JP6599030B2 - 開閉器 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉器に関する。
開閉器の構成を開示した先行文献として、実開平1−109155号公報(特許文献1)、国際公開第2012/128080号(特許文献2)、および、特開2003−197053号公報(特許文献3)がある。
特許文献1に記載された直流開閉器は、固定接点を有する固定接触子と、可動接点を有する可動接触子と、クロスバーと、磁極板と、永久磁石とを備える。永久磁石および磁極板によって、固定接点と可動接点との間に、可動接触子の延在方向と垂直な方向の磁界成分が発生される。この磁界成分によって、固定接点と可動接点との間に発生したアークは可動接触子の延在方向の外方に引き伸ばされて消弧される。
特許文献2に記載された接点装置は、固定接点を有する固定接触子と、可動接点を有する可動接触子と、1対の固定接点を挟み込む1対の永久磁石とを備える。電流が可動接触子を一方向に流れる場合、一方の接点間に発生するアークは、可動接触子の延在方向に垂直な方向のうちの一方側に引き伸ばされ、他方の接点間に発生するアークは、その逆方向へと引き伸ばされる。電流が可動接触子を他方向に流れる場合、それぞれのアークの駆動方向は反転する。
特許文献3に記載された開閉器は、固定接点を有する固定接触子と、可動接点を有する可動接触子と、可動接触子に連結され接点を開離させる操作部材と、磁界を接点の近傍に発生させる磁界発生手段と、磁力線誘導部材を備える。磁気発生手段は、固定接点と可動接点との間に、可動接触子の延在方向に沿う方向に磁界を発生させる。
実開平1−109155号公報 国際公開第2012/128080号 特開2003−197053号公報
特許文献3に記載された開閉器においては、磁力線誘導部材は、第1接点および第2接点を通過する磁力線に沿うように、消弧室ケースの外壁に沿って対称に配置されている。そのため、アークに駆動力をさらに効果的に作用させることができる余地がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、アークに駆動力を効果的に作用させ、消弧性能の高い開閉器を提供することを目的とする。
本発明に基づく開閉器は、第1固定接触子と、第2固定接触子と、可動接触子と、駆動軸と、第1外側ヨークと、第2外側ヨークと、第1内側ヨークと、第2内側ヨークと、永久磁石とを備える。第1固定接触子は、第1固定接点を有する。第2固定接触子は、第1固定接触子に隙間をあけて1列に並んで対称に配置されている。第2固定接触子は、第2固定接点を有する。可動接触子は、第1固定接点と前記第2固定接点との側方に配置されている。可動接触子は、第1固定接点に対向する位置に設けられた第1可動接点を一端部に有し、第2固定接点に対向する位置に設けられた第2可動接点を他端部に有する。駆動軸は、絶縁体で構成されている。駆動軸は、上記隙間を通るように配置されている。駆動軸は、可動接触子を上記側方に移動させる。第1外側ヨークは、磁性体で構成されている。第1外側ヨークは、第1固定接点と第2固定接点とが並ぶ方向において可動接触子の一端部より外側の位置に一部が位置する。第2外側ヨークは、磁性体で構成されている。第2外側ヨークは、上記並ぶ方向において可動接触子の他端部より外側の位置に一部が位置する。第1内側ヨークは、磁性体で構成されている。第1内側ヨークは、第1固定接触子と駆動軸との間の位置に一部が位置する。第2内側ヨークは、磁性体で構成されている。第2内側ヨークは、第2固定接触子と駆動軸との間の位置に一部が位置する。永久磁石は、第1外側ヨークおよび第2外側ヨークの各々に接続されている。永久磁石は、第1外側ヨーク、第2外側ヨーク、第1内側ヨークおよび第2内側ヨークを磁気的に結合し、第1固定接点と第1可動接点との間、および、第2固定接点と第2可動接点との間、の各々において、上記並ぶ方向の磁界成分を発生させる。
本発明によれば、アークに駆動力を効果的に作用させ、開閉器の消弧性能を高くすることができる。
本発明の実施の形態1に係る開閉器の外観を示す正面図である。 図1の開閉器をII−II線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。 図3のIV−IV線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の内側ヨークを構成する部材の外観を側面側から見た図である。 図5の内側ヨークを構成する部材を矢印VI方向から見た図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、発生する磁界分布を模式的に示す部分拡大図である。 図7のVIII−VIII線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、正方向電流が流れている場合に発生するアークに作用する駆動力を模式的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、逆方向電流が流れている場合に発生するアークに作用する駆動力を模式的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る開閉器の内側ヨークを構成する部材の外観を側面側から見た図である。 図11の内側ヨークを構成する部材を矢印XII方向から見た図である。 図11の内側ヨークを構成する部材を矢印XIII方向から見た図である。 本発明の実施の形態3に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。 図14のXV−XV線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態3に係る開閉器の内側ヨークを構成する部材の外観を側面側から見た図である。 図16の内側ヨークを構成する部材を矢印XVII方向から見た図である。 本発明の実施の形態3に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、発生する磁界分布を模式的に示す部分拡大図である。 図18のXIX−XIX線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態3に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、正方向電流が流れている場合に発生するアークに作用する駆動力を模式的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、逆方向電流が流れている場合に発生するアークに作用する駆動力を模式的に示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態4に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。 図22のXXIII−XXIII線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態4に係る開閉器の内側ヨークを構成する部材の外観を側面側から見た図である。 図24の内側ヨークを構成する部材を矢印XXV方向から見た図である。 本発明の実施の形態5に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。 図26のXXVII−XXVII線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態6に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。 図28のXXIX−XXIX線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態7に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。 図30のXXXI−XXXI線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態8に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。 図32のXXXIII−XXXIII線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態9に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。 図34のXXXV−XXXV線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施の形態10に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。 図36のXXXVII−XXXVII線矢印方向から見た断面図である。 図37のXXXVIII方向から見た図である。
以下、本発明の各実施の形態に係る開閉器について図面を参照して説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る開閉器の外観を示す正面図である。図2は、図1の開閉器をII−II線矢印方向から見た断面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。図4は、図3のIV−IV線矢印方向から見た断面図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る開閉器1は、第1相の消弧室2aおよび第2相の消弧室2bを備えている。第1相の消弧室2aと第2相の消弧室2bとは、互いに同様の構成を有している。開閉器1は、図1に示すように、上下対称の形状および左右対称の形状を有している。なお、開閉器1は、少なくとも1つの消弧室を有していればよい。
図2〜図4に示すように、本発明の実施の形態1に係る開閉器1は、第1固定接触子7aと、第2固定接触子7bと、可動接触子10と、駆動軸11と、第1外側ヨーク14aと、第2外側ヨーク14bと、第1内側ヨーク16aと、第2内側ヨーク16bと、永久磁石15とを備える。開閉器1は、グリッド13、絶縁板17およびアークカバー12cをさらに備える。
第1固定接触子7aは、第1固定接点8aを有する。第1固定接触子7aは、略直方体状の外形を有している。第1固定接触子7aは、長手方向を有し、長手方向の一端部に貫通孔が設けられている。第1固定接点8aは、第1固定接触子7aの一方の主面上に設けられている。第1固定接点8aは、第1固定接触子7aの長手方向の他端部に位置している。
第2固定接触子7bは、第1固定接触子7aに隙間をあけて1列に並んで対称に配置され、第2固定接点8bを有する。第2固定接触子7bは、略直方体状の外形を有している。第2固定接触子7bは、長手方向を有し、長手方向の他端部に貫通孔が設けられている。第2固定接点8bは、第2固定接触子7bの一方の主面上に設けられている。第2固定接点8bは、第2固定接触子7bの長手方向の一端部に位置している。
可動接触子10は、第1固定接点8aと第2固定接点8bとが並ぶ方向に沿う延在方向に延在している。可動接触子10は、第1固定接点8aと第2固定接点8bとの側方に配置されている。可動接触子10は、略直方体状の外形を有している。可動接触子10は、延在方向である長手方向を有する。可動接触子10は、延在方向の一端部に第1可動接点9aを有し、延在方向の他端部に第2可動接点9bを有する。第1可動接点9aおよび第2可動接点9bは、可動接触子10の他方の主面上に設けられている。
第1固定接点8aと第1可動接点9aとは、互いに対向している。第1可動接点9aは、第1固定接点8aに接離可能に設けられている。第2固定接点8bと第2可動接点9bとは、互いに対向している。第2可動接点9bは、第2固定接点8bに接離可能に設けられている。
駆動軸11は、絶縁体で構成されている。駆動軸11は、第1固定接触子7aと第2固定接触子7bとの間の隙間を通るように配置されている。駆動軸11は、第1固定接点8aと第1可動接点9aとが互いに対向した状態を維持しつつ、かつ、第2固定接点8bと第2可動接点9bとが互いに対向した状態を維持しつつ、可動接触子10を可動接触子10の延在方向に対して垂直な軸方向に移動させる。よって、駆動軸11は、可動接触子10を上記側方に移動させる。
駆動軸11は、先端側に中空部を有し、中空部内に接圧ばね18が収容されている。駆動軸11には、可動接触子10が挿通される1対の孔部11hが設けられている。1対の孔部11hの各々は、駆動軸11の軸方向に沿って延在している。駆動軸11は、絶縁性を有する、樹脂またはプラスチックで形成されている。接圧ばね18は、駆動軸11の先端側の内面と可動接触子10の一方の主面10aとの間に挟まれている。
