JP2015028904A - 回路遮断器 - Google Patents

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磯崎 優
Masaru Isozaki
優 磯崎
恩地 俊行
Toshiyuki Onchi
俊行 恩地
芳准 山内
Yoshinori Yamauchi
芳准 山内
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Abstract

【課題】通電電流が小さい領域であっても、通電電流の極性に関係なくアーク駆動力を高めることができ、装置の小型化を図ることができる回路遮断器を提供する。
【解決手段】固定接点17aを設けた固定接触子17と、固定接点に接触する可動接点18aを設けた可動接触子18と、一端側にU字形状又はV字形状の切り欠き溝を形成することでグリッド基部21aから平行に一対のグリッド脚部21b,21cが延在する複数のグリッド21を層状に設けた消弧装置14とを備え、複数のグリッドの複数対のグリッド脚部の間に可動接点の開閉移動経路を設けた回路遮断器である。この回路遮断器は、可動接点の開閉移動経路を挟むように一対の永久磁石22a,22bを配置し、これら一対の永久磁石の対向する対向磁極面を同極性(N極)とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、正・負両極性の電流を遮断する直流配電システム用に好適な回路遮断器に関する。
図20及び図21は、従来の回路遮断器の接触子部を示すものである。接触子部は、固定接点1aを備えた固定接触子1と、固定接点1aと接触する可動接点2aを備え、回動軸2b回りに回動し、固定接触子1に対して開閉動作をする可動接触子2とを有し、隙間を介して積層されたV字状の切欠きを有する複数枚のグリッド3aを備えた消弧装置3が、固定接触子1及び可動接触子2に臨んで配置されている。
固定接触子1はU字状に折り返され、その折り返し部位の上面に固定接点1aが接合され、折り返し端にアークランナ4が取り付けられている。
この接触子部は、負荷電流通電時には、可動接触子2の閉動作により可動接点2aが固定接点1aに接触することで導通状態が保たれている。
そして、短絡などの発生により回路遮断器に大電流が通過し、この電流により可動接触子2に作用する電磁反発力が図示しない接触ばねの荷重を上回ると、図示しない開閉機構の動作に先立って可動接触子2が開極駆動され、固定接点1a及び可動接点2aの間にアーク5が発生する。固定接点1aの表面で発生していたアーク5は、固定接点1aから作用する電磁力により、アークランナ4側に移動を始め、固定接点1aの表面での発弧からアークランナ4の表面での発弧に切り換わり、固定接点1aの消耗が緩和される。
アーク5がアークランナ4の先端側へ移動すると、可動子2を囲むように配置した消弧装置3のグリッド3aがアーク5の分断を促進し、固定接点1a及び可動接点2a間の電圧が一気に高まり、電流は急速に限流されて遮断に至る。図20及び図21で示した固定接触子1は、可動接触子2の反発力及びアーク5の駆動力をより高めるためにU字形状に曲げ部を設けているが、この曲げ部が存在しない固定接触子の場合も同様の作用となる。
さらに、アーク5の駆動力をより高める手段として、例えば特許文献1に記載されている回路遮断器が知られている。この回路遮断器は、図22に示すように、一対の脚部7aとこれらの間を結ぶ連結部7bとを有するコ字状の磁性体7が、一対の脚部7aがアークランナ4の両側に直立するように配置されており、導体及びアークを通電する電流によって発生する磁界を集中させるものである。
特開2012−150986号公報(図8)
しかし、従来の回路遮断器は、通電電流が小さい領域(例えば100A以下)、或いは通電電流の極性が変化(正極性電流、或いは負極性電流)した場合に発生する磁界が小さくなり、電磁力が低下してアークを駆動できなくなり、遮断性能が十分に得られないおそれがある。特に、この回路遮断器を直流配電システムに接続すると、所定のアーク電圧を得ることができず、直流アークを遮断するために接触子部を多段に直列接続して対応することになり、装置が大型化してしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、通電電流が小さい領域であっても、通電電流の極性に関係なくアーク駆動力を高めることができ、装置の小型化を図ることができる回路遮断器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る回路遮断器は、固定接点を設けた固定接触子と、前記固定接点に接触する可動接点を設けた可動接触子と、一端側にU字形状又はV字形状の切り欠き溝を形成することでグリッド基部から平行に一対のグリッド脚部が延在する磁性体で形成した複数のグリッドを層状に設けた消弧装置と、を備え、前記複数のグリッドの複数対のグリッド脚部の間に前記可動接点の開閉移動経路を設けた回路遮断器において、前記可動接点の開閉移動経路を挟むように一対の永久磁石を配置し、これら一対の永久磁石の対向する対向磁極面を同極性とした。
この発明の一態様に係る回路遮断器によると、固定接点及び可動接点の間に発生したアークは、通電電流が小さい領域であっても、通電電流の極性に関係なく、一対の永久磁石の間で発生するローレンツ力の作用によりグリッドの一対のグリッド脚部に向って移動し、駆動力が高められていったアークは、一対のグリッド脚部で分断・冷却され、アーク電圧が所定の値まで高められ、電流が急速に限流されて遮断に至るので、接触子部を多段に直列接続することで対応する従来の回路遮断器と比較して、小型化を図ることができる。
