JP2012043541A - 回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を伴うことなく、比較的小さい電流領域でも適切に接点間のアークを消弧装置側へ移動させることができる回路遮断器を提供する。
【解決手段】互いに対向するように配置された前後一対の固定接触子2,3と、固定接触子2,3を橋絡する可動接触子4と、可動接触子4の両端の側面部をそれぞれ挟むようにして配置される永久磁石からなる前後一対の磁気駆動ヨーク10とを各極に備える。閉極状態では、可動接触子4が接触スプリング5により固定接触子2,3に押圧されることで各極通電路を閉路し、開極状態では、可動接触子4が開閉機構により接触スプリング5に抗して押され、固定接触子2,3から開離することで前記通電路を開路する。
【選択図】 図2
【解決手段】互いに対向するように配置された前後一対の固定接触子2,3と、固定接触子2,3を橋絡する可動接触子4と、可動接触子4の両端の側面部をそれぞれ挟むようにして配置される永久磁石からなる前後一対の磁気駆動ヨーク10とを各極に備える。閉極状態では、可動接触子4が接触スプリング5により固定接触子2,3に押圧されることで各極通電路を閉路し、開極状態では、可動接触子4が開閉機構により接触スプリング5に抗して押され、固定接触子2,3から開離することで前記通電路を開路する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、配線保護などに用いられる回路遮断器に関し、特に直動2接点構造をもつ回路遮断器に関するものである。
従来の回路遮断器として、例えば特許文献1に記載の技術がある。この技術は、U字形の磁性体を電流経路の異なる可動接触子と固定接触子との外側に設けるものである。このような構成により、短絡電流等の大電流が流れたときに接点間に反発する方向の電磁反発力(ローレンツ力)を発生させることができ、可動接触子を固定接触子から開離する方向へ動作させて遮断性能を向上させることができる。また、接点開極後に接点間に発生するアークを、可動接触子の両端側に配置した消弧装置へ移動させることができる。
ところで、磁性体により発生する電磁力は電流に比例する。そのため、上記従来の回路遮断器にあっては、定格電流程度の比較的小さい電流領域では大きな電磁力を発生させることができない。
したがって、低い電流領域では、接点開極時に発生したアークを消弧装置へ移動させる力が不足してしまう。このため、電流遮断時(接点開極動作時)に接点間に発生したアークは両接点間の短い距離で停滞した状態で遮断しなければならず、電流零点を持たない直流回路で高電圧に対応するためには、より多くの接点開極距離を必要とする。その結果、消弧装置並びに製品が大型化するなどの問題がある。
そこで、本発明は、装置の大型化を伴うことなく、比較的小さい電流領域でも適切に接点間のアークを消弧装置側へ移動させることができる回路遮断器を提供することを課題としている。
したがって、低い電流領域では、接点開極時に発生したアークを消弧装置へ移動させる力が不足してしまう。このため、電流遮断時(接点開極動作時)に接点間に発生したアークは両接点間の短い距離で停滞した状態で遮断しなければならず、電流零点を持たない直流回路で高電圧に対応するためには、より多くの接点開極距離を必要とする。その結果、消弧装置並びに製品が大型化するなどの問題がある。
そこで、本発明は、装置の大型化を伴うことなく、比較的小さい電流領域でも適切に接点間のアークを消弧装置側へ移動させることができる回路遮断器を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に係る回路遮断器は、互いに対向するように配置された前後一対の固定接触子と、前記固定接触子を橋絡する直動式の可動接触子と、前記可動接触子の両端の側面部をそれぞれ挟むようにして配置される前後一対の磁気駆動ヨークと、を各極に有し、前記可動接触子が接触スプリングにより前記固定接触子に押圧されることで各極通電路を閉路すると共に、前記可動接触子が開閉機構により前記接触スプリングに抗して押され、前記固定接触子から開離することで前記通電路を開路するように構成された回路遮断器であって、前記磁気駆動ヨークは、永久磁石からなることを特徴としている。
これにより、閉極状態で可動接触子に電流が流れると、その電流が磁気駆動ヨークによって集束された磁束と鎖交し、可動接触子は強い電磁反発力(ローレンツ力)を受けて固定接触子から開離する方向へ駆動される。また、接点開極動作時には、固定接点と可動接点との間にアークが発生するが、このアークは磁気駆動ヨークにより強められた磁束と鎖交することで駆動され、可動接触子の前後に配置された消弧装置まで移動して消弧される。
