JP2012031976A - クラッチ機構、減速機、アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】出力部材24に設けた軸部27に揺動自在に支持され、前記出力部材24が入力部材たるウォームホイール16に先んじて回転しようとしたときには、ホイール収納部に係合して前記出力部材24の回転をロックするカムプレート23と、前記ウォームホイール16に設けられ、このウォームホイール16が前記出力部材24に先んじて回転しようとしたときには、前記カムプレート23に当接してこのカムプレート23を前記ホイール収納部との係合位置から退避させる係合解除ピン16e,16fと、を備える。
【選択図】図3
Description
回転軸線を共有して別個に回転する一方、係合手段を介して互いに一体回転可能な入力部材及び出力部材と、
前記入力部材及び出力部材を収納する収納部と、
前記出力部材に前記回転軸線と平行に設けられる軸部と、
前記軸部に揺動自在に支持され、前記出力部材が前記入力部材に先んじて回転しようとしたときには、前記収納部に係合して前記出力部材の回転をロックするカム部材と、
前記入力部材に設けられ、この入力部材が前記出力部材に先んじて回転しようとしたときには、前記カム部材に当接してこのカム部材を前記収納部との係合位置から退避させる係合解除手段と、を備えるクラッチ機構を提供する。
また、上記クラッチ機構は、請求項3に記載した発明のように、前記凸部及び凹部の間に、クラッチ周方向で第一の隙間が形成され、前記カム部材及び係合解除手段の間に、クラッチ周方向で前記第一の隙間よりも小さい第二の隙間が形成されるものであってもよい。
また、上記クラッチ機構は、請求項4に記載した発明のように、前記カム部材が、クラッチ周方向で複数並ぶように設けられるものであってもよい。
また、上記クラッチ機構は、請求項6に記載した発明のように、前記カム部材のクラッチ径方向内側に、前記収納部内の中心軸に係合する内係合部が設けられるものであってもよい。
また、上記クラッチ機構は、請求項7に記載した発明のように、前記カム部材における前記軸部の挿通孔が、このカム部材のクラッチ径方向での変位を許容するべく楕円状に形成されるものであってもよい。
また、上記クラッチ機構は、請求項9に記載した発明のように、前記カム部材が、前記出力部材の正転方向の回転を規制する第一のカム部材を構成し、クラッチ軸方向視にて、前記第一のカム部材のクラッチ径方向外側での前記収納部との接点が、前記第一のカム部材を支持する軸部の軸中心を通るクラッチ半径よりも前記正転方向にずれて配置されるものであってもよい。
また、上記クラッチ機構は、請求項10に記載した発明のように、前記カム部材が複数設けられ、これら各カム部材の一部が、前記第一のカム部材を構成すると共に、前記各カム部材の他の一部が、前記出力部材の他方向の回転を規制する第二のカム部材を構成し、クラッチ軸方向視にて、前記第二のカム部材のクラッチ径方向外側での前記収納部との接点が、前記第二のカム部材を支持する軸部の軸中心を通るクラッチ半径よりも前記他方向にずれて配置されるものであってもよい。
請求項12に記載した発明は、回転動力を発生する電動モータと、この電動モータから入力された回転動力を減速して出力する減速機とを備え、車両のドアガラスの昇降に用いられるアクチュエータにおいて、前記減速機における出力ギヤとこれを収納する収納部との間に、請求項1から10の何れか1項に記載のクラッチ機構が構成されるものを提供する。
一方、入力部材が出力部材に先んじて回転しようとすると、係合解除手段がカム部材を収納部との係合位置から退避させて収納部との係合を解除し、入力部材への入力による出力部材の回転を可能とする。
このように、入力部材から出力部材への入力は許可する一方、出力部材から入力部材への逆入力は禁止することで、電動モータ等の駆動源の効率のよい駆動を妨げることなく、出力部材から入力部材への逆入力による入力部材の回転を防止する効果を高めることができる。
