JP2012041005A - シートバックにおけるテーブルボードの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートバック15後側のベースボード21にはヒンジ凹部31が形成され、テーブルボード40にはヒンジ凸部42が形成される。ヒンジ機構30は、ヒンジ凹部31とヒンジ凸部42と、ヒンジ軸32と、ヒンジ孔43とを有する。ベースボード21にヒンジ機構30を介してテーブルボード40が装着された状態で、テーブルボード40が回動操作されることで、ベースボード21に沿う格納位置と水平状に張り出される使用位置とに配置切換される。ベースボード21からテーブルボード40が取り外された状態にあるときには、ベースボード21のヒンジ凹部31にキャップ60が着脱可能に装着される構成にしてある。
【選択図】図8
Description
これにおいては、図10に示すように、車両用シートのシートバック205の内部の上下方向に内設されたフレーム206の中間高さ位置に、前後方向へ水平に延びる取付基体としての一対の筒状のブラケット207が設けられている。これらブラケット207にはテーブルボード240を着脱可能に装着するためのホルダ208が挿入されて組み付けられる。
一方、テーブルボード240の下面には左右一対の丸棒状の脚体241が固定されている。
そして、テーブルボード240を使用する場合には、シートバック205の後方から左右の脚体241をホルダ208内に挿入する。この状態で、テーブルボード240はほぼ水平姿勢に支持され、後席シートの乗員が使用することができる。
また、テーブルボード240を取り外したい場合には、ホルダ208の頭部のノブを押した後、脚体241をシートバック205の後方へ引き出してホルダ208内から抜き出すことによってテーブルボード240が取り外されるようになっている。
前記ベースボードには、ヒンジ凹部が形成され、
前記テーブルボードには、前記ヒンジ凹部に嵌込まれるヒンジ凸部が形成され、
前記ヒンジ機構は、前記ヒンジ凹部と前記ヒンジ凸部と、これら凹部と凸部とのいずれか一方の部分に設けられるヒンジ軸と、他方の部分に設けられかつ前記ヒンジ軸に着脱及び回動可能に嵌込まれる開口部を有するヒンジ孔とを有し、
前記ベースボードに前記ヒンジ機構を介してテーブルボードが装着された状態で、前記テーブルボードが回動操作されることで、前記ベースボードに沿う格納位置と水平状に張り出される使用位置とに配置切換され、
前記ベースボードから前記テーブルボードが取り外された状態にあるときには、前記ベースボードのヒンジ凹部にキャップが着脱可能に装着される構成にしてあることを特徴とする。
ベースボードからテーブルボードを取り外す場合、ヒンジ凹部とヒンジ凸部とのいずれか一方部分のヒンジ軸に対し、他方の部分のヒンジ孔をその開口部において抜き外すことで、ベースボードからテーブルボードが取り外される。
その後、ベースボードのヒンジ凹部にキャップを装着することによって、ベースボードのヒンジ凹部がキャップによって覆い隠される。このため、ヒンジ凹部によって見栄えが悪化されることがない。
ベースボードのヒンジ凹部にテーブルボードのヒンジ凸部が嵌込まれて前記テーブルボードが装着された状態において、前記ヒンジ凸部は、前記ヒンジ凹部の開口部から一部はみ出す大きさに形成され、
キャップは、前記ヒンジ凹部の開口部に沿う大きさに形成されていることを特徴とする。
そして、ヒンジ孔の内径面又はヒンジ軸の外周面からヒンジ凸部の外周までの寸法をヒンジ凹部の開口部からヒンジ凸部がはみ出す分だけ大きくしてヒンジ強度を高めることが可能となる。これによって、ヒンジ凸部の損傷を防止して耐久性の向上を図ることができる。
また、ヒンジ凹部の開口部に沿う大きさに形成されたキャップによってヒンジ凹部を見栄え良く覆い隠すことができる。
ベースボードのヒンジ凹部にはヒンジ軸が配設される一方、
テーブルボードのヒンジ凸部には、前記ヒンジ軸に対応する開口部を有するヒンジ孔が形成され、
キャップの内面側には、前記ヒンジ軸に着脱可能に係合するクリップ状の弾性係止部が形成されていることを特徴とする。
さらに、キャップの内面側にクリップ状の弾性係止部を形成することによってキャップをヒンジ軸に着脱可能に装着することができる。
図1に示すように、車両用シートのシートクッション10の後部には、リクライニング機構11によってシートバック15が前後方向へ傾き調整可能に、かつシートクッション10の上面に折り畳み可能に装着されている。
シートバック15の後側には、ベースボード21及びヒンジ機構30を介してテーブルボード40が着脱及び回動可能に装着される。
また、図3に示すように、ベースボード21の後面の周囲には周壁部22が突設されており、この周壁部22の下壁部23の左右部には、ヒンジ機構30を組み込むためのヒンジ凹部31が切り欠き状に形成されている。
また、この実施例1において、ベースボード21の後面(図6に示すように、シートバック15がシートクッション10の上面に折り畳まれた状態では上面)には、カップ類を保持する単数又は複数の凹部25が必要に応じて形成される。
テーブルボード40の一側部(図2では下側部)の左右部には、左右の両ヒンジ凹部31にそれぞれ嵌込まれるヒンジ凸部42が形成されている。
そして、ヒンジ機構30は、ヒンジ凹部31と、ヒンジ凸部42と、これら凹凸部のいずれか一方の部分に設けられるヒンジ軸32と、他方の部分に設けられかつヒンジ軸32に着脱及び回動可能に嵌込まれる開口部44を有するヒンジ孔(180度の円弧よりも大きいC字状の孔)43とを有して構成されている。
そして、図7に示すように、ベースボード21のヒンジ凹部31のヒンジ軸32に、テーブルボード40のヒンジ凸部42のヒンジ孔43が嵌込まれて装着された状態において、ヒンジ凸部42の外周面の一部がヒンジ凹部31の開口部からはみ出す大きさに形成されている。
さらに、図6に示すように、シートクッション10の上面にシートバック15が倒されて折り畳まれた状態において、ベースボード21に対し、テーブルボード40が、ヒンジ機構30のヒンジ軸32を中心として回動操作されることによって、図7に示すように、ベースボード21の後縁に対しテーブルボード40が後方へ同一平面をなして延長状に張り出される第2使用位置に配置切換されるようになっている。
このストッパ機構50は、テーブルボード40を格納位置と、第1使用位置と、第2使用位置との三位置に係止し得る構造であればどのような構造のものでもよく、例えば、図5に示すように、ヒンジ機構30のヒンジ軸32の周りに配設されたストッパピン51と、このストッパピン51の先端部51aに係脱可能に係合する三つの係合凹部55、56、57とを備えて構成される。
すなわち、三つの係合凹部55、56、57は、ヒンジ凸部42の側壁面に形成されると共に、ヒンジ孔43(ヒンジ軸32)の周りに所定角度を隔ててそれぞれ配設されている。
キャップ60は、ヒンジ凹部31の開口部に沿う大きさに形成され、その内面側には、ヒンジ凹部31のヒンジ軸32に着脱可能に係合するクリップ状の一対の弾性係止部61が形成されている。
したがって、ベースボード21の下部に対し、テーブルボード40が、ヒンジ機構30のヒンジ軸32を中心として回動操作されることによって、図1と図2に示すように、ベースボード21に沿う格納位置と、図3と図4に示すように、後方へ水平状に張り出される第1使用位置とに配置切換される。
さらに、シートクッション10の上面にシートバック15が倒されて折り畳まれた状態において、ベースボード21に対し、テーブルボード40が、ヒンジ機構30のヒンジ軸32を中心として回動操作されることによって、図6と図7に示すように、ベースボード21の後縁に対しテーブルボード40が後方へ同一平面をなして延長状に張り出される第2使用位置に配置切換される。
そして、ヒンジ凸部42のヒンジ孔43の内径面からヒンジ凸部42の外周までの寸法をヒンジ凸部42の開口部からヒンジ凸部42がはみ出す分だけ大きくしてヒンジ強度を高めることが可能となる。これによって、ヒンジ凸部42の損傷を防止して耐久性の向上を図ることができる。
その後、ベースボード21のヒンジ凹部31のヒンジ軸32に、キャップ60内面の一対の弾性係止部61が弾性的に拡開されながら嵌込まれることによって、ヒンジ凹部31の開口部を塞ぐようにしてキャップ60が装着される(図8及び図9参照)。これによって、ベースボード21のヒンジ凹部31がキャップ60によって覆い隠されるため、ヒンジ凹部31の露出による見栄えの悪化が解消される。
また、ヒンジ凹部31の開口部に沿う大きさに形成されたキャップ60によってヒンジ凹部31を見栄え良く覆い隠すことができる。
さらに、図9に示すように、キャップ60の内面側にクリップ状の一対の弾性係止部61を形成することによって、キャップ60をヒンジ軸32に着脱可能に装着することができる。
例えば、前記実施例1においては、ベースボード21のヒンジ凹部31にヒンジ軸32を配設し、テーブルボード40のヒンジ凸部42に開口部44付きのヒンジ孔43を形成したが、これとは逆に、ヒンジ凹部31に開口部44付きのヒンジ孔43を形成し、ヒンジ凸部42にヒンジ軸32を配設してもこの発明を実施することができる。
また、前記実施例1においては、ベースボード21の下部に左右の両ヒンジ凹部31が形成され、ベースボード21の下部の左右に両ヒンジ凸部42が形成される場合を例示したが、ヒンジ凹部31やヒンジ凸部42の数は限定するものではなく、例えば、ベースボード21の下部中央に一つのヒンジ凸部42を形成し、ベースボード21の下部中央に一つのヒンジ凸部42を形成してもこの発明を実施することができる。
また、ストッパ機構50においては必ずしも設けなくてもよい。
11 リクライニング機構
15 シートバック
21 ベースボード
30 ヒンジ機構
31 ヒンジ凹部
32 ヒンジ軸
40 テーブルボード
42 ヒンジ凸部
43 ヒンジ孔
44 開口部
Claims (3)
- シートバックの後側に固定状態で配置されるベースボードに対しヒンジ機構を介してテーブルボードを着脱可能に装着するためのテーブルボードの取付構造であって、
前記ベースボードには、ヒンジ凹部が形成され、
前記テーブルボードには、前記ヒンジ凹部に嵌込まれるヒンジ凸部が形成され、
前記ヒンジ機構は、前記ヒンジ凹部と前記ヒンジ凸部と、これら凹部と凸部とのいずれか一方の部分に設けられるヒンジ軸と、他方の部分に設けられかつ前記ヒンジ軸に着脱及び回動可能に嵌込まれる開口部を有するヒンジ孔とを有し、
前記ベースボードに前記ヒンジ機構を介してテーブルボードが装着された状態で、前記テーブルボードが回動操作されることで、前記ベースボードに沿う格納位置と水平状に張り出される使用位置とに配置切換され、
前記ベースボードから前記テーブルボードが取り外された状態にあるときには、前記ベースボードのヒンジ凹部にキャップが着脱可能に装着される構成にしてあることを特徴とするシートバックにおけるテーブルボードの取付構造。 - 請求項1に記載のシートバックにおけるテーブルボードの取付構造であって、
ベースボードのヒンジ凹部にテーブルボードのヒンジ凸部が嵌込まれて前記テーブルボードが装着された状態において、前記ヒンジ凸部は、前記ヒンジ凹部の開口部から一部はみ出す大きさに形成され、
キャップは、前記ヒンジ凹部の開口部に沿う大きさに形成されていることを特徴とするシートバックにおけるテーブルボードの取付構造。 - 請求項1又は2に記載のシートバックにおけるテーブルボードの取付構造であって、
ベースボードのヒンジ凹部にはヒンジ軸が配設される一方、
テーブルボードのヒンジ凸部には、前記ヒンジ軸に対応する開口部を有するヒンジ孔が形成され、
キャップの内面側には、前記ヒンジ軸に着脱可能に係合するクリップ状の弾性係止部が形成されていることを特徴とするシートバックにおけるテーブルボードの取付構造。
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