JP2012041358A - 難水溶性化合物を含む水性組成物 - Google Patents

難水溶性化合物を含む水性組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも1種の難水溶性化合物と少なくとも1種のpH感受性分散ポリマーを含む水性組成物を提供する。
【解決手段】(a)水性組成物の合計重量基準で2%〜80%(固形分重量)の少なくとも1種の難水溶性化合物、(b)水性組成物の合計重量基準で0.1%〜30%(固形分重量)の少なくとも1種のpH感受性分散ポリマー、および(c)水性組成物の合計重量基準で0%〜10%(固形分重量)のpH非感受性ポリマーを含む水性組成物。該組成物の粘度は1.0Pa*s未満である。
【選択図】なし

Description

本発明は、難水溶性化合物、pH感受性分散ポリマー、およびpH非感受性ポリマーを含む水性組成物、および水性組成物の製造方法に関する。
多くの水性処方物の有用な性質は、ある種の望ましい化合物をこれらの水性処方物中に組み込むことにより改善することができる。しかしながら、このような組み込みは、所望の化合物が水中に不溶性であるか、またはほとんど溶けない場合に困難な場合がある。この困難に対処する一つの方法は、おそらくは他の成分のなかでも水;水中に不溶性であるかまたはほとんど溶けない所望の化合物;および増粘剤、懸濁化剤、または増粘剤および懸濁化剤の両方として作用する追加の成分を含む組成物を製造することである。例えば、米国特許第6,664,213号は、水性懸濁液であってもよく、且つ増粘剤を含み得る液体殺虫剤組成物を開示している。
米国特許第6664213号明細書
比較的高濃度の1以上の水中に不溶性であるかまたはほとんど溶けない化合物を含有する改善された組成物を提供することが望ましい。このような改善された組成物は、比較的高い密度を有し、比較的良好な安定性を有することもまた望ましい。
本発明の第一の態様において、
(a)水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で2%〜80%の少なくとも1種の難水溶性化合物、
(b)水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で0.1%〜30%の少なくとも1種のpH感受性分散ポリマー、および
(c)水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で0%〜10%のpH非感受性ポリマー
を含む水性組成物が提供される。
本発明の第二の態様において、
(a)水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で2%〜80%の少なくとも1種の難水溶性化合物、
(b)水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で0.1%〜30%の少なくとも1種のpH感受性分散ポリマー
を含む成分を混合することにより混合物を調製する工程を含む水性組成物を製造する方法であって、前記混合物のブルックフィールド粘度が1.0Pa*s未満である方法が提供される。
本明細書において用いられる場合、「(メタ)アクリル」とは、アクリルまたはメタクリルを意味し、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートまたはメタクリレートを意味する。
化合物の一つの特徴は、水への溶解性である。ある化合物は水中に不溶性であり、これは本明細書においては、問題となる化合物が25℃で水と混合された場合に、検出可能な量の問題となる化合物が水中に溶解しないことを意味する。ある化合物は水中にほとんど溶けず、このことは本明細書においては、問題となる化合物が25℃で水と混合された場合に、水1リットルあたり10グラム以下の問題となる化合物が溶解することを意味する。本明細書において用いられる場合、「難水溶性」とは、水中に不溶性であるかまたは水中にほとんど溶けないかのいずれかである任意の化合物を意味する。本明細書において用いられる場合、「水溶性」とは、水1リットルあたり10グラム以上の量で水中に溶解する任意の化合物を意味する。
本明細書において用いられる場合、「殺生物剤」とは、ある対象での微生物の成長を阻害するか、または微生物の成長を制御することができる化合物である。殺生物剤としては、例えば、適用されるレベル、系の状態、および所望の微生物制御のレベルに応じて、殺菌剤、静菌剤、殺真菌剤、静真菌剤、殺藻剤、および静藻剤が挙げられる。「微生物」なる用語は、例えば、真菌(例えば、酵母およびカビ)、細菌、および藻類を包含する。「対象(locus)」なる用語は、微生物による汚染を受ける有用な系または製品を意味する。
殺生物剤として有用なある化合物として、例えばトリアジン(例えばテルブトリン)、置換または非置換アルキルイソチアゾリノン、およびp−ヒドロキシ安息香酸エステル(パラベン)化合物が挙げられる。アルキルイソチアゾリノンのいくつかの例は、メチルイソチアゾリノン、オクチルイソチアゾリノン、ジクロロメチルイソチアゾリノン、ベンゾイソチアゾリノン、他のアルキルイソチアゾリノン、およびその置換体である。パラベンのいくつかの例は、アルキルパラベン(例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、およびブチルパラベン)およびアリールパラベン(例えば、ベンジルパラベン)である。殺生物剤として有用な化合物としては、例えば、ジブロモニトリルプロピオンアミド(DBNPA)、2−ブロモ−2−ニトロ−プロパン−1,3−ジオール、ホルムアルデヒド、第四級化合物、カルベンダジム(Carbendazim)、ジウロン、ヨード−プロパギルブチルカルバメート(IPBC)、亜鉛ピリチオン、N’−tert−ブチル−N−シクロプリピル−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、テルブトリンなどが挙げられる。例えば、メチルヘミアセタール、フェノキシエタノール、クロロタロニル、3−(4−クロロフェニル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)尿素(トリクロロカルバン)、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、ピロクトンオラミン、ジメチロールジメチルヒダントイン(DMDMH)、オキシビスフェノキサルシン(OBPA)、チオシアノメチル−チオベンゾチアゾール(TCMTB)、およびジチオ−2−2’−ビス(ベンズメチルアミド)、ヘキセチジン、クロロフェネシン、および塩化銀塩も殺生物剤として有用である。
本明細書において用いられるように、及びF.W.BillmeyerによりTextbook of Polymer Science、第2版、Wiley−Interscience出版、1971において定義されるように、「ポリマー」とはより小さく、より簡単な化学単位の繰り返しにより構築された巨大分子である。「モノマー」とは、互いに反応してポリマーの繰り返し単位になる化学物質である。ポリマーにおける繰り返し単位は、該繰り返し単位を形成するモノマーの「残基」と呼ばれる。ポリマーは直鎖、分岐鎖、架橋、星状、またはその任意の組み合わせまたは混合物であってよい。ポリマーは、ホモポリマー(すなわち、1種類のモノマーから構築される)またはコポリマー(2種以上のモノマーから構築される)であってよい。コポリマーはランダム、ブロック、シークエンスに、またはその任意の組み合わせで配列されたモノマー単位を含むことができる。ポリマーは1,000以上、または10,000以上の重量平均分子量を有する。架橋ポリマーは、一般に事実上無限大であると考えられる分子量を有する。