また、カム部材が出力部材に揺動可能に支持されることで、入力部材と出力部材との間にローラ等を配置した逆入力防止手段と比べて構成及び組み立てを簡素化でき、コストダウン及び小型軽量化を図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、入力部材から出力部材へ回転動力を入力する際に、まず係合解除手段がカム部材に当接してこれを収納部との係合位置から退避させ、その後に凹部が凸部に当接して入力部材から出力部材へ回転動力を入力可能となり、入力部材の回転動力で出力部材を回転させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、複数のカム部材により出力部材の回転をバランスよくロックできる。
請求項6に記載した発明によれば、クラッチ内周側でも出力部材の回転をロックできると共に、中心軸からの反力によりクラッチ外周側での制動力を高めることができる。
請求項7に記載した発明によれば、カム部材の公差等を吸収しつつカム部材を収納部に確実に係合させることができる。
請求項9に記載した発明によれば、出力部材が一方向に回転しようとしても、第一のカム部材が軸部と収納部との間で突っ張ることで、出力部材の一方向の回転をロックすることができる。
請求項10に記載した発明によれば、出力部材が正逆何れの方向に回転しようとしても、第一又は第二のカム部材が軸部と収納部との間で突っ張ることで、出力部材の正逆回転をロックすることができる。
請求項12に記載した発明によれば、電動モータの駆動によるドアガラスの昇降を妨げることなく、ドアガラスへの負荷やその振動等による逆入力があった場合には、ドアガラスの昇降を確実に防止することができる。
図1に示すアクチュエータ1は、例えば車両のパワーウインド装置におけるドアガラスの昇降に用いられるもので、電動モータ2と、この電動モータ2に連結されたウォーム減速機3とを一体に備える。ウォーム減速機3には、後に詳述するクラッチ機構4が内装される。
ここで、各カムプレート23の挿通孔23aはクラッチ径方向に長い楕円状をなし、各カムプレート23をクラッチ径方向で所定量だけ変位可能とする。これにより、各カムプレート23が、外係合面23bをリング部21aの内周面に、内係合面23cをハブ部21bの外周面にそれぞれ確実に係合可能となる。
一方、ウォームホイール16が出力部材24に先んじて回転しようとすると、係合解除ピン16e,16fがカムプレート23をホイール収納部18との係合位置から退避させてホイール収納部18との係合を解除し、ウォームホイール16への入力による出力部材24の回転を可能とする。
このように、ウォームホイール16から出力部材24への入力は許可する一方、出力部材24からウォームホイール16への逆入力は禁止することで、電動モータ2等の駆動源の効率のよい駆動を妨げることなく、出力部材24からウォームホイール16への逆入力によるウォームホイール16の回転を防止する効果を高めることができる。
また、カムプレート23が出力部材24に揺動可能に支持されることで、ウォームホイール16と出力部材24との間にローラ等を配置した逆入力防止手段と比べて構成及び組み立てを簡素化でき、コストダウン及び小型軽量化を図ることができる。
2 電動モータ
3 ウォーム減速機(減速機)
4 クラッチ機構
15 ウォームギヤ軸
16 ウォームホイール(入力部材、出力ギヤ)
16c 係合孔(凹部)
16e 正転時係合解除ピン(係合解除手段)
16f 逆転時係合解除ピン(係合解除手段)
18 ホイール収納部(収納部)
22 カム付勢バネ(カム付勢手段)
23 カムプレート(カム部材)
23a 挿通孔
23b 外係合面(外係合部)
23c 内係合面(内係合部)
24 出力部材
25 センターシャフト
26 係合突部(凸部)
27 軸部
28 第一のカムプレート(第一のカム部材)
29 第二のカムプレート(第二のカム部材)
C1 回転軸線
C2 軸中心
s1 第一の隙間
s2 第二の隙間
t 接点
r クラッチ半径
Claims (12)
- 回転軸線を共有して別個に回転する一方、係合手段を介して互いに一体回転可能な入力部材及び出力部材と、
前記入力部材及び出力部材を収納する収納部と、
前記出力部材に前記回転軸線と平行に設けられる軸部と、
前記軸部に揺動自在に支持され、前記出力部材が前記入力部材に先んじて回転しようとしたときには、前記収納部に係合して前記出力部材の回転をロックするカム部材と、
