JP5093070B2 - 加速度センサ及びそれを用いた半導体装置 - Google Patents

加速度センサ及びそれを用いた半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5093070B2
JP5093070B2 JP2008297836A JP2008297836A JP5093070B2 JP 5093070 B2 JP5093070 B2 JP 5093070B2 JP 2008297836 A JP2008297836 A JP 2008297836A JP 2008297836 A JP2008297836 A JP 2008297836A JP 5093070 B2 JP5093070 B2 JP 5093070B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
wiring
acceleration sensor
flexible
folded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008297836A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010122144A (ja
Inventor
正史 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2008297836A priority Critical patent/JP5093070B2/ja
Publication of JP2010122144A publication Critical patent/JP2010122144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5093070B2 publication Critical patent/JP5093070B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、加速度センサとそれを用いた半導体装置に関する。なお、本明細書において半導体装置とは、半導体技術を利用して機能しうる装置全般を指し、電子部品および電子機器も半導体装置の範囲に含まれるものとする。
近年、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて小型で単純な構造を有するセンサとして、ピエゾ抵抗を検出素子としたセンサが実用化されている。このようなセンサは加速度や圧力などの物理量検出を行なうセンサである。ピエゾ抵抗型の加速度センサはHDD(ハードディスクドライブ)の落下検出装置、車載用エアバック装置、携帯電話などの携帯端末、ゲーム機などの幅広い分野に用いられている。
従来の加速度センサとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。互いに直交する2対の梁(可撓部)を有し、梁よりも厚肉の錘部とその周辺に配置したフレーム部とを梁で接続し、X軸方向とZ軸方向とを同一の梁に、また、Y軸方向をこれと直交する他の梁に形成したピエゾ抵抗素子を用いて加速度を検出する加速度センサが示されている。梁はSiなどの半導体の自立薄膜によって構成されている。
従来の加速度センサでは、Z軸負方向(下方)に錘部の過度の変位によって可撓部が破損するのを防止するために、ストッパーとしての支持基板を備えている。しかしながら、錘部が可撓部の強度を超えてZ軸正方向(上方)に変位する場合には、ストッパーがないために可撓部の破損が起こってしまう。
そこで、上方へ錘部が過剰に変位することによる可撓部の破損を防ぐ技術として以下に挙げる技術が提案されている(特許文献2〜4)。特許文献2(段落0024など)では、オフセット電圧低減のために配置された調整用電極を可撓部とフレーム部および可撓部と錘部の境界まで伸ばして配置する技術が開示されている。特許文献3ではSOI基板の活性層(可撓部を構成する薄膜)を加工し、フレーム部の四隅に錘部と係合するような上方ストッパを設ける技術が開示されている。特許文献4では加速度センサとは別体の基板を上方ストッパとして設ける技術が開示されている。
特開2007−322297号公報 特許第3985214号 特開2004−198243号公報 特開2006−029827号公報
しかし、特許文献2における調整用電極はブリッジ回路を実質的に構成するものではなく、ブリッジ回路を構成する配線から分岐させている。ブリッジ回路を構成する配線は、各検出軸ごと、各辺ごとに抵抗値を略等しくすることが好ましいが、調整用電極の寄生抵抗によって、ブリッジ回路の不均一性を招いたり、配線抵抗の設計が煩雑になるなどの問題が生じる。また、可撓部の長手方向全体にわたって調整用電極が配置されているので、可撓部上でのバイメタル領域の面積が大きくなり、材料間の熱膨張係数差に起因したオフセット電圧を誘引してしまう。