ポリマーは様々な組成の任意のものを有することができる。1種のポリマーは「アクリルポリマー」である。本明細書において用いられる場合、アクリルポリマーは、ポリマーの重量基準で50重量%以上の(メタ)アクリルモノマーの残基を有するポリマーである。(メタ)アクリルモノマーは、(メタ)アクリル酸、その任意のエステル、またはその任意のアミドである任意のモノマーである。(メタ)アクリル酸のエステルまたはアミドは、アルキル基、芳香族基、様々な置換基(例えば、ヒドロキシル、エポキシド、アミン、チオール、ウレタン、カルボキシル、または他の置換基)の任意のもの、あるいはその任意の組み合わせを有することができる。ある(メタ)アクリルモノマーは、ちょうど1つの炭素−炭素二重結合を有し、他の(メタ)アクリルモノマーは、2以上の炭素−炭素二重結合を有する。あるアクリルポリマーは75重量%以上の(メタ)アクリルモノマーの残基を有し、あるものは95重量%以上の(メタ)アクリルモノマーの残基を有する。
いくつかのモノマーが本明細書において(メタ)アクリル酸とある種のアルコールとのエステルとして記載されている。このような記載は、そのように記載されたモノマーの構造を意味し、(メタ)アクリル酸をある種のアルコールと反応させるか、または別の方法を包含する任意の方法により製造することができると理解される。
組成とは独立して、ポリマーは様々な物理的形態の任意のものを有することができ、あるポリマーは一つの物理形態から別の形態へ変換することができる。あるポリマーは、固体、液体、またはその組み合わせである。あるポリマーは溶媒中に溶解されて、溶液を形成する。あるポリマーは分散され、すなわち、ポリマーは液体媒体中に分布するポリマー粒子として存在する。
本発明の実施は、水性媒体中に分散された1以上のポリマー(本明細書において、「水性分散ポリマー」と呼ぶ)の使用を含む。ある具体例において、好適な水性分散ポリマーは、例えば、水性乳化重合または水性懸濁重合などの水性分散ポリマーの形態においてポリマーを製造する重合プロセスにより製造される。いくつかの具体例において、任意の方法により重合させることができ、水性分散形態以外のいくつかの形態(例えば、水性媒体以外の媒体中分散液の形態、溶液形態、または固体形態)において存在し、その後、水性分散形態に変換されるポリマーが使用される。
本明細書において用いられる場合、組成物が、連続媒体の重量基準で50重量%以上の水である連続媒体(本明細書において「水性媒体」と呼ぶ)を含む場合は、組成物は「水性」である。ある水性媒体は、連続媒体の重量基準で75重量%以上、または90重量%以上の水である。水以外の成分は、水性媒体中に溶解させることができ、水性媒体中に分散させることができ、またはその任意の組み合わせであってもよい。
本明細書において用いられる場合、溶液または分散液の「固形分」とは、揮発性物質が除去された後の溶液または分散液から残留する物質を意味する。揮発性物質は、1気圧で150℃以下の沸点を有するものである。本明細書において用いられる場合、溶液または分散液中の特定の物質の「固形分重量」は、該溶液または分散液の固形分中の特定の物質の重量を意味する。
流体組成物の有用な特徴は、その粘度である。粘度は、ASTM D2196−99のTest Method A(American Society of Testing and Materials,West Conshohocken,PA,USA)において記載されているブルックフィールド粘度により有効に測定される。本明細書において記載されるように、粘度測定条件(例えば、粘度計の型、スピンドル、および回転速度)は、スケールの中間または上部においてスケールの読みがあるように選択される。
本発明の実施は、「pH感受性」(以下のpH感受性試験をパスするポリマーとして本明細書においては定義される)である少なくとも1種のポリマーの使用を含む。pH感受性試験を行うために、水性分散液の合計重量基準で1%(固形分重量)の試験されるポリマーを含有する水性分散液を調製する。該水性分散液の粘度を測定する。酸性または塩基性化合物を該水性分散液に添加して、例えば、重合およびポリマー分解などの変化をはじめとする1以上の共有結合の形成または破壊を含む変化など他の化学的変化を起こすことなくpHを変化させる。結果として水性分散液の粘度を5倍以上変化させる、任意のかかるpHにおける変化が見られるならば、ポリマーは本明細書において「pH感受性」と呼ばれる。pH感受性でない任意のポリマーは本明細書においては「pH非感受性」と呼ばれる。
いくつかの具体例において、pH感受性分散ポリマーは、500,000以上の重量平均分子量を有するポリマーであるか、または架橋されたポリマーであるか、またはその混合物である。
分子量および架橋と独立して、好適なpH感受性ポリマーの数例は、1以上のカルボキシル含有モノマーの残基を含有し、場合により他のモノマーの残基も含有し、比較的低いpH(例えば、pH2〜4)で重合され、保存されるアクリルラテックスポリマーである。かかるラテックスの1%固形分の分散液が調製され、pHを7以上に上昇させた場合、分散液の粘度は5倍以上増大する。このようなアクリルラテックスポリマーのいくつかは、「アルカリ可溶性エマルジョン」と呼ばれ、あるものは「アルカリ膨張可能なエマルジョン」と呼ばれる。「ASE」なる略語は、本明細書においては、アルカリ可溶性エマルジョン、およびアルカリ膨張可能なエマルジョン、またはその混合物もしくは組み合わせのいずれかである任意のポリマーを意味すると定義される。
ある好適なASEは、1以上の疎水性(メタ)アクリルモノマーの残基を含有する。本明細書において用いられる場合、疎水性(メタ)アクリルモノマーは、(メタ)アクリル酸と式ROH(式中、Rは疎水性基、例えば8以上の隣接する炭素原子を有する炭化水素基を含有する)のアルコールとのエステルである。Rは直鎖、分岐鎖、または環状;アルキル、アルケニル、またはアルキニル;置換または非置換;あるいはその組み合わせであり得る。ある好適なROHアルコールにおいて、R−はA−Q−(ここにおいて、A基は、置換されていても、置換されていなくてもよい疎水性基を含有し、−Q−は−(−(CH−O−)−(式中、nは2または3であり、mは1〜100である))の構造を有する。A基は疎水性基以外の他の基を含有しても、含有していなくてもよい。1以上の疎水性モノマーの1以上の残基を含有するASEは本明細書においては疎水的に変性されたASEと呼ばれ、本明細書においては「HASE」と略記される。ある好適なHASEは、HASEの固形分重量を基準として、全疎水性モノマーの合計重量で0.5%以上、または1%以上の1以上の疎水性モノマーの残基を有する。ある好適なHASEは、HASEの固形分重量を基準として、全疎水性モノマーの合計重量で30%以下、または20%以下の1以上の疎水性モノマーの残基を有する。
本明細書において「NH−ASE」と呼ばれる、ある好適なASEは、非常に少量の疎水性モノマーの残基を有するか、あるいは疎水性モノマーの残基を有さない。NH−ASEは固形分NH−ASEの重量基準で0重量%〜0.1重量%の1以上の疎水性モノマーの残基を含む。ある好適なNH−ASEは固形分ASEの重量基準で0.01%以下の疎水性モノマーの残基を含有する。
