JP7248955B2 - 回路用遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は、回路用遮断器に関し、特に、接点間に発生したアークを消弧装置で消弧する回路用遮断器に関する。
この種の回路用遮断器として、特許文献1に開示された回路遮断器が知られている。
図14は、従来例を示す回路遮断器の側面断面図、図15は、電流遮断部(消弧装置)の斜視図である。
図14において、各極の回路遮断ユニット20は、ベース11に設けられた電源側端子24と、この電源側端子24より延設され、固定接点21を有する固定接触子27と、この固定接点21と接触および開離する可動接点22と、この可動接点22が一端に設けられ、クロスバー32により回動自由に保持されている可動接触子23と、この可動接触子23に可動接触子ホルダー26を介して接続された引き外し装置40と、引き外し装置40より延設された負荷側端子25と、可動接触子23側にU字形の切欠き51aおよび切欠き51aの両側に側足部51b1、51b2が形成され、この切欠き51b1、51b2が両接点21、22および固定接触子27を囲む複数のグリッド板51を積層した消弧装置50と、を有する。
図15において、消弧装置50を構成する磁性鋼板からなる複数のグリッド板51は、四角状の板の一辺に略U字形の切欠き51aを設けた形状となっている。このグリッド板51を複数枚用い、所定の間隔を持って絶縁性の材料からなる支持板53a、53bに挟持させることにより消弧装置50は構成されている。この消弧装置50は、グリッド板51のU字形の切欠き51aが固定接点21、可動接点22の方向に向くように設置され、このU字形の切欠き51aにより形成される空間を可動接触子23が回動する構成となっている。
固定接点21の両側には、絶縁材料からなり内部に一対の永久磁石54を保持する一対の磁石ホルダー55が設けられている。一対の磁石ホルダー55は、支持板53aに磁石ホルダー55aが保持され、支持板53bに磁石ホルダー55bが保持されている。また、一対の磁石ホルダー55a、55bは、それぞれ支持板53a、53bの最もベース11側に設けられている。さらに、磁石ホルダー55aには、ベース11側に永久磁石54aを挿入するための開口部55a1が設けられ、磁石ホルダー55bには、ベース11側に永久磁石54bを挿入するための開口部55b1が設けられている。
そして、一対の永久磁石54a、54bは、同極性が対向するように配置されている。また、磁石ホルダー55は、磁石ホルダー55のベース11側の端面と、支持板53a、53bのベース11側の端面は略面一になるように保持されている。さらに、磁石ホルダー55の固定接点21側の端面は、グリッド板51の側足部51b1、51b2の固定接点21側の端面より固定接点21側に位置している。
上記したような回路遮断器において、直流電流を遮断する際に固定接点と可動接点間で発生するアークを短時間で消弧している。
特許第6237481号
ところで、直流電流を遮断する場合、交流とは異なり電源電圧以上にアーク電圧を増加させて電流ゼロ点を意図的に作り出す必要がある。図13は、電流とアーク電界の関係を示したものである。図13に示すように、気中遮断の場合、10~100A程度の領域でアーク電圧が最も低くなる領域が存在しており、従来の開示された回路用遮断器ではそのまま直流遮断器として適用することが難しいという問題があった。
また、特許文献1に開示された回路遮断器では、小電流時の遮断は可能であるが、1000Aを超えるような大電流の遮断の場合は、消弧グリッド板3が固定されているためアーク時間が長くなることで、接点へのダメージ(溶融・破壊)が増大し、遮断性能が低下あるいは、遮断不能であるという問題があった。
また、大電流時の遮断器として、従来は消弧グリッドと接点との間にスペースを取り、アークの伸長を利用するものがあるが、この場合小電流を遮断しようとすると、アークが消弧グリッドに届かず、遮断不能となる問題があった。
そこで、本発明の課題は、一つの装置で大電流、小電流を遮断することができる回路用遮断器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明によれば、
排気口を有する本体ケースと、
固定接点を有し、前記固定接点から前記排気口と反対側に延伸する固定接触子と、該固定接点と接離する可動接点を設け、前記固定接触子と対面する可動接触子と、
前記固定接点および前記可動接点に対して前記排気口側に設けられ、前記固定接点と前記可動接点との間に発生するアークを消弧する複数の磁性グリッドを有する消弧装置と、
前記固定接点と電気的に接続され、前記固定接点から前記排気口側に延伸する第一アークランナと、
前記第一アークランナと前記消弧装置を介して対向配置された第二アークランナと、
前記第一アークランナおよび前記第二アークランナに沿って、前記消弧装置を前記固定接点および前記可動接点側である第1の位置と前記排気口側である第2の位置との間をガイドする移動ガイドと、
前記消弧装置を前記第2の位置から前記第1の位置の方向に反発するように前記本体ケ
