JPH0935607A - 双子型有極電磁リレー - Google Patents

双子型有極電磁リレー

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JPH0935607A
JPH0935607A JP17870295A JP17870295A JPH0935607A JP H0935607 A JPH0935607 A JP H0935607A JP 17870295 A JP17870295 A JP 17870295A JP 17870295 A JP17870295 A JP 17870295A JP H0935607 A JPH0935607 A JP H0935607A
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尚人 沖原
Yoshiatsu Yamashita
芳温 山下
Mitsutoshi Yoshida
光寿 吉田
Hiromitsu Ito
裕光 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2個分のリレーを1個のリレーに組み込み、
実装面積の小さい、かつ、低コストの有極電磁リレーを
提供する。 【構成】 H型の断面を持つ鉄心と、鉄心の回りに巻い
たコイルと、鉄心の中央に一端を固定し鉄心を互いに挟
むよう配された二つの永久磁石と、各々の永久磁石の他
端に自己の中央部を係止し両端を鉄心の両極に当接する
よう配された二つの接極子と、各々の接極子と連動する
二組、計四組の可動接点と、可動接点と対向する四組の
固定接点とを備え、コイルの励磁、無励磁により、可動
接点および固定接点からなる四組の接点組が同時もしく
は交互にオン、オフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁リレーに関
し、特に二組の駆動磁気回路とそれに応動する四組の接
点組を持つ双子型有極電磁リレーに関する。
【0002】
【従来の技術】信号の切り換えに使われるシグナルリレ
ーの用途として、同時に動く二組の接点組を1カップル
として、2カップル同時にあるいは2カップルを交互に
動かす場合がある。
【0003】図1と図2は、信号の切り換えの方法を示
す回路図であり、同時に動く二組の接点組を1カップル
として、2カップルを同時に動かす場合を示す。図1に
おいて、信号は、2本のケーブルにより、図1の左側を
イン側、右側をアウト側として伝わっていく。接点組a
1、a2が第一のカップルとして受信ユニットAにつな
がれ、接点組b1、b2が第2のカップルとして受信ユ
ニットBにつながれている。各接点組を詳しくみると、
接点組a1は可動接点r1、常閉側の固定接点s1およ
び常開側の固定接点t1を有する。同様に接点組a2
は、可動接点r2、常閉側の固定接点s2および常開側
の固定接点t2を、接点組b1は、可動接点w1、常閉
側の固定接点x1および常開側の固定接点v1を、接点
組b2は、可動接点w2、常閉側の固定接点x2および
常開側の固定接点v2をそれぞれ有する。
【0004】図1において、信号は、信号ケーブルイン
→t1(t2)→x1(x2)→w1(w2)→信号ケ
ーブルアウトとつながれ、受信ユニットAも送信ユニッ
トBも介さない「信号スルー」状態である。図1の接点
組a1、a2、b1およびb2は、すべて、可動接点が
常閉側の固定接点につながれたオフ状態である。
【0005】今、接点組a1、a2、b1およびb2を
すべて可動接点が常開側の固定接点につながれたオン状
態にすると図2のようになる。信号は、信号ケーブルイ
ン→t1(t2)→r1(r2)→受信ユニットA、か
つ、送信ユニット→v1(v2)→w1(w2)→信号
ケーブルアウトとつながれ、「受信・送信」状態とな
る。
【0006】図1および図2の信号の状態と接点駆動回
路、接点組、受信ユニットおよび送信ユニットの状態を
図3の状態一覧表にまとめた。
【0007】以上に述べた一連の信号切り換えを実際に
果たすためには、図31から図33に示すような電磁リ