また、本発明の一態様に係る回路遮断器は、前記グリッドを構成する一対のグリッド脚部の互いに対向する内側に、一対のスリットが形成されていることが好ましい。
この発明の一態様に係る回路遮断器によると、固定接点及び可動接点の間に発生したアークが一対のスリットに近づくと、アーク自身の電流で偏りを持った磁束が発生し、この磁束により、一対のスリット側にアークを引き寄せるローレンツ力が発生する。
また、本発明の一態様に係る回路遮断器は、所定の前記グリッドの前記一対のグリッド脚部に形成した前記一対のスリットを、スリット長が長い長尺スリットとし、前記所定のグリッドに層状に隣接して設けられた他の前記グリッドの前記一対のグリッド脚部に形成した前記一対のスリットを、前記長尺スリットよりスリット長が短い短尺スリットとすることが好ましい。
この発明の一態様に係る回路遮断器によると、固定接点及び可動接点の間に発生したアークが、隣接する長尺スリット及び短尺スリットに近づくと、アーク自身の電流で偏りを持った磁束が発生し、この磁束により長尺スリット側及び短尺スリット側にアークを引き寄せるローレンツ力が発生するとともに、アークが伸長していく。
また、本発明の一態様に係る回路遮断器は、前記一対の永久磁石の非対向磁極面を、前記複数対のグリッド脚部の内側に当接することが好ましい。
この発明の一態様に係る回路遮断器によると、グリッドを構成するグリッド基部及び一方のグリッド脚部が一方の永久磁石の磁気ヨークとして作用し、グリッド基部及び他方のグリッド脚部が他方の永久磁石の磁気ヨークとして作用するので、一対の永久磁石の磁束密度を十分に増大させることができる。
また、本発明の一態様に係る回路遮断器は、固定接点を設けた固定接触子と、前記固定接点に接触する可動接点を設けた可動接触子と、一端側にU字形状又はV字形状の切り欠き溝を形成することでグリッド基部から平行に一対のグリッド脚部が延在する非磁性体で形成した複数のグリッドを層状に設けた消弧装置と、を備え、前記複数のグリッドの複数対のグリッド脚部の間に前記可動接点の開閉移動経路を設けた回路遮断器において、前記可動接点の開閉移動経路を挟むように一対の永久磁石を配置し、これら一対の永久磁石の対向する対向磁極面を同極性とし、前記複数のグリッドの前記グリッド基部に向かう前記可動接触子の延長方向であって、前記可動接点に対向しない前記グリッド基部の背面側に、前記一対の永久磁石の前記対向磁極面に対して磁極面が垂直に延在する第3の永久磁石を配置した。
この発明の一態様に係る回路遮断器によると、固定接点及び可動接点の間に発生したアークは、通電電流が小さい領域であっても、通電電流の極性に関係なく、一対の永久磁石及び第3の永久磁石の間で発生するローレンツ力の作用によりグリッドの一対のグリッド脚部に向って移動し、駆動力が高められていったアークは、一対のグリッド脚部で分断・冷却され、アーク電圧が所定の値まで高められるので、さらに小型化を図ることができる。
また、本発明の一態様に係る回路遮断器は、前記第3の永久磁石の前記磁極面は、前記一対の永久磁石の前記対向磁極面に対して異極性であることが好ましい。
この発明の一態様に係る回路遮断器によると、一対の永久磁石と第3の永久磁石との間で発生する磁束の強度変化を防止することができる。
また、本発明の一態様に係る回路遮断器は、前記一対の永久磁石を、複数のグリッドの複数対のグリッド脚部の内側に配置することが好ましい。
この発明の一態様に係る回路遮断器によると、さらに回路遮断器の小型化を図ることができる。
本発明に係る回路遮断器によれば、固定接点及び可動接点の間に発生したアークは、通電電流が小さい領域であっても、通電電流の極性に関係なく、一対の永久磁石の間で発生するローレンツ力の作用によりグリッドの一対のグリッド脚部に向って移動し、駆動力が高められていったアークは、一対のグリッド脚部で分断・冷却され、アーク電圧が所定の値まで高められ、電流が急速に限流されて遮断に至るので、装置の小型化を図ることができる。
本発明に係る第1実施形態の回路遮断器を示す断面図である。 図1の回路遮断器を矢印P方向から見た図である。 第1実施形態において正極性電流のアークが発生したときの消弧装置の横断面を示す図2のA−A線矢視図である。 第1実施形態において正極性電流のアークが発生したときの消弧装置の縦断面を示す図2のB−B線矢視図である。 第1実施形態において負極性電流のアークが発生したときの消弧装置の横断面を示す図である。 第1実施形態において負極性電流のアークが発生したときの消弧装置の縦断面を示す図である。 本発明に係る第2実施形態の回路遮断器の消弧装置を上部から示した図である。 本発明に係る第2実施形態において正極性電流のアークが発生したときの消弧装置の横断面を示す図7のC−C線矢視図である。 第2実施形態において正極性電流のアークが発生したときの消弧装置の縦断面を示す図7のD−D線矢視図である。 第2実施形態において負極性電流のアークが発生したときの消弧装置の横断面を示す図である。 第2実施形態において負極性電流のアークが発生したときの消弧装置の縦断面を示す図である。 本発明に係る第3実施形態の回路遮断器の消弧装置を上部から示した図である。 本発明に係る第3実施形態において負極性電流のアークが発生したときの消弧装置を上部から示した図である。 第3実施形態において負極性電流のアークが発生したときの消弧装置の縦断面を示す図13のE−E線矢視図である。 