ースの前記排気口および前記消弧装置の前記排気口面側に磁石を設置したことを特徴とする。
本発明によれば、一つの装置で大電流、小電流を遮断することができる回路用遮断器が得られる。
本発明の第1の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部側面図(小電流遮断時) 本発明の第1の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部斜視図(小電流遮断時) 本発明の第1の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部側面図(大電流遮断時) 本発明の第1の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部斜視図(大電流遮断時) 本発明の第2の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部側面図(小電流遮断時) 本発明の第2の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部斜視図(小電流遮断時) 本発明の第2の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部側面図(大電流遮断時) 本発明の第2の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部斜視図(大電流遮断時) 本発明の第3の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部側面図(大電流遮断時) 本発明の第3の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部斜視図(大電流遮断時) 本発明の第4の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部側面図(大電流遮断時) 本発明の第4の実施形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の要部斜視図(大電流遮断時) アーク電流とアーク電界の関係 従来例を示す回路遮断器の側面断面図 従来例を示す回路遮断器の電流遮断部(消弧装置)の斜視図
以下、本発明の実施の形態を図1~13に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す回路遮断器の電流遮断部の小電流遮断時の要部側面図、図2は、図1に示す電流遮断部の小電流遮断時の要部斜視図である。
図1において、回路遮断器の電流遮断部は、固定接点100aを有する固定接触子100と、一端に固定接点100aと接触する可動接点200aを有する可動接触子200と可動式消弧装置400とから構成されている。また、固定接点100aの下に固定接触子100でU字状に囲うように絶縁物900が形成されている。
可動式消弧装置400は、隙間を介して上下段に配列したV字形の切欠きを有し、可動接点200aの移動経路の前方に配置されている複数枚の磁性体である磁性板300が一定の間隔を空けて支持体305に支持され、消弧グリッド301を形成している。消弧グリッド301は、絶縁物からなる消弧装置ガイド上302と消弧装置ガイド下303に支持
されると共に、可動接点200aおよび固定接点100aに接近および離反自在に案内される。
また、可動式消弧装置400は背面に1本または複数本からなる弾性体(例えば、圧縮コイルバネ)500が設置されており、弾性体500の他端は回路遮断器本体1000に設置されている。
通常通電時は、可動式消弧装置400は固定接点100aおよび可動接点200a側の位置(第1の位置)に、弾性体500の弾性力により押し出されている。また、可動式消弧装置400は、消弧装置ガイド下303が支持体305により支持され、移動自在となっており、大電流遮断時は固定接点100aおよび可動接点200aから離れた排気口側の位置(第2の位置)に移動する。
また、電流遮断時に発生するアークを消弧装置に移動させる第二アークランナ801が回路遮断器本体1000上部に、第一アークランナ800が固定接点200aから消弧装置の消弧グリッド最下部の下方に設けられている。
また、回路遮断器本体1000の背面には排気口1001が形成されている。
上記可動接触子200は、図示しない開閉機構部により、固定接触子100に対して回転方向に開閉駆動されるように構成されている。また、上記電流遮断部は、ケースとカバーからなる回路遮断器本体1000内に収納されている。
ここで、本実施形態の前記可動式消弧装置400は、絶縁物である消弧装置ガイド上302および消弧装置ガイド下303により支持され、該ガイド板上下は該回路遮断器本体ケース1000に設けられた支持体305に挟みこまれ、第1の位置と第2の位置の間を自在に移動可能としており、可動式消弧装置400の背面に接触配置した圧縮コイルバネ500により回路遮断器の正常通電時(オン状態)は、可動式消弧装置400は第1の位置に押し出されている。