特許文献3では上方ストッパと錘部とを離間させ、錘部を可動な状態にする必要があり、上方ストッパと錘部とが重なり合う位置に存在するBOX(Burried Oxicide)層を除去しなくてはならない。BOX層はシリコン酸化膜であり、その除去には酸薬液を用いたウェットエッチングを行う。そのため、上方ストッパには多数の薬液通行用の孔が形成されている。このような薬液通行用の孔が存在すると、上方ストッパの物理的強度が脆弱になり、可撓部の破損以前に上方ストッパの破損が起こる。そのため上方ストッパを補強するための処置が必要となる。
また、特許文献4では加速度センサとは別体の基板を上方ストッパとして設けるが、このような構成によると加速度センサの高さ(厚さ)が大きくなり、実装の障害となる可能性がある。特に加速度センサは携帯端末への実装が期待されており、加速度センサの厚みの増加は避けるべきである。また、加速度センサと上方ストッパとを接合する工程の増加や、新たな材料の追加によるコストの増加が懸念される。
そこで上記に鑑み、本発明の目的はセンサ特性の低下を抑え、かつ簡単な構成で加速度センサの耐衝撃性を向上させることにある。
本発明に係る加速度センサは、枠状のフレーム部と、前記フレーム部の内側に位置する錘部と、前記フレーム部と前記錘部とを接続する可撓部と、前記可撓部及び前記フレーム部の両方またはいずれか一方に配置された複数の歪検出部と、前記フレーム部上に配置された複数の電極パッドと、前記可撓部及び前記フレーム部上に配置され、前記歪検出部同士の間を接続する配線部及び前記歪検出部と前記電極パッドとの間を接続する配線部と、を備え、前記歪検出部と前記電極パッドとの間を接続する配線部のいずれかは、第1の折返し部と第2の折返し部とを含む複数回の折返し形状を有し、前記第1の折返し部は前記フレーム部上に位置し、前記第2の折返し部は前記可撓部上に位置することを特徴とする。
本発明によれば、センサ特性の低下を抑え、かつ簡単な構成で耐衝撃性を向上させた加速度センサを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る加速度センサの一態様である、半導体3軸加速度センサに関して説明する。図1は本発明に係る加速度センサの全体斜視図である。
図1に示すように加速度センサ1は略直方体であり、半導体基板からなるセンサ本体2と、ガラスなどからなる支持基板3により構成されている。図では加速度センサの面内に直交する2軸(X軸とY軸)を設定し、この2軸に垂直な方向をZ軸と定めている。センサ本体2はSOI(Silicon On Insulator)基板110からなり、シリコン膜120、シリコン酸化膜130、シリコン基板140が順に積層して構成されている。略中央に重錘体(錘部142)が配置され、重錘体の周囲に開口を有する枠状のフレーム(フレーム部121およびフレーム部141)が位置し、重錘体とフレームとを連結する可撓性を有する梁(可撓部123)を有する構成である。なお、2対の梁で重錘体を支持した構造を例示しているが、可撓部は薄膜ダイアフラム状であってもよい。支持基板3はセンサ本体2を支持する台座としての機能と、重錘体の下方(Z軸負方向)への過剰な変位を規制するストッパ基板としての機能を併せもっている。センサ本体2をパッケージ基板(図示しない)へ直接実装する場合には、支持基板3を必ずしも必要としない。
図2は加速度センサの分解斜視図である。シリコン膜120は、固定された枠状のフレーム部121(フレーム上部)と、フレーム部121内に配置された錘接合部122と、フレーム部121と錘接合部122とを接続する2対(計4本)の可撓部123を備えている。フレーム部121、錘接合部122、可撓部123は開口124によって画定されている。フレーム部121はシリコン酸化膜130を介して枠状のフレーム部141(フレーム下部)と接合されている。また、錘接合部122はシリコン酸化膜130を介して上面視略クローバー形状の錘部142と接合されている。錘部142はフレーム部141内に離間して配置されている。
支持基板3は例えばガラス基板からなり、センサ本体2と陽極接合により接合されている。支持基板はガラス基板に限定されず、金属板(ステンレス、Fe−36%Ni合金からなるインバーなど)、絶縁性樹脂板、Siなどの半導体基板を用いることができる。接合方法として、直接接合、共晶接合、接着剤による接合などから適宜選択することができる。
図3は加速度センサの平面図及び断面図である。図3(A)は加速度センサの平面図であり、4本の可撓部123上には3軸(XYZ)方向の加速度を検出するための歪検出部Rx〜Rzが配設されている。歪検出部Rx〜Rzは、可撓部123がフレーム部121および錘接合部122と接続する領域に配置されている。図面ではX軸に沿った方向に配置した1対の可撓部には、X方向およびZ方向の加速度を検出するために歪検出部Rx1〜Rx4およびRz1〜Rz4が配置される。一方、Y軸に沿った方向に配置した1対の可撓部にはY方向の加速度を検出するための歪検出部Ry1〜Ry4が配置されている。なお、Y軸に沿った方向に配置した1対の可撓部に歪検出部Rz1〜Rz4を配置してもよい。