好適なASEのうち、あるものは1以上のカルボン酸含有モノマーの残基、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、およびその混合物の残基を有する。かかるASEのうち、あるものは固形分ASEの合計重量基準で5%以上であるカルボン酸含有モノマーの残基の量を有する。ある好適なASEは、固形分ASEの合計重量基準で10%以上のカルボン酸含有モノマーの残基を有する。あるASEはまた、固形分ASEの合計重量基準で0.05重量%〜5重量%の1以上の多エチレン性不飽和モノマーの残基も含み、これらのASEは「架橋されている」と呼ばれる。本発明における使用に関して「非架橋」ASEも考えられ、これは固形分ASEの合計重量基準で0重量%〜0.049重量%;または0重量%〜0.01重量%;または0重量%の量で1以上の多エチレン性不飽和モノマーの残基を含有するASEである。
ASEは水性分散ポリマーであり、このことは、水性媒体中に分散されたポリマー粒子の形態であることを意味する。ポリマー粒子の好ましい粒子サイズは、Brookhaven Instruments Corporationにより供給されるBI−90パーティクルサイザーで測定した場合、0.05〜1ミクロンである。本発明において用いるためのASEを製造する好適な一つの方法は、水性乳化重合による方法である。
ある好適なASEは、ASEエマルジョンの合計重量(すなわち、固形分ASE、水性媒体、および水性媒体中に溶解または分散された任意の他の物質の合計重量)基準で50重量%〜80重量%の水、ASEエマルジョンの合計重量基準で10重量%〜50重量%の固形分ポリマー、およびASEエマルジョンの合計重量基準で0重量%〜10重量%の他の成分(例えば、界面活性剤または乳化剤)である。ASEエマルジョンの粘度を低く維持するためには、pHは通常低く維持される。本発明は、他の成分と都合よくブレンドするために十分低い粘度を保つために十分低いpHに任意のASEエマルジョンを保持しつつ行うことができる。典型的な商業的ASEエマルジョンのpHは2〜5付近である。
ある好適なASEは、乳化重合により製造され、架橋され、エマルジョンの合計重量基準で20重量%〜40重量%の間のポリマー固形分を有し、2〜4の間のpHを有する。
別の例に関して、ある好適なpH感受性ポリマーは、pHが低下する場合に粘度の増加を示す。例えば、ある意図される好適なpH感受性ポリマーは、置換モノマーの残基を含有する分散ポリマーであり、ここにおいてモノマー上の置換基は塩基性基、例えばアミン基である。かかる分散ポリマーの一つの1%固形分の分散液が調製され、pHが6以下に下げられる場合、分散液の粘度は5倍以上に増大すると考えられる。かかるポリマー類似体を前記のASEの変形;すなわち、架橋された分散ポリマー、および架橋されていない分散ポリマー;疎水性モノマーの残基を含む分散ポリマー、および疎水性モノマーの残基を含まない分散ポリマー;およびその組み合わせおよび混合物である前記のASEの変形へ変換することも考慮される。
いくつかの態様において、本発明の水性組成物は、水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で0.1重量%以上;または0.2%以上;または0.5%以上;または1.0%以上の量においてpH感受性分散ポリマーを包含する。独立して、いくつかの態様において、本発明の水性組成物は、水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で30%以下;または20%以下;または10%以下;または8%以下;または5%以下の量においてpH感受性分散ポリマーを含む。
好適な商業的に入手可能なpH感受性分散ポリマーの非制限的例は、Aculyn(商標)33、Aculyn(商標)22、Aculyn(商標)28、Acusol810A、Acusol(商標)820、Acusol(商標)823、Acusol(商標)830、およびAcusol(商標)842(Rohm and Haas Company);Aristoflex(商標)AVCおよびAristoflex(商標)HMB(Clariant);Novemer(商標)EC−1、Carbopol(商標)AquaSF−1、Carbopol(商標)Aqua XL−30、Fixate Plus、Carbopol(商標)Ultrez21、およびCarbopol(商標)EDT2020、934、940、941、980、および981(Noveon);Tinovis(商標)GTC、Salcare(商標)SC80およびSC81(Ciba Specialty Chemicals);Structure(商標)2001、Structure(商標)3001、およびStructure(商標)Plus(National Starch);Stabylen30、Synthalen(商標)K、L、およびM、PNC400、PNC410、PNC430、PNC30、およびSynthalen(商標)W2000、(3V Sigma);Simulgel(商標)A、EG、EPG、およびNS、Sepigel(商標)305、501、および600(Seppic);Rapithix(商標)A−60およびA−100(ISP)、およびLuvigel(商標)EM(BASF);およびRheolate(商標)5000(Rheox)である。
本発明の実施は、少なくとも1種の難水溶性化合物の使用を含む。いくつかの態様において、少なくとも1種の難水溶性化合物は、様々な有用な性質のいずれかの少なくとも1つを処方物に付与する。いくつかの好適な難水溶性化合物は、例えば、生物学的活性の1以上の形態を有する。生物学的活性は、1以上の生物の健康または成長に影響を及ぼす任意の機能であり得る。いくつかの好適な生物学的に活性な化合物は、例えば、農薬、薬理学的化学物質、および殺生物剤である。いくつかの態様において、殺生物剤として有用である少なくとも1種の難水溶性化合物が含まれる。いくつかの好適な難水溶性化合物は、例えば触媒作用などの生物学的活性以外の有用な性質に寄与する。触媒として有用な難水溶性化合物としては、例えば、ニッケルをはじめとする金属が挙げられる。いくつかの好適な難水溶性化合物は、1より多くの有用な性質に寄与する。
独立して、好適な難水溶性化合物は有機物であるものもあれば、無機物であるものもあり、有機および無機部分の混合物または複合体であるものもある。独立して、好適な難水溶性化合物はポリマーであるものもあれば、ポリマーでないものもある。独立して、25℃で、好適な難水溶性化合物は固体であるものもあれば、液体であるものもあり、気体であるものもあり、また2以上の相の混合物であるものもある。
いくつかの態様において、本発明において用いられる1以上の難水溶性化合物は、25℃で水1リットルあたり5グラム以下の水溶解度を有する。いくつかの態様において、本発明において用いられる難水溶性化合物の全ては、25℃で水1リットルあたり5グラム以下の水溶解度を有する。
本発明の組成物中の難水溶性化合物の量は、本発明の組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で2%以上である。いくつかの態様において、難水溶性化合物の量は、本発明の組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で5%以上、または10%以上、または20%以上である。独立して、本発明の組成物中の難水溶性化合物の量は、本発明の組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で80%以下である。いくつかの態様において、難水溶性化合物の量は、本発明の組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で75%以下、または50%以下である。