次に小電流通電時の本発明の作用について説明する。
回路遮断器のオン状態では、可動接触子200が閉極しており、可動接触子200の可動接点200aと固定接触子100の固定接点100aが接触している。また、電流は図示しない電源側の端子から固定接触子100、可動接触子200を経由して、図示しない負荷側の端子まで流れる。
このような回路遮断器において、過電流等を検知した場合に、可動接触子200が図1の矢印の方向に固定接触子100から開離し、固定接点100aと可動接点200aとの間にアーク600aが発生する。このアーク600aは、固定接触子100やアーク自身を流れる電流による電磁力(ローレンツ力)により可動式消弧装置400側に駆動される。ここで、アーク自身を流れる電流が小さい(例えば10~100A)規模の電流であるので、遮断器内で発生する気体の圧力上昇(膨張力)は小さく、該可動式消弧装置400を押し出している圧縮コイルバネ力の方が強いため、可動式消弧装置400は固定接点200a近傍(第1の位置)から動かない。そのため、アーク600aは先に説明した電磁力(ローレンツ力)によりすぐ近傍にある可動式消弧装置内に駆動され、アーク600aは可動式消弧装置内にて短い発弧時間で消弧され、接点の消耗を抑えることができる。
ここで、可動式消弧装置を排気口側に移動させる駆動力は、電流遮断時に流れる電流により発生する電磁力(ローレンツ力)と本体内気体の加熱による圧力上昇(膨張)による力によるもので、弾性体の力は電流の大きさに応じて決まる電磁力(ローレンツ力)と気体の上昇圧力に対応して決められる。
図3は、本発明の第1の実施の形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の大電流遮断時の要部側面図、図4は、図3に示す電流遮断部の大電流遮断時の要部斜視図である。
図3、図4において、大電流通電時の本発明の作用について説明する。
回路遮断器のオン状態では、可動接触子200が閉極しており、可動接触子200の可動接点200aと固定接触子100の固定接点100aが接触している。また、電流は図示しない電源側の端子から固定接触子100、可動接触子200を経由して、図示しない負荷側の端子まで流れる。
このような回路遮断器において、短絡電流等の大電流を検知した場合に、可動接触子200が図3の矢印の方向に固定接触子100から開離し、固定接点100aと可動接点200aとの間にアーク600bが発生する。このアーク600bには、アーク自身を流れる大きい電流(例えば1000A以上)による電磁力(ローレンツ力)と、アークによる遮断器内の気体の加熱膨張による圧力が働き、アーク600bは第二アークランナ801に移動する。同時に、気体の加熱膨張による圧力により前記可動式消弧装置400が受ける力は、該圧力は可動式消弧装置400を押し出している圧縮コイルバネ力より大きいため、該可動式消弧装置400は固定接点200a近傍から離れ、排気口1001方向に動き、第2の位置に移動する。また、アークは第二アークランナ801、排気口1001側に動いた可動式消弧装置400の全体、第一アークランナ800を流れるため、アーク600bは消弧装置300の大きな面積を流れ、急速に冷却、短い発弧時間で消弧され、接点の消耗を抑えることができる。
なお、弾性体500は圧縮コイルバネの他、各種バネ、ダイヤフラム、ゴム各種や熱可塑性ポリウレタン樹脂等のように伸縮性があるものであればよい。
図5は、本発明の第2の実施の形態を示す回路遮断器の電流遮断部の小電流遮断時の要部側面図、図6は、図5に示す電流遮断部の小電流遮断時の要部斜視図である。また、図7は、本発明の第2の実施の形態を示す回路遮断器の電流遮断部の大電流遮断時の要部側面図、図8は、図7に示す電流遮断部の大電流遮断時の要部斜視図である。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、弾性体500を本体ケース磁石(接点側)501、可動子磁石502、本体ケース磁石(排気口側)503に置き換えた点であり、他部品は共通であるので説明は省略する。図5において、本体ケース磁石(排気口側)503は排気口1001側の本体ケース1001に固定されており、本体ケース磁石(接点側)501は図示しない本体ケース1001に固定されている。また可動子磁石502は、可動式消弧装置400の排気口1001側の上部先端に設置されている。ここで、本体ケース磁石(接点側)501と可動子磁石502は引き合うようにS極とN極を設置している。一方、本体ケース磁石(排気口側)503と可動子磁石は反発するように極性が同じに設置している。例えば、本体ケース磁石(接点側)501の可動子磁石502側の面をN極、可動子磁石502の本体ケース磁石(接点側)501側をS極とし(この場合、可動子磁石502の排気口1001側の面はN極となる)、本体ケース磁石(排気口側)503の可動子磁石502側の面をN極となるように設置する。