図3(B)は加速度センサをA−Aに沿った断面図であり、錘部142の下面はフレーム部141の下端よりも高くされており、支持基板3との間にギャップによりZ負方向に一定量の変位可能なように設定されている。図3(C)は加速度センサをB−Bに沿った断面図であり、可撓部123は可撓性をもった自立薄膜である。
図3(A)では歪検出部Rを可撓部123の幅中心線を境に、一方の側にRx1〜Rx4、他方の側にRz1〜Rz4を配置しているが、この配置に限定されるものではない。例えば、歪検出部Rx(Ry,Rzでもよい)を錘部142の中心に対して点対称に配置してもよく、その場合には加速度によって生じた可撓部123の捻れ(錘部142の回転)による、検出したくない方向の物理量変動の検出(他軸感度)を抑えることができる。したがって、検出信号の精度を向上させることができる。
また、Y軸に沿った可撓部123に歪検出部Ryを配置しているが、X軸に沿った可撓部123と同様のレイアウトとなるように歪検出部Ryとダミー歪検出部(図示しない)とを設け、可撓部の幅中心線に対称に配置してもよい。ダミー歪検出部を配置することで、可撓部上における歪検出部R及び配線部152のレイアウトを対称性良くすることが可能になり、オフセット電圧を低減することができる。
図4は歪検出部の詳細を説明する図面である。図4(A)は歪検出部が配置された可撓部の平面図であり、図4(B)は図4(A)の平面図のC−Cにおける断面図である。歪検出部Rは可撓部123の応力集中部(可撓部123が、フレーム部あるいは錘部と接続する境界領域)付近に置かれており、例えばピエゾ抵抗素子からなる。歪検出部Rの一端が、可撓部123とフレーム部121が接続する境界、および可撓部123と錘接合部122が接続する境界に接するように配置している。なお、境界を跨ぐように歪検出部Rを配置してもよいし、各軸ごと出力差に応じて配置位置を変更することも可能である。
歪検出部R上には絶縁層150が形成されており、絶縁層150は開孔したコンタクトホール151を有している。このコンタクトホールを介して歪検出部Rと配線部152とが電気的に接続されている。接続抵抗を下げるためにコンタクトホール151によって露出した部分に、高濃度拡散領域(ピエゾ抵抗素子領域よりも1桁程以上度濃度が高い不純物領域)を設けて接続してもよい。なお、Rx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4の計12個の歪検出部は検出方向ごとに接続されて、ブリッジ回路を構成している。フレーム部121上には外部回路と接続するための電極パッドPを有し、配線部152と電極パッドPと接続して加速度に伴う電気信号を外部回路へ取り出している。配線部152を保護するために、配線部152上に保護層153を形成している。
歪検出部Rと電極パッドPとを接続する配線部152は、第1の折返し部161と第2の折返し部162を含む複数回の折返し形状を有している。加速度センサ1に対して上方へ強い衝撃を加えた場合に、上方への変位制限機構がないため錘部は可能な限り変位する。この変位によって可撓部123の付根(フレーム部121と可撓部123の境界付近)に過大なストレスが加わると、可撓部123の破損してしまう。本発明によれば、配線部152が折返し構造を有し、該配線部がフレーム部121と可撓部123とが接続する箇所(フレーム部と可撓部の境界線)を跨いでいる。上記の境界線を跨ぐ配線部によって可撓部が補強され、可撓部の強度を向上させることができる。なお、折返し回数は図面の例は2回であるが、これに限定されるものではなく、折返し回数は多い方が好ましい。
次に図5を参照して、本発明に係る配線及び電極パッドのレイアウトの一例について説明する。
図5は配線及び電極パッドのレイアウトを示す図面である。図面の見易さのため、配線部152の折返し部分は図示を省略している。図示したように各歪検出部R間、そして歪検出部Rと電極パッドPとを配線部152で接続し、後述するブリッジ回路を構成している。Vdは駆動用電極パッド、XG〜ZGはグラウンド用電極パッド、X+,X-,Y+,Y-,Z+,Z-はブリッジ回路の両辺の出力を測定する電極パッドである。実装基板(図示せず)側のICなどの素子と接続するための電極パッドPが配線部152に接続された状態でフレーム部121上に配置されている。電極パッドPは導電性材料からなり、例えば金属材料である。電極パッドPはワイヤボンディングなどの手段により外部素子との接続のために用いるため、保護層153が開孔されて表面が露出している。電極パッドPの表面は導電性を有するバリア導電層(図示せず)により保護することで表面劣化を防ぐ構成としてもよい。
