におけるはずれに対応する図柄が停止することも考えられるし、役抽選で所定の役に当選することも考えられるし、役抽選で所定の役に当選し、当選した役に対応した図柄が停止して入賞することも考えられるし、特別遊技状態において所定の遊技数を消化したことも考えられるし、その他の任意の要件を設定することができる。なお、1つの特別遊技状態において、所定の要件を満たすと他の特別遊技状態へ移行する、つまり、所定の要件が、1つの特別遊技の終了要件であって、かつ他の特別遊技状態の開始要件である場合も考えられる。
また、複数の遊技で所定の当選役に対応する図柄の組み合わせが停止した場合に、始めて、特別遊技状態に変更する場合も含まれるし、既に特別遊技状態が開始されていて、複数の遊技で所定の当選役に対応する図柄の組み合わせが停止した場合に、特別な特別遊技状態、例えば、特別遊技様態の中でも特に利益状態の高い特別遊技状態が開始される場合も含まれる。
本実施態様では、遊技者の通常の遊技姿勢において、遊技者の通常の視野範囲に入らない位置にリールが配置されているので、遊技者は、基本的に、表示装置に表示された画像を見ながらリールの停止操作を行なって入賞の可否を認識する。よって、例えば、はずれに対応するリールの停止図柄が限られたものであったり、当選役の入賞図柄が分かりにくいものであった場合でも、表示装置にリールの回転及び停止に対応して変動及び停止する様々な種類の画像を表示することが可能であり、遊技者の遊技に対する関心を長く持続させることが期待できる。
本実施形態に係るスロットマシン10の外観を図1に示す。
<全体構造の説明>
図1は本発明の一実施形態に係るスロットマシンを示す正面図である。
同図において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けてある。本実施形態では、フロントパネル20の略中央に、液晶ディスプレイパネルから構成される表示装置70が設けてある。図1に示す表示装置70では、例えば、トランプのマークが描かれた5つの擬似リールが、実際のリールの回転、停止に対応して、変動、停止するようになっている。そして、ポーカーゲームの役によって入賞の可否を遊技者に報知することができるようになっている。なお、実際のリール40L、40C、及び40Rは、スロットマシンの筐体10の上方に配置されている。
遊技媒体投入口38から遊技媒体が投入されると、遊技媒体カウンタ(図示せず)が遊技媒体の枚数を計数し、規定枚数以上の遊技媒体が投入された場合には、規定以上の枚数をクレジット数として後述するRAM110に記憶するようになっている。
1−ベットスイッチ32は、クレジット数のうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。2−ベットスイッチ34は、クレジット数のうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。最大ベットスイッチ36は、クレジット数のうちの3枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。
遊技者が、1−ベットスイッチ32を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば、中央の入賞ラインを有効化する。また、2−ベットスイッチ34を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの3本、例えば、3本の水平な入賞ラインを有効化する。さらに、最大ベットスイッチ36を操作したときには、5本の入賞ラインの全てを有効化する。
操作パネル部30の前面の左側には、スタートスイッチ(スタートレバー)50が傾動可能に設けてあり、また、操作パネル部30の前面の中央部には、3つのストップスイッチ52L,52C及び52Rが設けてある。ストップスイッチ52Lは左リール40Lに対応し、ストップスイッチ52Cは中リール40Cに対応し、ストップスイッチ52Rは右リール40Rに対応している。
遊技者が、ストップスイッチ52Lを押動操作すると左リール40Lが停止する。ストップスイッチ52Cを押動操作すると中リール40Cが停止する。ストップスイッチ52Rを押動操作すると右リール40Rが停止する。
各リール40L、40C又は40Rが停止したときは、それぞれの外周面に描かれた図柄が、上述した5つの入賞ラインに位置付けられるように停止制御している。
また、遊技者の操作に応じて、実際のリール40L、40C、及び40Rが回転、停止したとき、表示装置70に表示された画像も、実際のリールの回転、停止に対応して、変動、停止する。
BB役は、当たり遊技の1つであるBB遊技に移行させる役であり、このBB遊技は、所定の役が高確率で当選する遊技を、予め定められた遊技媒体の払い出し数に達するまで、連続して行なうことができる。なお、複数のBB遊技を設定することも可能であり、例えば、所定の役の当選確率や終了枚数の設定が異なる複数のBB遊技を設けることもできる。
また、MB役(「2種BB役」と称する場合がある)は、当たり遊技の1つであるMB遊技(「2種BB遊技」と称する場合がある)に移行させる役であり、このMB遊技は、役抽選の結果によらず、所定の図柄の組み合わせが停止したとき入賞処理が行なわれる遊技(CB遊技と称する場合がある))を、予め定められた遊技媒体の払い出し数に達するまで、連続して行なうことができる。なお、複数のMB遊技を設定することも可能であり、例えば、終了枚数の設定が異なる複数のMB遊技を設けることもできる。
スロットマシン10を制御する制御手段は、主制御回路100と副制御回路200から構成される。ここで、主制御回路100のブロック図を図2に示し、これに電気的に接続されている副制御回路200のブロック図を図3に示す。
上述したスタートスイッチ50は、主制御回路100のインターフェイス回路102に接続され、インターフェイス回路102は、入出力バス104に接続されている。スタートスイッチ50から発せられたリール回転開始信号は、インターフェイス回路102において所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。入出力バス104は、中央処理回路(以下、CPUと称する)106にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。上述したリール回転開始信号は、「操作信号」の1つを構成する。