その結果、通常通電時および小電流遮断時は、可動式消弧装置400は本体ケース磁石(接点側)501と可動子磁石502の吸引力により固定接点100aおよび可動接点200a側の位置(第1の位置)に移動する。また、大電流遮断時は、可動式消弧装置400は、第1の実施の形態と同様に、電磁力(ローレンツ力)とアークによる遮断器内の気体の加熱膨張による圧力が働き、該圧力は本体ケース磁石(接点側)501と可動子磁石502の吸引力より大きいため固定接点100aおよび可動接点200aから離れた排気口側の位置(第2の位置)に移動する。大電流の遮断が終了した時点で、本体ケース磁石(排気口側)503と可動子磁石502の反発力および本体ケース磁石(接点側)501と可動子磁石502の吸引力により、可動式消弧装置400は、第1の位置に移動する。
ここで、図5~図8の第2の実施の形態の変形例として、本体ケース磁石(接点側)501は無くてもよい(請求項3)。この場合、本体ケース磁石(排気口側)503と可動子磁石502の反発力のみが可動式消弧装置400に作用し、通常通電時および小電流遮断時は、可動式消弧装置400は第1の位置に移動する。
図9は、本発明の第3の実施の形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の大電流遮断時の要部側面図、図10は、図9に示す電流遮断部の大電流遮断時の要部斜視図である。
図9において、構成する部品は前記した図1と同じであるので省略し、回路遮断器の電流遮断部は、絶縁物900をU字状に囲うように形成された固定接点100aを有する一方の固定接触子100と、一端に固定接点100aと接触する可動接点200aを有する可動接触子200と可動式消弧装置400とコ字状の磁気ヨーク(磁性体)700から構成されている。
また、コ字状の磁気ヨーク(磁性体)700は、固定接点を設けた第一導体部101と、固定接点を有する面と反対面側に第一導体部と離間して設けられた第二導体部102を囲うように、且つ固定接点200aから離れた排気口側の位置(第2の位置)に配置されている。
図9、図10において大電流通電時の本発明の作用について説明する。なお、小電流通電時は第1の実施の形態と同様であるので省略する。
回路遮断器のオン状態では、可動接触子200が閉極しており、可動接触子200の可動接点200aと固定接触子100の固定接点100aが接触している。また、電流は図示しない電源側の端子から固定接触子100、可動接触子200を経由して、図示しない負荷側の端子まで流れる。
このような回路遮断器において、短絡電流等の大電流を検知した場合に、可動接触子200が図9の矢印の方向に固定接触子100から開離し、固定接点100aと可動接点200aとの間にアーク600bが発生する。このアーク600bには、アーク自身を流れる大きい電流(例えば1000A以上)による電磁力(ローレンツ力)と遮断器内の気体の加熱膨張による圧力が働き、アーク600bは第二アークランナ801に移動する。同時に、気体の加熱膨張による圧力は、前記可動式消弧装置400に働き、該圧力は可動式消弧装置400を押し出している圧縮コイルバネ力より大きいため、該可動式消弧装置400は固定接点200a近傍から離れ、排気口1001側の第2の位置に移動する。この時、磁気ヨーク700が第二導体部102(第2の位置近傍)を囲うように配置されているため、固定子100に流れる大電流によって第二導体部102(固定子100)を囲む磁気ヨーク700が電磁石となり、磁性体で構成される消弧グリッド301を引き寄せることで、接点から離れた第2の位置方向に該可動式消弧装置400を駆動させる。即ち、前記可動式消弧装置400の動作が第2の位置方向に動くことを磁気ヨーク700でアシストすることができ、仮に気体の膨張力が大きく得られなかった場合の大電流の遮断時でも、第2の位置方向に動いた前記可動式消弧装置400全面をアーク600bは流れることができ、アーク600bは消弧グリッド301の大きな面積を流れるため、急速に冷却、短い発弧時間で消弧され、接点の消耗を抑えることができる。
図11は、本発明の第4の実施の形態を示す回路用遮断器の電流遮断部の大電流遮断時の要部側面図、図12は、図11に示す電流遮断部の大電流遮断時の要部斜視図である。
図11において、構成する部品は前記した図5と同じであるので省略し、回路遮断器の電流遮断部は、絶縁物900をU字状に囲うように形成された固定接点100aを有する一方の固定接触子100と、一端に固定接点100aと接触する可動接点200aを有する可動接触子200と可動式消弧装置400とコ字状の磁気ヨーク(磁性体)700から構成されている。
また、コ字状の磁気ヨーク(磁性体)700は、固定接点を設けた第一導体部101と、固定接点を有する面と反対面側に第一導体部と離間して設けられた第二導体部102を囲うように、且つ固定接点200aから離れた排気口側の位置(第2の位置)に配置されている。