第3実施形態においてグリッドのグリッド脚部にスリットを形成したことによる作用を示す図である。 本発明に係る第4実施形態の回路遮断器の消弧装置を上部から示した図である。 本発明に係る第4実施形態において負極性電流のアークが発生したときの消弧装置を上部から示した図である。 第4実施形態において負極性電流のアークが発生したときの消弧装置の縦断面を示す図17のG−G線矢視図である。 第4実施形態においてグリッドのグリッド脚部にスリットを形成したことによる作用を示す図である。 従来の回路遮断器の内部構造を示す縦断面図である。 従来の回路遮断器の内部構造を示す斜視図である。 他の従来の回路遮断器の内部構造を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図6に示すものは、本発明に係る第1実施形態の回路遮断器を示すものである。
図1は第1実施形態の回路遮断器10を示す断面図、図2は回路遮断器10の内部を図1の矢印P方向から示した図である。
図1に示すように、本実施形態の回路遮断器10は、ケース11とカバー12とからなる絶縁容器内に、接触子部13、消弧装置14、過電流引外し装置15、トグルリンク機構(不図示)などが配置されているとともに、トグルリンク機構を操作する操作ハンドル16がカバー12から上方に突出して配置されている。
接触子部13は、電源側端子に接続された固定接触子17と、この固定接触子17の一端に固着された固定接点17aと、固定接点17aを橋絡する可動接点18aを設けた可動接触子18とを備えている。そして、固定接点17aの先端にはアークランナ23が取り付けられている。
消弧装置14は、可動接触子18の可動接点18aの開閉移動軌跡を囲む位置に配置されている。また、図1の符号19は可動接触子18を回動自在に支持する接触子ホルダーであり、この接触子ホルダー19はトグルリンク機構にリンク結合されている。
消弧装置14は、図2に示すように、互いに平行に配置された一対の側面支持板20a,20bと、一対の側面支持板20a,20bの間に層状に固定した複数のグリッド21と、複数のグリッド21の一対の側面支持板20a,20bの内側に固定され、可動接触子18の開極移動経路に沿って対向配置された直方体形状の一対の永久磁石22a,22bとを備えた装置である。
グリッド21は、一端側にU字形状の切欠き溝を設けることでグリッド基部21aから平行に一対のグリッド脚部21b,21cが延在している磁性部材であり、層状に配置した複数のグリッド21の複数対のグリッド脚部21b,21cの間に可動接点18aの開閉移動軌跡を設けている。
また、一対の永久磁石22a,22bは、図2に示すように、互いの対向磁極面をN極として同極性とし、互いの非対向磁極面をS極とし、対向磁極面同士が可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むように配置され、非対向磁極面がそれぞれ複数のグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に密着して固定されている。
これにより、一対のグリッド脚部21b,21c及びグリッド基部21aが、一対の永久磁石22a,22bの磁気ヨークとして作用する。
ここで、一対の永久磁石22a,22bが発生する磁束φ1、φ2は、N極の対向磁極面からグリッド基部21aに入り、一対のグリッド脚部21b,21cを通過してS極の非対向磁極面に入り込む。
一方の永久磁石22aが発生する磁束φ1と、他方の永久磁石22bが発生する磁束φ2は、可動接触子18の開閉移動経路に沿う可動接触子18の厚さ方向の中心線(図2のB−B線)に対して対称な分布となる。
次に、本実施形態の動作について、図2から図6を参照して説明する。
上記構成の回路遮断器10に短絡電流、又は過負荷電流の過電流が流れると、可動接触子18の開極移動により固定接点17a及び可動接点18aの間にアークが発生する。
ここで、図3及び図4に示すように、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク25が、固定接点17aから可動接点18aに向かって電流が流れている場合には(以下、この電流流れを正極性電流と称する)、この正極性電流と、一方の永久磁石22aが発生する磁束φ1とにより、図2及び図3に示す第1のローレンツ力F1が発生する。この第1のローレンツ力F1が発生することで、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク25が、グリッド21の一方のグリッド脚部21bへ移動する。
一方、図5に示すように、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク25が、可動接点18aから固定接点17aに向かって電流が流れている場合には(以下、この電流流れを負極性電流と称する)、この負極性電流と、他方の永久磁石22bが発生する磁束φ2とにより、図5及び図6に示す第2のローレンツ力F2が発生する。