JP2012042274A - センサチップ、センサデバイスおよびセンサチップの製造方法 - Google Patents

センサチップ、センサデバイスおよびセンサチップの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】センサチップに加えて温度補償用抵抗素子をパッケージングすると、パッケージの大きさが増大し、また、コストも増大する。
【解決手段】基板に形成されたセンサ回路と、前記基板に形成された第1抵抗素子と、前記第1抵抗素子と直列に接続されて前記基板に形成され、前記第1抵抗素子と異なる温度係数を有する第2抵抗素子と、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子との接続点の電位を出力するパッドならびに前記センサ回路の出力を出力するパッドと、備えたセンサチップが提供される。
【選択図】図2

Description

本発明は、抵抗値の温度変化に起因する出力変動に対する補償用の信号を出力可能なセンサチップセンサデバイスおよびセンサチップの製造方法などに関する。
圧力や加速度などの物理量を検出するために可撓部に配置されたピエゾ抵抗素子の抵抗値の変化を検出するセンサチップが知られている(例えば、特許文献1参照。)。ピエゾ抵抗素子は、撓み量の変化による以外にも、温度の変化によっても抵抗値が変化する。このため、ピエゾ抵抗素子の抵抗値の変化により物理量を検出するセンサチップを用いる場合には、温度補償を行なう必要がある。したがってセンサチップのパッケージングを行なう際に、温度補償用抵抗素子もパッケージングする必要がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2006−30159号公報 特開昭64−41865号公報
しかしながら、センサチップに加えて温度補償用抵抗素子をパッケージングすると、パッケージの大きさが増大し、また、コストも増大することになる。
本発明の一実施形態として、基板に形成されたセンサ回路と、前記基板に形成された第1抵抗素子と、前記第1抵抗素子と直列に接続されて前記基板に形成され、前記第1抵抗素子と異なる温度係数を有する第2抵抗素子と、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子との接続点の電位を出力するパッドならびに前記センサ回路の出力を出力するパッドと、備えたセンサチップを提供する。
本発明の別の一実施形態として、センサチップと制御ICとを備えたセンサデバイスであって、前記センサチップは、第1基板に形成されたセンサ回路と、前記第1基板に形成された第1抵抗素子と、前記第1抵抗素子と直列に接続されて前記第1基板に形成され、前記第1抵抗素子と異なる温度係数を有する第2抵抗素子と、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子との接続点の電位を出力するパッドならびに前記センサ回路の出力を出力するパッドとを有し、前記制御ICは、前記センサ回路の出力を増幅する増幅回路を有するセンサデバイスを提供する。
本発明のさらに別の一実施形態として、基板にセンサ回路を形成し、前記基板に第1抵抗素子を形成し、前記基板に前記第1抵抗素子と異なる温度係数を有する第2抵抗素子を形成し、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子とを直列に接続し、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子との接続点の電位を出力するパッドならびに前記センサ回路の出力を出力するパッドとを前記基板に形成することを特徴とするセンサチップの製造方法を提供する。
本発明によれば、センサチップを備えるセンサデバイスを提供する際に、温度補償用抵抗素子をさらにパッケージングする必要がなく、パッケージのサイズの増大やコストの増大を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るセンサチップをパッケージングしたセンサデバイスの側面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係るセンサチップの等価回路図の一例図、(b)は、温度Tに対する抵抗素子Raの抵抗値とRbの抵抗値とを示す式を示す図と、Vを示す式を示す図、(c)は、TとV/Vddとのグラフの一例図である。 本発明の一実施形態に係るセンサチップの一実施例である加速度センサの上面図と側面図である。 ボロンの拡散濃度とピエゾ抵抗素子の温度係数の関係を示すグラフの一例図である。 本発明の一実施形態に係るセンサチップの製造工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係るセンサチップに、パッドが形成された状態を示す一例図である。 本発明の一実施形態に係るセンサチップの等価回路図の一例図である。 