レーを2個使う必要がある。
【0008】図31は従来の電磁リレーの構造を示す分
解斜視図である。可動接点1およびヒンジばね部2を備
えた可動接点ばね3が接極子4の両側に配され、絶縁固
定体5によって一体成形されて接極子ブロック100を
成す。また、コの字形鉄心6およびコイル端子7を埋め
た絶縁体よりなるコイルスプール8にコイル8aを巻
き、鉄心6の内側中央部に設けられた永久磁石挿入用穴
部8bに永久磁石9を固定してコイルブロック体200
を構成する。さらに、固定接点11を固着した固定端子
12、中立端子13およびコイル導出端子14を上側が
開いた箱形の絶縁体15に埋めた絶縁体基台300の内
側にコイルブロック体200を嵌合、固定した後コイル
端子7とコイル導出端子14とを溶接等の方法で結合さ
せる。さらに、接極子ブロック100の装着は、ヒンジ
ばね部2と中立端子13との固着によって行われ、最後
にカバー16を装着してリレーの組み立てが完了する。
【0009】尚、接極子4の下側中央には、図32に示
すように接極子ブロック100を傾動運動するべく突起
10が備えられ、図31に示す永久磁石9に当接してい
る。
【0010】次に、図33(a)〜(c)を用いて従来
の電磁リレーの動作原理を説明する。図20は、従来の
電磁リレーにおける磁気回路の原理図である。コの字型
鉄心6の内側中央部に永久磁石9が配され、両端の磁極
部6a、6bのそれぞれに傾動運動を行う接極子4の両
端部4a、4bがそれぞれ対向するよう配されている。
コイル8aの無励磁状態を示す図33(a)において、
永久磁石9より生ずる磁束Φ1によって接極子4が一方
の磁極部6a側に吸引されている。
【0011】コイル励磁状態を示す図33(b)におい
ては、励磁により鉄心6に生じる磁束Φ0が磁束Φ1を
打ち消し、かつ、接極子4の他端6aにおける磁束Φ2
に加えられるため、鉄心6は支点Fを中心に傾動して他
方(時計回り方向)に反転する。自己保持型の電磁リレ
ーにおいては、コイル8aの励磁を断っても、図33
(c)に示すように、磁束Φ2によって接極子4は磁極
6a側に吸引された状態を保つ。この状態を初期状態
(図33(a)の状態)に戻すためには、コイル電流を
逆に流せばよい。電流保持型の電磁リレーにおいては図
33(c)の状態でコイル電流を断つとばねの力により
接極子は図33(a)の初期状態に戻る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図1から図3に述べた
一連の信号切り換えを実際に果たすためには、図31か
ら図33に示すような電磁リレーを2個使う必要があ
る。電磁リレーを2個使うことは、リレーの実装面積が
2個分必要となり、高密度実装が要求される今、できる
かぎり実装面積を小さくする必要がある。2個分のリレ
ーを1個のリレーとして組み込むことは、実装面積を小
さくする点で有効である。
【0013】また、図1および図2をみれば、t1−x
1、s1−v1、t2−x2およびs2−v2の接続
は、リレー内部で行われば、リレー外部に接続端子を引
き出す必要がなく、コストの低減に寄与するものであ
る。
【0014】一方、2個の電磁リレーを1個の電磁リレ
ーとして組み込むことは、特開昭63−192210お
よび特開平2−94333に提案されている。前者は有
極電磁リレーであるが、磁気回路構造と接点負荷構造の
点で異なる。後者は、永久磁石を用いない無極の電磁リ
レーである点で異なる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の双子型有極電磁
リレーは、以下の特徴を持つ。 (1)H型の断面を持つ鉄心と、この鉄心の回りに巻い
たコイルと、上記鉄心の中央部の平面に一端を固定し上
記鉄心を互いに挟んで対向するよう配された二つの直方
体状の永久磁石と、これら各々の永久磁石の他端に自己
の中央部を係止し両端を上記鉄心の対向する両極に当接
するよう配置された板状の磁性材からなる二つの接極子
と、これら各々の接極子と連動する二組、合計四組の可
動接点と、この可動接点と対向する四組の固定接点とを