この第2のローレンツ力F2が発生することで、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク25が、グリッド21の他方のグリッド脚部21cへ移動する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の回路遮断器10は、一対の永久磁石22a,22bが、可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むようにグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に、互いの対向磁極面を同極性として対向配置されていることから、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク25は、通電電流が小さい領域(例えば100A以下)であっても、通電電流の極性(正極性電流、負極性電流)に関係なく、一対の永久磁石22a,22bの間で発生するローレンツ力(第1のローレンツ力F1,第2のローレンツ力F2)の作用によりグリッド21のグリッド脚部21b,21cに向って移動し、アーク駆動力が高められている。このように駆動力が高められたアーク25は、グリッド脚部21b,21cで分断・冷却され、アーク電圧が所定の値まで高められ、電流が急速に限流されて遮断に至る。
このように、本実施形態の回路遮断器10は、可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むようにグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に一対の永久磁石22a,22bを配置するだけで、通電電流が小さい領域であっても、通電電流の極性に関係なくアーク25の駆動力を高めることができるので、接触子部を多段に直列接続することで対応する従来の回路遮断器と比較して、小型化を図ることができる。
また、一対の永久磁石22a,22bは、層状に配置された複数のグリッド21のグリッド基部21aから平行に延在する一対のグリッド脚部21b,21cの内側に配置されているので、さらなる回路遮断器10の小型化を図ることができる。
また、グリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側の面と、一対の永久磁石22a,22bの互いに対向していない非対向磁極面とが当接し、グリッド基部21a及び一方のグリッド脚部21bが一方の永久磁石22aの磁気ヨークとして作用し、グリッド基部21a及び他方のグリッド脚部21cが他方の永久磁石22bの磁気ヨークとして作用するので、一対の永久磁石22a,22bの磁束密度を十分に増大させることができる。
なお、本実施形態では、一対の永久磁石22a,22bは、互いの対向磁極面をN極として同極性としたが、互いの対向磁極面をS極としてもよい。
(第2実施形態)
次に、図7から図11に示すものは、本発明に係る第2実施形態の回路遮断器の要部を示すものである。なお、図1から図6で示した第1実施形態の回路遮断器10と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の消弧装置14は、互いに平行に配置された一対の側面支持板20a,20bと、グリッド基部21aから平行に一対のグリッド脚部21b,21cが延在し、一対のグリッド脚部21b,21cを同一方向に向けて一対の側面支持板20a,20bの間に層状に固定した複数のグリッド21と、複数のグリッド21の一対の側面支持板20a,20bの内側に固定され、可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むようにグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に互いの対向磁極面を同極性として対向配置された一対の永久磁石22a,22bと、グリッド21のグリッド基部21aに向かう可動接触子18の延長方向であって可動接点18aに対向しないグリッド基部21aの背面側に配置されている直方体形状の第3の永久磁石26とを備えた装置である。
第3の永久磁石26は、一対の永久磁石22a,22bの対向磁極面に対して垂直に延在する磁極面を備えており、この第3の永久磁石26の磁極面は、一対の永久磁石22a,22bの対向磁極面の磁極性(N極)に対して異極性(S極)とされている。
また、複数のグリッド21は、ステンレス、銅などの非磁性金属、或いは非磁性セラミックなどの材質からなる非磁性体である。
そして、一方の永久磁石22aのN極対向磁極面から発生した磁束φ3は、非磁性体からなる複数のグリッド21を通過する際に磁束強度が変化せず、S極とした第3の永久磁石26の磁極面に入り込んでいき、アークが発生する空間では、可動接触子18が延在する方向に沿って磁束φ3が流れる。
また、他方の永久磁石22bのN極対向磁極面から発生した磁束φ4も、グリッド21を通過する際に磁束強度が変化せず、S極とした第3の永久磁石26の磁極面に入り込んでいき、アークが発生する空間では、可動接触子18が延在する方向に沿って磁束φ4が流れる。
次に、本実施形態の動作について、図7から図11を参照して説明する。
本実施形態の回路遮断器10に短絡電流、又は過負荷電流の過電流が流れると、可動接触子18の開極移動により固定接点17a及び可動接点18aの間にアークが発生する。
ここで、図8及び図9に示すように、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク27が正極性電流である場合、この正極性電流と、一方の永久磁石22aが発生する磁束φ3とにより、図7及び図8に示す第3のローレンツ力F3が発生する。この第3のローレンツ力F3が発生することで、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク26が、グリッド21の一方のグリッド脚部21bへ移動する。