本発明の一実施形態に係る第1の抵抗素子と第2の抵抗素子とが形成される領域の配置を示す一例図である。 本発明の一実施形態に係るセンサチップの製造工程を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。本発明は、以下に示す実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、半導体の積層、上面、側面などを図示する場合、幅、高さ、厚みなどを誇張して示す場合がある。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係るセンサチップをパッケージングしたセンサデバイスの側面図である。図1(a)において、センサデバイス100は、プリント基板などの基板101の上に、制御IC102が配置された構成となっている。また、制御ICの上に、本発明の一実施形態に係るセンサチップ103が配置された構成となっている。制御IC102は、センサチップ103から得られる信号を増幅する増幅回路を備える。また、制御IC102は、温度補償などの温度補償回路を有していてもよい。そのために、センサチップ103と制御IC102とを接続する配線105が設けられている。また、制御IC102と基板101とを接続する配線104も設けられている。
図1(b)は別の構成のセンサデバイスの側面図である。図1(b)において、センサデバイス110は、プリント基板などの基板111の上に、制御IC112とセンサチップ113とが配置された構成となっている。制御IC112の役割は、図1(a)における制御IC102と同じである。このために、基板111と制御IC112およびセンサチップ113との間に配線114、115が設けられる。これにより、センサチップ113からの信号が制御IC112に供給される。なお、図1(b)では、基板111を経由してセンサチップ113からの信号が制御IC112に供給されるが、図1(a)のように、センサチップ113と制御IC112とを接続する配線が設けられ、センサチップ113からの信号が直接、制御IC112に供給されるようになっていてもよい。
図1(a)のように、制御IC102の上にセンサチップ103を配置することにより、センサデバイスを上面から見た場合の面積を小さくすることができる。また、図1(b)のように制御IC112とセンサチップ113とを並列して配置することにより、センサデバイスの底背化を実現することができる。
また、図1(a)、図1(b)において、センサチップ103、113を、配線105、115を用いて制御IC102、基板111と接続する代わりに、金属バンプなどを介して制御IC102、基板111と接続してもよい。さらに、制御IC102、112とセンサチップ103、113とを樹脂で封止したり、セラミックや樹脂などで形成された蓋材で覆い、蓋材を基板101、111に接着剤などで固定したりしてもよい。
図2(a)は、本発明の一実施形態に係るセンサチップの有する基板に形成される回路の等価回路図の一例を示す。なお、センサチップの有する基板とは、例えば半導体基板である。図2(a)において、センサ回路201に、Vdd端子とGND端子とを用いて電圧、電流が供給される。センサ回路201は、物理量を検出する任意のセンサ回路である。例えば、圧力や物理量を検出するためのピエゾ抵抗素子を用いたホイートストンブリッジ回路を含むことができる。回路図には示されていない出力端子にセンサ回路201からの信号、例えば、ホイートストンブリッジ回路において直列に接続される抵抗素子間の電圧、が出力される。また、ピエゾ抵抗素子の代わりに、固定電極と可動電極とにより形成される静電容量素子や、圧電素子などを用いることができる。
本発明の一実施形態においては、Vdd端子とGNG端子との間に、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとが直列に接続され、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとの接続点の電位を、Vとして出力する。また、抵抗素子Raの温度係数と抵抗素子Rbの温度係数とは異なっている。これにより、温度によりVとVddとの比が変化する。なお、VとVddとの電位の基準は、例えば、GNDとすることができる。
図2(b)に、温度Tに対する抵抗素子Raと抵抗素子Rbとの抵抗値を示す式と、Vを示す式とを示す。なお、本明細書において、抵抗素子を示す記号を抵抗素子の抵抗値としても用いる。抵抗素子の抵抗値は、温度係数ρと基準温度τにおける抵抗値rとを用いてr(1+(T−τ)ρ)と近似して表現することができる。したがって、簡単のためにτを0°C(=273K)として、抵抗素子Raの抵抗値をr(1+Tρ)と表わし、抵抗素子Rbの抵抗値をr(1+Tρ)と表わすと、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとが直列に接続され、直列接続の両端にVddの電圧が印加される場合には、V/Vdd=(r(1+Tρ))/(r+r+T(ρ+ρ))となる。
