JPS5914219A - 直流電磁接触器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は消弧装置に永久磁石を用いた直流電磁接触器
に関する。

この種の直流電磁接触器は一般にしゃ断容量が大きく小
形軽量にして安価であるとともに、主回路の通電に方向
性がないことが望まれている。直流電磁接触器の消弧装
置語して一般に吹消コイル方式と永久磁石方式が知られ
、それぞれ採用した一例として吹消コイル方式では第１
図、第２図に示すものが、また永久磁石方式では第３図
、第４図に示すものが多用されている。第１図、第２図
の電磁接触器はそのケース１の正面側には上、下に配置
された主回路端子２α、２Ａと中程の中間端子３がそれ
ぞれ取付けられ、上側の主面ｉ端子２αと中間端子３′
Ｍには吹消コイル４が接続され、また中間端子３と下側
の主回路端子２ｂとにはコ字状でその底辺側を間隔をお
き対向させた２個を一対としてなる固定接触子５が取付
けられている。

固定接触子５の対向間には前後自在に連動杆７が支承さ
れ、連動杆７の一端には固定接触子５が備える接点５α
間を橋絡可能とする可動接触子６が取付けられ、連動杆
７の他端はケース１内に設置された一部しか図示されな
い電磁枇連結されている。そして固定、可動の両液触子
５，６で構成される接触部には消弧室９が、また吹消コ
イル４にはカバー１０がそれぞれ取付けられ、消弧室の
両件側には吹消コイル４の鉄心４αの外出両端に連結さ
れた磁極板１１が設けられている。このように構成され
た電磁接触器は主回路の通電に方向性がなく、すなわち
主回路端子２α、２Ａのいずれにプラスあるいはマイナ
スが接続されてもしゃ断性能に影響を与えない取扱い易
い点で優れているが、一方では部品点数が多く大形で高
価なことと、第５図に横軸を定格電流の倍数Ｎとし、縦
軸をアーク時間ＡＴＴとしてしゃ断性能を示すように小
電流領域でのしゃ断性能がよくないなどの欠点があった
。ついで第３図、第４図の電磁接触器はそのケースｌの
正面側には上、下に配置された主回路端子２α、２ｂが
取付けられ、主回路端子２α、２Ａにはコ字状でその底
辺側を間隔をおき対向させた２個を一対としてなる固定
接触子５が取付けられている。固定接触子５の対向間に
は前後方向自在に連動杆７が支承され、連動杆７の一端
には固定接触子５が備える接点５６間を橋絡可能とする
可動接触子６が取付けられ、連動杆７の他端はケース１
内に設置された一部しか図示されπ ない電磁石Ｖに連結されている。そして固定・可動の両
液触子５，６で構成される接触部には消弧室１２が取付
けられ、消弧室１２の内壁には接触点のそれぞれを両側
から挾むように配置された磁極板１３を備える通電方向
と直交する極性の永久磁石が設けられている。このよう
に構成された電磁接触器は前述の吹消コイル方式に比較
して小形にして安価になり、しかも小電流領域のしゃ断
性能も改善されるが通電に方向性が生ずるという取扱上
面倒な欠点があり、たとえば第４図に示す永久磁石１４
の極性では上側の主回路端子２αをプラスに下側の主肛
路端子２ｂをマイナスに通電方向を限定する必要があり
、もし逆方向に通電すればしゃ断時のアークは内側に吹
消さられ連動杆７などが損傷を受けることになる。

この発明は上記従来の欠点を除去し通電に方向性のない
永久磁石方式の消弧装置を備え小形でしゃ断性能が良好
で安価な直流電磁接触器を提供することを目的とする。

この発明によれば上記目的は一方の脚辺の外側が接触部
となり他方の脚辺で取付けられるら字状に形成されその
底辺側を間隔をおき対向させた２個を一対としてなる固
定接触子と、該固定接触子の対向間を往復動自在に支承
された連動杆の一端に支持され前記接触部間の橋絡を可
能とする可動接触子と、前記連動杆の他端に結合され前
記可動接触子と接触部間の接離を司どる電磁石と、永久
磁石による消弧装置とを備えた電磁接触器において、前
記永久磁石を前記固定接触子のそれぞれの両脚辺間に極
性が一対の該固定接触子の配列と並行になるように配設
することにより達せられる。