第4の実施の形態が第3の実施の形態と異なる点は、弾性体500を本体ケース磁石(接点側)501、可動子磁石502、本体ケース磁石(排気口側)503に置き換えた点であり、他部品は共通であるので説明は省略する。図11において、本体ケース磁石(排気口側)503は排気口1001側の本体ケースに固定されており、本体ケース磁石(接点側)501は図示しない本体ケースに固定されている。また可動子磁石502は、可動式消弧装置400の排気口1001側の上部先端に設置されている。ここで、本体ケース磁石(接点側)501と可動子磁石502は引き合うようにS極とN極を設置している。一方、本体ケース磁石(排気口側)503と可動子磁石は反発するように極性が同じに設置している。例えば、本体ケース磁石(接点側)501の可動子磁石502側の面をN極、可動子磁石502の本体ケース磁石(接点側)501側をS極とし(この場合、可動子磁石502の排気口1001側の面はN極となる)、本体ケース磁石(排気口側)503の可動子磁石502側の面をN極となるように設置する。
作用としては第3の実施の形態と同様であり、短絡電流等の大電流を検知した場合に、可動接触子200が図11の矢印の方向に固定接触子100から開離し、固定接点100aと可動接点200aとの間にアーク600bが発生する。このアーク600bには、アーク自身を流れる大きい電流(例えば1000A以上)による電磁力(ローレンツ力)と遮断器内の気体の加熱膨張による圧力が働き、アーク600bは第二アークランナ801に移動する。同時に、気体の加熱膨張による圧力は、前記可動式消弧装置400に働き、該圧力は本体ケース磁石(接点側)501と可動子磁石502の吸引力より大きいため、該可動式消弧装置400は固定接点200a近傍から離れ、排気口1001側の第2の位置に移動する。この時、磁気ヨーク700が第二導体部102(第2の位置近傍)を囲うように配置されているため、固定子100に流れる大電流によって第二導体部102(固定子100)を囲む磁気ヨーク700が電磁石となり、磁性体で構成される消弧グリッド301を引き寄せることで、接点から離れた第2の位置方向に該可動式消弧装置400を駆動させる。即ち、前記可動式消弧装置400の動作が第2の位置方向に動くことを磁気ヨーク700でアシストすることができ、仮に気体の膨張力が大きく得られなかった場合の大電流の遮断時でも、第2の位置方向に動いた前記可動式消弧装置400全面をアーク600bは流れることができ、アーク600bは消弧装置301の大きな面積を流れるため、急速に冷却、短い発弧時間で消弧され、接点の消耗を抑えることができる。
ここで、図11~図12の第4の実施の形態の変形例として、本体ケース磁石(接点側)501は無くてもよい。この場合、本体ケース磁石(排気口側)503と可動子磁石502の反発力のみが可動式消弧装置400に作用し、通常通電時および小電流遮断時は、可動式消弧装置400は第1の位置に移動する。
100 固定接触子
100a 固定接点
101 第一導体部
102 第二導体部
200 可動接触子
200a 可動接点
300 磁性板
301 消弧グリッド
302 消弧装置ガイド上
303 消弧装置ガイド下
305 支持体
400 可動式消弧装置
500 弾性体
501 本体ケース磁石(接点側)
502 可動子磁石
503 本体ケース磁石(排気口側)
600a アーク(小電流)
600b アーク(大電流)
700 磁気ヨーク
800 第一アークランナ
801 第二アークランナ
900 絶縁物
1000 本体ケース
1001 排気口

Claims (3)

  1. 排気口を有する本体ケースと、固定接点を有し、前記固定接点から前記排気口と反対側に延伸する固定接触子と、該固定接点と接離する可動接点を設け、前記固定接触子と対面する可動接触子と、前記固定接点および前記可動接点に対して前記排気口側に設けられ、前記固定接点と前記可動接点との間に発生するアークを消弧する複数の磁性グリッドを有する消弧装置と、前記固定接点と電気的に接続され、前記固定接点から前記排気口側に延伸する第一アークランナと、
    前記第一アークランナと前記消弧装置を介して対向配置された第二アークランナと、
    前記第一アークランナおよび前記第二アークランナに沿って、前記消弧装置を前記固定接点および前記可動接点側である第1の位置と前記排気口側である第2の位置との間をガイドする移動ガイドと、
    前記消弧装置を前記第2の位置から前記第1の位置の方向に付勢する付勢部とを有し、 前記付勢部は、前記本体ケースの前記排気口および前記消弧装置の前記排気口面側に反発するように設置された磁石であることを特徴とする回路遮断器。
  2. 付勢部は、前記消弧装置に設けられた前記磁石と吸着する磁石を前記本体ケースの前記固定接点側に更に設置したことを特徴とする請求項に記載の回路遮断器。
  3. 前記固定接触子は、前記固定接点を設けた第一導体部と、前記固定接点を有する面と反対面側に前記第一導体部と離間して設けられた第二導体部とを備え、 前記第2の位置の近傍で前記第二導体部を囲う磁性体からなる磁気ヨークを設置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の回路遮断器。
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