よって、例えば、抵抗素子Raの温度係数ρと抵抗素子Rbの温度係数ρとの間に、ρ>ρという関係が成り立つと、温度Tが大きくなると、V/Vddは増大する。すなわち、図2(c)に示すようなTとV/Vddとのグラフが得られる。また、ρ<ρであれば、温度Tが大きくなると、V/Vddは減少することになる。
例えば、Raが25°Cにおいて10Ωであり、温度係数が0.1%/Kであり、Ra=10(1+10−3(T−25°C))Ωと表わされ、Rbが25°Cにおいて10Ωであり、温度係数が0であり、Rb=10Ωと表わされるとする。この場合、温度が−35°Cから85°Cまで変化すると、Vdd=3Vである場合に、Vは90mV変化する。
以上から、制御ICにおいて、VddとVとの比であるV/Vddを参照することにより、センサチップの周囲の温度基づく温度補償を行なうことができる。
なお、ρ=ρであると、(1+Tρ)=(1+Tρ)となるので、V/Vdd=r+rとなり、温度が変化してもV/Vddは変化しないことになる。すなわち、VddとVとの比V/Vddを参照して温度補償を行なうことができない。
したがって、抵抗素子Raの温度係数ρは、抵抗素子Rbの温度係数ρと、実質的に異なっている必要がある。実質的に異なるとは、制御ICなどにおける温度補償の性能による。例えば、ρが約0であり、ρとρとの差が0.1%/K以上1%/K以下であることをいう。後述するように、差が0.1%/K以上あれば、Vddが3Vである場合、温度が50°C変化すると、V/Vddが3%以上変動するからである。また、抵抗素子Raと抵抗素子Rbをピエゾ抵抗素子として作成する場合、ρとρとの差を1%/Kを越えるように拡散濃度を変化させるのは困難だからである。
また、温度補償を行なうためには、温度Tの変化に応じたV/Vddの変化が大きいことが好ましい。このためには、センサチップが配置される通常の環境(例えば、25°C)において、V/Vddが0と1との間である0.5に近い値であることが好ましい。すなわち、センサチップが配置される通常の環境において、RaとRbとが略等しいことが好ましい。
図3は、本発明の一実施形態に係るセンサチップが、ピエゾ抵抗素子をシリコン膜の可撓部に配置した加速度センサである場合の、センサチップの平面図および断面図である。図3(A)は平面図であり、XX断面線における断面図が図3(B)であり、YY断面線における断面図が図3(C)である。図3において、加速度センサは略直方体をしている。また、加速度センサは、ガラスなどの支持基板30とセンサ本体とを含む。ただし、支持基板30の代わりに基板101、111を用いることもある。センサ本体は、支持層、BOX層130、活性層を備えるSOI基板を用いて形成することができる。支持層は、第1枠部141と錘部142とを有する。活性層は、第1枠部141の上にBOX層を介して位置する第2枠部121と、中心部122と、4本の可撓部123とを有する。中心部122は、BOX層の一部を介して錘部142に接続される。加速度により錘部142に力が加わると、可撓部123が撓む。4本の可撓部123上には3軸(XYZ)方向の加速度を検出するためのピエゾ抵抗素子Rx〜Rzが形成されている。ピエゾ抵抗素子Rx〜Rzにより、3つのホイートストンブリッジ回路をセンサ回路201として形成することができ、4本の可撓部123の撓みに応じたピエゾ抵抗素子Rx〜Rzの抵抗値の変化により、3軸方向の加速度を検出することができる。
また、図3(A)に示されるように、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとが、第2枠部121に形成されている。抵抗素子Raと抵抗素子Rbとは、可撓部123にも形成することは可能である。ただし、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとがピエゾ抵抗素子として形成された場合には、上述したように、可撓部123の撓みにより、抵抗素子Raの抵抗値と抵抗素子Rbの抵抗値とが変動するので、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとを図2(a)に示すように接続した場合、温度が変化していないのにVが変動する場合がある。したがって、撓みが可撓部123より少ない位置、例えば、第2枠部121、に抵抗素子Raと抵抗素子Rbとを形成して配置するのが好ましい。
また、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとが配置された位置に無視できない撓みが発生する場合には、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとの位置における撓みによる抵抗値の変化を略同じとするために、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとを隣接して配置するのが好ましい。
