JP2012150986A - 回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可動接触子35の下方に、前後の一対の消弧装置36に向かって延在するアークランナ38が設けられており、一対の消弧装置36に近接するアークランナ38の両端部には、高抵抗部材39,40が一体に設けられている。高抵抗部材39,40は、固定接触子33,34、固定接点33a,34a、可動接触子35、可動接点35a、35b及びアークランナ38と比較して体積抵抗率が大きい材料が用いられている。
【選択図】図1
Description
固定接触子1はU字状に折り返され、固定接点1aが折り返し端に接合され、固定接触子1の先端にアークランナ6が取り付けられている。また、一対の脚部7aとこれらの間を結ぶ連結部7bとを有するコ字状の磁性体7が、一対の脚部7aがアークランナ6の両側に直立するように配置されている。
そこで、直流配電システムに接続する従来の回路遮断器は、例えば接触子部の開極時の固定・可動接点の間の接点間ギャップを大きくすることでアーク電圧を高め、接点間電圧を直流配電システムの電源電圧よりも高めることで電流を減衰させ、遮断を行っていた(以下、第1の従来の直流配電システム用回路遮断器と称する)。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高電圧の直流配電システムに遮断性能を十分に得ながら使用することができ、しかも装置の小型化を図ることができる回路遮断器を提供することを目的としている。
この発明によると、短絡電流などの大電流が流れる通電経路は、アークランナ全体を高抵抗部材としたことで電圧降下が増大し、回路遮断器の端子間の電圧が上昇して限流作用を促進することができる。また、アークランナ全体を高抵抗部材としたことで部品点数が少なくなり、製造コストの低減化を図ることができる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の回路遮断器において、前記高抵抗部材は、前記アークが転流する領域以外の前記アークランナに接続されている。
この発明によると、耐アーク性の低い高抵抗部材を用いることができるので、回路遮断器の設計自由度を高めることができる。
この発明によると、永久磁石は、発生したアークに対して電磁力を作用することで消弧装置方向へ移動させるので、迅速な短絡遮断動作を得ることができる。
さらに、請求項5記載の発明は、請求項4記載の回路遮断器において、前記永久磁石は、前記前後一対の固定接触子と前記可動接触子との接点部の側部を挟み込む一対の脚部を備えている。
この発明によると、発生したアークに対して強い電磁力を作用することができる。
この発明によると、前後一対の固定接触子と可動接触子との接点部の側部を挟み込んでいる一対の支持脚部の対向面に一対の平板状の前記永久磁石を配置したことで、発生したアークに対して一対の永久磁石から強い電磁力を作用することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る回路遮断器の電流遮断部を示す断面図である。ここで、本発明に係る回路遮断器は、直動2接点構造を持つ回路遮断器である。
図中、符号30は各極にそれぞれ配置された電流遮断部である。各相通電路の外部端子31,32には,平角導体からなるU字状の固定接触子33,34が前後に対向して配置され、各々には固定接点33a,34aが取り付けられている。両端がへ字状に屈曲された短冊形の可動接触子35は、固定接点33a及び34aとそれぞれ接触可能な一対の可動接点35a,35bを有する。
さらに、可動接触子35の下方には、前後の一対の消弧装置36に向かって延在するアークランナ38が設けられており、一対の消弧装置36に近接するアークランナ38の両端部には、高抵抗部材39,40が一体に設けられている。
一般的に用いられる固定接触子33,34、固定接点33a,34a、可動接触子35、可動接点35a、35b及びアークランナ38の体積抵抗率は1μΩ・cm程度であるが、高抵抗部材39,40には、それと比較して103倍〜106倍の体積抵抗率のもの、具体的には炭素を主成分とした材料、例えばグラファイトを用いるとよい。
また、短絡電流などの大電流が通過すると、電磁反発力により可動接触子35が図1のように開極し、固定・可動接点33a,35a及び34a,35bの間にアーク41が発生する。
その際、可動接触子35の下方には、前後の一対の消弧装置36に向かって延在するアークランナ38と、アークランナ38に連続して消弧装置36側に高抵抗部材39,40が設けられており、アーク41の可動接触子35側の足はアークランナ38に移り、アークランナ38から高抵抗部材39,40に移って消弧装置36側に移動していく。このときの電流経路は、外部端子31,固定接触子33、アーク41、高抵抗部材39、アークランナ38、高抵抗部材40、アーク41、固定接触子34、外部端子32の経路となる。
したがって、一般の回路遮断器では、消弧装置内のグリッド及び空隙に発生するアークによる電圧上昇によりアーク電圧の上昇を得るようにしているが、本実施形態では、体積抵抗率の高い高抵抗部材39,40でアーク電圧の上昇を得ることができ、大きな限流作用を得ることができるので、遮断性能が高い回路遮断器を提供することができる。
また、本実施形態は、アーク電圧を高めるために固定・可動接点33a,35a及び34a,35bの間の接点間ギャップを大きくする必要がないので、小型の回路遮断器を提供することができる。
次に、図2は、本発明に係る第2の実施形態の回路遮断器の電流遮断部を示す断面図である。なお、図1で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態は、可動接触子35の下方に、前後の一対の消弧装置36に近接する位置までアークランナ42が延在して設けられている。
このアークランナ42は、固定接触子33,34、固定接点33a,34a、可動接触子35及び可動接点35a、35bと比較して体積抵抗率が大きい材料で形成されており、第1実施形態の高抵抗部材39,40と同様に、固定接触子33,34、固定接点33a,34a、可動接触子35及び可動接点35a、35bの体積抵抗率と比較して103倍〜106倍の体積抵抗率のもの、具体的には炭素を主成分とした材料、例えばグラファイトが用いられている。