前記入力部材に設けられ、この入力部材が前記出力部材に先んじて回転しようとしたときには、前記カム部材に当接してこのカム部材を前記収納部との係合位置から退避させる係合解除手段と、を備えるクラッチ機構。 - 前記係合手段が、前記入力部材に設けられた凹部と、前記出力部材に設けられて前記凹部に係合する凸部とを有し、前記凸部が前記軸部を形成することを特徴とする請求項1に記載のクラッチ機構。
- 前記凸部及び凹部の間に、クラッチ周方向で第一の隙間が形成され、前記カム部材及び係合解除手段の間に、クラッチ周方向で前記第一の隙間よりも小さい第二の隙間が形成されることを特徴とする請求項2に記載のクラッチ機構。
- 前記カム部材が、クラッチ周方向で複数並ぶように設けられることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のクラッチ機構。
- 前記カム部材のクラッチ径方向外側に、前記収納部に係合する外係合部が設けられることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のクラッチ機構。
- 前記カム部材のクラッチ径方向内側に、前記収納部内の中心軸に係合する内係合部が設けられることを特徴とする請求項5に記載のクラッチ機構。
- 前記カム部材における前記軸部の挿通孔が、このカム部材のクラッチ径方向での変位を許容するべく楕円状に形成されることを特徴とする請求項6に記載のクラッチ機構。
- 前記外係合部を前記収納部に接触させるべく前記カム部材を付勢するカム付勢手段を備えることを特徴とする請求項5から7の何れか1項に記載のクラッチ機構。
- 前記カム部材が、前記出力部材の正転方向の回転を規制する第一のカム部材を構成し、クラッチ軸方向視にて、前記第一のカム部材のクラッチ径方向外側での前記収納部との接点が、前記第一のカム部材を支持する軸部の軸中心を通るクラッチ半径よりも前記正転方向にずれて配置されることを特徴とする請求項5から8の何れか1項に記載のクラッチ機構。
- 前記カム部材が複数設けられ、これら各カム部材の一部が、前記第一のカム部材を構成すると共に、前記各カム部材の他の一部が、前記出力部材の他方向の回転を規制する第二のカム部材を構成し、クラッチ軸方向視にて、前記第二のカム部材のクラッチ径方向外側での前記収納部との接点が、前記第二のカム部材を支持する軸部の軸中心を通るクラッチ半径よりも前記他方向にずれて配置されることを特徴とする請求項9に記載のクラッチ機構。
- ウォームギヤ軸に入力された回転動力を減速してウォームホイールに出力する減速機において、
前記ウォームホイールとこれを収納する収納部との間に、請求項1から10の何れか1項に記載のクラッチ機構が構成されることを特徴とする減速機。 - 回転動力を発生する電動モータと、この電動モータから入力された回転動力を減速して出力する減速機とを備え、車両のドアガラスの昇降に用いられるアクチュエータにおいて、
前記減速機における出力ギヤとこれを収納する収納部との間に、請求項1から10の何れか1項に記載のクラッチ機構が構成されることを特徴とするアクチュエータ。
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JP2014122647A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-03 | Ntn Corp | クラッチユニット |
JP2014206229A (ja) * | 2013-04-12 | 2014-10-30 | 株式会社ミツバ | クラッチ機構、およびクラッチ付きモータ |
US9541147B2 (en) | 2012-04-20 | 2017-01-10 | Ntn Corporation | Clutch unit |
JP2019173913A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 株式会社オリジン | リンク部材を利用するロックタイプ双方向クラッチ |
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