いくつかの態様において、本発明の組成物は、生物学的活性が欠失した難水溶性化合物を含まない。いくつかの態様において、本発明の組成物は、本発明の水性組成物の合計重量を基準にして、(生物学的活性が欠失した全難水溶性化合物の合計固形分重量で)5%以下の生物学的活性が欠失した難水溶性化合物を含む。いくつかの態様において、生物学的活性が欠失した難水溶性化合物の量(生物学的活性が欠失した全難水溶性化合物の合計固形分重量)は、本発明の水性組成物の合計重量基準で、2重量%以下;または0.5重量%以下;または0.1重量%以下である。
いくつかの態様において、本発明の組成物は、殺生物剤でない難水溶性化合物を含まない。いくつかの態様において、本発明の組成物は、本発明の水性組成物の合計重量基準で、5%(殺生物剤でない全ての難水溶性化合物の合計固形分重量)以下の殺生物剤でない難水溶性化合物を含む。いくつかの態様において、殺生物剤でない難水溶性化合物の量(殺生物剤でない全ての難水溶性化合物の合計固形分重量)は、本発明の水性組成物の合計重量基準で、2%以下;または0.5%以下;または0.1%以下である。
いくつかの態様において、難水溶性化合物は、水性媒体中に分散される。かかる態様のうち、難水溶性化合物が液体である場合には、液滴として分散させることができる。難水溶性化合物が固体である場合には、分割して粒子にし、これを水性媒体中に分散させることができる。分割して粒子にされた難水溶性固体化合物を含む態様において、難水溶性化合物の粒子は325メッシュのスクリーンを通過する(すなわち、5重量%未満の難水溶性化合物は直径44マクロメートル以上の粒子である)。
本発明の組成物は、ほとんど、または全くpH非感受性ポリマーを含有しない。いくつかの態様において、本発明の組成物はpH非感受性ポリマーを含有しない。いくつかの態様において、本発明の組成物は組成物の合計重量を基準にして、pH非感受性ポリマーの固形分重量で、10%以下;または3%以下;または1%以下;または0.3%以下;または0.1%以下の量でpH非感受性ポリマーを含有する。
pH非感受性ポリマーの非制限的例は、多糖類(例えば、ガムカラギーナン、アルギン酸塩、およびキサンタンガムが挙げられる)、セルロースエーテル、セルロースガム、疎水的に変性されたセルロース、およびグアーガムである。pH非感受性ポリマーのさらなる非制限的例としては、例えば、アクリルポリマー、ポリオレフィン、ポリスチレンおよびポリスチレンコポリマー、ポリ(塩化ビニル)および関連するコポリマー、ポリ(酢酸ビニル)および関連するコポリマー、ポリエーテル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、シリコーンポリマー、エポキシドポリマー、ポリジエン、他の合成ポリマー、その置換体、そのコポリマー、およびその混合物であるpH非感受性ポリマーをはじめとする、pH非感受性合成ポリマーが挙げられる。
少なくとも1種の難水溶性化合物および少なくとも1種のpH感受性分散ポリマーに加えて、本発明の組成物は1以上のさらなる成分を、任意に含有してもよい。好適なさらなる成分のいくつかの例は、追加の界面活性剤(すなわち、もし存在するならば水性組成物中の1以上のポリマーの調製に用いられた界面活性剤以外の界面活性剤)、分散剤、水溶性ポリマー、追加の水溶性化合物(すなわち、ポリマー、界面活性剤、または分散剤でない水溶性化合物)、消泡性化合物、および他の有用な化合物である。
好適な界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、およびその混合物が挙げられる。好適なアニオン性界面活性剤は、例えば、アルキルベンゼンスルホネート、脂肪族アルコールスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、スルホ脂肪酸エステル、内部スルホ脂肪酸エステル、脂肪酸シアナミド、スルホコハク酸アルキルエステル、アシルオキシアルカンスルホネート、アシルアミノアルカンスルホネート、エーテルスルホネート、エーテルカルボン酸、サルコシネートアルキルホスフェート、およびアルキルエーテルホスフェートが挙げられる。好適な非イオン性界面活性剤は、例えば、ポリグリコールエーテル(例えば、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、末端基キャップされた脂肪族アルコールポリグリコールエーテル、脂肪酸ポリグリコールエステル、脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸アルカノールアミドポリグリコールエーテル、およびエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー)、ポリオール界面活性剤(例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタンエステル、および糖由来の界面活性剤)、およびアミンオキシドである。
本発明のいくつかの組成物において、追加の界面活性剤は含まれない。本発明のいくつかの組成物は、水性組成物の合計重量を基準にして、0.1%未満の追加の界面活性剤(合計固形分重量)の、または0.02%未満の追加の界面活性剤(合計固形分重量)を含有する。
1以上の追加の界面活性剤が水性組成物中に含まれる態様のうち、1以上のアニオン性界面活性剤を含有する態様もあれば、1以上の非イオン性界面活性剤を含む態様もあり;及び1以上のアニオン性界面活性剤と1以上の非イオン性界面活性剤を含む態様もある。いくつかの態様において、追加の界面活性剤の量は、水性組成物の合計重量を基準にして、全ての追加の界面活性剤の合計固形分重量で0.2%以上である。いくつかの態様において、追加の界面活性剤の量は、水性組成物の合計重量を基準にして、全ての追加の界面活性剤の合計固形分重量で、0.5%以上、または1%以上、または2%以上である。いくつかの態様において、追加の界面活性剤の量は、水性組成物の合計重量を基準にして、全ての追加の界面活性剤の合計固形分重量で、15%以下、または10%以下、または7%以下である。
本発明の水性組成物が1以上の分散剤を含有するこれらの態様のうち、好適な分散剤は、例えば水中に可溶性である高分子電解質を含む。ある好適な分散剤としては、例えば、ポリカーボネート、ポリスルホネート、ポリホスフェート、リグニンスルホネート、および芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドの縮合生成物である。好適な分散剤のさらなる例は、タンパク質縮合生成物および水溶性ポリマー(例えば、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(ビニルスルフェート)、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、マレイン酸−オレフィンコポリマー、およびマレイン酸−スチレンコポリマーが挙げられる。好適な分散剤の混合物もまた好適である。