上述した入出力バス104には、ROM(リード・オンリー・メモリ)108及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)110も接続されている。ROM108は、スロットマシンの全体の流れを制御する制御プログラムや、制御プログラムを実行するための初期データを記憶する。また、RAM110は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶することができる。
入出力バス104には、モータ駆動回路114が接続されている。モータ駆動回路114には、上述した3つのリール40L、40C及び40Rの各々を回転駆動するステッピングモータ80L、80C及び80Rが接続されている。ステッピングモータ80L、80C及び80Rの各々は、3つのリール40L、40C及び40Rの内部に設けられ、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転シャフトがリール40L、40C及び40Rの回転中心となるように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに取り付けられている。
CPU106が、上述したように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに対する制御をすることにより、リール40L、40C及び40Rの回転制御及び停止制御を行なうとともに、回転速度の制御を行なうことができる。
上述した接続線118は、副制御回路200のインターフェイス回路202に接続され、インターフェイス回路202は、入出力バス204に接続されている。主制御回路100から副制御回路200に送信された信号は、インターフェイス回路202において所望の信号に変換された後、入出力バス204に供給される。入出力バス204は、中央処理回路(以下、CPUと称する)206にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
入出力バス204には、各表示ランプ124を駆動するためのランプ駆動回路218も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じて駆動指令をランプ駆動回路218に発し、駆動指令に応じて表示ランプ124を点灯駆動する。
更に、入出力バス204には、スピーカ64を駆動するためのスピーカ駆動回路222も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じてROM208に記憶されている音声データを読み出し、そのデータをスピーカ駆動回路222に供給する。このようにすることにより、スピーカ64から所定の音声が発せられる。
次に、スロットマシン10の制御の機能ブロック図を図4に示す。
制御回路として、主制御回路100と副制御回路200が電気的に接続され、主制御回路100には、操作手段300が電気的に接続され、また、リール40L、40C及び40Rの各々に設けられたモータ80L、80C及び80Rが電気的に接続されている。副制御回路200には、表示装置70、表示ランプ124、及びスピーカ64が電気的に接続されている。
3つのストップスイッチ52L、52C及び52Rから停止操作手段310が構成され、この停止操作手段310と、スタートスイッチ50と、ベットスイッチ32、34及び36とから操作手段300が構成される。この操作手段300は、スイッチに限られず、遊技者の四肢を用いた操作に基づいて操作信号を発生させるものであれば、あらゆる手段が適用できる。
主制御回路100は、役抽選手段410と、リール制御手段440と、入賞処理制御手段450と、再遊技制御手段460と、当たり遊技制御手段480、及び再遊技選択高状態制御手段490を含む特別遊技状態制御手段470とを含む。
役抽選手段410は、役抽選処理によって、役(当たり役であるBB役及びMB役、一般役、再遊技役)の抽選を行なうものである。役抽選手段410は、例えば、役抽選用の乱数発生器112(ハード乱数等)と、この乱数発生器112が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段420と、乱数抽出手段420が抽出した乱数値に基づいて役の当選の有無及び当選役を判定する乱数判定手段430とを備えている。この役抽選手段410による制御処理は、役抽選処理サブルーチン(図6〜図8参照)に示される。
入賞処理制御手段450は、役抽選処理で何らかの役に当選し、停止した図柄に関する入賞図柄判定により、当選した役に対応した図柄が揃って入賞したと判別したときに、所定枚数の遊技媒体の払い出しを始めとする入所処理を実施するための制御を行なう。
再遊技制御手段460は、抽選処理で再遊技役が当選し、停止した図柄に関する入賞図柄判定により、再遊技役に対応した図柄が揃ったと判別したときに、遊技媒体を投入しないで、次の遊技を行なうための制御を行なう。また、所定の要件を満たす場合には、役抽選処理で再遊技役が当選する確率がより高く設定された再遊技選択高状態(以下「RT(リプレイタイムの略)作動状態」という。)が設定可能になっている。
当たり遊技制御手段480は、当たり役に対応した図柄が揃って入賞したと判別したときに、遊技が遊技者にとって有利に進行する当たり遊技(BB遊技、MB遊技)を行なうための制御処理を行なう。また、再遊技選択高状態制御手段490は、所定の開始要件を満たしたときに、遊技の態様を、役抽選手段により再遊技役が当選する確率がより高い値に設定された再遊技選択高状態(以下、「RT作動状態」という)に変更し、RT作動状態に変更後、所定の解除要件を満たしたときに、RT作動状態を解除する制御処理を行なう。
副制御回路200には、画像制御手段510、音声制御手段520、ランプ制御手段530、及び演出制御手段540が設けられている。画像制御手段510は、演出制御手段540等から受信した画像データに基づいて、表示駆動回路220を制御して、表示装置70に所定の演出画像を表示することができる。なお、表示装置70、表示駆動回路220、画像制御手段510を含めて、画像表示手段と称する場合もある。
演出制御手段540は、上述の画像制御手段510、音声制御手段530、及びランプ制御手段520に演出データを含む制御信号を送信して、所定の演出を実施するための制御処理を行なう。この制御処理の中には、リールの回転、停止に合わせて、擬似リールを変動、停止する画像を表示するための制御処理(図18参照)も含まれる。