アーク41は、固定接触子33,34を流れる電流に基づく電磁力により、消弧装置36に向かって移動し、可動接触子35側の足がアークランナ42に移り、電流経路が、外部端子31,固定接触子33、アーク41、アークランナ42、アーク41、固定接触子34、外部端子32の経路となる。
また、本実施形態は、体積抵抗率が大きい材料のみでアークランナ42を構成しており、アークランナ38及び高抵抗部材39,40を一体化した第1実施形態と比較して部品点数が少ないので、製造コストの低減化を図ることができる。
次に、図3は、本発明に係る第3の実施形態の回路遮断器の電流遮断部を示す断面図である。なお、本実施形態も、図1で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態は、可動接触子35の下方に高抵抗部材43が配置され、この高抵抗部材43に一体化された一対のアークランナ44,45が、前後の一対の消弧装置36に近接する位置まで延在している。
アーク41は、固定接触子33,34を流れる電流に基づく電磁力により、消弧装置36に向かって移動し、可動接触子35側の足が一対のアークランナ44,45に移り、電流経路が、外部端子31,固定接触子33、アーク41、アークランナ44、高抵抗部材43、アークランナ45、アーク41、固定接触子34、外部端子32の経路となる。
また、本実施形態は、可動接触子35の下方に配置した高抵抗部材43にはアーク41が移動せず、耐アーク性の低い高抵抗部材43を用いることができるので、回路遮断器の設計自由度を高めることができる。
次に、図4から図5は、本発明に係る第4の実施形態の回路遮断器の電流遮断部を示す断面図である。なお、本実施形態も、図3で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態は、図4に示すように、固定接触子33の固定接点33a及び可動接触子35の可動接点35aを囲む位置に第1永久磁石46が配置され、固定接触子34の固定接点34a及び可動接触子35の可動接点35bを囲む位置に第2永久磁石47が配置されている。これら第1及び第2永久磁石46,47としては、ネオジム系、サマリュウムコバルト系、フェライト系などがある。
また、第2永久磁石47は、図5(b)に示すように、第1永久磁石46と同様にU字形の永久磁石であり、左右の脚部で可動接触子35の他方端側の側面部をそれぞれ挟むようにして配置され、左右の脚部のうち一方の脚部47aがN極、他方の脚部47bがS極であり、図4において、紙面の奥が一方の脚部47a、紙面の手前が他方の脚部47bとなるように配置されている。
なお、図4から図5の第4の実施形態は、図3で示した第3実施形態に対する変形例として示したが、図1で示した第1実施形態、第2で示した第2実施形態に適用してもよい。
次に、図6から図7は、本発明に係る第5の実施形態の回路遮断器の電流遮断部を示す断面図である。
本実施形態は、図6に示すように、固定接触子33の固定接点33a及び可動接触子35の可動接点35aを囲む位置に第1磁石支持体48が配置され、固定接触子34の固定接点34a及び可動接触子35の可動接点35bを囲む位置に第2磁石支持体49が配置されている。
第1及び第2永久磁石50,51としては、ネオジム系、サマリュウムコバルト系、フェライト系などがある。
なお、この第5の実施形態も、図3で示した第3実施形態に対する変形例として示したが、図1で示した第1実施形態、第2で示した第2実施形態に適用してもよい。
Claims (6)
- 各極に、互いに対向するように配置された前後一対の固定接触子と、前記固定接触子を橋絡する直動式の可動接触子と、前記可動接触子の前後に配置された一対の消弧装置と、これらの消弧装置間に跨がるように前記可動接触子の下方に配置され、電流遮断時に前記固定接触子と前記可動接触子との間に発生するアークの前記可動接触子側の足を転流させるアークランナとを有した回路遮断器において、
前記電流遮断時の通電経路に、前記固定接触子、前記可動接触子と比較して体積抵抗率が大きい高抵抗部材を備えていることを特徴とする回路遮断器。 - 前記アークランナ全体が、前記高抵抗部材であることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- 前記高抵抗部材は、前記アークが転流する領域以外の前記アークランナに接続されていることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- 前記前後一対の固定接触子と前記可動接触子との接点部に、発生した前記アークが前記一対の消弧装置に向けて移動するように電磁力を作用する永久磁石を配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の回路遮断器。
- 前記永久磁石は、前記前後一対の固定接触子と前記可動接触子との接点部の側部を挟み込む一対の脚部を備えていることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
- 前記前後一対の固定接触子と前記可動接触子との接点部の側部を挟み込む一対の支持脚部を備え、前記一対の支持脚部の対向面に、一対の平板状の前記永久磁石が配置されていることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
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Citations (3)
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JPS6145517A (ja) * | 1984-08-08 | 1986-03-05 | 三菱電機株式会社 | 電力開閉器 |
JPH10154458A (ja) * | 1996-11-25 | 1998-06-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 直流遮断器 |
JPH11297180A (ja) * | 1998-04-07 | 1999-10-29 | Fuji Electric Co Ltd | 回路遮断器 |
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- 2011-01-19 JP JP2011008836A patent/JP2012150986A/ja active Pending
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