永久磁石15は、可動接触子10に関して、駆動軸11の軸方向において、第1固定接触子7aおよび第2固定接触子7bとは反対側の位置に設けられている。本実施の形態においては、開閉器1は、各消弧室において、1つの永久磁石15のみを備える。永久磁石15の可動接触子10側の面には、絶縁板17が取り付けられている。
絶縁板17は、略直方体状の外形を有している。絶縁板17は、可動接触子10の延在方向に沿う方向に長手方向を有する。可動接触子10の延在方向および駆動軸11の軸方向の各々に対して垂直な幅方向において、絶縁板17の幅は、永久磁石15の幅より大きい。駆動軸11の軸方向から見て、永久磁石15の全体は、絶縁板17と重なっている。
永久磁石15の絶縁板17が取り付けられている面とは反対側の面には、支持体12dが取り付けられている。永久磁石15は、支持体12dによってアークカバー12cに固定されている。本実施の形態においては、永久磁石15は、第1外側ヨーク14a側がN極であり、第2外側ヨーク14b側がS極である。なお、永久磁石15の磁極の向きは逆であってもよい。
第1外側ヨーク14aは、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。第1外側ヨーク14aの一端は、永久磁石15に接続されている。第1外側ヨーク14aの他端は、第1固定接点8aおよび第1可動接点9aの近傍に位置している。
本実施の形態においては、第1外側ヨーク14aは、可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分と、駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分とを有する。第1外側ヨーク14aにおける可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の一方の主面10aと間隔をあけて対向している。第1外側ヨーク14aにおける駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の一端面10bと間隔をあけて対向している。
なお、第1外側ヨーク14aの形状は、上記に限られず、後述する磁界成分を発生させることができる範囲内において、駆動軸11の軸方向から見て、可動接触子10の延在方向に沿う方向において可動接触子10の一端部より外側の位置に第1外側ヨーク14aの一部が位置していればよい。すなわち、第1固定接点8aと第2固定接点8bとが並ぶ方向において、可動接触子10の一端部より外側の位置に、第1外側ヨーク14aの一部が位置していればよい。
第2外側ヨーク14bは、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。第2外側ヨーク14bの一端は、永久磁石15に接続されている。第2外側ヨーク14bの他端は、第2固定接点8bおよび第2可動接点9bの近傍に位置している。
本実施の形態においては、第2外側ヨーク14bは、可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分と、駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分とを有する。第2外側ヨーク14bにおける可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の一方の主面10aと間隔をあけて対向している。第2外側ヨーク14bにおける駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の他端面10cと間隔をあけて対向している。
なお、第2外側ヨーク14bの形状は、上記に限られず、後述する磁界成分を発生させることができる範囲内において、駆動軸11の軸方向から見て、可動接触子10の延在方向に沿う方向において可動接触子10の他端部より外側の位置に第2外側ヨーク14bの一部が位置していればよい。すなわち、第1固定接点8aと第2固定接点8bとが並ぶ方向において、可動接触子10の他端部より外側の位置に、第2外側ヨーク14bの一部が位置していればよい。
図5は、本発明の実施の形態1に係る開閉器の内側ヨークを構成する部材の外観を側面側から見た図である。図6は、図5の内側ヨークを構成する部材を矢印VI方向から見た図である。
図5および図6に示すように、本実施の形態においては、第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bは、一体で構成されている。内側ヨークを構成する部材は、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。内側ヨークを構成する部材は、板状の磁性体が折り曲げられて成形されている。
第1内側ヨーク16aと第2内側ヨーク16bとは、間隔をあけて互いに対向している。第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bの各々は、平板状の形状を有する。第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bの各々は、互いに対向する方向から見て、矩形状の形状を有する。
第1内側ヨーク16aの一端部と第2内側ヨーク16bの一端部とは、第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bの各々と垂直な方向に延在する接続部によって互いに接続されている。この接続部は、駆動軸11の軸方向に垂直な方向に延在するように、駆動軸11に取り付けられている。その結果、第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bの各々が、駆動軸11に接続されている。本実施の形態においては、内側ヨークを構成する部材と駆動軸11とが一体で構成されている。
第1内側ヨーク16aは、駆動軸11の軸方向から見て、第1固定接触子7aと駆動軸11との間の位置に位置している。第2内側ヨーク16bは、駆動軸11の軸方向から見て、第2固定接触子7bと駆動軸11との間の位置に位置している。
本実施の形態においては、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間において、第1外側ヨーク14aの一部と第1内側ヨーク16aの一部とが互いに対向している。上記幅方向において、第1内側ヨーク16aの外幅は、第1外側ヨーク14aの外幅より大きい。
なお、第1外側ヨーク14aと第1内側ヨーク16aとは、必ずしも互いに対向していなくてもよいが、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に、第1外側ヨーク14aの一部および第1内側ヨーク16aの一部が位置していることが、後述する磁界成分を発生させる観点から好ましい。また、第1内側ヨーク16aの外幅と、第1外側ヨーク14aの外幅とが同等であってもよい。
本実施の形態においては、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間において、第2外側ヨーク14bの一部と第2内側ヨーク16bの一部とが互いに対向している。上記幅方向において、第2内側ヨーク16bの外幅は、第2外側ヨーク14bの外幅より大きい。
なお、第2外側ヨーク14bと第2内側ヨーク16bとは、必ずしも互いに対向していなくてもよいが、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に、第2外側ヨーク14bの一部および第2内側ヨーク16bの一部が位置していることが、後述する磁界成分を発生させる観点から好ましい。また、第2内側ヨーク16bの外幅と、第2外側ヨーク14bの外幅とが同等であってもよい。
アークカバー12cは、絶縁物で構成されている。アークカバー12cの内面に、グリッド13が設けられている。グリッド13は、ステンレスまたは銅などの非磁性金属、または、非磁性セラミックで構成されている。グリッド13は、第1固定接触子7a、第2固定接触子7b、第1固定接点8a、第2固定接点8b、第1可動接点9a、第2可動接点9b、および、可動接触子10とは、電気的に絶縁されている。なお、本実施の形態においては、アーク遮断性能をより高めるために、グリッド13が設けられているが、グリッド13は必ずしも設けられていなくてもよい。
図2に示すように、第1固定接触子7a、第2固定接触子7bおよびアークカバー12cによって囲まれた領域が、各消弧室となる。
図2に示すように、本発明の実施の形態1に係る開閉器1は、操作コイル3と、固定鉄心4と、可動鉄心5と、引き外しばね6と、取付台12aと、ベース12bとをさらに備える。
取付台12aとベース12bとが互いに接続されることにより、箱体が構成される。箱体の内部に、操作コイル3と、可動鉄心5と、固定鉄心4と、引き外しばね6とが収容されている。操作コイル3は、可動鉄心5および固定鉄心4の、脚の外周側に配置されている。固定鉄心4は、取付台12aに固定されている。引き外しばね6は、操作コイル3と可動鉄心5との間に挟まれている。可動鉄心5は、駆動軸11と接続されている。
ベース12bには、駆動軸11が挿通される開口が設けられている。ベース12bの取付台12a側とは反対側には、第1固定接触子7aおよび第2固定接触子7bが取り付けられている。
取付台12aおよびベース12bの各々は、絶縁物で構成されている。ベース12bには第1固定接触子7aおよび第2固定接触子7bが取り付けられるため、ベース12bは、合成樹脂、または、合成樹脂にガラス材が添加された材料など、耐熱性および絶縁性に優れた材料が用いられる。
可動鉄心5および固定鉄心4の各々は、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。可動鉄心5および固定鉄心4の各々は、磁性鋼板が積層されて構成されていてもよい。
以下、本発明の実施の形態1に係る開閉器1の動作について説明する。
開閉器1を閉極する際には、まず、操作コイル3が励磁される。操作コイル3が励磁されることにより、引き外しばね6の付勢力に反して、可動鉄心5が固定鉄心4に吸引される。これにより、可動鉄心5に固定された駆動軸11も固定鉄心4側に移動する。駆動軸11の移動に伴って可動接触子10も移動し、第1可動接点9aは第1固定接点8aに接触し、第2可動接点9bは第2固定接点8bに接触する。
第1可動接点9aが第1固定接点8aに接触し、かつ、第2可動接点9bが第2固定接点8bに接触した後も、駆動軸11は固定鉄心4側への移動を続ける。このとき、可動接触子10は、接圧ばね18を撓ませつつ駆動軸11の1対の孔部11h内を駆動軸11の先端寄りに移動する。
接圧ばね18の付勢力は、第1可動接点9aを第1固定接点8aに押圧するとともに、第2可動接点9bを第2固定接点8bに押圧する。これにより、第1可動接点9aと第1固定接点8aとの間の接触抵抗を十分に低くすることができる。また、第2可動接点9bと第2固定接点8bとの間の接触抵抗を十分に低くすることができる。
上記の動作により、第1固定接触子7a、第1固定接点8a、第1可動接点9a、可動接触子10、第2可動接点9b、第2固定接点8bおよび第2固定接触子7bが、電気的に接続され、開閉器1が閉極した状態となる。開閉器1が閉極した状態で、開閉器1に後述する正方向電流または逆方向電流が流される。
開閉器1を開極する際には、操作コイル3の励磁が中止される。可動鉄心5は、引き外しばね6の付勢力により、固定鉄心4から引き離される。これにより、可動鉄心5に固定された駆動軸11も固定鉄心4から離れる方向に移動する。このとき、接圧ばね18は駆動軸11の移動に伴って伸長し、接圧ばね18の付勢力が低下する。
可動接触子10が駆動軸11の1対の孔部11hの末端に接触して駆動軸11と一緒に移動し始めると、第1可動接点9aは第1固定接点8aから離間し、第2可動接点9bは第2固定接点8bから離間する。
上記の動作により、開閉器1が開極した状態となる。第1可動接点9aが第1固定接点8aから離間した瞬間、第1可動接点9aと第1固定接点8aとの間に、高温のアークが発生する。同様に、第2可動接点9bが第2固定接点8bから離間した瞬間、第2可動接点9bと第2固定接点8bとの間に、高温のアークが発生する。アークは導電性を有するため、開極後もアークが消滅するまでは、もとの通電経路に電流が流れる。
ここで、本発明の実施の形態1に係る開閉器1において、永久磁石15によって発生される磁界について説明する。図7は、本発明の実施の形態1に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、発生する磁界分布を模式的に示す部分拡大図である。図8は、図7のVIII−VIII線矢印方向から見た断面図である。図7および図8においては、絶縁板17を図示していない。