一方、図10に示すように、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク27が負極性電流である場合、この負極性電流と、他方の永久磁石22bが発生する磁束φ4とにより、図10及び図11に示す第4のローレンツ力F4が発生する。この第4のローレンツ力F4が発生することで、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク27が、グリッド21の他方のグリッド脚部21cへ移動する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の消弧装置14を備えた回路遮断器は、一対の永久磁石22a,22bが、可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むようにグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に、互いの対向磁極面を同極性として対向配置されているとともに、可動接点18aに対向しないグリッド基部21aの背面側に、一対の永久磁石22a,22bの対向磁極面に対して磁極面が垂直となる第3の永久磁石26が配置されており、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク27は、通電電流が小さい領域(例えば100A以下)であっても、通電電流の極性(正極性電流、負極性電流)に関係なく、一対の永久磁石22a,22bと第3の永久磁石26との間で発生するローレンツ力(第3のローレンツ力F3,第4のローレンツ力F4)の作用によりグリッド21のグリッド脚部21b,21cに向って移動し、駆動力が高められている。このように駆動力が高められたアーク27は、グリッド脚部21b,21cで分断・冷却され、アーク電圧が所定の値まで高められ、電流が急速に限流されて遮断に至る。
このように、本実施形態の消弧装置14を備えた回路遮断器は、一対の永久磁石22a,22bの配置とともに、一対の永久磁石22a,22bの対向磁極面に対して磁極面が垂直となる位置に第3の永久磁石26を配置するだけで、通電電流が小さい領域であっても、通電電流の極性に関係なくアーク27の駆動力を高めることができるので、接触子部を多段に直列接続して対応した従来の回路遮断器と比較して、小型化を図ることができる。
また、第3の永久磁石26は、一対の永久磁石22a,22bの対向磁極面に対して垂直に延在する磁極面を、一対の永久磁石22a,22bの対向磁極面の磁極性(N極)に対して異極性(S極)として配置され、可動接触子18が延在する方向に沿って磁束φ3,φ4が流れるので、大きなローレンツ力(第3のローレンツ力F3,第4のローレンツ力F4)を発生することができる。
さらに、本実施形態のグリッド21は非磁性体により形成されているので、一対の永久磁石22a,22bと第3の永久磁石26との間で発生する磁束φ3,φ4の強度が変化することがない。
なお、本実施形態では、一対の永久磁石22a,22bの互いの対向磁極面をN極とし、第3の永久磁石26の磁極面をS極としたが、一対の永久磁石22a,22bの互いの対向磁極面をS極とし、第3の永久磁石26の磁極面をN極としてもよい。
(第3実施形態)
次に、図12から図15に示すものは、本発明に係る第3実施形態の回路遮断器を示すものである。
図12に示すように、本実施形態の消弧装置14は、互いに平行に配置された一対の側面支持板20a,20bと、グリッド基部21aから平行に一対のグリッド脚部21b,21cが延在し、一対のグリッド脚部21b,21cを同一方向に向けて一対の側面支持板20a,20bの間に層状に固定した磁性材料からなる複数のグリッド21と、複数のグリッド21の一対の側面支持板20a,20bの内側に固定され、可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むようにグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に互いの対向磁極面を同極性として対向配置された一対の永久磁石22a,22bと、を備えた装置である。
本実施形態の複数のグリッド21は、一対のグリッド脚部21b,21cの内側に、グリッド基部21aに寄った位置で互いに対向する一対のスリット21d,21eが形成されている。
また、一対の永久磁石22a,22bは、図13に示すように、互いの対向磁極面をN極として同極性とし、互いの非対向磁極面をS極とし、対向磁極面同士が可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むように配置され、非対向磁極面がそれぞれ複数のグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に密着して固定されている。
一対の永久磁石22a,22bが発生する磁束φ5、φ6は、N極の対向磁極面からグリッド基部21a側に向かい、一対のグリッド脚部21b,21cを通過してS極の非対向磁極面に入り込む。
次に、本実施形態の動作について、図13から図15を参照して説明する。
上記構成の回路遮断器10に短絡電流、又は過負荷電流の過電流が流れると、可動接触子18の開極移動により固定接点17a及び可動接点18aの間にアークが発生する。