図6は検出回路(ブリッジ回路)を示す回路図である。各パッドと歪検出部は配線部を介して接続し、ブリッジ回路を構成している。ブリッジ回路では以下の式(1)〜(3)で表される入力電圧Vin(Vd)に対する出力電圧Vout(|X+−X-間の電圧|,|Y+−Y-間の電圧|,|Z+−Z-間の電圧|)の関係から加速度を検出できる。
Vxout/Vxin=
[Rx4/(Rx1+Rx4)−Rx3/(Rx2+Rx3)] ……式(1)
Vyout/Vyin=
[Ry4/(Ry1+Ry4)−Ry3/(Ry2+Ry3)] ……式(2)
Vzout/Vzin=
[Rz3/(Rz1+Rz3)−Rz4/(Rz2+Rz4)] ……式(3)
ブリッジ回路の各辺の配線抵抗はそれぞれ略等しいことが好ましい。加えて、各検出軸間の配線抵抗もそれぞれ略等しいことが好ましい。実装時における接続(例えばワイヤボンディング)を考えると、電極パッドPの配置には制約が生まれる。すると、ブリッジ回路の各辺の配線長が不均一となり、配線抵抗にバラツキが生じる。各軸検出軸間の配線長についても上記同様の問題を抱えている。
ブリッジ回路の各辺の配線抵抗、あるいは各検出軸間の配線抵抗がそれぞれバランスが取れていることが好ましい。本発明では、可撓部とフレーム部との接続箇所において配線部152を折返して跨ぐように引回すことでセンサの耐衝撃性を向上させ、そして配線を折返すことで配線長を調整し、配線抵抗のバラツキを抑えている。このようにブリッジ回路に関する配線の長さに着目して配線抵抗を調整することで、各配線の抵抗値を算出して設計することが可能である。
これに対して、従来のようにブリッジ接続に関する配線から分岐して延伸させた場合には、寄生抵抗により配線抵抗の計算が煩雑となり、全体の配線抵抗バランスをとるのが困難になる。また、可撓部の長手方向全体にわたって調整用電極が配置されているので、可撓部上でのバイメタル領域の面積が大きくなり、材料間の熱膨張係数差に起因したオフセット電圧を誘引してしまう。
次に図7および図8を参照して、本発明の変形例について説明する。
(変形例1)
図7は配線部の変形例を説明する平面図および断面図である。配線部152は上記と略同様に第1の折返し部161と第2の折返し部162を含む折返し形状を有している。上記と異なるのは、図7(A)に示したように第1、第2の折返し部の間の配線部は、フレーム部121と可撓部123の境界線L上において幅広に構成されていることである。より具体的には、第1、第2の折返し部間の配線部の幅(w)が、複数の歪検出部の間を接続する配線部の幅(w0)よりも大きいことである。境界線L上にある配線部を幅を大きくすることにより、耐衝撃性をさらに向上させることができる。高い耐衝撃性を得るには、w≧2w0であることが好ましい。このような構成とすることにより、レイアウトの制限によって折返し数を増やせない場合であっても所望の耐衝撃性を得ることができる。図7(B)は図7(A)のD−D断面図である。図7(B)に示すようにフレーム部121と可撓部123の境界線Lは、可撓部123の付根位置を指している。
(変形例2)
図8は配線部の別の変形例を説明する平面図および断面図である。配線部152は上記と略同様に第1の折返し部161と第2の折返し部162を含む折返し形状を有している。上記と異なるのは、図8(B)に示したように第1、第2の折返し部の間の配線部は、フレーム部121と可撓部123の境界線L上において厚膜に構成されていることである。図8(B)は図8(A)のE−E断面図である。
具体的には、第1、第2の折返し部間の配線部の厚さ(d)が、複数の歪検出部の間を接続する配線部の厚さ(d0)よりも大きいことである。境界線L上にある配線部を厚くすることにより、耐衝撃性をさらに向上させることができる。より高い耐衝撃性を得るには、d≧1.5d0であることが好ましい。一方、厚さが大きくなりすぎると可撓部の変位量を制限したり、また膜応力による剥離が生じる可能性があるため、d≦3d0であることが好ましい。このような構成とすることにより、レイアウトの制限によって折返し数を増やせない場合であっても所望の耐衝撃性を得ることができる。
上記実施形態(変形例1〜2を含む)において、可撓部上に配置する折返し部が、境界線Lから可撓部の全長の1/4以内の領域にあることが好ましい。折返し部が、境界線Lから可撓部の全長の1/4よりも離れた領域に存在する場合、可撓部上でのSiと配線(金属)のバイメタル構造となる領域が大きくなる。そのため、駆動時に各材料間の熱膨張係数差により、可撓部の不要な変位を生じさせてしまうからである。
次に図9および図10を参照して、実施形態に係る加速度センサの製造方法について述べる。図9および図10は本発明に係る実施形態の製造方法を示す図面である。
(1)SOI基板の準備(図9(A)参照)