ここで、磁気駆動ヨークとして永久磁石を用いるので、電流の大きさにかかわらず、一定の磁束をもたせることができる。そのため、比較的小さい電流領域であっても、接点開極動作時に接点間に発生したアークを効率良く消弧装置へ駆動させることができる。
ここで、磁気駆動ヨークとして永久磁石を用いるので、電流の大きさにかかわらず、一定の磁束をもたせることができる。そのため、比較的小さい電流領域であっても、接点開極動作時に接点間に発生したアークを効率良く消弧装置へ駆動させることができる。
また、請求項2に係る回路遮断器は、請求項1に係る発明において、前記磁気駆動ヨークは、U字形の永久磁石からなり、両脚部で前記可動接触子の前記側面部をそれぞれ挟むようにして配置されることを特徴としている。
このように、磁気駆動ヨークをU字形の永久磁石により構成するので、U字形の両脚部によって確実に可動接触子の両端の側面部を挟むことができると共に、磁気駆動ヨークを所望の位置に配置することができるので、配置の自由度が大きい。
このように、磁気駆動ヨークをU字形の永久磁石により構成するので、U字形の両脚部によって確実に可動接触子の両端の側面部を挟むことができると共に、磁気駆動ヨークを所望の位置に配置することができるので、配置の自由度が大きい。
さらに、請求項3に係る回路遮断器は、請求項1に係る発明において、前記可動接触子の前後に配置された一対の消弧装置と、これらの消弧装置間に跨がるように前記可動接触子の下方に配置され、電流遮断時に前記固定接触子と前記可動接触子との間に発生するアークの前記可動接触子側の足を転流させるアーク転流板と、を備え、前記アーク転流板は、前記可動接触子側に折り曲げ形成された一対のU字形磁性体を有しており、前記磁気駆動ヨークは、短冊形の永久磁石からなり、その下面が前記U字形磁性体の両脚部上面に固定されることで、前記可動接触子の前記側面部をそれぞれ挟むようにして配置されることを特徴としている。
このように、磁気駆動ヨークを短冊形の永久磁石により構成するので、U字形の永久磁石で構成する場合と比較して、永久磁石の大きさを小さくすることができる。したがって、その分のコストを削減することができる。さらに、アーク転流板と一体的に構成するので、構成部品点数を減らし回路遮断器の組立性の簡素化を実現することができる。
また、請求項4に係る回路遮断器は、請求項1に係る発明において、前記可動接触子の前後に配置された一対の消弧装置と、これらの消弧装置間に跨がるように配置され、電流遮断時に前記固定接触子と前記可動接触子との間に発生するアークの前記可動接触子側の足を転流させるアーク転流板と、を備え、前記アーク転流板は、前記可動接触子側に折り曲げ形成された一対のU字形磁性体を有しており、前記磁気駆動ヨークは、短冊形の永久磁石からなり、前記U字形磁性体の両脚部の内側表面に固定されることで、前記可動接触子の前記側面部をそれぞれ挟むようにして配置されることを特徴としている。
このように、アーク転流板に折り曲げ形成されたU字形磁性体の両脚部の内側表面に、短冊形の永久磁石を固定するので、U字形磁性体の両脚部の先端に固定する場合と比較して、永久磁石からの漏れ磁束を減少させることができる。その結果、接点開極動作時に接点間に発生するアークを効率良く消弧装置まで駆動することができる。
本発明によれば、磁気駆動ヨークとして永久磁石を用いるので、比較的小さい電流領域でも、接点開極時に通電路の周囲に発生したアークを確実に消弧装置側へ移動させることができる。したがって、直流回路に適した小形回路遮断器の提供と製品本体の小型化に寄与でき、交流専用品との部品共用化を多くできることから、低コストな回路遮断器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
図1は、本発明に係る回路遮断器の電流遮断部を示す断面図である。ここで、本発明に係る回路遮断器は、直動2接点構造を持つ回路遮断器である。
図中、符号1は電流遮断部である。各相通電路には平角導体からなるU字状の固定接触子2,3が前後に対向して配置され、各々には固定接点2a,3aが取り付けられている。両端がへ字状に屈曲された短冊形の可動接触子4は、固定接点2a及び3aとそれぞれ接触可能な一対の可動接点4a及び4bを有する。この可動接触子4は、通電路を閉路する閉極状態では、圧縮ばねからなる接触スプリング5により固定接触子2,3側に押圧され、可動接点4a及び4bが固定接点2a及び3aとそれぞれ接触することで、固定接触子2,3間を橋絡する。一方、通電路を開路する図示開極状態では、可動接触子4は図示しない開閉機構により接触スプリング5に抗して押し下げられることで、固定接触子2,3から開離する。
(第1の実施形態)
(構成)