本発明の水性組成物が1以上の追加の水溶性化合物を含有するこれらの態様のうち、好適な追加の水溶性化合物としては、例えば、前記定義のような生物学的活性を有する1以上の水溶性化合物が挙げられる。殺生物剤である水溶性化合物も好適である。いくつかの態様において、追加の水溶性化合物の量は、水溶性組成物の合計重量を基準にして、全ての追加の水溶性化合物の合計重量で0.2%以上、または0.5%以上、または0.7%以上である。いくつかの態様において、追加の水溶性化合物の量は、水性組成物の合計重量を基準にして、全ての追加の水溶性化合物の合計重量で10%以下、または5%以下である。
いくつかの態様において、水性組成物の合計重量を基準にして、生物学的活性を有さない全ての追加の水溶性化合物の合計固形分重量で0.2%未満の生物学的活性を有さない追加の水溶性化合物が、水性組成物中に含まれる。いくつかの態様において、水性組成物の合計重量を基準にして、全ての殺生物剤でない全ての追加の水溶性化合物の合計固形分重量で0.01%未満の殺生物剤でない追加の水溶性化合物が、水性組成物中に含まれる。
本発明の実施において、任意に他の成分のうち、1以上の難水溶性化合物および1以上のpH感受性分散ポリマーを含有する水性組成物が調製される。成分は、任意の順序で、任意の好適な容器および混合方法を用いて混合することができる。
例えば、いくつかの態様において、1以上の難水溶性化合物(粉末形態の固形分または液体またはその混合物のいずれか)を、1以上の難水溶性化合物を分散させるために場合により激しく撹拌しながら水中に分散させ、次いで1以上のpH感受性分散ポリマーを1以上の難水溶性化合物の分散液に添加することができる。
別の例に関して、1以上のpH感受性分散ポリマーを水に添加し、次いで1以上の難水溶性化合物(液体または固形分粉末またはその混合物のいずれか)をpH感受性分散ポリマーの希分散液に、任意に 難水溶性化合物の分散を助けるために激しく混合しながら添加することができる。
いくつかの態様において、本発明の水性組成物は、pH感受性分散ポリマーがその低粘度状態にあるようなpH条件下で調製される。すなわち、水性組成物のpH条件は、処方物中の任意のpH感受性分散ポリマーが、pH感受性の特徴としての粘度増加を示さないような条件である。このようなpH条件は、本明細書においては「低vpH」と呼ばれる。例えば、かかる態様のいくつかにおいて、本発明の水性組成物は1以上のASEを含み、水性組成物は低pHで調製され、従ってASEは粘度においてそれらのpH感受性増加を示さない。
低vpHである本発明のいくつかの組成物は、1,000mPa*s未満;または500mPa*s未満;または200mPa*s未満のブルックフィールド粘度(60rpmでブルックフィールドLV粘度計を使用)を有する。低−vpHである本発明の組成物のブルックフィールド粘度を測定する場合、使用されるスピンドルは、粘度計のスケールの半分を越える読みが得られるように選択される。標準スピンドルでこのような読みが得られないことも時々あり、その場合、最大読みを提供する標準スピンドルが選択されることが意図される。場合によっては、低−vpHである本発明の組成物のブルックフィールド粘度を測定する場合に使用される的確なスピンドルはスピンドル#1またはスピンドル#2である。
低−vpHで本発明の組成物を調製することはいくつかの利点を有し得ると考えられる。例えば、高粘度の条件で混合を行うよりも、混合に必要なエネルギーが少ない。従って、水性組成物は、高粘度よりも低粘度でより容易に形成することができ、所望によりさらに成分を添加することができる。別の例に関して、激しい混合により時々水性組成物中に気泡がトラップされ、高粘度組成物は望ましくないことに組成物中に気泡をトラップするが、低粘度組成物は気泡をより容易に逃避させる。
水性組成物が低−vpHで調製される本発明の態様のうち、いくつかの態様(本明細書においては「粘度増加態様」と呼ばれる)においては、pHをその後、pH感受性分散ポリマーのpH感受性の結果、粘度が増大するように変更される。例えば、1以上のASEを含有する本発明の水性組成物は低pHで調製することができ、その後、粘度が上昇するまで塩基性化合物を添加することができる。
いくつかの粘度増加態様において、1以上の難水溶性化合物が、分散された形態において水性組成物中に存在し、難水溶性化合物のある分散された形態は不安定であることが知られている。かかる不安定性とは、難水溶性化合物は容器の底に沈殿する傾向にあり得ること、組成物は透明な流体の相分離(シネレシス)を示し得るということ、色が変化し得ること、難水溶性化合物は化学的に分解し得ること、またはその任意の組み合わせであり得る。かかる態様における高粘度は、時々不安定性の1以上の徴候を防止または遅らせることができる。従って、難水溶性化合物の分散された形態を含むいくつかの粘度増加態様は、水性組成物が低vpHで調製される態様の全ての利点と、粘度が増大した後、水性組成物の安定性を改良する利点を有する。
本発明の実施者は、本発明の粘度増加態様の水性組成物の改善された安定性の利点を得ることによりさらに恩恵を受けることができる。例えば、改善された安定性により、場合によって実施者は、比較的大きな粒子サイズを有する粉末形態の固体である難水溶性化合物を用いて安定な水性組成物を得ることが可能になる。すなわち、従来の方法を使用すると、比較的大きな粒子を有する粉末形態の固体として難水溶性化合物が存在する場合に、粉末が水性媒体全体にわたって分布する安定な組成物を得るためには、粉末を水性組成物に添加する前に、粉末の粒子サイズを機械的に減少させること(例えば、粉砕または細砕により)が必要である場合が多い。粉砕、細砕、および他の粒子サイズを減少させる方法は、工程を複雑にし(従ってコストを増大させる)、時々、難水溶性化合物において望ましくない化学的変化を引き起こすので、望ましくない場合がある。本発明の粘度増加態様によると、実施者は時々、従来可能であったよりも、より大きな粒子を有する安定な水性組成物を得ることが可能になり、従って、粉砕または細砕の必要性が回避される。
ある粘度増加態様において、水性組成物は、pHが変化した後、1,000mpa*s以上;または2,000mPa*s以上;または4,000mPa*s以上のブルックフィールド粘度(ブルックフィールドLV粘度計、スピンドル#4、60rpm)を有する。いくつかの粘度増加態様において、水性組成物は、pHが変化した後、100,000mPa*s以下;または20,000mPa*s以下;または10,000mPa*s以下のブルックフィールド粘度を有する。
pHが低下した場合に粘度が増加する1以上のpH感受性ポリマーを水性組成物が含む粘度増加態様において、pHを低下させるために水性組成物に酸性化合物が添加される。好適な酸性化合物としては、例えば、無機酸、有機酸、およびその混合物が挙げられる。酸性化合物は、水性組成物に添加される前に希釈されても、希釈されなくてもよい。いくつかの態様において、酸性化合物の量は、pH感受性分散ポリマーにおいて粘度を変化させるために十分であるように選択される。いくつかの態様において、酸性化合物の量は、水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で0.2%〜5%である。