以下に、上述した制御手段において行なわれる各種の制御について、フローチャートを用いながら詳細に説明する。
図5には、主制御回路100で行なわれる制御処理のメインルーチンを示す。図6から図17には、このメインルーチンで行なわれる制御処理である各サブルーチンを示す。
図6〜図8には、役抽選手段410により行なわれる役抽選と、役抽選に引き続き行なわれるフラグオン処理を行なう役抽選処理サブルーチンを示す。図9には、リール制御手段440により、リールの回転、停止のための制御を行なうリール変動、停止サブルーチンを示す。図10には、リール変動、停止サブルーチンにより図柄が停止した後の制御処理であるフラグオフ、RT設定処理サブルーチンを示す。
なお、以下に説明する制御処理においては、スロットマシン10は予め起動されており、上述した主制御回路100や副制御回路200において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
まず、メインルーチンの制御処理の説明を、図5のフローチャートを用いながら説明する。このメインルーチンでは、遊技者が遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの1工程を1回とする遊技を、1回行なうときの制御処理を示す。
まず、パラメータNRPの値が、0より大きいか否かを判断する(ステップS10)。ここでNRPは、再遊技を行なうか否かを定めるパラメータであり、0より大きい場合には再遊技を行ない、0以下の場合には再遊技を行なわないように設定されている。また、図15のステップSステップS740に示すように、役抽選で再遊技役1〜7の何れかの役に当選し、当選役に対応した図柄が停止して入賞したときに、NRPの値として1をインプットするようになっている。
ステップS12の判断において、もし、遊技媒体が投入されていない(NO)と判断したときには、次に、クレジットされた遊技媒体が有るか否かを判断する(ステップS14)。この判断で、もし、クレジットされた遊技媒体はない(NO)と判別したときには、再びステップS12へ戻り、ステップS12とステップS14の判断処理を繰り返し実行する。
役抽選処理サブルーチン(ステップS24)に引き続いて、この役抽選の結果に基づいて、リール40L、40C、40Rを回転させてから停止させるリールの動きに関する制御処理を行なうリール変動、停止サブルーチン(ステップS26)が行なわれる。このリール変動、停止サブルーチンは、リール制御手段440によって行なわれ、このサブルーチンの詳細については、図9のフローチャートを用いて後述する。
そして、役抽選、入賞図柄判定の結果に基づいて、入賞した当たり遊技に対応した所定枚数の遊技媒体を払い出す払い出し処理(ステップS30)が行なわれる。この払い出し処理は、実際に遊技媒体を遊技媒体払出口62から払い出すことも可能であるし、払い出す代わりに、所定枚数の遊技媒体をクレジットすることも可能である。以上の制御処理によって1回分の遊技が終了する。このメインルーチンに示される制御処理を繰り返すことによって、遊技者は複数回数の遊技を行なうことができる。
次にメインルーチンのステップS24で行なわれる役抽選処理サブルーチンについて、図6〜図8に示したフローチャートを用いながら詳細に説明する。
まず、スタートスイッチONの信号を受信したか否か判断する(ステップS40)。このスタートスイッチONの信号は、遊技者によるスタートスイッチ50の操作をしたときに操作手段300により発信される信号であり、この信号に基づいてリール制御手段440は、リールの回転を開始する制御を行なう(図9のステップS134参照)。
ステップS40の判断で、もし、スタートスイッチONの信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、パラメータNBBの値が、0より大きいか否かを判断する(ステップS42)。ここで、NBBは、BBn遊技(n=1〜2)を行なうか否かを定めるパラメータであり、0より大きい場合にはBBn遊技を行ない、0以下の場合にはBBn遊技を行なわないように設定されている。また、本実施形態では、BB1〜BB2の2種類のBBn遊技(n=1〜2)が設定されており、各々のBBn遊技に応じて、NBBの値に1〜2をインプットするようになっている。具体的には、図14のステップS602に示すように、BBn役に当選して入賞した場合には、BBnフラグ(n=1〜2)のnの値を、NBBの値としてインプットするようになっている。
ステップS42の判断で、もし、NBBの値が0より大きい(YES)と判別したときには、ROM108に記憶されたBBn作動時一般抽選表(n=1〜2)を読み出し(ステップS44)、ステップS54へ進む。
BB1〜BB2作動時抽選表では、何れも図柄番号1の一般役1と、図柄番号2の一般役2と、図柄番号3〜8の一般役3A〜3Fと、図柄番号9のはずれとが設定され、全ての役の入賞図柄は同一になっている。また、各役の当選確率については、図柄番号2の一般役2及びはずれを除き、他の全ての一般役(一般役1、一般役3A〜3F)の当選確率が、BB1〜BB2の2つの抽選表で同一になっている。
図柄番号2の一般役2は、役抽選における当選確率が、BB1作動時抽選表では1/1.08、BB2作動時抽選表では1/1.10であって、2つの抽選表共に、左リールで図柄ベルが停止し、中リールで図柄チェリーが停止し、右リールで図柄スイカが停止する場合に入賞するように設定されている。従って、BB1〜BB2遊技中においては、何れの場合も、役抽選で一般役2に当選する可能性が非常に高くなっている。
図柄番号3〜8の一般役3A〜3Fは、2つの抽選表共に、役抽選における当選確率が各々1/100であって、図21及び図22に示すような図柄が停止する場合に入賞するように設定されている。また、図柄番号9のはずれの確率は、BB1作動時抽選表で約1/635、BB2作動時抽選表で約1/54.3という何れも低い値が設定されている。
ステップS46の判断で、NMBの値が0以下である(NO)と判別したときには、次に、NRTが0より大きい値であるか否かを判断する(ステップS48)。ここでNRTは、遊技状態が、役抽選で再遊技が当選する可能性がより高くなるRT作動状態(再遊技選択高状態)であるか否かを定めるパラメータである。