なお、ピエゾ抵抗素子Rx〜Rz、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとは、活性層に不純物を拡散させることにより形成することが可能である。例えば、活性層がN型であれば、ホウ素(ボロン)などのP型の元素をイオン注入法や熱拡散法を用いて拡散してピエゾ抵抗素子Rx〜Rz、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとを形成する。
図4は、ボロンをN型活性層に拡散してピエゾ抵抗素子を形成した場合におけるボロンの拡散濃度とピエゾ抵抗素子の温度係数の関係を示す。図4に示すように、ボロンの拡散濃度が1015atms/cmであれば、温度係数は、約0.8%/Kであり、ボロンの拡散濃度が約1019atms/cmまで単調に0に向けて減少し、その後、増加に転ずる。
したがって、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとを形成する際における不純物の拡散濃度を異ならせることにより、抵抗素子Raの温度係数と抵抗素子Rbの温度係数とを異ならせることができる。また、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとのいずれか一方を形成することと、ピエゾ抵抗素子Rx〜Rzを形成することとを同時に行ない、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとのいずれか他方を異なる時に形成すれば、ピエゾ抵抗素子の形成の手間を少なくすることができる。
抵抗素子Raと抵抗素子Rbとを形成する際の不純物の拡散濃度は、抵抗素子Rbとピエゾ抵抗素子Rx〜Rzを同時に形成する場合、不純物であるボロンの拡散濃度を約1019atms/cmとし、抵抗素子Raについて、不純物であるボロンの拡散濃度を約1015atms/cmとする。すなわち、例えば、抵抗素子Raの不純物の拡散濃度に対し、抵抗素子Rbの不純物の拡散濃度を1000倍以上とするのが好ましい。
また、ピエゾ抵抗素子を形成するための不純物の拡散の順序は、最初に抵抗素子Raと抵抗素子Rbとピエゾ抵抗素子Rx〜Rzとが形成される位置にボロンの拡散濃度を約1015atms/cmとなるようにした後、抵抗素子Rbとピエゾ抵抗素子Rx〜Rzとが形成される位置のボロンの拡散濃度が約1019atms/cmとなるようにしてもよい。
図5は、センサチップの製造工程を示す。図5(a)は、半導体基板の断面を示す図である。基板501は、シリコン単結晶基板やSOI基板などの半導体である。基板501がSOI基板であれば、下層501−3が支持層であり、中間層501−2がBOX層であり、上層501−1が活性層となる。この基板501の上層501−1にマスクを形成する。マスクの材料としては、例えばSiOなどを用いることができる。これらの材料を半導体基板501の上層501−1の側全体にCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて均一の厚さに堆積させ、1層あるいは複数層を形成する。その後、その上にフォトレジストを塗布する。そして、パターンの露光を行い、現像処理の後、エッチングを行なってパターンをマスクに転写してパターニングを行う。なお、図5において、上層501−1の領域502にピエゾ抵抗素子Rx〜Rzが形成され、領域503にピエゾ抵抗素子Raとピエゾ抵抗素子Rbとが形成されるとする。
図5(b)は、半導体基板501の上層501−1側のマスクにパターニングが行なわれ、例えばピエゾ抵抗素子Rx〜Rzとピエゾ抵抗素子Rbを形成するための開口部506、507が形成された状態を示す図である。半導体基板501の上層501−1の側からイオン打ち込みの後に熱処理を行なったり、半導体基板501の上層501−1の側を不純物に曝したりするなどを行ない、半導体基板501の上層501−1のうち開口部506、507の部分に不純物を拡散させる。
図5(c)は、不純物が拡散された領域508、509がマスクの開口部506、507に形成され、マスクを除去した状態を示す図である。
図5(d)は、再度マスクの材料を半導体基板501の上層501−1の側全体に堆積させ、エッチングを行なってパターンをマスクに転写してパターニングを行った状態を示し、例えばピエゾ抵抗素子Raを形成するための開口部511が形成された状態を示す。そして、上層501−1のうち開口部511の部分に不純物を拡散させる。
図5(e)は、不純物が拡散された領域512がマスクの開口部511に形成され、マスクを除去した状態を示す。
図5(f)は、半導体基板501の主面の上全体に絶縁層513を形成し、領域508、509、512の両端またはその近傍に達するコンタクト514、515、516、517、518、519を形成した状態を示す。
図5(g)は、コンタクト514、515、516、517、518、519に金属材料などの導電材料を埋め込み、また、配線520、521、522、523、524が形成された状態を示す。その後、基板501にパッドが設けられ、ピエゾ抵抗素子、配線、パッドなどが一体に形成される。