水性組成物が、pHが上昇した場合に粘度が増大する1以上のpH感受性ポリマーを含む粘度増加態様において、pHを上昇させるために塩基性化合物が水性組成物に添加される。好適な塩基性化合物としては、例えば、無機塩基、有機塩基、およびその混合物が挙げられる。好適な塩基としては、例えば、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムを包含する)、アンモニア、アミン、その水溶液、およびその混合物が挙げられる。塩基性化合物は、水性組成物に添加される前に希釈されても、希釈されなくてもよい。いくつかの態様において、塩基性化合物の量は、pH感受性分散ポリマーにおいて粘度を変化させるために十分であるように選択される。いくつかの態様において、塩基性化合物の量は、水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で0.2%〜5%である。いくつかの好適な塩基性化合物は、例えば、アミノメチルプロパノールおよび水酸化ナトリウムである。いくつかの態様において、塩基性化合物は、溶液の合計重量を基準にして、塩基性化合物の固形分重量で、5%〜20%の濃度の水中溶液として添加される。
組成物の2つの有用な特徴は、10−5−1の剪断速度でのその粘度、および10秒−1の剪断速度でのその粘度である。これらの粘度は、例えば、同心円筒形状を有する応力制御型レオメーターを用いて測定することができる。
いくつかの粘度増加態様において、水性組成物は、粘度が増大した後に、10−5−1で1,000Pa*s以上、または10,000Pa*s以上の粘度を有する。独立して、いくつかの粘度増加態様において、水性組成物は、粘度が増大した後、10秒−1で25Pa*s以下、または15Pa*s以下、または10Pa*s以下の粘度を有する。
粘度増加態様のうち、さらなる利点が得られるいくつかの態様がある(本明細書において「粘度低下」態様と呼ぶ)。粘度低下態様の実施において、まず、水性媒体中に分布する粉末形態の難水溶性化合物を含有し、pH感受性分散ポリマーも含有する水性組成物を、pH感受性分散ポリマーによる粘度増加が起こらないようなpH条件下で調製する。次いで、粘度増加を引き起こす酸性または塩基性化合物が比較的小さな増加量で添加される。成分および量の選択が正しくなされたならば、少量の酸性または塩基性化合物の添加は水性組成物の粘度を減少させ;その後、さらに酸性または塩基性化合物を添加すると、粘度が増大する。
粘度低下態様の1つの例は、粉末形態における難水溶性の殺生物剤(水性組成物の合計重量を基準にして、30%(固形分殺生物剤)で水性媒体中に分布)およびASE(水性組成物の合計重量基準で1%(固形分ASE))を5より低いpHで含む水性組成物を含む。この例において、水性組成物が可能である粘度における完全な増加を引き起こすために必要な水酸化ナトリウムの水中溶液(水酸化ナトリウム溶液の重量基準で10%の水酸化ナトリウム固形分)の最少量(本明細書において「A0」と呼ぶ)が以前の経験からわかっている。A0のほぼ15%が添加された場合、水性組成物の粘度はそのもとの値のほぼ半分である。合計でA0のほぼ25%が添加された場合、水性組成物の粘度はそのもとの値のほぼ4分の1である。A0が全部添加された場合、水性組成物の粘度はその元の値の5倍高い。
本発明の特定の態様の実施において、実施者はこの態様の実施を促進するであろう成分および量を選択するものと考えられる。例えば、本発明の組成物がある特定の特徴を有するのが望まれる場合、また、pH感受性分散ポリマーの選択が1以上のある特定の特徴に影響を及ぼす場合、所望の特徴を達成するために、実施者は1以上のpH感受性分散ポリマーを選択し、各pH感受性分散ポリマーの量を選択するものと考えられる。
例えば、実施者は、粘度が増加した後、組成物が10−5−1で1,000Pa*s以上の粘度を有し、10秒−1で25Pa*s以下の粘度を有する本発明の粘度増加態様を実施することを望む場合があり得る。本明細書において開示されている粘度試験を行うことにより、実施者は容易にpH感受性分散ポリマー、または2以上のpH感受性分散ポリマーの組み合わせを同定することができ、かかるpH感受性分散ポリマーの量を同定することができ、これにより実施者はかかる態様である組成物を調製することが可能になると考えられる。
同様に、特定の特徴を有する他の態様が望ましい場合、当該分野において周知の技術を用いることにより、実施者はかかる態様を調製するために適切な成分および量を選択することができると考えられる。
例えば、場合によって、pH感受性分散ポリマー以外の成分が場合によっては本発明の組成物の粘度に影響を及ぼし得ると考えられる。このような場合のうち、ある粘度特性(すなわち、ある剪断速度での一組のある粘度値)が望ましい場合、実施者は、本明細書において開示された粘度試験および当該分野において周知の他の技術を用いて、所望の粘度特性を有する組成物を調製するために、1以上のpH感受性分散ポリマーおよびその量を容易に選択できると考えられる。
本発明の実施は、様々な目的に有用であり得る。例えば、本発明を使用して、比較的高濃度の少なくとも1種の難水溶性化合物を含有する安定な水性組成物を調製することができ、このような組成物は、本明細書において難水溶性化合物の「濃縮物」と呼ばれる。場合によっては、このような濃縮物は、難水溶性化合物が別の水性処方物(例えば、コーティング、化粧品処方、パーソナルケア処方、接着剤処方、農薬処方、消耗処方、任意の他の有用な処方物、あるいはその組み合わせまたは混合物をはじめとする)、に容易に添加される(水性なので)ようにする形態において、都合良く貯蔵および/または輸送(濃縮されているので)されることを可能にするので、有用である。
本明細書および特許請求の範囲の目的に関して、本明細書において記載される範囲および比の範囲の制限は組み合わせることができると理解される。例えば、特定のパラメータについて60〜120および80〜110の範囲が記載されている場合、60〜110および80〜120の範囲も考慮されると理解される。
次の実施例において、これらの成分を使用した:
Cognis Brazil Ltda.より得られるAgnique(商標)BL4050界面活性剤(純度97%固体として供給)
Rohm and Haas Companyから得られるAculyn(商標)33レオロジー調節剤(ASE、水中28%固形分で供給)
Rohm and Haas Companyから得られるカルベンダジム(メチルベンズイミダゾール−2−イルカルバメート)殺菌剤(純度99%固体として供給)
Griffin−Dupont Brazilから得られるジウロン殺生物剤(純度98%固体として供給)
Rohm and Haas Companyから得られるKathon(商標)893T殺生物剤(純度98%固体として供給)
Rohm and Haas Companyから得られるRozone(商標)2000殺生物剤(水中20%固形分で供給)
AMP−95液体、純度95%、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール
Cognisから得られるBiospumex(商標)FDA−70消泡化合物(水中17.5%固形分の分散液として供給)
Rohm and Haas Companyから得られるAcusol(商標)460NDP分散剤ポリマー(純度95%固体粉末として供給)
Rohm and Haas Companyから得られるAcusol(商標)801S HASE増粘剤(水中20%固形分)
Rohm and Haas Companyから得られるAcusol(商標)830レオロジー改良剤(ASE、水中28%固形分で供給)
以下の実施例において、60rpm、#4スピンドルでブルックフィールドLVを用いてブルックフィールド粘度を測定した。10−5−1および10秒−1での粘度を、同心円筒形状を有する応力制御型レオメーターで測定した。
実施例1 水性組成物