具体的な各RT作動状態の開始要件、及び解除要件を、図19に示す模式図、及び図20に示す表を用いて説明する。図19は、RTn(n=1〜9)、BBn(n=1〜2)、MB、及びRT未作動状態(ボーナス・RT未作動状態)の各遊技状態をブロックで示し、ひとつの遊技状態から他の遊技状態への移行を矢印で示し、その移行の要件を記載してある。また、図20の表は、各RTn作動状態(n=1〜9)の開始要件、解除要件を示し、基本的には、図20で模式的に示した内容と同様の内容を示している。また、図20には、各RTn作動状態(n=1〜9)の再遊技役総当選確率(再遊技役1〜7の当選確率の合計)も示してある。
そして、RT2作動状態またはRT3作動状態において、はずれに対応する図柄が停止するまたは一般役3A〜3Fに対応する図柄が停止して入賞すると、RT未作動状態に戻り、再遊技役4に対応する図柄が停止して入賞すると、RT4作動状態に移行する。
以上のように、はずれに対応する図柄の組み合わせや一般役3A〜3Fに対応する図柄の組み合わせが停止することなく、所定の回数の遊技において、所定の再遊技役に対応する図柄の組み合わせが停止したとき、遊技が遊技者にとって有利に進行するRT4作動状態に移行するようになっている。従って、遊技の進行が単調にならず、遊技者にスリルを与え、遊技の進行に対する意外性や期待感を与えることができるので、遊技者の遊技に対する関心を高め持続させることが期待できる。
従って、停止した図柄に対応する当選役に応じて、利益状態の異なる特別遊技状態に移行するので、遊技の進行に変化がつき、遊技者の遊技に対する関心を高め、維持することが期待できる。
従って、はずれに対応する図柄の組み合わせや一般役3A〜3Fに対応する図柄の組み合わせが停止することなく、所定の回数の遊技において、所定の再遊技役に対応する図柄の組み合わせが停止したとき、遊技状態を遊技者にとって更に有利なRT作動状態に変更することができるので、遊技者の遊技に対する関心を高め持続させることが期待できる。
更に、RT未作動状態において、再遊技役7に対応する図柄が停止して入賞すると、RT5作動状態へ移行し、RT5作動状態で10遊技が終了すると、RT未作動状態へ戻る。ここで、RT5作動状態の再遊技役総当選確率は、約1/1.8(図20参照)とかなり高く設定されている。
再び、図6に示すフローチャートの説明に戻り、ステップS48の判断で、もし、NRTの値が0より大きい(YES)と判別したときには、RT作動時処理サブルーチンを行なって(ステップS50)、ステップS54へ進む。
ここで、図8に示すフローチャートを用いて、RT作動時処理サブルーチンの詳細な説明を行なう。本サブルーチンにおいては、まず、RTn作動時抽選表(n=1〜9)を読み出す(ステップS100)。
ここで、RT1〜RT9作動時一般抽選表の実施例を図23〜図31に示す。RT1〜RT9作動時一般抽選表では、何れも図柄番号1の一般役1と、図柄番号2の一般役2と、図柄番号3〜8の一般役3A〜3Fと、図柄番号9〜15の再遊技役1〜7と、図柄番号16〜17のBB1〜BB2役と、図柄番号18のMB役と、図柄番号19のはずれとが設定されている。なお、後述するボーナス・RT未作動時一般抽選表(図32参照)と比較すると、RT1〜RT9作動時一般抽選表で設定されている全ての役、図柄は、ボーナス・RT未作動時一般抽選表で設定されている役、図柄と同一であり、両者で異なっているのは、役抽選における再遊技役1〜7及びはずれの当選確率である。
また、RT1〜RT9作動時一般抽選表の間では、再遊技役1〜7及びはずれの当選確率が異なり、その他の点では9つの抽選表で同一である。
また、各再遊技役1〜9は、図23〜図31に示すような図柄が停止したとき入賞するようになっている。
また、図柄番号18のMB役は、全てのRTn作動時一般抽選表において、役抽選処理における当選確率が1/600であって、左、中リールに図柄赤7が停止し、右リールに図柄BARが停止する場合に入賞するように設定されている。図23〜31と図32を比較すると明らかなように、BBn役、MB役を含む当たり役についても、RTn作動時一般抽選表(図23〜31)と、ボーナス・RT未作動時一般抽選表(図32)において、当選確率、図柄の全てにおいて同一に設定されている。図柄番号19のはずれの役抽選における当選確率は、RT1〜RT9の順に、それぞれ約1/1.71、約1/4.50、約1/1.71、約1/112、約1/5.99、約1/123、約1/121、約1/121、約1/5.10に設定されている。
図8のRT作動時サブルーチンのフローチャートの説明に戻り、ステップS100に引き続いて、RTnのnの値が5〜8であるか、つまり、RT5〜RT8作動状態の何れかであるか否か判断する(ステップS101)。この判断で、もし、nの値が5〜8の何れでもない(NO)と判断したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS101の判断で、もし、nの値が5〜8の何れかの値である(YES)と判別したときには、RTKAISUの値に1を加える制御処理を行なう(ステップS102)。ここでRTKAISUは、RTn作動状態(n=5〜8)で遊技回数を数えるためのカウンタである。また、下記のステップS104の判断処理で用いるRTMAXn(n=5〜8)は、RTn作動状態(n=5〜8)で行なう最大遊技回数である。
なお、RT5作動状態を設定するときには、RTKAISUの値に1をインプットして、RTMAX5の値に10をインプットする(図15のステップS738参照)。また、RT6作動状態を設定するときに、RTKAISUの値に1をインプットして、RTMAX6の値に200をインプットし(図15のステップS724参照)、RT7作動状態を設定するときに、RTKAISUの値に1をインプットして、RTMAX7の値に10をインプットし(図11のステップS318参照)、RT8作動状態を設定するときに、RTKAISUの値に1をインプットして、RTMAX4の値に10をインプットする(図11のステップS322、図12のステップS412参照)。
以上のように、RTn作動状態(n=5〜8)が設定されると、RTn作動状態での遊技回数を制御するためのカウンタRTKAISUに1をインプットし、RTn作動状態で遊技を行なうたびに、RTKAISUの値に1を加えていく制御処理を行なう。そして、RTKAISUの値がRTMAXnより大きくなったとき、つまり、RTn作動状態でRTMAXn回遊技を行なったときに、RTn作動状態を解除する制御処理を行なう。なお、RTn作動状態(n=1〜4)については、このような消化遊技数によるRTn作動状態の解除要件は設定されていない。