図7および図8に示すように、磁束20は、永久磁石15のN極から放出されて、永久磁石15のS極へ向かう閉じたループ状に分布する。磁束20は、空気に対して磁束を通しやすい性質を有する磁性体で構成された、第1外側ヨーク14a、第1内側ヨーク16a、第2内側ヨーク16bおよび第2外側ヨーク14bに集中して通過する。すなわち、永久磁石15は、第1外側ヨーク14a、第2外側ヨーク14b、第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bを磁気的に結合する。
その結果、永久磁石15は、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、可動接触子10の延在方向に沿う方向の磁界成分を発生させる。すなわち、永久磁石15は、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、第1固定接点8aと第2固定接点8bとが並ぶ方向の磁界成分を発生させる。
本実施の形態においては、図7に示すように、第1内側ヨーク16aの外幅が、第1外側ヨーク14aの外幅より大きいため、磁束20は、第1内側ヨーク16aの近傍では上記幅方向に広がり、第1外側ヨーク14aの近傍では収束するように分布する。同様に、第2内側ヨーク16bの外幅が、第2外側ヨーク14bの外幅より大きいため、磁束20は、第2内側ヨーク16bの近傍では上記幅方向に広がり、第2外側ヨーク14bの近傍では収束するように分布する。
図9は、本発明の実施の形態1に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、正方向電流が流れている場合に発生するアークに作用する駆動力を模式的に示す部分拡大図である。図9においては、絶縁板17を図示していない。
図9に示すように、第1固定接触子7a、第1固定接点8a、第1可動接点9a、可動接触子10、第2可動接点9b、第2固定接点8bおよび第2固定接触子7bを、この順に流れる電流Iを正方向電流とする。
正方向電流が流れている場合は、フレミングの左手の法則により、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークに駆動力a1が作用し、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークに駆動力a2が作用する。
可動接触子10の延在方向において第1外側ヨーク14aと第1内側ヨーク16aとに挟まれている領域においては、磁束20は可動接触子10の延在方向に沿う方向に進展し、この領域から上記幅方向に離れるにしたがって磁束20の進展方向が上記幅方向に傾く傾向がある。この傾向は、本実施の形態においては、第1内側ヨーク16aの外幅が第1外側ヨーク14aの外幅より大きいため顕著に現れる。
よって、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークに対して、駆動力a1は、上記幅方向の一方に主に作用した後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に主に作用する。その結果、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークは、駆動力a1の作用を受けて長く引き伸ばされる。
同様に、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークに対して、駆動力a2は、上記幅方向の他方に主に作用した後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に主に作用する。その結果、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークは、駆動力a2の作用を受けて長く引き伸ばされる。
図10は、本発明の実施の形態1に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、逆方向電流が流れている場合に発生するアークに作用する駆動力を模式的に示す部分拡大図である。図10においては、絶縁板17を図示していない。
図10に示すように、第2固定接触子7b、第2固定接点8b、第2可動接点9b、可動接触子10、第1可動接点9a、第1固定接点8aおよび第1固定接触子7aを、この順に流れる電流Iを逆方向電流とする。
逆方向電流が流れている場合は、フレミングの左手の法則により、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークに駆動力a3が作用し、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークに駆動力a4が作用する。
第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークに対して、駆動力a3は、上記幅方向の他方に主に作用した後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に主に作用する。その結果、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークは、駆動力a3の作用を受けて長く引き伸ばされる。
同様に、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークに対して、駆動力a4は、上記幅方向の一方に主に作用した後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に主に作用する。その結果、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークは、駆動力a4の作用を受けて長く引き伸ばされる。
上記のように、本発明の実施の形態1に係る開閉器1においては、正方向電流が流れている場合および逆方向電流が流れている場合のいずれにおいても、アークに対して駆動力を、上記幅方向のいずれか一方に作用させた後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に作用させることができる。
駆動力の作用を受けて引き伸ばされたアークは、十分長いアーク長さまで引き伸ばされ、または、グリッド13に接触することにより冷却され、消弧される。これにより、電流Iが遮断される。
本発明の実施の形態1に係る開閉器1においては、永久磁石15が、第1外側ヨーク14a、第2外側ヨーク14b、第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bを磁気的に結合し、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、可動接触子10の延在方向に沿う方向の磁界成分を発生させる。その結果、アークに駆動力を効果的に作用させ、開閉器1の消弧性能を高くすることができる。
特に、上記幅方向において、第1内側ヨーク16aの外幅は、第1外側ヨーク14aの外幅より大きく、第2内側ヨーク16bの外幅は、第2外側ヨーク14bの外幅より大きいことにより、アークに対して駆動力を、上記幅方向のいずれか一方に作用させた後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に効果的に作用させることができるため、アークをより長く引き伸ばすことができる。これにより、開閉器1の消弧性能をさらに高くすることができる。
また、正方向電流が流れている場合、および、逆方向電流が流れている場合のいずれにおいても、上記の効果を奏することができる。
なお、いずれの電流方向においても同等の遮断性能を確保するためには、可動接触子10の延在方向における可動接触子10の中心を通り上記幅方向に平行な面に関して、磁界分布が面対称であることが好ましい。
本実施の形態においては、1つの消弧室内に1つの永久磁石15のみ配置している。永久磁石15の必要数を削減することにより、開閉器1の製造コストを低減することができる。また、第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bが一体で構成されていることによっても、部品点数を削減して、開閉器1の製造コストを低減することができる。
永久磁石15が、アークが発生する、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々から離れた位置に配置されていることにより、アークの熱によって永久磁石15が熱減磁することを抑制できる。駆動軸11の軸方向から見て、永久磁石15の全体が絶縁板17と重なっていることによっても、アークの熱が永久磁石15に及ぶことを抑制できる。これにより、開閉器1の消弧性能を長く維持することができる。
本実施の形態においては、第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bの各々が、駆動軸11に接続されているため、第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bの各々に、可動接触子10との干渉を防ぐための切欠を設けなくてもよい。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る開閉器について説明する。
本発明の実施の形態2に係る開閉器は、第1内側ヨークおよび第2内側ヨークの各々の形状のみ実施の形態1の開閉器1とは異なるため、実施の形態1の開閉器1と同様である構成については説明を繰り返さない。
図11は、本発明の実施の形態2に係る開閉器の内側ヨークを構成する部材の外観を側面側から見た図である。図12は、図11の内側ヨークを構成する部材を矢印XII方向から見た図である。図13は、図11の内側ヨークを構成する部材を矢印XIII方向から見た図である。
図11〜図13に示すように、本発明の実施の形態2に係る開閉器においては、第1内側ヨーク26aは、上記幅方向における中央部に、上記軸方向に延びる切欠部26asが設けられている。第2内側ヨーク26bは、上記幅方向における中央部に、上記軸方向に延びる切欠部26bsが設けられている。切欠部26asと切欠部26bsとは、略同一の形状であり、可動接触子10側に開放している。
第1内側ヨーク26aに切欠部26asが設けられていることにより、第1外側ヨーク14aと第1内側ヨーク26aとの間に発生する磁束が、上記幅方向における第1内側ヨーク26aの中央部寄りに収束することを低減し、磁束分布を上記幅方向に広げることができる。
同様に、第2内側ヨーク26bに切欠部26bsが設けられていることにより、第2外側ヨーク14bと第2内側ヨーク26bとの間に発生する磁束が、上記幅方向における第2内側ヨーク26bの中央部寄りに収束することを低減し、磁束分布を上記幅方向に広げることができる。
これにより、アークに対して駆動力を、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に、より効果的に作用させることができる。その結果、アークに駆動力を効果的に作用させ、開閉器の消弧性能を高くすることができる。
なお、切欠部26asおよび切欠部26bsの各々の幅が、可動接触子10の幅より大きい場合には、第1内側ヨーク26aおよび第2内側ヨーク26bは、駆動軸11に接続されずに、ベース12bの開口の周面に接続されてもよい。この場合には、第1内側ヨーク26aと第2内側ヨーク26bとを接続する接続部に、駆動軸11が通るための開口が設けられる。
本実施の形態においても、永久磁石15が、第1外側ヨーク14a、第2外側ヨーク14b、第1内側ヨーク26aおよび第2内側ヨーク26bを磁気的に結合し、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、可動接触子10の延在方向に沿う方向の磁界成分を発生させる。その結果、アークに駆動力を効果的に作用させ、開閉器の消弧性能を高くすることができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る開閉器について説明する。
本発明の実施の形態3に係る開閉器は、永久磁石、第1外側ヨーク、第2外側ヨーク、第1内側ヨークおよび第2内側ヨークの構成が主に、実施の形態1の開閉器1とは異なるため、実施の形態1の開閉器1と同様である構成については説明を繰り返さない。
図14は、本発明の実施の形態3に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。図15は、図14のXV−XV線矢印方向から見た断面図である。
図14および図15に示すように、本発明の実施の形態3に係る開閉器30は、第1固定接触子7aと、第2固定接触子7bと、可動接触子10と、駆動軸11と、第1外側ヨーク34aと、第2外側ヨーク34bと、第1内側ヨーク36aと、第2内側ヨーク36bと、第1永久磁石35aと、第2永久磁石35bとを備える。