図14に示すように、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク28が負極性電流である場合、この負極性電流と一方の永久磁石22bが発生する磁束φ6とにより、図13及び図14に示す第5のローレンツ力F5が発生する。この第5のローレンツ力F5が発生することで、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク28が、グリッド21の一方のグリッド脚部21c側に移動する。
そして、グリッド21の一方のグリッド脚部21c側に移動したアーク28は、グリッド脚部21cのグリッド基部21aに寄った位置の一方のスリット21eに近づく。
一方のスリット21eに近づいたアーク28には、図15に示すように、アーク28自身の電流により磁束φ7が発生し、この磁束φ7は、スリット21eが形成されている方向(グリッド脚部21cの外側)の密度が粗となるように偏りを持って発生している。
この磁束φ7により、図15に示す第6のローレンツ力F6が発生する。この第6のローレンツ力F6が発生することで、アーク28は、さらに一方のグリッド脚部21c側に引き寄せられる。
また、図示しないが、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアークの電流が、固定接点17aから可動接点18aに向かって流れる正極性電流である場合には、この正極性電流と、他方の永久磁石22aが発生する磁束φ5とにより、第5のローレンツ力F5に対して逆向きのローレンツ力が発生する。このローレンツ力が発生することで、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアークが、グリッド21の他方のグリッド脚部21bへ移動する。
そして、グリッド21の他方のグリッド脚部21b側に移動したアーク28は、グリッド脚部21cのグリッド基部21aに寄った位置の他方のスリット21dに近づく。
他方のスリット21dに近づいたアークには自身の電流により磁束が発生する。この磁束は、他方のスリット21dが形成されている方向(グリッド脚部21bの外側)の密度が粗となるように偏りを持って発生する。そして。前述した磁束により、発生したアーク28を他方のグリッド脚部21b側に引き寄せるローレンツ力が発生する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の回路遮断器10は、一対の永久磁石22a,22bが、可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むようにグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に、互いの対向磁極面を同極性として対向配置されているので、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク28が、通電電流が小さい領域(例えば100A以下)であっても、通電電流の極性(正極性電流、負極性電流)に関係なく、一対の永久磁石22a,22bの間で発生するローレンツ力(第5のローレンツ力F5)によりグリッド21のグリッド脚部21b,21cに向って移動し、アーク駆動力が高められる。
同時に、本実施形態は、一対のグリッド脚部21b,21cの内側に、グリッド基部21aに寄った位置で互いに対向する一対のスリット21d,21eが形成されており、一対のスリット21d,21eに近づいたアーク28は、自身の電流で偏りを持った磁束が発生し、この磁束により、一対のスリット21d,21e側にアーク28を引き寄せる第6のローレンツ力F6が発生する。
このように、本実施形態は、一対の永久磁石22a,22bの間で発生する第5のローレンツ力F5と、一対のスリット21d,21eに近づいたアーク28が、自身の電流で作る磁束によって発生する第6のローレンツ力F6とにより、アーク28の駆動力が高められるので、アーク28はグリッド脚部21b,21cで分断・冷却され、アーク電圧が所定の値まで高められ、電流が急速に限流されて遮断に至る。
このように、本実施形態の回路遮断器10は、可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むようにグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に一対の永久磁石22a,22bを配置し、一対のグリッド脚部21b,21cの内側に、グリッド基部21aに寄った位置で互いに対向する一対のスリット21d,21eを形成するだけで、通電電流が小さい領域であっても、通電電流の極性に関係なくアーク28の駆動力を高めることができるので、接触子部を多段に直列接続することで対応する従来の回路遮断器と比較して、小型化を図ることができる。
なお、本実施形態も、一対の永久磁石22a,22bは、互いの対向磁極面をN極として同極性としたが、互いの対向磁極面をS極としてもよい。
(第4実施形態)
次に、図16から図19に示すものは、本発明に係る第4実施形態の回路遮断器を示すものである。
図16に示すように、本実施形態の消弧装置14は、互いに平行に配置された一対の側面支持板20a,20bと、グリッド基部21aから平行に一対のグリッド脚部21b,21cが延在し、一対のグリッド脚部21b,21cを同一方向に向けて一対の側面支持板20a,20bの間に層状に固定した磁性材料からなる複数のグリッド21と、複数のグリッド21の一対の側面支持板20a,20bの内側に固定され、可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むようにグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に互いの対向磁極面を同極性として対向配置された一対の永久磁石22a,22bと、を備えた装置である。