次に、図6に示すフローチャートの説明に戻り、ステップS48の判断で、もし、NRTの値が0以下である(NO)と判別したときには、ROM108に記憶したボーナス・RT未作動時一般抽選表を読み出して(ステップS52)、ステップS54へ進む。ここで、ボーナス・RT未作動時一般抽選表の実施例を図32に示す。
ボーナス・RT未作動時一般抽選表は、既に説明したように、通常の遊技状態において用いられる抽選表であり、図柄番号1の一般役1と、図柄番号2の一般役2と、図柄番号3〜8の一般役3A〜3Fと、図柄番号9〜15の再遊技役1〜7と、図柄番号16〜17のBB1〜BB2役と、図柄番号18のMB役と、図柄番号19のはずれとが設定されている。なお、上述のRTn作動時一般抽選表(図23〜31参照)と比較すると、ボーナス・RT未作動時一般抽選表で設定されている役、図柄は、RTn作動時一般抽選表で設定されている全ての役、図柄と同一であり、役抽選における再遊技役1〜7及びはずれの当選確率だけが、両者で異なっている。
なお、上述のように、RT1、RT3作動時一般抽選表の再遊技役総当選確率と、ボーナス・RT未作動時一般抽選表の再遊技役総当選確率とは、同じ値が記載されているが、設定された置数のレベルで比較すれば、RT1、RT3作動時一般抽選表における当選確率が僅かに高く設定されている。
そして、ステップS77では、NRTの値として9をインプットして(ステップS77)、ステップS86へ進む。つまり、当たり役に当選して当たりフラグが設定された内部中になると、RT9作動状態に設定される。
ステップS74の判断で、もし、MB役に当選していない(NO)と判別したときには、次に、役抽選で再遊技n役に当選したか否かを判断する(ステップS78)。この判断で、もし、役抽選で再遊技n役に当選した(YES)と判別したときには、当選した再遊技n役(n=1〜7)に対応した再遊技nフラグ(n=1〜7)をオンにしてRAM110に記憶し(ステップS80)、ステップS86へ進む。
ここで、ステップS87で副制御回路200へ送信した役抽選情報信号は、リール画像表示サブルーチンの各制御処理で用いられる(図18参照)。
次に、図5のメインルーチンにおいて、上述の役抽選処理サブルーチン(ステップS24)が終了すると、次に、リール変動、停止サブルーチン(ステップS26)を行なう。図9に示すフローチャートを用いて、リール変動、停止サブルーチンの詳細な説明を行なう。
まず、図7のステップS86で記憶した図柄番号と制御図柄データを読み出す(ステップS130)。そして、予め定められた最短時間を経過したか否かの判断を行なう(ステップS132)。この判断で、もし、最短時間が経過していない(NO)と判別したときには、このステップS132の判断処理を繰り返し実行する。つまり、最短時間が経過するまで次の工程であるリールの回転開始を行なえないようなっている。この制御によって、一定時間に行なわれる遊技の回数を、所定の回数以内に抑える制御を行なっている。
次に、回転を始めたリールが定速回転になっているか否かを判断する(ステップS136)。この判断で、もし、リールの回転がまだ定速回転になっていない(NO)と判別したときには、このステップS136の判断処理を繰り返す。つまり、リールの回転が定速回転に達するまでは、次の工程であるリールの停止制御が行なえないようになっている。
ステップS138の判断で、もし、リール停止信号を受信した(YES)と判別したときには、リール制御手段440は、リール停止信号を発信した停止スイッチに対応するリールの図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なう(ステップS140)。そして、リール停止情報信号を副制御回路200へ送信して(ステップS141)、ステップS142へ進む。ここで、ステップS141で副制御回路200へ送信したリール停止情報信号は、リール画像表示サブルーチンのステップS804の制御処理に用いられる(図18参照)。
MB遊技中においては、リール停止信号を受信したときのコマを1コマ目として、最大2コマ目までしかリールを滑らすことができないので、遊技者は、所定の図柄が有効ラインに達する直前に停止操作を行なう所謂「ビタ押し」を行なう必要がある。
なお、更に詳細な制御の説明については省略する。
この判断で、もし、全てのリールが停止してはいない(NO)と判別したときには、再びステップS138に戻り、ステップS138からステップS142の制御処理を繰り返す。以上により、全リールが停止するまで、リール停止信号を受信するごとに、対応するリールの図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なう工程を繰り返す。
ステップS142の判断で、もし、全てのリールが停止している(YES)と判別したときには、全リール停止信号を副制御回路200へ送信して(ステップS143)、本サブルーチンを終了する。ここで、ステップS143で副制御回路200へ送信した全リール停止信号は、リール画像表示サブルーチンのステップS808の制御処理に用いられる(図18参照)。
図5のメインルーチンにおいて、上述のリール変動、停止サブルーチン(ステップS26)が終了すると、次に、フラグオフ、RT設定処理サブルーチン(ステップ28)を行なう。図10に示すフローチャートを用いて、フラグオフ、RT設定処理サブルーチンの詳細な説明を行なう。
ステップS160の判断で、もし、遊技の状態がBBn遊技中ではない(NO)と判別したときには、次に、遊技の状態がMB遊技中であるか否かを判断する(ステップS164)。この判断で、もし、MB遊技中である(YES)と判別したときには、MB遊技中処理サブルーチン(ステップS166)を行なって、フラグオフ、RT設定処理サブルーチンを終了する。MB遊技中処理サブルーチンの詳細な説明は後述する。
以下に、ステップS162、S166、S170に示されるサブルーチンの詳細な説明を行なう。