図1は、本発明に係る回路遮断器の電流遮断部を示す断面図である。ここで、本発明に係る回路遮断器は、直動2接点構造を持つ回路遮断器である。
図中、符号1は電流遮断部である。各相通電路には平角導体からなるU字状の固定接触子2,3が前後に対向して配置され、各々には固定接点2a,3aが取り付けられている。両端がへ字状に屈曲された短冊形の可動接触子4は、固定接点2a及び3aとそれぞれ接触可能な一対の可動接点4a及び4bを有する。この可動接触子4は、通電路を閉路する閉極状態では、圧縮ばねからなる接触スプリング5により固定接触子2,3側に押圧され、可動接点4a及び4bが固定接点2a及び3aとそれぞれ接触することで、固定接触子2,3間を橋絡する。一方、通電路を開路する図示開極状態では、可動接触子4は図示しない開閉機構により接触スプリング5に抗して押し下げられることで、固定接触子2,3から開離する。
また、可動接触子4の前後には一対の消弧装置6が配置され、その複数枚のグリッド7は可動接触子4の両端を囲んでいる。グリッド7は、上面視においてU字状の磁性板からなり、左右一対の絶縁物の側壁8に支持されている。さらに、消弧装置6の下方には、前後の消弧装置6に跨がるように、鋼板などの高抵抗材からなるアーク転流板9が設けられ、このアーク転流板9は接触スプリング5の受板ともなっている。
図中符号10は、U字形の永久磁石からなる前後一対の磁気駆動ヨークである。この磁気駆動ヨーク10は、左右の脚部で可動接触子4の両端の側面部をそれぞれ挟むようにして配置される。なお、左右の脚部のうち一方の脚部がS極、他方の脚部がN極であり、図5に示す極性となるように配置されている。磁気駆動ヨーク10の左右の脚部は、絶縁カバー11で覆われる。
図2は、アーク転流板9、磁気駆動ヨーク10および絶縁カバー11からなる磁気駆動ヨーク部の構造を示す分解斜視図である。
絶縁カバー11は、樹脂成形により左右一対の側壁11a,11bを有するU字形に形成されており、可動接触子4を側壁11a,11bの間で開閉方向(図1の上下方向)に移動可能に保持する。この絶縁カバー11の側壁11a,11bには、それぞれ下面が開口した袋状部が形成されている。これら袋状部は、回路遮断器の組み立て時において、磁気駆動ヨーク10の両脚部10a,10bに被せられる。また、アーク転流板9は、回路遮断器の組み立て時において、磁気駆動ヨーク10の両脚部10a,10bの間で、且つ絶縁カバー11の下面部外側に配置される。
絶縁カバー11は、樹脂成形により左右一対の側壁11a,11bを有するU字形に形成されており、可動接触子4を側壁11a,11bの間で開閉方向(図1の上下方向)に移動可能に保持する。この絶縁カバー11の側壁11a,11bには、それぞれ下面が開口した袋状部が形成されている。これら袋状部は、回路遮断器の組み立て時において、磁気駆動ヨーク10の両脚部10a,10bに被せられる。また、アーク転流板9は、回路遮断器の組み立て時において、磁気駆動ヨーク10の両脚部10a,10bの間で、且つ絶縁カバー11の下面部外側に配置される。
(動作)
次に、第1の実施形態の動作について、図3〜図6を参照しながら説明する。
ここで、図3は接点閉極位置における電流遮断部の構造を示す断面図、図4は接点近傍断面図、図5は接点近傍上面図、図6は接点開極位置における電流遮断部構造とアークの進行方向とを示す図である。
図3に示す閉極状態において、図中矢印に示すように、短絡電流のような大電流Iが流れたものとする。このとき、図4に示すように、電流Iが可動接触子4を図4の紙面垂直方向において上から下に向かうように流れているものとすると、この電流Iに基づく磁束Φは磁気駆動ヨーク10で集束され、可動接触子4及び磁気駆動ヨーク10を時計回りに通る。その際、可動接触子4を図4の左から右に通る磁束Φは可動接触子4を流れる電流Iと直交するため、フレミングの左手則により、可動接触子4には図4に示すように下方向に電磁反発力(ローレンツ力)F1が働く。
次に、第1の実施形態の動作について、図3〜図6を参照しながら説明する。
ここで、図3は接点閉極位置における電流遮断部の構造を示す断面図、図4は接点近傍断面図、図5は接点近傍上面図、図6は接点開極位置における電流遮断部構造とアークの進行方向とを示す図である。
図3に示す閉極状態において、図中矢印に示すように、短絡電流のような大電流Iが流れたものとする。このとき、図4に示すように、電流Iが可動接触子4を図4の紙面垂直方向において上から下に向かうように流れているものとすると、この電流Iに基づく磁束Φは磁気駆動ヨーク10で集束され、可動接触子4及び磁気駆動ヨーク10を時計回りに通る。その際、可動接触子4を図4の左から右に通る磁束Φは可動接触子4を流れる電流Iと直交するため、フレミングの左手則により、可動接触子4には図4に示すように下方向に電磁反発力(ローレンツ力)F1が働く。