シリコン膜120、酸化シリコン膜130、シリコン基板140を積層してなるSOI基板110を用意する。上述したように、シリコン膜120はフレーム部121、錘接合部122、可撓部123を構成する層である。酸化シリコン膜130は、シリコン膜120とシリコン基板140とを接合する層であり、かつエッチングストッパ層として機能する層である。シリコン基板140はフレーム部141、錘部142を構成する層である。SOI基板110は、SIMOXないし、貼り合せ法等により作成される。SOI基板110は、シリコン膜120、シリコン酸化膜130、シリコン基板140の厚みがそれぞれ、5μm、2μm、600μmである。なお、外周が1〜2mm程度の加速度センサ1が直径150mm〜200mmのウエハに多面付けで複数個配置されている。
(2)歪検出部の形成(図9(B)参照)
SOI基板110のシリコン膜120側に不純物拡散用のマスクを形成する(図示せず)。このマスク材としては、例えばシリコン窒化膜(Si34)やシリコン酸化膜(SiO2)、レジストなどを用いることができる。ここではシリコン酸化膜をシリコン膜120全面に熱酸化あるいはプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法により成膜した後、シリコン窒化膜を成膜し、シリコン窒化膜上にレジストパターン(図示せず)を形成し、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜に検出部Rに対応する開口をRIE(Reactive Ion Etching)及びフッ酸などのウエットエッチングにより形成する。拡散用マスクはシリコン膜120側からシリコン酸化膜、シリコン窒化膜の2層構造とした。シリコン窒化膜は後述する拡散剤の拡散防止用のために用いている。
シリコン膜120上にB(ボロン)などを含む拡散剤を塗布する。そして熱処理(約1000℃)を施して、シリコン膜120内に拡散(ドライブイン)させ、ピエゾ抵抗素子を形成する。不要な拡散剤は、フッ酸などを用いて除去する。その後、シリコン窒化膜(Si34)は熱リン酸によって、エッチング除去する。また上述の塗布拡散法以外にも、BBr3などのドーパントガスを使用したガス拡散法を用いることもできる。
なお、熱拡散法以外にイオン注入法によってピエゾ抵抗素子を形成してもよい。イオン注入法の場合には、レジストをマスクとして用いることができる。
(3)絶縁層およびコンタクトホールの形成(図9(C)参照)
シリコン膜120上に絶縁層150を形成する。例えば、シリコン膜120の表面を熱酸化することで、絶縁層をSiO2の層により形成できる。絶縁層はプラズマCVD法で形成してもよい。絶縁層150上にレジストをマスクとしたRIEによってコンタクトホール151を形成する。なお、コンタクトホール151の形成はシリコン基板140の加工後であってもよい。
(4)ギャップ形成(図9(D)参照)
フレーム部141の内枠に沿った開口を有するマスク(図示せず)を用いて、シリコン基板140をエッチングしてギャップ170を形成する。ギャップ170は、錘部142が下方(支持基板3側)へ変位するために必要な間隔であり、例えば、5〜10μmである。ギャップ170の値は、センサのダイナミックレンジに応じて適宜設定することができる。
(5)シリコン基板の加工(図9(E)参照)
次に、フレーム部141、錘部142に画定するためのマスク(図示せず)をシリコン基板140の下面に形成する。このマスクを用いてシリコン基板140をシリコン酸化膜130の下面が露出するまでエッチングを行なう。エッチングにはDRIE(Deep Reactive Ion Etching)を用いるのが好適である。
(6)配線部、電極パッドの作成(図10(F)参照)
配線部152、電極パッドPを形成する。これらはAl,Al−Si合金,Al−Nd合金などの金属材料を蒸着法、スパッタ法などによって、例えば、0.1μm〜1.0μmの厚さに成膜し、それをパターニングすることで得られる。配線部の幅は適宜設定しうるが、例えば2μm〜5μm程度である。また、電極パッドの面積はセンサのサイズなどによって適宜設定しうる値をとるものとする。Cu,Auなどの金属材料を用いることもできるが、Cuを用いた場合には金属拡散の可能性があり、Auを用いた場合には製造コストが嵩んでしまう。製品の信頼性および製造コストの点でAl系の材料が好ましい。なお、配線部152と歪検出部Rとの間でオーミックコンタクトを形成するために、熱処理(380℃〜400℃)を施す。
電極パッドP上にバリア導電層(図示せず)としてTi、TiN、Crなどを設けておくことで、表面劣化を防止することができる。なお、バリア導電層はスパッタ法により0.1μm〜0.5μmの厚さで形成する。
変形例1に示した構成の配線部を得るには、少なくとも境界線L上における配線部が幅広に設定されたマスクを用いてパターニングすればよい。また、変形例2に示した構成の配線部を得るには、一度所定の厚さの配線部を構成した後、厚膜にしたい箇所が開口したレジストパターンを形成し、該レジスト上に金属材料を堆積させ、リフトオフによる不要な部分を除くことによって得ることができる。