次に、フラグオフ、RT設定処理サブルーチン(図10参照)において、ステップS160でBBn遊技中であると判別したときに実施するBBn遊技中処理サブルーチン(ステップS162参照)の詳細な説明を、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行なう(ステップS300)。次に、この入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS302)。この判断で、もし、入賞がない(NO)と判別したときには、一般役のフラグがオンになっていればフラグオフにして(ステップS304)、ステップS310へ進む。
次に、BBn遊技の終了条件が達成したか否かを判断する(ステップS310)。この判断で、もし、BBn遊技の終了条件を達成してない(NO)と判別したときには、そのまま、本サブルーチンを終了する。また、ステップS310の判断で、もし、BBn遊技の終了条件を達成している(YES)と判別したときには、NBBの値に0をインプットしてBBn遊技状態を解除する(ステップS312)。次に、BB1遊技が終了したのか否か判断する(ステップS314)。
ステップS314の判断で、もし、BB1遊技が終了したのではない(NO)と判別したときには、BB2遊技が終了したと判断して、NRTの値として8をインプットしてRT8作動状態を設定し(ステップS320)、次に、RT8作動状態における遊技数を数えるためのカウンタRTKAISUの値に1をインプットし、RT8作動時における最大遊技回数RTMAX8の値に10をインプットして(ステップS322)、本サブルーチンを終了する。
以上のように、本実施形態では、BB1遊技が終了するとRT7作動状態に移行し、BB2遊技が終了するとRT8作動状態に移行するようになっている。
次に、フラグオフ、RT設定処理サブルーチン(図10参照)において、ステップS164でMB遊技中と判別したときに実施するMB遊技中処理サブルーチン(ステップS166参照)の詳細な説明を、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行なう(ステップS400)。次に、この入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS402)。この判断で、もし、入賞がない(NO)と判別したときには、そのままステップS406へ進む。
そして、NRTの値として8をインプットしてRT8作動状態を設定し(ステップS410)、次に、RT8作動状態における遊技数を数えるためのカウンタRTKAISUの値に1をインプットし、RT8作動時における最大遊技回数RTMAX8の値に10をインプットして(ステップS412)、本サブルーチンを終了する。
以上のように、本実施形態では、MB遊技が終了すると、RT8作動状態に移行するようになっている。
次に、フラグオフ、RT設定処理サブルーチン(図10参照)において、ステップS168で当選役ありと判別したときに実施する役当選時処理サブルーチン(ステップS170参照)の詳細な説明を、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行なう(ステップS500)。次に、この入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS502)。
ステップS504の判断で、もし、BBn役にもMB役にも入賞していない(NO)と判別したときには、次に、再遊技役が入賞したか否か判断する(ステップS508)。この判断で、もし、再遊技役が入賞した(YES)と判別したときには、次に、再遊技役入賞時RT設定解除処理サブルーチンを行なって(ステップS510)、本サブルーチンを終了する。この再遊技役入賞時RT設定解除処理サブルーチンの詳細な説明は後述する。
ステップS508の判断で、もし、再遊技役が入賞していない(NO)と判別したときには、一般役が入賞したと判断して、一般役入賞時RT解除処理サブルーチンを行なって(ステップS512)、本サブルーチンを終了する。この一般役入賞時RT解除処理サブルーチンの詳細な説明は後述する。
次に、ステップS514においては、BBnまたはMBフラグはオンになっているか否かを判断する(ステップS514)。この判断で、もし、BBnまたはMBフラグがオンになっている(YES)と判別したときには、このBBnまたはMBフラグの持ち越し処理を行ない、他のフラグ(再遊技役、一般役)がオンになっていれば、そのフラグをオフにして(ステップS516)、本サブルーチンを終了する。
ステップS5114の判断で、もし、BBnフラグもMBフラグもオンになっていない(NO)と判別したときには、フラグオンになっているフラグ(再遊技役、一般役)をオフにして(ステップS518)、本サブルーチンを終了する。
次に、役当選時処理サブルーチン(図13参照)において、ステップS504でBBnまたはMB役が入賞したと判別したときに実施するBBn、MB判定処理サブルーチン(ステップS506参照)の詳細な説明を、図14に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS600の判断で、もし、BBn役が入賞していない(NO)と判別したときには、MB役が入賞したと判断して、NMBの値に1をインプットし(ステップS06)、MBフラグをオフにして(ステップS608)、ステップS610へ進む。
ステップS610では、NRTの値として0をインプットしてRT作動状態を解除し(ステップS610)、本サブルーチンを終了する。
以上のように、本実施形態では、内部中の場合に、RT9作動状態で遊技が行なわれ、当たり役が入賞して当たり遊技が設定されると、RT9作動状態が解除されるようになっている。
次に、役当選時処理サブルーチン(図13参照)において、ステップS508で再遊技役が入賞していると判別したときに実施する再遊技入賞時RT設定解除処理サブルーチン(ステップS510参照)の詳細な説明を、図15に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、再遊技役1が入賞したか否か判断する(ステップS700)。この判断で、もし、再遊技役1が入賞した(YES)と判別したときには、次に、NRTの値が1であるか否か、つまりRT1作動状態であるか否か判断する(ステップS702)。この判断で、もし、NRTの値が1ではない(NO)と判別したときには、そのままステップS740へ進む。
ステップS702の判断で、もし、NRTの値が1である(YES)、つまりRT1作動状態であると判別したときには、NRTの値に2をインプットする制御処理を行なって(ステップS704)、ステップS740に進む。つまり、RT1作動状態において、再遊技役1が入賞した場合には、RT2作動状態へ移行するようになっている。