同時に、図示しない過電流検出装置が過電流を検出して引外し信号を出力し、それを受けて開閉機構が可動接触子4を図3の下方向へ押し下げる。これにより、固定接触子2及び3の固定接点2a及び3aと、可動接触子4の可動接点4a及び4bとが引き外される。
そのため、可動接触子4は、電磁反発力単独又は開閉機構単独で駆動するものよりも大きい速度で開極駆動される。したがって、それだけ遮断性能を向上させることができる。
そのため、可動接触子4は、電磁反発力単独又は開閉機構単独で駆動するものよりも大きい速度で開極駆動される。したがって、それだけ遮断性能を向上させることができる。
また、固定接点2a及び3aと可動接点4a及び4bとが引き外される接点開極動作時には、固定接触子2及び3と可動接触子4との間にアークが発生する。このアークAは、図5に示すように、磁気駆動ヨーク10によって強められた磁束(図4の左から右に通る磁束)Φと直交するため、フレミングの左手則により、アークAには可動接触子4の前後方向外側へ向かう力F2が働く。これにより、接点間に発生したアークAは、図6に示すように、アークA1→アークA2→アークA3→アークA4と、可動接触子4の前後方向外側に配置された消弧装置6側へ移動する。消弧装置6に引き込まれたアークAは、分析・冷却されて消弧され、短絡遮断動作が完了する。
その際、アーク転流板9を設けているため、アークAの可動接触子4側の足はアーク転流板9に移り、アークAは電流が可動接触子4を流れない状態で消弧されて、大電流による可動接触子4の損傷が抑えられる。
その際、アーク転流板9を設けているため、アークAの可動接触子4側の足はアーク転流板9に移り、アークAは電流が可動接触子4を流れない状態で消弧されて、大電流による可動接触子4の損傷が抑えられる。
ところで、従来、磁気駆動ヨークとして磁性体を用いるものがある。
図13は、従来の回路遮断器の電流遮断部の構造を示す図であり、(a)は電流遮断部の上面図、(b)は電流遮断部の正面図である。ここでは、アーク転流板109と一体に磁性体からなる磁気駆動ヨーク110を形成した例を示している。すなわち、前後一対の磁気駆動ヨーク110は、アーク転流板109に一体に折り曲げ形成され、可動接触子104の開極移動方向に起立延在している。
このような構成により、短絡電流等の大電流が流れると、本実施形態と同様に、接点間に反発する方向の電磁力を発生させて、可動接触子104を固定接触子から開離させる方向へ動作させることができる。また、接点開極後は、接点間に発生するアークを消弧装置へ移動させる電磁力を発生させることができる。
図13は、従来の回路遮断器の電流遮断部の構造を示す図であり、(a)は電流遮断部の上面図、(b)は電流遮断部の正面図である。ここでは、アーク転流板109と一体に磁性体からなる磁気駆動ヨーク110を形成した例を示している。すなわち、前後一対の磁気駆動ヨーク110は、アーク転流板109に一体に折り曲げ形成され、可動接触子104の開極移動方向に起立延在している。
このような構成により、短絡電流等の大電流が流れると、本実施形態と同様に、接点間に反発する方向の電磁力を発生させて、可動接触子104を固定接触子から開離させる方向へ動作させることができる。また、接点開極後は、接点間に発生するアークを消弧装置へ移動させる電磁力を発生させることができる。
しかしながら、磁性体により発生する電磁力は電流に比例するため、磁気駆動ヨークとして磁性体を用いた場合、定格電流程度の比較的小さい電流領域では、大きな電磁力を発生させることができず、接点開極時に発生したアークを適切に消弧装置へ移動させることができないおそれがある。このため、電流遮断時(接点開極動作時)に接点間に発生したアークは、両接点間の短い距離で停滞した状態で遮断しなければならず、電流零点を持たない直流回路で高電圧に対応するためには、より多くの接点開極距離を必要とする。その結果、消弧装置並びに製品が大型化するなどの問題がある。
これに対して、本実施形態では、磁気駆動ヨークとして永久磁石を用いるので、電流の大きさにかかわらず一定の電磁力を発生させることができる。したがって、定格電流程度の比較的小さい電流領域でも十分な電磁力を発生させることができ、接点開極時に発生したアークを適切に消弧装置へ移動させることができる。
以上のように、より広い範囲の電流領域で回路遮断器が持つ消弧装置を効率良く使用した電流遮断が可能となる。
以上のように、より広い範囲の電流領域で回路遮断器が持つ消弧装置を効率良く使用した電流遮断が可能となる。
(効果)