備え、コイルの励磁、無励磁により、上記可動接点およ
び上記固定接点からなる四組の接点組が同時もしくは交
互にオン、オフすることを特徴とする。 (2)上記二組の可動接点と固定接点の接点組を1カッ
プルとして、2カップルが、コイルの励磁、無励磁によ
り同時もしくは交互にオン、オフすることを特徴とす
る。 (3)上記固定接点が、常閉側固定接点と常開側固定接
点とに分かれることを特徴とする。 (4)上記二つの接極子がコイルの励磁、無励磁により
互いに同一方向もしくは逆方向に傾動運動することを特
徴とする。 (5)上記二つの接極子がコイルの励磁、無励磁により
互いに同一方向もしくは逆方向に傾動運動するように、
上記二つの接極子が互いに連動機構によりつながれたこ
とを特徴とする。 (6)上記鉄心が二つのコの字型断面を持つ鉄心に分割
され、所定の磁気ギャップを挟んでH型のように配置さ
れたことを特徴とする。 (7)上記コイルが二つに分割され、上記二組の可動接
点と固定接点の接点組を1カップルとする2カップル
が、一方のコイルだけ励磁、無励磁することにより交互
にオン、オフすることを特徴とする。 (8)上記鉄心がE型の断面を持ち、各々の鉄心の平面
に一端を固定した二つの直方体状の永久磁石を配置した
ことを特徴とする。 (9)上記常閉側固定接点の一個と上記常開側固定接点
の一個とを結んで一組とし、合計四組の常閉側固定接点
と常開側固定接点とが、それぞれ互いにリレー内部で結
線され、上記コイルに接続される少なくとも一組のコイ
ル端子と上記可動接点に接続される端子をリレー外部に
引き出したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0017】図4〜図7は、本発明の双子型有極電磁リ
レーの第一の実施の形態を示す主要構造図である。H型
の断面を持つ鉄心50にコイル40を巻き、鉄心の中央
に一端を固定した直方体状の永久磁石31と32を鉄心
50を挟んでそれぞれ図の上側と下側に配置する。板状
の磁性材からなる接極子21および22はその中央部を
永久磁石31と32の永久磁石に固定された他端にそれ
ぞれ係止し両端を対向する鉄心の両極に接するよう点対
称形に配置する。可動接点r1、r2は、接極子21と
連動するよう接極子21側の接極子ブロック(図示され
ない)に備わっており、可動接点w1、w2は、接極子
22と連動するよう接極子22側の接極子ブロック(図
示されない)に備わっている。
【0018】図4は、コイル無励磁(初期状態)を表
す。図4において、接極子21は、図の右側の鉄心端に
接し、可動接点r1、r2は、常閉側の固定接点s1、
s2に閉成している。また、接極子22は、左側の鉄心
端に接し、可動接点w1、w2は常閉接点x1、x2に
閉成している。今、コイル40に励磁電圧Vを印加する
と、永久磁石31による磁束Φ31を打ち消すようにコ
イルによる磁束Φ51が流れ、また、永久磁石32によ
る磁束Φ32を打ち消すようにコイルによる磁束Φ52
が流れる。
【0019】図5はコイル励磁(動作途中)の状態を表
す。図5において、接極子21は図の右側で鉄心より反
発、図の左側で鉄心に吸引し、また、接極子22は図の
左側で鉄心より反発、図の右側で鉄心に吸引し、両接極
子がちょうど動作の中間状態にあることを示している。
【0020】図6は、コイル励磁(動作完了)の状態を
表す。接極子21と22は、図5の初期状態から、それ
ぞれ時計回りと反対方向に傾動して反転し、磁束Φ31
とΦ32はそれぞれ初期状態とは右、左反対方向に流れ
ている。このとき、可動接点r1、r2は、常開側の固
定接点t1、t2に閉成し、可動接点w1、w2は、常
開接点v1、v2に閉成している。自己保持型のリレー
においては、励磁電圧Vを除去しても図6の状態を保持
するが、電流保持型のリレーにおいては、励磁電圧Vを
除去すれば、ばねの力で初期状態(図5)に復帰する。
自己保持型のリレーを初期状態に戻すためには、逆向き
の電流をコイルに流せばよい。
【0021】図7は、接極子21と接極子22が連動す