第1永久磁石35aおよび第2永久磁石35bは、第1固定接触子7aおよび第2固定接触子7bに関して、駆動軸11の軸方向において、可動接触子10とは反対側の位置に設けられている。本実施の形態においては、開閉器30は、各消弧室において、2つの永久磁石を備える。
第1外側ヨーク34aは、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。第1外側ヨーク34aは、絶縁被覆されている。第1外側ヨーク34aの一端は、第1永久磁石35aのN極に接続されている。第1外側ヨーク34aの他端は、第1固定接点8aおよび第1可動接点9aの近傍に位置している。
本実施の形態においては、第1外側ヨーク34aは、可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分と、駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分とを有する。第1外側ヨーク34aにおける可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の他方の主面と間隔をあけて対向している。第1外側ヨーク34aにおける駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分は、上記幅方向における第1固定接触子7aの中央部を貫通している。
なお、第1外側ヨーク34aの形状は、上記に限られず、後述する磁界成分を発生させることができる範囲内において、駆動軸11の軸方向から見て、可動接触子10の延在方向に沿う方向において可動接触子10の一端部より外側の位置に第1外側ヨーク34aの一部が位置していればよい。
第2外側ヨーク34bは、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。第2外側ヨーク34bは、絶縁被覆されている。第2外側ヨーク34bの一端は、第2永久磁石35bのS極に接続されている。第2外側ヨーク34bの他端は、第2固定接点8bおよび第2可動接点9bの近傍に位置している。
本実施の形態においては、第2外側ヨーク34bは、可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分と、駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分とを有する。第2外側ヨーク34bにおける可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の他方の主面と間隔をあけて対向している。第2外側ヨーク34bにおける駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分は、上記幅方向における第2固定接触子7bの中央部を貫通している。
なお、第2外側ヨーク34bの形状は、上記に限られず、後述する磁界成分を発生させることができる範囲内において、駆動軸11の軸方向から見て、可動接触子10の延在方向に沿う方向において可動接触子10の他端部より外側の位置に第2外側ヨーク34bの一部が位置していればよい。
図16は、本発明の実施の形態3に係る開閉器の内側ヨークを構成する部材の外観を側面側から見た図である。図17は、図16の内側ヨークを構成する部材を矢印XVII方向から見た図である。
図16および図17に示すように、本実施の形態においては、第1内側ヨーク36aおよび第2内側ヨーク36bは、別体で構成されている。第1内側ヨーク36aおよび第2内側ヨーク36bの各々は、鉄などの磁性体からなる1枚の板で構成されている。第1内側ヨーク36aおよび第2内側ヨーク36bの各々は、矩形状の外形を有する。第1内側ヨーク36aおよび第2内側ヨーク36bの各々は、絶縁被覆されている。
第1内側ヨーク36aは、上記幅方向における中央部に、上記軸方向に延びる切欠部36asが設けられている。第2内側ヨーク36bは、上記幅方向における中央部に、上記軸方向に延びる切欠部36bsが設けられている。切欠部36asと切欠部36bsとは、略同一の形状であり、可動接触子10側に開放している。切欠部36asおよび切欠部36bsの各々の幅は、可動接触子10の幅より大きい。これにより、第1内側ヨーク36aおよび第2内側ヨーク36bの各々が、可動接触子10と干渉することを防止できる。
第1内側ヨーク36aの一端部は、第1永久磁石35aのS極に接続されている。第2内側ヨーク36bの一端部は、第2永久磁石35bのN極に接続されている。なお、第1永久磁石35aおよび第2永久磁石35bの各々の磁極の向きは逆であってもよい。たとえば、第1内側ヨーク36aの一端部が、第1永久磁石35aのN極に接続され、第2内側ヨーク36bの一端部が、第2永久磁石35bのS極に接続されていてもよい。磁極の向きが変われば、後に説明するアーク駆動方向が変わるが、アーク駆動能力およびそれによる遮断性能は同等となる。
第1内側ヨーク36aは、駆動軸11の軸方向から見て、第1固定接触子7aと駆動軸11との間の位置に位置している。第2内側ヨーク36bは、駆動軸11の軸方向から見て、第2固定接触子7bと駆動軸11との間の位置に位置している。
本実施の形態においては、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間において、第1外側ヨーク34aの一部と第1内側ヨーク36aの一部とが互いに対向している。上記幅方向において、第1内側ヨーク36aの外幅は、第1外側ヨーク34aの外幅より大きい。
なお、第1外側ヨーク34aと第1内側ヨーク36aとは、必ずしも互いに対向していなくてもよいが、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に、第1外側ヨーク34aの一部および第1内側ヨーク36aの一部が位置していることが、後述する磁界成分を発生させる観点から好ましい。また、第1内側ヨーク36aの外幅と、第1外側ヨーク34aの外幅とが同等であってもよい。
本実施の形態においては、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間において、第2外側ヨーク34bの一部と第2内側ヨーク36bの一部とが互いに対向している。上記幅方向において、第2内側ヨーク36bの外幅は、第2外側ヨーク34bの外幅より大きい。
なお、第2外側ヨーク34bと第2内側ヨーク36bとは、必ずしも互いに対向していなくてもよいが、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に、第2外側ヨーク34bの一部および第2内側ヨーク36bの一部が位置していることが、後述する磁界成分を発生させる観点から好ましい。また、第2内側ヨーク36bの外幅と、第2外側ヨーク34bの外幅とが同等であってもよい。
ここで、本発明の実施の形態3に係る開閉器30において、第1永久磁石35aおよび第2永久磁石35bによって発生される磁界について説明する。図18は、本発明の実施の形態3に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、発生する磁界分布を模式的に示す部分拡大図である。図19は、図18のXIX−XIX線矢印方向から見た断面図である。
図18および図19に示すように、磁束20は、第1永久磁石35aのN極から放出されて、第2永久磁石35bのS極へ向かう閉じたループ状に分布する。磁束20は、空気に対して磁束を通しやすい性質を有する磁性体で構成された、第1外側ヨーク34a、第1内側ヨーク36a、第2内側ヨーク36bおよび第2外側ヨーク34bに集中して通過する。すなわち、第1永久磁石35aおよび第2永久磁石35bは、第1外側ヨーク14a、第2外側ヨーク14b、第1内側ヨーク16aおよび第2内側ヨーク16bを磁気的に結合する。
その結果、第1永久磁石35aおよび第2永久磁石35bは、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、可動接触子10の延在方向に沿う方向の磁界成分を発生させる。
本実施の形態においては、図18に示すように、第1内側ヨーク36aの外幅が、第1外側ヨーク34aの外幅より大きいため、磁束20は、第1内側ヨーク36aの近傍では上記幅方向に広がり、第1外側ヨーク34aの近傍では収束するように分布する。同様に、第2内側ヨーク36bの外幅が、第2外側ヨーク34bの外幅より大きいため、磁束20は、第2内側ヨーク36bの近傍では上記幅方向に広がり、第2外側ヨーク34bの近傍では収束するように分布する。
図20は、本発明の実施の形態3に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、正方向電流が流れている場合に発生するアークに作用する駆動力を模式的に示す部分拡大図である。
図20に示すように、正方向電流が流れている場合は、フレミングの左手の法則により、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークに駆動力a1が作用し、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークに駆動力a2が作用する。
第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークに対して、駆動力a1は、上記幅方向の一方に主に作用した後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に主に作用する。その結果、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークは、駆動力a1の作用を受けて長く引き伸ばされる。
同様に、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークに対して、駆動力a2は、上記幅方向の他方に主に作用した後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に主に作用する。その結果、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークは、駆動力a2の作用を受けて長く引き伸ばされる。
図21は、本発明の実施の形態3に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見て、逆方向電流が流れている場合に発生するアークに作用する駆動力を模式的に示す部分拡大図である。
図21に示すように、逆方向電流が流れている場合は、フレミングの左手の法則により、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークに駆動力a3が作用し、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークに駆動力a4が作用する。
第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークに対して、駆動力a3は、上記幅方向の他方に主に作用した後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に主に作用する。その結果、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアークは、駆動力a3の作用を受けて長く引き伸ばされる。
同様に、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークに対して、駆動力a4は、上記幅方向の一方に主に作用した後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に主に作用する。その結果、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークは、駆動力a4の作用を受けて長く引き伸ばされる。
上記のように、本発明の実施の形態3に係る開閉器30においては、正方向電流が流れている場合および逆方向電流が流れている場合のいずれにおいても、アークに対して駆動力を、上記幅方向のいずれか一方に作用させた後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に作用させることができる。
本発明の実施の形態3に係る開閉器30においても、第1永久磁石35aおよび第2永久磁石35bが、第1外側ヨーク34a、第2外側ヨーク34b、第1内側ヨーク36aおよび第2内側ヨーク36bを磁気的に結合し、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、可動接触子10の延在方向に沿う方向の磁界成分を発生させる。その結果、アークに駆動力を効果的に作用させ、開閉器30の消弧性能を高くすることができる。