このように、第1の実施形態では、可動接触子の両端の側面部をそれぞれ挟むように前後一対の磁気駆動ヨークを配置するので、閉極状態で可動接触子に電流が流れたとき、固定接触子と可動接触子との間に強い電磁反発力(ローレンツ力)を発生させて、可動接触子を固定接触子から開離する方向へ駆動させることができる。また、接点開極動作時には、接点間に発生したアークをローレンツ力により消弧装置方向へ駆動することができる。
このように、第1の実施形態では、可動接触子の両端の側面部をそれぞれ挟むように前後一対の磁気駆動ヨークを配置するので、閉極状態で可動接触子に電流が流れたとき、固定接触子と可動接触子との間に強い電磁反発力(ローレンツ力)を発生させて、可動接触子を固定接触子から開離する方向へ駆動させることができる。また、接点開極動作時には、接点間に発生したアークをローレンツ力により消弧装置方向へ駆動することができる。
このとき、磁気駆動ヨークとして永久磁石を用いるので、電流の大きさにかかわらず一定の磁束をもたせることができる。そのため、比較的小さい電流領域であっても、接点開極動作時に接点間に発生したアークを効率良く消弧装置方向へ駆動させることができる。
したがって、従来構造では対応が困難であった低電流領域の直流遮断において、確実に消弧装置を使用した広範囲の電流遮断が可能となる。そのため、直流回路に適した小形消弧装置の提供と製品本体の小型化に寄与でき、交流専用品との部品共用化を多くできることから、低コストな回路遮断器を実現することができる。
したがって、従来構造では対応が困難であった低電流領域の直流遮断において、確実に消弧装置を使用した広範囲の電流遮断が可能となる。そのため、直流回路に適した小形消弧装置の提供と製品本体の小型化に寄与でき、交流専用品との部品共用化を多くできることから、低コストな回路遮断器を実現することができる。
また、磁気駆動ヨークをU字形の永久磁石により構成するので、U字形の両脚部によって確実に可動接触子の両端の側面部を挟むことができる。さらに、磁気駆動ヨークを単独部材とするので、アーク転流板を帯状に形成することができ、アーク転流板と一体的に構成する場合と比較してアーク転流板の成形が容易となると共に、磁気駆動ヨークの配置の自由度を大きくすることができる
さらに、接点開極動作過程において、接点近傍にはアークによって発生した高圧力の導電性ガスが充満するが、磁気駆動ヨークの両脚部を絶縁カバーで完全に覆うことで、磁気駆動ヨーク同士の相間短絡が発生するのを防止することができる。
さらに、接点開極動作過程において、接点近傍にはアークによって発生した高圧力の導電性ガスが充満するが、磁気駆動ヨークの両脚部を絶縁カバーで完全に覆うことで、磁気駆動ヨーク同士の相間短絡が発生するのを防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態において、U字形の磁気駆動ヨーク10を適用しているのに対し、磁気駆動ヨーク10をアーク転流板9に一体的に構成するようにしたものである。
(構成)
図7は、第2の実施形態の電流遮断部1の構造を示す断面図である。
この図7に示すように、本実施形態の電流遮断部1は、図1に示す電流遮断部1において、磁気駆動ヨーク部の構成が異なることを除いては、図1の電流遮断部1と同様の構成を有する。したがって、図1と同様の構成を有する部分には同一符号を付し、ここでは構成の異なる部分を中心に説明する。
本実施形態では、アーク転流板9に代えてアーク転流板19を用いると共に、磁気駆動ヨーク10に代えて、短冊状の磁気駆動ヨーク20を用いる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態において、U字形の磁気駆動ヨーク10を適用しているのに対し、磁気駆動ヨーク10をアーク転流板9に一体的に構成するようにしたものである。
(構成)
図7は、第2の実施形態の電流遮断部1の構造を示す断面図である。
この図7に示すように、本実施形態の電流遮断部1は、図1に示す電流遮断部1において、磁気駆動ヨーク部の構成が異なることを除いては、図1の電流遮断部1と同様の構成を有する。したがって、図1と同様の構成を有する部分には同一符号を付し、ここでは構成の異なる部分を中心に説明する。
本実施形態では、アーク転流板9に代えてアーク転流板19を用いると共に、磁気駆動ヨーク10に代えて、短冊状の磁気駆動ヨーク20を用いる。
図8は、第2の実施形態の磁気駆動ヨーク部の構造を示す分解斜視図である。
この図8に示すように、アーク転流板19の前後方向における可動接触子4の両端位置には、それぞれ可動接触子4側に折り曲げ成形されたU字形磁性体19a,19bが形成されている。
また、磁気駆動ヨーク20は短冊形の永久磁石からなり、その下面が、アーク転流板19のU字形磁性体19a,19bの両脚部の上面に固定されることで、アーク転流板19と一体的に構成される。このとき、磁気駆動ヨーク20は、可動接触子4の幅方向(左右方向)において、図9に示す極性となるように、異なる磁極が対向するように配置する。