配線部152上に保護層153としてシリコン窒化膜(Si34)などの膜を設ける。電極パッドPを覆う部分についてはRIEまたはウェットエッチングによって開孔しておく。保護層153は高感度化のためになるべく薄く設定することが好ましい、例えば0.3μm〜0.6μmであると好適である。
(7)シリコン膜の加工(図10(G)参照)
シリコン膜120をシリコン酸化膜130の上面が露出するまでRIEによりエッチングして開口124を形成して、フレーム部121、錘接合部122、可撓部123を画定する。
(8)不要なシリコン酸化膜の除去(図10(H)参照)
エッチングストッパとして用いた部分の不要なシリコン酸化膜をRIEあるいはウェットエッチングにより除去する。これにより、シリコン酸化膜130は、フレーム部121とフレーム部141、錘接合部122と錘部142の間に存在している。
(9)ガラス基板の接合(図10(I)参照)
センサ本体2と支持基板3とを接合する。支持基板3は、Naイオンなどの可動イオンを含む、いわゆるパイレックス(登録商標)ガラスであって、SOI基板110との接合には陽極接合を用いる。なお、陽極接合時の静電引力により錘部142が支持基板3の上面にスティッキングするのを防ぐために、支持基板3の上面にスパッタ法によりCrなどのスティッキング防止膜(図示せず)を形成しておいてもよい。これによりセンサ本体2と支持基板3が接合され、加速度センサ1が構成される。
(10)個片化
加速度センサ1をダイシングソー等でダイシングし、個々の加速度センサ1に個片化する。本明細書ではウエハに多面付け配置された「加速度センサ」と、個片化された「加速度センサ」とを特に区別せず加速度センサ1と呼んでいる。以上は本発明に係る加速度センサの製造方法の一例であって、適宜順序は変更可能であり、上記に限られない。
本実施形態に係る加速度センサでは、配線部が境界線Lを複数回跨ぐように構成したことにより、新たな材料を追加することなく、簡便な構成で耐衝撃性を向上することができる。また、製造工程を大幅に変更、追加することがないため製造上優れる。
(応用例)
以下、加速度センサ1の応用例について説明する。加速度センサ1はチップ単体としても流通するが、ICなどの能動素子を搭載したパッケージ基板/回路基板と組み合わせて、電子部品として流通する。電子部品としての加速度センサ1は、ゲーム機やモバイル端末機(例えば、携帯電話、ノートPC、PDA)等の様々な用途で利用可能である。なお、加速度センサ1の電極パッドPとパッケージ基板/回路基板とは、ワイヤボンディング、フリップチップ等の方法によって電気的に接続される。
図11は、加速度センサの信号を処理する処理回路の模式図示す。加速度センサ1からの出力(Sensor)、は増幅器201(Amplifier)により信号増幅され、サンプル/ホールド機能を有する回路(図示せず)などを経る。その後、出力抵抗とキャパシタを含むフィルター回路202(filter)を介して加速度検出信号が出力される。処理回路200は、少なくとも出力、増幅器、フィルター回路を含むものである。
図12は、加速度センサと処理回路を実装したセンサモジュール300の一例を示す図である。図12において、センサモジュール300は、処理回路を含む信号処理チップ301と、メモリチップ302と、加速度センサ1を含むセンサチップ303と、が基板304上に実装されている。各チップ301,302,303は、ボンディングワイヤ305により接続されている。メモリチップ302は、信号処理チップ301の制御用のプログラムやパラメータ等を記憶するメモリである。センサモジュールは携帯情報端末や携帯電話などに搭載される。
図13はセンサモジュールを実装したモバイル端末機の一例である。半導体装置の一例であるモバイル端末機400は、筐体401、ディスプレイ402と、キーボード403、から構成される。センサモジュール300は、モバイル端末機内に実装されている。モバイル端末機400は、その内部に各種プログラムを記憶し、各種プログラムにより通信処理や情報処理等を実行する機能を有する。このモバイル端末機400では、センサモジュール300により検出される加速度をアプリケーションプログラムで利用することにより、例えば、落下時の加速度を検出して電源をオフさせる等の機能を付加することが可能になる。
(実施例)
SOI基板(5μm/2μm/625μm)に1.5mm正方の加速度センサを多面付けで作製した。1.5mm×1.5mm内に可撓部の幅を80μm、可撓部の長さを300μm、配線幅を2μm、歪検出部Rx,Rzと電極パッドとを接続する配線部における折返し回数を4回、歪検出部Ryと電極パッドとを接続する配線部における折返し回数を8回とした加速度センサを得た。なお、折返し部はフレーム部と可撓部の境界線から50μm以内(可撓部の全長の1/4以内)となるように配置した。