次の組成物は、例えば、コーティング処方物の調製に有用である。各成分について示した量は、水性組成物の合計重量基準での固形分重量%である。各組成物は、まずAMP−95(最後に添加)以外の全成分を組み合わせることにより調製された。「b」は、100%にするための組成物の残余の水を意味する。
Figure 2012041358
組成物1−1、組成物1−2、および組成物1−3は、それぞれ本発明の粘度増加態様を例示するものである。
実施例2 水性組成物の試験
実施例1に記載された組成物を、45℃で90日間貯蔵した後に試験した。これらを3つの現象:色の変化、シネレシス、および粒子沈殿について視覚的に観察した。各現象について、その現象が観察されるならば「あり」と記録し、その現象が観察されないならば「なし」と記録した。また、任意の殺生物剤の濃度が減少するかどうかを見るために、各組成物をHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)により分析した。減少が観察されなかった場合には「なし」と記録した。
Figure 2012041358
実施例3 水性組成物
次の組成物は、例えばパーソナルケアまたは化粧品の保存に有用である。以下の成分を用いて水性組成物(「組成物」と略記)を調製した。量は組成物の合計重量基準の固形分重量の重量%である。水酸化ナトリウムを、水酸化ナトリウムの水中溶液の形態で添加した(水酸化ナトリウム溶液の重量基準で10重量%固形分の水酸化ナトリウム)。
Figure 2012041358
これらの組成物は次のようにして様々な方法により調製された。
組成物3A:Aculyn(商標)33を水に添加し、次いで水酸化ナトリウムを添加した。前記表に示した量によりpHは6.5〜7の間になった。次いで、メチルイソチアゾリノンを撹拌しながら添加し、続いて粉末メチルパラベンおよび粉末エチルパラベンを撹拌しながら添加して、粉末を分布させた。
組成物3B:Aculyn(商標)33を水に添加したが、水酸化ナトリウムは後まで保留した。次いでメチルイソチアゾリノンを水に添加し、続いて粉末メチルパラベンおよび粉末エチルパラベンを撹拌しながら添加して、粉末を分布させた。次に、水酸化ナトリウムを添加した。
組成物3C:水酸化ナトリウムを二段階で添加する以外は組成物3Bと同様にした。まず、20〜25%のナトリウムを組成物に撹拌しながら添加し、次いで組成物を撹拌せずまたは他のかき混ぜをせずに10分間放置した。次に、水酸化ナトリウムの残りを撹拌しながら添加した。
組成物3D:次の様な変更をする以外は組成物3Bと同様にした:パラベンの添加後、20〜25%の水酸化ナトリウムを撹拌しながら添加し、その後直ちにBiospumex(商標)FDA−70を撹拌しながら添加した。次いで組成物を撹拌せずまたは他のかき混ぜをせずに10分間放置した。次に、水酸化ナトリウムの残りを撹拌しながら添加した。
組成物3E:メチルイソチアゾリノンおよび粉末パラベンを撹拌しながら水に添加した。次に、Aculyn(商標)33を撹拌しながら添加した。次に、20〜25%のナトリウムを組成物に撹拌しながら添加し、次いで組成物を撹拌せずまたは他のかき混ぜをせずに10分間放置した。次に、水酸化ナトリウムの残りを撹拌しながら添加した。
組成物3B、組成物3C、組成物3D、および組成物3Eは、それぞれ本発明の粘度増加態様を例示するものである。組成物3C、組成物3D、および組成物3Eはそれぞれ本発明の粘度低下態様を例示するものである。
実施例4 水性組成物の試験
前記の粘度測定を使用して、実施例3の組成物を試験した。また、50.0グラムの組成物を目盛り付きシリンダー中に入れ、体積を記録し、1ミリリットルあたりのグラムとして密度を計算することにより各組成物の密度を測定した。結果は次のとおりであった。
Figure 2012041358
実施例5 水性組成物
次の追加の組成物は、例えば、コーティングの調製に有用である。これらの水性組成物は、次の成分を用いて調製された。量は組成物の合計重量基準による固形分重量の重量%である。水酸化ナトリウムを水酸化ナトリウムの水中溶液の形態で添加した(水酸化ナトリウム溶液の合計重量基準で10重量%の固形分水酸化ナトリウム)。
Figure 2012041358
これらの組成物は、次のようにして様々な方法により調製された。
組成物5F:Acusol(商標)460NDPを水に添加し、続いてカルベンダジムを撹拌しながら添加した。次いで、Acusol(商標)801Sを添加し、密度を測定すると、0.87g/mlであった。次にBiospumex(商標)FDA−70を撹拌しながら添加し、最後に水酸化ナトリウムを添加した。
組成物5G:ジオクチルスルホサクシネートを水中に分散させ、カルベンダジムをかき混ぜながらゆっくりと添加した。次に、Acusol830を添加し、結果として得られる組成物は比較的低い粘度の流体であり、著しく混入した空気は見られなかった。次に、水酸化ナトリウムを添加した。
組成物5Fおよび組成物5Gは、それぞれ本発明の粘度増加態様を例示するものである。
実施例6 水性組成物の試験
前記のような粘度および密度の測定を使用して実施例5の組成物を試験した。結果は次の通りであった。
Figure 2012041358

Claims (20)

  1. (a)水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で2重量%〜80重量%の少なくとも1種の難水溶性殺生物剤、および
    (b)水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で0.1重量%〜30重量%の少なくとも1種のpH感受性分散ポリマー
    を含み、
    前記難水溶性殺生物剤は、25℃で水1リットルあたり5グラム以下の水溶解度を有する化合物であり、
    前記難水溶性殺生物剤は、トリアジン、置換または非置換アルキルイソチアゾリノン、パラベン化合物、第四級化合物、ジブロモニトリルプロピオンアミド、2−ブロモ−2−ニトロ−プロパン−1,3−ジオール、ホルムアルデヒド、カルベンダジム、ジウロン、ヨード−プロパギルブチルカルバメート、亜鉛ピリチオン、メチルヘミアセタール、フェノキシエタノール、クロロタロニル、3−(4−クロロフェニル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、ピロクトンオラミン、ジメチロールジメチルヒダントイン、オキシビスフェノキサルシン、チオシアノメチル−チオベンゾチアゾール、ジチオ−2−2’−ビス(ベンズメチルアミド)、ヘキセチジン、クロロフェネシン、および塩化銀塩からなる群から選択され、
    前記pH感受性分散ポリマーは、前記ポリマーの固形分重量で前記ポリマーを1重量%含有する水性分散液の粘度を、pH変化により5倍以上変化させ得るポリマーであり、
    前記pH感受性分散ポリマーは、1以上のカルボキシル含有モノマーの残基を含むアクリルラテックスポリマーであり、
    前記pH感受性分散ポリマーは、アルカリ可溶性エマルジョン、アルカリ膨張可能なエマルジョン、疎水的に変性されたアルカリ可溶性エマルジョン、疎水的に変性されたアルカリ膨張可能なエマルジョン、およびそれらの混合物からなる群から選択され、および
    前記1以上のカルボキシル含有モノマーの残基の量は前記pH感受性分散ポリマーの合計固形分重量基準で10重量%以上である、水性組成物。