この図8に示すように、アーク転流板19の前後方向における可動接触子4の両端位置には、それぞれ可動接触子4側に折り曲げ成形されたU字形磁性体19a,19bが形成されている。
また、磁気駆動ヨーク20は短冊形の永久磁石からなり、その下面が、アーク転流板19のU字形磁性体19a,19bの両脚部の上面に固定されることで、アーク転流板19と一体的に構成される。このとき、磁気駆動ヨーク20は、可動接触子4の幅方向(左右方向)において、図9に示す極性となるように、異なる磁極が対向するように配置する。
回路遮断器の組み立て時には、アーク転流板19に形成されたU字形磁性体19a,19bの両脚部上面に磁気駆動ヨーク20を固定した状態で、U字形磁性体19a,19b及び磁気駆動ヨーク20に、前述した第1の実施形態と同様の構成を有する絶縁カバー11が被せられる。
これにより、U字形磁性体19a,19bの両脚部にそれぞれ固定された磁気駆動ヨーク20によって可動接触子4の側面部を挟む。すなわち、U字形磁性体19a,19bの両脚部は、可動接触子4の可動範囲に磁気駆動ヨーク20が配置される程度に短く形成する。
これにより、U字形磁性体19a,19bの両脚部にそれぞれ固定された磁気駆動ヨーク20によって可動接触子4の側面部を挟む。すなわち、U字形磁性体19a,19bの両脚部は、可動接触子4の可動範囲に磁気駆動ヨーク20が配置される程度に短く形成する。
(動作)
次に、第2の実施形態の動作について説明する。
閉極状態において、短絡電流のような大電流Iが流れ、固定接触子2及び3の固定接点2a及び3aと、可動接触子4の可動接点4a及び4bとが引き外されると、固定接触子2及び3と可動接触子4との間にはアークが発生する。
このアークAは、図9に示すように、磁気駆動ヨーク20によって強められた磁束Φと鎖交するため、アークAには可動接触子4の前後方向外側へ向かう力F2が働く。これにより、このアークAは、可動接触子4の両端側に配置された消弧装置6まで移動する。
このように、上述した第1の実施形態と同様に、接点開極時に通電路の周囲に発生したアークを適切に消弧装置側へ移動させることができる。
次に、第2の実施形態の動作について説明する。
閉極状態において、短絡電流のような大電流Iが流れ、固定接触子2及び3の固定接点2a及び3aと、可動接触子4の可動接点4a及び4bとが引き外されると、固定接触子2及び3と可動接触子4との間にはアークが発生する。
このアークAは、図9に示すように、磁気駆動ヨーク20によって強められた磁束Φと鎖交するため、アークAには可動接触子4の前後方向外側へ向かう力F2が働く。これにより、このアークAは、可動接触子4の両端側に配置された消弧装置6まで移動する。
このように、上述した第1の実施形態と同様に、接点開極時に通電路の周囲に発生したアークを適切に消弧装置側へ移動させることができる。
(効果)
このように、第2の実施形態では、磁気駆動ヨークをアーク転流板と一体的に構成するので、回路遮断器の組み立てや部品管理が容易となる。
また、磁気駆動ヨークを短冊形とするので、上述した第1の実施形態におけるU字形の磁気駆動ヨークと比較して、永久磁石の大きさを小さくすることができ、その分コストを削減することができる。
このように、第2の実施形態では、磁気駆動ヨークをアーク転流板と一体的に構成するので、回路遮断器の組み立てや部品管理が容易となる。
また、磁気駆動ヨークを短冊形とするので、上述した第1の実施形態におけるU字形の磁気駆動ヨークと比較して、永久磁石の大きさを小さくすることができ、その分コストを削減することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態は、前述した第2の実施形態において、磁気駆動ヨークをアーク転流板に形成したU字形磁性体の両脚部の上面に固定しているのに対し、U字形磁性体の両脚部の内側表面に固定するようにしたものである。
(構成)
本実施形態の電流遮断部1は、図8に示す電流遮断部1において、磁気駆動ヨーク部の構成が異なることを除いては、図8の電流遮断部1と同様の構成を有する。したがって、ここでは構成の異なる部分を中心に説明する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態は、前述した第2の実施形態において、磁気駆動ヨークをアーク転流板に形成したU字形磁性体の両脚部の上面に固定しているのに対し、U字形磁性体の両脚部の内側表面に固定するようにしたものである。
(構成)