加速度センサに対して、衝撃試験装置(AVEX社製 SM−105−MP)を用いてZ軸方向で5000G衝撃試験を行った。衝撃試験を行った後の加速度センサを顕微鏡で観察し、可撓部の破損の有無を調べた。200個の加速度センサにつき試験を行ったところ、可撓部が破損した加速度センサは20個であった。また、センサ特性の低下は製品の許容範囲内であった。
(比較例)
配線部に折返し構造を有しない従来の加速度センサ(構成は実施例と略同様)について、上記と同様の衝撃試験を行った。衝撃試験を行った後の加速度センサを顕微鏡で観察し、可撓部の破損の有無を調べた。200個の加速度センサにつき試験を行ったところ、可撓部が破損した加速度センサの数は101個あった。
本発明に係る加速度センサの全体斜視図である。 加速度センサの分解斜視図である。 加速度センサの平面図および断面図である。 歪検出部の詳細を説明する図面である。 配線部および電極パッドのレイアウトを説明する図面である。。 検出回路(ブリッジ回路)を示す回路図である。 配線部の変形例を説明する平面図および断面図である。 配線部の別の変形例を説明する平面図および断面図である。 本発明に係る加速度センサの製造方法を表す図面である。 本発明に係る加速度センサの製造方法を表す図面である。 加速度センサの信号を処理する処理回路の模式図である。 加速度センサと処理回路を実装したセンサモジュールの一例を示す図である。 センサモジュールを実装したモバイル端末機の一例を示す図である。
符号の説明
1:加速度センサ
2:センサ本体
3:支持基板
110:SOI基板
120:シリコン膜
121:フレーム部
122:錘接合部
123:可撓部
124:開口
130:シリコン酸化膜
140:シリコン基板
141:フレーム部
142:錘部
150:絶縁層
151:コンタクトホール
152:配線部
153:保護層
161:第1の折返し部
162:第2の折返し部
170:ギャップ
200:処理回路
201:増幅器
202:フィルター回路
300:センサモジュール
301:信号処理チップ
302:メモリチップ
303:センサチップ
304:基板
305:ボンディングワイヤ
400:モバイル端末機
401:筐体
402:ディスプレイ
403:キーボード
L:境界線
R:歪検出部
Rx:X軸方向検出用歪検出部
Rx:Y軸方向検出用歪検出部
Rz:Z軸方向検出用歪検出部
P:電極パッド
Vd:入力用端子
+,X-,Y+,Y-,Z+,Z-:出力用端子
XG,YG,ZG:グラウンド端子

Claims (4)

  1. 枠状のフレーム部と、
    前記フレーム部の内側に位置する錘部と、
    前記フレーム部と前記錘部とを接続する可撓部と、
    前記可撓部及び前記フレーム部の両方またはいずれか一方に配置された複数の歪検出部
    と、
    前記フレーム部上に配置された複数の電極パッドと、
    前記可撓部及び前記フレーム部上に配置され、前記歪検出部同士の間を接続する配線部及び前記歪検出部と前記電極パッドとの間を接続する配線部と、を備え、
    前記歪検出部と前記電極パッドとの間を接続する配線部のいずれかは、第1の折返し部と第2の折返し部とを含む複数回の折返し形状を有し、
    前記第1の折返し部は前記フレーム部上に位置し、
    前記第2の折返し部は前記可撓部上に位置することを特徴とする加速度センサ。
  2. 前記第1の折り返し部と前記第2の折返し部との間の配線部は、前記フレーム部と前記可撓部とが接続される箇所において前記歪検出部同士の間を接続する配線部よりも幅が大きいことを特徴とする請求項1記載の加速度センサ。
  3. 前記第1の折り返し部と前記第2の折返し部との間の配線部は、前記フレーム部と前記可撓部とが接続される箇所において複数の前記歪検出部同士の間を接続する配線部よりも厚さが大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の加速度センサ。
  4. 加速度センサと、
    前記加速度センサにより検出される加速度検出信号を処理する処理回路と、を少なくとも含み、
    前記加速度センサは、
    枠状のフレーム部と、
    前記フレーム部の内側に位置する錘部と、
    前記フレーム部と前記錘部とを接続する可撓部と、
    前記可撓部及び前記フレーム部の両方またはいずれか一方に配置された複数の歪検出部と、
    前記フレーム部上に配置された複数の電極パッドと、
    前記可撓部及び前記フレーム部上に配置され、前記歪検出部同士の間を接続する配線部及び前記歪検出部と前記電極パッドとの間を接続する配線部と、を備え、
    前記歪検出部と前記電極パッドの間を接続する配線部のいずれかは、第1の折返し部と第2の折返し部とを含む複数回の折返し形状を有し、
    前記第1の折返し部は前記フレーム部上に位置し、
    前記第2の折返し部は前記可撓部上に位置することを特徴とする半導体装置。