るように連動機構27を両接極子間に設けたものであ
り、図4〜図6の動作を確実にするためのものである。
連動機構は、両接極子が連動すれば接極子以外に設けて
構わない。
【0022】また、永久磁石の磁化方向は、鉄心を挟ん
でN極とS極が対向していれば、図示の方向と反対でも
よい。
【0023】図8〜図11は、本発明の双子型有極電磁
リレーの第二の実施の形態を示す主要構造図である。図
8において図4と異なる点は、H型の断面を持つ鉄心5
0を挟んでそれぞれ図の上側と下側に配置する永久磁石
31と32が、鉄心を挟んで同極のS極同志が対向する
点である。また、板状の磁性材からなる接極子21およ
び22はその中央部を永久磁石31と32の固定された
他端にそれぞれ係止し両端を対向する鉄心の両極に接す
るよう線対称形に配置する。
【0024】図8は、コイル無励磁(初期状態)を表
す。図8において、接極子21は、図の右側の鉄心端に
接し、可動接点r1、r2は、常閉側の固定接点s1、
s2に閉成しているが、接極子22も、右側の鉄心端に
接し、可動接点w1、w2は常閉接点x1、x2に閉成
している。今、コイル40に励磁電圧Vを印加すると、
永久磁石31による磁束Φ31を打ち消すようにコイル
による磁束Φ51が流れ、また、永久磁石32による磁
束Φ32を打ち消すようにコイルによる磁束Φ52が流
れる。
【0025】図9はコイル励磁(動作途中)の状態を表
す。図9において、接極子21は図の右側で鉄心より反
発、図の左側で鉄心に吸引し、時計回りの反対方向に傾
動して反転する。また、接極子22は図の右側で鉄心よ
り反発、図の左側で鉄心に吸引し、時計回り方向に傾動
して反転する。図10は、コイル励磁(動作完了)の状
態を表す。接極子21と22は、図4の初期状態から、
互いに反対方向に傾動して反転し、磁束Φ31とΦ32
はそれぞれ初期状態とは右、左反対方向に流れている。
自己保持型のリレーにおいては、励磁電圧Vを除去して
も図10の状態を保持するが、電流保持型のリレーにお
いては、励磁電圧Vを除去すれば、ばねの力で初期状態
(図8)に復帰する。自己保持型のリレーを初期状態に
戻すためには、逆向きの電流をコイルに流せばよい。
【0026】図11は、接極子21と接極子22が連動
するように連動機構28を両接極子間に設けたものであ
り、図8〜図10の動作を確実にするためのものであ
る。連動機構は、両接極子が連動すれば接極子以外に設
けて構わない。
【0027】また、永久磁石の磁化方向は、鉄心を挟ん
でN極とS極の同極同志が対向していれば、図示の方向
と反対でもよい。
【0028】図12は、本発明の双子型有極電磁リレー
の第三の実施の形態を示す主要構造図である。図12に
おいて図4と異なる点は、鉄心がH型の断面を持たず、
二つのコの字型の断面を持つ鉄心51と52が、磁気ギ
ャップGを挟んでH型のように向かい合い、コイル40
を巻き、鉄心の中央に一端を固定した直方体状の永久磁
石31と32を鉄心50を挟んでそれぞれ図の上側と下
側に配置した点である。その他の構成部材、作用、動作
は図4と同じである。
【0029】図13は、本発明の双子型有極電磁リレー
の第四の実施の形態を示す主要構造図である。図13に
おいて図8と異なる点は、図12と同じように、鉄心が
H型の断面を持たず、二つのコの字型の断面を持つ鉄心
51と52が、磁気ギャップGを挟んでH型のように向
かい合い、コイル40を巻き、鉄心の中央に一端を固定
した直方体状の永久磁石31と32を鉄心50を挟んで
それぞれ図の上側と下側に配置した点である。その他の
構成部材、作用、動作は図8と同じである。
【0030】図12、図13において、磁気ギャップを
作る材料は問わない。また、連動機構は図4または図8
に示すものと同じものが設けられる。
【0031】図14および図15は、図1および図2に
示す信号の切り替えの方法を示す回路図におけるリレー
内部の第一および第二の結線図を描いたものである。図
14においては、二組の接点組を1カップルとする2カ
ップルの接点組がリレーの長手方向に並んで配され、接
点s1−v1、t1−x1、s2−v2およびt2−x