本実施形態の電流遮断部1は、図8に示す電流遮断部1において、磁気駆動ヨーク部の構成が異なることを除いては、図8の電流遮断部1と同様の構成を有する。したがって、ここでは構成の異なる部分を中心に説明する。
図10は、第3の実施形態の磁気駆動ヨーク部の構造を示す分解斜視図である。
この図10に示すように、アーク転流板29の前後方向における可動接触子4の両端位置には、それぞれ可動接触子側に折り曲げ成形されたU字形磁性体29a,29bが形成されている。また、これらU字形磁性体29a,29bの両脚部内側には、磁気駆動ヨーク30を固定するための段差部29cが形成されている。
この図10に示すように、アーク転流板29の前後方向における可動接触子4の両端位置には、それぞれ可動接触子側に折り曲げ成形されたU字形磁性体29a,29bが形成されている。また、これらU字形磁性体29a,29bの両脚部内側には、磁気駆動ヨーク30を固定するための段差部29cが形成されている。
磁気駆動ヨーク30は、段差部29cと同等の厚さを有する短冊形の永久磁石からなり、アーク転流板29に形成された段差部29cに固定されることで、アーク転流板29と一体的に構成される。すなわち、磁気駆動ヨーク30は、U字形磁性体29a,29bの両脚部の内側表面に固定されることになる。このとき、磁気駆動ヨーク30は、可動接触子4の幅方向(左右方向)において、図11に示す極性となるように、異なる磁極が対向するように配置する。
回路遮断器の組み立て時には、アーク転流板29に形成された段差部29cに磁気駆動ヨーク30を固定した状態で、U字形磁性体29a,29b及び磁気駆動ヨーク30に、前述した第1及び第2の実施形態と同様の構成を有する絶縁カバー11が被せられる。
これにより、U字形磁性体29a,29bの両脚部にそれぞれ固定された磁気駆動ヨーク30によって可動接触子4の側面部を挟む。すなわち、U字形磁性体29a,29bの両脚部は、可動接触子4の可動範囲に磁気駆動ヨーク30が配置される程度に長く形成する。
これにより、U字形磁性体29a,29bの両脚部にそれぞれ固定された磁気駆動ヨーク30によって可動接触子4の側面部を挟む。すなわち、U字形磁性体29a,29bの両脚部は、可動接触子4の可動範囲に磁気駆動ヨーク30が配置される程度に長く形成する。
(動作)
次に、第3の実施形態の動作について説明する。
閉極状態において、短絡電流のような大電流Iが流れ、固定接触子2及び3の固定接点2a及び3aと、可動接触子4の可動接点4a及び4bとが引き外されると、固定接触子2及び3と可動接触子4との間にはアークが発生する。
このアークAは、図11に示すように、磁気駆動ヨーク30によって強められた磁束Φと鎖交するため、アークAには可動接触子4の前後方向外側へ向かう力F2が働く。これにより、このアークAは、可動接触子4の両端側に配置された消弧装置6まで移動する。
次に、第3の実施形態の動作について説明する。
閉極状態において、短絡電流のような大電流Iが流れ、固定接触子2及び3の固定接点2a及び3aと、可動接触子4の可動接点4a及び4bとが引き外されると、固定接触子2及び3と可動接触子4との間にはアークが発生する。
このアークAは、図11に示すように、磁気駆動ヨーク30によって強められた磁束Φと鎖交するため、アークAには可動接触子4の前後方向外側へ向かう力F2が働く。これにより、このアークAは、可動接触子4の両端側に配置された消弧装置6まで移動する。
このように、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、接点開極時に通電路の周囲に発生したアークを適切に消弧装置側へ移動させることができる。
ところで、第2の実施形態のように、アーク転流板19に形成されたU字形磁性体19a,19bの両脚部上面に磁気駆動ヨーク30を固定する構成の場合、図12に示すように、永久磁石からの漏れ磁束Φ´が発生する。そのため、接点間に発生するアークAを消弧装置6側へ駆動させるための電磁力を効率的に発生させることができない。
ところで、第2の実施形態のように、アーク転流板19に形成されたU字形磁性体19a,19bの両脚部上面に磁気駆動ヨーク30を固定する構成の場合、図12に示すように、永久磁石からの漏れ磁束Φ´が発生する。そのため、接点間に発生するアークAを消弧装置6側へ駆動させるための電磁力を効率的に発生させることができない。
これに対して本実施形態では、永久磁石からなる磁気駆動ヨーク30を、U字形磁性体29a,29bの両脚部の内側表面に固定する。換言すると、永久磁石からなる磁気駆動ヨーク30の外側にU字形磁性体29a,29bを配置する。そのため、図12に示すような永久磁石からの漏れ磁束Φ´を減らすことができ、その分、接点間に発生するアークAを消弧装置6側へ駆動させるための電磁力を効率的に発生させることができる。