複数のグリッド21は、図18に示すように、一方のグリッド脚部21bの内側のグリッド基部21aに寄った位置にスリット長が長い長尺スリット21fを設け、且つ他方のグリッド脚部21cの内側のグリッド基部21aに寄った位置にスリット長が長い長尺スリット21hを設けたグリッド21と、一方のグリッド脚部21bの内側のグリッド基部21aに寄った位置にスリット長が短い短尺スリット21gを設け、且つ他方のグリッド脚部21cの内側のグリッド基部21aに寄った位置にスリット長が短い短尺スリット21iを設けたグリッド21の二種類のグリッドである。
そして、図18に示すように、長尺スリット21f,21hを有するグリッド21と、短尺スリット21g,21iを有するグリッド21とが交互に層状に配置されている。
また、一対の永久磁石22a,22bは、図16に示すように、互いの対向磁極面をN極として同極性とし、互いの非対向磁極面をS極とし、対向磁極面同士が可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むように配置され、非対向磁極面がそれぞれ複数のグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に密着して固定されている。
一対の永久磁石22a,22bが発生する磁束φ7、φ8は、N極の対向磁極面からグリッド基部21a側に向かい、一対のグリッド脚部21b,21cを通過してS極の非対向磁極面に入り込む。
次に、本実施形態の動作について、図17から図19を参照して説明する。
上記構成の回路遮断器10に短絡電流、又は過負荷電流の過電流が流れると、可動接触子18の開極移動により固定接点17a及び可動接点18aの間にアーク29が発生する。
図18に示すように、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク29が負極性電流である場合、この負極性電流と一方の永久磁石22bが発生する磁束φ8とにより、図17及び図18に示す第7のローレンツ力F7が発生する。この第7のローレンツ力F7が発生することで、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアーク29が、グリッド21の他方のグリッド脚部21c側に移動する。
そして、グリッド21の他方のグリッド脚部21c側に移動したアーク29は、グリッド脚部21cのグリッド基部21aに寄った位置のスリット21h、21iに近づく。
スリット21h、21iに近づいたアーク29には、図19に示すように、アーク29自身の電流により磁束φ9が発生し、この磁束φ9は、スリット21h、21iが形成されている方向(グリッド脚部21cの外側)の密度が粗となるように偏りを持って発生している。
この磁束φ9により、図19に示す第8のローレンツ力F8が発生する。この第8のローレンツ力F8が発生することで、アーク29は、さらに他方のグリッド脚部21c側に引き寄せられる。さらに、複数のグリッド21の長尺スリット21h及び短尺スリット21iが、交互にアーク29の全長に渡って対向するので、図18に示すようにアーク29が伸長していく。
また、図示しないが、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアークの電流が、固定接点17aから可動接点18aに向かって流れる正極性電流である場合には、この正極性電流と、他方の永久磁石22aが発生する磁束φ7とにより、第7のローレンツ力F7に対して逆向きのローレンツ力が発生する。このローレンツ力が発生することで、固定接点17a及び可動接点18aの間に発生したアークが、グリッド21の一方の他方のグリッド脚部21bへ移動する。
そして、他方のグリッド脚部21b側に移動したアークは、グリッド脚部21bのグリッド基部21aに寄った位置のスリット21f、21gに近づく。
スリット21f、21gに近づいたアークには自身の電流により磁束が発生する。この磁束は、スリット21f、21gが形成されている方向(グリッド脚部21bの外側)の密度が粗となるように偏りを持って発生する。そして。前述した磁束により、発生したアークを他方のグリッド脚部21c側に引き寄せるローレンツ力が発生する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
通常の回路遮断器は、通電電流が小さい領域(例えば100A以下)では、グリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cに向かう駆動力が弱く、グリッド21による分断が不十分となり、所定のアーク電圧が得られず、遮断時間の増大を招くおそれがある。
これに対して、本実施形態本の回路遮断器10は、複数のグリッド21を構成する複数のグリッド脚部21bの内側に、長尺スリット21fと短尺スリット21gとが隣接して形成されており、複数のグリッド脚部21cの内側に、長尺スリット21hと短尺スリット21iとが隣接して形成されていることから、アーク29を伸長させることができる。アーク電圧はアーク長に比例するので、高いアーク電圧を得ることができ、高い限流効果、それによる素早い遮断が可能となる。