なお、領域508、509、512の形成の順序は、図5に示す順序である必要はなく、先に領域512を形成し、次に領域508、509を形成してもよい。
図6は、上層501−1の上の絶縁層513の上に形成された配線520、521、522、523、524などに接続されるパッドがセンサチップの上面に形成された状態を示す。パッドは、第2枠部121の任意の位置に配置することが可能である。図6では、第2枠部121の一辺に沿って、Vdd、GND、V、X1、X2、Y1、Y2、Z1、Z3に接続されるパッドが形成されている(図6では、パッドの接続先とパッドの名称とを同じにして図示をしている)。パッドを第2枠部121上に配置し、センサ回路201からできるだけ離すことにより、パッドの配置によるセンサ回路201の性能の低下を防ぐことができる。
図7は、パッドVdd、GND、V、X1、X2、Y1、Y2、Z1、Z2、ピエゾ抵抗素子Rx〜Rz、抵抗素子Ra、抵抗素子Rbとの関係を示す回路図の一例を示す。図7においては、パッドVddとパッドGNDにより電圧が印加されるホイートストンブリッジ回路が3つ形成されている。それぞれのホイートストンブリッジ回路は、ピエゾ抵抗素子Rx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4のそれぞれの組により形成され、ピエゾ抵抗素子Rx1とピエゾ抵抗素子Rx3、ピエゾ抵抗素子Rx2とピエゾ抵抗素子Rx4、ピエゾ抵抗素子Ry1とピエゾ抵抗素子Ry3、ピエゾ抵抗素子Ry2とピエゾ抵抗素子Ry4、ピエゾ抵抗素子Rz1とピエゾ抵抗素子Rz3、ピエゾ抵抗素子Rx2とピエゾ抵抗素子Rx4それぞれの中間点が、パッドX1、X2、Y1、Y2、Z1、Z2に接続されている。この3つのホイートストンブリッジ回路が、図2(a)のセンサ回路201に対応している。
また、パッドVddに抵抗素子Rbの一端が接続され、パッドGNDに抵抗素子Raの一端が接続され、抵抗素子Rbの他端と抵抗素子Raの他端とパッドVが接続される。このように、電源電圧を供給するためのパッドであるパッドVddとパッドGNDとに、ホイートストンブリッジ回路と、抵抗素子Raと抵抗素子Rbと、を並列に接続することにより、電源電圧を供給するためのパッド数を少なくすることができる。
図7に示される回路により、パッドX1、X2、Y1、Y2、Z1、Z2の電圧を検出することにより、XYZ軸方向の加速度を検出することができる。また、パッドVの電圧を検出することにより、センサチップの置かれている環境での温度を知ることができ、制御ICにより出力信号の温度補償をすることにより、正確な加速度を検出することができる。
なお、上述したように、抵抗素子Rbのボロンの拡散濃度を約1019atms/cmとし、抵抗素子Raのボロンの拡散濃度を約1015atms/cmとするように、抵抗素子Rbのボロンの拡散濃度を抵抗素子Raのボロンの拡散濃度より大きくする場合には、長さ当たりの抵抗(すなわち抵抗率)が、抵抗素子Rbの方が低くなる。そこで、抵抗素子Raと抵抗素子Rbとの抵抗率の比に応じて、例えば図8に示すように、抵抗素子Raを領域801で形成し、抵抗素子Rbを、領域801と同じ面積を有する領域802と領域803とで形成し、領域801〜803を直列に接続するように配線してもよい。あるいは、領域802と領域803とを一つの領域として形成し、領域801と直列に接続するように配線してもよい。
(実施形態2)
ピエゾ抵抗素子の不純物拡散領域と、配線に用いる金属材料などの導電材料との接続抵抗を下げるために、不純物が拡散された領域の両端またはその近傍に達するコンタクトの底部付近に、さらに高濃度に不純物が拡散された領域が形成される場合がある。
そこで、ピエゾ抵抗素子Rx〜Rzと例えばRbとに対応する、不純物が拡散された領域を形成した後、これらの領域上に形成されるコンタクトの底部付近にさらに高濃度に不純物が拡散された領域が形成すると同時にRaに対応する不純物が拡散された領域を形成することもできる。これにより、RaおよびRbそれぞれに対応する不純物が拡散された領域の不純物拡散濃度を異ならせることができ、温度特性を異ならせることができるとともに、RaとRbとの両方を作成するために工程数が増加しないようにできる。
図9は、本実施形態に係るセンサチップの製造工程を示す。図9(a)は、図5(a)に対応している。
図9(b)は、図5(b)に対応し、半導体基板501の上層501−1側のマスクにパターニングが行なわれ、例えばピエゾ抵抗素子Rx〜Rzとピエゾ抵抗素子Rbを形成するための開口部506、507が形成された状態を示す図である。
図9(c)は、図5(c)に対応し、不純物が拡散された領域508、509がマスクの開口部506、507に形成された状態を示す図である。
図9(d)は、領域508、509の一部に高濃度に不純物を拡散し、また、ピエゾ抵抗素子Raを形成するための開口901〜095を有するマスク900が形成された後に、開口901〜905の底面付近に高濃度の不純物拡散領域が形成された状態を示す。