以下この考案の実施例を図面に基づき説明する。

第６図ないし第９図において前記第３図に例示した従来
形と対応する部には同一符号を付すことで説明を省略し
異なるところにつき説明すると、それはこの実施例では
消弧装置が固定接触子５それぞれのコ字状の両脚辺間に
設けられ、かつ消弧袋ｍｌを構成する永久磁石がその極
性Ｎ、Ｓを固定接触子５の対の配列と平行になるように
配置されていることである。消弧装置は詳述すれば前述
した永久磁石１５と、永久磁石１５の固定を兼ねるとと
もに固定接触子５の接点５１Ｚ側の脚辺の内側に沿って
延びるＬ字状に形成された磁極板１６と、永久磁石１５
および磁極板１６の一側脚端を固定接触子５から絶縁す
る不燃性の絶縁箔１７と、磁極板１６の他側脚を固定接
触子５に固定する鋲１８とで構成されている。なお図示
されている永久磁石１５の極性Ｎ、Ｓの向は逆でもよく
、また磁極板１６を固定接触子５の接点５α側の脚辺に
沿わせたことは接点５αと可動接触子６の接点６αとの
間隙により多くの磁束を集中させるためであり、絶縁箔
１７は永久磁石１５がものによっては電気抵抗が小さく
、これに電流を流すと電流磁界によるアーク駆動効果が
低減するのを防止するためのものである。

次にこの実施例の消弧機能につき第１０図ないし第１３
図により説明する。まず第１０図に永久磁石１５による
有効磁束φｍおよび無効（漏れ）磁束φｍｌ　と通電電
流ｔの方向が示され、第１１図に通電電流ｔによる磁束
φｔの方向が示されている。そして永久磁石１５の有効
磁束φｍｉよび電流ｔによる磁束φｔはいずれもアーク
電流ｉａｃに対してほぼ直角に交叉している。その結果
第１２図に示すように磁束φｍによるアーク駆動力Ｆｍ
と磁束φｔによるアーク駆動力Ｆｉとの合成アーク駆動
力Ｆはアーク電流ｉａｃを斜め側方に引延ばしこれを吹
消すことになる。従って可動、固定接触子５，６や図示
されていない接触ばねなど通電機構部を損傷させること
はない。なお第１３図は通電電流ｔの方向および永久磁
石１５の極性Ｎ。

Ｓを第１Ｏ図と逆にしたものであり、この場合において
も同じことがいえる。

以上述べたようにこの発明によれば橋絡形可動接触子と
組み合わされる２点切りのコ字状に形成された固定接触
子の脚辺間に、その対の配列方向と平行な極性を備える
永久磁石を設けることにより、小電流領域におけるしゃ
断性能の低下と通電の方向性がなくして、かつ小形で安
価な直流電磁接触器が得られる。そしてこのことは組立
に際しての永久磁石の連取付防止、消弧室の連取付防止
。

極性の表示などが不必要となり、また使用者側において
も配線が自由となるので、引きまわしのための無駄配線
空間をとる必要がないなどの本体組立や設置場所の配線
の作業性も改善される。

なおこの消弧装置は通電の方向性が除かれたことにより
直流に限らず交流や交直両用の電磁接触器にも採用でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一例の直流電磁接触器の破砕断面図、第
２図は第１図の正面図、第３図は従来の他の例の直流電
磁接触器の破砕断面図、第４図は第３図の正面図、第５
図は第１図の直流電磁接触器のしゃ耐特性を示す線図、
第６図はこの発明による一実施例の直流電磁接触器の要
部縦断面図、第７図は第６図の正面図、第８図は第６図
の要部　　−拡大側面図、第９図は第８図をＰ先方向か
ら見た側面図、第１０図ないし第１２図は第６図の実施
例の消弧機能説明図、第１３図はこの発明の他の実施例
の消弧機能説明図である。 ５：固定接触子、５α：接触部としての接点、６：可動
接触子、７：連動杆、８：電磁石、゛１５：永久磁石。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ｌ）一方の脚辺の外側が接触部となり他方の脚辺で取付
   けられるコ字状に形成されその底辺側を間隔をおき対向
   させた２個を一対としてなる固定接触子と、該固定接触
   子の対向間を往復動自在に支承された連動杆の一端に支
   持され前記接触部間の橋絡を可能とする可動接触子と、
   前記連動杆の他端に結合され前記可動接触子と接触部間
   の接離を司どる電磁石と、永久磁石により消弧装置とを
   備えた電磁接触器において、前記永久磁石を前記固定接
   触子のそれぞれの両脚辺間に極性が一対の該固定接触子
   の配列と並行になるように配設したことを特徴とする直
   流電磁接触器。