2がリレー内部で結線される。リレー外部に引き出され
る端子は、コイル40の端子と可動接点r1、r2、w
1およびw2の端子である。図15においては、二組の
接点組を1カップルとする2カップルの接点組がリレー
の短手方向に並んで配され、接点s1−v1、t1−x
1、s2−v2およびt2−x2がリレー内部で結線さ
れる。リレー外部に引き出される端子は、コイル40の
端子と可動接点r1、r2、w1およびw2の端子であ
る。
【0032】図16は、図4における本発明による第一
の実施の形態の主要構造を持つ双子型有極電磁リレー構
造の実施例を示す正面図、図17は図16の平面図、図
18は図17のA−A断面を示す断面図である。図16
において、コイル40は、鉄心50にコイルスプール4
5を介して巻かれ、可動接点r1、r2およびw1、w
2はヒンジばね261および262を介して外部端子r
2t(r1t:図示されず)および外部端子w2t(w
2t:図示されず)にそれぞれ接続される。コイル40
およびコイルスプール45は、絶縁基体800の中に装
着される。固定接点s1(s2)−v1(v2)および
固定接点t1(t2)−x1(x2)は、絶縁基体80
0に沿って電気的に結合される。コイル40は、絶縁基
体800を貫通して外部へのコイル端子40tに接続さ
れる。接極子21と、可動接点r1、r2を持つ可動ば
ね251はそれぞれ絶縁体からなる接極子ブロック90
1に一体的に形成される。また、接極子22と、可動接
点w1、w2を持つ可動ばね252はそれぞれ絶縁体か
らなる別の接極子ブロック902に一体的に形成され
る。接極子21と22を連動する連動機構27は、2個
の接極子ブロック901および902間に設けられてい
る。なお、図16においては、リレーを覆うカバーは省
略されている。
【0033】信号の切り換えに使われるシグナルリレー
の用途として、同時に動く二組の接点組を1カップルと
して、2カップルを交互に動かす場合がある。図19と
図20は、2カップルを交互に動かす場合の信号の切り
換えの方法を示す回路図である。
【0034】図19において図1と異なる点は、接点組
a1、a2は可動接点が常開接点につながれたオン状態
であり、接点組b1、b2は可動接点が常閉接点につな
がれたオフ状態である点である。信号は、信号ケーブル
イン→t1(t2)→r1(r2)→受信ユニットA、
かつ、信号ケーブルイン→t1(t2)→x1(x2)
→w1(w2)→信号ケーブルアウトとつながれ、「受
信・スルー」状態となる。
【0035】また、図20において図2と異なる点は、
接点組a1、a2は可動接点が常閉接点につながれたオ
フ状態であり、接点組b1、b2は可動接点が常開接点
につながれたオン状態である点である。信号は、送信ユ
ニット→v1(v2)→w1(w2)→信号ケーブルア
ウトとつながれ、「送信」状態となる。
【0036】図19および図20の信号の状態と接点駆
動回路、接点組、受信ユニットおよび送信ユニットの状
態を図21の状態一覧表にまとめた。
【0037】図19から図21に述べた一連の信号切り
換えを実際に果たすためには、図22〜図25のように
すればよい。
【0038】図22は、本発明による双子型有極電磁リ
レーの第五の実施の形態を示す主要構造図であり、コイ
ル無励磁(初期状態)を表す。図22において図4と異
なる点は、コイルが二分割され、コイルP41とコイル
S42とをそれぞれ違う向きに巻いたことである。図2
2において、接極子21は、図の右側の鉄心端に接し、
可動接点r1、r2は、常閉側の固定接点s1、s2に
閉成している。また、接極子22は、左側の鉄心端に接
し、可動接点w1、w2は常閉接点x1、x2に閉成し
ている。
【0039】図23は、コイルP励磁(動作途中)の状
態を表す。励磁電圧Vは、コイルP41だけに印加され
る。永久磁石の磁束Φ31は、コイルP41の磁束Φ5
1により打ち消され、接極子21は図中右側の鉄心で反
発、左側の鉄心に吸引し、時計回りと反対方向に傾動し
て反転する。接極子22は、永久磁石の磁束Φ32がコ