また、正方向電流が流れている場合および逆方向電流が流れている場合のいずれにおいても、アークに対して駆動力を、上記幅方向のいずれか一方に作用させた後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に作用させることができる。その結果、電流の流れる方向に関わらず、開閉器30の消弧性能をより高くすることができる。
特に、上記幅方向において、第1内側ヨーク36aの外幅は、第1外側ヨーク34aの外幅より大きく、第2内側ヨーク36bの外幅は、第2外側ヨーク34bの外幅より大きいことにより、アークに対して駆動力を、上記幅方向のいずれか一方に作用させた後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に効果的に作用させることができるため、アークをより長く引き伸ばすことができる。これにより、開閉器30の消弧性能をさらに高くすることができる。
第1内側ヨーク36aに切欠部36asが設けられていることにより、第1外側ヨーク34aと第1内側ヨーク36aとの間に発生する磁束が、上記幅方向における第1内側ヨーク36aの中央部寄りに収束することを低減し、磁束分布を上記幅方向に広げることができる。
同様に、第2内側ヨーク36bに切欠部36bsが設けられていることにより、第2外側ヨーク34bと第2内側ヨーク36bとの間に発生する磁束が、上記幅方向における第2内側ヨーク36bの中央部寄りに収束することを低減し、磁束分布を上記幅方向に広げることができる。
これにより、アークに対して駆動力を、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に、より効果的に作用させることができる。その結果、アークに駆動力を効果的に作用させ、開閉器の消弧性能を高くすることができる。
本実施の形態においては、第1内側ヨーク36aは第1永久磁石35aに接続されており、第2内側ヨーク36bは第2永久磁石35bに接続されているため、内側ヨークと永久磁石との磁気ギャップが小さくなるため、より強力な駆動力をアークに作用させることができる。これにより、開閉器30の消弧性能を高くすることができる。駆動力の強さを維持する場合には、永久磁石を小型にすることができ、1個当たりの永久磁石のコストを低減できる。
第1外側ヨーク34aおよび第1内側ヨーク36aの各々が絶縁被覆されていることにより、第1固定接触子7aと可動接触子10とが短絡することを抑制できる。第2外側ヨーク34bおよび第2内側ヨーク36bの各々が絶縁被覆されていることにより、第2固定接触子7bと可動接触子10とが短絡することを抑制できる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係る開閉器について説明する。
本発明の実施の形態4に係る開閉器は、永久磁石、第1外側ヨーク、第2外側ヨーク、第1内側ヨークおよび第2内側ヨークの構成が主に、実施の形態1の開閉器1とは異なるため、実施の形態1の開閉器1と同様である構成については説明を繰り返さない。
図22は、本発明の実施の形態4に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。図23は、図22のXXIII−XXIII線矢印方向から見た断面図である。
図22および図23に示すように、本発明の実施の形態4に係る開閉器40は、第1固定接触子7aと、第2固定接触子7bと、可動接触子10と、駆動軸11と、第1外側ヨーク44aと、第2外側ヨーク44bと、第1内側ヨーク46aと、第2内側ヨーク46bと、第1永久磁石45aと、第2永久磁石45bとを備える。
第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bは、可動接触子10に関して、駆動軸11の軸方向において、第1固定接触子7aおよび第2固定接触子7bとは反対側の位置に設けられている。本実施の形態においては、開閉器40は、各消弧室において、2つの永久磁石を備える。
第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bの各々には、支持体12dが取り付けられている。第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bの各々は、支持体12dによってアークカバーに固定されている。
第1外側ヨーク44aは、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。第1外側ヨーク44aの一端は、第1永久磁石45aのN極に接続されている。第1外側ヨーク44aの他端は、第1固定接点8aおよび第1可動接点9aの近傍に位置している。
本実施の形態においては、第1外側ヨーク44aは、可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分と、駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分とを有する。第1外側ヨーク44aにおける可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の一方の主面と間隔をあけて対向している。第1外側ヨーク44aにおける駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の一端面と間隔をあけて対向している。
なお、第1外側ヨーク44aの形状は、上記に限られず、後述する磁界成分を発生させることができる範囲内において、駆動軸11の軸方向から見て、可動接触子10の延在方向に沿う方向において可動接触子10の一端部より外側の位置に第1外側ヨーク44aの一部が位置していればよい。
第2外側ヨーク44bは、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。第2外側ヨーク44bの一端は、第2永久磁石45bのS極に接続されている。第2外側ヨーク44bの他端は、第2固定接点8bおよび第2可動接点9bの近傍に位置している。
本実施の形態においては、第2外側ヨーク44bは、可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分と、駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分とを有する。第2外側ヨーク34bにおける可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の一方の主面と間隔をあけて対向している。第2外側ヨーク44bにおける駆動軸11の軸方向に沿う方向に延在する部分は、可動接触子10の他端面と間隔をあけて対向している。
なお、第2外側ヨーク44bの形状は、上記に限られず、後述する磁界成分を発生させることができる範囲内において、駆動軸11の軸方向から見て、可動接触子10の延在方向に沿う方向において可動接触子10の他端部より外側の位置に第2外側ヨーク44bの一部が位置していればよい。
図24は、本発明の実施の形態4に係る開閉器の内側ヨークを構成する部材の外観を側面側から見た図である。図25は、図24の内側ヨークを構成する部材を矢印XXV方向から見た図である。
図24および図25に示すように、本実施の形態においては、第1内側ヨーク46aおよび第2内側ヨーク46bは、別体で構成されている。第1内側ヨーク46aおよび第2内側ヨーク46bの各々は、鉄などの磁性体からなる1枚の板で構成されている。第1内側ヨーク46aおよび第2内側ヨーク46bの各々は、矩形状の外形を有する。
第1内側ヨーク46aは、上記幅方向における中央部に、上記軸方向に延びる切欠部46asが設けられている。第2内側ヨーク46bは、上記幅方向における中央部に、上記軸方向に延びる切欠部46bsが設けられている。切欠部46asと切欠部46bsとは、略同一の形状であり、可動接触子10側に開放している。切欠部46asおよび切欠部46bsの各々の幅は、可動接触子10の幅より大きい。これにより、第1内側ヨーク46aおよび第2内側ヨーク46bの各々が、可動接触子10と干渉することを防止できる。
第1内側ヨーク46aの一端部は、第1永久磁石45aのS極に接続されている。第2内側ヨーク46bの一端部は、第2永久磁石45bのN極に接続されている。なお、第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bの各々の磁極の向きは逆であってもよい。たとえば、第1内側ヨーク46aの一端部が、第1永久磁石45aのN極に接続され、第2内側ヨーク46bの一端部が、第2永久磁石45bのS極に接続されていてもよい。磁極の向きが変われば、後に説明するアーク駆動方向が変わるが、アーク駆動能力およびそれによる遮断性能は同等となる。
第1内側ヨーク46aは、駆動軸11の軸方向から見て、第1固定接触子7aと駆動軸11との間の位置に位置している。第2内側ヨーク46bは、駆動軸11の軸方向から見て、第2固定接触子7bと駆動軸11との間の位置に位置している。
本実施の形態においては、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間において、第1外側ヨーク44aの一部と第1内側ヨーク46aの一部とが互いに対向している。上記幅方向において、第1内側ヨーク46aの外幅は、第1外側ヨーク44aの外幅より大きい。
なお、第1外側ヨーク44aと第1内側ヨーク46aとは、必ずしも互いに対向していなくてもよいが、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に、第1外側ヨーク44aの一部および第1内側ヨーク46aの一部が位置していることが、後述する磁界成分を発生させる観点から好ましい。また、第1内側ヨーク46aの外幅と、第1外側ヨーク44aの外幅とが同等であってもよい。
本実施の形態においては、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間において、第2外側ヨーク44bの一部と第2内側ヨーク46bの一部とが互いに対向している。上記幅方向において、第2内側ヨーク46bの外幅は、第2外側ヨーク44bの外幅より大きい。
なお、第2外側ヨーク44bと第2内側ヨーク46bとは、必ずしも互いに対向していなくてもよいが、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に、第2外側ヨーク44bの一部および第2内側ヨーク46bの一部が位置していることが、後述する磁界成分を発生させる観点から好ましい。また、第2内側ヨーク46bの外幅と、第2外側ヨーク44bの外幅とが同等であってもよい。
第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bは、第1外側ヨーク44a、第2外側ヨーク44b、第1内側ヨーク46aおよび第2内側ヨーク46bを磁気的に結合する。その結果、第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bは、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、可動接触子10の延在方向に沿う方向の磁界成分を発生させる。
本発明の実施の形態4に係る開閉器40においても、第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bが、第1外側ヨーク44a、第2外側ヨーク44b、第1内側ヨーク46aおよび第2内側ヨーク46bを磁気的に結合し、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、可動接触子10の延在方向に沿う方向の磁界成分を発生させる。その結果、アークに駆動力を効果的に作用させ、開閉器40の消弧性能を高くすることができる。
また、正方向電流が流れている場合および逆方向電流が流れている場合のいずれにおいても、アークに対して駆動力を、上記幅方向のいずれか一方に作用させた後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に作用させることができる。その結果、電流の流れる方向に関わらず、開閉器30の消弧性能をより高くすることができる。
特に、上記幅方向において、第1内側ヨーク46aの外幅は、第1外側ヨーク44aの外幅より大きく、第2内側ヨーク46bの外幅は、第2外側ヨーク44bの外幅より大きいことにより、アークに対して駆動力を、上記幅方向のいずれか一方に作用させた後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に効果的に作用させることができるため、アークをより長く引き伸ばすことができる。これにより、開閉器40の消弧性能をさらに高くすることができる。