(効果)
このように、第3の実施形態では、磁気駆動ヨークをアーク転流板と一体的に構成するので、回路遮断器の組み立てや部品管理が容易となる。
また、磁気駆動ヨークを短冊形とするので、上述した第1の実施形態におけるU字形の磁気駆動ヨークと比較して、永久磁石の大きさを小さくすることができ、その分コストを削減することができる。
さらに、磁気駆動ヨークをアーク転流板のU字形磁性体の両脚部の内側表面に固定するので、永久磁石からの漏れ磁束を減らすことができ、接点間に発生するアークを消弧装置側へ効率良く移動させることができる。
このように、第3の実施形態では、磁気駆動ヨークをアーク転流板と一体的に構成するので、回路遮断器の組み立てや部品管理が容易となる。
また、磁気駆動ヨークを短冊形とするので、上述した第1の実施形態におけるU字形の磁気駆動ヨークと比較して、永久磁石の大きさを小さくすることができ、その分コストを削減することができる。
さらに、磁気駆動ヨークをアーク転流板のU字形磁性体の両脚部の内側表面に固定するので、永久磁石からの漏れ磁束を減らすことができ、接点間に発生するアークを消弧装置側へ効率良く移動させることができる。
また、磁気駆動ヨークをアーク転流板のU字形磁性体に形成された段差部に固定するので、上述した第2の実施形態の磁気駆動ヨークと比較して、永久磁石の厚さを薄くすることができ、その分コストを削減することができる。さらに、段差部に磁気駆動ヨークを吸着させることができるので、段差なく単にU字形磁性体の両脚部の内側表面に磁気駆動ヨークを固定する場合と比較して、磁気駆動ヨークの位置決めが容易となり、組立性を簡素化することができる。
1…電流遮断器、2…固定接触子、2a…固定接点、3…固定接触子、3a…固定接点、4…可動接触子、4a,4b…可動接点、5…接触スプリング、6…消弧装置、7…グリッド、8…側壁、9…アーク転流板、10…磁気駆動ヨーク、10a,10b…脚部、11…絶縁カバー、11a,11b…側壁、19…アーク転流板、19a,19b…U字形磁性体、20…磁気駆動ヨーク、29…アーク転流板、29a,29b…U字形磁性体、29c…段差部、30…磁気駆動ヨーク
Claims (4)
- 互いに対向するように配置された前後一対の固定接触子と、前記固定接触子を橋絡する直動式の可動接触子と、前記可動接触子の両端の側面部をそれぞれ挟むようにして配置される前後一対の磁気駆動ヨークと、を各極に有し、前記可動接触子が接触スプリングにより前記固定接触子に押圧されることで各極通電路を閉路すると共に、前記可動接触子が開閉機構により前記接触スプリングに抗して押され、前記固定接触子から開離することで前記通電路を開路するように構成された回路遮断器であって、
前記磁気駆動ヨークは、永久磁石からなることを特徴とする回路遮断器。 - 前記磁気駆動ヨークは、U字形の永久磁石からなり、両脚部で前記可動接触子の前記側面部をそれぞれ挟むようにして配置されることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
- 前記可動接触子の前後に配置された一対の消弧装置と、これらの消弧装置間に跨がるように前記可動接触子の下方に配置され、電流遮断時に前記固定接触子と前記可動接触子との間に発生するアークの前記可動接触子側の足を転流させるアーク転流板と、を備え、
前記アーク転流板は、前記可動接触子側に折り曲げ形成された一対のU字形磁性体を有しており、
前記磁気駆動ヨークは、短冊形の永久磁石からなり、その下面が前記U字形磁性体の両脚部上面に固定されることで、前記可動接触子の前記側面部をそれぞれ挟むようにして配置されることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。 - 前記可動接触子の前後に配置された一対の消弧装置と、これらの消弧装置間に跨がるように前記可動接触子の下方に配置され、電流遮断時に前記固定接触子と前記可動接触子との間に発生するアークの前記可動接触子側の足を転流させるアーク転流板と、を備え、
前記アーク転流板は、前記可動接触子側に折り曲げ形成された一対のU字形磁性体を有しており、
前記磁気駆動ヨークは、短冊形の永久磁石からなり、前記U字形磁性体の両脚部の内側表面に固定されることで、前記可動接触子の前記側面部をそれぞれ挟むようにして配置されることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
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Legal Events
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