イルP41の磁束Φ52Pに打ち消されず、初期の状態
を保つ。
【0040】図24は、コイルP励磁(動作完了)状態
を表す。接極子22は初期の状態を保ち、接極子21だ
けが、時計回りと反対方向に傾動して反転する。このと
き、可動接点r1、r2は、常開側の固定接点t1、t
2に閉成し、可動接点w1、w2は常閉側の固定接点x
1、x2に閉成したままである。自己保持型のリレーに
おいては、励磁電圧Vを除去しても図24の状態を保持
するが、電流保持型のリレーにおいては、励磁電圧Vを
除去すれば、ばねの力で初期状態(図25または図2
2)に復帰する。自己保持型のリレーを初期状態に戻す
ためには、逆向きの電流をコイルに流せばよい。
【0041】次に、図25の初期状態において、コイル
S42を励磁する。図26は、コイルS励磁(動作途
中)の状態を表す。励磁電圧Vは、コイルS42だけに
印加される。永久磁石の磁束Φ32は、コイルS42の
磁束Φ52Sにより打ち消され、接極子22は図中左側
の鉄心で反発、右側の鉄心に吸引し、時計回りと反対方
向に傾動して反転する。接極子21は、永久磁石の磁束
Φ31がコイルS42の磁束Φ51Sに打ち消されず、
初期の状態を保つ。
【0042】図27は、コイルS励磁(動作完了)状態
を表す。接極子21は初期の状態を保ち、接極子22だ
けが、時計回りと反対方向に傾動して反転する。このと
き、可動接点r1、r2は常閉側の固定接点s1、s2
に閉成したままであるが、可動接点w1、w2は常開側
の固定接点v1、v2に閉成している。自己保持型のリ
レーにおいては、励磁電圧Vを除去しても図27の状態
を保持するが、電流保持型のリレーにおいては、励磁電
圧Vを除去すれば、ばねの力で初期状態(図25または
図22)に復帰する。自己保持型のリレーを初期状態に
戻すためには、逆向きの電流をコイルに流せばよい。
【0043】図28(a)は、本発明による双子型有極
電磁リレーの第六の実施の形態を示す主要構造図であ
り、コイル無励磁(初期状態)を表す。図28(a)に
おいて図22と異なる点は、鉄心500がE型の断面を
持ち、コイルが二分割され、コイルP41とコイルS4
2とがそれぞれの鉄心の平面に違う向きに巻かれたこと
である。図28(a)において、接極子21は、図の右
側の鉄心端に接し、また、接極子22は、左側の鉄心端
に接している。
【0044】図28(b)は、コイルP励磁の状態を表
す。励磁電圧Vは、コイルP41だけに印加される。永
久磁石の磁束Φ31は、コイルP41の磁束Φ51Pに
より打ち消され、接極子21は図中右側の鉄心で反発、
左側の鉄心に吸引し、時計回りと反対方向に傾動し反転
する。接極子22は、初期の状態を保つ。自己保持型の
リレーにおいては、励磁電圧Vを除去しても図28
(b)の状態を保持するが、電流保持型のリレーにおい
ては、励磁電圧Vを除去すれば、ばねの力で初期状態
(図28(a))に復帰する。自己保持型のリレーを初
期状態に戻すためには、逆向きの電流をコイルに流せば
よい。
【0045】図28(c)は、コイルS励磁状態を表
す。励磁電圧Vは、コイルS42だけに印加される。永
久磁石の磁束Φ32は、コイルS42の磁束Φ52Sに
より打ち消され、接極子22は図中左側の鉄心で反発、
右側の鉄心に吸引し、時計回り方向に傾動し反転する。
接極子21は、初期の状態を保つ。自己保持型のリレー
においては、励磁電圧Vを除去しても図28(c)の状
態を保持するが、電流保持型のリレーにおいては、励磁
電圧Vを除去すれば、ばねの力で初期状態(図28
(a))に復帰する。自己保持型のリレーを初期状態に
戻すためには、逆向きの電流をコイルに流せばよい。
【0046】図中、可動接点および固定接点はその表示
を省略した。
【0047】図29および図30は、図19および図2
0に示す信号の切り換えの方法を示す回路図におけるリ
レー内部の第三および第四の結線図を描いたものであ
る。図29において図14と異なる点は、リレー外部に
引き出される端子が、コイルP41、コイルS42の端
子と可動接点r1、r2、w1およびw2の端子となる