第1内側ヨーク46aに切欠部46asが設けられていることにより、第1外側ヨーク44aと第1内側ヨーク46aとの間に発生する磁束が、上記幅方向における第1内側ヨーク46aの中央部寄りに収束することを低減し、磁束分布を上記幅方向に広げることができる。
同様に、第2内側ヨーク46bに切欠部46bsが設けられていることにより、第2外側ヨーク44bと第2内側ヨーク46bとの間に発生する磁束が、上記幅方向における第2内側ヨーク46bの中央部寄りに収束することを低減し、磁束分布を上記幅方向に広げることができる。
これにより、アークに対して駆動力を、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に、より効果的に作用させることができる。その結果、アークに駆動力を効果的に作用させ、開閉器の消弧性能を高くすることができる。
本実施の形態においては、第1内側ヨーク46aは第1永久磁石45aに接続されており、第2内側ヨーク46bは第2永久磁石45bに接続されているため、内側ヨークと永久磁石との磁気ギャップが小さくなるため、より強力な駆動力をアークに作用させることができる。これにより、開閉器40の消弧性能を高くすることができる。駆動力の強さを維持する場合には、永久磁石を小型にすることができ、1個当たりの永久磁石のコストを低減できる。
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5に係る開閉器について説明する。
本発明の実施の形態5に係る開閉器は、第1外側ヨークおよび第2外側ヨークの各々の形状が、実施の形態4の開閉器40とは異なるため、実施の形態4の開閉器40と同様である構成については説明を繰り返さない。
図26は、本発明の実施の形態5に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。図27は、図26のXXVII−XXVII線矢印方向から見た断面図である。
図26および図27に示すように、本発明の実施の形態5に係る開閉器50は、第1固定接触子7aと、第2固定接触子7bと、可動接触子10と、駆動軸11と、第1外側ヨーク54aと、第2外側ヨーク54bと、第1内側ヨーク46aと、第2内側ヨーク46bと、第1永久磁石45aと、第2永久磁石45bとを備える。
第1外側ヨーク54aは、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。第1外側ヨーク54aは、可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在している。第1外側ヨーク54aは、可動接触子10の一方の主面と間隔をあけて対向している。第1外側ヨーク54aの一端は、第1永久磁石45aのN極に接続されている。ただし、磁極の向きは逆でもよい。第1外側ヨーク54aの他端は、駆動軸11の軸方向から見て、可動接触子10の延在方向に沿う方向において可動接触子10の一端部より外側の位置に位置している。
第2外側ヨーク54bは、たとえば鉄などの磁性体で構成されている。第2外側ヨーク54bは、可動接触子10の延在方向に沿う方向に延在している。第2外側ヨーク54bは、可動接触子10の一方の主面と間隔をあけて対向している。第2外側ヨーク54bの一端は、第2永久磁石45bのS極に接続されている。ただし、磁極の向きは逆でもよい。第2外側ヨーク54bの他端は、駆動軸11の軸方向から見て、可動接触子10の延在方向に沿う方向において可動接触子10の他端部より外側の位置に位置している。
第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bは、第1外側ヨーク54a、第2外側ヨーク54b、第1内側ヨーク46aおよび第2内側ヨーク46bを磁気的に結合する。その結果、第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bは、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、可動接触子10の延在方向に沿う方向の磁界成分を発生させる。
本発明の実施の形態5に係る開閉器50においても、第1永久磁石45aおよび第2永久磁石45bが、第1外側ヨーク54a、第2外側ヨーク54b、第1内側ヨーク46aおよび第2内側ヨーク46bを磁気的に結合し、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間、の各々において、可動接触子10の延在方向に沿う方向の磁界成分を発生させる。その結果、アークに駆動力を効果的に作用させ、開閉器50の消弧性能を高くすることができる。
本実施の形態においては、第1外側ヨーク54aおよび第2外側ヨーク54bの各々を簡易な形状で形成することができる。また、第1外側ヨーク54aおよび第2外側ヨーク54bの各々が、アークに接触して損傷することを抑制することができる。
実施の形態6.
以下、本発明の実施の形態6に係る開閉器について説明する。
本発明の実施の形態6に係る開閉器は、第1固定接触子および第2固定接触子の各々の形状が、実施の形態3の開閉器30とは異なるため、実施の形態3の開閉器30と同様である構成については説明を繰り返さない。
図28は、本発明の実施の形態6に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。図29は、図28のXXIX−XXIX線矢印方向から見た断面図である。
図28および図29に示すように、本発明の実施の形態6に係る開閉器60は、第1固定接触子67aと、第2固定接触子67bと、可動接触子10と、駆動軸11と、第1外側ヨーク34aと、第2外側ヨーク34bと、第1内側ヨーク36aと、第2内側ヨーク36bと、第1永久磁石35aと、第2永久磁石35bとを備える。
第1固定接触子67aは、長手方向を有し、駆動軸11に近づくように長手方向に延在する部分と、この部分から曲折して可動接触子10に近づくように駆動軸11に沿って延在する部分と、この部分から曲折して駆動軸11から離れるように長手方向に延在する部分とを含む。駆動軸11に近づくように長手方向に延在する部分、および、可動接触子10に近づくように駆動軸11に沿って延在する部分の各々において、上記幅方向における中央部に、第1外側ヨーク34aが貫通する、長手方向に延在する長孔形状の貫通孔67ahが設けられている。
第2固定接触子67bは、第1固定接触子67aに隙間をあけて1列に並んで配置されている。第2固定接触子67bは、長手方向を有し、駆動軸11に近づくように長手方向に延在する部分と、この部分から曲折して可動接触子10に近づくように駆動軸11に沿って延在する部分と、この部分から曲折して駆動軸11から離れるように長手方向に延在する部分とを含む。駆動軸11に近づくように長手方向に延在する部分、および、可動接触子10に近づくように駆動軸11に沿って延在する部分の各々において、上記幅方向における中央部に、第2外側ヨーク34bが貫通する、長手方向に延在する長孔形状の貫通孔67bhが設けられている。
第1固定接点8aは、第1固定接触子67aの駆動軸11から離れるように長手方向に延在する部分の長手方向の他端部の主面上に設けられている。第2固定接点8bは、第2固定接触子67bの駆動軸11から離れるように長手方向に延在する部分の長手方向の一端部の主面上に設けられている。第1固定接点8aおよび第2固定接点8bは、第1固定接触子67aおよび第2固定接触子67bの各々の長手方向に並んでいる。
本実施の形態においては、第1固定接触子67aおよび第2固定接触子67bの各々が折り返された形状を有するため、第1固定接触子67aおよび第2固定接触子67bの各々を流れる電流による自己磁場を強化して、アークに作用する駆動力を高めることができる。
本実施の形態においては、第1固定接触子67aに貫通孔67ahが設けられており、第2固定接触子67bに貫通孔67bhが設けられている。そのため、第1固定接触子67aおよび第2固定接触子67bの各々を流れる電流の密度が大きくなる。これにより、第1固定接触子67a上または第2固定接触子67b上を走行するアークに作用する電磁力を強化して、アーク遮断性能を向上することができる。また、第1固定接触子67aに貫通孔67ahが設けられており、第2固定接触子67bに貫通孔67bhが設けられていることにより、第1外側ヨーク34aおよび第2外側ヨーク34bの各々が、アークに接触して損傷することを抑制することができる。
実施の形態7.
以下、本発明の実施の形態7に係る開閉器について説明する。
本発明の実施の形態7に係る開閉器は、可動接触子に凹部が設けられている点が、実施の形態6の開閉器60とは異なるため、実施の形態6の開閉器60と同様である構成については説明を繰り返さない。
図30は、本発明の実施の形態7に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。図31は、図30のXXXI−XXXI線矢印方向から見た断面図である。
図30および図31に示すように、本発明の実施の形態7に係る開閉器70は、第1固定接触子67aと、第2固定接触子67bと、可動接触子10xと、駆動軸11と、第1外側ヨーク34aと、第2外側ヨーク34bと、第1内側ヨーク36aと、第2内側ヨーク36bと、第1永久磁石35aと、第2永久磁石35bとを備える。
可動接触子10xは、上記幅方向に垂直な両側面において、第1内側ヨーク36aの切欠部36asに対応する位置に、駆動軸11の軸方向に延在する凹部10anが設けられており、第2内側ヨーク36bの切欠部36bsに対応する位置に、駆動軸11の軸方向に延在する凹部10bnが設けられている。
開閉器においては、振動などにより、可動接触子の位置ずれが生ずる場合がある。本実施の形態においては、可動接触子10xに凹部10anおよび凹部10bnが設けられているため、第1内側ヨーク36aおよび第2内側ヨーク36bの各々の形状を維持しつつ、第1内側ヨーク36aおよび第2内側ヨーク36bの各々と可動接触子10xとの離隔距離を大きくすることができる。これにより、アークに作用する駆動力を維持しつつ、可動接触子10xに位置ずれが生じた場合にも、第1内側ヨーク36aおよび第2内側ヨーク36bの各々と可動接触子10xとが干渉または接触することを抑制することができる。
実施の形態8.
以下、本発明の実施の形態8に係る開閉器について説明する。
本発明の実施の形態8に係る開閉器は、可動接点および固定接点の近傍に消弧材が設けられている点が、実施の形態6の開閉器60とは異なるため、実施の形態6の開閉器60と同様である構成については説明を繰り返さない。
図32は、本発明の実施の形態8に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。図33は、図32のXXXIII−XXXIII線矢印方向から見た断面図である。
図32および図33に示すように、本発明の実施の形態8に係る開閉器80は、第1固定接触子67aと、第2固定接触子67bと、可動接触子10と、駆動軸11と、第1外側ヨーク34aと、第2外側ヨーク34bと、第1内側ヨーク36aと、第2内側ヨーク36bと、第1永久磁石35aと、第2永久磁石35bと、第1消弧材83aと、第2消弧材83bとを備える。
第1消弧材83aは、平板状の外形を有し、上記幅方向において互いに間隔をあけて対向するように1対で配置されている。1対の第1消弧材83a同士の間に、第1固定接点8aおよび第1可動接点9aが位置している。第1消弧材83aは、有機物若しくは無機物からなる絶縁材料、または、金属材料で構成されている。
第2消弧材83bは、平板状の外形を有し、上記幅方向において互いに間隔をあけて対向するように1対で配置されている。1対の第2消弧材83b同士の間に、第2固定接点8bおよび第2可動接点9bが位置している。第2消弧材83bは、有機物若しくは無機物からなる絶縁材料、または、金属材料で構成されている。
図20および図21で示したように、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間に発生したアーク、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間に発生したアークの各々は、上記幅方向に駆動された後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に駆動される。
本実施の形態においては、第1消弧材83aおよび第2消弧材83bが設けられていることにより、アークが上記幅方向に駆動された際に第1消弧材83aまたは第2消弧材83bと接触するため、開閉器80の開極初期段階からアークを減衰させ、アーク電流を限流することができ、開閉器80の遮断信頼性を高めることができる。
実施の形態9.