  2. 前記水性組成物が、前記水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で0重量%〜10重量%の難水溶性無機化合物を含む、請求項1記載の水性組成物。
  3. 前記の難水溶性殺生物剤(a)が分散されている請求項1記載の水性組成物。
  4. 前記難水溶性殺生物剤が分割して粒子にされた固体化合物であり、および5重量%未満の難水溶性化合物が直径44マクロメートル以上の粒子である、請求項3記載の水性組成物。
  5. 前記水性組成物のブルックフィールド粘度が、2.0pa*s以上である、請求項4記載の水性組成物。
  6. 少なくとも1種の界面活性剤をさらに含む請求項1記載の水性組成物。
  7. (a)水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で2重量%〜80重量%の少なくとも1種の難水溶性殺生物剤、
    (b)水性組成物の合計重量を基準にして、固形分重量で0.1重量%〜30重量%の少なくとも1種のpH感受性分散ポリマー
    を含む成分を混合することにより混合物を調製する工程を含む水性組成物を製造する方法であって、
    前記組成物のpHは、前記pH感受性分散ポリマーのそれぞれがその低粘度状態にあるように選択され、
    前記混合物のブルックフィールド粘度が1.0Pa*s未満であり、
    前記難水溶性殺生物剤は、25℃で水1リットルあたり5グラム以下の水溶解度を有する化合物であり、
    前記pH感受性分散ポリマーは、前記ポリマーの固形分重量で前記ポリマーを1重量%含有する水性分散液の粘度を、pH変化により5倍以上変化させ得るポリマーであり、
    前記難水溶性殺生物剤は、トリアジン、置換または非置換アルキルイソチアゾリノン、パラベン化合物、第四級化合物、ジブロモニトリルプロピオンアミド、2−ブロモ−2−ニトロ−プロパン−1,3−ジオール、ホルムアルデヒド、カルベンダジム、ジウロン、ヨード−プロパギルブチルカルバメート、亜鉛ピリチオン、メチルヘミアセタール、フェノキシエタノール、クロロタロニル、3−(4−クロロフェニル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、ピロクトンオラミン、ジメチロールジメチルヒダントイン、オキシビスフェノキサルシン、チオシアノメチル−チオベンゾチアゾール、ジチオ−2−2’−ビス(ベンズメチルアミド)、ヘキセチジン、クロロフェネシン、および塩化銀塩からなる群から選択され、
    前記pH感受性分散ポリマーは、1以上のカルボキシル含有モノマーの残基を含むアクリルラテックスポリマーであり、
    前記pH感受性分散ポリマーは、アルカリ可溶性エマルジョン、アルカリ膨張可能なエマルジョン、疎水的に変性されたアルカリ可溶性エマルジョン、疎水的に変性されたアルカリ膨張可能なエマルジョン、およびそれらの混合物からなる群から選択され、および
    前記1以上のカルボキシル含有モノマーの残基の量は前記pH感受性分散ポリマーの合計固形分重量基準で10重量%以上である、
    方法。
  8. 前記水性組成物のブルックフィールド粘度が2.0Pa*s以上である条件を確立するために、請求項7に記載の工程の後に、前記混合物のpHを調節する工程をさらに含む、請求項7記載の方法。
  9. 請求項8記載の方法により製造される水性組成物。
  10. 請求項8記載の方法により製造される水性処方物。
  11. 前記pH感受性分散ポリマーが、前記カルボン酸含有モノマーの残基を5%以上含み、
    前記pH感受性分散ポリマーが、500,000以上の重量平均分子量を有するポリマーであるか、または架橋されたポリマーであるか、またはそれらの混合物である、
    請求項1記載の組成物。
  12. 前記pH感受性分散ポリマーが、アルカリ可溶性エマルジョン、アルカリ膨張可能なエマルジョン、疎水的に変性されたアルカリ膨張可能なエマルジョン、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項11記載の組成物。
  13. 前記pH感受性分散ポリマーが、前記カルボン酸含有モノマーの残基を10%以上含む、請求項11記載の組成物。
  14. 前記難水溶性殺生物剤が、トリアジン、置換または非置換アルキルイソチアゾリノン、パラベン化合物、ジブロモニトリルプロピオンアミド、2−ブロモ−2−ニトロ−プロパン−1,3−ジオール、ホルムアルデヒド、カルベンダジム、ジウロン、ヨード−プロパギルブチルカルバメート、亜鉛ピリチオン、メチルヘミアセタール、フェノキシエタノール、クロロタロニル、3−(4−クロロフェニル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、ピロクトンオラミン、ジメチロールジメチルヒダントイン、オキシビスフェノキサルシン、チオシアノメチル−チオベンゾチアゾール、ジチオ−2−2’−ビス(ベンズメチルアミド)、ヘキセチジン、クロロフェネシン、および塩化銀塩からなる群から選択される、請求項11記載の組成物。
  15. 前記pH感受性分散ポリマーが、アルカリ可溶性エマルジョン、アルカリ膨張可能なエマルジョン、疎水的に変性されたアルカリ膨張可能なエマルジョン、およびそれらの混合物からなる群から選択され、
    前記pH感受性分散ポリマーが、前記カルボン酸含有モノマーの残基を10%以上含む、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記pH感受性分散ポリマーが、前記カルボン酸含有モノマーの残基を5%以上含み、
    前記pH感受性分散ポリマーが、500,000以上の重量平均分子量を有するポリマーであるか、または架橋されたポリマーであるか、またはそれらの混合物である、
    請求項7記載の方法。
  17. 前記pH感受性分散ポリマーが、アルカリ可溶性エマルジョン、アルカリ膨張可能なエマルジョン、疎水的に変性されたアルカリ膨張可能なエマルジョン、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項16記載の方法。
  18. 前記pH感受性分散ポリマーが、前記カルボン酸含有モノマーの残基を10%以上含む、請求項16記載の方法。
  19. 前記難水溶性殺生物剤が、トリアジン、置換または非置換アルキルイソチアゾリノン、パラベン化合物、ジブロモニトリルプロピオンアミド、2−ブロモ−2−ニトロ−プロパン−1,3−ジオール、ホルムアルデヒド、カルベンダジム、ジウロン、ヨード−プロパギルブチルカルバメート、亜鉛ピリチオン、メチルヘミアセタール、フェノキシエタノール、クロロタロニル、3−(4−クロロフェニル)−1−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、ピロクトンオラミン、ジメチロールジメチルヒダントイン、オキシビスフェノキサルシン、チオシアノメチル−チオベンゾチアゾール、ジチオ−2−2’−ビス(ベンズメチルアミド)、ヘキセチジン、クロロフェネシン、および塩化銀塩からなる群から選択される、請求項16記載の方法。
  20. 前記pH感受性分散ポリマーが、アルカリ可溶性エマルジョン、アルカリ膨張可能なエマルジョン、疎水的に変性されたアルカリ膨張可能なエマルジョン、およびそれらの混合物からなる群から選択され、
    前記pH感受性分散ポリマーが、前記カルボン酸含有モノマーの残基を10%以上含む、請求項19記載の方法。
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