また、通電電流が小さい場合に、一対のグリッド脚部21b,21cに設けたスリット近くにアークが停滞することで発生する分断不十分は、グリッドの積層間隔が狭い場合にも起こりやすくなる。そのため、積層間隔を広げることによりアークの停滞を解消する方法もあるが、その分、所定の寸法内に配置できるグリッドの枚数は限られ、高密度にグリッドを配置することができず、アーク電圧を所定の値まで高められない場合がある。
これに対して、本実施形態は、短尺スリット21i(或いはスリット21g)でアーク29の分断が開始し、短尺スリット21iの積層間隔(図18の符号D1)が大きく設定されているので、アーク29は滞留せず確実な分断を可能とすることができる。
そして、本実施形態の回路遮断器10も、可動接点18aの開閉移動軌跡を挟み込むようにグリッド21の一対のグリッド脚部21b,21cの内側に一対の永久磁石22a,22bを配置し、一対のグリッド脚部21b,21cの内側に、グリッド基部21aに寄った位置で互いに対向するスリット21f,21g及びスリット21h,21iを形成するだけで、通電電流が小さい領域であっても、通電電流の極性に関係なくアーク28の駆動力を高めることができるので、接触子部を多段に直列接続することで対応する従来の回路遮断器と比較して、小型化を図ることができる。
なお、本実施形態も、一対の永久磁石22a,22bは、互いの対向磁極面をN極として同極性としたが、互いの対向磁極面をS極としてもよい。
また、上述した第1〜第4実施形態の回路遮断器を構成するグリッド21は、一端側にU字形状の切欠き溝を設けることでグリッド基部21aから平行に一対のグリッド脚部21b,21cが延在する部材であるが、一端側にV字形状の切欠き溝を設けることで、グリッド基部21aから平行に一対のグリッド脚部21b,21cが延在する部材として形成してもよい。
10…回路遮断器、11…ケース、12…カバー、13…接触子部、14…消弧装置、15…過電流引外し装置、16…操作ハンドル、17…固定接触子、17a…固定接点、18…可動接触子、18a…可動接点、19…接触子ホルダー、20a,20b…側面支持板、21…グリッド、21a…グリッド基部、21b,21c…グリッド脚部、21d,21e…スリット、21f…長尺スリット、21g…短尺スリット、21h…長尺スリット、21i…短尺スリット、22a,22b…永久磁石、23…アークランナ、25,27,28,29…アーク、26…第3の永久磁石、F1…第1のローレンツ力、F2…第2のローレンツ力、F3…第3のローレンツ力、F4…第4のローレンツ力、F5…第5のローレンツ力、F6…第6のローレンツ力、F7…第7のローレンツ力、F8…第8のローレンツ力、φ1,φ2,φ3,φ4,φ5,φ6,φ7,φ8,φ9…磁束

Claims (7)

  1. 固定接点を設けた固定接触子と、前記固定接点に接触する可動接点を設けた可動接触子と、一端側にU字形状又はV字形状の切り欠き溝を形成することでグリッド基部から平行に一対のグリッド脚部が延在する磁性体で形成した複数のグリッドを層状に設けた消弧装置と、を備え、前記複数のグリッドの複数対のグリッド脚部の間に前記可動接点の開閉移動経路を設けた回路遮断器において、
    前記可動接点の開閉移動経路を挟むように一対の永久磁石を配置し、これら一対の永久磁石の対向する対向磁極面を同極性としたことを特徴とする回路遮断器。
  2. 前記グリッドを構成する一対のグリッド脚部の互いに対向する内側に、一対のスリットが形成されていることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 所定の前記グリッドの前記一対のグリッド脚部に形成した前記一対のスリットを、スリット長が長い長尺スリットとし、前記所定のグリッドに層状に隣接して設けられた他の前記グリッドの前記一対のグリッド脚部に形成した前記一対のスリットを、前記長尺スリットよりスリット長が短い短尺スリットとしたことを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
  4. 前記一対の永久磁石の非対向磁極面を、前記複数対のグリッド脚部の内側に当接させたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の回路遮断器。
  5. 固定接点を設けた固定接触子と、前記固定接点に接触する可動接点を設けた可動接触子と、一端側にU字形状又はV字形状の切り欠き溝を形成することでグリッド基部から平行に一対のグリッド脚部が延在する非磁性体で形成した複数のグリッドを層状に設けた消弧装置と、を備え、前記複数のグリッドの複数対のグリッド脚部の間に前記可動接点の開閉移動経路を設けた回路遮断器において、
    前記可動接点の開閉移動経路を挟むように一対の永久磁石を配置し、これら一対の永久磁石の対向する対向磁極面を同極性とし、
    前記複数のグリッドの前記グリッド基部に向かう前記可動接触子の延長方向であって、前記可動接点に対向しない前記グリッド基部の背面側に、前記一対の永久磁石の前記対向磁極面に対して磁極面が垂直に延在する第3の永久磁石を配置したことを特徴とする回路遮断器。
  6. 前記第3の永久磁石の前記磁極面は、前記一対の永久磁石の前記対向磁極面に対して異極性であることを特徴とする請求項5記載の回路遮断器。
  7. 前記一対の永久磁石を、複数のグリッドの複数対のグリッド脚部の内側に配置したことを特徴とする請求項5又は6記載の回路遮断器。
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