図9(e)は、マスク900を除去し、開口901〜094に対応するコンタクトとピエゾ抵抗素子Raに対応する不純物拡散領域の両端へのコンタクトとが形成された絶縁膜513の上に、配線520〜524を形成した状態を示す。すなわち、図5(g)に対応する。
このように、本実施形態ではピエゾ抵抗素子Rx〜Rzと例えばピエゾ抵抗素子Rbとに対応する不純物拡散領域の一部に高濃度拡散領域が形成するときにピエゾ抵抗素子Raが形成することにより、工程数の増加を防止できる。また、本実施形態においては、ピエゾ抵抗素子Rx〜Rzと例えばピエゾ抵抗素子Rbとに対応する領域のコンタクト底部における不純物の拡散濃度と、ピエゾ抵抗素子Raに対応する領域における不純物の拡散濃度とが実質的に同じとなる。
201…センサ回路、Ra…抵抗素子、Rb…抵抗素子、T…温度、V/Vdd…センサチップの出力する電圧値

Claims (10)

  1. 基板に形成されたセンサ回路と、
    前記基板に形成された第1抵抗素子と、
    前記第1抵抗素子と直列に接続されて前記基板に形成され、前記第1抵抗素子と異なる温度係数を有する第2抵抗素子と、
    前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子との接続点の電位を出力するパッドならびに前記センサ回路の出力を出力するパッドと、
    を備えたセンサチップ。
  2. 前記第1抵抗素子および第2抵抗素子は、前記基板の導電型とは異なる不純物が前記基板に拡散されて形成されたピエゾ抵抗素子であり互いに不純物の拡散濃度が異なり、
    前記センサ回路は、基板の可撓部に形成されたピエゾ抵抗素子を有することを特徴とする請求項1に記載のセンサチップ。
  3. 前記第1抵抗素子および2抵抗素子は、前記可撓部に連結する前記基板の枠部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のセンサチップ。
  4. 前記第1抵抗素子は、配線と接触する部分として、前記部分以外の前記第1抵抗素子の部分におけるよりも不純物の拡散濃度が高い高濃度拡散領域を有し、
    前記第2抵抗素子の不純物の拡散濃度は前記高濃度拡散領域と実質的に同じであることを特徴とする請求項2または3に記載のセンサチップ。
  5. 電源電圧を供給するための2つの電源パッドを備え、
    前記センサ回路と、直接接続された前記第1抵抗素子および前記第2抵抗素子と、が並列に前記2つの電源パッドに接続されている請求項1記載のセンサチップ。
  6. センサチップと制御ICとを備えたセンサデバイスであって、
    前記センサチップは、
    第1基板に形成されたセンサ回路と、
    前記第1基板に形成された第1抵抗素子と、
    前記第1抵抗素子と直列に接続されて前記第1基板に形成され、前記第1抵抗素子と異なる温度係数を有する第2抵抗素子と、
    前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子との接続点の電位を出力するパッドならびに前記センサ回路の出力を出力するパッドとを有し、
    前記制御ICは、
    前記センサ回路の出力を増幅する増幅回路を有するセンサデバイス。
  7. 前記制御ICは第2基板上に配置され、前記センサチップは前記制御IC上に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のセンサデバイス。
  8. 前記制御ICと前記センサチップとは並列して第2基板上に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のセンサデバイス。
  9. 基板にセンサ回路を形成し、
    前記基板に第1抵抗素子を形成し、
    前記基板に前記第1抵抗素子と異なる温度係数を有する第2抵抗素子を形成し、
    前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子とを直列に接続し、
    前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子との接続点の電位を出力するパッドならびに前記センサ回路の出力を出力するパッドとを前記基板に形成することを特徴とするセンサチップの製造方法。
  10. 前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子とは、不純物の拡散濃度が異なるピエゾ抵抗素子であり、
    前記第1抵抗素子の配線と接触する部分に、前記部分以外の前記第1抵抗素子の部分におけるよりも不純物の拡散濃度が高い高濃度拡散領域を形成するとともに、前記第2抵抗素子を形成することを特徴とする請求項9に記載のセンサチップの製造方法。
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