点である。図30において図15と異なる点は、リレー
外部に引き出される端子が、コイルP41、コイルS4
2の端子と可動接点r1、r2、w1およびw2の端子
となる点である。
【0048】以上の説明の中で、同じ動作をするなら、
永久磁石のS極/N極と励磁電圧の極性は図と同じでな
くてもよい。
【0049】固定接点をリレー内部で接続する手段は問
わない。
【0050】連動機構の手段は問わない。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による双子型
有極リレーによれば、図1から図3および図19から図
21に述べた一連の信号切り換えを実際に果たすため
に、2個分のリレーを1個のリレーとして組み込むこと
により、実装面積を小さくする点で有効である。
【0052】また、図1、図2または図19、図20に
見る、t1−x1、s1−v1、t2−x2およびs2
−v2の接続をリレー内部で行うため、リレー外部に接
続端子を引き出すことが必要最小限に抑えられ、コスト
の低減に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】信号の切り換えの方法を示す回路図「信号スル
ー」状態。
【図2】信号の切り換えの方法を示す回路図「受信・送
信」状態。
【図3】図1、図2における動作状態一覧表。
【図4】本発明による双子型有極リレーの第一の実施の
形態を示す主要構造図。
【図5】本発明による双子型有極リレーの第一の実施の
形態を示す主要構造図。
【図6】本発明による双子型有極リレーの第一の実施の
形態を示す主要構造図。
【図7】本発明による双子型有極リレーの第一の実施の
形態を示す主要構造図。
【図8】本発明による双子型有極リレーの第二の実施の
形態を示す主要構造図。
【図9】本発明による双子型有極リレーの第二の実施の
形態を示す主要構造図。
【図10】本発明による双子型有極リレーの第二の実施
の形態を示す主要構造図。
【図11】本発明による双子型有極リレーの第二の実施
の形態を示す主要構造図。
【図12】本発明による双子型有極リレーの第三の実施
の形態を示す主要構造図。
【図13】本発明による双子型有極リレーの第四の実施
の形態を示す主要構造図。
【図14】本発明による双子型有極リレーのリレー内部
の結線図。
【図15】本発明による双子型有極リレーのリレー内部
の第二の結線図。
【図16】本発明による双子型有極リレーの実施の形態
を示す正面図。
【図17】図16の平面図。
【図18】図17のA−A断面図。
【図19】信号の切り換えの方法を示す回路図「受信・
信号スルー」状態。
【図20】信号の切り換えの方法を示す回路図「送信」
状態。
【図21】図19、図20における動作状態一覧表。
【図22】本発明による双子型有極リレーの第五の実施
の形態を示す主要構造図。
【図23】本発明による双子型有極リレーの第五の実施
の形態を示す主要構造図。
【図24】本発明による双子型有極リレーの第五の実施
の形態を示す主要構造図。
【図25】本発明による双子型有極リレーの第五の実施
の形態を示す主要構造図。
【図26】本発明による双子型有極リレーの第五の実施
の形態を示す主要構造図。
【図27】本発明による双子型有極リレーの第五の実施
の形態を示す主要構造図。
【図28】本発明による双子型有極リレーの第六の実施
の形態を示す主要構造図。
【図29】本発明による双子型有極リレーのリレー内部
の第三の結線図。
【図30】本発明による双子型有極リレーのリレー内部
の第四の結線図。
【図31】従来の電磁リレーの構造を示す分解斜視図。
【図32】従来の電磁リレーの接極子ブロックの構造を
示す斜視図。
【図33】従来の電磁リレーにおける磁気回路の原理
図。
【符号の説明】
50、51、52 鉄心 40、41、42 コイル 31、32 永久磁石 21、22 接極子 27、28 連動機構 r1、r2、w1、w2 可動接点 s1、s2、x1、x2 常閉側固定接点 t1、t2、v1、v2 常開側固定接点 a1、a2、b1、b2 接点組