ステップS708の判断で、もし、NRTの値が1である(YES)、つまりRT1作動状態であると判別したときには、NRTの値に3をインプットする制御処理を行なって(ステップS710)、ステップS740に進む。つまり、RT1作動状態において、再遊技役2が入賞した場合には、RT3作動状態へ移行するようになっている。
ステップS714の判断で、もし、NRTの値が2、3、7、8の何れかである(YES)、つまりRT2、RT3、RT7、RT8作動状態の何れかであると判別したときには、NRTの値に4をインプットする制御処理を行なって(ステップS716)、ステップS740に進む。つまり、RT2、RT3、RT7、RT8作動状態の何れかにおいて、再遊技役4が入賞した場合には、RT4作動状態へ移行するようになっている。
ステップS720の判断で、もし、NRTの値が4である(YES)、つまりRT4作動状態であると判別したときには、NRTの値に6をインプットする制御処理を行ない(ステップS722)、RTKAISUの値に1をインプットし、RTMAX6の値に200をインプットして(ステップS724)、ステップS740に進む。つまり、RT4作動状態において、再遊技役5が入賞した場合には、RT6作動状態へ移行するようになっており、RT6作動状態では、遊技回数がRTMAX6回に達するとRT作動状態を解除するようになっている。
ステップS728の判断で、もし、NRTの値が0である(YES)、つまりRT未作動状態であると判別したときには、NRTの値に1をインプットする制御処理を行なって(ステップS730)、ステップS740に進む。つまり、RT未作動状態において、再遊技役6が入賞した場合には、RT1作動状態へ移行するようになっている。
ステップS734の判断で、もし、NRTの値が0である(YES)、つまりRT未作動状態であると判別したときには、NRTの値に5をインプットする制御処理を行ない(ステップS736)、RTKAISUの値に1をインプットし、RTMAX5の値に10をインプットして(ステップS738)、ステップS740に進む。つまり、RT未作動状態において、再遊技役7が入賞した場合には、RT5作動状態へ移行するようになっており、RT5作動状態では、遊技回数がRTMAX5回に達するとRT作動状態を解除するようになっている。
また、ステップS732の判断で、もし、再遊技役7が入賞していない(NO)と判別したときには、そのままステップS740へ進む。
ステップS740に引き続いて、再遊技フラグをフラグオフにし、BBnまたはMBフラグがオンであれば、フラグの持ち越し処理を行なって(ステップS742)、本サブルーチンを終了する。
次に、役当選時処理サブルーチン(図13参照)において、ステップS508で再遊技役が入賞していない、つまり一般役が入賞したと判別したときに実施する一般役入賞時RT解除処理サブルーチン(ステップS512参照)の詳細な説明を、図16に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、一般役3A〜3Fの何れかの役が入賞したか否か判断する(ステップS750)。この判断で、もし、一般役3A〜3Fの何れも入賞していない(NO)と判別したときには、そのままステップS756へ進む。
ステップS750の判断で、もし、一般役3A〜3Fの何れかの役が入賞した(YES)と判別したときには、次に、NRTの値が1、2、3、4、7、8の何れかの値であるか否か、つまりRT1、RT2、RT3、RT4、RT7、RT8作動状態の何れかであるか否か判断する(ステップS752)。この判断で、もし、NRTの値が1、2、3、4、7、8の何れかの値である(YES)、つまりRT1、RT2、RT3、RT4、RT7、RT8作動状態の何れかであると判別したときには、NRTの値に0をインプットし、RTKAISUの値に0をインプットして初期化する制御処理を行なって(ステップS754)、ステップS756へ進む。
ステップS752の判断で、もし、NRTの値が1、2、3、4、7、8の何れでもない(NO)、つまりRT1、RT2、RT3、RT4、RT7、RT8作動状態の何れでもない判別したときには、そのままステップS756へ進む。
以上の制御処理に引き続いて、一般役フラグをフラグオフにし、BBnまたはMBフラグがオンであれば、フラグの持ち越し処理を行なって(ステップS756)、本サブルーチンを終了する。
次に、役当選時処理サブルーチン(図13参照)において、ステップS502で役が入賞していないと判別したときに実施するはずれ時RT解除処理サブルーチン(ステップS513参照)の詳細な説明を、図17に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、役抽選におけるはずれに対応する図柄が停止したか否か判断する(ステップS760)。この判断で、もし、はずれに対応する図柄が停止していない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
以上のように、RT1〜RT4作動状態の何れかの遊技を実施している場合に、役抽選の結果がはずれで、はずれに対応する図柄が停止したときには、RT未作動状態に戻るようになっている。
以上のように、ステップS162、S166、S170に示されるサブルーチンが終了して、図10に示すフラグオフ、RT設定処理サブルーチンが終了する。ここで、図5のメインルーチンに戻り、ステップS28のフラグオフ、RT設定処理サブルーチンを終了し、ステップS30の払い出し処理を終了して、本メインルーチンを終了する。これにより、図柄が変動してから停止するまでの1工程を1回とする遊技を行なうための制御処理が終了する。
<リール画像表示制御サブルーチン>
次に、副制御回路200により行なわれるリール画像表示制御サブルーチンの説明を、図18に示すフローチャートを用いて行なう。本サブルーチンでは、図1に示すように、実際のリール40L、C、Rの回転、停止に対応して、変動、停止する擬似リールを、表示装置70に表示するための制御処理を行なう。上述のように、遊技者の通常の遊技姿勢において、遊技者の通常の視野範囲に入る位置に表示装置70が配置され、遊技者の通常の視野範囲に入らない位置にリール40L、C、Rが配置されている。よって、遊技者は、通常、本サブルーチンの制御処理で表示された擬似リールを見ながらリールの停止操作を行なうと考えられる。