以下、本発明の実施の形態9に係る開閉器について説明する。
本発明の実施の形態9に係る開閉器は、可動接点および固定接点の近傍にグリッドが設けられている点が、実施の形態6の開閉器60とは異なるため、実施の形態6の開閉器60と同様である構成については説明を繰り返さない。
図34は、本発明の実施の形態9に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。図35は、図34のXXXV−XXXV線矢印方向から見た断面図である。
図34および図35に示すように、本発明の実施の形態9に係る開閉器90は、第1固定接触子67aと、第2固定接触子67bと、可動接触子10と、駆動軸11と、第1外側ヨーク34aと、第2外側ヨーク34bと、第1内側ヨーク36aと、第2内側ヨーク36bと、第1永久磁石35aと、第2永久磁石35bと、第1グリッド93aと、第2グリッド93bとを備える。
第1グリッド93aは、駆動軸11の軸方向から見て、U字状の外形を有している。第1グリッド93aは、第1固定接点8aおよび第1可動接点9aの近傍に配置されている。第1グリッド93aは、駆動軸11の軸方向から見て、第1グリッド93aの内側に、第1固定接点8aおよび第1可動接点9aが位置するように配置されている。本実施の形態においては、複数の第1グリッド93aが駆動軸11の軸方向において互いに間隔をあけて対向するように配置されている。ただし、第1グリッド93aの数は、複数に限られず、1つでもよい。第1グリッド93aは、ステンレスまたは銅などの非磁性金属、または、非磁性セラミックなどで構成されている。
第2グリッド93bは、駆動軸11の軸方向から見て、U字状の外形を有している。第2グリッド93bは、第2固定接点8bおよび第2可動接点9bの近傍に配置されている。第2グリッド93bは、駆動軸11の軸方向から見て、第2グリッド93bの内側に、第2固定接点8bおよび第2可動接点9bが位置するように配置されている。本実施の形態においては、複数の第2グリッド93bが駆動軸11の軸方向において互いに間隔をあけて対向するように配置されている。ただし、第2グリッド93bの数は、複数に限られず、1つでもよい。第2グリッド93bは、ステンレスまたは銅などの非磁性金属、または、非磁性セラミックなどで構成されている。
本実施の形態においては、第1グリッド93aの内側に第1外側ヨーク34aが位置し、第2グリッド93bの内側に第2外側ヨーク34bが位置しているが、第1グリッド93aの外側に第1外側ヨーク34aが位置し、第2グリッド93bの外側に第2外側ヨーク34bが位置していてもよい。
本実施の形態においては、第1グリッド93aおよび第2グリッド93bが設けられていることにより、第1固定接点8aと第1可動接点9aとの間、および、第2固定接点8bと第2可動接点9bとの間の各々において、アークが駆動された後、第1グリッド93aおよび第2グリッド93bによってアークが分断されるため、アーク電圧を高めて、開閉器90の遮断性能を高めることができる。また、第1グリッド93aおよび第2グリッド93bの各々を複数設けることにより、開閉器90の対応電圧を高めることができる。
実施の形態10.
以下、本発明の実施の形態10に係る開閉器について説明する。
本発明の実施の形態10に係る開閉器は、永久磁石、第1外側ヨーク、第2外側ヨーク、第1内側ヨークおよび第2内側ヨークの構成が主に、実施の形態4の開閉器とは異なるため、実施の形態4の開閉器と同様である構成については説明を繰り返さない。
図36は、本発明の実施の形態10に係る開閉器からアークカバーを取り外した状態を正面側から見た部分拡大図である。図37は、図36のXXXVII−XXXVII線矢印方向から見た断面図である。図38は、図37のXXXVIII方向から見た図である。
図36〜図38に示すように、本発明の実施の形態10に係る開閉器100は、第1固定接触子7aと、第2固定接触子7bと、可動接触子10と、駆動軸11と、第1外側ヨーク104aと、第2外側ヨーク104bと、第1内側ヨーク106aと、第2内側ヨーク106bと、第1永久磁石105aと、第2永久磁石105bとを備える。
第1内側ヨーク106aおよび第2内側ヨーク106bの各々は、1枚の板状の磁性体が曲げ加工されることにより形成されている。第1内側ヨーク106aおよび第2内側ヨーク106bの各々は、可動接触子10の一部を上方から覆うように、逆U字状の外形を有している。なお、第1内側ヨーク106aと第2内側ヨーク106bとを一体で成形する構造をとることも可能である。
第1内側ヨーク106aは、第1可動接点9aと駆動軸11との間に配置されていることが好ましいが、第1内側ヨーク106aの一部が第1可動接点9aを覆う構造であってもよい。第2内側ヨーク106bは、第2可動接点9bと駆動軸11との間に配置されていることが好ましいが、第2内側ヨーク106bの一部が第2可動接点9bを覆う構造であってもよい。
第1内側ヨーク106aの上部は、第1永久磁石105aのN極に接続されている。第2内側ヨーク106bの上部は、第2永久磁石105bのN極に接続されている。なお、第1永久磁石105aおよび第2永久磁石105bの各々の磁極の向きは逆であってもよい。たとえば、第1内側ヨーク106aの上部が、第1永久磁石105aのS極に接続され、第2内側ヨーク106bの上部が、第2永久磁石105bのS極に接続されていてもよい。
第1外側ヨーク104aは、第1永久磁石105aの上方に配置されており、第1外側ヨーク104aの一端が、第1永久磁石105aのS極に接続されている。第1外側ヨーク104aの他端は、第1固定接点8aおよび第1可動接点9aの近傍に位置している。
第2外側ヨーク104bは、第2永久磁石105bの上方に配置されており、第2外側ヨーク104bの一端が、第2永久磁石105bのS極に接続されている。第2外側ヨーク104bの他端は、第2固定接点8bおよび第2可動接点9bの近傍に位置している。
なお、第1外側ヨーク104aの上部に第1永久磁石105aが接続され、第1永久磁石105aの上部に第1内側ヨーク106aが接続されていてもよい。同様に、第2外側ヨーク104bの上部に第2永久磁石105bが接続され、第2永久磁石105bの上部に第2内側ヨーク106bが接続されていてもよい。
図38に示すように、可動接触子10の延在方向に沿う方向から見て、第1内側ヨーク106aおよび第2内側ヨーク106bの各々の幅は、第1外側ヨーク104aおよび第2外側ヨーク104bの各々の幅より大きい。これにより、実施の形態4に係る開閉器40と同様に、アークに対して駆動力を、上記幅方向のいずれか一方に作用させた後、可動接触子10の延在方向において可動接触子10から離れる方向に効果的に作用させることができるため、アークをより長く引き伸ばすことができる。これにより、開閉器100の消弧性能をさらに高くすることができる。
本実施の形態では、第1内側ヨーク106aおよび第2内側ヨーク106bの各々の成形が容易であるため、第1内側ヨーク106aおよび第2内側ヨーク106bの各々をより小型に形成することが可能となり、ひいては、第1相の消弧室2aおよび第2相の消弧室2bの各々の小型化が可能となる。
上記の実施の形態において、互いに組み合わせ可能な構成を適宜組み合わせてもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,30,40,50,60,70,80,90,100 開閉器、2a,2b 消弧室、3 操作コイル、4 固定鉄心、5 可動鉄心、7a,67a 第1固定接触子、7b,67b 第2固定接触子、8a 第1固定接点、8b 第2固定接点、9a 第1可動接点、9b 第2可動接点、10,10x 可動接触子、10a 主面、10an,10bn 凹部、10b 一端面、10c 他端面、11 駆動軸、11h 孔部、12a 取付台、12b ベース、12c アークカバー、12d 支持体、13 グリッド、14a,34a,44a,54a,104a 第1外側ヨーク、14b,34b,44b,54b,104b 第2外側ヨーク、15 永久磁石、16a,26a,36a,46a,106a 第1内側ヨーク、16b,26b,36b,46b,106b 第2内側ヨーク、17 絶縁板、18 接圧ばね、20 磁束、26as,26bs,36as,36bs,46as,46bs 切欠部、35a,45a,105a 第1永久磁石、35b,45b,105b 第2永久磁石、67ah,67bh 貫通孔、83a 第1消弧材、83b 第2消弧材、93a 第1グリッド、93b 第2グリッド、I 電流、a1,a2,a3,a4 駆動力。

Claims (12)

  1. 第1固定接点を有する第1固定接触子と、
    前記第1固定接触子に隙間をあけて1列に並んで配置され、第2固定接点を有する第2固定接触子と、
    前記第1固定接点と前記第2固定接点との側方に配置され、前記第1固定接点に対向する位置に設けられた第1可動接点を一端部に有し、前記第2固定接点に対向する位置に設けられた第2可動接点を他端部に有する、可動接触子と、
    絶縁体で構成され、前記隙間を通るように配置され、前記可動接触子を前記側方に移動させる、駆動軸と、
    磁性体で構成され、前記第1固定接点と前記第2固定接点とが並ぶ方向において前記可動接触子の前記一端部より外側の位置に一部が位置する第1外側ヨークと、
    磁性体で構成され、前記並ぶ方向において前記可動接触子の前記他端部より外側の位置に一部が位置する第2外側ヨークと、
    磁性体で構成され、前記第1固定接触子と前記駆動軸との間の位置に一部が位置する第1内側ヨークと、