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 裕光 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H型の断面を持つ鉄心と、該鉄心の回り
    に巻いたコイルと、前記鉄心の中央部の平面に一端を固
    定し前記鉄心を互いに挟んで対向するよう配された二つ
    の直方体状の永久磁石と、該各々の永久磁石の他端に自
    己の中央部を係止し両端を前記鉄心の対向する両極に当
    接するよう配置された板状の磁性材からなる二つの接極
    子と、該各々の接極子と連動する二組、合計四組の可動
    接点と、該可動接点と対向する四組の固定接点とを備
    え、コイルの励磁、無励磁により、前記可動接点および
    前記固定接点からなる四組の接点組が同時もしくは交互
    にオン、オフすることを特徴とする双子型有極電磁リレ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記二組の可動接点と固定接点の接点組
    を1カップルとして、2カップルが、コイルの励磁、無
    励磁により同時もしくは交互にオン、オフすることを特
    徴とする請求項1記載の双子型有極電磁リレー。
  3. 【請求項3】 前記固定接点が、常閉側固定接点と常開
    側固定接点とに分かれることを特徴とする請求項1記載
    の双子型有極電磁リレー。
  4. 【請求項4】 前記二つの接極子がコイルの励磁、無励
    磁により互いに同一方向もしくは逆方向に傾動運動する
    ことを特徴とする請求項1記載の双子型有極電磁リレ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記二つの接極子がコイルの励磁、無励
    磁により互いに同一方向もしくは逆方向に傾動運動する
    ように、前記二つの接極子が互いに連動機構によりつな
    がれたことを特徴とする請求項1記載の双子型有極電磁
    リレー。
  6. 【請求項6】 前記鉄心が二つのコの字型断面を持つ鉄
    心に分割され、所定の磁気ギャップを挟んでH型のよう
    に配置されたことを特徴とする請求項1記載の双子型有
    極電磁リレー。
  7. 【請求項7】 前記コイルが二つに分割され、前記二組
    の可動接点と固定接点の接点組を1カップルとする2カ
    ップルが、一方のコイルだけ励磁、無励磁することによ
    り交互にオン、オフすることを特徴とする請求項1記載
    の双子型有極電磁リレー。
  8. 【請求項8】 前記鉄心がE型の断面を持ち、各々の鉄
    心の平面に一端を固定した二つの直方体状の永久磁石を
    配置したことを特徴とする請求項1記載の双子型有極電
    磁リレー。
  9. 【請求項9】 前記常閉側固定接点の一個と前記常開側
    固定接点の一個とを結んで一組とし、合計四組の常閉側
    固定接点と常開側固定接点とが、それぞれ互いにリレー
    内部で結線され、前記コイルに接続される少なくとも一
    組のコイル端子と前記可動接点に接続される端子をリレ
    ー外部に引き出したことを特徴とする請求項1記載の双
    子型有極電磁リレー。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009018919A1 (de) * 2007-08-08 2009-02-12 Daimler Ag Betätigungsvorrichtung
JP2009212094A (ja) * 1999-12-24 2009-09-17 Fujitsu Component Ltd 有極リレー
US8307794B2 (en) 2007-08-10 2012-11-13 Daimler Ag Internal combustion engine valve drive switching device

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