この場合、例えば、はずれに対応するリールの停止図柄が限られたものであったり、当選役の入賞図柄が分かりにくいものであった場合でも、表示装置にリールの回転及び停止に対応して変動及び停止する様々な種類の画像を表示することによって、遊技者の遊技に対する関心を高め持続させることが期待できる。
この擬似リールの画像としては、例えば、図1に示すようなトランプのマークが記載された5つの擬似リールが変動するが画像を例示することができるが、その他の任意の変動画像を用いることができる。また、変動画像は擬似リールに限られるものではなく、その他の任意のオブジェクトを用いることができる。
ステップS804の判断で、もし、リール停止情報信号を受信した(YES)と判別したときには、リール停止情報信号に含まれる情報に基づき、停止したリールに対応した停止リール画像を表示して(ステップS806)、ステップS808へ進む。例えば、5つの擬似リールが変動している場合には、そのうちの1または2の擬似リールが停止する画像を表示することが考えられる。
以上のように、全てのリールが停止するまで、遊技者のリール停止操作に基づいて、リール40L、C、Rの何れかが停止する毎に、停止したリールに対応した停止リール画像を表示する制御処理を行なうことにより、遊技者は、表示装置70に表示された擬似リールを見ながら、遊技を楽しむことができる。
本発明に係るスロットマシンは、上述の実施形態には限られず、その他様々な実施形態が含まれる。
38 遊技媒体投入口
32、34、36 ベットスイッチ
40L、40C、40R リール
50 スタートスイッチ(操作手段)
52L、52C、52R ストップスイッチ(操作手段)
70 表示装置
80L、80C、80R ステッピングモータ
100 主制御回路
106 CPU
108 ROM
110 RAM
112 乱数発生器
114 モータ駆動回路
124 表示ランプ
200 副制御回路
220 表示駆動回路
300 操作手段
310 停止操作手段
410 役抽選手段
420 乱数抽出手段
430 乱数判定手段
440 リール制御手段
450 入賞処理制御手段
460 再遊技制御手段
470 特別遊技状態制御手段
480 当たり遊技制御手段
490 再遊技選択高状態制御手段
510 画像制御手段
520 音声制御手段
530 ランプ制御手段
540 演出制御示手段
Claims (5)
- 遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させる遊技を実施可能なスロットマシンであって、
抽選処理により当選役を定める役抽選を行なうための役抽選手段と、
複数の図柄が表示された複数のリールを回転させた後、遊技者のリール停止操作に基づくリール停止信号を受信したとき、前記役抽選の結果に応じて、回転させたリールの停止制御を行なうリール制御手段と、
前記当選役に対応した図柄の組み合わせが停止して入賞したと判断したとき、該停止した図柄の組み合わせに対応した入賞処理を行なう入賞処理制御手段と、
所定の開始要件に達したときに、遊技状態を通常の遊技状態と異なる特別遊技状態に変更し、前記特別遊技状態に変更後、所定の解除要件に達したときに、前記特別遊技状態を解除する特別遊技状態制御手段と、
を備え、
前記所定の解除要件として、前記特別遊技状態の遊技において、前記役抽選の結果がはずれでありかつ前記リール停止信号受信後、所定の範囲内だけ回転を継続させて所定の図柄を目標停止位置に停止させる、または停止させない制御処理を行なうときに、前記役抽選の結果がはずれの場合に対応する特定の図柄の組み合わせが停止することが含まれ、
連続する複数の遊技の中で、段階的により利益状態が高い前記特別遊技状態に移行する場合に、それぞれの前記特別遊技状態に対応した昇格条件を満たすとき、より利益状態が高い前記特別遊技状態に移行するが、前記はずれに対応する特定の図柄の組み合わせが停止したとき、利益状態が最も低い前記通常の遊技状態に戻り、
前記はずれに対応する図柄の組み合わせが停止することなく、前記それぞれの特別遊技状態に対応した条件を複数回満たしたとき、遊技状態を利益状態が最も高い前記特別遊技状態に変更し、
前記利益状態が最も高い特別遊技状態において、前記はずれに対応する特定の図柄の組み合わせが停止した場合には、前記利益状態が最も低い前記通常の遊技状態に戻らないことを特徴とするスロットマシン。 - 前記所定の開始要件として、所定の当選役に対応する図柄の組み合わせが停止することが含まれる場合に、停止した図柄に対応する前記当選役に応じて、利益状態の異なる前記特別遊技状態に移行することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
- 前記所定の解除要件として、前記特別遊技状態の遊技において、所定の遊技数を消化したこと、及び/または所定の当選役に対応する図柄の組み合わせが停止することが含まれることを特徴とする請求項1または2に記載のスロットマシン。
- 遊技者の通常の遊技姿勢において、遊技者の通常の視野範囲に入る位置に、前記リールの回転及び停止に対応して変動及び停止して、遊技者に入賞の可否を報知可能な画像を表示する表示装置が配置され、
遊技者の通常の遊技姿勢において、遊技者の通常の視野範囲に入らない位置に前記リールが配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のスロットマシン。 - 前記役の中に、入賞すると前記遊技媒体を投入しないで次の遊技を実施可能な再遊技役が含まれ、
前記特別遊技状態の中に、前記役抽選で前記再遊技役の当選確率が通常より高い値に設定された再遊技選択高状態が含まれ、
前記入賞処理制御手段の中に、前記再遊技役が入賞したと判断したとき、前記再遊技を実施するための制御処理を行なう再遊技制御手段が含まれ、
前記特別遊技状態制御手段の中に、前記所定の開始要件に達したときに、遊技状態を前記再遊技選択高状態に変更し、前記再遊技選択高状態に変更後、前記所定の解除要件に達したときに前記再遊技選択高状態を解除する再遊技選択高状態制御手段が含まれることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のスロットマシン。
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