JP2008297836A 2008-11-21 2008-11-21 加速度センサ及びそれを用いた半導体装置 Expired - Fee Related JP5093070B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008297836A JP5093070B2 (ja) 2008-11-21 2008-11-21 加速度センサ及びそれを用いた半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008297836A JP5093070B2 (ja) 2008-11-21 2008-11-21 加速度センサ及びそれを用いた半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010122144A JP2010122144A (ja) 2010-06-03
JP5093070B2 true JP5093070B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=42323609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008297836A Expired - Fee Related JP5093070B2 (ja) 2008-11-21 2008-11-21 加速度センサ及びそれを用いた半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5093070B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101299729B1 (ko) * 2012-05-29 2013-08-22 삼성전기주식회사 센서

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5678535B2 (ja) * 2010-09-15 2015-03-04 大日本印刷株式会社 力学量センサ及び力学量センサの製造方法
KR101367016B1 (ko) * 2011-06-08 2014-02-25 삼성전기주식회사 관성센서

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3985214B2 (ja) * 2001-09-17 2007-10-03 日立金属株式会社 半導体加速度センサー
JP3985215B2 (ja) * 2001-09-26 2007-10-03 日立金属株式会社 半導体加速度センサー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101299729B1 (ko) * 2012-05-29 2013-08-22 삼성전기주식회사 센서

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010122144A (ja) 2010-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030057447A1 (en) Acceleration sensor
JP5093070B2 (ja) 加速度センサ及びそれを用いた半導体装置
JP2006098321A (ja) 半導体型3軸加速度センサ
JP2003092413A (ja) 半導体加速度センサー
JP4839826B2 (ja) センサモジュール
JP3938198B1 (ja) ウェハレベルパッケージ構造体およびセンサエレメント
JP3938205B1 (ja) センサエレメント
JP3938199B1 (ja) ウェハレベルパッケージ構造体およびセンサ装置
JP4715503B2 (ja) センサモジュールの製造方法
JP5067295B2 (ja) センサ及びその製造方法
JP2007173756A (ja) ウェハレベルパッケージ構造体およびセンサエレメント
JP2010032389A (ja) 物理量センサ及びその製造方法
JP4665733B2 (ja) センサエレメント
JP4466344B2 (ja) 加速度センサ
JP2010008172A (ja) 半導体装置
JP2004354074A (ja) 半導体加速度センサ
JP2006300904A (ja) 物理量センサ
JP4000169B2 (ja) チップサイズパッケージ
JP2007171057A (ja) 加速度センサ
JP2009047650A (ja) センサ装置およびその製造方法
JP5069410B2 (ja) センサエレメント
JP5401820B2 (ja) センサ
JP3938203B1 (ja) センサエレメントおよびウェハレベルパッケージ構造体
JP2008157825A (ja) センサ装置
JP2007266320A (ja) センサモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees