JP2012035993A - ガバナロープ引揚治具 - Google Patents

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Nobuyuki Sato
伸幸 佐藤
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Abstract

【課題】ガバナロープを簡単に引き揚げることができるガバナロープ引揚治具を提供すること。
【解決手段】ガバナロープ引揚治具1−1は、下部材2と、上部材3と、移動機構4と、規制部材(ケース5)と、ロープ掴み6とを備える。下部材2は、引揚方向側に下側接触面21が形成されている。上部材3は、引揚方向側と反対側に、上側接触面31が形成され、下側接触面21と上側接触面31とが接触した状態で、下部材2に載置される。移動機構4は、下部材移動方向に下部材2を移動させる。規制部材は、下部材2を下部材移動方向に移動する際に、上部材3が下部材移動方向に移動することを規制し、引揚方向に移動することを許容する。ロープ掴み6は、ガバナロープ102が上部材3に対して引揚方向と反対方向へ移動することを規制する。上側接触面31および下側接触面21は、引揚方向に向かって下部材移動方向側から反対側に傾斜する傾斜面である。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、ガバナロープ引揚治具に関する。
エレベータは、かごの昇降時における調速を目的としてガバナを備える。ガバナは、昇降路内をメインレールに沿って昇降するエレベータのかごが過速状態となると、エレベータを駆動するための電源を遮断し、かごの非常止め装置を作動させるものである。ガバナは、かごの非常止め装置に連結されるガバナロープと、フレームに回転自在に支持され、ガバナロープが巻き掛けられているガバナシーブとを含んでいる。ガバナの点検作業時には、ガバナシーブが自由に回転できるように、ガバナロープをガバナシーブに対して離間させる。このとき、ガバナロープ引揚治具が用いられる。
特開2006−213512号公報
従来のガバナロープ引揚治具では、ユーザーによるガバナロープの引き揚げ動作を簡単に行う要望に対して十分ではなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ガバナロープを簡単に引き揚げることができるガバナロープ引揚治具を提供することを目的とする。
実施形態のガバナロープ引揚治具は、下部材と、上部材と、移動機構と、規制部材と、ロープ規制機構とを備える。下部材は、ガバナシーブに巻き掛けられたガバナロープを引き揚げる引揚方向側に下側接触面が形成されるとともに、ガバナロープが通る下側挿通部が形成されている。上部材は、引揚方向側と反対側に、下側接触面に接触する上側接触面が形成されるとともに、ガバナロープが通る上側挿通部が形成されている。また、上部材は、下側接触面と上側接触面とが接触した状態で、下部材に載置される。移動機構は、引揚方向と直交する方向である下部材移動方向に下部材を移動させる。規制部材は、下部材を下部材移動方向に移動する際に、上部材が下部材移動方向に移動することを規制するとともに、引揚方向に移動することを許容する。ロープ規制機構は、ガバナロープに固定され、ガバナロープが上部材に対して引揚方向と反対方向へ移動することを規制する。上側接触面あるいは下側接触面の少なくともいずれか一方は、引揚方向に向かって下部材移動方向側から反対側に傾斜する傾斜面である。
図1は、ガバナの概略構成例を示す図である。 図2は、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具の概略構成例を示す図である。 図3は、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具の要部断面図である。 図4は、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具の動作説明図である。 図5は、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具の変形例を示す図である。 図6は、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具の概略構成例を示す図である。 図7は、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具の要部断面図である。 図8は、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具の動作説明図である。 図9は、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具の変形例を示す図である。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態は例示であり、発明の範囲がそれらに限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、下記の実施形態では、機械室に設けられるガバナに用いるガバナロープ引揚治具について説明するが、これに限定されるものではなく、昇降路内に設けられるガバナに用いることもできる。ここで、「高さ」とは引揚方向における距離をいい、「長さ」とは下部材移動方向における距離をいい、「幅」とは引揚方向および下部材移動方向に直交する方向における距離をいう。
〔実施形態1〕
図1は、ガバナの概略構成例を示す図である。ガバナ100は、本実施形態では、昇降路上部に設けられた機械室に配置され、昇降路と機械室を隔てる機械室の床200に固定されている。ガバナ100は、ガバナシーブ101と、ガバナロープ102と、フレーム103と、カバー104と、フライウェイト機構105と、スイッチ機構106と、ラチェット機構107と、ブレーキ機構108とを含んでいる。
ガバナシーブ101は、ガバナロープ102が巻きかけられるものである。ガバナシーブ101は、フレーム103の軸部103aにより回転自在に支持されている。ガバナロープ102は、床200に形成された機械室と昇降路とを貫通する貫通孔200a,200bを通り、昇降路に延在している。ガバナロープ102は、昇降路内のかごの非常止め装置に連結され、かごの昇降に連動して移動するものである。フレーム103は、床200に固定されている。カバー104は、ガバナシーブ101を収納するものであり、内部にフレーム103が配置されている。
フライウェイト機構105は、ガバナシーブ101の回転により、スイッチ機構106をOFFとするものである。フライウェイト機構105は、かごが過速状態にあるとき、ガバナシーブ101の回転に伴って回動する。フライウェイト機構105は、回動することで、スイッチ機構106をOFFとする。スイッチ機構106は、かごを昇降させる駆動源への電力の供給を遮断するものである。スイッチ機構106は、かごが過速状態にあることで、フライウェイト機構105によりOFFとされると、駆動源への電力の供給を遮断する。
ラチェット機構107は、ブレーキ機構108を作動させるものである。ラチェット機構107は、ラチェット本体107aと、作動爪107bとを含んでいる。ラチェット本体107aは、ガバナシーブ101と同軸上に設けられている。作動爪107bは、フライウェイト機構105に設けられている。ラチェット機構107は、上記スイッチ機構106をOFFとする過速状態よりもかごが過速状態となると、フライウェイト機構105のさらなる回動により作動爪107bがラチェット本体107aと係合し、ラチェット本体107aが回転する。
ブレーキ機構108は、ガバナロープ102を介して、かごの非常止め装置を作動させるものである。ブレーキ機構108は、ラチェット本体107aが回転することで、ガバナロープ102をガバナシーブ101に押しつけるように作動する。これにより、ガバナロープ102にガバナシーブ101の方向(同図では、引揚方向)に張力が作用し、かごの非常止め装置が作動してかごを停止する。
次に、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具について説明する。図2は、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具の概略構成例を示す図である。図3は、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具の要部断面図である。図4は、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具の動作説明図である。ガバナロープ引揚治具1−1は、ガバナロープ102をガバナシーブ101から離間させるものである。ガバナロープ引揚治具1−1は、図2および図3に示すように、下部材2と、上部材3と、移動機構4と、ケース5と、ロープ掴み6とを含んでいる。
下部材2は、下側接触面21と、下側挿通部22とが形成されている。下部材2は、直方体に下側接触面21および下側挿通部22を形成した形状である。下部材2は、底面24がケース5の後述する収納部51の底面と接触した状態で、かつ側面23が下部材移動方向側となるように、ケース5の収納部51に収納されるものである。下側接触面21は、ガバナシーブ101に巻き掛けられたガバナロープ102を引き揚げる方向、すなわちガバナシーブ101に向かう引揚方向側に形成されている。下側接触面21は、引揚方向に向かって下部材移動方向側から反対側に傾斜する傾斜面である。つまり、下側接触面21は、下部材移動方向側から反対側に向かうに伴い高さが高くなるように形成されている。下側挿通部22は、ガバナロープ102を通すものである。下側挿通部22は、本実施形態では、下部材2の下部材移動方向側の側面23から切り欠かれ、下側接触面21から底面24まで貫通する切り欠きである。ここで、下側挿通部22の長さは、後述する引き揚げられるガバナロープ102が下側挿通部22を形成する内壁面に干渉しないように設定されている。また、下側挿通部22の幅は、ガバナロープ引揚治具1−1の引き揚げの対象となるガバナロープ102の最大径(例えば、12mm)よりも大きく設定されている。
上部材3は、上側接触面31と、上側挿通部32とが形成されている。上部材3は、直方体に上側接触面31および上側挿通部32を形成した形状である。上側接触面31は、引揚方向側と反対側に形成されている。上側接触面31は、下側接触面21と同様に引揚方向に向かって下部材移動方向側から反対側に傾斜する傾斜面である。つまり、上側接触面31は、下部材移動方向側から反対側に向かうに伴い高さが高くなるように形成されている。上側挿通部32は、ガバナロープ102を通すものである。上側挿通部32は、本実施形態では、上部材3の下部材移動方向側と反対側の側面33から切り欠かれ、上側接触面31から上面34まで貫通する切り欠きである。上部材3は、上側接触面31が下側接触面21と接触した状態で、下部材2に載置される。ここで、上側挿通部32の長さは、後述するロープ掴み6が固定されたガバナロープ102が上側挿通部32を形成する内壁面に干渉しないように、かつ上部材3の下部材移動方向における中央部近傍に位置できるように設定されている。また、上側挿通部32の幅は、ガバナロープ引揚治具1−1の引き揚げの対象となるガバナロープ102の最大径よりも大きく設定されている。ここで、下部材2と上部材3とを同一形状とすることが好ましい。つまり、上側接触面31および下側接触面21がともに傾斜面である場合、その傾斜角度が同一であることが好ましい。これにより、下部材2に載置された上部材3の上面34が床200と平行、すなわち水平となる。また、下部材2および上部材3が同一形状であれば、ガバナロープ引揚治具1−1の製造コストを低減することができる。
移動機構4は、下部材2を引揚方向と直交する方向である下部材移動方向に移動させるものである。移動機構4は、本実施形態では、ボルト41とナット42とを含んでいる。ボルト41は、ガバナロープ引揚治具1−1をガバナロープ102に対して設置した状態で、ガバナの点検を行う作業員が工具により、ナット42に対して締め込むものである。ナット42は、ケース5の下部材移動方向側と反対側の側面55に固定されている。ナット42は、ねじ山が形成されている穴が後述する収納部51まで連通する連通孔56に対向するように、側面55に固定されている。ここで、連通孔56の径は、ボルト41のねじ山が形成されているシャフトの径よりも大きく設定されている。従って、ボルト41は、下部材移動方向側と反対側からナット42に螺合させ、ナット42に対して締め込むと、先端部が連通孔56を通過する。さらにナット42に対して締め込むと、ボルト41は、収納部51に収納されている下部材2の側面23に対向する側面25と接触し、下部材2に対して下部材移動方向の押圧力を作用させ、下部材2がケース5内で下部材移動方向に移動することができる。
ケース5は、規制部材であり、下部材2を下部材移動方向に移動する際に、上部材3が、下部材移動方向に移動することを規制するとともに、引揚方向に移動することを許容するものである。ケース5は、収納部51とケース挿通部52とが形成されている。ケース5は、直方体に収納部51およびケース挿通部52を形成した形状である。収納部51は、引揚方向側に開口を有するケース5内部に形成された空間部であり、下部材2および上部材3を収納するものである。ここで、収納部51の長さは、下部材2の長さよりも長く設定されている。また、収納部51の幅は、下部材2および上部材3が下部材移動方向に移動できる程度に設定されている。ケース挿通部52は、ガバナロープ102を通すものである。ケース挿通部52は、本実施形態では、ケース5の下部材移動方向側の側面53および底面54から収納部51まで貫通する切り欠きである。つまり、ケース挿通部52は、下部材移動方向と引揚方向とを含む平面での断面形状がL字状となるように形成されている。ここで、ケース挿通部52の長さは、後述する引き揚げられるガバナロープ102がケース挿通部52を形成する内壁面に干渉しないように設定されている。また、ケース挿通部52の幅は、ガバナロープ引揚治具1−1の引き揚げの対象となるガバナロープ102の最大径よりも大きく設定されている。
ケース5の収納部51には、側面23が収納部51の下部材移動方向側の内壁面57と対向するように下部材2が収納される。そして、上側接触面31が下側接触面21と接触し、かつ側面33と対向する側面35が内壁面57と対向するように上部材3が収納される。このとき、上部材3は、自重により、上側接触面31および下側接触面21を介して、下部材2を下部材移動方向と反対方向に移動させようとする。つまり、下部材2および上部材3は、上部材3の自重により、互いに離れる方向の力が作用する。この結果、下部材2の側面25は収納部51の下部材移動方向側と反対側の内壁面と接触し、上部材3の側面35は収納部51の下部材移動方向側の内壁面57と接触する。ここで、下部材2は、内壁面57に対向する内壁面に接触すると、それ以上下部材移動方向と反対方向に移動することができず、上部材3により引揚方向に移動することもできない。一方、上部材3は、内壁面57に接触すると、それ以上下部材移動方向に移動することはできないが、下部材2が下部材移動方向に移動した際に、内壁面57に沿って引揚方向に移動することはできる。
ロープ掴み6は、ガバナロープ102に固定されることで、ガバナロープ102が上部材3に対して引揚方向と反対方向へ移動することを規制するものである。ロープ掴み6は、第1規制部材61と、第2規制部材62と、第1掴み部63と、第2掴み部64とを含んでいる。第1規制部材61は、第1掴み部63が連結されている。第2規制部材62は、第2掴み部64が連結されている。第1規制部材61および第2規制部材62は、本実施形態では、上側挿通部32を挟んで上部材3の上面34に配置されている。第1掴み部63および第2掴み部64は、互いの相対距離を縮めることにより、ガバナロープ102を半径方向内側に押圧し、ロープ掴み6を掴むものである。第1掴み部63および第2掴み部64の相対距離を変更する手段は、既に公知であるため説明は省略する。第1掴み部63および第2掴み部64によりガバナロープ102が掴まれると、ロープ掴み6がガバナロープ102に固定される。上述のように、ロープ掴み6は、上部材3の上面34に接触しているので、ガバナロープ102が上部材3に対して引揚方向と反対方向に移動することを規制することができる。
次に、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具1−1によるガバナロープ102の引き揚げについて説明する。まず、ガバナを点検する場合、かごを停止させ、図1に示すように、ガバナシーブ101と床200の貫通孔200bとの間におけるガバナロープ102にロープ掴み7を固定させる。ここで、ロープ掴み7は、ガバナロープ102が引揚方向と反対方向へ移動することを規制するものである。ロープ掴み7は、貫通孔200bを通過することができない大きさであり、ガバナロープ102に固定され、床200と接触することで、ガバナロープ102が引揚方向と反対方向へ移動することを規制する。ロープ掴み7は、例えば上記ロープ掴み6と同様のものであっても良い。
次に、図1および図3に示すように、ロープ掴み7がガバナシーブ101と床200の貫通孔200bとの間におけるガバナロープ102に固定された状態で、ガバナシーブ101と床200の貫通孔200aとの間におけるガバナロープ102に対してガバナロープ引揚治具1−1を設置する。まず、ケース5を床200に配置する。ここでは、ケース5のケース挿通部52にガバナロープ102を通すとともに、ケース5を貫通孔200aが塞がれるように配置する。なお、ボルト41は、先端部が収納部51に突出しない程度に、ナット42に螺合されている。
次に、図3に示すように、ケース5の収納部51に下部材2を収納する。ここで、下部材2は、下側接触面21が引揚方向側となり、かつ側面23が収納部51の内壁面57と対向するように収納部51に収納する。このとき、収納部51に位置するガバナロープ102は、ケース挿通部52を通ることとなる。
次に、ケース5の収納部51に上部材3を収納する。ここで、上部材3は、上側接触面31が下側接触面21と対向し、かつ側面35が収納部51の内壁面57と対向するように収納部51に収納する。これにより、上述のように、上部材3が下部材2に載置され、上部材3の自重により、上部材3の側面35が内壁面57と接触し、下部材2の側面25が内壁面57と対向する内壁面と接触する。このとき、収納部51に位置するガバナロープ102は、上側挿通部32を通ることとなる。
次に、ロープ掴み6をガバナロープ102に固定する。ここでは、上部材3に固定されているロープ掴み6をケース挿通部52、下側挿通部22および上側挿通部32を通り、上部材3の上面34からガバナシーブ101に向かって延びるガバナロープ102に固定する。これにより、ガバナロープ102は、上部材3とともに、引揚方向に移動することができる。以上により、ガバナロープ102に対してガバナロープ引揚治具1−1を設置する。
次に、ガバナロープ102をガバナロープ引揚治具1−1により引揚方向に引き揚げる。作業員は、ガバナロープ102に対してガバナロープ引揚治具1−1を設置した状態でボルト41をナット42に締め込む。ボルト41がナット42に締め込まれると、ボルト41が下部材移動方向に移動し、ボルト41の先端部が下部材2の側面25に接触し、下部材2を下部材移動方向に押圧することで、下部材2が下部材移動方向に移動する。下部材2が下部材移動方向に移動すると、下部材2に載置された上部材3を下部材移動方向に移動させようとする。このとき、上部材3は、側面35が内壁面57に接触している状態なので、下部材移動方向に移動することはできないが、下側接触面21に対して上側接触面31が傾斜方向(下部材移動方向と反対方向と引揚方向との間の方向)に移動することができる。従って、上部材3は、図4に示すように、下部材2がケース5内で下部材移動方向に移動すると、それに伴いケース5に接触した状態で引揚方向に移動する。従って、上部材3は、ガバナロープ引揚治具1−1を設置した状態における高さ(図3のH1)と比較して、移動機構4により下部材2が下部材移動方向に移動した後の高さ(図4のH2)が高くなる。これにより、ガバナロープ102は、下部材2が下部材移動方向に移動した量に応じた距離ΔH(=H2−H1)だけ引揚方向に移動する。ここで、上述のように、ガバナシーブ101と床200の貫通孔200bとの間におけるガバナロープ102は、ロープ掴み7により引揚方向と反対方向への移動が規制されているので、ガバナロープ102とガバナシーブ101との間に隙間を形成することができ、巻き掛けられていたガバナロープ102とガバナシーブ101とを離間させることができる。
以上のように、上記実施形態1に係るガバナロープ引揚治具1−1では、設置された後、作業員がボルト41をナット42に締め込むことで、回転方向の力とともに発生する直線方向の力、本実施形態では下部材移動方向の力が引揚方向の力に変換されて、ガバナロープ102を床200に対して引揚方向に引き揚げることができる。これにより、ガバナロープ102を簡単に引き揚げることができる。また、上部材3は、ケース5内を内壁面57にガイドされながら引揚方向に移動するので、ガバナロープ102を安定して引き揚げることができる。また、ガバナロープ102の引揚時にガバナロープ102に対して移動するのは、下部材2のみであり、ケース挿通部52および上側挿通部32に対するガバナロープ102の相対位置はほとんど変化しない。従って、ガバナロープ102の引揚時に、ガバナロープ引揚治具1−1がガバナロープ102に接触することを抑制することができ、点検によるガバナロープ102の損傷を抑制することができる。
〔変形例〕
以下、実施形態1の変形例について説明する。図5は、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具の変形例を示す図である。同図に示すように、上側接触面31および下側接触面21のうち、一方、本変形例では下側接触面21には傾斜方向に延在する溝部26,27が形成され、他方、本変形例では上側接触面31には傾斜方向に延在し、下側接触面21と上側接触面31とが接触した状態で、溝部26,27にそれぞれ挿入される突起部36,37が形成されていても良い。この場合、ケース5内に下部材2を収納した後、上部材3を下部材2に載置するとき、突起部36,37が溝部26,27にそれぞれ挿入される。ここで、溝部26,27、突起部36,37は、傾斜方向に延在して形成されているので、上側接触面31は、下側接触面21に対して相対移動する際に、傾斜方向に確実に移動することができる。従って、上部材3は、下部材2が下部材移動方向に移動すると、引揚方向に平行に、かつ下部材移動方向と反対方向に平行に確実に移動することができる。これにより、確実に上部材3を引揚方向に移動させることができ、ガバナロープ102を確実に引揚方向に引き揚げることができる。なお、溝部と突起部の数は、変形例に限定されるものではない。例えば、傾斜方向に延在する溝部が一方の接触面に1つ形成され、傾斜方向に延在する突起部が他方の接触面に1つ形成されていても良い。また、傾斜方向に延在する溝部が一方の接触面に2つ形成され、2つの溝部にそれぞれ挿入される半球形状の突起部が他方の接触面に形成されていても良い。また、傾斜方向に延在する溝部が一方の接触面に1つ形成され、溝部に挿入される半球形状の突起部が他方の接触面に傾斜方向に連続して複数形成されていても良い。
また、上記実施形態1において、床200に設置されたケース5の移動を規制するケース規制部、例えば引揚方向に突出する突起部を設けていても良い。これにより、ケース5の床200に対する移動を規制することができるので、ガバナロープ102の引揚時に、作業員がボルト41をナット42に締め込む際にケース5が床200に対して移動することを抑制できるので、点検によるガバナロープ102の損傷を抑制することができる。また、ケース5は、予め床200に固定されていても良い。
また、上記実施形態1では、下側接触面21および上側接触面31が傾斜面の場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、下側接触面21および上側接触面31のうち、一方が傾斜面であり、他方が下部材移動方向と引揚方向とを含む平面での断面形状が円弧となる湾曲面であっても良い。この場合は、下側接触面21と上側接触面31との接触面積を小さくできるので、小さい力でガバナロープ102を引き揚げることができる。
〔実施形態2〕
次に、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具を説明する。図6は、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具の概略構成例を示す図である。図7は、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具の要部断面図である。図8は、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具の動作説明図である。図6に示すように、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具1−2が実施形態1に係るガバナロープ引揚治具1−1と異なる点は、ケース5を用いずに2つの下部材2a,2bを互いに接近する方向、すなわち近接方向に移動機構4により移動させることで、ガバナロープ102を引揚方向に引き揚げるものである。ガバナロープ引揚治具1−2は、図6および図7に示すように、2つの下部材2a,2bと、上部材3a,3bと、移動機構4と、ロープ掴み6とを含んでいる。なお、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具1−2において、実施形態1に係るガバナロープ引揚治具1−1と同一あるいは近似する構成要素は、その説明を省略あるいは簡略化する。
下部材2a,2bは、下側接触面21a、21bと、ボルト挿入孔29a,29bとがそれぞれ形成されている。下部材2a,2bは、直方体に下側接触面21a,21bを形成した形状である。下側接触面21a,21bは、引揚方向側に形成されている。下側接触面21a,21bは、引揚方向に向かって2つの下部材2a,2bが互いに離間する方向、すなわち離間方向にそれぞれ傾斜する傾斜面である。つまり、下側接触面21a,21bは、各下部材2a,2bそれぞれの近接方向側から離間方向側に向かうに伴い高さが高くなるように形成されている。ボルト挿入孔29a,29bは、下側接触面21a、21bが対向するように、下部材2a,2bが配置された状態で、ボルト41を挿入することができるものである。ボルト挿入孔29aは、離間方向側の側面28aから近接方向側の側面まで貫通して形成されている。ボルト挿入孔29bは、離間方向側の側面28bから近接方向側の側面まで貫通して形成されている。ボルト挿入孔29a,29bの径は、ボルト41のねじ山が形成されているシャフトの径よりも大きく設定されている。
上部材は、第1上部材3a、第2上部材3bを含んでいる。第1上部材3a、第2上部材3bは、上側接触面31a,31bと、切欠部38a,38bとがそれぞれ形成されている。第1上部材3a、第2上部材3bは、直方体に上側接触面31a,31bおよび切欠部38a,38bを形成した形状である。上側接触面31a,31bは、引揚方向側と反対側に形成されている。上側接触面31a,31bは、引揚方向に向かって離間方向にそれぞれ傾斜する傾斜面である。つまり、上側接触面31a,31bは、第1上部材3a、第2上部材3bそれぞれの近接方向側から離間方向側に向かうに伴い高さが高くなるように形成されている。切欠部38aは、第1上部材3aの近接方向側の側面39aから切り欠かれ、上側接触面31aから上面34aまで貫通して形成されている。切欠部38bは、第2上部材3bの近接方向側の側面39bから切り欠かれ、上側接触面31bから上面34bまで貫通して形成されている。第1上部材3a、第2上部材3bは、側面39aと側面39bとを接触した状態で、上部材を構成し、上側接触面31a,31bが下側接触面21a,21bとそれぞれ接触した状態で、2つの下部材2a,2bの間に載置される。側面39aと側面39bとを接触した状態では、切欠部38a,38bが対向して1つの穴となり、ガバナロープ102を通す上側挿通部32となる。つまり、上側挿通部32は、第1上部材3aおよび第2上部材3bにより形成される。
移動機構4は、2つの下部材2a,2bを互いに近接方向に移動させるものである。移動機構4は、本実施形態では、ボルト41とナット42とを含んでいる。ナット42は、下部材2bの離間方向側の側面28bに固定されている。ナット42は、ねじ山が形成されている穴がボルト挿入孔29bに対向するように、側面28bに固定されている。ボルト41は、下部材2aの離間方向側の側面28aからボルト挿入孔29aに挿入された後、ボルト挿入孔29bに挿入され、ナット42と螺合する。ボルト41が下部材2aの側面28aと接触している状態で、ボルト41をナット42に対して締め込むと、下部材2a,2bが近接方向に移動することができる。
ロープ掴み6の第1規制部材61および第2規制部材62は、本実施形態では、上側挿通部32を挟んで第1上部材3aの上面34aおよび第2上部材3bの上面34bに跨って配置されている。ロープ掴み6は、第1上部材3aの上面34aおよび第2上部材3bの上面34bに接触しているので、ガバナロープ102が第1上部材3aおよび第2上部材3bに対して引揚方向と反対方向に移動することを規制することができる。
次に、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具1−2によるガバナロープ102の引き揚げについて説明する。図7に示すように、ロープ掴み7がガバナシーブ101と床200の貫通孔200bとの間におけるガバナロープ102に固定された状態で、ガバナシーブ101と床200の貫通孔200aとの間におけるガバナロープ102に対してガバナロープ引揚治具1−2を設置する。まず、下部材2a,2bを床200に配置する。ここでは、下部材2a,2bを下部材2a,2bの間に貫通孔200aが位置し、ガバナロープ102を挟んで下側接触面21a、21bが対向するように配置する。
次に、ボルト挿入孔29a、29bを介して、ボルト41をナット42に螺合する。なお、ボルト41は、下部材2a,2bを床200に配置する前に、ナット42に螺合していても良い。
次に、下部材2a,2bの間に、上部材である第1上部材3a、第2上部材3bを配置する。ここで、第1上部材3aは、上側接触面31aが下側接触面21aと対向し、かつ切欠部38aがガバナロープ102と対向するように、下部材2aに載置される。第2上部材3bは、上側接触面31bが下側接触面21bと対向し、かつ切欠部38bがガバナロープ102と対向するように、下部材2bに載置される。これにより、第1上部材3aの側面39aと第2上部材3bの側面39bとが接触して、ガバナロープ102が上側挿通部32を通ることとなる。なお、第1上部材3a、第2上部材3bが下部材2a,2bの間に載置されると、第1上部材3a、第2上部材3bの自重により、下部材2a,2bに離間方向の力が作用するとともに、第1上部材3a、第2上部材3bに近接方向の力が作用する。
次に、ロープ掴み6をガバナロープ102に固定する。以上により、ガバナロープ102に対してガバナロープ引揚治具1−2を設置する。
次に、ガバナロープ102をガバナロープ引揚治具1−2により引揚方向に引き揚げる。作業員は、ガバナロープ102に対してガバナロープ引揚治具1−2を設置した状態でボルト41をナット42に締め込む。ボルト41がナット42に締め込まれると、ボルト41とナット42との相対距離が縮み、ボルト41およびナット42が下部材2a,下部材2bをそれぞれ近接方向に押圧することで、下部材2a,2bが近接方向に移動する。下部材2a,2bが近接方向に移動すると、下部材2a,下部材2bの間に載置された第1上部材3aの上側接触面31aおよび第2上部材3bの上側接触面31bがそれぞれ下側接触面21a,21bに対して傾斜方向(離間方向と引揚方向との間の方向)に移動することができる。従って、第1上部材3a、第2上部材3bは、図8に示すように、下部材2a,2bが近接方向に移動すると、それに伴い引揚方向に移動する。従って、第1上部材3a、第2上部材3bは、ガバナロープ引揚治具1−2を設置した状態における高さ(図7のH3)と比較して、移動機構4により下部材2a,2bが近接方向に移動した後の高さ(図8のH4)が高くなる。これにより、ガバナロープ102は、下部材2a,2bが近接方向に移動した量に応じた距離ΔH(=H4−H3)だけ引揚方向に移動する。これにより、ガバナロープ引揚治具1−2により巻き掛けられていたガバナロープ102とガバナシーブ101とを離間させることができる。
以上のように、上記実施形態2に係るガバナロープ引揚治具1−2では、設置された後、作業員がボルト41をナット42に締め込むことで、回転方向の力とともに発生する直線方向の力、本実施形態では下部材2a,2bに作用する近接方向の力が引揚方向の力に変換されて、ガバナロープ102を床200に対して引揚方向に引き揚げることができる。これにより、ガバナロープ102を簡単に引き揚げることができる。また、ガバナロープ102の引揚時にガバナロープ102に対して移動するのは、下部材2a,2bのみであり、上側挿通部32に対するガバナロープ102の相対位置はほとんど変化しない。従って、ガバナロープ102の引揚時に、ガバナロープ引揚治具1−2がガバナロープ102に接触することを抑制することができ、点検によるガバナロープ102の損傷を抑制することができる。
〔変形例〕
以下、実施形態2の変形例について説明する。図9は、実施形態2に係るガバナロープ引揚治具の変形例を示す図である。同図に示すように、上側接触面31a,31bおよび下側接触面21a、21bのうち、一方、本変形例では下側接触面21a,21bには傾斜方向に延在する溝部26a,26b,27a,27bが形成され、他方、本変形例では上側接触面31a,31bには傾斜方向に延在し、下側接触面21a,21bと上側接触面31a,31bとが接触した状態で、溝部26a,26b,27a,27bにそれぞれ挿入される突起部36a,36b,37a,37bが形成されていても良い。この場合、第1上部材3a、第2上部材3bを、下部材2a,2bの間に載置するとき、突起部36a,36b,37a,37bが溝部26a,26b,27a,27bにそれぞれ挿入される。ここで、溝部26a,26b,27a,27b、突起部36a,36b,37a,37bは、傾斜方向に延在して形成されているので、上側接触面31a,31bは、下側接触面21a,21bに対して相対移動する際に、傾斜方向に確実に移動することができる。従って、第1上部材3a、第2上部材3bは、下部材2a,2bが近接方向に移動すると、引揚方向に平行に確実に移動することができる。これにより、確実に第1上部材3a、第2上部材3bを引揚方向に移動させることができ、ガバナロープ102を確実に引揚方向に引き揚げることができる。
また、上記実施形態2において、第1上部材3a、第2上部材3bをヒンジ機構8に固定しても良い。ヒンジ機構8は、固定部81と、固定部82と、回転部83とを含んでいる。固定部81は、第1上部材3aの離間方向および引揚方向に直交する方向側の側面の切欠部38a側に固定されている。固定部82は、第2上部材3bの離間方向および引揚方向に直交する方向側の側面の切欠部38b側に固定されている。回転部83は、固定部81および固定部82のうち、一方が他方に対して引揚方向周りに回転可能に固定部81および固定部82を連結するものである。回転部83は、第1上部材3aと第2上部材3bとの間に位置する。従って、第1上部材3a、第2上部材3bは、ヒンジ機構8により、一方が他方に対して引揚方向周りに回転可能となる。従って、第1上部材3a、第2上部材3bを下部材2a,2bの間に載置する際に、まずヒンジ機構8を開くことにより第1上部材3aおよび第2上部材3bのうち一方を他方に対して引揚方向周りに回転させ、側面39a,39bを露出させる。次に、ガバナロープ102を切欠部38a,38bに対向させ、ヒンジ機構8を閉じることにより、側面39a,39bを接触させ、ガバナロープ102を上側挿通部32に通す。上側挿通部32にガバナロープ102が通っている第1上部材3aおよび第2上部材3bの位置関係は、ヒンジ機構8により保持される。従って、ガバナロープ102に対するガバナロープ引揚治具1−2の設置を容易に行うことができる。また、下部材2a,2bを近接方向に移動させ、第1上部材3a、第2上部材3bを引揚方向に移動させる際に、第1上部材3aと第2上部材3bとの相対位置がずれることを抑制することができる。
また、上記実施形態2では、ボルト41は、下部材2bに固定されたナット42に螺合させることで、下部材2a,2bを近接方向に移動させるがこれに限定されるものではない。例えば、ナット42を設けずに、ボルト41を下部材2bのボルト挿入孔29bに直接螺合させても良い。これにより、部品点数を削減でき、製造コストを低減することができる。
また、上記実施形態2では、下側接触面21a,21bおよび上側接触面31a,31bが傾斜面の場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、下側接触面21a,21bが傾斜面であり、上側接触面31a,31bが離間方向と引揚方向とを含む平面での断面形状が円弧となる湾曲面であっても良い。例えば、第1上部材3aの側面39aと第2上部材3bの側面39bとが接触した状態において、上側接触面31a,31bを離間方向と引揚方向とを含む平面での断面形状が1つの半円弧となる湾曲面に形成されていても良い。この場合は、下側接触面21a,21bと上側接触面31a,31bとの接触面積を小さくできるので、小さい力でガバナロープ102を引き揚げることができる。
1−1,1−2 ガバナロープ引揚治具
2,2a,2b 下部材
21,21a,21b 下側接触面
22 下側挿通部
3 上部材
3a 第1上部材
3b 第2上部材
31,31a,31b 上側接触面
32 上側挿通部
4 移動機構
41 ボルト
42 ナット
5 ケース
51 収納部
52 ケース挿通部
6 ロープ掴み
7 ロープ掴み
8 ヒンジ機構
100 ガバナ
101 ガバナシーブ
102 ガバナロープ
103 フレーム
104 カバー
105 フライウェイト機構
106 スイッチ機構
107 ラチェット機構
108 ブレーキ機構
200 床
200a,200b 貫通孔

Claims (5)

  1. ガバナシーブに巻き掛けられたガバナロープを引き揚げる引揚方向側に下側接触面が形成され、かつ前記ガバナロープが通る下側挿通部が形成された下部材と、
    前記引揚方向側と反対側に、前記下側接触面に接触する上側接触面が形成され、かつ前記ガバナロープが通る上側挿通部を有し、前記下側接触面と前記上側接触面とが接触した状態で、前記下部材に載置される上部材と、
    前記下部材を、前記引揚方向と直交する方向である下部材移動方向に移動させる移動機構と、
    前記下部材を下部材移動方向に移動する際に、前記上部材が、前記下部材移動方向に移動することを規制するとともに、前記引揚方向に移動することを許容する規制部材と、
    前記ガバナロープに固定されることで、前記ガバナロープが前記上部材に対して前記引揚方向と反対方向へ移動することを規制するロープ規制機構と、
    を備え、
    前記上側接触面あるいは前記下側接触面の少なくともいずれか一方は、前記引揚方向に向かって下部材移動方向側から反対側に傾斜する傾斜面であること
    を特徴とするガバナロープ引揚治具。
  2. 前記上側接触面および前記下側接触面は、前記下部材移動方向に向かって前記引揚方向側から前記反対側に傾斜する傾斜面であり、
    前記上側接触面および下側接触面のうち、一方には傾斜方向に延在する溝部が形成され、他方には傾斜方向に延在し、前記下側接触面と前記上側接触面とが接触した状態で、前記溝部に挿入される突起部が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のガバナロープ引揚治具。
  3. ガバナシーブに巻き掛けられたガバナロープを引き揚げる引揚方向側に下側接触面が形成された2つの下部材と、
    前記引揚方向側と反対側に、前記2つの下側接触面にそれぞれ接触する2つの上側接触面が形成され、前記ガバナロープが通る上側挿通部を有し、前記2つの下側接触面と前記2つの上側接触面とがそれぞれ接触した状態で、前記2つの下部材の間に載置される上部材と、
    前記2つの下部材を互いに近接する方向に移動させる移動機構と、
    を備え、
    少なくとも前記2つの下側接触面は、前記引揚方向に向かって前記2つの下部材が互いに離間する方向にそれぞれ傾斜する傾斜面であること、
    を特徴とするガバナロープ引揚治具。
  4. 前記2つの上側接触面は、前記引揚方向側が前記2つの下部材が互いに離間する方向に向かって傾斜する傾斜面であり、
    前記上側接触面および下側接触面のうち、一方には傾斜方向に延在する溝部が形成され、他方には傾斜方向に延在し、前記下側接触面と前記上側接触面とが接触した状態で、前記溝部に挿入される突起部が形成されていること
    を特徴とする請求項3に記載のガバナロープ引揚治具。
  5. 前記上部材は、前記上側接触面がそれぞれ形成された第1上部材および第2上部材により構成され、
    前記上側挿通部は、前記第1上部材と前記第2上部材とで形成され、
    前記第1上部材および前記第2上部材は、一方が他方に対して引揚方向周りに回転可能にヒンジ機構に固定されている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のガバナロープ引揚治具。
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