    磁性体で構成され、前記第2固定接触子と前記駆動軸との間の位置に一部が位置する第2内側ヨークと、
    前記第1外側ヨークおよび前記第2外側ヨークの各々に、接続された永久磁石とを備え、
    前記永久磁石は、前記第1外側ヨーク、前記第2外側ヨーク、前記第1内側ヨークおよび前記第2内側ヨークを磁気的に結合し、前記第1固定接点と前記第1可動接点との間、および、前記第2固定接点と前記第2可動接点との間、の各々において、前記並ぶ方向の磁界成分を発生させ、
    前記可動接触子は、前記並ぶ方向に延在しており、
    前記第1可動接点は、前記第1固定接点に接離可能に設けられており、
    前記第2可動接点は、前記第2固定接点に接離可能に設けられており、
    前記駆動軸は、前記第1固定接点と前記第1可動接点とが互いに対向した状態を維持しつつ、かつ、前記第2固定接点と前記第2可動接点とが互いに対向した状態を維持しつつ、前記可動接触子を前記並ぶ方向に対して垂直な軸方向に移動させ、
    前記永久磁石は、前記可動接触子に関して、前記軸方向において、前記第1固定接触子および前記第2固定接触子とは反対側の位置、または、前記第1固定接触子および前記第2固定接触子に関して、前記軸方向において、前記可動接触子とは反対側の位置、に設けられており、
    前記並ぶ方向から見て、前記第1固定接点と前記第1可動接点との間において、前記第1外側ヨークの一部と前記第1内側ヨークの一部とが互いに対向し、
    前記並ぶ方向から見て、前記第2固定接点と前記第2可動接点との間において、前記第2外側ヨークの一部と前記第2内側ヨークの一部とが互いに対向している、開閉器。
  2. 第1固定接点を有する第1固定接触子と、
    前記第1固定接触子に隙間をあけて1列に並んで配置され、第2固定接点を有する第2固定接触子と、
    前記第1固定接点と前記第2固定接点との側方に配置され、前記第1固定接点に対向する位置に設けられた第1可動接点を一端部に有し、前記第2固定接点に対向する位置に設けられた第2可動接点を他端部に有する、可動接触子と、
    絶縁体で構成され、前記隙間を通るように配置され、前記可動接触子を前記側方に移動させる、駆動軸と、
    磁性体で構成され、前記第1固定接点と前記第2固定接点とが並ぶ方向において前記可動接触子の前記一端部より外側の位置に一部が位置する第1外側ヨークと、
    磁性体で構成され、前記並ぶ方向において前記可動接触子の前記他端部より外側の位置に一部が位置する第2外側ヨークと、
    磁性体で構成され、前記第1固定接触子と前記駆動軸との間の位置に一部が位置する第1内側ヨークと、
    磁性体で構成され、前記第2固定接触子と前記駆動軸との間の位置に一部が位置する第2内側ヨークと、
    前記第1外側ヨークおよび前記第2外側ヨークの各々に、接続された永久磁石とを備え、
    前記永久磁石は、前記第1外側ヨーク、前記第2外側ヨーク、前記第1内側ヨークおよび前記第2内側ヨークを磁気的に結合し、前記第1固定接点と前記第1可動接点との間、および、前記第2固定接点と前記第2可動接点との間、の各々において、前記並ぶ方向の磁界成分を発生させ、
    前記可動接触子は、前記並ぶ方向に延在しており、
    前記第1可動接点は、前記第1固定接点に接離可能に設けられており、
    前記第2可動接点は、前記第2固定接点に接離可能に設けられており、
    前記駆動軸は、前記第1固定接点と前記第1可動接点とが互いに対向した状態を維持しつつ、かつ、前記第2固定接点と前記第2可動接点とが互いに対向した状態を維持しつつ、前記可動接触子を前記並ぶ方向に対して垂直な軸方向に移動させ、
    前記永久磁石は、前記可動接触子に関して、前記軸方向において、前記第1固定接触子および前記第2固定接触子とは反対側の位置、または、前記第1固定接触子および前記第2固定接触子に関して、前記軸方向において、前記可動接触子とは反対側の位置、に設けられており、
    前記並ぶ方向および前記軸方向の各々に対して垂直な幅方向において、前記第1内側ヨークの外幅は、前記第1外側ヨークの外幅より大きく、
    前記幅方向において、前記第2内側ヨークの外幅は、前記第2外側ヨークの外幅より大きい、開閉器。
  3. 第1固定接点を有する第1固定接触子と、
    前記第1固定接触子に隙間をあけて1列に並んで配置され、第2固定接点を有する第2固定接触子と、
    前記第1固定接点と前記第2固定接点との側方に配置され、前記第1固定接点に対向する位置に設けられた第1可動接点を一端部に有し、前記第2固定接点に対向する位置に設けられた第2可動接点を他端部に有する、可動接触子と、
    絶縁体で構成され、前記隙間を通るように配置され、前記可動接触子を前記側方に移動させる、駆動軸と、
    磁性体で構成され、前記第1固定接点と前記第2固定接点とが並ぶ方向において前記可動接触子の前記一端部より外側の位置に一部が位置する第1外側ヨークと、
    磁性体で構成され、前記並ぶ方向において前記可動接触子の前記他端部より外側の位置に一部が位置する第2外側ヨークと、
    磁性体で構成され、前記第1固定接触子と前記駆動軸との間の位置に一部が位置する第1内側ヨークと、
    磁性体で構成され、前記第2固定接触子と前記駆動軸との間の位置に一部が位置する第2内側ヨークと、
    前記第1外側ヨークおよび前記第2外側ヨークの各々に、接続された永久磁石とを備え、
    前記永久磁石は、前記第1外側ヨーク、前記第2外側ヨーク、前記第1内側ヨークおよび前記第2内側ヨークを磁気的に結合し、前記第1固定接点と前記第1可動接点との間、および、前記第2固定接点と前記第2可動接点との間、の各々において、前記並ぶ方向の磁界成分を発生させ、
    前記可動接触子は、前記並ぶ方向に延在しており、
    前記第1可動接点は、前記第1固定接点に接離可能に設けられており、
    前記第2可動接点は、前記第2固定接点に接離可能に設けられており、
    前記駆動軸は、前記第1固定接点と前記第1可動接点とが互いに対向した状態を維持しつつ、かつ、前記第2固定接点と前記第2可動接点とが互いに対向した状態を維持しつつ、前記可動接触子を前記並ぶ方向に対して垂直な軸方向に移動させ、
    前記永久磁石は、前記可動接触子に関して、前記軸方向において、前記第1固定接触子および前記第2固定接触子とは反対側の位置、または、前記第1固定接触子および前記第2固定接触子に関して、前記軸方向において、前記可動接触子とは反対側の位置、に設けられており、
    前記第1内側ヨークは、前記並ぶ方向および前記軸方向の各々に対して垂直な幅方向における中央部に、前記軸方向に延びる切欠部が設けられており、
    前記第2内側ヨークは、前記幅方向における中央部に、前記軸方向に延びる切欠部が設けられている、開閉器。
  4. 前記並ぶ方向から見て、前記第1固定接点と前記第1可動接点との間に、前記第1外側ヨークの一部および前記第1内側ヨークの一部が位置し、
    前記並ぶ方向から見て、前記第2固定接点と前記第2可動接点との間に、前記第2外側ヨークの一部および前記第2内側ヨークの一部が位置している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の開閉器。
  5. 前記永久磁石として、1つの永久磁石のみを備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の開閉器。
  6. 前記第1内側ヨークおよび前記第2内側ヨークが一体で構成されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の開閉器。
  7. 前記第1内側ヨークおよび前記第2内側ヨークの各々は、前記駆動軸に接続されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の開閉器。
  8. 前記第1内側ヨークおよび前記第2内側ヨークの各々は、前記永久磁石に接続されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の開閉器。
  9. 前記第1外側ヨークが、前記並ぶ方向および該並ぶ方向に対して垂直な軸方向の各々に対して垂直な幅方向における前記第1固定接触子の中央部を貫通し、
    前記第2外側ヨークが、前記幅方向における前記第2固定接触子の中央部を貫通している、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の開閉器。
  10. 前記第1外側ヨーク、前記第2外側ヨーク、前記第1内側ヨークおよび前記第2内側ヨークのうちの少なくとも1つは、絶縁被覆されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の開閉器。
  11. 前記第1固定接触子の前記中央部に、前記第1外側ヨークが貫通する、前記並ぶ方向に延在する長孔形状の貫通孔が設けられており、
    前記第2固定接触子の前記中央部に、前記第2外側ヨークが貫通する、前記並ぶ方向に延在する長孔形状の貫通孔が設けられている、請求項に記載の開閉器。
  12. 前記可動接触子は、前記並ぶ方向および前記軸方向の各々に対して垂直な幅方向に垂直な両側面の前記第1内側ヨークおよび前記第2内側ヨークの各々の前記切欠部に対応する位置に、前記軸方向に延在する凹部が設けられている、請求項3に記載の開閉器。
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